JPH111015A - サーマルヘッドの駆動方法 - Google Patents
サーマルヘッドの駆動方法Info
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Abstract
に防止できるようにする。 【解決手段】文字、記号等のキャラクタを印字するため
の1ライン分のメイン印字データを作成し、各発熱抵抗
素子を例えば4個ずつのブロックに分割し、各ブロック
にうち、各ブロック内における全発熱抵抗素子の数に対
するメイン印字データが入力される発熱抵抗素子数の比
が予め定めた規定値以下になるブロックを導出し、導出
したブロックにおいてメイン印字データが入力される発
熱抵抗素子を前加熱するためのサブ印字データを作成す
る。そして、各発熱抵抗素子のうちメイン印字データが
入力される発熱抵抗素子の総数が、予め定めた設定値以
上であるかどうかを判断して、設定値以上であるときに
サブストローブ信号を発生し、サブ印字データが入力さ
れる発熱抵抗素子に通電して前加熱を行い、この前加熱
によって駆動電源1の電圧変動によるエネルギ不足を補
う。
Description
ト数分の発熱抵抗素子を駆動電源に並列に接続して成る
サーマルヘッドの駆動方法に関する。
サーマルヘッドは、通常1ラインのドット数に相当する
数の発熱抵抗素子が基板上に配列されて駆動電源に並列
接続されて構成され、印字データが入力される発熱抵抗
素子が選択的に通電されることにより発熱抵抗素子が発
熱し、発熱抵抗素子の熱によって印字用テープの感熱層
が破壊されてテープの下地の黒色が現れ、所定の文字や
記号等が印字されるようになっている。
例えば図5に示すように構成されている。
発熱抵抗素子であり、1ラインのドット数(例えば96
ドット)に相当する数(n=96)が図示しない基板上
に配列されている。1は駆動電源であり、各発熱抵抗素
子R1〜Rnがこの駆動電源1に並列に接続されている。
2はテープ印字装置の制御部であり、例えばマイクロコ
ンピュータにより構成され、装置各部の制御を行うのは
勿論のこと、キーボードの操作により入力された文字、
記号、図形などのキャラクタデータを印字するためのド
ットデータである印字データを作成し、これら印字デー
タを各発熱抵抗素子R1〜Rnに選択的に入力すべく、ヘ
ッドドライバ3にシリアル送信する。
部であり、制御部2の制御により一定の印字周期毎に所
定パルス幅のストローブ信号を出力する。G1、G2、G
3、…、Gnはゲートであり、それぞれ一方の入力端には
ストローブ発生部4からのストローブ信号が入力される
と共に他方の入力端には制御部2からの印字データが入
力されるようになっており、ストローブ信号と印字デー
タの双方が入力されたときに、これらゲートG1〜Gnの
出力が例えばハイレベルからローレベルに反転して各発
熱抵抗素子R1〜Rnに駆動電源1からの電流が流れる。
のうち制御部2からの印字データが入力されたものだけ
が選択的に通電されるが、図6に示すように印字周期T
の間にパルス幅tのストローブ信号Stが出力され、印
字データの入力された発熱抵抗素子に選択的に通電が行
われると、同図に示すように、駆動電源1の端子電圧V
dが電圧降下によって変動する。
ターンによって異なり、これについて説明する。いま図
7に示すように、1ラインの総ドット数を上記したよう
に96ドットとして、四角の枠内に“H”の文字を太く
印字する場合に、図7中のラインLa、Lb、Lcを例
にとると、ラインLaでは全ドットに相当する全ての発
熱抵抗素子R1〜Rn(n=96)に通電し、ラインLb
では枠の上辺、下辺の例えば2ドットずつの計4ドット
分の発熱抵抗素子に通電し、ラインLcでは上辺、下辺
の4ドットと“H”の文字の例えば56ドットとの計6
0ドット分の発熱抵抗素子に通電する必要がある。
ーブ信号のパルス幅tは一定であるため、ドット数の多
いほど即ち通電すべき発熱抵抗素子の数が多いほど一度
に多くの電流が流れるため、駆動電源1の電圧変動は大
きくなり、図7の各ラインLa、Lb、Lcでは、Lb
<Lc<Laの順で電圧変動が大きくなる。
印字に要するエネルギは比較的安定しているため、印字
の際にかすれが生じることはない。一方、ラインLaで
は電圧変動は大きくても、印字ドットが連続しているた
め、互いに隣接する発熱抵抗素子の熱の影響により感熱
破壊が十分に進み、連続する印字ドットにおいてほとん
ど印字かすれが生じないのである。
の一部である印字ドットの連続部分における印字かすれ
は生じないが、枠の上辺、下辺の相当するドットが文字
部分から離れているために、電圧変動の影響により枠の
上辺、下辺のドットに対応する発熱抵抗素子が発熱不足
となり、枠全体の印字結果を見たときにこのラインLc
の部分だけ枠が細くなってしまう。
法では、上記したようにストローブ信号のパルス幅tが
一定であるため、上記したラインLcのような印字かす
れを防止するには、駆動電源1に容量の大きなものを当
初から使用することが考えられるが、この場合上記した
ラインLbのように印字ドット数が少ないところにおい
て、逆に過熱状態となって印字の際ににじみが生じ、更
にコスト的にも電源が高価になるといった問題が発生す
る。
量の小さいものを使用すると、過熱による印字の際のに
じみが生じることは防止できても、電圧変動による印字
かすれを防止することはできず、容量の小さい電源を使
用しても印字かすれが生じないようにするには、例えば
上記したラインLcにおける印字ドットが連続する部分
のドット数を制限して、電圧変動をできる限り抑制する
ことが考えられるが、複雑な処理が必要で印字かすれを
確実に防止することは困難である。
に記載のように、印字により駆動電源の電圧が所定値以
下に低下したときに、電源電圧が回復するまで次の印字
タイミングを遅延させることも提案されているが、この
ように印字タイミングを遅延させると、印字周期が延び
て印字終了までの時間が長くなるという問題がある。こ
の発明が解決しようとする課題は、印字ドットを制限せ
ず、印字周期を変えることもなく、駆動電源の電圧変動
による印字かすれを未然に防止できるようにすることに
ある。
は、1ラインのドット数分の発熱抵抗素子を駆動電源に
並列に接続して成るサーマルヘッドであって、前記各発
熱抵抗素子に選択的に印字データを入力し、印字データ
を入力した前記発熱抵抗素子に前記駆動電源により通電
して1ライン分を印字し、これを所定の印字周期で繰り
返すサーマルヘッドの駆動方法において、前記印字周期
毎に、前記各発熱抵抗素子を所定数ずつのブロックに分
割し、これら各ブロックのうち、ブロック内の全発熱抵
抗素子数に対する前記印字データが入力される発熱抵抗
素子数の比が予め定めた規定値以下になるブロックを導
出すると共に、前記各発熱抵抗素子のうち印字データが
入力される前記発熱抵抗素子の総数が予め定めた設定値
以上であるかどうかを判断し、設定値以上であるとき
に、前記導出したブロックにおける前記印字データが入
力される前記発熱抵抗素子への前記駆動電源による通電
開始を他の前記ブロックよりも早めることを特徴として
いる。
のうち印字データが入力される発熱抵抗素子の総数が予
め定めた設定値以上であり、各ブロックのうち、ブロッ
ク内の全発熱抵抗素子数に対する印字データが入力され
る発熱抵抗素子数の比が予め定めた規定値以下になるブ
ロックでは、駆動電源の電圧変動による印字かすれが生
じると予測される。そして、これら印字かすれが生じる
と予測されるブロックの発熱抵抗素子に対して、他の発
熱抵抗素子よりも先に通電が開始されて印字かすれが生
じない程度のエネルギがこれらの発熱抵抗素子に与えら
れ、駆動電源の電圧変動による印字かすれが防止され
る。
したり、印字周期を変えたりすることがなく、複雑な処
理が不要で、印字終了までの時間が長くなることもな
く、印字かすれを確実に防止することが可能になる。
周期における前記駆動電源の初期電圧が予め定めた所定
電圧以下であるかどうかを判断し、所定電圧以下である
ときに、前記導出したブロックにおける印字データが入
力される前記発熱抵抗素子への前記駆動電源による通電
開始を他の前記ブロックよりも早めるようにしてもよ
い。
いものを使用しても、電圧変動による印字かすれを防止
することができるため、駆動電源の容量を小さくしてコ
ストの低減を図ることが可能である。
した一実施形態について図1ないし図4を参照して説明
する。尚、本実施形態において、サーマルヘッド及びそ
の駆動回路の基本的な構成は図5に示すものと同じであ
るため、以下において重複した説明は省略し、相違点に
ついて図5も参照しつつ説明する。
文字、記号、図形などのキャラクタを印字するためのド
ットデータである1ライン分(例えば96ドット)の印
字データ(以下これをメイン印字データと称する)がテ
ープ印字装置の制御部2(図5参照)により作成され
る。
照)が例えば4個ずつのブロックに分割され、作成され
たメイン印字データに基づき、これら各ブロック内の全
発熱抵抗素子の数(ここでは、“4”)に対するメイン
印字データが入力される発熱抵抗素子数の比(以下これ
をデューティと称する)が予め定めた規定値(例えば2
/4)以下になるブロックが制御部2により導出され、
導出されたブロックにおいてメイン印字データが入力さ
れる発熱抵抗素子を前加熱するためのサブ印字データが
制御部2により作成される。
成されたメイン印字データが入力される発熱抵抗素子の
総数が、予め定めた設定値(例えば“60”)以上であ
るかどうかの判断が制御部2により行われ、設定値以上
であるときに、前加熱すべく導出されたブロックの発熱
抵抗素子のうち、メイン印字データが入力される発熱抵
抗素子への駆動電源1による通電開始を他のブロックよ
りも早めるために、制御部2によりストローブ発生部4
が駆動されてサブストローブ信号が発生され、このサブ
ストローブ信号が各ゲートG1〜Gnに供給される。尚、
駆動電源1の電圧が所定値以下であるときに、サブスト
ローブ信号が発生されるようになっている。
たように制御部2によって作成されたサブ印字データ及
びサブストローブ信号の双方が入力されるゲートを介し
て、駆動電源1の電圧変動により印字かすれを生じると
予測されるドットに対応する発熱抵抗素子が通電されて
前加熱が行われ、この前加熱によって駆動電源1の電圧
変動によるエネルギ不足が補われる。
ローブ発生部4から従来のストローブ信号と同様のメイ
ンストローブ信号が発生されて各ゲートG1〜Gnに供給
されると共に、制御部2からメイン印字データが供給さ
れ、各ゲートG1〜Gnのうちこれらメイン印字データ及
びメインストローブ信号の双方が入力されるゲートを介
して発熱抵抗素子の通電が行われ、1ライン分の印字が
行われるのである。尚、実際にはサブストローブ信号と
メインストローブ信号との区別はなく、制御プログラム
による処理上、サブとメインとに分けられているのであ
る。
し図3のフローチャートを参照して説明する。
により入力された文字、記号等のキャラクタを印字する
ための1ライン(96ドット)分のメイン印字データが
作成され(ステップS1)、続いて次データつまり次の
1ライン分のメイン印字データの作成要求があるか否か
の判定がなされ(ステップS2)、この判定結果がNO
であれば次データの作成要求があるまでこの判定が繰り
返され、判定結果がYESになれば、ステップS1にお
いて作成されたメイン印字データに基づいてサブ印字デ
ータが作成される(ステップS3)。
子R1〜Rn(図5参照)が例えば4個ずつのブロックに
分割され、これらのブロックのうちデューティが規定値
である例えば2/4以下になるブロックが導出され、導
出されたブロックにおいてメイン印字データが入力され
る発熱抵抗素子を前加熱すべく、メイン印字データと同
様のサブ印字データが作成されるのである。
ト数、即ち全発熱抵抗素子R1〜Rnのうち作成されたメ
イン印字データが入力される発熱抵抗素子の総数がカウ
ントされ(ステップS4)、ステップS3の処理により
作成されたサブ印字データが制御部2からヘッドドライ
バ3にシリアル送信され(ステップS5)、その後動作
は終了する。
信号の発生割込ルーチンが印字周期の立上がりに同期し
て実行され、図2に示すように、図1のステップS5の
処理により送信されたサブ印字データがラッチされ(ス
テップT1)、更に図1のステップS1の処理により作
成されたメイン印字データが制御部2からヘッドドライ
バ3にシリアル送信される(ステップT2)。
S4の処理によりカウントされた印字すべきドット数、
つまり各発熱抵抗素子R1〜Rnのうち作成されたメイン
印字データが入力される発熱抵抗素子の総数が予め定め
た設定値である例えば“60”以上であるかどうかの判
定がなされ(ステップT3)、この判定結果がYESで
あれば、電圧検出手段により検出された駆動電源1の電
圧値がアナログ/デジタル(A/D)変換される(ステ
ップT4)。
た電圧値が9.5V以下であるか否かの判定がなされ
(ステップT5)、この判定結果がYESであれば、駆
動電源1の電圧変動による印字かすれが生じると予測さ
れるため、ストローブ発生部4からサブストローブ信号
が発生され(ステップT6)、その後ステップT3の判
定結果がNOである場合及びステップT5の判定結果が
NOである場合と共にステップT7に移行し、メインス
トローブ信号の発生割込ルーチンがセットされ(ステッ
プT7)、サブストローブ信号の発生割込ルーチンは終
了する。
セットされたメインストローブ信号の発生割込ルーチン
が実行される。この割込ルーチンでは、まず図3に示す
ように、メインストローブ信号が出力中か否かの判定が
なされ(ステップU1)、この判定結果がNOであれば
サブストローブ信号及びサブ印字データによる前加熱の
状態にあるため、図2のステップT2の処理により送信
されたメイン印字データがラッチされる(ステップU
2)。
ブ信号の出力が開始されると共に(ステップU3)、制
御部2の内蔵タイマ等による250μsec周期で、こ
のメインストローブ信号の発生割込ルーチンが繰り返さ
れるようセットされ(ステップU4)、次データの作成
要求がなされ(ステップU5)、その後一旦この割込ル
ーチンは終了して再びスタートに戻る。
されるが、2回目以降ではすでにメインストローブ信号
が出力されているため、このステップU1の判定結果は
YESとなってステップU6に移行し、電圧検出手段に
より検出された駆動電源1の電圧値がA/D変換され
(ステップU6)、A/D変換された電圧値に基づいて
発熱抵抗素子に通電されたエネルギ値(通電エネルギ)
が導出される(ステップU7)。
エネルギ値の変換テーブルが予め作成されて制御部2の
内蔵のメモリ等に格納されており、ステップU6で得ら
れた電圧値に対応するエネルギ値がテーブルから読み取
られて導出されるようになっている。
処理により導出されたエネルギ値が現在の雰囲気温度に
おけるエネルギ値に合致するように温度補正され(ステ
ップU8)、このメインストローブ信号の発生割込ルー
チンを繰り返す毎にステップU7、U8の処理によって
得られたエネルギ値が累積計算されて通電エネルギの積
算値が求められ(ステップU9)、この通電エネルギの
積算値が予め定められたしきい値に達するか、或いはこ
のメインストローブ信号の発生割り込みルーチンの繰り
返し回数が所定回数に達するという通電終了条件が満た
されたか否かの判定がなされる(ステップU10)。
の判断基準となるしきい値は、発熱抵抗素子により印字
用テープの感熱破壊が十分行われるエネルギ値に設定さ
れ、このようにしきい値を設定することによって過熱に
よる印字の際のにじみを防止することができる。また、
通電終了条件であるメインストローブ信号の発生割込ル
ーチンの繰り返し回数の判断基準となる所定回数は、こ
の割込ルーチンの繰り返し周期(250μsec)と印
字周期Tとの関係で決定され、メインストローブ信号の
出力停止が印字周期Tの終端より先になるように決定さ
れる。
の判定結果がYESであれば、メインストローブ信号の
出力が停止され(ステップU11)、その後この割込ル
ーチンは終了する一方、ステップU10の判定結果がN
Oであれば、通電終了条件は満たされていないため継続
してメインストローブ信号を出力する必要があると判断
されるため、一旦この割込ルーチンは終了して再びスタ
ートに戻り、このステップU10の判定結果がYESに
なるまでステップU1、U6〜U10の処理が繰り返さ
れるのである。
イミングについて図4を参照して説明すると、図4
(a)に示すように、印字周期Tの立上がりのタイミン
グで上記したサブストローブ信号の発生割込ルーチン
(図2参照)がスタートし、この割込ルーチンにおける
サブ印字データのラッチ処理(図2のステップT1参
照)のためのラッチ信号が図4(c)に示すタイミング
で出力され、サブ印字データのラッチが行われる。
ーチンにおけるサブストローブ信号の出力処理(図2の
ステップT6参照)によるサブストローブ信号が、図4
(d)に示すようにストローブ発生部4から各ゲートG
1〜Gnにt’時間出力され、各ゲートG1〜Gnのうち、
図4(c)のラッチ信号によりラッチされたサブ印字デ
ータとサブストローブ信号の双方が入力されるゲートを
介して発熱抵抗素子に駆動電源1からの電流が通流さ
れ、前過熱が行われる。
ーチンにおいてメインストローブ信号の発生割込ルーチ
ンがセットされることにより(図2のステップT7参
照)、図4(b)に示すように“0”回目のメインスト
ローブ信号の発生割込ルーチン(図3参照)がスタート
し、この割込ルーチンのメイン印字データのラッチ処理
(図3のステップU2参照)のラッチ信号が図4(c)
に示すタイミングで出力され、メイン印字データのラッ
チが行われる。
ルーチンにおけるメインストローブ信号の出力処理(図
3のステップU3参照)によるメインストローブ信号
が、図4(d)に示すようにストローブ発生部4から各
ゲートG1〜Gnに出力され、各ゲートG1〜Gnのうち、
図4(c)のラッチ信号によりラッチされたメイン印字
データとメインストローブ信号の双方が入力されるゲー
トを介して発熱抵抗素子に駆動電源1からの電流が通流
され、印字が開始される。
ーチンにおけるこの割込ルーチンの250μsecの繰
り返し周期のセット(図3のステップU4参照)によ
り、この“0”回目のメインストローブ信号の発生割込
ルーチンはスタートから250μsec後に一旦終了
し、その後図4(b)に示すように、次の“1”回目の
メインストローブ信号の発生割込ルーチンが直ぐにスタ
ートし、この割込ルーチンの通電エネルギの積算処理
(図3のステップU9参照)により発熱抵抗素子に通電
されたエネルギ値が累積計算され、図4(e)に示すよ
うに通電エネルギの積算値が求められ、このエネルギ値
の積算値或いはメインストローブ信号の発生割込ルーチ
ンの繰り返し回数から、通電終了条件の成否の判定(図
3のステップU10参照)が行われる。
ば、図4(b)に示すように“2”回目更には“3”回
目、…、“n”回目のメインストローブ信号の発生割込
ルーチンが250μsecの周期で繰り返し行われ、通
電終了条件が成立すればメインストローブ信号の発生割
込ルーチンが終了して図4(d)に示すようにメインス
トローブ信号の出力が停止され、1ライン分の印字が終
了する。
cを印字する際に、このラインLcにおける枠の上辺、
下辺のドットに対応する発熱抵抗素子がサブストローブ
信号により前加熱され、駆動電源1の電圧変動に起因し
たエネルギ不足が補償され、この部分の印字かすれが未
然に防止されるのである。
aでは印字かすれが生じるおそれはないため、上記した
サブストローブ信号の発生割込ルーチンにおけるステッ
プT3の判定結果がNOとなり、サブストローブ信号が
出力されることはない(図4(d)中の1点鎖線参
照)。
のように印字ドットを制限したり、印字周期を変えたり
することがなく、複雑な処理が不要で、しかも印字終了
までの時間が長くなることもなく、駆動電源1の電圧変
動による印字かすれを確実に防止することが可能にな
る。
9.5V)以下のときにサブストローブ信号を出力する
ようにしているため(図2のステップT5参照)、駆動
電源1に容量の小さいものを使用しても電圧変動による
印字かすれを防止することが可能になり、駆動電源1の
容量を小さくしてコストの低減を図ることができる。
圧値が所定値以下のときにサブストローブ信号を出力す
るようにした場合について説明したが、このような電圧
値の条件は必ずしも設けなくてもよい。
プ印字装置に適用した場合について説明しているが、特
にテープ印字装置に限定されるものではなく、サーマル
ヘッドを使用する装置に対してこの発明を適用すること
が可能であり、上記実施形態の場合と同等の効果を得る
ことができる。
よれば、印字かすれが生じると予測されるブロックの発
熱抵抗素子に対して、他の発熱抵抗素子よりも先に通電
が開始されるため、従来のように印字ドットを制限した
り、印字周期を変えたりすることがなく、複雑な処理が
不要でしかも印字終了までの時間が長くなることもな
く、印字かすれを確実に防止することが可能になり、種
々の印字装置におけるサーマルヘッドに対して有効であ
る。
動電源に容量の小さいものを使用しても、電圧変動によ
る印字かすれを防止することができるため、駆動電源の
容量を小さくすることが可能で、駆動電源に要するコス
トの低減を図ることが可能である。
ートである。
る。
る。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 1ラインのドット数分の発熱抵抗素子を
駆動電源に並列に接続して成るサーマルヘッドであっ
て、前記各発熱抵抗素子に選択的に印字データを入力
し、印字データを入力した前記発熱抵抗素子に前記駆動
電源により通電して1ライン分を印字し、これを所定の
印字周期で繰り返すサーマルヘッドの駆動方法におい
て、 前記印字周期毎に、前記各発熱抵抗素子を所定数ずつの
ブロックに分割し、これら各ブロックのうち、ブロック
内の全発熱抵抗素子数に対する前記印字データが入力さ
れる発熱抵抗素子数の比が予め定めた規定値以下になる
ブロックを導出すると共に、 前記各発熱抵抗素子のうち印字データが入力される前記
発熱抵抗素子の総数が予め定めた設定値以上であるかど
うかを判断し、 設定値以上であるときに、前記導出したブロックにおけ
る前記印字データが入力される前記発熱抵抗素子への前
記駆動電源による通電開始を他の前記ブロックよりも早
めることを特徴とするサーマルヘッドの駆動方法。 - 【請求項2】 前記印字周期における前記駆動電源の初
期電圧が予め定めた所定電圧以下であるかどうかを判断
し、所定電圧以下であるときに、前記導出したブロック
における印字データが入力される前記発熱抵抗素子への
前記駆動電源による通電開始を他の前記ブロックよりも
早めることを特徴とする請求項1に記載のサーマルヘッ
ドの駆動方法。
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