JPH06273844A - カメラの露光画面切替え装置 - Google Patents

カメラの露光画面切替え装置

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Publication number
JPH06273844A
JPH06273844A JP6552393A JP6552393A JPH06273844A JP H06273844 A JPH06273844 A JP H06273844A JP 6552393 A JP6552393 A JP 6552393A JP 6552393 A JP6552393 A JP 6552393A JP H06273844 A JPH06273844 A JP H06273844A
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JP
Japan
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light
shielding plate
film
camera
exposure
Prior art date
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Pending
Application number
JP6552393A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Kameyama
信行 亀山
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Priority to US08/169,203 priority patent/US5506643A/en
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  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 撮影光路を取り囲むように形成した暗箱61
内には、写真フイルムの幅方向を変更するための上下遮
光板64,65が回動自在に設けられている。これらの
遮光板64,65には、回動軸64d,65cを暗箱6
1内にスナップ結合させるために、回動軸64d,65
cがこれの周りの一部を切り欠いて弾性変形自在に形成
されているとともに、切り欠きから進入する光を遮断す
るために、切り欠きの周りに遮断壁64e,65fが形
成されている。 【効果】 遮光板に遮断壁を形成したから、切り欠きを
通してフイルム面に進入する迷光を確実に遮断できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラの露光画面切替え
装置に関し、さらに詳しくは、簡便な取付けが行え、か
つフレアの防止が行えるようにした遮光板の形状に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】最近、プリントの横辺を縦辺に比べて2
倍以上長い比率に変えてワイドなパノラマプリントを作
成するためのパノラマカメラが提供されている。このパ
ノラマカメラの中には、例えば本出願人から特願平4−
153710号に提案されているように、1本のフイル
ムの撮影途中でも露光画面をフルサイズとパノラマサイ
ズとに切り替えるものがある。
【0003】前記出願による露光画面切替え機構は、暗
箱の内部の上下に一対の遮光板を起伏自在に設けた構造
となっており、倒伏状態の際には遮光板が撮影光路から
退避した退避位置の状態であるため、24mm×36mm
(アスペクト比1.5)のフルサイズで露光が行われ、
また起立状態の際には遮光板が撮影行路内に入り込んだ
パノラマ位置の状態であるため、13mm×36mm(アス
ペクト比2.8)のパノラマサイズで露光が行われる。
【0004】このような途中切り替え可能なカメラが多
数提供される背景には、現在のラボ業界において、1本
のフイルムの中にフルサイズコマとパノラマサイズコマ
とが混在した写真フイルム(以下、「混在フイルム」と
称す。)に対しては、フルサイズコマだけの写真フイル
ムと区別し、混在フイルムの各コマサイズを自動的に検
知して、プリント種別のマークを施す検定を行い、プリ
ントの際に一々プリント倍率やマスクのサイズを変更す
ることなく、フルサイズコマとパノラマサイズとのコマ
を別々に効率良くプリントするようにした写真プリント
システムが確立されているためである。
【0005】そこで、特公平2−32615号公報等に
提案されている安価なレンズ付きフイルムユニット(以
下、「フイルムユニット」と称す。)にも、露光画面切
替え機構を内蔵させて、1本のフイルムの撮影途中でも
フルサイズとパノラマサイズとに露光画面を切り替えて
撮影を行えるようにすることが望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】フイルムユニットは、
コンパクトカメラ以上に組立適性の良化が望まれる。そ
こで、例えば遮光板の両端に設けた回動軸を暗箱内に設
けた軸受部に各々嵌め込む際には、回動軸の周りの一部
を切り欠いておき、回動軸を弾性変形させながら軸受部
にスナップ結合させるのが好適である。しかしながら、
遮光板をパノラマ位置にした際に切り欠きから光が入射
し、この光によってフイルム面がこれのパノラマサイズ
の露光画面以外の部分で露光されてしまい、現像所で検
定の際にパノラマプリントとして検定され難い欠点があ
る。
【0007】また、フイルムユニットは携帯性の面でコ
ンパクト化が図られており、特に特願平3−22828
7号で提案されているものでは、パトローネを収納する
部分をグリップとして突出させ、それ以外の部分を薄型
にしているため、暗箱内も撮影光路をけるギリギリの大
きさで形成されている。しかも、暗箱の下部は、ここに
ストロボ用の電池等が密着して配置されているため、こ
の電池の輪郭に沿った曲線形状となっている。このた
め、遮光板が単に平板形状の場合には暗箱内で退避する
スペースが確保できないため、遮光板の中間部を切り欠
いて、退避スペースを確保するのが好適である。しかし
ながら、遮光板をパノラマ位置にした際に切り欠きから
光が入射し、この光によってフイルム面がこれのパノラ
マサイズの露光画面以外の部分で露光されてしまい、現
像所で検定の際にパノラマプリントとして検定され難い
欠点がある。
【0008】さらに、遮光板を単に平板形状とした場合
には、遮光板を退避位置にしたときに、撮影レンズを通
して入射した光がこの遮光板の内面に入射し、この反射
光によりフレアが発生する恐れがある。
【0009】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、遮光板に設けた構造上又は組
立上必要な切り欠き等から進入する光を遮断するととも
に、遮光板の内面反射に起因するフレアを防止するよう
にしたカメラの露光画面切替え装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、遮光板の回動軸をこれの
周りの一部を切り欠いて弾性変形自在に形成したから、
回動軸を弾性変形させながら暗箱内にスムーズにスナッ
プ結合できる。また、遮光板に遮断部材を設けたから、
これによって遮光板が撮影光路に入り込んだ際に切り欠
きから進入する光を遮断することができる。
【0011】また、請求項2記載の発明では、暗箱内で
退避スペースを確保するために、遮光板に切り欠きを設
け、この切り欠きから進入する光を遮断するための遮断
部材を遮光板に形成したものである。さらに請求項3記
載の発明では、遮光板の一端から他端までの中間部を光
軸から離すように屈曲させて、遮光板に反射してフイル
ムの画面内に入射する光を減らした。
【0012】
【実施例】図2、図3、及び図4に示すように、フイル
ムユニットは、本体基部10の背面に後カバー11が、
また前面にストロボユニット13、露光画面切替えユニ
ット12、及び撮影レンズ14を備えた露光ユニット1
5とが着脱自在に取り付けられ、これらの上、前、及び
両側面を覆うように前カバー16が着脱自在に被着され
る。本体基部10には、光軸17の上に露光枠18が一
体成形れており、露光枠18を挟んだ両側にパトローネ
室19とフイルムロール室20とが一体成形されてい
る。パトローネ室19とフイルムロール室20との内部
には、国際標準規格(ISO:1007−1979年
版)で規定された135タイプのパトローネ付きフイル
ム21が装填され、後カバー11とで光密に収納され
る。
【0013】露光枠18は、フルサイズの大きさ(アス
ペクト比1.5)で形成されており、背面に設けたフイ
ルム支持面22とともにフイルム給送方向に対して背面
側に凸となるように湾曲した形状となっている。また、
フイルム支持面22に対峙する後カバー11には、フイ
ルム支持面22と同じに湾曲したフイルム規制面23が
形成されている。この露光枠18には、これと露光ユニ
ット15との間でサンドイッチされる露光画面切替えユ
ニット12が設けられている。
【0014】露光ユニット15には、撮影レンズ14の
他に、フイルム巻止め機構25、シャッタ機構26、及
び対物レンズ27a及び接眼レンズ27bからなる逆ガ
リレオ式の光学ファインダ27等が着脱自在に取り付け
られている。これらの光学ファインダ27は、前カバー
16と後カバー11とに設けた対物窓29及び接眼窓3
0との間に配置される。この対物窓29は、ファインダ
視野範囲をフルサイズと同じアスペクト比で規定する大
きさとなっている。
【0015】ストロボユニット13は、これにストロボ
発光部33、電池34、及びX接点35等が設けられて
おり、前カバー16に一体成形された弾性片36を押圧
操作することによりコンデンサ37に充電が開始され、
X接点35からのトリガー信号によって前カバー16の
ストロボ発光窓38を介してストロボ発光部33からス
トロボ光を照射する。電池34は、フイルムユニットの
コンパクト化を図るために、露光画面切替えユニット1
2の下に横にして配置される。
【0016】前カバー16には、対物窓29やストロボ
発光窓38の他に、シャッタボタン40、撮影開口41
等が一体成形されている。対物窓29の前面には、操作
板43とカバー板44とが設けられている。操作板43
は、これにファインダ視野範囲をパノラマサイズと同じ
アスペクト比で規定する大きさのパノラマ開口45と操
作摘み46とが一体に設けられている。またカバー板4
4には、ファインダ光軸28の上に配置された対物窓2
9により規定される視野範囲をケラない大きさの開口4
7と前記操作摘み46を外部に露呈させるための長穴開
口48とが一体に設けられている。なお、フルサイズの
視野範囲は、カバー板44の開口47で規定してもよ
い。この場合には、対物窓29の大きさを開口47で規
定される下範囲をケラない大きさにする必要がある。
【0017】操作板43は、パノラマ開口45がファイ
ンダ光軸28の上に位置したパノラマ撮影位置とこれか
ら退避した通常撮影位置との間で、ファインダ光軸28
に対して直交する方向に移動自在に組み込まれる。これ
らの位置で、両サイド下部に設けた切り欠き49,50
と前カバー16に一体に設けたクリック爪51,52と
がクリック結合する。この操作板43の両サイドの背面
側には、操作板43の移動を後述する露光画面切替えユ
ニット12に伝達するための連動突起53,54が一体
に設けられている。なお、操作板43の移動量を少なく
するために、操作板43の片端のエッジ55は、通常撮
影位置の際にファインダ視野範囲にかかった部分だけ斜
めに切り欠いた断面形状となっている。
【0018】図5に露光画面切替えユニット12を示
す。露光画面切替えユニット12は、大別して切替えレ
バー58、スライド板59、ファインダ光学押さえ板6
0、暗箱61、クランクレバー62、トグルバネ63、
及び弾性を有する材料で一体成形された上下遮光板6
4,65とから構成されている。切替えレバー58は、
一端側に突起58aが、また他端に突起58bが設けら
れており、前記連動突起53,54のいずれか一方が突
起58aに当接することにより、ファインダ光学押さえ
板60に植設された軸61aを中心に回動する。
【0019】スライド板59は、前記突起58bに係合
する係合部59aとフォーク部59bとがそれぞれ設け
られており、切替えレバー58の回動に連動してファイ
ンダ押さえ板60の上面を光軸17の方向に沿ってスラ
イド移動する。クランクレバー62は、一端に前記フォ
ーク部59bに係合するピン62aが、また他端には軸
受部62bがそれぞれ設けられている。この軸受部62
bは、暗箱61に設けた軸受開口61cを介してビス等
により上遮光板64と連結されている。クランクレバー
62は、これの回動により、軸受部62bの反対側に設
けた連結部62cを介して上遮光板64をパノラマ位置
と通常位置との間で移動させるとともに、トグルバネ6
3によって上遮光板64のパノラマ位置と通常位置との
いずれか一方に選択的に付勢される。
【0020】暗箱61は、下部が電池34の輪郭に沿っ
た曲線形状となっており、露光ユニット15から入射す
る被写体光を露光枠18に導くために、光軸17に沿っ
た前面及び背面に、撮影光を通過させるための開口61
a,61bがそれぞれ設けられている。暗箱61の内部
には、光軸17を挟んだ両側面に軸受開口61c〜61
fがフイルム給送方向に沿って設けられており、これら
の軸受開口61c〜61fが上下遮光板64,65の回
動中心となる。さらに軸受開口61c,61d,61
e,61fを設けた暗箱61の内面両側には、上下遮光
板64,65をパノラマ位置に位置決めするための一対
のストッパ61g,61hがそれぞれ一体に設けられて
いる。
【0021】上遮光板64は、一端側の両サイドに軸部
64a,64bがそれぞれ設けられており、他端側のエ
ッジ64cがフイルム支持面22と同じに湾曲した形状
となっている。軸部64a,64bは、これらの間に切
欠き部64eが設けられており、弾性変形させて軸受開
口61c,61dにスナップ結合される。このスナップ
結合は、突起64hと暗箱61内に設けた位置決め部6
1iとの係合により、上遮光板64を暗箱61の内部に
精度良く取り付けることができる。また、詳しくは図6
に示すように、切欠き部64eの縁には、ここから進入
するよけいな光を遮断するために、突出した遮断壁64
eがフイルム給送方向に沿って一体成形されている。
【0022】軸部64aには、前記連結部62cに係合
される被連結部64fが設けられている。これにより上
遮光板64は、撮影光路内に突出したパノラマ位置とこ
れから上方に退避した通常位置との間で回動する。パノ
ラマ位置の際には側面に設けた突片64gがストッパ6
1gに当接し、パノラマ位置に精度良く位置決めされ、
また、通常位置の際には上遮光板64の上面が暗箱61
の内部上面に当接する。さらに軸部64aの下方には、
クランクレバー62の回動を下遮光板65に伝達させる
ための連結ピン64eが設けられている。
【0023】前記連結ピン64eには、下遮光板65に
設けた長穴65aに連結される。この下遮光板65は、
一端側の両サイドに軸部65b,65cがそれぞれ設け
られている。軸部65b,65cは、これらの内側にそ
れぞれ切欠き部65eが形成されており、弾性変形させ
て受部61e,61fにスナップ結合される。これによ
り、下遮光板65は、上遮光板64の回動に連動して撮
影光路内に突出したパノラマ位置とこれから下方に退避
した通常位置との間で回動する。パノラマ位置の際には
下遮光板65の側面に設けた突片65gがストッパ61
hに当接し、パノラマ位置に精度良く位置決めされ、ま
た、通常位置の際には下遮光板65の下面が暗箱61の
内部下面に当接する。
【0024】下遮光板65は、断面が暗箱61の底面に
沿って形成された屈曲部65hの先端に上方向に向けて
L字曲げされたエッジ65dを設けた形状となってい
る。この屈曲部65hは光軸17から離すように屈曲し
て形成されている。この屈曲部65hにより、撮影レン
ズ14から入射して下遮光板65に反射してフイルム面
にフレア等の悪影響を及ぼす光を減らすことができる。
またエッジ65dは、露光画面の輪郭を矩形に近づける
ために、フイルム支持面22と同じに湾曲した形状とな
っている。さらにまた、詳しくは図7に示すように、各
切欠き部65eには、これらから進入するよけいな光を
遮断するために一対の袋状の遮断壁65fがそれぞれ一
体成形されている。遮断壁65fは、L字状に立ち上が
った断面形状で形成されており、両サイドが切り欠き部
65eによって切り欠かれているため軸部65b,65
cが弾性変形自在となる。
【0025】次に上記実施例の作用を説明する。フイル
ムユニットは防湿袋に収納された形態で提供されてお
り、この防湿袋から取り出した状態は、図8に示すよう
に、トグルバネ63の付勢により上下遮光板64,65
が暗箱61の内部上下面にそれぞれ当接し、露光枠18
に入射する撮影光から退避している。また、ファインダ
光軸28から操作板43のパノラマ開口45が退避して
いるため、接眼窓30から覗くと、対物窓29で規制さ
れたファインダ視野範囲となっている。
【0026】撮影を行う場合には、先ず、巻き上げノブ
70を回してフイルム巻き上げ操作を行う。この巻き上
げノブ70の操作に連動してフイルム21aが移送さ
れ、1コマ分の移送が完了した時点でフイルム巻止め機
構25が作動し、巻き上げノブ70の操作をロックする
とともに、シャッタ機構26のチャージが行われる。巻
き上げ操作完了後、撮影者は、接眼窓30から覗きフレ
ーミングを行い、シャッタボタン40の操作によってシ
ャッタレリーズを行う。シャッタレリーズに連動してシ
ャッタ機構26が作動し、撮影レンズ14を透過した被
写体光は、露光枠18に入射して、フイルム21aにフ
ルサイズの画面で露光が行われる。
【0027】パノラマ撮影を行う場合に、カバー板44
の長穴開口48から露呈した操作摘み46を図5に示す
矢印A方向に沿ってスライド移動させ、パノラマ撮影位
置に切り替える。この操作摘み46は、操作板43と一
体に形成されているから、操作板43も同方向に移動す
る。この移動は、トグルバネ63の付勢によりスムーズ
に行える。
【0028】操作板43の切り欠き50と前カバー16
のクリック爪52とが結合されることにより操作摘み4
6がパノラマ撮影位置の状態となる。このとき、撮影者
にクリック感を与えパノラマ撮影位置に切り替わったこ
とを認識させる。この操作によってファインダ光軸28
上で、且つ対物窓29の前面にパノラマ開口45が挿入
された状態となる。
【0029】操作板43の移動によって切替えレバー5
8は、軸59aを中心に同図に示す矢印B方向に回転す
る。この回転に連動してスライド板59は、同図に示す
矢印C方向にスライド移動し、クランクレバー62を同
図に示す矢印D方向に回転させる。クランクレバー62
の回転によって上下遮光板64,65は、図7に示すパ
ノラマ位置の状態となる。この状態は、トグルバネ63
の付勢により上下遮光板64,65の突片64g,65
gがストッパ61g,61hにそれぞれ当接した状態で
維持される。その後、前述したと同じにフイルム巻き上
げ操作を行った後に、撮影窓30から覗いてフレーミン
グを行う。このときのファインダ視野範囲は、パノラマ
開口45で規定されるから、パノラマサイズに応じたフ
レーミングを行うことができる。
【0030】シャッタレリーズを行えば、シャッタ機構
26が作動し、撮影レンズ14を透過した撮影光のうち
上下の部分が上下遮光板64,65でカットされて露光
枠18に入射し、フイルム21aに露光が行われる。こ
の露光画面は、切り欠き部64d,65eに進入する光
(図1に示す点線A及びB)が遮断壁64e及び遮断壁
65fによって遮断されるから、確実にパノラマサイズ
の大きさとなる。また、下遮光板65に屈曲部65hを
設けたから、単に直線形状の遮光板と比較して撮影レン
ズ14から入射して下遮光板65に反射してフイルム2
1aの画面内に達する光が減り、フレアの発生が少なく
なる効果がある。
【0031】このように操作摘み46を通常撮影位置と
パノラマ撮影位置とのいずれか一方に選択操作しながら
撮影を行う。そして、全てのコマの撮影が終了するとフ
イルムユニットは、そのまま現像所に提出される。現像
所では、露光済のフイルムを収納したパトローネ21b
を取出す。このときパトローネ21bに混在フイルムで
ある故を示す表示を施しておけば、現像所での作業が簡
便になる。
【0032】仕分けされたパトローネ21bは、現像処
理された後に検定される。この検定では、フルサイズコ
マとの区別するために、パノラマサイズのコマにマーク
を施す。このとき、パノラマサイズの露光画面が所定の
矩形形状となっているから、確実に検定することができ
る。そして、プリント処理では、最初にフルサイズコマ
だけをプリント処理し、次に、パノラマサイズのコマだ
けをプリント処理する。このときプリンタのプリント倍
率と遮光板のサイズとを変更する。なお、フルサイズコ
マから印画紙に引き伸ばすプリント倍率は約3.5倍で
あり、パノラマサイズコマから印画紙に引き伸ばすプリ
ント倍率は約7倍である。このようにプリント処理を行
った後に、ユーザーにプリント写真とフイルムネガとを
返却する。そして、空のフイルムユニットは工場に回収
されリサイクルされる。
【0033】図9に示すフイルムユニットは、携帯性の
面でコンパクト化が図られており、例えば特願平3−2
28287号で提案されているように薄型化を図ってい
る。さらに、露光画面切替えユニット70の暗箱71の
下部は、ここに電池34が密着して配置されているた
め、この電池34の輪郭に沿った曲線形状となっている
ため、撮影光路をけるギリギリの大きさで形成されてい
る。このため、下遮光板73の中間部に切り欠き部73
aを形成し、下遮光板73の通常位置の際に切り欠き部
73aの分だけ下方に逃がした状態として退避スペース
を確保している。
【0034】下遮光板73には、切り欠きから進入する
光を遮断するための遮断壁73bが一体に形成されてい
る。また、暗箱61の底面に沿った下遮光板73の屈曲
部73cとその先端側のエッジ73dが形成された起立
片73eとの接続部73fは、下方に向けて長く突出し
た形状となっている。これによれば、図11に示すパノ
ラマ撮影状態の際には、切り欠き73bから進入する光
Cを遮断壁73bと屈曲部73cとで確実に遮断するこ
とができる。
【0035】図12に示した上遮光板80は、フレアの
発生を少なくするために、内面80aを光軸17から離
すように屈曲した形状で形成した実施例である。この場
合フレア防止だけを考慮すると下遮光板81もその断面
が前述したように光軸17から離すように屈曲した形状
にしておけば、図14に示す通常位置の際に撮影レンズ
14から入射して内面80a,81aに反射してフイル
ム21aに入射する光を減らすことができる。なお、図
13は上下遮光板80,81のパノラマ位置の状態を示
した概略説明図である。
【0036】上記各実施例では、露光画面切替えユニッ
ト12の切替え画面サイズとしては、フルサイズとパノ
ラマサイズとの2つとしているが、本発明ではこれに限
らず、ハイビジョンサイズ(アスペクト比1.46)と
パノラマサイズ、ハイビジョンサイズとフルサイズの組
み合わせ等にも応用できる。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1記
載の発明では、遮光板の回動軸を暗箱内にスナップ結合
させるために、回動軸の周りの一部を切り欠いて弾性変
形自在に形成し、遮光板の回動軸を暗箱内にスナップ結
合させるようにしたから、部品点数の削減につながると
ともに、組立し易くなる効果がある。しかも、この遮光
板に遮断部材を形成したから、切り欠きから進入する光
を確実に遮断できる。また、請求項2記載の発明では、
遮光板に切り欠きを設け、この切り欠きによって狭いス
ペースの暗箱内での退避スペースを確保するようにした
とともに、この遮光板に遮断部材を設けたから、切り欠
きから進入する光を確実に遮断できる。さらに、請求項
3記載の発明では、一対の遮光板の少なくともいずれか
を光軸方向から離すように屈曲させたから、撮影レンズ
を通りこの遮光板に反射してフイルムの画面内に達する
光を減らすことができるため、フレアの発生を低減させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部を示す概略説明図であり、パノラ
マ撮影状態を示す。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの要部を示す分解
斜視図である。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの前カバーを示す
分解斜視図である。
【図4】レンズ付きフイルムユニットの横断面図であ
る。
【図5】露光画面切替えユニットを示す分解斜視図であ
る。
【図6】上遮光板の斜視図であり、一部を破断して示し
ている。
【図7】下遮光板の斜視図であり、一部を破断して示し
ている。
【図8】フイルムユニットの縦断面図であり、通常撮影
状態を示している。
【図9】下遮光板の中間部を切り欠いた実施例を示す概
略説明図であり、通常撮影状態を示している。
【図10】図9に示した下遮光板の斜視図であり、一部
を破断して示している。
【図11】図9に示した実施例のパノラマ撮影状態を示
す概略説明図である。
【図12】フレアの発生を少なくした上遮光板の斜視図
であり、一部を破断して示している。
【図13】図12に示した実施例のパノラマ撮影状態を
示す概略説明図である。
【図14】図12に示した実施例の通常撮影状態を示す
概略説明図である。
【符号の説明】
10 本体基部 11 後カバー 12 露光画面切替えユニット 15 露光ユニット 16 前カバー 43 操作部材 45 パノラマ開口 64,80 上遮光板 64d,65e,73a 切り欠き部 64e,65f,73b 遮断壁 65,73 下遮光板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光路を取り囲むように形成した暗箱
    内で回動自在に設けられ、写真フイルムの幅方向の画面
    サイズを変更する遮光板を備えたカメラの露光画面切替
    え装置において、遮光板の回動軸を暗箱内にスナップ結
    合させるために、前記回動軸をこれの周りの一部を切り
    欠いて弾性変形自在に形成するとともに、前記切り欠き
    から進入する光を遮断するための遮断部材を遮光板に形
    成したことを特徴とするカメラの露光画面切替え装置。
  2. 【請求項2】 撮影光路を取り囲むように形成した暗箱
    内で回動自在に設けられ、写真フイルムの幅方向の画面
    サイズを変更する遮光板を備えたカメラの露光画面切替
    え装置において、前記暗箱内で退避スペースを確保する
    ために、前記遮光板に切り欠きを設けるとともに、この
    切り欠きから進入する光を遮断するための遮断部材を遮
    光板に形成したことを特徴とするカメラの露光画面切替
    え装置。
  3. 【請求項3】 撮影レンズと写真フイルム面との間で撮
    影光軸を挟んだ上下に遮光板を横に寝かして配置し、撮
    影レンズ側の遮光板の一端に設けた軸を中心として回動
    させ、他端側のエッジで写真フイルムの幅方向の画面サ
    イズを変更するようにしたカメラの露光画面切替え装置
    において、前記遮光板の少なくとも一方について前記一
    端から他端までの中間部を光軸から離すように屈曲さ
    せ、撮影レンズを通してこの遮光板に入射する光を減ら
    すようにしたことを特徴とするカメラの露光画面切替え
    装置。
JP6552393A 1992-12-18 1993-03-24 カメラの露光画面切替え装置 Pending JPH06273844A (ja)

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