JPH1178097A - 感熱記録装置 - Google Patents

感熱記録装置

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JPH1178097A
JPH1178097A JP23618397A JP23618397A JPH1178097A JP H1178097 A JPH1178097 A JP H1178097A JP 23618397 A JP23618397 A JP 23618397A JP 23618397 A JP23618397 A JP 23618397A JP H1178097 A JPH1178097 A JP H1178097A
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JP
Japan
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pulse
pulses
duty ratio
heating element
gradation
Prior art date
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Application number
JP23618397A
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English (en)
Inventor
Katsuto Kurachi
克仁 倉知
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源の電圧レベルや各発熱素子の抵抗値レベ
ルに対応して画素の多階調印字を確実に行うことが可能
になるとともに、同一パルス数の設定で同一階調濃度の
印字が可能な感熱記録装置を提供する。 【解決手段】 先ず、電源部65の出力電圧を測定し
(S1)、次に、サーマルヘッド15の各発熱素子の抵
抗値を測定する(S2)。次に、ランク付けテーブル6
7に基づいてテープ印字装置1のランク付けを行う(S
3)。当該ランクに対応する予熱パルス幅が第1番目の
パルスの印加パルス幅T1に設定され、ROM55に格
納される(S4)。次に、当該ランクに対応するデュー
ティ比をランク付けテーブル67に基づいて決定する。
そして、このデューティ比に基づいて予め定められてい
る第2番目以降のパルスの最大印加幅ΔT2(図8参
照)から、第2番目以降のパルスの印加パルス幅T2が
設定され、ROM55に格納される(S5)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドに
搭載された複数の発熱素子に選択的にパルス列を印加
し、そのパルス数を制御して各画素の所定濃度記録を行
う感熱記録装置に関し、特に、電源の電圧レベルや各発
熱素子の抵抗値レベルに対応して第1番目のパルスの印
加パルス幅や第2番目以降のパルスのデューティ比を予
め定められた印加パルス幅やデューティ比に設定するこ
とにより、前記第1番目のパルスにより前記発熱素子を
所定発熱温度に予熱した後、第2番目以降のパルスを前
記発熱素子に印加して画素の記録を確実に行えるととも
に、同一パルス数の設定で同一階調濃度の印字ができる
感熱記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、サーマルヘッドを用いた高階
調度記録のための各種の感熱記録装置が提案されてい
る。例えば、特公平7−84066号公報に記載された
感熱記録方法を用いた感熱記録装置は、サーマルヘッド
に搭載された多数の発熱素子に選択的に通電し、且つ前
記発熱素子への通電時間を制御して、2色以上の色を重
ね合わせて構成される記録画像の階調制御を行う場合に
おいて、前記通電時間は、前記各色について、前記記録
画像の見かけ上の濃度を1階調ずつ増加させるための単
位通電区分を連結して構成し、前記単位通電区分は、同
一階調についてみたとき、前記記録画像を構成する全て
の色について同一長に選定し、前記単位区分内におい
て、継続的もしくは所定の休止時間を含めて通電を行
い、前記休止時間は、前記各色及び各通電発熱素子数の
それぞれにおける、通電時間タイミングから通電終了タ
イミングまでの濃度上昇曲線の全体が一致するように、
基準となる色及び通電発熱素子数の濃度上昇曲線に基づ
いて決定され、前記各色及び前記各通電素子数の見かけ
上の濃度の増加量を等しくするように構成されている。
これにより、各色について、その濃度上昇曲線の傾きが
相違した場合、その傾斜の最も低い色の場合には、単位
通電区分内に休止時間を設けることなく記録を行い、最
も傾きの大きい色の場合には、適当な休止時間を設ける
ことにより各色の濃度上昇曲線を同じにすることができ
る。また、同時に通電される発熱素子数の数について、
濃度上昇曲線の傾きが相違した場合も、その傾斜の最も
低い、同時に通電される発熱素子数の数が最大の記録を
基準とし、傾斜の高いものに適当に休止時間を設けるこ
とにより各色の濃度上昇曲線を同じにすることができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
7−84066号公報に記載された感熱記録方法を用い
た感熱記録装置は、記録を行う色選択情報と電源情報と
から単位通電区分内でどの程度通電時間に休止時間を含
めるべきかという制御を行う制御部が必要となり、制御
回路部が大型化し、小型化が困難になるとともに製造コ
ストがアップするという問題がある。
【0004】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、電源の電圧レベルや各
発熱素子の抵抗値レベルに対応して第1番目のパルスの
印加パルス幅や第2番目以降のパルスのデューティ比を
予め定められた印加パルス幅やデューティ比に設定する
ことにより、前記第1番目のパルスにより前記発熱素子
を所定発熱温度に予熱した後、第2番目以降のパルスを
前記発熱素子に印加して画素の記録を確実に行えるとと
もに、同一パルス数の設定で同一階調濃度の印字ができ
るため、装置構成を簡単な構成にし、装置の小型化及び
製造コストの削減を図ることが可能な感熱記録装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係る感熱記録装置は、複数の発熱素子が設け
られたサーマルヘッドと、前記発熱素子に選択的にパル
ス列を印加するパルス印加手段と、前記サーマルヘッド
に電力を供給する電源と、前記発熱素子により印字され
る画素の階調濃度に応じて前記パルス列のパルス数を設
定するパルス数設定手段とを備えた感熱記録装置におい
て、前記電源の電圧レベルに対応して前記パルス列の第
1番目のパルスの印加パルス幅を予め定められた印加パ
ルス幅に設定する第1パルス幅設定手段を備え、前記第
1番目のパルスにより前記発熱素子を所定発熱温度に予
熱した後、第2番目以降のパルスを前記発熱素子に印加
して画素の記録を行うことを特徴とする。
【0006】このような特徴を有する請求項1に係る感
熱記録装置においては、サーマルヘッドに搭載された複
数の発熱素子に選択的に、パルス数設定手段により印字
される画素の階調濃度に応じて設定されたパルス数のパ
ルス列がパルス印加手段により印加される。また、パル
ス列の第1番目のパルスの印加パルス幅は、前記電源の
電圧レベルに対応して予め定められた印加パルス幅に前
記第1パルス幅設定手段により設定され、該第1番目の
印加パルスにより前記発熱素子が所定発熱温度に予熱さ
れ、該パルス列の第1番目及び第2番目の印加パルスに
より前記発熱素子が所定温度に発熱されて最小濃度の画
素が記録され、順次パルス数を増加させて所定階調濃度
に対するパルス数が設定され、前記発熱素子に該パルス
数のパルス列が印加されることにより所定階調濃度の画
素が記録される。これにより、電源の電圧レベルに対応
してパルス列の第1番目のパルスの印加パルス幅を設定
することにより、第1番目のパルス印加によって発熱素
子が所定発熱温度に達することができるため、発熱効率
を高くすることが可能になるとともに、所定発熱温度ま
での立ち上がり時間を短くすることができ、高速感熱記
録が可能になる。また、パルス列の第2番目以降のパル
スは、ほぼ同一パルスであるため、各濃度階調に対する
パルス数の設定を容易に行うことが可能になる。
【0007】また、請求項2に係る感熱記録装置は、請
求項1の感熱記録装置において、前記電圧レベルに対応
して前記パルス列の第2番目以降の各パルスのデューテ
ィ比を予め定められたデューティ比に設定する第1デュ
ーティ比設定手段を備え、前記デューティ比は、各電圧
レベルにおける同一設定パルス数の印字階調濃度がほぼ
同一階調濃度となるように設定されることを特徴とす
る。
【0008】このような特徴を有する請求項2に係る感
熱記録装置では、請求項1に記載の感熱記録装置におい
て、前記パルス列の第2番目以降の各パルスのデューテ
ィ比が、前記電圧レベルに対応して予め定められたデュ
ーティ比に第1デューティ比設定手段により設定され
る。このデューティ比は、各電圧レベルにおける同一設
定パルス数の印字階調濃度がほぼ同一階調濃度となるよ
うに設定されている。これにより、電源の電圧レベルに
対応して第2番目以降の各パルスのデューティ比を予め
定められたデューティ比に設定することにより、各階調
に対するパルス数の設定を一定にして、常に同一階調濃
度の感熱記録が可能になる。また、パルス列の第1番目
及び第2番目のパルスにより前記発熱素子が発熱されて
最小濃度の画素を記録できるため、最大設定可能パルス
数が少なくても、多階調記録が可能になる。さらに、電
源の電圧検出回路等が必要でないため、装置構成を簡単
な構成にし、装置の小型化及び製造コストの削減を図る
ことが可能となる。
【0009】また、請求項3に係る感熱記録装置は、複
数の発熱素子が設けられたサーマルヘッドと、前記発熱
素子に選択的にパルス列を印加するパルス印加手段と、
前記発熱素子により印字される画素の階調濃度に応じて
前記パルス列のパルス数を設定するパルス数設定手段と
を備えた感熱記録装置において、前記発熱素子の抵抗値
レベルに対応して前記パルス列の第1番目のパルスの印
加パルス幅を予め定められた印加パルス幅に設定する第
2パルス幅設定手段を備え、前記第1番目のパルスによ
り前記発熱素子を所定発熱温度に予熱した後、第2番目
以降のパルスを前記発熱素子に印加して画素の記録を行
うことを特徴とする。
【0010】このような特徴を有する請求項3に係る感
熱記録装置では、サーマルヘッドに搭載された複数の発
熱素子に選択的に、パルス数設定手段により印字される
画素の階調濃度に応じて設定されたパルス数のパルス列
がパルス印加手段により印加される。また、パルス列の
第1番目のパルスの印加パルス幅は、前記発熱素子の抵
抗値レベルに対応して予め定められた印加パルス幅に前
記第2パルス幅設定手段により設定され、該第1番目の
印加パルスにより前記発熱素子が所定発熱温度に予熱さ
れ、該パルス列の第1番目及び第2番目の印加パルスに
より前記発熱素子が所定温度に発熱されて最小濃度の画
素が記録され、順次パルス数を増加させて所定階調濃度
に対するパルス数が設定され、前記発熱素子に該パルス
数のパルス列が印加されることにより所定階調濃度の画
素が記録される。これにより、各発熱素子の抵抗値レベ
ルに対応してパルス列の第1番目のパルスの印加パルス
幅を設定することにより、第1番目のパルス印加によっ
て発熱素子が所定発熱温度に達することができるため、
発熱効率を高くすることが可能になるとともに、所定発
熱温度までの立ち上がり時間を短くすることができ、高
速感熱記録が可能になる。また、パルス列の第2番目以
降のパルスは、ほぼ同一パルスであるため、各濃度階調
に対するパルス数の設定を容易に行うことが可能にな
る。
【0011】また、請求項4に係る感熱記録装置は、請
求項3に記載の感熱記録装置において、前記抵抗値レベ
ルに対応して前記パルス列の第2番目以降の各パルスの
デューティ比を予め定められたデューティ比に設定する
第2デューティ比設定手段を備え、前記デューティ比
は、各抵抗値レベルにおける同一設定パルス数の印字階
調濃度がほぼ同一階調濃度となるように設定されること
を特徴とする。
【0012】このような特徴を有する請求項4に係る感
熱記録装置では、請求項3に記載の感熱記録装置におい
て、前記パルス列の第2番目以降の各パルスのデューテ
ィ比が、前記抵抗値レベルに対応して予め定められたデ
ューティ比に第2デューティ比設定手段により設定され
る。このデューティ比は、各抵抗値レベルにおける同一
設定パルス数の印字階調濃度がほぼ同一階調濃度となる
ように設定されている。これにより、発熱素子の抵抗値
レベルに対応して第2番目以降の各パルスのデューティ
比を予め定められたデューティ比に設定することによ
り、各階調に対するパルス数の設定を一定にして、常に
同一階調濃度の感熱記録が可能になる。また、パルス列
の第1番目及び第2番目のパルスにより前記発熱素子が
発熱されて最小濃度の画素を記録できるため、最大設定
可能パルス数が少なくても、多階調記録が可能になる。
さらに、発熱素子への定電流印加回路等が必要でないた
め、装置構成を簡単な構成にし、装置の小型化及び製造
コストの削減を図ることが可能となる。
【0013】また、請求項5に係る感熱記録装置は、複
数の発熱素子が設けられたサーマルヘッドと、前記発熱
素子に選択的にパルス列を印加するパルス印加手段と、
前記サーマルヘッドに電力を供給する電源と、前記発熱
素子により印字される画素の階調濃度に応じて前記パル
ス列のパルス数を設定するパルス数設定手段とを備えた
感熱記録装置において、前記電源の電圧レベル及び前記
発熱素子の抵抗値レベルに対応して前記パルス列の第1
番目のパルスの印加パルス幅を予め定められた印加パル
ス幅に設定する第3パルス幅設定手段を備え、前記第1
番目のパルスにより前記発熱素子を所定発熱温度に予熱
した後、第2番目以降のパルスを前記発熱素子に印加し
て画素の記録を行うことを特徴とする。
【0014】このような特徴を有する請求項5に係る感
熱記録装置では、サーマルヘッドに搭載された複数の発
熱素子に選択的に、パルス数設定手段により印字される
画素の階調濃度に応じて設定されたパルス数のパルス列
がパルス印加手段により印加される。また、パルス列の
第1番目のパルスの印加パルス幅は、前記電源の電圧レ
ベル及び発熱素子の抵抗値レベルに対応して予め定めら
れた印加パルス幅に前記第3パルス幅設定手段により設
定され、該第1番目の印加パルスにより前記発熱素子が
所定発熱温度に予熱され、該パルス列の第1番目及び第
2番目の印加パルスにより前記発熱素子が所定温度に発
熱されて最小濃度の画素が記録され、順次パルス数を増
加させて所定階調濃度に対するパルス数が設定され、前
記発熱素子に該パルス数のパルス列が印加されることに
より所定階調濃度の画素が記録される。これにより、電
源の電圧レベル及び各発熱素子の抵抗値レベルに対応し
てパルス列の第1番目のパルスの印加パルス幅を設定す
ることにより、第1番目のパルス印加によって発熱素子
が所定発熱温度に達することができるため、発熱効率を
高くすることが可能になるとともに、所定発熱温度まで
の立ち上がり時間を短くすることができ、高速感熱記録
が可能になる。また、パルス列の第2番目以降のパルス
は、ほぼ同一パルスであるため、各濃度階調に対するパ
ルス数の設定を容易に行うことが可能になる。
【0015】また、請求項6に係る感熱記録装置は、請
求項5に記載の感熱記録装置において、前記電圧レベル
及び前記抵抗値レベルに対応して前記パルス列の第2番
目以降の各パルスのデューティ比を予め定められたデュ
ーティ比に設定する第3デューティ比設定手段を備え、
前記デューティ比は、各電圧レベル及び各抵抗値レベル
における同一設定パルス数の印字階調濃度がほぼ同一階
調濃度となるように設定されることを特徴とする。
【0016】このような特徴を有する請求項6に係る感
熱記録装置では、請求項5に記載の感熱記録装置におい
て、前記パルス列の第2番目以降の各パルスのデューテ
ィ比が、前記電圧レベル及び各抵抗値レベルに対応して
予め定められたデューティ比に第3デューティ比設定手
段により設定される。このデューティ比は、電圧レベル
及び各抵抗値レベルに対して同一設定パルス数の印字階
調濃度がほぼ同一階調濃度となるように設定されてい
る。これにより、電源の電圧レベル及び各発熱素子の抵
抗値レベルに対応して第2番目以降の各パルスのデュー
ティ比を予め定められたデューティ比に設定することに
より、各階調に対するパルス数の設定を一定にして、常
に同一階調濃度の感熱記録が可能になる。また、パルス
列の第1番目及び第2番目のパルスにより前記発熱素子
が発熱されて最小濃度の画素を記録できるため、最大設
定可能パルス数が少なくても、多階調記録が可能にな
る。さらに、電源の電圧検出回路や発熱素子への定電流
印加回路等が必要でないため、装置構成を簡単な構成に
し、装置の小型化及び製造コストの削減を図ることが可
能となる。
【0017】また、請求項7に係る感熱記録装置は、請
求項1乃至請求項6のいずれかに記載の感熱記録装置に
おいて、前記印加パルス幅は、前記電圧レベルが低くく
なるにしたがって長くなり、前記抵抗値レベルが低くな
るにしたがって短くなるなるように設定されることを特
徴とする。
【0018】このような特徴を有する請求項7に係る感
熱記録装置では、請求項1乃至請求項6のいずれかに記
載の感熱記録装置において、前記予め定められた印加パ
ルス幅は、電源電圧の電圧レベルが低くくなるにしたが
って長くなるように設定され、発熱素子の抵抗値レベル
が低くなるにしたがって短くなるように設定される。こ
れにより、電源の電圧レベルや発熱素子の抵抗値が感熱
記録装置毎に変動しても、パルス列の第1番目のパルス
の印加によって発熱素子を所定のほぼ一定発熱温度に予
熱することが可能になる。
【0019】さらに、請求項8に係る感熱記録装置は、
請求項2、請求項4又は請求項6のいずれかに記載の感
熱記録装置において、前記デューティ比は、前記電圧レ
ベルが低くくなるにしたがって各パルスの印加時間が増
加し、前記抵抗値レベルが低くなるにしたがって各パル
スの印加時間が減少するように設定されることを特徴と
する。
【0020】このような特徴を有する請求項8に係る感
熱記録装置では、請求項2、請求項4又は請求項6のい
ずれかに記載の感熱記録装置において、前記予め定めら
れたデューティ比は、電源電圧の電圧レベルが低くくな
るにしたがって各パルスの印加時間が増加するように設
定され、発熱素子の抵抗値レベルが低くなるにしたがっ
て各パルスの印加時間が減少するように設定される。こ
れにより、電源の電圧レベルや発熱素子の抵抗値が感熱
記録装置毎に変動しても、各階調に対するパルス数の設
定を一定にして、常に同一階調濃度の感熱記録が可能に
なる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る感熱記録装置
について、本発明をテープ印字装置につき具体化した実
施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先
ず、本実施形態に係るテープ印字装置の概略構成につい
て図1及び図2に基づき説明する。図1は本実施形態に
係るテープ印字装置の斜視図である。図2は本実施形態
に係るテープ印字装置の本体フレーム内部の一部分拡大
断面図である。図1において、テープ印字装置1は、本
体フレーム2、本体フレーム2の前部に配設されたキー
ボード3、本体フレーム2内の後部に配設された印字機
構PM、キーボード3のすぐ後ろに設けられた文字や記
号を表示可能な液晶ディスプレイ(以下、LCDとい
う)、および、本体フレーム2の上面を覆うカバーフレ
ーム6等を有する。さらに、本体フレーム2の上面に
は、印字機構PMに装着するテープ収納カセットCSを
着脱するときにカバーフレーム6を開放するためのリリ
ースボタン4が設けられ、また、カバーフレーム6の側
端(図1中、左側端)には、印字テープ19を手動で切
断するための切断用操作ボタン5が設けられている。
【0022】また、キーボード3には、アルファベット
や数字や記号等を入力するための文字キー、スペースキ
ー、リターンキー、改行キー、カーソルキーを右方又は
左方に移動させるためのカーソル移動キー、印字する文
字のサイズを任意に設定するためのサイズ設定キー、そ
の任意の文字サイズを16、24、32、48、64、
96のドットサイズに設定するための6個の文字サイズ
キー、印字する文字サイズを印字テープ19のテープ幅
又は行数に応じて自動設定する自動設定キー、印字を指
令する印字キー、各種の設定処理を終了する実行キー、
電源をON・OFFするための電源キー等が設けられて
いる。
【0023】次に、印字機構PMについて図2に基づい
て説明する。印字機構PMには、矩形上のテープ収納カ
セットCSが着脱自在に装着されている。このテープ収
納カセットCSには、透明なラミネートフィルム7が巻
装されたテープスプール8と、加熱により溶融するイン
クがベースフィルムに塗布されてなるインクリボン9
と、そのインクリボン9を巻き取る巻取りスプール11
と、ラミネートフィルム7と同一幅を有する両面テープ
12が剥離紙を外側にして巻装された供給スプール13
と、これらラミネートフィルム7と両面テープ12とを
接合させる接合ローラ14とが回転自在に配設されてい
る。なお、両面テープ12は、ベーステープの両面に粘
着剤層が形成されており、その一方の面側の粘着剤層に
剥離紙が貼付されている。
【0024】前記ラミネートフィルム7とインクリボン
9とが重なる位置には、サーマルヘッド15が立設さ
れ、これらラミネートフィルム7とインクリボン9とを
サーマルヘッド15に押圧するプランテンローラ16
と、ラミネートフィルム7と両面テープ12とを接合ロ
ーラ14に押圧して印字テープ19を作製する送りロー
ラ17とは、本体フレーム2に回動自在に枢着された支
持体18に回転可能に枢支されている。このサーマルヘ
ッド15には、128個の発熱素子からなる発熱素子群
(図示されていない)が上下方向(紙面に垂直方向)に
列設されている。
【0025】したがって、テープ送りモータ47(図3
参照)の所定回転方向への駆動により接合ローラ14と
巻取りスプール11とが所定回転方向に各々同期して駆
動されながら発熱素子群に通電され、所定の発熱素子が
発熱してインクリボン9を加熱する。この加熱によりイ
ンクリボン9に塗布されているインクが溶融し、ラミネ
ートフィルム7上に熱転写する。この結果、ラミネート
フィルム7上には複数のドット列により文字やバーコー
ドが印字され、しかもラミネートフィルム7は両面テー
プ12を接合した状態で印字テープ19としてテープ送
り方向Aにテープ送りされ、図1及び図2に示されるよ
うに、本体フレーム2の外側(図1中、左側)に送り出
される。なお、印字機構PMの詳細については、特開平
2−106555号公報を参照。
【0026】次に、この印字テープ19を切断する手動
式の切断装置30について、図2に基づいて説明する。
本体フレーム2の内側には板状の補助フレーム31が立
設され、この補助フレーム31に固定刃32が上向きに
固着されている。補助フレーム31に固着された枢支軸
33には、前後方向に延びる操作レバー34の前端近傍
部が回動可能に枢支され、その操作レバー34の枢支軸
33より前側に対応する部位において、可動刃35が前
記固定刃32と対向して取り付けられている。
【0027】また、操作レバー34の後端部は、切断用
操作ボタン5の下側に位置し、操作レバー34は常に
は、可動刃35が固定刃32から離間する方向にバネ部
材(図示されていない)で弾性付勢されている。さら
に、前記操作レバー34の前端部には、切断用操作ボタ
ン5の押圧により操作レバー34が切断のために回動し
たことを検出する切断スイッチ41が取り付けられてい
る。
【0028】印字テープ19に印字した後においては、
印字テープ19は固定刃32と可動刃35との間を通っ
て本体フレーム2外に延びているので、その切断操作ボ
タン5を下方に押圧操作すると、操作レバー34を介し
て可動刃35が固定刃32に接近して、これら両刃3
2、35で印字テープ19が切断される。
【0029】次に、本実施形態のテープ印字装置1の制
御構成について図3に基づき説明する。図3は本実施形
態のテープ印字装置1の制御構成を示すブロック図であ
る。図3において、制御部Cは、テープ印字装置1の各
機器を制御するCPU52と、このCPU52にデータ
バス51を介して接続された入出力インタフェース5
0、CGROM53、ROM54、55、RAM60と
から構成されている。なお、CPU52の内部にはタイ
マ52aが設けられている。
【0030】入出力インタフェース50には、キーボー
ド3と、切断スイッチ41と、LCD22に表示データ
を出力するためのビデオRAM24を有するディスプレ
イコントローラ(以下、LCDCという)23と、サー
マルヘッド15を駆動するための駆動回路48と、テー
プ送りモータ47を駆動するための駆動回路49とが各
々接続されている。
【0031】CGROM53には、多数のキャラクタの
各々に関して、表示のためのドットパターンデータがコ
ードデータに対応させて格納されている。
【0032】ROM(ドットパターンデータメモリ)5
4には、アルファベット文字や記号等のキャラクタを印
字するための多数のキャラクタの各々に関して、印字用
ドットパターンデータが、書体(ゴシック系書体、明朝
体書体等)毎に分類され、各書体毎に6種類(16、2
4、32、48、64、96のドットサイズ)の印字文
字サイズ分、コードデータに対応させて格納されてい
る。また、階調表現を含むグラフィック画像を印字する
ためのグラフィックパターンデータも記憶されている。
【0033】ROM55には、キーボード3から入力さ
れた文字や数字等のキャラクタのコードデータに対応さ
せてLCDC23を制御する表示駆動制御プログラム、
印字バッファ62のデータを読み出してサーマルヘッド
15やテープ送りモータ47を駆動する印字駆動制御プ
ログラム、パルス列の各階調に対応するパルス数のテー
ブル68(図7参照)、及び後述の階調制御プログラム
等が格納されている。尚、このROM55は、データの
書き込みが可能なROMであり、図4に示すフローチャ
ートに従って設定された第1番目のパルスの印加パルス
幅T1と第2番目以降のパルスの印加パルス幅T2(図
8参照)とが格納される。
【0034】RAM60には、テキストメモリ61、印
字バッファ62、カウンタ63等が設けられており、テ
キストメモリ61には、キーボード3から入力された文
書データが格納される。印字バッファ62には、複数の
文字や記号等の印字用ドットパターンが印字データとし
て格納される。カウンタ63には、階調制御処理におい
て各発熱素子に対応してカウントされるカウント値Nが
格納される。
【0035】また、電源部65は各駆動回路48、49
に接続され、一方、LCD22を含めた制御部Cにも接
続されており、電源部65から制御部C、印字機構P
M、及びテープ印字装置1全体に電力が供給されてい
る。
【0036】次に、ROM55に格納されている第1番
目のパルスの印加パルス幅T1と、第1番目のパルス印
加後から第2番目のパルスを印加するまでの印加パルス
をOFFにする時間Toff1と、第2番目以降のパル
スのパルス印加パルス幅T2と、第2番目以降の印加パ
ルスをOFFにする時間Toff2との設定処理につい
て図4及び図5に基づいて説明する。図4は本実施形態
のパルス列の第1番目のパルスの印加パルス幅、及びパ
ルス列の第2番目以降のパルスのデューティ比を設定す
る処理のフローチャートである。図5は各電源電圧及び
発熱素子の抵抗値に対応する予熱パルス幅及びデューテ
ィ比のテーブルを示す図である。尚、以後、「パルス
幅」とは印加したパルスの印加時間である。先ず、電源
部65の出力電圧を測定し(S1)、次に、サーマルヘ
ッド15の各発熱素子の抵抗値を測定する(S2)。
【0037】次に、図5に示されるランク付けテーブル
67に基づいてテープ印字装置1のランク付けを行う
(S3)。ここで、ランク付けについて図5に基づいて
説明する。本実施形態のテープ印字装置1のランク付け
は、AからHまでの8ランクである。このランク付け
は、電源部65の出力電圧が23ボルト以上24ボルト
未満で、且つサーマルヘッド15の各発熱素子の抵抗値
が2580Ω以上2760Ω未満の場合はランクAとす
る。また、電源部65の出力電圧が23ボルト以上24
ボルト未満で、且つサーマルヘッド15の各発熱素子の
抵抗値が2400Ω以上2580Ω未満の場合はランク
Bとする。また、電源部65の出力電圧が23ボルト以
上24ボルト未満で、且つサーマルヘッド15の各発熱
素子の抵抗値が2220Ω以上2400Ω未満の場合は
ランクCとする。また、電源部65の出力電圧が23ボ
ルト以上24ボルト未満で、且つサーマルヘッド15の
各発熱素子の抵抗値が2040Ω以上2220Ω未満の
場合はランクDとする。また、電源部65の出力電圧が
24ボルト以上25ボルト未満で、且つサーマルヘッド
15の各発熱素子の抵抗値が2580Ω以上2760Ω
未満の場合はランクEとする。また、電源部65の出力
電圧が24ボルト以上25ボルト未満で、且つサーマル
ヘッド15の各発熱素子の抵抗値が2400Ω以上25
80Ω未満の場合はランクFとする。また、電源部65
の出力電圧が24ボルト以上25ボルト未満で、且つサ
ーマルヘッド15の各発熱素子の抵抗値が2220Ω以
上2400Ω未満の場合はランクGとする。さらに、電
源部65の出力電圧が24ボルト以上25ボルト未満
で、且つサーマルヘッド15の各発熱素子の抵抗値が2
040Ω以上2220Ω未満の場合はランクHとする。
【0038】次に、前記のようにテープ印字装置1のラ
ンク付け後、当該ランクに対応する予熱パルス幅をラン
ク付けテーブル67に基づいて決定する。すなわち、ラ
ンクAの場合は、予熱パルス幅はTAである。また、ラ
ンクBの場合は、予熱パルス幅はTBである。また、ラ
ンクCの場合は、予熱パルス幅はTCである。また、ラ
ンクDの場合は、予熱パルス幅はTDである。また、ラ
ンクEの場合は、予熱パルス幅はTEである。また、ラ
ンクFの場合は、予熱パルス幅はTFである。また、ラ
ンクGの場合は、予熱パルス幅はTGである。さらに、
ランクHの場合は、予熱パルス幅はTHである。ここ
で、各予熱パルス幅は、TA>TB>TC>TD>TE
>TF>TG>THに設定されている。そして、この決
定された予熱パルス幅が、第1番目のパルスの印加パル
ス幅T1(図8参照)に設定されて、ROM55に格納
される(S4)。
【0039】次に、当該ランクに対応するデューティ比
をランク付けテーブル67に基づいて決定する。すなわ
ち、ランクAの場合は、デューティ比はDAである。ま
た、ランクBの場合は、デューティ比はDBである。ま
た、ランクCの場合は、デューティ比はDCである。ま
た、ランクDの場合は、デューティ比はDDである。ま
た、ランクEの場合は、デューティ比はDEである。ま
た、ランクFの場合は、デューティ比はDFである。ま
た、ランクGの場合は、デューティ比はDGである。さ
らに、ランクHの場合は、デューティ比はDHである。
ここで、各デューティ比は、DA>DB>DC>DD>
DE>DF>DG>DHに設定されている。そして、こ
の決定されたデューティ比に基づいて予め定められてい
る第2番目以降のパルスの最大印加幅ΔT2(図8参
照)から、第2番目以降のパルスの印加パルス幅T2
(図8参照)を算出する。即ち、ランクAの場合は、T
2=ΔT2×DAとなる。また、ランクBの場合は、T
2=ΔT2×DBとなる。また、ランクCの場合は、T
2=ΔT2×DCとなる。また、ランクDの場合は、T
2=ΔT2×DDとなる。また、ランクEの場合は、T
2=ΔT2×DEとなる。ランクFの場合は、T2=Δ
T2×DFとなる。また、ランクGの場合は、T2=Δ
T2×DGとなる。さらに、ランクHの場合は、T2=
ΔT2×DHとなる。そして、この算出された第2番目
以降のパルスの印加パルス幅T2が、ROM55に格納
される(S5)。これにより、第1番目のパルスの印加
パルス幅T1、及び第2番目以降のパルスの印加パルス
幅T2が予め設定され、ROM55に格納される。ま
た、予め設定されている第1番目のパルスの最大予熱幅
ΔT1、及び第2番目以降のパルスの最大印加幅ΔT2
(図8参照)もROM55に予め格納されている。
【0040】次に、テープ印字装置1で行われる印字時
の階調制御処理について図6乃至図9に基づいて説明す
る。図6は本実施形態のテープ印字装置1の制御部Cに
おいて行われる階調制御処理のフローチャートである。
図7は本実施形態の印字ドットの階調に対応するパルス
列のパルス数のテーブルを示す図である。図8は本実施
形態における階調制御処理の63パルス印加する場合の
タイムチャートである。先ず、キーボード3の文字キー
等が操作されて階調表現を含むグラフィック画像混じり
の文章が作成されると、その文章データがテキストメモ
リ61に格納される。そして、キーボード3の印字キー
が押され印字開始が指令されると、テキストメモリ61
に格納されている文書データとROM54の印字用ドッ
トパターンデータ及びグラフィックパターンデータとに
基づいて、印字データが作成され、印字バッファ62に
格納される。そして、この印字データに基づいてサーマ
ルヘッド15の選択された各発熱素子へ印加するための
階調制御処理が開始される。
【0041】階調制御処理においては、先ず、ROM5
5に予め格納されているテーブル68(図7参照)から
各発熱素子の印字ドットの階調に対応するパルス数を読
み出し、各発熱素子に対応させてパルス数Nをカウンタ
63に格納する(S11)。ここで、テーブル68を図
7に基づいて説明する。本実施形態の階調数は8階調で
あり、各階調に対する印加パルス数Nは、階調が1のと
きは2パルス、階調が2のときは4パルス、階調が3の
ときは6パルス、階調が4のときは8パルス、階調が5
のときは12パルス、階調が6のときは20パルス、階
調が7のときは32パルス、階調が8のときは63パル
スに設定されている。このように、上記テーブル68で
は、パルスの増加率が低階調では小さく、高階調では大
きくなるように設定されている。
【0042】次に、サーマルヘッド15の選択された各
発熱素子への印加パルスがONになり、発熱素子が発熱
を開始する(S12)。
【0043】次に、タイマー52aをスタートさせる
(S13)。次に、ROM55に格納されている第1番
目のパルスの印加パルス幅T1を読み出し、タイマー5
2aのカウント時間がT1になる迄待ち(S14:N
O)、タイマー52aのカウント時間がT1になると
(S14:YES)、選択された各発熱素子への印加パ
ルスをOFFにするとともに、タイマー52aを停止さ
せ、カウント時間を0にした後に、再度、タイマー52
aをスタートさせる(S15)。
【0044】次に、ROM55に格納されている第1番
目のパルスの最大予熱幅ΔT1を読み出し、第1番目の
印加パルスのOFF時間Toff1(図8参照)に(Δ
T1−T1)を代入し、RAM60に格納する。そし
て、再度、Toff1をRAM60から読み出し、タイ
マー52aのカウント時間がToff1になる迄待ち
(S16:NO)、タイマー52aのカウント時間がT
off1になると、タイマー52aを停止させ、カウン
ト時間を0にした後に、再度、タイマー52aをスター
トさせる(S16:YES)。
【0045】次に、選択された各発熱素子のパルス数N
をカウンタ63から読み出し、該パルス数Nから1引き
算し、再度、各発熱素子に対応させてカウント63に格
納する(S17)。次に、サーマルヘッド15の選択さ
れた各発熱素子への印加パルスをONにする(S1
8)。
【0046】次に、ROM55に格納されている第2番
目以降のパルスの印加パルス幅T2を読み出し、タイマ
ー52aのカウント時間がT2になる迄待ち(S19:
NO)、タイマー52aのカウント時間がT2になると
(S19:YES)、選択された各発熱素子への印加パ
ルスをOFFにするとともに、タイマー52aを停止さ
せ、カウント時間を0にした後に、再度、タイマー52
aをスタートさせる(S20)。ここで、第2番目以降
のパルスの最大印加幅ΔT2は、第1番目のパルスの最
大予熱幅ΔT1よりも短い時間に予め設定されている、
即ち、第2番目以降のパルスの印加パルス幅T2は、第
1番目のパルスの印加パルス幅T1よりも短い時間に設
定されている。
【0047】次に、ROM55に格納されている第2番
目以降のパルスの最大印加幅ΔT2を読み出し、第2番
目以降の印加パルスのOFF時間Toff2(図8参
照)に(ΔT2−T2)を代入し、RAM60に格納す
る。そして、再度、Toff2をRAM60から読み出
し、タイマー52aのカウント時間がToff2になる
迄待ち(S21:NO)、タイマー52aのカウント時
間がToff2になると、タイマー52aを停止させ、
カウント時間を0にした後に、再度、タイマー52aを
スタートさせる(S21:YES)。
【0048】次に、選択された各発熱素子のパルス数N
をカウンタ63から読み出し、該パルス数Nから1引き
算し、再度、各発熱素子に対応させてカウント63に格
納する(S22)。
【0049】次に、選択された各発熱素子のパルス数N
をカウンタ63から読み出し、該パルス数Nが、0でな
ければ(S23:NO)、サーマルヘッド15の選択さ
れた各発熱素子への印加パルスをONにして(S1
8)、パルス数Nが0になるまでS18以降の処理を繰
り返す。
【0050】また、該パルス数Nが0であれば(S2
3:YES)、この発熱素子へのパルスの印加は終了す
る。
【0051】次に、以上の階調制御における発熱素子の
温度上昇変化の一例を図8に基づいて説明する。図8
は、発熱素子の階調が8、即ち、テーブル68(図7参
照)から印加パルス数Nが63パルスのときの時間に対
する発熱素子の温度上昇を示した図である。第1番目の
印加パルスは時間T1であり、このとき発熱素子の温度
上昇曲線71は、ほぼ予定発熱温度まで上昇している。
そして、時間Toff1の間印加パルスがOFFにな
り、発熱素子の温度は少し下がるが、再度、時間T2の
間印加されるので発熱し、温度が上昇する。そして、時
間Toff2の停止と時間T2の印加をカウンタ63に
記憶されているパルス数NがN=0になる迄繰り返す。
これにより、発熱素子は、第1番目の印加パルスによっ
て、所定温度に予熱され、第2番目以降から第63番目
迄の印加パルスによってほぼ一定の発熱温度に(T2×
62+Toff2×62)の間保持され、階調8のドッ
トがラミネートフィルム7に印字される。また、同様に
して、階調1のドットは、印加パルス数が2パルスのパ
ルス列により印字され、階調2のドットは、印加パルス
数が4パルスのパルス列により印字され、階調3のドッ
トは、印加パルス数が6パルスのパルス列により印字さ
れ、階調4のドットは、印加パルス数が8パルスのパル
ス列により印字され、階調5のドットは、印加パルス数
が12パルスのパルス列により印字され、階調6のドッ
トは、印加パルス数が20パルスのパルス列により印字
され、さらに、階調7のドットは、印加パルス数が32
パルスのパルス列により印字される。
【0052】以上詳細に説明した通り、本実施形態のテ
ープ印字装置1においては、電源の電圧レベルや各発熱
素子の抵抗値レベルに対応して予め設定されたランク付
けテーブル67に基づきランク分けされ、該ランク付け
に対応する予熱パルス幅とデューティ比が決定され、該
予熱パルス幅とデューティ比とから第1番目のパルスの
印加パルス幅T1、及び第2番目以降のパルスの印加パ
ルス幅T2が予め設定され、ROM55に格納される。
また、パルス列の第1番目のパルスの最大予熱幅ΔT1
と第2番目以降のパルスの最大印加幅ΔT2とが予め設
定されてROM55に格納されている。そして、制御部
Cの制御によって、第1番目のパルスの印加パルス幅T
1により発熱素子が所定発熱温度に予熱される。次に、
パルス印加は時間Toff1=ΔT1−T1の間OFF
になり、次に、パルス列の第2番目のパルスの印加パル
ス幅T2により最小濃度のドットが印字される。そし
て、所定回数になる迄、時間Toff2=ΔT2−T2
のOFFと時間T2の印加を繰り返し、所定階調濃度の
ドット印字が行われる。したがって、電源の電圧レベル
及び各発熱素子の抵抗値レベルに対応してパルス列の第
1番目のパルスの印加パルス幅T1を設定することによ
り、電源の電圧レベルや発熱素子の抵抗値が各テープ印
字装置1毎に変動しても、第1番目のパルス印加によっ
て発熱素子が所定発熱温度に達することができるため、
発熱効率を高くすることが可能になるとともに、所定発
熱温度までの立ち上がり時間を短くすることができ、高
速感熱記録が可能になる。また、パルス列の第2番目以
降のパルスは、ほぼ同一パルスであるため、各濃度階調
に対するパルス数の設定を容易に行うことが可能にな
る。また、電源の電圧レベル及び各発熱素子の抵抗値レ
ベルに対応して第2番目以降の各パルスのデューティ比
を予め定められたデューティ比に設定することにより、
電源の電圧レベルや発熱素子の抵抗値が各テープ印字装
置1毎に変動しても、各階調に対するパルス数の設定を
一定にして、常に同一階調濃度の感熱記録が可能にな
る。また、パルス列の第1番目及び第2番目のパルスに
より前記発熱素子が発熱されて最小濃度の画素を記録で
きるため、最大設定可能パルス数が少なくても、多階調
記録が可能になる。さらに、電源の電圧検出回路や発熱
素子への定電流印加回路等が必要でないため、装置構成
を簡単な構成にし、装置の小型化及び製造コストの削減
を図ることが可能となる。
【0053】尚、本発明は前記実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることは勿論であり、以下のよう
にしてもよい。 (a)前記実施形態ではランク付けテーブル67におい
て、ランク分けを8ランクにしたが、任意のランク数に
ランク分けしてよい。また、電源の電圧レベルや抵抗値
レベルも任意のレベルに設定してよい。 (b)前記実施形態ではテーブル68に従って各階調に
対するパルス数を設定したが、インクの種類等によって
テーブル68の各パルス数を変更してもよい。 (c)前記実施形態では階調数を8階調にしたが、もっ
と多くの階調数に設定してもよい。 (d)前記実施形態では階調8の最大パルス数を63パ
ルスにしたが、もっと多くの最大パルス数にしてもよ
い。
【0054】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1に係る感熱記
録装置においては、サーマルヘッドに搭載された複数の
発熱素子に選択的に、パルス数設定手段により印字され
る画素の階調濃度に応じて設定されたパルス数のパルス
列がパルス印加手段により印加される。また、パルス列
の第1番目のパルスの印加パルス幅は、前記電源の電圧
レベルに対応して予め定められた印加パルス幅に前記第
1パルス幅設定手段により設定され、該第1番目の印加
パルスにより前記発熱素子が所定発熱温度に予熱され、
該パルス列の第1番目及び第2番目の印加パルスにより
前記発熱素子が所定温度に発熱されて最小濃度の画素が
記録され、順次パルス数を増加させて所定階調濃度に対
するパルス数が設定され、前記発熱素子に該パルス数の
パルス列が印加されることにより所定階調濃度の画素が
記録される。これにより、電源の電圧レベルに対応して
パルス列の第1番目のパルスの印加パルス幅を設定する
ことにより、第1番目のパルス印加によって発熱素子が
所定発熱温度に達することができるため、発熱効率を高
くすることが可能になるとともに、所定発熱温度までの
立ち上がり時間を短くすることができ、高速感熱記録が
可能な感熱記録装置を提供することができる。また、パ
ルス列の第2番目以降のパルスは、ほぼ同一パルスであ
るため、各濃度階調に対するパルス数の設定を容易に行
うことが可能な感熱記録装置を提供することができる。
【0055】また、請求項2に係る感熱記録装置におい
ては、請求項1に記載の感熱記録装置において、前記パ
ルス列の第2番目以降の各パルスのデューティ比が、前
記電圧レベルに対応して予め定められたデューティ比に
第1デューティ比設定手段により設定される。このデュ
ーティ比は、各電圧レベルにおける同一設定パルス数の
印字階調濃度がほぼ同一階調濃度となるように設定され
ている。これにより、電源の電圧レベルに対応して第2
番目以降の各パルスのデューティ比を予め定められたデ
ューティ比に設定することにより、各階調に対するパル
ス数の設定を一定にして、常に同一階調濃度の感熱記録
が可能な感熱記録装置を提供することができる。また、
パルス列の第1番目及び第2番目のパルスにより前記発
熱素子が発熱されて最小濃度の画素を記録できるため、
最大設定可能パルス数が少なくても、多階調記録が可能
な感熱記録装置を提供することができる。さらに、電源
の電圧検出回路等が必要でないため、装置構成を簡単な
構成にし、装置の小型化及び製造コストの削減を図るこ
とが可能な感熱記録装置を提供することができる。
【0056】また、請求項3に係る感熱記録装置におい
ては、サーマルヘッドに搭載された複数の発熱素子に選
択的に、パルス数設定手段により印字される画素の階調
濃度に応じて設定されたパルス数のパルス列がパルス印
加手段により印加される。また、パルス列の第1番目の
パルスの印加パルス幅は、前記発熱素子の抵抗値レベル
に対応して予め定められた印加パルス幅に前記第2パル
ス幅設定手段により設定され、該第1番目の印加パルス
により前記発熱素子が所定発熱温度に予熱され、該パル
ス列の第1番目及び第2番目の印加パルスにより前記発
熱素子が所定温度に発熱されて最小濃度の画素が記録さ
れ、順次パルス数を増加させて所定階調濃度に対するパ
ルス数が設定され、前記発熱素子に該パルス数のパルス
列が印加されることにより所定階調濃度の画素が記録さ
れる。これにより、各発熱素子の抵抗値レベルに対応し
てパルス列の第1番目のパルスの印加パルス幅を設定す
ることにより、第1番目のパルス印加によって発熱素子
が所定発熱温度に達することができるため、発熱効率を
高くすることが可能になるとともに、所定発熱温度まで
の立ち上がり時間を短くすることができ、高速感熱記録
が可能な感熱記録装置を提供することができる。また、
パルス列の第2番目以降のパルスは、ほぼ同一パルスで
あるため、各濃度階調に対するパルス数の設定を容易に
行うことが可能な感熱記録装置を提供することができ
る。
【0057】また、請求項4に係る感熱記録装置におい
ては、請求項3に記載の感熱記録装置において、前記パ
ルス列の第2番目以降の各パルスのデューティ比が、前
記抵抗値レベルに対応して予め定められたデューティ比
に第2デューティ比設定手段により設定される。このデ
ューティ比は、各抵抗値レベルにおける同一設定パルス
数の印字階調濃度がほぼ同一階調濃度となるように設定
されている。これにより、発熱素子の抵抗値レベルに対
応して第2番目以降の各パルスのデューティ比を予め定
められたデューティ比に設定することにより、各階調に
対するパルス数の設定を一定にして、常に同一階調濃度
の感熱記録が可能な感熱記録装置を提供することができ
る。また、パルス列の第1番目及び第2番目のパルスに
より前記発熱素子が発熱されて最小濃度の画素を記録で
きるため、最大設定可能パルス数が少なくても、多階調
記録が可能な感熱記録装置を提供することができる。さ
らに、発熱素子への定電流印加回路等が必要でないた
め、装置構成を簡単な構成にし、装置の小型化及び製造
コストの削減を図ることが可能な感熱記録装置を提供す
ることができる。
【0058】また、請求項5に係る感熱記録装置におい
ては、サーマルヘッドに搭載された複数の発熱素子に選
択的に、パルス数設定手段により印字される画素の階調
濃度に応じて設定されたパルス数のパルス列がパルス印
加手段により印加される。また、パルス列の第1番目の
パルスの印加パルス幅は、前記電源の電圧レベル及び発
熱素子の抵抗値レベルに対応して予め定められた印加パ
ルス幅に前記第3パルス幅設定手段により設定され、該
第1番目の印加パルスにより前記発熱素子が所定発熱温
度に予熱され、該パルス列の第1番目及び第2番目の印
加パルスにより前記発熱素子が所定温度に発熱されて最
小濃度の画素が記録され、順次パルス数を増加させて所
定階調濃度に対するパルス数が設定され、前記発熱素子
に該パルス数のパルス列が印加されることにより所定階
調濃度の画素が記録される。これにより、電源の電圧レ
ベル及び各発熱素子の抵抗値レベルに対応してパルス列
の第1番目のパルスの印加パルス幅を設定することによ
り、第1番目のパルス印加によって発熱素子が所定発熱
温度に達することができるため、発熱効率を高くするこ
とが可能になるとともに、所定発熱温度までの立ち上が
り時間を短くすることができ、高速感熱記録が可能な感
熱記録装置を提供することができる。また、パルス列の
第2番目以降のパルスは、ほぼ同一パルスであるため、
各濃度階調に対するパルス数の設定を容易に行うことが
可能な感熱記録装置を提供することができる。
【0059】また、請求項6に係る感熱記録装置におい
ては、請求項5に記載の感熱記録装置において、前記パ
ルス列の第2番目以降の各パルスのデューティ比が、前
記電圧レベル及び各抵抗値レベルに対応して予め定めら
れたデューティ比に第3デューティ比設定手段により設
定される。このデューティ比は、電圧レベル及び各抵抗
値レベルに対して同一設定パルス数の印字階調濃度がほ
ぼ同一階調濃度となるように設定されている。これによ
り、電源の電圧レベル及び各発熱素子の抵抗値レベルに
対応して第2番目以降の各パルスのデューティ比を予め
定められたデューティ比に設定することにより、各階調
に対するパルス数の設定を一定にして、常に同一階調濃
度の感熱記録が可能な感熱記録装置を提供することがで
きる。また、パルス列の第1番目及び第2番目のパルス
により前記発熱素子が発熱されて最小濃度の画素を記録
できるため、最大設定可能パルス数が少なくても、多階
調記録が可能な感熱記録装置を提供することができる。
さらに、電源の電圧検出回路や発熱素子への定電流印加
回路等が必要でないため、装置構成を簡単な構成にし、
装置の小型化及び製造コストの削減を図ることが可能な
感熱記録装置を提供することができる。
【0060】また、請求項7に係る感熱記録装置におい
ては、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の感熱記
録装置において、前記予め定められた印加パルス幅は、
電源電圧の電圧レベルが低くくなるにしたがって長くな
るように設定され、発熱素子の抵抗値レベルが低くなる
にしたがって短くなるように設定される。これにより、
電源の電圧レベルや発熱素子の抵抗値が感熱記録装置毎
に変動しても、パルス列の第1番目のパルスの印加によ
って発熱素子を所定のほぼ一定発熱温度に予熱すること
が可能な感熱記録装置を提供することができる。
【0061】また、請求項8に係る感熱記録装置におい
ては、請求項2、請求項4又は請求項6のいずれかに記
載の感熱記録装置において、前記予め定められたデュー
ティ比は、電源電圧の電圧レベルが低くくなるにしたが
って各パルスの印加時間が増加するように設定され、発
熱素子の抵抗値レベルが低くなるにしたがって各パルス
の印加時間が減少するように設定される。これにより、
電源の電圧レベルや発熱素子の抵抗値が感熱記録装置毎
に変動しても、各階調に対するパルス数の設定を一定に
して、常に同一階調濃度の感熱記録が可能な感熱記録装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るテープ印字装置の斜視図であ
る。
【図2】本実施形態に係るテープ印字装置の本体フレー
ム内部の一部分拡大断面図である。
【図3】本実施形態のテープ印字装置1の制御構成を示
すブロック図である。
【図4】本実施形態のパルス列の第1番目のパルスの印
加パルス幅、及びパルス列の第2番目以降のパルスのデ
ューティ比を設定する処理のフローチャートである。
【図5】本実施形態の各電源電圧及び発熱素子の抵抗値
に対応する予熱パルス幅及びデューティ比のテーブルを
示す図である。
【図6】本実施形態のテープ印字装置1の制御部Cにお
いて行われる階調制御処理のフローチャートである。
【図7】本実施形態の印字ドットの階調に対応するパル
ス列のパルス数のテーブルを示す図である。
【図8】本実施形態における階調制御処理の63パルス
印加する場合のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 テープ印字装置 9 インクリボン 15 サーマルヘッド 52 CPU 65 電源部 67 ランク付けテーブル 68 テーブル 69 温度上昇曲線 C 制御部 PM 印字機構

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱素子が設けられたサーマルヘ
    ッドと、前記発熱素子に選択的にパルス列を印加するパ
    ルス印加手段と、前記サーマルヘッドに電力を供給する
    電源と、前記発熱素子により印字される画素の階調濃度
    に応じて前記パルス列のパルス数を設定するパルス数設
    定手段とを備えた感熱記録装置において、 前記電源の電圧レベルに対応して前記パルス列の第1番
    目のパルスの印加パルス幅を予め定められた印加パルス
    幅に設定する第1パルス幅設定手段を備え、 前記第1番目のパルスにより前記発熱素子を所定発熱温
    度に予熱した後、第2番目以降のパルスを前記発熱素子
    に印加して画素の記録を行うことを特徴とする感熱記録
    装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧レベルに対応して前記パルス列
    の第2番目以降の各パルスのデューティ比を予め定めら
    れたデューティ比に設定する第1デューティ比設定手段
    を備え、 前記デューティ比は、各電圧レベルにおける同一設定パ
    ルス数の印字階調濃度がほぼ同一階調濃度となるように
    設定されることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録
    装置。
  3. 【請求項3】 複数の発熱素子が設けられたサーマルヘ
    ッドと、前記発熱素子に選択的にパルス列を印加するパ
    ルス印加手段と、前記発熱素子により印字される画素の
    階調濃度に応じて前記パルス列のパルス数を設定するパ
    ルス数設定手段とを備えた感熱記録装置において、 前記発熱素子の抵抗値レベルに対応して前記パルス列の
    第1番目のパルスの印加パルス幅を予め定められた印加
    パルス幅に設定する第2パルス幅設定手段を備え、 前記第1番目のパルスにより前記発熱素子を所定発熱温
    度に予熱した後、第2番目以降のパルスを前記発熱素子
    に印加して画素の記録を行うことを特徴とする感熱記録
    装置。
  4. 【請求項4】 前記抵抗値レベルに対応して前記パルス
    列の第2番目以降の各パルスのデューティ比を予め定め
    られたデューティ比に設定する第2デューティ比設定手
    段を備え、 前記デューティ比は、各抵抗値レベルにおける同一設定
    パルス数の印字階調濃度がほぼ同一階調濃度となるよう
    に設定されることを特徴とする請求項3に記載の感熱記
    録装置。
  5. 【請求項5】 複数の発熱素子が設けられたサーマルヘ
    ッドと、前記発熱素子に選択的にパルス列を印加するパ
    ルス印加手段と、前記サーマルヘッドに電力を供給する
    電源と、前記発熱素子により印字される画素の階調濃度
    に応じて前記パルス列のパルス数を設定するパルス数設
    定手段とを備えた感熱記録装置において、 前記電源の電圧レベル及び前記発熱素子の抵抗値レベル
    に対応して前記パルス列の第1番目のパルスの印加パル
    ス幅を予め定められた印加パルス幅に設定する第3パル
    ス幅設定手段を備え、 前記第1番目のパルスにより前記発熱素子を所定発熱温
    度に予熱した後、第2番目以降のパルスを前記発熱素子
    に印加して画素の記録を行うことを特徴とする感熱記録
    装置。
  6. 【請求項6】 前記電圧レベル及び前記抵抗値レベルに
    対応して前記パルス列の第2番目以降の各パルスのデュ
    ーティ比を予め定められたデューティ比に設定する第3
    デューティ比設定手段を備え、 前記デューティ比は、各電圧レベル及び各抵抗値レベル
    における同一設定パルス数の印字階調濃度がほぼ同一階
    調濃度となるように設定されることを特徴とする請求項
    5に記載の感熱記録装置。
  7. 【請求項7】 前記印加パルス幅は、前記電圧レベルが
    低くくなるにしたがって長くなり、前記抵抗値レベルが
    低くなるにしたがって短くなるように設定されることを
    特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の感
    熱記録装置。
  8. 【請求項8】 前記デューティ比は、前記電圧レベルが
    低くくなるにしたがって各パルスの印加時間が増加し、
    前記抵抗値レベルが低くなるにしたがって各パルスの印
    加時間が減少するように設定されることを特徴とする請
    求項2、請求項4又は請求項6のいずれかに記載の感熱
    記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002361921A (ja) * 2001-06-12 2002-12-18 Ricoh Elemex Corp 昇華型サーマルヘッドプリンタ
JP2015123707A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 ブラザー工業株式会社 非安定電圧時におけるサーマルヘッドの通電時間を制御する方法

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