JPH07120810A - 露光画面切替え装置 - Google Patents

露光画面切替え装置

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Publication number
JPH07120810A
JPH07120810A JP26758793A JP26758793A JPH07120810A JP H07120810 A JPH07120810 A JP H07120810A JP 26758793 A JP26758793 A JP 26758793A JP 26758793 A JP26758793 A JP 26758793A JP H07120810 A JPH07120810 A JP H07120810A
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JP
Japan
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aspect ratio
plate
exposure
film
panoramic
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Application number
JP26758793A
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English (en)
Inventor
Kazuo Okoyama
一夫 小古山
Nobuyuki Kameyama
信行 亀山
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 前カバー34には、フルサイズと同じアスペ
クト比の視野範囲を持った対物窓が形成されている。対
物窓には、前面に操作板35が挿脱される。操作板35
を対物窓の前面に挿入した際には、これの開口38がフ
ァインダ視野範囲をパノラマサイズと同じアスペクト比
に画定するとともに、中間レバー80を介して一対の遮
光板が可動してフルサイズの露光画面をパノラマサイズ
に画定する。一対の遮光板にはバネが掛けられている。
バネは露光画面をフルサイズに画定する位置に向けて付
勢しており、この付勢は中間レバー80を介して操作板
35を対物窓の前面から脱する方向に向けて作用する。
前カバー34と操作板35には、操作板35を対物窓の
前面に係止させるクリック機構43,45が設けられて
いる。 【効果】 クリック機構で操作板を対物窓の前面で係止
することが可能となるから、露光画面をパノラマサイズ
に画定する位置に一対の遮光板を確実に可動させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光画面切替え装置に
関し、更に詳しくは、ファインダ視野範囲を切り換える
視野枠体を操作することにより、一対の遮光板で露光画
面を切り換える露光画面切替え装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近、プリントの横辺を縦辺に比べて2
倍以上長い比率に変えてワイドなパノラマプリントを作
成するためのパノラマカメラが提供されている。このパ
ノラマカメラの中には、例えば本出願人から特願平4−
153710号に提案されているように、1本のフイル
ムの撮影途中でも露光画面をフルサイズとパノラマサイ
ズとに切り替えるものがある。
【0003】前記出願による露光画面切替え機構は、操
作部材をスライド操作することにより、連動機構を介し
て一対の遮光板が撮影光路に入り込むパノラマ位置とこ
れから退避したフルサイズ位置との間で移動する。そし
て、それぞれの位置に遮光板を確実に移動させるために
トグルバネが用いられ、操作部材が一定量スライド操作
されたときにトグルバネの付勢力で遮光板をパノラマ位
置またはフルサイズ位置に移動させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、操作部
材の操作方向に応じてトグルバネの付勢力を切り換える
ためには、操作部材とトグルバネとの間の連動機構の中
に、例えばフォーク状部材のように双方向からトグルバ
ネを押動できるようにする連結部材を設け、そのフォー
ク状をした部分にトグルバネを変形させるためのピンを
係合させる必要がある。ところが、このような連動機構
では、遮光板がそれぞれの位置で安定状態を保ち得るた
め、まず遮光板がいすれかの位置にあるかを確認し、そ
の位置に対応して操作部材を位置決めしてからでないと
組立を行ってゆくことができず、作業が煩雑でコストア
ップになるという欠点がある。
【0005】また、製造時に予めフイルムが装填され、
使用後にはフイルムを取り出すことなく現像所に回収さ
れるレンズ付きフイルムユニットでは、通常のカメラよ
りもさらにローコスト化しなくてはならない。したがっ
て、レンズ付きフイルムユニットに露光画面切替え装置
を組み込むにあたり、上記のようなトグルバネを用いた
装置を用いるのでは自動組立も難しく、大幅なコストア
ップになることが避けられない。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、トグルバネを用いずに露光画面切
替え装置を構成してローコスト化を図るとともに、遮光
枠の切替えが確実で操作性にも優れた露光画面切替え装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、第1アスペクト比の視野範囲をもった
ファインダの光路内に挿脱され、挿入時には第1アスペ
クト比よりも視野範囲が狭く、かつアスペクト比が第1
アスペクト比よりも大きい第2アスペクト比の視野範囲
を与える視野枠体と:露光枠の前面で前記第1アスペク
ト比の露光画面を画定する位置と前記第2アスペクト比
の露光画面を画定する位置との間で可動の一対の遮光板
と:これらの遮光板を第1アスペクト比の露光画面に画
定する位置に向けて付勢するバネと前記視野枠体をファ
インダの光路内に挿入することに連動し、前記一対の遮
光板を、第2アスペクト比の露光画面を画定する位置に
移動させる連動機構と:前記視野枠体に係脱するクリッ
ク機構とを備えたものである。
【0008】これによれば、付勢手段が第1アスペクト
比の露光画面を画定する方向に一対の遮光板を付勢して
いるため、一対の遮光板、連動機構、及び視野枠体との
連結が片当たりの構造でよい。このため、各部品の形状
が複雑になることはなく、組立も簡単となる。
【0009】ところで、付勢手段によって視野枠体もフ
ァインダの光路から脱する方向に向けて付勢されてい
る。このため、視野枠体の挿入量が不十分であると、第
2アスペクト比の露光画面を画定する位置まで遮光板が
可動しない恐れがある。そこで、視野枠体をバネの付勢
に抗して挿入位置に保持させるために、視野枠体に係脱
するクリック機構を設けたものである。
【0010】
【実施例】図2に示すレンズ付きフイルムユニット2
(以下、「フイルムユニット」と称す。)は、画面サイ
ズ切替え用の操作摘み3をスライド操作することによ
り、フイルムの画面サイズをフルサイズとパノラマサイ
ズとの何れか一方に選択して撮影が行える。このフイル
ムユニット2は、ユニット本体を外ケース4で包んだ構
成となっており、外ケース4には、撮影レンズ5、シャ
ッタボタン6、操作摘み3、ストロボスイッチ7、巻き
上げノブ8、ファインダー9、充電完了ランプ確認窓1
0、撮影枚数表示窓11、及びストロボ発光窓12等を
外部に露呈させるための開口が設けられている。
【0011】図3及び図4に示すように、ユニット本体
は、本体基部14の背面に後カバー15が、また前面に
ストロボユニット16、メカユニット17が着脱自在に
取り付けられ、これらの上、前、及び両側面を覆うよう
に前カバーユニット18が着脱自在に被着される。メカ
ユニット17は、露光画面切替え機構19と撮影レンズ
5を備えた露光付与機構20とからなる。
【0012】本体基部14には、光軸5aの上に露光枠
21が一体成形されており、露光枠21を挟んだ両側に
パトローネ室22とフイルムロール室23とが一体成形
されている。パトローネ室22とフイルムロール室23
との内部には、国際標準規格(ISO:1007−19
79年版)で規定された135タイプのパトローネ付き
フイルム24が装填され、後カバー15とで光密に収納
される。
【0013】露光枠21は、フルサイズよりも僅かに大
きい大きさで形成されており、背面に設けたフイルム支
持面25とともにフイルム給送方向に対して背面側に凸
となるように湾曲した形状となっている。また、フイル
ム支持面25に対峙する後カバー15には、フイルム支
持面25と同じに湾曲したフイルム規制面26が形成さ
れている。そして、露光枠21には、前面にメカユニッ
ト17が爪結合等で着脱自在に取り付けられる。
【0014】ストロボユニット16は、ストロボ発光部
27、電池28、及びX接点29等が設けられており、
詳しくは後述する前カバー34に一体成形された弾性自
在なストロボスイッチ7を押圧操作することにより接点
板30を介してストロボ基板16aの回路が閉じられ、
メインコンデンサ31に充電が開始される。メインコン
デンサ31の充電が完了すると充電完了ランプ32が点
滅し、シャッタ羽根の作動に連係してX接点29がON
するとトリガー信号が送出される。このトリガー信号が
得られることによりストロボ発光窓12を介してストロ
ボ発光部27からストロボ光が照射される。
【0015】前カバーユニット18は、図5に示すよう
に、前カバー34、操作板35、及びカバー板36とか
ら構成されている。前カバー34には、ファインダー対
物窓37やストロボ発光窓12の他に、シャッタボタン
6等が一体成形されている。ファインダー対物窓37の
前面には、操作板35がフイルム給送方向に沿ってスラ
イド移動自在に組み込まれる。操作板35には、パノラ
マ視野枠38と操作摘み3とが一体に設けられている。
パノラマ視野枠38は、ファインダー9の視野範囲をパ
ノラマサイズと同じアスペクト比に規定する大きさで形
成さている。またカバー板36には、ファインダー光軸
39の上でフルサイズと同じアスペクト比に規定するフ
ルサイズ視野枠40と、操作摘み3を移動自在に外部に
露呈させるための長穴開口41とが一体に設けられてい
る。
【0016】操作板35は、操作摘み3を長穴開口41
内でスライド操作することによって、パノラマ視野枠3
8がファインダー光軸39の上に位置したパノラマ撮影
位置とこれから退避した通常撮影位置との間でスライド
移動自在に組み込まれる。これらの位置では、操作板3
5の両サイド下部に一体に設けた切り欠き42,43と
前カバー34に一体に設けたクリック爪44,45とが
クリック結合する。
【0017】詳しくは図6に示すように、切り欠き4
2,43は、逆V字型の形状で形成されている。そし
て、切り欠き42,43がクリック爪44,45に容易
に入り込めるように、操作板35の両サイド下部と切り
欠き42,43との間の縁が緩やかに傾斜した案内面4
2a,43aとなっており、またクリック爪44,45
を弾性自在とするために、これらの下方に開口44a,
45aを形成している。
【0018】操作板35には、後方に突出したカム板4
6が一体に形成されている。カム板46は、前カバー3
4の開口を介して詳しくは後述する中間レバー80の突
起部35aに当接する。なお、操作板35の移動量を少
なくするために、操作板35の片端のエッジ47は、フ
ルサイズ位置の際にファインダー視野範囲を塞がないよ
うに切り欠いた断面形状となっている。
【0019】メカユニット17は、図7に示すように、
撮影レンズ5を透過した被写体光だけを露光枠21に導
くための暗箱50に露光画面切替え機構19や露光付与
機構20等を組み込んだ構成となっている。暗箱50に
は、上面に2つの軸51,52と軸受開口53とが一体
に形成されており、これらに露光付与機構20のうちの
フイルム巻き止め機構とフイルムカウンタ機構等が組み
込まれる。
【0020】軸51には、シャッタ駆動レバー54と撮
影枚数表示板55とが回動自在に挿入され、最後に止め
輪56で抜け止めされる。また、軸52には、バネ57
と係止レバー58とが回動自在に挿入され、最後に止め
輪59で抜け止めされる。これらの軸51,52は、止
め輪56,59よりも僅かに突出する長さとなってい
る。
【0021】軸受開口53には回転部材60が挿入され
る。回転部材60は、中央部分に巻き止めカム60a、
シャッタチャージカム60b、下方に突出した軸60
c、及び上方に突出した一歯ギヤ60dとが一体に形成
されている。軸60cは、暗箱50の内部に配置された
従動スプロケット61に係合し、これに従動スプロケッ
ト61の回転が伝達される。一歯ギヤ60aには、撮影
枚数表示板55の外周に形成された歯55aが噛合す
る。従動スプロケット61は、巻き上げノブ8のフイル
ム巻き上げ操作によって、パトローネ24bの巻芯が回
動し、フイルム24aが1コマ分の長さだけ移送される
と一回転する。
【0022】バネ57は、一端57aがシャッタ駆動レ
バー54の他端54bに係合しており、軸51を中心に
シャッタ駆動レバー54を反時計方向に付勢している。
またバネ57の他端57bは係止レバー58の立ち下が
り片58bに係合し、係止レバー58を軸52を中心に
時計方向に付勢している。シャッタチャージカム60b
には、シャッタ駆動レバー54の一端54aが当接して
おり、スプロケットの回転によりシャッタ駆動レバー5
4をバネ57の付勢に抗してチャージ位置に向けて回転
させる。
【0023】巻き止めカム60aの外周には溝60eが
形成されている。この溝60eにはフイルムが1コマ送
りされたときに、係止レバー58の爪部58aが嵌入す
る。この嵌入により係止レバー58が、従動スプロケッ
ト61の回転をロックする。係止レバー58の爪部58
aが溝60eに嵌入する際には、係止レバー58が時計
方向に僅かに回転する。この回転により、係止レバー5
8の突条部58cがシャッタ駆動レバー54の立ち上が
り片54cに係合し、シャッタ駆動レバー54をチャー
ジ位置で保持する。このとき、係止レバー58のロッド
爪58dが巻き上げノブ8の外周に係合し、巻き上げ操
作を阻止する。なお、従動スプロケット61の一回転に
よって一歯ギヤ60dが撮影枚数表示板55を1目盛り
分歩進させる。
【0024】シャッタボタン6の押圧操作によって係止
レバー58が軸52を中心に反時計方向に回転する。こ
の回転により突条部58cが立ち上がり片54cから外
れ、シャッタ駆動レバー54がバネ57の付勢によって
軸51を中心に反時計方向に回転し、シャッタ駆動レバ
ー54の蹴飛ばしアーム54dが詳しくは後述するシャ
ッタ羽根64を蹴飛ばす。
【0025】暗箱50の前面には、光軸5aと平行に軸
63が形成されている。この軸63には、クランク形状
をしたシャッタ羽根64が回動自在に軸着される。シャ
ッタ羽根64は、バネ65の付勢により光軸5a上に設
けた開口50aを遮蔽する位置と、シャッタ駆動レバー
54の蹴飛ばしにより開口50aから退避する位置との
間で回動する。
【0026】シャッタ羽根64の前面には、シャッタカ
バー66が取り付けられ、シャッタ羽根64が光軸5a
の方向に揺動することが防止される。このシャッタカバ
ー66には、光軸5a上に絞り開口66aが形成されて
おり、これを取り囲むように鏡筒66bが一体に形成さ
れている。この鏡筒66b内には、撮影レンズ5を構成
する後玉レンズ67及び前玉レンズ68と、これらの間
に挟装されるスペーサ69とが挿入され、最後にレンズ
カバー70が被せられる。
【0027】暗箱50の上部右側には、凹型の保持枠7
1が一体に形成されている。この保持枠71には対物レ
ンズ72と接眼レンズ73とからなる逆ガリレオ式のフ
ァインダーレンズが着脱自在に挿入され、天板74が上
方に被せられる。この天板74は、対物レンズ72と接
眼レンズ73とを保持枠71に押さえ付けるためのもの
である。なお、これらのファインダーレンズは、前カバ
ー34の対物窓37と後カバー15の接眼窓75との間
に配置される。
【0028】天板74は、図8に示すように、透明なプ
ラスチック材料で形成されており、これには孔75、円
弧壁77、及び凸レンズ79とが一体に設けられてい
る。孔75には軸51が係合し、また円弧壁77は巻き
止めカム60aの外周に摺接され、回転部材60を回動
自在に支持する。これにより、軸51及び回転部材60
とが予め定められた間隔で支持される。凸レンズ79
は、撮影枚数表示板55の上面に表示された枚数表示の
上方に配置され、撮影枚数表示窓11から認識される枚
数表示を拡大して視認させる。
【0029】図9に露光画面切替え機構19の要部を示
す。露光画面切替え機構19は、大別して中間レバー8
0、捩じりバネ81、クランクレバー82、バネ83、
及び上下遮光板84,85とから構成されている。中間
レバー80は、天板74の上面に植設された軸86を中
心に回動自在に設けられている。この中間レバー80
は、操作板35のカム板46に摺接する突起部80aと
下突出片80bとが一体に形成されており、捩じりバネ
81により突起部80aがカム46に当接する方向(同
図に示す時計方向)、すなわち、操作板35を通常撮影
位置に向けて移動する方向に付勢されている。
【0030】クランクレバー82は、一端にピン82a
が、また他端に軸受部82bがそれぞれ設けられてい
る。ピン82aには、操作板35をパノラマ撮影位置に
向けて操作したときに前記下突出片80bが片当たりす
る。軸受部82bは、暗箱50に設けた軸受開口89を
介して上遮光板83を枢支し、圧入ピン85によって上
遮光板83と一体に連結される。
【0031】暗箱50は、下部が電池28の輪郭に沿っ
た曲線形状となっており、撮影レンズ5から入射する被
写体光を露光枠21に導くために、光軸5aに沿った前
面及び背面に、被写体光を通過させるための開口87,
88がそれぞれ設けられている。暗箱50には、光軸5
aを挟んだ両側面に貫通穴である軸受開口89及び軸受
穴90〜92がそれぞれ一体に形成されており、これら
の軸受開口89及び軸受穴90が上遮光板83の、また
軸受穴91,92が下遮光板84の回動中心となる。
【0032】これらの軸受穴90〜92が形成された暗
箱50の外側には、これらの軸受穴90〜92を取り囲
むように筒条突起部90a,91a,92a(図5参
照)が一体に形成されている。筒条突起部90a,91
a.92aは、軸受穴90〜92と詳しくは後述する上
下遮光板83,84の軸部83b,84c,84dとの
隙間から暗箱50の内部に入射するよけいな光を確実に
遮断している。さらに軸受穴90〜92を設けた暗箱5
0の内部の左右側面には、上下遮光板83,84をパノ
ラマ位置に位置決めするための一対のストッパ93,9
4がそれぞれ一体に設けられている。
【0033】上遮光板83は、前側の両サイドに軸部8
3a,83bがそれぞれ一体に設けられており、後側の
エッジ83cがフイルム支持面25と同じに湾曲した形
状となっている。軸部83a,83bは、これらの間に
切欠き部が設けられており、弾性変形されて軸受穴8
9,90にスナップ結合される。また切欠き部とエッジ
83cとの間には、切欠き部から入射するよけいな光を
遮断するための遮蔽壁83dが一体成形されている。光
軸5aに対峙する上遮光板83の面には、図1及び図1
1に示すように、内面反射を防ぐために、フイルム給送
方向に沿って複数の断面鋸歯状の遮光溝83fが一体に
形成されている。
【0034】下遮光板84には、前端側の両サイドに軸
部84c,84dがそれぞれ設けられている。軸部84
c,84dは、これらの内側に切り欠き部がそれぞれ形
成されており、弾性変形させて軸受穴91,92にスナ
ップ結合される。そして、下遮光板84は、上遮光板8
3の回動に連動して撮影光路内に突出したパノラマ位置
とこれから下方に退避したフルサイズ位置との間で回動
する。
【0035】下遮光板84は、内面反射によるフレアを
確実に防止するために、暗箱50の底面に沿った曲線形
状となっており、エッジ84eが上方に向けてL字曲げ
された断面形状となっている。このエッジ84eは、水
平方向に沿ってフイルム支持面25と同じに湾曲した形
状となっている。また、軸部84c,84dには、切り
欠き部からフイルム面に入射するよけいな光を遮断する
ために一対の袋状の遮断壁84fがそれぞれ一体成形さ
れている。
【0036】上遮光板83には、クランクレバー82の
回転を下遮光板84に伝達させるための連結ピン83e
が設けられている。この連結ピン83eには、下遮光板
84の突出片84aが当接している。この突出片84a
は、バネ95によって連結ピン83eに当接する方向に
向けて付勢されている。またこのバネ95は、上下遮光
板83,84をフルサイズ位置に向けて回転させる方向
にも付勢している。したがって、操作板35がパノラマ
撮影位置に操作された際には、クランクレバー82の回
転によって上遮光板83がパノラマ位置に回転し、この
回転により連結ピン83eが突出辺84aを押圧し、下
遮蔽板84をパノラマ位置に回転させる。また、操作板
35が通常撮影位置に操作された際には、バネ95の付
勢により上下遮光板83,84がフルサイズ位置に各々
回転される。なお、突出片84aには、連結ピン83e
から受ける押圧を吸収するために、スリット84bが設
けられている。また、暗箱50の内部には、通常撮影の
際にフレアの防止を図るための遮光枠96が取り付けら
れている。
【0037】操作板35をパノラマ撮影位置に操作した
時には、操作板53に捩じりバネ81とバネ95との付
勢力が加わる。この付勢力は、操作板35を前方と通常
撮影位置とに向けて押す方向に加わるが、通常撮影位置
に押す方向に対してはクリック爪45と切り欠き43と
のクリック結合によって阻止されている。
【0038】一方、操作板35を前方に押す付勢力が加
わると、カバー板36が前カバー34の前面に着脱自在
に取り付けられているため、前方に向けてカバー板36
が変形し、この変形の分だけ操作板35も前方に向けて
僅かに移動してしまう。このため、上下遮光板83,8
4をパノラマ位置に回転させる分だけの中間レバー80
の回転が得られず、上下遮光板83,84が正しいパノ
ラマ位置にセットされない場合がある。そこで、図1に
示すように、前カバー34には、パノラマ撮影位置の際
に、操作板35に設けた受け溝35aに係合し、操作板
35の前方への移動を阻止する押さえリブ34aが一体
に設けられている。
【0039】次に上記実施例の作用を説明する。フイル
ムユニット2は防湿袋に収納された形態で提供されてお
り、この防湿袋から取り出した状態は、図10に示すよ
うに、上・下遮光板83,84がストッパー93,94
に当接したパノラマ位置の状態となっているため、フイ
ルム24aに露光する画面サイズがパノラマサイズとな
っている。また、接眼窓75から覗くと、操作板35の
パノラマ視野枠38でファインダー視野範囲がパノラマ
サイズに相似した視野範囲に制限されている。
【0040】このような状態の際には、操作板35に捩
じりバネ81とバネ95との付勢力が加わっている。こ
の付勢力は、操作板35を前方と通常撮影位置との方向
に作用する。通常撮影位置に押す方向に対してはクリッ
ク爪45と切り欠き43とのクリック結合によって阻止
されている。また、前方に押す方向に対しては、操作板
35に設けた受け溝35aに操作板35の押さえリブ3
4aが係合しているから、操作板35の前方への移動が
阻止されている。これにより、操作板35が正しいパノ
ラマ撮影位置の状態で維持される。
【0041】撮影を行う場合には、先ず、巻き上げノブ
8を回してフイルム巻き上げ操作を行う。このフイルム
巻き上げ操作に連動してフイルム24aが移送され、こ
のフイルムの移送に連係して従動スプロケット61が図
6において反時計方向に回転する。従動スプロケット6
1の回転により、シャッタチャージカム60bがシャッ
タ駆動レバー54を時計方向に回転させる。
【0042】フイルムが1コマ送りされたときに、係止
レバー58の爪部58aが溝60eに嵌入し、従動スプ
ロケット61の回転が阻止されて、フイルム24aの巻
き上げが阻止される。このとき、係止レバー58が時計
方向に僅かに回転し、係止レバー58の突条部58cが
シャッタ駆動レバー54の立ち上がり片54cに係合
し、シャッタ駆動レバー54をチャージ位置で保持す
る。そして、従動スプロケット61の一回転によって一
歯ギヤ60dが撮影枚数表示板55を1目盛り分歩進さ
せる。なお、撮影枚数表示窓11を覗くと、天板77の
凸レンズ79によって枚数表示が拡大されて視認できる
ため、非常に見やすくなっている。
【0043】巻き上げ操作完了後、撮影者は、接眼窓7
5から覗きフレーミングを行いながら、ストロボスイッ
チ7を押圧する。この押圧操作によって電池28の電源
がストロボユニット16の回路に供給され、高電圧がメ
インコンデンサ31に充電される。メインコンデンサ3
1の充電が完了すると、充電ランプ32が点滅する。こ
の点滅を確認した後に撮影を行う。
【0044】撮影は、シャッタボタン6の押圧操作によ
って行う。この操作によってシャッタボタン6が係止レ
バー58の立ち下がり片58bを押圧し、係止レバー5
8が反時計方向に回転する。係止レバー58の回転によ
り突条部58cと立ち上がり片54cとの係合が解除さ
れ、シャッタ駆動レバー54がバネ57の付勢により反
時計方向に回転される。シャッタ駆動レバー54の回転
途中でこれの蹴飛ばしアーム54dがシャッタ羽根64
を蹴飛ばす。この蹴飛ばしによってシャッタ羽根64は
軸63を中心に一往複揺動する。この一往複揺動の間
に、シャッタ羽根64がX接点29をONさせる。X接
点29のONによりストロボ発光部27からストロボ光
が照射される。
【0045】ストロボ光に照明された被写体光は、撮影
レンズ5を透過して上下遮光板83,84で遮光され、
フイルム24aにパノラマサイズの画面で露光が行われ
る。このとき、暗箱50の筒状突起90〜92が軸受穴
90〜92と上下遮光板83,84の軸部83b,84
c,84dとの隙間から暗箱50の内部に進入する光を
確実に遮断する。また、光軸5aに対峙する上遮光板8
3の面には、フイルム給送方向に沿って複数の断面鋸歯
状の遮光溝83fが設けられ、さらに、下遮光板84の
面はふところが深い断面形状となっているから、内面反
射が確実に防止される。
【0046】フルサイズの露光画面で撮影を行う場合に
は、操作摘み3を図9において右方向に沿ってスライド
移動させる。これにより、クリック爪45が弾性変形す
るから、操作板35の切り欠き43と前カバー34のク
リック爪45との結合をスムーズに解除することが可能
となる。これらの結合が解除されると、捩じりバネ81
が中間レバー80を時計方向に向けて付勢しているた
め、操作板35がスムーズに通常撮影位置に向けて自然
に移動する。そして、操作板35はクリック爪44に当
接した状態で停止する。
【0047】その後、撮影者は、クリック感が得られる
まで操作板35をスライド移動させる。このとき、操作
板35の縁が案内面42a,43aとなっているから、
容易に切り欠き42をクリック爪44に係合させること
ができる。これにより、ファインダー光軸39からパノ
ラマサイズ視野枠38が退避した状態となる。
【0048】操作板35が通常撮影位置となった際に
は、中間レバー80がバネ81の付勢により軸86を中
心に時計方向に回転する。また、中間レバー80の回転
によりクランクレバー82は、バネ95の付勢により軸
受け部82dを中心に図9に示す反時計方向に回転す
る。これにより上遮光板83が軸83a,83bを中心
に反時計方向に回転し、下遮光板84も軸84c,84
dを中心に時計方向に回転して、図11に示すフルサイ
ズ位置の状態となる。この状態は、上下遮光板83,8
4が暗箱50の内壁に当接してフルサイズ画面が正確に
決められている。
【0049】その後、前述したと同じにフイルム巻き上
げ操作を行った後に、接眼窓75から覗いてフレーミン
グを行う。このときのファインダ視野範囲は、フルサイ
ズ視野枠40でフルサイズに応じた視野範囲に規定され
ている。そして、シャッタボタン6の押圧操作によって
前述したと同じに露光が行われる。以下同様に操作摘み
3をフルサイズ撮影位置とパノラマ撮影位置とのいずれ
か一方に選択操作しながら撮影を行っていく。
【0050】ところで、操作摘み3をパノラマ撮影位置
にセットしたときにクリック感が得られないまま撮影を
行う場合がある。このようなパノラマ撮影位置への操作
量が不十分の場合には、上下遮光板83,84をパノラ
マ位置に回転させる分だけの回転量が中間レバー80に
得られないため、上下遮光板83,84で正確なパノラ
マ画面を画定できない。しかしながら、本実施例では、
捩じりバネ81の付勢により中間レバー80を操作板3
5を通常撮影位置に向けて移動させ、また、バネ95の
付勢により上下遮光板83,84をフルサイズ位置に回
転させるため、パノラマ撮影位置への操作量が不十分の
場合にはフルサイズの露光画面で撮影が行われるように
なっている。
【0051】全てのコマの撮影が終了するとフイルムユ
ニット2は、そのまま現像所に提出される。現像所で
は、露光済のフイルム24aを収納したパトローネ24
bを取出す。このときパトローネ24bに混在フイルム
である故を示す表示を施しておけば、現像所での作業が
簡便になる。
【0052】取り出されたパトローネ24bは、フイル
ムプロセサで現像処理された後、ノッチャー・パンチャ
ーでコマサイズ等を検定する。この検定では、パノラマ
サイズコマとの区別するために、フルサイズコマにノッ
チを施す。このとき、パノラマサイズのコマが約13×
36mmの矩形サイズとなっているから、このコマサイ
ズを検出しながら行う。そして、検定されたネガフイル
ムは、スキャナーにセットされ、ここで、ノッチ付きの
コマ、すなわちフルサイズコマだけの画像を読み取り、
プリント時に適正な露光量とするための各コマの補正量
を算出する。補正データは、コマ番号に対応付けされて
LSIカードに書き込まれる。スキャナーでの作業が終
了すると、LSIカードとともにネガフイルムは、プリ
ンタプロセサにセットされる。ここでは、連続的にフル
サイズコマだけをプリント処理し、89×127mmの
プリント写真が得られる。
【0053】次に、ネガフイルムは、LSIカードとと
もに再びスキャナーにセットされ、パノラマサイズのコ
マだけ読み取って適正な露光量とするための補正量が算
出される。そして、LSIカードとともにネガフイルム
は、プリンタプロセサにセットされ、連続的にパノラマ
サイズコマだけがプリントされる。これにより、89×
254mmのサイズとなったプリント写真が得られる。
このときプリンタのプリント倍率と、印画紙及びペーパ
ーマスクのサイズとが変更される。なお、フルサイズコ
マから印画紙に引き伸ばすプリント倍率は約3.5倍で
あり、パノラマサイズコマから印画紙に引き伸ばすプリ
ント倍率は約7倍である。このようにプリント処理を行
った後に、ユーザーにプリント写真とネガフイルムとを
返却する。そして、空のフイルムユニット2は工場に回
収されリサイクルされる。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、付勢手段によって一対の遮光板を第1アスペクト
比の露光画面を画定する方向に付勢させたから、一々遮
光板の位置を確認し、その位置に対応して操作部材を位
置決めする作業が省略でき、簡単な組立となり、容易に
自動組立を行える効果がある。さらに、視野枠体を挿入
位置に係止するクリック機構を設けたから、一対の遮光
板を第2アスペクト比の露光画面を画定する位置に確実
に可動させることができ、視野枠体の操作が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】前カバー、操作板、及びカバー板との要部を示
す斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの要部を示す分解
斜視図である。
【図4】レンズ付きフイルムユニットの断面図である。
【図5】前カバーユニットを示す分解斜視図である。
【図6】前カバーに組み込んだ操作板の正面図である。
【図7】メカユニットの分解斜視図である。
【図8】メカユニットの要部を示す概略説明図である。
【図9】露光画面切替え機構を示す分解斜視図である。
【図10】上下遮光板のパノラマ位置の状態を示す説明
図である。
【図11】上下遮光板のフルサイズ位置の状態を示す説
明図である。
【符号の説明】
3 操作摘み 35 操作板 34 前カバー 38 パノラマ開口 42,43 切り欠き 44,45 クリック爪 80 中間レバー 81 捩じりバネ 83 上遮光板 84 下遮光板 95 バネ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1アスペクト比の視野範囲をもったフ
    ァインダの光路内に挿脱され、挿入時には第1アスペク
    ト比よりも視野範囲が狭く、かつアスペクト比が第1ア
    スペクト比よりも大きい第2アスペクト比の視野範囲を
    与える視野枠体と、 露光枠の前面で前記第1アスペクト比の露光画面を画定
    する位置と前記第2アスペクト比の露光画面を画定する
    位置との間で可動の一対の遮光板と、 これらの遮光板を第1アスペクト比の露光画面に画定す
    る位置に向けて付勢するバネと、 前記視野枠体をファインダの光路内に挿入することに連
    動し、前記一対の遮光板を、第2アスペクト比の露光画
    面を画定する位置に移動させる連動機構と、 前記視野枠体に係脱するクリック機構とを備え、 前記クリック機構により視野枠体を挿入位置で係止する
    ことによって、前記一対の遮光板が前記バネの付勢に抗
    して第2アスペクト比の露光画面を画定する位置に保持
    されるようにしたことを特徴とする露光画面切替え機
    構。
JP26758793A 1993-10-26 1993-10-26 露光画面切替え装置 Pending JPH07120810A (ja)

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