JP2000275988A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP2000275988A
JP2000275988A JP11081473A JP8147399A JP2000275988A JP 2000275988 A JP2000275988 A JP 2000275988A JP 11081473 A JP11081473 A JP 11081473A JP 8147399 A JP8147399 A JP 8147399A JP 2000275988 A JP2000275988 A JP 2000275988A
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English (en)
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Yuji Sawai
雄次 澤井
Kazuchika Saeki
和親 佐伯
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中間転写体を用いるカラー画像形成装置におい
て、特別な部材を必要としないで中間転写体上のフィル
ミングを除去することを課題とする。 【解決手段】本発明は、像担持体11に静電潜像を形成
し現像装置41〜44の着色粉体で現像して可視化し、
中間転写体61へ1次転写する工程を、必要な色数に応
じて複数回行い、中間転写体61に単色あるいは多色の
粉体画像を形成した後、中間転写体上の粉体画像に対応
して転写媒体91を2次転写ローラ101により当接さ
せ、中間転写体から転写媒体に粉体画像を転写させる2
次転写を行うカラー画像形成装置において、中間転写体
61に付着した異物(フィルミング等)を除去する除去
モードを有し、除去モードの動作時には、中間転写体か
ら転写媒体に粉体画像を転写させる2次転写を行うとき
の2次転写ローラの周速度とは異なる周速度で2次転写
ローラと中間転写体を摺接させる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラープリンタ、カ
ラー複写機等の電子写真方式のカラー画像形成装置に係
り、特に中間転写体を用いたカラー画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置にお
いて、感光体等の像担持体に異物がフィルム状に付着
し、所謂フィルミングが形成されることは広く知られて
おり、このフィルミングは、一般的にはトナー中の添加
剤やトナー樹脂の付着によるものである。このフィルミ
ングの除去方法に関しても種々の提案がなされており、
現像剤中に研磨剤を添加する方法、潤滑剤で像担持体の
表面をコーティングする方法、像担持体の表面をファー
ブラシ等で研磨する方法等が知られている。また、特公
平7−120118号公報には、フィルミングの除去方
法として、像担持体と転写ローラとを、ニップ部に転写
紙が無い間に摺擦させる期間を設けることが提案されて
いる。さらに上記公報には、像担持体である感光体の周
速をVd、転写ローラの周速をVrとすると、 0.9≧Vd/Vr≧0.5 , 2.0≧Vd/Vr
≧1.1 の速度比が適正であることが述べられている。尚、上記
公報では、像担持体との記述であるが、実質的には感光
体のみが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】カラープリンタ、カラ
ー複写機等の電子写真方式のカラー画像形成装置におい
ては、複数の色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラック)からなるカラー画像を形成するために、
感光体等の像担持体上に各色の着色粉体(例えば、上記
各色のトナー)による画像を形成して中間転写体に順次
重ね合わせて転写し、中間転写体上に複数色の着色粉体
によるカラー画像(多色のトナー画像)を形成した後、
2次転写ローラ等により転写紙等の転写媒体を中間転写
体に当接して電界を印加することにより一括してカラー
画像(多色のトナー画像)を転写媒体に転写してフルカ
ラー画像を得ている。
【0004】中間転写体としてはベルト状のものやドラ
ム状のものがあるが、一般的にベルト状の中間転写体に
は中抵抗の樹脂材料が多く使用されている。これは高抵
抗の材料を用いると中間転写体の除電が必要となるた
め、オゾンの発生やコストがかかるなどの不具合がある
ためであり、これが中抵抗材料が使用されている理由で
ある。しかし、中抵抗材料からなる中間転写体はトナー
樹脂や添加剤等により表面にフィルミングが発生しやす
く、フィルミングが発生すると画像に不具合が発生す
る。例えば、トナー材質は一般的に高抵抗なため、部分
的にムラの有るフィルミングが生じると中抵抗の中間転
写体表面に抵抗ムラが発生し、転写効率が異なり画像ム
ラとなる。また逆に中抵抗の中間転写体より吸湿しやす
い材料であれば、フィルミング物質は高湿環境で吸湿し
画像が流れる現象が発生する。更にはフィルミングが発
生すると、中間転写体とトナーとの物理的密着力が変化
し、密着力が高くなっても低くなっても転写効率が変化
し、濃度ムラや文字の中抜け等の画像不良が発生しやす
くなる。
【0005】前述の特公平7−120118号公報に
は、像担持体表面のフィルミングを除去する方法とし
て、像担持体と転写ローラとを、ニップ部に転写紙が無
い間に摺擦させる期間を設けることが記載されている。
また、上記公報には、像担持体である感光体の周速をV
d、転写ローラの周速をVrとすると、 0.9≧Vd/Vr≧0.5 , 2.0≧Vd/Vr
≧1.1 の速度比の範囲で像担持体と転写ローラを摺擦させるの
が好ましいことが記載されている。
【0006】しかし、本発明者らの考察の結果、中間転
写体においては上記速度比の範囲ではフィルミング除去
効果は少ないことが判明した。また、2.0≧Vd/V
r≧1.1の条件は像担持体(感光体)の周速を転写ロ
ーラより速めることであるが、中間転写体を用いた画像
形成装置においては、中間転写体の周速を2次転写ロー
ラより速めることは作像パスが長くなり、複雑な制御に
なり時間がかかることになる。しかも中間転写体を用い
た画像形成装置では、感光体と中間転写体の速度変更の
制御を行うことが必要となるため、感光体のみに比べて
時間がかかることになる。従って、上記のようなフィル
ミング除去工程をプリント間、またはプリント終了後等
に入れると、プリント中断(プリント不可)の時間が長
くなるという問題が生じる。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、請求項1の目的は、中間転写体を用いるカラー画像
形成装置において、特別な部材を必要としないで中間転
写体上のフィルミングを除去することである。請求項2
の目的は、請求項1の目的に加え、フィルミング除去性
能を高めること、また短時間で速度の切り替えを可能と
することである。請求項3の目的は、請求項1または2
の目的に加え、複雑な機構を必要とせずに2次転写ロー
ラの周速を自由に変更することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、像担持体に画像情報に応じ
た静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置の着色粉体
で現像して可視化し、可視化された粉体画像を中間転写
体と接触させ電界を印加することで該粉体画像を像担持
体から中間転写体へ転写する1次転写を行い中間転写体
に粉体画像を形成する工程を有し、この潜像形成、現
像、1次転写の工程を必要な色数に応じて複数回行い、
中間転写体に単色あるいは多色の粉体画像を形成した
後、該中間転写体上の粉体画像に対応して転写媒体を2
次転写ローラにより当接させ、転写媒体を中間転写体に
密着させて電界を印加することで中間転写体から転写媒
体に粉体画像を転写させる2次転写を行うカラー画像形
成装置において、前記中間転写体に付着した異物(フィ
ルミング等)を除去する除去モードを有し、該除去モー
ドの動作時には、中間転写体から転写媒体に粉体画像を
転写させる2次転写を行うときの2次転写ローラの周速
度とは異なる周速度で2次転写ローラと中間転写体を摺
接させる構成としたものであり、特別な部材を必要とし
ないでフィルミングを除去することが可能となる。
【0009】また請求項2に係る発明は、請求項1記載
のカラー画像形成装置において、転写媒体が2次転写部
を通過しないときに除去モードを動作し、中間転写体の
周速度をVB、2次転写ローラの周速度をVRとする
と、2次転写ローラと中間転写体とを、 0.5≧VR/VB≧0.05 の速度比で摺擦させる構成としたものであり、フィルミ
ングの除去性能を高めることや、短時間で速度の切り替
えを行うことが可能となる。
【0010】さらに請求項3に係る発明は、請求項1ま
たは2記載のカラー画像形成装置において、中間転写体
と2次転写ローラは駆動源を異ならせる構成としたもの
であり、複雑な機構を必要とせずに2次転写ローラの周
速を自由に変更することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成及び動作を図
面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形
態を示すカラー画像形成装置の概略構成図である。図1
に示す画像形成装置はカラープリンタの例であり、感光
体ユニット10、帯電ユニット20、書き込みユニット
30、複数の現像ユニットからなる現像部40、現像ユ
ニットの接離機構部50、中間転写体ユニット60、感
光体クリーニングユニット70、中間転写体クリーニン
グユニット80、給紙ユニット90、2次転写ユニット
100、定着ユニット110等から構成されている。
【0012】感光体ユニット10は、像担持体であるベ
ルト状の感光体(以下、感光体ベルトと言う)11と、
感光体ベルト11が懸架される駆動ローラ12及び複数
の従動ローラ13〜15を備え、感光体ベルト11は図
示しないモータにより駆動され感光体ベルト11が矢印
A方向に回転移動される。帯電ユニット20は、例えば
高電圧が印加された導電性ブラシやローラ等からなり、
感光体ベルト11に接触して感光体ベルト11を一様に
帯電する。書き込みユニット30は、例えば半導体レー
ザ光源31、ポリゴンモータ32により回転駆動される
ポリゴンミラー33、結像光学系34、ミラー35等か
らなり、色分解された画像情報に応じて出力制御された
半導体レーザ光源31からのレーザ光をポリゴンミラー
33で走査し、結像光学系34、ミラー35を介して感
光体ベルト11に照射し、各色に対応する静電潜像を形
成する。
【0013】現像部40は、例えばシアン、マゼンタ、
イエロー、ブラックの各色の着色粉体(トナー)を収容
した複数の現像ユニット41〜44と、この複数の現像
ユニット41〜44を感光体ベルトに接離させる接離機
構部50を備え、複数の現像ユニット41〜44の中か
ら上記の色分解された画像情報に対応した色の現像ユニ
ットが接離機構部50のカム51〜54により感光体側
に移動され、現像ローラ(45〜48)で担持した着色
粉体(トナー)で感光体ベルト11上の静電潜像を現像
し可視化する。尚、現像ユニット41〜44の交換やト
ナー補給時には、上記接離機構部50を矢印D方向に回
転して現像部40を開放することができ、現像ユニット
41〜44の脱着を容易に行うことができるようになっ
ている。
【0014】中間転写体ユニット60は、ベルト状の中
間転写体(以下、中間転写ベルトと言う)61と、中間
転写ベルト61が懸架された駆動ローラ62、1次転写
ローラ63及び従動ローラ64〜66を備え、中間転写
ベルト61は図示しないモータにより駆動されて矢印B
方向に回転移動され、一次転写ローラ63の位置(一次
転写部)で感光体ベルト11と接触して、感光体ベルト
11上の着色粉体が中間転写ベルト61に一次転写され
る。この一次転写は必要な色数に応じて複数回行われ、
フルカラー画像の形成時には、上記のシアン、マゼン
タ、イエロー、ブラックの各色のトナー画像が順位重ね
合わせて転写される。また、感光体クリーニングユニッ
ト70は、クリーニングブレードやファーブラシ等のク
リーニング部材を備え、各色のトナー画像の1次転写後
の感光体ベルト11に残留したトナーをクリーニングす
る。
【0015】給紙ユニット90には転写媒体である転写
紙91が収容されており、画像形成時には、給紙ユニッ
ト90内の転写紙91が、給紙ローラ92、搬送ローラ
93、レジストローラ94により2次転写部に搬送され
る。また、転写媒体は手差し給紙トレイ95から給紙す
ることもできる。この手差し給紙トレイ95は、通常は
図2に示すように現像ユニット接離機構部50の背面に
収納されているが、図1に示すように矢印C方向に倒す
ことにより、給紙トレイとして使用することができる。
【0016】2次転写ユニット100は、2次転写ロー
ラ101と、該2次転写ローラ101を支持する支持ア
ーム102と、該支持アーム102を回転軸103を中
心に揺動し2次転写ローラ101を中間転写ベルトに対
して接離させる接離機構(図示せず)と、2次転写ロー
ラ101を回転する駆動機構(図示せず)と、2次転写
ローラに転写バイアス電界を印加する電源(図示せず)
と、2次転写ローラ101の表面を清掃するクリーニン
グ部材(図示せず)を備え、給紙ユニット90から搬送
されてきた転写紙91を2次転写ローラ101により中
間転写ベルト61に当接させ、転写紙91を中間転写ベ
ルト61に密着させて電界を印加することで中間転写ベ
ルト61から転写紙にトナー画像を転写させる2次転写
を行う。
【0017】中間転写体クリーニングユニット80は、
クリーニングブレードやファーブラシ等のクリーニング
部材と、該クリーニング部材を中間転写ベルト61に対
して接離する接離機構(図示せず)を備え、トナー画像
の2次転写後に中間転写ベルト61にクリーニング部材
を接触し、中間転写体61に残留したトナーをクリーニ
ングする。
【0018】定着ユニット110は、例えば加熱ローラ
111と加圧ローラ112を備え、2次転写部でトナー
画像が転写された転写紙91を加熱ローラ111と加圧
ローラ112のニップ部で挾持搬送することによりトナ
ー画像を転写紙に溶融定着する。この定着ユニット11
0の上方の定着部カバー120は図2に示すように矢印
E方向に回転して開くことができ、定着部カバー120
を開いた状態にすると、定着ユニット110を矢印F方
向にスライドさせて感光体ユニット10及び中間転写体
ユニット60の上方を開放させることができ、感光体ユ
ニット10と中間転写体ユニット60を、この開放部か
らはずせるようになっている。従って、感光体ユニット
10と中間転写体ユニット60の交換やメンテナンス等
を容易に行うことができる。
【0019】図1、図2に示す構成のカラー画像形成装
置において、感光体ベルト11としては、継ぎ目の有る
無しにかかわらず使用することができるが、継ぎ目が有
るときには、感光体ベルト端部の非画像形成領域に継ぎ
目マークを設け、継ぎ目マーク検出センサー16により
継ぎ目マークの検出を行う。続いて、中間転写ベルト6
1の非画像領域には複数の位置検出用マークが設けられ
ており、この複数の位置検出用マークの中から、ベルト
位置マーク検出センサー67により画像形成の基準とな
るマークを検出し、そのマークの検出タイミングで画像
形成を行う。つまりは感光体ベルト11の継ぎ目マーク
をセンサー16で検出し、次に中間転写ベルト61の位
置検出用マークをセンサー67で検出し、中間転写ベル
ト61の位置検出用マークの検出タイミングを基準に画
像形成を行いフルカラー画像を形成する。尚、感光体ベ
ルト11と中間転写ベルト61の駆動ローラ12,62
は図示しない同一のモータから駆動を得ており、感光体
ベルト11と中間転写ベルト61の周速度は同じであ
る。
【0020】画像形成が開始されると、感光体ベルト1
1は矢印A方向に回転移動を行い、感光体ベルト11に
は帯電ユニット20の導電性ブラシ等を介して図示しな
い電源により高電圧が印加され一様に帯電される。帯電
された感光体ベルト11には、例えばシアン、マゼン
タ、イエロー、ブラックの各色に対応する画像情報に応
じて書き込みユニット3によりレーザ光が照射され静電
潜像が形成される。次に現像部40では、複数の現像ユ
ニット41〜44の中から上記画像情報の色に応じた現
像ユニットが選択されて静電潜像が現像され着色トナー
により可視化される。前述したように現像部40には各
現像ユニット41〜44を感光体ベルト11に接離させ
る接離機構部50が設けられており、図示しないモータ
/クラッチ等により駆動されるカム51〜54を作用さ
せ各現像ユニット41〜44を選択的に左右方向に移動
することにより、感光体ベルト11に対して各現像ユニ
ット41〜44の現像ローラ45〜48の接離動作を行
うようになっている。従って目的とする色の現像ユニッ
トの現像ローラのみを感光体ベルト11に接触させて現
像を行うことができる。
【0021】感光体ベルト11上に形成されたトナー画
像は1次転写位置において中間転写ベルト61に接す
る。中間転写ベルト61は1次転写ローラ63により感
光体ベルト11とニップを形成し、また1次転写ローラ
63にトナーと逆極性のバイアスを印加させることによ
りトナー像を中間転写ベルト61に転写させる。続いて
中間転写ベルトに設けられた位置検出用マークをセンサ
ー67で検出し、位置検出用マークの検知タイミングに
応じて上述と同様の動作で感光体ベルト11上に次の色
のトナー画像形成を行い、中間転写ベルト61上に順次
重ねて1次転写し、中間転写ベルト61上に多色のトナ
ー画像を形成させる。この際の1次転写ローラ63に印
加するバイアスは、順次電圧を高くすることが一般的で
あるが、中間転写ベルト61の抵抗等に応じて異なって
くる。
【0022】フルカラー画像を形成する場合、中間転写
ベルト61上には、例えばシアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックの4色のトナー画像が順次重ね合わせて1
次転写されフルカラー画像が形成され、その4色目の1
次転写にタイミングを合わせて給紙ユニット90から転
写紙91が給紙され、レジストローラ94により中間転
写ベルト61上のトナー画像が2次転写部に来るタイミ
ングに合わせて転写紙が2次転写部に送られる。そして
転写紙が転写位置に到達するタイミングに合わせて2次
転写ローラ101は支持アーム102の回転軸103を
中心に図示しないクラッチ等の接離機構により揺動し、
転写対向ローラ部66に当接し、転写紙を中間転写ベル
ト61に一定の圧力で接触させる。この2次転写ローラ
101は中間転写ユニット60に設けられた図示しない
位置決め部材により対向ローラ66との平行度の位置精
度を出している。また、2次転写ローラ101に設けた
位置決めコロ(図示せず)により中間転写ベルト61に
対する2次転写ローラ101の接触圧を一定にしてい
る。また、2次転写ローラ101には、転写紙を中間転
写ベルト61に接触させると同時にトナーと逆極性の転
写バイアス電界が印加され、トナー画像が転写紙に転写
される。
【0023】トナー画像が転写され、中間転写ベルト6
1から分離された転写紙は定着ユニット110に搬送さ
れ、定着ユニット110の加熱ローラ111と加圧ロー
ラ112のニップ部を通過することで樹脂からなるトナ
ー画像は転写紙に溶融定着される。一方、転写紙に転写
されずに中間転写ベルト61上に残留するトナー、所謂
転写残留トナーは中間転写体クリーニングユニット80
によりクリーニングされ、再び画像形成可能な状態とな
る。
【0024】さて、以上のような構成・動作の画像形成
装置においては、中間転写体として中抵抗材料からなる
中間転写ベルト61が用いられているが、中間転写ベル
ト61は、トナー樹脂や添加剤等により表面に異物がフ
ィルム状に付着してフィルミングが発生しやすく、フィ
ルミングが発生すると画像に不具合が発生するという問
題がある。そこで本発明の画像形成装置では、中間転写
ベルト61に付着した異物(フィルミング)を除去する
除去モードを設けている。そして除去モードの動作時に
は、中間転写ベルト61から転写紙等にトナー画像を転
写させる2次転写を行うときの2次転写ローラ101の
周速度とは異なる周速度で2次転写ローラ101と中間
転写ベルト61を摺接させる構成としている。以下、具
体的な実施例について説明する。
【0025】
【実施例】図1に示す構成の画像形成装置においては、
各部の駆動は以下の3系統のモータから得ている(この
他、書込系のポリゴンモータがある)。 (1)現像系モータ:現像ローラや撹拌部材等の駆動
と、現像ユニットの接離を行う。 (2)ベルトモータ:感光体ベルトと中間転写ベルトの
駆動を行う。 (3)搬送モータ:給紙・搬送部/2次転写部/定着部
の駆動を行う。 上記のように中間転写ベルト61と2次転写ローラ10
1は駆動源が別となっている。
【0026】ここで、図3は本発明の一実施例を示す図
であって、画像形成装置の動作を示すタイミングチャー
トである。図3に示すように、本実施例ではプリント終
了後にフィルミング等の除去動作を行う除去モードを設
けたものであり、説明上必要なもののみ記述してある
(帯電、現像系モータ等の動作は省略している)。尚、
連続プリント枚数が多い場合は、プリント中に一時中断
して除去動作を入れることも可能である。また、説明を
簡略化するために図3では単色プリント1枚のタイミン
グチャートを示しているが、フルカラーの場合はマーク
検出、書き込み、現像、1次転写の動作が色数分繰り返
されるだけで2次転写以降の動作は同じであり、除去モ
ードの開始時期等も同じである。
【0027】図3に示すように、プリント信号で搬送モ
ータとポリゴンモータ32の回転が他に先駈けて開始す
る。本実施例の定着ユニット110は加熱ローラ111
のみにヒータの有る片側ヒータである。従って放置によ
り加圧ローラ112の温度が低下するため、搬送モータ
を回転して加熱ローラと加圧ローラを回転させ昇温させ
るようにしている。しかし加圧ローラにもヒータが設け
られていれば、搬送モータはベルトモータと同期して回
転させることも可能である。また、書き込みユニット3
0のポリゴンモータ32は寿命や音の発生を考慮して使
用時以外は停止させているため、定常速度の回転になる
まで時間がかかることになる。このため他に先駈けて回
転を開始している。
【0028】ベルトモータの回転により感光体ベルト1
1、中間転写ベルト61の回転が開始すると、感光体ベ
ルト11の継ぎ目マークが継ぎ目マーク検出センサー1
6で検知され、続いて複数個有る中間転写ベルト61の
位置検出マークがベルト位置マーク検出センサー67に
より検出され、その中から画像形成の基準となるマーク
が決定され、そのマークを基準として画像形成が行われ
る。そして、帯電及びレーザ光による書き込みにより感
光体ベルト11に画像情報に応じた静電潜像が形成さ
れ、該静電潜像は現像ユニットの着色トナーで可視化さ
れ、可視化されたトナー画像を中間転写ベルト61と接
触させ1次転写ローラ63に電界を印加することでトナ
ー画像が感光体ベルト11から中間転写ベルト61へ転
写され、中間転写ベルト61にトナー画像が形成され
る。
【0029】中間転写ベルト61に形成された画像が2
次転写部に来るタイミングに合わせてレジストクラッチ
(レジストCL)が駆動され、給紙ユニット90から給
紙された転写紙91がレジストローラ94により2次転
写部に送られる。また、同様のタイミングに合わせて2
次転写ユニット100の接離機構の2次転写ソレノイド
(2次転写SOL)が駆動され、2次転写ローラ101
が中間転写ベルト61側に揺動され転写紙91を中間転
写ベルト61に押し当てると共に、2次転写バイアス電
源(2次転写PP)により転写バイアスが2次転写ロー
ラ101に印加され、中間転写ベルト61から転写紙に
トナー像が転写される。そしてトナー像が転写された転
写紙は定着ユニット110に搬送され、トナー像が転写
紙に溶融定着される。
【0030】転写紙後端が定着ユニット110から排紙
されると、除去モードが動作し、搬送モータは1/3速
に減速し、2次転写ローラ101の周速度を減速した状
態で、2次転写ローラ101と中間転写ベルト61を摺
擦させる。そして、ほぼ中間転写ベルト1周分、フィル
ミング除去動作を行う。そして除去動作が終了し2次転
写ローラ101が中間転写ベルト61から解除(離間)
した後、直ちに搬送モータ/ポリゴンモータ/ベルトモ
ータが停止され、次のプリント信号待ちとなる。尚、2
次転写ローラと定着ユニットの加熱・加圧ローラの駆動
が別駆動であれば、転写紙後端が2次転写部を通過後、
直ちに2次転写ローラの減速が可能となる。
【0031】次の表1に中間転写ベルトの周速度VBに
対する2次転写ローラの周速度VRの減速比を変えたと
きのフィルミング除去効果を評価した結果を示す。評価
方法としては、フルカラー画像10枚プリント毎に中間
転写ベルト約1周分の除去動作を行った。また、除去効
果の代用特性として文字の中抜け評価を行い、5段階評
価で5が最良、3が限度とし、3となるプリント枚数を
代用特性とした。
【0032】
【表1】
【0033】表1から明らかなように、2次転写ローラ
の周速度VRと中間転写ベルトの周速度VBの速度比V
R/VBが0.5以下になると除去効果が高くなること
が判る。従って速度比は0.5以下とすると良いが、速
度比を下げることの制約は傷付きとコストに有る。例え
ば速度比を”0”、つまり2次転写ローラの回転を停止
させることは、中間転写ベルトや2次転写ローラの傷付
き等のダメージが発生する恐れが有り、搭載は困難であ
る。また、速度比を”0”に近づけることはモータの回
転制御範囲を広く取ることになり、コストアップとな
る。一方、フィルミングは一定でなく、トナー特性や、
中間転写ベルトの特性により大きく異なるため、フィル
ミングの発生特性に応じて設定することとなる。
【0034】従って、以上のことを考慮すると、2次転
写ローラの周速度VRと中間転写ベルトの周速度VBの
速度比VR/VBは、 0.5≧VR/VB≧0.05 の範囲が適正であると考えられる。尚、フルカラープリ
ンタや複写機は、厚紙やOHPシートの定着性、透過性
を高めるため、定着時に1/2速や1/3速のモードを
設けていることが一般的である。従ってこの条件に設定
することが可能であれば最も好ましいことである。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のカ
ラー画像形成装置においては、中間転写体に付着した異
物(フィルミング等)を除去する除去モードを有し、該
除去モードの動作時には、中間転写体から転写媒体に粉
体画像を転写させる2次転写を行うときの2次転写ロー
ラの周速度とは異なる周速度で2次転写ローラと中間転
写体を摺接させる構成としたことにより、特別な部材や
装置を必要としないでフィルミングを除去することが可
能となり、安価にフィルミングの発生を防止することが
できるので、常に画像ムラや文字の中抜けの発生の無い
良質の画像を得ることができる。
【0036】請求項2記載のカラー画像形成装置におい
ては、請求項1の構成及び効果に加え、転写媒体が2次
転写部を通過しないときに除去モードを動作し、中間転
写体の周速度をVB、2次転写ローラの周速度をVRと
すると、2次転写ローラと中間転写体とを、 0.5≧VR/VB≧0.05 の速度比で摺擦させる構成としたことにより、フィルミ
ングの除去性能を高めることができ、高精度でフィルミ
ングの発生を防止することができる。また、2次転写ロ
ーラの周速度を低減させることで上記の条件を得ること
が出来るため、転写媒体が2次転写部または定着部を抜
けた後に、2次転写ローラの速度を下げるのみで前後処
理が不要なため、短時間で速度の切り替えを行うことが
でき、プリント待ちやプリント禁止時間が殆ど無い、短
時間の除去モードが設定できる。
【0037】請求項3記載のカラー画像形成装置におい
ては、請求項1または2の構成及び効果に加え、中間転
写体と2次転写ローラは駆動源を異ならせる構成とした
ことにより、複雑な機構を必要とせずに2次転写ローラ
の周速を自由に変更することができ、速度比を自由に設
定することができる。また、モータの速度制御のみで自
由に速度比を設定できるので、安価にフィルミング除去
モードを設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すフルカラー画像形成
装置の概略構成図である。
【図2】図1に示すフルカラー画像形成装置の定着部カ
バーを開き、定着ユニットを外側に移動した状態を示す
概略構成図である。
【図3】本発明の一実施例を示す図であって、画像形成
装置の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10:感光体ユニット 11:感光体ベルト(像担持体) 12:駆動ローラ 13〜15:従動ローラ 16:継ぎ目マーク検出センサー 20:帯電ユニット 30:書き込みユニット 31:半導体レーザ光源 32:ポリゴンモータ 33:ポリゴンミラー 34:結像光学系 35:ミラー 40:現像部 41〜44:現像ユニット 45〜48:現像ローラ 50:現像ユニットの接離機構部 51〜54:カム 60:中間転写体ユニット 61:中間転写ベルト(中間転写体) 62:駆動ローラ 63:1次転写ローラ 64〜66:従動ローラ 67:ベルト位置マーク検出センサー 70:感光体クリーニングユニット 80:中間転写体クリーニングユニット 90:給紙ユニット 91:転写紙(転写媒体) 92:給紙ローラ 93:搬送ローラ 94:レジストローラ 100:2次転写ユニット 101:2次転写ローラ 102:支持アーム 110:定着ユニット 111:加熱ローラ 112:加圧ローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体に画像情報に応じた静電潜像を形
    成し、該静電潜像を現像装置の着色粉体で現像して可視
    化し、可視化された粉体画像を中間転写体と接触させ電
    界を印加することで該粉体画像を像担持体から中間転写
    体へ転写する1次転写を行い中間転写体に粉体画像を形
    成する工程を有し、この潜像形成、現像、1次転写の工
    程を必要な色数に応じて複数回行い、中間転写体に単色
    あるいは多色の粉体画像を形成した後、該中間転写体上
    の粉体画像に対応して転写媒体を2次転写ローラにより
    当接させ、転写媒体を中間転写体に密着させて電界を印
    加することで中間転写体から転写媒体に粉体画像を転写
    させる2次転写を行うカラー画像形成装置において、 前記中間転写体に付着した異物を除去する除去モードを
    有し、該除去モードの動作時には、中間転写体から転写
    媒体に粉体画像を転写させる2次転写を行うときの2次
    転写ローラの周速度とは異なる周速度で2次転写ローラ
    と中間転写体を摺接させることを特徴とするカラー画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のカラー画像形成装置におい
    て、 転写媒体が2次転写部を通過しないときに除去モードを
    動作し、中間転写体の周速度をVB、2次転写ローラの
    周速度をVRとすると、2次転写ローラと中間転写体と
    を、 0.5≧VR/VB≧0.05 の速度比で摺擦させることを特徴とするカラー画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のカラー画像形成装
    置において、 中間転写体と2次転写ローラは駆動源を異ならせること
    を特徴とするカラー画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010262136A (ja) * 2009-05-07 2010-11-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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