JPH1089992A - ナビゲーション装置 - Google Patents

ナビゲーション装置

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JPH1089992A
JPH1089992A JP8245130A JP24513096A JPH1089992A JP H1089992 A JPH1089992 A JP H1089992A JP 8245130 A JP8245130 A JP 8245130A JP 24513096 A JP24513096 A JP 24513096A JP H1089992 A JPH1089992 A JP H1089992A
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浩司 細田
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博志 大村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の情報に含まれる特定の銘柄の情報を選
択し、利用可能なナビゲーション装置の提供。 【解決手段】 登録画面により、予め操作者に所望する
特定の銘柄及びその優先順位を登録させ、燃料残量が所
定量より少ない場合には、現在位置周辺の登録された特
定銘柄のガソリンスタンドを示すランドマークを優先順
位に応じて強調して表示する。経路誘導中には、燃料残
量及び平均車速から走行可能距離を算出し、その経路上
で到達可能な最も遠い特定銘柄のガソリンスタンドを表
示・通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、選択された目的地
までの経路検索及び経路誘導を行うナビゲーション装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】GPS(グローバルポジショニングシス
テム)による位置検出技術を使用したナビゲーション装
置の発達は目覚ましいものがある。特に、近年では、目
的地までの経路誘導だけでなく、種々の情報が経路誘導
と併せて表示されるため、操作者にかえって混乱を起さ
せている。この問題を改善すべく、例えば特開平5−1
27596号に開示されているように、特定地点を設定
せず、操作者の目的を表わす語句に基づいて検索を行
い、複数の情報の中から必要とする情報を選択し、目的
地を決定し、その目的地までの経路を検索する手法が提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、日常よく行われるような操作者の所望
する特定の銘柄だけを選択することはできない。
【0004】そこで本発明は、複数の情報に含まれる特
定の銘柄の情報を選択し、利用可能なナビゲーション装
置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明はナビゲーション装置は以下の構成を特徴と
する。
【0006】即ち、現在位置を検出し、その現在位置及
びその現在位置に応じた所定範囲の情報を記憶手段から
検索して情報提供するナビゲーション装置において、予
め登録された複数の銘柄から、所望する指定銘柄を操作
者が選択し、登録する銘柄登録手段と、前記所定範囲に
含まれ、且つ前記銘柄登録手段により登録された指定銘
柄に属する情報を、前記記憶手段から検索して情報提供
する情報提供手段と、を備えることを特徴とする。これ
により、操作者の好みの情報を選択的に整理して提供
し、利便性を向上する。
【0007】例えば、前記情報提供手段は、前記記憶手
段から前記指定銘柄に属する情報だけを情報提供するこ
とを特徴とし、更に好ましくは前記情報提供手段は、前
記情報提供手段により提供される情報を表示する表示手
段を含み、前記銘柄登録手段は、前記指定銘柄として複
数の銘柄に優先順位を付して登録することが可能であ
り、前記表示手段に情報を表示する際、前記優先順位に
応じて強調して表示することを特徴とする。これによ
り、選択された情報を操作者の嗜好に応じて強調し、直
感的な情報の把握を実現する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を代表的な車両であ
る自動車に適用した一実施形態を、図面を参照して説明
する。はじめに、本発明の一実施形態に係るナビゲーシ
ョン装置のハードウエアの構成を図1を参照して説明す
る。
【0009】図1は、本発明の一実施形態としてのナビ
ゲーション装置が自動車に実装された状態の一例を示す
システム構成図である。
【0010】図中、2は集中制御ユニットであり、走行
状態に係る各種データ(燃料残量、平均燃費、平均車速
等)の算出や、以下の各構成を統括的に制御する。3は
車載LANユニットであり、例えばアンチロックブレー
キシステム(ABS)や4輪駆動制御等の制御に必要な
不図示のセンサ及び駆動部と集中制御ユニット2との所
謂ローカルエリアネットワーク通信を制御する。4はR
AMカードドライブであり、例えば、シート位置、ミラ
ー位置等の運転者に関する情報を記憶したRAMカード
のデータ読み込み/書き込み装置である。5はデータド
ライブであり、例えば、FD、MD、PD等のデータ記
憶媒体に記憶した各種情報の読み込み/書き込み装置で
ある。6は音声ガイド用スピーカであり、ナビゲーショ
ンコントローラ17からの音声情報が集中制御ユニット
2内の音声出力インタフェースを介して出力される。7
はマイクであり、操作者の音声による指示が集中制御ユ
ニット2内の音声認識インタフェース(不図示)を介し
てナビゲーションコントローラ17に入力される。8は
液晶表示等のディスプレイであり、ナビゲーション画
面、各種入力操作用の画面、車両の状態(車速、空調設
定等)が表示される。更に、ディスプレイ8の前面に
は、その表示に応じてタッチ操作による入力操作が可能
な、静電容量方式や赤外線方式等の入力装置を備える。
尚、ディスプレイ8の表示情報のうち、運転中に常に必
要な情報は、所謂ヘッドアップディスプレイ(不図示)
に表示する構成としてもよい。9は携帯電話であり、電
話アンテナ13が接続される。10は操作スイッチであ
り、集中制御ユニット2及びナビゲーションコントロー
ラ17への入力操作を行う。17はナビゲーションコン
トローラであり、GPS(グローバルポジショニングシ
ステム)アンテナ11からの位置情報とCD−ROMチ
ェンジャ19に搭載されたCD−ROMの地図情報に基
づいて、操作者が操作スイッチ10等により指定した目
的地までの適当な経路を検索し、ディスプレイ8上の表
示及び音声ガイド用スピーカ6からの音声出力により誘
導を行う。CD−ROMチェンジャ19により読み出さ
れるCD−ROMの地図情報は、以下の説明におけるデ
ィスプレイ8への表示情報の基本情報であり、更に好ま
しくは、図示の如くナビゲーションコントローラ17に
は、FMアンテナ12からのVICS対応のFM多重放
送を受信するFMチューナ16、そして電波ビーコンア
ンテナ14及び光ビーコンアンテナ15からのビーコン
信号を受信するビーコン信号受信機18が接続されてお
り、それらにより得られるVICS信号及び/またはビ
ーコン信号を交通規制情報として解釈してディスプレイ
8に表示し、経路誘導の際の経路検索の条件(制約条
件)として使用する。更に、走行経路周辺の地域情報を
データドライブ5等から入力し、表示情報に利用しても
よい。尚、GPSによる自車位置の検出手法は公知なた
め、説明を省略する。
【0011】次に、本発明の一実施形態に係るナビゲー
ション装置のソフトウェアの特徴について説明する。
【0012】<指定銘柄の登録・表示>本実施形態に係
るナビゲーション装置の指定銘柄の登録・表示機能につ
いて概要を述べれば、ディスプレイ8に表示された情報
を操作者に迅速に認識させるべく、操作者が予め登録し
た指定銘柄(好み)に従って、情報を選択的に表示する
ものである。
【0013】図2は、本発明の一実施形態としてのナビ
ゲーション装置における指定銘柄の登録画面を示す図で
あり、例えば操作スイッチ10の操作により展開する。
【0014】図中、操作者が好みの銘柄を指定する項目
として、ディスプレイ8とその前面に備えられた入力装
置により構成されるスイッチ(以下、ソフトスイッチ)
B−1からB−3、B−5からB−7まで順に、ファミ
リーレストラン、金融機関、デパート、ガソリンスタン
ド、ホテル/旅館、コンビニエンスストア(コンビニ)
が表示されている。これらの各項目は、それぞれチェー
ン店展開、支店展開されている形態のものが好ましい。
次に、図2の指定銘柄登録画面上で、例えば[ガソリン
スタンド]をオンにした場合を説明する。
【0015】図3は、本発明の一実施形態としてのナビ
ゲーション装置における指定ガソリンスタンド設定画面
を示す図であり、指定銘柄登録画面(図2)上の[ガソ
リンスタンド]をオンすることにより展開する。
【0016】同図の如く、設定可能なガソリンスタンド
の銘柄として、代表的なガソリンメーカーが予め登録さ
れており、操作者は所望する優先順位を操作スイッチ1
0により設定し、ソフトスイッチ[登録]をオンにする
ことにより登録される。同図では、A石油が優先順位
1、B石油が優先順位2として登録された状態を示して
いる。好ましくは、優先順位として登録したメーカーだ
けをディスプレイ8に表示する構成とし、地図情報上で
ガソリンスタンドが密集する地域における表示を適切な
ものと(見易く)するとよい。図2の指定銘柄登録画面
上の[ガソリンスタンド]以外の項目については、図3
の画面と略同様な構成のため説明を省略すが、[ファミ
リーレストラン]、[金融機関]、[コンビニエンスス
トア]の各項目から展開される画面には、操作者が飲食
を希望する時間帯を設定することができるものとする。
【0017】次に、前記の指定銘柄の登録により実現す
るディスプレイ8上の表示と、その表示のための処理を
説明する。
【0018】図10は、本発明の一実施形態としての通
常走行時の指定銘柄の優先表示処理を示すフローチャー
トであり、経路誘導中ではなく、ディスプレイ8に現在
位置の表示をしながら走行している場合である。
【0019】図中、指定ランドマークの表示モード、即
ち指定銘柄登録画面(図2)により優先順位を付された
銘柄に関する識別用のマーク(ランドマーク)を表示す
るモードが指定されたかを判断し(ステップS100
1)、NOの場合はステップS1003に進む。一方Y
ESの場合は、現在のディスプレイ8の表示範囲の中に
存在する指定ランドマークを表示しステップS1001
に戻る(ステップS1002)。ステップS1003で
は、集中制御ユニット2から得られる燃料残量が所定量
より少ないかを判断し、NOの場合はストリーム100
5に進む。一方YESの場合は、現在のディスプレイ8
の表示範囲の中に存在する指定ガソリンスタンドのラン
ドマークを表示し(ステップS1004)、ステップS
1003に進む。そして、ステップS1005では、予
め指定銘柄登録画面(図2)により指定した指定食事時
間帯かを判断し、NOの場合はリターンする。一方YE
Sの場合は、ディスプレイ8にファミリーレストラン等
の指定ランドマークを表示し(ステップS1006)、
リターンする。
【0020】尚、上記の図10の処理は経路誘導中の処
理ではないため、好適な実施形態は、経路検索・誘導機
能を含まない、例えば現在位置を検出し表示する装置で
もよいことは言うまでもない。
【0021】図11は、本発明の一実施形態としての経
路誘導時の指定銘柄の優先表示処理を示すフローチャー
トであり、ディスプレイ8に現在位置を表示しながら目
的地への経路誘導をしている場合である。
【0022】図中、集中制御ユニット2から得られる燃
料残量及び平均燃費に基づいて、現時点から走行が可能
であると予測できる距離を算出し(ステップS110
1)、その算出した距離の範囲内に存在する誘導経路上
の指定銘柄のガソリンスタンドであって、最後の、即ち
現在位置から最も遠いガソリンスタンドを検索する(ス
テップS1102)。ステップS1103では、ステッ
プS1101で算出した走行可能距離が所定距離より短
いかを判断し、NOの場合はステップS1105に進
む。一方YESの場合は、ステップS1102で検索し
た最後のガソリンスタンドのランドマークをディスプレ
イ8に強調表示(例えば、点滅、表示サイズの変更等)
及び/または音声ガイド用スピーカ6からアナウンスし
(ステップS1104)、ステップS1105に進む。
ステップS1105では、予め指定銘柄登録画面(図
2)により指定した指定食事時間帯かを判断し、NOの
場合はリターンする。一方YESの場合は、集中制御ユ
ニット2から得られる平均車速に基づいて、当該時間帯
で走行可能な距離を算出し(ステップS1106)、そ
の算出した距離の範囲内に存在する誘導経路上の指定銘
柄のファミリーレストラン等であって、最後のものを検
索(ステップS1107)する。そして、その検索され
た指定銘柄のファミリーレストラン等のランドマーク
を、ステップS1104と同様に表示及び/またはアナ
ウンスし(ステップS1107)、リターンする。ここ
で、ステップS1104及びステップS1108におけ
る当該ランドマークの表示処理は、ディスプレイ8の表
示範囲の中に当該ランドマークが入ったときに行って
も、或は、現在の表示範囲には存在しない場合に、当該
ランドマークと現在位置とが表示できるまで強制的に表
示範囲を変更してもよい。
【0023】尚、上述のステップS1102及びステッ
プS1107の処理では、それぞれ算出した範囲内の最
後のガソリンスタンドまたはレストランを表示したが、
最後のものだけではなく、現在位置から当該最後のガソ
リンスタンドまたはレストランまで、誘導経路上に存在
するものを全て表示してもよいことは言うまでもない。
【0024】図6は、本発明の一実施形態として通常走
行時に銘柄指定されたガソリンスタンドが優先表示され
たナビゲーション画面の一例を示す図である。
【0025】図中、□で囲まれたA及びBのランドマー
クは、予め指定銘柄登録画面(図2)により指定した石
油メーカーのガソリンスタンドを示しており、一例とし
て優先順位の高いA石油のランドマークが大きく表示さ
れている。これらのランドマークは、好ましくは一般に
知られた各銘柄の商標等がよい。また、30は自車位置
を示す。
【0026】尚、図11のフローチャートによる経路誘
導時の画面は、算出した範囲内に存在する最後のガソリ
ンスタンド(ファミリーレストラン等)を点滅等の他の
方法で強調する以外は図6と略同様のため説明を省略す
る。
【0027】<目的別の最適目的地の検索>次に、本実
施形態に係るナビゲーション装置の目的別の最適目的地
の検索機能について概要を述べれば、操作者がある特定
の目的地ではなく、ある目的とする行動だけを意図して
いる場合に、操作者に複数の候補地から適当な目的地を
容易に、且つ迅速にさせるべく、複数の目的別の項目か
ら所望する項目を操作者に選択させ、その選択された項
目に属し、現在位置から最も近い目的地、または最も短
時間で到達できることが予想される目的地を自動的に検
索するものである。
【0028】図4は、本発明の一実施形態としてのナビ
ゲーション装置における目的別検索画面を示す図であ
り、例えば操作スイッチ10の操作により展開する。
【0029】図中、ソフトスイッチB−1からB−7ま
で順に、ファミリーレストラン、金融機関、デパート、
トイレ、ガソリンスタンド、ホテル/旅館、コンビニエ
ンスストア(コンビニ)、医療機関の各項目が表示され
ている。ナビゲーションコントローラ17は、これらの
各項目のうちから操作者が選択した項目をキーとして、
後述する検索処理により、その選択された項目に属し、
現在位置から最も近い目的地を検索する。尚、これらの
各項目に属する個々の情報は、例えば、地域別に予め作
成されたCD−ROMやデータドライブ5により読み込
む各種記憶媒体から入手する形態、或は情報提供会社等
から携帯電話9等を介して入手する形態とし、各項目へ
のグループ分け、選択等の処理は、個々の情報に付加さ
れている識別用コードをキーとすることは言うまでもな
い。
【0030】また、ソフトスイッチA−1からA−6
は、B−1からB−7までの中から操作者が選択した項
目に応じて最適な目的地を検索するのに先立って、操作
者が適当に設定する条件スイッチであり、現在位置から
最短距離の検索を指定するA−1、現在の自車の進行方
向の前方だけを検索範囲に指定するA−2、現在の自車
の進行方向の後方も検索範囲に含めるように指定するA
−3、FMチューナ16を介して得られるVICS情報
やビーコン信号受信機18を介して得られるビーコン信
号を検索条件に含めるように指定するA−4、駐車場の
有無、道路幅等のVICS情報以外の制約情報を検索条
件に含めるように指定するA−5、そして前述の指定銘
柄登録画面(図2)にて登録した優先順位を検索時に有
効とするA−6を備える。これらの各スイッチは、オン
にされることにより、以下に述べる評価式の項として作
用する。
【0031】次に、現在位置から最も近い目的地を検索
する方法について、図9を参照して説明する。
【0032】図9は、本発明の一実施形態としての現在
位置から最も近い目的地を検索する際の方位別の係数マ
ップを示す図である。
【0033】図中、同心円(円弧)の中心(▲印)は自
車位置、半径は自車位置からの距離を表わす。また、同
図の上方を進行方向とする。図示の如く、自車の周辺部
は、所定の係数を付されて複数の領域に分けられてい
る。この係数マップは、予めナビゲーションコントロー
ラ17に記憶しておくものとする。そして、この係数マ
ップの係数、地図情報から得られる候補地の位置(座
標)情報、現在の自車の位置及び方向、そして図4のA
郡のソフトスイッチの選択状態に基づいて、複数の候補
地の中から現在位置に最も近い候補地を選択するため、
ナビゲーションコントローラ17にて各候補地について
経路を検索し、評価式Kを計算する。評価式Kは、 K=(候補地と現在位置との距離)×(現在の自車の方
向に対する候補地の方向係数)×(VICS情報に関す
る係数)×(その他の制約条件に関する係数) で表現できる。第1項の(候補地と現在位置との距離)
は、CD−ROMの地図情報から得られる候補地の位置
(座標)情報とGPSにより得られる現在位置とにより
予め算出される。第2項の(現在の自車の方向に対する
候補地の方向係数)は、GPSにより得られる現在の自
車の進行方向情報と、第1項のために算出した(候補地
と現在位置との距離)に基づいて図9の係数マップを参
照することにより得る。第4項の(VICS情報に関す
る係数)は、受信して解読したVICS情報に応じて算
出される係数であり、受信したVICS情報(例えば道
路規制情報、渋滞情報等)が、現在位置からある候補地
までの経路上に該当する場合は大きな係数とする(ソフ
トスイッチA−4がオフの場合は最小値1とする)。そ
して第5項の(その他の制約条件に関する係数)は、駐
車場の有無、道路幅等のVICS情報以外の制約情報に
応じて算出される係数であり、例えば駐車場が無い場
合、道路幅が狭い場合には大きな係数が算出されるもの
とする(ソフトスイッチA−5がオフの場合は最小値1
とする)。
【0034】次に、前記の目的別の最適目的地の検索の
ソフトウェア処理を説明する。
【0035】図12は、本発明の一実施形態としてのナ
ビゲーション装置における目的別の最適目的地の検索処
理を示すフローチャートであり、図4の目的別検索画面
がディスプレイ8に表示されることにより起動される。
【0036】図中、ステップS1201は、目的別検索
入力、即ち図4のB−1からB−8までの何れかの項目
が選択されるまでの待機処理である。ステップS120
2では、[銘柄指定]スイッチ(A−6)がオンにされ
ることにより、前述の指定銘柄登録画面(図2)にて登
録した特定の銘柄の指定を有効とするかを判断する。N
Oの場合は、現在のディスプレイ8の表示範囲の中であ
り、ステップS1201で選択された項目に属するラン
ドマークだけを表示し、ステップS1208に進む(ス
テップS1207)。一方、YESの場合は、現在のデ
ィスプレイ8の表示範囲の中に、当該銘柄、且つステッ
プS1201で選択された項目に属するものがあるかを
判断し(ステップS1203)、YESの場合は、対称
となるランドマークだけを強調表示し、ステップS12
08に進む。一方、ステップS1203でNOの場合
は、現在のディスプレイ8の表示範囲の中であり、ステ
ップS1201で選択された項目に属するランドマーク
だけを表示し(ステップS1205)、銘柄指定されて
いるものが現在の表示範囲に無いことを音声及び/また
は表示により操作者に通知し(ステップS1206)、
ステップS1208に進む。
【0037】そして、ステップS1208では、目的別
検索画面(図4)でソフトスイッチA−1の[最短距
離]がオンにされていたかを判断し、NOの場合はステ
ップS1209で、目標とするランドマークを操作者に
選択させ、ステップS1211にてその目標とするラン
ドマークに対応する地点への経路誘導を行う。一方、Y
ESの場合はステップS1210に進み、表示中のラン
ドマークについて評価式Kによる評価及び順位付けと操
作者による選択とを行う(尚、ステップS1210の処
理の詳細は、図13を参照して後述する)。そしてステ
ップS1211では、ステップS1209またはステッ
プS1210で決定された目標地点への経路誘導処理を
行う。
【0038】図13は、本発明の一実施形態としての評
価式に基づく経路誘導先の選択処理を示すフローチャー
トである。
【0039】図中、ステップS1301では、[進路前
方]スイッチ(A−2)がオンかどうか判断し、NOの
場合はステップS1303に進む。一方YESの場合
は、係数マップ(図9)における自車の進路前方(矢印
の範囲:領域I)だけから目的地を容易に選択できるよ
うに、進路前方以外の領域IIから領域IV、即ち係数
が1.5以上の領域の係数を自車からの距離に関らず、
所定の大きな数に変更し(ステップS1302)、ステ
ップS1305に進む。ステップS1303では、[進
路後方を含む]スイッチ(A−3)がオンかどうか判断
し、NOの場合はステップS1305に進む。一方YE
Sの場合は、係数マップ(図9)の領域IIIの係数
を、例えば領域II及び領域IVのように、距離に応じ
て3種類の係数1.5,2.0,3.0に変更し(ステ
ップS1304)、ステップS1305に進む。ステッ
プS1305では、[VICS情報]スイッチ(A−
4)がオンかどうか判断し、YESの場合はステップS
1307に進む。一方NOの場合は、評価式Kの(VI
CS情報に関する係数)の項の値を1に固定し、(ステ
ップS1306)ステップS1307に進む。ステップ
S1307では、[その他の制約]スイッチ(A−5)
がオンかどうか判断し、YESの場合はステップS13
09に進む。一方NOの場合は、評価式Kの(その他の
制約条件に関する係数)の項の値を1に固定し(ステッ
プS1308)、ステップS1309に進む。ステップ
S1309では、ステップS1201で選択された項目
に属し、且つ現在の表示範囲の中にある各ランドマー
ク、或はステップS1201で選択された項目に属し、
且つ現在の表示範囲の中にある指定銘柄の各ランドマー
クについて、現在位置からの経路検索を行い、その得ら
れた経路に対応する道路規制情報等を表わすVICS情
報に関する係数、駐車場の有無、道路幅等のVICS情
報以外の情報に関する係数、そして候補地と現在位置と
の距離(または経路検索により得られた道のり)に基づ
いて、評価式Kの値を算出する。ステップS1310で
は、ステップS1309で算出した各評価値に応じて、
評価値の小さいものから順に、その順位を付してディス
プレイ8に表示し、そのうち一番順位の高いものを強調
表示する。そしてステップS1311及びステップS1
312は、ナビゲーションコントローラが順位付きで選
択したランドマークから最終的に操作者の意志で経路誘
導先のランドマークを選択するルーチンであり、現在強
調表示されているランドマークへの経路誘導を開始して
も良いかを操作者に決定させ、現在強調表示しているラ
ンドマークに満足しない場合は、優先順位が次に高いラ
ンドマークを強調表示する。この処理を順次繰り返す。
この場合、強調表示される各地点は、現在位置から物理
的に近いだけではなく、実際の道路状況を考慮した、即
ち所要時間が少ないことが予想される地点を表わす。上
記の処理におけるディスプレイ8の表示例を図14及び
図15に示す。
【0040】図14及び図15は、本発明の一実施形態
としての経路誘導先の選択画面の一例を示す図である。
【0041】図中、41〜45は、評価式Kに基づいて
順位付けされたランドマークであり、図14では、最も
優先順位が高いランドマーク41が強調表示(例えば点
滅表示)されている。また、ランドマーク45は、自車
位置30から距離としては近いが、渋滞中(VICS情
報により入手)のため、算出された優先順位は低く、渋
滞を操作者に知らせるためのコメント48が表示されて
いる。このとき、渋滞している道路部分の表示色(同図
では破線)を変更しても良いことは言うまでもない。4
6及び47は、現在強調表示されているランドマークに
決定するかを操作者が入力するスイッチであり、「決
定」をオンにすればステップS1212(経路誘導処
理)に、「変更」をオンにすれば図15の如く次順位の
ランドマーク42が強調表示される。
【0042】尚、現在の表示範囲が、図9の係数マップ
の円の大きさと比較して広い場合には、例えば、係数の
値の大きさを考慮せず領域Iの範囲を同心円状に拡大し
た範囲(図9の斜線部)内に存在する検索候補地だけを
対称として経路検索すればよい。
【0043】また、ステップS1302の処理について
は、自車位置を基準として図9の係数マップを対応さ
せ、領域Iの中に存在しないランドマークを排除するこ
とにより、ステップS1309における検索処理の検索
候補地を少なくしてもよい。
【0044】また、VICS情報及びその他の制約条件
の参照が不必要な場合は、評価式から(VICS情報に
関する係数)及び(その他の制約条件に関する係数)に
ついての計算を省略し、 K’=(候補地と現在位置との距離)×(現在の自車の
方向に対する候補地の方向係数)とすれば現在位置と各
ランドマーク間のそれぞれの経路検索をする必要が無
く、例えばステップS1310にて評価式K’により順
位付けされた所定数の候補地についてだけ経路検索すれ
ばよい。この場合、得られる目的地は実際の道路状況を
考慮しない、現在位置から物理的に近い地点が選択され
ることになる。
【0045】<寄り道先の検索>次に、本実施形態に係
るナビゲーション装置の寄り道先の検索機能について概
要を述べれば、ある目的地への経路誘導中に、操作者が
ある特定の目的地ではなく、ある目的とする行動だけを
意図して寄り道を希望している場合に、操作者に複数の
候補地から適当な目的地を容易に、且つ迅速にさせるべ
く、複数の目的別の項目から所望する項目を操作者に選
択させ、その選択された項目に属し、現在位置から最も
近い目的地を自動的に検索・誘導し、その寄り道先での
用事が終了したら、本来の目的地への経路誘導を再開す
るものである。
【0046】図7は、本発明の一実施形態としてのナビ
ゲーション装置における経路誘導中の表示例を示す図で
ある。
【0047】図中、31(破線)は予め目的地まで検索
された誘導経路であり、その経路上の現在の自車位置を
自車位置30で示す。このとき、操作者がディスプレイ
8上に表示されたソフトスイッチ32の[寄り道設定]
をオンにすることにより図5の画面に展開する。
【0048】図5は、本発明の一実施形態としての寄り
道先選択画面を示す図であり、画面に表示された個々の
ソフトスイッチ及びその操作は、前述の図4の場合と同
様なため説明を省略する。また、画面上の各項目に属す
る個々の情報も前述の図4の場合と同様に、例えば、地
域別に予め作成されたCD−ROMやデータドライブ5
により読み込む各種記憶媒体から入手する形態、或は情
報提供会社等から携帯電話9等を介して入手する形態と
し、各項目へのグループ分け、選択等の処理は、個々の
情報に付加されている識別用コードをキーに行うものと
する。次に、寄り道先選択画面により選択された項目に
属する候補地から寄り道先を選択する処理について図1
6を参照して説明する。
【0049】図16は、本発明の一実施形態としての寄
り道先の選択処理を示すフローチャートである。
【0050】図中、ステップS1401では経路誘導中
かを判断し、NOの場合は待機する。一方YESの場合
は、誘導経路を表示中の画面の所定位置にソフトスイッ
チ32の[寄り道設定]を表示し(ステップS140
2)、そのスイッチが操作者によりオンにされるまで待
機する(ステップS1403)。[寄り道設定]がオン
されたら寄り道先選択画面(図5)に展開し(ステップ
S1404)、A−1からA−6のソフトスイッチによ
る検索条件の設定操作及びB−1からB−8までの何れ
かの項目の選択操作を操作者に行なわせる(ステップS
1405)。そして、ステップS1406では、前述の
図13と同様の処理により現在位置から最も近いものを
検索し、そのランドマークを強調表示する。そして、操
作者にディスプレイ8に強調表示されている寄り道先の
候補のランドマーク中から所望するランドマークを選択
させ(ステップS1407)、現在までの経路誘導にお
ける目標地点を不図示の記憶領域に退避記憶(スタッ
ク)し(ステップS1408)、ステップS1407で
決定された寄り道先までの経路誘導を開始することを操
作者にアナウンスする(ステップS1409)。そし
て、自車位置が寄り道先と一致するまで経路誘導を行
い、自車位置と寄り道先の座標が一致または所定の範囲
内に到達したら、経路表示画面の所定位置に復路設定の
ためのソフトスイッチを表示し(ステップS1410〜
ステップS1412)、そのスイッチがオンにされるの
を待機する(ステップS1413)。このときの経路表
示画面を図8に示す。
【0051】図8は、本発明の一実施形態としての寄り
道先での復路復帰設定時の表示例を示す図である。
【0052】図中、35(一点鎖線)は検索された寄り
道経路、33は選択され、強調表示された寄り道先、3
4は復路設定開始のためのソフトスイッチであり、寄り
道先33に自車位置30が存在する状態を表わす。
【0053】ステップS1413で当該スイッチのオン
を検出したら、現在位置(寄り道先)から元の目標地
点、即ちステップS1408で退避記憶した目標地点ま
での経路を検索し(ステップS1414)、その経路に
沿った経路誘導を開始することを操作者にアナウンスし
(ステップS1415)、元の目標地点までの経路誘導
を行う(ステップS1416)。
【0054】尚、前述の実施形態において、操作者への
音声ガイド用スピーカ6からの音声出力またはディスプ
レイ8への表示による通知は、それぞれ一方だけに限ら
れるものではなく、適に音声と表示とを併用してもよい
ことは言うまでもない。
【0055】また、前述の実施形態における操作者のナ
ビゲーション装置への入力操作は、操作スイッチ10か
らの入力操作だけに限られるものではなく、適に音声認
識による指示を併用してもよいことは言うまでもない。
【0056】また、車速に関する情報は、GPS機能に
より得られた位置情報の単位時間当りの移動量に基づい
て算出してもよいことは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の情報に含まれる特定の銘柄の情報を選択し、利用
可能なナビゲーション装置の提供が実現する。即ち、膨
大な情報量の中から操作者の嗜好に合った、その時必要
な情報を選択して提供することにより、ナビゲーション
装置の操作性を向上し、情報の洪水による操作者の混乱
を防止することができる。特に、特定銘柄の指定が可能
なため、例えばガソリンスタンド等の会員特典(キャッ
シュバック、ポイント等)を有効に利用できる。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのナビゲーション装
置が自動車に実装された状態の一例を示すシステム構成
図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのナビゲーション装
置における指定銘柄の登録画面を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態としてのナビゲーション装
置における指定ガソリンスタンド設定画面を示す図であ
る。
【図4】本発明の一実施形態としてのナビゲーション装
置における目的別検索画面を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態としての寄り道先選択画面
を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態として通常走行時に銘柄指
定されたガソリンスタンドが優先表示されたナビゲーシ
ョン画面の一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態としてのナビゲーション装
置における経路誘導中の表示例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態としての寄り道先での復路
復帰設定時の表示例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態としての現在位置から最も
近い目的地を検索する際の方位別の係数マップを示す図
である。
【図10】本発明の一実施形態としての通常走行時の指
定銘柄の優先表示処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態としての経路誘導時の指
定銘柄の優先表示処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態としてのナビゲーション
装置における目的別の最適目的地の検索処理を示すフロ
ーチャートである。
【図13】本発明の一実施形態としての評価式に基づく
経路誘導先の選択処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態としての経路誘導先の選
択画面の一例を示す図である。
【図15】本発明の一実施形態としての経路誘導先の選
択画面の一例を示す図である。
【図16】本発明の一実施形態としての寄り道先の選択
処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 車体 2 集中制御ユニット 3 車載LANユニット 4 RAMカードドライブ 5 データドライブ 6 音声ガイド用スピーカ 7 マイク 8 ディスプレイ 9 携帯電話 10 操作スイッチ 11 GPSアンテナ 12 FMアンテナ 13 電話アンテナ 14 電波ビーコンアンテナ 15 光ビーコンアンテナ 16 FMチューナ 17 ナビゲーションコントローラ 18 ビーコン信号受信機 19 CD−ROMチェンジャ 30 自車位置 31 誘導経路 35 寄り道経路 41〜45 ランドマーク

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現在位置を検出し、その現在位置及びそ
    の現在位置に応じた所定範囲の情報を記憶手段から検索
    して情報提供するナビゲーション装置において、 予め登録された複数の銘柄から、所望する指定銘柄を操
    作者が選択し、登録する銘柄登録手段と、 前記所定範囲に含まれ、且つ前記銘柄登録手段により登
    録された指定銘柄に属する情報を、前記記憶手段から検
    索して情報提供する情報提供手段と、を備えることを特
    徴とするナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 前記情報提供手段は、前記記憶手段から
    前記指定銘柄に属する情報だけを情報提供することを特
    徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
  3. 【請求項3】 前記情報提供手段は、前記情報提供手段
    により提供される情報を表示する表示手段を含み、前記
    銘柄登録手段は、前記指定銘柄として複数の銘柄に優先
    順位を付して登録することが可能であり、前記表示手段
    に情報を表示する際、前記優先順位に応じて強調して表
    示することを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    ナビゲーション装置。
  4. 【請求項4】 前記情報提供手段は、予め指定した時間
    帯に前記指定銘柄の情報提供を行うことを特徴とする請
    求項1乃至請求項3の何れかに記載のナビゲーション装
    置。
  5. 【請求項5】 更に、前記ナビゲーション装置が搭載さ
    れた車両を駆動する燃料の残量を検出する燃料残量検出
    手段を備え、その燃料残量検出手段により検出した燃料
    残量が所定量より少なくなった際、前記指定銘柄に属す
    るガソリンスタンドの情報提供を行うことを特徴とする
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載のナビゲーション
    装置。
  6. 【請求項6】 更に、前記ナビゲーション装置が搭載さ
    れた車両を駆動する燃料の残量を検出し、その燃料の残
    量と平均燃費とに基づいて航続可能距離を算出する航続
    可能距離演算手段と、 予め指定した目的地への前記車両の経路の選択及び誘導
    を行う経路選択・誘導手段とを備え、前記情報提供手段
    は、前記経路選択・誘導手段による誘導経路上で、且つ
    前記航続可能距離演算手段により算出した航続可能距離
    の範囲内に存在する前記指定銘柄に属するガソリンスタ
    ンドの情報の検索が可能であり、前記航続可能距離が所
    定距離より短くなった際、前記指定銘柄に属するガソリ
    ンスタンドの情報のうち、前記現在位置から最も遠いガ
    ソリンスタンドの情報提供を行うことを特徴とする請求
    項1乃至請求項3の何れかに記載のナビゲーション装
    置。
  7. 【請求項7】 更に、前記ナビゲーション装置が搭載さ
    れた車両の平均車速を算出する平均車速演算手段と、 予め指定した目的地への前記車両の経路の選択及び誘導
    を行う経路選択・誘導手段とを備え、前記情報提供手段
    は、前記経路選択・誘導手段による誘導経路上で、且つ
    前記平均車速演算手段により算出した平均車速にて前記
    予め指定した時間帯に走行可能な距離の範囲内に存在す
    る前記指定銘柄に属するレストランの情報のうち、前記
    現在位置から最も遠いレストランの情報提供を行うこと
    を特徴とする請求項4記載のナビゲーション装置。
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