JP2002310695A - ナビゲーション装置及びナビゲーションプログラム - Google Patents

ナビゲーション装置及びナビゲーションプログラム

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JP2002310695A JP2001111753A JP2001111753A JP2002310695A JP 2002310695 A JP2002310695 A JP 2002310695A JP 2001111753 A JP2001111753 A JP 2001111753A JP 2001111753 A JP2001111753 A JP 2001111753A JP 2002310695 A JP2002310695 A JP 2002310695A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作者の価値観を数値化して表す指標を採用す
ることによって、操作者の価値観を反映した経路を探索
することができるようにする。 【解決手段】操作者の価値観を表す指標に基づいて相関
関数を作成し、前記指標を座標とする指標空間内に前記
相関関数に基づく価値観領域を設定する価値観領域作成
手段と、車両の経路を探索する探索手段と、前記経路の
中から、応する前記指標空間における点が前記価値観領
域内に存在する経路を抽出する価値観適合経路抽出手段
とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナビゲーション装
置及びナビゲーションプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両に搭載されたナビ
ゲーション装置においては、運転者等の操作者が所定の
入力部を操作して目的地を設定すると、該目的地、及
び、現在位置検出処理部によって検出された車両の現在
位置に基づいて、該現在位置から目的地までの経路が探
索され、探索された経路が案内される。この場合、前記
現在位置から目的地までの距離が最短となるように経路
を探索したり、所要時間が最短となるように経路を探索
するようになっている。
【0003】近年では、交通量の増加に伴って渋滞が多
発するようになり、道路地図データに基づいて所要時間
が最短となるように探索された経路を利用すると渋滞に
巻き込まれ、却って時間がかかってしまうという問題が
発生している。
【0004】そこで、前記問題を解決するために、道路
の渋滞情報を受信して渋滞区間を避けた経路を探索する
ことができるようにするシステムが提供されている。
【0005】例えば、VICSと称される道路交通情報
通信システムにおいては、警察、日本道路公団等の交通
管制システムの情報を収集して、道路の渋滞に関する道
路交通情報を作成し、これを電波ビーコン、FM多重放
送等の通信手段によって、車両用ナビゲーション装置に
送信するようになっている。そして、前記道路交通情報
を受信した車両用ナビゲーション装置は、前記道路交通
情報に基づいて、渋滞区間を避けた経路を探索するよう
になっている。
【0006】これにより、車両の運転者は、渋滞区間を
避けることができるので、目的地に到達するのに要する
時間を短縮することができる。また、渋滞区間への車両
の流入が抑制されるので、道路交通が円滑になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のナビゲーション装置においては、経路を探索する場
合に、操作者の好みや価値観が反映されておらず、個々
の操作者を満足させる経路を探索することが必ずしもで
きていないという問題がある。
【0008】例えば、操作者によっては、所要時間を短
縮する経路よりは、有料道路代やガソリン代を節約する
経路を好む者もいるし、曲がりくねった道路を通る経路
よりは、多少渋滞していても、広い直線的な道路を通る
経路を好む者もいる。しかし、従来のナビゲーション装
置においては、このような個々の操作者の価値観を反映
した探索を適切に行うことができなかった。
【0009】また、休日などに自家用車両を運行する場
合、目的地に短時間で到達することよりも車両から景色
を見ることが重要な場合もある。このような場合、所用
時間の増加が、例えば、30分程度であれば、景色の良
い海岸沿いのような道路を選択したいが、1時間以上余
計に時間がかかるのであれば、景色の良い道路を選択し
たくない、という操作者もいる。従来のナビゲーション
装置においては、景色の良い場所を通過地点とした経路
を探索することはできても、このような曖昧な操作者の
価値観を反映した探索を行うことができなかった。
【0010】本発明は、前記従来のナビゲーション装置
の問題点を解決して、操作者の価値観を数値化して表す
指標を採用することによって、操作者の価値観を反映し
た経路を探索することができるナビゲーション装置及び
ナビゲーションプログラムを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のナ
ビゲーション装置においては、操作者の価値観を表す指
標に基づいて相関関数を作成し、前記指標を座標とする
指標空間内に前記相関関数に基づく価値観領域を設定す
る価値観領域作成手段と、目的地までの経路を探索する
探索手段と、前記経路の中から、対応する前記指標空間
における点が前記価値観領域内に存在する経路を抽出す
る価値観適合経路抽出手段とを有する。
【0012】本発明の他のナビゲーション装置において
は、さらに、前記指標は、金額、距離及び/又は時間で
ある。
【0013】本発明の更に他のナビゲーション装置にお
いては、さらに、前記価値観は、絶対的価値観又は相対
的価値観である。
【0014】本発明の更に他のナビゲーション装置にお
いては、さらに、前記価値観適合経路抽出手段は、前記
経路の相対的価値観を表す指標を基準経路との比較にお
いて算出し、前記経路に対応する前記指標空間における
点とする。
【0015】本発明の更に他のナビゲーション装置にお
いては、さらに、前記基準経路は、前記探索手段が探索
した経路の中の1つである。
【0016】本発明の更に他のナビゲーション装置にお
いては、さらに、前記探索手段は、操作者の設定した探
索条件に基づいて及び該探索条件を無視して経路を探索
し、前記価値観適合経路抽出手段は、前記探索条件を無
視して探索した経路を最初の基準経路とする。
【0017】本発明の更に他のナビゲーション装置にお
いては、さらに、前記価値観適合経路抽出手段は、1つ
の経路を最初の基準経路として設定し、該基準経路との
比較において算出した指標が前記価値観領域内に存在す
る経路を新たな基準経路として設定して、前記価値観領
域内に存在する経路を抽出する。
【0018】本発明の更に他のナビゲーション装置にお
いては、さらに、前記ナビゲーション装置は、抽出され
た経路を前記価値観に適合する順番通りに表示画面に表
示させる表示制御手段を有する。
【0019】本発明の更に他のナビゲーション装置にお
いては、さらに、前記ナビゲーション装置は、抽出され
た経路を該経路に対応する価値観とともに表示画面に表
示させる表示制御手段を有する。
【0020】本発明のナビゲーションプログラムにおい
ては、ナビゲーションのためにコンピュータを、操作者
の価値観を表す指標に基づいて相関関数を作成し、前記
指標を座標とする指標空間内に前記相関関数に基づく価
値観領域を設定する価値観領域作成手段、車両の経路を
探索する探索手段、及び、前記経路の中から、対応する
前記指標空間における点が前記価値観領域内に存在する
経路を抽出する価値観適合経路抽出手段として機能させ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】図2は本発明の第1の実施の形態における
ナビゲーション装置の概念図、図3は本発明の第1の実
施の形態におけるナビゲーション装置の機能を示す図で
ある。
【0023】図において、14はコンピュータとしての
ナビゲーション装置であり、該ナビゲーション装置14
は、現在位置を検出する現在位置検出処理部15、道路
データ等が記録された記録媒体としてのデータ記録部1
6、入力された情報に基づいて、ナビゲーション処理等
の各種の演算処理を行うナビゲーション処理部17、入
力部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部3
7及び通信部38を有し、前記ナビゲーション処理部1
7に車速センサ41が接続される。
【0024】そして、前記現在位置検出処理部15は、
GPS(Global Positioning Sy
stem)21、地磁気センサ22、距離センサ23、
ステアリングセンサ24、ビーコンセンサ25、ジャイ
ロセンサ26、図示されない高度計等から成る。なお、
前記GPS21、地磁気センサ22、距離センサ23、
ステアリングセンサ24、ビーコンセンサ25、ジャイ
ロセンサ26、高度計等の中のいくつかは、製造コスト
等の観点から、適宜省略することもできる。
【0025】前記GPS21は、人工衛星によって発生
させられた電波を受信することによって地球上における
現在位置を検出し、前記地磁気センサ22は、地磁気を
測定することによって車両が向いている方位を検出し、
前記距離センサ23は、道路上の所定の位置間の距離等
を検出する。前記距離センサ23としては、例えば、図
示されない車輪の回転数を測定し、該回転数に基づいて
距離を検出するもの、加速度を測定し、該加速度を2回
積分して距離を検出するもの等が使用される。
【0026】また、前記ステアリングセンサ24は、舵
(だ)角を検出し、前記ステアリングセンサ24として
は、例えば、図示されないステアリングホイールの回転
部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗セン
サ、車輪に取り付けられた角度センサ等が使用される。
【0027】そして、前記ビーコンセンサ25は、道路
に沿って配設されたビーコンからの位置情報を受信して
現在位置を検出する。前記ジャイロセンサ26は、車両
の回転角速度、すなわち、旋回角を検出し、前記ジャイ
ロセンサ26としては、例えば、ガスレートジャイロ、
振動ジャイロ等が使用される。そして、前記ジャイロセ
ンサ26によって検出された旋回角を積分することによ
って、車両が向いている方位を検出することができる。
【0028】なお、前記GPS21及びビーコンセンサ
25は、それぞれ、単独で現在位置を検出することがで
きる。そして、距離センサ23によって検出された距離
と、地磁気センサ22及びジャイロセンサ26によって
検出された方位とを組み合わせることにより、現在位置
を検出することもできる。また、距離センサ23によっ
て検出された距離と、ステアリングセンサ24によって
検出された舵角とを組み合わせることにより、現在位置
を検出することもできる。
【0029】前記データ記録部16は、地図データファ
イル、交差点データファイル、ノードデータファイル、
道路データファイル、写真データファイル、及び、各地
域のホテル、ガソリンスタンド、観光地案内所等の施設
の情報が記録された施設情報データファイルから成るデ
ータベースを備える。そして、前記データ記録部16に
は、経路を探索するためのデータの他、前記表示部35
の表示画面に、探索された経路に沿って案内図を表示し
たり、交差点又は経路における特徴的な写真、コマ図等
を表示したり、次の交差点までの距離、次の交差点にお
ける進行方向等を表示したり、他の案内情報を表示した
りするための各種のデータが記録される。なお、前記デ
ータ記録部16には、所定の情報を音声出力部37によ
って出力するための各種のデータも記録される。
【0030】ところで、前記交差点データファイルには
各交差点に関する交差点データが、ノードデータファイ
ルにはノード点に関するノードデータが、道路データフ
ァイルには道路に関する道路データがそれぞれ記録さ
れ、前記交差点データ、ノードデータ及び道路データに
よって道路状況が表示画面に表示される。なお、前記ノ
ードデータは、前記地図データファイルに記録された地
図データにおける少なくとも道路の位置及び形状を示す
ものであり、実際の道路の分岐点(交差点、T字路等を
含む)、ノード点、及び、各ノード点間を連結するリン
クを示すデータから構成される。また、前記ノード点
は、少なくとも道路の屈曲点の位置を示す。
【0031】そして、前記道路データによって、道路自
体については、幅員、勾(こう)配、カント、バンク、
路面の状態、道路の車線数、車線数の減少する地点、幅
員の狭くなる地点等が、コーナについては、曲率半径、
交差点、T字路、コーナの入口等が、道路属性について
は、踏切、高速道路出口ランプウェイ、高速道路の料金
所、降坂路、登坂路、海岸沿いの道路、山沿いの道路、
中華街を通る道路、商店街を通る道路、道路種別(国
道、一般道、高速道等)等がそれぞれ構成される。
【0032】また、前記ナビゲーション処理部17は、
ナビゲーション装置14の全体の制御を行うCPU3
1、該CPU31が各種の演算処理を行うに当たりワー
キングメモリとして使用されるRAM32、及び、制御
プログラムのほか、目的地までの経路の探索、経路中の
走行案内、特定区間の決定等を行うための各種のプログ
ラムが記録された記録媒体としてのROM33から成る
とともに、前記ナビゲーション処理部17に、前記入力
部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部37
及び通信部38が接続される。なお、前記音声入力部3
6、音声出力部37及び通信部38の中のいくつかは、
製造コスト等の観点から、適宜省略することもできる。
【0033】ここで、前記プログラムには、ナビゲーシ
ョンのためにコンピュータを、操作者の価値観を表す指
標に基づいて相関関数を作成し、前記指標を座標とする
指標空間内に前記相関関数に基づく価値観領域を設定す
る価値観領域作成手段、目的地までの経路を探索する探
索手段、及び、前記経路の中から、対応する前記指標空
間における点が前記価値観領域内に存在する経路を抽出
する価値観適合経路抽出手段として機能させるナビゲー
ションプログラムも含まれる。また、該ナビゲーション
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体は、半導体メモリだけでなく、磁気テープ、磁気デ
ィスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ドラ
ム、CD−ROM、MD、DVD−ROM、光ディス
ク、MO、ICカード、光カード、メモリカード等あら
ゆる形態の記録媒体を含むものである。
【0034】なお、前記データ記録部16及びROM3
3は、図示されない磁気コア、半導体メモリ等によって
構成される。また、前記データ記録部16及びROM3
3として、磁気テープ、磁気ディスク、フロッピーディ
スク、磁気ドラム、CD−ROM、MD、DVD−RO
M、光ディスク、MO、ICカード、光カード、メモリ
カード等の各種の記憶媒体を使用することもできる。該
記憶媒体は、ナビゲーション装置14にあらかじめ据付
られたものであってもよく、運転者等によって適宜交換
可能なものであってもよい。
【0035】本実施の形態においては、前記ROM33
に各種のプログラムが記録され、前記データ記録部16
に各種のデータが記録されるようになっているが、プロ
グラム及びデータを同じ外部記憶媒体に記録することも
できる。この場合、例えば、前記ナビゲーション処理部
17に図示されないフラッシュメモリを配設し、前記外
部記憶媒体から前記プログラム及びデータを読み出して
フラッシュメモリに書き込むこともできる。したがっ
て、外部記憶媒体を交換することによって前記プログラ
ム及びデータを更新することができる。また、図示され
ない自動変速機制御装置の制御プログラム等も前記外部
記憶媒体に記録することができる。このように、各種の
記録媒体に記録されたプログラムを起動し、データに基
づいて各種の処理を行うことができる。なお、前記外部
記憶媒体は、磁気テープ、磁気ディスク、フロッピーデ
ィスク、磁気ドラム、CD−ROM、MD、DVD−R
OM、光ディスク、MO、ICカード、光カード、メモ
リカード等いかなる種類のものであってもよい。
【0036】さらに、前記通信部38は、FM送信装
置、電話回線、インターネット、携帯電話網等との間で
各種のデータの送受信を行うためのものであり、例え
ば、図示されない情報センサ等によって受信した渋滞等
の道路情報、交通事故情報、GPS21の検出誤差を検
出するD−GPS情報等の各種のデータを受信する。
【0037】なお、本発明の機能を実現するためのプロ
グラム及びデータの少なくとも一部を前記通信部38に
よって受信し、フラッシュメモリ等に記録することもで
きる。
【0038】そして、前記入力部34は、走行開始時の
位置を修正したり、目的地を入力したりするためのもの
であり、表示部35の表示画面に画像で表示された操作
キー、操作メニュー等の操作スイッチから成る。したが
って、操作スイッチを押す(タッチする)ことによっ
て、入力することができる。なお、入力部34として、
表示部35と別に配設されたキーボード、マウス、バー
コードリーダ、ライトペン、遠隔操作用のリモートコン
トロール装置等を使用することもできる。
【0039】そして、前記表示部35には、操作案内、
操作メニュー、操作キーの案内、現在位置から目的地ま
での経路、該経路に沿った案内情報等が表示される。前
記表示部35としては、CRTディスプレイ、液晶ディ
スプレイ、プラズマディスプレイ、フロントガラスにホ
ログラムを投影するホログラム装置等を使用することが
できる。
【0040】また、音声入力部36は、図示されないマ
イクロホン等によって構成され、音声によって必要な情
報を入力することができる。さらに、音声出力部37
は、図示されない音声合成装置及びスピーカを備え、音
声情報、例えば、音声合成装置によって合成された音声
から成る案内情報、変速情報等をスピーカから出力し、
操作者に知らせる。なお、音声合成装置によって合成さ
れた音声の他に、各種の音、あらかじめテープ、メモリ
等に録音された各種の案内情報をスピーカから出力する
こともできる。
【0041】本実施の形態において、ナビゲーション装
置14は、機能の観点から、経路を探索する探索手段2
7、操作者の価値観を表す指標に基づいて相関関数を作
成し、前記指標を座標とする指標空間内に前記相関関数
に基づく価値観領域を設定する価値観領域作成手段2
8、表示制御手段29、及び経路に対応する前記指標空
間における点が、前記価値観領域内に存在する経路を抽
出する価値観適合経路抽出手段42を有するものであ
る。そして、該表示制御手段29は、表示処理を行うこ
とによって、表示部35の表示画面に抽出された経路を
該経路に対応する価値観とともに表示させる。したがっ
て、操作者は、自分の価値観に合った経路を選択し、該
経路に沿って車両を走行させることができる。
【0042】次に、前記構成のナビゲーション装置14
の動作について説明する。
【0043】図1は本発明の第1の実施の形態における
価値観領域の1例を示す図、図4は本発明の第1の実施
の形態における操作者の価値観を入力する方法を示す第
1の図、図5は本発明の第1の実施の形態における操作
者の価値観を入力する方法を示す第2の図、図6は本発
明の第1の実施の形態における予想渋滞領域を経路探索
に反映させる方法を示す第1の図、図7は本発明の第1
の実施の形態における経路の相対的価値観を表す指標を
算出し、経路に対応する指標空間における点とする方法
を示す第1の図、図8は本発明の第1の実施の形態にお
いて経路の相対的価値観を表す指標を算出し、経路に対
応する指標空間における点とする方法を示す第2の図、
図9は本発明の第1の実施の形態における価値観に適合
した経路を選択する処理を示す第1のフローチャート、
図10は本発明の第1の実施の形態における価値観に適
合した経路を選択する処理を示す第2のフローチャート
である。
【0044】まず、操作者は、自己の価値観を入力す
る。一般に、人間の価値観は多様でありコンピュータに
よって取り扱うことが困難であるが、価値観をできる限
り数値化することによって、取り扱いが容易となる。こ
こで、操作者の価値観を表す指標としてはいかなる指標
であってもよく、例えば、景色の良い道路、進路変更の
少ない経路、道幅の広い道路等の指標であってもよい
が、数値化して表すことのできる、金額、距離、時間、
信号の数、踏み切りの数等を指標とすることが望まし
い。
【0045】そして、経路探索を開始させると、表示部
35の表示画面上に、図4に示されるように、入力画面
が表示されるので、操作者は、入力部34の操作キー等
を操作して、目的地までの所要時間の短縮の程度とその
ために必要となる有料道路代、ガソリン代等の費用の金
額を入力する。ここでは、所要時間が10分短縮できる
なら1000円までの費用を余分に負担してもよい、と
する価値観と、所要時間が20分短縮できるなら150
0円までの費用を余分に負担してもよい、とする価値観
を条件として入力する。
【0046】すると、価値観領域作成手段28は前記価
値観に基づいて相関関数を作成する。この場合、短縮さ
れる時間及びそのために余分に負担する費用、すなわ
ち、出費の差額を価値観を表す指標として採用している
ので、相関関数fとして次の式(1)を使用する。 f:y=ax2 +bx・・・(1) ここで、xは出費の差額(円)、yは短縮される時間
(分)、a及びbは定数である。
【0047】そして、図1に示されるように、出費の差
額x及び短縮される時間yを座標軸とする指標空間を定
め、入力された2つの条件にそれぞれ対応する点α及び
βを指標空間内に設定する。続いて、関数fを表す曲線
が、原点、点α及び点βを通過するように定数a及びb
を算出する。これにより、y≧ax2 +bxの領域(x
≧0、y≧0)、すなわち、図1において曲線よりも上
側(曲線上も含む)の領域が、操作者の価値観を満たす
領域、すなわち、価値観領域H1として設定される。
【0048】なお、x<0、y≧0の領域H2は、出費
の差額がマイナス、すなわち、より出費が少なくなり、
所要時間が短縮されることを意味するので、当然、操作
者の価値観を満たす領域と考え、価値観領域H2として
設定される。また、y<0の領域は、所要時間が長くな
ってしまうことを意味するので、当然、操作者の価値観
を満たさない領域と考え、捨象する。したがって、価値
観領域Hは、H1とH2とを併せた領域である。
【0049】ここで、入力された条件の数が多数である
場合、指標空間内に設定される条件に対応する点の数が
多くなり、すべての点を通過する曲線を設定することが
不可能となる。この場合には、関数fを表す曲線がこれ
ら多数の点の近傍を通過するように設定することが望ま
しい。例えば、前記曲線からそれぞれの点までの距離の
2乗の合計が最小となるように、いわゆる最小2乗法を
利用して、曲線を設定することができる。これにより、
条件に対応する点の指標空間内における分布の偏りにも
対応して、関数fの係数を決めることができる。
【0050】なお、相関関数fとして、式(1)以外の
式を使用することもできるが、発明者の経験上、式
(1)が最も適切なものである。なお、相関関数として
使用することができるいくつかの関数をあらかじめRA
M32等に格納しておき、必要に応じて読み出して使用
することもできる。また、指標空間の次元は指標の数に
応じて変化し、例えば、指標の数が3つであれば3次元
空間、指標の数が4つであれば4次元空間となり、前記
曲線も曲面となるが、本実施の形態においては、説明の
都合上、2次元の指標空間についてのみ説明する。
【0051】なお、図5に示されるように、負担する費
用の上限を2000円とする、というような絶対的な価
値観を追加することもできる。本実施の形態において
は、前記絶対的な価値観を条件として追加した場合につ
いて説明する。
【0052】次に、操作者は、入力した前記価値観を経
路探索に反映させるか否かを設定する。この場合、表示
部35の表示画面上に、図6に示されるように、設定画
面が表示されるので、操作者は、入力部34の操作キー
等を操作して、「する」又は「しない」を選択する。図
6において、探索とは、目的地までの経路探索のことで
ある。そして、操作者は、探索について「する」を選択
する。
【0053】続いて、操作者が入力部34の操作キー等
を操作して目的地を入力すると、探索手段27は現在位
置から目的地までの経路探索を行う。なお、操作者は、
経路を走行中に一定の区間のみについて再度経路探索を
行うこともできる。この場合、前記区間の始点を現在位
置とし、前記区間の終点を目的地として経路探索を行う
ようにする。ここで、経路探索は通常の方法によって行
われるので、その詳細についての説明は省略する。そし
て、前記経路探索によって、経路A〜Eという5種類の
経路が探索される。
【0054】また、探索手段27は、前記経路A〜Eの
それぞれについての目的地までの所要時間及び必要とな
る有料道路代、ガソリン代等の費用を算出する。ここ
で、経路Aは所要時間30分で費用は1500円、経路
Bは所要時間30分で費用は1000円、経路Cは所要
時間40分で費用は1500円、経路Dは所要時間60
分で費用は500円、及び、経路Eは所要時間5分で費
用は2100円であるとする。
【0055】そして、価値観適合経路抽出手段42は、
経路A〜Eのそれぞれが、前述された負担する費用の上
限を2000円とするという絶対的な価値観を満たすか
否かを判断する。この場合、経路Eだけが、前記絶対的
な価値観を満たさないので、除外される。
【0056】続いて、価値観適合経路抽出手段42は、
経路Dを基準経路として設定し、経路A〜Cの相対的価
値観を前記基準経路Dとの比較において算出する。ま
ず、経路Aを基準経路Dと比較すると、経路Aは、基準
経路Dに比べて、所要時間が30分短縮され、出費の差
額がプラス1000円であることが分かる。また、経路
Bを基準経路Dと比較すると、経路Bは、基準経路Dに
比べて、所要時間が30分短縮され、出費の差額がプラ
ス500円であることが分かる。最後に経路Cを基準経
路Dと比較すると、経路Cは、基準経路Dに比べて、所
要時間が20分短縮され、出費の差額がプラス1000
円であることが分かる。
【0057】次に、価値観適合経路抽出手段42は、算
出された前記経路A〜Cの相対的価値観を前記指標空間
上にプロットする、すなわち、指標空間における点とす
る。
【0058】この場合、図7に示されるように、経路A
の基準経路Dに対する相対的価値観に対応する点Pa−
dの前記指標空間における座標は(1000、30)、
経路Bの基準経路Dに対する相対的価値観に対応する点
Pb−dの前記指標空間における座標は(500、3
0)、経路Cの基準経路Dに対する相対的価値観に対応
する点Pc−dの前記指標空間における座標は(100
0、20)となる。
【0059】そして、前記点Pa−d、Pb−d及び点
Pc−dはいずれも価値観領域Hに含まれるので、価値
観適合経路抽出手段42は、経路Cを基準経路として設
定し、経路A及びBの相対的価値観を前記基準経路Cと
の比較において算出し、相対的価値観を前記指標空間に
おける点とする。この場合、図8に示されるように、経
路Aの基準経路Cに対する相対的価値観に対応する点P
a−cの前記指標空間における座標は(0、10)、経
路Bの基準経路Cに対する相対的価値観に対応する点P
b−cの前記指標空間における座標は(−500、1
0)となる。
【0060】さらに、前記点Pa−c及び点Pb−cは
いずれも価値観領域Hに含まれるので、価値観適合経路
抽出手段42は、経路Bを基準経路として設定し、経路
Aの相対的価値観を前記基準経路Bとの比較において算
出し、相対的価値観を前記指標空間における点とする。
この場合、図8に示されるように、経路Aの基準経路B
に対する相対的価値観に対応する点Pa−bの前記指標
空間における座標は(500、0)となり、価値観領域
Hに含まれないことが分かる。
【0061】これにより、価値観適合経路抽出手段42
は、経路Bが最も価値観に適合した経路、経路Aが2番
目に価値観に適合した経路、経路Cが3番目に価値観に
適合した経路、及び、経路Dが4番目に価値観に適合し
た経路と判断して、経路A〜Dを抽出する。すなわち、
価値観に適合する順番を各経路に付与する。なお、経路
Eは、絶対的な価値観を満たさないので、価値観に適合
しないものと判断され、抽出されない。
【0062】そして、表示制御手段29は、表示部35
の表示画面に抽出された経路A〜Dをそれぞれに対応す
る価値観通りに表示する。この場合、価値観に適合する
順番通りに、表示画面に抽出された経路を順に表示させ
る。また、価値観に適合する順番を数字で示すようにし
て、経路とともに表示することもできる。
【0063】さらに、前記経路A〜Dを選択することに
よる出費の差額及び短縮される時間、すなわち、経路に
対応する価値観を前記経路A〜Dのそれぞれとともに表
示することもできる。
【0064】これにより、操作者は、自分の価値観に合
った経路を選択し、該経路に沿って車両を走行させるこ
とができる。
【0065】例えば、目的地が高速道路の2つ出入り口
(インターチェンジ)の中間程度に位置しているような
場合、時間を優先して探索を行うと、目的地よりも先の
出入り口で高速道路を降りて、一般道を逆向きに通るよ
うな経路が探索されることがある。この場合、手前の出
入り口を降りるような経路を選択すれば、所要時間がわ
ずかに長くなるものの出費を減らすことができることが
多い。本実施の形態におけるナビゲーション装置におい
ては、このような場合、操作者の価値観を入力しておけ
ば、操作者の価値観により適合した経路を選択すること
ができる。
【0066】なお、本実施の形態においては、所要時間
及び出費を指標とした例について説明したが、操作者が
右折左折等の進路変更を好まない場合であれば、所要時
間及び進路変更回数を指標とすることもできる。そし
て、前述されたような目的地が高速道路の2つ出入り口
の中間程度に位置しているような場合、操作者は、たと
え所要時間が長くても、進路変更回数の少ない経路を選
択することができる。また、VICS情報のような道路
情報に基づいて渋滞区間を避けるように迂回経路が探索
される場合であっても、操作者は渋滞によって消費され
る所要時間と比較して、迂回経路にするか、又は、敢え
て渋滞区間を通過する経路にするかを選択することがで
きる。
【0067】このように、本実施の形態においては、操
作者の入力した価値観に基づいて価値観領域を作成し、
経路探索を行った後、探索された複数の経路のそれぞれ
の相対的価値観が前記価値観領域内に含まれるか否かを
判断して前記経路のそれぞれに対応する価値観を付与
し、前記経路及び対応する価値観を表示画面に表示させ
るようになっている。
【0068】したがって、操作者は、自己の価値観によ
り適合した経路を選択することができる。
【0069】次に、本実施の形態におけるフローチャー
トについて説明する。 ステップS1 操作者は自己の価値観を入力する。 ステップS2 操作者は価値観を探索に反映させるため
の設定を行う。 ステップS3 現在位置から目的地までの経路探索を行
う。 ステップS4 経路A〜Eが探索され、それぞれの経路
の所要時間及び費用が算出される。 ステップS5 経路Eは絶対的な価値観を満たさないの
で除外される。 ステップS6 経路Dを基準経路として設定し、経路A
〜Cの相対的価値観を基準経路Dとの比較において算出
する。 ステップS7 指標空間における経路の点が価値観領域
Hに含まれるか否かを判断する。 ステップS8 すべての点が価値観領域Hに含まれるの
で、経路Cを基準経路として設定し、経路A及びBの相
対的価値観を基準経路Cとの比較において算出し、指標
空間における経路の点が価値観領域Hに含まれるか否か
を判断する。 ステップS9 両方の点が価値観領域Hに含まれるの
で、経路Bを基準経路として設定し、経路Aの相対的価
値観を基準経路Bとの比較において算出し、指標空間に
おける経路の点が価値観領域Hに含まれるか否かを判断
する。 ステップS10 価値観に適合する順番を経路に付与す
る。 ステップS11 経路を順番に通りに表示画面に表示す
る。
【0070】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、前記第1の実施の形態と同じ構成を有
するもの及び同じ動作については、その説明を省略す
る。
【0071】ここで、本実施の形態におけるナビゲーシ
ョン装置14の動作について説明する。
【0072】図11は本発明の第2の実施の形態におけ
る探索条件を設定する方法を示す図、図12は本発明の
第2の実施の形態における操作者の価値観を入力する方
法を示す図、図13は本発明の第2の実施の形態におけ
る価値観領域の1例を示す図、図14は本発明の第2の
実施の形態における価値観に適合した経路を選択する処
理を示すフローチャートである。
【0073】まず、操作者は、探索条件として自己の希
望を設定する。ここでは、通過したり訪問したい場所や
地域を経路探索に反映させるか否かを設定する。前記場
所や地域は、例えば、景色の良い場所、特徴ある街並み
の通り等であるが、ここでは、海岸沿いの道路である場
合について説明する。
【0074】具体的には、操作者は、目的地に至る途中
の経路で多少の寄り道であれば、多少の出費が必要であ
っても、景色や雰囲気が自己の嗜好に合致する海岸沿い
の道路を経路として選択したいと考えている場合を想定
する。
【0075】この場合、経路探索を開始させると、ま
ず、表示部35の表示画面上に、図11に示されるよう
に、設定画面が表示されるので、操作者は、入力部34
の操作キー等を操作して、できるなら海岸沿いを走行す
ることを選択する。これにより、海岸沿いの道路を経路
の一部とすることが探索条件として設定される。
【0076】続いて、表示部35の表示画面上に、図1
2に示されるように、入力画面が表示されるので、操作
者は、入力部34の操作キー等を操作して、海岸沿いの
道路を経路の一部とするために必要となる有料道路代、
ガソリン代等の費用の金額、及び、増加する走行距離を
入力する。ここでは、海岸沿いを走行することができる
ならば、1000円までの費用を余分に負担してもよ
い、とする価値観と、走行距離が10kmまでなら増加
してもよい、とする価値観を条件として入力する。
【0077】すると、価値観領域作成手段28は前記価
値観に基づいて相関関数を作成する。この場合、短縮さ
れる時間及びそのために余分に負担する費用、すなわ
ち、出費の差額を価値観を表す指標として採用している
ので、相関関数fとして次の式(2)を使用する。 f:x=1000、y=10・・・(2) ここで、xは出費の差額(円)、yは増加する距離(k
m)である。
【0078】そして、図13に示されるように、出費の
差額x及び増加する距離yを座標軸とする指標空間を定
め、関数fを表す2本の直線を描く。これにより、x≦
1000、y≦10の領域が、操作者の価値観を満たす
領域、すなわち、価値観領域Hとして設定される。
【0079】ここで、相関関数fとして、式(2)以外
の式を使用することもできるが、本実施の形態のような
場合には、発明者の経験上、式(2)が最も適切なもの
である。
【0080】続いて、操作者が入力部34の操作キー等
を操作して目的地を入力すると、探索手段27は現在位
置から目的地までの経路を探索する、すなわち、経路探
索を行う。まず、探索手段27は、操作者が設定した前
記探索条件を無視して、経路探索を行う。すなわち、海
岸沿いの道路を経路として選択するという条件を考慮せ
ずに経路Fを探索する。そして、価値観適合経路抽出手
段42は前記経路Fを基準経路として設定する。
【0081】次に、探索手段27は、操作者が設定した
前記探索条件に満たすように、経路探索を行う。すなわ
ち、海岸沿いの道路を含む経路Gを探索する。この場
合、海岸沿いの道路の探索コストを低く設定して経路探
索を行うのが一般的である。
【0082】続いて、価値観適合経路抽出手段42は、
経路Gの相対的価値観を前記基準経路Fとの比較におい
て算出し、経路Gは基準経路Fに比べて、出費の差額が
何円であり、距離の増加が何kmであるかが分かる。そ
して、算出された前記経路Gの相対的価値観を指標空間
における点とする。この場合、経路Gの基準経路Fに対
する相対的価値観に対応する点Pg−fの前記指標空間
における座標を求めることによって、前記経路Gの相対
的価値観を前記指標空間上にプロットすることができ
る。
【0083】そして、価値観適合経路抽出手段42は、
前記点Pg−fが価値観領域Hに含まれるか否か判断す
る。含まれる場合は、経路Gは価値観に適合する経路と
して抽出される。そして、表示制御手段29は、表示部
35の表示画面に抽出された経路Gを価値観に適合する
経路として表示する。この場合、経路Gを選択すること
による出費の差額及び増加する時間、すなわち、経路G
に対応する価値観を併せて表示することが望ましい。
【0084】また、前記点Pg−fが価値観領域Hに含
まれない場合、経路Gは価値観に適合する経路として抽
出されない。そして、表示制御手段29は、表示部35
の表示画面に価値観に適合する経路が存在しないことを
表示する。この場合、前記経路Fを表示することが望ま
しい。
【0085】このように、本実施の形態においては、操
作者の入力した価値観に基づいて価値観領域を作成し、
操作者の設定した探索条件を無視して探索した経路を基
準経路とし、前記探索条件を満たすように探索した経路
の相対的価値観が前記価値観領域内に含まれるか否かを
判断するようになっている。
【0086】したがって、操作者は、自己の設定した条
件に沿って探索した経路が自己の価値観により適合した
経路か否かを判断することができる。
【0087】次に、本実施の形態におけるフローチャー
トについて説明する。 ステップS21 操作者は探索条件を設定する。 ステップS22 操作者は自己の価値観を入力する。 ステップS23 現在位置から目的地までの経路探索を
行う。この場合、前記探索条件を無視した経路探索を行
う。 ステップS24 探索条件を無視して探索した経路Fを
基準経路とする。 ステップS25 探索条件を満たすように経路探索を行
い、探索した経路Gの相対的価値観を基準経路Fとの比
較において算出する。 ステップS26 指標空間における経路Gの点が価値観
領域Hに含まれるか否か判断する。含まれる場合、ステ
ップS27に進み、含まれない場合、ステップS28に
進む。 ステップS27 経路Gを価値観に適合する経路として
表示画面に表示する。 ステップS28 価値観に適合する経路が存在しないこ
とを表示画面に表示する。
【0088】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0089】例えば、本発明は、ナビゲーションのため
にコンピュータを、操作者の価値観を表す指標に基づい
て相関関数を作成し、前記指標を座標とする指標空間内
に前記相関関数に基づく価値観領域を設定する価値観領
域作成手段、目的地までの経路を探索する探索手段、及
び、前記経路の中から、対応する前記指標空間における
点が前記価値観領域内に存在する経路を抽出する価値観
適合経路抽出手段として機能させるナビゲーションプロ
グラムを含むものである。
【0090】さらに、本発明は、ナビゲーションのため
にコンピュータを、操作者の価値観を表す指標に基づい
て相関関数を作成し、前記指標を座標とする指標空間内
に前記相関関数に基づく価値観領域を設定する価値観領
域作成手段、目的地までの経路を探索する探索手段、及
び、前記経路の中から、対応する前記指標空間における
点が前記価値観領域内に存在する経路を抽出する価値観
適合経路抽出手段として機能させるナビゲーションプロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
を含むものである。
【0091】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ナビゲーション装置においては、操作者の価値観
を表す指標に基づいて相関関数を作成し、前記指標を座
標とする指標空間内に前記相関関数に基づく価値観領域
を設定する価値観領域作成手段と、目的地までの経路を
探索する探索手段と、前記経路の中から、対応する前記
指標空間における点が前記価値観領域内に存在する経路
を抽出する価値観適合経路抽出手段とを有する。
【0092】この場合、操作者の価値観を数値化して表
す指標を採用することによって、操作者の価値観を反映
した経路を探索することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における価値観領域
の1例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーシ
ョン装置の概念図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーシ
ョン装置の機能を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における操作者の価
値観を入力する方法を示す第1の図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における操作者の価
値観を入力する方法を示す第2の図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における予想渋滞領
域を経路探索に反映させる方法を示す第1の図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における経路の相対
的価値観を表す指標を算出し、経路に対応する指標空間
における点とする方法を示す第1の図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における経路の相対
的価値観を表す指標を算出し、経路に対応する指標空間
における点とする方法を示す第2の図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における価値観に適
合した経路を選択する処理を示す第1のフローチャート
である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における価値観に
適合した経路を選択する処理を示す第2のフローチャー
トである。
【図11】本発明の第2の実施の形態における探索条件
を設定する方法を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態における操作者の
価値観を入力する方法を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態における価値観領
域の1例を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態における価値観に
適合した経路を選択する処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
14 ナビゲーション装置 27 探索手段 28 価値観領域作成手段 29 表示制御手段 42 価値観適合経路抽出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C032 HB02 HB05 HB22 HB23 HB24 HB25 HB31 HC08 HC14 HC15 HC16 HC31 HD16 HD21 2F029 AA02 AB03 AB07 AB12 AC02 AC06 AC14 AC18 5H180 BB05 BB12 BB13 BB15 EE18 FF04 FF05 FF22 FF25 FF27 FF33

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)操作者の価値観を表す指標に基づ
    いて相関関数を作成し、前記指標を座標とする指標空間
    内に前記相関関数に基づく価値観領域を設定する価値観
    領域作成手段と、(b)目的地までの経路を探索する探
    索手段と、(c)前記経路の中から、対応する前記指標
    空間における点が前記価値観領域内に存在する経路を抽
    出する価値観適合経路抽出手段とを有することを特徴と
    するナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 前記指標は、金額、距離及び/又は時間
    である請求項1に記載のナビゲーション装置。
  3. 【請求項3】 前記価値観は、絶対的価値観又は相対的
    価値観である請求項1又は2に記載のナビゲーション装
    置。
  4. 【請求項4】 前記価値観適合経路抽出手段は、前記経
    路の相対的価値観を表す指標を基準経路との比較におい
    て算出し、前記経路に対応する前記指標空間における点
    とする請求項3に記載のナビゲーション装置。
  5. 【請求項5】 前記基準経路は、前記探索手段が探索し
    た経路の中の1つである請求項4に記載のナビゲーショ
    ン装置。
  6. 【請求項6】 前記探索手段は、操作者の設定した探索
    条件に基づいて及び該探索条件を無視して経路を探索
    し、前記価値観適合経路抽出手段は、前記探索条件を無
    視して探索した経路を最初の基準経路とする請求項5に
    記載のナビゲーション装置。
  7. 【請求項7】 前記価値観適合経路抽出手段は、1つの
    経路を最初の基準経路として設定し、該基準経路との比
    較において算出した指標が前記価値観領域内に存在する
    経路を新たな基準経路として設定して、前記価値観領域
    内に存在する経路を抽出する請求項5又は6に記載のナ
    ビゲーション装置。
  8. 【請求項8】 前記ナビゲーション装置は、抽出された
    経路を前記価値観に適合する順番通りに表示画面に表示
    させる表示制御手段を有する請求項1〜7のいずれか1
    項に記載のナビゲーション装置。
  9. 【請求項9】 前記ナビゲーション装置は、抽出された
    経路を該経路に対応する価値観とともに表示画面に表示
    させる表示制御手段を有する請求項1〜7のいずれか1
    項に記載のナビゲーション装置。
  10. 【請求項10】 (a)ナビゲーションのためにコンピ
    ュータを、(b)操作者の価値観を表す指標に基づいて
    相関関数を作成し、前記指標を座標とする指標空間内に
    前記相関関数に基づく価値観領域を設定する価値観領域
    作成手段、(c)目的地までの経路を探索する探索手
    段、及び、(d)前記経路の中から、対応する前記指標
    空間における点が前記価値観領域内に存在する経路を抽
    出する価値観適合経路抽出手段として機能させるナビゲ
    ーションプログラム。
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