JPH06183050A - 熱転写記録装置及び該装置を用いたファクシミリ装置 - Google Patents

熱転写記録装置及び該装置を用いたファクシミリ装置

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JPH06183050A
JPH06183050A JP33866892A JP33866892A JPH06183050A JP H06183050 A JPH06183050 A JP H06183050A JP 33866892 A JP33866892 A JP 33866892A JP 33866892 A JP33866892 A JP 33866892A JP H06183050 A JPH06183050 A JP H06183050A
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recording
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preheat
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ink sheet
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JP33866892A
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Takaaki Hashimoto
隆明 橋元
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録すべき画像データのエッジ部を前もって
発熱させることで転写性を向上させ、画質を向上する。 【構成】 ステップS1で1ライン分の画像データを画
像メモリに格納し、ステップS2において、格納された
1ライン分の画像データのエッジ部を抽出しプレヒート
データを作成する。ステップS3において、ステップS
2で作成されたプレヒートデータをサーマルヘッド13
のシフトレジスタへ転送し、ステップS4でラッチ信号
を出力してラッチ回路に1ライン分のプレヒートデータ
を格納する。続くステップS5〜9において、プレヒー
トのための通電を実行するとともに、画像の本データを
シフトレジスタへ転送する。そして、ステップS6にお
いて、プレヒートの通電が完了したら、ステップS10
〜11にて画像の記録を実行し、ステップS13〜15
にて記録紙の切断を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクシートの有するイ
ンクを記録媒体に転写して、記録媒体に画像の記録を行
う熱転写記録装置及び該装置を用いたファクシミリ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱転写プリンタは熱溶融性(熱
昇華性)インクをベースフィルムに塗布したインクシー
トを使用し、サーマルヘッドによりそのインクシートを
画像信号に対応して選択的に加熱し、溶融(昇華)した
インクを記録紙に転写して画像記録を行っている。
【0003】一般に、このインクシートは、1回の画像
記録により完全にインクが記録紙に転写されるもの(ワ
ンタイムシート)であるため、一文字或は1ラインの記
録終了後、その記録された長さに対応する分だけインク
シートを搬送し、次に記録する位置に確実にインクシー
トの未使用部分をもってくる必要があった。このため、
インクシートの使用量が増大し、感熱紙に記録する通常
の感熱プリンタに比べ、熱転写プリンタのランニングコ
ストが高くなる傾向があった。このような問題点を解決
するため、特開昭57−83471号や特開昭58−2
01686号公報及び特公昭62−58917号公報に
おいて、複数回の画像記録が可能なマルチタイムシート
を使用し、記録紙とインクシートとを速度差を設けて搬
送することで、インクシートの使用効率を向上する熱転
写プリンタが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなインクシートを用いた熱転写記録方式において
は、ワンタイムシートを使用した場合でも、マルチタイ
ムシートを使用した場合でも、記録する画像の種類によ
っては記録画像の品質が劣化する。特に罫線の両端や孤
立ドットの記録においては、その記録制御上、極めて印
字しづらいものであり、画像品質が劣化するという問題
があった。
【0005】本発明は上記の欠点に鑑みてなされたもの
であり、記録すべき画像データのエッジ部を前もって発
熱させることで転写性を向上させ、画質を向上する熱転
写記録装置及び該装置を用いたファクシミリ装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による熱転写記録装置は以下の構成を備え
る。即ち、インクシートの有するインクを記録媒体に転
写して前記記録媒体に記録を行う熱転写記録装置であっ
て、記録すべき画像データより、画像のエッジ部を抽出
しこれをプレヒートデータとするプレヒートデータ生成
手段と、前記画像データの記録に先立って前記プレヒー
トデータ生成手段により得られたプレヒートデータに基
づいて記録ヘッドを予熱するプレヒート手段とを備え
る。
【0007】また、上記の目的を達成する本発明による
ファクシミリ装置は以下の構成を備える。即ち、インク
シートの有するインクを記録媒体に転写して前記記録媒
体に記録を行う熱転写記録により受信データの記録を行
うファクシミリ装置であって、受信データより得られる
画像データより、画像のエッジ部を抽出しこれをプレヒ
ートデータとするプレヒートデータ生成手段と、前記画
像データの記録に先立って前記プレヒートデータ生成手
段により得られたプレヒートデータに基づいて記録ヘッ
ドを予熱するプレヒート手段とを備える。
【0008】
【作用】上述の構成により、記録すべき画像データより
画像のエッジ部を抽出し、この抽出されたエッジデータ
によりプレヒートデータが生成され、生成されたプレヒ
ートデータに従ってプレヒートを実行した後、画像デー
タの記録を実行する。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。
【0010】「ファクシミリ装置の説明(図1〜図
4)」図1〜図4は本発明の一実施例を用いた熱転写プ
リンタを、ファクシミリ装置に適用した例を示す図で、
図1はファクシミリ装置の制御部101と記録部102
との電気的接続を示す図、図2はファクシミリ装置の概
略構成を示すブロック図、図3はファクシミリ装置の側
断面図、そして図4は記録紙とインクシートの搬送機構
を示す図である。
【0011】図2において、100は読み取り部であ
り、原稿を光電的に読みとってデジタル画像信号として
制御部101に出力するもので、原稿搬送用モータやC
CDイメージセンサなどを備えている。次に、この制御
部101の構成を説明する。110はラインメモリであ
り、画像データの各ラインのイメージデータを格納す
る。ラインメモリ110には、原稿の送信或はコピーの
ときは読み取り部100よりの1ライン分のイメージデ
ータが格納され、画像データの受信の時は復号された受
信画像データの1ラインデータが格納される。そして、
格納されたデータが記録部102に出力されることによ
って画像形成が行われる。111は符号化/複合化部で
あり、送信する画像情報をMH符号化などにより符号化
するとともに、受信した符号化画像データを復号化して
イメージデータに変換する。また、112バッファメモ
リであり、送信する或は受信された符号化画像データを
格納する。これら制御部101の各部は、例えばマイク
ロプロセッサなどのCPU113により制御されてい
る。制御部101にはこのCPU113の他に、CPU
113の制御プログラムや各種データを記憶しているR
OM114,CPU113のワークエリアとして各種デ
ータ一時保存するRAM115などを備えている。
【0012】102はサーマルラインヘッドを備え、熱
転写記録法により記録紙に画像記録を行う記録部であ
る。この構成は、図3を参照して詳しく後述する。10
3は操作部であり、送信開始などの各種機能指示キーや
電話番号の入力キーなどを備える。103aは使用する
インクシート14の種類を指示するスイッチで、スイッ
チ103aがオンの時はマルチプリントのインクシート
が、オフの時は通常のインクシートが装着されているこ
とを示している。104は通常、操作部103に隣接し
て設けられており、各種機能や状態などを表示する表示
部である。105は装置全体に電力を供給するための電
源部である。また、106はモデム(変復調器)、10
7は網制御部(NCU)、108は電話器である。
【0013】次に、図3を参照して記録部102の構成
を詳しく説明する。なお、図2と共通な部分は同一の参
照番号で示している。
【0014】図において、10は普通紙である記録紙1
1をコア10aにロール状に巻いてあるロール紙であ
る。このロール紙10は、プラテンローラ12の矢印方
向への回転により記録紙11をサーマルヘッド部13に
供給できるように、回転自在に装置内に収納されてい
る。なお、10bはロール紙装填部であって、ロール紙
10を着脱可能に装填している。さらに12はプラテン
ローラであって、記録紙11を矢印b方向に搬送すると
ともに、サーマルヘッド13の発熱体132との間で、
インクシート14や記録紙11を押圧するものである。
サーマルヘッド13の発熱により画像記録の行われた記
録紙11は、プラテンローラ12のさらなる回転によっ
て排出ローラ16(16a,16b)方向に搬送され、
1頁分の画像記録が終了するとカッタ15(15a,1
5b)の噛合によって頁単位に切断される。
【0015】17はインクシート14を捲回しているイ
ンクシート供給ロール、18はインクシート巻取ロール
であって、後述するインクシート搬送用モータにより駆
動され、インクシート14を矢印a方向に巻取るもので
ある。なお、このインクシート供給ロール17及びイン
クシート巻取りロール18は、装置本体内のインクシー
ト装填部70に着脱可能に装填されている。さらに、1
9はインクシート14の残量検出やインクシート14の
搬送速度を検出するためのセンサである。また、20は
インクシート14の有無を検出するためのインクシート
センサ、21はスプリングで、記録紙11やインクシー
ト14を介して、プラテンローラ12に対してサーマル
ヘッド13を押圧するものである。また、22は記録紙
の有無を検出するための記録紙センサである。
【0016】次に、読取部100の構成を説明する。
【0017】図3において、30は原稿32を照射する
光源で、原稿32で反射された光は光学系(ミラー5
0,51,レンズ52)を通してCCDセンサ31に入
力され、電気信号に変換される。原稿32は図示しない
原稿搬送用モータにより駆動される搬送用ローラ53,
54,55,56により、原稿32の読取り速度に対応
して搬送される。なお、57は原稿積載台であって、こ
の積載台57に積載された複数枚の原稿32は搬送ロー
ラ54と押圧分離片58との協動によって1枚ずつに分
離されて、読取部100内を搬送される。
【0018】41は制御部101の主要部を構成する制
御基板で、この制御基板41より装置の各部に各種制御
信号が出力される。また、106はモデム基板ユニッ
ト、107はNCU基板ユニットである。
【0019】次に、図4を用いて、インクシート14と
記録紙11の搬送機構の詳細について説明する。
【0020】図において、24はプラテンローラ12を
回転駆動し、記録紙11を矢印a方向とは反対の矢印b
方向に搬送するための記録紙搬送用モータである。ま
た、25はインクシート14をキャプスタンローラ、ピ
ンチローラ72により、矢印b方向に搬送するためのイ
ンクシート搬送用モータである。さらに、26,27は
記録紙搬送用モータ24の回転をプラテンローラ12に
伝達する伝達ギヤである。また、75は滑りクラッチユ
ニットである。
【0021】ここで、ギア75aの回転により巻き取り
ロール18に巻き取られるインクシート14の長さを、
キャプスタンローラ71により搬送されたインクシート
14が確実に巻取りロール18ロールに巻取られる。そ
して、巻取りロール18によるインクシート14の巻取
り量と、キャプスタンローラ71により送られたインク
シート14の差分量に相当する分が、滑りクラッチユニ
ット75で吸収される。これにより、巻取りロール18
の巻取り径の変動によるインクシート14の搬送速度
(量)の変動を抑えることができる。
【0022】図1は実施例のファクシミリ装置における
制御部101と記録部102との電気系の接続を示す図
で、他の図と共通な部分は同一の参照番号で示してい
る。
【0023】サーマルヘッド13はラインヘッドであ
る。そして、このサーマルヘッド13は、制御部101
よりの1ライン分のシリアル記録データやシフトクロッ
ク43を入力するためのシフトレジスタ130、ラッチ
信号44によりシフトレジスタ130のデータをラッチ
するラッチ回路131、1ライン分の発熱低抗体からな
る発熱素子132を備えている。ここで、発熱低抗体1
32は132−1〜132−mで示されたこのブロック
に分割して駆動されている。また、133は温度センサ
であり、サーマルヘッド13に取り付けられ、サーマル
ヘッド13の温度を検出する。この温度センサ133の
出力信号42は、制御部101内でA/D変換されて前
記CPU113に入力される。これにより、CPU11
3はサーマルヘッド13の温度を検知し、その温度に対
応してストローブ信号47のパルス幅を変更したり、あ
るいはインクシート14の特性に応じてサーマルヘッド
13への印加エネルギーを変更している。116はプロ
グラマブル・タイマで、CPU113より計時時間がセ
ットされ、計時の開始が指示されると計時を開始する。
そして、指示された時間ごとにCPU113に割込み信
号やタイムアウト信号などを出力するように動作する。
【0024】なお、インクシート14の種類(特性)
は、前述した走査部103のスイッチ103aや、イン
クシート14に印刷されたマークなどを検出して判断す
るようにしても良く、またインクシートのカートリッジ
に付されたマークや切り欠きあるいは突起などを判別し
て行うようにしても良い。
【0025】46は駆動回路であり、制御部101より
サーマルヘッド13の駆動信号を入力し、サーマルヘッ
ド13を各ブロック単位で駆動するストローブ信号47
を出力する。なお、この駆動回路46は、制御部101
の指示により、サーマルヘッド13の発熱素子132に
電流を供給する電源線45に出力する電圧を変更してサ
ーマルヘッド13の印加エネルギーを変更することがで
きる。36はカッタ15を駆動して噛合させる駆動回路
で、カッタ駆動用のモータなどを含んでいる。39は排
紙用ローラ16を回転駆動する排紙用モータである。3
5,48,49はそれぞれ対応する排紙用モータ39、
記録紙搬送用モータ24及びインクシート搬送用モータ
25を回転駆動するドライバ回路である。なお、これら
排紙用モータ39や記録紙搬送用モータ24およびイン
クシート搬送用モータ25は、この実施例ではステッピ
ングモータであるが、これに限定されるものでなく例え
ば、DCモータなどであっても良い。
【0026】「記録動作の説明」図5は本実施例のファ
クシミリ装置における1頁分の記録処理の手順を示すフ
ローチャートである。この処理を実行する制御プログラ
ムは制御部101のROM114に記憶されている。
【0027】尚、この記録処理は、記録するイメージデ
ータが既にラインメモリ110に格納されており、記録
動作が開始できる状態になることにより開始されるもの
とし、また、マルチインクシート14が装着されている
ことが、スイッチ103aなどにより制御部101で判
別されているものとする。
【0028】まず、ステップS1で1ライン分の画像デ
ータをラインメモリ110より読み出し、RAM115
の記録用バッファエリアに格納する。次に、ステップS
2において、記録用バッファエリアに格納された1ライ
ン分の画像データに基づくプレヒートデータを作成す
る。ステップS3において、ステップS2で作成された
プレヒートデータをサーマルヘッド13のシフトレジス
タ130へ転送する。1ライン分のプレヒートデータの
転送が終了すると、ステップS4でラッチ信号44を出
力してラッチ回路131に1ライン分のプレヒートデー
タを格納する。
【0029】次に、ステップS5で発熱低抗体132の
1つ1つのブロックにプレヒート用の通電を実行する。
そして、ステップS6でサーマルヘッド13の全ブロッ
クのプレヒート用の通電が終了していなければステップ
S7に進み、画像の本データがあるかどうかを調べる。
ステップS7において、画像の本データがあればステッ
プS8に進み、サーマルヘッド13のシフトレジスタ1
30へデータを転送する。このサーマルヘッド13への
データ転送中にステップS9で1ブロックの通電時間が
経過したかをチェックする。通電時間が経過していなけ
ればステップS7に戻るが、通電時間が経過していると
ステップS5へ戻り、次のブロックの通電を実行する。
なお、この実施例では、サーマルヘッド13は4ブロッ
クに分けて通電駆動されており、1ラインの記録に要す
る所要時間はほぼ2.5ms(600μs×4ブロッ
ク)となっている。そして、このプレヒート用の通電の
間に本データのシフトレジスタへの転送は完了するもの
とする。
【0030】ステップS6で全ブロックへのプレヒート
用の通電が終了していればステップS10に進み、ステ
ップS8にてシフトレジスタ130へ転送済みの本デー
タをラッチ回路131にラッチするためにラッチ信号4
4を出力する。そして、ステップS11にて画像記録の
ための通電を実行する。そして、全ブロックの通電が完
了したらステップS12へ進む。
【0031】ステップS12において、1頁の画像記録
が終了したかを確認し、1頁の画像記録が終了していな
ければステップS1に戻り次のラインのデータに対して
上述の処理を繰り返す。1頁の画像記録が終了していれ
ばステップS13に進み、記録紙11を所定量だけ排紙
ローラ16a,16b方向に搬送する。そして、ステッ
プS14でカッタ15a,15bを駆動して噛合させ、
記録紙11を頁単位に切断する。次に、ステップS15
で記録紙搬送用モータ24を反転駆動し、記録紙11を
サーマルヘッド13とカッタ15の間隔に相当する距離
だけ戻す。
【0032】図6はこの実施例の画像記録処理における
サーマルヘッド13への通電タイミングを示す図で、こ
こではサーマルヘッド13の発熱低抗体132は4つの
ブロックに分割されて通電されている。なお、ストロー
ブ信号STB0〜3のそれぞれは、サーマルヘッド13
の発熱低抗体132の各ブロックの通電信号に対応して
いる。また、STB0〜3の矢印の長さは各ストローブ
のパルス幅を表している。画像データDATAは、サー
マルヘッド13のシフトレジスタ130に転送される1
ライン分のデータである。Preは、プレヒート用のデ
ータの転送を表し、また、Imageは記録用の画像デ
ータの転送を表す。ラッチ信号LATCHはラッチ回路
131に1ライン分の画像データをラッチするための信
号である。W−motorは記録紙搬送用モータ24及
びインクシート搬送用モータ25の動作タイミングを表
している。尚、本タイミングチャートは標準モードのデ
ータをファインモードで印刷するために、同一のデータ
で2ラインの記録を行っている。
【0033】まず、T1において、画像データDATA
はプレヒートデータPreを転送し、転送終了後、ラッ
チ信号を出力する。次のT2において記録系モータを1
ライン分動かしてから通常のパルス幅よりも短いストロ
ーブを出力する。同時に画像データDATAは本画像デ
ータImageを転送し、転送終了後ラッチ信号を出力
する。T3では通常のパルス幅のストローブを出力し、
画像の記録を実行する。T4では記録系モータを1ライ
ン分動かしてから、通常のパルス幅のストローブを出力
し同一データによる2ライン目の記録を実行する。これ
と同時に、次のプレヒートデータPreを転送し、転送
終了後ラッチ信号を出力する。
【0034】図7はこの実施例の画像記録処理における
プレヒートデータの生成方法を表す図である。
【0035】画像データAを元にこの画像データの反転
データであるインバートデータA′を作成する。次に、
このインバートデータA′を用いて1ビット右へシフト
したインバート右シフトデータA′rを作成する。同様
に、1ビット左へシフトしたインバート左シフトデータ
A′lを作成する。そして、(A×Ar′)+(A×A
l′)という論理演算を実行してプレヒートデータPを
生成する。このプレヒートデータの生成は、ソフトウエ
アにより生成することも、ハードウエアにより生成する
ことも可能である。
【0036】図8はファインモードにおける通常の印刷
を行ったときの印刷の様子を表す図である。また、図9
はプレヒート制御を行った時の印刷の様子を表す図であ
る。尚、図9におけるプレヒートデータの印刷は、実際
には記録されないものである。プレヒート制御により、
通常のファインモードにおける印刷においては印刷され
にくかった孤立ドット及び罫線のエッジに対してプレヒ
ートが実施される。そして、このプレヒート制御を行っ
たときは事前に孤立ドット及び罫線のエッジ部を予熱し
ておくために、画像データによるエッジ部の再現性に優
れ、画質が向上する。
【0037】「記録原理の説明(図10)」図10はこ
の実施例における記録紙11とインクシート14の搬送
方向を逆にして画像の記録を行う時の画像記録状態を示
す図である。
【0038】図示したように、プラテンローラ12とサ
ーマルヘッド13との間には記録紙11とインクシート
14がはさまれており、サーマルヘッド13はスプリン
グ21により所定圧でプラテンローラ12に押圧されて
いる。ここで、記録紙11はプラテンローラ12の回転
により矢印b方向に速度VPで搬送される。一方、イン
クシート14はインクシート搬送用モータ25の回転に
より矢印a方向に速度VIで搬送される。
【0039】いま、サーマルヘッド13の発熱低抗体1
32に電源105から通電されると、インクシート14
の斜先部91で示す部分が過熱される。ここで、14a
はインクシート14のベースフィルム、14bはインク
シートのインク層を示している。発熱低抗体132に通
電することにより過熱されたインク層91のインクと溶
融し、そのうち92で示す部分が記録紙11に転写され
る。この転写されるインク層部分92は91で示すイン
ク層のほぼ1/nに相当している。
【0040】この転写時において、インク層14bの境
界線93で、インクに対する剪断力を生じさせて92で
示す部分だけを記録紙11に転写する必要がある。しか
しながら、この剪断力はインク層の温度により異なり、
インク層の温度が高いほど剪断力が小さくなる傾向にあ
る。そこで、インクシート14の加熱時間を短くすると
インク層内での剪断力が大きくなることから、インクシ
ート14と記録紙11の相対速度を大きくすれば、転写
すべきインク層をインクシート14から確実に剥離させ
ることができる。
【0041】この実施例によれば、ファクシミリ装置に
おけるサーマルヘッド13の加熱時間は0.6msと短
いため、インクシート14と記録紙11の搬送方向を対
向させることにより、インクシート14と記録紙11と
の相対速度を上げるようにしている。
【0042】「記録原理の説明(図11)」図11は本
実施例のマルチプリントに使用されるインクシートの断
面図で、ここでは4層で構成されている。
【0043】まず、第2層はインクシート14の支持体
となるベースフィルムである。マルチプリントの場合、
同一個所に何回も熱エネルギーが印加されるため、耐熱
性の高い芳香族ポリアミドフィルムやコンデンサ紙が有
効であるが、従来のポリエステルフィルムでも使用に耐
える。これらの厚さは、媒体という役割から、なるべく
薄い方が印字品質の点で有利となるが、強度の点から3
〜8μmが望ましい。
【0044】第3層は記録中(記録シート)のn回分の
転写が可能な量のインクを含有したインク層である。こ
の成分は、接着剤としてのEVAなどの樹脂、着色のた
めのカーボンブラックやニグロシン染料,バインディン
グ材としてカルナバワックスなどを主成分として同一個
所でn回の使用に耐えるように配合されている。この塗
布量は4〜8g/m2 が望ましいが、塗布量によって感
度や濃度が異なり、任意に選択できる。
【0045】第4層は印字しない部分で記録紙に第3層
のインクが圧力転写されるのを防止するためのトップコ
ーティング層であり、透明なワックスなどで構成され
る。これにより、圧力転写されるのは透明な第4層だけ
となり、記録紙の地汚れを防止できる。第1層はサーマ
ルヘッド13の熱から、第2層のベースフィルムを保護
する耐熱コート層である。これは、同一個所にnライン
分の熱エネルギーが印加される可能性のある(黒情報が
連続したとき)マルチプリントには好適であるが、用い
るか用いないかは適宜選択できる。また、ポリエステル
フィルムのように比較的耐熱性の低いベースフィルムに
は有効となる。
【0046】なお、インクシート14の構成はこの実施
例に限定されるものでなく、例えばベース層及びベース
層の片側に設けられたインクが含有された多孔性インク
保持層とからなるものでも良く、ベースフィルム上に微
細多孔網状構造を有する耐熱性インク層を設け、そのイ
ンク層内にインクを含有させたものでもよい。また、ベ
ースフィルムの材質としては、例えばポリアミド,ポリ
エチレン,ポリエステル.ポリ塩化ビニル,トリアセチ
ルロース,ナイロンなどからなるフィルムまたは紙であ
ってもよい。さらに、耐熱コート層は必ずしも必要でな
いが、その材質としては、例えシリコーン樹脂やエポキ
シ樹脂,フッソ樹脂,エトロセルロースなどであっても
よい。
【0047】また、熱昇華性インクを有するインクシー
トの一例としては、ポリエチレンテレフタート,ポリエ
チレンナフタート,芳香族ポリアミドフィルムなどで形
成された基材上に、グアナミン系樹脂とフッソ系樹脂で
形成したスペーサ粒子及び染料を含有する色材層を設け
たインクシートが挙げられる。
【0048】以上説明したように、本実施例では、画像
データを印字する直前に画像データのエッジ画像による
プレヒートデータによりサーマルヘッドを予熱すること
で孤立ドット及び罫線のエッジ部の画像品質が向上する
という効果がある。
【0049】なお、熱転写プリンタにおける加熱方式
は、前述したサーマルヘッドを用いるサーマルヘッド方
式に限定されるものでなく、たとえば通電方式あるいは
レーザ転写方式を用いても良い。
【0050】また、この実施例では、ライン型サーマル
ヘッドを使用したときの例で説明したが、これに限定さ
れるものでなく、シリアル型の熱転写プリンタであって
も良い。また、本実施例ではマルチプリントの場合で説
明したが、これに限定されるものでなく、ワンタイムシ
ートによる通常の熱転写記録の場合にも適用できること
は勿論である。
【0051】さらに、前述した実施例では、熱転写プリ
ンタをファクシミリ装置に適用した場合で説明したが、
これに限定されるものでなく、例えば本発明の熱転写記
録装置はワードプロセッサ,タイプライタあるいは複写
装置などにも適用できる。
【0052】また、記録媒体としては記録紙に限らず
に、インク転写が可能な材質であれば、例えば布,プラ
スチックシートなどが挙げられる。また、インクシート
は実施例で示したロール構成に限定されずに、例えば記
録装置本体に着脱可能な筺体にインクシートを内蔵し
て、この筺体ごと記録紙装置本体内に着脱する、前述の
インクシートカセットタイプなどであっても良い。
【0053】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の熱転写記
録装置及び該装置を用いたファクシミリ装置において
は、記録すべき画像データのエッジ部を前もって発熱さ
せることで転写性が向上し、画質の向上が図られるとい
う効果がある。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるファクシミリ装置の制
御部と記録部との電気的接続を示す図である。
【図2】本実施例によるファクシミリ装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図3】本実施例によるファクシミリ装置の側断面図で
ある。
【図4】本実施例のファクシミリ装置における記録紙と
インクシートの搬送機構を示す図である。
【図5】本実施例のファクシミリ装置による1頁分の記
録処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】本実施例のファクシミリ装置の記録系のタイミ
ング図である。
【図7】本実施例のファクシミリ装置におけるプレヒー
トデータの生成方法を表す図である。
【図8】一般的なファインモードにおける画像データの
印刷を表す図である。
【図9】本実施例のファクシミリ装置による画像データ
の印刷を表す図である。
【図10】記録紙とインクシートの搬送方向を逆にして
画像の記録を行う時の画像記録状態を示す図である。
【図11】マルチプリントに使用されるインクシートの
断面図である。
【符号の説明】
13 サーマルヘッド 14 インクシート 46 駆動回路 101 制御部 110 ラインメモリ 112 バッファメモリ 113 CPU 114 ROM 115 RAM 130 シフトレジスタ 131 ラッチ回路 132 発熱抵抗体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクシートの有するインクを記録媒体
    に転写して前記記録媒体に記録を行う熱転写記録装置で
    あって、 記録すべき画像データより、画像のエッジ部を抽出しこ
    れをプレヒートデータとするプレヒートデータ生成手段
    と、 前記画像データの記録に先立って前記プレヒートデータ
    生成手段により得られたプレヒートデータに基づいて記
    録ヘッドを予熱するプレヒート手段とを備えることを特
    徴とする熱転写記録装置。
  2. 【請求項2】 インクシートの有するインクを1ライン
    毎に記録媒体に転写して記録媒体に記録を行う熱転写記
    録装置であって、 記録すべき画像データの各ライン毎に画像のエッジ部を
    抽出し、1ライン分のプレヒートデータを生成するプレ
    ヒートデータ生成手段と、 前記画像データの記録に先立って、前記プレヒートデー
    タ生成手段により得られたプレヒートデータに基づいて
    記録ヘッドを予熱するプレヒート手段とを備えることを
    特徴とする熱転写記録装置。
  3. 【請求項3】 インクシートの有するインクを記録媒体
    に転写して前記記録媒体に記録を行う熱転写記録により
    受信データの記録を行うファクシミリ装置であって、 受信データより得られる画像データより、画像のエッジ
    部を抽出しこれをプレヒートデータとするプレヒートデ
    ータ生成手段と、 前記画像データの記録に先立って前記プレヒートデータ
    生成手段により得られたプレヒートデータに基づいて記
    録ヘッドを予熱するプレヒート手段とを備えることを特
    徴とするファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 インクシートの有するインクを1ライン
    毎に記録媒体に転写して記録媒体に記録を行う熱転写記
    録により受信データの記録を行うファクシミリ装置であ
    って、 受信データより得られる画像データの各ライン毎の画像
    データより、画像のエッジ部を抽出し、1ライン分のプ
    レヒートデータを生成するプレヒートデータ生成手段
    と、 前記画像データの記録に先立って、前記プレヒートデー
    タ生成手段により得られたプレヒートデータに基づいて
    記録ヘッドを予熱するプレヒート手段とを備えることを
    特徴とするファクシミリ装置。
JP33866892A 1992-12-18 1992-12-18 熱転写記録装置及び該装置を用いたファクシミリ装置 Withdrawn JPH06183050A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003072127A (ja) * 2001-09-05 2003-03-12 Brother Ind Ltd 感熱記録装置

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003072127A (ja) * 2001-09-05 2003-03-12 Brother Ind Ltd 感熱記録装置
JP4631237B2 (ja) * 2001-09-05 2011-02-16 ブラザー工業株式会社 感熱記録装置

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