JP2001021375A - ナビゲーションシステム - Google Patents
ナビゲーションシステムInfo
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- JP2001021375A JP2001021375A JP19598799A JP19598799A JP2001021375A JP 2001021375 A JP2001021375 A JP 2001021375A JP 19598799 A JP19598799 A JP 19598799A JP 19598799 A JP19598799 A JP 19598799A JP 2001021375 A JP2001021375 A JP 2001021375A
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Abstract
路探索ができるようにする。 【解決手段】 誘導した経路R1と実際に走行した経路
R3とを比較して、双方の経路にかかる料金と所要時間
を比較して、有料道路を利用して単位時間だけ経路走行
に要する時間を短縮するために、利用者が許容する投資
費用の上限を算出して記憶しておく。そして、次回以降
の経路探索では、この費用を超えない範囲で有料道路を
使用することによって有料道路の利用状態を利用者の所
望する状態にしたナビゲーションを行う。
Description
ステムに関する。
例えば、特開平6−66588号公報に記載されたよう
なものが知られている。この従来のナビゲーションシス
テムでは、ある目的地を設定すると共に経由地をも設定
した場合に、現在地から経由地までと、経由地から目的
地までの各々の経路に対して、有料道路を優先するか否
かを設定して経路探索することにより、有料道路の利用
状態を利用者の運転嗜好に合致させようとするものであ
る。
うな従来のナビゲーションシステムでは、経由地がない
場合には、利用者の有料道路利用に関する嗜好を反映さ
せることができない不自由さがあった。また、多数の経
由地を設定した場合には、各地点間のそれぞれについて
有料道路を優先して探索するか否かを入力しなければな
らないために、経路探索条件の設定が煩雑になる問題点
もあった。さらに、利用者がその付近の地理を知らない
場合には、実際に走行してみなければ有料道路と一般道
路とのどちらが好ましいか判断できない場合があり、必
ずしも利用者の嗜好が反映された経路誘導が常に行われ
るものではない問題点もあった。
なされたもので、誘導した経路と実際に走行した経路と
を比較して、双方の経路にかかる料金と所要時間を比較
して、有料道路を利用して単位時間だけ経路走行に要す
る時間を短縮するために、利用者が許容する投資費用の
上限を算出して、この費用を超えない範囲で有料道路を
使用する経路を自動的に探索して提示することによって
有料道路の利用状態を利用者の所望する状態にすること
ができるナビゲーションシステムを提供することを目的
とする。
当たりの上限費用を決定し、この費用を超えない範囲で
有料道路を使用する経路を自動的に探索して提示するこ
とによって有料道路の利用状態を利用者の所望する状態
にした経路誘導ができるナビゲーションシステムを提供
することを目的とする。
ーションシステムは、有料道路の区間距離と料金、経路
誘導情報を含む地図情報を記憶した地図情報記憶手段
と、入力手段によって設定された目的地までの一般道路
優先、有料道路優先それぞれの経路探索を行う予備経路
探索手段と、車両の現在位置を計測する位置計測手段
と、与えられる誘導経路に沿って経路誘導を行う経路誘
導手段と、前記位置計測手段が計測する現在位置の軌跡
を記憶する走行軌跡記憶手段と、走行中の道路が有料道
路か否かを判別する道路種別判別手段と、前記予備経路
探索手段の探索したある目的地までの一般道路優先の探
索経路と有料道路優先の探索経路とを比較し、有料道路
を含む各区間について有料道路走行時に一般道路走行時
よりも短縮される所要時間と必要料金とから単位時間短
縮当たりの費用を求める投資効率演算手段と、前記走行
軌跡記憶手段に記憶されている前記同じ目的地までの実
際の走行経路において、前記有料道路を含む区間それぞ
れについて有料道路優先の経路を走行したかどうか判断
し、有料道路優先の経路を走行した場合には該当する区
間について、前記投資効率演算手段の算出した前記単位
時間短縮当たりの費用を既登録の許容上限値と比較し、
当該単位時間短縮当たりの費用の方が既登録の許容上限
値よりも大きい場合には新たに許容上限値として更新登
録する投資上限値設定手段と、入力手段によって設定さ
れた目的地までの経路探索を行うに際して、前記投資上
限値設定手段に登録されている許容上限値の範囲内で使
用できる有料道路を優先して選択しつつ経路探索し、前
記経路誘導手段に前記誘導経路として与える本経路探索
手段とを備えたものである。
では、予備経路探索手段が目的地までの一般道路優先、
有料道路優先それぞれの経路探索を行い、投資効率演算
手段が予備経路探索手段の探索したある目的地までの一
般道路優先の探索経路と有料道路優先の探索経路とを比
較し、有料道路を含む各区間について有料道路走行時に
一般道路走行時よりも短縮される所要時間と必要料金と
から単位時間短縮当たりの費用を求める。また投資上限
値設定手段が、走行軌跡記憶手段に記憶されている同じ
目的地までの実際の走行経路において、対応する有料道
路を含む区間それぞれについて有料道路優先の経路を走
行したかどうか判断し、有料道路優先の経路を走行した
場合には該当する区間について、投資効率演算手段の算
出した単位時間短縮当たりの費用を既登録の許容上限値
と比較し、当該単位時間短縮当たりの費用の方が既登録
の許容上限値よりも大きい場合には新たに許容上限値と
して更新登録する。
て設定された目的地までの経路探索を行うに際して、投
資上限値設定手段に登録されている許容上限値の範囲内
で使用できる有料道路を優先して選択しつつ経路探索
し、経路誘導手段に誘導経路として与え、この誘導経路
に沿って実際の経路誘導を実行する。
た経路とを比較して、双方の経路にかかる料金と所要時
間を比較して、有料道路を利用して単位時間だけ経路走
行に要する時間を短縮するために、利用者が許容する投
資費用の上限を算出して、この費用を超えない範囲で有
料道路を使用する経路を自動的に探索して提示すること
によって有料道路の利用状態を利用者の所望する状態に
したナビゲーションが行える。
は、請求項1において、前記投資上限値設定手段が、前
記入力手段によって利用者が設定した値を前記単位時間
短縮当たりの費用の許容上限値と定めるものであり、目
的地到達を早めたいために、通常の有料道路の利用状況
よりも料金をかけても、より早く目的地に到着したい場
合に、所要時間と有料道路の使用にかかる料金とを自ら
調整することができ、出発時の状況に応じて柔軟な経路
設定が可能となる。
は、有料道路の区間距離と料金、経路誘導情報を含む地
図情報を記憶した地図情報記憶手段と、車両の現在位置
を計測する位置計測手段と、与えられる誘導経路に沿っ
て経路誘導を行う経路誘導手段と、利用者が許容する有
料道路の単位距離当たりの費用の上限を定める距離単位
費用上限設定手段と、入力手段によって設定された目的
地までの経路探索を行うに際して、前記距離単位費用上
限設定手段によって定められた前記単位距離当たりの費
用の上限を考慮して当該上限を超えない範囲で使用でき
る有料道路を優先して選択しつつ経路探索し、前記経路
誘導手段に前記誘導経路として与える経路探索手段とを
備えたものである。
では、距離単位費用上限設定手段によって利用者が許容
する有料道路の単位距離当たりの費用の上限を定め、経
路探索手段によってある目的地までの経路探索を行うに
際して、距離単位費用上限設定手段によって定められた
単位距離当たりの費用の上限を考慮して当該上限を超え
ない範囲で使用できる有料道路を優先して選択しつつ経
路探索し、経路誘導手段に誘導経路として与え、この誘
導経路に沿って実際の経路誘導を実行する。
たりの上限費用を決定し、この費用を超えない範囲で有
料道路を使用する経路を自動的に探索して提示すること
によって有料道路の利用状態を利用者の所望する状態に
したナビゲーションが実行できる。
は、請求項3において、前記距離単位費用上限設定手段
が、前記入力手段によって利用者が設定した値を前記単
位距離当たりの費用の上限と定めるものであり、有料道
路使用の要否を判定する基準値として、利用者が経路探
索の条件として直接に入力した値を用いることにより、
走行履歴で単位距離当たりの費用が高い有料道路を走行
してしまった場合でも、利用者入力によって再調整する
ことができる。また、目的地到着を早めたいために、通
常の有料道路の利用状態よりも料金をかけても、より早
く目的地に到着しようとする場合に、所要時間と有料道
路の使用にかかる料金を利用者自ら調整でき、出発時の
状況に応じた経路設定が可能になる。
は、請求項3において、さらに、前記誘導経路の走行履
歴の記憶手段を備え、前記距離単位費用上限設定手段
が、前記走行履歴の記憶手段に記憶されている前記誘導
経路の走行履歴に基づいて前記単位距離当たりの費用の
上限を定めるものであり、利用者の有料道路の実際の使
用状況を基礎データにして利用者の許容する単位距離当
たりの上限費用を決定し、この費用を超えない範囲で有
料道路を使用することによって有料道路の利用状態を利
用者の所望する状態にしたナビゲーションが実行でき
る。
は、請求項3〜5において、さらに、前記経路探索手段
の経路探索した結果から、前記誘導経路の単位距離当た
りの費用を表示する費用表示手段を備えたものであり、
利用者に有料道路使用のコストを確認させることがで
き、さらに利用者の好みに合うように単位距離当たりの
上限費用を設定して経路を再探索することができる。
と実際に走行した経路とを比較して、双方の経路にかか
る料金と所要時間を比較して、有料道路を利用して単位
時間だけ経路走行に要する時間を短縮するために、利用
者が許容する投資費用の上限を算出して、この費用を超
えない範囲で有料道路を使用する経路を自動的に探索し
て提示することによって有料道路の利用状態を利用者の
所望する状態にしたナビゲーションが行える。
の効果に加えて、利用者が設定した値を単位時間短縮当
たりの費用の許容上限値と定めるので、目的地到達を早
めたいために、通常の有料道路の利用状況よりも費用を
かけても、より早く目的地に到着したい場合に、所要時
間と有料道路の使用にかかる費用とを自ら調整すること
ができ、出発時の状況に応じて柔軟な経路設定が可能で
ある。
る単位距離当たりの上限費用を決定し、この費用を超え
ない範囲で有料道路を使用する経路を自動的に探索して
提示することによって有料道路の利用状態を利用者の所
望する状態にしたナビゲーションが実行できる。
の効果に加えて、利用者が設定した値を単位距離当たり
の費用の上限と定めるので、有料道路使用の要否を判定
する基準値として、利用者が経路探索の条件として直接
に入力した値を用いることにより、走行履歴で単位距離
当たりの費用が高い有料道路を走行してしまった場合で
も、利用者入力によって再調整することができる。ま
た、目的地到着を早めたいために、通常の有料道路の利
用状態よりも費用をかけても、より早く目的地に到着し
ようとする場合に、所要時間と有料道路の使用にかかる
費用を利用者自ら調整でき、出発時の状況に応じた経路
設定が可能である。
の効果に加えて、誘導経路の走行履歴に基づいて単位距
離当たりの費用の上限を定めるので、利用者の有料道路
の実際の使用状況を基礎データにして利用者の許容する
単位距離当たりの上限費用を決定し、この費用を超えな
い範囲で有料道路を使用する経路を自動的に探索して提
示することによって有料道路の利用状態を利用者の所望
する状態にしたナビゲーションが実行できる。
発明の効果に加えて、探索経路の単位距離当たりの費用
を表示するので、利用者に有料道路使用のコストを確認
させることができ、さらに利用者の好みに合うように単
位距離当たりの上限費用を設定して経路を再探索するこ
とができる。
基づいて詳説する。図1は本発明のナビゲーションシス
テムの第1の実施の形態の構成を示している。表示部1
01は、経路案内部104から出力される現在位置周辺
の地図及び探索された推奨経路を表示して利用者を誘導
する。現在位置計測部102は、GPS受信機を有し、
複数のGPS衛星からの信号を受信して車両の現在位置
を測位する。また現在位置計測部102は、GPSから
の信号と共にジャイロセンサ、車速パルスなどのセンサ
情報、そしてCD−ROM、DVD−ROM等を有する
地図情報記憶部106から得られる地図情報を用いて地
図上での現在位置を特定する。
ンのような利用者によって操作する手段を有し、経由
地、目的地などの情報を入力する。経路探索部105
は、この操作部103により入力された目的地などの情
報と、地図情報記憶部106から得られる地図情報と、
投資費用算出部107から得られる数値を参照して、現
在位置から目的地までの経路探索を実行する。経路案内
部104は、経路探索部105によって探索された経路
と、現在位置計測部102によって計測された現在位置
と、地図情報記憶部106から得られる現在位置周辺の
地図を用いて、表示部101の画面に地図を表示すると
共に、その地図上で目的地に至る誘導経路とその経路上
での自車の現在位置を示すマークとを表示する。
は、現在位置計測部102によって得られた現在位置の
移動軌跡を、地図情報記憶部106を参照して得られる
有料道路か否かを示す道路種別の情報と共に記憶する。
経路比較部108は、走行軌跡記憶部109で記憶され
た走行軌跡及び道路種別と、経路探索部105で探索さ
れた経路とを比較し、その結果を投資費用算出部107
に送り、次回の経路探索の利用に供する。
ムの動作を説明する。図2のフローチャートに示したよ
うに、一般のナビゲーションシステムで行われているよ
うな方法によって現在位置から目的地までの経路を「有
料道路優先」を条件として経路探索する(ステップ20
1)。
かどうかを判定する(ステップ202)。この結果、経
路上に有料道路が存在しない場合には、ステップ201
で探索した経路に従って経路誘導を開始する(ステップ
202,208)。
道路がある場合には(ステップ202でYES)、経路
上の有料道路を使用しない一般道路のみの経路を探索す
る(ステップ203)。
路を使用する経路と、ステップ203で探索された一般
道路を使用する経路とを比較して、両経路の共通部分を
除いて両経路の分岐する点から合流する点までを1つの
区間として、目的地までの経路をいくつかの区間に分
け、各区間について有料道路を使用した場合の「単位時
間短縮当たりの投資費用」を算出する(ステップ20
4)。この算出手順は後述する。
許容する「単位時間短縮当たりの投資費用」とステップ
204で算出された各区間で有料道路を使用した場合の
「単位時間短縮当たりの投資費用」を比較し、ステップ
204で算出された各区間で有料道路を使用した場合の
「単位時間短縮当たりの投資費用」の方が小さい場合に
は(ステップ205でYES)、その区間では有料道路
を使用する経路を目的地までの経路の一部として採用す
る(ステップ207)。
204で算出された「単位時間短縮当たりの投資費用」
の方が小さくない場合には(ステップ205でNO)、
その区間では一般道路を使用する経路を目的地までの経
路の一部として採用する(ステップ206)。
るか一般道路を使用するかを判定した結果採用した経路
をつなぎ合わせて目的地までの全経路が決定されると、
これを目的地までの推奨経路として経路誘導を開始する
(ステップ208)。
行する間、実際に利用者が走行した経路を記憶してい
き、目的地に到達した後、推奨経路と走行中に記憶した
実際の走行経路とを比較して、利用者が許容する「単位
時間短縮当たりの投資費用」を算出して記憶し、次回の
経路探索の際に使用する(ステップ209)。
短縮当たりの投資費用」の算出ルーチンのフローチャー
トを示してある。まず経路上の区間から「単位時間短縮
当たりの投資費用」を算出していない算出対象区間を取
出し(ステップ301)、次に、有料道路を使用した場
合の「予想所要時間」と「有料道路の走行にかかる料
金」とを算出する(ステップ302)。次に、対象区間
において一般道路をしようした場合の「予測所要時間」
についても算出する(ステップ303)。
ステップ303で算出された値とから、この区間で有料
道路を利用した場合の「単位時間短縮当たりの投資費
用」を算出する(ステップ304)。そして、算出して
いない他の区間が残っている場合には、ステップ301
に戻って、処理を繰り返し、すべての区間について算出
が終わればこのルーチンを終了してメインルーチンに戻
る(ステップ305)。
ンのフローチャートを示してある。まず、誘導した経路
と実際に走行した経路とを比較して、異なる区間がある
か否かを判定する(ステップ401)。そして誘導経路
通りに走行して目的地に到達した場合には(ステップ4
01でNO)、即座にこのルーチンを抜ける。
とで異なる区間があった場合には(ステップ401でY
ES)、異なる区間を1つ取出して対象区間とする(ス
テップ402)。
経路の「予測所要時間」と「有料道路の走行にかかる料
金」を算出する(ステップ403)。続いて、このステ
ップ403で算出した値と、図3のステップ302,3
03で算出した値とを比較し、利用者が許容する「単位
時間短縮当たりの投資費用」を算出する(ステップ40
4)。
場合には、ステップ402に戻って同じ処理を繰り返す
(ステップ405でYES)。
プ405でNO)、各区間で算出した値の最大値を設定
値として記憶して、このサブルーチンを終了する(ステ
ップ406)。
5〜図10に基づいて具体的に説明する。図5は、有料
道路優先と一般道路優先で探索された経路R1,R2の
一例を示している。両経路R1,R2の分岐する点から
合流する点までを1つの区間として抽出する。この例で
は、A,B,Cの3つの区間が得られる。
区間ごとの経路比較を示している。ここでは、予測所要
時間を算出する数値として、一般道路は40km/h、
有料道路は80km/hを予測走行速度として設定して
いる。なお、これらの値は利用者が自身で操作部103
から設定するようにしてもよい。また、図1に示した地
図情報記憶部104に格納された情報の中にあらかじめ
設定しておくこともできる。さらに、走行履歴より道路
種別ごとに平均走行速度を求めておいて、それを利用す
るようにしてもよい。
経路の情報から、それぞれの区間A,B,Cの有料道路
距離と一般道路距離と設定された各道路の予測走行速度
から予測所要時間を求めると、区間A,B,Cのそれぞ
れは、有料道路優先経路ではaA=1時間、aB=3.5時
間、aC=0.6時間という値が得られる。他方、一般道
路優先経路では、同じ区間A,B,Cのそれぞれは、bA
=1.5時間、bB=6時間、bC=0.8時間という値が
得られる。これらの予測所要時間と有料道路区間料金c
A,cB,cCから、次の式により有料道路を使用した場合
の単位時間短縮当たりの投資費用dA,dB,dCを算出す
る。
当たりの投資費用はそれぞれdA=1600円、dB=12
80円、dC=1000円となる。
得られた利用者が許容する「単位時間短縮当たりの投資
費用」eXと比較し、単位時間短縮当たりの投資費用の方
が高い区間は一般道路を使用する経路を採用する。
経路の選出結果を示している。例えば、過去の走行履歴
から得られた利用者が許容する「単位時間短縮当たりの
投資費用」の上限値eXが1170円であった場合には区
間A,BはdA,dB>dXであるので一般道路優先経路を選
択し、区間CはdC<dXであるので有料道路優先経路を選
択し、全体としては、図8に示した経路R3を推奨経路
に決定し、経路誘導を実行することになる。
に決定して経路誘導を実行したのに、利用者が実際に走
行した経路がR4であった場合を示している。この場
合、利用者は実走行経路R4で、推奨経路R3とは異な
り、区間Bに有料道路優先経路を利用している。
った場合、図10に示したように、実走行経路に基づい
て、利用者が許容する「単位時間当たりの投資費用」の
上限値eXを次のようにして更新する。つまり、既に経路
設定の際に算出済みの各区間における有料道路を使用し
た場合の「単位時間短縮当たりの投資費用」dXと、実際
の走行履歴で使用した経路から有料道路を使用した区間
の中で「単位時間短縮当たりの投資費用」が最も大きい
数値を探し出し、その値を利用者の許容する「単位時間
短縮当たりの投資費用」の上限値eXとして記憶し、次の
経路探索に利用する。この図10の例では、区間B,C
で有料道路を使用しており、それぞれの区間での「単位
時間短縮当たりの投資費用」はそれぞれdB=1280
円、dC=1000円であり、区間Bの方が大きいため、
利用者の許容する「単位時間短縮当たりの投資費用」eX
を新たに1280円として記憶しておく。そして、以
降、この値を上限値として、次回からの経路探索の際に
有料道路を使用するか否かを判断することにするのであ
る。
ゲーションシステムでは、誘導した経路と実際に走行し
た経路とを比較して、双方の経路にかかる料金と所要時
間を比較して、利用者の有料道路の利用に対する「単位
時間短縮当たりの投資費用」の上限値を算定し、次回以
降の経路探索の際には、この上限値を超えない範囲で有
料道路優先の経路探索を行なうので、探索する経路上の
有料道路の利用状態を利用者の所望する状態にすること
ができるようになる。
の有料道路の利用に対する「単位時間短縮当たりの投資
費用」の上限値を実際の走行履歴データに基づいて算定
するようにしたが、この上限値を操作部103から手動
設定するようにしてもよい。そしてその場合には、有料
道路使用の有無の判定に使用する基準値として、利用者
が経路探索の条件として直接入力した値を用いるので、
目的地到着を早めたいために、通常の有料道路の利用状
況よりも料金をかけてでもより早く目的地に到着したい
場合には、所要時間と有料道路の使用にかかる料金を自
ら調整することができ、出発時の状況に応じた柔軟に経
路設定が可能になる。
第2の実施の形態を説明する。図11は第2の実施の形
態のナビゲーションシステムの構成を示している。表示
部501は、経路案内部504から出力される現在位置
周辺の地図及び探索された推奨経路を表示して利用者を
誘導する。現在位置計測部502は、GPS受信機を有
し、複数のGPS衛星からの信号を受信して車両の現在
位置を測位する。また現在位置計測部102は、GPS
からの信号と共にジャイロセンサ、車速パルスなどのセ
ンサ情報、そしてCD−ROM、DVD−ROM等を有
する地図情報記憶部506から得られる地図情報を用い
て地図上での現在位置を特定する。この地図情報記憶部
506は、有料道路の区間距離と料金の情報も記憶され
ている。
ンのような利用者によって操作する手段を有し、経由
地、目的地などの入力情報を入力する。経路探索部50
5は、この操作部503により入力された目的地などの
情報と、地図情報記憶部506から得られる地図情報
と、単位距離当たりの費用算出部507から得られる数
値を参照して、現在位置から目的地までの経路探索を実
行する。経路案内部504は、経路探索部505によっ
て探索された経路と、現在位置計測部502によって計
測された現在位置と、地図情報記憶部506から得られ
る現在位置周辺の地図を用いて、表示部501の画面に
地図を表示すると共に、その地図上で目的地に至る誘導
経路とその経路上での自車の現在位置を示すマークとを
表示する。
に、現在位置計測部502によって得られた現在位置の
移動軌跡を地図情報記憶部506を参照して得られる道
路リンク情報と共に記憶する。有料道路利用実績記憶部
508は、走行軌跡記憶部509に記憶された走行軌跡
及び道路リンク情報と、地図情報記憶部506に記憶さ
れている地図情報とを照らし合わせ、走行した各有料道
路の距離とそのときにかかった料金を算出し、その情報
を記憶する。単位距離当りの費用算出部507は、次回
の経路探索に当たり、有料道路利用実績記憶部508が
記憶している走行した有料道路の距離と料金の情報を用
いて単位距離当りの費用を算出する。
ビゲーションシステムの動作を説明する。図12のフロ
ーチャートに示したように、まず、現在位置から目的地
までの経路を「有料道路優先」を条件として経路探索す
る(ステップ601)。
かどうかを判定する(ステップ602)。この結果、経
路上に有料道路が存在しない場合には、ステップ601
で探索した経路に従って経路誘導を開始する(ステップ
602,606)。
道路がある場合には(ステップ602でYES)、単位
距離当りの費用算出部507が有料道路利用実績記憶部
608に記憶されている過去に走行した有料道路の距離
と料金のデータを基にして「単位距離当りの費用」を算
出する(ステップ603)。そして、経路探索部505
が現在位置から目的地までの探索経路上の各有料道路に
ついて、ステップ603で求めた「単位距離当りの費
用」を基にしてその有料道路が経路として適しているか
どうか判断する(ステップ604)。続いて、経路とし
て不適とされた有料道路を含む区間については、その前
後の経路を含めて再探索をする(ステップ605)。
探索が終了すれば、探索された経路を推奨経路として、
経路案内部504が経路誘導を実行することになる(ス
テップ606)。
は、図13のフローチャートに従う。走行履歴の取得は
経路誘導時、非誘導時にかかわらず行なう。まず、走行
軌跡記憶部509が走行時において現在位置の位置情報
と道路リンク情報を取得する(ステップ701)。続い
て、イグニッションキーがオフかどうか判定し、オフで
なければステップ701に戻って走行軌跡情報の収集を
継続し、イグニッションキーがオフになれば、走行軌跡
情報と地図情報記憶部506の記憶している地図情報と
を照らし合わせて、イグニッションキーをオンにして走
行を始めてから、今回の走行を終えるまでの間にどの有
料道路のどの区間を通過したかを調べ、その区間ごとの
距離と料金とを有料道路利用実績記憶部508に記憶す
る(ステップ703)。
経路誘導中は図12のフローチャートにおけるステップ
606の経路誘導の処理と並行して実行されることにな
る。
チャートにおけるステップ604の探索経路上の有料道
路の取捨選択処理ルーチンは、図14のフローチャート
の通りである。
当たりの費用」を算出していない対象区間を1つ取出す
(ステップ801)。次に、ステップ801で取出した
対象区間において、その区間の距離と料金を算出する
(ステップ802)。続いて、ステップ802で算出し
た区間の距離と料金を基にして「単位距離当りの費用」
を(区間の料金)/(区間の距離)の式により計算する
(ステップ803)。
離当たりの費用」dXが計算される、続いて、過去の走行
履歴より算出された利用者が許容する「単位距離当たり
の費用」rXと新たに算出された「単位距離当たりの費
用」dXとを比較し、新たに算出された「単位距離当りの
費用」dXの方が大きい場合には(ステップ804でYE
S)、この区間について有料道路の使用を無効にする
(ステップ805)。そして、有料道路優先で探索され
た探索経路上で、他の有料道路において「単位距離当り
の費用」dXを算出していない区間が残っていないかどう
か判定し、残っている場合にはステップ801に戻って
上記の処理を繰り返す(ステップ806でYES)。
した場合には、このサブルーチンを終了して図12のメ
インルーチンに戻る(ステップ806でNO)。
15に基づいて具体的に説明する。図15における経路
R1はステップ601の有料道路優先の経路探索によっ
て探索されたものである。この有料道路優先の探索経路
R1には、有料道路区間A,B,Cが含まれている。
ては、ステップ603で算出された「単位距離当たりの
費用」dXが走行履歴から利用者が許容する「単位距離当
たりの費用」rXを上回ると判定された場合には、この有
料道路区間Aの使用を無効にして、一般道路優先経路を
再探索する。つまり、現在地から次の有料道路区間Bの
始点(次の有料道路区間がなければ目的地)となる地点
b1までを一般道路優先で経路探索するのである。ここで
は、そのような経路として一般道路経路R2−1が探索
されたとする。
って、区間Cでも新たに算出された「単位距離当たりの
費用」dXが走行履歴から利用者が許容する「単位距離当
たりの費用」rXを上回ると判定された場合には、この有
料道路区間Cについても無効にして、一般道路優先経路
を再探索する。ここでは、この有料道路区間Cの前の有
料道路区間Bの終点b2から(目的地までの間に次の有
料道路区間がないので)目的地までを一般道路優先で再
探索することにより、一般道路経路R2−2が探索され
たとする。
離単価以下で利用できる有料道路区間Bだけを残し、そ
の他は一般道路を使用する経路R3を決定し、この経路
R3に沿って経路誘導を実行することなる。
ョンシステムでは、過去に走行した有料道路の距離・料
金などの履歴情報を利用し、利用者が有料道路使用に際
して許容する「単位距離当たりの費用」を算出して、そ
の費用を超えない範囲で有料道路を推奨経路内に組み込
むことにより、推奨経路上の有料道路の利用状態を利用
者の所望する状態に一致させることができる。
に基づいて説明する。第3の実施の形態のナビゲーショ
ンシステムの特徴は、「単位距離当たりの費用」として
利用者が許容する値を操作部503によって利用者が入
力して設定するようにした点にある。
したものであり、図11に示した第2の実施の形態の構
成に比べて、走行実績を履歴データとして蓄積していく
必要がないので、走行軌跡記憶部509、有料道路利用
実績記憶部508が省略されている。そして、利用者が
許容する「単位距離当たりの費用」を操作部503から
直接に単位距離当たりの費用算出部507に入力するよ
うにしている。
1の実施の形態と同じフローチャートに従って最終的な
推奨経路の探索処理を行なう。しかしながら、図13の
フローチャートの処理機能が必要ではなく、また図14
のサブルーチンのフローチャートにおけるステップ80
4の判定には、利用者が操作部503から入力した「単
位距離当たりの費用」rXを比較値として使用する。
道路使用の有無を判定する基準値を利用者が入力するの
で、それまでの走行で「単位距離当たりの費用」が高い
有料道路を走行してしまった場合でも、利用者の入力に
よって基準値rXを調整することができる。また、目的地
到着を早めたいために、通常の有料道路の利用状態より
も料金をかけても、より早く目的地に到着したい場合
に、所要時間と有料道路の使用にかかる料金を自ら調整
でき、出発時の状況に応じた経路設定が可能になる。
ーションシステムを、図17に基づいて説明する。この
実施の形態のナビゲーションシステムの特徴は、現在位
置から目的地まで経路探索を行なう場合に、探索結果を
地図上に表示させるだけでなく、経路上の有料道路それ
ぞれの「単位距離当たりの費用」を一覧表示させる機能
を備えた点にある。
から目的地までの経路探索を有料道路優先で実行するよ
うに入力すると、経路探索部505は、入力された目的
地などの情報と、地図情報記憶部506から得られる地
図情報を参照して、現在位置から目的地までの経路探索
を実行する。
よって探索された経路と、現在位置計測部502によっ
て計測された現在位置と、地図情報記憶部506から得
られる現在位置周辺の地図を用いて、表示部501の画
面に地図を表示する。経路案内部504はまた、表示部
501の同じ画面に、あるいは別の展開画面として経路
上の有料道路それぞれの「単位距離当たりの費用」を一
覧表示する。
者が、使用したくない有料道路に対してはキャンセルの
指示を与えることにより、その区間を無効にし、図12
のステップ605,606、また図15に示した処理と
同様にして一般道路優先で再探索を実行する。
を反映させた推奨経路を決定することができる。
ステムの構成を示すブロック図。
メインルーチンフローチャート。
ーチンのフローチャート。
チンのフローチャート。
おいて有料道路優先、一般道路優先それぞれで探索され
た探索経路を示す説明図。
おいて有料道路優先、一般道路優先それぞれで探索され
た経路における有料道路を含む区間ごとの単位時間短縮
当りの投資費用の算出手順を示す説明図。
おいて単位時間短縮当りの投資費用の上限値の違いによ
る各区間での経路の選出結果を示す説明図。
おいて選択された1つの経路を示す説明図。
おいて選択された別の経路を示す説明図。
において実際の走行経路から利用者の許容する「単位時
間短縮当たりの投資費用」の上限の設定例を示す説明
図。
システムの構成を示すブロック図。
のメインルーチンフローチャート。
理のフローチャート。
ンのフローチャート。
による探索経路を示す説明図。
システムの構成を示すブロック図。
システムの構成を示すブロック図。
Claims (6)
- 【請求項1】 有料道路の区間距離と料金、経路誘導情
報を含む地図情報を記憶した地図情報記憶手段と、 入力手段によって設定された目的地までの一般道路優
先、有料道路優先それぞれの経路探索を行う予備経路探
索手段と、 車両の現在位置を計測する位置計測手段と、 与えられる誘導経路に沿って経路誘導を行う経路誘導手
段と、 前記位置計測手段が計測する現在位置の軌跡を記憶する
走行軌跡記憶手段と、 走行中の道路が有料道路か否かを判別する道路種別判別
手段と、 前記予備経路探索手段の探索したある目的地までの一般
道路優先の探索経路と有料道路優先の探索経路とを比較
し、有料道路を含む各区間について有料道路走行時に一
般道路走行時よりも短縮される所要時間と必要料金とか
ら単位時間短縮当たりの費用を求める投資効率演算手段
と、 前記走行軌跡記憶手段に記憶されている前記同じ目的地
までの実際の走行経路において、前記有料道路を含む区
間それぞれについて有料道路優先の経路を走行したかど
うか判断し、有料道路優先の経路を走行した場合には該
当する区間について、前記投資効率演算手段の算出した
前記単位時間短縮当たりの費用を既登録の許容上限値と
比較し、当該単位時間短縮当たりの費用の方が既登録の
許容上限値よりも大きい場合には新たに許容上限値とし
て更新登録する投資上限値設定手段と、 入力手段によって設定された目的地までの経路探索を行
うに際して、前記投資上限値設定手段に登録されている
許容上限値の範囲内で使用できる有料道路を優先して選
択しつつ経路探索し、前記経路誘導手段に前記誘導経路
として与える本経路探索手段とを備えて成るナビゲーシ
ョンシステム。 - 【請求項2】 前記投資上限値設定手段は、前記入力手
段によって利用者が設定した値を前記単位時間短縮当た
りの費用の許容上限値と定めることを特徴とする請求項
1に記載のナビゲーションシステム。 - 【請求項3】 有料道路の区間距離と料金、経路誘導情
報を含む地図情報を記憶した地図情報記憶手段と、 車両の現在位置を計測する位置計測手段と、 与えられる誘導経路に沿って経路誘導を行う経路誘導手
段と、 利用者が許容する有料道路の単位距離当たりの費用の上
限を定める距離単位費用上限設定手段と、 入力手段によって設定された目的地までの経路探索を行
うに際して、前記距離単位費用上限設定手段によって定
められた前記単位距離当たりの費用の上限を考慮して当
該上限を超えない範囲で使用できる有料道路を優先して
選択しつつ経路探索し、前記経路誘導手段に前記誘導経
路として与える経路探索手段とを備えて成るナビゲーシ
ョンシステム。 - 【請求項4】 前記距離単位費用上限設定手段は、前記
入力手段によって利用者が設定した値を前記単位距離当
たりの費用の上限と定めることを特徴とする請求項3に
記載のナビゲーションシステム。 - 【請求項5】 前記誘導経路の走行履歴の記憶手段を備
え、 前記距離単位費用上限設定手段は、前記走行履歴の記憶
手段に記憶されている前記誘導経路の走行履歴に基づい
て前記単位距離当たりの費用の上限を定めることを特徴
とする請求項3に記載のナビゲーションシステム。 - 【請求項6】 前記経路探索手段の経路探索した結果か
ら、前記誘導経路の単位距離当たりの費用を表示する費
用表示手段を備えたことを特徴とする請求項3〜5のい
ずれかに記載のナビゲーションシステム。
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