JPH07270171A - 地図上の位置検索装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】地図上で所望の施設（ホテル、レストラン等）
を検索するのに、検索範囲を地図によって直観的に絞り
込むことができ、かつ位置、場所を知らなくても地図上
で特定することのできる地図上の位置検索装置を提供す
る。 【構成】検索施設を指定し、地図のスクロール等によっ
て検索範囲を絞り込み、検索範囲の中から検索施設を検
索し、一覧表として表示する。また、検索施設を地図の
中でそれぞれ特定のマークＲで表示し、一覧表の中から
選択される検索対象の項目名（名称２）及び地図の中の
マークＲ１を強調表示する。 【効果】ユーザは検索範囲の絞り込まれた検索施設の中
から、所望の対象を選択することができる。一覧表の中
から選択される検索対象のマークを強調表示するので、
名称と地図との対応が付けやすい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、地図データを格納した
地図メモリを有し、この地図メモリに格納された地図を
単独で、又は車両の現在位置とともに表示するようにし
たナビゲーション装置において、施設名、地名等の案内
情報を迅速かつ容易に地図上で検索することのできる地
図上の位置検索装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、地図データを格納したＣＤ−
ＲＯＭ等の地図メモリを有し、この地図メモリに格納さ
れた地図を単独で、又は車両の現在位置とともに表示す
るようにしたナビゲーション装置が実用されている。前
記地図データは、道路や地形の情報だけでなく、有名な
施設名、地名等の情報（施設分類、名称、都道府県、市
町村、位置座標等のデータ）も持っている。これらの施
設名、地名等の情報は、道路地形情報とともに地図メモ
リに格納されている。

【０００３】ユーザが例えばリゾート地、ホテル、レス
トラン等の施設名、地名等を手掛かりに目的地、経由地
又は登録地（ユーザがよく行く場所）を登録したいこと
がある。このとき、ナビゲーション装置の画面にいずれ
かの地域の地図を表示させて、地図のスクロール、拡
大、縮小操作等を行って、所望の施設名、地名等が表示
されている地図を探し出し、カーソルを動かして当該地
点を目的地、経由地又は登録地として登録するという方
法が行われている。カーソルを動かす代わりにカーソル
が固定されていて、地図をゆっくりスクロールさせて当
該地点をカーソルに合わせるようにしてもよい。

【０００４】また、ナビゲーション装置では、検索メニ
ュー画面を表示させて、施設名、地名等を検索できる機
能も持っている。この検索を行うには、検索メニュー画
面を呼び出し、ナビゲーション装置本体又はナビゲーシ
ョン装置に付属するリモコン装置のジョイスティック等
を操作して、所望の施設名、地名等を選択する。例えば
「駅」という施設名を読み出す場合は、検索メニュー画
面の「駅」という項目を指定する。すると、次の画面に
替わり都道府県名を聞いてくる。次に都道府県名を指定
すると、次の画面で路線名を聞いてくる。そこで、路線
名を指定すると、次の画面で駅名を聞いてくる。このよ
うにして、特定の駅が指定できたら、所定のキーを操作
すると、特定の駅をカーソルの中心とした地図を画面上
に表示することができるので、当該地点を目的地、経由
地又は登録地として登録する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】前記の地図を使って探
す方法では、登録したい施設等が有名なものに限り地図
に表示されていて、普通は地図に表示されていないこと
が多い。したがって、ユーザが施設等の位置、場所を知
っていないと登録できないという問題がある。一方、メ
ニュー画面を使って探す方法では、最終的に所望の地
名、施設名を見つけるまで、検索階層が深いので、ジョ
イスティックを動かして項目を指定したり、次の画面に
切り替えたりする操作が多数回にわたり、時間と手間が
かかる。例えば都道府県名、市町村名を知っていても、
都道府県名の入力手順、市町村名の入力手順を踏まなけ
ればならない。また、所在地が大体分かっていても都道
府県名を正確に知らないと、検索の初期の段階で間違っ
た分岐に入ってしまい、最終的に見つからないことがあ
る。

【０００６】そこで、本発明は、地図上で所望の施設等
を特定するのに、検索範囲を地図によって直観的に絞り
込むことができ、かつ位置、正確な場所を知らなくても
地図上で特定することのできる地図上の位置検索装置を
提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めの請求項１記載の地図上の位置検索装置は、地図を画
面に表示する地図表示手段と、検索対象を指定する検索
対象指定手段と、画面に表示された地図のスクロール、
拡大、縮小、変更等により検索範囲を指定する検索範囲
指定手段と、前記検索範囲指定手段によって指定された
検索範囲の中から検索対象を検索する対象検索手段と、
対象検索手段によって検索された検索対象を一覧表とし
て作成して表示させる一覧表作成表示手段と、表示され
た一覧表の中から、いずれかの検索対象を選択できる選
択手段とを備えるものである。

【０００８】請求項２記載の地図上の位置検索装置は、
対象検索手段によって検索された検索対象を地図の中で
特定のマーク（例えばアイコン）で表示するとともに、
選択手段によって一覧表の中から選択される項目及び地
図の中のマークをそれぞれ強調表示する検索対象表示手
段をさらに備えるものである。請求項３記載の地図上の
位置検索装置は、地図を画面に表示する地図表示手段
と、検索対象を指定する検索対象指定手段と、前記地図
表示手段によって表示された走行中の車両の現在位置の
周辺の地図に基づいて検索対象を検索する対象検索手段
と、対象検索手段によって検索された検索対象を地図の
中で特定のマークで表示する検索対象表示手段と、表示
されたマークの中から、いずれかの検索対象を選択でき
る選択手段とを備えるものである。

【０００９】請求項４記載の地図上の位置検索装置は、
前記選択手段による検索対象の選択に連動して、当該検
索対象の詳細情報を表示する詳細情報表示手段をさらに
備えるものである。請求項５記載の地図上の位置検索装
置は、地図を画面に表示する地図表示手段と、検索対象
を指定する検索対象指定手段と、前記地図表示手段によ
って表示された車両の現在位置の周辺の地図に基づいて
検索対象を検索する対象検索手段と、対象検索手段によ
って検索された検索対象を地図の中で特定のマークで表
示する検索対象表示手段と、対象検索手段によって検索
された検索対象を一覧表として作成して表示させる一覧
表作成表示手段と、地図に表示されたマークの中から、
又は表示された一覧表の中から、いずれかの検索対象を
選択できる選択手段と、選択手段により選択された項目
及び検索対象のマークを一覧表及び地図上で強調表示す
る検索対象強調表示手段とを備えるものである。

【００１０】

【作用】前記請求項１記載の構成によれば、検索対象
（ホテル、レストラン等）を指定し、検索範囲指定手段
によって検索範囲を絞り込む。検索範囲の中から検索対
象が検索されると、一覧表として表示される。したがっ
て、ユーザは検索範囲を絞り込まれた一覧表の中から、
所望の対象を選択することができる。

【００１１】選択した後は、一般に行われているよう
に、その対象を登録したり、その対象に関する詳細情報
を呼び出したりすることができる。前記請求項２記載の
構成によれば、対象検索手段によって検索された検索対
象を地図の中で特定のマークで表示し、選択手段によっ
て一覧表の中から選択される項目及び地図の中のマーク
をそれぞれ強調表示する。ユーザは、地図の上で相対的
な位置関係を直観的に把握することができるので、何を
選択しているのか見分けやすくなる。

【００１２】前記請求項３記載の構成によれば、検索範
囲を、車両の現在位置の周辺の地図の中に自動的に絞り
込んで、検索対象を検索する場合に、地図の中で特定の
マークを表示するので、ユーザは、表示されたマークの
中から、いずれかの検索対象を選択することができる。
請求項４記載の構成によれば、当該検索対象の詳細情報
を同時に知ることができる。

【００１３】請求項５記載の構成によれば、検索範囲
を、車両の現在位置の周辺の地図の中に自動的に絞り込
んで、検索対象を検索し、地図の中で特定のマークを表
示するとともに、一覧表として表示される。地図に表示
されたマークの中から、又は表示された一覧表の中か
ら、いずれかの検索対象が選択されると、選択された検
索対象のマークは一覧表及び地図上で強調表示される。

【００１４】

【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図２は、ナビゲーション装置を構成する画面表
示装置６と、ナビゲーション装置本体４と、ジョイステ
ィックリモコン装置７とを示す斜視図であるが、本発明
のナビゲーション装置はこれに限られるものではなく、
例えばジョイスティックリモコン装置７に代えて図７に
示すように画面表示装置６ａに操作部を設けたものであ
ってもよい。

【００１５】以下、ジョイスティックリモコン装置７の
付いた図２のナビゲーション装置を前提として説明を進
める。ナビゲーション装置本体４は、図３に示すよう
に、車両の走行距離を検出する車輪速センサ１、車両の
進行方位を検出するジャイロ２及び地球の周回軌道を航
行しているＧＰＳ衛星から送信される電波を受信するＧ
ＰＳ（Global Positioning System ）受信機８に接続さ
れている。車輪速センサ１、ジャイロ２の各出力はナビ
ゲーション装置本体４に与えられ、ナビゲーション装置
本体４では、与えられた各出力に基づいて車両の現在位
置が検出される。前記ＧＰＳ受信機８では、受信された
電波の伝搬遅延時間に基づいて、車両の現在位置が直接
検出されるので、この車両の現在位置をいわゆる自立航
法で得られた車両の現在位置の補正に用いることができ
る。

【００１６】また、地図データがＣＤ−ＲＯＭで構成さ
れた道路地図メモリ５から読出され、後述するビットマ
ップメモリ４５に保持される。前記車両の現在位置デー
タおよび地図データは画面表示装置６に与えられ、この
画面表示装置６で車両の現在位置がその周辺の道路地図
上に重ねて表示される。前記道路地図メモリ５には、例
えば２５００分の１，５０００分の１，１００００分の
１，２５０００分の１，５００００分の１等の１０種類
の縮尺の地図データが記憶されている。各縮尺の地図デ
ータは、日本道路地図を各縮尺に対応するように分割し
たメッシュ単位で構成されている。さらに、地図データ
の他に、駅、ゴルフ場、ホテル、デパート、フェリー、
マリーナ、インターチェンジ、ガソリンスタンド、リゾ
ート地、ミュージアム、空港等のあらゆる施設名、地名
等を検索するときに必要な施設データも記憶されてい
る。これらの施設データは、施設分類、名称、都道府
県、市町村、位置座標等のデータを含んでいる。また、
特定の施設については、電話番号、住所、営業内容等の
詳細情報データも記憶されている。

【００１７】前記車輪速センサ１は、例えば車速センサ
に置換えてもよく、また前記ジャイロ２には、例えば振
動ジャイロ，ガスレートジャイロ，光ファイバジャイロ
等各種のものが適用可能である。なお、車輪速センサ
１、ジャイロ２を設置しないで、車輪速センサ１、ジャ
イロ２の機能をすべてＧＰＳ受信機８で行うことも可能
である。さらに、前記道路地図メモリ５には、ＣＤ−Ｒ
ＯＭの他に、例えばＩＣカード、ミニディスクが適用可
能である。

【００１８】ナビゲーション装置本体４にはさらに、こ
のナビゲーション装置の制御の中心を司るＣＰＵ（中央
処理装置）４１、ワークエリア等として機能するＲＡＭ
４３、および画面表示データを一時的に保持するための
ビットマップメモリ４５が含まれている。ナビゲーショ
ン装置本体４における車両の現在位置の検出は、基本的
には車輪速センサ１およびジャイロ２の出力に基づくい
わゆる自立航法により行われる。すなわち、ナビゲーシ
ョン装置本体４は、所定時間にわたって車輪速センサ１
の出力を積算するとともに、この所定時間におけるジャ
イロ２の出力も積算する。これにより、車輪速センサ１
の積算値から前記所定時間における車両の走行距離が得
られ、ジャイロ２の積算値から進行方位が得られる。し
たがって、例えば車両を発進させる前に車両の正確な位
置等を入力しておけば、その後の車両の位置の推移を検
出できる。

【００１９】なお、ナビゲーション装置本体４における
車両の現在位置の検出には、いわゆる地図マッチング法
を併用してもよい。地図マッチング法では、車両の位置
が原則として道路上に制限されることを利用して、車両
の現在位置がその近傍の道路上の位置に補正される。こ
れにより、車輪速センサ１およびジャイロ２等の各出力
に基づいて検出された車両の現在位置の誤差が累積され
ることを防止して、位置検出の精度の向上が図られる。

【００２０】画面表示装置６は、ＣＲＴ，液晶表示素子
やプラズマ表示素子等で構成されていて、例えば縦２４
０×横３２０ドットの表示画面を有するもので、この表
示画面の周囲には、ナビゲーション装置を起動する電源
スイッチ６１が設けられている。ジョイスティックリモ
コン装置７は、前記ナビゲーション装置本体４に接続さ
れるもので、ユーザが運転中に操作しやすいように例え
ば運転席近傍に常置されている。

【００２１】ジョイスティックリモコン装置７は、本発
明の実施と関連するものでは、地図／メニュー画面切替
えボタン、表示切替えボタン、縮尺レベル変更ボタン、
検索ボタン、施設表示ボタン、地図自動スクロールＯＮ
／ＯＦＦボタン及びジョイスティックを備えている。こ
れらのボタンは、メカニカルなスイッチ類で構成されて
いてもよいが、ジョイスティックリモコン装置７の本体
上にタッチスイッチ等を設け、タッチスイッチ等を押す
と画面表示装置６の画面の表示と連動して下記の機能を
実行できるようにしてもよい。また、画面表示装置６の
画面にスイッチの表示が出るようにして、ジョイスティ
ックで選択できるようにしてもよい。

【００２２】「地図／メニュー画面切替えボタン」は、
地図表示とメニュー画面とを切り替えるもので、地図表
示からメニュー画面に切り替えた場合には、初期メニュ
ー画面が表示される。地図画面への切替えは、メニュー
画面表示のどの段階からでも切替えられる。「表示切替
えボタン」は、メニュー画面表示時には、メニュー画面
が何段階かにわたって表示される場合にはメニュー画面
の階層を切り替え、地図表示時には、一画面表示と二画
面表示とを切り替えるものである。

【００２３】「縮尺レベル変更ボタン」は、表示地図の
縮尺を変更（拡大／縮小）するものである。「検索ボタ
ン」は、表示画面に表示された地図をスクロール、拡
大、縮小することにより検索範囲が決まったら操作する
ボタンである。「施設表示ボタン」は、表示画面に表示
された地図に、検索された施設をアイコンで表示したい
ときに、操作するボタンである。

【００２４】「地図自動スクロールＯＮ／ＯＦＦボタ
ン」は、地図の自動スクロールのＯＮ／ＯＦＦをするも
のである。通常は車両位置が地図の中心にあるように自
動スクロールさせるが、ジョイスティック操作によりマ
ニュアルでスクロールさせるとＯＦＦになる。マニュア
ルスクロール後、再度自動スクロールさせるときにも、
この地図自動スクロールＯＮ／ＯＦＦボタンを操作す
る。

【００２５】「ジョイスティック」は、メニュー画面表
示時には、メニュー項目の選択やメニューの切替えに使
用され、地図表示時には、地図画面のスクロールに使用
されるものである。ジョイスティックにはセットボタン
が付いており、このセットボタンを押すとメニュー項目
が入力されるようになっている。次に、本発明の地図上
の位置検索の実行手順を説明する。 ＜検索例１＞ユーザは、検索対象（例えばレストラン）
を目的地や経由地として設定したいと考えている。この
ためには、ユーザはまずメニュー画面でレストランを検
索対象として指定する。

【００２６】それによって、広域地図（例えば日本全
体）が表示されるので、ユーザは縮尺レベル変更ボタン
を操作して、自分の検索したい地域（検索範囲とい
う。）を画面に表示させる。検索範囲が決定されれば、
ユーザは検索ボタンを操作して検索範囲内でのレストラ
ンの検索をさせる。ナビゲーション装置本体４では、検
索範囲内に存在するすべてのレストランを検索し、検索
結果を一覧表にして画面に表示させる。このとき、検索
したレストランの位置をアイコンで表示した地図を同時
に表示する。

【００２７】図１は、一覧表及び地図を表示した例を示
し、検索対象名が右上の欄２１に表示されているととも
に、一覧表では検索したレストラン（１，２，３，…）
がアイウエオ順に掲載されている。ユーザはジョイステ
ィックを上下に動かすと一覧表内でカーソル（斜線の部
分）が動く。地図に表示されたレストランＲ１，Ｒ２，
…のうちカーソルの置かれたレストランＲ２に対応する
アイコンは、地図の上で注意を引く色で表示される。な
お、一覧表のページ送りは、ジョイスティックの左右へ
の操作により行われる。

【００２８】所望のレストランの上になれば、セットボ
タンを押す。このようにして所望のレストランを選択す
ることができる。なお、検索されたレストラン数があま
りに多く、画面上での密集度が高い場合は、地図上で表
示しても見分けが付かないので、地図上での表示を行わ
ない。以上のように、一覧表及び地図を使ってレストラ
ンを表示するので、ユーザは、検索範囲とレストランの
名前が分かっているときには、そのレストランの名前を
一覧表で確認しながら、選択することができる。

【００２９】また、ユーザは、検索範囲とレストランの
位置が分かっているときには、そのレストランの位置を
地図上の色付きアイコンで確認しながら、選択すること
ができる。選択されたレストランは、目的地や経由地と
して登録される。 ＜検索例２＞ユーザは、目的地や経由地を設定し、初め
に表示される地図の縮尺も設定すると、車両のマークを
三角で示した周辺地図が前記縮尺で表示される（この画
面を「誘導画面」という）。車両の走行を始めると、車
両の走行に連れて、前記誘導画面が動いていく。この画
面には、車両のマークや道路の他、目的地マーク、経由
地マーク、登録地マーク、各種施設、縮尺インジケー
タ、ＧＰＳ受信状態等が地図表示されている。前記縮尺
インジケータは、表示地図の縮尺を示すもので、縮尺レ
ベル変更ボタンを操作すると、縮尺インジケータの表示
が変わり、これに応じて表示地図の縮尺が変更（拡大／
縮小）される。

【００３０】ユーザは、停車中又は走行中、近くの施設
（例えばホテル）を探し、詳細を知りたいと考えてい
る。このためには、ユーザはまずメニュー画面を呼出
し、地図表示施設一覧を表示させる。そして、ジョイス
ティックを動かして、施設一覧の中からホテルという項
目を入力する。すると、誘導画面に戻るとともに、ナビ
ゲーション装置本体４では、誘導画面内に存在するすべ
てのホテルを検索する。ユーザが施設表示ボタンをＯＮ
にすると、検索したホテルの位置にアイコンを表示す
る。施設表示ボタンをＯＦＦにすると、アイコン表示の
ない元の誘導画面に戻る。ただし、検索されたホテル数
があまりに多い場合や検索範囲があまりに広い場合は、
表示範囲を限定する、あるいは地図を拡大する等の操作
をユーザに促すことが望ましい。

【００３１】ユーザが、ジョイスティックを動かして、
図４に示すようにいずれかのアイコンにカーソル（指の
マーク）をセットすると、セットされたホテルの詳細情
報がサブウィンドウに表示される（図５参照）。以上の
ように本検索例２によれば、車両停止中又は走行中の周
辺地図の中から検索対象が自動的に検索されるので、ユ
ーザは、画面に表示された地図のスクロール、拡大、縮
小、変更等による検索範囲の指定をする必要はなく、す
ぐに車両の周辺の施設を検索することができる。検索し
た結果は、画面上に表示されるので、所望の施設を選択
でき、必要ならば詳細情報も呼び出すことができる。 ＜検索例３＞本検索例３は、誘導画面に検索対象を表示
する場合に、地図表示させるとともに、検索対象を一覧
表として作成して表示し、一覧表又は地図の中からユー
ザに選択させ、選択された検索対象のマークを地図上で
強調表示するものであり、検索例２に検索例１の一覧表
表示の手法を適用したものであるといえる。

【００３２】図６は、本検索例３による表示画面の例を
示す。一覧表では車両の近くで検索されたホテルがアイ
ウエオ順に掲載されるとともに、地図にホテルＨ１，Ｈ
２，…に対応するアイコンが表示される。ユーザがジョ
イスティックを上下に動かすと一覧表内でカーソルが動
き、カーソルの置かれたホテルに対応するアイコンは、
地図の上で注意を引く色で表示される。

【００３３】所望のホテルの上になれば、セットボタン
を押せば、そのホテルを選択することができる。この検
索例３によれば、ユーザは、車両の周辺の地図に表示さ
れた所望の施設を、表示された一覧表と、地図上の位置
とを照合・確認しながら選択することができる。

【００３４】なお、検索例３において、ジョイスティッ
クを上下に動かすと地図の中でカーソルが動き、カーソ
ルの置かれたアイコンに対応するホテルを選ぶようにし
てもよい。

【００３５】

【発明の効果】以上のように前記請求項１記載の発明に
よれば、地図を使って検索範囲を指定できるので、始め
から一覧表を使って探す方法と比べて、迅速な検索がで
きる。また、地図を使って検索範囲を指定した後に、一
覧表が表示されるのでユーザは、検索対象の場所を知ら
なくても間違いなく選択することができる。

【００３６】請求項２記載の発明によれば、検索対象を
地図の中で特定のマークで表示し、一覧表の中から選択
される項目及び地図の中のマークをそれぞれ強調表示す
るので、ユーザは一覧表の内容と地図上の位置とを照合
・確認しながら、より確実に選択をすることができる。
請求項３記載の発明によれば、検索範囲を、車両の現在
位置の周辺の地図の中に自動的に絞り込んで検索対象を
検索し、地図の中で特定のマークを表示するので、ユー
ザは、検索対象が車両の現在位置の近くにあるかないか
を知り、近くにあればその検索対象の位置を即時に知る
ことができる。

【００３７】請求項４記載の発明によれば、車両の近く
にある検索対象について、簡単な操作で当該検索対象の
詳細情報を知ることができるので、別にメニュー画面を
呼び出して情報表示を要求するという操作が不要にな
り、時間の節約につながる。請求項５記載の発明によれ
ば、車両の現在位置の周辺の地図の中から検索対象が検
索されるので、始めから一覧表を使って探す方法と比べ
て、迅速な検索ができる。検索対象は一覧表として表示
されるとともに一覧表の中から選択される検索対象のマ
ークが一覧表及び地図上で強調表示されるので、ユーザ
は一覧表と地図とを照合しながら所望の対象を確実に選
択することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】検索範囲内に存在するすべてのレストランを検
索し、検索結果を一覧表にして地図とともに画面に表示
させた例を示す画面面である。

【図２】ナビゲーション装置の構成図である。

【図３】ナビゲーション装置本体の内部の電気的構成を
示すブロック図である。

【図４】車両周辺のホテルを検索し、地図上にアイコン
で表示させた例を示す画面図である。

【図５】カーソルでセットされたホテルの詳細情報をサ
ブウィンドウに表示した例を示す画面図である。

【図６】車両周辺のホテルを検索し、地図上にアイコン
で表示させるとともに、検索したホテル（１，２，３，
…）をアイウエオ順に一覧表に掲載した例を示す画面図
である。

【図７】画面表示装置に操作部を設けたナビゲーション
装置の構成図である。

【符号の説明】

４ ナビゲーション装置本体 ５ 道路地図メモリ ６ 画面表示装置 ７ ジョイスティックリモコン装置 ２１ 検索対象名 ４１ ＣＰＵ ４３ ＲＡＭ Ｒ１，Ｒ２，… 検索対象であるレストラン Ｈ１，Ｈ２，… 検索対象であるホテル

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】地図データを格納した地図メモリを有する
   車載ナビゲーション装置において、 地図を画面に表示する地図表示手段と、 検索対象を指定する検索対象指定手段と、 画面に表示された地図のスクロール、拡大、縮小、変更
   等により検索範囲を指定する検索範囲指定手段と、 前記検索範囲指定手段によって指定された検索範囲の中
   から検索対象を検索する対象検索手段と、 対象検索手段によって検索された検索対象を一覧表とし
   て作成して表示させる一覧表作成表示手段と、 表示された一覧表の中から、いずれかの検索対象を選択
   できる選択手段とを備えることを特徴とする地図上の位
   置検索装置。
2. 【請求項２】対象検索手段によって検索された検索対象
   を地図の中で特定のマークで表示するとともに、前記選
   択手段によって一覧表の中から選択される項目及び地図
   の中のマークをそれぞれ強調表示する検索対象表示手段
   をさらに備えることを特徴とする請求項１記載の地図上
   の位置検索装置。
3. 【請求項３】地図データを格納した地図メモリを有する
   車載ナビゲーション装置において、 地図を画面に表示する地図表示手段と、 検索対象を指定する検索対象指定手段と、 前記地図表示手段によって表示された車両の現在位置の
   周辺の地図に基づいて検索対象を検索する対象検索手段
   と、 対象検索手段によって検索された検索対象を地図の中で
   特定のマークで表示する検索対象表示手段と、 地図に表示されたマークの中から、いずれかの検索対象
   を選択できる選択手段とを備えることを特徴とする地図
   上の位置検索装置。
4. 【請求項４】前記選択手段による検索対象の選択に連動
   して、当該検索対象の詳細情報を表示する詳細情報表示
   手段をさらに備えることを特徴とする請求項３記載の地
   図上の位置検索装置。
5. 【請求項５】地図データを格納した地図メモリを有する
   車載ナビゲーション装置において、 地図を画面に表示する地図表示手段と、 検索対象を指定する検索対象指定手段と、 前記地図表示手段によって表示された車両の現在位置の
   周辺の地図に基づいて検索対象を検索する対象検索手段
   と、 対象検索手段によって検索された検索対象を地図の中で
   特定のマークで表示する検索対象表示手段と、 対象検索手段によって検索された検索対象を一覧表とし
   て作成して表示させる一覧表作成表示手段と、 地図に表示されたマークの中から、又は表示された一覧
   表の中から、いずれかの検索対象を選択できる選択手段
   と、 選択手段により選択された項目及び検索対象のマークを
   一覧表及び地図上で強調表示する検索対象強調表示手段
   とを備えることを特徴とする地図上の位置検索装置。