JPH1178099A - 感熱記録装置 - Google Patents

感熱記録装置

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JPH1178099A
JPH1178099A JP23865897A JP23865897A JPH1178099A JP H1178099 A JPH1178099 A JP H1178099A JP 23865897 A JP23865897 A JP 23865897A JP 23865897 A JP23865897 A JP 23865897A JP H1178099 A JPH1178099 A JP H1178099A
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JP
Japan
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pulse
power supply
duty ratio
pulse width
predetermined
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JP23865897A
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Katsuto Kurachi
克仁 倉知
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源の電圧変動に対応して画素の多階調印字
を確実に行うことが可能な感熱記録装置を提供する。 【解決手段】 先ず、ROM55から各発熱素子の階調
に対応するパルス数Nを読み出す(S1)。次に、電池
電源66の検出電圧値を読み込む(S2)。次に、RO
M55から該検出電圧値に対応する予熱パルス幅及びデ
ューティ比を読み出し、印加パルス幅T1及びデューテ
ィ比D1に代入する(S3)。次に、印加パルス幅T1
のパルスを印加後(S6:YES)、ROM55から最
大予熱幅ΔT1を読み出し、(ΔT1−T1)の間OF
Fにする(S8:YES)。次に、ROM55から最大
印加幅ΔT2を読み出し、印加パルス幅(ΔT2×D
1)のパルスの印加と(S11:YES)、(ΔT2−
ΔT2×D1)間のOFFとを(S13:OFF)、N
=0になるまで繰り返し(S15:YES)、全ての印
字データを印字する(S16:YES)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドに
搭載された複数の発熱素子に選択的にパルス列を印加
し、そのパルス数を制御して各画素の所定濃度記録を行
う感熱記録装置に関し、特に、印字中の印加電圧の変動
に対応してパルス列の第1番目のパルスの印加パルス幅
や第2番目以降のパルスのデューティ比を変化させるこ
とにより、印加電圧が変動しても第1番目及び第2番目
の印加パルスによって常に同一な最小濃度の画素を確実
に記録することが可能になるとともに、同一通電パルス
数によって常に同一濃度の画素を記録することが可能な
感熱記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、サーマルヘッドを用いた高階
調度記録のための各種の感熱記録装置が提案されてい
る。例えば、特開平8−300713号公報に記載され
たサーマルヘッド印字制御装置は、サーマルヘッドの発
熱体素子にパルスを印加し、その発熱により被印字媒体
上に印字を行う感熱印字手段と、サーマルヘッドに電力
を供給する電源と、印字中に前記電源の電圧を逐次検知
する逐次電圧検知手段と、サーマルヘッドの発熱体素子
に印加するパルスを断続するチョッピング手段と、逐次
電圧検知手段が検知する電圧値に応じて、印字に必要な
前記発熱体の温度上昇となるようにチョッピング手段に
よるパルスの断続比を変更する断続比制御手段とから構
成される。そして、このように構成された、サーマルヘ
ッド印字制御装置は、印字中において、逐次電圧検知手
段が、印字に必要な発熱体素子の温度上昇となる時間を
所定数で分割した単位時間毎に電源の電圧を検出し、こ
の電圧値が小さくなるにつれて、断続比制御手段がチョ
ッピング手段によるパルスの切断時間を短くするように
変更する。そして、チョッピング手段は、単位時間内に
おいて発熱体素子に印加するパルスを変更された断続時
間にて断続する。これにより、電源電圧が変動しても、
印加するパルスを所定時間毎に分割し、その所定時間毎
に断続比を制御することによって、常に安定したサーマ
ルヘッドの発熱となり、常に安定した印字品質となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−300713号公報に記載されたサーマルヘッド印
字制御装置においては、最小濃度の記録画素は多数のパ
ルスの中の初期の複数個のパルスを用いて記録するた
め、発熱素子が断続的に加熱され、所定発熱温度に達す
る時間が長くなるという問題や、発熱効率が低下すると
いう問題がある。また、最大設定可能パルス数が少ない
場合、設定可能階調数が少なくなるという問題がある。
【0004】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、電源電圧が変動して
も、第1番目の印加パルス幅を発熱素子の発熱温度がほ
ぼ記録温度に達する時間とし、第2番目以降の通電パル
スにより多階調記録を行うことにより、所定発熱温度に
達する時間を短くし、且つ、発熱効率を高くすることが
可能な感熱記録装置を提供することを目的とする。ま
た、電源電圧が変動しても、第1番目及び第2番目の通
電パルスにより最小濃度の画素の記録ができるため、最
大設定可能パルス数が少なくても、多階調記録が可能な
感熱記録装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係る感熱記録方法は、複数の発熱素子が設け
られたサーマルヘッドと、前記発熱素子に選択的にパル
ス列を印加するパルス印加手段と、前記サーマルヘッド
に電力を供給する電源と、前記発熱素子により印字され
る画素の階調濃度に応じて前記パルス列のパルス数を設
定するパルス数設定手段とを備えた感熱記録装置におい
て、所定周期毎に前記電源の電圧値を検出する電圧検出
手段と、前記電源の各電圧値に対応する所定の第1印加
パルス幅を格納する印加パルス幅記憶手段と、前記電圧
検出手段により検出される検出電圧値に対応した前記第
1印加パルス幅を前記印加パルス幅記憶手段より読み出
し、前記パルス列の第1番目のパルスの印加パルス幅を
該第1印加パルス幅に変更する第1変更手段とを備え、
前記第1番目のパルスにより前記発熱素子を所定発熱温
度に予熱した後、第2番目以降のパルスを前記発熱素子
に印加して画素の記録を行うことを特徴とする。
【0006】このような特徴を有する請求項1に係る感
熱記録装置においては、サーマルヘッドに搭載された複
数の発熱素子に選択的に、パルス数設定手段によって設
定されたパルス数のパルス列がパルス印加手段により印
加される。また、電圧検出手段によって電源電圧の電圧
値が所定周期毎に検出され、前記第1変更手段により該
検出電圧値に対応した所定の第1印加パルス幅が、印加
パルス幅記憶手段より読み出される。そして、前記第1
変更手段により前記パルス列の第1番目のパルスの印加
パルス幅が、該第1印加パルス幅に変更される。また、
この第1番目のパルスにより前記発熱素子は、所定発熱
温度に予熱され、第2番目以降のパルスが印加されるこ
とにより前記発熱素子が発熱されて画素が記録される。
これにより、電源電圧が変動してもパルス列の第1番目
のパルスの印加パルス幅を前記第1印加パルス幅に変更
することにより、第1番目のパルス印加によって発熱素
子が所定発熱温度に達することができるため、発熱効率
を高くすることが可能になるとともに、所定発熱温度ま
での立ち上がり時間を短くすることができ、高速感熱記
録が可能になる。また、パルス列の第2番目以降のパル
スは、ほぼ同一パルスであるため、各濃度階調に対する
パルス数の設定を容易に行うことが可能になる。
【0007】また、請求項2に係る感熱記録装置は、請
求項1の感熱記録装置において、前記電源の各電圧値に
対応するパルスの所定のデューティ比を格納するデュー
ティ比記憶手段と、前記検出電圧値に対応した前記所定
のデューティ比を前記デューティ比記憶手段より読み出
し、前記パルス列の第2番目以降の各パルスのデューテ
ィ比を該所定のデューティ比に変更する第2変更手段と
を備え、前記所定のデューティ比は、前記検出電圧値が
小さくなるにつれて、印加パルス幅が長くなるデューテ
ィ比であることを特徴とする。
【0008】このような特徴を有する請求項2に係る感
熱記録装置では、請求項1に記載の感熱記録装置におい
て、所定周期毎に電圧検出手段によって検出された電源
電圧の検出電圧値に対応した所定のデューティ比が第2
変更手段によってデューティ比記憶手段から読み出され
る。そして、第2変更手段によって前記パルス列の第2
番目以降の各パルスのデューティ比が、該所定のデュー
ティ比に変更される。また、前記所定のデューティ比
は、前記検出電圧値が小さくなるにつれて、印加パルス
幅が長くなるデューティ比に設定されている。これによ
り、電源電圧が変動しても、各階調に対するパルス数の
設定を一定にして、常に同一階調同一濃度の感熱記録が
可能になる。また、パルス列の第1番目及び第2番目の
パルスにより前記発熱素子が発熱されて最小濃度の画素
を記録できるため、最大設定可能パルス数が少なくて
も、多階調記録が可能になる。
【0009】また、請求項3に係る感熱記録装置は、複
数の発熱素子が設けられたサーマルヘッドと、前記発熱
素子に選択的にパルス列を印加するパルス印加手段と、
前記サーマルヘッドに電力を供給する電源と、前記発熱
素子により印字される画素の階調濃度に応じて前記パル
ス列のパルス数を設定するパルス数設定手段とを備えた
感熱記録装置において、前記パルス列の第1番目のパル
スの印加パルス幅を前記発熱素子が所定発熱温度の近傍
温度に予熱される予め定められた第2印加パルス幅に設
定するパルス幅設定手段と、所定周期毎に前記電源の電
圧値を検出する電圧検出手段と、前記電源の各電圧値に
対応して該電圧値が小さくなるにつれてパルスの印加パ
ルス幅が長くなる所定のデューティ比を格納するデュー
ティ比記憶手段と、前記検出電圧値に対応した前記所定
のデューティ比を前記デューティ比記憶手段より読み出
し、前記パルス列の第2番目以降の各パルスのデューテ
ィ比を該所定のデューティ比に変更するデューティ比変
更手段とを備え、前記第1番目のパルスにより前記発熱
素子を所定発熱温度の近傍温度に予熱した後、第2番目
以降のパルスを前記発熱素子に印加して画素の記録を行
うことを特徴とする。
【0010】このような特徴を有する請求項3に係る感
熱記録装置では、前記パルス列の第1番目のパルスの印
加パルス幅が、パルス幅設定手段により前記発熱素子が
所定発熱温度の近傍温度に予熱される予め定められた第
2印加パルス幅に設定される。また、所定周期毎に電圧
検出手段によって検出された電源の検出電圧値に対応し
た所定のデューティ比がデューティ比変更手段によって
デューティ比記憶手段から読み出され、前記パルス列の
第2番目以降の各パルスのデューティ比が、デューティ
比変更手段によって該所定のデューティ比に変更され
る。そして、この第1番目及び第2番目のパルスにより
前記発熱素子が発熱されて最小濃度の画素が記録され
る。これにより、パルス列の第1番目のパルスの印加パ
ルス幅を印字周期毎に変更する処理を無くすることがで
きるため、より高速感熱記録が可能となる。また、電源
電圧が変動しても、各階調に対するパルス数の設定を一
定にして、常に同一階調同一濃度の感熱記録が可能にな
る。また、パルス列の第1番目及び第2番目のパルスに
より前記発熱素子が発熱されて最小濃度の画素を記録で
きるため、最大設定可能パルス数が少なくても、多階調
記録が可能になる。
【0011】また、請求項4に係る感熱記録装置は、請
求項1乃至請求項3のいずれかに記載の感熱記録装置に
おいて、前記所定周期は、1印字周期であることを特徴
とする。
【0012】このような特徴を有する請求項4に係る感
熱記録装置では、請求項1乃至請求項3のいずれかに記
載の感熱記録装置において、1印字周期毎に電源電圧の
電圧値を検出し、この検出電圧値に応じて前記パルス列
の第1番目のパルスの印加パルス幅や第2番目以降のパ
ルスのデューティ比が変更されるため、電源電圧が変動
しても、常に安定したサーマルヘッドの発熱温度となる
とともに、常に安定した印字品質を維持することが可能
になる。
【0013】また、請求項5に係る感熱記録装置は、請
求項1乃至請求項4のいずれかに記載の感熱記録装置に
おいて、前記電源は、電池電源であることを特徴とす
る。
【0014】このような特徴を有する請求項5に係る感
熱記録装置では、請求項1乃至請求項4のいずれかに記
載の感熱記録装置において、電源を電池電源とすること
により、DC/DCコンバータ等の安定化電源を省くこ
とができ、感熱記録装置の小型化、軽量化、低ノイズ
化、高効率化、低コスト化を図ることができる。
【0015】さらに、請求項6に係る感熱記録装置は、
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の感熱記録装置
において、前記電源は、商用電源の交流を整流し且つ降
圧して直流を出力する直流電源であることを特徴とす
る。
【0016】このような特徴を有する請求項6に係る感
熱記録装置では、請求項1乃至請求項4のいずれかに記
載の感熱記録装置において、電源を商用電源の交流を整
流し且つ降圧して直流を出力する直流電源とすることに
より、DC/DCコンバータ等の安定化電源を省くこと
ができ、感熱記録装置の小型化、軽量化、低ノイズ化、
高効率化、低コスト化を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る感熱記録装置
について、本発明をテープ印字装置につき具体化した実
施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先
ず、本実施形態に係るテープ印字装置の概略構成につい
て図1及び図2に基づき説明する。図1は本実施形態に
係るテープ印字装置の斜視図である。図2は本実施形態
に係るテープ印字装置の本体フレーム内部の一部分拡大
断面図である。図1において、テープ印字装置1は、本
体フレーム2、本体フレーム2の前部に配設されたキー
ボード3、本体フレーム2内の後部に配設された印字機
構PM、キーボード3のすぐ後ろに設けられた文字や記
号を表示可能な液晶ディスプレイ(以下、LCDとい
う)、および、本体フレーム2の上面を覆うカバーフレ
ーム6等を有する。さらに、本体フレーム2の上面に
は、印字機構PMに装着するテープ収納カセットCSを
着脱するときにカバーフレーム6を開放するためのリリ
ースボタン4が設けられ、また、カバーフレーム6の側
端(図1中、左側端)には、印字テープ19を手動で切
断するための切断用操作ボタン5が設けられている。
【0018】また、キーボード3には、アルファベット
や数字や記号等を入力するための文字キー、スペースキ
ー、リターンキー、改行キー、カーソルキーを右方又は
左方に移動させるためのカーソル移動キー、印字する文
字のサイズを任意に設定するためのサイズ設定キー、そ
の任意の文字サイズを16、24、32、48、64、
96のドットサイズに設定するための6個の文字サイズ
キー、印字する文字サイズを印字テープ19のテープ幅
又は行数に応じて自動設定する自動設定キー、印字を指
令する印字キー、各種の設定処理を終了する実行キー、
電源をON・OFFするための電源キー等が設けられて
いる。
【0019】次に、印字機構PMについて図2に基づい
て説明する。印字機構PMには、矩形上のテープ収納カ
セットCSが着脱自在に装着されている。このテープ収
納カセットCSには、透明なラミネートフィルム7が巻
装されたテープスプール8と、加熱により溶融するイン
クがベースフィルムに塗布されてなるインクリボン9
と、そのインクリボン9を巻き取る巻取りスプール11
と、ラミネートフィルム7と同一幅を有する両面テープ
12が剥離紙を外側にして巻装された供給スプール13
と、これらラミネートフィルム7と両面テープ12とを
接合させる接合ローラ14とが回転自在に配設されてい
る。なお、両面テープ12は、ベーステープの両面に粘
着剤層が形成されており、その一方の面側の粘着剤層に
剥離紙が貼付されている。
【0020】前記ラミネートフィルム7とインクリボン
9とが重なる位置には、サーマルヘッド15が立設さ
れ、これらラミネートフィルム7とインクリボン9とを
サーマルヘッド15に押圧するプランテンローラ16
と、ラミネートフィルム7と両面テープ12とを接合ロ
ーラ14に押圧して印字テープ19を作製する送りロー
ラ17とは、本体フレーム2に回動自在に枢着された支
持体18に回転可能に枢支されている。このサーマルヘ
ッド15には、128個の発熱素子からなる発熱素子群
(図示されていない)が上下方向(紙面に垂直方向)に
列設されている。
【0021】したがって、テープ送りモータ47(図3
参照)の所定回転方向への駆動により接合ローラ14と
巻取りスプール11とが所定回転方向に各々同期して駆
動されながら発熱素子群に通電され、所定の発熱素子が
発熱してインクリボン9を加熱する。この加熱によりイ
ンクリボン9に塗布されているインクが溶融し、ラミネ
ートフィルム7上に熱転写する。この結果、ラミネート
フィルム7上には複数のドット列により文字やバーコー
ドが印字され、しかもラミネートフィルム7は両面テー
プ12を接合した状態で印字テープ19としてテープ送
り方向Aにテープ送りされ、図1及び図2に示されるよ
うに、本体フレーム2の外側(図1中、左側)に送り出
される。なお、印字機構PMの詳細については、特開平
2−106555号公報を参照。
【0022】次に、この印字テープ19を切断する手動
式の切断装置30について、図2に基づいて説明する。
本体フレーム2の内側には板状の補助フレーム31が立
設され、この補助フレーム31に固定刃32が上向きに
固着されている。補助フレーム31に固着された枢支軸
33には、前後方向に延びる操作レバー34の前端近傍
部が回動可能に枢支され、その操作レバー34の枢支軸
33より前側に対応する部位において、可動刃35が前
記固定刃32と対向して取り付けられている。
【0023】また、操作レバー34の後端部は、切断用
操作ボタン5の下側に位置し、操作レバー34は常に
は、可動刃35が固定刃32から離間する方向にバネ部
材(図示されていない)で弾性付勢されている。さら
に、前記操作レバー34の前端部には、切断用操作ボタ
ン5の押圧により操作レバー34が切断のために回動し
たことを検出する切断スイッチ41が取り付けられてい
る。
【0024】印字テープ19に印字した後においては、
印字テープ19は固定刃32と可動刃35との間を通っ
て本体フレーム2外に延びているので、その切断操作ボ
タン5を下方に押圧操作すると、操作レバー34を介し
て可動刃35が固定刃32に接近して、これら両刃3
2、35で印字テープ19が切断される。
【0025】次に、本実施形態のテープ印字装置1の制
御構成について図3に基づき説明する。図3は本実施形
態のテープ印字装置1の制御構成を示すブロック図であ
る。図3において、制御部Cは、テープ印字装置1の各
機器を制御するCPU52と、このCPU52にデータ
バス51を介して接続された入出力インタフェース5
0、CGROM53、ROM54、55、RAM60と
から構成されている。なお、CPU52の内部にはタイ
マ52aが設けられている。
【0026】入出力インタフェース50には、キーボー
ド3と、切断スイッチ41と、LCD22に表示データ
を出力するためのビデオRAM24を有するディスプレ
イコントローラ(以下、LCDCという)23と、サー
マルヘッド15を駆動するための駆動回路48と、テー
プ送りモータ47を駆動するための駆動回路49とが各
々接続されている。
【0027】CGROM53には、多数のキャラクタの
各々に関して、表示のためのドットパターンデータがコ
ードデータに対応させて格納されている。
【0028】ROM(ドットパターンデータメモリ)5
4には、アルファベット文字や記号等のキャラクタを印
字するための多数のキャラクタの各々に関して、印字用
ドットパターンデータが、書体(ゴシック系書体、明朝
体書体等)毎に分類され、各書体毎に6種類(16、2
4、32、48、64、96のドットサイズ)の印字文
字サイズ分、コードデータに対応させて格納されてい
る。また、階調表現を含むグラフィック画像を印字する
ためのグラフィックパターンデータも記憶されている。
【0029】ROM55には、キーボード3から入力さ
れた文字や数字等のキャラクタのコードデータに対応さ
せてLCDC23を制御する表示駆動制御プログラム、
印字バッファ62のデータを読み出してサーマルヘッド
15やテープ送りモータ47を駆動する印字駆動制御プ
ログラム、パルス列の各階調に対応するパルス数のテー
ブル70(図5参照)、電源電圧に対応する予熱パルス
幅及びデューティ比の電圧テーブル71(図6参照)、
及び後述の階調制御プログラム等が格納されている。
【0030】RAM60には、テキストメモリ61、印
字バッファ62、カウンタ63等が設けられており、テ
キストメモリ61には、キーボード3から入力された文
書データが格納される。印字バッファ62には、複数の
文字や記号等の印字用ドットパターンが印字データとし
て格納される。カウンタ63には、階調制御処理におい
て各発熱素子に対応してカウントされるカウント値Nが
格納される。
【0031】また、上記制御部C及び印字機構PMに電
力を供給する電源部Bは、装置全体へ電力を供給する電
池電源66と、前記電池電源66の電圧を検出する電圧
検出部67と、前記電池電源66の電圧を定電圧化して
出力する安定化電源65とを有する。
【0032】電池電源66は、各駆動回路48、49に
接続され、直接電池電源66の電力が供給される。一
方、安定化電源65は、LCD22を含めた制御部Cに
接続され、定電圧化された電池電源66の電力を供給す
る。尚、本発明の電源として本実施例では電池電源66
を用いるが、電池電源66の換わりに、商用電源を入力
してその交流を整流し且つ降圧して直流を出力するAC
アダプタからなる直流電源を用いてもよい。
【0033】電圧検出部67は、制御部CのCPU52
と接続され、電池電源66の印字中の電圧を所定周期
(階調1の画素の印字周期よりも短い周期である)毎に
検出し、その検出結果をCPU52に出力している。
【0034】次に、テープ印字装置1の制御部Cで行わ
れる印字時の階調制御処理について図4乃至図7に基づ
いて説明する。図4は本実施形態のテープ印字装置1の
制御部Cにおいて行われる階調制御処理のフローチャー
トである。図5は本実施形態の印字ドットの階調に対応
するパルス列のパルス数のテーブルを示す図である。図
6は本実施形態における電源の各電圧に対応する予熱パ
ルス幅及びデューティ比のテーブルを示す図である。図
7は本実施形態における階調制御処理の63パルス印加
する場合のタイムチャートである。尚、以後の説明にお
いて、パルス幅または印加幅とは、パルスがONしてい
る時間である。先ず、キーボード3の文字キー等が操作
されて階調表現を含むグラフィック画像混じりの文章が
作成されると、その文章データがテキストメモリ61に
格納される。そして、キーボード3の印字キーが押され
印字開始が指令されると、テキストメモリ61に格納さ
れている文書データとROM54の印字用ドットパター
ンデータ及びグラフィックパターンデータとに基づい
て、印字データが作成され、印字バッファ62に格納さ
れる。そして、この印字データに基づいてサーマルヘッ
ド15の選択された各発熱素子へ印加するための階調制
御処理が開始される。
【0035】階調制御処理においては、先ず、ROM5
5に予め格納されているテーブル70(図5参照)から
各発熱素子の印字ドットの階調に対応するパルス数Nを
読み出し、各発熱素子に対応させてパルス数Nをカウン
タ63に格納する(S1)。ここで、テーブル70を図
5に基づいて説明する。本実施形態の階調数は8階調で
あり、各階調に対する印加パルス数Nは、階調が1のと
きは2パルス、階調が2のときは4パルス、階調が3の
ときは6パルス、階調が4のときは8パルス、階調が5
のときは12パルス、階調が6のときは20パルス、階
調が7のときは32パルス、階調が8のときは63パル
スに設定されている。このように、上記テーブル70で
は、パルスの増加率が低階調では小さく、高階調では大
きくなるように設定されている。
【0036】次に、電圧検出部67が出力している電池
電源66の検出電圧値を読み込み、電源電圧値V1に代
入し、RAM60に格納する(S2)。
【0037】次に、RAM60から電源電圧値V1を読
み込み、該電源電圧値V1に対応する予熱パルス幅及び
デューティ比をROM55に予め格納されている電圧テ
ーブル71(図6参照)から読み出し、該予熱パルス幅
を第1番目のパルスの印加パルス幅T1に代入し、ま
た、該デューティ比を第2番目以降のパルスのデューテ
ィ比D1に代入し、RAM60に格納する(S3)。こ
こで、電源の各電圧に対応する予熱パルス幅及びデュー
ティ比を表す電圧テーブル71について図6に基づいて
説明する。本実施形態の電圧テーブル71の電源電圧レ
ベルは8段階であり、各電圧レベルに対する予熱パルス
幅及びデューティ比は、電源電圧が25.5ボルト以上
26ボルト未満のときの予熱パルス幅はTA、デューテ
ィ比はDA、電源電圧が25ボルト以上25.5ボルト
未満のときの予熱パルス幅はTB、デューティ比はD
B、電源電圧が24.5ボルト以上25ボルト未満のと
きの予熱パルス幅はTC、デューティ比はDC、電源電
圧が24ボルト以上24.5ボルト未満のときの予熱パ
ルス幅はTD、デューティ比はDD、電源電圧が23.
5ボルト以上24ボルト未満のときの予熱パルス幅はT
E、デューティ比はDE、電源電圧が23ボルト以上2
3.5ボルト未満のときの予熱パルス幅はTF、デュー
ティ比はDF、電源電圧が22.5ボルト以上23ボル
ト未満のときの予熱パルス幅はTG、デューティ比はD
G、及び電源電圧が22ボルト以上22.5ボルト未満
のときの予熱パルス幅はTH、デューティ比はDHに設
定されている。ここで、各予熱パルス幅は、TA<TB
<TC<TD<TE<TF<TG<THに設定されてお
り、また、各デューティ比は、DA<DB<DC<DD
<DE<DF<DG<DHに設定されている。
【0038】次に、サーマルヘッド15の選択された各
発熱素子への印加パルスがONになり、発熱素子が発熱
を開始する(S4)。
【0039】次に、タイマー52aをスタートさせる
(S5)。次に、RAM60に格納されている第1番目
のパルスの印加パルス幅T1を読み出し、タイマー52
aのカウント時間がT1になる迄待ち(S6:NO)、
タイマー52aのカウント時間がT1になると(S6:
YES)、選択された各発熱素子への印加パルスをOF
Fにするとともに、タイマー52aを停止させ、カウン
ト時間を0にした後に、再度、タイマー52aをスター
トさせる(S7)。
【0040】次に、ROM55に予め格納されている第
1番目のパルスの最大予熱幅ΔT1を読み出し、第1番
目の印加パルスのOFF時間Toff1(図7参照)に
(ΔT1−T1)を代入し、RAM60に格納する。そ
して、再度、Toff1をRAM60から読み出し、タ
イマー52aのカウント時間がToff1になる迄待ち
(S8:NO)、タイマー52aのカウント時間がTo
ff1になると、タイマー52aを停止させ、カウント
時間を0にした後に、再度、タイマー52aをスタート
させる(S8:YES)。
【0041】次に、選択された各発熱素子のパルス数N
をカウンタ63から読み出し、該パルス数Nから1引き
算し、再度、各発熱素子に対応させてカウント63に格
納する(S9)。次に、サーマルヘッド15の選択され
た各発熱素子への印加パルスをONにする(S10)。
【0042】次に、ROM55に予め格納されている第
2番目以降のパルスの最大印加幅ΔT2を読み出し、ま
た、RAM60から第2番目以降のパルスのデューティ
比D1を読み出す。そして、第2番目以降のパルスの印
加パルス幅T2に(ΔT2×D1)を代入し、RAM6
0に格納する。そして、再度、第2番目以降のパルスの
印加パルス幅T2を読み出し、タイマー52aのカウン
ト時間がT2になる迄待ち(S11:NO)、タイマー
52aのカウント時間がT2になると(S11:YE
S)、選択された各発熱素子への印加パルスをOFFに
するとともに、タイマー52aを停止させ、カウント時
間を0にした後に、再度、タイマー52aをスタートさ
せる(S12)。ここで、第2番目以降のパルスの最大
印加幅ΔT2は、第1番目のパルスの最大予熱幅ΔT1
よりも短い時間に予め設定されている、即ち、第2番目
以降のパルスの印加パルス幅T2は、第1番目のパルス
の印加パルス幅T1よりも短い時間に設定される。
【0043】次に、ROM55に格納されている第2番
目以降のパルスの最大印加幅ΔT2を読み出し、第2番
目以降の印加パルスのOFF時間Toff2(図7参
照)に(ΔT2−T2)を代入し、RAM60に格納す
る。そして、再度、Toff2をRAM60から読み出
し、タイマー52aのカウント時間がToff2になる
迄待ち(S13:NO)、タイマー52aのカウント時
間がToff2になると、タイマー52aを停止させ、
カウント時間を0にした後に、再度、タイマー52aを
スタートさせる(S13:YES)。
【0044】次に、選択された各発熱素子のパルス数N
をカウンタ63から読み出し、該パルス数Nから1引き
算し、再度、各発熱素子に対応させてカウンタ63に格
納する(S14)。
【0045】次に、選択された各発熱素子のパルス数N
をカウンタ63から読み出し、該パルス数Nが、0でな
ければ(S15:NO)、サーマルヘッド15の選択さ
れた各発熱素子への印加パルスをONにして(S1
0)、パルス数Nが0になるまでS10以降の処理を繰
り返す。
【0046】次に、各発熱素子のパルス数Nが0であれ
ば(S15:YES)、印字バッファ62に格納されて
いる印字データを全部印字したかどうか判定し(S1
6)、印字データが残っていれば(S16:NO)、各
発熱素子の次の印字ドットの階調に対応するパルス数N
を読み出し、各発熱素子に対応させて該パルス数Nをカ
ウンタ63に格納して(S1)、印字バッファ62に格
納されている印字データを全部印字するまでS1以降の
処理を繰り返す。また、印字バッファ62に格納されて
いる印字データを全部印字している場合は(S16:Y
ES)、階調制御処理を終了する。尚、RAM60から
電源電圧値V1を読み込み、該電源電圧値V1に対応す
る予熱パルス幅及びデューティ比をROM55に予め格
納されている電圧テーブル71(図6参照)から読み出
す処理(S3)において、該電源電圧値V1が、22ボ
ルト未満のときは、LCD22に「電池交換」の文字を
表示し、また、電源電圧値V1が26ボルト以上のとき
は、LCD22に「電圧異常」の文字を表示し、S4以
降の処理は行われない。
【0047】次に、以上の階調制御における発熱素子の
温度上昇変化の一例を図7に基づいて説明する。図7
は、発熱素子の階調が8、即ち、テーブル70(図7参
照)から印加パルス数Nが63パルスのときの時間に対
する発熱素子の温度上昇を示した図である。第1番目の
印加パルスは時間T1であり、このとき発熱素子の温度
上昇曲線72は、ほぼ予定発熱温度まで上昇している。
そして、時間Toff1の間印加パルスがOFFにな
り、発熱素子の温度は少し下がるが、再度、時間T2の
間印加されるので発熱し、温度が上昇する。そして、時
間Toff2の停止と時間T2の印加をカウンタ63に
記憶されているパルス数NがN=0になる迄繰り返す。
これにより、発熱素子は、第1番目の印加パルスによっ
て、所定温度に予熱され、第2番目以降から第63番目
迄の印加パルスによってほぼ一定の発熱温度に(T2×
62+Toff2×62)の間保持され、階調8のドッ
トがラミネートフィルム7に印字される。また、同様に
して、階調1のドットは、印加パルス数が2パルスのパ
ルス列により印字され、階調2のドットは、印加パルス
数が4パルスのパルス列により印字され、階調3のドッ
トは、印加パルス数が6パルスのパルス列により印字さ
れ、階調4のドットは、印加パルス数が8パルスのパル
ス列により印字され、階調5のドットは、印加パルス数
が12パルスのパルス列により印字され、階調6のドッ
トは、印加パルス数が20パルスのパルス列により印字
され、さらに、階調7のドットは、印加パルス数が32
パルスのパルス列により印字される。
【0048】以上詳細に説明した通り、本実施形態のテ
ープ印字装置1においては、1印字周期毎に電池電源6
6の電圧を電圧検出部67を介して検出し、この検出電
圧値に対応する予熱パルス幅とデューティ比がROM5
5に予め格納された電圧テーブル71から読み込まれ
る。また、パルス列の第1番目のパルスの最大予熱幅Δ
T1と第2番目以降のパルスの最大印加幅ΔT2とがR
OM55に予め格納されている。そして、前記予熱パル
ス幅が第1番目のパルスの印加パルス幅T1に代入さ
れ、前記デューティ比がデューティ比D1に代入されて
各々RAM60に格納される。次に、制御部Cの制御に
よって、第1番目のパルスの印加パルス幅T1により発
熱素子が所定発熱温度に予熱される。次に、パルス印加
は時間Toff1=ΔT1−T1の間OFFになる。次
に、パルス列の第2番目以降のパルスの印加パルス幅T
2に(ΔT2×D1)を代入し、RAM60に格納す
る。次に、制御部Cの制御によって、パルス列の第2番
目のパルスの印加パルス幅T2により最小濃度のドット
が印字される。そして、所定回数になる迄、時間Tof
f2=ΔT2−T2のOFFと時間T2の印加を繰り返
し、所定階調濃度のドット印字が行われる。したがっ
て、電池電源66の出力電圧が変動しても、パルス列の
第1番目のパルスの印加パルス幅T1を前記電圧テーブ
ル71の電池電源66の出力電圧に対応する予熱パルス
幅にすることにより、第1番目のパルス印加によって発
熱素子が所定発熱温度に達することができるため、発熱
効率を高くすることが可能になるとともに、所定発熱温
度までの立ち上がり時間を短くすることができ、高速感
熱記録が可能になる。また、電池電源66の電圧が変動
しても、前記電圧テーブル71の電池電源66の出力電
圧に対応するデューティ比をデューティ比D1に代入し
て、パルス列の第2番目以降のパルスの印加パルス幅T
2に(ΔT2×D1)を代入することにより、第2番目
以降のパルス印加によって発熱素子が所定発熱温度を保
持できるため、各階調に対するパルス数の設定を一定に
して、常に同一階調同一濃度の感熱記録が可能になる。
また、パルス列の第1番目及び第2番目のパルスにより
前記発熱素子が発熱されて最小濃度の画素を記録できる
ため、最大設定可能パルス数が少なくても、多階調記録
が可能になる。また、1印字周期毎に電池電源66の電
圧値を検出し、この検出電圧値に応じて前記パルス列の
第1番目のパルスの印加パルス幅や第2番目以降のパル
スのデューティ比が変更されるため、電源電圧が変動し
ても、常に安定したサーマルヘッドの発熱温度となると
ともに、常に安定した印字品質を維持することが可能に
なる。さらに、電源を電池電源66とすることにより、
DC/DCコンバータ等の安定化電源を省くことがで
き、テープ印字装置1の小型化、軽量化、低ノイズ化、
高効率化、低コスト化を図ることができる。尚、電池電
源66を商用電源の交流を整流し且つ降圧して直流を出
力するACアダプタにしても、DC/DCコンバータ等
の安定化電源を省くことができ、感熱記録装置の小型
化、軽量化、低ノイズ化、高効率化、低コスト化を図る
ことが
【0049】尚、本発明は前記実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることは勿論であり、以下のよう
にしてもよい。 (a)前記実施形態では、電圧テーブル71において、
電圧レベルを8段階にしたが、任意のレベル数に段階分
けしてよい。 (b)前記実施形態では、テーブル70に従って各階調
に対するパルス数を設定したが、インクの種類等によっ
てテーブル70の各パルス数を変更してもよい。 (c)前記実施形態では、階調数を8階調にしたが、も
っと多くの階調数に設定してもよい。 (d)前記実施形態では、階調8の最大パルス数を63
パルスにしたが、もっと多くの最大パルス数にしてもよ
い。 (e)前記実施形態では、1印字周期毎に電池電源66
の電圧を読み込んだが、印加パルス毎に電池電源66の
電圧を読み込むようにしてもよい。 (f)前記実施形態では、ROM55に格納されている
電圧テーブル71から電池電源66の電圧に対応する予
熱パルス幅を読み込み、第1番目のパルスの印加パルス
幅T1に代入したが、所定の予熱パルス幅T3をROM
55に予め格納しておき、該予熱パルス幅T3を読み込
み、第1番目のパルスの印加パルス幅T1に代入するよ
うにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1に係る感熱記
録装置においては、サーマルヘッドに搭載された複数の
発熱素子に選択的に、パルス数設定手段によって設定さ
れたパルス数のパルス列がパルス印加手段により印加さ
れる。また、電圧検出手段によって電源電圧の電圧値が
所定周期毎に検出され、前記第1変更手段により該検出
電圧値に対応した所定の第1印加パルス幅が、印加パル
ス幅記憶手段より読み出される。そして、前記第1変更
手段により前記パルス列の第1番目のパルスの印加パル
ス幅が、該第1印加パルス幅に変更される。また、この
第1番目のパルスにより前記発熱素子は、所定発熱温度
に予熱され、第2番目以降のパルスが印加されることに
より前記発熱素子が発熱されて画素が記録される。これ
により、電源電圧が変動してもパルス列の第1番目のパ
ルスの印加パルス幅を前記第1印加パルス幅に変更する
ことにより、第1番目のパルス印加によって発熱素子が
所定発熱温度に達することができるため、発熱効率を高
くすることが可能になるとともに、所定発熱温度までの
立ち上がり時間を短くすることができ、高速感熱記録が
可能な感熱記録装置を提供することができる。また、パ
ルス列の第2番目以降のパルスは、ほぼ同一パルスであ
るため、各濃度階調に対するパルス数の設定を容易に行
うことが可能な感熱記録装置を提供することができる。
【0051】また、請求項2に係る感熱記録装置におい
ては、請求項1に記載の感熱記録装置において、所定周
期毎に電圧検出手段によって検出された電源電圧の検出
電圧値に対応した所定のデューティ比が第2変更手段に
よってデューティ比記憶手段から読み出される。そし
て、第2変更手段によって前記パルス列の第2番目以降
の各パルスのデューティ比が、該所定のデューティ比に
変更される。また、前記所定のデューティ比は、前記検
出電圧値が小さくなるにつれて、印加パルス幅が長くな
るデューティ比に設定されている。これにより、電源電
圧が変動しても、各階調に対するパルス数の設定を一定
にして、常に同一階調同一濃度の感熱記録が可能な感熱
記録装置を提供することができる。また、パルス列の第
1番目及び第2番目のパルスにより前記発熱素子が発熱
されて最小濃度の画素を記録できるため、最大設定可能
パルス数が少なくても、多階調記録が可能な感熱記録装
置を提供することができる。
【0052】また、請求項3に係る感熱記録装置におい
ては、前記パルス列の第1番目のパルスの印加パルス幅
が、パルス幅設定手段により前記発熱素子が所定発熱温
度の近傍温度に予熱される予め定められた第2印加パル
ス幅に設定される。また、所定周期毎に電圧検出手段に
よって検出された電源電圧の検出電圧値に対応した所定
のデューティ比がデューティ比変更手段によってデュー
ティ比記憶手段から読み出され、前記パルス列の第2番
目以降の各パルスのデューティ比が、デューティ比変更
手段によって該所定のデューティ比に変更される。そし
て、この第1番目及び第2番目のパルスにより前記発熱
素子が発熱されて最小濃度の画素が記録される。これに
より、パルス列の第1番目のパルスの印加パルス幅を印
字周期毎に変更する処理を無くすることができるため、
より高速感熱記録が可能な感熱記録装置を提供すること
ができる。また、電源電圧が変動しても、各階調に対す
るパルス数の設定を一定にして、常に同一階調同一濃度
の感熱記録が可能な感熱記録装置を提供することができ
る。また、パルス列の第1番目及び第2番目のパルスに
より前記発熱素子が発熱されて最小濃度の画素を記録で
きるため、最大設定可能パルス数が少なくても、多階調
記録が可能な感熱記録装置を提供することができる。
【0053】また、請求項4に係る感熱記録装置におい
ては、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の感熱記
録装置において、1印字周期毎に電源電圧の電圧値を検
出し、この検出電圧値に応じて前記パルス列の第1番目
のパルスの印加パルス幅や第2番目以降のパルスのデュ
ーティ比が変更されるため、電源電圧が変動しても、常
に安定したサーマルヘッドの発熱温度となるとともに、
常に安定した印字品質を維持することが可能な感熱記録
装置を提供することができる。
【0054】また、請求項5に係る感熱記録装置におい
ては、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の感熱記
録装置において、電源を電池電源とすることにより、D
C/DCコンバータ等の安定化電源を省くことができ、
感熱記録装置の小型化、軽量化、低ノイズ化、高効率
化、低コスト化を図ることができる感熱記録装置を提供
することができる。
【0055】さらに、請求項6に係る感熱記録装置にお
いては、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の感熱
記録装置において、電源を商用電源の交流を整流し且つ
降圧して直流を出力する直流電源とすることにより、D
C/DCコンバータ等の安定化電源を省くことができ、
感熱記録装置の小型化、軽量化、低ノイズ化、高効率
化、低コスト化を図ることができる感熱記録装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るテープ印字装置の斜視図であ
る。
【図2】本実施形態に係るテープ印字装置の本体フレー
ム内部の一部分拡大断面図である。
【図3】本実施形態のテープ印字装置1の制御構成を示
すブロック図である。
【図4】本実施形態のテープ印字装置1の制御部Cにお
いて行われる階調制御処理のフローチャートである。
【図5】本実施形態の印字ドットの階調に対応するパル
ス列のパルス数のテーブルを示す図である。
【図6】本実施形態における電源の各電圧に対応する予
熱パルス幅及びデューティ比のテーブルを示す図であ
る。
【図7】本実施形態における階調制御処理の63パルス
印加する場合のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 テープ印字装置 9 インクリボン 15 サーマルヘッド 52 CPU 66 電池電源 67 電圧検出部 70 テーブル 71 電圧テーブル 72 温度上昇曲線 B 電源部 C 制御部 PM 印字機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱素子が設けられたサーマルヘ
    ッドと、前記発熱素子に選択的にパルス列を印加するパ
    ルス印加手段と、前記サーマルヘッドに電力を供給する
    電源と、前記発熱素子により印字される画素の階調濃度
    に応じて前記パルス列のパルス数を設定するパルス数設
    定手段とを備えた感熱記録装置において、 所定周期毎に前記電源の電圧値を検出する電圧検出手段
    と、 前記電源の各電圧値に対応する所定の第1印加パルス幅
    を格納する印加パルス幅記憶手段と、 前記電圧検出手段により検出される検出電圧値に対応し
    た前記第1印加パルス幅を前記印加パルス幅記憶手段よ
    り読み出し、前記パルス列の第1番目のパルスの印加パ
    ルス幅を該第1印加パルス幅に変更する第1変更手段と
    を備え、 前記第1番目のパルスにより前記発熱素子を所定発熱温
    度に予熱した後、第2番目以降のパルスを前記発熱素子
    に印加して画素の記録を行うことを特徴とする感熱記録
    装置。
  2. 【請求項2】 前記電源の各電圧値に対応するパルスの
    所定のデューティ比を格納するデューティ比記憶手段
    と、 前記検出電圧値に対応した前記所定のデューティ比を前
    記デューティ比記憶手段より読み出し、前記パルス列の
    第2番目以降の各パルスのデューティ比を該所定のデュ
    ーティ比に変更する第2変更手段とを備え、 前記所定のデューティ比は、前記検出電圧値が小さくな
    るにつれて、印加パルス幅が長くなるデューティ比であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録装置。
  3. 【請求項3】 複数の発熱素子が設けられたサーマルヘ
    ッドと、前記発熱素子に選択的にパルス列を印加するパ
    ルス印加手段と、前記サーマルヘッドに電力を供給する
    電源と、前記発熱素子により印字される画素の階調濃度
    に応じて前記パルス列のパルス数を設定するパルス数設
    定手段とを備えた感熱記録装置において、 前記パルス列の第1番目のパルスの印加パルス幅を前記
    発熱素子が所定発熱温度の近傍温度に予熱される予め定
    められた第2印加パルス幅に設定するパルス幅設定手段
    と、 所定周期毎に前記電源の電圧値を検出する電圧検出手段
    と、 前記電源の各電圧値に対応して該電圧値が小さくなるに
    つれてパルスの印加パルス幅が長くなる所定のデューテ
    ィ比を格納するデューティ比記憶手段と、 前記検出電圧値に対応した前記所定のデューティ比を前
    記デューティ比記憶手段より読み出し、前記パルス列の
    第2番目以降の各パルスのデューティ比を該所定のデュ
    ーティ比に変更するデューティ比変更手段とを備え、 前記第1番目のパルスにより前記発熱素子を所定発熱温
    度の近傍温度に予熱した後、第2番目以降のパルスを前
    記発熱素子に印加して画素の記録を行うことを特徴とす
    る感熱記録装置。
  4. 【請求項4】 前記所定周期は、1印字周期であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    感熱記録装置。
  5. 【請求項5】 前記電源は、電池電源であることを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の感熱記
    録装置。
  6. 【請求項6】 前記電源は、商用電源の交流を整流し且
    つ降圧して直流を出力する直流電源であることを特徴と
    する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の感熱記録
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002144620A (ja) * 2000-11-16 2002-05-22 Olympus Optical Co Ltd プリンタ装置
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