JPH07219292A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07219292A
JPH07219292A JP6035171A JP3517194A JPH07219292A JP H07219292 A JPH07219292 A JP H07219292A JP 6035171 A JP6035171 A JP 6035171A JP 3517194 A JP3517194 A JP 3517194A JP H07219292 A JPH07219292 A JP H07219292A
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JP
Japan
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fixing
recording material
speed
transfer
image
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Application number
JP6035171A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Murasawa
芳博 村澤
Takahiro Kubo
貴裕 久保
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/01Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies
    • G03G2215/019Structural features of the multicolour image forming apparatus
    • G03G2215/0196Recording medium carrying member with speed switching
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2045Variable fixing speed

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、記録材へのオイルの付着を
避け、転写工程と定着工程の距離が記録材の長さ以上に
離れていなくても、定着スピードの変化による画像乱れ
のない画像形成装置を提供することである。 【構成】 定着スピード及び転写ドラムのスピードを、
感光ドラム等の画像形成スピードと同等のVp、該Vp
よりも遅いVp’、該Vp’よりも遅いVp”の3種類
に切替可能に設定し、普通紙ではVp、厚紙ではV
p’、OHPシートではVp”に上記スピードを設定す
る。そして、転写ドラムのスピードをVp’又はVp”
に切替るタイミングは転写動作の終了直後とする。又、
普通紙の場合でも多色の両面画像形成時には、2面目の
ときに上記スピードをVp’に低下させる。更に、どの
記録材の場合も両面画像形成時の2面目の転写終了後に
は、転写ドラムのオイル除去処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、複写機または
レーザービームプリンタ等の電子写真方式の画像形成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のカラー複写装置の普及及び開発
は、目覚ましいものがあり、インクジェット方式、熱転
写方式、銀塩写真方式、電子写真方式等を採用した製品
が普及しつつある。中でも、電子写真方式を応用したカ
ラー複写装置は、高速性及び高画質という利点を備えて
いる故に、普及も目覚ましいものがある。
【0003】この電子写真方式における一つの方式とし
て、像担持体としての感光ドラム上に、原稿像の色分解
信号に応じた潜像形成を行い、着色現像剤たる着色トナ
ーにより現像可視化し、現像の都度転写装置たる転写ド
ラムに転写して転写ドラム上に多色トナー像を形成した
後、記録材に転写し、更に定着装置でトナー像を定着し
てカラーコピーを得る方式がある。
【0004】このような電子写真方式の画像形成装置に
おいて、記録材上に形成されたトナー画像を定着する定
着装置として、熱ローラ方式が広く採用されている。熱
ローラ方式の定着装置に使用されるローラは、フッ素系
樹脂あるいは、シリコーンゴム等の離型性が良く、耐熱
性、耐摩耗性に優れた材料をローラ本体に被覆して、そ
の外層を形成している。
【0005】特に、電子写真方式によるカラー複写装置
のように画質を重視する場合は、シリコーンゴムをロー
ラの外層に採用することが多い。このシリコーンゴムは
離型性がフッ素樹脂に比べてやや劣るが、離型剤として
シリコーンオイルをその表面に塗布することによってフ
ッ素樹脂よりも離型性を向上させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例によれば、こうした画像形成装置の定着工程、すな
わち、4色のトナーを記録材上に定着させ混色及び発色
させる工程において、同一の定着条件(定着スピード、
設定温度、定着ニップ量等)で様々な種類の記録材上に
画像を定着させる場合、記録材の種類によって必要熱容
量が異なっているため、定着性、発色性及び光沢性に大
きな差が生じ、ピクトリアルな画像再現を保証すること
ができないという問題があった。
【0007】例えば、80g/m2、156g/m2
紙、及びOHPシートでは、それぞれに最適な定着条件
が異なる。また、同一記録材であっても、片面のみのコ
ピーの場合と、定着工程を2度通過する両面コピーの第
1面目と、この第1面にトナーを定着した記録材に定着
される両面コピーの第2面目とでは、同一条件で定着を
行った場合、最終コピーの定着性、光沢性に大きな差が
出てしまう。
【0008】このため、記録材の種類を自動判別する
か、装置使用者が記録材の種類及びコピーモードを指定
することにより、定着条件を変化させることが行われて
いる。このとき、設定温度、定着ニップ量等を変化させ
ることも考えられるが、定着スピードを変化させ、それ
ぞれの記録材に適した定着時間が得られるようにするこ
とが、装置の反応性、コストの面で優れており、一般的
である。すなわち、複数の定着スピードを設定してお
き、記録材の種類、コピーモードに応じて定着スピード
を選択することが必要である。
【0009】例えば、記録材が厚紙、OHPシート、両
面コピー時の第2面目等の様に、トナーを定着させるた
めに普通紙の片面コピー時(以下標準時とする)以上に
熱量が必要となる場合は、定着スピードをダウンさせる
ため、転写ドラムから定着部までの距離を十分にとり、
搬送路上で搬送スピードを落とし、記録材のループの発
生を防止して未定着画像の乱れ、擦れを防止し、定着ニ
ップへの進入スピードを定着スピードのダウンに併せて
ダウンさせる。
【0010】この時、潜像形成動作、現像動作、転写動
作については標準時と同一のスピードで行われている。
具体的には、感光ドラムと転写ドラムの回転スピードが
標準時と同一であるということだが、これは感光ドラム
と転写ドラムの回転スピードが変化すると、それに併せ
て潜像形成条件、現像条件、転写条件が全て変化してし
まうので、画像形成装置全体の安定性を損なう原因とな
り兼ねないこと、さらには、画像形成装置全体のシーケ
ンスが余りに複雑になってしまうのを防ぐために行われ
ている。特に、レーザー光を機械的に走査するレーザー
ビームプリンタの場合、高速回転するポリゴンモータの
制御が困難であり、潜像形成動作等をスピードダウンさ
せる制御は行われていない。
【0011】こうしたことから、記録材が定着ニップに
進入するスピードをダウンさせる方法として、転写ドラ
ムの分離点から定着装置までの搬送距離を十分に長く取
り、転写終了後に搬送スピードをダウンさせる方法が実
施されているわけだが、この方法では、機械が大型化し
てしまうという問題点があった。
【0012】図14は、従来の画像形成装置における転
写工程、分離工程、定着工程のシーケンスを示したもの
である。
【0013】図14のA部に示すように、分離部から定
着装置までの距離Lが、記録材の最大長さよりも長い構
成の場合には、記録材が分離動作と定着動作を同時に受
けることがない。このような装置構成においては、定着
スピードVpを遅くしても次に定着するまでの時間間隔
(紙間隔)を十分長くとることにより何ら問題はなかっ
た。
【0014】しかしながら、図14のB部に示すよう
に、分離部から定着装置までの距離Lが短く、記録材の
長さが分離定着間距離よりも長いと、分離動作と定着動
作を同時に受けることになる。このような装置構成にお
いては、定着スピードVpを遅くした場合記録材が弛ん
でしまい画像擦れ等の画像乱れが発生する。
【0015】また、一方、上述した従来の定着装置を用
いた画像形成装置では、記録材の両面に渡って画像を形
成する、いわゆる両面コピー画像形成時において、1面
目の定着工程時のシリコーンオイル(以下、定着オイル
と称する)が付着したまま記録材が感光ドラム上のトナ
ー像の転写工程を経るため、記録材上の定着オイルが感
光ドラムに付着し画像欠陥となる。つまり、1面目のト
ナー画像面に付着した定着オイルは記録材に吸着するこ
とがないため、2面目の転写工程により転写ドラム表面
に転移し、さらに転写シートと感光ドラムが直接接触す
ることにより、感光ドラム表面に付着して、潜像電位の
不均一による画像ムラや現像時のオイルへのトナー付着
によるかぶり、そしてクリーニング不良等を引き起こし
て画像欠陥を発生させるのである。
【0016】ところで、定着ローラのオフセット量と定
着オイル塗布量との間には、図13のグラフに示すよう
な関係がある。同図において、横軸にオイル塗布量を、
縦軸にオフセット量を取り、オイル塗布量は、記録材と
してA4の紙を用い、紙1枚当たりのオイル塗布量を測
定し、オフセット量は、一定量のトナーを転写した一定
枚数の紙を定着させ、オフセットするトナーをウェブに
て捕集し、その反射濃度を測定したものである。
【0017】図13のグラフから明らかなように、オフ
セット性は、オイル塗布量に対して最初ほぼ比例する。
すなわちオイル塗布量が多い程オフセット性も向上する
が、定着オイルの塗布量が一定量以上になると定着ロー
ラのオフセット性の向上が飽和する。
【0018】また、定着オイルの塗布量を減らすことに
より、画像欠陥の程度を軽減することはできるが、上記
のような画像欠陥がない状態まで、定着オイルの定着ロ
ーラへの塗布量を減らすと、オフセット性の向上がなく
なり、短期間の使用でオフセットが発生することが知ら
れている。
【0019】従って、本出願に係る第1の発明の目的
は、定着ローラへの定着オイル塗布量を減らすことな
く、しかも記録材への定着オイルの付着を避け、両面コ
ピー時の弊害が発生しない画像形成装置であって、転写
工程と定着工程の距離が記録材の長さ以上に離れていな
くても、定着スピードの変化による画像乱れのない画像
形成装置を提供することである。
【0020】また、本出願に係る第2の発明の目的は、
通常、記録材として最も一般的に用いられる普通紙、厚
紙、OHPシートの3種類の記録材について上記目的を
達成することのできる画像形成装置を提供することにあ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
によれば、上記目的は、像担持体に露光形成された静電
潜像を単数色または複数色の着色現像剤で現像して可視
化せしめる現像装置と、記録材を担持しながら搬送し、
該可視像を該記録材に転写または多重転写して多色画像
を形成せしめる転写装置と、該転写装置より分離された
記録材を挟持搬送しながら表裏両面から加熱及び加圧し
て定着せしめる定着装置と、該定着装置から排出された
記録材を再び上記転写装置まで搬送せしめる記録材搬送
手段とを備え、記録材の片面または両面に対する単数色
または複数色の画像形成を行う画像形成装置において、
上記転写装置に当接するように配設され、上記転写装置
表面の付着物を除去する除去手段と、上記定着装置の記
録材搬送速度を、上記転写装置の転写時における記録材
搬送速度と同等な標準速度、あるいは該標準速度よりも
遅い複数の設定速度のいずれかに切り替える定着速度切
り替え手段と、上記転写装置の記録材搬送速度を、上記
標準速度、あるいは上記定着速度切り替え手段により切
り替えられる上記複数の設定速度と同等の速度に切り替
える転写手段の記録材搬送速度切り替え手段とを備え、
上記定着速度切り替え手段は、記録材の種類を所定範囲
の熱容量毎に分類して記憶しており、画像形成を行う面
が片面のみまたは両面のときの1面目の定着時には、記
録材の種類から判断される記録材の熱容量が大きくなる
程、遅い設定速度に切り替え、画像形成を行う面が両面
のときの2面目の定着時は、記録材の種類から判断され
る1面目の定着時における記録材の蓄熱量に比して、画
像形成される色の数から判断される1面目の既定着現像
剤により遮られる熱量の方が大きい程、上記1面目の速
度よりも遅い設定速度に切り替えるように設定されてお
り、上記転写装置の記録材搬送速度切り替え手段は、上
記定着速度切り替え手段による速度の切り替えが行われ
たときには、転写動作終了後直ちにその切り替えられた
速度と同等の速度に転写装置の記録材搬送速度を切り替
えるように設定されており、上記除去手段は、両面の画
像形成が行われたときの2面目の転写動作の終了後に、
上記転写装置表面を清掃するように設定されていること
により達成される。
【0022】また、本出願に係る第2の発明によれば、
定着速度切り替え手段は、記録材を、坪量64g/m2
以上127g/m2以下、好ましくは105g/m2以下
の普通紙と、坪量127g/m2以上の厚紙と、OHP
シートとの3種類に分類して記憶していることにより達
成される。
【0023】
【作用】本出願の第1の発明によれば、熱容量が所定範
囲の標準の記録材に対しては、標準速度にて定着が行わ
れるが、熱容量がそれよりも大きな記録材に対しては、
定着装置の速度を標準速度よりも低下させるので、良好
な定着が行われる。しかも、このように定着速度を低下
させる場合には、転写装置の記録材搬送速度を、転写動
作の終了直後にその定着速度と同等の速度まで低下させ
るので、定着動作に悪影響を与えることなく、また定着
装置の転写装置の速度差による記録材の弛みを発生させ
ることなく、上記良好な定着が行われる。また、両面画
像形成時において、記録材の熱容量が大きくなく、記録
材に多量の現像剤が転写されている場合には、第2面目
の定着を、第1面目よりも遅い速度で行うので、第1面
側からの熱が多量の現像剤によって遮られても、良好な
定着が行われる。しかも、上述のように転写装置の記録
材搬送速度も同様に低下させるので、記録材の弛みを生
じさせない。また、転写された現像剤が多量ではない場
合、あるいは記録材の熱容量が大きい場合には、現像剤
によって遮られる熱の影響が少ないため、第1面目と同
様の速度で定着を行うので、スループットが低下するこ
となく定着が行われる。さらに、両面画像形成時には、
除去手段によって転写装置の表面の付着物、例えば記録
材表面から転着した離型剤が除去され、該付着物による
像担持体等の汚染を防ぐ。
【0024】また、本出願に係る第2の発明によれば、
記録材として、上記のような普通紙、厚紙、OHPシー
トを用いたので、片面あるいは両面画像形成時の第1面
目には、普通紙、厚紙、OHPシートの順で定着速度及
び転写装置の記録材搬送速度を遅くして定着を行うの
で、いずれの記録材においても良好な定着動作が行われ
る。また、普通紙に対する多色両面画像形成時の第2面
目の定着時は第1面目の標準速度よりも遅い速度で定着
が行われるので、多量の現像剤によって第1面目側から
の熱が遮られても良好な定着動作が行われる。さらに、
それ以外の普通紙に対する単色両面画像形成、厚紙に対
する両面画像形成時の第2面目の定着時には、第1面目
と同様の速度で定着を行うので、スループットを低下さ
せることがない。しかも、第1の発明と同様に、転写装
置の記録材搬送速度も同期させるので記録材の弛みがな
く、除去手段による転写装置の付着物の除去も行われ
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図11
に基づいて説明する。図1は、本発明による画像形成装
置の一実施例を示す全体構成図である。本実施例にて、
カラー画像形成装置は、上部にデジタルカラー画像リー
ダ部、下部にデジタルカラー画像プリンタ部を有する。
【0026】画像リーダ部において、原稿30を原稿台
ガラス31上に載せ、露光ランプ32により露光走査す
ることにより、原稿30からの反射光像を、レンズ33
によりフルカラーセンサ34に集光し、カラー色分解画
像信号を得る。カラー色分解画像信号は、増幅回路(図
示せず)を経て、ビデオ処理ユニット(図示せず)にて
処理を施され、デジタルカラー画像プリンタ部に送出さ
れる。
【0027】デジタルカラー画像プリンタ部において、
像担持体である感光ドラム1は、後述するような有機光
導電体による感光体であり、矢印方向に回転自在に担持
され、感光ドラム1の周りには、前露光ランプ11、コ
ロナ帯電器2、レーザー露光光学系3、電位センサ1
2、色の異なる4個の現像装置4y、4c、4m、4B
k、ドラム上光量検知手段13、転写装置5、クリーニ
ング器6が配置されている。
【0028】レーザー露光光学系3において、リーダ部
からの画像信号は、レーザー出力部(図示せず)にてイ
メージスキャン露光の光信号に変換され、変換されたレ
ーザー光がポリゴンミラー3aで反射され、レンズ3b
及びミラー3cを介して、感光ドラム1の面に投影され
る。
【0029】プリント部画像形成時には、感光ドラム1
を矢印方向に回転させ、前露光ランプ11で除電した後
の感光ドラム1を帯電器2により一様にマイナスに帯電
させて、各分解色毎に光像Eを照射し、潜像を形成す
る。
【0030】次に、所定の現像装置を動作させて、感光
ドラム1上の潜像を反転現像し、感光ドラム1上に樹脂
を基体としたネガトナーによるトナー画像を形成する。
現像装置は、偏心カム24y、24c、24m、24B
kの動作により、各分解色に応じて択一的に感光ドラム
1に接近して現像を行う。
【0031】更に、感光ドラム1上のトナー画像を記録
材カセット7a、7b、7cより搬送系及び転写装置5
を介して感光ドラム1と対向した転写位置に供給された
記録材に転写する。転写装置5は、転写ドラム5a、転
写帯電器5b、記録材を静電吸着するための吸着帯電器
5cと対向する吸着ローラ5g、内側帯電器5d、外側
帯電器5eを有する。また、回転駆動されるように軸支
された転写ドラム5aは、その周面開口域に記録材を担
持する転写シート5fが円筒状に一体的に張設されてい
る。転写シート5fはポリカーボネートフィルム等が使
用される。
【0032】一方、記録材は、カセット7a〜7cのい
ずれかから転写装置5に給紙され、吸着帯電器5c及び
対向する吸着ローラ5gにより転写シート5f上に静電
吸着され、転写帯電器5bにより上述した色分解トナー
像に同期して記録材に1色ずつトナー像が転写される。
【0033】図1に示す装置では、1回の画像形成工程
では、1色分の画像しか形成されないので、原稿の色分
解工程を、トナーの色の数だけ、すなわちイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(B)の4回分繰り返し、また、同様に各々の色分解に
同期して、各色成分に応じた潜像形成、現像、転写を繰
り返し、フルカラー画像が形成される。
【0034】フルカラー画像形成の場合、このようにし
て4色のトナー像の転写を終了すると、記録材を転写ド
ラム5aから分離爪8a、分離押し上げコロ8b及び分
離帯電器5hの作用によって分離し、定着装置9へ導か
れ、記録材上のトナー画像がこの定着工程において混色
発色されてトレイ10に排紙され、1枚のフルカラー複
写が終了する。
【0035】他方、転写後感光ドラム1は、表面の残留
トナーをクリーニング器6で清掃した後、再度画像形成
工程に供する。
【0036】記録材の両面に画像を形成する場合には、
記録材が定着装置9を排出後、すぐに搬送パス切替ガイ
ド19を駆動し、搬送縦パス20を経て、反転パス21
aに一旦導いた後、反転ローラ21bを逆転させ、反転
パス21aに送り込まれた際の記録材の後端を先頭にし
て送り込まれた方向と反対向きに退出させ、中間トレイ
22に一時収納する。次に、再度上述の画像形成工程に
より記録材の他方の面に画像を形成する。
【0037】このように、両面画像形成のための記録材
搬送手段は、パス切替ガイド19、搬送縦パス20、反
転パス21a、反転ローラ21b、中間トレイ22によ
り構成される。
【0038】また、本実施例装置は、転写ドラム5aの
転写シート5f上の付着粉体及び記録材から転着したオ
イルを除去するために除去手段を備えており、ファーブ
ラシ14、及び該ファーブラシ14と転写シート5fを
介して対向するバックアップブラシ15によって付着粉
体を、またオイル除去ローラ16、及び転写シート5f
を介して該オイル除去ローラ16に対向するバックアッ
プブラシ17によりオイルの除去を行う。付着粉体の清
掃は画像形成前または後、あるいは、ジャム、即ち紙詰
まり発生時に随時行い、オイルの除去は後述するように
必要時のみに行う。
【0039】また、所望のタイミングで偏心カム25を
動作させ、転写ドラム5aと一体化しているカムフォロ
ワ5iを作動させることにより、転写シート5fと感光
ドラム1とのギャップを任意に設定可能な構成としてい
る。例えば、スタンバイ中、または電源オフ時には転写
ドラムと感光ドラムの間隔を離すことができる。
【0040】図2は定着装置9を詳細に示す構成図であ
る。同図において、定着装置9は定着ローラ901とこ
れに対向した加圧ローラ902とを備える。定着ローラ
901はアルミニウム製の芯金905とその上に被覆さ
れた外層906により構成される。この外層の材料とし
ては、例えば特開昭61−144675号公報に記載さ
れているような、分子量2万〜20万の末端ビニル基封
鎖の直鎖状ポリジメチルシロキサンからなる付加形シリ
コーンゴムが使用可能であり、このようなシリコーンゴ
ムを使用することによって良好な離型性を得ることがで
きる。また、最近、粘度が8万ポイズ以上の末端ビニル
基封鎖の直鎖状ポリジメチルシロキサンと、4官能基及
び3官能基のうち少なくとも一方を含み、かつ2個以上
のビニル基を有する構成単位からなるレジン状オルガノ
シロキサンとを少なくとも有するポリシロキサン混合物
を硬化してなる付加形シリコーンゴムを使用することが
提案されている。
【0041】加圧ローラ902は、アルミニウム製の芯
金907上の外層908をHTVシリコーンゴムで所定
の厚さに形成し、更にその表面に樹脂被覆909を形成
して構成される。
【0042】更に、この定着装置には、定着ローラ90
1及び加圧ローラ902内には加熱源であるハロゲンヒ
ータ910、924がそれぞれ配設され、ハロゲンヒー
タ910、924への電流のオン、オフはサーミスタ9
16により制御される。これにより、定着ローラ901
及び加圧ローラ902の温度は記録材914上の未定着
のトナー像913が記録材914上に定置するに適した
温度、例えば170℃に維持される。定着ローラ901
及び加圧ローラ902は駆動装置(図示せず)によりそ
れぞれ矢印b1、b2方向に回転される。
【0043】また、定置ローラ901に隣接して、定着
ローラ901からのトナーの離型性を向上させるための
離型剤塗布装置903が設けられている。離型剤塗布装
置903は、定着オイル912を収容したオイルタンク
925、定置オイル912内に浸漬された第1汲み上げ
ローラ922、第1汲み上げローラ922に接触した第
2汲み上げローラ921、第2汲み上げローラ921に
吸油された定着オイルを定着ローラ901に塗布する塗
布ローラ911を備えている。また、塗布ローラ911
には定着ローラ901に塗布される定着オイルの塗布量
を制御するためのブレード920が当接するように配設
されている。
【0044】このように構成された離型剤塗布装置90
3において、オイルタンク925内の定着オイル912
は、第1及び第2汲み上げローラ922、921を介し
て塗布ローラ911に給油され、ブレード920により
塗布量調整された後、定着ローラ901に塗布される。
尚、オイル塗布量としては、記録材としてA4の紙を用
いた場合、このA4の紙1枚当たり0.1g程度であ
る。
【0045】更に、定着ローラ901を挟んで離型剤塗
布装置903の反対側には、定着ローラ901の表面上
にオフセットしたトナーをクリーニングするためのクリ
ーニング装置904が設けられている。クリーニング装
置904は、定着ローラ表面を清掃する不繊布919と
これを定着ローラ901の表面上に接触させる押圧ロー
ラ918とを備えている。
【0046】また、加圧ローラ902にも、その表面上
にオフセットしたトナーをクリーニングするためのクリ
ーナ923が接触するように配置されている。
【0047】以上のように構成された定着装置9におい
て、未定着のトナー像913を担持した記録材914
は、搬送装置(図示せず)により矢印a方向に搬送さ
れ、入口ガイド915で案内され、矢印b1、b2方向
に回転する定着ローラ901と加圧ローラ902との間
を、トナー像913が定着ローラ901に接触するよう
にして通過する。そして、そこを通過する間に、定着ロ
ーラ901と加圧ローラ902による加圧力と、ハロゲ
ンヒータ910,924から定着ローラ901及び加圧
ローラ902を介して供給される所定の温度に制御され
た熱とにより、記録材914上の未定着トナー像913
が記録材914上に定着される。定着が終了した記録材
914は出口ガイド917を経て画像形成装置の機外に
排出される。
【0048】このようにして定着装置によりトナーを定
着された記録材は、離型性アップのために使用される定
着オイルをその表面に保持しており、特に、トナーが付
着している画像面においては、定着オイルが記録材に吸
着されずに残留している。
【0049】そして、記録材に吸着されずに残留した定
着オイルは、両面コピー時に転写ドラム5aの転写シー
ト5f表面に転移する。そこで、本実施例においては、
上述したように、転移した定着オイルを除去するための
オイル除去ローラ16及びバックアップブラシ17を転
写装置5に設け、両面コピーモード時には該オイル除去
ローラ16及びバックアップブラシ17を動作させ、転
写シート5fに付着した定着オイルを掻き取り、吸収す
る。オイル除去ローラ16は、定着オイルを掻き取り、
吸収するのに適した材質をローラ状に構成したもの、ま
たは、ウェブ状に構成したものなどが提案されている。
本発明は、このオイル除去ローラの構成に限定されるも
のではない。
【0050】次に、本実施例装置における定着スピード
の制御方式について詳しく説明する。
【0051】図3は、記録材として紙を用いた場合、そ
の種類、特に紙の熱容量と大きな関連のある単位面積当
たりの重量(g/m2)と、その記録材への最大トナー
量をコピーした時の光沢との関連を示したものである。
【0052】図3に示す曲線1は、定着スピードを標準
の定着スピードVpとしたときの光沢の変化を示してい
るが、この「標準の定着スピードVp」とは、潜像形成
動作、現像動作、転写動作のスピードと同じスピードで
ある。また、この曲線1の測定時における設定温度及び
定着ニップ量等の定着条件は、坪量80g/m2の標準
紙の片面に、上記標準の定着スピードVpにてフルカラ
ーコピーを行った場合、良好な光沢が得られるような値
に設定されている。
【0053】しかし、この標準紙80g/m2の片面に
フルカラーコピーを行った際に良好な光沢を示す設定温
度、定着ニップ量等の定着条件、及び定着スピードVp
では、図3に示すように、100〜120g/m2の紙
までしか、良好な光沢を保証することができない。つま
り、120g/m2以上の紙種については、上記定着ス
ピードVp、上記定着条件の下では、光沢が低下し、コ
ールドオフセットが発生する。
【0054】一方、上記標準の定着スピードVpのと
き、坪量の大きな紙種まで定着できるように上記定着条
件を変えた場合、例えば定着温度を高くした場合には、
坪量の小さな紙でホットオフセットが発生してしまう。
【0055】そこで、本実施例においては、坪量の大き
な厚紙の場合には、標準の定着スピードVpよりも遅い
定着スピードVp’にて定着を行い、図3の曲線2に示
すように、良好な光沢を得ている。
【0056】実験の結果、記録材として紙を用いた場合
には、紙の坪量の変化に対応して良好な光沢を得るに
は、上記標準の定着スピードVpと、該定着スピードV
pよりも遅い定着スピードVp’を選択可能に設定して
おけば、ほぼカバーできることが分かった。
【0057】しかし、記録材の種類には、紙の他にOH
Pシートがある。OHPシートは、その用途故に、定着
性はもちろん、高い透過性が必要とされ、坪量の大きな
紙に対応する定着スピードVp’では、この条件を満足
できず、OHPシート専用の定着スピードVp”が必要
とされる。
【0058】そこで、本実施例では、記録材の種類(用
途の違い、坪量の変化)への対応のために、Vp、V
p’、Vp”の3種の定着スピードを選択可能に設定し
ている。
【0059】以上のように、所定の定着条件及び定着ス
ピードの下で画像の光沢は、記録材の種類によって左右
されるが、コピーモードによっても変化が生じ、対応す
る必要がある。以下、両面コピーモードにおける光沢の
変化について図4を用いて説明する。
【0060】図4は、記録材として標準紙80g/m2
を用い、該標準紙に対して最大トナー量となるフルカラ
ーコピーを定着スピードを変化させながら行い、その時
の光沢変化を示したグラフである。
【0061】図4において、一点鎖線で示されるのは、
標準紙の片面にフルカラーコピーを行った場合の光沢変
化であり、曲線1と曲線2は、それぞれ両面コピー時の
第1面目及び第2面目の光沢変化を示している。
【0062】同図から分かるように、標準の定着スピー
ドVpにて両面コピーを行うと、第1面目は片面のとき
よりも光沢が増大し、第2面目は曲線2の点線で示され
る定着不良の領域まで光沢が低下してコールドオフセッ
トが発生する。これは、第2面目の定着に重要な加圧ロ
ーラ側からの加熱が、第2面目の定着時に加圧ローラと
接する第1面目のトナーの影響によって不足するためで
ある。
【0063】一方、上述のように標準の定着スピードV
pよりも遅い定着スピードVp’で定着を行うと、第2
面目は片面のときと同じ光沢が得られるものの、第1面
目の光沢はかなり増加してしまう。
【0064】そこで、本実施例においては、坪量120
g/m2以下の普通紙にて両面フルカラーコピーを行う
場合には、第1面目を標準の定着スピードVpで行い、
第2面目は該定着スピードVpよりも遅い定着スピード
Vp’で定着することとした。
【0065】また、厚紙を用いて同様の実験を行った結
果、厚紙の場合には紙の熱容量が大きいため、定着ロー
ラ側の熱量による定着がメインとなり、2面目での定着
性に1面目のトナーの影響が出にくくなるので、上記標
準紙80g/m2で決定した定着条件及び定着スピード
Vp’で、2面目も定着可能である。つまり、本発明に
おいては、坪量120g/m2以上の厚紙にて両面フル
カラーコピーを行う場合には、両面共、定着スピードV
p’で定着することとした。
【0066】以上のように、所定の設定温度及び定着ニ
ップ量等の定着条件、及び定着スピードの下では、記録
材の種類、コピーモードによって光沢が左右されるが、
この光沢は、さらに、トナーの乗り量によっても変化す
る。
【0067】図5は、定着温度を変化させた時の光沢
と、トナーの乗り量の関係を示すグラフである。カラー
トナーとして粒径8〜12μmのものを使用した場合、
1色の最大トナー乗り量は、A3の紙1枚当たり0.8
〜1.2g程度である。従ってフルカラー画像をとった
場合、最大トナー乗り量は、3色分の最大乗り量と等し
く2.4〜3.6gである。図5より、単色のみにて記
録画像を得た場合、トナー乗り量が少ないため、その光
沢は、定着条件により大きく変化することがない。
【0068】つまり、単色の場合には、上述した標準紙
80g/m2で決定した定着条件及び標準の定着スピー
ドVpで定着することにより、第1面目及び第2面目の
定着性を保証することができ、片面コピーモード、ある
いは両面コピーモードに拘らず、普通紙の単色コピーで
あれば、定着は、画像形成スピードと同等のVpとする
ことができる。
【0069】但し、厚紙の場合には、上述したようにト
ナーの影響が少ないため、単色あるいは多色に拘らず、
また両面、片面に拘らず、標準の定着スピードVpより
も遅い定着スピードVp’で定着を行う。
【0070】ここで、記録材の種類及びコピーモードに
対する定着スピードについてまとめたものが以下の表で
ある。なお、設定温度及び定着ニップ等の定着条件につ
いては、上述したように、標準紙80g/m2の片面に
標準の定着スピードVpでフルカラーコピーを行った場
合に、良好な光沢が得られる値としている。
【0071】また、オイル除去ローラ16によるオイル
除去は、上述したように、両面コピー時の第2面目の転
写工程終了後、記録材が転写ドラムから分離された直後
のみに行う。
【0072】
【表1】
【0073】以上のように、本発明によれば、記録材の
種類、そして片面または両面モードの違い、単色または
多色モードの違いにより、それぞれに最適な制御を選択
することにより、定着性が安定し、かつオイル転着かぶ
りのない画像を得ることができる。
【0074】しかしながら、従来例でも説明したよう
に、転写ドラムと定着装置との距離が短い画像形成装置
において、本発明のように標準よりも遅い定着スピード
を採用すると、記録材の弛みによる画像乱れを発生する
ことがある。
【0075】そこで、本実施例では、記録材の転写ドラ
ムからの分離動作開始前に、標準より遅い定着スピード
Vp’により定着装置を駆動し、転写動作終了後直ちに
転写ドラムのスピードをVpからVp’に切り替え、分
離動作終了後再び転写ドラムのスピードをVpに切り替
えることにより、スピードを低下させた影響を転写動作
に及ぼすことなく、転写ドラムと定着装置のスピード差
による記録材の弛みを防止している。
【0076】以下、図6のフローチャート、及び図7な
いし図12のタイミングチャートに基づいて、各モード
における制御について詳しく説明する。
【0077】先ず、図6のフローチャートに示すよう
に、操作者の指定あるいは記録材カセット等の自動検知
等により、記録材の種類を選択する(ステップ1)。記
録材が普通紙だった場合には、次に指定されたコピーモ
ードを検知し(ステップ2)、モードが片面コピーモー
ドのとき、または両面コピーモードの第1面目のときに
は単色あるいは多色に拘らず定着スピードを標準のVp
に設定する(ステップ3)。図7は普通紙の両面コピー
モードの第1面目をフルカラーでコピーする場合、図8
は普通紙の片面コピーモードで単色の連続コピーを行っ
た場合を示す。両図に示すように、転写ドラムのスピー
ドは動作停止までVpであり、3色目の転写中(図7)
あるいは1枚目の転写前(図8)に動作する定着装置の
スピードもVpに設定される。なお、このときオイル除
去は行わない。
【0078】次に、上記ステップ2におけるコピーモー
ドの検知において、コピーモードが両面コピーモードの
2面目であった場合には、上述したように単色と多色で
定着スピードを変えるために、単色か多色かの検知を行
う(ステップ4)。そして、単色の場合には、定着スピ
ードをVpに設定する(ステップ5)。図9は普通紙の
両面コピーモードで両面に単色コピーする場合を示す。
同図に示すように、転写ドラムのスピードは動作停止ま
でVpであり、1面目の転写前に動作する定着装置のス
ピードもVpに設定される。なお、この場合には、2面
目の分離終了直後にオイル除去ローラ16を動作させ、
転写ドラムに付着したオイルを除去する。
【0079】一方、ステップ4において多色と検知され
た場合には、定着スピードをVp’に設定する(ステッ
プ6)。図10は、普通紙の両面コピーモードの第2面
目を多色でコピーする場合を示す。同図に示すように、
定着装置は3色目の転写中にVp’のスピードで駆動を
始め、転写ドラムも4色目の転写動作終了直後にスピー
ドをVpからVp’に変更する。これにより、分離動作
が開始され、記録材が定着ニップに進入する際には、転
写ドラムと定着装置のスピードが同じになっており、記
録材を弛ませることなく、良好に定着動作を行う。ま
た、転写動作に悪影響を与えることもない。そして、転
写ドラムは分離動作終了後にスピードをVpに戻し、オ
イル除去ローラによって付着オイルを除去される。
【0080】次に、ステップ1における記録材の種類の
選択において、記録材が厚紙であった場合には(ステッ
プ7からステップ8)、コピーモードの検知を行う(ス
テップ8)。厚紙の場合には、単色、多色、片面、両面
に拘らず、定着スピードはVp’とするが、片面の場合
にはオイル除去をせず(ステップ9)、両面の場合には
オイル除去を行う(ステップ10)。両面の場合のタイ
ミングチャートは図10と同様なので説明を省略し、図
11に厚紙の両面コピーモードの第1面目の場合を示
す。同図に示すように、定着装置は3色目の転写中にV
p’のスピードで駆動を始め、転写ドラムも4色目の転
写動作終了直後にスピードをVpからVp’に変更す
る。これにより、分離動作が開始され、記録材が定着ニ
ップに進入する際には、転写ドラムと定着装置のスピー
ドが同じになっており、記録材を弛ませることなく、良
好に定着動作を行う。また、転写動作に悪影響を与える
こともない。そして、転写ドラムは分離動作終了後にス
ピードをVpに戻し、オイル除去を行わずに動作を終了
する。
【0081】また、ステップ1における記録材の種類の
選択において、記録材がOHPシートであった場合に
は、定着スピードをVp’よりも遅いVp”に設定する
(ステップ11)。図12にOHPシートの場合を示
す。同図に示すように、定着装置は3色目の転写中にV
p”のスピードで駆動を始め、転写ドラムも4色目の転
写動作終了直後にスピードをVpからVp”に変更す
る。これにより、分離動作が開始され、記録材が定着ニ
ップに進入する際には、転写ドラムと定着装置のスピー
ドが同じになっており、記録材を弛ませることなく、良
好に定着動作を行う。また、転写動作に悪影響を与える
こともない。そして、転写ドラムは分離動作終了後にス
ピードをVpに戻し、オイル除去を行わずに動作を終了
する。
【0082】以上説明したように、記録材の種類、コピ
ーモードによって定着スピードを変えるため、常に良好
な定着性が得られる。また、定着スピードを遅くする場
合には、転写ドラムのスピードも所定のタイミングで遅
くするため、装置を大型化することなく、スピード差に
よる記録材の弛みを防止することができる。さらに、ト
ナー乗り量をも考慮して定着スピードを変更するため、
普通紙の単色コピー時は、両面コピー時もスループット
を落とすことなくコピー動作が可能である。
【0083】なお、以上のように定着スピードを切り替
える定着速度切り替え手段、及び転写ドラムのスピード
を変える転写装置の記録材搬送速度切り替え手段として
は、1チップマイクロコンピュータ、あるいはCPUと
メモリを組み合わせた制御手段等を用いれば良い。
【0084】また、上記実施例では、記録材を三種類に
分類したが、同様な方法で、さらに細かく分類しても良
く、定着スピード及び転写ドラムのスピードもそれに伴
い、さらに細かく設定しても良い。
【0085】さらに、上記実施例における普通紙とし
て、坪量64g/m2以上、120g/m2以下のものを
用いたが、127g/m2以下でも良く、好ましくは1
05g/m2のものを用いれば良い。
【0086】また、厚紙としては坪量120g/m2
上のものを用いたが、普通紙として127g/m2以下
のものを用いる場合には、127g/m2以上のもの
を、普通紙として105g/m2以下のものを用いる場
合には、105g/m2以上のものを用いれば良い。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、記録材の種類、コピーモード、トナー
乗り量に応じて定着スピードを変化させ、さらにその定
着スピードに応じ転写ドラムのスピードも変化させたた
め、記録材の弛みによる画像乱れを発生させることな
く、あらゆる種類の記録材について良好な定着画像を出
力することができる。
【0088】また、両面コピーモードの2面目定着時に
おいて、1面目に定着されたトナーによる加圧ローラ側
の熱の減少の影響が少ない場合には、1面目と同様な定
着スピードとすることにより、スループットを低下させ
ることなく画像形成を行うことができる。
【0089】さらに、両面コピーモード時には、オイル
除去ローラ等により転写シートのオイルを除去するの
で、感光ドラムの潜像電位の不均一による画像ムラ、現
像時のかぶり、クリーニング不良等を防ぎ、画像欠陥を
発生させることがない画像形成装置を提供することがで
きる。
【0090】また、本出願に係る第2の発明によれば、
記録材として、所定の坪量の普通紙、厚紙、OHPシー
トの三種類を用いたことにより、通常、最も一般的に使
用される複写機等に適用して、上記第1の発明による効
果を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における画像形成装置の断面
図である。
【図2】図1装置に用いられる定着装置の断面図であ
る。
【図3】紙の坪量と、画像光沢との関連を示すグラフで
ある。
【図4】定着スピードと光沢の関連を示すグラフであ
る。
【図5】トナー乗り量と光沢の関連を示すグラフであ
る。
【図6】紙種、コピーモードの情報によるシーケンス選
択のフローチャートである。
【図7】普通紙を用いて両面4色コピーを行ったとき
の、第1面目における制御のタイミングチャートであ
る。
【図8】普通紙を用いて片面単色コピーを行ったときの
制御のタイミングチャートである。
【図9】普通紙を用いて両面単色コピーを行ったときの
制御のタイミングチャートである。
【図10】普通紙または厚紙を用いて両面4色コピーを
行ったときの、第2面目における制御のタイミングチャ
ートである。
【図11】厚紙を用いて両面4色コピーを行ったとき
の、第1面目における制御のタイミングチャートであ
る。
【図12】OHPシートを用いて片面4色コピーを行っ
たときの制御のタイミングチャートである。
【図13】定着ローラのオフセット量と定着オイル塗布
量との関係を示すグラフである。
【図14】従来装置における転写工程、分離工程、定着
工程のシーケンスを示した図である。
【符号の説明】 1 感光ドラム(像担持体) 4m、4c、4y、4Bk 現像装置 5 転写装置 9 定着装置 16 オイル除去ローラ(除去手段) 19 パス切替ガイド(記録材搬送手段) 20 搬送縦パス(記録材搬送手段) 21a 反転パス(記録材搬送手段) 21b 反転ローラ(記録材搬送手段) 22 中間トレイ(記録材搬送手段) Vp 標準の定着スピード(標準速度) Vp’ 標準よりも遅い定着スピード(設定速度)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に露光形成された静電潜像を単
    数色または複数色の着色現像剤で現像して可視化せしめ
    る現像装置と、記録材を担持しながら搬送し、該可視像
    を該記録材に転写または多重転写して多色画像を形成せ
    しめる転写装置と、該転写装置より分離された記録材を
    挟持搬送しながら表裏両面から加熱及び加圧して定着せ
    しめる定着装置と、該定着装置から排出された記録材を
    再び上記転写装置まで搬送せしめる記録材搬送手段とを
    備え、記録材の片面または両面に対する単数色または複
    数色の画像形成を行う画像形成装置において、上記転写
    装置に当接するように配設され、上記転写装置表面の付
    着物を除去する除去手段と、上記定着装置の記録材搬送
    速度を、上記転写装置の転写時における記録材搬送速度
    と同等な標準速度、あるいは該標準速度よりも遅い複数
    の設定速度のいずれかに切り替える定着速度切り替え手
    段と、上記転写装置の記録材搬送速度を、上記標準速
    度、あるいは上記定着速度切り替え手段により切り替え
    られる上記複数の設定速度と同等の速度に切り替える転
    写手段の記録材搬送速度切り替え手段とを備え、上記定
    着速度切り替え手段は、記録材の種類を所定範囲の熱容
    量毎に分類して記憶しており、画像形成を行う面が片面
    のみまたは両面のときの1面目の定着時には、記録材の
    種類から判断される記録材の熱容量が大きくなる程、遅
    い設定速度に切り替え、画像形成を行う面が両面のとき
    の2面目の定着時は、記録材の種類から判断される1面
    目の定着時における記録材の蓄熱量に比して、画像形成
    される色の数から判断される1面目の既定着現像剤によ
    り遮られる熱量の方が大きい程、上記1面目の速度より
    も遅い設定速度に切り替えるように設定されており、上
    記転写装置の記録材搬送速度切り替え手段は、上記定着
    速度切り替え手段による速度の切り替えが行われたとき
    には、転写動作終了後直ちにその切り替えられた速度と
    同等の速度に転写装置の記録材搬送速度を切り替えるよ
    うに設定されており、上記除去手段は、両面の画像形成
    が行われたときの2面目の転写動作の終了後に、上記転
    写装置表面を清掃するように設定されていることを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 定着速度切り替え手段は、記録材を、坪
    量64g/m2以上127g/m2以下、好ましくは10
    5g/m2以下の普通紙と、坪量127g/m2以上の厚
    紙と、OHPシートとの3種類に分類して記憶している
    こととする請求項1に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6381422B1 (en) 2000-07-31 2002-04-30 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Image forming apparatus for fine-adjusting a fixation speed of a development material in accordance with temperature control
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US20170003623A1 (en) * 2015-07-02 2017-01-05 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

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