JPH07134334A - 露光画面切替え装置 - Google Patents

露光画面切替え装置

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Publication number
JPH07134334A
JPH07134334A JP28336993A JP28336993A JPH07134334A JP H07134334 A JPH07134334 A JP H07134334A JP 28336993 A JP28336993 A JP 28336993A JP 28336993 A JP28336993 A JP 28336993A JP H07134334 A JPH07134334 A JP H07134334A
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JP
Japan
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film
frame
size
panoramic
exposure
Prior art date
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Pending
Application number
JP28336993A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Negishi
賢治 根岸
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 操作板をパノラマ撮影位置と標準撮影位置と
の間で切替え操作を行うと、露光画面をパノラマサイズ
に画定したパノラマ位置と、これから撮影レンズ5の撮
影光路外に退避した退避位置との間で左右遮光板82,
83が軸94,93を中心に観音開き式に回動する。こ
れらの左右遮光板82,83は、フイルム給送方向に対
して背面側に凸となるように湾曲した露光枠21の前面
で、写真フイルム24aの面と隙間が一定となるように
湾曲形状で形成されている。 【効果】 左右遮光板で画定した画面の輪郭線のうち上
下の線がフイルム給送方向に沿って直線となるように写
真フイルムに露光されるため、写真プリントシステムで
パノラマサイズのコマとして確実に検定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光画面切替え装置に
関し、さらに詳しくは、2枚の遮光板を露光枠の前面に
出入り自在に設けた露光画面切替え装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近、プリントの横辺を縦辺に比べて2
倍以上長い比率に変えてワイドなパノラマプリントを作
成するためのパノラマカメラが提供されている。このパ
ノラマカメラの中には、例えば本出願人から販売されて
いる「カルディアミニエブリディOP」(商品名)のよ
うに、1本のフイルムの撮影途中でも露光画面をフルサ
イズとパノラマサイズとに切り替えることができるもの
がある。このような途中切替え可能なカメラには、外部
に設けた操作部の操作に連動して、フイルムに対する露
光範囲を規制する露光枠のサイズを24mm×36mm(ア
スペクト比1.5)としたフルサイズと、このフルサイ
ズとなった露光枠の上下から平板のマスクを挿入し、露
光画面を13mm×36mm(アスペクト比2.8)に規制
したパノラマサイズとに切り替える露光画面切替え機構
が設けられている。
【0003】途中切り替え可能なカメラが多数提供され
る背景には、現在のラボ業界において、1本のフイルム
の中にフルサイズコマとパノラマサイズコマとが混在し
ている写真フイルム(以下、「混在フイルム」と称
す。)に対しては、フルサイズコマだけの写真フイルム
と区別し、混在フイルムの各コマサイズを自動的に検知
して、プリント種別のマークを施す検定を行い、プリン
トの際に一々プリント倍率やマスクのサイズを変更する
ことなく、フルサイズコマとパノラマサイズとのコマを
別々に効率良くプリントすることができる写真プリント
システムが確立されているためである。
【0004】そこで、特公平2−32615号公報等に
提案されている安価なレンズ付きフイルムユニット(以
下、「フイルムユニット」と称す。)にも、露光画面切
替え機構を内蔵させて、1本のフイルムの撮影途中でも
フルサイズとパノラマサイズとに露光画面を切り替えて
撮影を行えるようにすることが望まれていた。
【0005】ところで、フイルムユニットには、安価に
大量生産するために、撮影レンズとしてプラスチックレ
ンズを用いている。レンズ構成も1〜2枚と少なくして
いるために、球面収差、像面湾曲、非点収差、歪曲収差
等の補正が必要となる。補正としては、撮影レンズの形
状を非球面とする他に、フイルム面を湾曲させることに
より前記諸収差がバランス良く補正される。このためフ
イルムユニットもフイルム面を湾曲形状とし、ディスト
ーション等の影響を少なくして画面の周辺部で良好なピ
ント状態を確保している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなフイルムユ
ニットに露光画面切替え機構を内蔵させることを考慮し
た場合、フイルム面が湾曲しているから、露光画面の上
下から単に平板のマスクを挿入する機構では、フイルム
面とマスクとの間に隙間が発生し、画面の上下の輪郭線
が曲線となった形状で露光されてしまう。このような樽
型露光画面では、現状での写真プリントシステムでパノ
ラマサイズのコマとして検定しにくい欠点があった。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、写真プリントシステムでパノ
ラマサイズのコマとして確実に検定されるように工夫し
た露光画面切替え装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、フイルム給送方向に対して背面側に凸
となるように湾曲した写真フイルム面の前面に設けた矩
形な露光枠と、露光枠の前面で2枚のコ字型のマスク板
の間口をそれぞれ向き合わせた状態で前記露光枠で規定
される画面とは異なったアスペクト比の画面に画定する
画定位置とフイルム給送方向に対して直交する方向に沿
って配置された軸を中心に観音開き式に回転して撮影光
路外に退避する退避位置との間で移動自在な2枚の遮光
部材とを備え、前記画定位置の際に遮光部材は、写真フ
イルム面に対向し合うマスク板の面と写真フイルム面と
の隙間が一定となるように、前記湾曲した写真フイルム
面に沿って湾曲形状で形成されているとを備えたもので
ある。これによれば、遮光部材が画定位置の際に、写真
フイルム面に対向し合うマスク板の面と写真フイルム面
との隙間が一定となるように写真フイルム面に沿って湾
曲して形成されているから、画定した画面の輪郭線のう
ち上下の線がフイルム給送方向に沿って直線となって露
光することが可能となる。
【0009】
【実施例】図2に示すレンズ付きフイルムユニット2
(以下、「フイルムユニット」と称す。)は、画面サイ
ズ切替え用の操作摘み3をスライド操作することによ
り、フイルムの画面サイズをフルサイズとパノラマサイ
ズとの何れか一方に選択して撮影が行える。このフイル
ムユニット2は、ユニット本体を外ケース4で包んだ構
成となっており、外ケース4には、撮影レンズ5、シャ
ッタボタン6、操作摘み3、巻き上げノブ8、ファイン
ダー対物窓9、及び撮影枚数表示窓11等を外部に露呈
させるための開口が設けられている。
【0010】図3、図4及び図5に示すように、ユニッ
ト本体は、本体基部14の背面に後カバー15が、また
前面にメカユニット17が着脱自在に取り付けられ、こ
れらの上、前、及び両側面を覆うように前カバーユニッ
ト18が着脱自在に被着される。メカユニット17は、
暗箱50aを一体に形成したメカベース50に露光画面
切替え機構19と撮影レンズ5を備えた露光付与機構2
0、及びフイルム巻き止め機構等を組み込んだ構成とな
っている。
【0011】本体基部14には、光軸5aの上に露光枠
21が一体成形されており、露光枠21を挟んだ両側に
パトローネ収納室22とフイルム収納室23とが一体成
形されている。パトローネ収納室22とフイルム収納室
23との内部には、国際標準規格(ISO:1007−
1979年版)で規定された135タイプのパトローネ
付きフイルム24が装填され、後カバー15とで光密に
収納される。
【0012】露光枠21は、フルサイズの大きさで形成
されており、背面に設けたフイルム支持面25ととも
に、フイルム給送方向に沿って背面側に凸となるように
湾曲した形状となっている。この湾曲は光軸5aの線上
を中心として半径100mmの曲線形状となっている。
また、フイルム支持面25に対峙する後カバー15に
は、フイルム支持面25と同じに湾曲したフイルム規制
面26が形成されている。そして、露光枠21には、前
面に撮影レンズ5を透過した被写体光だけを露光枠21
に導くための暗箱50aが爪結合等で着脱自在に取り付
けられる。
【0013】メカベース50aには、詳しくは図6に示
すように、上部左側に2つの軸51,52と軸受開口5
3とが一体に形成されている。軸51には、シャッタ駆
動レバー54と撮影枚数表示板55とが回動自在に挿入
され、最後に止め輪56で抜け止めされる。また、軸5
2には、バネ57と係止レバー58とが回動自在に挿入
され、最後に止め輪59で螺着される。軸受開口53に
はカム部材60が挿入される。このカム部材60の上側
には、一歯ギヤ60aが一体に設けられており、撮影枚
数表示板55の外周に形成された歯55aに噛合する。
またカム部材60の下側は、従動スプロケット61に係
合する。
【0014】周知のように、巻き上げノブ8のフイルム
巻き上げ操作が行われると、パトローネ24bの巻芯が
回動し、フイルム24aが移送される。このフイルム2
4bのパーフォレーションには、従動スプロケット61
の歯が噛合している。したがって、フイルム移送に連動
して従動スプロケット61が回転し、この回転に伴って
カム部材60も回転する。カム部材60の回転により係
止レバー58を介してシャッタ駆動レバー54がチャー
ジ位置に移動する。従動スプロケット61が1回転する
と、係止レバー58の一端58aが巻き上げノブ8の外
周に係合し、巻き上げ操作を阻止する。なお、このと
き、撮影枚数表示板55が1目盛り分回転する。
【0015】シャッタボタン6の操作によりシャッタ駆
動レバー54がバネ57の付勢により反時計方向に僅か
に回転する。この僅かな回転中に、シャッタ駆動レバー
54の蹴飛ばし部54aが後述するシャッタ羽根63を
蹴飛ばす。メカベース50の前面には、光軸5aと平行
に軸62が形成されいる。この軸62には、クランク形
状をしたシャッタ羽根63が回動自在に軸着される。シ
ャッタ羽根63は、バネ64の付勢により光軸5a上に
設けたシャッタ開口50cを遮蔽する位置と、シャッタ
駆動レバー54の蹴飛ばしによりシャッタ開口50cか
ら退避する位置との間で回動する。
【0016】シャッタ羽根63の前面には、シャッタカ
バー64が取り付けられ、光軸5a方向に揺動すること
が防止される。このシャッタカバー64には、光軸5a
上に絞り開口64aが形成されており、これを取り囲む
ように鏡筒64bが一体に形成されている。この鏡筒6
4b内には、撮影レンズ5を構成する後レンズ65及び
前レンズ66と、これらの間に挟装されるスペーサ67
とが挿入され、最後にレンズカバー68が被せられる。
【0017】撮影レンズ5は、パノラマとフルサイズと
に途中切換え可能なタイプであるから、パノラマ撮影の
場合に広角効果が得られ、さらに通常撮影の場合に標準
的な画角が得られるように、焦点距離を32mmとし、
またFナンバーを10.5としている。そして、2枚玉
の撮影レンズ5で焦点距離を32mmとするために、後
レンズ65を両凸球面プラスチックレンズとし、また前
レンズ66を前面非球面凸メニスカスプラスチックレン
ズとしている。
【0018】Fナンバーが大きいレンズを搭載する理由
としては、ピント合わせ機能を使わないで近距離被写体
から遠距離被写体までピントが合うパンフォーカスにす
るためである。なお、画面サイズをパノラマサイズとフ
ルサイズとに切換えるフイルムユニットの撮影レンズの
焦点距離(f)としては、28≦f≦33mmにするの
が好適である。また、撮影レンズ5を2枚のプラスチッ
クレンズで構成しているが、単玉プラスチックレンズを
用いることができる。この場合には、28≦f≦33m
mの焦点距離を満たすために、2面非球面で成型する必
要がある。
【0019】メカベース50の上部右側に、凹型の保持
枠71が一体に形成されている。この保持枠71には対
物レンズ72と接眼レンズ73とからなる逆ガリレオ式
のファインダーレンズが着脱自在に挿入され、天板74
で上方から押さえられる。これらのファインダーレンズ
は、前カバー18の対物窓37と後カバー15の接眼窓
75との間に配置される。
【0020】前カバーユニット18は、操作板35と、
カバー板36と、これらを着脱自在に組み込んだ前カバ
ー34とから構成されている。前カバー34には、ファ
インダー対物窓37の他に、シャッタボタン6等が一体
成形されている。ファインダー対物窓37の前面には、
操作板35がフイルム給送方向に沿ってスライド移動自
在に組み込まれる。操作板35には、パノラマ視野枠3
8と操作摘み3とが一体に設けられている。パノラマ視
野枠38は、ファインダー視野範囲をパノラマサイズと
同じアスペクト比に規定する大きさで形成さている。ま
たカバー板36には、ファインダー光軸39の上にフル
サイズと同じアスペクト比に規定するフルサイズ視野枠
40と、操作摘み3を移動自在に外部に露呈させるため
の長穴開口41とが一体に設けられている。
【0021】操作板35は、操作摘み3を長穴開口41
内でスライド操作することによって、パノラマ視野枠3
8をファインダー光軸39の上に位置したパノラマ撮影
位置とこれから退避した標準撮影位置との間でスライド
移動自在に組み込まれる。これらの位置で、両サイド下
部に設けた切り欠き42,43と前カバー34に一体に
設けた弾性自在なクリック爪44,45とがクリック結
合する。この操作板35には、これらの位置へ移動した
際にこれに連係して後述する露光画面切替え機構19を
連動させるための2つの突起47,48が一体に設けら
れている。なお、操作板35の片端のエッジ49は、標
準撮影位置の際にファインダー視野範囲を塞がないよう
に切り欠いた断面形状となっている。
【0022】図7に露光画面切替え機構19の要部を示
す。露光画面切替え機構19は、大別して切替えレバー
80,スライド板81、及び左右遮光板82,83とか
ら構成されている。切替えレバー80は、保持枠71の
上に着脱自在に取り付けられたファインダーレンズ押さ
え板74の上面に植設された軸86を中心に回動自在に
設けられており、これには、操作板35の操作に応じて
突起47,48のいずれか一方に押圧される押圧ピン8
0aと、スライド板81に連係される連係ピン80bと
が一体に形成されている。
【0023】スライド板81は、これに保持枠71の左
右に張り出した連動板84,85と、前記連係ピン80
bに係合する係合部81aとがそれぞれ一体に設けられ
ており、ファインダーレンズ押さえ板74の上面に光軸
5aに対して直交方向に形成されたガイド74aに沿っ
て移動自在に組み込まれる。これらの連動板84,85
には、左右遮光板82,83に一体に設けた連結ピン8
2a,83aが入り込む長穴84a,85aがそれぞれ
一体に形成されている。
【0024】暗箱50aは、撮影レンズ5から入射する
被写体光を露光枠21に導くために、光軸5aに沿った
前面及び背面に、被写体光を通過させるための開口8
7,88がそれぞれ設けられている。露光枠21の前面
に取り付けられる開口88の上面及び下面の両縁には、
左右遮光板82,83の回動中心となる軸受開口89,
90,91,92がそれぞれ形成されている。左遮光板
82の回動中心は、軸受開口89,91であり、また右
遮光板83の回動中心は軸受開口90,92である。こ
れらの軸受開口89,90,91,92のうち暗箱50
aの上面に設けられた軸受開口89,90には、一部が
開口88に向けて切りかかれた切り欠き89a,90a
が形成されている。
【0025】左右遮光板82,83は、2枚のコ字型の
マスク板82a,83aの間口を向かい合わせにしてパ
ノラマサイズの露光画面を形成するようになっており、
これらのマスク板82a,83aの両側に、フイルム給
送方向に対して直交方向に軸93,94がそれぞれ一体
に形成されている。軸93,94は、マスク板82a,
83aよりも上下に突出して形成されており、軸93,
94の上方に突出した部分には、前記切り欠き部89
a,90aを通過させるための細径部93a,94aが
形成されている。また、軸91,92の下方に突出した
部分は、前記軸受開口91,92に挿入される。さら
に、軸93,94の上方に突出した先端には、内側に向
けてそれぞれ突出したレバー95,96が一体に形成さ
れている。これらのレバー95,96の先端には、前記
長穴84a,85aに係合する係合ピン95a,96a
がそれぞれ一体に形成されている。なお、マスク板82
a,83aの間口エッジは、光の回り込みを防止するた
めに薄い刃先形状にするのが望ましい。
【0026】マスク板82a,83aは、フイルム支持
面25と同じに湾曲した形状となっており、操作板35
がパノラマ撮影位置に移動した際に露光枠21の前面で
パノラマサイズの露光画面を形成するパノラマ位置と、
操作板35が標準撮影位置に移動した際に前記パノラマ
位置から暗箱50aの内部左右に観音開きして撮影光路
から退避する退避位置との間で移動する。なお、マスク
板82a,83aの合わせ目から侵入する光を防止する
ために、合わせ目を塞ぐ重板を2枚のマスク板82a,
83aの何れかに形成してもよい。また、図7では、図
面の煩雑化を防止するために、露光付与機構20、フイ
ルムカウンタ機構、及びフイルム巻き止め機構等を省略
している。
【0027】次に上記実施例の作用を説明する。フイル
ムユニット2は防湿袋に収納された形態で提供されてお
り、この防湿袋から取り出した状態は、操作板35がパ
ノラマ撮影位置の状態となっている。このため、図1及
び図5に実線で示したように、左右遮光板82,83が
パノラマ位置の状態となっている。
【0028】撮影を行う場合には、先ず、巻き上げノブ
8を回してフイルム巻き上げ操作を行う。このフイルム
巻き上げ操作に連動してフイルム24aが移送され、1
コマ分の移送が完了した時点でフイルム巻き止め機構が
作動し、巻き上げノブ8の操作がロックされるととも
に、シャッタ機構のチャージが行われる。
【0029】巻き上げ操作完了後、撮影者は、接眼窓7
5から覗くと、操作板35のパノラマ視野枠38によっ
てファインダー視野範囲がパノラマサイズのアスペクト
比に相似した視野範囲に制限されているので、パノラマ
撮影時のフレーミングが容易に行える。
【0030】撮影は、シャッタボタン6の押圧操作によ
って行う。この操作によってシャッタ機構が作動してシ
ャッタ羽根63が一往複開閉する。この間に撮影レンズ
5を通過した被写体光は、マスク板82a,83aで遮
光され、フイルム24aにパノラマサイズの画面で露光
が行われる。この露光画面は、輪郭線のうち上下の線が
フイルム給送方向に沿って直線で露光されている。
【0031】フルサイズの露光画面で撮影を行う場合に
は、操作摘み3を図7において右方向に沿ってスライド
移動させ、操作板35の切り欠き42と前カバー34の
クリック爪44とをクリック結合させる。これにより、
ファインダーレンズの光軸39上からパノラマサイズ視
野枠38が退避した状態となる。このとき、撮影者にク
リック感を与え露光画面のサイズが切り替わったことを
認識させる。
【0032】操作板35の移動によって突起47がピン
80aを押圧し、軸86を中心に切替えレバー80が時
計方向に回転する。切替えレバー80の回転によりスラ
イド板81が操作板35の方向に向けてスライド移動す
る。スライド板81の移動によって連動板84,85も
一体に移動する。これらの連動板84,85の移動によ
り、長穴84a,85a内に沿ってレバー95,96の
係合ピン95a,96aがそれぞれ移動され、マスク板
82a,83aが軸93,94を中心に回動する。この
回動は、撮影レンズ5側から見て観音開き式に行われ
る。これにより、左右遮光板82,83は、図1及び図
5に二点鎖線で示したように、暗箱50aの内部で撮影
レンズ5の主点と露光枠21とを結ぶ撮影光路外に退避
した退避位置の状態となる。
【0033】その後、前述したと同じにフイルム巻き上
げ操作を行った後に、接眼窓75から覗いてフレーミン
グを行う。このときのファインダ視野範囲は、フルサイ
ズ視野枠37でフルサイズのアスペクト比に相似した視
野範囲に制限されている。そして、シャッタボタン6の
押圧操作によって、シャッタ羽根63が開閉して開閉中
に入射した被写体光が露光枠21で画定され、フルサイ
ズの画面でフイルム24aに露光が行われる。
【0034】このように操作摘み3を標準撮影位置とパ
ノラマ撮影位置とのいずれか一方に選択操作しながら撮
影を行う。そして、全てのコマの撮影が終了するとフイ
ルムユニット2は、そのまま現像所に提出される。現像
所では、露光済のフイルム24aを収納したパトローネ
24bを取出す。このときパトローネ24bに混在フイ
ルムである故を示す表示を施しておけば、現像所での作
業が簡便になる。
【0035】取り出されたパトローネ24bは、フイル
ムプロセサで現像処理された後、ノッチャー・パンチャ
ーでコマサイズ等を検定する。この検定では、パノラマ
サイズコマとの区別するために、フルサイズコマにノッ
チを施す。このとき、パノラマサイズのコマが約13×
36mmの矩形サイズとなっているから、このコマサイ
ズを検出しながら行う。そして、検定されたネガフイル
ムは、スキャナーにセットされ、ここで、ノッチ付きの
コマ、すなわちフルサイズコマだけの画像を読み取り、
プリント時に適正な露光量とするための各コマの補正量
を算出する。補正データは、コマ番号に対応付けされて
LSIカードに書き込まれる。スキャナーでの作業が終
了すると、LSIカードとともにネガフイルムは、プリ
ンタプロセサにセットされる。ここでは、連続的にフル
サイズコマだけをプリント処理し、89×127mmの
プリント写真が得られる。このプリント写真の画像は、
人間の視野にほぼ近い自然な感じが得られている。
【0036】次に、ネガフイルムは、LSIカードとと
もに再びスキャナーにセットされ、パノラマサイズのコ
マだけ読み取って適正な露光量とするための補正量が算
出される。そして、LSIカードとともにネガフイルム
は、プリンタプロセサにセットされ、連続的にパノラマ
サイズコマだけがプリントされる。これにより、89×
254mmのサイズとなったプリント写真が得られる。
このときプリンタのプリント倍率と、印画紙及びペーパ
ーマスクのサイズとが変更される。得られたプリント写
真の画像は、臨場感のあるパノラマ効果が得られてい
る。なお、フルサイズコマから印画紙に引き伸ばすプリ
ント倍率は約3.5倍であり、パノラマサイズコマから
印画紙に引き伸ばすプリント倍率は約7倍である。この
ようにプリント処理を行った後に、ユーザーにプリント
写真とネガフイルムとを返却する。そして、空のフイル
ムユニット2は工場に回収されリサイクルされる。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、遮光部材が画定位置の際に、写真フイルム面に対
向し合うマスク板の面と写真フイルム面との隙間が一定
となるように写真フイルム面に沿って湾曲して形成され
ているから、画定した画面の輪郭線のうち上下の線がフ
イルム給送方向に沿って直線として露光することがで
き、写真プリントシステムの検定時にパノラマサイズの
コマを確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光画面切替え装置を示す概略説明図
である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの要部を示す分解
斜視図である。
【図4】前カバーユニットを示す分解斜視図である。
【図5】レンズ付きフイルムユニットの横断面図であ
る。
【図6】メカユニットの分解斜視図である。
【図7】露光画面切替え機構を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
3 操作摘み 21 露光枠 35 操作板 38 パノラマ視野枠 65 後レンズ 66 前レンズ 80 切替えレバー 81 スライド板 82 左遮光板 83 右遮光板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルム給送方向に対して背面側に凸と
    なるように湾曲した写真フイルム面の前面に設けた矩形
    な露光枠と、露光枠の前面で2枚のコ字型のマスク板の
    間口をそれぞれ向き合わせた状態で前記露光枠で規定さ
    れる画面とは異なったアスペクト比の画面に画定する画
    定位置とフイルム給送方向に対して直交する方向に沿っ
    て配置された軸を中心に観音開き式に回転して撮影光路
    外に退避する退避位置との間で移動自在な2枚の遮光部
    材とを備え、前記画定位置の際に遮光部材は、写真フイ
    ルム面に対向し合うマスク板の面と写真フイルム面との
    隙間が一定となるように、前記湾曲した写真フイルム面
    に沿って湾曲形状で形成されていることを特徴する露光
    画面切替え装置。
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