JPH06301105A - 露光画面切替え装置 - Google Patents

露光画面切替え装置

Info

Publication number
JPH06301105A
JPH06301105A JP30832493A JP30832493A JPH06301105A JP H06301105 A JPH06301105 A JP H06301105A JP 30832493 A JP30832493 A JP 30832493A JP 30832493 A JP30832493 A JP 30832493A JP H06301105 A JPH06301105 A JP H06301105A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
exposure
panoramic
screen
size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30832493A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Mochida
光義 持田
Hisashi Tasaka
恒 田坂
Nobuyuki Kameyama
信行 亀山
Kazuo Okoyama
一夫 小古山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP30832493A priority Critical patent/JPH06301105A/ja
Publication of JPH06301105A publication Critical patent/JPH06301105A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 撮影レンズ23の像面湾曲の補正を施すため
にフイルム給送方向に対して湾曲したフイルム支持面に
写真フイルム14aがセットされている。このフイルム
支持面の前面には、撮影レンズ23を透過した被写体光
をフルサイズで画定する露光枠が配置されている。露光
枠の前方には、露光枠で規定される露光画面28aをパ
ノラマ画面62に画定する2枚のマスク板50,51
が、露光枠に入射する被写体光路の内部と外部との間で
出入り自在に設けられている。この2枚のマスク板5
0,51は、対向し合う辺50d,51dが画面中心に
向けて凸曲線で形成されており、パノラマ画面62の輪
郭線のうちフイルム給送方向Aに沿った線63を直線で
露光させる。 【効果】 輪郭が直線となったパノラマサイズコマを写
真フイルムに写すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ等に用いられる
露光画面切替え装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、プリントの横辺を縦辺に比べて2
倍以上長い比率に変えてワイドなパノラマプリントを作
成するためのパノラマカメラが提供されている。このパ
ノラマカメラの中には、例えば本出願人から販売されて
いる「カルディアミニエブリディOP」(商品名)のよ
うに、1本のフイルムの撮影途中でも露光画面をフルサ
イズとパノラマサイズとに切り替えることができるもの
がある。このような途中切替え可能なカメラには、外部
に設けた操作部の操作に連動して、フイルムに対する露
光範囲を規制する露光枠のサイズを24mm×36mm(ア
スペクト比1.5)としたフルサイズと、このフルサイ
ズとなった露光枠の上下から平板のマスクを挿入し、露
光画面を13mm×36mm(アスペクト比2.8)に規制
したパノラマサイズとに切り替える露光画面切替え機構
が設けられている。
【0003】このような露光画面切替え機構を例えば特
公平2−32615号公報等に提案されている安価なレ
ンズ付きフイルムユニット(以下、「フイルムユニッ
ト」という。)に内蔵させて、1本の写真フイルムの撮
影途中でもフルサイズとパノラマサイズとに露光画面を
切り替えて撮影を行えるようにすることが望まれてい
た。
【0004】ところで、このフイルムユニットでは、安
価な撮影レンズ例えば1枚もしくは2枚構成のプラスチ
ックレンズを使用しており、球面収差、像面湾曲、非点
収差、歪曲収差等が発生する。これら収差をバランス良
く補正するために、フイルムユニットでは、前記プラス
チックレンズの形状を非球面とする他に、後カバーのフ
イルム支持面を湾曲させて、フイルム面を湾曲形状と
し、ディストーション等の影響を少なくして画面の周辺
部で良好なピント状態を確保している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなフイルムユ
ニットに上述した従来の露光画面切替え機構を内蔵させ
た場合、露光画面の上下から単に平板のマスクを挿入し
ただけでは、フイルム面とマスクとの間に隙間が発生
し、画面の上下の輪郭線が曲線となった樽型に露光され
てしまう。このような樽型露光画面では、現状での写真
プリントシステムでパノラマサイズのコマとして検定し
にくい欠点があった。また、フイルム面とマスクとの間
の隙間を極力少なくするために、マスクをフイルム面の
湾曲と同じ形状にした場合、湾曲形状の上下マスクを移
動させるための広いスペースが必要となり、機構自体が
大型化する欠点がある。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、湾曲形状のフイルム面に上下
マスクで規定した露光画面をその輪郭線のうち上下の線
が直線となるように露光させるとともに、上下マスクの
移動に必要なスペースを極力少なくして機構自体の小型
化を図った露光画面切替え装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の露光画面切替え装置では、フイルム給送方
向に対して湾曲した写真フイルム面の前面に設けた矩形
な露光枠と、この露光枠に入射する被写体光路内に出入
り自在に設けられ、前記露光枠で規定される標準画面の
フイルム給送方向に対して直交する方向の幅を狭めて前
記標準画面とは異なったアスペクト比の特殊画面に画定
する2枚のマスク板とを備え、これらのマスク板の対向
し合う辺を写真フイルム面の湾曲に合わせて画面中心に
向けて凸曲線で形成したものである。
【0008】
【実施例】本発明の露光画面切替え装置を内蔵したレン
ズ付きフイルムユニット10(以下、フイルムユニット
という)を防湿袋13に装填した状態を示す図2におい
て、この防湿袋13の外表面には、「途中切替パノラ
マ」の表記13aが施されており、この表記13aはフ
イルムユニット10が1本の写真フイルムの撮影途中で
も標準画面例えばフルサイズ画面と特殊画面例えばパノ
ラマサイズ画面とに露光画面を切り替えて撮影可能であ
ることを示している。
【0009】図3は上記フイルムユニット10の外観を
示すものである。このフイルムユニット10にはパノラ
マプリントを意図するときに操作する操作レバー11が
設けられている。図示した操作レバー11は、標準撮影
を行う標準撮影位置の状態であり、この状態からパノラ
マ撮影を行う際には、押し下げてパノラマ撮影位置の状
態に操作する。
【0010】図4に示すように、フイルムユニット10
は、国際標準規格ISOの1007−1979年で規定
された135タイプのパトローネ付き写真フイルム14
が装填される本体部15と、この本体部15の背面に被
着され、本体部15との間でパトローネ付き写真フイル
ム14を光密に収納する後カバー16と、本体部15に
取り付けれられる露光画面切替えユニット17と、露光
画面切替えユニット17の前面に取り付けられる露光ユ
ニット21と、本体部15の前面に被着される前カバー
22とから構成され、これらは着脱自在に取り付けた構
造となっている。
【0011】露光ユニット21には、フイルム巻止め機
構、シャッタ機構、及び撮影レンズ23等が組み込まれ
ている。また前カバー22には、素通しファインダー2
5が一体に設けられている。パトローネ14bには、フ
ルサイズコマとパノラマサイズコマとが混在された写真
フイルム14aを収納していることを表示する表示部1
4cが外表面に施されている。
【0012】図5に示すように、本体部15には、パト
ローネ室26とフイルムロール室27との間にフルサイ
ズの大きさ(アスペクト比1.5)となった露光枠28
が設けられている。この露光枠28は、背面に設けたフ
イルム支持面29とともにフイルム給送方向に沿って湾
曲した形状となっている。また、後カバー16の内面に
は、フイルム支持面29と同じ形状で湾曲したフイルム
規制面30が形成されている。
【0013】図6、図7、及び図8に露光画面切替えユ
ニット17を示す。ベース33の外側面33aには、操
作レバー11、ラック板35、保持爪36、及びセクタ
ギヤ37が取り付けられている。操作レバー11は、上
下方向に移動自在に取り付けられている。ラック板35
は、ベース33と操作レバー11との間で上下方向に移
動自在に配置され、これに設けたギヤ部35aにセクタ
ギヤ37が噛合している。操作レバー11とラック板3
5とには各々バネ39,40が掛けられている。一方の
バネ39はベース33に対してラック板35を上方向に
付勢し、また他方のバネ40はラック板35に対して操
作レバー11を下方向に付勢する。なお、図8では、図
面の煩雑化を防止するためにバネ39,40を省略して
いる。
【0014】保持爪36は、捩じりバネ41により左旋
回り方向に付勢された状態で回動自在に取り付けられて
いる。この保持爪36には、先端爪36aと解除爪36
bとが一体に設けられている。先端爪36aは、操作レ
バー11の押し下げ操作によってラック板35の切り欠
き部35bに係合し、操作レバー11をパノラマ位置の
状態で保持する。また、操作レバー11の引き上げ操作
の際には、操作レバー11に設けた突起部11aが解除
爪36bに当接し、先端爪36aと切り欠き部35bと
の係合を解除する。
【0015】ベース33の裏側面33bと左側板43の
外側面43aとの間には、撮影レンズ23の光軸方向に
移動自在なスライド板44と、前記セクタギヤ37の回
動に連動する回転レバー45とが設けられている。回転
レバー45は、これの先端がスライド板44に係合して
おり、前記セクタギヤ37の回転に連動してスライド板
44を移動させる。暗箱47には、撮影レンズ23を通
った被写体光を露光枠28に案内するための開口47
a,47bが形成されている。暗箱47の左側面には、
左側板43が嵌め込まれ、これらの内部に本体上・下マ
スク板50,51が内蔵される。
【0016】遮光用マスク板50,51の両端側には、
軸50a,50b,51a,51bが、また一方の回動
軸50b,51bから所定距離隔てた位置に連結部50
c,51cがそれぞれ設けられている。軸50a,50
b,51a,51bは、フイルム給送方向に沿って暗箱
47と左側板43との内側に設けた軸受部47c,43
b,47d,43cに各々嵌め込まれ、遮光用マスク板
50,51を回動自在に支持する。
【0017】連結部50c,51cは、左側板43のガ
イド溝43d,43eを介してスライド板44に係合
し、スライド板44の移動が行われることによりガイド
溝43d,43eでガイドされながら遮光用マスク板5
0,51を回動させる。この回動は、露光枠28に入射
する撮影光から退避した退避位置と、露光枠28で規定
される画面のフイルム給送方向に直交する幅を狭めてパ
ノラマサイズにするパノラマ位置との間で行われる。そ
して、これらの遮光用マスク板50,51は、捩じりバ
ネ52,53によって常に退避位置に向けて付勢されて
いる。
【0018】遮光用マスク板50,51は、厚みの薄い
断面平板形状となっており、互いに対向し合う辺50
d,51dが互いに向かい合う方向に向けて凸となった
曲線で形成されている。この曲線は、パノラマサイズの
露光画面をその輪郭線のうちフイルム給送方向に沿った
線を直線で露光させるために、フイルム支持面29の湾
曲に応じた形状となっている。
【0019】また、露光画面切替えユニット17には、
操作レバー11の操作に応じてファインダー25のフル
サイズに応じた視野範囲を上下方から規制してパノラマ
サイズに応じた視野範囲に切り替えるファインダー上・
下マスク11b,56が設けられている。ファインダー
上マスク11bは、操作レバー11に一体に設けられて
おり、操作レバー11の移動に連動してファインダー2
5の切り欠き部25a(図10参照)を介してファイン
ダー25の内部と外部との間で移動する。
【0020】ファインダー下マスク56は、暗箱47の
上面にフイルム給送方向に沿った軸を中心として回動自
在に設けられており、捩じりバネ57により常にファイ
ンダー25から下方に退避した退避位置に向けて付勢さ
れている。このファインダー下マスク56は、これに操
作レバー11の押圧板11cが係合する当たり板58が
設けられており、操作レバー11の押し下げ操作に連動
してファインダー25の開口25bを介してファインダ
ー25の内部に向けて入り込む。
【0021】次にこの実施例の作用を説明する。フイル
ムユニット10は、防湿袋13で包装された状態で販売
されている。この防湿袋13の外表面には表示13aが
施されているため、フルサイズとパノラマサイズとの露
光画面に途中切替え可能であることが把握できる。防湿
袋13からフイルムユニット10を取り出すと、フイル
ムユニット10の操作レバー11は、パノラマ位置が初
期状態となっている。この状態は、図9(A)に示すよ
うに、切り欠き部35bに先端爪36aが係合し操作レ
バー11がフイルムユニット10の輪郭内に入り込んだ
状態で保持されている。また、図10に示すように、暗
箱47の内部では、本体上・下マスク板50,51がパ
ノラマ位置の状態となっている。さらに、ファインダー
25の内部には、上方にファインダー上マスク11b
が、また下方にファインダー下マスク56が露呈された
状態となっている。
【0022】撮影を行う場合には、先ず、巻き上げノブ
59を回してシャッタチャージを行う。シャッタチャー
ジ完了後、撮影者は、ファインダー接眼窓60から覗き
フレーミングを行う。このとき、ファインダー25がそ
の視野範囲のうち上下方の一部がファインダー上・下マ
スク11b,56によって上下が遮蔽され、パノラマ視
野範囲となっているため、フルサイズとパノラマサイズ
との露光画面に途中切替え可能であることが把握でき、
標準撮影もしくはパノラマ撮影を適宜選択することがで
きる。
【0023】シャッタボタン61を操作すると、露光ユ
ニット21のシャッタが開閉し、撮影レンズ23を透過
した被写体光が露光枠28にある写真フイルム14aに
入射する。このとき、遮光用マスク板50,51がパノ
ラマ位置の状態となっているため、上下の被写体光がケ
ラレて、パノラマサイズの範囲で写真フイルム14aに
露光される。図1に示すように、パノラマサイズの画面
62は、遮光用マスク板50,51の互いに対向し合う
辺50d,51dが凸曲線形状で形成されているため、
その画面62の輪郭線のうちフイルム給送方向Aに沿っ
た線63が直線で露光されている。なお同図に示す28
aは、露光枠28で規定される画面を示す。
【0024】標準撮影を行う場合には、操作レバー11
を上方に引き上げる。この引上げ操作によって、図9
(B)に示すように、突起部11aが解除爪36bに当
接し、保持爪36を左旋回りに付勢する。保持爪36の
回転により、同図(C)に示すように、先端爪36aと
切り欠き部35bとの係合が解除され、バネ40の付勢
によってラック板35が操作レバー11の移動方向に追
従する。ラック板35の移動に連動してセクタギヤ37
を介して回転レバー45が左旋回りに回転する。回転レ
バー45の回転に連動してスライド板44が前方に移動
され、このスライド板44の移動により遮光用マスク板
50,51は、退避位置に回転され、図10に二点鎖線
で示した状態となる。また、ファインダー25の内部の
ファインダー上・下マスク11b,56が上下方に退避
した(同図に二点鎖線で示した)状態となる。
【0025】この状態でフレーミングした後に撮影を行
うと、撮影レンズ23を透過した被写体光のうち露光枠
28に入射する被写体光が遮光用マスク板50,51で
ケラレることなく写真フイルム14aに露光される。こ
のように標準撮影とパノラマ撮影とのいずれか一方を選
択操作しながら撮影を行ってゆく。そして、全てのコマ
の撮影が終了するとフイルムユニット10は、そのまま
現像所に提出される。現像所では、露光済の写真フイル
ムを収納したパトローネ14bを取出す。このときパト
ローネ14bに表示部14cが施されているから、収納
されている露光済みの写真フイルム14aが混在フイル
ムであることが容易に把握できる。
【0026】仕分けされたパトローネ14bは、現像処
理された後に、検定される。この検定では、フルサイズ
コマとの区別するために、パノラマサイズのコマにマー
クを施す。その後、プリント処理する。このプリント処
理は、最初にフルサイズコマだけをプリント処理する。
次に、パノラマサイズのコマだけをプリント処理する。
このときプリンタのプリント倍率とマスクのサイズとを
変更する。なお、フルサイズコマから印画紙に引き伸ば
すプリント倍率は約3.5倍であり、パノラマサイズコ
マから印画紙に引き伸ばすプリント倍率は約7倍であ
る。このようにプリント処理を行った後に、ユーザーに
プリント写真とネガフイルムとを返却する。そして、空
のフイルムユニット10はユーザーに返却されることな
く工場に回収されリサイクルされる。
【0027】図11は、前面の操作摘みをスライド操作
することで、露光画面サイズをフルサイズとパノラマサ
イズとの何れか一方を選択して撮影が行えるようにした
フイルムユニットを示すものである。このフイルムユニ
ット70は上記実施例と同様に防湿袋13に封入して販
売され、防湿袋13からユーザにより取り出された直後
には、前記操作摘み71がスロット72の左端に位置し
ており、またパノラマ視野枠73がファインダ対物開口
74内に挿入されている。なお、このフイルムユニット
70は周知のように樹脂製のユニット本体と、これを包
装する紙箱とからなるが、撮影は紙箱を装着した状態で
行われる。
【0028】図12及び図13において、ユニット本体
は、本体部15,後カバー16,前カバー22及びこれ
らに装着されるストロボユニット76及び露光ユニット
77で構成されている。この露光ユニット77には、上
部に対物レンズ78,接眼レンズ79(図14参照)か
らなるファインダユニット80が組み付けられている。
なお、符号23a,80aは撮影レンズ23の光軸,フ
ァインダ光軸をそれぞれ示す。
【0029】前記前カバー16は、前カバー本体82
と、この前面に爪止めされるカバー板83と、これらの
間に組み込まれる前記パノラマ視野枠73とからなる。
このパノラマ視野枠73には前記操作摘み71,一対の
切欠き84,85,カム板86及び開口部の中央を示す
三角マーク87が一体に成形されている。前カバー本体
82にはパノラマ視野枠73を矢線方向にスライド自在
に収納する収納スペース88が形成されている。この収
納スペース88の下端縁には一対のクリック爪89,9
0が形成されており、クリック爪89が前記切欠き84
にクリック結合したときには、ファインダ対物開口74
内から退避した標準撮影位置に係止し、クリック爪90
が前記切欠き85にクリック結合したときには、パノラ
マ視野枠73をファインダ光軸80a上に位置したパノ
ラマ撮影位置に係止する。
【0030】前記カバー板83には上述したファインダ
対物開口74及びスロット72が一体に形成されてい
る。このファインダ対物開口74はフルサイズ露光画面
と同じアスペクト比のフルサイズ視野を規定する。また
スロット72は前記操作摘み71を外部に露呈させる。
この操作摘み71をスロット72内で右方向にスライド
すると、パノラマ視野枠73が標準撮影位置からパノラ
マ撮影位置へ、また左方向にスライドすると、パノラマ
視野枠73がパノラマ撮影位置から標準撮影位置へ移動
される。
【0031】図14は露光画面切替えユニットの別の実
施例を示すものである。パノラマ視野枠73が標準撮影
位置からパノラマ撮影位置に移動する途中で、カム板4
6はファインダユニット80の上部に設けられた中間レ
バー95を押圧する。この押圧により、中間レバー95
が図において、バネ96の付勢に抗して反時計方向に回
動されると、露光室97の側面から内部に挿通された回
動自在なクランクレバー98を時計方向に回動する。
【0032】前記露光室97には回動自在な上側遮光板
99及び下側遮光板100が軸を介して取り付けられて
いる。上側遮光板99には、先端にピン101が形成さ
れたアーム102が設けられている。また、下側遮光板
100には、前記ピン101と係合する長孔104aを
有するアーム104が設けられている。更に、これらア
ーム102,104には上側遮光板99と下側遮光板1
00とを開き方向に付勢するバネ105が掛けられてい
る。このバネ105もクランクレバー98,カム板86
を介して、前記パノラマ視野枠73を標準撮影位置へ移
動させる方向に付勢する。
【0033】前記クランクレバー98は、上側遮光板9
9の軸に軸着されており、クランクレバー98が上述し
たように時計方向に回動されると、バネ105の付勢に
抗して、上側遮光板99が図16に示すフルサイズ位置
から図15に示すパノラマ位置に向けて移動する。これ
と同時に、下側遮光板100はピン101を介して、フ
ルサイズ位置からパノラマ位置に向けて移動される。
【0034】図14及び15に示すように、上側遮光板
99は、撮影レンズ23,シャッタ開口を通過した光が
内面反射をしないように、フイルム給送方向に沿って複
数の断面鋸歯状の遮光溝110が一体に形成されてい
る。下側遮光板100には、内面反射によるフレアを確
実に防止するために、露光室97の底面に沿った曲面1
00aが形成されており、またエッジ111が上方に向
けてL字曲げされた断面形状となっている。
【0035】この実施例においても、写真フイルム14
aが湾曲した状態で露光されるようになっており、また
遮光板99,100が写真フイルム14から離れてい
る。このため、露光画面の上辺と下辺とが湾曲した樽形
となる。そこで、上側遮光板99の先端99aは、写真
フイルム14aの湾曲に応じて、中央が膨出した湾曲形
状をしている。また、下側遮光板100のエッジ111
の先端111aも同様に湾曲形状をしている。
【0036】次にこの実施例の作用を説明する。フイル
ムユニット70はパノラマ撮影状態で、防湿袋13に装
填されているから、パノラマ視野枠73がファインダ対
物開口74内に入っている。更にこの状態では、上側・
下側遮光板99,100は図15に示すパノラマ位置に
維持され、露光画面サイズがパノラマサイズに画定され
ている。
【0037】パノラマ撮影状態では、ファインダ対物開
口74内にパノラマ視野枠73が挿入されているので、
ファインダ視野は縦横の比が、1:2.8と横に細長い
図17に示すようなパノラマ視野115となり、そのパ
ノラマ視野115の中央には三角マーク87の像87a
が表示される。
【0038】フイルム巻上げ後に、レリーズボタン61
を押下すれば、被写体の像がパノラマサイズ画面として
写真フイルム14aに写し込まれる。この際にパノラマ
サイズ画面の上面と下面は、遮光板の先端を曲線にした
ので、平行な直線となる。
【0039】標準撮影状態にしたい場合には、操作摘み
71を図11に示すパノラマ撮影位置から、左方向に押
して標準撮影位置にセットする。まず、切欠き85とク
リック爪90とのクリック結合が解除されて、パノラマ
視野枠73は収納スペース88内を右から左に移動す
る。この移動により、中間レバー95はカム板86の押
圧が解除され、バネ96,105の付勢により、図14
において時計方向に回動する。この中間レバー95の回
動により、クランクレバー98は中間レバー95の押圧
が解除され、バネ105の付勢により反時計方向に回動
する。このようにクランクレバー98が回動されると、
上側遮光板99と下側遮光板100は、バネ105の付
勢により、図16に示す標準撮影位置へ揺動する。
【0040】更に操作摘み71を押圧して、パノラマ視
野枠73がファインダ対物開口74から完全に抜け出る
と、クリック爪89が切欠き84に嵌入する。このクリ
ックストップにより、パノラマ視野枠73は以後ファイ
ンダ対物開口74内に入り込むことはない。このとき、
パノラマ視野枠73の全てがカバー板83の背後に隠れ
る。
【0041】この状態で、接眼レンズ79を覗くと、図
17で点線で示すように、縦横の比が、2:3のフルサ
イズ視野116となる。この後、レリーズボタン61を
押下すると、被写体の像が四角形をしたフルサイズ画面
として写真フイルム14aに写し込まれる。
【0042】以下、同様に、フイルム巻き上げ操作の前
又は後に、操作摘み71による標準撮影あるいはパノラ
マ撮影を適宜選択し、フレーミングを行った後、レリー
ズボタン61を押下すればよい。標準撮影状態からパノ
ラマ撮影状態にセットされる場合は、前述したパノラマ
撮影状態から標準撮影状態への操作とは逆の方向にクラ
ンクレバー98,上側遮光板99,下側遮光板100が
動き、パノラマ撮影状態にセットされる。全ての撮影が
終了した後は、前述した実施例と同様に、現像所に提出
され、同時プリントが行われる。
【0043】上記いずれの実施例でも 標準画面サイズ
をフルサイズ,特殊画面サイズをパノラマサイズとして
本発明を説明したが、特殊画面サイズはハイビジョンサ
イズ(アスペクト比1.78)、シネマサイズ(アスペ
クト比2.30)、スクウェアサイズ(アスペクト比
1.0)等のうちのいずれであってもよい。
【0044】また、上記いずれの実施例でも、標準撮影
のときに遮光用マスク板50,51を退避位置に移動す
るようにしているが、実開平3−122435号公報に
記載されている画面規制部材の回動と同じように、遮光
用マスク板50,51で画面サイズにかかわらず常に露
光画面の上下の対向する2辺を構成するように遮光用マ
スク板50,51を回動させるようにしてもよい。この
場合には、遮光用マスク板50,51の回動量が少なく
て済む効果がある。更にまた、いずれの実施例でも本発
明の露光画面切替え装置をフイルムユニットに内蔵させ
たが、フイルム支持面がフイルム給送方向に沿って湾曲
したカメラに内蔵させてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の露
光画面切替え装置では、標準画面とは異なったアスペク
ト比の特殊画面に画定する2枚のマスク板の対向し合う
辺の線を、写真フイルム面から離すとともに、写真フイ
ルム面の湾曲に合わせて画面中心に向けて突出する凸曲
線としたから、特殊画面の輪郭線のうちフイルム給送方
向と平行な線を直線で露光させることができる。また、
この特殊画面は、中央が樽形に変形していないので、プ
リント時にフォトセンサで画面サイズを検出する場合
に、誤って判定されるおそれがない。また、マスク板全
体をフイルム面に合わせて湾曲させずに済むので、移動
スペースを広くする必要がなく装置自体のコンパクト化
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】露光枠切替え機構の要部を示す概略説明図であ
る。
【図2】フイルム包装体を示す斜視図である。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図4】レンズ付きフイルムユニットの分解斜視図であ
る。
【図5】レンズ付きフイルムユニットの横断面図であ
る。
【図6】露光画面切替え機構の一部を示す分解斜視図で
ある。
【図7】露光画面切替え機構の他の一部を示す分解斜視
図である。
【図8】露光画面切替え機構を示す斜視図である。
【図9】(A)、(B)、及び(C)は、露光画面切替
え機構の動作説明図である。
【図10】レンズ付きフイルムユニットの縦断面図であ
る。
【図11】前面の操作摘みにより、露光枠を切り替える
レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視図であ
る。
【図12】図11のレンズ付きフイルムユニットの要部
を示す分解斜視図である。
【図13】図11のレンズ付きフイルムユニットの前カ
バーを示す分解斜視図である。
【図14】露光画面サイズ切替え機構の要部を分解して
示す斜視図である。
【図15】一対の遮光板のパノラマ撮影時における位置
関係を示す図である。
【図16】一対の遮光板の標準撮影時における位置関係
を示す図である。
【図17】ファインダ視野を示す説明図である。
【符号の説明】
10,70 レンズ付きフイルムユニット 11 操作レバー 13 防湿袋 16 前カバー 17 露光画面切替えユニット 14a フイルム 23 撮影レンズ 50 本体上マスク板 51 本体下マスク板 71 操作摘み 73 パノラマ視野枠 74 ファインダ対物開口 99 上側遮光板 100 下側遮光板
フロントページの続き (72)発明者 小古山 一夫 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルム給送方向に対して湾曲した写真
    フイルム面の前面に設けた矩形な露光枠と、この露光枠
    に入射する被写体光路内に出入り自在に設けられ、前記
    露光枠で規定される標準画面のフイルム給送方向に対し
    て直交する方向の幅を狭めて前記標準画面とは異なった
    アスペクト比の特殊画面に画定する2枚のマスク板とを
    備え、これらのマスク板の対向し合う辺を写真フイルム
    から離すとともに、写真フイルム面の湾曲に合わせて画
    面中心に向けて凸曲線で形成したことを特徴する露光画
    面切替え装置。
JP30832493A 1992-12-18 1993-12-08 露光画面切替え装置 Pending JPH06301105A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30832493A JPH06301105A (ja) 1992-12-18 1993-12-08 露光画面切替え装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33929492 1992-12-18
JP4-339294 1992-12-18
JP30832493A JPH06301105A (ja) 1992-12-18 1993-12-08 露光画面切替え装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06301105A true JPH06301105A (ja) 1994-10-28

Family

ID=26565496

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30832493A Pending JPH06301105A (ja) 1992-12-18 1993-12-08 露光画面切替え装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06301105A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6449430B1 (en) Lens-fitted photo film unit and assembling method for the same
JPH06301105A (ja) 露光画面切替え装置
US6154609A (en) Lens-fitted photographic film unit
JP3152784B2 (ja) カメラの露光画面切替え装置
US5506643A (en) Lens-fitted photographic flim unit and exposure aperture size changing device therefor
JP2613324B2 (ja) カメラ
JP3165303B2 (ja) カメラの露光画面切替え装置
JPH07287359A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH06235964A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP3048493B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP3215761B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH08160523A (ja) 撮影データ写し込み装置
JP3059616B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP3169811B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP2948406B2 (ja) カメラ
US6014526A (en) Camera with combination release button for shutter and window for frame counter
JP3121186B2 (ja) 露光画面切替え装置
JP3197713B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH06186635A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH06186616A (ja) カメラのファインダー視野範囲切替え装置
JP3343750B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP3100810B2 (ja) カメラの露光画面切替え装置
JP3233681B2 (ja) レンズ付きフイルムユニットのゴースト防止マスク
JP4018051B2 (ja) カメラ
JPH07128708A (ja) レンズ付きフイルムユニット