JP2010262136A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】潜像担持体と、該潜像担持体上の静電潜像を現像剤により可視像化する現像手段と、前記潜像担持体へ潤滑材を塗布する潤滑材塗布手段と、前記潜像担持体から中間転写体へ1次の転写を行う1次転写手段と、前記中間転写体に対向し、前記中間転写体から記録媒体へ2次の転写を行う2次転写手段と、を有する画像形成装置において、紙がある時(作像時)と紙がない時(非作像時)において、中間転写体と2次転写部材との間に設ける線速比を変える(線速差を設ける)ことで、連続作像中における経時の中間転写体表面の摩擦係数低下を抑制することができる。
【選択図】図1
Description
特許文献1に代表される潤滑剤塗布装置を備える画像形成装置では、潜像担持体表面に潤滑剤を塗布することで潜像担持体の摩擦係数を低下させることができる。
これにより、潜像担持体表面に対するトナーの機械的な付着力が弱まり、転写領域においてトナーを適正に転写することができる。よって、画像の一部が欠けるいわゆる中抜け(虫食い)の少ない高画質のトナー像を得ることができる。
潤滑剤の塗布は、潜像担持体表面の摺擦やフィルミングを抑制する効果もあり、潜像担持体の長寿命化にも貢献している。
α=B−A 式(1)
上記不具合は、印刷される画像面積やジョブDuty(1ジョブにおける印刷枚数)によっても程度が変化する。
具体的には、画像面積が大きい場合(高デューティ)は、クリーニングブレードに溜まったトナーが研磨剤として働き、中間転写体表面の潤滑剤を掻き取ることで中間転写体表面の摩擦係数の低下を抑制し、中抜けが発生しずらい。
また、高デューティの場合は、中間転写体に接触している記録媒体の紙間が小さく、中間転写体表面の潤滑剤を掻き取りやすい。そのため、中間転写体表面の摩擦係数の低下を抑制し、中抜けが発生しずらい。
従って、画像面積が小さい、または、Dutyが低い場合には、中間転写体表面の摩擦係数が低下し中抜けが悪化する。
しかしながら、いずれの手段においても、式(1)で表されるαの値が正に小さい、または負になる場合において、十分な効果が得られない。
また、特許文献4や特許文献5、特許文献6に記載れているように、新たな部材(潤滑剤除去ブラシ等)を追加し、中間転写体表面の摩擦係数の低下を防止する手段が提案されている。
しかしながら、いずれの手段においても、機械の大型化やコストアップに繋がるため、有効な手段であるとは言えない。
また、転写媒体と被転写媒体との間に線速差を設けた状態で画像形成動作を行う接触回転させて転写媒体の摩擦係数を低減することも行われているが、待ち時間の発生を避けられない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、待ち時間を設ける必要がなく、低コストで小型化可能であり、印刷される画像面積やDutyによらず、中抜けのない高画質な画像が得られる画像形成装置の提供を、その目的とする。
具体的には、請求項1記載の発明は、潜像担持体と、該潜像担持体上の静電潜像を現像剤により可視像化する現像手段と、前記潜像担持体へ潤滑材を塗布する潤滑材塗布手段と、前記潜像担持体から中間転写体へ1次の転写を行う1次転写手段と、前記中間転写体に対向し、前記中間転写体から記録媒体へ2次の転写を行う2次転写手段と、を有する画像形成装置において、前記2次転写手段と前記中間転写体との間に画像がある作像時と、画像がない非作像時とで、前記中間転写体と前記2次転写手段との間の線速比を異ならせることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記非作像時は、画像濃度調整や色ずれ補正のためのプロセスコントロール中における、画像濃度調整や色ずれ補正検知用パターンが前記中間転写体と前記2次転写手段との間にない時であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記非作像時は、作像開始前である立ち上げ時間又は作像終了後である立ち下げ時間であることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記2次転写手段は、ローラ状の部材であることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記2次転写手段は、無端ベルトであることを特徴とする。
また、2次転写部材に、発泡材のローラを用いることで、中間転写体の長寿命化と効果的な潤滑剤除去が可能になる。
また、2次転写部材に、無端ベルトを用いることで、2次転写部材の長寿命化が可能になる。
まず、図4に基づいて本実施形態に係る画像形成装置としての4連タンデム中間転写方式のカラー複写機の構成の概要を説明する。
図4において、符号100は作像手段を、200は中間転写手段を示している。作像手段100の上に設置されている画像読取手段は図示省略してある。
作像手段100は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4つの作像ステーションを備えている。各作像ステーションは、それぞれ同一構成であり、共に反時計回りに回転する潜像担持体(第1の像担持体)としてのドラム状の感光体1を平行に並べて設置している。
色別の符号を略して説明すると、各感光体1の回りには帯電手段としての帯電ローラ3、現像手段としての現像装置2、各感光体ドラム1上に形成されたトナー像を後述する中間転写体としての中間転写ベルト4(以下、「中間転写体4」ともいう)に転写する1次転写手段としての1次転写ローラ5、潤滑剤塗布手段を兼ねる1次クリーニング装置6が配置されている。各1次転写ローラ5は、1次転写位置でそれぞれ中間転写ベルト4を挟んで不図示の付勢部材によって感光体1に押し当てられている。
各現像装置2にはそれぞれ異なる色のカラートナーが収容されている。各作像ステーションの上には、露光手段としての光書込み装置11(Y、C、M、K)が設けられている。
従動ローラ22の対向部位には、中間転写体4の表面をクリーニングするクリーニング装置24が設けられている。
2次転写対向ローラ23の対向位置には2次転写手段としての2次転写ローラ25が備えられている。2次転写ローラ25は、不図示の押圧バネによって2次転写対向ローラ23に向けて押圧されながら中間転写ベルト4のトナー像担持面に当接して2次転写ニップである圧接部を形成している。
図示しない電源によって2次転写バイアスが2次転写ローラ25に印加され、接地された2次転写対向ローラ23との間に位置する2次転写ニップには、2次転写電界を形成する。
2次転写ローラ25にはクラッチ26が当接しており、所定タイミングにおいて駆動モータ27のトルクを伝達することで、2次転写ローラ25と中間転写ベルト4との間に線速比を設けることができるようになっている。
すなわち、プロセスカートリッジ300は、ケーシング310内に感光体1と、各プロセス手段としての帯電ローラ3、現像装置2、1次クリーニング装置6を備えている(図4、図6では簡略表示している)。
本実施形態では、プロセスカートリッジ300そのものを交換するようになっているが、プロセスカートリッジ300を画像形成装置本体から取り外し、感光体1、帯電ローラ3、現像装置2、1次クリーニング装置6のような単位で新しいものと交換するような構成でもよい。
感光体1の回転方向の上流側から順に、クリーニング前除電ランプ60で感光体1を除電し、ファーブラシ61で転写残トナーを掻き乱しながら、除去部材としてのクリーニングブレード62でトナーを除去しやすくしており、ファーブラシ61上に付着したトナーはフリッカー63によりフリッキングされる。
フリッキングではじき飛ばされたトナーは搬送スクリュ64でクリーニング装置外に搬送するようになっている。ファーブラシ61は感光体1に対して矢印のごとく連れまわり方向に回転している。感光体1に対するファーブラシ61の入り込みは見かけ上の食い込みを表している。
ステアリン酸亜鉛の塗布は図示しないガイドブラケットに保持された固形状のステアリン酸亜鉛67が加圧スプリング68により塗布ブラシ66に加圧され、塗布ブラシ66によりステアリン酸亜鉛67を削って感光体1上に塗布している。
感光体1に対する塗布ブラシ66の入り込みは見かけ上の食い込みを表している。
潤滑材塗布手段65の感光体回転方向下流側には、塗布ブラシ66で感光体1上に粉体状に付着したステアリン酸亜鉛を均すゴムブレードからなる均し部材としての塗布ブレード69が、感光体1にカウンタ方向で当接するように設けられている。
図5において、符号LBは光書込み装置11からのレーザービームを示している。
画像形成プロセスをY(イエロー)のステーションで説明する。感光体1上に形成された潜像は、現像装置2によりYトナーを潜像に合わせて現像し、トナー像を形成する。現像されたY(イエロー)トナー像は、感光体1と中間転写ベルト4が接している部分で1次転写ローラ5へのバイアス印加によって中間転写ベルト4上に転写される。
このようにして順次C(シアン)、M(マゼンタ)、K(黒)の順で各作像ステーションでも同様にして感光体1上でトナー像を形成し、中間転写ベルト4上に転写されたトナー像が2次転写位置に到達するタイミングに合わせて図示しないレジストローラ対から記録媒体としての転写紙Pが給紙され、2次転写ローラ25により転写紙P上に一括転写される。
中間転写ベルト4上にトナー像を1次転写した後の感光体1は、1次クリーニング装置6で転写残トナーを除去され、潤滑材塗布手段65により潤滑剤を塗布され、再度、帯電ローラ3で一様に帯電される動作を繰り返す。
転写紙にトナー像を2次転写した後の中間転写ベルト4は、ベルトクリーニング装置であるクリーニング装置24により、転写残トナーを除去される。
ここで、2次転写部材(2次転写ローラ25)として、芯金の周りに導電性の弾性層が被覆されているものを用いると、摩擦係数は、2次転写部材の方が中間転写体より高い。そのため、中間転写体と2次転写部材との間に線速比を設けることにより、中間転写体上の潤滑剤を2次転写部材が掻き取ることが可能となる。
中間転写体の方が2次転写部材より速い場合は、中間転写体を2次転写部材に擦りつけることで、中間転写体上の潤滑剤を2次転写部材に移動させている。
2次転写部材の方が中間転写体に比べ摩擦係数が高いため、中間転写体の方が2次転写部材より遅い場合は、2次転写部材が中間転写体上の潤滑剤をこすり取る(削り取る)ことで潤滑剤の除去が可能となる。
実際、ナイロン等の繊維材料から形成されているブラシと2次転写ローラ25を用いて、中間転写体4表面の潤滑剤をどちらの方が除去しやすいか実験を行ってみたところ、2次転写ローラ25の方がブラシに比べ除去した量が多かった。さらに、中間転写体4上の表面を観察してみると、ブラシの場合は潤滑剤除去のムラがあり、このムラが画像に現れており良好な画像形成ができなかった。
以上のことから、2次転写ローラ25は中間転写体4表面の潤滑剤を除去し、摩擦係数を高く保ち、良好な画像を形成することに関して高い機能を有している。
2次転写ベルト31は、駆動ローラ29と従動ローラ30とに巻回されて図中反時計回りに走行可能に備えられている。駆動ローラ29にはクラッチ32が当接しており、所定タイミングにおいて駆動モータ33のトルクを伝達することで、2次転写ベルト31と中間転写体4との間に線速比を設けることができるようになっている。
バイアス印加部材28は、2次転写ベルト31の内側であって、中間転写体4と2次転写ベルト31との間の2次転写ニップに配置されている。なお、図6では、バイアス印加部材28として接触型の転写ローラを記載しているが、非接触型のコロナ放電器からなる転写チャージャであってもよい。
2次転写ベルト31は、バイアス印加部材28によって中間転写体4に押圧されている。そのため、一般にベルト状の2次転写部材は、2次転写ニップが3mm以上あるため、中間転写体4に対して密着性が非常に高く、中間転写体4表面の潤滑剤を除去する機能が高い。
実際、ナイロン等の繊維材料から形成されているブラシと2次転写ベルト31を用いて、中間転写体4表面の潤滑剤をどちらの方が除去しやすいか実験を行ってみたところ、2次転写ベルト31の方がブラシに比べ除去した量が多かった。
さらに、中間転写体4上の表面を観察してみると、ブラシの場合は潤滑剤除去のムラがあり、このムラが画像に現れており良好な画像形成ができなかった。この現象は、2次転写ベルト31を用いた場合には、観測されなかった。
すなわち、2次転写ベルト31を用いると、中間転写体4表面の潤滑剤を均一に、また効率よく除去することができる。以上のことから、2次転写ベルト31は中間転写体4表面の潤滑剤を除去し、摩擦係数を高く保ち、良好な画像を形成することに関して高い機能を有している。
異なる線速比を設ける時間と画像情報および作像枚数、中間転写体4の走行距離の関係は、中間転写体4の走行距離あたりの印刷枚数が少ないほど、また中間転写体4の走行距離あたりの画素数が低いほど、中間転写体4の摩擦係数が低下する傾向にあるため、中間転写体4と2次転写部材との間の線速比を異ならせる時間を大きくする制御を行う。
異なる線速比を設ける時間については、以下の式(2)で定義される時間Tcによって言及される。
Tc=[中間転写体4の周長]÷[中間転写体4のプロセス線速] 式(2)
つまり、Tcは中間転写体4が1周するのにかかる時間であり、上述のようにジョブ情報によって可変となる線速比を設ける時間Tの値の範囲は
Tc≦T≦20Tc 式(3)
であることが理想的である。
ただし、中間転写体4の走行距離あたりの画素数によってはこの限りではない。
中間転写体と2次転写部材(2次転写ローラ25)との間に設ける線速比β%は中間転写体のプロセス線速をV1、2次転写部材の線速をV2とすると以下の式(4)で表される。
β(%)=100×(V1−V2)/V1 式(4)
通常、2次転写ローラは中間転写体4に対して従動している。つまり、式(4)で表される線速比β%を用いると、β=0%である。
設ける線速比に関しては、以下の4つが考えられる。
(1)線速比がβ<0%になるように、2次転写部材を中間転写体に対して順方向に回転させる。つまり、2次転写部材を中間転写体4のプロセス線速より速い速度で駆動させる。
(2)線速比がβ>0%。つまり、2次転写部材を中間転写体4のプロセス線速より遅い速度で駆動させる。
(3)2次転写部材を中間転写体に対して逆回転になるように駆動させる。
(4)2次転写部材を静止させる。
(1)および(2)の場合、線速比を設ける際の駆動モータ27への負荷は小さいというメリットがある。しかしながら、中間転写体4表面の摩擦係数の低下を効率的に抑制することができないというデメリットがある。
(3)の場合、(1)および(2)に比べ効率的に中間転写体4表面の摩擦係数の低下を抑制できるというメリットがある。
しかしながら、2次転写ローラが中転写体に従動している状態から、クラッチ26によりβ<0%へ線速比を設ける際にクラッチ26にかかるトルクが大きく、また、駆動モータ27にかかる負荷が大きいというデメリットがある。
(4)場合、(1)および(2)より効率的に中間転写体4表面の摩擦係数の低下を抑えることが可能であり、かつ、駆動モータ27は必要なく、クラッチ26により中間転写体4に従動させる場合と静止させる場合を切り替えるのみであり、小型化可能であるというメリットがある。しかしながら、(3)より効率的に摩擦係数の低下を抑えられないというデメリットがある。
−200%≦β≦200%
ただし、クラッチ26にかかるトルクと駆動モータ27にかかる負荷を考えると
−100%≦β≦100%
の値の範囲が理想的である。
芯金の周りに発泡性の弾性層が被覆されている2次転写部材と、ポリイミドからなる無端ベルトの中間転写体とを用いて実験を行った。中間転写体の摩擦係数が低く、紙上のトナー像にも中抜けが発生している状態を初期状態として、中間転写体に対する2次転写部材の線速比を+3%設けて通紙をせずに空回しを行った。
その結果、図7に示すように、空回し直後から中間転写体の摩擦係数は上昇し、ある値で飽和した。この時、紙上のトナー像には中抜けは観測されなかった。また、中間転写体の摩擦係数が飽和した空回し時間は、実験に用いた画像形成装置の立ち上がり時間に相当する。
さらに、中間転写体に対する2次転写部材の線速比を−3%設けて同様の実験を行ったところ、線速比を+3%設けて実験を行った場合と同様の結果が得られた。
なお、中間転写体の材質は、ポリイミド等の一般的なものでよい。
また、2次転写部材は通紙中に紙に当接しているため、2次転写部材表面に付着する潤滑剤は通紙中に紙に移動する。そのため、2次転写部材表面の潤滑剤を除去する手段は特に設ける必要はない。
さらに、発泡性の2次転写部材であれば、2次転写部材表面の空泡部が潤滑剤を除去した後、2次転写部材が紙に当接する際に、空泡部の潤滑剤が紙へと移動する。また、2次転写部材の表面に潤滑剤を多量に塗布しても、2次転写における転写不良は発生しなかった。これは、2次転写部材の抵抗が潤滑剤に比べ十分に高いため、潤滑剤が2次転写部材に付着しても、抵抗変化が起こらないためである。
潜像担持体と中間転写体との間の摩擦係数の差は大きければ大きいほど中抜けを低減することができる(中間転写体の摩擦係数が大きい)。また、転写機能を有する2次転写部材に、潤滑剤除去機能を持たせることにより、余計な部材を追加する必要がない。従って、小型で中抜けの少ない高画質な画像形成装置を提供することができる。
図1には、作像時と非作像時(紙間)において、中間転写体と2次転写部材との間の線速比の推移を示している。図1において、紙がある時(作像時)と紙がない時(非作像時)において、中間転写体と2次転写部材との間に設ける線速比を変える(線速差を設ける)ことで、連続作像中における経時の中間転写体表面の摩擦係数低下を抑制することができる。
さらに詳しい動作について説明する。例えば2枚連続して作像を行う場合、1枚目の転写紙が2次転写ニップを通過後に、線速比を変える動作をスタートさせる。2枚目の転写紙が2次転写ニップに突入する前に、2次転写部材は所定の線速に戻さなければならない。そのため、2枚目の転写紙が突入される前に2次転写部材を所定の線速(作像時の線速)に戻す動作を行う。
図2には、作像時と非作像時(プロセスコントロール中における画像濃度調整や色ずれ補正検知用パターンが中間転写体と2次転写部材との間にない時)における、中間転写体と2次転写部材との間の線速比の推移を示している。
プロセスコントロール中は中間転写体上の画像濃度調整や色ずれ補正検知用パターンを検知して、画像濃度調整や色ずれ補正を行っている。上記パターンはトナーの消費が少なく、中間転写体へ潤滑剤が移りやすい。そのため、中間転写体表面の摩擦係数が低下してしまい、中抜けが生じやすくなる。
中間転写体上と2次転写部材との間に画像濃度調整や色ずれ補正検知用パターンがある場合、2次転写部材が中間転写体に当接していると、このパターンが2次転写部材に移ってしまい、正しくパターンが検知できない。
しかしながら、プロセスコントロール中においては、常に中間転写体上にパターンはない。従って、そのタイミングで中間転写体と2次転写部材との間に設ける線速比を変えることで、プロセスコントロール中における中間転写体表面の摩擦係数の低下を抑制することができる。
図3は、作像開始前である装置の立ち上げ時間および作像終了後である装置の立ち下げ時間において、中間転写体と2次転写部材との間に設ける線速比を変える動作を示している。このようにすることは、制御の面から考えて動作が容易である。
また、立ち上げ中および立ち下げ中は、トナー消費が少ない(または全くない)ため、中間転写体表面の摩擦係数が低下しやすい。従って、作像開始前である立ち上げ時間および作像終了後である立ち下げ時間に中間転写体と2次転写部材との間に設ける線速比を変えることは効果的である。
ジャム後におけるリカバリー動作中には、2次転写部材にトナーが付着する。そのため、ジャム後におけるリカバリー動作中は2次転写部材表面に付着したトナーを除去(クリーニング)するために、2次転写部材を中間転写体に当接したまま、中間転写体と2次転写部材を駆動させる。
この時、トナー消費が全くないため、中間転写体表面の摩擦係数が低下してしまい、中抜けが生じやすくなる。
従って、ジャム後におけるリカバリー動作中に中間転写体と2次転写部材との間に設ける線速比を変えることは効果的である。
2 現像手段としての現像装置
4 中間転写体としての中間転写ベルト
5 1次転写手段としての1次転写ローラ
25 2次転写手段としての2次転写ローラ
31 2次転写手段としての2次転写ベルト
65 潤滑材塗布手段
P 記録媒体としての転写紙
Claims (8)
- 潜像担持体と、該潜像担持体上の静電潜像を現像剤により可視像化する現像手段と、前記潜像担持体へ潤滑材を塗布する潤滑材塗布手段と、前記潜像担持体から中間転写体へ1次の転写を行う1次転写手段と、前記中間転写体に対向し、前記中間転写体から記録媒体へ2次の転写を行う2次転写手段と、を有する画像形成装置において、
前記2次転写手段と前記中間転写体との間に画像がある作像時と、画像がない非作像時とで、前記中間転写体と前記2次転写手段との間の線速比を異ならせることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記非作像時は、2枚以上の記録媒体に連続して作像する場合において、記録媒体が前記2次転写手段を通過後、且つ、次の記録媒体が前記2次転写手段を通過する前の時間であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記非作像時は、画像濃度調整や色ずれ補正のためのプロセスコントロール中における、画像濃度調整や色ずれ補正検知用パターンが前記中間転写体と前記2次転写手段との間にない時であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記非作像時は、作像開始前である立ち上げ時間又は作像終了後である立ち下げ時間であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記非作像時は、ジャム後におけるリカバリー動作中であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
前記2次転写手段は、ローラ状の部材であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6記載の画像形成装置において、
前記ローラ状の部材は、少なくとも表面が発泡材で形成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
前記2次転写手段は、無端ベルトであることを特徴とする画像形成装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
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