JP2001162853A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JP2001162853A
JP2001162853A JP35054799A JP35054799A JP2001162853A JP 2001162853 A JP2001162853 A JP 2001162853A JP 35054799 A JP35054799 A JP 35054799A JP 35054799 A JP35054799 A JP 35054799A JP 2001162853 A JP2001162853 A JP 2001162853A
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Seiji Matsuda
省二 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1ドットを1回目及び2回目の2段階印字で
形成する際、速い印字速度で、サーマルヘッドの温度を
略一定にして印字品質を向上させたサーマルプリンタを
提供する。 【解決手段】 オンドットの供給時にドット印字を行な
うラインサーマルヘッド61 〜6384 、印字データやス
トローブ信号等を発生し、印字状態を制御する制御部
1、印字データを保持するレジスタ2、3、レジスタ
2、3に保持された印字データをストローブ信号の供給
時にラインサーマルヘッド61 〜6384 に伝送するゲー
ト部4からなり、ラインサーマルヘッド61 〜6384
行なわれるドット印字は、ストローブ信号のパルス幅や
駆動タイミングの選択で、1回目印字と2回目印字に分
けて行なわれ、2回目印字の通電時間を1回目印字の通
電時間よりも短くし、副走査方向の次回のドットがオン
ドットである場合、2回目印字を必ず行なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルプリンタ
に係わり、特に、複数のサーマルヘッドによる印字デー
タのオンドット供給時のドット印字を時分割的に1回目
印字と2回目印字とを行ない、2回目印字の通電時間を
1回目印字の通電時間よりも短くしているサーマルプリ
ンタに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、サーマルプリンタは、多数の発
熱体からなるサーマルヘッドへの通電によってドット印
字が行なわれるもので、印字データのオンドットが供給
されたサーマルヘッドが所定時間だけ通電され、その通
電に伴うサーマルヘッドの発熱によってドット印字を行
っている。
【0003】ところで、サーマルプリンタにおいては、
印字品質を向上させるために、幾つかの印字手段が既に
提案されている。その第1の印字手段は、印字データの
オンドットが供給されたとき、通電によってドット印字
が行なわれる複数のサーマルヘッドに対して、副走査方
向の前回の印字データがオフドットであった場合に、今
回のドット印字を行なう直前に短時間通電させ、ドット
印字時のサーマルヘッドの温度上昇を均一にして、印字
品質を向上させるようにしているものであり、その第2
の印字手段は、特許第2668120号公報により開示
された手段であって、印字データのオンドットが供給さ
れてドット印字が行なわれるとき、ドット印字を1回目
印字と2回目印字とに分けて時分割的に行ない、印字品
質を向上させるようにしているものである。
【0004】ここで、図4(a)、(b)は、既提案さ
れた第1の印字手段における1つのサーマルヘッドの通
電状態(ストローブ信号波形状態)とそのサーマルヘッ
ドの温度状態を示す説明図であって、(a)はサーマル
ヘッドの通電状態、(b)はサーマルヘッドの温度状態
である。
【0005】図4(a)に示されるように、この第1の
印字手段は、1つのサーマルヘッドにおいて、印字デー
タのオンドットを供給してドット印字を行なうとき、副
走査方向の前回の印字データがオフドットであった場合
には、今回のドット印字を行なう直前に短時間の通電を
行ない、一方、副走査方向の前回の印字データがオンド
ットであった場合には、今回のドット印字を行なう直前
に短時間の通電を行なわないようにしているもので、サ
ーマルヘッドに対してこのような通電を行なうことによ
り、図4(b)に示されるように、1つのサーマルヘッ
ドにオンドットを供給してドット印字を行なうときに、
副走査方向の前回の印字データがオンドットであるかオ
フドットであるかに係わりなく、常時、その1つのサー
マルヘッドにおけるドット印字直前の温度を略一定の温
度に保持させ、それにより印字品質を向上させることを
可能にしたものである。
【0006】また、図5は、既提案された第2の印字手
段におけるサーマルヘッドの駆動タイミング状態を示す
説明図であり、1段目は印字データ、2段目はラッチ信
号、3段目はストローブ信号である。
【0007】図5に示されるように、この第2の印字手
段は、多数のサーマルヘッドにおいて、印字データのオ
ンドットが供給されてドット印字を行なうとき、まず1
回目の印字データをシフトレジスタに収納保持させ、次
に1回目のラッチ信号の供給により1回目の印字データ
をラッチレジスタに移送保持させ、次いで2回目の印字
データをシフトレジスタに収納保持させ、それに続いて
1回目のストローブ信号を短時間供給することにより、
1回目の印字データを多数のサーマルヘッドに供給して
多数のサーマルヘッドを通電させ、多数のサーマルヘッ
ドにより1回目の印字データの印字を行ない、その後、
2回目のラッチ信号の供給により2回目の印字データを
ラッチレジスタに移送保持させ、次いで2回目のストロ
ーブ信号を1回目のストローブ信号よりも長い時間供給
することにより、2回目の印字データを多数のサーマル
ヘッドに供給して多数のサーマルヘッドを通電させ、多
数のサーマルヘッドにより2回目の印字データの印字を
行なうもので、容易に印字品質を向上させることを可能
にしたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記第1の印字手段を
実行する既知のサーマルプリンタは、副走査方向の前回
の印字データがオフドットであった場合に限って、今回
のドット印字を行なう直前に短時間の通電を行なうこと
により、ドット印字直前の温度を略一定の温度に保持さ
せ、印字品質を向上させることを可能にしているもので
あるが、このような第1の印字手段を採用するには、ド
ット印字を行なうサーマルヘッドに対し、本来のドット
印字のための通電を行なう他に、その通電に先立ってサ
ーマルヘッドを余熱するための短時間の通電を行なう必
要があり、特に、始めに行なわれる短時間の通電はサー
マルヘッドの余熱だけに用いられるに過ぎないので、そ
の余熱分だけ、電力消費が多くなってしまう。
【0009】また、前記第2の印字手段を実行する既知
のサーマルプリンタは、連続した1回目のドット印字と
2回目のドット印字との2段階の印字を行なうことによ
り、印字品質を向上させることを可能にするとともに、
1つのドット印字を得るための比較的簡便な印字手段を
提供しているものであるが、サーマルヘッドで1つのド
ット印字を行なう度に、そのサーマルヘッドに対して1
回目のドット印字と2回目のドット印字との2回の印字
を行なうための通電が行なわれ、特に、2回にわたる通
電にそれぞれ一定の時間が必要であることから、印字速
度を速めることが難しいものである。
【0010】本発明は、このような技術的背景に鑑みて
なされたもので、その目的は、1つのドットを1回目及
び2回目のドット印字の2段階印字によって形成する際
に、速い印字速度で、サーマルヘッドの温度を略一定に
して印字品質を向上させたサーマルプリンタを提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によるサーマルプリンタは、ライン状に配置
され、印字データのオンドットの供給時に通電によって
ドット印字を行なう複数のサーマルヘッドと、印字デー
タやストローブ信号等を発生し、印字状態を制御する制
御部と、1ライン分の印字データを保持するレジスタ
と、レジスタに保持された1ライン分の印字データをス
トローブ信号が供給された時に複数のサーマルヘッドに
伝送するゲート部とからなり、複数のサーマルヘッドで
行なわれる印字データのオンドットの供給時のドット印
字は、ストローブ信号のパルス幅や駆動タイミングを選
択することにより、1回目印字と2回目印字とに時分割
して行なわれ、2回目印字の通電時間を1回目印字の通
電時間よりも短くなるようにした1つの構成を具備す
る。
【0012】このような1つの構成を採用すれば、複数
のサーマルヘッドで行なわれる印字データの1つのドッ
ト印字を1回目印字と2回目印字とを2段階印字によっ
て形成し、各サーマルヘッドの通電時間を、2回目を1
回目よりも短くしているので、2段階印字を行なってい
るにも係わらず、全体的な通電時間を短くして印字速度
を速めることができ、しかも、2段階印字を行なってい
ることにより、印字品質を向上させることができる。
【0013】また、前記目的を達成するために、本発明
によるサーマルプリンタは、ライン状に配置され、印字
データのオンドットの供給時に通電によってドット印字
を行なう複数のサーマルヘッドと、印字データやストロ
ーブ信号等を発生し、印字状態を制御する制御部と、1
ライン分の印字データを保持するレジスタと、レジスタ
に保持された1ライン分の印字データをストローブ信号
が供給された時に複数のサーマルヘッドに伝送するゲー
ト部とからなり、複数のサーマルヘッドで行なわれる印
字データのオンドットの供給時のドット印字は、ストロ
ーブ信号のパルス幅や駆動タイミングを選択することに
より、1回目印字と2回目印字とに時分割して行なわ
れ、2回目印字の通電時間を1回目印字の通電時間より
も短くなるようにし、かつ、副走査方向の次のドットが
オンドットである場合、2回目印字が必ず行なわれる他
の構成を具備する。
【0014】このような他の構成を採用すれば、前記1
つの構成に加え、副走査方向の次回のドットがオンドッ
トである場合に、今回のドットがオフドットであって
も、2回目印字を必ず行なうようにしているので、前記
1つの構成による作用効果が得られる他に、ドット印字
時のサーマルヘッドの温度を略一定にし、印字品質をさ
らに向上させることができる。
【0015】さらに、前記1つまたは他の構成におい
て、2回目印字として単独通電では発色が行なわれる限
界の通電時間に選ぶことが好ましい。
【0016】1ドットは1回目及び2回目の通電によっ
て構成されるため、2回目通電では1回目通電による予
熱により、通電時間が短くても、通常の印字濃度にな
る。
【0017】このようにすれば、2回目印字の通電時間
を1回目印字の通電時間よりもかなり短くして印字速度
をかなり速めることができ、しかも、2回目印字の影響
を殆んど受けずに、ドット印字の印字品質を向上させる
ことが可能になる。
【0018】さらにまた、前記1つまたは他の構成にお
いて、2回目印字として単独通電では発色が行なわれる
限界以下の通電時間に選ぶようにしてもよい。
【0019】このようにすれば、前記構成と同様に、2
回目印字の通電時間を1回目印字の通電時間よりもかな
り短くして印字速度をかなり速めることができ、その上
に、オンドット印字を行なうサーマルヘッドがその印字
の直前に予熱されるので、ドット印字時のサーマルヘッ
ドの温度が略一定になり、2回目印字の影響を受けず
に、ドット印字の印字品質を向上させることが可能にな
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0021】図1は、本発明によるサーマルプリンタの
一つの実施の形態を示すもので、サーマルプリンタの要
部構成を示す回路図である。
【0022】図1に示されるように、この実施の形態に
係わるサーマルプリンタは、制御部(CPU)1と、3
84のデータシフト段を有するシフトレジスタ(SR)
2と、384のデータラッチ段を有するラッチレジスタ
(LR)3と、384個のアンドゲート(ゲート部)4
1 、42 、43 、… … …、4383 、4384 と、38
4個の駆動トランジスタ51 、52 、53 、… …
…、5383 、5384 と、384個の発熱体(サーマルヘ
ッド)61 、62 、63 、… … …、6383 、6384
と、データ記憶部7と、電源端子8とからなっている。
【0023】そして、制御部1は、シリアル印字デー
タ、クロック信号、ラッチ信号、ストローブ信号をそれ
ぞれ発生するもので、シリアル印字データとクロック信
号がシフトレジスタ2に供給され、ラッチ信号がラッチ
レジスタ3に供給され、ストローブ信号が各アンドゲー
ト41 、42 、43 、… … …、4383 、4384 の一
方の入力端子にそれぞれ供給される。シフトレジスタ2
は、各データシフト段に接続される384のデータ出力
端子がラッチレジスタ3の対応する各データラッチ段に
接続されたデータ入力端子に接続される。ラッチレジス
タ3は、各データラッチ段に接続されたデータ出力端子
が各アンドゲート41 、42 、43 、…… …、4
383 、4384 の他方の入力端子にそれぞれ供給される。
各アンドゲート41 、42 、43 、… … …、4
383 、4384 は、出力端子が対応する駆動トランジスタ
1 、52 、53 、… … …、5383 、5384 のベー
スにそれぞれ接続される。各駆動トランジスタ51 、5
2 、53 、… … …、5383 、5 384 は、コレクタが
対応する発熱体61 、62 、63 、… … …、6
383 、6 384 を介して電源端子8にそれぞれ接続され、
エミッタが接地点(基準電位点)にそれぞれ接続され
る。この場合、サーマルヘッドとなる384個の発熱体
1、62 、63 、… … …、6383 、6384 は、ド
ット印字時に各ドットを形成する。データ記憶部7は、
ホストコンピュータ等のホスト装置(図1に図示なし)
から制御部1に供給された印字前の印字データを記憶す
るもので、制御部1に接続される。
【0024】ここで、図1に図示されたこの実施の形態
に係わるサーマルプリンタの基本的動作について説明す
ると、次の通りである。
【0025】制御部1から出力された1ライン分のシリ
アル印字データはシフトレジスタ2の印字データ入力端
子に順次供給され、また、制御部1から出力されたクロ
ック信号はシフトレジスタ2のクロック信号入力端子に
供給される。シフトレジスタ2は、クロック信号が供給
される度に、シリアル印字データが384のデータシフ
ト段を前段から後段に向かって次々に移送され、1ライ
ン分のシリアル印字データがシフトレジスタ2の384
のデータシフト段に収納されるようになる。このとき、
制御部1からラッチ信号が出力され、このラッチ信号が
ラッチレジスタ3のラッチ信号供給端子に供給される。
ラッチレジスタ3は、ラッチ信号の供給により、シフト
レジスタ2の384のデータシフト段に収納されている
印字データを取り込み、シフトレジスタ2内の1ライン
分のシリアル印字データをラッチレジスタ3側に移送収
納する。その後で、ラッチレジスタ3は、移送収納した
1ライン分のシリアル印字データをそれぞれ対応するア
ンドゲート41 、42 、4 3 、… … …、4383 、4
384 の一方の入力端子に供給する。各アンドゲート4
1 、42 、43 、… … …、4383 、4384 は、制御
部1から他方の入力端子にストローブ信号が供給される
と、ストローブ信号の供給期間だけゲートが開かれ、ゲ
ートが開かれたアンドゲート41 、42 、43 、… …
…、4383 、4384 は、一方の入力端子に供給された
印字データを対応する駆動トランジスタ51 、52 、5
3 、… … …、5383 、5384 のベースにそれぞれ供
給する。各駆動トランジスタ51 、52 、53 、… …
…、5383 、5384 は、供給された印字データがオン
ドットであるときにオンになり、オンになった駆動トラ
ンジスタ51 、52 、53 、… … …、5383 、5
384 に接続された発熱体61、62 、63 、… …
…、6383 、6384 を電源端子8と接地点間に接続し、
電源端子8と接地点間に接続した発熱体61 、62 、6
3 、… … …、6383、6384 に通電させる。これに
対して、各駆動トランジスタ51 、52 、53 、… …
…、5383 、5384 は、供給された印字データがオフ
ドットであるときにオフになり、オフになっている駆動
トランジスタ51 、52 、53 、… ……、5383 、5
384 が発熱体61 、62 、63 、… … …、6383
384 の接地接続を遮断し、接地接続を遮断した発熱体
1 、62 、63 、… … …、6383 、6384 を通電
させない。
【0026】この場合、図1に図示されたこの実施の形
態によるサーマルプリンタは、制御部1から出力される
ラッチ信号、ストローブ信号の供給タイミングによっ
て、次の2つの動作が実行される。
【0027】図2は、制御部1から出力されるラッチ信
号、ストローブ信号の供給タイミングの第1例を示すも
ので、このようなタイミングでラッチ信号、ストローブ
信号が供給されることにより、サーマルプリンタにおい
て第1の動作が実行される。
【0028】図2において、第1段目は所望する印字デ
ータの状態、第2段目は1つの発熱体(サーマルヘッ
ド)に供給される印字データのドット状態、第3段目は
ラッチ信号の供給状態、第4段目はストローブ信号の供
給状態、第5段目は1つの発熱体(サーマルヘッド)の
通電状態をそれぞれ示している。なお、以下の説明にお
いては、説明の便宜上、前記1つの発熱体(サーマルヘ
ッド)が発熱体61 であり、したがって印字データとス
トローブ信号がともにアンドゲート51 に供給されるも
のであるとする。
【0029】この第1の動作は、1回目の印字データが
シフトレジスタ2に供給され、1ライン分の印字データ
がシフトレジスタ2に収納された(図2の第2段目参
照)とき、ラッチレジスタ3にラッチ信号が供給され
(図2の第3段目参照)、シフトレジスタ2に収納され
た印字データがラッチレジスタ3に取り込まれる。そし
て、アンドゲート41 は、オンドットの印字データをラ
ッチレジスタ3から受領し、このオンドットの印字デー
タを受領後、1回目のストローブ信号(図2の第4段目
参照)が供給されると、ストローブ信号の供給期間だ
け、オンドットの印字データを駆動トランジスタ51
供給する。駆動トランジスタ51 は、オンドットの印字
データを発熱体61 に供給し、ストローブ信号の供給期
間だけ、発熱体61 を通電させ(図2の第5段目参
照)、発熱体61 の通電によって印字が行なわれる。引
き続いて、同様に2回目の印字が行なわれ、1ドットの
印字になる。
【0030】この場合、ストローブ信号の信号時間幅
は、1回目の信号時間幅が長く、2回目の信号時間幅が
短くなるように選択し、それにより発熱体61 の1回目
の通電時間が、通常のドット印字の印字濃度に近い印字
濃度を有する印字が行なうことができる程度の時間に、
発熱体61 の2回目の通電時間が、単独ではわずかに発
色する程度の時間に選ばれる。
【0031】1ドットは、1回目及び2回目の通電によ
って構成されるため、2回目通電では、1回目通電によ
る発熱により、通電時間が短くても通常の印字濃度とな
る。
【0032】この後、次の1ライン分の印字データがシ
フトレジスタ2に供給される度に、シフトレジスタ2、
ラッチレジスタ3、アンドゲート41 、駆動トランジス
タ5 1 、発熱体61 においては、前記動作と同じような
動作が繰り返し実行される。このとき、アンドゲート4
1 に供給された印字データがオンドットであった場合
は、前記動作と全く同じ動作が行なわれ、発熱体61
2回にわたって通電させ、発熱体61 の通電によって2
段階の印字が行なわれる。一方、アンドゲート4 1 に供
給された印字データがオフドットであった場合は、スト
ローブ信号の供給期間に、アンドゲート41 が開かれ
ず、駆動トランジスタ51 や発熱体61 に印字データが
供給されないので、発熱体61 が駆動されず(図2の第
5段目の点線部分を参照)、印字が行なわれない。
【0033】なお、前記説明は、発熱体61 に関連する
部分の動作に係わるものであるが、他の発熱体62 、6
3 、… … …、6383 、6384 に関連する部分の動作
も全く同じである。
【0034】この第1の動作によれば、オンドット印字
を1回目印字と2回目印字との2段階印字によって形成
し、それらの印字を行なう際の各発熱体61 、62 、6
3 、… … …、6383 、6384 の通電時間を、2回目
を1回目よりも短くしているので、2段階印字を行なっ
ているにも係わらず、全体的な通電時間を短くして印字
速度を速めることができる。また、2段階印字を行なっ
ていることにより、印字品質を向上させることができ
る。
【0035】次いで、図3は、制御部1から出力される
ラッチ信号、ストローブ信号の供給タイミングの第2例
を示すもので、このようなタイミングでラッチ信号、ス
トローブ信号が供給されることにより、サーマルプリン
タにおいて第2の動作が実行される。
【0036】図3において、第1段目は所望する印字デ
ータの状態、第2段目は1つの発熱体(サーマルヘッ
ド)に供給される印字データのドット状態、第3段目は
ラッチ信号の供給状態、第4段目はストローブ信号の供
給状態、第5段目は1つの発熱体(サーマルヘッド)の
通電状態をそれぞれ示している。なお、以下の説明にお
いても、説明の便宜上、前記1つの発熱体(サーマルヘ
ッド)が発熱体61 であり、したがって印字データとス
トローブ信号がともにアンドゲート51 に供給されるも
のであるとする。
【0037】この第2の動作は、副走査方向の次回の所
望する印字データがオンドットである場合に、今回の所
望する印字データがオフドットである場合でも、制御部
1において2回目の印字を行なうような印字データに
し、次回のドット通電の予熱としている点が異なってい
るものであり、その他は第1の動作と同様である。この
場合のストローブ信号の信号時間幅は、第1の動作のス
トローブ信号と同じで、1回目の信号時間幅が長く、2
回目の信号時間幅が短くなるように選択されている。
【0038】なお、第2の動作の前記説明は、発熱体6
1 に関連する部分の動作に係わるものであるが、他の発
熱体62 、63 、… … …、6383 、6384 に関連す
る部分の動作も全く同じである。
【0039】この第2の動作によれば、副走査方向の次
回のドットがオンドットである場合に、今回のドットが
オフドットである場合にも、2回目印字を必ず行なうよ
うにしているので、第1の動作における前述の作用効果
が得られる他に、ドット印字時のサーマルヘッドの温度
を略一定にすることが可能になり、印字品質をさらに向
上させることができる。
【0040】前記説明においては、2回目印字を行なう
発熱体61 、62 、63 、… ……、6383 、6384
通電時間を、発色が行なわれる限界の通電時間になるよ
うに選んだ例を挙げているが、本発明における2回目印
字を行なう発熱体61 、6 2 、63 、… … …、6
383 、6384 の通電時間は、このような通電時間に限ら
れるものではなく、発熱体61 、62 、63 、… …
…、6383 、6384 を余熱できるものであれば、このよ
うな通電時間よりも短い時間になるように選んでもよ
い。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、複数の
発熱体(サーマルヘッド)で行なわれる印字データの1
つのドット印字を1回目印字と2回目印字とを2段階印
字によって形成し、各発熱体の通電時間を、2回目を1
回目よりも短くしているので、2段階印字を行なってい
るにも係わらず、全体的な通電時間を短くして印字速度
を速めることができ、しかも、2段階印字を行なってい
ることにより、印字品質を向上させることができるとい
う効果がある。
【0042】また、本発明によれば、副走査方向の次回
のドットがオンドットである場合に、今回のドットがオ
フドットであっても、2回目印字を必ず行なうようにし
ているので、ドット印字時のサーマルヘッドの温度を略
一定にし、印字品質をより向上させることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるサーマルプリンタの一つの実施の
形態を示すもので、サーマルプリンタの要部構成を示す
回路図である。
【図2】図1に図示されたサーマルプリンタにおいて、
制御部から出力されるラッチ信号、ストローブ信号の供
給タイミングの第1例を示す特性図である。
【図3】図1に図示されたサーマルプリンタにおいて、
制御部から出力されるラッチ信号、ストローブ信号の供
給タイミングの第2例を示す特性図である。
【図4】既知の第1の印字手段における1つのサーマル
ヘッドの通電状態(ストローブ信号波形状態)とそのサ
ーマルヘッドの温度状態を示す説明図である。
【図5】既知の第2の印字手段におけるサーマルヘッド
の駆動タイミング状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 制御部(CPU) 2 シフトレジスタ(SR) 3 ラッチレジスタ(LR) 41 、42 、43 、… … …、4384 アンドゲート
(ゲート部) 51 、52 、53 、… … …、5384 駆動トランジ
スタ 61 、62 、63 、… … …、6384 発熱体(サー
マルヘッド) 7 データ記憶部 8 電源端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライン状に配置され、印字データのオン
    ドットの供給時に通電によってドット印字を行なう複数
    のサーマルヘッドと、前記印字データやストローブ信号
    等を発生し、印字状態を制御する制御部と、1ライン分
    の印字データを保持するレジスタと、前記レジスタに保
    持された前記1ライン分の印字データを前記ストローブ
    信号が供給された時に前記複数のサーマルヘッドに伝送
    するゲート部とからなり、前記複数のサーマルヘッドで
    行なわれる前記印字データのオンドットの供給時のドッ
    ト印字は、前記ストローブ信号のパルス幅や駆動タイミ
    ングを選択することにより、1回目印字と2回目印字と
    に時分割して行なわれ、前記2回目印字の通電時間を前
    記1回目印字の通電時間よりも短くなるようにしたこと
    を特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 ライン状に配置され、印字データのオン
    ドットの供給時に通電によってドット印字を行なう複数
    のサーマルヘッドと、前記印字データやストローブ信号
    等を発生し、印字状態を制御する制御部と、前記1ライ
    ン分の印字データを保持するレジスタと、前記レジスタ
    に保持された前記1ライン分の印字データを前記ストロ
    ーブ信号が供給された時に前記複数のサーマルヘッドに
    伝送するゲート部とからなり、前記複数のサーマルヘッ
    ドで行なわれる前記印字データのオンドットの供給時の
    ドット印字は、前記ストローブ信号のパルス幅や駆動タ
    イミングを選択することにより、1回目印字と2回目印
    字とに時分割して行なわれ、前記2回目印字の通電時間
    を前記1回目印字の通電時間よりも短くなるようにし、
    かつ、副走査方向の次のドットがオンドットである場
    合、前記2回目印字が必ず行なわれることを特徴とする
    サーマルプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記2回目印字は、発色が行なわれる限
    界の通電時間が選ばれていることを特徴とする請求項1
    または2に記載のサーマルプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記2回目印字は、発色が行なわれる限
    界以下の通電時間が選ばれていることを特徴とする請求
    項1または2に記載のサーマルプリンタ。
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