JPH11102136A - 加熱加圧定着装置およびシリコーンゴムローラ - Google Patents

加熱加圧定着装置およびシリコーンゴムローラ

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JPH11102136A
JPH11102136A JP10208032A JP20803298A JPH11102136A JP H11102136 A JPH11102136 A JP H11102136A JP 10208032 A JP10208032 A JP 10208032A JP 20803298 A JP20803298 A JP 20803298A JP H11102136 A JPH11102136 A JP H11102136A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着部材、加圧部材、及びジメチルシリコー
ンオイルからなる離型オイルの塗布手段を少なくとも有
する加熱加圧定着装置において、トナーのオフセットを
防止でき、離型寿命が長く、ローラー傷の発生の少ない
同装置を提供する。 【解決手段】 定着部材、及びジメチルシリコーンオイ
ルからなる離型オイルの塗布手段を有するトナー画像の
加熱加圧定着装置において、定着部材の少なくとも表面
が、貯蔵弾性率E’が1.0×106dyn/cm2より
も大きく1.5×107dyn/cm2よりも小さな範囲
にあり、損失弾性率E”が1.0×105dyn/cm2
よりも大きく7.5×105dyn/cm2よりも小さな
範囲にあるジメチルシリコーンゴムであり、そのゴム表
面にはジメチルシリコーンオイルが塗布されその塗布量
が1〜20mg/621cm2(A4相当)であること
を特徴とする加熱加圧定着装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザー
ビームプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置の、加
熱加圧定着装置、および加熱加圧定着装置に用いられる
シリコーンゴムローラに関する。
【0002】
【従来の技術】複写機及びレーザービームプリンタ等の
電子写真方式の画像形成装置は、トナーを記録シート上
へ永久画像として定着させるための定着装置を有してい
る。この定着装置は、加熱されたローラとローラや、フ
ィルムとローラ、ベルトとローラといった一対の加熱部
材と加圧部材間で加圧した形態を成しているのが一般的
である。この加熱加圧された部材間を、未定着のトナー
画像が表面に形成された記録シートが通過することによ
り、記録シート上にはトナーが永久画像として定着され
る。記録シートとしては、一般には、紙、又は、OHP
トランスペアレンシーシート等が用いられる。このよう
な、トナーを永久画像として定着する装置は、一般に加
熱加圧定着装置、または、加熱定着装置、トナー定着装
置等、又は単に定着装置と呼ばれる。
【0003】加熱加圧定着装置の中でも、一対の加熱・
加圧部材が何れもローラであるものは、ローラ式加熱加
圧定着装置、又はローラ定着装置と呼ばれる。加熱加圧
定着装置の中で、未定着のトナー画像に直接接する側の
部材は定着部材と呼ばれ、他方は加圧部材と呼ばれる。
【0004】加熱加圧定着装置の、定着部材及び加圧部
材の最外層は表層と呼ばれる。表層は、直接にトナー画
像や記録シートに接触するため、表層の機能や性能が永
久画像の画質等に対して大きな影響を及ぼす。
【0005】表層に求められる機能・性能の中でも、最
も重要なもののひとつに、トナー離型性が挙げられる。
トナー離型性とは、表層へのトナーの付着のし難さのこ
とを指している。未定着のトナー画像から表層へトナー
が付着することは、一般にはトナーオフセット、又は単
にオフセット等と呼ばれる。
【0006】例えば、定着ローラの表層のトナー離型性
が悪い、すなわち、表層にトナーが付着しやすい場合に
は、未定着トナー画像からトナーオフセットが生じ、永
久画像においては、トナーの抜け等が生じ、画質を悪化
させる。また、オフセットしたトナーが、次の未定着ト
ナー画像に対して定着してしまい、トナー汚れや、オフ
セット画像等と呼ばれる画像不良を生じる原因となる。
更に、トナーオフセットは、定着ローラに当接した部品
が存在する場合に、この当接部品に対してオフセットし
たトナーが固着してしまい、表層を傷つけたり、部品機
能を損なうような問題をも引き起こす原因となる。
【0007】更に、加圧部材の表層のトナー離型性が悪
い場合には、両面画像形成を行なう場合に問題を生じる
場合がある。この両面画像形成は、第一面目の画像を形
成した加熱加圧定着済みの記録シートを、自動または手
動により第二面目へ画像を形成出来得るように反転さ
せ、第二面目のトナー画像を記録シート上に形成し、再
び加熱加圧定着を行うのが一般的である。このため、第
二面目トナー画像定着時に、既に定着された第一面目永
久画像が加圧部材の表層に接するため、第一面目永久画
像のトナーが一部加圧部材にオフセットして、画質の悪
化や、加圧部材への記録シートの巻き付き等の問題を生
じる。
【0008】特に、フルカラー複写機やフルカラーレー
ザービームプリンター等の、フルカラー画像形成装置で
は、モノクロの画像形成装置に比べて、表層には特に高
いトナー離型性が要求される。なぜなら、フルカラー画
像形成装置においては、多色のトナーが二層〜四層の層
を形成しているために、使用されるトナーには、加熱し
た際の溶融性、及び混色性が良好であることが要求さ
れ、軟化点が低く、かつ溶融粘度の低いシャープメルト
性のトナーが用いられるからである。このようなトナー
は、シャープメルト性カラートナー、シャープメルト性
トナー等、又は単にカラートナー等と呼ばれる。
【0009】上記のような問題を解決するため、定着部
材の表層には、フッ素樹脂、あるいはシリコーンゴム等
のトナー離型性が良く、かつ、耐摩耗性および耐熱性に
優れた材料が用いられるのが一般的である。
【0010】特にカラー複写機の加熱加圧定着装置にお
いては、色再現性の向上などの高画質化の要求のため
に、定着部材の表層のトナー離型性が悪化するような苛
酷な条件下で使用されるので、表層には特にトナー離型
性に優れたシリコーンゴムが、用いられる傾向にある。
【0011】また、カラー複写機以外の電子写真画像形
成装置においても、トナー離型性の向上を重視する場合
には、上記同様の理由から、定着部材の表層にはシリコ
ーンゴムが好んで用いられる。
【0012】従来の定着部材の表層に関する発明におい
ては、トナー離型性、耐摩耗性および耐熱性の向上を目
指しているものが幾つか見られる。
【0013】特開平05−214250号公報によれ
ば、シリコーンゴムの補強材として、例えば分岐状オル
ガノポリシロキサンを配合して、これを定着部材の表層
として用いることにより、トナー離型性と物理的強度の
向上を図っている。
【0014】特開平07−311508号公報によれ
ば、定着部材の表層に、例えば分岐状ジメチルポリシロ
キサンと無機微粉体を含む付加型ジメチルシリコーンゴ
ムを用いることにより、より一層の物理的強度とトナー
離型性の向上に対し、その両立を図っている。
【0015】しかしながら、カラー複写機において、こ
れらの材料を定着部材の表層に用いる場合には、加熱加
圧定着装置には、トナー離型性の確保のために、表層表
面に均一に離型オイルを塗布する手段が必要不可欠であ
る。一般に、表層が上記のようなジメチルシリコーンゴ
ムからなる場合、25℃における粘度が100〜100
0cSであるジメチルシリコーンが離型オイルとして用
いられる。また、表層が上記ジメチルシリコーンゴムで
ある定着部材を用いた加熱加圧定着装置においては、離
型オイルの表層表面へのオイル塗布量は、トナー離型性
の確保のために40mg/621cm2(A4相当)以
上が必要である。
【0016】一方で、このような離型オイルの塗布は、
特にOHPフィルムシートのコピーにおいて、シートの
オイルべたつきという問題を含んでいる。上記加熱加圧
定着装置のように、離型オイルの塗布量が40mg以上
であるような場合には、OHPフィルムシートのオイル
べたつきが顕著に確認され、実用上問題となる場合があ
る。このべたつきの問題を解決するには、離型オイルの
塗布量の低減が必須であり、また、このような従来より
も少量の離型オイル塗布条件下での定着ローラーの表層
のトナー離型性の確保が要求される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、O
HPフィルムシートのオイルべたつきが改善されるよう
な、従来よりも少量の離型オイル塗布条件下においてで
もトナーの離型性が確保できる加熱加圧定着装置を提供
することを目的としている。
【0018】また本発明は、定着部材のトナー離型性と
物理的強度をバランス良く長期に渡り維持することを可
能とした加熱加圧定着装置を提供することを目的とす
る。
【0019】また本発明は、トナー離型性および物理的
強度の長期安定性に優れたシリコーンゴムローラを提供
することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、定着部材、及
びジメチルシリコーンオイルからなる離型オイルの塗布
手段を有するトナー画像の加熱加圧定着装置において、
定着部材の少なくとも表面が、貯蔵弾性率E’が1.0
×106dyn/cm2よりも大きく1.5×107dy
n/cm2よりも小さな範囲にあり、損失弾性率E”が
1.0×105dyn/cm2よりも大きく7.5×10
5dyn/cm2よりも小さな範囲にあるジメチルシリコ
ーンゴムであり、そのゴム表面にはジメチルシリコーン
オイルが塗布されその塗布量が1〜20mg/621c
2(A4相当)であることを特徴とする。
【0021】また、本発明によるシリコーンゴムローラ
は、貯蔵弾性率E’が1.0×106dyn/cm2より
も大きく1.5×107dyn/cm2よりも小さな範囲
にあり、損失弾性率E”が1.0×105dyn/cm2
よりも大きく7.5×105dyn/cm2よりも小さな
範囲にあり、塩化第二鉄を含有するジメチルシリコーン
ゴムを表層に有することを特徴とするものである。
【0022】本発明による加熱加圧定着装置が、ジメチ
ルシリコーンオイルの低塗布量のもとで、良好なトナー
離型性を長期間保持できることについては次のように説
明される。
【0023】本発明者らは、定着部材の表層のジメチル
シリコーンゴムのトナー離型性と動的粘弾性との相関に
ついて注目した。まず、トナー離型性を、未使用の表層
のトナー離型性を示す初期離型性と、表層使用毎のトナ
ー離型性の低下の速さを示す離型低下速度の2つの因子
に分離した。次に、表層の動的粘弾性を、弾性項を示す
貯蔵弾性率E’と、粘性項を示す損失弾性率E”の2つ
の因子に分離した。貯蔵弾性率と損失弾性率は、実施例
にて後述する方法により測定した。これら4つの因子の
相関を解析したところ、貯蔵弾性率を小さくすることに
より離型低下速度が小さくなる傾向があり、損失弾性率
を小さくすることにより初期離型性が大きくなる傾向が
あることが明らかとなった。ここで、離型寿命を、オフ
セット画像が発生するまでの寿命であると定義すれば、
初期離型性を大きくし、離型低下速度を小さくすること
により離型寿命が永くなることから、貯蔵弾性率および
損失弾性率を小さくすることにより、離型寿命は相乗的
に永くなるという知見が得られる。つまりこれは、トナ
ー離型性に優れたジメチルシリコーンゴムを得ることが
できることを意味している。
【0024】以上のようなトナー離型性の知見に基づ
き、離型オイルであるジメチルシリコーンオイルの塗布
量が1mg〜20mg/A4である場合には、表層であ
るジメチルシリコーンゴムの貯蔵弾性率は1.5×10
7dyn/cm2よりも小さくすることにより、長期の離
型寿命を示し、トナー離型性に優れたジメチルシリコー
ンゴムが得られることを見出した。一方、損失弾性率は
7.5×105dyn/cm2よりも小さくすることによ
り、長期の離型寿命を示す。トナー離型性に優れたジメ
チルシリコーンゴムが得られることを見出した。
【0025】また、物理的強度の点から、貯蔵弾性率と
損失弾性率は、ある下限値よりも大きな値で使用されな
ければならない。即ち、ジメチルシリコーンゴムの場
合、表層としては、貯蔵弾性率が1×106dyn/c
2よりも大きく、かつ損失弾性率が1.0×105dy
n/cm2よりも大きなジメチルシリコーンゴムである
ことを見出した。
【0026】以上の知見に基づき、画像を加熱加圧定着
させる装置であり、少なくとも定着部材、及び定着部材
へ離型オイルを塗布する手段を有した該加熱加圧定着装
置において、離型オイルがジメチルシリコーンオイルで
あり、その塗布量が1〜20mg/A4(621c
2)であって、少なくとも定着部材の表層がジメチル
シリコーンゴムであり、該ジメチルシリコーンゴムの1
70℃における貯蔵弾性率E’が次式、 1×106dyn/cm2<E’<1.5×107dyn
/cm2 の範囲にあり、かつ170℃における損失弾性率E”が
次式、 1.0×105dyn/cm2<E”<7.5×105
yn/cm2 の範囲にあることを特徴とした加熱加圧定着装置を用い
ることにより、OHPトランスペアレンシーシートのオ
イルべたつきの低減を実現できる程に少ない量の離型オ
イル量を実現し、かつ、それ程の少ない離型オイル塗布
量であっても、優れたトナー離型性を示すことのできる
表層を有した定着部材から成る加熱加圧定着装置を提供
することができるものである。
【0027】本発明による定着装置に用いる定着部材の
少なくとも表面を形成するジメチルシリコーンゴムは、
付加型液状シリコーンゴムを付加重合して生成されるも
のが好ましく、次の組成の付加型液状シリコーンゴムが
好適である。 (A)(a)一分子中にビニル基を2個以上有し、分岐
状ポリシロキサンセグメントを有するオルガノポリシロ
キサンを50〜70重量%と、(b)25℃における粘
度が10000Pa・s以上の、両末端にビニル基を有
する直鎖状ポリジメチルシロキサン30〜50重量%、
を含むポリシロキサン混合物、(B)一分子中にケイ素
原子結合水素原子を2個以上有するオルガノポリシロキ
サン、(C)白金系触媒、および(D)(A)+(B)
+(C)の合計量に対して、鉄成分基準で3〜300p
pmとなるだけの量の塩化第二鉄、(A)(a)成分の
オルガノポリシロキサンは物理的強度を高める。(A)
(b)成分の直鎖状ポリジメチルシロキサンはトナー離
型性を高める、(A)(a)成分と(A)(b)成分の
混合物において、(A)(b)成分の割合は、トナー離
型性を高める上で、30重量%以上とし、物理的強度を
低下させない点で50%以下とする。また、(A)
(b)成分の25℃における粘度が10000Pa・s
以上である場合にトナー離型性が良好になる。(B)成
分のオルガノポリシロキサンは、上記(A)成分の混合
物を硬化させるための架橋剤であり、望まれる硬化が十
分に行われる量配合される。(C)成分である白金系触
媒は、(A)、(B)成分を付加架橋反応させるための
触媒である。(D)成分である塩化第二鉄は、硬化後の
ジメチルシリコーンゴムにおいて、物理的強度の変化が
少なく、また、動的粘弾性の変化も少ないジメチルシリ
コーンゴムを得るために有効な成分であり、その効果が
適切に発揮されるように、3ppm以上を必要とし、必
要上限量としては300ppm以下程度である。
【0028】また、トナー離型性を一層高めるために、
上記(A)(a)成分であるオルガノポリシロキサンと
して、ビニル基を有する少なくとも1つの分岐状ポリシ
ロキサンセグメントと二官能性のシロキサン単位を少な
くとも100個以上連続して有する直鎖状ポリシロキサ
ンセグメントとを同一分子中に持つブロックコポリマー
であり、25℃における粘度が1Pa・s以上のオルガ
ノポリシロキサンを用いることが特に好適である。
【0029】分岐状ポリシロキサンセグメントは、三官
能性および四官能性のシロキサン単位の少なくとも一方
を含むポリシロキサンで構成されるのが好適である。三
官能性シロキサン単位はCH3SiO3/2および四官能性
シロキサン単位はSiO2である。また、分岐状ポリシ
ロキサンセグメントのビニル基は、(CH2=CH)
(CH32SiO1/2、(CH2=CH)(CH3)Si
Oおよび(CH2=CH)SiO3/2などのビニル基含有
シロキサン単位として含まれる。分岐状ポリシロキサン
セグメントには、2官能性のシロキサン単位(CH32
SiOが含まれていてもよい。
【0030】(B)成分である1分子中にケイ素原子結
合水素原子を2個以上有するオルガノポリシロキサンの
含有量は、(A)(a)成分と(A)(b)成分の混合
物中に含まれる全ビニル基のモル量に対して、該水素原
子のモル量が、ジメチルシリコーンゴムの硬度を高める
点から、0.6倍以上となるように、また、耐熱性およ
び強度を高める点から20倍以下となるように設定する
のが好適である。
【0031】(C)成分である白金系触媒は、(A)、
(B)、(C)および(D)成分の混合物100万重量
部に対して、白金金属成分として0.1〜500重量部
が好適である。白金系触媒としては、塩化白金酸、塩化
白金酸のアルコール溶液、塩化白金酸とオレフィンとの
錯体、塩化白金酸とビニルシロキサンとの錯体、白金担
持シリカ、白金担持活性炭、などが用いられる。
【0032】また、トナー離型性を一層高めるために、
上記(A)、(B)、(C)および(D)の合計量10
0重量部に対して、5〜20重量部のジメチルシリコー
ンオイルを加えることも有効である。さらに、ジメチル
シリコーンオイルの添加により、シリコーンゴムの損失
弾性率の値を大きく変化させることなく、貯蔵弾性率の
値を小さくすることができ、さらに貯蔵弾性率の減少の
程度もコントロールすることができる。その結果、所望
の粘弾性値を持ったシリコーンゴムを容易に設計でき
る。
【0033】トナー画像の定着は一般にハロゲンラン
プ、又は発熱抵抗体に電流を流して発熱させ、定着部材
としてのローラ又はフィルムを介してトナー画像を加熱
することにより行う。あるいはまた、特開平7−114
276号公報に記載されているように、電磁誘導を利用
して、導電層を持つフィルムのその導電層に渦電流を生
じさせ、その結果発生する熱でトナー画像を定着させ
る。
【0034】トナー画像を定着部材に押圧するための加
圧部材としては、定着部材と共にトナー画像を担持する
記録シートを加圧挾持して回転又は移動するローラ、ベ
ルト等が用いられる。
【0035】定着部材として定着フィルムを用いた本発
明による加熱加圧定着例として、ウォームアップ時間の
短縮を目的とした定着装置としてエンドレスフィルムを
用いた定着装置を挙げる。これは、加熱体と、一方の面
がこの加熱体と摺動し他方の面が記録シートと接して共
に移動する耐熱エンドレス定着フィルムと、この定着フ
ィルムを懸け回される懸回部材と、定着フィルムを介し
て加熱体とニップを形成する加圧部材とを有し、前記ニ
ップで未定着画像を担持した記録シートを挟持搬送し定
着フィルムを介した加熱体からの熱により未定着画像を
記録シート上に加熱定着する定着装置である。一般に上
記の加圧部材としては、弾性体加圧ローラが配置され
る。
【0036】上記耐熱エンドレス定着フィルムとして
は、厚さ20〜80μmのポリイミド等の耐熱性の樹脂
基材上にプライマーを介して100〜300μm厚のジ
メチルシリコーンゴム層を形成したものが用いられる。
【0037】記録シートの両面にトナー画像を形成する
場合には、加圧部材の少なくとも表面も、定着部材に用
いられるジメチルシリコーンゴムで形成されることが、
加圧部材へのトナーのオフセットを防止する上で有効で
ある。
【0038】定着部材および加圧部材について、それら
の部材の少なくとも表面を本発明で規定するジメチルシ
リコーンゴムで形成される場合として、それらの部材が
多層構成になっており、その表層が上記ジメチルシリコ
ーンゴム層である場合、および上記ジメチルシリコーン
ゴムで、定着部材および加圧部材の全体が形成される場
合がある。
【0039】本発明で規定するシリコーンゴムを定着部
材、または、加圧部材として用いる場合には、一般には
1μm〜2mmの厚さで用いられる。また、定着部材ま
たは加圧部材が2層以上の構成になっており、表層にシ
リコーンゴムを用い、下層に弾性層が用いられる場合に
は、表層の厚さは1μm〜300μmが好適であり、特
に、トナーの定着性および画質の点から、50μm〜3
00μmが好適である。
【0040】本発明による定着装置は、3色以上のカラ
ートナーで形成されるトナー画像の定着に特に有効に適
用される。カラートナーには、トナー間の溶融混色が容
易に生ずるようにするために、シャープメルト性が要求
される。
【0041】このシャープメルト性カラートナーを使用
することにより、永久画像の色再現性を高め、原稿の多
色またはフルカラー画像に忠実な永久画像を得ることが
できる。しかしながら、熱溶融時のトナー成分ポリマー
の分子間凝集力の低下が、表層への付着力を増加させる
こととなり、一般に高温オフセット等と呼ばれるよう
な、トナーが溶融しすぎることにより生じるトナーオフ
セットが発生しやすくなるため、少いオフセット防止シ
リコーンオイルの使用でオフセット防止に優れた本発明
の定着装置は特に有効に適用される。
【0042】一般にシャープメルト性カラートナーには
以下のようなものがある。
【0043】例えばカラートナーは、ポリエステル樹脂
またはスチレン−アクリルエステル樹脂のごとき結着樹
脂、着色剤(染料、昇華性染料)、荷電制御剤等のトナ
ー形成用材料を溶融混練、粉砕、分級することにより製
造される。必要とあらば、トナーに各種外添剤(例え
ば、疎水性コロイダルシリカ)を添加する外添工程を付
加してもよい。このようなカラートナーとしては定着
性、シャープメルト性を考慮すると結着樹脂としてポリ
エステル樹脂を使用したものが特に好ましい。シャープ
メルト性ポリエステル樹脂としてはジオール化合物とジ
カルボン酸とから合成される分子の主鎖にエステル結合
を有する高分子化合物が例示される。特に、次式
【0044】
【外1】 (式中Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x,y
はそれぞれ1以上の正の整数であり、かつx+yの平均
値は2〜10である。)で代表されるビスフェノール誘
導体もしくはその置換体をジオール成分とし、2価以上
のカルボン酸又はその酸無水物又はその低級アルキルエ
ステルとからなるカルボン酸成分(例えばフマル酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、
トリメリット酸、ピロメリット酸等)とを少なくとも共
縮重合したポリエステル樹脂がシャープな溶融特性を有
するのでより好ましい。
【0045】ポリエステル樹脂の軟化点は、75〜15
0℃、好ましくは80〜120℃が良い。
【0046】このポリエステル樹脂を結着樹脂として含
有するシャープメルトトナーの軟化特性の例を図1に示
す。測定条件は以下の通りである。
【0047】フローテスターCFT−500A型(島津
製作所製)を使用し、ダイ(ノズル)の直径0.2m
m、厚み1.0mmとして20kgの押出荷重を加え初
期設定温度70℃で、予熱時間300秒の後、6℃/分
の速度で等速昇温したとき描かれるトナーのプランジャ
ー降下量−温度曲線(以下軟化S字曲線という)を求め
た。試料となるトナーは1〜3g精秤した微粉末を用
い、プランジャー断面積は1.0cm2とする。軟化S
字曲線は図1のようなカーブとなる。等速昇温するに従
い、トナーは徐々に加熱され流出が開始される(プラン
ジャー降下A→B)。さらに昇温すると溶融状態となっ
たトナーは大きく流出し(B→C→D)プランジャー降
下が停止し終了する(D→E)。
【0048】S字曲線の高さHは全流出量を示し、H/
2のC点に対応する温度T0はトナーの軟化点を示す。
【0049】トナー及び結着樹脂がシャープメルト姓を
有するか否かは、トナーまたは結着樹脂の見掛けの溶融
粘度を測定することにより判定できる。
【0050】このようなシャープメルト姓を有するトナ
ーまたは結着樹脂とは、見掛けの溶融粘度が103ポイ
ズを示すときの温度をT1、5×102ポイズを示すとき
の温度をT2としたとき、 T1=90〜150℃ |ΔT|=|T1−T2|=5〜20℃ の条件を満たすものをいう。
【0051】これらの温度−溶融粘度特性を有するシャ
ープメルト性樹脂は加熱されることにより極めてシャー
プに粘度低下を起こすことが特徴である。このような粘
度低下が最上部トナー層と最下部トナー層との適度な混
合を生じせしめ、さらにトナー層自体の透明性を急激に
増加させ、良好な減色混合を起こすものである。すなわ
ち、永久画像における色再現性が向上するのである。
【0052】
【発明の実施の形態】本発明を適用した画像形成装置に
ついて具体的に説明する。
【0053】図2は本発明の画像形成装置の一態様を示
す概略図である。本態様の装置は、第一面に対する画像
形成定着済みの記録材を再び画像形成部及び定着手段へ
搬送させて第二面に対する画像形成定着を実行させるこ
とで該記録材の両面に画像を形成する両面画像形成機能
を有する電子写真方式のカラー画像形成装置である。両
面画像形成を行なわず、片面画像形成のみによる使用も
可能である。
【0054】図中、1は装置本体外装筐、Aは該装置本
体外装筐の上部に配設した原稿走査読取り部である。原
稿台ガラス2上に原稿Oをその画像面を下向きにして所
定の装置基準でセットし、その上から原稿押え板3をか
ぶせて読取りをスタートすることにより、原稿台ガラス
下側の移動光学系4が原稿台ガラスの下面に沿って一辺
側から他辺側に移動して原稿台ガラス3上のセット原稿
の下向き画像面が照明走査させ、その照明走査光の原稿
面反射光が光電読取りユニット5に結像され、色分解フ
ィルタによって色分解されると共に、原稿画像の各色分
解成分画像がカラー画像信号(時系列電気デジタル画素
信号)としてそれぞれ光電読取りされ、メモリー回路に
記憶貯蔵される。
【0055】6は画像形成部の像担持体としての電子写
真感光体ドラムである。この感光体ドラム6は例えば直
径180mmであり、矢示の時計方向に所定のプロセス
スピード(周速度)をもって回転駆動される。7は感光
体ドラム6を所定の極性・電位に一様に帯電処理する帯
電器、8はレーザ出力部・ポリゴンミラー・レンズ系・
ミラー等よりなる像露光手段である。帯電器7による感
光体ドラム帯電処理面が前記メモリー回路からの時系列
電気デジタル画素信号に対応して像露光手段8から変調
出力されるレーザービームEにより走査露光されること
により、回転感光体ドラム6面に走査露光パターンに対
応した静電潜像が形成される。
【0056】9は複合現像装置であり、シアントナーを
収容したシアン現像器9C、マゼンタトナーを収容した
マゼンタトナー現像器9M、イエロートナーを収容した
イエロートナー現像器9Y、黒トナーを収容したブラッ
ク現像器9Kの4つの現像器を有しており、この4つの
現像器9C−9M−9Y−9Kが選択的に回転感光体ド
ラム6に作用して回転感光体ドラム6面の静電潜像がト
ナー現像される。
【0057】11は転写ドラムであり、複合現像装置9
の次位において感光体ドラム6に接して感光体ドラムと
略同一の周速度をもって感光体ドラム6の回転に順方向
に回転駆動される。この転写ドラム11は、例えば直径
180mmであり、その周面開口域には記録材担持手段
であるフィルム状の誘電体からなる記録材担持シート1
1aが円筒状に一体的に張設されている。また記録材を
転写ドラム11の外周面に吸着させるための吸着帯電手
段である吸着用コロナ帯電器11bとその対向電極とし
ての吸着用(当接用)ローラ11C、転写ドラム11に
吸着された記録材へ感光体ドラム6側のトナー画像を転
写させるための転写用コロナ帯電器11d、内側コロナ
帯電器11e、外側コロナ帯電器11f、記録材分離帯
電器11g、記録材分離爪11h等を配設してある。
【0058】12、13、14は第1〜第3の記録材自
動給紙機構、15は記録材手差し給紙部である。記録材
(転写材)Pは選択された第1〜第3の記録材自動給紙
機構12、13、14の何れかから1枚宛給紙され、ガ
イド板・搬送ローラ対等からなる所定のシートパスを通
ってレジストローラ対16へ搬送される。あるいは記録
材手差し給紙部15からレジストローラ対16へ搬送さ
れる。
【0059】そして、記録材はレジストローラ対16に
より所定のタイミングにて転写ドラム11へ給送されて
転写ドラム11の外周面に対して巻き付けられて静電的
に保持され転写ドラム11と一体に回転搬送され、その
記録材の外面に対して感光体ドラム6側のトナー画像が
転写用コロナ帯電器11dにより転写される。記録材P
に対するトナー画像転写後の回転感光体ドラム6面はク
リーナ(クリーニング装置)10により転写残りトナー
等の残留付着物の除去を受けて清掃される。
【0060】フルカラー画像形成モードの場合は、.
回転感光体ドラム6に対する、帯電→目的のカラー画像
の前述色分解画像信号のうちのシアン画像信号により変
訳されたレーザ光による画像露光E→シアン現像器9C
による現像→そのシアントナー画像の記録材Pに対する
転写→回転感光体ドラム6のクリーニングの工程、.
回転感光体ドラム6に対する、帯電→目的のカラー画像
の前述色分解画像信号のうちのマゼンタ画像信号により
変調されたレーザ光による画像露光E→マゼンタ現像器
9Mによる現像→そのマゼンタトナー画像の記録材Pに
対する転写→回転感光体ドラム6のクリーニングの工
程、.回転感光体ドラム6に対する、帯電→目的のカ
ラー画像の前述色分解画像信号のうちのイエロー画像信
号により変調されたレーザ光による画像露光E→イエロ
ー現像器9Yによる現像→そのイエロートナー画像の記
録材Pに対する転写→回転感光体ドラム6のクリーニン
グの工程、.回転感光体ドラム6に対する、帯電→目
的のカラー画像の前述色分解画像信号のうちのブラック
画像信号により変調されたレーザ光による画像露光E→
ブラック現像器9Kによる現像→そのブラックトナー画
像の記録材Pに対する転写→回転感光体ドラム6のクリ
ーニングの工程、の以上4つの作像・転写サイクル
〜の感光体ドラム6及び転写ドラム11の回転が続行
して順次実行されることで、回転転写ドラム11に巻き
付き保持された同一の記録材Pの外面(第一面)に対し
て上記のシアントナー画像・マゼンタトナー画像・イエ
ロー画像・ブラックトナー画像の都合4つのトナー画像
が相互に所定に位置合わせ(レジストレーション)され
て重畳転写されることにより、記録材Pに目的のカラー
画像に対応したカラートナー画像が合成形成される。
【0061】回転転写ドラム11に保持された同一の記
録材Pに対する上記4色分のトナー画像の重ね転写が終
了すると、記録材は分離帯電器11gにより除電され、
分離手段としての分離爪11hによって転写ドラム11
から分離され、搬送手段17により定着装置(本例では
熱ローラ定着装置)18に送られて、4色分のトナー画
像が一括して記録材面に定着処理される。
【0062】片面画像形成モードのときは、定着装置1
8をデータ片面(第一面)画像形成・定着済みの記録材
は排紙口19から機外の排紙トレイ20へ排出される。
【0063】両面画像形成モードのときは、定着装置1
8を出た片面画像形成・定着済みの記録材は再搬送シー
トパスaへ導入され、スイッチバックシートパスb→シ
ートパスcの経路を通って表裏反転されて中間トレイ2
1へ送られる。そしてこの中間トレイ21からレジスト
ローラ対16へ搬送されて再び転写ドラム11に対して
給送されて、画像形成済みの第一面側内向き、第二面側
外向きで転写ドラム11に巻き付き保持される。
【0064】この記録材の第2面に対して、前記第一面
に対する画像形成と同様に、感光体ドラム6に順次に形
成される第二面用のカラー画像の4色の色分解トナー画
像の転写が順次行なわれてカラートナー画像が合成形成
される。
【0065】そして記録材は転写ドラム11から分離さ
れて再び定着装置18に送られて第二面に形成された4
色分のトナー画像が一括して定着処理され、フルカラー
両面画像形成済みの記録材が排出口19から排紙トレイ
20へ排紙される。
【0066】片面(第一面)画像形成・定着済みの記録
材を一旦排紙トレイ20へ排出させ、その記録材を第二
面上向きにして手差し給紙部15から装置へ再導入して
第二面に対する画像形成を実行させることもできる。
【0067】なお、上記4色の色分解トナー画像の形成
順序は本例の順序に隈られない。白黒画像コピーの場合
はブラック現像器9Kのみが作動する。自黒画像の両面
コピーモードや、記録材の一方の面はカラー画像とし、
他方の面は白黒画像とする画像形成モードも選択実行で
きる。
【0068】<加熱加圧定着装置の構成>本発明を適用
した加熱加圧定着装置について具体的に説明する。
【0069】図3は、本発明を実際に適用した加熱加圧
定着装置の断面図である。定着ローラ100と加圧ロー
ラ102が対を成して圧接し、7mm程度のニップ幅を
形成している。
【0070】上記定着ローラ101は、基材としてアル
ミニウム等を用いた芯金111に、2mm程度の厚さの
HTV(ミラブル型)シリコーンゴムからなる弾性層1
12が形成され、該弾性層112上には50μm程度の
厚さのフッ素ゴムから成るオイルバリア層113が形成
され、該オイルバリア層113上には200μm程度の
厚さのジメチルシリコーンゴムから成る表層114が形
成されている。この定着ローラ101は、外径が60m
m程度になるように構成されている。
【0071】また、上記加圧ローラ102も同様に、基
材としてアルミニウム等を用いた芯金121に、2mm
程度の厚さのHTV(ミラブル型)シリコーンゴムから
成る弾性層122が形成され、該弾性層122上には5
0μm程度の厚さのフッ素ゴムから成るオイルバリア層
123が形成され、該オイルバリア層123上には20
0μm程度の厚さの例えばジメチルシリコーンゴムから
成る表層124が形成されている。この加圧ローラ10
2も、外径が60mm程度になるように構成されてい
る。
【0072】上記定着ローラ101には、離型オイルを
均一に塗布するオイル塗布ユニット103と、定着ロー
ラ101の表面に付着したトナー等の汚れをクリーニン
グするためのクリーニングウェブユニット4と、定着ロ
ーラ1上の離型オイルの量を規制して制御する弾性体オ
イル規制ブレード107が接するように配置されてい
る。
【0073】上記オイル塗布ユニット103は、離型オ
イル132を保持するオイルパン131と、回転して離
型オイル132を汲み上げる金属製のオイル汲み上げロ
ーラ133と、この汲み上げられた離型オイル132を
定着ローラ1表面に回転しながら塗布する弾性体オイル
塗布ローラ134と、オイル塗布ローラ134上の離型
オイルの量を規制して制御する弾性体オイル規制ブレー
ド135で構成されている。
【0074】離型オイルには、ジメチルシリコーンオイ
ルを用いた。このジメチルシリコーンオイルには、25
℃における動粘度が300cSt(センチトークス)の
ジメチルシリコーンオイル(信越化学工業社製、商品
名、KF−96SS)を用いた。
【0075】また、上記クリーニングウェブユニット1
04は、トナー等の汚れをクリーニングする不織布であ
るクリーニングウェブ141と、このクリーニングウェ
ブ141を定着ローラ表面に押し当てる弾性体ウェブ押
し当てローラ42で構成されている。クリーニングウェ
ブ141はdの方向に少しずつ巻き取られる。
【0076】上記弾性体オイル規制ブレード107は、
支持体のバネ(図示せず)により、その押し当て圧が任
意に変更でき、これにより定着ローラ1の表層114の
表面上への離型オイル塗布量を変化させることが出来る
ようになっている。
【0077】上記加圧ローラ102には、過剰な離型オ
イルを除去するための弾性体オイル除去ブレード105
が接するように配置されている。
【0078】定着ローラ101および加圧ローラ102
に芯金111および121の中心には、加熱ヒーター1
06が配置されており、それぞれのローラの表層114
および124の表面に接するように配置された熱電対
(図示せず)で検知された温度に基づき、表面温度が設
定値になるようにヒーター通電タイミングが制御され
る。本実施例では、設定値を170℃とした。
【0079】図3に示した加熱加圧定着装置において
は、定着ローラ101はaの方向に、加圧ローラ102
はbの方向に回転し、紙Pはcの方向に搬送され、未定
着トナーT1は、定着ローラ101と加圧ローラ102
のニップ部を通過し、定着トナーT2となり画像を形成
する。
【0080】<定着部材の製造方法>定着部材である定
着ローラ101は次のような方法で製造した。まず、芯
金111上に、耐熱グレードのHTVシリコーンゴム
(ミラブル型)を加硫接着し、研磨により目的の外径を
得た。次に、フッ素ゴム塗料を50μm程度の厚みでス
プレー塗布し、150℃にて30分乾燥させてフッ素ゴ
ム被覆ローラを得た。次に、予めシロキサン系プラーイ
マー処理した該フッ素ゴム被覆ローラ上に、表層として
用いる請求項記載の未硬化の付加型液状シリコーンゴム
のトルエン溶媒希釈液コーティングし、室温で30分放
置してトルエンを揮発させ、130℃1時間1次加硫に
よって硬化させ、次に200℃4時間2次加硫をして2
00μm厚のジメチルシリコーンゴムで被覆された定着
ローラ101を得た。
【0081】加圧部材である加圧ローラ102も、定着
ローラ101と同様な方法により製造して得た。
【0082】<オイル塗布量の測定方法>定着ローラ1
01の表層114上への離型オイルの塗布量を次のよう
にして測定した。まず、図3に示した加熱加圧定着装置
の、加圧ローラ102とクリーニングウェブユニット1
04を取り外し、定着ローラ101の表面温度が170
℃になるまで加熱ヒーター106により加熱を行い、そ
の後、定着ローラ101を半周回転させる。これによ
り、定着ローラ表面の半周に離型オイルが塗布される。
その後、その塗布された表面上に、素早く汎用の定量濾
紙(5センチ×30センチ角、秤量済)を、50g/c
2程度の圧力で1分間押し付け、引き剥がす。このよ
うな濾紙サンプルを10個採取し、精密天秤(1/10
00g)によりサンプル重量を秤量し、事前に秤量した
濾紙重量との差から、単位面積当たりの濾紙へのオイル
付着量を計算し、これを定着ローラ表面への単位面積当
たりのオイル塗布量とした。
【0083】<表層の動的粘弾性の測定方法>定着ロー
ラ101及び加圧ローラ102の表層114及び124
の動的粘弾性は次のようにして測定した。まず、表層に
用いるのと同じ未硬化の付加型液状シリコーンゴムを用
意し、2mmの厚さのシート状に成形して、加熱・加硫
によって硬化させてシート状の測定サンプルを得た。こ
の厚さ2mmの測定サンプルは、幅5mm、長さ40m
m程度に切り取り、その動的粘弾性を(株)レオロジ製
の粘弾性測定装置(DVEREHOSPECTOLER
DVE−V4)によって測定した。この際の測定条件
は、引っ張治具(175%伸長)、測定温度170℃、
正弦波歪(周波数100Hz)という条件に設定し測定
した。
【0084】<使用した材料の詳細>以下に、本実施例
において使用した、表層の材料の詳細について述べる。
【0085】<実施材料1>25℃における粘度が約3
0Pa・sであり、二官能性のジメチルシロキサン単位
を約300個連続して有する直鎖状ポリシロキサンセグ
メントと、その両端に結合している、1つのビニル基を
有する分岐状ポリシロキサンセグメントとからなるブロ
ックコポリマー(A−a−1)60重量部に、25℃に
おける粘度が約10000Pa・sの両末端にビニル基
を有する直鎖状ジメチルポリシロキサン(A−b−1)
40重量部を混合し、架橋剤として一分子中にケイ素原
子結合水素原子を2個以上有したオルガノポリシロキサ
ンを(A−a−1)成分と(A−b−1)成分の混合物
中に含まれる全ビニル基のモル量に対して、該水素原子
のモル量が1.3倍となる量加える。さらに、これに、
白金系触媒を加え、これらの混合物に対して鉄成分基準
で50ppmとなるだけの量の塩化第二鉄(D−1)を
加えて、未硬化の付加型液状シリコーンゴム(S−1)
を得た。
【0086】この付加型液状シリコーンゴム(S−1)
を加熱・加硫により硬化することにより、貯蔵弾性率が
1.37×107dyn/cm2であり、損失弾性率が
5.28×105dyn/cm2であるジメチルシリコー
ンゴムを得ることができた。
【0087】<実施材料2>実施材料1の未硬化の付加
型液状シリコーンゴム(S−1)の100重量部に対し
て、重量平均分子量が1.6×105のジメチルシリコ
ーンオイルを20重量部混合し、未硬化の付加型液状シ
リコーンゴム(S−2)を得た。
【0088】架橋剤及び触媒は、実施材料1と同様とし
た。
【0089】この付加型液状シリコーンゴム(S−2)
を加熱・加硫により硬化することにより、貯蔵弾性率が
0.89×107dyn/cm2であり、損失弾性率が
7.0×105dyn/cm2であるジメチルシリコーン
ゴムを得ることができた。
【0090】<実施材料3>25℃における粘度が約2
0Pa・sであり、二官能性のジメチルシロキサン単位
を約200個連続して有する直鎖状オイルセグメント
と、その両端に結合している、1つのビニル基を有する
分岐状ポリシロキサンセグメントとからなるブロックコ
ポリマー(A−a−2)55重量部に、25℃における
粘度が約11000Pa・sの両末端にビニル基を有す
る直鎖状ジメチルポリシロキサン(A−b−2)45重
量部を混合し、架橋剤として一分子中にケイ素原子結合
水素原子を2個以上有したオルガノポリシロキサンと白
金系触媒を加え、これらの混合物に対して鉄成分基準で
50ppmとなるだけの量の塩化第二鉄(D−1)を加
えて、未硬化の付加型液状シリコーンゴム(S−3)を
得た。
【0091】架橋剤及び触媒は、実施材料1と同様とし
た。
【0092】この付加型液状シリコーンゴム(S−3)
を加熱・加硫により硬化することにより、貯蔵弾性率が
0.9×107dyn/cm2であり、損失弾性率が3.
0×105dyn/cm2であるジメチルシリコーンゴム
を得ることができた。
【0093】<実施材料4>実施材料3の未硬化の付加
型液状シリコーンゴム(S−3)の100重量部に対し
て、重量平均分子量が1.6×105のジメチルシリコ
ーンオイルを20重量部混合し、未硬化の付加型液状シ
リコーンゴム(S−4)を得た。
【0094】架橋材及び触媒は、実施材料1と同様とし
た。
【0095】この付加型液状シリコーンゴム(S−4)
を加熱・加硫により硬化することにより、貯蔵弾性率が
0.4×107dyn/cm2であり、損失弾性率が4.
6×105dyn/cm2であるジメチルシリコーンゴム
を得ることができた。
【0096】<比較材料1>実施材料1に記載したオル
ガノポリシロキサン(A−a−1)60重量部に、実施
材料1に記載した直鎖状ジメチルポリシロキサン(A−
b−1)40重量部を混合し、架橋剤として一分子中に
ケイ素原子結合水素原子を2個以上有したオルガノポリ
シロキサンと白金系触媒を加え、これらの混合物に対し
て、耐熱性のシリカ粉体(日本アエロジル社製、R97
2)を3重量%加え混合し、未硬化の付加型液状シリコ
ーンゴム(S−5)を得た。
【0097】架橋剤及び触媒は、実施材料1と同様とし
た。
【0098】この付加型液状シリコーンゴム(S−5)
を加熱・加硫により硬化することにより、貯蔵弾性率が
2.01×107dyn/cm2であり、損失弾性率が
7.88×105dyn/cm2であるジメチルシリコー
ンゴムを得た。
【0099】<比較材料2>実施材料1に記載したオル
ガノポリシロキサン(A−a−1)100重量部に、架
橋剤として一分子中にケイ素原子結合水素原子を2個以
上有したオルガノポリシロキサンと白金系触媒を加え、
未硬化の付加型液状シリコーンゴム(S−6)を得た。
【0100】架橋剤及び触媒は、実施材料1と同様とし
た。
【0101】この付加型液状シリコーンゴム(S−6)
を加熱・加硫により硬化することにより、貯蔵弾性率が
5.95×107dyn/cm2であり、損失弾性率が
2.04×106dyn/cm2であるジメチルシリコー
ンゴムを得ることができた。
【0102】<比較材料3>25℃における粘度が約5
Pa・sであり、二官能性のジメチルシロキサン単位を
有する直鎖状ポリシロキサンセグメントと、その両端に
結合している、1つのビニル基を有する分岐状ポリシロ
キサンセグメントとからなるブロックコポリマー(A−
a−3)80重量部に、25℃における粘度が約100
0Pa・sの両末端にビニル基を有する直鎖状ジメチル
ポリシロキサン(A−b−3)20重量部を混合し、架
橋剤として一分子中にケイ素原子結合水素原子を2個以
上有したオルガノポリシロキサンと白金系触媒を加え、
これらの混合物に対して鉄成分基準で50ppmとなる
だけの量の塩化第二鉄(D−1)を加えて、未硬化の付
加型液状シリコーンゴム(S−7)を得た。
【0103】架橋剤及び触媒は、実施材料1と同様とし
た。
【0104】この付加型液状シリコーンゴム(S−7)
を加熱・加硫により硬化することにより、貯蔵弾性率が
4.0×107dyn/cm2であり、損失弾性率が13
×105dyn/cm2であるジメチルシリコーンゴムを
得ることができた。
【0105】<比較材料4>比較材料3記載のレジン状
オルガノポリシロキサン(A−a−3)60重量部に、
25℃における粘度が500Pa・s程度の末端ビニル
基封鎖の直鎖状ジメチルポリシロキサン(A−b−4)
40重量部を混合し、架橋剤として一分子中にケイ素原
子結合水素原子を2個以上有したオルガノポリシロキサ
ンと白金系触媒を加え、これらの混合物に対して鉄成分
基準で50ppmとなるだけの量の塩化第二鉄(D−
1)を加えて、未硬化の付加型液状シリコーンゴム(S
−8)を得た。
【0106】架橋剤及び触媒は、実施材料1と同様とし
た。
【0107】以上のような付加型液状シリコーンゴム
(S−8)を加熱・加硫により硬化することにより、貯
蔵弾性率が3.9×107dyn/cm2であり、損失弾
性率が11×105dyn/cm2であるジメチルシリコ
ーンゴムを得ることができた。
【0108】<実施例>以下に、本発明の効果を確認し
た実施例について説明する。
【0109】<実施例1>まず、定着ローラ表層への離
型オイルの塗布量と、PHPトランスペアレンシーシー
トべたつきとの関係を明らかにするため、以下のような
実験を行なった。
【0110】この実験には、図2に示す画像形成装置
(キヤノン社製、カラーレーザーコピア800(CLC
800))を用いた。実験条件は、 コピー原稿:ブラック コピーモード:フルカラーモード、片面コピー 記録シート:カラーレーザーコピアトランスペアレンシ
ー(キヤノン、CT−700)、A4 とした。ブランクコピー原稿とは、白紙の原稿の事であ
る。また、カラーレーザーコピアトランスペアレンシー
とは、CLC用のOHPトランスペアレンシーシートで
ある。
【0111】加熱加圧定着装置の定着ローラ及び加圧ロ
ーラには、表1に示したように、実施材料と比較材料の
ジメチルシリコーンゴムの表層を有したローラを使用し
た。
【0112】また、オイル規制ブレード7の押し当て圧
を変化させて、表層への離型オイル塗布量を20、4
0、60mg/A4に変化させた。
【0113】OHPトランスペアレンシーシートべたつ
きは、OHPトランスペアレンシーシートを1枚コピー
して、ガラス板上に乗せて引き剥す際のべたつきにより
評価した。
【0114】実験結果である表1にあるように、40、
60mg/A4の塗布量では、OHPトランスペアレン
シーシートのべたつきが確認された。一方で、20mg
/A4の塗布量では、べたつきは確認されなかった。
【0115】
【表1】
【0116】<実験例2>次に、貼着ローラ表層への離
型オイルの塗布量と、両面画像形成時の画像不良との関
係を明らかにするため、以下のような実験を行なった。
【0117】この実験には、実験例1と同じ画像形成装
置を用い、実験条件は、 コピー原稿:マゼンタベタ、 コピーモード:フルカラーモード、両面コピー 記録シート:普通紙(81.4g/m2)、A4 とした。マゼンタコピー原稿とは、マゼンタ濃度100
%で、本画像形成装置で画像形成を行なった画像のこと
である。
【0118】加熱加圧定着装置の定着ローラ及び加圧ロ
ーラの表層のジメチルシリコーンゴム、及び表層への離
型オイル塗布量は、実験例1と同様にした。
【0119】画像不良の評価は、50枚の両面コピー実
験を行い、感光ドラムオイル汚れ起因の画像不良の発生
有無を、50枚コピー時点で、定着画像の目視確認によ
り評価した。
【0120】実験結果である表2にあるように、40、
60mg/A4の塗布量では、両面画像形成時の画像不
良が確認された。一方で、20mg/A4の塗布量で
は、画像不良は確認されなかった。
【0121】
【表2】
【0122】<実験例3>本発明の実施材料と、本発明
の効果を明らかにするための比較材料の、定着ローラー
としての離型性を明らかにするため、以下のような実験
を行なった。
【0123】この実験には、実験例1と同じ画像形成装
置を用い、実験条件は、 コピー原稿:マゼンタハーフトーン コピーモード:フルカラーモード、片面コピー 記録シート:普通紙(81.4g/m2)、A4 とした。マゼンタハーフトーンコピー原稿とは、マゼン
タ濃度50%で、ハーフトーンモードによって本画像形
成装置で画像形成を行なった画像のことである。
【0124】なお、この実験は、定着ローラーの性能を
明らかにするための実験であり、加圧ローラーの表層材
料は任意に選べるが、ここでは、定着ローラーの材料と
同一の材料を用いた。
【0125】離型性は、定着ローラの離型寿命によって
評価した。離型寿命とは、トナーオフセットが定着後の
画像上に目視で確認された時点での通紙枚数とした。
【0126】実験結果である表3にあるように、実験材
料は、離型オイルの塗布量が20mg/A4以下である
場合には、0.5mg/A4未満である場合を除いて、
比較材料に比べて十分に長期な離型寿命を示した。
【0127】
【表3】
【0128】<実験例4>本発明の実施材料と比較材料
の、両面画像形成における加圧ローラーとしての離型性
を明らかにするため、以下のような実験を行なった。
【0129】この実験には、実験例1と同じ画像形成装
置を用い、実験条件は、 コピー原稿:マゼンタハーフトーン コピーモード:フルカラーモード、両面コピー 記録シート:普通紙(81.4g/m2)、A4 とした。
【0130】加圧ローラの離型性は、100枚毎に、裏
面(加圧ローラー側)がマゼンタベタである定着済みの
画像を記録シートとして用い、ブランクコピー原稿で1
枚コピーを行ない、裏面マゼンタベタ画像の画像抜けの
程度により、加圧ローラーの離型性を評価した。この評
価では、離型性が悪い場合には、通紙後の裏面画像に画
像抜けが発生し、目視によって確認できる。
【0131】実験結果である表4にあるように、実施材
料は、離型オイルの塗布量が20mg/A4以下である
場合には、比較材料に比べて、加圧ローラ側でのマゼン
タベタ画像の抜けを生じず、優れた離型性を有する。
【0132】
【表4】
【0133】<実験例5>実験例5として、3色以上の
トナーを用いた画像形成における、実施材料の性能を確
認する実験を行なった。
【0134】この実験には、実験例1と同じ画像形成装
置を用い、実験条件は、 コピー原稿:フルカラー写真原稿 コピーモード:フルカラーモード、片面コピー 記録シート:普通紙(81.4g/m2)、A4 とした。ここで、フルカラー写真原稿とは、画像形成を
行なう際に、CMYKの4色のトナーがバランス良く使
用されるような、人物写真を配した原稿である。
【0135】実施材料の性能は、定着後の画像を目視確
認し、トナーオフセット等の画像不良が生じるかどうか
により評価した。
【0136】実験結果である表5にあるように、実施材
料は、10万枚以上にわたり画像定着の性能を発揮し、
問題無く加熱加圧定着を行なうことができた。
【0137】
【表5】
【0138】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
定着部材、加圧部材、及びジメチルシリコーンオイルか
らなる離型オイルの塗布手段を少なくとも有する加熱加
圧定着装置において、少い離型オイルの塗布条件下でも
トナーのオフセットを防止でき、離型寿命が長く、ロー
ラー傷の発生の少ない定着装置を提供することができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャープメルト性トナーの軟化特性図
【図2】加熱加圧定着装置を備えた画像形成装置の説明
【図3】本発明の実施例の加熱加圧定着装置の断面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16C 13/00 F16C 13/00 E B (72)発明者 高橋 正明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 太田 光弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 石塚 二郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定着部材、加圧部材、及びジメチルシリ
    コーンオイルからなる離型オイルの塗布手段を有するト
    ナー画像の加熱加圧定着装置において、定着部材の少な
    くとも表面が、貯蔵弾性率E’が1.0×106dyn
    /cm2よりも大きく1.5×107dyn/cm2より
    も小さな範囲にあり、損失弾性率E”が1.0×105
    dyn/cm2よりも大きく7.5×105dyn/cm
    2よりも小さな範囲にあるジメチルシリコーンゴムで形
    成されており、そのゴム表面にはジメチルシリコーンオ
    イルが塗布されその塗布量が1〜20mg/621cm
    2(A4相当)であることを特徴とする加熱加圧定着装
    置。
  2. 【請求項2】 ジメチルシリコーンゴムが、(A)
    (a)一分子中にビニル基を2個以上有し、分岐状ポリ
    シロキサンセグメントを有するオルガノポリシロキサン
    を50〜70重量%と、(b)25℃における粘度が1
    0000Pa・s以上の、両末端にビニル基を有する直
    鎖状ポリジメチルシロキサン30〜50重量%、を含む
    ポリシロキサン混合物、(B)一分子中にケイ素原子結
    合水素原子を2個以上有するオルガノポリシロキサン、
    (C)白金系触媒、および(D)(A)+(B)+
    (C)の合計量に対して、鉄成分基準で3〜300pp
    mとなるだけの量の塩化第二鉄、の少なくとも(A)+
    (B)+(C)+(D)の成分を有する付加型液状シリ
    コーンゴムを付加重合して得られたジメチルシリコーン
    ゴム、である請求項1記載の加熱加圧定着装置。
  3. 【請求項3】 (A)(a)成分であるオルガノポリシ
    ロキサンが、ビニル基を有する少なくとも1つの分岐状
    ポリシロキサンセグメントと二官能性のシロキサン単位
    を少なくとも100個以上連続して有する直鎖状ポリシ
    ロキサンセグメントとを同一分子中に持つブロックコポ
    リマーであり、25℃における粘度が1Pa・s以上の
    オルガノポリシロキサン、である請求項2記載の加熱加
    圧定着装置。
  4. 【請求項4】 ジメチルシリコーンゴムが、(A)
    (a)一分子中にビニル基を2個以上有する分岐状オル
    ガノポリシロキサンを50〜70重量%と、(b)25
    ℃における粘度が10000Pa・s以上の、両末端に
    ビニル基を有する直鎖状ポリジメチルシロキサン30〜
    50重量%、を含むポリシロキサン混合物、(B)一分
    子中にケイ素原子結合水素原子を2個以上有するオルガ
    ノポリシロキサン、(C)白金系触媒、(D)(A)+
    (B)+(C)の合計量に対して、鉄成分基準で3〜3
    00ppmとなるだけの量の塩化第二鉄、および(E)
    (A)+(B)+(C)+(D)の合計量100重量部
    に対して、5〜20重量部となるだけの量のジメチルシ
    リコーンオイル、の少なくとも(A)+(B)+(C)
    +(D)+(D)の成分を有する付加型液状シリコーン
    ゴムを付加重合して得られたジメチルシリコーンゴム、
    である請求項1記載の加熱加圧定着装置。
  5. 【請求項5】 (A)(a)成分であるオルガノポリシ
    ロキサンが、ビニル基を有する少なくとも1つの分岐状
    ポリシロキサンセグメントと二官能性のシロキサン単位
    を少なくとも100個以上連続して有する直鎖状ポリシ
    ロキサンセグメントとを同一分子中に持つブロックコポ
    リマーであり、25℃における粘度が1Pa・s以上の
    オルガノポリシロキサン、である請求項4記載の加熱加
    圧定着装置。
  6. 【請求項6】 定着部材が定着ローラ、加圧部材が加圧
    ローラである請求項1記載の加熱定着装置。
  7. 【請求項7】 定着部材、加圧部材、及びジメチルシリ
    コーンオイルからなる離型オイルの塗布手段を有する加
    熱加圧定着装置において、定着部材および加圧部材のそ
    れぞれの少なくとも表面が、貯蔵弾性率E’が1.0×
    106dyn/cm2よりも大きく1.5×107dyn
    /cm2よりも小さな範囲にあり、損失弾性率E”が
    1.0×105dyn/cm2よりも大きく7.5×10
    5dyn/cm2よりも小さな範囲にあるジメチルシリコ
    ーンゴムで形成されており、そのゴム表面にはジメチル
    シリコーンオイルが塗布されその塗布量が1〜20mg
    /621cm2(A4相当)であることを特徴とする加
    熱加圧定着装置。
  8. 【請求項8】 ジメチルシリコーンゴムが、(A)
    (a)一分子中にビニル基を2個以上有し、分岐状ポリ
    シロキサンセグメントを有するオルガノポリシロキサン
    を50〜70重量%と、(b)25℃における粘度が1
    0000Pa・s以上の、両末端にビニル基を有する直
    鎖状ポリジメチルシロキサン30〜50重量%、を含む
    ポリシロキサン混合物、(B)一分子中にケイ素原子結
    合水素原子を2個以上有するオルガノポリシロキサン、
    (C)白金系触媒、および(D)(A)+(B)+
    (C)の合計量に対して、鉄成分基準で3〜300pp
    mとなるだけの量の塩化第二鉄、の少なくとも(A)+
    (B)+(C)+(D)の成分を有する付加型液状シリ
    コーンゴムを付加重合して得られたジメチルシリコーン
    ゴム、である請求項7記載の加熱加圧定着装置。
  9. 【請求項9】 (A)(a)成分であるオルガノポリシ
    ロキサンが、請求項3記載のオルガノポリシロキサン、
    である請求項8記載の加熱加圧定着装置。
  10. 【請求項10】 ジメチルシリコーンゴムが、請求項4
    記載のジメチルシリコーンゴム、である請求項7記載の
    加熱加圧定着装置。
  11. 【請求項11】 ジメチルシリコーンゴムの形成に用い
    るオルガノポリシロキサンが、請求項5記載のブロック
    コポリマー、である請求項10記載の加熱加圧定着装
    置。
  12. 【請求項12】 トナー画像が、3色以上のカラートナ
    ーにより形成されている請求項1、2、3、4、または
    5記載の加熱加圧定着装置。
  13. 【請求項13】 トナー画像が、3色以上のカラートナ
    ーにより形成されている請求項7、8、9、10、また
    は11記載の加熱加圧定着装置。
  14. 【請求項14】 定着部材および加圧部材がそれぞれ定
    着ローラおよび加圧ローラである請求項7記載の加熱定
    着装置。
  15. 【請求項15】 貯蔵弾性率E’が1.0×106dy
    n/cm2よりも大きく1.5×107dyn/cm2
    りも小さな範囲にあり、損失弾性率E”が1.0×10
    5dyn/cm2よりも大きく7.5×105dyn/c
    2よりも小さな範囲にあり、塩化第二鉄を含有するジ
    メチルシリコーンゴムを少なくとも表面に有することを
    特徴とするシリコーンゴムローラ。
  16. 【請求項16】 ジメチルシリコーンゴムが、(A)
    (a)一分子中にビニル基を2個以上有し、分岐状オル
    ガノポリシロキサンを50〜70重量%と、(b)25
    ℃における粘度が10000Pa・s以上の、両末端に
    ビニル基を有する直鎖状ポリジメチルシロキサン30〜
    50重量%、を含むポリシロキサン混合物、(B)一分
    子中にケイ素原子結合水素原子を2個以上有するオルガ
    ノポリシロキサン、(C)白金系触媒、および(D)
    (A)+(B)+(C)の合計量に対して、鉄成分基準
    で3〜300ppmとなるだけの量の塩化第二鉄、の少
    なくとも(A)+(B)+(C)+(D)の成分を有す
    る付加型液状シリコーンゴムを付加重合して得られたジ
    メチルシリコーンゴム、である請求項15記載のシリコ
    ーンゴムローラ。
  17. 【請求項17】 ジメチルシリコーンゴムが、(A)
    (a)一分子中にビニル基を2個以上有する分岐状オル
    ガノポリシロキサンを50〜70重量%と、(b)25
    ℃における粘度が10000Pa・s以上の、両末端ビ
    ニル基を有する直鎖状ポリジメチルシロキサン30〜5
    0重量%、を含むポリシロキサン混合物、(B)一分子
    中にケイ素原子結合水素原子を2個以上有するオルガノ
    ポリシロキサン、(C)白金系触媒、(D)(A)+
    (B)+(C)の合計量に対して、鉄成分基準で3〜3
    00ppmとなるだけの量の塩化第二鉄、および(E)
    (A)+(B)+(C)+(D)の合計量100重量部
    に対して、5〜20重量部となるだけの量のジメチルシ
    リコーンオイル、の少なくとも(A)+(B)+(C)
    +(D)+(D)の成分を有する付加型液状シリコーン
    ゴムを付加重合して得られたジメチルシリコーンゴム、
    である請求項15記載のシリコーンゴムローラ。
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