JP2001125456A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001125456A
JP2001125456A JP30579799A JP30579799A JP2001125456A JP 2001125456 A JP2001125456 A JP 2001125456A JP 30579799 A JP30579799 A JP 30579799A JP 30579799 A JP30579799 A JP 30579799A JP 2001125456 A JP2001125456 A JP 2001125456A
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bias voltage
image forming
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JP30579799A
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English (en)
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Yoshiaki Sato
慶明 佐藤
Takuji Shibuya
卓史 渋谷
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Canon Inc
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Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、単色画像形成時等で使用しない像
担持体が搬送回転体から離間している場合においても転
写材の静電吸着搬送を良好に行え、特に搬送回転体によ
る搬送経路が鉛直方向或いは斜め方向に配置された場合
でも転写材の静電吸着搬送を良好に行える画像形成装置
を提供することを可能にすることを目的としている。 【解決手段】 単色画像形成時で搬送ベルト3により転
写材Pを静電吸着搬送する際に、搬送ベルト3から離間
して使用しない画像形成ユニット1m,1c,1yに対
向する転写ローラ4m,4c,4yのうち転写ローラ4
cには搬送ベルト3に近接して画像転写動作を行う画像
形成ユニット1kに対向する転写ローラ4kに印加され
る正極性の転写バイアス電圧と同じ正極性の転写バイア
ス電圧を印加し、転写ローラ4m,4yには負極正の転
写バイアス電圧を印加するように構成したことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー画像形成装置としては、電
子写真方式、熱転写方式、インクジェット方式等の様々
な画像形成方式が用いられている。このうち、電子写真
方式を用いたものは高速、高画質、静粛性の点で他の方
式に比べて優れており、近年では広く普及している。
【0003】電子写真方式においても種々の方式が存在
するが、ここでは、特に高速性において優れたタンデム
方式を採用したフルカラー画像形成装置の一例について
図8及び図9を用いて説明する。
【0004】図8は水平方向(横方向)に各色の画像形
成ユニットが並設されたタンデム方式のカラー画像形成
装置の一例を示す模式断面説明図である。図8におい
て、タンデム方式のカラー画像形成装置では、マゼン
ダ、シアン、イエロー、ブラック各色用の画像形成ユニ
ット51m,51c,51y,51k(以下、単に「画像形成ユ
ニット51」という)が夫々独立して配置されている。
【0005】紙やOHP等の合成樹脂等からなる転写材
Pは図示しないシートカセット等から1枚ずつ給送され
た後、レジストローラ対52により画像形成動作に応じた
搬送タイミングで送り出された後、駆動ローラ53と従動
ローラ54とにより張架された搬送ベルト55により静電吸
着されて搬送され、夫々の画像形成ユニット51m,51
c,51y,51kを順次通過する。
【0006】各色の画像形成ユニット51m,51c,51
y,51kを通過する度に転写材P上に各色のトナー画像
が重ねて形成され、転写材P上にフルカラーのトナー画
像が形成される。
【0007】各画像形成ユニット51の内部では、先ず、
図8の時計回り方向に回転駆動される電子写真感光体ド
ラム56の表面が帯電器57により−600V程度に一様に
帯電され、これにレーザ露光光学系58による走査光が照
射されて各色画像に対応する静電潜像が形成される。走
査光による露光により形成された静電潜像部の電位は−
200V程度である。
【0008】一方、現像器59の現像ローラ59a上には負
極性に帯電された各色のトナーが一定量供給されてお
り、また、該現像ローラ59aには現像バイアス電圧が印
加されている。
【0009】現像バイアス電圧としてはDC(直流)バ
イアス電圧を用いる場合と、DCバイアス電圧にAC
(交流)バイアス電圧を重畳したバイアス電圧を用いる
場合があるが、何れの場合もバイアス電圧のDC成分を
帯電器57による帯電電位(−600V程度)と静電潜像
部の電位(−200V程度)との間の適切な値に設定す
ることで、感光体ドラム56上の静電潜像に選択的にトナ
ー画像を付着させる現像を行うことが出来る。
【0010】一方、搬送ベルト55を介して各感光体ドラ
ム56に対向する位置には夫々転写ローラ60m,60c,60
y,60k(以下、単に「転写ローラ60」という)が配置
されており、該転写ローラ60には夫々バイアス電源61
m,61c,61y,61k(以下、単に「バイアス電源61」
という)が接続されている。
【0011】そして、レジストローラ対52により搬送タ
イミングを合わせ、搬送ベルト55により感光体ドラム56
の回転周速度と略同じ速度で搬送された転写材Pが各感
光体ドラム56と夫々の転写ローラ60との間の画像転写位
置に順次搬送されるタイミングで夫々のバイアス電源61
により+1000V程度の転写バイアス電圧が転写ロー
ラ60に夫々印加されて感光体ドラム56上に形成された各
色のトナー画像が順次、転写材P上に静電転写されてフ
ルカラーのトナー画像が形成される。
【0012】尚、各色のトナー画像が転写された後、各
感光体ドラム56の表面に残留した残留トナーはクリーニ
ングブレード等を有するクリーニング手段62により掻き
取られて回収される。
【0013】フルカラーのトナー画像が形成された転写
材Pは駆動ローラ53の部位で搬送ベルト55から曲率分離
され、ヒートローラ式の定着器63を通過する際に加熱、
加圧処理により溶融固着された後、機外に排出される。
【0014】搬送ベルト55は体積抵抗率が10〜10
12Ω・cmに調整された厚さ100μm程度のポリイミド
フィルムを用いており、また、搬送ベルト55を張架して
いる駆動ローラ53及び従動ローラ54は共に接地されてい
る。この接地により搬送ベルト55のチャージアップが防
止出来るため搬送ベルト55の除電器が不要となり、且つ
転写材Pの静電吸着も行える。
【0015】また、64は搬送ベルト55を介して従動ロー
ラ54に対向する位置に設けられた吸着ローラであり、該
吸着ローラ64にはバイアス電源65により負極性の静電吸
着バイアス電圧が印加されている。
【0016】ここで、従動ローラ54は接地されているた
め吸着ローラ64の当接する部位で転写材Pの表面には負
電荷が付与され、また、搬送ベルト55には正電荷が誘起
される。
【0017】即ち、転写材Pと搬送ベルト55との間に静
電気的な引力が働くため転写材Pが搬送ベルト55に静電
吸着される。尚、吸着ローラ64に付与する静電吸着バイ
アス電圧は正極性でも良く、その場合は付与、誘起され
る電荷の極性が逆になるだけで静電吸着性能に大きな差
はない。
【0018】本従来例では画像形成ユニット51m,51
c,51y,51kを水平方向に4つ並設し、転写材Pを搬
送ベルト55上に載せて搬送する構成であり、転写材Pの
自重により働く重力も転写材Pを搬送ベルト55に押し付
ける方向に働くため転写材Pの静電吸着搬送性能を補助
している。
【0019】また、フルカラー画像形成時では転写材P
が各画像形成ユニット51を通過して各色のトナー画像が
転写される際に転写材Pは各感光体ドラム56と搬送ベル
ト55との間に順次連続的に挟持して搬送されるため、こ
れも転写材Pの静電吸着搬送性能を補助する構成となっ
ている。
【0020】このように、画像形成ユニット51m,51
c,51y,51kを水平方向に並設して配置し、転写材P
が水平方向に搬送ベルト55上に担持されて搬送される構
成において、フルカラー画像形成時では、転写材Pには
搬送ベルト55との間の静電気的な吸着力と、転写材P自
身の重力と、各感光体ドラム56と搬送ベルト55とによる
連続的な挟持力とが協働して転写材Pの静電吸着搬送を
良好に行うことが出来る。
【0021】フルカラー画像形成時では4つの全ての感
光体ドラム56が搬送ベルト55に当接するが、単色画像形
成時では使用する感光体ドラム56のみが搬送ベルト55に
当接し、4つの画像形成ユニット51のうち画像形成動作
を行わない画像形成ユニット51を搬送ベルト55から離間
して退避させ、転写ローラ60のうち、これ等の退避した
感光体ドラム56に対向する転写ローラ60に印加する転写
バイアス電圧もOFFとする。
【0022】これにより、単色画像形成時に使用しない
色の画像形成ユニット51を動作させる必要がなくなり、
画像形成ユニット51の長寿命化、装置の消費電力の低減
化を図ると共に転写材Pが使用しない画像形成ユニット
51を通過する際の摩擦等による負荷を軽減して搬送ベル
ト55による静電吸着搬送を良好に維持するようになって
いる。
【0023】また、タンデム方式の別の構成として図9
に示すように画像形成ユニット51m,51c,51y,51k
を鉛直方向(縦方向)或いは斜め方向に配置した構成も
提案されている。
【0024】図8に示すような水平方向配置のタンデム
方式では装置の設置面積が大きくなりがちであったが、
図9に示すような鉛直方向配置のタンデム方式の構成で
は装置の設置面積を低減することが出来るといった利点
がある。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例において、単色画像形成時に画像形成に使用せ
ず、搬送ベルト55から離間している画像形成ユニット51
の位置で転写材Pは感光体ドラム56と搬送ベルト55とに
よる挟持力を得ることが出来ず、転写材Pの静電吸着搬
送能力が低下する。
【0026】そのため、特に厚紙や封筒等の転写材Pを
搬送する際には静電吸着力低下による搬送不良が生じて
転写材Pのジャムや転写位置ずれ、斜行等が発生する虞
があった。
【0027】また、図9に示すように画像形成ユニット
51m,51c,51y,51kを鉛直方向に配置したタンデム
方式の構成では転写材Pの自重により働く重力は搬送ベ
ルト55に押し付ける方向に働かず、むしろ転写材Pが搬
送ベルト55から滑り落ちる方向に働く。
【0028】更に単色画像形成時は図9に示すように使
用しない画像形成ユニット51が搬送ベルト55から離間す
るため静電吸着力だけで転写材Pを搬送しなければなら
ない。図9では画像形成ユニット51m,51c,51y,51
kのうち転写材Pの搬送方向最下流側(図9の上側)に
位置するブラック用の画像形成ユニット51kだけを動作
させ、他の画像形成ユニット51m,51c,51yを搬送ベ
ルト55から離間させた一例を示すものである。
【0029】吸着ローラ64の位置から画像形成ユニット
51kまでは吸着ローラ64により搬送ベルト55に付与され
た電荷による静電吸着力のみで搬送する必要があるが、
吸着ローラ64で付与した電荷は該吸着ローラ64の位置か
ら離れると次第に減衰するため静電吸着力が不足し、特
に高湿度環境では転写材Pが画像形成ユニット51kに到
達する前に搬送ベルト55から剥がれ落ちてしまう虞があ
る。
【0030】また、図9に示すような鉛直方向配置のタ
ンデム方式の構成で単色画像形成モードで転写材Pの搬
送方向最上流側(図9の下側)の画像形成ユニット51m
のみを使用し、他の画像形成ユニット51c,51y,51k
を搬送ベルト55から離間させた場合においても転写材P
が搬送方向最上流側の画像形成ユニット51mの部位から
定着器63まで搬送される間に搬送ベルト55から剥がれ落
ちてしまう虞があった。
【0031】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、単色画像形成時等で使用しな
い像担持体が転写材担持搬送手段から離間している場合
においても転写材の静電吸着搬送を良好に行え、特に転
写材担持搬送手段による搬送経路が鉛直方向或いは斜め
方向に配置された場合でも転写材の静電吸着搬送を良好
に行える画像形成装置を提供せんとするものである。
【0032】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、転写材
を担持して搬送する転写材担持搬送手段と、前記転写材
担持搬送手段に対向して配置され、該転写材担持搬送手
段に対して接離可能な複数の像担持体と、前記転写材担
持搬送手段を挟んで前記像担持体に対向して配置され、
バイアス電圧を印加可能な複数の電圧印加手段とを有
し、前記転写材担持搬送手段により転写材を搬送する際
に該転写材担持搬送手段から離間した前記複数の像担持
体に夫々対向する前記複数の電圧印加手段のうち少なく
とも1つには画像転写時と逆極性のバイアス電圧を印加
し、他の少なくとも1つには画像転写時と同極性のバイ
アス電圧を印加することを特徴とする。
【0033】本発明は、上述の如く構成したので、転写
材担持搬送手段により転写材を搬送する際に該転写材担
持搬送手段から離間した複数の像担持体に夫々対向する
複数の電圧印加手段のうち少なくとも1つには画像転写
時と逆極性のバイアス電圧を印加し、他の少なくとも1
つには画像転写時と同極性のバイアス電圧を印加するこ
とで、転写材担持搬送手段上に電位勾配の大きい部位を
設けて静電吸着力を大きくすることが出来、これにより
転写材の静電吸着搬送を良好に行うことが出来る。
【0034】また、本発明に係る画像形成装置の他の代
表的な構成は、転写材を担持して搬送する転写材担持搬
送手段と、前記転写材担持搬送手段に対向して配置さ
れ、該転写材担持搬送手段に対して接離可能な複数の像
担持体と、前記転写材担持搬送手段を挟んで前記像担持
体に対向して配置され、バイアス電圧を印加可能な複数
の電圧印加手段とを有し、前記転写材担持搬送手段によ
り転写材を搬送する際に該転写材担持搬送手段から離間
した前記複数の像担持体に夫々対向する前記複数の電圧
印加手段のうち少なくとも1つにはバイアス電圧を印加
し、他の少なくとも1つにはバイアス電圧を印加しない
ことを特徴とする。
【0035】上記構成によれば、転写材担持搬送手段に
より転写材を搬送する際に該転写材担持搬送手段から離
間した複数の像担持体に夫々対向する複数の電圧印加手
段のうち少なくとも1つにはバイアス電圧を印加し、他
の少なくとも1つにはバイアス電圧を印加しないこと
で、転写材担持搬送手段上に電位勾配の大きい部位を設
けて静電吸着力を大きくすることが出来、これにより転
写材の静電吸着搬送を良好に行うことが出来る。
【0036】
【発明の実施の形態】図により本発明に係る画像形成装
置の一例として複数の像担持体を鉛直方向に配置したタ
ンデム方式のフルカラー画像形成装置に適用した場合の
一実施形態を具体的に説明する。先ず図1及び図2を用
いて本発明に係る画像形成装置の第1実施形態の構成に
ついて説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の第
1実施形態の構成を示す断面説明図、図2は従来例と第
1実施形態とで転写材担持搬送手段上の表面電位の分布
を比較した図である。
【0037】図1に示すタンデム方式のカラー画像形成
装置では、マゼンダ、シアン、イエロー、ブラック各色
用の画像形成ユニット1m,1c,1y,1k(以下、
単に「画像形成ユニット1」という)が夫々独立して鉛
直方向(縦方向)に並設して配置され、転写材Pを接触
して搬送する転写材担持搬送手段となる搬送ベルト3に
対して接離可能に構成されている。
【0038】紙やOHP等の合成樹脂等からなる転写材
Pは図示しないシートカセット等から1枚ずつ分離給送
されて各画像形成ユニット1に設けられた像担持体とな
る電子写真感光体ドラム2と、搬送ベルト3を挟んで各
感光体ドラム2に対向して配置され、バイアス電圧を印
加可能な複数の電圧印加手段となる転写ローラ4m,4
c,4y,4k(以下、単に「転写ローラ4」という)
との間に形成される画像転写位置に転写材Pの搬送タイ
ミングを合わせて給送する転写材搬送手段であってレジ
スト回転体対となるレジストローラ対5により送り出さ
れた後、駆動ローラ6と従動ローラ7とにより張架され
た搬送ベルト3により静電吸着されて搬送され、夫々の
画像形成ユニット1を順次通過する。
【0039】そして、搬送ベルト3に静電吸着された転
写材Pが該搬送ベルト3の図1の反時計回り方向の回転
に伴って各色の画像形成ユニット1m,1c,1y,1
kを通過する度に転写材P上に各色のトナー画像が重ね
て形成され、転写材P上にフルカラーのトナー画像が形
成される。
【0040】各画像形成ユニット1の内部では、先ず、
図1の時計回り方向に回転駆動される感光体ドラム2の
表面が帯電器8により−600V程度に一様に帯電さ
れ、これにレーザ露光光学系9による走査光が照射され
て各色画像に対応する静電潜像が形成される。走査光に
よる露光により形成された静電潜像部の電位は−200
V程度である。
【0041】一方、現像器10の現像ローラ10a上には負
極性に帯電された各色のトナーが一定量供給されてお
り、また、該現像ローラ10aには現像バイアス電圧が印
加されている。
【0042】現像バイアス電圧としてはDC(直流)バ
イアス電圧を用いる場合と、DCバイアス電圧にAC
(交流)バイアス電圧を重畳したバイアス電圧を用いる
場合があるが、何れの場合もバイアス電圧のDC成分を
帯電器8による帯電電位(−600V程度)と静電潜像
部の電位(−200V程度)との間の適切な値に設定す
ることで、感光体ドラム2上の静電潜像に選択的にトナ
ー画像を付着させる現像を行うことが出来る。
【0043】一方、搬送ベルト3を介して各感光体ドラ
ム2に対向する位置には夫々転写ローラ4m,4c,4
y,4kが配置されており、該転写ローラ4m,4c,
4y,4kには夫々バイアス電源11m,11c,11y,11
k(以下、単に「バイアス電源11」という)が接続され
ている。
【0044】そして、レジストローラ対5により搬送タ
イミングを合わせ、搬送ベルト3により感光体ドラム2
の回転周速度と略同じ速度で搬送された転写材Pが各感
光体ドラム2と夫々の転写ローラ4との間の画像転写位
置に順次搬送されるタイミングで夫々のバイアス電源11
により+1000V程度の転写バイアス電圧が転写ロー
ラ4に夫々印加されて感光体ドラム2上に形成された各
色のトナー画像が順次、転写材P上に静電転写されてフ
ルカラーのトナー画像が形成される。
【0045】尚、各色のトナー画像が転写された後、各
感光体ドラム2の表面に残留した残留トナーはクリーニ
ングブレード等を有するクリーニング手段12により掻き
取られて回収される。
【0046】フルカラーのトナー画像が形成された転写
材Pは駆動ローラ6の部位で搬送ベルト3から曲率分離
され、ヒートローラ式の定着器13を通過する際に加熱、
加圧処理により溶融固着された後、機外に排出される。
【0047】本実施形態では、搬送ベルト3は体積抵抗
率が10〜1012Ω・cmに調整された厚さ100μm
程度のポリイミドフィルムを用いており、他の搬送ベル
ト3としてPVDF(ポリフッ化ビニリデン)、ポリカ
ーボネート、ポリエチレンテレフタレート等を用いるこ
とが出来る。
【0048】また、搬送ベルト3を張架している駆動ロ
ーラ6及び従動ローラ7は共に接地されている。この接
地により搬送ベルト3のチャージアップが防止出来るた
め搬送ベルト3の除電器が不要となり、且つ転写材Pの
静電吸着も行える。
【0049】また、14は搬送ベルト3の外周面に接触可
能な回転体となる吸着ローラであり、該吸着ローラ14は
搬送ベルト3を介して従動ローラ7に対向する位置に設
けられ、転写材Pの搬送経路上で最上流側の転写ローラ
4mに最も近い転写材搬送手段を構成する。吸着ローラ
14にはバイアス電源15が接続されており、該バイアス電
源15により負極性の静電吸着バイアス電圧が印加されて
いる。
【0050】ここで、従動ローラ7は接地されているた
め吸着ローラ14の当接する部位で転写材Pの表面には負
電荷が付与され、また、搬送ベルト3には正電荷が誘起
される。これにより、転写材Pと搬送ベルト3との間に
静電気的な引力が働くため転写材Pが搬送ベルト3に静
電吸着される。
【0051】尚、吸着ローラ14に付与する吸着バイアス
電圧は正極性でも良く、その場合は付与、誘起される電
荷の極性が逆になるだけで吸着性能に大きな差はない。
【0052】フルカラー画像形成時では転写材Pが各画
像形成ユニット1を通過して各色のトナー画像が転写さ
れる際に4つの全ての感光体ドラム2が搬送ベルト3に
当接し、転写材Pは各感光体ドラム2と搬送ベルト3と
の間に挟持されるため転写材Pの静電吸着搬送性能を補
助する構成となる。
【0053】しかしながら、図1に示すように、例えば
ブラックのみの単色画像形成時では使用する画像形成ユ
ニット1kの感光体ドラム2のみが搬送ベルト3に当接
し、画像形成動作を行わない画像形成ユニット1m,1
c,1yを搬送ベルト3から離間して退避させる。
【0054】これにより、単色画像形成時に使用しない
色の画像形成ユニット1m,1c,1yを動作させる必
要がなくなり、画像形成ユニット1の長寿命化、装置の
消費電力の低減化を図ると共に転写材Pが使用しない画
像形成ユニット51m,51c,51yを通過する際の摩擦等
による負荷を軽減して搬送ベルト3による静電吸着搬送
を良好に維持するようになっている。
【0055】本実施形態では、実際にトナー画像の転写
を行う転写ローラ4kには正極性の転写バイアス電圧
(+1000V程度)が印加されているが、搬送ベルト
3から離間している画像形成ユニット1m,1c,1y
の各感光体ドラム2に対向する転写ローラ4m,4c,
4yにも転写材Pを搬送する間、所定の極性の転写バイ
アス電圧が印加される。
【0056】例えば、搬送ベルト3に近接して画像転写
を行う画像形成ユニット1kの感光体ドラム2に対向し
た転写ローラ4kに隣設する転写ローラ4yには画像転
写時のバイアス電圧(正極性;+1000V程度)と逆
極性(負極性;−600V程度)のバイアス電圧を印加
し、更に転写ローラ4yに隣設する転写ローラ4cには
画像転写時のバイアス電圧(正極性;+1000V程
度)と同極性(正極性;+1000V程度)のバイアス
電圧を印加し、更に転写ローラ4cに隣設する転写ロー
ラ4mには画像転写時のバイアス電圧(正極性;+10
00V程度)と逆極性(負極性;−600V程度)のバ
イアス電圧を印加する。
【0057】即ち、画像転写を行う感光体ドラム2に対
向した転写ローラ4kに順次隣設する搬送ベルト3と離
間した感光体ドラム2に夫々対向する複数の転写ローラ
4y,4c,4mに交互に異なる極性のバイアス電圧を
印加している。
【0058】本実施形態では、複数の感光体ドラム2の
うち1つの感光体ドラム2のみを搬送ベルト3に近接し
て画像転写動作を行い、他の感光体ドラム2は搬送ベル
ト3と離間して画像転写動作を行わない単色画像形成動
作モードにおいて画像転写動作を行う感光体ドラム2が
複数の感光体ドラム2のうち転写材Pの搬送方向最下流
側に配置されたブラックの画像形成ユニット1kの感光
体ドラム2に設定されている。
【0059】本発明者等が行った実験結果によれば、転
写材Pの静電吸着は搬送ベルト3上の電位勾配が大きい
部位においても良好に行えることが判明している。即
ち、誘電体からなる搬送ベルト3の任意の2箇所に異な
る電圧を印加すると、搬送ベルト3上に電位勾配(電
界)が発生する。
【0060】そして、この搬送ベルト3上に紙や合成樹
脂等の誘電体からなる転写材Pが存在した場合、該転写
材Pはこの電位勾配(電界)を少しでも打ち消すように
誘電分極やイオン移動により分極する。電界がこの分極
電荷に作用する力が吸着力になっているものと思われ
る。分極は電界(電位勾配)が強いほど大きく、つまり
電位勾配の大きい所で吸着が良好に行えるのである。ま
た、分極による電荷は電界の消失とともになくなるので
他に悪影響を及ぼしにくい。
【0061】前述した従来例のように、搬送ベルト3と
離間して画像転写動作を行わない画像形成ユニット1
m,1c,1yに対向した転写ローラ4m,4c,4y
に転写バイアス電圧を印加しない場合の搬送ベルト3上
の表面電位の分布を図2の上段に示し、本実施形態のよ
うに搬送ベルト3と離間して画像転写動作を行わない画
像形成ユニット1m,1c,1yに対向した転写ローラ
4m,4c,4yに交互に異なる極性の転写バイアス電
圧を印加した場合の搬送ベルト3上の表面電位の分布を
図2の下段に示して比較した。
【0062】図2中の上下段の各横軸は図1の吸着ロー
ラ14と搬送ベルト3との接点位置を基点として搬送ベル
ト3上を転写材Pの搬送方向下流側(図1の下側から上
側に向かう方向)に向かった距離に対応しており、各縦
軸は搬送ベルト3上の表面電位の値を示している。
【0063】図2において、上段の従来例では搬送ベル
ト3上に現れる電位勾配の大きい部位は転写ローラ4k
の前後で2箇所形成されるのみであるが、下段の本実施
形態では搬送ベルト3上に現れる電位勾配の大きい部位
は転写ローラ4m,4c,4y,4kの夫々の前後で5
箇所形成される。
【0064】特に、転写ローラ4m,4c間、転写ロー
ラ4c,4y間、転写ローラ4y,4k間の電位勾配は
互いに逆極性の転写バイアス電圧が印加されたことによ
り大きくなるため転写材Pの分極電荷をより多く誘起出
来、これにより静電吸着を良好に行えるものである。
【0065】本実施形態では、吸着ローラ14から転写材
Pの搬送方向最上流側にある転写ローラ4m近辺までの
転写材Pの静電吸着は、主に吸着ローラ14が当接する部
位で転写材Pの表面に負電荷が付与され、また、搬送ベ
ルト3には正電荷が誘起されることにより、転写材Pと
搬送ベルト3との間に働く静電吸着力により転写材Pが
搬送ベルト3に静電吸着されつつ搬送される。
【0066】そして、転写ローラ4mから画像転写動作
を行う転写材Pの搬送方向最下流側にある画像形成ユニ
ット1kまでの静電吸着は、図2の下段に示した搬送ベ
ルト3上の電位勾配によって転写材P上に誘起された分
極電荷による静電吸着力が加わって転写材Pが搬送ベル
ト3に静電吸着されつつ搬送される。
【0067】その結果、搬送ベルト3の吸着ローラ14
(従動ローラ7)から駆動ローラ6に亘る略全域で転写
材Pの静電吸着搬送を良好に行うことが出来る。
【0068】また、本実施形態では、吸着ローラ14によ
り転写材Pに付与された電荷による静電吸着力は搬送ベ
ルト3上の電位勾配が比較的小さい吸着ローラ14位置か
ら転写材Pの搬送方向最上流側の転写ローラ4m付近ま
での間で十分保てれば良く、従来例で印加した吸着バイ
アス電圧よりも小さい値の吸着バイアス電圧に設定する
ことも出来る。
【0069】吸着ローラ14により転写材Pに付与される
電荷が多いと画像転写時における不安定要因が増大し、
転写バイアス電圧の制御が複雑になる等の弊害があるが
本実施形態のように吸着バイアス電圧を小さく出来る構
成であれば、転写バイアス電圧の制御が簡単に出来、画
像転写時における不安定要因を低減することが出来る。
【0070】上記構成によれば、搬送ベルト3により転
写材Pを搬送する際に該搬送ベルト3と離間した複数の
感光体ドラム2に夫々対向する複数の転写ローラ4のう
ち少なくとも1つには画像転写時と逆極性のバイアス電
圧を印加し、他の少なくとも1つには画像転写時と同極
性のバイアス電圧を印加することで、搬送ベルト3上に
電位勾配の大きい部位を設けて静電吸着力を大きくする
ことが出来、これにより転写材Pの静電吸着搬送を良好
に行うことが出来る。
【0071】即ち、単色画像形成モードで例えば、ブラ
ックの画像形成ユニット1kのみを使用し、使用しない
画像形成ユニット1m,1c,1yが搬送ベルト3から
離間した状態で画像転写動作を行う際に使用せず搬送ベ
ルト3から離間している画像形成ユニット1m,1c,
1yに対向する転写ローラ4m,4c,4yのうち転写
材Pの搬送経路上の上流側から順に負極正、正極性、負
極性の転写バイアス電圧を夫々印加することで搬送ベル
ト3上に電位勾配の大きい部位を多く設けることが出
来、転写材Pの搬送ベルト3への吸着を良好に行うこと
が出来る。
【0072】これにより、画像形成ユニット1m,1
c,1y,1kが鉛直方向に並設して配置されたタンデ
ム方式の画像形成装置においても単色画像形成モードで
使用しない画像形成ユニット1を搬送ベルト3から離間
させておくことも可能であり、これにより、単色画像形
成時に使用しない色の画像形成ユニット1を動作させる
必要がなくなり、画像形成ユニット1の長寿命化及び画
像形成装置の消費電力の低減化を図ることが出来ると共
に画像形成装置の設置面積の低減を同時に実現すること
が出来る。
【0073】また、吸着ローラ14に印加する吸着バイア
ス電圧を従来例よりも小さくすることが出来るため吸着
ローラ14により転写材Pの表面に付与する電荷を低減出
来、画像転写時のバイアス電圧の制御がより簡単に出来
る。
【0074】尚、本発明は図8に示して前述した従来例
のように、画像形成ユニット1m,1c,1y,1kを
水平方向に並設して配置したタンデム方式の画像形成装
置にも同様に適用出来るものである。
【0075】また、タンデム方式の別の構成として、感
光体ドラム2を含む画像形成ユニット1m,1c,1
y,1kを斜め方向に配置した構成にも適宜適用出来る
ものである。
【0076】尚、本実施形態では単色画像形成モードと
してブラックの画像を形成する場合の一例について説明
したが、他のマゼンダ、シアン、イエローが単色画像形
成モードである場合についても略同様に構成出来る。
【0077】次に図3を用いて本発明に係る画像形成装
置の第2実施形態の構成について説明する。図3は従来
例と第2実施形態とで転写材担持搬送手段上の表面電位
の分布を比較した図である。尚、前記第1実施形態と同
様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0078】前記第1実施形態では、隣設する転写ロー
ラ4m,4c,4y,4kに交互に逆極性の転写バイア
ス電圧を印加することから、搬送ベルト3の抵抗値が低
い場合には隣設する転写ローラ4m,4c,4y,4k
間で搬送ベルト3に電流が流れ、消費電力の観点から効
率が悪くなる虞がある。
【0079】そこで、本実施形態では、比較的抵抗値の
低い搬送ベルト3を採用した場合であっても消費電力の
損失が少なく且つ良好な静電吸着性能が得られるよう
に、搬送ベルト3により転写材Pを搬送する際に搬送ベ
ルト3と離間した複数の感光体ドラム2に夫々対向する
複数の転写ローラ4のうち転写バイアス電圧を印加する
ものと印加しないものとを交互に設定した構成である。
【0080】即ち、前述した図1において、搬送ベルト
3に近接して画像転写を行う感光体ドラム2に対向した
転写ローラ4kに隣設する搬送ベルト3と離間した感光
体ドラム2に対向する転写ローラ4yには転写バイアス
電圧を印加せず(0V)、更に転写ローラ4yに隣設す
る転写ローラ4cには画像転写時の転写バイアス電圧
(正極性;+1000V程度)と同極性(正極性;+1
000V程度)のバイアス電圧を印加する。
【0081】即ち、画像転写を行う感光体ドラム2に対
向した転写ローラ4kに順次隣設する搬送ベルト3と離
間した複数の感光体ドラム2に夫々対向する複数の転写
ローラ4y,4c,4mに交互に転写バイアス電圧を印
加する構成としている。
【0082】本実施形態では、搬送ベルト3として前記
第1実施形態と同様に体積抵抗率10〜1012Ω・cm
に調整された厚さ100μm程度のポリイミドフィルム
を用いており、他の搬送ベルト3としてPVDF(ポリ
フッ化ビニリデン)、ポリカーボネート、ポリエチレン
テレフタレート等を用いることが出来る。
【0083】本実施形態では、画像転写動作を行う転写
材Pの搬送方向最下流側の転写ローラ4kでは正極性
(+1000V程度)の転写バイアス電圧を印加してい
るが、転写材Pを搬送する間、搬送ベルト3から離間し
ている画像形成ユニット1m,1c,1yに対向する転
写ローラ4m,4c,4yのうち転写ローラ4cにも正
極性(+1000V程度)の転写バイアス電圧を印加
し、その他の転写ローラ4m,4yには転写バイアス電
圧を印加しない(0V)。
【0084】前述した従来例のように、搬送ベルト3と
離間して画像転写動作を行わない画像形成ユニット1
m,1c,1yに対向した転写ローラ4m,4c,4y
に転写バイアス電圧を印加しない場合の搬送ベルト3上
の表面電位の分布を図3の上段に示し、本実施形態のよ
うに搬送ベルト3と離間して画像転写動作を行わない画
像形成ユニット1m,1c,1yに対向した転写ローラ
4m,4c,4yに交互に同極性の転写バイアス電圧を
印加した場合の搬送ベルト3上の表面電位の分布を図3
の下段に示して比較した。
【0085】図3中の上下段の各横軸は図1の吸着ロー
ラ14と搬送ベルト3との接点位置を基点として搬送ベル
ト3上を転写材Pの搬送方向下流側(図1の下側から上
側に向かう方向)に向かった距離に対応しており、各縦
軸は搬送ベルト3上の表面電位の値を示している。
【0086】図3において、上段の従来例では搬送ベル
ト3上に現れる電位勾配の大きい部位は転写ローラ4k
の前後で2箇所形成されるのみであるが、下段の本実施
形態では搬送ベルト3上に現れる電位勾配の大きい部位
は転写ローラ4c,4kの夫々の前後で4箇所形成され
るため転写材Pの分極電荷をより多く誘起出来、これに
より静電吸着を良好に行えるものである。
【0087】本実施形態では、吸着ローラ14から転写ロ
ーラ4c近辺までの転写材Pの静電吸着は、主に吸着ロ
ーラ14が当接する部位で転写材Pの表面に負電荷が付与
され、また、搬送ベルト3には正電荷が誘起されること
により、転写材Pと搬送ベルト3との間に働く静電吸着
力により転写材Pが搬送ベルト3に静電吸着されつつ搬
送される。
【0088】そして、転写ローラ4cから画像転写動作
を行う転写材Pの搬送方向最下流側にある画像形成ユニ
ット1kまでの静電吸着は、搬送ベルト3上の電位勾配
によって転写材P上に誘起された分極電荷による静電吸
着力が加わって転写材Pが搬送ベルト3に静電吸着され
つつ搬送される。
【0089】その結果、搬送ベルト3の吸着ローラ14
(従動ローラ7)から駆動ローラ6に亘る略全域で転写
材Pの静電吸着搬送を良好に行うことが出来る。
【0090】また、本実施形態でも、吸着ローラ14によ
り転写材Pに付与された電荷による静電吸着力は搬送ベ
ルト3上の電位勾配が比較的小さい吸着ローラ14位置か
ら転写ローラ4c付近までの間で十分保てれば良く、従
来例で印加した吸着バイアス電圧よりも小さい値の吸着
バイアス電圧に設定することも出来る。
【0091】従って、吸着ローラ14により転写材Pに付
与される電荷が多いと画像転写時における不安定要因が
増大し、転写バイアス電圧の制御が複雑になる等の弊害
があるが本実施形態のように吸着バイアス電圧を小さく
出来る構成であれば、転写バイアス電圧の制御が簡単に
出来、画像転写時における不安定要因を低減することが
出来る。
【0092】上記構成によれば、搬送ベルト3により転
写材Pを搬送する際に該搬送ベルト3と離間した複数の
感光体ドラム2に夫々対向する複数の転写ローラ4のう
ち少なくとも1つには転写バイアス電圧を印加し、他の
少なくとも1つには転写バイアス電圧を印加しないこと
で、搬送ベルト3上に電位勾配の大きい部位を設けて静
電吸着力を大きくすることが出来、これにより転写材P
の静電吸着搬送を良好に行うことが出来る。
【0093】また、本実施形態では隣設する転写ローラ
4m,4c,4y,4k間に前記第1実施形態ほど大き
な電位差が出来ないので、体積抵抗率が低めの搬送ベル
ト3を採用しても搬送ベルト3上の電流のリークを少な
く出来、消費電力の低減を図ることが出来る。
【0094】また、本実施形態のように搬送ベルト3か
ら離間した感光体ドラム2に対向する転写ローラ4cに
印加する転写バイアス電圧の極性(正極性)を画像転写
動作を行う転写ローラ4kに印加される転写バイアス電
圧の極性(正極正)と同じ極性にしたことで、前記第1
実施形態のように逆極性(負極性)の転写バイアス電圧
を印加する手段が不要であるためバイアス電源11m,11
c,11y,11k等の構成が簡略化出来る。
【0095】上記のように、単色画像形成モードで使用
しない画像形成ユニット1m,1c,1yが搬送ベルト
3から離間した状態で画像転写動作を行う際に、使用し
ない画像形成ユニット1m,1c,1yに対向する転写
ローラ4m,4c,4yのうち転写材Pの搬送方向上流
側から順に転写バイアス電圧を印加しないものと、転写
バイアス電圧を印加するものと、転写バイアス電圧を印
加しないもののように配置することで、低抵抗の搬送ベ
ルト3を採用した際に搬送ベルト3上に電位勾配の大き
い部位を多く設けながら隣設する転写ローラ4m,4
c,4y,4k間の電流リークを抑えることが出来、そ
の結果、転写材Pの静電吸着と消費電力の低減との両立
が実現出来る。
【0096】また、吸着ローラ14に印加する吸着バイア
ス電圧を従来例よりも小さくすることが出来るため吸着
ローラ14により転写材Pの表面に付与する電荷を低減出
来、画像転写時の転写バイアス電圧の制御がより簡単に
出来る。
【0097】尚、本実施形態では、転写ローラ4cに印
加する転写バイアス電圧を画像転写動作を行う転写ロー
ラ4kに印加される転写バイアス電圧の極性(正極正)
と同じ極性にしたが、前記第1実施形態と同様に逆極性
(負極性)の転写バイアス電圧を転写ローラ4cに印加
する構成でも良い。
【0098】上記構成により、画像形成ユニット1m,
1c,1y,1kが鉛直方向に並設して配置されたタン
デム方式の画像形成装置においても単色画像形成モード
で使用しない画像形成ユニット1を離間させておくこと
も可能であり、これにより、単色画像形成時に使用しな
い色の画像形成ユニット1を動作させる必要がなくな
り、画像形成ユニット1の長寿命化及び画像形成装置の
消費電力の低減化を図ることが出来ると共に画像形成装
置の設置面積の低減を同時に実現することが出来る。
【0099】他の構成は前記第1実施形態と同様に構成
され、同様な効果を得ることが出来るものである。
【0100】次に図4を用いて本発明に係る画像形成装
置の第3実施形態の構成について説明する。図4は本発
明に係る画像形成装置の第3実施形態の構成を示す断面
説明図である。尚、前記各実施形態と同様に構成したも
のは同一の符号を付して説明を省略する。
【0101】前記各実施形態では吸着ローラ14に吸着バ
イアス電圧を印加する構成であったが、本実施形態で
は、吸着ローラ14に吸着バイアス電圧を印加しない構成
とし、複数の転写ローラ4m,4c,4y,4kのうち
転写材Pの搬送方向最上流側の転写ローラ4mよりも更
に転写材Pの搬送方向上流側で且つ該転写ローラ4mに
最も近い転写材搬送手段として搬送ベルト3の外周面に
接触可能な回転体となる吸着ローラ14と搬送ベルト3と
の間に転写材Pを挟持して搬送する。
【0102】図4においても前記各実施形態と同様に転
写材Pの搬送方向最下流側の画像形成ユニット1kのみ
を使用する単色画像形成モードでの構成を示し、搬送ベ
ルト3から離間している画像形成ユニット1m,1c,
1yに対向する転写ローラ4m,4c,4yには前記第
1実施形態と同様に交互に異なる極性の転写バイアス電
圧を印加している。
【0103】本実施形態では、吸着ローラ14は前記各実
施形態で図1に示したようなバイアス電源15を介さず直
に接地されており、転写材Pを搬送ベルト3に静電吸着
するための吸着バイアス電圧は印加しない。吸着ローラ
14により付与される電荷による静電吸着力が得られなく
ても転写材Pは吸着ローラ14と搬送ベルト3とによって
挟持して支持され、転写材Pが吸着ローラ14と搬送ベル
ト3との間に存在する間は両者の挟持力によって転写材
Pを支持しつつ搬送することが出来る。
【0104】搬送ベルト3上の電位勾配は図2の下段に
示すように吸着ローラ14から転写材Pの搬送方向最上流
側の転写ローラ4mまでが他の部位に比べて比較的小さ
くなっており、その部位における転写材Pの静電吸着力
が弱くなっていると考えられる。
【0105】そこで、本実施形態では少なくとも静電吸
着力の弱い吸着ローラ14から転写ローラ4mまでの間は
転写材Pを吸着ローラ14と搬送ベルト3との挟持力によ
り支持しつつ搬送出来るようにし、該転写ローラ4mよ
りも転写材Pの搬送方向下流側では搬送ベルト3の表面
の電位勾配により誘起された電荷により静電吸着して搬
送を行う。
【0106】そして、搬送ベルト3と吸着ローラ14とに
よる転写材Pの挟持位置から転写ローラ4mの位置まで
の転写材Pの搬送経路上の離間距離Dが、この画像形成
装置に使用可能な転写材Pのうち搬送方向の長さが最も
短い転写材Pの搬送方向長さLよりも小さくなるように
設定されている。
【0107】上記構成により、転写材Pの後端が吸着ロ
ーラ14を通過して挟持力が作用しなくなった時、すでに
転写材Pには搬送ベルト3上の電位勾配による静電吸着
力が作用して引き続き転写材Pを安定して担持搬送する
ことが出来る。
【0108】従って、本実施形態では吸着ローラ14に吸
着バイアス電圧を印加しないので、該吸着ローラ14によ
り転写材Pの表面に電荷を付与しない。従って、前述し
たように画像転写時の転写バイアス電圧の制御がより簡
単に出来る。また、吸着ローラ14にバイアス電源15等を
設ける必要がないので部品コストを削減出来る。
【0109】尚、本実施形態では、搬送ベルト3から離
間した画像形成ユニット1m,1c,1yに対向する転
写ローラ4m,4c,4yに印加する転写バイアス電圧
を前記第1実施形態と同様に構成したが、前記第2実施
形態のように交互に転写バイアス電圧を印加するように
構成しても良い。
【0110】他の構成は前記各実施形態と同様に構成さ
れ、同様な効果を得ることが出来るものである。
【0111】次に図5を用いて本発明に係る画像形成装
置の第4実施形態の構成について説明する。図5は本発
明に係る画像形成装置の第4実施形態の構成を示す断面
説明図である。尚、前記各実施形態と同様に構成したも
のは同一の符号を付して説明を省略する。
【0112】本実施形態では前記各実施形態における吸
着ローラ14を省略した構成である。従って、本実施形態
の場合、転写材Pの搬送経路上で転写材Pの搬送方向最
上流側の転写ローラ4mに最も近い転写材搬送手段は、
感光体ドラム2と転写ローラ4との間に形成される画像
転写位置に転写材Pの搬送タイミングを合わせるバイア
ス電圧が印加されないレジスト回転体対となるレジスト
ローラ対5により構成される。
【0113】図5においても前記各実施形態と同様に転
写材Pの搬送方向最下流側の画像形成ユニット1kのみ
を使用する単色画像形成モードでの構成を示し、搬送ベ
ルト3から離間している画像形成ユニット1m,1c,
1yに対向する転写ローラ4m,4c,4yには前記第
1実施形態と同様に交互に異なる極性の転写バイアス電
圧を印加している。
【0114】本実施形態では吸着ローラ14がなくても転
写材Pはレジストローラ対5により挟持して支持される
ので転写材Pがレジストローラ対5のニップ部に存在す
る間は該レジストローラ対5の挟持力により転写材Pを
挟持して支持しつつ搬送することが出来る。
【0115】また、前述と同様に搬送ベルト3上の電位
勾配は図2の下段に示すように従動ローラ7(吸着ロー
ラ14)から転写材Pの搬送方向最上流側の転写ローラ4
mまでが他の部位に比べて比較的小さくなっており、そ
の部位における転写材Pの静電吸着力が弱くなっている
と考えられる。
【0116】そこで、本実施形態では少なくとも静電吸
着力の弱い従動ローラ7から転写ローラ4mまでの間は
転写材Pをレジストローラ対5の挟持力により支持しつ
つ搬送出来るようにし、該転写ローラ4mよりも転写材
Pの搬送方向下流側では搬送ベルト3の表面の電位勾配
により誘起された電荷により静電吸着して搬送を行う。
【0117】そして、レジストローラ対5による転写材
Pの挟持位置から転写ローラ4mの位置までの転写材P
の搬送経路上の離間距離Sが、この画像形成装置に使用
可能な転写材Pのうち搬送方向の長さが最も短い転写材
Pの搬送方向長さLよりも小さくなるように設定されて
いる。
【0118】上記構成により、転写材Pの後端がレジス
トローラ対5を通過して挟持力が作用しなくなった時、
すでに転写材Pには搬送ベルト3上の電位勾配による静
電吸着力が作用して引き続き転写材Pを安定して担持搬
送することが出来る。
【0119】従って、本実施形態では吸着ローラ14を省
略して転写材Pの表面に電荷を付与しないので画像転写
時の転写バイアス電圧の制御がより簡単に出来る。ま
た、吸着ローラ14及びバイアス電源15等を設ける必要が
ないので更に部品コストを削減出来る。
【0120】尚、本実施形態では、搬送ベルト3から離
間した画像形成ユニット1m,1c,1yに対向する転
写ローラ4m,4c,4yに印加する転写バイアス電圧
を前記第1実施形態と同様に構成したが、前記第2実施
形態のように交互に転写バイアス電圧を印加するように
構成しても良い。
【0121】他の構成は前記各実施形態と同様に構成さ
れ、同様な効果を得ることが出来るものである。
【0122】次に図6及び図7を用いて本発明に係る画
像形成装置の第5実施形態の構成について説明する。図
6は本発明に係る画像形成装置の第5実施形態の構成を
示す断面説明図、図7は従来例と第5実施形態とで転写
材担持搬送手段上の表面電位の分布を比較した図であ
る。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の
符号を付して説明を省略する。
【0123】本実施形態では、図6に示すように、転写
材Pの搬送方向最上流側のマゼンダ用の画像形成ユニッ
ト1mのみで画像転写動作を行い、他の画像形成ユニッ
ト1c,1y,1kが搬送ベルト3から離間する単色画
像形成モードにおいて、画像形成ユニット1mから定着
器13までの転写材Pの静電吸着による搬送を転写材P上
に形成されたトナー画像を乱すことなく良好に行えるよ
うに構成したものである。
【0124】即ち、図6において、画像転写動作を行う
転写材Pの搬送方向最上流側の転写ローラ4mでは正極
性の転写バイアス電圧(+1000V程度)が印加され
ているが、搬送ベルト3から離間している画像形成ユニ
ット1c,1y,1kに対向する転写ローラ4c,4
y,4kのうちイエロー用の画像形成ユニット1yに対
向する転写ローラ4yにも正極性の転写バイアス電圧
(+1000V程度)を印加し、その他の転写ローラ4
c,4kには転写バイアス電圧を印加しない(0V)よ
うに構成したものである。
【0125】このように、転写ローラ4に負極性の転写
バイアス電圧を印加しないことで転写材Pに形成されて
いる負極性のトナー画像を電気的な反発力で乱さないよ
うにすることが出来る。
【0126】また、前述した従来例のように、搬送ベル
ト3と離間して画像転写動作を行わない画像形成ユニッ
ト1c,1y,1kに対向した転写ローラ4c,4y,
4kに転写バイアス電圧を印加しない場合の搬送ベルト
3上の表面電位の分布を図7の上段に示し、本実施形態
のように搬送ベルト3と離間して画像転写動作を行わな
い画像形成ユニット1c,1y,1kに対向した転写ロ
ーラ4c,4y,4kに交互に同極性の転写バイアス電
圧を印加した場合の搬送ベルト3上の表面電位の分布を
図7の下段に示して比較した。
【0127】図7中の上下段の各横軸は図6の吸着ロー
ラ14と搬送ベルト3との接点位置を基点として搬送ベル
ト3上を転写材Pの搬送方向下流側(図6の下側から上
側に向かう方向)に向かった距離に対応しており、各縦
軸は搬送ベルト3上の表面電位の値を示している。
【0128】図7において、上段の従来例では搬送ベル
ト3上に現れる電位勾配の大きい部位は転写ローラ4m
の前後で2箇所形成されるのみであるが、下段の本実施
形態では搬送ベルト3上に現れる電位勾配の大きい部位
は転写ローラ4m,4yの夫々の前後で4箇所形成され
るため転写材Pの分極電荷をより多く誘起出来、これに
より静電吸着を良好に行えるものである。
【0129】本実施形態では、吸着ローラ14から転写ロ
ーラ4m近辺までの転写材Pの静電吸着は、主に吸着ロ
ーラ14が当接する部位で転写材Pの表面に負電荷が付与
され、また、搬送ベルト3には正電荷が誘起されること
により、転写材Pと搬送ベルト3との間に働く静電吸着
力により転写材Pが搬送ベルト3に静電吸着されつつ搬
送される。
【0130】そして、転写ローラ4mから定着器13まで
の静電吸着は、図7に示す搬送ベルト3上の電位勾配に
よって転写材P上に誘起された分極電荷による静電吸着
力が加わって転写材Pが搬送ベルト3に静電吸着されつ
つ搬送される。
【0131】その結果、搬送ベルト3の吸着ローラ14か
ら駆動ローラ6に亘る略全域で転写材Pの静電吸着搬送
を良好に行うことが出来る。
【0132】上記構成によれば、転写材Pの搬送方向最
上流側の画像形成ユニット1mのみで画像転写動作を行
い、使用しない画像形成ユニット1c,1y,1kは搬
送ベルト3から離間した単色画像形成モードにおいて、
使用しない画像形成ユニット1c,1y,1kに対向す
る転写ローラ4c,4y,4kのうち転写材Pの搬送方
向上流側から順に転写バイアス電圧を印加するものと、
転写バイアス電圧を印加しないものとを配置したこと
で、搬送ベルト3上に電位勾配の大きい部位を多く設け
て静電吸着力を大きくすることが出来、転写材P上のト
ナー画像を乱すことなく搬送ベルト3による転写材Pの
静電吸着搬送を良好に行うことが出来る。
【0133】また、本実施形態では隣設する転写ローラ
4m,4c,4y,4k間に前記第1実施形態ほど大き
な電位差が出来ないので、体積抵抗率が低めの搬送ベル
ト3を採用しても搬送ベルト3上の電流のリークを少な
く出来、消費電力の低減を図ることが出来る。
【0134】また、本実施形態のように搬送ベルト3か
ら離間した感光体ドラム2に対向する転写ローラ4yに
印加する転写バイアス電圧の極性(正極性)を画像転写
動作を行う転写ローラ4mに印加される転写バイアス電
圧の極性(正極正)と同じ極性にしたことで、前記第1
実施形態のように逆極性(負極性)の転写バイアス電圧
を印加する手段が不要であるためバイアス電源11等の構
成が簡略化出来る。
【0135】また、転写ローラ4yに負極性の転写バイ
アス電圧を印加しないことで転写材Pに形成されている
負極性のトナー画像を電気的な反発力で乱さないように
することが出来る。
【0136】上記のように、単色画像形成モードで使用
しない画像形成ユニット1m,1c,1yが搬送ベルト
3から離間した状態で画像転写動作を行う際に、使用し
ない画像形成ユニット1m,1c,1yに対向する転写
ローラ4m,4c,4yのうち転写材Pの搬送方向上流
側から順に転写バイアス電圧を印加しないものと、転写
バイアス電圧を印加するものと、転写バイアス電圧を印
加しないもののように配置することで、低抵抗の搬送ベ
ルト3を採用した際に搬送ベルト3上に電位勾配の大き
い部位を多く設けながら隣設する転写ローラ4m,4
c,4y,4k間の電流リークを抑えることが出来、そ
の結果、転写材Pの静電吸着と消費電力の低減との両立
が実現出来る。
【0137】また、画像形成ユニット1m,1c,1
y,1kが鉛直方向に並設して配置されたタンデム方式
の画像形成装置においても単色画像形成モードで使用し
ない画像形成ユニット1を離間させておくことも可能で
あり、これにより、単色画像形成時に使用しない色の画
像形成ユニット1を動作させる必要がなくなり、画像形
成ユニット1の長寿命化及び画像形成装置の消費電力の
低減化を図ることが出来ると共に画像形成装置の設置面
積の低減を同時に実現することが出来る。
【0138】尚、吸着ローラ14による吸着バイアス電圧
は前記第3実施形態のように印加しない構成でも良く、
前記第4実施形態のように吸着ローラ14を省略した構成
でも良い。他の構成は前記各実施形態と同様に構成さ
れ、同様な効果を得ることが出来るものである。
【0139】
【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有
するので、単色画像形成時等で使用しない像担持体が転
写材担持搬送手段から離間している場合においても転写
材の静電吸着搬送を良好に行え、特に転写材担持搬送手
段による搬送経路が鉛直方向或いは斜め方向に配置され
た場合でも転写材の静電吸着搬送を良好に行うことが出
来る。
【0140】即ち、請求項1に記載した発明によれば、
転写材担持搬送手段により転写材を搬送する際に該転写
材担持搬送手段から離間した複数の像担持体に夫々対向
する複数の電圧印加手段のうち少なくとも1つには画像
転写時と逆極性のバイアス電圧を印加し、他の少なくと
も1つには画像転写時と同極性のバイアス電圧を印加す
ることで、転写材担持搬送手段上に電位勾配の大きい部
位を設けて静電吸着力を大きくすることが出来、これに
より転写材の静電吸着搬送を良好に行うことが出来る。
【0141】また、請求項3に記載した発明によれば、
転写材担持搬送手段により転写材を搬送する際に該転写
材担持搬送手段から離間した複数の像担持体に夫々対向
する複数の電圧印加手段のうち少なくとも1つにはバイ
アス電圧を印加し、他の少なくとも1つにはバイアス電
圧を印加しないことで、転写材担持搬送手段上に電位勾
配の大きい部位を設けて静電吸着力を大きくすることが
出来、これにより転写材の静電吸着搬送を良好に行うこ
とが出来る。
【0142】従って、画像形成装置の単色画像形成モー
ドで使用しない像担持体が転写材担持搬送手段から離間
する場合においても厚紙、封筒等の転写材の静電吸着搬
送を良好に行うことが出来る。
【0143】また、転写材担持搬送手段による搬送経路
が鉛直方向或いは斜め方向に配置された画像形成装置に
おける単色画像形成時でも転写材の静電吸着搬送を良好
に行うことが出来、画像形成装置の設置面積の低減と画
像形成装置の長寿命化を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の第1実施形態の構
成を示す断面説明図である。
【図2】従来例と第1実施形態とで転写材担持搬送手段
上の表面電位の分布を比較した図である。
【図3】従来例と第2実施形態とで転写材担持搬送手段
上の表面電位の分布を比較した図である。
【図4】本発明に係る画像形成装置の第3実施形態の構
成を示す断面説明図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置の第4実施形態の構
成を示す断面説明図である。
【図6】本発明に係る画像形成装置の第5実施形態の構
成を示す断面説明図である。
【図7】従来例と第5実施形態とで転写材担持搬送手段
上の表面電位の分布を比較した図である。
【図8】従来例を説明する図である。
【図9】従来例を説明する図である。
【符号の説明】
1,1m,1c,1y,1k…画像形成ユニット、2…
感光体ドラム、3…搬送ベルト、4,4m,4c,4
y,4k…転写ローラ、5…レジストローラ対、6…駆
動ローラ、7…従動ローラ、8…帯電器、9…レーザ露
光光学系、10…現像器、10a…現像ローラ、11,11m,
11c,11y,11k…バイアス電源、12…クリーニング手
段、13…定着器、14…吸着ローラ、15…バイアス電源、
P…転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/16 103 G03G 21/00 372 Fターム(参考) 2H027 ED01 ED15 ED16 ED24 ED30 EE02 FA28 ZA09 ZA10 2H030 AB02 AD05 AD06 AD16 BB23 BB44 BB54 2H032 AA05 AA15 BA18 BA28 CA04 CA12 CA13 2H072 CA07 3F101 LA02 LB03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写材を担持して搬送する転写材担持搬
    送手段と、 前記転写材担持搬送手段に対向して配置され、該転写材
    担持搬送手段に対して接離可能な複数の像担持体と、 前記転写材担持搬送手段を挟んで前記像担持体に対向し
    て配置され、バイアス電圧を印加可能な複数の電圧印加
    手段と、 を有し、 前記転写材担持搬送手段により転写材を搬送する際に該
    転写材担持搬送手段から離間した前記複数の像担持体に
    夫々対向する前記複数の電圧印加手段のうち少なくとも
    1つには画像転写時と逆極性のバイアス電圧を印加し、
    他の少なくとも1つには画像転写時と同極性のバイアス
    電圧を印加することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記転写材担持搬送手段により転写材を
    搬送する際に該転写材担持搬送手段に近接して画像転写
    を行う前記第1の像担持体に対向した前記第1の電圧印
    加手段に隣設する前記転写材担持搬送手段から離間した
    前記第2の像担持体に対向する前記第2の電圧印加手段
    には画像転写を行う前記第1の像担持体に対向した前記
    第1の電圧印加手段に印加する画像転写時のバイアス電
    圧と逆極性のバイアス電圧を印加し、更にそれに隣設す
    る前記転写材担持搬送手段から離間した前記第3の像担
    持体に対向する前記第3の電圧印加手段には画像転写を
    行う前記第1の像担持体に対向した前記第1の電圧印加
    手段に印加する画像転写時のバイアス電圧と同極性のバ
    イアス電圧を印加して、画像転写を行う前記第1の像担
    持体に対向した前記第1の電圧印加手段に順次隣設する
    前記転写材担持搬送手段から離間した前記複数の像担持
    体に夫々対向する前記複数の電圧印加手段に交互に異な
    る極性のバイアス電圧を印加することを特徴とする請求
    項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 転写材を担持して搬送する転写材担持搬
    送手段と、 前記転写材担持搬送手段に対向して配置され、該転写材
    担持搬送手段に対して接離可能な複数の像担持体と、 前記転写材担持搬送手段を挟んで前記像担持体に対向し
    て配置され、バイアス電圧を印加可能な複数の電圧印加
    手段と、 を有し、 前記転写材担持搬送手段により転写材を搬送する際に該
    転写材担持搬送手段から離間した前記複数の像担持体に
    夫々対向する前記複数の電圧印加手段のうち少なくとも
    1つにはバイアス電圧を印加し、他の少なくとも1つに
    はバイアス電圧を印加しないことを特徴とする画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記転写材担持搬送手段により転写材を
    搬送する際に該転写材担持搬送手段に近接して画像転写
    を行う前記第1の像担持体に対向した前記第1の電圧印
    加手段に隣設する前記転写材担持搬送手段から離間した
    前記第2の像担持体に対向する前記第2の電圧印加手段
    にはバイアス電圧を印加せず、更にそれに隣設する前記
    転写材担持搬送手段から離間した前記第3の像担持体に
    対向する前記第3の電圧印加手段にはバイアス電圧を印
    加して、画像転写を行う前記第1の像担持体に対向した
    前記第1の電圧印加手段に順次隣設する前記転写材担持
    搬送手段から離間した前記複数の像担持体に夫々対向す
    る前記複数の電圧印加手段に交互にバイアス電圧を印加
    することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記転写材担持搬送手段から離間した前
    記像担持体に対向する前記電圧印加手段に印加するバイ
    アス電圧は、画像転写を行う前記第1の像担持体に対向
    した前記第1の電圧印加手段に印加する画像転写時のバ
    イアス電圧と同極性であることを特徴とする請求項3ま
    たは請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の像担持体のうち1つの像担持
    体のみを前記転写材担持搬送手段に近接して画像転写動
    作を行い、他の像担持体は前記転写材担持搬送手段から
    離間して画像転写動作を行わない動作モードにおいて、
    前記画像転写動作を行う像担持体が前記複数の像担持体
    のうち転写材搬送方向最下流側に配置されたことを特徴
    とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記複数の像担持体のうち1つの像担持
    体のみを前記転写材担持搬送手段に近接して画像転写動
    作を行い、他の像担持体は前記転写材担持搬送手段から
    離間して画像転写動作を行わない動作モードにおいて、
    前記画像転写動作を行う像担持体が前記複数の像担持体
    のうち転写材搬送方向最上流側に配置されたことを特徴
    とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 前記複数の電圧印加手段のうち転写材搬
    送方向最上流側の電圧印加手段よりも更に転写材搬送方
    向上流側で転写材を挟持して搬送可能な転写材搬送手段
    を有し、転写材搬送経路上で前記転写材搬送方向最上流
    側の電圧印加手段に最も近い前記転写材搬送手段による
    前記転写材搬送方向最上流側の電圧印加手段に最も近い
    転写材挟持位置から前記転写材搬送方向最上流側の電圧
    印加手段の位置までの転写材搬送経路上の離間距離が、
    使用可能な転写材のうち搬送方向の長さが最も短い転写
    材の搬送方向長さよりも小さいことを特徴とする請求項
    1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 転写材搬送経路上で前記転写材搬送方向
    最上流側の電圧印加手段に最も近い前記転写材搬送手段
    は、前記転写材担持搬送手段と、該転写材担持搬送手段
    の外周面に接触可能な回転体とを有することを特徴とす
    る請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 転写材搬送経路上で前記転写材搬送方
    向最上流側の電圧印加手段に最も近い前記転写材搬送手
    段は、前記像担持体と前記電圧印加手段との間に形成さ
    れる画像転写位置に転写材の搬送タイミングを合わせる
    レジスト回転体対により構成したことを特徴とする請求
    項8に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記転写材担持搬送手段による転写材
    搬送経路は、少なくとも鉛直方向或いは斜め方向の搬送
    経路を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか
    1項に記載の画像形成装置。
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