JP3215761B2 - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JP3215761B2
JP3215761B2 JP27986993A JP27986993A JP3215761B2 JP 3215761 B2 JP3215761 B2 JP 3215761B2 JP 27986993 A JP27986993 A JP 27986993A JP 27986993 A JP27986993 A JP 27986993A JP 3215761 B2 JP3215761 B2 JP 3215761B2
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克峙 村松
信行 亀山
光義 持田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ付きフイルムユ
ニットに関し、更に詳しくは、アスペクト比の異なった
2種類の露光画面に切り換える露光画面切替え機構を内
蔵したレンズ付きフイルムユニットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近、プリントの横辺を縦辺に比べて2
倍以上長い比率に変えてワイドなパノラマプリントを作
成するためのパノラマカメラが提供されている。このパ
ノラマカメラの中には、例えば本出願人から特願平4−
153710号に提案されているように、1本のフイル
ムの撮影途中でも露光画面をフルサイズとパノラマサイ
ズとに切り替えるものがある。
【0003】このような途中切り替え可能なカメラが多
数提供される背景には、現在のラボ業界において、1本
のフイルムの中にフルサイズコマとパノラマサイズコマ
とが混在した写真フイルム(以下、「混在フイルム」と
称す。)に対しては、フルサイズコマだけの写真フイル
ムと区別し、混在フイルムの各コマサイズを自動的に検
知して、プリント種別のマークを施す検定を行い、プリ
ントの際に一々プリント倍率やマスクのサイズを変更す
ることなく、フルサイズコマとパノラマサイズとのコマ
を別々に効率良くプリントするようにした写真プリント
システムが確立されているためである。
【0004】そこで、特公平2−32615号公報等に
提案されている固定焦点のプラスチックレンズを用いた
安価なレンズ付きフイルムユニット(以下、「フイルム
ユニット」と称す。)にも、露光画面切替え機構を内蔵
させて、1本のフイルムの撮影途中でもフルサイズとパ
ノラマサイズとに露光画面を切り替えて撮影を行ように
することが望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、露光画面切
替え機構を内蔵させたフイルムユニットを考慮した場
合、パノラマ撮影により得られたプリント写真からは臨
場感のあるパノラマ効果が得られ、また、標準撮影によ
り得られたプリント写真からは人間の視野にほぼ近い自
然な感じが得られるように、撮影レンズの焦点距離を選
定する必要があった。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、パノラマ撮影により得られた
プリント写真からは臨場感のあるパノラマ効果が得ら
れ、また、標準撮影により得られたプリント写真からは
人間の視野にほぼ近い自然な感じが得られるように撮影
レンズの焦点距離を選定したレンズ付きフイルムユニッ
トを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のレンズ付きフイルムユニットでは、2枚の
レンズからなり、焦点距離を28mm以上33mm以下
とした固定焦点の撮影レンズと;背面側に凸となるよう
に湾曲した露光枠と;対物レンズと接眼レンズとを有
し、前記対物レンズの前に配置した矩形状の対物窓によ
り前記露光枠のサイズに対応した第1アスペクト比の第
1視野を与える逆ガリレオファインダーと;外部に露呈
して設けられた操作部材の移動操作に連動して前記対物
レンズの前に挿脱され、前記対物レンズの前に挿入され
たときに前記第1視野よりも高さ方向を狭くした第2ア
スペクト比の第2視野を与える視野枠体と;この視野枠
体が前記対物レンズの前から退避されることに連動して
前記露光枠の前面から退避してフイルム面上に第1アス
ペクト比の露光画面を画定し、また、前記視野枠体が対
物レンズの前に挿入されることに連動して前記露光枠の
前面に入り込んでフイルム面上に第2アスペクト比の露
光画面を画定する遮光板と;を備えたものである。
【0008】
【実施例】図2に示すレンズ付きフイルムユニット2
(以下、「フイルムユニット」と称す。)は、画面サイ
ズ切替え用の操作摘み3をスライド操作することによ
り、フイルムの画面サイズをフルサイズとパノラマサイ
ズとの何れか一方に選択して撮影が行える。このフイル
ムユニット2は、ユニット本体を外ケース4で包んだ構
成となっており、外ケース4には、撮影レンズ5、シャ
ッタボタン6、操作摘み3、ストロボスイッチ7、巻き
上げノブ8、ファインダー9、充電完了ランプ確認窓1
0、撮影枚数表示窓11、及びストロボ発光窓12等を
外部に露呈させるための開口が設けられている。
【0009】図3、図4及び図5に示すように、ユニッ
ト本体は、本体基部14の背面に後カバー15が、また
前面にストロボユニット16、メカユニット17が着脱
自在に取り付けられ、これらの上、前、及び両側面を覆
うように前カバーユニット18が着脱自在に被着され
る。メカユニット17は、暗箱50aを一体に形成した
メカベース50に露光画面切替え機構19、撮影レンズ
5を備えた露光付与機構20、及びフイルム巻き止め機
構等から構成され、これらは一体化されている。
【0010】本体基部14には、光軸5aの上に露光枠
21が一体成形されており、露光枠21を挟んだ両側に
パトローネ室22とフイルム収納室23とが一体成形さ
れている。パトローネ室22とフイルム収納室23との
内部には、国際標準規格(ISO:1007−1979
年版)で規定された135タイプのパトローネ付きフイ
ルム24が装填され、後カバー15とで光密に収納され
る。
【0011】露光枠21は、フルサイズの大きさで形成
されており、背面に設けたフイルム支持面25ととも
に、フイルム給送方向に沿って背面側に凸となるように
湾曲した形状となっている。この湾曲は、撮影レンズ5
の光軸5a上を中心とする曲率半径を、例えば100m
mとなっている。また、フイルム支持面25に対峙する
後カバー15には、フイルム支持面25と同じに湾曲し
たフイルム規制面26が形成されている。そして、露光
枠21には、前面に撮影レンズ5を透過した被写体光だ
けを露光枠21に導くための暗箱50aが爪結合等で着
脱自在に取り付けられる。
【0012】ストロボユニット16は、ストロボ発光部
27、電源電池28、及びX接点29等が設けられてお
り、前カバー34に一体成形された弾性自在なストロボ
スイッチ7を押圧操作することにより接点板30を介し
てストロボ基板16aの回路が閉じられ、メインコンデ
ンサ31に充電が開始される。メインコンデンサ31の
充電が完了すると充電完了ランプ32が点滅し、シャッ
タ羽根の作動に連係してX接点29がONするとトリガ
ー信号が送出される。このトリガー信号が得られること
によりストロボ発光窓12を介してストロボ発光部27
からストロボ光が照射される。
【0013】メカベース50aには、詳しくは図6に示
すように、上部左側に2つの軸51,52と軸受開口5
3とが一体に形成されている。軸51には、シャッタ駆
動レバー54と撮影枚数表示板55とが回動自在に挿入
され、最後に止め輪56で抜け止めされる。また、軸5
2には、バネ57と係止レバー58とが回動自在に挿入
され、最後に止め輪59で螺着される。軸受開口53に
はカム部材60が挿入される。このカム部材60の上側
には、一歯ギヤ60aが一体に設けられており、撮影枚
数表示板55の外周に形成された歯55aに噛合する。
またカム部材60の下側は、従動スプロケット61に係
合する。
【0014】周知のように、巻き上げノブ8のフイルム
巻き上げ操作が行われると、パトローネ24bの巻芯が
回動し、フイルム24aが移送される。このフイルム2
4bのパーフォレーションには、従動スプロケット61
の歯が噛合している。したがって、フイルム移送に連動
して従動スプロケット61が回転し、この回転に伴って
カム部材60も回転する。カム部材60の回転により係
止レバー58を介してシャッタ駆動レバー54がチャー
ジ位置に移動する。従動スプロケット61が1回転する
と、係止レバー58の一端58aが巻き上げノブ8の外
周に係合し、巻き上げ操作を阻止する。なお、このと
き、撮影枚数表示板55が1目盛り分回転する。
【0015】シャッタボタン6の操作によりシャッタ駆
動レバー54がバネ57の付勢により反時計方向に僅か
に回転する。この僅かな回転中に、シャッタ駆動レバー
54の蹴飛ばし部54aが後述するシャッタ羽根63を
蹴飛ばす。メカベース50の前面には、光軸5aと平行
に軸62が形成されいる。この軸62には、クランク形
状をしたシャッタ羽根63が回動自在に軸着される。シ
ャッタ羽根63は、バネ64の付勢により光軸5a上に
設けたシャッタ開口50cを遮蔽する位置と、シャッタ
駆動レバー54の蹴飛ばしによりシャッタ開口50cか
ら退避する位置との間で回動する。
【0016】シャッタ羽根63の前面には、シャッタカ
バー64が取り付けられ、光軸5a方向に揺動すること
が防止される。このシャッタカバー64には、光軸5a
上に絞り開口64aが形成されており、これを取り囲む
ように鏡筒64bが一体に形成されている。この鏡筒6
4b内には、撮影レンズ5を構成する後レンズ65及び
前レンズ66と、これらの間に挟装されるスペーサ67
とが挿入され、最後にレンズカバー68が被せられる。
【0017】ところで、従来、同出願人からパノラマ撮
影専用のフイルムユニットとして「フジカラー写ルンで
す パノラミックHi」(商品名)が提供されている。
このフイルムユニットはパノラマ撮影専用であるから、
広角効果を狙うために撮影レンズの焦点距離を25mm
としている。しかしながら、本実施例のフイルムユニッ
トでは、露光画面をパノラマサイズとフルサイズとに途
中切換え可能なタイプであるから、パノラマ撮影の場合
に広角効果が得られ、さらに通常撮影の場合に標準的な
画角が得られるように、撮影レンズ5の焦点距離を32
mmとし、またFナンバーを10.5としている。そし
て、2枚玉の撮影レンズ5で焦点距離を32mmとする
ために、後レンズ65を両凸球面プラスチックレンズと
し、また前レンズ66を前面非球面凸メニスカスプラス
チックレンズとしている。
【0018】Fナンバーが大きいレンズを搭載する理由
としては、ピント合わせ機能を使わないで近距離被写体
から遠距離被写体までピントが合うパンフォーカスにす
るためである。なお、画面サイズをパノラマサイズとフ
ルサイズとに切換えるフイルムユニットの撮影レンズの
焦点距離(f)としては、28≦f≦33mmにするの
が好適である。また、撮影レンズ5を2枚のプラスチッ
クレンズで構成しているが、これの代わりに単玉プラス
チックレンズを用いることができる。この場合には、2
8≦f≦33mmの焦点距離を満たすために、2面非球
面で成型する必要がある。
【0019】メカベース50の上部右側に、凹型の保持
枠71が一体に形成されている。この保持枠71には対
物レンズ72と接眼レンズ73とからなる逆ガリレオ式
のファインダーレンズが着脱自在に挿入され、天板74
で上方から押さえられる。これらのファインダーレンズ
は、前カバー18の対物窓37と後カバー15の接眼窓
75との間に配置される。
【0020】前カバーユニット18は、操作板35と、
カバー板36と、これらを着脱自在に組み込んだ前カバ
ー34とから構成されている。前カバー34には、ファ
インダー対物窓37やストロボ発光窓12の他に、シャ
ッタボタン6等が一体成形されている。ファインダー対
物窓37の前面には、操作板35がフイルム給送方向に
沿ってスライド移動自在に組み込まれる。操作板35に
は、パノラマ視野枠38と操作摘み3とが一体に設けら
れている。パノラマ視野枠38は、ファインダー9の視
野範囲をパノラマサイズと同じアスペクト比に規定する
大きさで形成さている。またカバー板36には、ファイ
ンダー光軸39の上にフルサイズと同じアスペクト比に
規定するフルサイズ視野枠40と、操作摘み3を移動自
在に外部に露呈させるための長穴開口41とが一体に設
けられている。
【0021】操作板35は、操作摘み3を長穴開口41
内でスライド操作することによって、パノラマ視野枠3
8をファインダー光軸39の上に位置したパノラマ撮影
位置とこれから退避した標準撮影位置との間でスライド
移動自在に組み込まれる。これらの位置で、両サイド下
部に設けた切り欠き42,43と前カバー34に一体に
設けた弾性自在なクリック爪44,45とがクリック結
合する。この操作板35には、これらの位置へ移動した
際にこれに連係して後述する露光画面切替え機構19を
連動させるためのカム46が一体に設けられている。な
お、操作板35の片端のエッジ47は、フルサイズ位置
の際にファインダー視野範囲を塞がないように切り欠い
た断面形状となっている。
【0022】図8に露光画面切替え機構19の要部を示
す。露光画面切替え機構19は、大別して中間レバー8
0、捩じりバネ81、クランクレバー82、バネ83、
及び上下遮光板84,85とから構成されている。中間
レバー80は、天板74の上面に植設された軸86を中
心に回動自在に設けられている。この中間レバー80
は、操作板35のカム46に摺接する突起部80aと、
クランクレバー82のピン82aに係合する下突出片8
0bとが硬質のプラスチック材料で一体に形成されてお
り、捩じりバネ81により突起部80aがカム46に当
接する方向(同図に示す時計方向)に向けて付勢されて
いる。そして、標準撮影位置からパノラマ撮影位置へ操
作板35を操作した際には、操作板35のカム46が、
詳しくは後述する上下遮光板83,84が露光枠21の
前面から退避した退避位置と露光枠21の前面に入り込
んでパノラマサイズの露光画面を画定するパノラマ位置
との間で移動する移動量よりも余分に中間レバー80を
移動させる形状となっている。
【0023】クランクレバー82は弾性自在なプラスチ
ック材料で形成されており、一端部82cにピン82a
が、また他端部82dに軸受部82bがそれぞれ一体に
設けられている。軸受部82bは、暗箱50に設けた軸
受開口89を介して上遮光板83を枢支し、圧入ピン8
5によって上遮光板83とクランクレバー82とが一体
に連結される。ピン82aは、標準撮影位置からパノラ
マ撮影位置に向けて操作板35をスライド移動した際に
中間レバー80が回転する方向に沿ってこれの下突出片
80bに片当たりしている。このピン82aを設けた一
端部82cは、一対の遮光板83,84が退避位置とパ
ノラマ位置との間で移動する移動量よりも余分に移動し
た中間レバー80の移動量を吸収するために、他端部8
2dよりも細長な形状となっている。
【0024】暗箱50は、下部が電池28の輪郭に沿っ
た曲線形状となっており、撮影レンズ5から入射する被
写体光を露光枠21に導くために、光軸5aに沿った前
面及び背面に、被写体光を通過させるための開口87,
88がそれぞれ設けられている。暗箱50には、光軸5
aを挟んだ両側面に貫通穴である軸受開口89及び軸受
穴90〜92がそれぞれ一体に形成されており、これら
の軸受開口89及び軸受穴90が上遮光板83の、また
軸受穴91,92が下遮光板84の回動中心となる。
【0025】これらの軸受穴90〜92が形成された暗
箱50の外側には、これらの軸受穴90〜92を取り囲
むように筒条突起部90a,91a,92a(図6参
照)が一体に形成されている。筒条突起部90a,91
a,92aは、軸受穴90〜92と詳しくは後述する上
下遮光板83,84の軸部83b,84c,84dとの
隙間から暗箱50の内部に入射するよけいな光を確実に
遮断している。さらに軸受穴90〜92を設けた暗箱5
0の内部の左右側面には、上下遮光板83,84をパノ
ラマ位置に位置決めするための一対のストッパ93,9
4がそれぞれ一体に設けられている。
【0026】上遮光板83は、弾性自在なプラスチック
材料で形成され、前側の両サイドに軸部83a,83b
がそれぞれ一体に設けられており、また、後側のエッジ
83cがフイルム支持面25と同じに湾曲した形状とな
っている。軸部83a,83bは、これらの間に切欠き
部が設けられており、弾性変形させて軸受穴89,90
にスナップ結合される。また切欠き部とエッジ83cと
の間には、切欠き部から入射するよけいな光を遮断する
ための遮蔽壁83dが一体成形されている。
【0027】上遮光板83には、クランクレバー82の
回動を下遮光板84に伝達させるための連結ピン83e
が設けられている。この連結ピン83eには、下遮光板
84の突出片84aが当接する。そして、バネ95によ
って突出片84aは、連結ピン83eに当接する方向、
すなわち、露光枠21内で退避位置に向けて上下遮光板
83,84を付勢している。なお、突出片84aには、
連結ピン83eから受ける押圧を吸収するために、スリ
ット84bが設けられている。また、暗箱50の内部に
は、標準撮影の際にフレアの防止を図るための遮光枠9
6が取り付けられている。そして、前記バネ95は、暗
箱50の内部で遮光枠96と露光枠21とを結ぶ範囲よ
りも外側に配置され、コンパクト化を寄与している(図
5参照)。
【0028】下遮光板84は弾性自在なプラスチック材
料で形成されており、これには前端側の両サイドに軸部
84c,84dが、また前記突出片84aとがそれぞれ
一体に設けられている。軸部84d,84dは、これら
の内側に切り欠きがそれぞれ形成されており、弾性変形
させて軸受穴91,92にスナップ結合される。そし
て、下遮光板84は、上遮光板83の回動に連動して撮
影光路内に突出したパノラマ位置とこれから下方に退避
した退避位置との間で回動する。
【0029】下遮光板84は、内面反射によるフレアを
確実に防止するために、暗箱50の底面に沿った曲線形
状となっており、エッジ84eが上方に向けてL字曲げ
された断面形状となっている。このエッジ84eは、水
平方向に沿ってフイルム支持面25と同じに湾曲した形
状となっている。また、軸部84c,84dには、切り
欠き部からフイルム面に入射するよけいな光を遮断する
ために一対の袋状の遮断壁84fがそれぞれ一体成形さ
れている。なお、図8では、図面の煩雑化を防止するた
めに、露光付与機構20及びフイルム巻き止め機構等を
省略している。
【0030】次に上記実施例の作用を説明する。フイル
ムユニット2は防湿袋に収納された形態で提供されてお
り、この防湿袋から取り出した状態は、図1(A)に示
すように、操作板35がパノラマ撮影位置の状態となっ
ており、一対の遮光板83,84が露光枠21の前面で
パノラマサイズを画定している。しかも、一対の遮光板
83,84が退避位置とパノラマ位置との間で移動する
移動量よりも操作板35のカム46が中間レバー80を
移動させる移動量の方が余分に移動させるため、クラン
クレバー82の一端部82cが撓んで各部品のガタを吸
収している。したがって、上遮光板83がストッパー9
3に確実に当接したパノラマ位置の状態とっている。さ
らに、下遮光板83の連結ピン83eによって突出片8
4aがオーバーストロークされており、このオーバース
トロークを突出片84eの撓み、及びスリット84dと
で吸収し、下遮光板84がストッパー94に当接したパ
ノラマ位置の状態に正確に位置決めされている。
【0031】撮影を行う場合には、先ず、巻き上げノブ
8を回してフイルム巻き上げ操作を行う。このフイルム
巻き上げ操作に連動してフイルム24aが移送され、1
コマ分の移送が完了した時点でフイルム巻き止め機構が
作動し、巻き上げノブ8の操作がロックされるととも
に、シャッタ機構のチャージが行われる。
【0032】巻き上げ操作完了後、撮影者は、接眼窓7
5から覗きフレーミングを行うと、操作板35のパノラ
マ視野枠38によってファインダー視野範囲がパノラマ
サイズのアスペクト比に相似した視野範囲となってい
る。そして、ストロボスイッチ7を押圧する。この押圧
操作によって電池28の電源がストロボユニット16の
回路に供給され、高電圧がメインコンデンサ31に充電
される。メインコンデンサ31の充電が完了すると、充
電ランプ32が点滅する。この点滅を確認した後に撮影
を行う。
【0033】撮影は、シャッタボタン6の押圧操作によ
って行う。この操作によってシャッタ機構が作動してシ
ャッタ羽根63が一往複開閉する。この一往複開閉の間
に、シャッタ羽根30がX接点29をONさせる。X接
点29のONによりストロボ発光部27からストロボ光
が照射される。
【0034】ストロボ光に照明された被写体光は、撮影
レンズ5を透過して上下遮光板83,84で遮光され、
フイルム24aにパノラマサイズの画面で露光が行われ
る。
【0035】フルサイズの露光画面で撮影を行う場合に
は、操作摘み3を図8において右方向に沿ってスライド
移動させ、操作板35の切り欠き43と前カバー18の
クリック爪45との結合を解除する。これらの結合を解
除すると、捩じりバネ81が中間レバー80を時計方向
に向けて付勢しているため、操作板35がスムーズに標
準撮影位置に向けて移動する。そして、最後の押し操作
で切り欠き42がクリック爪44に係合することによ
り、ファインダー光軸39からパノラマサイズ視野枠3
8が退避した状態となる。このとき、撮影者にクリック
感を与え露光画面のサイズが切り替わったことを認識さ
せる。
【0036】操作板35の移動によって中間レバー80
は、バネ81の付勢により軸86を中心に時計方向に回
転する。この回転に連動してクランクレバー82は、軸
受け部82bを中心に反時計方向に回転する。この回転
に連係して上遮光板83が軸83a,83bを中心に反
時計方向に回転し、バネ95の付勢により下遮光板84
も軸84c,84dを中心に時計方向に回転する。これ
により、上下遮光板83,84は、図1(B)に示すよ
うに、露光枠21から退避した退避位置の状態となる。
【0037】その後、前述したと同じにフイルム巻き上
げ操作を行った後に、接眼窓75から覗いてフレーミン
グを行う。このときのファインダ視野範囲は、フルサイ
ズ視野枠37でフルサイズのアスペクト比に相似した視
野範囲に制限されている。そして、シャッタボタン6の
押圧操作によって撮影レンズ5を透過した撮影光が露光
枠21で画定され、フイルム24aにフルサイズの画面
で露光が行われる。
【0038】このように操作摘み3を標準撮影位置とパ
ノラマ位置とのいずれか一方に選択操作しながら撮影を
行う。そして、全てのコマの撮影が終了するとフイルム
ユニット2は、そのまま現像所に提出される。現像所で
は、露光済のフイルム24aを収納したパトローネ24
bを取出す。このときパトローネ24bに混在フイルム
である故を示す表示を施しておけば、現像所での作業が
簡便になる。
【0039】取り出されたパトローネ24bは、フイル
ムプロセサで現像処理された後、ノッチャー・パンチャ
ーでコマサイズ等を検定する。この検定では、パノラマ
サイズコマとの区別するために、フルサイズコマにノッ
チを施す。このとき、パノラマサイズのコマが約13×
36mmの矩形サイズとなっているから、このコマサイ
ズを検出しながら行う。そして、検定されたネガフイル
ムは、スキャナーにセットされ、ここで、ノッチ付きの
コマ、すなわちフルサイズコマだけの画像を読み取り、
プリント時に適正な露光量とするための各コマの補正量
を算出する。補正データは、コマ番号に対応付けされて
LSIカードに書き込まれる。スキャナーでの作業が終
了すると、LSIカードとともにネガフイルムは、プリ
ンタプロセサにセットされる。ここでは、連続的にフル
サイズコマだけをプリント処理し、89×127mmの
プリント写真が得られる。このプリント写真の画像は、
人間の視野にほぼ近い自然な感じが得られている。
【0040】次に、ネガフイルムは、LSIカードとと
もに再びスキャナーにセットされ、パノラマサイズのコ
マだけ読み取って適正な露光量とするための補正量が算
出される。そして、LSIカードとともにネガフイルム
は、プリンタプロセサにセットされ、連続的にパノラマ
サイズコマだけがプリントされる。これにより、89×
254mmのサイズとなったプリント写真が得られる。
このときプリンタのプリント倍率と、印画紙及びペーパ
ーマスクのサイズとが変更される。そして、得られたプ
リント写真の画像は、臨場感のあるパノラマ効果が得ら
れている。なお、フルサイズコマから印画紙に引き伸ば
すプリント倍率は約3.5倍であり、パノラマサイズコ
マから印画紙に引き伸ばすプリント倍率は約7倍であ
る。このようにプリント処理を行った後に、ユーザーに
プリント写真とネガフイルムとを返却する。そして、空
のフイルムユニット2は工場に回収されリサイクルされ
る。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、撮影レンズの焦点距離を28mm以上33mm以
下としたから、パノラマ撮影により得られたプリント写
真からは臨場感のあるパノラマ効果が得られ、また、標
準撮影により得られたプリント写真からは人間の視野に
ほぼ近い自然な感じが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光画面切替え装置を示す概略説明図
であり、(A)はパノラマ位置を、(B)はフルサイズ
位置の状態を示している。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの要部を示す分解
斜視図である。
【図4】前カバーユニットを示す分解斜視図である。
【図5】レンズ付きフイルムユニットの横断面図であ
る。
【図6】メカユニットの分解斜視図である。
【図7】撮影レンズの拡大断面図である。
【図8】露光画面切替え機構を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
3 操作摘み 21 露光枠 35 操作板 38 パノラマ視野枠 65 後レンズ 66 前レンズ 80 中間レバー 82 クランクレバー 83 上遮光板 84 下遮光板 93,94 ストッパー 95 バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 持田 光義 東京都港区西麻布2ー26ー30 富士写真 フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−233446(JP,A) 特開 平5−134305(JP,A) 特開 平5−88249(JP,A) 特開 平5−197586(JP,A) 特開 平5−281596(JP,A) 特開 平5−188432(JP,A) 実開 平4−104657(JP,U) 実開 平4−1528(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚のレンズからなり、焦点距離を28
    mm以上33mm以下とした固定焦点の撮影レンズと、 背面側に凸となるように湾曲した露光枠と、対物レンズと接眼レンズとを有し、前記対物レンズの前
    に配置した矩形状の対物窓により前記露光枠のサイズに
    対応した第1アスペクト比の第1視野を与える逆ガリレ
    オファインダーと、 外部に露呈して設けられた操作部材の移動操作に連動し
    て前記対物レンズの前に挿脱され、前記対物レンズの前
    に挿入されたときに前記第1視野よりも高さ方向を狭く
    した第2アスペクト比の第2視野を与える視野枠体と、 この視野枠体が前記対物レンズの前から退避されること
    に連動して 前記露光枠の前面から退避してフイルム面上
    第1アスペクト比の露光画面を画定し、また、前記視
    野枠体が対物レンズの前に挿入されることに連動して
    記露光枠の前面に入り込んでフイルム面上に第2アスペ
    クト比の露光画面を画定する遮光板とを備えたことを特
    徴とするレンズ付きフイルムユニット。
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