JPH08272256A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH08272256A
JPH08272256A JP7165295A JP7165295A JPH08272256A JP H08272256 A JPH08272256 A JP H08272256A JP 7165295 A JP7165295 A JP 7165295A JP 7165295 A JP7165295 A JP 7165295A JP H08272256 A JPH08272256 A JP H08272256A
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JP
Japan
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toner
fixing
image
roller
recording material
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JP7165295A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Ota
光弘 太田
Ryuichiro Maeyama
龍一郎 前山
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 未定着の画像を定着部材29で定着してか
ら、その定着部材をクリーニング部材60でクリーニン
グする画像形成装置で、定着部材表面に比べてクリーニ
ング部材表面の方が溶融トナーと形成する接触角が大き
くなるようにし、しかもクリーニング部材の表面粗さを
5μm以上とする。 【効果】 クリーニング部材が定着部材に当接するとき
に生じる振動が軽減でき、クリーニング部材の当接圧が
下げられ、定着部材の傷が軽減され、定着部材の寿命の
長い、さらには十分なクリーニング性を有する画像形成
装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像を形成する電子写
真装置等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両画面画像形成機能を有する画像
形成装置(複写機・プリンタ等)については知られてい
る。その装置においては、白黒画像の両面画像形成だけ
でなく、フルカラー画像(天然色画像、多色画像)の両
面画像形成も可能である。
【0003】例えば、電子写真感光体(以下、感光体ド
ラムと称する)、その感光体ドラムの帯電処理手段、画
像露光手段、複数の色トナー現像器、回転転写ドラム、
感光体ドラムクリーナ等により画像形成部が構成されて
おり、感光体ドラムに対して目的のカラー画像の色分解
トナーを順次に形成させ、その各色分解トナー画像を回
転転写ドラムの外周面に巻き付かせて保持させた記録材
の外面(第1面)に順次に重畳転写させることにより、
記録材面に目的のカラー画像に対応した未定着のカラー
トナー画像が合成形成される。
【0004】そしてその記録材は、回転転写ドラムから
分離されて定着手段へ搬送され、未定着の合成カラー画
像が記録材面に定着される。
【0005】この記録材の他方の面(第2面)にも画像
形成する両面画像形成モードの場合には、定着手段を出
た第1面画像形成・定着済みの記録材を再循環搬送機構
を通して、あるいは手差し給紙部から第1面・第2面反
転させて回転転写ドラムへ再搬送させて画像形成済みの
第1面側内向き、第2面側外向きで巻き付き保持させ、
感光体ドラムに対して第2面用の目的のカラー画像の色
分解トナー画像を順次に形成させ、その各色分解トナー
画像を回転転写ドラムに巻き付き保持させた上記記録材
の外向き第2面に対して順次に重畳転写させることによ
り、記録材の第2面に対して目的のカラー画像に対応し
た未定着のカラートナー画像を合成形成させる。
【0006】そしてその記録材は、回転転写ドラムから
分離されて再び定着手段へ搬送され、第2面に形成され
た未定着の合成カラー画像が記録材面に定着される。こ
れにより、両面にカラー画像を形成した記録材が出力さ
れる。
【0007】定着手段としては一般に、定着部材として
の定着ローラ(熱ローラ)と、加圧部材としての加圧ロ
ーラとの圧接ローラ対からなる熱ローラ式の定着手段が
用いられている。
【0008】このローラ対の圧接ニップ部(定着ニップ
部)により、記録材をその未定着トナー画像担持面側を
定着ローラ側にして導入することにより、該記録材が定
着ローラと加圧ローラとに挟持搬送され、定着ニップ部
にて定着ローラによる加熱とローラ対による加圧を受け
ることで未定着トナー画像が記録材上に定着される。
【0009】ところで、定着手段において定着部材とし
ての定着ローラは、その面に接触する記録材上のトナー
画像のオフセットを防止するために高い離型性を示すも
のである必要がある。
【0010】特にカラー画像形成装置にあっては、記録
材上のカラートナー画像が多色のトナーの2〜4層の重
ね層で形成されており、そのため使用トナーには、熱を
印加した際の溶融性、混色性が良いことが要求されるた
め、軟化点が低く、かつ溶融粘度の低いシャープメルト
性のトナーが使用される。
【0011】シャープメルトトナーを使用することによ
り、複写物の色再現範囲を広め、原稿の多色またはフル
カラー像に忠実なカラーコピーを得ることができるから
である。
【0012】ところが、このようなシャープメルト性の
カラートナーは、親和力が大きく、定着ローラにオフセ
ットし易いという性質も有している。したがってカラー
画像形成装置にあっては、定着手段の定着部材としての
定着ローラは、そのようなトナーに対しても長期にわた
って高い離型性を示すことが必要となる。
【0013】a)そこで定着手段は、定着ローラに対す
る離型剤塗布装置を具備させて定着ローラ表面に離型剤
としてのシリコーンオイルを所定量、例えば、0.02
g/A4程度、塗布供給するようにすることで、トナー
がシャープメルト型のカラートナーである場合でも高い
離型性を保持させて、トナーオフセットを防止する構成
が採択されている。
【0014】加圧部材としての加圧ローラにも定着ロー
ラに塗布供給した離型剤(以下、オイルと記す)がロー
ラ対間に記録材が存在しないときに移行して塗布され
る。
【0015】しかしながら、上記従来例装置において両
面カラーコピーを実行させると、以下のような不具合が
発生していた。
【0016】即ち、第1面に対する未定着面像が形成さ
れ、定着手段で画像定着処理された記録材の第1面のト
ナー上や記録材上に定着ローラに塗布供給したオイルが
付着しており、この記録材を第2面に対する画像形成の
ために再び回転転写ドラムに給送して、その第1面側を
内側にして巻き付き保持させたとき、その第1面側のト
ナー上や記録材上に付着しているオイルが転写ドラム外
周面の記録材担持シート上に転着し、その後記録材が転
写ドラムより分離されると、その転写ドラムの回転によ
り、その転写ドラム外面の転着オイルが感光体ドラムへ
転移する。
【0017】このようにオイルが感光体ドラムへ転移す
ると、感光体ドラム上のトナーをクリーナによってクリ
ーニング除去することができなくなったり、所望の潜像
形成部以外のところで感光体ドラム上の転移オイル上に
トナーが付着するため、最終的に以降のコピーにおいて
は余分なトナーが付着して汚い画像となってしまう事態
を生じる。
【0018】b)そこで、これを防ぐために定着ローラ
に対するオイル塗布量を常に少量に規制することが考え
られる。実際にオイル塗布量を0.01g/A4以下に
規制することにより、上記の問題は起こらなくなる。
【0019】しかし、オイル塗布量を常に少量にした場
合には、定着ローラの離型性は悪くなってしまい、定着
時にローラ表面に付着するトナー量は多くなり、定着ロ
ーラの表面にトナーが融着するオフセット現象が発生す
る。そしてこれによりローラの寿命は短くなっていた。
【0020】上記のオフセット現象に対する対策とし
て、ウェブ(不織布)をローラに当接し、オフセットト
ナーをクリーニングする手段が取られてきた。ウェブに
は送り機構が備わっているため、ウェブがトナーを掻き
取って、汚れても常に新しい面がローラに接するように
なっている。そしてそれにより、ローラの寿命が延び
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、定着および/または加圧ローラ上のオイル量
が少なくなり、ウェブとローラの間の摩擦力が上がるた
め、以下のような欠点がある。
【0022】すなわち、ウェブとローラの間での摩擦力
が上がると、ウェブがローラ上で振動(びびり)し始め
る。このびびりは、原稿読み込み時に影響を与え、ゆが
んだ画像が記録材上に形成される。それに対する対策と
して、ローラに対するウェブの当接圧を上げることによ
って、びびりを抑えることができる。しかしながら、ウ
ェブの当接圧を上げると、ウェブを送り難くなる。それ
ゆえ、さらに力のある送り機構が必要となり、コストア
ップにつながる。さらに、ウェブ当接圧が上がると、ウ
ェブの所でローラ表面が削れ易くなり、ローラ寿命が短
くなる。
【0023】そこで本発明は、そのような従来技術の問
題点を解決すべく、ウェブとローラの間の摩擦を小さく
し、ウェブのびびりを低減し、さらにウェブにおけるロ
ーラ用面削れが低減されて、定着部材の寿命の長い、ク
リーニング性に優れた画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録部材上に
未定着画像を形成せしめる画像形成部と該記録材を定着
部材と加圧部材間に挟持搬送させながら加熱および加圧
することにより該定着画像を該記録材上に定着せしめる
定着手段と、該定着手段に離型剤を塗布する離型剤塗布
装置と、定着部材をクリーニングするクリーニング部材
を有し、該定着部材の表面の材料と比較して該クリーニ
ング部材の表面の材料の方が溶融トナーとなす接触角が
大きく、該クリーニング部材の表面粗さが5μm以上で
あることを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0025】このような本発明の画像形成装置において
は、定着部材とクリーニング部材の間のすべりが良くな
るため、クリーニング部材の振動(びびり)が軽減され
る。
【0026】また、振動軽減によって、クリーニング部
材当接圧も下げられることから、定着部材表面の傷が軽
減され、定着部材の寿命を延ばすことが可能となる。
【0027】また、クリーニング部材の表面が粗く、し
かも定着部材と離型剤の組合せの方が、クリーニング部
材のみに比べてトナーに対する離型性が良好であること
から、オフセットトナーはクリーニング部材に接着さ
れ、十分なクリーニング性が得られる。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照しながら、実施例によって
本発明を詳細に説明する。
【0029】(実施例1) (1)画像形成装置例(図1) 図1は実施例としての画像形成装置の概略構成図であ
る。本例装置は電子写真方式のカラー画像形成装置であ
る。
【0030】図1において、1は装置本体外装筺、Aは
その装置本体外装筺の上部に配設した原稿走査読取り部
である。原稿台ガラス2上に原稿Oを、その画像面を下
向きにして所定の装置基準でセットし、その上から原稿
押え板3をかぶせて読取りをスタートさせることによ
り、原稿台ガラス下側の移動光学系4が原稿台ガラスの
下面に沿って一辺側から他辺側に移動して、原稿台ガラ
ス2上のセット原稿の下向き画像面が照明走査され、そ
の照明走査光の原稿面反射光が光電読取りユニット5に
結像され、色分解フィルタによって色分解されると共
に、原稿画像の各色分解成分画像がカラー画像信号(時
系列電気デジタル画素信号)としてそれぞれ光電読取り
され、メモリー回路に記憶貯蔵される。
【0031】6は画像形成部の像担持体としての電子写
真感光体ドラムである。この感光体ドラム6は例えば直
径180mmであり、矢示の時計方向に所定のプロセス
スピード(周速度)をもって回転駆動される。
【0032】7は感光体ドラム6を所定の極性・電位に
一様に帯電処理する帯電器、8はレーザ出力部・ポリゴ
ンミラー・レンズ系・ミラー等よりなる像露光手段であ
る。帯電器7による感光体ドラム帯電処理面が前記メモ
リー回路からの時系列電気デジタル画素信号に対応して
像露光手段8から変調出力されるレーザビームEにより
走査露光されることにより、回転感光体ドラム6面に走
査露光パターンに対応した静電潜像が形成される。
【0033】9は複合現像装置であり、シアントナーを
収容したシアン現像器9C、マゼンタトナーを収容した
マゼンタトナー現像器9M、イエロートナーを収容した
イエロートナー現像器9Y、黒トナーを収容したブラッ
ク現像器9Kの4つの現像器を有しており、この4つの
現像器9C・9M・9Y・9Kが選択的に回転感光体ド
ラム6に作用して該回転感光体ドラム6面の静電潜像が
トナー現像される。
【0034】11は転写ドラムであり、複合現像装置9
の次位において感光体ドラム6に接して感光体ドラム6
と略同一の周速度をもって感光体ドラム6の回転に順方
向に回転駆動される。
【0035】この転写ドラム11は、例えば直径180
mmであり、その周面開口域には記録材担持手段である
フィルム状の誘電体からなる記録材担持シート11aが
円筒状に一体的に張設されている。また記録材を転写ド
ラム11の外周面に吸着させるための吸着帯電手段であ
る吸着用コロナ帯電器11bとその対向電極としての吸
着用(当接用)ローラ11c、転写ドラム11に吸着さ
れた記録材へ感光体ドラム6側のトナー画像を転写させ
るための転写用コロナ帯電器11d、内側コロナ帯電器
11e、外側コロナ帯電器11f、記録材分離帯電器1
1g、記録材分離爪11h等を配設してある。
【0036】12,l3および14は第1〜第3の記録
材自動給紙機構、15は記録材手差し給紙部である。記
録材(転写材)Pは選択された第1〜第3の記録材自動
給紙機構12,13および14の何れかから1枚宛給紙
され、ガイド板・搬送ローラ対等からなる所定のシート
パスを通ってレジストローラ対16へ搬送される。或い
は記録材手差し給紙部15からレジストローラ対16へ
搬送される。
【0037】そして記録材は、レジストローラ対16に
より所定のタイミングにて転写ドラム11へ給送され
て、該転写ドラム11の外周面に対して巻き付けられて
静電的に保持され、転写ドラム11と一体に回転搬送さ
れ、その記録材の外面に対して感光ドラム6側のトナー
画像が転写用コロナ帯電器11dにより転写される。記
録材Pに対するトナー画像転写後の回転感光体ドラム6
面は、クリーナ(クリーニング装置)10により転写残
りトナー等の残留付着物の除去を受けて清掃される。
【0038】フルカラー画像形成モードの場合は、 回転感光体ドラム6に対する、帯電→目的のカラー画
像の前述色分解画像信号のうちのシアン画像信号により
変調されたレーザ光による画像露光E→シアン現像器9
Cによる現像→そのシアントナー画像の記録材Pに対す
る転写→回転感光ドラム6のクリーニングの工程 回転感光体ドラム6に対する、帯電→目的のカラー画
像の前述色分解画像信号のうちのマゼンタ画像信号によ
り変調されたレーザ光による画像露光E→マゼンタ現像
器9Mによる現像→そのマゼンタトナー画像の記録材P
に対する転写→回転感光ドラム6のクリーニングの工程 回転感光体ドラム6に対する、帯電→目的のカラー画
像の前述色分解画像信号のうちのイエロー画像信号によ
り変調されたレーザ光による画像露光E→イエロー現像
器9Yによる現像→そのイエロートナー画像の記録材P
に対する転写→回転感光ドラム6のクリーニングの工程 回転感光体ドラム6に対する、帯電→目的のカラー画
像の前述色分解画像信号のうちのブラック画像信号によ
り変調されたレーザ光による画像霞光E→ブラック現像
器9Kによる現像→そのブラックトナー画像の記録材P
に対する転写→回転感光ドラム6のクリーニングの工程 の以上4つの作像・転写サイクル〜が感光体ドラム
6及び転写ドラム11の回転が続行して順次に実行され
ることで、回転転写ドラム11に巻き付き保持された同
一の記録材Pの外面(第―面)に対して上記のシアント
ナー画像・マゼンタトナー画像・イエロートナー画像・
ブラックトナー画像の都合4つのトナー画像が相互に所
定に位置合わせ(レジストレーション)されて重畳転写
されることにより、記録材Pに目的のカラー画像に対応
したカラートナー画像が合成形成される。
【0039】回転転写ドラム11に保持された同一の記
録材Pに対する上記4色分のトナー画像の重ね転写が終
了すると、記録材は分離帯電器11gにより除電され、
分離手段としての分離爪11hによって転写ドラム11
から分離され、搬送手段17により定着装置(本例では
熱ローラ定着装置)18に送られて、4色分のトナー画
像がー括して記録材面に定着処理される。
【0040】片面画像形成モードのときは、定着装置1
8を出た片面(第一面)画像形成・定着済みの記録材
は、排紙口19から機外の排紙トレイ20へ排出され
る。
【0041】両面画像形成モードのときは、定着装置1
8を出た片面画像形成・定着済みの記録材は、再搬送シ
ートパスaへ導入され、スイッチバックシートパスb→
シートパスcの経路を通って表裏反転されて中間トレイ
21へ送られる。そしてこの中間トレイ21からレジス
トローラ対16へ搬送されて、再び転写ドラム11に対
して給送されて、画像形成済みの第1面側内向き、第2
面側外向きで転写ドラム11に巻き付き保持される。
【0042】この記録材の第2面に対して、前記第1面
に対する画像形成と同様に、感光体ドラム6に順次に形
成される第2面用のカラー画像の4色の色分解トナー画
像の転写が順次に行なわれてカラートナー画像が合成形
成される。
【0043】そして記録材は転写ドラム11から分離さ
れて、再び定着装置18に送られて、第2面に形成され
た4色分のトナー画像が一括して定着処理され、フルカ
ラー両面画像形成済みの記録材が排出ロ19から排紙ト
レイ20へ排出される。
【0044】片面(第1面)画像形成・定着済みの記録
材を一旦排紙トレイ20へ排出させ、その記録材を第2
面上向きにして手差し給紙部15から装置へ再導入し
て、第2面に対する画像形成を実行させることもでき
る。
【0045】なお、上記4色の色分解トナー画像の形成
順序は本例の順序に限られない。白黒画像コピーの場合
は、ブラック現像器9Kのみが作動する。白黒画像の両
面コピーモードや、記録材の一方の面はカラー画像とし
他方の面は白黒画像とする画像形成モードも選択実行で
きる。
【0046】(2)トナーについて(図2) 前述したように、カラー画像形成装置にあっては、記録
材上のカラートナー画像が多色のトナーの2〜4層の重
ね層で形成されており、そのため使用トナーには熱を印
加した際の溶融性・混色性が良いことが要求されるた
め、軟化点が低くかつ溶融粘度の低いシャープメルト性
のトナーが使用される。
【0047】このようなシャープメルトトナーは、例え
ばポリエステル樹脂またはスチレン−アクリルエステル
樹脂のごとき結着樹脂、着色剤(染料・昇華性染料)、
荷電制御剤等のトナー形成用材料を溶融混練・粉砕・分
級することにより製造される。必要とあれば、トナーに
各種外添剤(例えば、疎水性コロイダルシリカ)を添加
する外添工程を付加しても良い。
【0048】このようなカラートナーとしては、定着性
・シャープメルト性を考慮すると、結着樹脂としてポリ
エステル樹脂を使用したものが特に好ましい。シャープ
メルト性ポリエステル樹脂としては、ジオール化合物と
ジカルボン酸とから合成される分子の主鎖にエステル結
合を有する高分子化合物が例示される。特に、次式
【0049】
【化1】 (式中、Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x,
yはそれぞれ1以上の正の整数であり、かつx+yの平
均値は2〜10である)で代表されるビスフェノール誘
電体もしくはその置換体をジオール成分とし、2価以上
のカルボン酸またはその酸無水物またはその低級アルキ
ルエステルとからなるカルボン酸成分(例えばフマル
酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、テレフタ
ル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等)とを少なく
とも共縮重合したポリエステル樹脂がシャープな溶融特
性を有するのでより好ましい。
【0050】ポリエステル樹脂の軟化点は、75〜15
0℃、好ましくは80〜120℃が良い。
【0051】このポリエステル樹脂を結着樹脂として含
有するシャープメルトトナーの軟化特性の例を図2に示
す。測定条件は以下の通りである。
【0052】フローテスターCFT−500A型(島津
製作所製)を使用し、ダイ(ノズル)の直径0.2m
m、厚み1.0mmとして20Kgの押出荷重を加え、
初期設定温度70℃で、予熱時間300秒の後、6℃/
分の速度で等速昇温したとき描かれるトナーのプランジ
ャー降下量−温度曲線(以下、軟化S字曲線という)を
求めた。試料となるトナーは1〜3g精秤した微粉末を
用い、プランジャー断面積は1.0cm2とする。軟化
S字曲線は図2のようなカーブとなる。等速昇温するに
従い、トナーが徐々に加熱されて流出が開始される(プ
ランジャー降下A→B)。さらに昇温すると、溶融状態
となったトナーは大きく流出し(B→C→D)、プラン
ジャー降下が停止して終了する(D→E)。
【0053】S字曲線の高さHは全流出量を示し、H/
2のC点に対応する温度Toはトナーの軟化点を示す。
【0054】トナー及び結着樹脂がシャープメルト性を
有するか否かは、トナーまたは結着樹脂の見掛けの溶融
粘度を測定することにより判定できる。
【0055】このようなシャープメルト性を有するトナ
ーまたは結着樹脂とは、見掛けの溶融粘度が103ポイ
ズを示すときの温度をT1、5×l02ポイズを示すとき
の温度をT2としたとき、 T1=90〜150℃ |△T|=|T1−T2|=5〜20℃ の条件を満たすものをいう。
【0056】これらの温度−溶融粘度特性を有するシャ
ープメルト性樹脂は加熱されることにより、極めてシャ
ープに粘度低下を起こすことを特徴とする。このような
粘度低下が重畳転写カラートナー画像の最上部トナー層
と最下部トナー層との適度な混合を生じせしめ、さらに
トナー層自体の透明性を急激に増加させ、良好な減色混
合を起こすものである。
【0057】(3)定着装置18(図3・図4) 図3は定着装置18の要部の拡大略図である。定着部材
としての定着ローラ29は、アルミニウム製の芯金31
上にHTV(高温加硫型)シリコーンゴム層32、この
外側にRTV(室温加硫型)シリコーンゴム層33を有
し、厚さ3mm、直径40mmに形成されている。
【0058】一方、加圧部材としての加圧ローラ30は
アルミニウムの芯金34の上に1mm厚のHTVと、さ
らにその表面にフッ素樹脂層35を設け、直径が40m
mとなっている。
【0059】上記定着ローラ29には、発熱手段である
ハロゲンヒータ36が配設され、加圧ローラ30には同
じくヒータ37が芯金内に配設されて記録材の両面から
の加熱を行なっている。加圧ローラ30に当接されたサ
ーミスタ38により加圧ローラの温度が検知され、この
検知温度に基づき制御装置39によりハロゲンヒータ3
6および37が制御され、定着ローラ29の温度及び加
圧ローラ30の温度が共に約l70℃で一定に保つよう
に制御される。
【0060】なお、上記定着ローラ29と加圧ローラ3
0は加圧機構(図示せず)によって総圧約40Kgで加
圧されている。
【0061】tは記録材P上の未定着トナー画像であ
る。50および60は定着ローラ29に対する離型剤
(オイル)塗布装置とクリーニング装置、70は加圧ロ
ーラ30に対するクリーニング装置である。
【0062】定着ローラ29に対するオイル塗布装置5
0は、オイルパン40内の離型剤としてのジメチルシリ
コーンオイル41(信越化学製KF96 300cs)
をオイル汲み上げローラ42及びオイル塗布ローラ43
を経由させオイル塗布量調整ブレード44でオイル塗布
量を規制して定着ローラ29上に塗布させる。
【0063】本例の定着装置18ではオイル塗布量とし
て後述する測定方法により0.02g/A4の量を塗布
している。なお、オイル塗布ローラ43は定着ローラ2
9に対して接離可能であり、記録材Pの先端より5mm
から後端5mmまでオイルを塗布している。
【0064】定着ローラ29に対するクリーニング装置
60は、不織布ウェブ46を押圧ローラ45にて定着ロ
ーラ29に押し当ててクリーニングしている。また、該
ウェブ46は巻き取り装置により適宜巻き取られ、当接
部にトナー等が堆積しないようにされている。
【0065】定着ローラ29に対するオイル塗布装置5
0によるオイル塗布により、使用トナーtがシャープメ
ルト型のカラートナーである場合でも、定着ローラ29
の高い離型性を保持させてトナーオフセットを防止でき
るのであるが、両面画像形成モードのときに記録材の第
1面の画像定着時に該第1面側に付着したオイルが、第
2面の画像形成時に転写ドラム11に付着し、更に感光
体ドラム6に付着して悪影響を与える。さらに、それを
防ぐために定着ローラに対するオイル塗布量を0.01
g/A4以下の少量に常に規制した場合は、定着ローラ
に対するトナーオフセットを防止しきれず、ローラ寿命
が短くなる。
【0066】それに対する対策として、クリーニング手
段を備えて、ローラのオフセット寿命を延ばしたが、塗
布オイル量が少なく、ウェブがびびり易く、ローラ表面
が削れやすくなることは、先に述べた通りである。
【0067】そこで本発明の装置では、例えばPFAや
PTFEがコートされていて溶融トナーの接触角がロー
ラ表層ゴムの場合より大きいウェブを、クリーニング部
材(不織布)として使用する。
【0068】上記接触角の測定は次のように行う。ま
ず、150℃に温度設定したオーブン中に、ウェブ表面
材板とその上にトナーを置く。溶融したトナーは板上を
広がっていくが、10分ほど放置すると安定する。その
時、溶融トナーが板に対してなす角度を測定し、その値
を接触角とする(図4)。
【0069】本実施例でのローラ表層ゴム上とテフロン
(商品名:デュポン社)上とで、溶融トナーがなす角度
は、それぞれ98°および110°であった。
【0070】1例として、PFA粒子を液体中に分散さ
せ、その中に耐熱性ウェブ(材質は例えばポリイミド)
を浸し、その後液体を乾燥させ、ウェブ繊維の周囲にテ
フロン粒子を分散したもので実験した。
【0071】まず、びびりについて、テフロンコート量
依存性を見た(表1)。この表から、テフロンコート量
が重量比10%程度以上になると、びびりがなくなるの
が解る。
【0072】
【表1】 *テフロン重量比={テフロン/(基材+テフロン)}×100 基材:ポリイミドウェブ 次に、ローラ削れのテフロンコート量依存性を見た(図
5)。図のように、テフロン量が多くなるに連れて、耐
久後の粗さが軽減されているのが解る。
【0073】ところで、比較的トナーに対して離型性の
良好なテフロンをコートした場合、トナーのクリーニン
グ性が低下すると考えられるが、トナーに対するローラ
表層ゴムとオイルの組合せの離型性の方が、テフロンの
トナーに対する離型性に比べて高いため、トナーはテフ
ロン面にクリーニングされやすい。また、トナーの掻き
取りは、主に繊維と繊維の隙間および凹凸で行われるた
め、クリーニング性はさほど変わらない。実際にウェブ
上のオフセットトナーを観察したところ、テフロンのあ
る場合とない場合とで、トナー量にさほどの差は認めら
れなかった。
【0074】上記のウェブの表面粗さRzは53μmで
あったが(市販の非接触表面粗さ計使用)、表面粗さを
5μmと下げたシート状のものでも十分なクリーニング
効果が得られた。
【0075】(実施例2)実施例1は、凹凸のあるウェ
ブの繊維上にテフロンをコートするものであったが、以
下のようなシートについても、そのような実験を行っ
た。
【0076】そのクリーニング部材は、テフロンの薄い
シートでできており、クリーニング性を良くするため
に、シートのいたる所に小さい穴を空けたものである。
【0077】このシートの1例として、厚さは50μm
で直径100μm程度の穴が均一に空いているものを図
6に示す。このシートを使用した場合のローラ表面の表
面粗さの耐久枚数依存データを図7に示す。この場合、
シート表面に紙粉やトナーなどの異物が付着しないた
め、ローラ傷が起こりにくい。一方、クリーニング性に
ついては、シートには無数の穴が開いているため、そこ
にトナーおよび紙粉等の異物が蓄積され、目視では、ウ
ェブ上にオフセットしたトナー量とほとんど差異はな
く、十分なクリーニング性が得られた。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
クリーニング部材が定着部材に当接するときに生じる振
動が軽減でき、クリーニング部材の当接圧が下げられ、
定着部材の傷が軽減され、定着部材の寿命の長い、さら
には十分なクリーニング性を有する画像形成装置が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の1例(電子写真方式の
カラー画像形成装置)の概略構成図である。
【図2】シャープメルトトナーの軟化特性例のグラフで
ある。
【図3】定着装置の要部の拡大略図である。
【図4】繊維上に溶融トナーがなす接触角を示す模式図
である。
【図5】実施例1におけるローラ表面粗さの耐久依存性
を示すグラフである。
【図6】実施例2で用いたテフロンシートクリーナーの
模式的表面拡大図である。
【図7】実施例2でのローラ表面粗さの耐久依存性を示
すグラフである。
【符号の説明】
P 記録材 t 未定着トナー画像 6 画像形成部の像担持体(回転ドラム型の電子
写真感光体) 11 転写ドラム 18 定着装置 29 定着部材(定着ローラ) 30 加圧部材(加圧ローラ) 50,50A オイル(離型剤)塗布装置 60 定着ローラクリーニング装置 70 加圧ローラクリーニング装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録部材上に未定着画像を形成せしめる
    画像形成部と該記録材を定着部材と加圧部材間に挟持搬
    送させながら加熱および加圧することにより該定着画像
    を該記録材上に定着せしめる定着手段と、該定着手段に
    離型剤を塗布する離型剤塗布装置と、定着部材をクリー
    ニングするクリーニング部材を有し、該定着部材の表面
    の材料と比較して該クリーニング部材の表面の材料の方
    が溶融トナーとなす接触角が大きく、該クリーニング部
    材の表面粗さが5μm以上であることを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 フルカラー両面画像形成装置である請求
    項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 定着手段が、定着部材としての定着ロー
    ラと、加圧部材としての加圧ローラとの圧接ローラ対で
    ある請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 クリーニング部材が、定着部材と溶融ト
    ナーとが成す接触角より大きい接触角を溶融トナーと成
    す材料で表面コートされている請求項1ないし3のいず
    れかに記載の画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006221143A (ja) * 2005-01-11 2006-08-24 Ricoh Co Ltd 定着装置、画像形成装置及びこれに用いられるトナー
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