JPH1096991A - データ写し込み装置及びこれを内蔵したレンズ付きフイルムユニット - Google Patents

データ写し込み装置及びこれを内蔵したレンズ付きフイルムユニット

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JPH1096991A
JPH1096991A JP9141249A JP14124997A JPH1096991A JP H1096991 A JPH1096991 A JP H1096991A JP 9141249 A JP9141249 A JP 9141249A JP 14124997 A JP14124997 A JP 14124997A JP H1096991 A JPH1096991 A JP H1096991A
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opening
shutter
data
lens
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恒 田坂
Nobuyuki Kameyama
信行 亀山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来からのボディの薄型化を維持する。 【解決手段】 前カバー22と露光ユニット25との間
には、写真フイルム31に乳剤面側からデート文字を写
し込むデータモジュール27が内蔵されている。データ
モジュール27は、前カバー22に設けた採光窓6の背
後に透過型の液晶表示部45を備えた基板と、電源電池
47とから構成されている。電源電池47は、基板の背
面で、且つ撮影レンズ39側から見た外形輪郭の範囲内
に取り付けられている。前カバー22には、撮影窓5、
採光窓6、及びデータモジュール27を包括する範囲で
膨出部15が形成されており、この膨出部15の内部に
データモジュール27を収めるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外光を利用して作
成したデータ光を写真フイルムの露光画面内に被写体光
とともに写し込むデータ写し込み機構及びこれを内蔵し
たレンズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】いつでも手軽に写真撮影ができるよう
に、予め写真フイルムを内蔵したレンズ付きフイルムユ
ニットが本出願人より提供されている。このレンズ付き
フイルムユニットは、写真フイルムカートリッジを装填
した本体基部と、この本体基部の前に取り付けられる前
カバーと、本体基部の背面に取り付けられる後カバーと
を持っている。本体基部には、シャッタ機構、撮影レン
ズ、ストロボユニット等の露光付与機構が組み込まれて
いる。写真フイルムの撮影コマの全てに撮影を完了する
と、そのまま現像所に提出される。現像所では、露光済
みの写真フイルムを収納したカートリッジを、後カバー
の底蓋を開いて取り出し、現行の現像処理システムを使
用して現像及び焼付け等の処理を行う。ユーザーにはプ
リント写真と現像済みの写真フイルムとが返却される。
【0003】ところで、レンズ付きフイルムユニットに
日付写し込み機構を内蔵したものが、特開平5−289
164号公報に提案されている。この公報記載の日付写
し込み機構は、ボディ背面に設けたダイヤル式の手動デ
ート操作部で所望するデートをセットした後に撮影を行
うと、撮影用のシャッタ羽根に連動してデート写し込み
用のシャッタ部材が作動し、ボディ前面の窓から入射す
る自然光をライトガイドを介して後カバーの背面側に導
き、白抜き(透明)のデートが表示されたデート写し込
み板を通して写真フイルムの背面側から露光画面内にデ
ートを密着して写し込むようにしている。この機構で
は、写し込み時にデータ像を発生させる光源として自然
光を利用している。この光は、撮影レンズ側から取り入
れられ、撮影レンズと露光開口との間の暗箱の外部下側
を通して配置されたライトガイドによりフイルムの背面
側に配置したデータ写し込み板に導かれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記日
付写し込み機構では、デート写し込み板や手動デート操
作部等が後カバーに配置されるため、後カバーが出っ張
り、ボディ自体が厚くなる。また、ライトガイドが暗箱
の外部下側に配置されており、例えば、ストロボ内蔵の
レンズ付きフイルムユニットでは、暗箱の下方に電池を
収納しているから、ここにライトガイドを配置すると、
どうしてもレンズ付きフイルムユニット自体の高さを高
くする設計変更が生じる。さらに、密着露光タイプで
は、デート写し込み板を写真フイルムに接触させるとフ
イルムに傷が付くから、僅かに離している。このため、
デート画像の輪郭がわずかにぼやけてしまい、サービス
サイズまで引き伸ばしてプリントしたプリント写真では
デート画像の鮮明さに欠ける欠点がある。また、デート
写し込み操作部は、撮影する日が変わるごとにデート写
し込み板を操作する作業が必要となり、面倒である。
【0005】ところで、薄型化を図るためには、デート
光を写真フイルムに前面から写し込むことが望ましい。
デート光を写真フイルムの前面から写し込むには、露光
開口にセットされた写真フイルムに被写体光を導くため
のシャッタ開口の近傍に、デート光を写真フイルムに導
くためのデート用の開口を設け、またシャッタ開口を開
閉するシャッタ羽根に連動してデート開口を開閉するシ
ャッタ部材を設ければ、シャッタレリーズのタイミング
でデート画像を被写体画像と一緒に写真フイルムに写し
込むことができる。しかしながら、上記のように、デー
ト光を写真フイルムの前面から写し込むようにすると、
デート写し込み用表示部を露光ユニットと前カバーとの
間に内蔵するために、該フイルムユニットの前面を前方
に突出させる必要が生じ、薄型化を阻む結果となってし
まう。
【0006】また、データ光を写真フイルムの前面から
写し込む方法としては、被写体光入射用のシャッタ開口
の近傍に、データ光入射用の開口を設け、シャッタ開口
を開閉するシャッタ羽根に一体にデータ光入射用開口を
開閉するシャッタ部材を設ければ、シャッタレリーズの
タイミングでデータ画像を被写体画像と一緒に写真フイ
ルムに写し込むことができるのに対し、シャッタ羽根に
データ写し込み用のシャッタ部材を一体に設ける場合に
は、シャッタ羽根がシャッタ開口を開放する動作の過程
で、デート写し込み用のシャッタ部材がシャッタ開口に
入り込まないようにする必要があった。というのは、シ
ャッタ羽根がシャッタ開口を開放した後に、デート写し
込み用のシャッタ部材がシャッタ開口の少なくとも一部
でも塞いでしまうと主露光に対し、露光ムラ等の悪影響
が生じるためである。
【0007】さらに、前述した公報記載のレンズ付きフ
イルムユニットでは、撮影用のシャッタ羽根の開閉に連
動してシャッタ部材の作動中に通過する自然光を利用し
てデート写し込みを行っているから、どうしても光量不
足になる恐れがある。そこで、光量を補うために集光レ
ンズを利用することが望まれている。集光レンズを利用
するには、その特性から所定の位置に位置決めし、且つ
振動等によってずれることなく保持することが要求され
る。しかも、レンズ付きフイルムユニット自体が自動化
生産とされているので、組立の容易さの点も考慮する必
要がある。
【0008】また、デート写し込み機構を内蔵したレン
ズ付きフイルムユニットでは、リサイクル適性が悪かっ
た。というのは、前述したデータ写し込み機構は、前カ
バーや後カバーで覆われているため破損又は損傷しにく
く、そのまま新しい製品に用いることができるのに対
し、これらが再生使用部品である後カバーに取り付けら
れているため、再利用するためには、デート写し込み板
や手動デート操作部等を後カバーから取り外す作業が伴
ってしまう。しかも、この分解作業時に、再利用部品が
破損又は損傷する恐れがある。
【0009】本発明は上記従来技術の問題点を考慮して
なされたもので、薄型化、設計変更の低減、データ画像
の鮮明さの向上、主露光に対する露光ムラ等の悪影響の
低減、集光レンズの取り付けの簡便さ、集光レンズの取
り付け精度の向上、及び、リサイクル適性の向上を目的
とするデータ写し込み装置及びこれを内蔵したレンズ付
きフイルムユニットを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のレンズ付きフイルムユニットでは、
露光開口を形成する暗箱の前面に、被写体光入射用開口
と、データ写し込み光入射用開口とを独立して設け、被
写体光入射用開口を開閉するシャッタ羽根に、データ写
し込み光入射用開口を開閉するシャッタ部材を一体的に
設けるにあたり、前記シャッタ部材を前記シャッヤ羽根
の揺動軌跡の外側に設けたものである。これによれば、
シャッタ部材を前記シャッヤ羽根の揺動軌跡の外側に設
けたから、シャッタ羽根がシャッタ開口を開放したとき
にシャッタ部材がシャッタ開口に入り込んで主露光に露
光ムラ等の悪影響等を及ぼすことがない。
【0011】請求項3記載のレンズ付きフイルムユニッ
トのデータモジュールは、データ写し込み用表示部を備
えた基板の背面で、且つ、撮影レンズ側から見た前記基
板の輪郭範囲内に電源電池を取り付けた形態になってい
るから、撮影レンズ側から見た投影輪郭を小さくするこ
とができ、これに伴って膨出部の輪郭を小さくすること
ができる。また、請求項4記載の発明では、外装体に設
けた、少なくとも膨出部を外部に露呈する開口をも小さ
くすることができる。
【0012】請求項5記載のデータ写し込み装置では、
予め記憶したカレンダーに基づいて時計回路が自動的に
更新する日付が表示され、外光の入射によりデータ光を
作成する透過型の液晶表示部と、撮影レンズの背後に配
置された被写体光用のシャッタ開口とは異なる位置に設
けられ、前記データ光を撮影レンズと露光開口との間に
配置された暗箱の内部に導くためのデータ光用のシャッ
タ開口と、通常は前記データ光用のシャッタ開口を遮蔽
しており、撮影レンズと前記被写体光用のシャッタ開口
との間に配置されたシャッタ羽根が被写体光用のシャッ
タ開口を開閉するのに連動して前記データ光用のシャッ
タ開口を開閉するデータ光用のシャッタ部材と、前記暗
箱内で、且つ撮影光束外に配置され、前記データ光用の
シャッタ開口を通過したデータ光を露光開口にセットし
た写真フイルムに乳剤面側から結像させる結像光学系と
を備えたものである。
【0013】外光が透過型の液晶表示体を透過するとデ
ータ光が作成される。撮影用のシャッタ羽根に連動して
シャッタ部材が開閉すると、このデータ光は、撮影レン
ズの背後にある被写体光用のシャッタ開口とは異なる位
置に配置したデータ光用のシャッタ開口を通って暗箱内
に導かれ、結像光学系によってフイルム前面に結像され
る。これによれば、被写体光束が通る暗箱の内部を利用
してデータ光束を通過させるようにしたから、ボディ自
体の形状が大型化になることはない。また、液晶表示部
は、データ表示を自動的に補正して表示するから、日付
けをセットしなおす必要がない。また、結像光学系を用
いたから、日付画像を鮮明に写し込むことができる。
【0014】請求項6記載のレンズ付きフイルムユニッ
トでは、採光窓から入射する外光を前記表示部に集光さ
せる集光レンズを前記表示部に向けて前面から挿入する
ことで前記表示部の所定位置に位置決するとともに、前
記前カバーを取り付けることで前記採光窓の内壁との間
で押さえ込む位置決め保持手段を集光レンズと前記表示
部とに設けたものである。これによれば、位置決め保持
手段を設けたから、集光レンズを表示部に向けて前面側
から挿入するだけで表示部の所定位置に位置決めでき
る。そして、前カバーを取り付けるだけで採光窓の内壁
との間で集光レンズを挟持することができる。
【0015】請求項7記載のレンズ付きフイルムユニッ
トでは、予めカレンダーを記憶した時計回路により自動
的に更新される日付を表示する透過型の液晶表示部を設
けたデータモジュールを、露光機構に位置決めした状態
で前カバーとの間に着脱自在に組み込み、また、前記液
晶表示部を外光が透過することで作成されるデータ光を
露光開口にセットされた写真フイルムに前面から結像さ
せる結像光学系を、前記露光機構の暗箱の内部に着脱自
在に取り付けたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、データ写し込み機構を内蔵
したレンズ付きフイルムユニットを説明する。レンズ付
きフイルムユニット(以下「フイルムユニット」と称
す。)1は、図1に示すように、ユニット本体2と、こ
れの外周を覆う外装体3とから構成されている。ユニッ
ト本体2には、前面にグリップ部4、撮影窓5、採光窓
6、ファインダー対物窓7、ストロボ発光窓8、ストロ
ボ充電開始ボタン9が、また、上面にシャッタボタン1
0、フイルム残数表示窓11、充電完了ランプ表示窓1
2、さらに背面に巻き上げノブ13、及びファインダー
接眼窓14が配置されている。
【0017】ユニット本体2の前面は、グリップ部4と
膨出部15とを残して一段凹ました形状とされており、
従来どおりに薄型化が図られている。膨出部15は、撮
影レンズ側から見て撮影窓5と採光窓6とストロボ充電
開始ボタン9の一部を包括する範囲で膨出した部分であ
り、高さ方向において上端がファインダー対物窓7から
所定間隔離れ、これから下端までの間で撮影窓5と採光
窓6とを包括する。また、水平方向においては、左端が
グリップ部4から所定間隔離れ、右端がストロボ充電開
始ボタン9の一部にかかる長さとされ、これらの間で撮
影窓5と採光窓6とを包括する。この膨出部15の前面
に、撮影レンズを覆う鏡筒が突出して形成されている。
【0018】外装体3は、図2に示すような展開形状と
されており、ユニット本体2を載置した後に組み立てる
ことで直方体の小箱となる。組立は、糊代部分を各々接
着することで行える。この外装体3の展開形状には、膨
出部15、ファインダー対物窓7、ストロボ発光窓8、
フイルム残数表示窓11、充電完了ランプ表示窓12、
及びファインダー接眼窓14を外部に露呈するための開
口3a〜3fと、シャッタボタン10及び巻き上げノブ
13にかけて外部に露呈するための切り欠き部3gとが
それぞれ形成されている。膨出部15を露呈する開口3
aは、ファインダー対物窓7を露呈させる開口3bと、
ストロボ発光窓8を露呈する開口3cとを隣接して形成
することができる最小の隙間を隔てて形成されている。
これにより、外装体3の小箱形状をユニット本体2に密
着して覆うことができ、ユニット本体2と外装体3との
隙間からゴミが入り込んで内部の機構が故障する等の不
都合を未然に防止することができる。
【0019】ユニット本体2は、図3に示すように、前
カバー22、後カバー23、本体基部24、露光ユニッ
ト25、ストロボユニット26、データモジュール2
7、及び写真フイルムカートリッジ28とから構成され
る。
【0020】本体基部24には、カートリッジ29を収
納するためのカートリッジ収納室30と、カートリッジ
29から引き出した未露光の写真フイルム31をフイル
ムロール31aの形態で収納するためのフイルム収納室
32とが一体成形されている。本実施形態では、フイル
ムロール31aだけを収納しているが、例えば巻芯に巻
き付けた形態のフイルムロールを収納してもよい。写真
フイルム31は、フイルム後端がカートリッジ29に設
けられたスプール33に係止されている。この写真フイ
ルム31は、予め決められたフイルム感度のものが用い
られる。なお、写真フイルムカートリッジ28として
は、135タイプの他に、未使用時にはフイルム先端が
カートッジの内部に収納されており、スプール回転によ
り写真フイルムをカートリッジの外部に送り出すことが
できるタイプのものを用いてもよい。
【0021】前カバー22には、上面にシャッタボタン
10、充電完了表示窓12が、また前面に膨出部15、
ストロボ充電開始ボタン9、及びストロボ発光窓8がそ
れぞれ一体に形成されている。後カバー23には、ファ
インダー接眼窓14と巻き上げノブ13を外部に露呈さ
せる開口23aとが形成されており、本体基部24の背
後に着脱自在に取り付けられ、本体基部24との間で写
真フイルムカートリッジ28を光密に収納する。カート
リッジ収納室30とフイルム収納室32との底は開口と
なっており、写真フイルムカートリッジ28を装填した
後に、後カバー23に設けたプルトップ式の底蓋34,
35によってそれぞれ塞がれる。このうち底蓋34は、
撮影済みの写真フイルムを収納したカートリッジ29を
取り出すときの蓋となる。
【0022】カートリッジ収納室30の上面には、巻き
上げノブ13が回動自在に配置されている。巻き上げノ
ブ13の下部には、フォークが一体に形成されており、
このフォークがカートリッジ収納室30の上面の開口を
挿通してスプール33に係合している。巻き上げノブ1
3は、後カバー23の開口23aから露呈され、フイル
ム巻き上げ方向(同図に示す反時計方向)への回転操作
により、スプール33がフイルム巻き取り方向に回転し
て撮影済みの写真フイルム31をカートリッジ29の内
部に収納する巻き上げ機構を構成する。
【0023】カートリッジ収納室30とフイルム収納室
32との間には、暗箱の一部となる分割暗箱37が一体
に設けられている。分割暗箱37の背面側には、露光開
口38が形成されている。分割暗箱37の前面には、露
光ユニット25が着脱自在に取り付けられる。
【0024】露光ユニット25は、ベースとなる分割暗
箱53に、撮影レンズ39、シャッタ機構、フイルム巻
き止め機構、シャッタチャージ機構、及び、ファインダ
ー光学部品等が組み込まれており、これらはユニット化
されている。露光ユニット25の前面右側には、データ
モジュール27が着脱自在に取り付けられる。
【0025】撮影レンズ39は、撮影窓5に対応した位
置に配置される。露光ユニット25の分割暗箱53は、
本体基部24の分割暗箱37との組合せで暗箱を形成す
る。暗箱が形成されると、撮影レンズ39と露光開口3
8との間の撮影光路が暗室状態とされる。なお、暗箱を
分割形態にしているが、分割しないで本体基部24、又
は露光ユニット25側のいずれかに一方に一体に設けて
もよい。
【0026】ストロボユニット26は、前カバー22と
フイルム収納室32との間のスペースに挟装して着脱自
在に取り付けられており、シンクロスイッチ40、メイ
ンコンデンサ41、電源電池42、ストロボ発光部4
3、及びストロボ基板44等から構成されている。スト
ロボ充電開始ボタン9の押下操作が行われると、電源電
池42からの電圧が昇圧されてメインコンデンサ41に
充電が行われる。シャッタレリーズに連動してシャッタ
機構が作動することでシンクロスイッチ40がONす
る。シンクロスイッチ40がONすると、ストロボ発光
部8の内部の放電管にトリガー信号が与えられ、メイン
コンデンサ41に蓄積された充電電圧により放電管が放
電してストロボ発光部43からストロボ光が照射され
る。このストロボ光は、ストロボ発光窓8を通して被写
体に向けて照射される。
【0027】データモジュール27は、水晶発振子、時
計回路、LCDドライバー、及び、透過型の文字発生用
の液晶表示部45、及びデート初期設定スイッチ等を一
体化したモジュール基板と、モジュール用電源電池47
とで構成されており、モジュール基板の裏面で、且つ、
撮影窓5の側から見た輪郭形状の範囲に電源電池47を
収めた形態でユニット化部品となっている。このよう
に、モジュール基板の裏面に電源電池47を取り付ける
ようにしたから、データモジュール27が入り込む前カ
バー22の膨出部15をフラットにできる。また、電源
電池47を背面側に取り付けたから、これの右側に配置
されるストロボ基板44との間に電源電池47用の収納
スペースが必要なくなる。また、電源電池47を撮影窓
5の側から見た輪郭形状の範囲に収まるように取り付け
たから、撮影窓5の側から見たデータモジュール27の
投影面積を小さくでき、膨出部15の輪郭形状を小さく
することができる。
【0028】時計回路には、将来の数年間のカレンダー
が記憶されており、内蔵の基準パルス発生器を水晶発振
子により補正し、正確な時間パルスを得て、年、月、及
び日との関連を液晶表示部45に正確に表示する。デー
ト初期設定スイッチは、デートの初期設定を行うための
ものである。データモジュール27の表示は、予め工場
で生産された日を基準にして設定され、フイルムユニッ
ト1の外部からは変更できないようにされている。電源
電池47は、ボタン型のタイプが用いられ、データモジ
ュール27を取り外したときに容易に交換できるように
取り付けられている。
【0029】液晶表示部45は、前カバー22の採光窓
6に対応した位置で、集光レンズ46の背後に配置され
ており、例えば「‘96 5 10」等の文字を白抜き
で発生する。年、月、及び日は2文字ずつで構成され、
1文字は7セグメント表示である。なお、月を表す文字
の2桁目だけは「1」の表示だけでよいから、直線のセ
グメントを縦に並べた2セグメント表示とされている。
また、この液晶表示部45の前面には、前カバー22の
内壁との間で挟装される集光レンズ46が設けられてい
る。集光レンズ46は、採光窓6の背後に配置され、採
光窓6から入射する自然光を液晶表示部45に集光す
る。
【0030】露光ユニット25の前面には、図4に示す
ように、撮影レンズ39を保持し、詳しくは後述するシ
ャッタ羽根の前面を覆うシャッタカバー兼用のレンズホ
ルダー48が着脱自在に取り付けられている。このレン
ズホルダー48には、撮影レンズ39を保持する部分の
右側に、データモジュール27を取り付けるための取付
け部49が一体に形成されている。取付け部49には、
データモジュール27を位置決めするための位置決めピ
ン49a,49bと、データモジュール27を保持する
ための弾性自在な係止爪49c,49dと、液晶表示部
45を透過したデート光を背後に向けて通過されせるた
めの開口49eとがそれぞれ一体に形成されている。デ
ータモジュール27には、位置決め穴27a,27bが
形成されている。これらの位置決め穴27a,27bを
位置決めピン49a,49bに前面側から撮影光軸54
に沿って挿入すると、液晶表示部45が所定位置に位置
決めされ、データモジュール27の上下の輪郭部が係止
爪49c,49dにそれぞれ係止されることで、液晶表
示部45が保持される。
【0031】露光ユニット25に設けた撮影レンズ39
の背後には、図5に示すように、固定絞り39aが、ま
たこれの背後にシャッタ羽根50が回動自在に支持され
ている。シャッタ羽根50は引き戻しバネ51によりシ
ャッタ開口52を閉じる閉じ位置に向けて付勢されてい
る。このシャッタ開口52は、分割暗箱53の前面中
央、すなわち撮影レンズ39の中心を通る撮影光軸54
上に設けられている。シャッタ羽根50は、シャッタレ
リーズに連動してシャッタ機構を構成する蹴飛ばしレバ
ーにより上端が蹴飛ばされ、軸55を中心に1往復揺動
してシャッタ開口52を開閉する。この間にシャッタ開
口52に入射した被写体光は、2つの分割暗箱37,5
3で構成された暗箱56内に入射し、有害光遮光枠57
を通って露光開口38にセットされた写真フイルム31
に露光される。シャッタ羽根50がシャッタ開口52を
全開したときには、シャッタ羽根50の上端に設けた突
起58によりストロボユニット26のシンクロスイッチ
40をONする。
【0032】一方、シャッタ羽根50の一往復揺動中に
液晶表示部45を透過したデート光は、撮影レンズ39
を透過しないで、暗箱56の前面に形成したデート光用
シャッタ開口59を通って暗箱56の内部に導かれる。
このデート光用シャッタ開口59は、正面から見てシャ
ッタ開口52の右下となる位置に、シャッタ開口52と
は別に設けられており、シャッタ羽根50の先端に一体
に設けたデート光用のシャッタ部材60によりシャッタ
羽根50の開閉動作に連動して開閉される。このシャッ
タ部材60は、シャッタ開口52を塞ぐ開閉部50aを
挟んで回転軸55とは逆側に設けられている。
【0033】暗箱56内に導かれたデート光は、結像光
学系の光軸61に沿って露光開口38に導かれ、ここに
セットされた写真フイルム31に乳剤面側から結像され
る。結像光学系は、2枚のミラー板62,63、及び結
像レンズ64で構成されており、これらは暗箱56内を
通る撮影光束の外に位置するように、有害光遮光枠57
の前面側と分割暗箱53の前面内壁との間で挟装され
る。
【0034】有害光遮断部材57は、撮影に有害な光を
遮光する開口縁57aの左右に設けた穴57b,57c
を、露光開口38側から撮影光軸54に沿って挿入して
分割暗箱53の内部左右に設けた一対のピン53a,5
3bに挿通させ、その後、穴57b,57cから突出し
た一対のピン53a,53bの頭をカシメて固定され
る。
【0035】ミラー板62,63は、図6及び図7に示
すように、露光開口38側から光軸54に沿った分割暗
箱53の内部前面の内壁に向けて挿入される。分割暗箱
53の内部前面の内壁には、ミラー板62,63を位置
決めするための2つの凹部57i,57hが形成されて
いる。これらの凹部57i,57hにミラー板62,6
3が挿入される。このうち、ミラー板63は、詳しくは
後述する位置決め部材65に設けた押さえ部65bで露
光開口38側から押さえ込まれる。位置決め部材65
は、有害光遮断部材57に設けたピン57eと分割暗箱
53の内部前面の内壁に設けたピン53cとにより所定
位置に位置決めされて保持される。
【0036】結像レンズ64は、位置決め部材65に設
けたレンズ保持用開口部65aに挿入され、有害光遮断
部材57の右上に設けたレンズ押さえ部57dで、光軸
54に直行する方向に沿った位置が決められて保持され
る。レンズ押さえ部57dは、結像レンズ64の鍔部だ
けを押さえ込む突出形状とされている。このレンズ押さ
え部57dは、分割暗箱53の前面内壁との間で結像レ
ンズ64を光軸54に沿った位置を決める。ミラー板6
2は、前方に突出して有害光遮断部材57に設けたミラ
ー用押さえ部57fで露光開口38側から押さえ込まれ
る。なお、押さえ部65bと凹部57iとは、ミラー板
62,63の反射面を押さえるため、デート光を遮らな
いように、有効反射面外を押さえる形状とされている。
【0037】液晶表示部45を透過したデート光は、図
7に示すように、ミラー板62で撮影光軸54よりも上
側に向けて反射され、他方のミラー板63で露光開口3
8に向けて反射されて結像レンズ64に入射する。結像
レンズ64は、デート光を撮影レンズ39側から見て露
光開口38の右上の部分に結像させる。このように、露
光開口38の右上にデート光を写し込むようにしたか
ら、横位置撮影は勿論、縦位置撮影のときにも確実に被
写体画像に対して下側にデート像が写し込まれるから、
例えば被写体の顔にデート画像が重複して記録されるよ
うなことはない。
【0038】なお、ここでいう縦位置撮影は、シャッタ
ボタン10が右下にくるように該フイルムユニット1を
縦に構えて撮影した姿勢とする。また、結像光学系とし
ては、2枚のミラー板62,63の代わりに、Z字状を
したライトガイド、又はプリズムを用いてもよい。この
場合には、位置決め部材65を省略し、ライトガイド、
又はプリズムを有害光遮断部材57と暗箱56との間で
挟持するように構成する。これによれば、ライトガイ
ド、又はプリズムに入射したデート光は、内部で全反射
するので外部に漏れることはなく、撮影光束に有害な光
が混入することはない。
【0039】上記のように構成されたレンズ付きフイル
ムユニットの作用について説明する。工場では、先ず、
露光ユニット25の組立を行う。この組立は、シャッタ
機構、フイルム巻止め機構、フイルムカウンタ機構、及
びファインダー光学系等を組み込む。これらの組み込み
は、暗箱53の上面側に上方からの挿入により行われ
る。部分的に組立られた露光ユニット25は、本体基部
24に前面側から挿入することで爪結合により取り付け
られる。
【0040】この露光ユニット25は、撮影レンズ39
の側を上に向けた姿勢にしてから、上方からシャッタ羽
根50、引き戻しバネ51が順に挿入されて取り付けら
れる。その後、ストロボユニット26が上方から挿入さ
れて本体基部24に取り付けられる。これにより、シン
クロスイッチ40がシャッタ羽根50の揺動軌跡内に入
り込む。そして、予め撮影レンズ39を取り付けたレン
ズホルダー48が上方から挿入され、露光ユニット25
に取り付けられる。
【0041】その後に、データモジュール27が上方か
ら挿入され、レンズホルダー48に取り付けられる。こ
のとき、位置決め用穴27a,27bをレンズホルダー
48に設けた位置決めピン49a,49bに嵌合させな
がら行う。そしてデータモジュール27を最後まで押し
込むことで係止爪49c,49dがデータモジュール2
7の上下輪郭部に係合し、データモジュール27が露光
ユニット25の所定位置に保持される。
【0042】データモジュール27を取り付けた後に
は、集光レンズ46を上方から液晶表示部45の上に載
置し、その後、前カバー22を上方から挿入して本体基
部24に取り付ける。これにより、集光レンズ46が前
カバー22の内壁との間で挟持される。このように、本
体基部24に対して露光ユニット25、ストロボユニッ
ト26、レンズホルダー48、データモジュール27、
集光レンズ46、及び前カバー12等の全ての部品を一
方向からの挿入に統一しているので、例えば、前面側を
上に向けて置いた本体基部24に組み付けるようにする
と、全ての部品を上方向からの挿入になり、自動化組立
が容易に行える。
【0043】次には、結像光学系を取り付ける。この取
り付けは、本体基部24の背面側からの挿入となるた
め、例えば本体基部24を反転して背面側を上にした姿
勢にする。そして、暗箱56の内部にミラー板62,6
3、位置決め部材65、結像レンズ64、及び遮光枠5
7を一方向から順に組み込む。
【0044】結像光学系を取り付けた本体基部24は、
暗室に搬送され、ここで写真フイルムカートリッジ28
が装填される。この装填は、本体基部24のカートリッ
ジ収納室30にカートリッジ29を、またカートリッジ
29から未露光の写真フイルム31を引き出してロール
形態にしたフイルムロール31aをフイルムロール室3
2にそれぞれ装填した後に、後カバー23を本体基部2
4に背後から取り付け、最後に蓋34,35を閉めるこ
とで完了する。そして、完成したユニット本体2に外装
体3が被せた後に出荷される。
【0045】撮影は、先ず、巻き上げノブ13を操作し
て写真フイルム31を巻き上げる。写真フイルム31を
巻き上げると、これに従動してフイルム巻き止め機構を
構成するスプロケットが回転し、1コマ分のフイルム巻
き上げによりスプロケットが所定回転し、これに連係し
てフイルム巻き止め機構が作動して、スプロケットの回
転と巻き上げノブ13の回転とをロックする。これによ
り、露光開口38に最初の撮影コマがセットされる。
【0046】シャッタボタン10の押圧操作が行われる
と、これに応答してシャッタ羽根50が蹴飛ばしレバー
で蹴飛ばされる。蹴飛ばされたシャッタ羽根50は、軸
55を中心に1往復往動する。シャッタ羽根50には、
デート光用のシャッタ部材60が一体に形成されている
から、揺動により2つのシャッタ開口52,59が開閉
され、この開閉中に一方のシャッタ開口52には撮影窓
5及び撮影レンズ39を通った被写体光が、また他方の
シャッタ開口59からは採光窓6、集光レンズ46、及
び液晶表示部45を通って作成されたデート光が暗箱5
6の内部にそれぞれ入射する。
【0047】被写体光は、暗箱56内で有害光遮光枠5
7を通過して露光開口38にセットされた写真フイルム
31に入射する。デート光は、ミラー板62,63を介
して結像レンズ64に入射され、この結像レンズ64に
より露光開口38にセットされた写真フイルム31の右
上に結像され、被写体光と重複して露光される。フイル
ム面に達する被写体光量は、シャッタ羽根50が絞り3
9aを開いている時間で決まり、これはフイルム感度に
合わせて適正露出となるように蹴飛ばしレバーの蹴飛ば
し力及び引き戻しバネ51の付勢力とが予め決められて
いる。フイルム面に達するデート光量は、シャッタ部材
60がシャッタ羽根50と一体に開閉するから、一義的
に決められてしまう。そこで、液晶表示部45の前に集
光レンズ46を配置して、フイルム面に達するデート光
量を多くし、より鮮明に写るようにしている。しかも、
結像レンズ64を採用したことによりデート画像の輪郭
をも鮮明に写し込むことができる。
【0048】ストロボ撮影の場合には、シャッタボタン
10を押下操作する前に、ストロボ充電開始ボタン9を
押下操作する。これにより、電源電池42からの電圧が
昇圧されてメインコンデンサ41に充電が開始される。
メインコンデンサ41の充電が完了すると、充電完了ラ
ンプ表示窓12に外部に充電完了を示すランプが表示さ
れる。この表示を確認してから、シャッタボタン10を
押下操作すれば、シャッタ羽根50の揺動中にシンクロ
スイッチ40がONし、ストロボ発光部43からストロ
ボ光が被写体に向けて照射される。このストロボ光は、
被写体で反射した後に、撮影レンズ39を通ってシャッ
タ開口52から暗箱56内に導かれ、露光開口38にセ
ットさした写真フイルム31に入射する。一方、被写体
で反射したストロボ光は、採光窓6にも入射する。入射
した光は、液晶表示部45を透過してデート光となる。
このデート光は前述したと同様に写真フイルム31に露
光される。これによれば、暗闇でのストロボ撮影の場合
でも、確実にデート画像を写し込むことができる。
【0049】以下、前述した撮影を繰り返すことで、写
真フイルム31の各撮影コマには、被写体画像とともに
デート画像が写し込まれてゆく。最後の撮影コマに撮影
を完了した後には、フイルムカウンタ機構がフイルム巻
き止め機構の作動を禁止する。これにより、フイルム巻
き止めが作動しないから、フイルム巻き上げ操作によっ
て全部の撮影済みの写真フイルム31がカートリッジ2
9の内部に巻き込まれる。
【0050】撮影済みのフイルムユニットは、現像所に
提出され、ここで、蓋34を開けて露光済みの写真フイ
ルム31を収納したカートリッジ29が取り出される。
取り出したカートリッジ29は、フイルムプロセッサー
にセットされ、露光済みの写真フイルム31が現像され
る。現像済みの写真フイルム31からは、プリンタプロ
セッサーによりプリント写真が作成される。作成された
プリント写真と現像済みの写真フイルムは、ユーザーに
返却される。仕上がったプリント写真には、横位置撮影
の画像の場合には右下に、また縦位置撮影の画像の場合
には左下に、それぞれ日付が記録されている。なお、日
付は、横位置撮影の画像と同じ向きで写される。
【0051】空のレンズ付きフイルムユニットは、工場
に回収され、リサイクルされる。リサイクルでは、デー
タモジュール27、及び露光ユニット25がそれぞれ前
カバー22及び後カバー23で保護されているから、破
損又は損傷なく回収できており、したがって、前カバー
22及び後カバー23を取り外した後に、ストロボユニ
ット26、データモジュール27、及び露光ユニット2
5を取り出せば、そのままの状態で再使用が可能とな
る。なお、データモジュール27の電池47は、取り出
し後に交換される。
【0052】なお、レンズ付きフイルムユニットには、
データ写し込み機構を内蔵しない種類のものがある。こ
の種類の場合には、データモジュール27と結像光学系
とを省略し、また、前カバー22の採光窓6を例えば外
装体等で塞げば、残りは全て共通の部品として使用する
ことができる。
【0053】また、ストロボユニット26を内蔵してい
ないタイプもある。この場合には、ストロボ充電開始ボ
タン9、ストロボ発光部8、充電完了表示窓12が省略
されるため、膨出部15がストロボ充電開始ボタン9を
省いた略矩形状となる。この形状に合わせて外装体3の
開口3aを形成すればよい。また、外装体3としては、
箱形状のタイプの他に、例えば図8に示すように、ユニ
ット本体2の前面、上面、背面、及び底面を海苔巻状に
覆うようにした外装体70でもよい。この場合には、単
に糊代を接着して組み立てる箱タイプでもよいし、ま
た、ラベル紙を用いて外装体70の裏面全部を貼り付け
るようにしてもよい。さらに、膨出部15を外部に露呈
させる開口としては、一部が切り欠かれたものでもよ
い。
【0054】データモジュール27の正面から見た投影
面積の縮小化を図る方法としては、例えば、図9に示す
ように、モジュール基板をストロボ基板44側に向けて
一段凹むように断面クランク形状にし、一段凹んだ面の
背面に電源電池47を取り付けた形態のデータモジュー
ル71にしてもよい。また、図10に示すように、電源
電池47の円形面を水平に向けて取り付けた形態のデー
タモジュール71にしてもよい。この場合には、基板の
背面側上方に取り付けることで、ストロボ基板44との
間のスペースに収めることができる。
【0055】上記実施形態では、結像光学系を2枚のミ
ラー板62,63と結像レンズ64で構成しているが、
本発明ではこれに限らず、これらの代わりに、Z字状を
したライトガイドやプリズム等を用いてもよい。この場
合には、位置決め部材65を省略し、ライトガイド、又
はプリズムを有害光遮断部材57と暗箱57との間で挟
持するように構成する。これによれば、ライトガイド、
又はプリズムに入射したデート光は、内部で全反射する
ので外部に漏れることはなく、撮影光束に余計な光が混
入することはない。
【0056】また、結像光学系の一部、又は全部を有害
光遮断部材57に取り付けるようにしてもよい。図11
は、結像光学系の一部を有害光遮断部材57に保持さ
せ、残りを暗箱56の内壁と有害光遮断部材57との間
に挟持するようにした別の実施例である。有害光遮断部
材57には、保持部73が爪結合により撮影光軸と平行
に挿入することで着脱自在に取り付けられる係止部74
が一体に形成されている。保持部73は、上面に開放側
を向けた断面コ字形状とされており、これの先端側にミ
ラー板63が挿入される溝73aが形成されている。保
持部73の後端側には、結像レンズ64の外周が嵌合さ
れる開口73bが形成されている。結像レンズ64は、
保持部73の開口73bの縁と有害光遮断部材57との
間で挟持される。なお、ミラー板62は、図6で説明し
たと同じに有害光遮断部材57と暗箱56との間で挟持
される。
【0057】図12は、結像光学系の全部を有害光遮断
部材57に保持させるようにした他の実施例である。有
害光遮断部材57には、開口縁57aに突出してミラー
板62,63、及び結像レンズ64をそれぞれ所定位置
に保持するためのホルダー部75が一体に形成されてい
る。ホルダー部75には、結像光学系が撮影光軸54と
直交する方向から挿入され、その後、暗箱56の内部に
取り付けることで、挿入側が暗箱56の内壁で塞がれ、
抜け止めされる。
【0058】このように、結像光学系を暗箱56の内壁
と有害光遮断部材57との間で挟持するようにしたか
ら、別途に固定部材を設ける必要がなく、コストダウン
を図ることができる。また、暗箱56の内部に、結像光
学系と有害光遮断部材とを、又はこれらを保持した有害
光遮断部材57を撮影光軸54と平行となる一方向から
挿入すればよいから、組み付け作業が容易となり、しか
も自動化組立にも対応させることができる。
【0059】また、図11及び図12で説明した実施形
態では、予め有害光遮断部材57に結像光学系の一部、
又は全部を組み付けた状態で、また図6で説明した実施
形態では予め露光ユニットの暗箱に結像光学系を組み付
けた状態で取り扱うことができるため、組立適性の向上
が図れ、しかも部品管理の手間が省ける。
【0060】図5で説明した実施例では、結像レンズ6
4と2枚のミラー板62,63とで結像光学系を構成し
ているが、本発明ではこれに限らず、図13に示すよう
に、2枚のミラー板62,63を省略し、結像レンズ6
4だけを用いてもよい。これによれば、結像光学系を結
像レンズ64だけで構成したから、部品点数が削減でき
る。この場合には、デート光は、撮影レンズ39側から
見て写真フイルム31の露光画面内の右下に入射する。
【0061】また、図5で説明した実施例では、デート
光用のシャッタ開口59が、被写体光用のシャッタ開口
50の右下に配置されているが、別の実施形態として、
図14に示すように、デート光用のシャッタ開口77
を、シャッタ開口50の右上に配置していもよい。
【0062】図14に示すシャッタ羽根76は、被写体
光入射開口となるシャッタ開口52を覆う開閉部76a
と、前記開閉部76aの揺動軌跡の外側に一体に設けら
れたシャッタ部材76bとから構成されている。前記シ
ャッタ部材76bは、データ写し込み光入射開口である
シャッタ開口77を開閉する。これによれば、図15に
示すように、デート光は、暗箱内のうち、撮影レンズ側
から見て右上の位置に入射し、結像レンズで露光画面に
セットされた写真フイルムの右上に結像すれば、プリン
ト上でのデートの位置が正位置撮影で画面の下方にな
り、より自然な位置への写し込みとなる。なお、前カバ
ー22の採光窓6の位置も、当然のことながら、撮影レ
ンズ39側から見て右上になるが、図示では省略してい
る。
【0063】図16は、図5で説明した実施例と図14
で説明した実施例とのデート光用シャッタ開口59,7
7との位置関係を示したものである。図中、符号78
は、開閉部50aが被写体光用シャッタ開口52を覆う
部分の揺動軌跡であり、図5で説明した実施例における
デート光用シャッタ開口59と、図14で説明した実施
例におけるデート光用シャッタ開口77とも、この揺動
軌跡の外側に位置していることを示している。
【0064】暗箱の前面に設けられた被写体光用シャッ
タ開口52は、一段高い面に形成されており、図示のよ
うに、シャッタ羽根50が閉じた状態では、シャッタ羽
根50の裏面側に設けられた遮光リブ79が、その段差
を取り囲み、向かい側の暗箱53の前面に突出して設け
られた暗箱側遮光リブ80と共働して、周囲からの光漏
れを防いでいる。
【0065】図17は、図5で説明した実施例の、シャ
ッタ羽根50とシャッタ開口52との周囲の詳細形状を
示す図である。シャッタ羽根50の裏側に設けられた遮
光リブ81、及び暗箱側の遮光リブ82は、シャッタ羽
根50の開き方向側で、且つ、被写体光用シャッタ開口
52とデート光用シャッタ開口59との隙間を遮光する
ように形成されている。
【0066】また、図17で説明した例では、隣接して
配置されるストロボ基板44を記しているが、図から分
かるように、シャッタ羽根50の揺動軌跡78とストロ
ボ基板44の外形で囲まれる部分は、シャッタ開口52
の右上に行く程狭くなる。したがって、図14で説明し
た例のように、シャッタ開口52の右上にデート光用シ
ャッタ開口77を配置すると、ストロボ基板44は外側
に追いやられ、結果としてレンズ付きフイルムユニット
本体の大型化を招くことになる。つまり、図5で説明し
た例のデート光用シャッタ開口59の位置は、レンズ付
きフイルムユニット本体を小型化する上で有効な配置に
なっていることが分かる。
【0067】図18は、図14で説明した実施例の、シ
ャッタ羽根50とシャッタ開口52の周囲の詳細形状を
示す図である。シャッタ羽根50の裏側に設けられた遮
光リブ83及び暗箱側遮光リブ84の形状は、シャッタ
羽根50の揺動軌跡の外側で、且つ、被写体光用シャッ
タ開口52とデート光用シャッタ開口77との周囲に生
じる隙間を遮光するように形成されている。
【0068】なお、図17で説明したように、この実施
例でのデート光用シャッタ開口77の配置は、レンズ付
きフイルムユニットの大型化を招くものではあるが、デ
ート写し込み位置が露光画面にセットされた写真フイル
ム31の右上になるので、プリント上での日付の位置が
正位置撮影で画面下方になり、より自然な位置への写し
込みとなる利点がある。
【0069】図5で説明した実施例では、被写体光入射
用シャッタ開口52を挟んだ両側に、シャッタ羽根50
の回転軸55とデート光用のシャッタ部材60とをそれ
ぞれ設けているが、本発明ではこれに限らず、図19に
示すように、被写体光入射用シャッタ開口85を挟んだ
一方側に、シャッタ羽根86の回転軸87とデート光用
のシャッタ部材88とをそれぞれ設けてもよい。この場
合には、データ光用のシャッタ開口89を暗箱の前面の
うち、撮影レンズ側から見て被写体光用のシャッタ開口
85の右上に形成したから、図5で説明したシャッタ羽
根86とは異なる揺動方向となり、シャッタ羽根86の
開閉軌跡の範囲に、デート光用のシャッタ開口89が位
置することになる。このため、シャッタ羽根86には、
揺動中にデート光用のシャッタ開口89を開口するため
の、シャッタ開口89のサイズに合わせた幅で揺動方向
に沿って長くしたスリット状の開口90が形成されてい
る。したがって、被写体光用シャッタ開口52に対して
シャッタ羽根50の回転軸55とデート光入射用シャッ
タ開口との位置は、本発明では限定されるものではな
い。
【0070】また、図5で説明した実施例では、被写体
光用の開閉部50aと、デート光用のシャッタ部材60
とを一体に設けているが、本発明ではこれに限らず、図
20に示すように、被写体光用の開閉部91aと、デー
ト光用のシャッタ部材92とを別々に設けてもよい。こ
の場合には、シャッタ羽根91の開閉に連動してシャッ
タ部材92を開閉させるようにする。シャッタ部材92
は、データ光用のシャッタ開口93の前面で軸94を中
心に揺動自在に配置されており、通常はシャッタ羽根9
1に設けた突起91bに押されてシャッタ開口93を閉
じている。シャッタ羽根91が開閉すると、捩じりバネ
95の付勢によりシャッタ部材92は、シャッタ開口9
3を開く位置に向けて回転する。シャッタ羽根91が引
き戻しバネ81により閉じ位置に向けて回転する途中
で、シャッタ羽根91の突起91bがシャッタ部材92
に設けた受け部92aに当接する。捩じりバネ95は引
き戻しバネ96よりも弱い付勢力とされているため、突
起91が当接した後には、捩じりバネ95の付勢に抗し
てシャッタ部材92を閉じ位置に向けて回転させる。な
お、符号97は、被写体光用のシャッタ開口である。
【0071】また、図5で説明した実施例では、自然光
を利用してデータ光を作成しているが、本発明ではこれ
に限らず、図21に示すように、ストロボ光を利用して
デート光を作成するようにしてもよい。この例の前カバ
ー22の内側には、ライトガイド98が内蔵されてい
る。ライトガイド98は、一端98aがストロボユニッ
ト26のストロボ発光部43の前面に、また他端98b
がデートモジュール27の液晶表示部45の前面にそれ
ぞれ位置している。ライトガイド98の一端98aに
は、シャッタ羽根の開閉に応答してストロボ発光部43
から発光されるストロボ光の一部が入射する。ライトガ
イド98に入射したストロボ光は、ライトガイド83内
で全反射しながら導かれて他端98bに到る。他端98
bから出たストロボ光は液晶表示部45に入射する。液
晶表示部45を透過したストロボ光は、デート光として
暗箱内に導かれる。この場合には、ストロボ充電スイッ
チ9をワンプッシュ自動再充電方式とし、常にストロボ
撮影となるようにしておくのが好適である。これによれ
ば、前カバー12の採光窓15を省略することができ
る。
【0072】図5で説明した集光レンズ46は、データ
モジュール27と前カバー22とで挟装しているが、本
発明の位置決め保持手段ではこれに限らず、周知の技術
を用いてもよい。図22に示した集光レンズ100は、
採光窓15から入射する自然光を液晶表示部45に集光
するレンズ部の両側に位置決め穴100a,100bが
一対設けられており、これらの穴100a,100bを
液晶表示部45の両側に設けられた位置決めピン45
a,45bに前面側から挿入することで表示部45に対
して所定の位置に位置決めされる。これらの穴100
a,100b及びピン45a,45bとで位置決め保持
手段を構成する。そして、集光レンズ46は、前カバー
22の取り付けにより採光窓6の内壁とデートモジュー
ル27の前面との間で挟装され保持される。
【0073】デートモジュール27を取り付けた後に
は、集光レンズ100を取り付ける。この取り付けは、
液晶表示部45に前面側から挿入する。この挿入時に
は、集光レンズ100の一対の穴100a,100bを
液晶表示部45の両側に設けた位置決めピン45a,4
5bに嵌合させながら行う。これにより、集光レンズ1
00が液晶表示部45の前面の所定位置に位置決めされ
る。その後、前カバー12を前面側から挿入して本体基
部24に取り付ける。これにより、集光レンズ100が
デートモジュール27と採光窓6の内壁との間で挟持さ
れる。このように、本体基部24に対して露光ユニット
25、ストロボユニット26、レンズホルダー48、デ
ートモジュール27、集光レンズ100、及び前カバー
22等の全ての部品を一方向からの挿入に統一されてい
るので、例えば、前面側を上に向けて置いた本体基部2
4に組み付けるようにすると、全ての部品を上方向から
の挿入になり、自動化組立が容易に行える。
【0074】また、他の位置決め保持手段としては、図
23に示すように、液晶表示部45の周りにリブ101
を形成し、このリブ101の内壁に段差部102を設
け、この段差部102に集光レンズ103を前面側から
落とし込むようにして位置決めを行うようにしてもよ
い。段差部102の形状としては、同図では矩形状にし
ているが、他の形状としては円形等が好適である。この
場合には、集光レンズ103の外形をこの形状に対応さ
せる。
【0075】上記各実施形態では、デートモジュールと
結像光学系とをレンズ付きフイルムユニットに内蔵した
例としているが、蹴飛ばしタイプのシャッタ機構を用い
た安価なカメラにも内蔵することができるのはいうまで
もない。
【0076】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のレンズ付
きフイルムユニットでは、露光開口を形成する暗箱の前
面に、被写体光入射用開口と、データ写し込み光入射用
開口とを独立に設け、被写体光入射用開口を開閉するシ
ャッタ羽根に、データ写し込み光入射用開口を開閉する
シャッタ部材を一体に設けるにあたり、前記シャッタ部
材を前記シャッタ羽根の揺動軌跡の外側に設けたため、
シャッタ羽根がシャッタ開口を開放したときにシャッタ
部材がシャッタ開口に入り込んで主露光に露光ムラ等の
悪影響を及ぼす恐れがない。
【0077】また、請求項3記載のレンズ付きフイルム
ユニットによれば、データモジュールを、データ写し込
み用表示部を備えた基板の背面で、且つ撮影レンズ側か
ら見た前記基板の輪郭範囲内に電源電池を取り付けた形
態にしたから、撮影レンズ側から見た投影輪郭を小さく
することができ、しかも、このデータモジュールと撮影
窓と採光窓とを包括する範囲で膨出部を膨出させたか
ら、従来どおりの薄型化をそのまま維持することができ
る。請求項4記載のレンズ付きフイルムユニットによれ
ば、外装体に、少なくとも膨出部を外部に露呈する開口
を備えたから、この開口も小さくできる。これにより、
外装体に予め設けられている、ファインダー対物窓を外
部に露呈する開口との間の幅を広くとることができ、こ
の幅が狭くなって、この部分が破けたり、また、この部
分が前カバーから浮き上がってしまい、隙間からゴミや
異物が入り込んで内部機構の故障の原因となる不都合を
未然に防止することができる。
【0078】請求項5記載のデート写し込み装置によれ
ば、被写体光束が通る暗箱の内部を利用してデート光を
写真フイルムに乳剤面側から導く光路にしたから、従来
のボディの形状をそのまま維持したままで組み込むこと
ができる。また、液晶表示部は、デート表示を自動的に
補正して表示するから、日付けをセットしなおす必要が
なく、簡便である。また、結像光学系を用いたから、デ
ート画像を鮮明に写し込むことができる。
【0079】請求項6記載のレンズ付きフイルムユニッ
トでは、位置決め保持手段によって集光レンズを表示部
に向けて前面側から挿入するだけで表示部の所定位置に
位置決めできるから、自動組立にも簡単に対応できる。
また、前カバーを取り付けるだけで採光窓の内壁との間
で挟持されるから、振動等による位置ずれを確実に防止
することができ、しかも別個に保持手段を設けるのと比
較してローコスト化を図ることができる。
【0080】請求項7記載のレンズ付きフイルムユニッ
トでは、露光ユニットと前カバーとの間にデートモジュ
ールを組み込んだから、前カバーを取り外すだけで安全
に、且つ簡単に取り出すことができ、リサイクル適性が
向上する。また、結像光学系も露光ユニットの暗箱内に
着脱自在に取り付けたから、取外しが簡単となり、リサ
イクル適性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
の外観を示す斜視図である。
【図2】外装体の展開図である。
【図3】ユニット本体の分解斜視図である。
【図4】データモジュールと露光ユニットとの取り付け
形態を示す斜視図である。
【図5】結像光学系の概略を示す斜視図である。
【図6】結像光学系と有害光遮断部材との取り付け形態
を示した斜視図である。
【図7】データ光学系の光路を示す断面図である。
【図8】のりまき状の外装体を用いたい実施例を示す展
開図である。
【図9】断面クランク状のデータモジュールを用いる実
施例を示す斜視図である。
【図10】ボタン型電池を、これの円形状の面を上にし
た状態でデータモジュールに取り付けるようにした実施
例の斜視図である。
【図11】結像光学系の一部を有害光遮断部材に取り付
けるようにした実施例を示す斜視図である。
【図12】結像光学系の全部を有害光遮断部材に取り付
けるようにした実施例を示す斜視図である。
【図13】結像レンズだけで結像光学系を構成した実施
例を示す斜視図である。
【図14】撮影レンズ側から見て被写体光用シャッタ開
口に対してデート光用シャッタ開口を右上に配置した実
施例を示す斜視図である。
【図15】図14で説明した実施例の結像光学系の概略
を示す斜視図である。
【図16】撮影レンズ側から見て被写体光用シャッタ開
口に対してデート光用シャッタ開口を右上に配置した例
と右下に配置した例との比較を説明した説明図である。
【図17】撮影レンズ側から見て被写体光用シャッタ開
口に対してデート光用シャッタ開口を右下に配置した例
の要部を説明した説明図である。
【図18】撮影レンズ側から見て被写体光用シャッタ開
口に対し、デート光用シャッタ開口を右上に配置した例
の要部を説明した説明図である。
【図19】シャッタ羽根の開閉方向を変えた実施例を示
す斜視図である。
【図20】デート光用シャッタ部材と、被写体光用シャ
ッタ羽根とを別々に設けた実施例を示す正面図である。
【図21】ストロボ光を利用してデート光を作成するよ
うにした実施例を示す斜視図である。
【図22】位置決めピンと位置決め穴とで集光レンズを
位置決めする実施例を示した斜視図である。
【図23】集光レンズをこれの輪郭形状を段差部に合わ
せて位置決めする実施例を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 レンズ付きフイルムユニット 2 ユニット本体 3 外装体 5 撮影窓 6 採光窓 15 膨出部 22 前カバー 23 後カバー 27 データモジュール 28 写真フイルムカートリッジ 39 撮影レンズ 47 電源電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平8−197808 (32)優先日 平8(1996)7月26日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−203928 (32)優先日 平8(1996)8月1日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光開口を形成する暗箱の前面に、被写
    体光入射用開口と、データ写し込み光入射用開口とが独
    立して設けられ、 被写体光入射用開口を開閉するシャッタ羽根に、データ
    写し込み光入射用開口を開閉するシャッタ部材が一体的
    に設けられ、 被写体光入射用開口の開閉に連動してデータ写し込み光
    入射用開口を開閉し、撮影と同時にフイルム乳剤面側か
    らデータの写し込みを行うようにし、 前記データ写し込み光入射用開口を開閉するシャッタ部
    材は、前記被写体光入射用開口を開閉するシャッタ羽根
    の、被写体光入射用開口を覆う部分の揺動軌跡の外側に
    設けられていることを特徴とするレンズ付きフイルムユ
    ニット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータ写し込み光入射用
    開口から写し込まれるデータは、予め記憶したカレンダ
    に基づいて時計回路が自動的に更新する日付が表示され
    る透過型の液晶表示であることを特徴するレンズ付きフ
    イルムユニット。
  3. 【請求項3】 簡単な撮影機構が設けられ、写真フイル
    ムカートリッジを装填した本体部を備え、前記本体部の
    前面の撮影窓周りに設けた採光窓を通して入射する外光
    を利用してデータ光を作成し、このデータ光をシャッタ
    レリーズに連動して写真フイルムに乳剤面側から入射さ
    せて、前記撮影窓及び撮影レンズを通して入射する被写
    体光と重複して写真フイルムの乳剤面側から写し込むデ
    ータ文字を表示する透過型のデータ写し込み用表示部を
    内蔵したレンズ付きフイルムユニットであって、 前記データ写し込み用表示部を備えた基板の背面で、且
    つ、撮影レンズ側から見た前記基板の輪郭範囲内に電源
    電池を取り付けたデータモジュールと、撮影レンズ側か
    ら見て少なくとも撮影窓、採光窓、及び前記データモジ
    ュールを包括する輪郭の範囲で前記本体部の前面を膨出
    させた膨出部とを備えたことを特徴とするレンズ付きフ
    イルムユニット。
  4. 【請求項4】 前記本体部を覆う外装体に、少なくとも
    前記膨出部を外部に露呈する開口を備えたことを特徴と
    する請求項3記載のレンズ付きフイルムユニット。
  5. 【請求項5】 予め記憶したカレンダーに基づいて時計
    回路が自動的に更新する日付が表示され、外光の入射に
    よりデータ光を作成する透過型の液晶表示部と、撮影レ
    ンズの背後に配置された被写体光用のシャッタ開口とは
    異なる位置に設けられ、前記データ光を撮影レンズと露
    光開口との間に配置された暗箱の内部に導くためのデー
    タ光用のシャッタ開口と、通常は前記データ光用のシャ
    ッタ開口を遮蔽しており、撮影レンズと前記被写体光用
    のシャッタ開口との間に配置されたシャッタ羽根が被写
    体光用のシャッタ開口を開閉するのに連動して前記デー
    タ光用のシャッタ開口を開閉するデータ光用のシャッタ
    部材と、前記暗箱内で、且つ撮影光束外に配置され、前
    記データ光用のシャッタ開口を通過したデータ光を露光
    開口にセットした写真フイルムに乳剤面側から結像させ
    る結像光学系とを備えたことを特徴とするデータ写し込
    み装置。
  6. 【請求項6】 簡単な撮影機構が設けられ、写真フイル
    ムカートリッジを装填した本体部と、この本体部の前に
    取り付けられる前カバーと、本体部の背面に取り付けら
    れる後カバーとを備え、前カバーに設けた採光窓を通し
    て入射する外光を透過型のデータ写し込み用表示部に入
    射させてデータ光を作成し、このデータ光をシャッタレ
    リーズに連動して写真フイルムに前面から入射させてデ
    ータ文字を写し込むデータ写し込み機構を前記前カバー
    と本体部との間に内蔵したレンズ付きフイルムユニット
    であって、 前記採光窓から入射する外光を前記表示部に集光させる
    集光レンズを前記表示部に向けて前面から挿入すること
    で前記表示部の所定位置に位置決めするとともに、前記
    前カバーを取り付けることで前記採光窓の内壁との間で
    押さえ込む位置決め保持手段を前記集光レンズと表示部
    とに設けたことを特徴とするレンズ付きフイルムユニッ
    ト。
  7. 【請求項7】 露光開口を挟んだ一方側にロール状にし
    た写真フイルムが装填されるフイルム収納室が、また他
    方側に撮影済みの写真フイルムが巻き込まれるカートリ
    ッジが収納されるカートリッジ装填室がそれぞれ形成さ
    れた本体基部と、本体基部の前面に設けられ、撮影レン
    ズと前記露光開口との間に配置される暗箱とシャッタ機
    構等の露光付与機構とを有する露光機構と、露光機構の
    前面で前記本体基部に対して着脱自在に取り付けられる
    前カバーとを備えたレンズ付きフイルムユニットにおい
    て、 予めカレンダーを記憶した時計回路により自動的に更新
    される日付を表示する透過型の液晶表示部を有し、前記
    露光機構によって位置決めされ、前カバーとの間に着脱
    自在に組み込まれるデータモジュールと、 前記暗箱の内部に着脱自在に取り付けられ、前記液晶表
    示部を外光が透過することで作成されるデータ光を前記
    露光開口にセットされた写真フイルムに前面から結像さ
    せる結像光学系とを備えたことを特徴とするレンズ付き
    フイルムユニット。
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