JPH09106191A - 転写紙搬送装置 - Google Patents

転写紙搬送装置

Info

Publication number
JPH09106191A
JPH09106191A JP26308695A JP26308695A JPH09106191A JP H09106191 A JPH09106191 A JP H09106191A JP 26308695 A JP26308695 A JP 26308695A JP 26308695 A JP26308695 A JP 26308695A JP H09106191 A JPH09106191 A JP H09106191A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer paper
belt
transfer
voltage
charging means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26308695A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoki Kato
知己 加藤
Masafumi Kadonaga
雅史 門永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP26308695A priority Critical patent/JPH09106191A/ja
Publication of JPH09106191A publication Critical patent/JPH09106191A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】転写紙が搬送ベルトから分離する際や、導電性
部材に近接する際の放電に伴うトナー画像の乱れを有効
に防止する。 【解決手段】粉体のトナーによるトナー画像が転写され
た転写紙2を静電的に吸着して搬送する搬送ベルト3を
介して、転写紙2の裏面を帯電手段4Aによりトナーの
帯電極性と逆極性に帯電させ、小さい放電ギャップで放
電が起きるように帯電量を設定し、放電によるトナー画
像の乱れを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は転写紙搬送装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】潜像担持体上の静電潜像を粉体のトナー
により現像して得られたトナー画像が潜像担持体上から
転写された転写紙は、トナー画像の定着のために定着装
置へ向けて搬送される。
【0003】このような未定着状態のトナー画像を有す
る転写紙を搬送させるものとして、搬送ベルトの外周面
に転写紙を静電的に吸着して搬送する方式のものが知ら
れている。
【0004】搬送途上におけるトナー画像は未だ定着さ
れておらず、静電気力により転写紙に付着している不安
定な状態にあり、搬送の途上でトナー画像に乱れが生じ
ることがある。
【0005】搬送途上のトナー画像に乱れを生じさせる
原因の最たるものは、第1に、転写紙が搬送ベルトから
分離する際の放電であり、第2に、搬送ベルトから分離
した転写紙が転写紙搬送路に近接して配備された部材に
近接する際の放電である。
【0006】搬送ベルトからの分離の際にトナー画像の
乱れが生じるのは、トナー画像濃度が低い場合や、トナ
ー画像を構成しているトナー粒子の帯電量が小さい場合
である。このような場合、転写紙と搬送ベルトが分離し
ても、両者の間隔が小さい間は両者間の電位差が小さ
く、放電は生じない。
【0007】しかるに分離がすすんで転写紙と搬送ベル
トの間の距離が大きくなるに従い、両者間の電位差が大
きくなり、ある大きさのギャップで放電開始電圧を超え
ると放電が生じる。このような放電では転写紙における
電荷の移動範囲が大きいため広い範囲でトナー画像が乱
れ易い。
【0008】このような搬送ベルトからの分離の際の放
電を防止する方法として、特開平6−138776号公
報開示のように、分離時に転写紙の裏面を除電する方法
がある。しかし転写紙裏面の帯電状態はトナー画像に応
じて複雑な帯電分布となっており、種々多様なトナー画
像に対し常に均一な除電を行なうことは困難であり、除
電が中途半端に行なわれた場合には、かえって搬送ベル
トからの分離時や他の部材との近接時に「大きなギャッ
プでの放電」が生じてしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述した事
情に鑑み、転写紙の搬送において、転写紙が搬送ベルト
から分離する際や他の部材に近接する際の、放電に伴う
トナー画像の乱れを有効に防止することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の転写紙搬送装
置は、搬送ベルトと、帯電手段と、電圧印加手段と、対
向電極とを有する(請求項1)。
【0011】「搬送ベルト」は、粉体のトナーによるト
ナー画像が転写された転写紙を静電的に吸着して搬送す
るベルトである。搬送ベルトは、転写部においてトナー
画像をトナー画像保持体から転写するのに用いられる
「転写ベルト」であることができる。
【0012】「帯電手段」は、搬送される転写紙が搬送
ベルトから分離する分離部において搬送ベルトの裏面側
に当接するように配備され、搬送ベルトを介して転写紙
の裏面をトナーの帯電極性と逆極性に帯電させる手段で
ある。
【0013】帯電手段により搬送ベルトを介して転写紙
裏面を帯電できるためには、搬送ベルトは絶縁体であっ
てはならない。反面、搬送ベルトは「転写紙を静電吸着
できる程度の体積抵抗率」を持つ必要がある。
【0014】「電圧印加手段」は、帯電手段に帯電用の
電圧を印加する手段である。
【0015】「対向電極」は、帯電手段による帯電の際
にトナーの電位を不定としないため帯電手段に対する対
電極となるものであり、搬送ベルト表面側に設けられ、
略定電位に維持される。
【0016】対向電極は「専用の部材」として設けても
良いし、搬送ベルトを介して帯電手段と対向する位置に
ある部材で「電位の安定したもの」例えば導電処理した
ケーシングとかガイド板とかがある場合には、これらに
「対向電極を兼ねさせる」こともできる。
【0017】転写紙裏面の帯電量は、転写紙と搬送ベル
トの分離部において「小さい放電ギャップ」で放電が起
き、放電によるトナー画像の乱れが防止されるように設
定される。即ち具体的な帯電量の設定は個々の場合に応
じて実験的に行なわれる。
【0018】放電ギャップは「搬送ベルトから分離した
転写紙と搬送ベルトとの電位差が放電開始電圧となると
きの両者の間隔(ギャップ)」であり、放電ギャップが
小さいと、放電が生じても転写紙上における電荷の移動
範囲は小さく、トナー画像の乱れは生じない。
【0019】また、転写紙の裏面はトナーの帯電極性と
逆極性に帯電されるので、トナー画像は転写紙に強く吸
着され、導電性の部材等との近接により放電が生じても
トナー画像の乱れが生じない。
【0020】電圧印加手段は「帯電手段に直流電圧を印
加する」ものであってもよいし(請求項2)、「帯電手
段に交流を重畳した直流電圧を印加する」ものであるこ
ともできる(請求項3)。
【0021】帯電手段は、搬送ベルトの内周面に転接し
て搬送ベルトを張架するローラを兼ねることができ(請
求項4)、この場合、帯電手段をなすローラに「搬送ベ
ルトを駆動する機能」を持たせ、その表面を「導電性の
ゴム」で被覆することができる(請求項5)。
【0022】請求項2記載の転写紙搬送装置において、
搬送ベルトの体積抵抗率を104〜109Ω・cmとし、
帯電手段に「搬送ベルトの内周面に転接して搬送ベルト
を張架するローラ」を兼ねさせ、その直径を略14mm
とし、転写紙裏面の帯電量を200μC/m2以上に設定
することができる(請求項6)。
【0023】同じく請求項2記載の転写紙搬送装置にお
いて、搬送ベルトの体積抵抗率を104〜109Ω・cm
とし、帯電手段に「搬送ベルトの内周面に転接して搬送
ベルトを張架するローラ」を兼ねさせ、その直径を略1
4mmとし、重畳すべき交流を「振幅:1KV、周波
数:1KHzのもの」とし、転写紙裏面の帯電量を10
0μC/m2以上に設定することができる(請求項7)。
【0024】請求項4記載の転写紙搬送装置において、
搬送ベルトの体積抵抗率を104〜109Ω・cmとし、
帯電手段であるローラの直径を略4mmとし、電圧印加
手段を「帯電手段に直流電圧を印加する」ものとし、転
写紙裏面の帯電量を170μC/m2以上に設定すること
ができる(請求項8)。
【0025】同じく請求項4記載の転写紙搬送装置にお
いて、搬送ベルトの体積抵抗率を104〜109Ω・cm
とし、帯電手段であるローラの直径を略4mmとし、電
圧印加手段を「帯電手段に交流を重畳した直流電圧を印
加する」ものとして重畳すべき交流を「振幅:1KV、
周波数:1KHzのもの」とし、転写紙裏面の帯電量を
70μC/m2以上に設定することができる(請求項
9)。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は発明の実施の1形態を説明
図的に示している。この形態において、搬送ベルトは転
写ベルトである。
【0027】トナー7によるトナー画像は、トナー画像
保持体1から転写紙2上に転写される。この実施の形態
においてトナー画像保持体1は「静電潜像担持体」であ
る感光体ドラムであるが、潜像担持体から転写紙へトナ
ー画像を受け渡す「中間転写媒体(中間転写ベルト
等)」をトナー画像保持体とすることもできる。
【0028】転写紙2は「搬送ベルト」としての転写ベ
ルト3に密着し、転写ベルト3の反時計回りの回転によ
り図の左方へ向けて搬送されつつ、その表面が転写部に
おいてトナー画像保持体1に接触する。
【0029】この転写部において、転写ベルト3の内周
面側に配備された転写電極5に転写電源6からトナー7
と逆極性の「転写電圧」が印加される。この転写電圧に
より「トナー7を転写紙2に引き付ける電界」が転写部
に形成され、トナー画像が転写紙2上に転写される。
【0030】このとき転写電圧の作用により、転写紙2
のトナー画像に応じ、転写紙2の裏面側が弱く帯電し、
転写紙2は転写ベルト3の外周面に静電的に吸着され
る。
【0031】トナー画像が転写された転写紙2は転写ベ
ルト3により、さらに図の左方へ搬送され「分離部」に
おいて転写ベルト3から分離し、図示されない定着装置
へ向かう。
【0032】転写ベルト3はローラ4A,4Bに張架さ
れ、ローラ4Aにより回転駆動される。上記「分離部」
に位置するローラ4Aは、この実施の形態において「帯
電手段」を兼ね(請求項4)、帯電手段であるローラ4
Aには電圧印加手段9により「交流を重畳した直流電
圧」が印加されるようになっている(請求項3)。
【0033】この実施の形態においてトナー7は負極性
に帯電しており、帯電手段は転写紙2の裏面をトナー7
と逆極性に帯電させるので、電圧印加手段9は帯電手段
としてのローラ4Aに「正極性に偏倚した交流電圧」を
印加することになる。
【0034】この電圧における直流成分は転写紙2の裏
面の「帯電量と極性」を決定し、交流成分は「帯電状態
を均一化する」ように作用する。
【0035】ローラ4Aに電圧が印加されると転写ベル
ト3の厚み方向に電流が流れ、転写紙2の裏面を正極性
に帯電させる。この帯電における帯電量は、分離部にお
ける放電ギャップ:dが小さくなり、放電によるトナー
画像の乱れが防止されるような量に実験的に設定され
る。
【0036】帯電量が小さい場合は放電ギャップ:dが
大きくなると、前述のように放電によるトナー画像の乱
れが生じるが、帯電量を大きくして放電ギャップ:dが
小さくなるようにすれば、放電は「転写紙2が転写ベル
ト3の外周面から分離した直後」に生じ、放電空間が狭
いため「放電にともない広い範囲で電荷が急激に移動す
る」ことがなく、トナー画像は帯電正電荷により転写紙
に強く吸引されているからトナー画像の乱れが生じるこ
とがない。
【0037】また、転写ベルト3から分離した転写紙2
が搬送路に近接して設けられた導電性部材8に接近する
ときも、トナー画像は転写紙2に強く吸着されており、
導電性部材8との間で放電が生じてもトナー画像の乱れ
が生じない。
【0038】搬送ベルトである転写ベルト3の表面側に
は金属板による対向電極10が設けられ、接地電位(他
の定電位でもよい)に維持されている。対向電極10
は、帯電手段4Aの電位に対し転写紙2上のトナー7の
電位を不定にしないためのものである。
【0039】従って、電位の安定したガイド板等が分離
部近傍にある場合には、このガイド板等が対向電極を兼
ねても良く、常に他の部材と独立して専用の対向電極を
設ける必要はない。
【0040】また対向電極は絶縁体でなければ良いの
で、導電性の樹脂等により構成することもできる。維持
される「定電位」は上記の如く接地電位かトナー7と同
極性の電位がよい。
【0041】図1の実施の形態ではローラ4Aが帯電手
段を兼ねているので、ローラ4Aとしては金属ローラが
適している。図1の実施の形態ではローラ4Aは転写ベ
ルト3を回転駆動する機能を持っている。このような場
合、ローラ4Aが金属ローラだと、転写ベルト3を高速
で駆動する際に転写ベルト3とローラ4Aの表面とが滑
る虞れがあり、このような「滑り」が発生すると転写ベ
ルト3に「送りむら」が発生する。
【0042】これを避けるには図2の実施の形態のよう
に、ローラ40の外周面に導電性のゴム層11を設け、
帯電手段4と転写ベルト3内周面との摩擦係数を高めれ
ばよい(請求項5)。ゴム層11の抵抗は小さい方が良
いが、厚さが1mm程度以下なら107Ω・cm程度の
体積低効率まで許容できる。
【0043】図3に示す実施の形態では、転写ベルト3
をローラ4B,4Cおよびローラ12に掛け回し、ロー
ラ4Cにより回転駆動し、転写紙2と転写ベルト3との
分離部に設けた導電性のローラ12を帯電手段とし、且
つ、ローラ12を小径のローラとした。
【0044】先ず、転写ベルト3の回転駆動を行なうロ
ーラ4Cは帯電手段でないから導電性である必要が無
く、転写ベルト3との間の摩擦係数の大きなゴムローラ
等で構成できる。
【0045】「帯電手段」である導電性のローラ12は
小径であるので、分離部における転写ベルトの曲率が大
きくなり、転写紙2と転写ベルト3の分離が容易になる
共に分離部の曲率が大きくなったことに伴い、先端放電
により放電が助長されるので放電ギャップが有効に小さ
くなりトナー画像の乱れが一層有効に防止される。
【0046】なお上の説明で、トナー7の帯電極性を
「負」として説明したが、トナーの対電極性は勿論
「正」であっても良く、その場合には転写電圧の極性お
よび電圧印加手段が帯電手段に印加する電圧の直流成分
の極性を「負」とすればよい。
【0047】搬送ベルトは転写ベルトに限らず、未定着
のトナー画像を搬送するベルト一般であり得る。
【0048】
【実施例】以下、具体的な実施例を説明する。なお、各
実施例において転写紙2としては「普通紙」が用いられ
ている。
【0049】実施例1 図1に示した実施の形態を以下の如く具体的に実施し
た。搬送ベルトとしての転写ベルト3として、カーボン
分散により体積抵抗率を略107Ω・cmに調製した厚
さ500μmの「エピクロルヒドリンゴム」のベルトの
外周面に、体積低効率:1010Ω・cm、厚さ:10μ
mのコート層を設けた「2層構造」ものを用いた。トナ
ー画像を構成するトナー7は負帯電されている。
【0050】帯電手段を兼ねたローラ4Aとして「直
径:14mmのアルミニウムローラ」を用い、転写ベル
ト3による転写紙2の搬送速度を100mm/secと
した。
【0051】電圧印加手段により帯電手段に印加する電
圧を「正極性の直流電圧」とし、転写紙2の裏面の帯電
量を0〜450μC/m2の範囲内で変化させ、トナー画
像の乱れの発生具合を調べた。
【0052】帯電量が150μC/m2以下では、分離部
での放電によるトナー画像乱れにより異常画像が顕著に
発生した。帯電量が150μC/m2から大きくなるに従
い異常画像の発生は漸次減少し、200μC/m2以上の
帯電量ではトナー画像乱れは完全に防止された。
【0053】実施例2 実施例1において、電圧印加手段9による印加電圧を直
流偏倚した交流電圧とし、交流成分として振幅:1K
V、周波数:1KHzのものを用い、直流成分の大きさ
を変えて、転写紙裏面の帯電量を0〜450μC/m2
範囲内で変化させ、トナー画像の乱れの発生具合を調べ
た。
【0054】その結果、帯電量が50μC/m2以下でも
「分離部での放電によるトナー画像乱れ」の発生はなか
ったが、分離部から少し離れた部分にある導電性の部材
8に転写紙2が接近する際に、トナー画像の乱れが発生
する場合が少数ながら観察された。
【0055】帯電量が50μC/m2から大きくなるに従
い上記異常画像の発生は漸次減少し、100μC/m2
上の帯電量ではトナー画像乱れは完全に防止された。
【0056】このことから、帯電手段に交流電圧を重畳
した直流電圧を印加して転写紙裏面の帯電を行なうと、
直流電圧のみで帯電させる場合よりも帯電量が小さくて
も、放電によるトナー画像乱れを有効に防止できること
が分かる。交流電圧成分により転写紙裏面の帯電が均一
化されるためであると考えられる。
【0057】転写ベルト3におけるエピクロルヒドリン
ゴムに代え、体積低効率:104〜109Ω・cmの範囲
のウレタンゴム、シリコーンゴム、クロロプレンゴムを
用いた2層構造の転写ベルトを用いて、上記実施例1,
2と同様の実験を行ない、実施例1,2と同様の結果を
得た。
【0058】上記実施例1,2において、転写ベルト3
による転写紙2の搬送速度を400mm/secとした
ところ、低温・低湿の環境下においてアルミニウムロー
ラである帯電手段4Aと転写ベルト3との間に滑りが生
じ、転写紙2の「送りむら」が生じた。
【0059】実施例3 そこで図2に示すように、直径:12mmのアルミニウ
ムローラ40の周面に導電性のゴム層11として「カー
ボン分散により体積低効率:103Ω・cmとしたシリ
コーンゴムの層」を厚さ:1mmに形成して帯電手段4
とし、この帯電手段4により転写ベルト3の駆動を行な
った。その結果、低温・低湿条件下でも安定して転写紙
2を搬送できた。
【0060】実施例4 図3に示した実施の形態を以下の如く具体的に実施し
た。
【0061】転写ベルト3としては実施例1におけると
同じ構成のものを用い、これをローラ4B,4C,12
に掛け回した。
【0062】ローラ4Cは転写ベルト3を回転駆動する
ローラであって「直径:16mmのウレタンゴムによる
ローラ」である。
【0063】ローラ12は「帯電手段」を構成し、直
径:4mmのアルミニウムローラである。転写紙2の搬
送速度を100mm/secとし、帯電手段12に直流
電圧のみを印加して、実施例1と同様の実験を行なっ
た。
【0064】その結果、転写紙裏面の帯電量が170μ
C/m2以上になると、トナー画像乱れによる異常画像の
発生は完全に防止された。
【0065】実施例5 実施例4において、帯電手段としてのローラ12に直流
偏倚した交流電圧を印加し、交流電圧成分として振幅:
1KV、周波数:1KHzのものを用い、実施例2と同
様の実験を行なった。
【0066】その結果、転写紙裏面の帯電量が70μC
/m2以上になると、トナー画像乱れによる異常画像の発
生は完全に防止された。
【0067】これは前述したように、帯電手段であるロ
ーラ12の曲率が大きいため小さい放電ギャップでの放
電が有効に促進されたことによる。この観点からすると
ローラ12の径は小さいほど良いが、ローラ12の径が
小さくなり過ぎると、転写ベルト3の表面に「ひびわ
れ」が発生したり、ローラ12が転写ベルトに食い込ん
で「駆動負荷が増大」する等の問題が発生するので、ロ
ーラ12の好適な径は4mm程度が限度である。
【0068】なお上の説明で転写紙は厚さ:0.1mm
程度の普通紙であるが、転写紙の厚さが大きくなる場合
には、上記帯電量を厚さに略比例して大きくすればよ
い。
【0069】帯電量の上限は実際的検知から1000μ
C/m2程度である。
【0070】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば未定着のトナー画像を保持した転写紙の搬送を行なう
転写紙搬送装置において、搬送ベルトからの分離部等で
の放電によるトナー画像乱れを有効に防止することがで
きる。
【0071】請求項3記載の発明によれば、帯電手段に
印加する直流電圧に交流電圧を重畳するので交流成分に
より転写紙裏面の帯電が均一化され、より少ない帯電量
でトナー乱れを防止できる。
【0072】請求項4記載の発明によれば、帯電手段が
搬送ベルトの内周面に転接して搬送ベルトを張架するロ
ーラを兼ねるので、独立した帯電手段を設ける必要がな
く転写紙搬送装置の構造を簡単化できる。
【0073】請求項5記載の発明によれば、帯電手段を
なすローラが搬送ベルトを駆動する機能を持ち、その表
面が導電性のゴムで被覆されるので、独立した帯電手段
を設ける必要が無く、転写紙搬送装置を簡単化でき、尚
且つ低温・低湿時においても転写紙の高速搬送が可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の1形態を説明するための図で
ある。
【図2】この発明の実施の別の形態を説明するための図
である。
【図3】この発明の実施の他の形態を説明するための図
である。
【符号の説明】
1 トナー画像保持体 2 転写紙 3 転写ベルト 4A 帯電手段 7 トナー 9 電圧印加手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉体のトナーによるトナー画像が転写され
    た転写紙を静電的に吸着して搬送する搬送ベルトと、 搬送される転写紙が上記搬送ベルトから分離する分離部
    において、上記搬送ベルトの裏面側に当接するように配
    備され、上記搬送ベルトを介して上記転写紙の裏面をト
    ナーの帯電極性と逆極性に帯電させる帯電手段と、 この帯電手段に帯電用の電圧を印加する電圧印加手段
    と、 上記搬送ベルトの表面側に配備される対向電極とを有
    し、 上記分離部において小さい放電ギャップで放電が起き、
    放電によるトナー画像の乱れが防止されるように、上記
    転写紙裏面の帯電量を設定することを特徴とする転写紙
    搬送装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の転写紙搬送装置において、 電圧印加手段が、帯電手段に直流電圧を印加するもので
    あることを特徴とする転写紙搬送装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の転写紙搬送装置において、 電圧印加手段が、帯電手段に交流を重畳した直流電圧を
    印加するものであることを特徴とする転写紙搬送装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2または3記載の転写紙搬
    送装置において、 帯電手段が、搬送ベルトの内周面に転接して搬送ベルト
    を張架するローラを兼ねることを特徴とする転写紙搬送
    装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の転写紙搬送装置において、 帯電手段をなすローラが搬送ベルトを駆動する機能を持
    ち、その表面を導電性のゴムで被覆したことを特徴とす
    る転写紙搬送装置。
  6. 【請求項6】請求項2記載の転写紙搬送装置において、 搬送ベルトの体積抵抗率が104〜109Ω・cmであ
    り、 帯電手段が、搬送ベルトの内周面に転接して搬送ベルト
    を張架するローラを兼ね、その直径が略14mmであ
    り、 転写紙裏面の帯電量を200μC/m2以上に設定したこ
    とを特徴とする転写紙搬送装置。
  7. 【請求項7】請求項2記載の転写紙搬送装置において、 搬送ベルトの体積抵抗率が104〜109Ω・cmであ
    り、 帯電手段が、搬送ベルトの内周面に転接して搬送ベルト
    を張架するローラを兼ね、その直径が略14mmであ
    り、 重畳すべき交流が、振幅:1KV、周波数:1KHzを
    有し、 転写紙裏面の帯電量を100μC/m2以上に設定したこ
    とを特徴とする転写紙搬送装置。
  8. 【請求項8】請求項4記載の転写紙搬送装置において、 搬送ベルトの体積抵抗率が104〜109Ω・cmであ
    り、 帯電手段であるローラの直径が略4mmであり、 電圧印加手段が、帯電手段に直流電圧を印加するもので
    あって、 転写紙裏面の帯電量を170μC/m2以上に設定したこ
    とを特徴とする転写紙搬送装置。
  9. 【請求項9】請求項4記載の転写紙搬送装置において、 搬送ベルトの体積抵抗率が104〜109Ω・cmであ
    り、 帯電手段であるローラの直径が略4mmであり、 電圧印加手段が、帯電手段に交流を重畳した直流電圧を
    印加するものであり、重畳すべき交流が、振幅:1K
    V、周波数:1KHzを有し、 転写紙裏面の帯電量を70μC/m2以上に設定したこと
    を特徴とする転写紙搬送装置。
JP26308695A 1995-10-11 1995-10-11 転写紙搬送装置 Pending JPH09106191A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26308695A JPH09106191A (ja) 1995-10-11 1995-10-11 転写紙搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26308695A JPH09106191A (ja) 1995-10-11 1995-10-11 転写紙搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09106191A true JPH09106191A (ja) 1997-04-22

Family

ID=17384642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26308695A Pending JPH09106191A (ja) 1995-10-11 1995-10-11 転写紙搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09106191A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0883037A2 (en) * 1997-06-04 1998-12-09 Canon Kabushiki Kaisha An image forming apparatus
US5966578A (en) * 1997-07-28 1999-10-12 Canon Kabushiki Kaisha Heat-pressure fixing device and silicone rubber roller
EP1300734A2 (en) 2001-10-04 2003-04-09 Ricoh Company, Ltd. Transfer device capable of setting suitable recording medium adsorbing bias, and image forming apparatus including the transfer device
JP2012042642A (ja) * 2010-08-18 2012-03-01 Canon Inc 画像形成装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0883037A2 (en) * 1997-06-04 1998-12-09 Canon Kabushiki Kaisha An image forming apparatus
EP0883037A3 (en) * 1997-06-04 1999-03-17 Canon Kabushiki Kaisha An image forming apparatus
US6226486B1 (en) 1997-06-04 2001-05-01 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with electrically grounded roller
US5966578A (en) * 1997-07-28 1999-10-12 Canon Kabushiki Kaisha Heat-pressure fixing device and silicone rubber roller
EP1300734A2 (en) 2001-10-04 2003-04-09 Ricoh Company, Ltd. Transfer device capable of setting suitable recording medium adsorbing bias, and image forming apparatus including the transfer device
EP1300734A3 (en) * 2001-10-04 2009-10-28 Ricoh Company, Ltd. Transfer device capable of setting suitable recording medium adsorbing bias, and image forming apparatus including the transfer device
JP2012042642A (ja) * 2010-08-18 2012-03-01 Canon Inc 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5172173A (en) Image forming device and transfer belt having contact-type electricity feeding means
US5268725A (en) Sheet member carrier device with grounding means
JP3107664B2 (ja) 画像形成装置
JPH09106191A (ja) 転写紙搬送装置
JPH09134082A (ja) 画像形成装置
JP2707331B2 (ja) 画像形成装置
JP2001125456A (ja) 画像形成装置
JPH10186904A (ja) 転写ベルト機構を備えた画像形成機
JP3200216B2 (ja) 画像形成装置
JP3852170B2 (ja) 画像形成装置
JP3366419B2 (ja) 画像形成装置
JPH09202496A (ja) 重合体フィルムの帯電処理方法と装置および巻取方法ならびにそれから得られる重合体フィルム
JP3151500B2 (ja) 転写材担持シート及び画像形成装置
JPS6383765A (ja) 転写ベルト
JPH06118809A (ja) 画像形成装置
JP3242174B2 (ja) 画像形成装置
JPH03267971A (ja) 画像形成装置
JP2667159B2 (ja) 転写・搬送装置
JP2667160B2 (ja) 電子写真装置
JPS63154571A (ja) 画像形成装置
JPH03180881A (ja) コック
JPH01274173A (ja) 転写・搬送装置
JPH02163778A (ja) 転写方法および転写・搬送装置
JPH05249792A (ja) 画像形成装置用除電装置およびそれを使用した画像形成装置
JPH0772704A (ja) 帯電方法、帯電装置、及び同装置を有する画像形成装置