JP3121186B2 - 露光画面切替え装置 - Google Patents

露光画面切替え装置

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JP3121186B2
JP3121186B2 JP05275610A JP27561093A JP3121186B2 JP 3121186 B2 JP3121186 B2 JP 3121186B2 JP 05275610 A JP05275610 A JP 05275610A JP 27561093 A JP27561093 A JP 27561093A JP 3121186 B2 JP3121186 B2 JP 3121186B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光画面切替え装置に
関し、更に詳しくは、操作部材を操作することにより、
一対の遮光板で露光画面を切り換える露光画面切替え装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、プリントの横辺を縦辺に比べて2
倍以上長い比率に変えてワイドなパノラマプリントを作
成するためのパノラマカメラが提供されている。このパ
ノラマカメラの中には、例えば本出願人から特願平4−
153710号に提案されているように、1本のフイル
ムの撮影途中でも露光画面をフルサイズとパノラマサイ
ズとに切り替えるものがある。
【0003】このような途中切り替え可能なカメラが多
数提供される背景には、現在のラボ業界において、1本
のフイルムの中にフルサイズコマとパノラマサイズコマ
とが混在した写真フイルム(以下、「混在フイルム」と
称す。)に対しては、フルサイズコマだけの写真フイル
ムと区別し、混在フイルムの各コマサイズを自動的に検
知して、プリント種別のマークを施す検定を行い、プリ
ントの際に一々プリント倍率やマスクのサイズを変更す
ることなく、フルサイズコマとパノラマサイズとのコマ
を別々に効率良くプリントするようにした写真プリント
システムが確立されているためである。
【0004】前記出願による露光画面切替え機構は、操
作部材をスライド操作することにより、連動機構を介し
て暗箱内で一対の遮光板が撮影光路に入り込むパノラマ
位置とこれから退避したフルサイズ位置との間で移動す
る。そして、それぞれの位置に遮光板を確実に移動させ
るためにトグルバネが用いられ、操作部材が一定量スラ
イド操作されたときにトグルバネの付勢力で遮光板をパ
ノラマ位置またはフルサイズ位置に移動させるようにし
ている。
【0005】上記のように、操作部材の操作方向に応じ
てトグルバネの付勢力を切り換えるためには、操作部材
とトグルバネとの間の連動機構の中に、例えばフォーク
状部材のように双方向からトグルバネを押動できるよう
にする連結部材を設け、そのフォーク状をした部分にト
グルバネを変形させるためのピンを係合させる必要があ
る。ところが、このような連動機構では、遮光板がそれ
ぞれの位置で安定状態を保ち得るため、まず遮光板がい
すれかの位置にあるかを確認し、その位置に対応して操
作部材を位置決めしてからでないと組立を行ってゆくこ
とができず、作業が煩雑でコストアップになるととも
に、トグルバネの移動スペースの分だけ大型化する。そ
こで、引っ張りバネで一対の遮光板をフルサイズ位置に
画定する方向に付勢させて、一対の遮光板、連動機構、
及び視野枠体との連結を片当たり構造とするのが望まし
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一対の
遮光板、連動機構、及び視野枠体との連結を片当たり構
造した場合には、これらの各部品の僅かなガタの為に、
一対の遮光板をパノラマ位置に正確に位置決めできない
恐れがある。一対の遮光板を正確にパノラマ位置に位置
決めしないと、現像所での検定の際にパノラマサイズの
コマと判断しないで、フルサイズのコマと判断する恐れ
があり、フルサイズのコマと判断すると、プリント時に
プリント倍率や印画紙送り量をフルサイズと同じにして
プリントしてしまい、失敗したプリント写真が大量に発
生する恐れがある。また、コンパクト化を図ったレンズ
付きフイルムユニットに前述した露光画面切替え機構を
内蔵させる場合には、いかに露光画面切替え機構のコン
パクト化を図ることが問題となる。したがって、前述し
た引っ張りバネを暗箱の外部に配置するとコンパクト化
の障害となる。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、一対の遮光板を正確にパノラ
マ位置に位置決めして、現像所でのプリント作業の品質
の向上を図り、且つコンパクト化を図った露光画面切替
え装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の露光画面切替え装置では、操作部材の移動
を前記一方の遮光板に伝達して遮光板を移動させる連動
部材が、操作部材がパノラマセット位置まで移動される
前に一対の遮光板をそれぞれのストッパに当接するパノ
ラマ位置まで移動させ、引き続き操作部材がパノラマセ
ット位置に移動されることによって撓み、操作部材のオ
ーバーストローク移動を吸収するようにしたものであ
る。また、請求項2記載の露光画面切替え装置では、撮
影レンズ以降の撮影光路を通過させる暗箱に前記一対の
遮光板を配置するとともに、前記一対の遮光板を標準位
置に向けて付勢する付勢部材を備え、前記付勢部材を暗
箱内の撮影光路外に配置したものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、操作部材を標準セット位置か
らパノラマセット位置まで移動操作する手前で、一対の
遮光板がそれぞれストッパに当接してパノラマ位置に位
置決めされる。引き続き操作部材がパノラマ位置に移動
されることによって連動部材が撓む。連動部材は、撓む
ことによって操作部材のオーバーストローク移動を吸収
する。これにより、一対の遮光板は、パノラマ位置に正
確に位置決めされる。
【0010】
【実施例】図2に示すレンズ付きフイルムユニット2
(以下、「フイルムユニット」と称す。)は、画面サイ
ズ切替え用の操作摘み3をスライド操作することによ
り、フイルムの画面サイズをフルサイズとパノラマサイ
ズとの何れか一方に選択して撮影が行える。このフイル
ムユニット2は、ユニット本体を外ケース4で包んだ構
成となっており、外ケース4には、撮影レンズ5、シャ
ッタボタン6、操作摘み3、ストロボスイッチ7、巻き
上げノブ8、ファインダー9、充電完了ランプ確認窓1
0、撮影枚数表示窓11、及びストロボ発光窓12等を
外部に露呈させるための開口が設けられている。
【0011】図3、図4及び図5に示すように、ユニッ
ト本体は、本体基部14の背面に後カバー15が、また
前面にストロボユニット16、メカユニット17が着脱
自在に取り付けられ、これらの上、前、及び両側面を覆
うように前カバーユニット18が着脱自在に被着され
る。メカユニット17は、露光画面切替え機構19と撮
影レンズ5を備えた露光付与機構20、及びフイルム巻
き止め機構等から構成され、これらは一体化されてい
る。
【0012】本体基部14には、光軸5aの上に露光枠
21が一体成形されており、露光枠21を挟んだ両側に
パトローネ室22とフイルム収納室23とが一体成形さ
れている。パトローネ室22とフイルム収納室23との
内部には、国際標準規格(ISO:1007−1979
年版)で規定された135タイプのパトローネ付きフイ
ルム24が装填され、後カバー15とで光密に収納され
る。
【0013】露光枠21は、フルサイズの大きさで形成
されており、背面に設けたフイルム支持面25とともに
フイルム給送方向に対して背面側に凸となるように湾曲
した形状となっている。また、フイルム支持面25に対
峙する後カバー15には、フイルム支持面25と同じに
湾曲したフイルム規制面26が形成されている。そし
て、露光枠21には、前面にメカユニット17が爪結合
等で着脱自在に取り付けられる。
【0014】ストロボユニット16は、ストロボ発光部
27、電源電池28、及びX接点29等が設けられてお
り、前カバー34に一体成形された弾性自在なストロボ
スイッチ7を押圧操作することにより接点板30を介し
てストロボ基板16aの回路が閉じられ、メインコンデ
ンサ31に充電が開始される。メインコンデンサ31の
充電が完了すると充電完了ランプ32が点滅し、シャッ
タ羽根の作動に連係してX接点29がONするとトリガ
ー信号が送出される。このトリガー信号が得られること
によりストロボ発光窓12を介してストロボ発光部27
からストロボ光が照射される。
【0015】メカユニット17は、撮影レンズ5を透過
した被写体光だけを露光枠21に導くための暗箱50に
露光画面切替え機構19や露光付与機構20等を組み込
んだ構成となっている。詳しくは図6に示すように、暗
箱50の上部右側には、凹型の保持枠71が一体に形成
されている。この保持枠71には対物レンズ72と接眼
レンズ73とからなる逆ガリレオ式のファインダーレン
ズが着脱自在に挿入され、天板74で上方から押さえら
れる。これらのファインダーレンズは、前カバー18の
対物窓37と後カバー15の接眼窓75との間に配置さ
れる。なお、露光付与機構20やフイルム巻き止め機構
等は、特公平2−32615号に記載されている機構と
同じなので、ここでは詳しい説明を省略する。
【0016】前カバーユニット18は、操作板35と、
カバー板36と、これらを着脱自在に組み込んだ前カバ
ー34とから構成されている。前カバー34には、ファ
インダー対物窓37やストロボ発光窓12の他に、シャ
ッタボタン6等が一体成形されている。ファインダー対
物窓37の前面には、操作板35がフイルム給送方向に
沿ってスライド移動自在に組み込まれる。操作板35に
は、パノラマ視野枠38と操作摘み3とが一体に設けら
れている。パノラマ視野枠38は、ファインダー9の視
野範囲をパノラマサイズと同じアスペクト比に規定する
大きさで形成さている。またカバー板36には、ファイ
ンダー光軸39の上にフルサイズと同じアスペクト比に
規定するフルサイズ視野枠40と、操作摘み3を移動自
在に外部に露呈させるための長穴開口41とが一体に設
けられている。
【0017】操作板35は、操作摘み3を長穴開口41
内でスライド操作することによって、パノラマ視野枠3
8をファインダー光軸39の上に位置したパノラマ撮影
位置とこれから退避した標準撮影位置との間でスライド
移動自在に組み込まれる。これらの位置で、両サイド下
部に設けた切り欠き42,43と前カバー34に一体に
設けた弾性自在なクリック爪44,45とがクリック結
合する。この操作板35には、これらの位置へ移動した
際にこれに連係して後述する露光画面切替え機構19を
連動させるためのカム46が一体に設けられている。な
お、操作板35の片端のエッジ47は、標準撮影位置の
際にファインダー視野範囲を塞がないように切り欠いた
断面形状となっている。
【0018】図7に露光画面切替え機構19の要部を示
す。露光画面切替え機構19は、大別して中間レバー8
0、捩じりバネ81、クランクレバー82、バネ83、
及び上下遮光板84,85とから構成されている。中間
レバー80は、天板74の上面に植設された軸86を中
心に回動自在に設けられている。この中間レバー80
は、操作板35のカム46に摺接する突起部80aと、
クランクレバー82のピン82aに係合する下突出片8
0bとが硬質のプラスチック材料で一体に形成されてお
り、捩じりバネ81により突起部80aがカム46に当
接する方向(同図に示す時計方向)に向けて付勢されて
いる。そして、標準撮影位置からパノラマ撮影位置への
操作板35を操作した際には、操作板35のカム46
が、詳しくは後述する露光画面切替え機構19の上下遮
光板83,84が露光枠21の前面から退避した退避位
置と露光枠21の前面に入り込んでパノラマサイズの露
光画面を画定するパノラマ位置との間で移動する移動量
よりも余分に中間レバー80を移動させる形状となって
いる。
【0019】クランクレバー82は弾性自在なプラスチ
ック材料で成形さており、一端部82cにピン82a
が、また他端部82dに軸受部82bがそれぞれ一体に
設けられている。軸受部82bは、暗箱50に設けた軸
受開口89を介して上遮光板83を枢支し、圧入ピン8
5によって上遮光板83とクランクレバー82とが一体
に連結される。ピン82aは、標準撮影位置からパノラ
マ撮影位置に向けて操作板35をスライド移動した際に
中間レバー80が回転する方向に沿ってこれの下突出片
80bに片当たりしている。このピン82aを設けた一
端部82cは、一対の遮光板83,84が退避位置とパ
ノラマ位置との間で移動する移動量よりも余分に移動し
た中間レバー80の移動量を吸収するために、他端部8
2dよりも細長な形状となっている。
【0020】暗箱50は、下部が電池28の輪郭に沿っ
た曲線形状となっており、撮影レンズ5から入射する被
写体光を露光枠21に導くために、光軸5aに沿った前
面及び背面に、被写体光を通過させるための開口87,
88がそれぞれ設けられている。暗箱50には、光軸5
aを挟んだ両側面に貫通穴である軸受開口89及び軸受
穴90〜92がそれぞれ一体に形成されており、これら
の軸受開口89及び軸受穴90が上遮光板83の、また
軸受穴91,92が下遮光板84の回動中心となる。
【0021】これらの軸受穴90〜92が形成された暗
箱50の外側には、これらの軸受穴90〜92を取り囲
むように筒条突起部90a,91a,92a(図3参
照)が一体に形成されている。筒条突起部90a,91
a,92aは、軸受穴90〜92と詳しくは後述する上
下遮光板83,84の軸部83b,84c,84dとの
隙間から暗箱50の内部に入射しようとする光を確実に
遮断している。さらに軸受穴90〜92を設けた暗箱5
0の内部の左右側面には、上下遮光板83,84をパノ
ラマ位置に位置決めするための一対のストッパ93,9
4がそれぞれ一体に設けられている。
【0022】上遮光板83は、弾性自在なプラスチック
材料で成形されており、前側の両サイドに軸部83a,
83bがそれぞれ一体に設けられており、後側のエッジ
83cがフイルム支持面25と同じに湾曲した形状とな
っている。軸部83a,83bは、これらの間に切欠き
部が設けられており、弾性変形させて軸受穴89,90
にスナップ結合される。また切欠き部とエッジ83cと
の間には、切欠き部から入射するよけいな光を遮断する
ための遮蔽壁83dが一体成形されている。
【0023】上遮光板83には、クランクレバー82の
回動を下遮光板84に伝達させるための連結ピン83e
が設けられている。この連結ピン83eには、下遮光板
84の突出片84aが当接する。そして、引っ張りコイ
ルバネ95によって突出片84aは、連結ピン83eに
当接する方向、すなわち、退避位置に向けて上下遮光板
83,84を付勢している。暗箱50の内部には、標準
撮影の際にフレアの防止を図るための遮光枠96が取り
付けられている。前記バネ95は、暗箱50の内部で遮
光枠96と露光枠21とを結ぶ直線範囲よりも外側に配
置され、コンパクト化を寄与している(図5参照)。さ
らに、突出片84aには、連結ピン83eから受ける押
圧を吸収するために、スリット84bが設けられてい
る。
【0024】下遮光板84は弾性自在なプラスチック材
料で成形されており、これには、前端側の両サイドに軸
部84c,84dが、また前述した突出片84aがそれ
ぞれ一体に設けられている。軸部84d,84dは、こ
れらの内側に切り欠きがそれぞれ形成されており、弾性
変形させて軸受穴91,92にスナップ結合される。そ
して、下遮光板84は、上遮光板83の回動に連動して
撮影光路内に突出したパノラマ位置とこれから下方に退
避した退避位置との間で回動する。
【0025】下遮光板84は、内面反射によるフレアを
確実に防止するために、暗箱50の底面に沿った曲線形
状となっており、エッジ84eが上方に向けてL字曲げ
された断面形状となっている。このエッジ84eは、水
平方向に沿ってフイルム支持面25と同じに湾曲した形
状となっている。また、軸部84c,84dには、切り
欠き部からフイルム面に入射するよけいな光を遮断する
ために一対の袋状の遮断壁84fがそれぞれ一体成形さ
れている。なお、図7では、図面の煩雑化を防止するた
めに、露光付与機構20を省略している。
【0026】次に上記実施例の作用を説明する。フイル
ムユニット2は防湿袋に収納された形態で提供されてお
り、この防湿袋から取り出した状態は、図1(A)に示
すように、操作板35がパノラマ撮影位置の状態となっ
ており、一対の遮光板83,84が露光枠21の前面で
パノラマサイズを画定している。しかも、操作板35の
カム46が一対の遮光板83,84が退避位置とパノラ
マ位置との間で移動する移動量よりも中間レバー80の
移動量を余分に移動させるため、クランクレバー82の
一端部82cが撓んで各部品のガタの余裕以上の余分な
移動量を吸収している。したがって、上遮光板83はス
トッパー93に確実に当接したパノラマ位置の状態とな
っている。さらに、上遮光板83の連結ピン83eによ
って突出片84aがオーバーストロークされており、こ
のオーバーストロークを突出片84eの撓み、及びスリ
ット84bとで吸収し、下遮光板84がストッパー94
に当接したパノラマ位置の状態に正確に位置決めされて
いる。
【0027】撮影を行う場合には、先ず、巻き上げノブ
8を回してフイルム巻き上げ操作を行う。このフイルム
巻き上げ操作に連動してフイルム24aが移送され、1
コマ分の移送が完了した時点でフイルム巻き止め機構が
作動し、巻き上げノブ8の操作がロックされるととも
に、シャッタ機構のチャージが行われる。
【0028】巻き上げ操作完了後、撮影者は、接眼窓7
5から覗きフレーミングを行うと、操作板35のパノラ
マ視野枠38によってファインダー視野範囲がパノラマ
サイズのアスペクト比に相似した視野範囲となってい
る。そして、ストロボスイッチ7を押圧する。この押圧
操作によって電池28の電源がストロボユニット16の
回路に供給され、高電圧がメインコンデンサ31に充電
される。メインコンデンサ31の充電が完了すると、充
電ランプ32が点滅する。この点滅を確認した後に撮影
を行う。
【0029】撮影は、シャッタボタン6の押圧操作によ
って行う。この操作によってシャッタ機構が作動してシ
ャッタ羽根が一往複開閉する。この一往複開閉の間に、
シャッタ羽根がX接点29をONさせる。X接点29の
ONによりストロボ発光部27からストロボ光が照射さ
れる。
【0030】ストロボ光に照明された被写体光は、撮影
レンズ5を透過して上下遮光板83,84で遮光され、
フイルム24aにパノラマサイズの画面で露光が行われ
る。このとき、暗箱50の内部で上下遮光板83,84
の上下方に回り込む光は、遮蔽壁83d及び遮光片84
fによって遮断することが可能となる。
【0031】フルサイズの露光画面で撮影を行う場合に
は、操作摘み3を図7において右方向に沿ってスライド
移動させ、操作板35の切り欠き43と前カバー18の
クリック爪45との結合を解除する。これらの結合を解
除すると、捩じりバネ81が中間レバー80を時計方向
に向けて付勢しているため、操作板35がスムーズにフ
ルサイズ位置に向けて移動する。そして、最後の押し操
作で切り欠き42がクリック爪44に係合することによ
り、ファインダー光軸39からパノラマサイズ視野枠3
8が退避した状態となる。このとき、撮影者にクリック
感を与え露光画面のサイズが切り替わったことを認識さ
せる。
【0032】操作板35の移動によって中間レバー80
は、バネ81の付勢により軸86を中心に時計方向に回
転する。この回転に連動してクランクレバー82は、軸
受け部82bを中心に反時計方向に回転する。この回転
に連係して上遮光板83が軸83a,83bを中心に反
時計方向に回転し、バネ95の付勢により下遮光板84
も軸84c,84dを中心に時計方向に回転する。これ
により、上・下遮光板83,84は、暗箱50の内部上
下面に当接し、図1(B)に示すように、露光枠21か
ら退避した退避位置の状態となる。
【0033】その後、前述したと同じにフイルム巻き上
げ操作を行った後に、接眼窓75から覗いてフレーミン
グを行う。このときのファインダ視野範囲は、フルサイ
ズ視野枠37でフルサイズのアスペクト比に相似した視
野範囲に制限されている。そして、シャッタボタン6の
押圧操作によって撮影レンズ5を透過した撮影光が露光
枠21で画定され、フイルム24aにフルサイズの画面
で露光が行われる。
【0034】このように操作摘み3を標準撮影位置とパ
ノラマ撮影位置とのいずれか一方に選択操作しながら撮
影を行う。そして、全てのコマの撮影が終了するとフイ
ルムユニット2は、そのまま現像所に提出される。現像
所では、露光済のフイルム24aを収納したパトローネ
24bを取出す。このときパトローネ24bに混在フイ
ルムである故を示す表示を施しておけば、現像所での作
業が簡便になる。
【0035】取り出されたパトローネ24bは、フイル
ムプロセサで現像処理された後、ノッチャー・パンチャ
ーでコマサイズ等を検定する。この検定では、パノラマ
サイズコマとの区別するために、フルサイズコマにノッ
チを施す。このとき、パノラマサイズのコマが約13×
36mmの矩形サイズとなっているから、このコマサイ
ズを検出しながら行う。そして、検定されたネガフイル
ムは、スキャナーにセットされ、ここで、ノッチ付きの
コマ、すなわちフルサイズコマだけの画像を読み取り、
プリント時に適正な露光量とするための各コマの補正量
を算出する。補正データは、コマ番号に対応付けされて
LSIカードに書き込まれる。スキャナーでの作業が終
了すると、LSIカードとともにネガフイルムは、プリ
ンタプロセサにセットされる。ここでは、連続的にフル
サイズコマだけをプリント処理し、89×127mmの
プリント写真が得られる。
【0036】次に、ネガフイルムは、LSIカードとと
もに再びスキャナーにセットされ、パノラマサイズのコ
マだけ読み取って適正な露光量とするための補正量が算
出される。そして、LSIカードとともにネガフイルム
は、プリンタプロセサにセットされ、連続的にパノラマ
サイズコマだけがプリントされる。これにより、89×
254mmのサイズとなったプリント写真が得られる。
このときプリンタのプリント倍率と、印画紙及びペーパ
ーマスクのサイズとが変更される。なお、フルサイズコ
マから印画紙に引き伸ばすプリント倍率は約3.5倍で
あり、パノラマサイズコマから印画紙に引き伸ばすプリ
ント倍率は約7倍である。このようにプリント処理を行
った後に、ユーザーにプリント写真とネガフイルムとを
返却する。そして、空のフイルムユニット2は工場に回
収されリサイクルされる。
【0037】上記実施例では、クランクレバー82を撓
ませてここで余分な移動量を吸収するようにしている
が、本発明ではこれに限らず、中間レバー80の立ち下
がり片80bを撓ませてここで余分な移動量を吸収する
ようにしてもよい。また、操作板35に設けた操作摘み
3を前カバーユニット18の前面に露呈させているが、
図8に示すように、操作摘み100を上方に設け、前カ
バー34の上面に設けた長穴開口101から上方外部に
露呈させるようにしてもよい。さらに、図9に示すよう
に、操作摘み102を操作板35の背面側に設けて、後
カバー15の接眼窓75の上方に設けた切り欠き103
から外部に露呈するようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、一対の遮光板がそれぞれストッパに当接した後の
操作部材のオーバーストローク移動を連動部材の撓みで
吸収するようにしたから、一対の遮光板をパノラマ位置
に正確に位置決めすることができ、パノラマ露光画面を
正確に画定することができる。これにより、現像所での
検定の際に、アスペクト比が異なる標準露光画面とパノ
ラマ露光画面とを確実に分別でき、プリント作業の品質
向上が図れる。また、請求項2記載の発明によれば、一
対の遮光板を標準位置に向けて付勢する付勢部材を設
け、標準露光画面も正確に画定させるようにするととも
に、前記付勢部材を暗箱の撮影光路外に配置したから、
コンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光画面切替え装置を示す概略説明図
であり、(A)はパノラマ撮影位置の状態を、(B)は
標準撮影位置の状態を示している。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの要部を示す分解
斜視図である。
【図4】前カバーユニットを示す分解斜視図である。
【図5】レンズ付きフイルムユニットの要部横断面図で
ある。
【図6】メカユニットの分解斜視図である。
【図7】露光画面切替え機構を示す分解斜視図である。
【図8】操作摘みを上面に設けた例を示す分解斜視図で
ある。
【図9】操作摘みを背面に設けた例を示す分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
3,100,103 操作摘み 35 操作板 38 パノラマ視野枠 40 カム 80 中間レバー 80b 立ち下がり片 82 クランクレバー 82a ピン 82c 一端部 83 上遮光板 84 下遮光板 93,94 ストッパー 95 バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/28 G03C 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光枠の前面から退避して露光枠によっ
    てフイルム面上に標準露光画面を画定させる標準位置
    と、露光枠の前面に入り込んでフイルム面上にパノラマ
    露光画面を画定するパノラマ位置との間でそれぞれ移動
    自在であり、一方を標準位置からパノラマ位置に移動さ
    せることに連動して他方も標準位置からパノラマ位置に
    移動する一対の遮光板と、パノラマ位置に向かって移動
    してきた一対の遮光板をそれぞれ受け止めてパノラマ位
    置に位置決めするストッパと、一対の遮光板を標準位置
    にセットする標準セット位置と、一対の遮光板をパノラ
    マ位置にセットするパノラマセット位置との間で移動操
    作される操作部材と、操作部材の移動を前記一方の遮光
    板に伝達して遮光板を移動させる連動部材とを備えた露
    光画面切替え装置において、 前記連動部材は、操作部材がパノラマセット位置まで移
    動される前に一対の遮光板をそれぞれのストッパに当接
    するパノラマ位置まで移動させ、引き続き操作部材がパ
    ノラマセット位置に移動されることによって撓み、操作
    部材のオーバーストローク移動を吸収する ことを特徴と
    する露光画面切替え装置。
  2. 【請求項2】 撮影レンズ以降の撮影光路を通過させる
    暗箱に前記一対の遮光板を配置するとともに、前記一対
    の遮光板を標準位置に向けて付勢する付勢部材を備え、
    前記付勢部材を暗箱内の撮影光路外に配置したことを特
    徴とする請求項1記載の露光画面切替え装置。
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