JP2000137283A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JP2000137283A
JP2000137283A JP10312410A JP31241098A JP2000137283A JP 2000137283 A JP2000137283 A JP 2000137283A JP 10312410 A JP10312410 A JP 10312410A JP 31241098 A JP31241098 A JP 31241098A JP 2000137283 A JP2000137283 A JP 2000137283A
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JP
Japan
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lens
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JP10312410A
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English (en)
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Mitsuhiro Moriya
光宏 森谷
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な機構でローコストにデータ写し込みの
プリント選択が可能なレンズ付きフイルムユニットを提
供する。 【解決手段】 投影レンズ68の光軸68aよりも左下
側から、デート用シャッタ開口65を介してデート光が
投影レンズ68に入射し、この投影レンズ68により投
影光軸68aよりも露光画面の長手方向で撮影光軸11
aから離れ、かつ露光画面の上下方向で上方向のデータ
露光位置83に結像される。液晶パネルで表示されてい
る現在の撮影日が、第2プリントモードであるCサイズ
露光画面81の外側で、且つ、第1プリントモードであ
るHサイズ露光画面82内の右上に、被写体像と重複し
て露光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データをプリント
するか否かを選択可能なレンズ付きフイルムユニットに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真フイルムに撮影年月日等のデータを
光学的に写し込むデータ写し込み装置を内蔵したカメラ
は多く知られている。このデータ写し込み装置でデータ
を写し込む方式としては、表示パネルと写真フイルムの
乳剤面との間に投影レンズを配し、この投影レンズの中
心を通る投影光軸上に配された表示パネルの表示内容を
投影レンズで写真フイルム上の投影光軸付近に結像させ
ることにより、露光画面内にデータを写し込んでいる。
この方式では、表示パネルの内容を投影レンズで写真フ
イルム上に結像させるため、またカメラの厚みを利用し
て表示パネルと写真フイルムとの間隔を十分に確保でき
るため、データをシャープな画像で写し込むことができ
る。
【0003】一方、最近普及しつつあるAdvanced Photo
System (以下、APSとする)は、その写真フイルム
の露光画面サイズ(16.7mm×30.2mm)がH
サイズプリント写真(89mm×158mm)のアスペ
クト比1.8と同じにされており、写真フイルムの各撮
影コマ毎に、希望するプリント写真のプリントモードを
指定するデータを記録することができる。これにより、
写真フイルムの全ての撮影コマを標準画面サイズで露光
しながら、撮影時にHサイズプリント写真の他に、アス
ペクト比1.5のCサイズプリント写真(89mm×1
27mm)、アスペクト比3.0のパノラマプリント写
真(89mm×254mm)の作成が指定できるように
なっている。
【0004】ところで、前述のAPS対応の写真フイル
ムでは、撮影後にH,C,パノラマの各プリントサイズ
を選択できるようにするため、いずれのサイズのプリン
ト写真を作成する場合にあっても、露光画面が必ず標準
画面サイズとなるようにする必要がある。したがって、
例えばCサイズ専用のカメラあるいはレンズ付きフイル
ムユニットであっても、データを写し込む位置が露光画
面のCサイズに対応する領域内となるように露光位置を
撮影光学系の光軸方向に寄せる必要がある。例えば、特
願平10─130115では、APSフイルムへのデー
タ写し込みに対応したレンズ付きフイルムユニットが記
載されている。
【0005】図8に示すように、データ写し込み装置と
して、写真フイルム3側から投影レンズ4,表示パネル
5の順番で配するとともに、表示パネル5の中心を投影
レンズ4の中心を通る投影光軸4aよりも、撮影レンズ
6の中心を通る撮影光軸6aから離れる方向にずらして
配置し、表示パネル5の中心を通る表示光軸5aが投影
光軸4aに向かうように表示パネルを傾斜させることに
より、写真フイルム3上で投影光軸4aよりも撮影光軸
6aに寄った位置に投影し結像させるものである。
【0006】この従来例によれば、標準露光画面のCサ
イズ露光画面内に撮影年月日等のデータを写し込むこと
ができ、Hサイズプリント写真,Cサイズプリント写真
に関わらず、いずれのプリントサイズであっても、撮影
年月日等のデータがプリント写真に写し込まれている。
そして、データ写し込み装置のON/OFF選択方式と
して機械的,電気的なスイッチを組み付けることによ
り、データ写し込みをOFFにすることが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、レンズ付き
フイルムユニットのような、製造時に予めフイルムを装
填して販売され、使用後にはメーカーによって回収され
る1回使用型の安価な簡易型カメラでは、製造コストを
できるだけ低く抑えることが要求されている。したがっ
て、上述したような機械的,電気的なスイッチを組み付
けることにより、データ写し込みのON/OFFを選択
する方式では、配線等の部品点数が増加したり、組み付
け工程が複雑化したり、工程数が増加するなどして製造
コスト上昇を招くといった問題が生じる。
【0008】本発明は、上記問題を解決するためのもの
であり、簡単な機構でローコストに、データが写し込ま
れたプリントをするか否かを選択可能なレンズ付きフイ
ルムユニットを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、予め装填された写真フイルムの各撮影
コマ毎に、任意のデータを写し込むデータ写し込み装置
を備え、且つ、前記各撮影コマ毎に、第1のプリント範
囲に対応した第1プリントモードと、この第1のプリン
ト範囲よりも狭い第2のプリント範囲に対応した第2プ
リントモードの何れかを選択、指定が可能なレンズ付き
フイルムユニットにおいて、前記データ写し込み装置
は、前記写真フイルムの各撮影コマ上の、前記第1のプ
リント範囲ではプリントされ、前記第2のプリント範囲
ではプリントされない領域に前記データを露光させるも
のである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のレンズ付きフイルムユニ
ットのユニット本体の外観を図2に示す。このレンズ付
きフイルムユニットは、第2プリントモードであるCサ
イズプリント写真専用のものとされているが、写真フイ
ルム上に第1プリントモードであるHサイズプリント写
真と同じアスペクト比の露光画面に被写体光を露光し、
Hサイズプリント写真及びCサイズプリント写真のいず
れも作成することができるようにされるとともに、全て
の撮影コマにデータとして撮影年月日を光学的に写し込
み、Hサイズプリント写真の場合はデータがプリントさ
れ、Cサイズプリント写真の場合ではデータがプリント
されていないプリント写真が得られるようにしてある。
【0011】ユニット本体10の前面には、撮影光学系
としての撮影レンズ11,ファインダ対物窓13,スト
ロボ発光部14,ストロボ発光用の充電スイッチをON
/OFFするための充電操作レバー15,集光板16,
及び、プリント時に日付データをプリントするかしない
かを選択するデータプリント選択スイッチ7が設けられ
ている。また、ユニット本体10の上面には、シャッタ
ボタン17,残り撮影可能コマ数を表示するカウンタ窓
18,ストロボ充電の完了を表示する表示用ライトガイ
ド19が突出される開口20が設けられている。さら
に、ユニット本体10の背面には、1コマの撮影毎に回
転操作される巻き上げノブ21が露呈され、ファインダ
対物窓13に対面する位置にファインダ接眼窓22(図
3参照)が設けられている。
【0012】図3にユニット本体10の分解斜視図を示
す。ユニット本体10は、レンズ付きフイルムユニット
の前面及び背面を構成する前カバー28,後カバー29
と、これらのカバーで覆われる本体基部25,露光ユニ
ット26,ストロボユニット27,APSのIX240
型式の写真フイルムカートリッジ30及び、データ写し
込み装置を成すデートモジュール31とから構成されて
いる。本体基部25には、フイルムロール室34とカー
トリッジ収納室33とが形成され、その各々にはロール
状にされた未露光の写真フイルム30b,カートリッジ
30aが製造時に装填される。カートリッジ収納室33
の上方にフイルム巻き上げノブ21が回動自在に組み付
けられ、その下端に突出した巻上げ軸がカートリッジ3
0aのスプール35の一端に係合されている。
【0013】カートリッジ収納室33とフイルムロール
室34との間には、写真フイルム30b上に形成される
露光画面サイズを画定するアパーチャ36が形成され、
このアパーチャ36の周囲には、前方に突出した遮光筒
37が設けられている。アパーチャ36は、Hサイズプ
リント写真と同じアスペクト比の標準画面サイズと同じ
サイズに開口している。これにより、写真フイルム30
b上には、標準画面サイズの露光画面(以下、標準露光
画面という)に被写体光が露光される。
【0014】前カバー28には、撮影レンズ11,スト
ロボ発光部14,充電操作レバー15を露呈するための
開口28a〜28c等が形成され、開口28aの近傍に
形成された開口28dには集光板16が嵌め込まれてい
る。また、データプリント選択スイッチ7が形成されて
いる。
【0015】後カバー29には、ファインダ接眼窓2
2,開口19が形成され、さらにカートリッジ収納室3
3とフイルムロール室34の底部を光密に覆う底蓋29
a,29bが一体に形成されている。また、アパーチャ
36に対面する後カバー29の部分には、フイルム支持
面29cが形成されている。このフイルム支持面29c
は、撮影レンズ11による像面湾曲にあわせた形状で写
真フイルム30bを支持するために、露光画面の長手方
向に沿って、撮影レンズ11の中心を通る撮影光軸11
aに近いほど背面方向に突出するように湾曲している。
【0016】露光ユニット26は、シャッタ機構,フイ
ルム巻き止め機構,ファインダ対物レンズ12等を暗箱
38に組み付けたものである。暗箱38の前面には、シ
ャッタカバー39が取り付けられ、このシャッタカバー
39の前面に取り付けられたレンズホルダ40によって
撮影レンズ11が保持されている。この露光ユニット2
6は、暗箱38が遮光筒37に取り付けられることによ
り本体基部25に組み付けられる。
【0017】これにより、暗箱38と遮光筒37とによ
って撮影レンズ11とアパーチャ36との間が遮光され
る。また、露光ユニット26には、受け板41を介して
デートモジュール31が組み付けられている。
【0018】ストロボユニット27は、ストロボ回路基
板42をベースにして、ストロボ放電管を含むストロボ
発光部14,メインコンデンサ43,シンクロスイッチ
44ネオン管(図示省略)等の回路部品のほか、ストロ
ボ回路の電源である電池45を保持させたもので、前カ
バー28の充電操作レバー15を上方のON位置にスラ
イドさせると接片46aが接点46bに接触することに
より、充電がONとなってメインコンデンサ43への充
電が開始される。
【0019】メインコンデンサ43が規定のレベルまで
充電されると、充電完了表示用のネオン管が点灯する。
また、ネオン管の点灯をライトガイド19を通じ確認し
た後にシャッタレリーズを行い、シャッタ羽根47(図
4参照)が開放した瞬間にシンクロスイッチ44がON
してストロボ発光部14から被写体に向かってストロボ
光が照射される。
【0020】図4において、データ写し込み装置を成す
デートモジュール31は、モジュール基板に実装された
水晶発振子,時計回路及び表示パネルとしての液晶パネ
ル50等の電子部品と、モジュールケース52と、モジ
ュールケース内の各回路に電力供給を行うモジュール用
電池51等とから構成されている。時計回路は、内蔵さ
れた水晶発振子の振動により発生する一定周期のクロッ
ク信号に基づいて年月日を計時し、液晶パネル50に写
し込みデータとなる現在の撮影日(「年,月,日」)が
表示される。
【0021】液晶パネル50は、不透明な背景に透明な
「年,月,日」、例えば「’983 14」等の数字を
表示する透過型のものが用いられており、モジュールケ
ース52の前面側及び背面側に形成された開口から露呈
され、前カバー28に組み付けられた集光板16の照明
部16aに対面される。この液晶パネル50は、モジュ
ールケース52の前面側の開口を介して照明部16aか
らの光によって照明され、液晶パネル50を透過した透
過光がモジュールケース52の背面側の開口から写し込
みデータとなるデート光として射出される。
【0022】受け板41は、「フ」の字形状に突出した
シャッタカバー39の右側部39aに対応させた形状に
切り欠かれた切欠部55が形成されている。受け板41
は、切欠部55が右側部39aに嵌め込まれ、シャッタ
カバー39と平面を形成するようにして露光ユニット2
6に組み付けられる。
【0023】上記のようにして、受け板41が露光ユニ
ット26に組み付けられることにより、デートモジュー
ル31の背面側の開口から露呈された液晶パネル50が
受け板41の切欠部55を介して、シャッタカバー39
の右側部39aに形成された開口58に対面される。な
お、モジュールケース52は、その左側部が撮影レンズ
11を保持するレンズホルダ40の形状に合わせて扇状
に切り欠かれることにより、露光ユニット26に組み付
けた際に、レンズホルダ40よりも前方に突出しないよ
うにしてある。
【0024】また、暗箱38の前面とシャッタカバー3
9との間には、軸60によって回動自在に支持されたシ
ャッタ羽根47がバネ61によって撮影用シャッタ開口
62を閉じた閉じ位置に付勢されている。この撮影用シ
ャッタ開口62は、暗箱38の前面中央、すなわち撮影
光軸11a上に設けられている。
【0025】シャッタ羽根47は、その上端部47bが
シャッタレリーズに連動して図中右方向に移動される蹴
飛ばしレバー63によって蹴飛ばされ、軸60を中心に
して時計方向に回動され、この後バネ61によって反時
計方向に回動される。このシャッタ羽根47の1往復の
揺動により、撮影用シャッタ開口62が開閉される。
【0026】この撮影用シャッタ開口62の開閉の間
に、撮影レンズ11を透過した被写体光は、撮影用シャ
ッタ開口62から暗箱38内に入射し、アパーチャ36
の背後にセットされた写真フイルム30bを露光する。
また、シャッタ羽根47が撮影用シャッタ開口62を全
開したときには、押圧片47aによってストロボユニッ
ト27のシンクロスイッチ44がONとされる。
【0027】暗箱38を正面から見て、撮影用シャッタ
開口62の右上の部分には、デート用シャッタ開口65
が形成されている。また、シャッタ羽根47の下部から
は、右上方向に向かって伸びた腕部66aが形成され、
この腕部66aの一端にデート用シャッタ開口65を開
閉することで、撮影日の露光を制御するデート用シャッ
タ部材66が一体に形成されている。
【0028】デート用シャッタ部材66は、シャッタ羽
根47の揺動に連動してデート用シャッタ開口65を開
閉する。このとき、デート用シャッタ部材66が撮影用
シャッタ開口62の前面を通過しないようにされてい
る。また、暗箱38内でデート用シャッタ開口65の奥
には、液晶パネル50に表示されている撮影日を写真フ
イルム30b上に投影・結像させるための投影レンズ6
8が配され、固定部材69によって固定されている。
【0029】写真フイルム30bの給送方向に沿った露
光ユニット26の断面を図1に概略的に示す。撮影レン
ズ11は、写真フイルム30b側にフレアの発生を防止
するための遮光絞り70を配した状態で、シャッタカバ
ー39の所定位置に装着されてレンズホルダ40によっ
て保持される。撮影光軸11a上のシャッタカバー39
の部分には、開口絞り71が形成されており、この開口
絞り71の背後でシャッタ羽根47が撮影用シャッタ開
口62を開閉する。
【0030】撮影レンズ11を透過した被写体光は、遮
光絞り70を介して開口絞り71に入射し、この開口絞
り71で光量が制限される。シャッタ羽根47で撮影用
シャッタ開口62が開かれている間に開口絞り71から
射出された被写体光は、撮影用シャッタ開口62から暗
箱38内に入射しアパーチャ36で規制されて、写真フ
イルム30b上で標準露光画面80の全域を露光する。
このとき、開口絞り71から射出されて標準露光画面8
0の長手方向の周縁部分に向かう被写体光は、図中に符
号73で示す光路を通る。
【0031】投影レンズ68は、その中心を通る投影光
軸68aが撮影光軸11aと平行になるようにして暗箱
38内に配されている。この投影レンズ68は、例えば
暗箱38の内壁に取り付けられて矩形に開口したフレア
防止枠74に一体に形成されたレンズホルダ75に嵌め
込まれ、前述の固定部材69によって固定され、これら
は光路73を遮らないようにそれぞれ配置される。
【0032】投影レンズ68は、投影光軸68aがデー
ト用シャッタ開口65の中心よりも僅かに撮影光軸11
aから離れた位置を通るように配されている。また、投
影レンズ68の前面側には、開口絞り76がレンズホル
ダ75と一体に形成されている。なお、この実施例で
は、集光板16,デートモジュール31,デート用シャ
ッタ部材66,デート用シャッタ開口65,投影レンズ
68がデータ写し込み装置を構成している。
【0033】液晶パネル50を透過したデート光は、デ
ート用シャッタ部材66でデート用シャッタ開口65が
開かれている間に、開口58,デート用シャッタ開口6
5を介して暗箱38内に入射し、さらに開口絞り76を
介して投影レンズ68に入射し、投影レンズ68で写真
フイルム30b上に投影される。この液晶パネル50
は、その中心を通る表示光軸50aが投影光軸68aに
向かうように、開口58に対して傾斜して配置されてい
る。
【0034】これにより、液晶パネル50の撮影日デー
タは、図5に示すように、写真フイルム30b上におけ
る第2プリントモードであるCサイズ露光画面81の外
側で、且つ、第1プリントモードであるHサイズ露光画
面82の内側位置に写し込まれる。従って、開口58に
対する液晶パネル50のずらし量は、その像が写真フイ
ルム30b上のHサイズ露光画面82に対応し、Cサイ
ズ露光画面81内には撮影日が露光されないように決め
られている。
【0035】このようにして被写体光、特に標準露光画
面80の周縁部に向かう被写体光を遮らないように投影
レンズ68やこれを保持するレンズホルダ75,固定部
材69を配しながら、液晶パネル50の像を、写真フイ
ルム30b上のCサイズ露光画面81の外側でHサイズ
露光画面の内側に結像させている。なお、液晶パネル5
0は、その像が結像される露光画面上での上下方向の位
置を調整するために、投影光軸68aよりも下側にずら
されて配置されている。
【0036】データプリント選択スイッチ7は、プリン
ト時に撮影日データをプリントするか否かを選択するス
イッチであり、このスイッチをオン側にすると、図5に
示すように、写真フイルム30bの標準露光画面80外
に形成されたプリントモード指定エリア101に、ドッ
トマーク記録装置(図示せず)によりドットマーク10
2aが露光される。このプリントモード指定エリア10
1には、最大で2個のドットマーク102a,102b
が露光記録される。
【0037】このドットマーク102a,102bは、
現像所でのプリント写真作成時に、各撮影コマ毎のプリ
ントモードを指定するものであり、本実施形態のレンズ
付きフイルムユニットにおいては、予め全ての撮影コマ
に記録されているドットマーク102bだけがプリント
モード指定エリア101にある場合には、第2プリント
モードであるCサイズプリントが指定される。
【0038】また、データプリント選択スイッチ7をオ
ン側にして、プリントモード指定エリア101にドット
マーク102aが露光され、2個のドットマーク102
a,102bが記録されている状態になると、プリント
写真作成時に第1プリントモードであるHサイズプリン
トが指定される。
【0039】次に、上記作用について説明する。デート
モジュール31は、レンズ付きフイルムユニットの製造
時にモジュール用電池51がセットされ、また初期設定
スイッチにより、時計回路にその時点の年月日,時間が
初期設定されており、現在の年月日が液晶パネル50に
表示されている。
【0040】巻き上げノブ21を回動操作して写真フイ
ルム30bの1コマ分が巻き上げられ、アパーチャ36
に未露光の撮影コマがセットされる。また、巻き上げに
従動してスプロケットが回転し、その間に、シャッタ機
構がシャッタチャージされる。撮影者は、プリント写真
に撮影日データをプリントするか否かをデータプリント
選択スイッチ7を操作して選択する。
【0041】そして、シャッタボタン17の押圧操作が
行われると、これに応答してシャッタ機構の蹴飛ばしレ
バー63が勢いよくスライドされ、シャッタ羽根47の
上端部47bが蹴飛ばされる。蹴飛ばされたシャッタ羽
根47は、バネ61の付勢に抗して、軸60を中心に図
4において時計方向に回動し、撮影用シャッタ開口62
の全開後に、バネ61の付勢力により反時計方向に回動
して閉じ位置に戻る。この開閉中に撮影用シャッタ開口
62からは、撮影レンズ11,開口絞り71を通った被
写体光が暗箱38の内部に入射する。
【0042】そして、被写体光は、暗箱38内でフレア
防止枠74の開口を通過してアパーチャ36にセットさ
れた写真フイルム30bに入射する。これにより、標準
露光画面80の全域に被写体像の潜像が形成される。こ
のこき、投影レンズ68やこれを保持する固定部材6
9,レンズホルダ75は、標準露光画面80の周縁部を
露光する被写体光の光路73よりも外側に配されている
ので、被写体像の一部が露光不足になったり、露光され
ないといったことはない。
【0043】また、シャッタ羽根47の回動により、こ
のシャッタ羽根47と一体に形成されたデート用シャッ
タ部材66が軸60を中心にして回動し、デート用シャ
ッタ開口65が開閉される。このときに、デート用シャ
ッタ部材66及び腕部66aは、撮影用シャッタ開口6
2の前面を通過することはないので、写真フイルム30
b上の標準露光画面80の各部分を露光する時間がデー
ト用シャッタ部材66及び腕部66aによって短くされ
ることがなく、被写体画像に露光ムラが生じることはな
い。
【0044】デート用シャッタ部材66によるデート用
シャッタ開口65の開閉中には、集光板16で集光され
た外光が照明部16aより射出されて液晶パネル50が
照明された状態にあり、この液晶パネル50を透過して
作成されたデート光がシャッタカバー39の開口58を
介してデート用シャッタ開口65から暗箱38の内部に
入射する。
【0045】暗箱38の内部に入射したデート光は、図
5に示すように、レンズ付きフイルムユニットの前面側
から観て、投影レンズ68の光軸68aよりも左下側か
ら、デート用シャッタ開口65を介して投影レンズ68
に入射し、この投影レンズ68により投影光軸68aよ
りも露光画面の長手方向で撮影光軸11aから離れ、か
つ露光画面の上下方向で上方向のデータ露光位置83に
結像される。
【0046】これにより、液晶パネル50で表示されて
いる現在の撮影日が、第2プリントモードであるCサイ
ズ露光画面81の外側で、且つ、第1プリントモードで
あるHサイズ露光画面82内の右上に、被写体像と重複
して露光される。また投影レンズ68として非球面レン
ズを用いているから、液晶パネル50の像は、収差が極
めて少ない像として写真フイルム30b上に結像され
る。
【0047】ストロボ撮影では、ストロボ充電操作レバ
ー15を上方のON位置にスライド操作することによ
り、メインコンデンサ43に充電が開始される。メイン
コンデンサ43の充電が完了すると、充電操作レバー1
5の上方へのスライド操作に連動して、表示用ライトガ
イド19が開口20から突出して充電完了を示すランプ
の点灯が表示される。この表示を確認してから、シャッ
タボタン17を押下操作すれば、ストロボ発光部14か
らストロボ光が被写体に向けて照射される。
【0048】このストロボ光は、被写体で反射した後
に、撮影レンズ11を通って撮影用シャッタ開口62か
ら暗箱38内に導かれ、アパーチャ36にセットされた
写真フイルム30bに入射する。一方、被写体で反射し
たストロボ光は、集光板16にも入射し、デート光が作
成される。このデート光は前述したのと同様に写真フイ
ルム30bに露光される。これによれば、暗闇でのスト
ロボ撮影の場合でも、確実にデート画像を写し込むこと
が出来る。
【0049】更に、データプリント選択スイッチ7がオ
ン側になっている場合、プリントモード指定エリア10
1に、ドットマーク記録装置(図示せず)によりドット
マーク102aが露光される。これにより、プリントモ
ード指定エリア101には、予め記録されているドット
マーク102bと合わせて2個のドットマーク102
a,102bが記録されることになり、プリント写真作
成時に第1プリントモードであるHサイズプリントが指
定される。
【0050】一方、データプリント選択スイッチ7がオ
フ側になっている場合、プリントモード指定エリア10
1には、予め記録されているドットマーク102bだけ
となり、プリント写真作成時には第2プリントモードで
あるCサイズプリントが指定される。
【0051】以下、前述した撮影を繰り返すことで、図
6に示すように、写真フイルム30bの撮影コマには、
標準露光画面80の全域に被写体像が写し込まれるとと
もに、レンズ付きフイルムユニットの背面側から観てC
サイズ露光画面81外でHサイズ露光画面82内の左上
に撮影日が写し込まれる。最後の撮影コマに撮影を完了
した後には、フイルムカウンタ機構がフイルム巻き止め
機構の作動を禁止する。これにより、フイルム巻き止め
が作動しないから、フイルム巻き上げ操作によって全部
の撮影済みの写真フイルム30bがカートリッジ30a
の内部に巻き込まれる。
【0052】撮影済みのレンズ付きフイルムユニット
は、現像所に提出され、ここで、露光済みの写真フイル
ム30bを収納したカートリッジ30aが取り出され
る。取り出したカートリッジ30aから写真フイルム3
0bが引き出され、フイルムプロセッサにセットされて
現像される。現像済みの写真フイルム30bは、プリン
タプロセッサにかけられ、これによりプリント写真が作
成される。
【0053】このとき、写真フイルム30bの各撮影コ
マのプリントモード指定エリア101に記録されている
ドットマークが検出される。撮影時にデータプリント選
択スイッチ7をオン側にしたときには、プリントモード
指定エリア101には、2個のドットマーク102a,
102bが記録されているので、第1のプリント範囲と
なる「Hサイズ」が指定され、図7(a)のような撮影
年月日が付されたHサイズプリント写真84が作成され
る。
【0054】一方、撮影時にデータプリント選択スイッ
チ7をオフ側にしたときには、プリントモード指定エリ
ア101には、1個のドットマーク102bしか記録さ
れていていないので、第2のプリント範囲となる「Cサ
イズ」が指定され、図7(b)のような撮影年月日が付
されていないCサイズプリント写真85が作成される。
そして、作成されたプリント写真とカートリッジ30a
に収納した写真フイルム30bがユーザに返却される。
【0055】上記実施形態では、レンズ付きフイルムユ
ニットの前面側から観て、写真フイルム上の露光画面の
右上に撮影日を露光させているが、投影レンズ,液晶パ
ネルの位置をそれぞれ変更することにより、露光画面の
右下,左上,左下等に撮影日を写し込むことも可能であ
る。また、デート用シャッタ部材をシャッタ羽根と一体
にしたが、これらを別々に設けシャッタ羽根の開閉動作
に連動させてデート用シャッタ部材の開閉動作を行うよ
うにすることもできる。また、写し込みデータは、日付
以外にも、任意のデータを写し込むことができる。
【0056】また、上記実施形態では、第1プリントモ
ードをHサイズプリントに、また、第2プリントモード
をCサイズプリントにしたが、もちろん、これ以外の各
種サイズのプリントモードに対応させてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
予め装填された写真フイルムの各撮影コマ毎に、任意の
データを写し込むデータ写し込み装置を備え、且つ、前
記各撮影コマ毎に、第1のプリント範囲に対応した第1
プリントモードと、この第1のプリント範囲よりも狭い
第2のプリント範囲に対応した第2プリントモードの何
れかを選択、指定が可能なレンズ付きフイルムユニット
において、前記データ写し込み装置を、前記写真フイル
ムの各撮影コマ上の、前記第1のプリント範囲ではプリ
ントされ、前記第2のプリント範囲ではプリントされな
い領域に前記データを露光させるようにしたので、簡単
な機構でローコストに、データが写し込まれたプリント
をするか否かを選択可能なレンズ付きフイルムユニット
を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】撮影レンズ,投影レンズ,液晶パネル等の位置
関係を示す要部断面図である。
【図2】本発明のレンズ付きフイルムユニットのユニッ
ト本体の外観を示す斜視図である。
【図3】ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図4】露光ユニットに嵌め込まれるデートモジュール
の分解斜視図である。
【図5】写真フイルム上の投影,撮影光軸及びHサイ
ズ,Cサイズ露光画面等の位置関係を前面側から観た斜
視図である。
【図6】写真フイルム上の被写体像と撮影日との位置関
係を背面側から観た説明図である。
【図7】実施例により得られるHサイズ,Cサイズのプ
リント写真を示す説明図である。
【図8】従来の撮影レンズ,投影レンズ,液晶パネル等
の位置関係を示す断面図である。
【符号の説明】
7 データプリント選択スイッチ 10 ユニット本体 11 撮影レンズ 11a 撮影光軸 30b 写真フイルム 47 シャッタ羽根 50 液晶パネル 50a 表示光軸 68 投影レンズ 68a 投影光軸 80 標準露光画面 81 Cサイズ露光画面 82 Hサイズ露光画面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め装填された写真フイルムの各撮影コ
    マ毎に、任意のデータを写し込むデータ写し込み装置を
    備え、且つ、前記各撮影コマ毎に、第1のプリント範囲
    に対応した第1プリントモードと、この第1のプリント
    範囲よりも狭い第2のプリント範囲に対応した第2プリ
    ントモードの何れかを選択、指定が可能なレンズ付きフ
    イルムユニットにおいて、 前記データ写し込み装置は、前記写真フイルムの各撮影
    コマ上の、前記第1のプリント範囲ではプリントされ、
    前記第2のプリント範囲ではプリントされない領域に前
    記データを露光させることを特徴とするレンズ付きフイ
    ルムユニット。
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