JP4631237B2 - 感熱記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーマルヘッドに搭載された複数の発熱素子を選択的に発熱駆動して、該サーマルヘッドと被印字媒体とを相対的に移動させながら記録を行う感熱記録装置に関し、特に、前記サーマルヘッドの各発熱させられるべき発熱素子の上下2個の発熱素子の発熱駆動の有無を考慮することによって、簡易な処理で千鳥印字パターンの場合における印字ドットの滲みによるつぶれを確実に防止できると共に、駆動電源の電圧変動による印字のかすれを効果的に防止できて高品位の印字が可能な感熱記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、サーマルヘッドを用いた各種の感熱記録装置が提案されている。
例えば、特開平11−1015号公報に記載されたサーマルヘッドの駆動方法では、1ラインのドット数分の発熱抵抗素子を駆動電源に並列に接続して成るサーマルヘッドであって、前記各発熱抵抗素子に選択的に印字データを入力し、印字データを入力した前記発熱抵抗素子に前記駆動電源により通電して1ライン分を印字し、これを所定の印字周期で繰り返すサーマルヘッドの駆動方法において、前記印字周期毎に、前記各発熱抵抗素子を所定数ずつのブロックに分割し、これら各ブロックのうち、ブロック内の全発熱抵抗素子数に対する前記印字データが入力される発熱抵抗素子数の比が予め定めた規定値以下になるブロックを導出すると共に、前記各発熱抵抗素子のうち印字データが入力される前記発熱抵抗素子の総数が予め定めた設定値以上であるかどうかを判断し、設定値以上であるときに、前記導出したブロックにおける前記印字データが入力される前記発熱抵抗素子への前記駆動電源による通電開始を他の前記ブロックよりも早めるサーマルヘッドの駆動方法が採用されている。
これにより、各発熱抵抗素子のうち印字データが入力される発熱抵抗素子の総数が予め定めた設定値以上であり、各ブロックのうち、ブロック内の全発熱抵抗素子数に対する印字データが入力される発熱抵抗素子数の比が予め定めた規定値以下になるブロックでは、駆動電源の電圧変動による印字かすれが生じると予測される。そして、これら印字かすれが生じると予測されるブロックの発熱抵抗素子に対して、他の発熱抵抗素子よりも先に通電が開始されて印字かすれが生じない程度のエネルギがこれらの発熱抵抗素子に与えられ、駆動電源の電圧変動による印字かすれが防止される。また、印字ドットを制限したり、印字周期を変えたりすることがなく、複雑な処理が不要で、印字終了までの時間が長くなることもなく、印字かすれを確実に防止することが可能になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平11−1015号公報に記載されたサーマルヘッドの駆動方法においては、各発熱抵抗素子を所定数ずつのブロックに分割して、ブロック単位で印字かすれが生じると予測されるブロックの発熱抵抗素子に対して、他の発熱抵抗素子よりも先に通電が開始されるため、現在発熱させるべき発熱素子の上下に隣接する発熱素子の発熱状態は全く考慮されていない。
【0004】
ここで、上記従来のサーマルヘッドの駆動方法による発熱素子の蓄熱状態の変化を、印字パターンが千鳥パターンの場合の一例について図8及び図9に基づいて説明する。図8は従来のサーマルヘッドの千鳥パターン印字時の場合における、1ブロックの発熱素子の表面温度の変化の一例を模式的に示す図で、(A)は千鳥パターン印字時の初期状態を示す図、(B)は千鳥パターン印字時の所定長さ印字した場合の状態を示す図である。図9は従来のサーマルヘッドの駆動方法により黒ベーステープに白インクリボンで千鳥パターンを所定長さ印字した一例を示す拡大平面図である。
【0005】
図8(A)に示すように、サーマルヘッド100の発熱抵抗素子を4個ずつのブロックに分割して、ブロック単位で千鳥パターンの印字を行う場合には、1ブロックを構成する各発熱抵抗素子101、103と各発熱抵抗素子102、104とは、交互に発熱駆動される。また、千鳥パターンの印字の場合には、上記サーマルヘッドの駆動方法では、当該ブロックは、印字かすれが発生すると予測されるため、他の発熱抵抗素子よりも先に通電が開始される。
従って、初期状態においては、各発熱抵抗素子101、102、103、104は蓄熱されていないため、各発熱抵抗素子101、103を発熱駆動し、各発熱抵抗素子102、104を休止した際の、ヘッド表面温度の分布は、温度曲線105に示すように、各発熱抵抗素子101、103の表面温度は、印字する所定の高温まで上昇すると共に、各発熱抵抗素子102、104の表面温度は、印字しない所定の低温まで低下している。尚、各発熱抵抗素子102、104を発熱駆動し、各発熱抵抗素子101、103を休止した際も、同様な表面温度分布になる。
【0006】
しかし、図8(B)に示すように、千鳥パターンを所定長さ印字した場合には、各発熱抵抗素子101、102、103、104は、他の発熱抵抗素子よりも先に通電が開始されて休止時間が短く、蓄熱されるため、各発熱抵抗素子101、103を発熱駆動し、各発熱抵抗素子102、104を休止した際の、ヘッド表面温度の分布は、温度曲線106に示すように、各発熱抵抗素子101、103の表面温度は、印字する所定の高温まで上昇しているが、各発熱抵抗素子102、104の表面温度は、その影響を大きく受けて、印字しない所定の低温まで低下していない。このような各発熱抵抗素子101、102、103、104の表面温度の全体的な上昇は、千鳥パターンの印字長さが長くなるに従って、顕著になる。尚、各発熱抵抗素子102、104を発熱駆動し、各発熱抵抗素子101、103を休止した際も、同様な表面温度分布になる。
【0007】
このため、図9に示すように、上記サーマルヘッドの駆動方法により、固定されたサーマルヘッド100に対して、黒ベーステープ107を矢印108方向(図9中、左方向)に相対移動させながら、白インクリボンで千鳥パターンを印字した場合には、初期状態には、高品位な千鳥パターンの印字がされているが、千鳥パターンの印字長さが長くなるに従って、印字のにじみ、ツブレ等の不具合が生じるという問題がある。このような問題は、サーマルヘッドの発熱素子の高密度化に伴い、現在発熱させるべき発熱素子は、特に上下に隣接した発熱素子の蓄熱状態の影響を受けて、印字のにじみ、ツブレ等の不具合が生じ、印字パターンが千鳥パターンの場合には、顕著に発生するという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、サーマルヘッドの各発熱させられるべき発熱素子の上下2個の発熱素子の発熱駆動の有無を考慮することによって、簡易な処理で千鳥印字パターンの場合における印字ドットの滲みによるつぶれを確実に防止できると共に、駆動電源の電圧変動による印字のかすれを効果的に防止できて高品位の印字が可能な感熱記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係る感熱記録装置は、複数の発熱素子が設けられたサーマルヘッドと、前記発熱素子を選択的に発熱駆動する発熱駆動手段とを備え、前記サーマルヘッドと被印字媒体とを相対移動させながら記録を行う感熱記録装置において、前記サーマルヘッドの発熱させられるべき発熱素子の中から該発熱素子の前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に隣接する一対の発熱素子が発熱駆動されない発熱素子を第1発熱素子として抽出する第1発熱素子抽出手段と、前記各第1発熱素子から前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に2個隣りに位置する発熱素子が発熱させられるべき発熱素子か否かを判定する第1判定手段と、前記第1判定手段により2個隣りに位置する発熱素子が発熱させられるべき発熱素子であると判定された第1発熱素子を第2発熱素子として抽出する第2発熱素子抽出手段と、前記第1発熱素子から前記第2発熱素子を除いた発熱させられるべき発熱素子を第3発熱素子として抽出する第3発熱素子抽出手段と、前記第3発熱素子への通電開始を他の発熱させられるべき発熱素子よりも早めるように前記発熱駆動手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
このような特徴を有する請求項1に係る感熱記録装置においては、サーマルヘッドの発熱させられるべき発熱素子の中から該発熱素子の前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に隣接する一対の発熱素子が発熱駆動されない発熱素子が、第1発熱素子として抽出される。また、第1判定手段によって、各第1発熱素子から前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に2個隣りに位置する発熱素子が発熱させられるべき発熱素子か否かが判定される。そして、この第1判定手段によって各第1発熱素子から2個隣りに位置する発熱素子が発熱させられるべき発熱素子であると判定された第1発熱素子が、第2発熱素子として抽出される。更に、この第1発熱素子から前記第2発熱素子を除いた発熱させられるべき発熱素子が、第3発熱素子として抽出される。そして、この第3発熱素子は、他の発熱させられるべき発熱素子よりも早めに通電開始がされるように発熱駆動される。
これにより、各発熱させられるべき発熱素子の上下2個の発熱素子の発熱状態が考慮されて、各発熱させられるべき発熱素子の通電開始時期が設定されるため、簡易な処理で千鳥印字パターンの場合における、近傍に位置する発熱素子の発熱の影響による印字ドットの滲みによるつぶれを確実に防止できると共に、第3発熱素子として抽出される発熱素子の通電開始を早めることによって印字のかすれを効果的に防止できて高品位の印字が可能となる。
【0011】
また、請求項2に係る感熱記録装置は、請求項1に記載の感熱記録装置において、前記第1発熱素子抽出手段は、前記発熱させられるべき発熱素子の中から該発熱素子の前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に隣接する一対の発熱素子が発熱駆動されない発熱素子を第1発熱素子として抽出すると共に、前記発熱させられるべき発熱素子の中から該発熱素子の前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に2個に限り隣接して発熱駆動される該2個の発熱素子を第1発熱素子として抽出することを特徴とする。
【0012】
このような特徴を有する請求項2に係る感熱記録装置では、請求項1に記載の感熱記録装置において、発熱させられるべき発熱素子の中から該発熱素子の前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に隣接する一対の発熱素子が発熱駆動されない発熱素子が、第1発熱素子として抽出されると共に、この発熱させられるべき発熱素子の中から該発熱素子の前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に2個に限り隣接して発熱駆動される該2個の発熱素子が、第1発熱素子として抽出される。また、第1判定手段によって、各第1発熱素子から前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に2個隣りに位置する発熱素子が発熱させられるべき発熱素子か否かが判定される。そして、この第1判定手段によって各第1発熱素子から2個隣りに位置する発熱素子が発熱させられるべき発熱素子であると判定された第1発熱素子が、第2発熱素子として抽出される。更に、この第1発熱素子から前記第2発熱素子を除いた発熱させられるべき発熱素子が、第3発熱素子として抽出される。そして、この第3発熱素子は、他の発熱させられるべき発熱素子よりも早めに通電開始がされるように発熱駆動される。
これにより、各発熱させられるべき発熱素子のうち1個単独で発熱駆動される発熱素子や2個単独で発熱駆動される発熱素子の上下2個の発熱素子の発熱状態が考慮されて、各発熱させられるべき発熱素子の通電開始時期が設定されるため、簡易な処理で千鳥印字パターンの場合における、近傍に位置する発熱素子の発熱の影響による印字ドットの滲みによるつぶれを更に確実に防止できると共に、第3発熱素子として抽出される発熱素子の通電開始を早めることによって印字のかすれをより効果的に防止できて高品位の印字が可能となる。
【0013】
また、請求項3に係る感熱記録装置は、請求項1又は請求項2に記載の感熱記録装置において、前記サーマルヘッドの発熱させられるべき発熱素子の個数をカウントするカウント手段を備え、前記制御手段は、前記カウント手段によってカウントされた発熱素子の個数が所定個数以上の場合に、前記第3発熱素子への通電開始を他の発熱させられるべき発熱素子よりも早めるように前記発熱駆動手段を制御することを特徴とする。
【0014】
このような特徴を有する請求項3に係る感熱記録装置では、請求項1又は請求項2に記載の感熱記録装置において、サーマルヘッドの発熱させられるべき発熱素子の個数が所定個数以上の場合に、前記第3発熱素子への通電開始は、他の発熱させられるべき発熱素子よりも早めに通電開始がされるように発熱駆動される。
これにより、駆動電源に容量の小さいものを使用しても、電圧変動による印字のかすれを効果的に防止できるため、高品位の印字が可能になると共に、駆動電源に要する製造コストの削減化を図ることができる。
【0015】
また、請求項4に係る感熱記録装置は、請求項3に記載の感熱記録装置において、環境温度を検出する温度検出手段を備え、前記カウント手段によってカウントされた個数が前記所定個数未満の場合で、且つ、前記温度検出手段によって検出される環境温度が所定温度より低い場合には、前記第1発熱素子抽出手段は、前記発熱させられるべき発熱素子の中から該発熱素子の前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に隣接する一対の発熱素子が発熱駆動されない発熱素子を第1発熱素子として抽出して、前記制御手段は、前記第3発熱素子への通電開始を他の発熱させられるべき発熱素子よりも早めるように前記発熱駆動手段を制御することを特徴とする。
【0016】
このような特徴を有する請求項4に係る感熱記録装置では、請求項3に記載の感熱記録装置において、サーマルヘッドの発熱させられるべき発熱素子の個数が所定個数未満の場合で、且つ、環境温度が所定温度より低い場合には、発熱させられるべき発熱素子の中から該発熱素子の前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に隣接する一対の発熱素子が発熱駆動されない発熱素子が、第1発熱素子として抽出される。また、第1判定手段によって、各第1発熱素子から前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に2個隣りに位置する発熱素子が発熱させられるべき発熱素子か否かが判定される。そして、この第1判定手段によって各第1発熱素子から2個隣りに位置する発熱素子が発熱させられるべき発熱素子であると判定された第1発熱素子が、第2発熱素子として抽出される。更に、この第1発熱素子から前記第2発熱素子を除いた発熱させられるべき発熱素子が、第3発熱素子として抽出される。そして、この第3発熱素子は、他の発熱させられるべき発熱素子よりも早めに通電開始がされるように発熱駆動される。
これにより、サーマルヘッドの発熱させられるべき発熱素子の個数が所定個数未満の場合で、且つ、環境温度が所定温度よりも低い場合には、各発熱させられるべき発熱素子のうち1個単独で発熱駆動される発熱素子だけの通電開始時期を考慮すればよいため、より簡易な処理で千鳥印字パターンの場合における、印字ドットの滲みによるつぶれを確実に防止できると共に、印字のかすれをより効果的に防止できて高品位の印字が可能となる。また、駆動電源に容量の小さいものを使用しても、電圧変動による印字のかすれを効果的に防止できるため、高品位の印字が可能になると共に、駆動電源に要する製造コストの削減化を図ることができる。
【0017】
更に、請求項5に係る感熱記録装置は、請求項4に記載の感熱記録装置において、前記カウント手段によってカウントされた個数が前記所定個数未満の場合で、且つ、前記温度検出手段によって検出される環境温度が所定温度以上の場合には、前記制御手段は、全ての発熱させられるべき発熱素子への通電開始をほぼ同時に行うように前記発熱駆動手段を制御することを特徴とする。
【0018】
このような特徴を有する請求項5に係る感熱記録装置では、請求項4に記載の感熱記録装置において、サーマルヘッドの発熱させられるべき発熱素子の個数が所定個数未満の場合で、且つ、環境温度が所定温度以上の場合には、各発熱させられるべき発熱素子の通電開始時期をほぼ同時に行うように設定すればよいため、より簡易な処理で千鳥印字パターンの場合における、印字ドットの滲みによるつぶれを確実に防止できると共に、印字のかすれをより効果的に防止できて高品位の印字が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る感熱記録装置について、本発明をテープ印字装置につき具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るテープ印字装置の概略構成について図1及び図2に基づき説明する。図1は本実施形態に係るテープ印字装置の概略外観図で、(A)は概略上方外観図、(B)は概略右側方外観図である。図2は本実施形態に係るテープ印字装置の制御構成を示すブロック図である。
【0020】
図1に示すように、テープ印字装置1には、文書データからなるテキストを作成するための文字入力キー2、テキストの印字を指令する印字キー3、及び、改行指令や各種処理の実行、選択を指令するリターンキーR、文字等のキャラクタを複数行に渡って表示する液晶ディスプレイ7上でカーソルを上下、左右に移動させるカーソルキーC等を設けたキーボード6、及び、後述のテープカセット35(図3参照)を収納するカセット収納部8が収納カバー8Aで覆われて配設されている。また、このキーボード6の下側には、制御回路部が構成される制御基板12が配設され、この制御基板12の先端部下面には、環境温度を検出するためのサーミスタ13が取り付けられている。また、カセット収納部8の左側面部には、印字されたテープが排出されるラベル排出口16が形成され、該カセット収納部8の右側面部には、電源アダプタが取り付けられるアダプタ挿入口17が設けられている。尚、サーミスタ13は、サーマルヘッド9から離れた場所に設けられているため、該サーマルヘッド9の発熱駆動の影響を受けない。
【0021】
また、このカセット収納部8には、側断面略L字形の放熱板9Aに取り付けられて立設されるサーマルヘッド9と、このサーマルヘッド9に対向するプラテンローラ10と、このプラテンローラ10の下流側のテープ送り用ローラ11と、このテープ送り用ローラ11に対向するテープ駆動ローラ軸14とが配置されている他に、更に、テープカセット35内に収納されるインクリボンを送るリボン巻取軸15等が配置されている。かかるリボン巻取軸15は、後述のステッピングモータ等により構成されるテープ送りモータ30(図2参照)から適宜の駆動機構を介して回転駆動されて、後述するように印字後のインクリボン43(図3参照)を巻き取るインクリボン巻取りリール44(図3参照)に嵌挿され、印字スピードと同期して該インクリボン巻取りリール44を回転駆動する。また、テープ駆動ローラ軸14は、テープ送りモータ30から適宜の伝達機構を介して回転駆動され、後述するテープ駆動ローラ53(図3参照)を回転駆動する
【0022】
次に、図2に示すように、テープ印字装置1の制御構成は、制御基板12上に形成される制御回路部20を核として構成されている。制御回路部20には、各機器を制御するCPU21と、このCPU21にデータバス22を介して接続された入出力インタフェース23、CGROM24、ROM25、26、RAM27とから構成されている。なお、CPU21の内部にはタイマ21Aが設けられている。
【0023】
ここに、CGROM24には、多数のキャラクタの各々に関して、表示のためのドットパターンデータがコードデータに対応させて格納されている。
【0024】
また、ROM(ドットパターンデータメモリ)25には、アルファベット文字や記号等のキャラクタを印字するための多数のキャラクタの各々に関して、印字用ドットパターンデータが、書体(ゴシック系書体、明朝体書体等)毎に分類され、各書体毎に6種類(16、24、32、48、64、96のドットサイズ)の印字文字サイズ分、コードデータに対応させて格納されている。また、階調表現を含むグラフィック画像を印字するためのグラフィックパターンデータも記憶されている。
【0025】
また、ROM26には、キーボード6から入力された文字や数字等のキャラクタのコードデータに対応させてLCDC28を制御する表示駆動制御プログラム、印字バッファ27Bのデータを読み出してサーマルヘッド9やテープ送りモータ30を駆動する印字駆動制御プログラム、各印字ドットの形成エネルギ量に対応するパルス数を決定するパルス数決定プログラム、及び後述のサーマルヘッド9の各発熱素子の前加熱の有・無を設定するサーマルヘッド9の駆動制御プログラム(図5参照)、その他テープ印字装置の制御上必要な各種のプログラムが格納されている。そして、CPU21は、かかるROM26に記憶されている各種プログラムに基づいて各種の演算を行うものである。
【0026】
さらに、RAM27には、テキストメモリ27A、印字バッファ27B、カウンタ27C、前加熱バッファ27D等が設けられており、テキストメモリ27Aには、キーボード6から入力された文書データが格納される。また、印字バッファ27Bには、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ量である印加パルス数等がドットパターンデータとして格納され、サーマルヘッド9はかかる印字バッファ27Bに記憶されているドットパターンデータに従ってドット印字を行う。また、カウンタ27Cには、サーマルヘッド9により印字される1ライン(128ドット)分の印字ドット数のカウント値Nが格納される。また、前加熱バッファ27Dには、サーマルヘッド9により印字される1ライン(128ドット)分の印字ドットのうち前加熱すべく導出される印字ドットが記憶される。
【0027】
また、入出力インタフェース23には、キーボード6と、サーミスタ13と、液晶ディスプレイ(LCD)7に表示データを出力するためのビデオRAM28Aを有するディスプレイコントローラ(以下、LCDCという)28と、サーマルヘッド9を駆動するための駆動回路29と、テープ送りモータ30を駆動するための駆動回路31とが各々接続されている。
よって、キーボード6の文字キーを介して文字等が入力された場合、そのテキスト(文書データ)がテキストメモリ27Aに順次記憶されていくとともに、ドットパターン発生制御プログラム及び表示駆動制御プログラムに基づいてキーボード6を介して入力された文字等に対応するドットパターンがLCD7上に表示される。また、サーマルヘッド9は駆動回路29を介して駆動され、印字バッファ27Bに記憶された前加熱の有・無データを有するドットパターンデータの印字を行い、これと同期してテープ送りモータ30が駆動回路31を介してテープの送り制御を行うものである。ここに、サーマルヘッド9には、後述のように複数の発熱素子(本実施形態では、128個の発熱素子)が設けられており、駆動回路29を介して各発熱素子が選択的に発熱駆動されることにより文字等をテープ上に印字するものである(図4参照)。
【0028】
次に、本実施形態に係るテープ印字装置1に装着されるテープカセット35の概略構成について図3に基づいて説明する。図3は本実施形態に係るテープ印字装置1に装着されるテープカセット35のカバーを外した場合の平面図である。
図3に示すように、テープカセット35は透明テープ等からなる被印字テープ36、この被印字テープ36に印字を施すためのインクリボン43、更には、印字がなされた被印字テープ36に裏貼りされる両面粘着テープ46を各々、テープスプール37、リール42、テープスプール47に巻回して、カセット本体35Bの底面に立設されるカセットボス38、リールボス50、カセットボス48に回転可能に嵌挿して収納したものであり、更に、使用済みのインクリボン43を巻き取るインクリボン巻取リール44を備えている。
【0029】
そして、前記リール42に巻回され、このリール42から引き出された未使用インクリボン43は、被印字テープ36と重ね合わされ、被印字テープ36と共に開口部52に入り、サーマルヘッド9及びプラテンローラ10の間を通過する。その後、インクリボン43は、被印字テープ36から引き離され、リボン巻取軸15により回転駆動されるインクリボン巻取リール44に至り、このインクリボン巻取リール44により巻き取られる。
【0030】
また、前記両面粘着テープ46は、片面に離形紙を重ね合わされた状態で、離形紙を外側にしてテープスプール47に巻回されて収納されている。そして、このテープスプール47から引き出された両面粘着テープ46は、テープ駆動ローラ53とテープ送り用ローラ11との間を通過し、離形紙が重ね合わされない側の粘着面が被印字テープ36に貼着される。また、両面粘着テープ46の上下両端部には、スペーサ46Aが挿入されている。
【0031】
これにより、前記テープスプール37に巻回され、このテープスプール37から引き出された被印字テープ36は、テープカセット35のサーマルヘッド9が挿入される開口部52を通過する。その後、両面粘着テープ46が貼り合わされる被印字テープ36は、テープカセット35の片側下方部(図3中、左下側部)に回転自在に設けられ、テープ送りモータ30の駆動を受けて回転するテープ駆動ローラ53と、このテープ駆動ローラ53に対向配置されるテープ送り用ローラ11との間を通過して、テープカセット35の外部に送り出されて、テープ印字装置1のラベル排出口16より排出される。この場合、両面粘着テープ46は、被印字テープ36に対してテープ駆動ローラ53及びテープ送り用ローラ11によって圧着される。
【0032】
ここで、サーマルヘッド9の発熱駆動について図4に基づいて説明する。図4は本実施形態に係るテープ印字装置1のサーマルヘッド9の駆動回路構成を示す図である。尚、サーマルヘッド9の各発熱素子R1、R2、R3、・・・、R128を選択的に前加熱する構成は、公知であるので(特開平11−1015等参照)、ここでは概略を説明する。
図4に示すように、サーマルヘッド9は、128個の各発熱素子R1、R2、R3、・・・、R128が、印字テープ36の搬送方向に直交する方向に一列に配列され、1ライン当たり128個の印字ドットが印字される。また、各発熱素子R1、R2、R3、・・・、R128は、駆動電源61に並列に接続されている。また、制御回路部20で作成された印字データは、駆動回路29に構成されるヘッドドライバ29Aにシリアル送信されて、該ヘッドドライバ29Aを介して各発熱素子R1、R2、R3、・・・、R128に選択的に入力される。
【0033】
また、62はストローブ発生部であり、制御回路部20の制御により一定の印字周期毎に所定パルス幅のストローブ信号を出力する。G1、G2、G3、…、G128はゲートであり、それぞれ一方の入力端にはストローブ発生部62からのストローブ信号が入力されると共に他方の入力端には制御回路部20からの印字データが入力されるようになっており、ストローブ信号と印字データの双方が入力されたときに、これらゲートG1〜G128の出力が例えばハイレベルからローレベルに反転して各発熱素子R1〜R128に駆動電源61からの電流が流れる。
【0034】
また、印字データは、キーボード6の操作等により入力された文字、記号等のキャラクタを印字するための1ライン(128ドット)分の「メイン印字データ」と、後述の「前加熱印字データ作成処理」(図5参照)によって作成される「前加熱印字データ」とから構成されている。この「前加熱印字データ」は、「メイン印字データ」が入力される発熱素子のうち、前加熱すべく導出された発熱素子への駆動電源61による通電開始を他の発熱素子よりも早めるために、制御回路部20によりストローブ発生部62を駆動してサブストローブ信号を発生するためのデータである。そして、このサブストローブ信号が前加熱すべく導出された発熱素子に接続される各ゲートG1〜G128に供給される。そして、各ゲートG1〜G128のうち、上記したように制御回路部20によって作成された前加熱印字データ及びサブストローブ信号の双方が入力されるゲートを介して、前加熱導出された発熱素子が通電されて前加熱が行われる。
更に、サブストローブ信号に続いて、ストローブ発生部62からメインストローブ信号が発生されて各ゲートG1〜G128に供給されると共に、制御回路部20からメイン印字データが供給され、各ゲートG1〜G128のうちこれらメイン印字データ及びメインストローブ信号の双方が入力されるゲートを介して発熱素子の通電が行われ、1ライン分の印字が行われる。
【0035】
次に、上記前加熱印字データを作成する「前加熱印字データ作成処理」について図5に基づいて説明する。図5は本実施形態に係るテープ印字装置1の前加熱印字データ作成処理を説明するためのフローチャートである。
図5に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU21は、カウンタ27Cに格納されているカウント値Nを読み込む。即ち、1ライン(128ドット)分の128個の印字ドットのうち印字されるドット数を読み込む。
【0036】
続いて、S2において、CPU21は、このカウント値が64以上か否か、即ち、1ライン分の印字ドット数が64個以上か否かを判定する判定処理を実行する。即ち、駆動電源61の電圧変動が所定値以上か否かを判定する判定処理を実行する。
【0037】
そして、この1ライン分の印字ドット数が64個以上の場合には(S2:YES)、S3において、CPU21は、1ライン分の印字データから1ドット単独で印字される印字ドットを順次抽出して、前加熱バッファ27Dに記憶する。
これにより、駆動電源61の電圧変動が所定値以上であると判定されて、サーマルヘッド9の各発熱素子R1、R2、R3、・・・、R128の発熱させられるべき発熱素子のうち隣接する一対の発熱素子が発熱駆動されない発熱素子に対応する印字ドットが抽出されて、前加熱バッファ27Dに記憶される。即ち、駆動電源61の電圧変動が所定値以上であると判定されて、千鳥パターンの印字ドットである可能性が高い印字ドットが抽出される。
【0038】
次に、S4において、CPU21は、1ライン分の印字データから2ドットに限り連続して印字される印字ドットを順次抽出して、前加熱バッファ27Dに記憶する。
これにより、サーマルヘッド9の各発熱素子R1、R2、R3、・・・、R128の発熱させられるべき発熱素子のうち2個に限り隣接して発熱駆動される該2個の発熱素子に対応する印字ドットが抽出されて、前加熱バッファ27Dに記憶される。即ち、駆動電源61の電圧変動により印字かすれが生じる可能性が高い印字ドットが抽出される。
【0039】
そして、S5において、CPU21は、前加熱バッファ27Dに記憶される各印字ドットについて、この印字ドットから1ラインの列方向に2個隣りに印字される印字ドットがある場合には、該印字ドットを前加熱バッファ27Dから除く処理を実行後、当該前加熱印字データ作成処理を終了する。
これにより、サーマルヘッド9の各発熱素子R1、R2、R3、・・・、R128の発熱させられるべき発熱素子のうち、前加熱される発熱素子の2個隣りに位置する発熱素子が発熱駆動される場合には、該前加熱される発熱素子に対応する印字ドットが、前加熱バッファ27Dから除かれる。即ち、千鳥パターンの印字ドットである可能性が高い印字ドットに対応する発熱素子の通電休止時間を長くして、蓄熱による発熱素子の表面温度の上昇を防止する。
【0040】
一方、S2において、この1ライン分の印字ドット数が64個より少ない場合には(S2:NO)、S6において、CPU21は、サーミスタ13を介して環境温度を測定する処理が実行される。
これにより、駆動電源61の電圧変動が所定値より小さいと判定されて、環境温度が測定される。また、駆動電源61の電圧変動が所定値より小さいため、2個に限り連続して印字される印字ドットは、印字かすれが生じないと判定される。
【0041】
続いて、S7において、CPU21は、該環境温度が20℃未満か否かを判定する判定処理を実行する。即ち、1ドット単独で印字される印字ドットの前加熱が必要か否かを判定する判定処理を実行する。
【0042】
そして、環境温度が20℃未満の場合には(S7:YES)、S8において、CPU21は、1ライン分の印字データから1ドット単独で印字される印字ドットを順次抽出して、前加熱バッファ27Dに記憶する。即ち、環境温度が低いため、1ドット単独で印字される印字ドットは前加熱印字データとして前加熱バッファ27Dに記憶される。
これにより、サーマルヘッド9の各発熱素子R1、R2、R3、・・・、R128の発熱させられるべき発熱素子のうち隣接する一対の発熱素子が発熱駆動されない発熱素子に対応する印字ドットが抽出されて、前加熱バッファ27Dに記憶される。即ち、千鳥パターンの印字ドットである可能性が高い印字ドットが抽出される。
【0043】
次に、S9において、CPU21は、前加熱バッファ27Dに記憶される各印字ドットについて、この印字ドットから1ラインの列方向に2個隣りに印字される印字ドットがある場合には、該印字ドットを前加熱バッファ27Dから除く処理を実行後、当該前加熱印字データ作成処理を終了する。
これにより、サーマルヘッド9の各発熱素子R1、R2、R3、・・・、R128の発熱させられるべき発熱素子のうち、前加熱される発熱素子の2個隣りに位置する発熱素子が発熱駆動される場合には、該前加熱される発熱素子に対応する印字ドットが、前加熱バッファ27Dから除かれる。即ち、千鳥パターンの印字ドットである可能性が高い印字ドットに対応する発熱素子の通電休止時間を長くして、蓄熱による発熱素子の表面温度の上昇を防止する。
【0044】
他方、S7において、環境温度が20℃以上の場合には(S7:NO)、S10において、CPU21は、前加熱バッファ27Dを初期化後、当該前加熱印字データ作成処理を終了する。即ち、環境温度が高いため、前加熱印字データは作成されない。尚、前加熱バッファ27Dは、起動時に初期化される。
【0045】
次に、上記前加熱印字データ作成処理によって作成された前加熱印字データの一例を図6に基づいて説明する。図6は本実施形態に係るテープ印字装置1の前加熱印字データ作成処理によって作成された前加熱印字データの一例を模式的に示す図である。
図6には、1ライン(128ドット)分の印字データの内、サーマルヘッド9の上から1〜17番目までの各発熱素子R1、R2、R3、・・・、R17に対応する各印字ドットD1からD17までの印字データが示されている。また、黒丸は、印字される印字ドットを示し、白丸は、印字されない非印字ドットを示している。従って、印字される印字ドットは、各印字ドットD3、D6、D8、D10、D11、D14、D15であり、印字されない非印字ドットは、各印字ドットD1、D2、D4、D5、D7、D9、D12、D13、D16、D17である。尚、当該1ライン分の印字ドット数は64個以上である。
【0046】
よって、上記前加熱印字データ作成処理のS3において、各印字ドットD3、D6、D8、D10、D11、D14、D15の中から、各印字ドットD3、D6、D8が前加熱バッファ27Dに記憶される。
続いて、上記前加熱印字データ作成処理のS4において、各印字ドットD3、D6、D8、D10、D11、D14、D15の中から、各印字ドットD10、D11、D14、D15が前加熱バッファ27Dに記憶される。従って、前加熱バッファ27Dには、各印字ドットD3、D6、D8、D10、D11、D14、D15の中から、各印字ドットD3、D6、D8、D10、D11、D14、D15が記憶される。
そして、上記前加熱印字データ作成処理のS5において、前加熱処理バッファ27Dから各印字ドットD6、D8が除かれる。即ち、前加熱バッファ27Dに記憶されている印字ドットは、各印字ドットD3、D6、D8、D10、D11、D14、D15のうち各印字ドットD3、D10、D11、D14、D15である。従って、各印字ドットD3、D10、D11、D14、D15に対応する各発熱素子R3、R10、R11、R14、R15に対して、前加熱印字データが出力されると共に、各ゲートG3、G10、G11、G14、G15にサブストローブ信号が出力されて、各発熱素子R3、R10、R11、R14、R15は前加熱される。
【0047】
次に、上記前加熱印字データ作成処理(S1〜S10)により前加熱印字データを作成して、黒ベーステープに白インクリボンで千鳥パターンを所定長さ印字した一例について図7に基づいて説明する。図7は本実施形態に係るテープ印字装置1により前加熱印字データを作成して、黒ベーステープに白インクリボンで千鳥パターンを所定長さ印字した一例の下端縁部を示す拡大平面図である。
図7に示すように、黒ベーステープ64を矢印65方向(図7中、左方向)に搬送される。また、固定されたサーマルヘッド9には、矢印65方向に対して略直交する方向(図7中、縦方向)に一列に各発熱素子R1、R2、R3、・・・、R128が配置されている。従って、黒ベーステープ64を矢印65方向に搬送しつつ、該黒ベーステープ64に白インクリボンで千鳥パターンが1ライン(128ドット)分毎に印字される。この場合には、上記前加熱印字データ作成処理では、各1ライン分の印字データの下端の印字ドット以外は、前加熱バッファに記憶されないため、即ち、下端の印字ドットに対応する発熱素子のみ前加熱され、それ以外の印字ドットに対応する発熱素子は前加熱されないため、高品位な千鳥パターンの印字がされている。即ち、簡易な処理で千鳥印字パターンの場合における印字ドットの滲みによるつぶれを確実に防止できると共に、駆動電源61の電圧変動による印字のかすれを効果的に防止できて高品位の印字が可能となる。
【0048】
以上詳細に説明した通り、本実施形態のテープ印字装置1においては、キーボード6の印字キー3が押され印字開始が指令されると、1ライン(128ドット)分の印字データが64個以上の場合には、該1ライン(128ドット)分の印字データから1ドット単独の印字データと2ドットに限り連続する印字ドットとを抽出する(S1〜S4)。そして、この抽出された印字ドットから、各印字ドットの2個隣の位置に印字ドットがあるものを除き、残った印字ドットを前加熱印字データとする(S5)。一方、1ライン(128ドット)分の印字データが64個未満で、且つ、環境温度が20℃未満の場合には(S2:NO、S7:YES)、該1ライン(128ドット)分の印字データから1ドット単独の印字データ抽出して、この抽出された印字ドットから、各印字ドットの2個隣の位置に印字ドットがあるものを除き、残った印字ドットを前加熱印字データとする(S8〜S9)。他方、1ライン(128ドット)分の印字データが64個未満で、且つ、環境温度が20℃以上の場合には(S2:NO、S7:NO)、該1ライン(128ドット)分の印字データを、全て前加熱無しの印字データとする(S10)。そして、制御回路部20は、ヘッドドライバ29Aに前加熱印字データを送出すると共に、ストローブ発生部62にサブストローブ信号を送出する。その後、ヘッドドライバ29Aにメイン印字データを送出すると共に、ストローブ発生部62にメインストローブ信号を送出する。そして、全ての印字データが印字される。
【0049】
したがって、駆動電源61の電圧変動が所定値以上であると判定された場合には、千鳥パターンの印字ドットである可能性が高い印字ドットと、印字かすれが生じる可能性が高い印字ドットとが抽出された後、該抽出された印字ドットから千鳥パターンの印字ドットが除かれ、残った印字ドットに前加熱がされるため、千鳥パターンの印字ドットである可能性が高い印字ドットに対応する発熱素子の通電休止時間を長くして、蓄熱による発熱素子の表面温度の上昇を防止することができ、簡易な処理で千鳥印字パターンの場合における、近傍に位置する発熱素子の発熱の影響による印字ドットの滲みによるつぶれを確実に防止できると共に、印字のかすれを効果的に防止できて高品位の印字が可能となる。また、駆動電源61に容量の小さいものを使用しても、電圧変動による印字のかすれを効果的に防止できるため、高品位の印字が可能になると共に、駆動電源61に要する製造コストの削減化を図ることができる。
また、駆動電源61の電圧変動が所定値より少なく、且つ、環境温度が20℃未満の場合には、千鳥パターンの印字ドットである可能性が高い印字ドットが抽出された後、該抽出された印字ドットから千鳥パターンの印字ドットが除かれ、残った印字ドットに前加熱がされるため、千鳥パターンの印字ドットである可能性が高い印字ドットに対応する発熱素子の通電休止時間を長くして、蓄熱による発熱素子の表面温度の上昇を防止することができ、簡易な処理で千鳥印字パターンの場合における、近傍に位置する発熱素子の発熱の影響による印字ドットの滲みによるつぶれを確実に防止できると共に、2個に限り連続する印字ドットの印字のかすれを効果的に防止できて高品位の印字が可能となる。
更に、駆動電源61の電圧変動が所定値より少なく、且つ、環境温度が20℃以上の場合には、前加熱印字データが作成されないため、簡易な処理で千鳥印字パターンの場合における、近傍に位置する発熱素子の発熱の影響による印字ドットの滲みによるつぶれを確実に防止できると共に、2個に限り連続する印字ドットの印字のかすれを効果的に防止できて高品位の印字が可能となる。
【0050】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【0051】
【発明の効果】
以上説明した通り、請求項1に係る感熱記録装置においては、サーマルヘッドの発熱させられるべき発熱素子の中から該発熱素子の前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に隣接する一対の発熱素子が発熱駆動されない発熱素子が、第1発熱素子として抽出される。また、第1判定手段によって、各第1発熱素子から前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に2個隣りに位置する発熱素子が発熱させられるべき発熱素子か否かが判定される。そして、この第1判定手段によって各第1発熱素子から2個隣りに位置する発熱素子が発熱させられるべき発熱素子であると判定された第1発熱素子が、第2発熱素子として抽出される。更に、この第1発熱素子から前記第2発熱素子を除いた発熱させられるべき発熱素子が、第3発熱素子として抽出される。そして、この第3発熱素子は、他の発熱させられるべき発熱素子よりも早めに通電開始がされるように発熱駆動される。
これにより、各発熱させられるべき発熱素子の上下2個の発熱素子の発熱状態が考慮されて、各発熱させられるべき発熱素子の通電開始時期が設定されるため、簡易な処理で千鳥印字パターンの場合における、近傍に位置する発熱素子の発熱の影響による印字ドットの滲みによるつぶれを確実に防止できると共に、第3発熱素子として抽出される発熱素子の通電開始を早めることによって印字のかすれを効果的に防止できて高品位の印字が可能な感熱記録装置を提供することができる。
【0052】
また、請求項2に係る感熱記録装置においては、請求項1に記載の感熱記録装置において、発熱させられるべき発熱素子の中から該発熱素子の前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に隣接する一対の発熱素子が発熱駆動されない発熱素子が、第1発熱素子として抽出されると共に、この発熱させられるべき発熱素子の中から該発熱素子の前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に2個に限り隣接して発熱駆動される該2個の発熱素子が、第1発熱素子として抽出される。また、第1判定手段によって、各第1発熱素子から前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に2個隣りに位置する発熱素子が発熱させられるべき発熱素子か否かが判定される。そして、この第1判定手段によって各第1発熱素子から2個隣りに位置する発熱素子が発熱させられるべき発熱素子であると判定された第1発熱素子が、第2発熱素子として抽出される。更に、この第1発熱素子から前記第2発熱素子を除いた発熱させられるべき発熱素子が、第3発熱素子として抽出される。そして、この第3発熱素子は、他の発熱させられるべき発熱素子よりも早めに通電開始がされるように発熱駆動される。
これにより、各発熱させられるべき発熱素子のうち1個単独で発熱駆動される発熱素子や2個単独で発熱駆動される発熱素子の上下2個の発熱素子の発熱状態が考慮されて、各発熱させられるべき発熱素子の通電開始時期が設定されるため、簡易な処理で千鳥印字パターンの場合における、近傍に位置する発熱素子の発熱の影響による印字ドットの滲みによるつぶれを更に確実に防止できると共に、第3発熱素子として抽出される発熱素子の通電開始を早めることによって印字のかすれをより効果的に防止できて高品位の印字が可能な感熱記録装置を提供することができる。
【0053】
また、請求項3に係る感熱記録装置においては、請求項1又は請求項2に記載の感熱記録装置において、サーマルヘッドの発熱させられるべき発熱素子の個数が所定個数以上の場合に、前記第3発熱素子への通電開始は、他の発熱させられるべき発熱素子よりも早めに通電開始がされるように発熱駆動される。
これにより、駆動電源に容量の小さいものを使用しても、電圧変動による印字のかすれを効果的に防止できるため、高品位の印字が可能になると共に、駆動電源に要する製造コストの削減化を図ることができる感熱記録装置を提供することができる。
【0054】
また、請求項4に係る感熱記録装置においては、請求項3に記載の感熱記録装置において、サーマルヘッドの発熱させられるべき発熱素子の個数が所定個数未満の場合で、且つ、環境温度が所定温度より低い場合には、発熱させられるべき発熱素子の中から該発熱素子の前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に隣接する一対の発熱素子が発熱駆動されない発熱素子が、第1発熱素子として抽出される。また、第1判定手段によって、各第1発熱素子から前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に2個隣りに位置する発熱素子が発熱させられるべき発熱素子か否かが判定される。そして、この第1判定手段によって各第1発熱素子から2個隣りに位置する発熱素子が発熱させられるべき発熱素子であると判定された第1発熱素子が、第2発熱素子として抽出される。更に、この第1発熱素子から前記第2発熱素子を除いた発熱させられるべき発熱素子が、第3発熱素子として抽出される。そして、この第3発熱素子は、他の発熱させられるべき発熱素子よりも早めに通電開始がされるように発熱駆動される。
これにより、サーマルヘッドの発熱させられるべき発熱素子の個数が所定個数未満の場合で、且つ、環境温度が所定温度よりも低い場合には、各発熱させられるべき発熱素子のうち1個単独で発熱駆動される発熱素子だけの通電開始時期を考慮すればよいため、より簡易な処理で千鳥印字パターンの場合における、印字ドットの滲みによるつぶれを確実に防止できると共に、印字のかすれをより効果的に防止できて高品位の印字が可能な感熱記録装置を提供することができる。また、駆動電源に容量の小さいものを使用しても、電圧変動による印字のかすれを効果的に防止できるため、高品位の印字が可能になると共に、駆動電源に要する製造コストの削減化を図ることができる感熱記録装置を提供することができる。
【0055】
更に、請求項5に係る感熱記録装置においては、請求項4に記載の感熱記録装置において、サーマルヘッドの発熱させられるべき発熱素子の個数が所定個数未満の場合で、且つ、環境温度が所定温度以上の場合には、各発熱させられるべき発熱素子の通電開始時期をほぼ同時に行うように設定すればよいため、より簡易な処理で千鳥印字パターンの場合における、印字ドットの滲みによるつぶれを確実に防止できると共に、印字のかすれをより効果的に防止できて高品位の印字が可能な感熱記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るテープ印字装置の概略外観図で、(A)は概略上方外観図、(B)は概略右側方外観図である。
【図2】本実施形態に係るテープ印字装置の制御構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態に係るテープ印字装置に装着されるテープカセットのカバーを外した場合の平面図である。
【図4】本実施形態に係るテープ印字装置のサーマルヘッドの駆動回路構成を示す図である。
【図5】本実施形態に係るテープ印字装置の前加熱印字データ作成処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】本実施形態に係るテープ印字装置の前加熱印字データ作成処理によって作成された前加熱印字データの一例を模式的に示す図である。
【図7】本実施形態に係るテープ印字装置により前加熱印字データを作成して、黒ベーステープに白インクリボンで千鳥パターンを所定長さ印字した一例の下端縁部を示す拡大平面図である。
【図8】従来のサーマルヘッドの千鳥パターン印字時の場合における、1ブロックの発熱素子の表面温度の変化の一例を模式的に示す図で、(A)は千鳥パターン印字時の初期状態を示す図、(B)は千鳥パターン印字時の所定長さ印字した場合の状態を示す図である。
【図9】従来のサーマルヘッドの駆動方法により黒ベーステープに白インクリボンで千鳥パターンを所定長さ印字した一例を示す拡大平面図である。
【符号の説明】
1 テープ印字装置
6 キーボード
9、100 サーマルヘッド
12 制御基板
13 サーミスタ
20 制御回路部
28、29 駆動回路
29A ヘッドドライバ
35 テープカセット
36 被印字テープ
43 インクリボン
61 駆動電源
62 ストローブ発生部
64、107 黒ベーステープ
65、108 矢印
101〜104 発熱抵抗素子
105、106 温度曲線
D1〜D17 印字ドット
G1〜G128 ゲート
R1〜R128 発熱素子

Claims (5)

  1. 複数の発熱素子が設けられたサーマルヘッドと、前記発熱素子を選択的に発熱駆動する発熱駆動手段とを備え、前記サーマルヘッドと被印字媒体とを相対移動させながら記録を行う感熱記録装置において、
    前記サーマルヘッドの発熱させられるべき発熱素子の中から該発熱素子の前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に隣接する一対の発熱素子が発熱駆動されない発熱素子を第1発熱素子として抽出する第1発熱素子抽出手段と、
    前記各第1発熱素子から前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に2個隣りに位置する発熱素子が発熱させられるべき発熱素子か否かを判定する第1判定手段と、
    前記第1判定手段により2個隣りに位置する発熱素子が発熱させられるべき発熱素子であると判定された第1発熱素子を第2発熱素子として抽出する第2発熱素子抽出手段と、
    前記第1発熱素子から前記第2発熱素子を除いた発熱させられるべき発熱素子を第3発熱素子として抽出する第3発熱素子抽出手段と、
    前記第3発熱素子への通電開始を他の発熱させられるべき発熱素子よりも早めるように前記発熱駆動手段を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする感熱記録装置。
  2. 前記第1発熱素子抽出手段は、前記発熱させられるべき発熱素子の中から該発熱素子の前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に隣接する一対の発熱素子が発熱駆動されない発熱素子を第1発熱素子として抽出すると共に、前記発熱させられるべき発熱素子の中から該発熱素子の前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に2個に限り隣接して発熱駆動される該2個の発熱素子を第1発熱素子として抽出することを特徴とする請求項1に記載の感熱記録装置。
  3. 前記サーマルヘッドの発熱させられるべき発熱素子の個数をカウントするカウント手段を備え、
    前記制御手段は、前記カウント手段によってカウントされた発熱素子の個数が所定個数以上の場合に、前記第3発熱素子への通電開始を他の発熱させられるべき発熱素子よりも早めるように前記発熱駆動手段を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の感熱記録装置。
  4. 環境温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記カウント手段によってカウントされた個数が前記所定個数未満の場合で、且つ、前記温度検出手段によって検出される環境温度が所定温度より低い場合には、前記第1発熱素子抽出手段は、前記発熱させられるべき発熱素子の中から該発熱素子の前記サーマルヘッドと被印字媒体との相対送り方向に交差する方向に隣接する一対の発熱素子が発熱駆動されない発熱素子を第1発熱素子として抽出して、前記制御手段は、前記第3発熱素子への通電開始を他の発熱させられるべき発熱素子よりも早めるように前記発熱駆動手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の感熱記録装置。
  5. 前記カウント手段によってカウントされた個数が前記所定個数未満の場合で、且つ、前記温度検出手段によって検出される環境温度が所定温度以上の場合には、前記制御手段は、全ての発熱させられるべき発熱素子への通電開始をほぼ同時に行うように前記発熱駆動手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の感熱記録装置。
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