JPH10980A - コンテナ用運搬台車 - Google Patents

コンテナ用運搬台車

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JPH10980A
JPH10980A JP17310196A JP17310196A JPH10980A JP H10980 A JPH10980 A JP H10980A JP 17310196 A JP17310196 A JP 17310196A JP 17310196 A JP17310196 A JP 17310196A JP H10980 A JPH10980 A JP H10980A
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千晴 浅井
Toshiyuki Tachikawa
敏幸 立川
Masashi Ito
雅司 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】台車本体C’の相対する周縁部の一方の周
縁部c1に穿設された孔c13に連結部材Sを回動自在
に配設するとともに、相対するもう一方の周縁部には、
連結部材の自由端部s3が挿入可能で、且つ、台車本体
の中央に向かう連結長孔又は長溝c10を形成したコン
テナ用運搬台車Cに関するものである。 【効果】連結部材の自由端部が挿入可能な孔を、連結長
孔又は長溝に形成したので、連結した状態の運搬台車間
に存在する無駄なスペース、所謂、デッドスペースをな
くすことができ、従って、連結した状態の運搬台車の収
納スペースを減少することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテナを載置し
て運搬するためのコンテナ用運搬台車に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先の出願である特願平6−
104925号(特開平7−285443号)におい
て、図7に示されているような、コンテナ用運搬台車C
(以下、単に、「運搬台車」ともいう。)の台車本体1
の上面の3辺に沿って凸部2を突設し、そして、凸部2
が突設されていない辺3の中央部には、略逆L字状の棒
状の連結部材Sを配設し、また、凸部2が突設されてい
ない辺3に対向する凸部2が突設された辺4の中央部の
凸部2を切り欠いて切欠部4aを形成するとともに、該
切欠部4aに連結孔5を穿設したコンテナ用運搬台車C
を提案した。
【0003】連結部材Sは、水平部s1と、水平部s1
の両端部から下方に垂下された垂直長部s2と垂直短部
s3とから構成されている。垂直長部s2を、凸部2が
突設されていない辺3の中央部に穿設された透孔6に挿
入するとともに、垂直長部s2の下端部に形成されたネ
ジ溝に、透孔6の径より大きな外径を有するナットs4
を螺合することにより、連結部材Sを上下方向には移動
できるが、連結部材Sが、透孔6から抜け出ないように
構成されている。
【0004】図7において右側に位置する運搬台車C1
と中央に位置する運搬台車C2との連結は、右側に位置
する運搬台車C1に配設された連結部材Sの自由端部で
ある垂直短部s3を、中央に位置する運搬台車C2の連
結孔5に挿入することにより行う。同様に、中央に位置
する運搬台車C2と左側に位置する運搬台車C3との連
結は、中央に位置する運搬台車C2に配設された連結部
材Sの垂直短部s3を、左側に位置する運搬台車C3の
連結孔5に挿入することにより行う。なお、運搬台車
C、一般について言及する際には、単に、運搬台車Cを
使用し、図7に示されているように、特定の位置の運搬
台車Cに言及する場合には、「C」に、算用数字を付加
する。
【0005】連結された隣接する運搬台車C間、例え
ば、右側に位置する運搬台車C1と中央に位置する運搬
台車C2との間には、所定の間隙wが形成されるよう
に、連結部材Sの水平部s1の長さが設定されている。
このような所定の間隙wを形成することにより、複数連
結された運搬台車Cが、所定の旋回半径で曲がることが
できる。このような間隙wがなく、例えば、右側に位置
する運搬台車C1と中央に位置する運搬台車C2とが接
触した状態で連結されていると、右側に位置する運搬台
車C1に対して中央に位置する運搬台車C2が、旋回す
ることができないので、連結された運搬台車Cの旋回半
径が大きくなり、連結された運搬台車Cが小回りできな
いことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7に示されているよ
うに、複数の運搬台車Cを連結したままで、配送センタ
ーやコンビニ等の小売店で保管したり、或いは、トラッ
クに載置したり、トラックから降ろすことが行われてい
るが、連結された運搬台車C間には、上述したような間
隙wが形成されているために、連結したままで複数の運
搬台車Cを、例えば、トラックに載置する際には、この
間隙wが無駄なスペース、所謂、デッドスペースとな
り、トラックの荷台に多くの運搬台車Cを載置できず、
運搬台車Cの搬送コスト、保管コストが上昇するという
問題がある。
【0007】本発明の目的は、上述したコンテナ用運搬
台車が有する課題を解決するとともに、コンテナ用運搬
台車の保管作業やトラックへの積み降ろし作業の作業性
の向上したコンテナ用運搬台車を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、第1には、台車本体の相対する周縁部
の一方の周縁部に穿設された孔に連結部材を回動自在に
配設するとともに、相対するもう一方の周縁部には、連
結部材の自由端部が挿入可能で、且つ、台車本体の中央
に向かう連結長孔又は長溝を形成したものであり、第2
には、台車本体の上面の3辺に沿って凸部を形成すると
ともに、凸部が形成されていない周縁部に連結部材が挿
入される孔を穿設し、凸部が形成されている周縁部に形
成された凹み部に、連結部材の自由端部が挿入可能で、
且つ、台車本体の中央に向かう連結長孔又は長溝を形成
したものであり、第3には、凸部が形成されている周縁
部に形成された凹み部内に、上記連結長孔又は長溝を形
成したものであり、第4には、凹み部の台車本体の中央
寄り領域に、連結長孔又は長溝に向かう傾斜縁を形成し
たものであり、第5には、連結長孔又は長溝を、凹み部
とコンテナ載置面の両方に跨がって形成したものであ
る。
【0009】以下に、本発明のコンテナ用運搬台車の斜
視図である図1、本発明のコンテナ用運搬台車の一部斜
視図である図2、同じく本発明のコンテナ用運搬台車の
一部斜視図である図3、本発明のコンテナ用運搬台車の
連結状態の斜視図である図4、同じく本発明のコンテナ
用運搬台車の連結状態の斜視図である図5及び本発明の
コンテナ用運搬台車の別の実施例の斜視図である図6を
用いて、実施例について説明するが、本発明の趣旨を越
えない限り何ら、本実施例に限定されるものではない。
【0010】C’は、平面形状が略長方形或いは略方形
状の台車本体であり、台車本体C’の1つの短辺側周縁
部c1を除いて、台車本体C’の周縁部には、コンテナ
載置面c2より1段高い、平面形状がコの字状の凸部c
3が突設されている。t1〜t4は、台車本体C’の下
面の四隅付近に取着されたキャスター等の車輪であり、
また、c4〜c7は、コンテナ載置面c2の四隅付近に
設けられた平面形状が矩形状の凹部であり、運搬台車C
を積み重ねた際に、上に位置する運搬台車Cに取着され
た車輪t1〜t4が、下に位置する運搬台車Cの凹部c
4〜c7に嵌合するように構成されており、従って、上
に位置する運搬台車Cの移動が防止でき、安定した状態
で、多数の運搬台車Cを積み重ねることができる。な
お、凸部c3は連続して形成されているが、コンテナ載
置面c2に載置されたコンテナの移動が防止できるもの
であるならば、短い凸部を間隔を置いて配置してもよ
い。
【0011】c8は、台車本体C’の略中央部に設けら
れた平面形状が略方形状の透孔であり、上述したよう
に、多数の運搬台車Cを積み重ねた際に、この透孔c8
に柱状体を挿入し、多数積み重ねられた運搬台車Cが崩
れることを防止するものである。c9は、凸部c3が形
成されていない短辺側周縁部c1に対向する短辺側の凸
部c3’の中央部及びコンテナ載置面c2を所定面積切
り欠いて形成された凹み部であり、凹み部c9とコンテ
ナ載置面c2の両方に跨がって、台車本体C’の長辺に
沿って台車本体C’の中央に向かって延びる、所定の長
さを有する連結長孔c10が穿設されている。連結長孔
c10には、上述した水平部s1と、水平部s1の両端
部から下方に垂下された垂直長部s2と垂直短部s3と
から構成された棒状の連結部材Sの垂直短部s3が挿入
できるように構成されている。また、凹み部c9の上面
c9’は、連結部材Sの水平部s1の径と同じか、若
干、径より高い段差分だけ、コンテナ載置面c2より低
くなっており、運搬台車Cを連結した際に、連結長孔c
10に挿入された連結部材Sが、コンテナ載置面c2か
ら突出し、コンテナ載置面c2に載置されたコンテナの
底面と接触しないように構成されている。
【0012】c11は、凸部c3が設けられていない短
辺側周縁部c1に沿って設けられたコンテナ載置面c2
より、連結部材Sの径分だけ低く形成された段部であ
り、この段部c11は、台車本体C’の長手方向の中心
線c12を挟んで一方の側に設けられた平面形状が略長
方形の段部c11’と他方の側に設けられた平面形状が
略三角形の段部c11”とから構成されている。c13
は、段部c11内で、台車本体C’の長手方向の中心線
c12上に穿設された連結部材Sの垂直長部s2が挿入
される孔であり、また、c14は、台車本体C’の長手
方向の中心線c12に対して段部c11”側に位置する
コンテナ載置面c2に穿設された、上記の孔c13と同
様の、連結部材Sの自由端部である垂直短部s3が挿入
される孔である。
【0013】c15は、上述した段部c11’に連続し
て設けられた平面形状が略半円形状の切欠部であり、c
16は、台車本体C’の長手方向の中心線c12上に穿
設された孔c13から、上記の切欠部c15まで延び
る、連結部材Sの水平部s1が挿着される凹溝である。
凹溝c16の深さは、凹溝c16に挿着される連結部材
Sが、運搬台車Cの走行中或いは積み重ね中等に、簡単
に抜け出ないような深さに形成されており、例えば、連
結部材Sの水平部s1の半径部分が挿着できるように形
成されている。
【0014】連結部材Sの垂直長部s2は、上述した台
車本体C’の長手方向の中心線c12上に穿設された孔
c13に挿入され、垂直長部s2の端部に刻設されたネ
ジ溝s2’には、連結部材Sが孔c13から抜け出ない
ように、孔c13の直径より大径のナットs4が螺合さ
れている。連結部材Sは、連結部材Sの垂直長部s2が
挿入された孔c13を中心に回動自在であり、連結部材
Sを上方に持ち上げ、適宜回動させて、連結部材Sの垂
直短部s3を、孔c14に挿入することができるように
構成されている。また、上述した台車本体C’の長手方
向の中心線c12上に穿設された孔c13から切欠部c
15まで延びる凹溝c16に、連結部材Sの水平部s1
が挿着できるように構成されており、水平部s1の一部
及び垂直短部s3は、切欠部c15内に配置されるよう
に構成されている。
【0015】次に、図2〜図5を用いて、連結部材Sの
機能及び運搬台車Cの連結状態等について説明する。
【0016】図2には、連結部材Sの垂直短部s3が、
台車本体C’の長手方向の中心線c12に対して段部c
11”側に位置するコンテナ載置面c2に穿設された孔
c14に挿入され、コンテナ載置面c2より上方に突出
している状態が示されている。従って、この状態の連結
部材Sは、上述した凸部c3と同様に、コンテナ載置面
c2に載置されたコンテナの移動及びコンテナの運搬台
車Cからの落下を防止する機能を有する。
【0017】図3には、連結部材Sの水平部s1が、凹
溝c16に挿着されており、また、連結部材Sの水平部
s1の一部及び垂直短部s3は、切欠部c15内に配置
されている。従って、コンテナ載置面c2に載置されて
いるコンテナを、凸部c3が設けられていない短辺側周
縁部c1方向にスライドさせても、コンテナが連結部材
Sに当接することがないので、運搬台車Cからコンテナ
の積み卸しを容易に行うことができるとともに、コンテ
ナを運搬台車Cに積み込む場合にも、上記の連結部材S
の収納状態において、コンテナの一端を、凸部c3が設
けられていない短辺側周縁部c1に載置した後に、コン
テナをスライドさせることにより、簡単に、運搬台車C
に載置することができる。
【0018】また、連結部材Sの水平部s1が凹溝c1
6に挿着された連結部材Sの収納状態から、切欠部c1
5に下から手を入れて、連結部材Sの垂直短部s3の先
端或いは切欠部c15に位置する水平部s1を上方に持
ち上げることにより、連結部材Sの水平部s1を凹溝c
16から出して連結部材Sを回動させ、運搬台車Cの連
結状態の斜視図である図4に示されているように、右側
に位置する運搬台車C1に配設された連結部材Sの垂直
短部s3を、左側に位置する運搬台車C2の凹み部c9
に穿設された連結長孔c10に挿入することにより、右
側に位置する運搬台車C1と左側に位置する運搬台車C
2とを連結することができる。しかも、段部c11は、
コンテナ載置面c2より、連結部材Sの略直径分だけ低
くなっているので、従って、連結部材Sが、コンテナ載
置面c2に載置されたコンテナの底部に当接することな
く、連結状態のままで回動することができる。
【0019】図4に示されている右側に位置する運搬台
車C1を、右方向に牽引すると、右側に位置する運搬台
車Cに配設された連結部材Sの垂直短部s3は、左側に
位置する運搬台車C2の連結長孔c10の右側端部に係
合し、連結された状態の運搬台車C1、C2が、共に、
所望の場所に移動されることになる。
【0020】図4に示されている、所定の間隙wを置い
て連結された右側に位置する運搬台車C1と左側に位置
する運搬台車C2において、右側に位置する運搬台車C
1を、左側に位置する運搬台車C2の方向に移動させる
と、左側に位置する運搬台車C2に形成された凹み部c
9とコンテナ載置面c2に跨がって穿設された連結長孔
c10に挿入されている、右側に位置する運搬台車C1
に配設されている連結部材Sの垂直短部s3が、左側に
位置する運搬台車C2の連結長孔c10に沿って、左方
向に移動し、図5に示されているように、右側に位置す
る運搬台車C1と左側に位置する運搬台車C2とが接触
するまで接近することができる。従って、複数の運搬台
車Cを連結したままで、配送センターやコンビニ等の小
売店で保管したり、或いは、トラックに載置したりして
も、右側に位置する運搬台車C1と左側に位置する運搬
台車C2間に存在していたデッドスペースをなくすこと
ができるので、所定のスペースに、より多くの運搬台車
Cを保管或いは載置することができる。
【0021】また、右側に位置する運搬台車C1に配設
されている連結部材Sの水平部s1の先端部分s1’
が、連結長孔c10のコンテナ載置面c2に穿設された
連結長孔部分c10’に挿入されるので、連結部材Sの
垂直長部s2が挿入されている孔c13を中心に、連結
長孔c10が回動することが阻止されるので、トラック
等に載置されて移送中においても、連結され接触してい
る状態の運搬台車Cが移動しずらく、安定した状態を保
つことができる。
【0022】図6に示されている別の実施例は、運搬台
車Cの凹み部c9を、台車本体C’の中央方向に延長し
て、コンテナ載置面c2に跨がることなく、凹み部c9
内のみに、連結部材Sの垂直短部s3が挿入される連結
長孔c10を穿設したものである。図1〜図4に示され
ているように、連結長孔c10を、凹み部c9とコンテ
ナ載置面c2の両方に跨がって形成すると、右側に位置
する運搬台車C1を、左側に位置する運搬台車C2の方
向に移動させて、間隙wをなくす場合に、右側に位置す
る運搬台車C1に配設された連結部材Sの水平部s1
が、中心線c12に対して略10度を越えて傾斜してい
ると、右側に位置する運搬台車C1に配設された連結部
材Sの垂直短部s3が、左側に位置する運搬台車C2の
連結長孔c10の途中に位置する凹み部c9とコンテナ
載置面c2との段部の角部c2’に引っ掛かって、コン
テナ載置面c2側に穿設された連結長孔部分c10’へ
の円滑な移行が阻止されるというトラブルが発生する。
【0023】そこで、上述したような、連結長孔c10
の途中に位置する凹み部c9とコンテナ載置面c2との
段部の角部c2’をなくすために、図6に示されている
ように、凹み部c9を、台車本体C’の中央方向に延長
して、凹み部c9内のみに連結長孔c10を穿設する。
このように凹み部c9内のみに連結長孔c10を穿設す
ることにより、右側に位置する運搬台車C1に配設され
た連結部材Sの水平部s1が、中心線c12に対して略
60度近く傾斜していても、右側に位置する運搬台車C
1に配設された連結部材Sの垂直短部s3が、左側に位
置する運搬台車C2の連結長孔c10に沿って、該連結
長孔c10の左端部まで円滑に移動することができる。
また、角部c2’に適当なアールを形成することによ
り、連結部材Sの連結長孔c10への円滑な移動を実現
することもできる。
【0024】また、図6に示されているように、凹み部
c9の台車本体C’の中央寄り領域c9”の平面形状を
略三角形状に形成するとともに、略三角形状の領域c
9”の頂部に沿って、連結長孔c10の奥部先端部c1
0”を配置するように構成することが好ましい。このよ
うに構成することにより、運搬台車Cを連結する際に、
一方の運搬台車Cの凹み部c9の上面c9’に、もう一
方の運搬台車Cの連結部材Sの垂直短部s3を載置し、
その後、運搬台車C同士を接近させると、連結部材Sの
垂直短部s3が、凹み部c9の略三角形状の領域c9”
の何方か一方の傾斜縁c17に沿って誘導されながら、
上記領域c9”の奥部に位置する連結長孔c10の奥部
先端部c10”に挿入されることになる。従って、運搬
台車Cの連結に際し、連結部材Sの垂直短部s3と連結
長孔c10との位置合わせるすることなく、単に、連結
部材Sの垂直短部s3を、凹み部c9の上面c9’に載
置し、その後、運搬台車C同士を接近させるだけで、運
搬台車Cを連結することができる。
【0025】なお、図6において点線で示されているよ
うに、連結長孔c10の奥部先端部c10”を、略三角
形状の領域c9”の頂部を越えて、台車本体C’の中央
寄りに延長することもできる。また、上記領域c9”
を、略三角形状とする代わりに、円弧状とすることも、
多角形状に形成することもでき、いずれにせよ、運搬台
車Cの凹み部c9の上面c9’に載置された連結部材S
の垂直短部s3が、凹み部c9の上記領域c9”の傾斜
縁に沿って誘導されるような形状であればよい。更に、
凹み部c9の上面c9’とコンテナ載置面c2の段差
を、連結部材Sの垂直短部s3の高さ以上とすることに
より、コンテナが載置された運搬台車Cの連結作業の際
に、凹み部c9の上面c9’に載置された連結部材S
が、コンテナに当接することなく、運搬台車Cに載置さ
れたコンテナの下に入り込むことができるので、運搬台
車Cにコンテナが載置された状態においても、運搬台車
Cの連結及び運搬台車C同士の接触が可能となる。
【0026】上述した実施例においては、運搬台車Cの
連結長孔c10を、台車本体C’を上下方向に貫通する
孔に形成したが、台車本体C’の強度の低下を防止する
ためには、連結長孔c10に代えて、底部を有する長溝
を形成することもできる。
【0027】また、上述した実施例においては、台車本
体C’の上面の3辺に凸部c3を突設した例を説明した
が、このような凸部c3を突設することなく台車本体
C’を形成し、該台車本体C’の相対する周縁部の一方
に連結長孔c10を形成し、また、もう一方の周縁部に
孔c13を穿設し、該孔c13に、連結部材Sの垂直長
部s2を挿入するように構成することもできる。更に、
必要に応じて、凹み部c9、段部c11、切欠部c15
を省略することもできる。この場合には、台車本体C’
の上面は、平坦に形成されることになる。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏するもの
である。
【0029】連結部材の自由端部が挿入可能な孔を、連
結長孔又は長溝に形成したので、連結した状態の運搬台
車間に存在する無駄なスペース、所謂、デッドスペース
をなくすことができ、従って、連結した状態の運搬台車
の収納スペースを減少することができる。
【0030】凹み部内に連結長孔又は長溝を形成したの
で、連結長孔又は長溝に段差が形成されることがなく、
従って、連結部材が、連結長孔又は長溝に沿って円滑に
移動することができる。
【0031】凹み部の台車本体の中央寄り領域に、連結
長孔又は長溝に向かう傾斜縁を形成したので、運搬台車
の凹み部の上面に載置された連結部材が、上記傾斜縁に
沿って誘導され、従って、運搬台車の連結に際し、連結
部材と連結長孔又は長溝との位置合わせをする必要がな
く、運搬台車の連結作業の作業性が向上する。
【0032】連結長孔又は長溝を、凹み部とコンテナ載
置面の両方に跨がって形成したので、連結部材の水平部
が、コンテナ載置面側に形成された連結長孔又は長溝に
挿入された場合には、連結部材の回動が阻止されるの
で、従って、連結され接触している状態の運搬台車が移
動しずらくなり、トラック等に載置され移送中でも安定
した状態を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のコンテナ用運搬台車の斜視図で
ある。
【図2】図2は本発明のコンテナ用運搬台車の一部斜視
図である。
【図3】図3は同じく本発明のコンテナ用運搬台車の一
部斜視図である。
【図4】図4は本発明のコンテナ用運搬台車の連結状態
の斜視図である。
【図5】図5は同じく本発明のコンテナ用運搬台車の連
結状態の斜視図である。
【図6】図6は本発明のコンテナ用運搬台車の別の実施
例の斜視図である。
【図7】図7は本出願人の先の出願のコンテナ用運搬台
車を連結した状態の斜視図である。
【符号の説明】
C・・・・・・・・コンテナ用運搬台車 S・・・・・・・・連結部材 c2・・・・・・・コンテナ載置面 c3・・・・・・・凸部 c9・・・・・・・凹み部 c10・・・・・・連結長孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】台車本体の相対する周縁部の一方の周縁部
    に穿設された孔に連結部材を回動自在に配設するととも
    に、相対するもう一方の周縁部には、連結部材の自由端
    部が挿入可能で、且つ、台車本体の中央に向かう連結長
    孔又は長溝を形成したことを特徴とするコンテナ用運搬
    台車。
  2. 【請求項2】台車本体の上面の3辺に沿って凸部を形成
    するとともに、凸部が形成されていない周縁部に連結部
    材が挿入される孔を穿設し、凸部が形成されている周縁
    部に形成された凹み部に、連結部材の自由端部が挿入可
    能で、且つ、台車本体の中央に向かう連結長孔又は長溝
    を形成したことを特徴とするコンテナ用運搬台車。
  3. 【請求項3】凸部が形成されている周縁部に形成された
    凹み部内に、上記連結長孔又は長溝を形成したことを特
    徴とする請求項2に記載のコンテナ用運搬台車。
  4. 【請求項4】凹み部の台車本体の中央寄り領域に、連結
    長孔又は長溝に向かう傾斜縁を形成したことを特徴とす
    る請求項2に記載のコンテナ用運搬台車。
  5. 【請求項5】連結長孔又は長溝を、凹み部とコンテナ載
    置面の両方に跨がって形成したことを特徴とする請求項
    2に記載のコンテナ用運搬台車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009269519A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Sanko Co Ltd 台車
JP2019069846A (ja) * 2017-10-10 2019-05-09 物産ロジスティクスソリューションズ株式会社 物品移送方法および搬送台車
JP2020006721A (ja) * 2018-07-03 2020-01-16 三甲株式会社 台車

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