JP2847005B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2847005B2
JP2847005B2 JP4305005A JP30500592A JP2847005B2 JP 2847005 B2 JP2847005 B2 JP 2847005B2 JP 4305005 A JP4305005 A JP 4305005A JP 30500592 A JP30500592 A JP 30500592A JP 2847005 B2 JP2847005 B2 JP 2847005B2
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雅博 井上
理絵 齋藤
里枝 中清水
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、レーザビーム
プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、記録材上
にトナー像を定着する際に離型剤を使用する定着装置を
備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、レーザビームプリンタ等の画像
形成装置において、帯電、露光、現像等のプロセスを経
て感光ドラム(像担持体)上に形成されたトナー像は、
転写装置によって紙等の記録材上に転写され、その後、
定着装置の定着ローラ、加圧ローラ等によって加熱加圧
され、永久像として記録材上に固着される。
【0003】ところで、多色の画像形成装置、例えば4
色フルカラーの画像形成装置では、それぞれ色の異なっ
た4色のトナーが使用されるが、これら4色のトナー
は、転写ドラム(転写装置)に巻き付けられた記録材上
に重ねるようにして順次転写された後、定着装置による
定着が行われる。したがってカラー用のトナーの特性と
しては、定着装置で加熱したときの、溶融性、混色性が
よいことが要求される。溶融、混色が不良であると、ト
ナー粒子間にエアギャップが多くなり、空気との界面で
の光の散乱によって、トナー色素本来の色調が失われた
り、トナーの重なった部分では下層のトナーが上層のト
ナーに隠蔽されて色の再現性が低下したりするからであ
る。これら溶融性、混色性を満たすものとして、軟化点
が低く、しかも溶融粘度が低い、いわゆるシャープメル
ト性のトナーが使用される。このようなトナーを使用す
ることにより、色の再現性を高めて原稿に忠実なカラー
コピーを得ることができる。
【0004】しかし、一方シャープメルト性のトナー
は、親和力が大ききため、定着ローラにオフセットしや
すいという欠点がある。4色のトナー像が積層された記
録材は、定着装置において、加熱されるのに加えて加圧
も行われる。したがって親和力の大きいトナーは、この
加熱加圧によって、定着ローラに転移し付着しがちとな
る。定着ローラにトナーが転移すると、このトナーは、
次の記録材に転写されてしまったり、あるいは定着ロー
ラ上で固まったりし、いずれも画像不良の原因となる。
【0005】そこで、これらの不良を防止するために離
型剤を使用する。定着装置での記録材上のトナー像の定
着に先立ち、定着ローラ上にオイル等の液体の離型剤を
塗布するのである。これによって、トナー像を加熱加圧
する際、定着ローラは、記録材上のトナー像に対して直
接接触することなく、離型剤を介して接触することにな
り、トナーが定着ローラ側に転移して付着するのを有効
に防止している。
【0006】なお、トナー像の定着後に、定着ローラ上
に残った離型剤は、例えば不織布を備えたクリーニング
装置によって拭い取るようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来技
術によると、離型剤を使用することによってトナーが定
着ローラに転移することは防げるものの、記録材の両面
にコピーを行うと、今度は、離型剤が記録材から転写ド
ラムに、さらには転写ドラムから感光ドラムに転移し
て、画像不良を引き起こすという新たな問題が発生す
る。
【0008】すなわち、両面コピーの際に、記録材のは
じめにコピーを取る面を1面、次にコピーを取る面を2
面とすると、はじめのコピーのよって記録材の1面には
離型剤が転移する。この離型剤の転移は、2面にコピー
を行わない場合には、何ら支承を来さない。ところが、
2面にコピーを取る場合に、トナー像の記録材への転写
に備えて、記録材が転写ドラムの表面に巻き付くと、記
録材の1面、つまりはじめのコピーで離型剤が転移した
面が転写ドラム表面に接触することになり、これによっ
て、離型剤が転写ドラム表面に転移してしまう。その
後、定着に向けて、記録材が転写ドラムから離れると、
転写ドラム上の離型剤が、今度は転写ドラムに当接して
いる感光ドラムの表面に転移し付着する。
【0009】このようにして、離型剤が感光ドラムに転
移付着すると、この離型剤は、もともと感光ドラム上の
残留トナーを除去するのが目的の感光ドラムのクリーニ
ング装置では、十分に拭い去ることができない。このた
め、感光ドラム上の残留トナーがオイル等の離型剤上に
載ってしまうために、残留トナーの感光ドラムからの剥
離性が悪くなって、クリーニング装置による残留トナー
の除去が十分に行えない。さらに、感光ドラム上に離型
剤が付着していると、残留トナー以外にも、現像時のト
ナーが画像形成領域外の部分にも付着しやすくなる(特
に、ジャンピング現像のように、トナーを飛翔させるも
のでは、余分なトナーの付着が多くなる)。このよう
に、感光ドラム上の離型剤によって、残留トナーや現像
時のトナーが、感光ドラム上の本来トナーが付着してい
てはいけない部分に付着してしまい、これらのトナーが
以後のコピーに転写されて、汚れた画像が形成されてし
まう。
【0010】そこで、本発明は、記録材支持体(転写ド
ラム)の表面に、離型剤(オイル)を保持する溝状の微
小凹部を設けることにより、離型剤が像担持体(感光ド
ラム)に転移して画像不良を発生させることを防止する
ようにした画像形成装置を提供することを目的とするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、表面にトナー像が形成され
る像担持体と、記録材を担持し搬送する記録材支持体
と、前記像担持体上のトナー像を前記記録材支持体上の
記録材に転写する転写装置と、前記記録材上に転写され
たトナー像を離型剤が塗布された定着部材により加熱加
圧して前記記録材上に定着する定着装置と、を備えた画
像形成装置において、前記記録材支持体の像担持体側表
面に、該記録材支持体の移動方向に沿った溝状の多数の
微小凹部を形成することにより、該像担持体側表面の表
面粗さを粗くして前記離型剤を保持するようにした、こ
とを特徴とする。
【0012】
【作用】以上構成に基づき、例えばオイル等の離型剤が
記録材から記録材支持体に転移しても、この離型剤は、
記録材支持体表面の微小凹部によって保持されるから、
記録材支持体に当接する像担持体上に転移することはな
い。また転移した場合であってもその転移量はごく少量
となる。さらに、微小凹部は、記録材支持体の移動方向
に沿って形成されているから、例えば記録材支持体にフ
ァーブラシ等を当接させてその表面をクリーニングする
クリーニング装置を配設した場合、微小凹部に入り込ん
だ付着トナー等を除去するのが容易である。
【0013】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。 〈実施例1〉本発明に係る画像形成装置の一例として、
図1に4色フルカラーのレーザビームプリンタ1の概要
を図示する。
【0014】レーザビームプリンタ1は、装置本体2の
ほぼ中央に、像担持体としての感光ドラム3を備えてい
る。感光ドラム3は、その表面に感光層が形成されてお
り、装置本体2によって回転自在に支持され、駆動装置
(不図示)によって矢印R1方向に回転駆動されるよう
になっている。
【0015】感光ドラム3の周囲には、その回転方向に
沿って、順に、感光ドラム3表面を均一に帯電する1次
帯電器(帯電装置)5、感光ドラム3表面を光照射して
静電潜像を形成するレーザビーム露光装置(露光手段)
6、静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する
現像装置7を備えている。
【0016】図1に示す現像装置7は、回転式のもので
あり、装置本体2に支持された回転体7aと、この回転
体7aに搭載された4個の現像器、すなわち、マゼン
タ、シアン、イエロー、ブラックの各色のトナー(現像
剤)をそれぞれ収納した現像器7M、7C、7Y、7B
Kとによって構成されている。各現像器7M、7C、7
Y、7BKは、回転体7aの回転によって、感光ドラム
3に対向する現像位置に順次移動し、それぞれの色に対
応する静電潜像にトナーを付着させて各色のトナー像を
形成する。4色フルカラーのコピーを行うには、それぞ
れが1回ずつ感光ドラム3上の静電潜像を現像すること
になる。現像装置7の上方には、各現像器7M、7C、
7Y、7BKにトナーを補給するための4個のホッパ7
bが配置されている。
【0017】感光ドラム3の回転方向に沿った、現像装
置7の下流には、転写ドラム(記録材支持体)9が配設
されている。全体として円筒状に形成された転写ドラム
9は、装置本体2によって回動自在に支持されており、
感光ドラム3に当接しながら矢印R2方向に回転するよ
うになっている。
【0018】図2に転写ドラム9の詳細を図示する。転
写ドラム9は、ベース部材10と、これに張設された記
録材担持シート11とによって構成されている。ベース
部材10は、左右一対の環状のシリンダ部10a、10
bと、これらシリンダ部10a、10bの一部を連結す
る連結部10c、そして連結部10cに沿って取り付け
られた記録材グリッパ10dによって一体的に構成され
ている。記録材グリッパ10dは、長手方向の1辺が連
結部10cから少し浮いて、この隙間に、記録材Pの先
端縁を把持することができるようになっている。記録材
担持シート11としては、例えば、ポリエチレンテレフ
タレートやポリフッ化ビニリデン樹脂フィルム等のフィ
ルム状の誘電体シートが用いられる。記録材担持シート
11は、左右のシリンダ部10a、10bの間の、連結
部10c以外の部分をほぼ円筒状に覆うようにして張設
されている。記録材担持シート11は、その先端部を連
結部10c上に固定し、左右のシリンダ部10a、10
bに沿ってグルリとほぼ1周して、その後端部を先端部
付近において先端部と同様に連結部10c上に固定して
いる。したがって、転写ドラム9の外周面は、その大部
分が記録材担持シート11によって占められることにな
る。
【0019】転写ドラム9の内側の、感光ドラム3と対
向する位置には、図1、図3に示すように転写用放電器
(転写装置)12が配設されている。そして、この下流
側の隣に内側除電用放電器13、これに対向して外側に
2個の外側除電用放電器15、16が配設されている。
さらに、転写ドラム9の内側には、上述の転写用放電器
12の斜め上方に、押圧部材17が配置されている。押
圧部材17は、取付ベース17aに基端部を固着した弾
性シート17bを有する。弾性シート17bは、なだら
かに湾曲して、その先端部を転写ドラム9の回転方向
(矢印R2方向)下流側に配置するとともに、この先端
部によって記録材担持シート11の内周側を押圧して、
記録材担持シート11を感光ドラム3の表面に押し付け
ている。これにより、トナー像の記録材Pに対する転写
効率を向上させて鮮明な転写像を得るようにしている。
【0020】転写ドラム9の斜め下方には、クリーニン
グ装置18(図1参照)が配設されている。クリーニン
グ装置18は、記録材担持シート11の表面の残留トナ
ーを除去するファーブラシ18aと、これに対向して転
写ドラム9の内側に配置されたクリーニング補助手段1
8bとを備えている。ファーブラシ18aは、不図示の
駆動手段によって回転駆動されるようになっている。
【0021】感光ドラム3の回転方向(矢印R1方向)
に沿った、転写ドラム9の下流側には、前述の1次帯電
器5に隣接するようにしてクリーニング装置19が配設
されている。このクリーニング装置19は、弾性体から
なるクリーニングブレード19aを有し、このクリーニ
ングブレード19a先端を感光ドラム3表面に押し付け
ることによって、感光ドラム3上の残留トナーを除去す
るようにしている。
【0022】つづいて、記録材Pの搬送系について説明
する。記録材Pの搬送路Ruは、全体としては、記録材
Pが装置本体2の右側面2Rの下部から給紙され、転写
ドラム9に向けて搬送され、転写ドラム9等によってト
ナー像が転写された後、転写ドラム9から遠ざかるよう
にして右側面2Rの上部に排出されるように構成されて
いる。
【0023】搬送路Ruの最上流側には、異なるサイズ
の記録材Pを積載収納した給紙カセット20、20が、
装置本体2の右側面2Rに対して着脱自在に装着されて
いる。各給紙カセット20の先端側上方には、給紙カセ
ット20から搬送路Ruに向けて記録材Pを供給する給
紙ローラ21が、そしてその下流側には搬送ローラ2
2、レジストローラ23が配置されている。前述の転写
ドラム9の記録材グリッパ10dは、レジストローラ2
3から転写ドラム9に供給された記録材Pの先端縁を把
持する。記録材Pは、先端縁が記録材グリッパ10dに
把持された状態で転写ドラム9が回転すると、全体がZ
転写ドラム9の記録材担持シート11に巻き付くように
なっている。転写ドラム9の右側上方には、先端部を転
写ドラム9表面に近接させて、トナー像転写後の記録材
Pを転写ドラム9から剥離する分離爪25が配置され、
その下流側には、分離爪25で剥離された記録材Pを次
に説明する定着装置30に向けて搬送する搬送ベルト2
6、トナー像定着後の記録材Pが排出される排紙トレイ
27が配置されている。
【0024】定着装置30は、内部にヒータ33を収納
した定着部材としての定着ローラ31と、同じくヒータ
35を収納した加圧ローラ32とを有し、トナー像が転
写された記録材Pが両ローラ31、32間を通過する際
に、これを加熱加圧してトナー像を記録材P上に永久像
として固着する。
【0025】次に、上述の構成のレーザビームプリンタ
1による4色フルカラーの画像形成プロセスを簡単に説
明する。
【0026】感光ドラム3を矢印R1方向に回転駆動
し、1次帯電器5によって、感光ドラム3表面を均一に
帯電する。帯電済の感光ドラム3に対し、レーザビーム
露光装置6によって露光を行う。この際、まず、マゼン
タ色の画像情報に対応する露光を行い、静電潜像を形成
する。現像装置7のマゼンタの現像器7Mを感光ドラム
3に対向させ、静電潜像を現像して可視化し、感光ドラ
ム3上にマゼンタのトナー像を形成する。
【0027】一方、給紙カセット20に収納されている
記録材Pは、給紙ローラ21の回転によって、搬送路R
uに供給され、その後搬送ローラ22、レジストローラ
23を介して転写ドラム9に供給される。供給された記
録材Pは、その先端縁を記録材グリッパ10dによって
把持され、転写ドラム9の矢印R2方向の回転に伴っ
て、転写ドラム9表面に密着するようにして巻き付けら
れる。
【0028】この転写ドラム9に巻き付いた状態の記録
材Pに対して、前述のマゼンタのトナー像が転写され
る。感光ドラム3上のマゼンタのトナー像が、転写領域
(感光ドラム3と転写ドラム9との当接部)に達する
と、このトナー像は、記録材担持シート11の背面側か
ら転写用放電器12によって逆極性のコロナ放電を受
け、転写ドラム9に巻き付いた状態の記録材Pに転写さ
れる。これでマゼンタのトナー像の転写が完了する。
【0029】以下同様のプロセスを経て、転写ドラム9
上の記録材P上に、シアン、イエロー、ブラックの各色
のトナー像が順次転写され、記録材P上には、4色のト
ナー像が重ねられる。
【0030】4色のトナー像が転写された記録材Pは、
内側及び外側の除電用放電器13、15、16によって
除電されつつ、分離爪25によって転写ドラム9から剥
離される。剥離された記録材Pは、搬送ベルト26によ
って定着装置30に搬送される。ここで、トナー像は、
加熱加圧されて、記録材P上に永久像として固着され
る。この際、定着装置30での定着動作速度は、装置本
体2のプロセススピード160mm/秒より遅い90m
m/秒で行われる。これは、後述するようにトナーが2
層から4層積層された未定着画像を溶融混色させる場
合、十分な加熱量をトナーに与えなければならないため
で、装置本体2より遅い速度で定着を行うことにより、
トナーに対する加熱量を多くしているのである。トナー
像が定着された記録材Pは、その後、排紙トレイ27上
に排出される。
【0031】上述の4色フルカラーのレーザビームプリ
ンタ1をはじめとして、一般に多色のトナー像を形成す
る画像形成装置においては、トナーは、単色のものに使
用されるものとは異なり、4層積層されることから、軟
化点が低く、しかも溶融粘度が低い、いわゆるシャープ
メルト性のものが使用される。シャープメルト性のトナ
ーは、熱を加えたときの溶融性、混色性がよく、この特
性により、複写物の色再現範囲を拡大して、原稿の色に
忠実なカラーコピーを得ることができる。
【0032】以下に4色フルカラーのレーザビームプリ
ンタ(画像形成装置)1の第1の特徴であるトナー、す
なわちシャープメルト性のトナーについて詳述する。シ
ャープメルト性のトナーは、例えばポリエステル樹脂ま
たはスチレン−アクリルエステル樹脂等の結着樹脂、着
色剤(染料、昇華性染料)、荷電制御剤等からなるトナ
ー形成用材料を溶融混練、粉砕、分級することにより製
造される。また、必要に応じ、トナーに各種外添剤(例
えば、疎水性コロイダルシリカ)を添加する外添工程を
付加してもよい。このようなカラー用のトナーとして
は、定着性、シャープメルト性を考慮すると結着樹脂と
してポリエステル樹脂を使用したものが特に好ましい。
シャープメルト性ポリエステル樹脂としては、ジオール
化合物とジカルボン酸とから合成される分子の主鎖にエ
ステル結合を有する高分子化合物が例示される。
【0033】特に、次式
【0034】
【化1】 (式中Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x、y
は、それぞれ1以上の正の整数であり、かつ(x+y)
の平均値が2〜10である。)で代表されるビスフェノ
ール誘導体もしくはその置換体をジオール成分とし、2
価以上のカルボン酸またはその酸無水物またはその低級
アルキルエステルとからなるカルボン酸成分(例えば、
フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、テ
レフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等)とを
少なくとも共縮重合したポリエステル樹脂がシャープな
溶融特性を有するのでより一層好ましい。このポリエス
テル樹脂の軟化点は、75〜150℃、好ましくは80
〜120℃がよい。
【0035】このようなポリエステル樹脂を結着樹脂と
して含有するシャープメルト性のトナーの軟化特性の例
を図4に示す。測定条件は次のとおりである。
【0036】フローテスターCFT−500A型(島津
製作所)を使用し、ダイ(ノズル)の直径0.2mm、
厚み1.0mmとして20kgの押出荷重を加え、初期
設定温度70℃で、予熱時間300秒の後、6℃/分の
速度で等速昇温したとき描かれるトナーのプランジャー
降下量−温度曲線(以下「軟化S字曲線」という)を求
めた。試料となるトナーは1〜3g精秤した微粉末を用
い、プランジャー断面積は1.0cm2 とする。軟化S
字次曲線は図4のようなカーブとなる。等速昇温するに
従い、トナーは徐々に加熱され流出が開始される(プラ
ンジャー降下A→B)。さらに昇温すると溶融状態とな
ったトナーは大きく流出し(B→C→D)プランジャー
降下が停止し終了する(D→E)。軟化S字曲線の高さ
Hは、全流出量を示し、H/2のC点に対応する温度T
0がトナーの軟化点を示す。
【0037】トナー及び結着樹脂がシャープメルト性を
有するか否かは、トナーまたは結着樹脂の見かけの溶融
粘度を測定することにより判定できる。このシャープメ
ルト性を有するトナーまたは結着樹脂とは、見かけの溶
融粘度が103 ポイズを示すときの温度をT1、同じく
5×102 ポイズを示すときの温度をT2としたとき、 T1=90〜150℃ |ΔT|=|T1−T2|=5〜20℃ の条件を満たすものをいう。
【0038】これらの温度−溶融粘度特性を有するシャ
ープメルト性樹脂は、加熱されることによって極めてシ
ャープに粘度低下を起こすことが特徴であり、この粘度
低下が、トナーを積層したときの最上層のトナーと最下
層のトナーとの適度な混合を生じさせ、さらにトナー層
自体の透明性を急激に増加させて、良好な減色混合を起
こすものである。
【0039】一方、このようなシャープメルト性のカラ
ートナーは、親和力が大きく、定着ローラにオフセット
しやすいという欠点をもっている。
【0040】したがって、以上のようなカラートナーを
用いる画像形成装置の定着装置30においては、定着ロ
ーラが長時間にわたって高い離型性を示すことが必要と
なる。以下に、4色フルカラーのレーザビームプリンタ
(画像形成装置)1の第2の特徴である定着装置30に
ついて説明する。
【0041】定着装置30は、図5に図示するように、
定着ローラ31、加圧ローラ32を備えている。定着ロ
ーラ31は、アルミニウム製の芯金31aを有し、芯金
31aの外側にはHTV(高温加硫型)シリコーンゴム
層31bが、さらにその外側にはRTV(室温加硫型)
シリコーンゴム層31cが形成されており、両シリコー
ンゴム層31b、31cの厚さの合計は3mm、定着ロ
ーラ31全体としての直径は40mmに形成されてい
る。一方、加圧ローラ32は、アルミニウム製の芯金3
2aの上に1mm厚のHTVシリコーンゴム層32b
と、さらにその表面にRTVシリコーンゴム層32cと
を設け、全体として直径40mmに形成されている。
【0042】上述の定着ローラ31には、芯金31a内
に発熱手段であるハロゲンヒータ33が配設され、ま
た、加圧ローラ32には、同じく芯金32a内にハロゲ
ンヒータ35が配設され、両ハロゲンヒータ33、35
によって、記録材Pに対し、表裏両面からの加熱を行っ
ている。温度制御については、加圧ローラ32に当接さ
せたサーミスタ36により、加圧ローラ32の温度が検
知され、この検知温度に基づいて制御装置37により、
両ハロゲンヒータ33、35の温度を制御して、定着ロ
ーラ31及び加圧ローラ32の温度をともに約170℃
の一定温度に維持するようにしている。なお、これら定
着ローラ31と加圧ローラ32とは、加圧機構(不図
示)によって総圧約40kgで加圧されて相互に当接し
ている。
【0043】また、図5において、定着ローラ31の、
記録材P搬送方向上流側には離型剤塗布手段としてのオ
イル塗布装置39が、また定着ローラ31の上方にはク
リーニング装置40がそれぞれ配設され、さらに加圧ロ
ーラ32の下方には、加圧ローラ32のオイル汚れを除
去するクリーニングブレード41が配置されている。オ
イル塗布装置39は、オイルパン42内のジメチルシリ
コーンオイル43(離型剤、信越化学性KF96 30
0cs、以下単に「オイル」という))をオイル汲み上
げローラ45で汲み上げてオイル塗布ローラ46に塗布
し、さらにオイル塗布ローラ46上のオイル塗布量をオ
イル塗布量調整ブレード47によって規制した後、適量
のオイル43を定着ローラ31上に塗布する。図5に示
すオイル塗布装置39では、オイル塗布量として後述す
る測定方法により、A4サイズの記録材Pに対して0.
08g/A4のオイル43を塗布している。
【0044】上述のオイル塗布装置39によるオイル塗
布量は、次のようにして求める。まず、A4サイズの白
紙50枚の重量をA1(g)とし、この白紙への画像の
転写及び定着ローラ31へのオイル43の塗布を行わな
いで、定着ローラ31と加圧ローラ32との間を通紙し
た白紙50枚の重量をB(g)とする。次に、同様に別
のA4サイズの白紙50枚の重量をA2(g)とし、こ
の白紙への画像の転写はしないが、定着ローラ31への
オイル43の塗布は行って、定着ローラ31と加圧ロー
ラ32との間を通紙した白紙50枚の重量をC(g)と
する。以上のA1、B、A2、Cを用いるとA4サイズ
の白紙1枚あたりのオイルの塗布量X(g)は、次式の
ようにして求められる。
【0045】X=(C+A1−B−A2)/50 一方、クリーニング装置40は、ノーメックス(商品
名)よりなる不織布ウェブ49を押圧ローラ50によっ
て定着ローラ31に押し当ててクリーニングしている。
また、この不織布ウェブ49は、巻き取り装置(不図
示)によって適宜巻き取られ、当接部にトナー等が堆積
しないようにしてある。
【0046】以上に説明した4色フルカラーのレーザビ
ームプリンタ(画像形成装置)1は、記録材Pの片面の
みにトナー像による画像を形成するものであるが、この
画像を記録材Pの表面及び裏面の双方に形成できる方
法、装置がすでに提案され、また実用化されている。
【0047】これは、一度、記録材Pの表面側にトナー
像を転写し、定着装置30によって、そのトナー像を定
着した後、再度、同一の記録材Pを装置本体に給送し、
今度は前回とは反対の裏面側に画像形成するものであ
る。このように、記録材Pの両面に画像形成を行う場合
には、記録材Pのはじめにコピーを取る面を1面、次に
コピーを取る面を2面とすると、はじめのコピーによっ
て記録材Pの1面には離型剤43が付着する。この離型
剤43の付着は、2面にコピーを行わない場合には、何
ら支承を来さない。ところが、2面にコピーを取る場合
に、トナー像の記録材Pへの転写に備えて、記録材Pが
転写ドラム9の表面に巻き付くと、記録材Pの1面、つ
まりはじめのコピーで離型剤43が付着された面が転写
ドラム9表面に接触することになり、これによって、離
型剤43が転写ドラム9表面に付着してしまう。その
後、記録材Pが転写ドラム9から離れると、転写ドラム
9上の離型剤43が、転写ドラム9に当接している感光
ドラム3の表面に付着する。そして、感光ドラム3に付
着した離型剤43に不要なトナーが付着して、このトナ
ーが後続の記録材P上に付着してしまい、画像汚れ等の
画像不良を発生する。
【0048】そこで、本発明は、上述の問題をなくする
ために、転写ドラム9を改良した。転写ドラム9は、前
述のように、2個のシリンダ部10a、10bを連結部
10cによって連結した、金属等の導電部材からなるベ
ース部材10と、これに円筒状に張設する記録材担持シ
ート11とによって構成されている。記録材担持シート
11としては、離型性がよく、厚さが25〜2000μ
m、好ましくは70〜200μmの誘電体シート、例え
ばポリフッ化ビニリデン樹脂(PVdF)フィルム等に
よって形成されており、その先端と後端とは、連結部1
0c上に固定されている。
【0049】本実施例では、転写ドラム9の直径を16
0mm、移動速度を160mm/秒に設定した。同じく
感光ドラム3等の移動速度であるプロセススピードも1
60mm/秒に設定した。また、転写用放電器12は、
放電ワイヤ12a(図3参照)とシールド板12bとを
有するコロナ帯電器とし、シールド板12bの開口幅W
を19mmに、放電ワイヤ12aと感光ドラム3表面と
の間の距離r1を10.5mmに、放電ワイヤ12aと
シールド板底面との間の距離r2を16mmにそれぞれ
設定した。また転写用放電器12には、例えば+4〜+
10kVの電圧を印加し、転写電流を+25〜+500
μAとした。
【0050】図6は、転写ドラム9の外周面の大部分を
占める記録材担持シート11を、感光ドラム3側(外周
面側)から見たときの展開図である。したがって、感光
ドラム3上のトナー像を記録材Pに転写する場合には、
記録材担持シート11は、図6に図示する外周面に記録
材Pを担持する。具体的には、転写ドラム9の記録材グ
リッパ10dによって先端縁を把持された記録材Pは、
同図の点線で囲まれた領域S内において、外周面に密着
するようにして記録材担持シート11に巻き付くように
なっている。なお、領域Sの上方の4個の穴11bは、
記録材グリッパ10dを取り付けるためのものである。
【0051】記録材担持シート11の領域Sは、多数の
微小凹部11a、11a…が形成されている。各微小凹
部11aは、転写ドラム9の移動方向(回転方向と同じ
矢印R2方向)に沿って溝状に形成してあり、これによ
って、領域S内の表面粗さを粗くして、粗面化してあ
る。この表面粗さの度合いは、微小凹部11aをほぼ直
角に横切る直線Lに沿って、十点平均粗さRz(以下単
に「Rz」という)が7〜20μm、好ましくは10〜
15μmとし、平均山間隔Sm(以下単に「Sm」とい
う)が、30μm以下、好ましくは20μm以下とし、
さらに最大粗さRMAX (以下単に「RMAX 」という)
は、転写時に転写電界が部分的に大きく異なって転写不
良が生じることを防止するため30μm以下、好ましく
は20μm以下となるようにした。これら表面粗さの測
定は以下の方法で行った。
【0052】測定機は、小坂研究所(株)製、サーフコ
ーダSE−30AKに非接触検出ユニットPS−100
Uを用い、測定条件は、測定長2.5mm、垂直方向倍
率2000倍、水平方向倍率100倍、カットオフ0.
8mm、位相補償R+w型で行った。
【0053】また、記録材担持シート11を粗面化する
方法としては、例えば図7に示すように、直径約180
mmの円筒形のドラム51に、記録材担持シート11を
巻き付け、ドラム51を数rpmの回転速度で回転させ
ながら、2000番程度のサンドペーパー52を当接さ
せたり離間させたりし、これを繰り返して、ドラム51
を10〜20回、回転させることによって、図6の領域
Sを上述の表面粗さRzをはじめとするSm、RMAX
の条件を満たすように粗面化することができる。
【0054】なお、記録材担持シート11の領域Sを、
単に粗面化するだけであるならば、例えばサンドブラス
ト法などを用いることもの可能である。しかしながら、
上述したようなレーザビームプリンタ1の記録材担持シ
ート11は、その表面が、かぶりトナーや飛散トナーの
付着によって汚れるので、ファーブラシ18a(図1参
照)等によって清掃を行う必要がある。このため、微小
凹部11aを、記録材担持シート11の移動方向(図6
の矢印R2方向)に沿って形成しておかないと、上述の
付着トナーの清掃が有効に行えず、記録材Pの裏汚れ等
の問題が発生することになる。したがって、サンドブラ
スト法などではなく、上述したような方法で記録材担持
シート11の移動方向に沿って、微小凹部11aを形成
し、これによって領域S全体を粗面化することが好まし
い。
【0055】従来、両面コピーを行う場合、トナー像の
定着時に記録材Pの1面(はじめにコピーする面)に離
型剤(オイル)43が付着する。つづいて、記録材Pの
2面(次にコピーをする面)にトナー像を転写すると
き、離型剤43の付着した1面が記録材担持シート11
に密着されて、離型剤43が記録材担持シート11に転
着する。トナー像の転写が終了した転写ドラム9の回転
中、いわゆる後回転中、あるいは、さらなる画像形成に
入る直前の回転中、いわゆる前多回転中に離型剤43の
付着した記録材担持シート11が感光ドラム3に直接、
接触すると、記録材担持シート11上の離型剤43が感
光ドラム3上に再転着し、これにより、後続の記録材P
に画像不良が発生していた。
【0056】しかしながら、上述のように、表面を粗面
化した記録材担持シート11を用いる構成とすることに
よって、従来発生していた、感光ドラム3に離型剤43
が付着することに起因する画像不良を有効に防止できる
ようになった。
【0057】これは、次に述べるような理由によるもの
と考えられる。まず、記録材担持シート11を上述した
程度に粗面化することにより、表面に離型剤43が付着
した記録材Pが記録材担持シート11に接触した場合で
も、記録材Pと記録材担持シート11との接触面積が減
少しているため、記録材担持シート11への離型剤43
の絶対的な転着量が大幅に減少する。さらに、記録材支
持シート11に離型剤43が転着したとしても、この離
型剤43は、記録材支持シート11が細かいピッチ(S
mが30μm以下)で粗面化されていることに基づき、
速やかに微小凹部(Rzが7〜20μm)11aに入り
込んで、記録材支持シート11が感光ドラム3に接触し
たときに、感光ドラム3に再転着される量が極端に減少
する。したがって、感光ドラム3に転着される離型剤4
3は激減し、離型剤43が感光ドラム3に転着すること
が原因の画像不良を有効に防止することができる。
【0058】なお、記録材担持シート11の微小凹部1
1aに入り込んだ離型剤43は、クリーニング装置18
のファーブラシ18aによって順次除去されるので、問
題は生じない。 〈実施例2〉次に、本発明の実施例2について説明す
る。なお、実施例1との共通箇所については、同符号を
付して、その説明を省略するものとする。
【0059】本実施例においては、記録材担持シート1
1として、図8に示すように、領域S以外の部分にも微
小凹部11aを形成し、全面が粗面化された記録材担持
シート11Aを用いたところが実施例1と異なる。
【0060】記録材担持シート11Aを粗面化する方法
としては、次のような方法を用いた。図9を参照しなが
ら説明する。一般に、記録材担持シートは、図9に示す
ようなT型ダイス53が取り付けられた押し出し成形器
によって作製される。本実施例においては、ダイス53
とシート巻き取り部55との間に、真ちゅうやSUS等
の金属あるいは同等の固さをもつ樹脂等によって線径数
μmから数十μmで、長さ数mmから数十mmの円筒形
ブラシを有する粗面化部材56を設けた。ダイス53よ
り押し出された記録材担持シートは、シート巻き取り部
55に至る途中の経路でほぼ1000〜2000rpm
の回転数で回転する粗面化部材56によって粗面化さ
れ、巻き取られた後、裁断されて図8に示すような形状
に形成される。このような方法で、前述の実施例1のと
同等に粗面化した記録材担持シート11Aを用いて画像
形成を行ったところ、実施例1と同様に、両面コピーを
行っても離型剤43の感光ドラム3への付着量を減少さ
せることができ、画像不良の発生を防止することが可能
となった。
【0061】また、記録材担持シート11Aの粗面化の
方法として、本実施例のような方法を取ることで、前述
実施例1と比較してほぼ同等の効果を得、しかも粗面化
に要する時間及びコストを大幅に低減して、装置全体の
コストを下げることも可能となった。 〈実施例3〉また、本発明は、図10に示すような4個
の画像形成ユニットI、II、 III、IVを有する多色電子写
真複写装置にも広く適用することができる。
【0062】本実施例において、各画像形成ユニットI
〜IVは、感光ドラム3M、3C、3Y、3BKを有し、
その周囲に1次帯電器5M、5C、5Y、5BK、露光
手段6M、6C、6Y、6BK、現像器7M、7C、7
Y、7BK、転写用放電器12M、12C、12Y、1
2BY、除電放電器13M、13C、13Y、13BK
及び15M、15C、15Y、15BK、クリーナ19
M、19C、19Y、19BKが配置され、さらに各画
像形成ユニットI〜IVを貫通する状態で感光ドラム3
M、3C、3Y、3BKの下方に、記録材支持体として
の無端の搬送ベルト24が配置されている。
【0063】一方、転写用放電器12M、12C、12
Y、12BYのそれぞれの放電幅内にて搬送ベルト24
をそれぞれ感光ドラム側へと押圧する押圧部材14M、
14C、14Y、14BKが設けられている。
【0064】本実施例においても、搬送ベルト24の表
面を前述実施例1、2のような方法で同程度に粗面化
し、粗面化した搬送ベルト24を用いて画像形成を行っ
たところ、実施例1、2と同様、画像不良を防止するこ
とが可能となった。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
記録材支持体の表面に、記録材支持体の移動方向に沿っ
た溝状の多数の微小凹部を形成することによって、両面
コピー時に、記録材から記録材支持体に、また記録材支
持体から像担持体に転移する離型剤を減少させて、感光
ドラムに対する離型剤の付着に基づく、記録材の画像汚
れ等の画像不良の発生を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の画像形成装置の概略を示す断面図。
【図2】転写ドラムの一部を破断した斜視図。
【図3】転写装置の要部断面図。
【図4】シャープメルト性のトナーの軟化特性を示す
図。
【図5】定着装置の概略を示す断面図。
【図6】記録材担持シートの展開図。
【図7】記録材担持シートを粗面化する方法を示す斜視
図。
【図8】実施例2の記録材担持シートの展開図。
【図9】実施例2の記録材担持シートを粗面化する方法
を示す模式図。
【図10】実施例3の画像形成装置の概略を示す断面
図。
【符号の説明】
1 画像形成装置(レーザビームプリンタ) 3 像担持体(感光ドラム) 9 記録材支持体(転写ドラム) 11 記録材担持シート 11a 微小凹部 12 転写装置(転写用放電器) 30 定着装置 31 定着部材(定着ローラ) 43 離型剤(シリコーンオイル) P 記録材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 15/20 104 G03G 15/20 104 (72)発明者 竹内 達夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−204845(JP,A) 特開 昭62−79485(JP,A) 特開 昭59−53872(JP,A) 特開 昭62−299874(JP,A) 特開 平3−51871(JP,A) 実開 平3−62355(JP,U) 実開 平3−63152(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/16 G03G 15/01 114

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にトナー像が形成される像担持体
    と、記録材を担持し搬送する記録材支持体と、前記像担
    持体上のトナー像を前記記録材支持体上の記録材に転写
    する転写装置と、前記記録材上に転写されたトナー像を
    離型剤が塗布された定着部材により加熱加圧して前記記
    録材上に定着する定着装置と、を備えた画像形成装置に
    おいて、 前記記録材支持体の像担持体側表面に、該記録材支持体
    の移動方向に沿った溝状の多数の微小凹部を形成するこ
    とにより、該像担持体側表面の表面粗さを粗くして前記
    離型剤を保持するようにした、 ことを特徴とする画像形成装置。
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