以下、本発明に係る経路探索装置、経路探索方法及びプログラムをナビゲーション装置について具体化した実施例1及び実施例2に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
[ナビゲーション装置の概略構成]
先ず、実施例1に係るナビゲーション装置の概略構成について図1に基づいて説明する。図1は実施例1に係るナビゲーション装置1を中心とした制御系を模式的に示すブロック図である。
図1に示すように、実施例1の制御系は、ナビゲーション装置1と、このナビゲーション装置1に対して電気的に接続されたETC(Electronic Toll Collection System:ノンストップ自動料金収受システム)車載器51を基本にして構成され、各制御装置に対して所定の周辺機器が接続されている。
また、ナビゲーション装置1は、所定の条件を満たした場合には、後述のようにETC車載器51に制御信号を送信し、ETCを利用した履歴情報(入口料金所、出口料金所、各料金所の通過時間、利用距離、通行料金等である。)を受信する。また、ETC車載器51は、有料道路の各料金所のETCゲートの通過の際に自動的に通行料金を支払うものであり、ナビゲーション装置1から受信した制御信号に基づいて、入口料金所、出口料金所、各料金所の通過時間、利用距離、通行料金等の履歴情報を出力可能に構成されている。
このナビゲーション装置1は、自車の現在位置等を検出する現在地検出処理部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部13と、操作者からの操作を受け付ける操作部14と、操作者に対して地図等の情報を表示する液晶ディスプレイ(LCD)15と、経路案内等に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、不図示の道路交通情報センタや地図情報配信センタ等との間で携帯電話網等を介して通信を行う通信装置17と、液晶ディスプレイ15の表面に装着されたタッチパネル18とから構成されている。また、ナビゲーション制御部13には自車両の走行速度を検出する車速センサ21が接続されている。
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について説明すると、現在地検出処理部11は、GPS31、方位センサ32、距離センサ33等からなり、自車両の現在位置(以下、「自車位置」という。)、自車の向きを表す自車方位、走行距離等を検出することが可能となっている。
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記憶された地図情報データベース(地図情報DB)25、施設データベース(施設DB)27及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバ(図示せず)を備えている。
また、地図情報DB25には、ナビゲーション装置1の走行案内や経路探索に使用されるナビ地図情報26が格納されている。また、施設DB27には、スマートパーキングエリアサービス(以下、「スマートPA」という。)の対象となる有料道路の出口及びこの出口に対応する指定施設、更に、この有料道路の出口に対応する有料道路の入口を記憶する後述のスマートPA対象施設データテーブル61(図2参照)が格納されている。
ここで、ナビ地図情報26は、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、道路(リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Point of Interest)に関する施設データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。
また、ノードデータとしては、実際の道路の分岐点(交差点、T字路等も含む)、各道路に曲率半径等に応じて所定の距離ごとに設定されたノード点の座標(位置)、ノードが交差点に対応するノードであるか等を表すノード属性、ノードに接続するリンクの識別番号であるリンクIDのリストである接続リンク番号リスト、ノードにリンクを介して隣接するノードのノード番号のリストである隣接ノード番号リスト等に関するデータ等が記録される。
また、リンクデータとしては、道路を構成する各リンクに関してリンクを特定するリンクID、リンクの長さを示すリンク長、旅行時間、リンクの始点と終点の座標位置(例えば、緯度と経度である。)、リンクの属する道路の幅員、道路の車線数等を表すデータが、道路種別に関して、国道、県道、細街路等の一般道のほか、高速自動車国道、都市高速道路、一般有料道路、有料橋等の有料道路を表すデータがそれぞれ記録される。
更に、有料道路に関して、有料道路の入口及び出口の取付道(ランプウェイ)、料金所(インターチェンジ)、走行区間毎の料金等に関するデータが記録される。尚、高速自動車国道、都市高速道路、自動車専用道路、一般有料道路の有料の道路を有料道路という。また、有料道路を除いた1桁又は2桁の国道、3桁以上の国道、主要地方道、県道、市町村道等を一般道路という。
また、探索データとしては、設定された目的地までの経路を探索及び表示する際に使用されるデータについて記録されており、ノードを通過する際のコスト(以下、ノードコストという)や道路を構成するリンクのコスト(以下、リンクコストという)からなる探索コストを算出する為に使用するコストデータ、経路探索により選択された誘導経路を液晶ディスプレイ15の地図上に表示するための経路表示データ等から構成されている。
また、施設データとしては、各地域のホテル、遊園地、宮殿、病院、ガソリンスタンド、駐車場、観光施設、サービスエリア、パーキングエリア、インターチェンジ等のPOIに関する名称や住所、電話番号、地図上の座標位置(例えば、緯度と経度である。)、地図上に施設の位置を表示する施設アイコン等のデータがPOIを特定する施設IDとともに記憶されている。
また、地図情報DB25や施設DB27の内容は、不図示の情報配信センタから通信装置17を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
次に、ナビゲーション装置1を構成するナビゲーション制御部13は、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラム等が記憶されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ45等を備えている。
また、ROM43には、後述の推奨経路を逸脱して有料道路の出口から退出した際に、経路の再探索を行う「退出時の再探索処理」(図3参照)や、スマートPAの指定施設で休憩した後に再度、経路の再探索を行う「出発時の再探索処理」(図4参照)等のプログラムが記憶されている。
更に、ナビゲーション制御部13には、操作部14、液晶ディスプレイ15、スピーカ16、通信装置17、タッチパネル18の各周辺装置(アクチュエータ)が電気的に接続されている。
この操作部14は、走行開始時の現在位置を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や施設に関する情報の検索を行う場合等に操作され、各種のキーや複数の操作スイッチから構成される。そして、ナビゲーション制御部13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。
また、液晶ディスプレイ15には、現在走行中の地図情報、目的地周辺の地図情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの推奨経路、推奨経路に沿った案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。
また、スピーカ16は、ナビゲーション制御部13からの指示に基づいて、推奨経路に沿った走行を案内する音声ガイダンス等を出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」等がある。
また、通信装置17は、不図示の情報配信センタと通信を行う携帯電話網等による通信手段であり、情報配信センタとの間で最もバージョンの新しい更新地図情報等の送受信を行う。また、通信装置17は情報配信センタに加えて、道路交通情報センタ等から送信された渋滞情報やサービスエリアの混雑状況等の各情報から成る交通情報を受信する。
また、タッチパネル18は、液晶ディスプレイ15の表示画面上に装着された透明なパネル状のタッチスイッチであり、液晶ディスプレイ15の画面に表示されたボタンや地図上を押下することによって各種指示コマンドを入力することが可能に構成されている。尚、タッチパネル18は、液晶ディスプレイ15の画面を直接押下する光センサ液晶方式等で構成してもよい。
また、ETC車載器51は、有料道路の各料金所のETCゲートの通過の際に、各料金所との間で無線通信により料金精算に必要な情報(車両の情報、入口料金所、出口料金所、通行料金、通過時刻等である。)を交換し、各情報(入口料金所、出口料金所、各料金所の通過時刻、通行料金等である。)を通信制御部51Bを介して装着されたETCカード52に埋め込まれているICチップに走行履歴情報として記憶する。
また、ETC車載器51は、ナビゲーション制御部13から送信された制御情報を受信するデータ受信部51Aを備えると共に、この受信した制御情報に基づき通信制御部51Bを介して装着されたETCカード52に埋め込まれているICチップから走行履歴情報(入口料金所、出口料金所、各料金所の通過時刻、通行料金等である。)を読み出し、ナビゲーション制御部13に出力可能に構成されている。
ここで、施設DB27に格納されるスマートPA対象施設データテーブル61の一例について図2に基づいて説明する。
図2に示すように、スマートPA対象施設データテーブル61は、「路線名」と、「スマートPA対象出口」と、「スマートPA対象入口」と、「指定施設」とから構成されている。
この「路線名」には、スマートPAの対象となる出口ETCゲート及び入口ETCゲートが設けられた高速自動車国道、都市高速道路、自動車専用道路等の有料道路の路線名(例えば、「中央環状線」、「3号線」等である。)が記憶されている。また、「スマートPA対象出口」には、スマートPAの対象となる出口ETCゲートが設けられた出口料金所(インターチェンジ出口)の名称、座標位置、施設ID等が記憶されている。
また、「スマートPA対象入口」には、「スマートPA対象出口」に対応したスマートPAの対象となる入口ETCゲートが設けられた入口料金所(インターチェンジ入口)の名称、座標位置、施設ID等が記憶されている。従って、一例として、「スマートPA対象出口」の「AAインターチェンジ出口」から「路線A」の有料道路を退出して、所定時間内(例えば、1時間以内である。)に「スマートPA対象入口」の「AAインターチェンジ入口」から再び当該「路線A」の有料道路に進入すれば、スマートPAが適用され、継続して当該「路線A」の有料道路の利用が可能となる。
また、「指定施設」には、「スマートPA対象出口」から有料道路を退出して、一般道路に降りた後、パーキングエリアの代替として利用可能なショッピングセンタや公共駐車場等の施設名、施設の座標位置、施設ID等が記憶されている。また、「指定施設」に記憶されている各施設の入口には、施設用ETCゲートが設けられている。
従って、ETC車載器51は、「指定施設」に記憶されている各施設の入口に設けられた施設用ETCゲートの通過の際に、当該施設用ETCゲートとの間で無線通信により利用情報(施設名、施設ID、通過時刻等である。)を交換して、通信制御部51Bを介して装着されたETCカード52に埋め込まれているICチップに走行履歴情報として記憶する。また、ETC車載器51は、通信制御部51Bを介してETCカード52に埋め込まれているICチップから当該利用情報を読み出し、ナビゲーション制御部13に出力可能に構成されている。
[退出時の再探索処理]
次に、上記のように構成されたナビゲーション装置1のCPU41が実行する処理であって、推奨経路を逸脱して有料道路の出口から退出した際に、経路の再探索を行う「退出時の再探索処理」について図3及び図5に基づいて説明する。尚、図3にフローチャートで示されるプログラムは、推奨経路上の有料道路を走行中に、CPU41により一定時間毎(例えば、10msec〜100msec毎)に実行される。
図3に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU41は、現在地検出処理部11により自車位置及び自車方位を検出して、自車位置を表す座標データ(例えば、緯度と経度のデータである。)と自車方位をRAM42に記憶する。続いて、CPU41は、RAM42から経路案内をしている推奨経路を読み出し、自車位置が推奨経路を逸脱したか否か、つまり、自車位置が推奨経路を構成する有料道路のリンクから逸脱したか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、自車位置が推奨経路を逸脱していないと判定した場合には(S11:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
一方、自車位置が推奨経路を逸脱したと判定した場合には(S11:YES)、CPU41は、S12の処理に移行する。S12において、CPU41は、有料道路の出口料金所(インターチェンジ出口)を通過して、一般道路に降りたか否か、つまり、有料道路の出口料金所から退出したか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、有料道路の出口料金所(インターチェンジ出口)を通過して、一般道路に降りていない、つまり、自車位置が異なる路線の有料道路に進入したと判定した場合には(S12:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
一方、有料道路の出口料金所(インターチェンジ出口)を通過して、一般道路に降りた、つまり、有料道路を退出したと判定した場合には(S12:YES)、CPU41は、S13の処理に移行する。
S13において、CPU41は、ETC車載器51を介してETCカード52から通過した当該出口料金所(退出インターチェンジ(退出IC))の名称、座標位置、施設ID、通過時刻等を取得してRAM42に記憶する。続いて、CPU41は、この通過した出口料金所が、スマートPAの対象となる出口ETCゲートが設けられた出口料金所か否か、つまり、「スマートPA対象出口」か否かを判定する判定処理を実行する。
具体的には、CPU41は、走行していた有料道路の路線名をナビ地図情報26から読み出し、施設DB27に格納されているスマートPA対象施設データテーブル61の「路線名」とする。続いて、CPU41は、スマートPA対象施設データテーブル61の当該「路線名」に対応する「スマートPA対象出口」に、通過した出口料金所の名称、座標位置、施設ID等が記憶されている場合には、通過した出口料金所をスマートPA対象出口であると判定する。
そして、通過した出口料金所が、スマートPAの対象となる出口ETCゲートが設けられた出口料金所である、即ち、スマートPA対象出口であると判定した場合には(S13:YES)、CPU41は、S14の処理に移行する。S14において、CPU41は、スマートPA対象施設データテーブル61から、通過したスマートPA対象出口に対応するパーキングエリアの代替として利用可能な「指定施設」の施設名、施設の座標位置、施設ID等を読み出し、経路探索の経由地点としてRAM42に記憶する。
尚、スマートPA対象出口に対応する「指定施設」に複数の施設の施設名が記憶されている場合には、CPU41は、この複数の施設から一の施設を選択する選択画面を液晶ディスプレイ15に表示するようにしてもよい。そして、CPU41は、タッチパネル18等によって選択された一の施設に対応する施設名、施設の座標位置、施設ID等をスマートPA対象施設データテーブル61の「指定施設」から読み出し、経路探索の経由地点としてRAM42に記憶するようにしてもよい。
続いて、S15において、CPU41は、スマートPA対象施設データテーブル61の通過したスマートPA対象出口に対応する「スマートPA対象入口」からスマートPAの対象となる入口料金所(インターチェンジ入口)の名称、座標位置、施設ID等を読み出し、RAM42に記憶する。
そして、CPU41は、当該入口料金所から上記逸脱した推奨経路の進行方向に繋がる所定距離以内(例えば、3km以内である。)の有料道路のリンクをナビ地図情報26から抽出する。そして、CPU41は、この抽出した有料道路のリンクのリンクコストをナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定して、RAM42に記憶する。例えば、CPU41は、抽出した有料道路のリンクのリンクコストをナビ地図情報26に記憶されているリンクコストの約50%〜60%のリンクコストに設定して、RAM42に記憶する。
その後、S16において、CPU41は、スマートPA利用フラグをRAM42から読み出し、このスマートPA利用フラグをONに設定して再度、RAM42に記憶する。つまり、CPU41は、スマートPA対象出口から有料道路を退出して一般道路に降りた旨を記憶する。尚、ナビゲーション装置1の起動時には、スマートPA利用フラグは、OFFに設定されてRAM42に記憶されている。
続いて、S17において、CPU41は、現在地検出処理部11の検出結果に基づいて現在の自車位置を検出する。そして、CPU41は、自車位置から上記S14で設定した「指定施設」を経由地点として上記逸脱した推奨経路の目的地に到達する経路を、上記S15でナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定した有料道路のリンクコストとナビ地図情報26に記憶されている他のリンクのリンクコスト等に基づいて、公知のダイクストラ法により再探索する。その後、CPU41は、再探索した目的地までの経路を推奨経路として液晶ディスプレイ15の地図画像上に表示して、ユーザに報知後、当該処理を終了する。
これにより、自車両が推奨経路を構成する有料道路のスマートPA対象出口である出口料金所から、当該有料道路を退出した場合には、このスマートPA対象出口に対応する指定施設を経由して、スマートPA対象入口である入口料金所に到達する経路が再探索される可能性を高くすることができる。
例えば、図5に示すように、自車両(車両位置マーク65で示す。)は、推奨経路71を構成する有料道路73のリンクL1から逸脱して、走行経路75のように、ノードN1を通過してスマートPA対象出口である出口料金所76から有料道路73を退出する。また、CPU41は、出口ETCゲート77から取得した出口料金所76の名称等に基づいて、スマートPA対象施設データテーブル61から当該出口料金所76に対応する指定施設81の施設名、施設の座標位置、施設ID等と、出口料金所76に対応するスマートPA対象入口である入口料金所78の名称、座標位置、施設ID等を取得する。
続いて、CPU41は、入口料金所78のノードN2から推奨経路71の進行方向に繋がる所定距離以内(例えば、3km以内である。)の有料道路73のリンクL3等のリンクコストをナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定する(例えば、約50%〜60%に設定する。)。その後、CPU41は、自車位置から指定施設81を経由して推奨経路71の目的地までの経路を再探索し、指定施設81を経由して入口料金所78に進入して有料道路73を走行する推奨経路83を液晶ディスプレイ15の地図画像上に表示して、ユーザに報知する。
一方、上記S13で通過した出口料金所が、スマートPAの対象となる出口ETCゲートが設けられた出口料金所でない、つまり、スマートPA対象出口でないと判定した場合には(S13:NO)、CPU41は、S18の処理に移行する。S18において、CPU41は、通過した出口料金所から上記逸脱した推奨経路の進行方向に繋がる所定距離以内(例えば、3km以内である。)の有料道路のリンクをナビ地図情報26から抽出する。
そして、CPU41は、この抽出した有料道路のリンクのリンクコストをナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも高く設定して、RAM42に記憶する。例えば、CPU41は、抽出した有料道路のリンクのリンクコストをナビ地図情報26に記憶されているリンクコストの約2倍のリンクコストに設定して、RAM42に記憶後、S17の処理に移行する。
S17において、CPU41は、現在地検出処理部11の検出結果に基づいて現在の自車位置を検出する。そして、CPU41は、自車位置から上記逸脱した推奨経路の目的地に到達する経路を、上記S18でナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも高く設定した有料道路のリンクコストとナビ地図情報26に記憶されている他のリンクのリンクコスト等に基づいて、公知のダイクストラ法により再探索する。その後、CPU41は、再探索した目的地までの経路を推奨経路として液晶ディスプレイ15の地図画像上に表示して、ユーザに報知後、当該処理を終了する。
これにより、自車両が推奨経路を構成する有料道路のスマートPA対象出口でない出口料金所から、当該有料道路を退出した場合には、退出したインターチェンジと同じインターチェンジから有料道路に戻る経路が再探索される可能性を軽減することができる。
[出発時の再探索処理]
次に、有料道路をスマートPA対象出口の出口料金所から退出して、スマートPAの指定施設で休憩した後に再度、出発時に経路の再探索を行う「出発時の再探索処理」について図4及び図5に基づいて説明する。尚、図4にフローチャートで示されるプログラムは、駐車した後、不図示のイグニッションスイッチがOFF状態からON状態に切り替わった時点や、不図示の着座センサの信号がOFF状態からON状態に切り替わって運転者の着座が確認されると共に不図示のアクセサリースイッチ(ACC)がONになった場合等に、CPU41により実行される。
図4に示すように、先ず、S111において、CPU41は、スマートPA利用フラグをRAM42から読み出し、このスマートPA利用フラグがONに設定されているか否か、つまり、スマートPA対象出口である出口料金所から有料道路を退出して一般道路に降りたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、スマートPA利用フラグがOFFに設定されていると判定した場合には(S111:NO)、CPU41は、有料道路のスマートPA対象出口である出口料金所から一般道路に降りていないと判定し、後述のS117の処理に移行する。
一方、スマートPA利用フラグがONに設定されていると判定した場合には(S111:YES)、CPU41は、有料道路のスマートPA対象出口である出口料金所から一般道路に降りたと判定し、S112の処理に移行する。S112において、CPU41は、通過したスマートPA対象出口である出口料金所に対応するパーキングエリアの代替として利用可能な「指定施設」で駐車して休憩をしたか否かを判定する判定処理を実行する。
具体的には、CPU41は、スマートPA対象施設データテーブル61から、通過したスマートPA対象出口に対応する「指定施設」の施設名、施設の座標位置、施設ID等を読み出し、RAM42に記憶する。続いて、CPU41は、指定施設の入口に設置されている施設用ETCゲートの通過の際に記憶した施設名、施設ID、通過時刻等をETC車載器51を介してETCカード52から読み出し、スマートPA対象施設データテーブル61から読み出した「指定施設」の施設名等と一致するか否かを判定する。
尚、CPU41は、現在地検出処理部11により自車位置を検出し、ナビ地図情報26から当該自車位置に対応する地図上の施設の施設名、施設の座標位置、施設ID等を取得し、スマートPA対象施設データテーブル61から読み出した「指定施設」の施設名等と一致するか否かを判定するようにしてもよい。
そして、一致しない場合には(S112:NO)、CPU41は、「指定施設」で駐車して休憩をしていないと判定し、後述のS117の処理に移行する。
一方、一致した場合には(S112:YES)、CPU41は、通過したスマートPA対象出口に対応する「指定施設」で駐車して休憩をしたと判定し、S113の処理に移行する。
S113において、CPU41は、現在地検出処理部11の検出結果に基づいて現在の自車位置を検出する。また、CPU41は、スマートPA対象施設データテーブル61から、通過したスマートPA対象出口に対応する「スマートPA対象入口」である入口料金所の名称、座標位置等を読み出し、自車位置から当該入口料金所までの経路を公知のダイクストラ法により探索し、自車位置から当該入口料金所までの旅行時間を算出する。
続いて、CPU41は、タイマ45から現在時刻を取得し、現在時刻からこの旅行時間だけ経過した時刻を当該入口料金所に到達することが可能な到達予定時刻として、RAM42に記憶する。その後、CPU41は、スマートPA対象出口である出口料金所を通過した通過時刻をETC車載器51を介してETCカード52から読み出し、当該入口料金所に到達することが可能な到達予定時刻が、この通過時刻から所定時間以内(例えば、1時間以内である。)の時刻であるか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、当該入口料金所に到達することが可能な到達予定時刻が、スマートPA対象出口である出口料金所を通過した通過時刻から所定時間以内の時刻であると判定した場合には(S113:YES)、CPU41は、S114の処理に移行する。つまり、有料道路をスマートPA対象出口の出口料金所から退出した後、所定時間以内にスマートPA対象入口である入口料金所に到達できると判定した場合には、CPU41は、S114の処理に移行する。
続いて、S114において、CPU41は、上記S15の処理を再度、実行する。
そして、S115において、CPU41は、スマートPA利用フラグをRAM42から読み出し、このスマートPA利用フラグをOFFに設定して再度、RAM42に記憶する。
その後、S116において、CPU41は、現在地検出処理部11の検出結果に基づいて現在の自車位置を検出する。そして、CPU41は、自車位置、即ち、指定施設から上記逸脱した推奨経路の目的地に到達する経路を、上記S114でナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定した有料道路のリンクコストとナビ地図情報26に記憶されている他のリンクのリンクコスト等に基づいて、公知のダイクストラ法により再探索する。その後、CPU41は、再探索した目的地までの経路を推奨経路として液晶ディスプレイ15の地図画像上に表示して、ユーザに報知後、当該処理を終了する。
これにより、スマートPA対象出口に対応する指定施設で休憩しても、スマートPA対象出口を退出した時刻から所定時間以内に当該スマートPA対象出口に対応するスマートPA対象入口に到達できる場合には、当該スマートPA対象入口に到達する経路が再探索される可能性を高くすることができる。
例えば、図5に示すように、自車両85が、スマートPA対象出口である出口料金所76から有料道路73を退出して、この出口料金所76に対応する指定施設81の入口に設けられた施設用ETCゲート87を通過して駐車する。その後、イグニッションスイッチがONになった場合に、CPU41は、スマートPA対象出口である出口料金所76を通過した時刻から所定時間以内に当該出口料金所76に対応するスマートPA対象入口である入口料金所78に到達できると判定する。
そして、CPU41は、当該入口料金所78のノードN2から推奨経路71の進行方向に繋がる所定距離以内(例えば、3km以内である。)の有料道路73のリンクL3等のリンクコストをナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定する(例えば、約50%〜60%に設定する。)。その後、CPU41は、自車位置、つまり、指定施設81から推奨経路71の目的地までの経路を再探索し、入口料金所78に進入して有料道路73を走行する推奨経路83を液晶ディスプレイ15の地図画像上に表示して、ユーザに報知する。
その後、自車両85が入口料金所78を通過した場合には、ETC車載器51は、入口ETCゲート79から無線通信により当該入口料金所78の名称、座標位置、通過時刻等を交換し、ETCカード52に埋め込まれているICチップ走行履歴情報として記憶する。
一方、上記S113で当該入口料金所に到達することが可能な到達予定時刻が、スマートPA対象出口である出口料金所を通過した通過時刻から所定時間以内の時刻でないと判定した場合には(S113:NO)、CPU41は、S117の処理に移行する。つまり、有料道路をスマートPA対象出口の出口料金所から退出した後、所定時間以内にスマートPA対象入口である入口料金所に到達できないと判定した場合には、CPU41は、S117の処理に移行する。
S117において、CPU41は、上記S18の処理を再度、実行後、S115の処理に移行する。S115において、CPU41は、スマートPA利用フラグをRAM42から読み出し、このスマートPA利用フラグをOFFに設定して再度、RAM42に記憶する。
続いて、S116において、CPU41は、現在地検出処理部11の検出結果に基づいて現在の自車位置を検出する。そして、CPU41は、自車位置、即ち、指定施設から上記逸脱した推奨経路の目的地に到達する経路を、上記S117でナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも高く設定した有料道路のリンクコストとナビ地図情報26に記憶されている他のリンクのリンクコスト等に基づいて、公知のダイクストラ法により再探索する。その後、CPU41は、再探索した目的地までの経路を推奨経路として液晶ディスプレイ15の地図画像上に表示して、ユーザに報知後、当該処理を終了する。
これにより、スマートPA対象出口に対応する指定施設で休憩して、スマートPA対象出口を退出した時刻から所定時間以内に当該スマートPA対象出口に対応するスマートPA対象入口に到達できなくなった場合には、当該スマートPA対象入口に到達する経路が再探索される可能性を軽減することができる。
以上詳細に説明した通り、実施例1に係るナビゲーション装置1では、CPU41は、推奨経路から逸脱して、推奨経路を構成する有料道路のスマートPA対象出口である出口料金所から退出して一般道路に降りたと判定した場合には、該スマートPA対象出口に対応したスマートPA対象入口である入口料金所から推奨経路の進行方向に繋がる有料道路のリンクのリンクコストを、ナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定して、自車位置から目的地までの経路を再探索する。
これにより、CPU41は、スマートPA対象入口である入口料金所から推奨経路の進行方向に繋がる有料道路リンクのリンクコストをナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定して、自車位置から目的地までの経路を再探索するため、自車位置から再度、退出した有料道路へ戻る経路を再探索する可能性を高くすることができる。また、CPU41は、経路案内している有料道路から退出した時点の渋滞情報や規制情報により、そのまま一般道路を走行した方が探索経路のリンクコストが低くなる場合も考慮して、経路の再探索を行うことが可能となる。
従って、ユーザは、スマートPAを利用して、有料道路のスマートPA対象出口から一般道路に降りた場合に、退出したスマートPA対象出口に対応するスマートPA対象入口である入口料金所から再度、有料道路に戻って目的地へ到達する推奨経路を知ることが可能となる。また、ユーザは、有料道路の渋滞や交通規制のために、スマートPA対象出口でない出口料金所から一般道路に降りた場合には、一般道路を走行して目的地へ到達する推奨経路を知ることが可能となり、目的地までスムーズにたどり着くことが可能となる。
また、CPU41は、スマートPA対象出口である出口料金所に対応付けて指定される指定施設を自車位置から目的地までの経由地点に設定するため、休憩等の所定のサービスを受けることが可能な指定施設を経由する経路を再探索することができる。従って、ユーザは、有料道路のスマートPA対象出口である出口料金所から一般道路に降りた場合に、当該スマートPA対象出口である出口料金所に対応付けて指定される指定施設へスムーズに到達することが可能となる。
また、有料道路のスマートPA対象出口である出口料金所から一般道路に降りて、当該出口料金所に対応付けて指定される指定施設に於いて休憩をした場合には、CPU41は、スマートPA対象出口に対応したスマートPA対象入口である入口料金所から推奨経路の進行方向に繋がる有料道路のリンクのリンクコストを、ナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定して、この休憩した指定施設から目的地までの経路を再探索する。
これにより、CPU41は、休憩した指定施設からスマートPA対象入口である入口料金所へ進入して、再度、退出した有料道路へ戻る経路を再探索することが可能となる。また、CPU41は、経路案内していた有料道路の当該指定施設で休憩後の時点の渋滞情報や規制情報により、そのまま一般道路を走行した方が探索経路のリンクコストが低くなる場合も考慮して、経路の再探索を行うことが可能となる。
従って、ユーザは、スマートPAを利用して、有料道路のスマートPA対象出口から一般道路に降りて指定施設で休憩した場合に、スマートPA対象入口である入口料金所に進入して、再度、退出した有料道路に戻って目的地へ到達する経路を知ることが可能となる。また、ユーザは、当該指定施設で休憩した後の時点において、有料道路に渋滞や交通規制が発生した場合には、そのまま一般道路を走行して目的地へ到達できる経路を知ることが可能となり、目的地までスムーズにたどり着くことが可能となる。
更に、CPU41は、自車位置からスマートPA対象入口である入口料金所まで、スマートPA対象出口である出口料金所を通過した通過時刻から予め設定されている所定時間以内(例えば、1時間以内である。)に到達できる場合に、該スマートPA対象入口である入口料金所から推奨経路の進行方向に繋がる有料道路のリンクのリンクコストをナビ地図情報26のリンクコストよりも低く設定して、自車位置から目的地までの経路の再探索を行う。
これにより、CPU41は、スマートPAを利用可能な場合には、自車位置からスマートPA対象入口である入口料金所に進入して、再度、退出した有料道路へ戻る経路を再探索することが可能となる。また、CPU41は、指定施設で休憩後、スマートPAを利用できなくなった場合には、ナビ地図情報26のリンクコストを用いて自車位置から目的地までの通常の経路を再探索することが可能なる。
従って、ユーザは、スマートPAを利用可能な場合には、スマートPA対象入口である入口料金所に進入して、再度、退出した有料道路に戻って目的地へ到達する経路を知ることが可能となる。また、ユーザは、指定施設で休憩後、スマートPAを利用できなくなった場合には、そのまま一般道路を走行して目的地へ到達できる経路を知ることが可能となり、目的地までスムーズにたどり着くことが可能となる。
次に、実施例2に係るナビゲーション装置91について図6乃至図11に基づいて説明する。尚、上記実施例1に係るナビゲーション装置1と同一符号は、上記実施例1に係るナビゲーション装置1と同一あるいは相当部分を示すものである。
この実施例2に係るナビゲーション装置91の全体構成は、図6に示すように、実施例1に係るナビゲーション装置1とほぼ同じ構成である。また、実施例2に係るナビゲーション装置91の制御構成及び制御処理は、実施例1に係るナビゲーション装置1の制御構成及び制御処理とほぼ同じである。従って、ナビゲーション装置91の施設DB27には、上記スマートPA対象施設データテーブル61(図2参照)が格納されている。
但し、図6に示すように、実施例2に係るナビゲーション装置91の制御部13には、ETC車載器51及び車速センサ21が電気的に接続されていない。また、ナビゲーション装置91の制御部13に接続された現在地検出処理部19は、GPS31からなり、自車位置等を検出することが可能となっている。尚、現在地検出処理部19に不図示の方位センサや距離センサ等を接続するようにしてもよい。
また、ナビゲーション装置91のROM43には、後述の目的地と経由地を設定された際に、経路の探索を行う「経路探索処理」(図7参照)、推奨経路を逸脱して有料道路の出口から退出した際に、経路の再探索を行う「退出時の再探索処理2」(図8参照)や、スマートPAの対象となる指定施設で休憩した後に再度、経路の再探索を行う「出発時の再探索処理2」(図9参照)等のプログラムが記憶されている。
[経路探索処理]
先ず、上記のように構成されたナビゲーション装置91のCPU41が実行する処理であって、目的地と経由地を設定された際に、経路の探索を行う「経路探索処理」について図7、図10及び図11に基づいて説明する。
図7に示すように、先ず、S211において、CPU41は、液晶ディスプレイ15の表示画面に目的地及び経由地を選択する選択画面を表示する。そして、CPU41は、タッチパネル18等によって選択された目的地及び経由地のそれぞれの施設名、施設の座標位置(例えば、緯度と経度である。)、施設ID等をナビ地図情報26から読み出し、RAM42に記憶する。
続いて、S212において、CPU41は、経由地までの経路がスマートPA対象のインターチェンジを利用する有料道路(高速自動車国道、都市高速道路、自動車専用道路等である。)であるか否かを判定する判定処理を実行する。そして、経由地とする施設までの経路がスマートPA対象のインターチェンジを利用する有料道路ではないと判定した場合には(S212:NO)、CPU41は、S217の処理に移行する。
S217において、CPU41は、GPS31で検出した現在位置から経由地を経て目的地に到達する経路を、ナビ地図情報26に記憶されている各リンクの通常のリンクコストに基づいて、公知のダイクストラ法により探索する。そして、CPU41は、探索した経由地を経て目的地までの経路を推奨経路として液晶ディスプレイ15の地図画像上に表示して、ユーザに報知後、当該処理を終了する。
一方、経由地とする施設までの経路がスマートPA対象のインターチェンジを利用する有料道路であると判定した場合には(S212:YES)、CPU41は、S213の処理に移行する。S213において、CPU41は、有料道路からインターチェンジを退出して、一般道路に降りた施設が経由地として設定されているか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、一般道路に降りた施設が経由地として設定されていないと判定した場合には(S213:NO)、CPU41は、S217の処理に移行する。S217において、CPU41は、GPS31で検出した現在位置から経由地を経て目的地に到達する経路を、ナビ地図情報26に記憶されている各リンクの通常のリンクコストに基づいて、公知のダイクストラ法により探索する。そして、CPU41は、探索した経由地を経て目的地までの経路を推奨経路として液晶ディスプレイ15の地図画像上に表示して、ユーザに報知後、当該処理を終了する。
一方、一般道路に降りた施設が経由地として設定されていると判定した場合には(S213:YES)、CPU41は、S214の処理に移行する。S214において、CPU41は、経由地として設定されている一般道路に降りた施設が、スマートPA対象の「指定施設」であるか否かを判定する判定処理を実行する。
具体的には、CPU41は、利用するインターチェンジの出口をスマートPA対象施設データテーブル61の「スマートPA対象出口」として、この「スマートPA対象出口」に対応する「指定施設」の施設名、施設の座標位置、施設ID等を読み出し、RAM42に記憶する。そして、CPU41は、経由地として設定されている一般道路に降りた施設の施設名等が、スマートPA対象施設データテーブル61から読み出した「指定施設」の施設名等と一致するか否かを判定する。
そして、経由地として設定されている一般道路に降りた施設が、利用するインターチェンジに対応するスマートPA対象の「指定施設」でないと判定した場合には(S214:NO)、CPU41は、S217の処理に移行する。S217において、CPU41は、GPS31で検出した現在位置から経由地を経て目的地に到達する経路を、ナビ地図情報26に記憶されている各リンクの通常のリンクコストに基づいて、公知のダイクストラ法により探索する。そして、CPU41は、探索した経由地を経て目的地までの経路を推奨経路として液晶ディスプレイ15の地図画像上に表示して、ユーザに報知後、当該処理を終了する。
一方、経由地として設定されている一般道路に降りた施設が、利用するインターチェンジに対応するスマートPA対象の「指定施設」であると判定した場合には(S214:YES)、CPU41は、S215の処理に移行する。S215において、CPU41は、利用するインターチェンジの出口をスマートPA対象施設データテーブル61の「スマートPA対象出口」として、この「スマートPA対象出口」に対応する「スマートPA対象入口」からスマートPAの対象となる入口料金所(インターチェンジ入口)の名称、座標位置、施設ID等を読み出し、RAM42に記憶する。
そして、CPU41は、当該入口料金所から目的地までの進行方向に繋がる所定距離以内(例えば、3km以内である。)の有料道路のリンクをナビ地図情報26から抽出する。そして、CPU41は、この抽出した有料道路のリンクのリンクコストをナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定して、RAM42に記憶する。例えば、CPU41は、抽出した有料道路のリンクのリンクコストをナビ地図情報26に記憶されているリンクコストの0%〜約50%のリンクコストに設定して、RAM42に記憶する。
尚、CPU41は、更に、利用するインターチェンジの出口から、利用するインターチェンジに対応するスマートPA対象の「指定施設」に繋がる一般道路のリンクと、この「指定施設」からスマートPA対象の入口料金所に繋がる一般道路のリンクと、一般道路から当該入口料金所に繋がるランプウェイのリンクとをナビ地図情報26から抽出するようにしてもよい。
そして、CPU41は、この抽出した一般道路のリンクとランプウェイのリンクとのリンクコストと、当該入口料金所から目的地までの進行方向に繋がる所定距離以内(例えば、3km以内である。)の有料道路のリンクのリンクコストとをナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定して(例えば、0%〜約50%のリンクコストに設定する。)、RAM42に記憶するようにしてもよい。
続いて、S216において、CPU41は、CPU41は、スマートPA利用フラグをRAM42から読み出し、このスマートPA利用フラグをONに設定して再度、RAM42に記憶する。つまり、CPU41は、スマートPA対象のインターチェンジ出口から有料道路を退出して、一般道路に降りてスマートPA対象の「指定施設」を経由する旨を記憶する。尚、ナビゲーション装置1の起動時には、スマートPA利用フラグは、OFFに設定されてRAM42に記憶されている。
そして、S217において、CPU41は、GPS31で検出した現在位置から経由地を経て目的地に到達する経路を、上記S215でナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定した各リンクのリンクコストと、ナビ地図情報26に記憶されている他のリンクの通常のリンクコスト等に基づいて、公知のダイクストラ法により探索する。そして、CPU41は、探索した経由地を経て目的地までの経路を推奨経路として液晶ディスプレイ15の地図画像上に表示して、ユーザに報知後、当該処理を終了する。
ここで、有料道路のスマートPA対象のインターチェンジの利用を選択し、このインターチェンジに対応するスマートPA対象の「指定施設」を経由地として設定して、経路探索を行った表示画面の一例を図10及び図11に基づいて説明する。
図10に示すように、CPU41は、目的地及び経由地を選択する選択画面において、有料道路92上のスマートPA対象のインターチェンジ93の利用が選択され、更に、当該インターチェンジ93に対応するスマートPA対象の指定施設94が経由地として選択された場合には、液晶ディスプレイ15の地図画像の中央部に、利用するスマートPA対象のインターチェンジ93と、当該インターチェンジ93に対応するスマートPA対象の指定施設94とを表示する。
また、CPU41は、液晶ディスプレイ15に、利用するインターチェンジ93に対応するスマートPA対象の指定施設94を経由地として設定するように指示する設定ボタン95と、経由地を取り消す旨を指示する取消ボタン96とを表示する。
そして、液晶ディスプレイ15に表示された設定ボタン95が押下された場合には、CPU41は、有料道路92の当該インターチェンジ93の入口料金所から目的地までの進行方向に繋がる所定距離以内(例えば、3km以内である。)の有料道路のリンクをナビ地図情報26から抽出する。そして、CPU41は、この抽出した有料道路92のリンクのリンクコストをナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定して、RAM42に記憶する。また、CPU41は、スマートPA利用フラグをONに設定する。
続いて、図11に示すように、CPU41は、インターチェンジ93の入口料金所から目的地99の手前のインターチェンジ98までの進行方向に繋がる所定距離以内(例えば、3km以内である。)のリンクのリンクコストをナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定して、RAM42に記憶する
そして、CPU41は、GPS31で検出した現在位置(車両位置マーク97)から経由地として設定された指定施設94を経て、更に、インターチェンジ98を経て目的地99に到達する経路を、ナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定した各リンクのリンクコストと、ナビ地図情報26に記憶されている他のリンクの通常のリンクコスト等に基づいて、公知のダイクストラ法により探索する。そして、CPU41は、探索した経由地として設定された指定施設94を経て、更に、インターチェンジ98を経て目的地99までの経路を推奨経路100として液晶ディスプレイ15の地図画像上に表示して、ユーザに報知する。
[退出時の再探索処理2]
次に、上記のように構成されたナビゲーション装置91のCPU41が実行する処理であって、推奨経路を逸脱して有料道路の出口から退出した際に、経路の再探索を行う「退出時の再探索処理2」について図8に基づいて説明する。尚、図8にフローチャートで示されるプログラムは、推奨経路上の有料道路を走行中に、CPU41により一定時間毎(例えば、10msec〜100msec毎)に実行される。
図8に示すように、先ず、S311において、CPU41は、GPS31により現在位置(以下、「自車位置」という。)を検出して、自車位置を表す座標データ(例えば、緯度と経度のデータである。)をRAM42に記憶する。続いて、CPU41は、RAM42から経路案内をしている推奨経路を読み出し、自車位置が推奨経路を逸脱したか否か、つまり、自車位置が推奨経路を構成する有料道路のリンクから逸脱したか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、自車位置が推奨経路を逸脱していないと判定した場合には(S311:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
一方、自車位置が推奨経路を逸脱したと判定した場合には(S311:YES)、CPU41は、S312の処理に移行する。S312において、CPU41は、自車位置が一般道路のリンク上に位置しているか否か、つまり、有料道路の出口料金所から退出したか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、自車位置が一般道路のリンク上に位置していない、つまり、自車位置が異なる路線の有料道路に進入したと判定した場合には(S312:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
一方、自車位置が一般道路のリンク上に位置している、つまり、有料道路を退出して一般道路に降りたと判定した場合には(S312:YES)、CPU41は、当該有料道路を退出した出口料金所(インターチェンジ出口)の名称、座標位置、施設ID等をナビ地図情報26から読み出し、RAM42に記憶する。また、CPU41は、当該出口料金所を通過した通過時刻をタイマ45から読み出し、RAM42に記憶した後、S313の処理に移行する。
S313において、CPU41は、当該有料道路を退出した出口料金所の名称、座標位置、施設ID等をRAM42から読み出し、この通過した出口料金所が、スマートPAの対象となる出口料金所か否か、つまり、「スマートPA対象出口」か否かを判定する判定処理を実行する。
具体的には、CPU41は、走行していた有料道路の路線名をナビ地図情報26から読み出し、施設DB27に格納されているスマートPA対象施設データテーブル61の「路線名」とする。続いて、CPU41は、スマートPA対象施設データテーブル61の当該「路線名」に対応する「スマートPA対象出口」に、通過した出口料金所の名称、座標位置、施設ID等が記憶されている場合には、通過した出口料金所をスマートPA対象出口であると判定する。
そして、通過した出口料金所が、スマートPA対象出口であると判定した場合には(S313:YES)、CPU41は、S314の処理に移行する。S314において、CPU41は、当該スマートPA対象出口である出口料金所が経由地として設定されると共に、更に、当該出口料金所に対応するスマートPA対象の「指定施設」が経由地として設定されている場合には、この「指定施設」を再度、経路探索の経由地点としてRAM42に記憶する。
また、CPU41は、当該出口料金所(インターチェンジ出口)に対応するスマートPA対象の「指定施設」が経由地として設定されていない場合には、当該出口料金所をスマートPA対象施設データテーブル61の「スマートPA対象出口」として、この「スマートPA対象出口」に対応する「指定施設」の施設名、施設の座標位置、施設ID等を読み出し、経路探索の経由地点としてRAM42に記憶する。
尚、スマートPA対象出口に対応する「指定施設」に複数の施設の施設名が記憶されている場合には、CPU41は、この複数の施設から一の施設を選択する選択画面を液晶ディスプレイ15に表示するようにしてもよい。そして、CPU41は、タッチパネル18等によって選択された一の施設に対応する施設名、施設の座標位置、施設ID等をスマートPA対象施設データテーブル61の「指定施設」から読み出し、経路探索の経由地点としてRAM42に記憶するようにしてもよい。
続いて、S315乃至S316において、CPU41は、上記S15乃至S16の処理を実行する。
そして、S317において、CPU41は、GPS31により自車位置を検出する。そして、CPU41は、自車位置から上記S314で設定した「指定施設」を経由地点として上記逸脱した推奨経路の目的地に到達する経路を、上記S315でナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定した有料道路のリンクコストとナビ地図情報26に記憶されている他のリンクのリンクコスト等に基づいて、公知のダイクストラ法により再探索する。その後、CPU41は、再探索した目的地までの経路を推奨経路として液晶ディスプレイ15の地図画像上に表示して、ユーザに報知後、当該処理を終了する。
これにより、自車両が推奨経路を構成する有料道路のスマートPA対象出口である出口料金所から、当該有料道路を退出した場合には、このスマートPA対象出口に対応する指定施設を経由して、スマートPA対象入口である入口料金所に到達する経路が再探索される可能性を高くすることができる。
一方、上記S313で、通過した出口料金所が、スマートPA対象出口でないと判定した場合には(S313:NO)、CPU41は、S318の処理に移行する。S318において、CPU41は、上記S18の処理を実行した後、S317の処理に移行する。
S317において、GPS31により自車位置を検出する。そして、CPU41は、自車位置から上記逸脱した推奨経路の目的地に到達する経路を、上記S318でナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも高く設定した有料道路のリンクコストとナビ地図情報26に記憶されている他のリンクのリンクコスト等に基づいて、公知のダイクストラ法により再探索する。その後、CPU41は、再探索した目的地までの経路を推奨経路として液晶ディスプレイ15の地図画像上に表示して、ユーザに報知後、当該処理を終了する。
これにより、自車両が推奨経路を構成する有料道路のスマートPA対象出口でない出口料金所から、当該有料道路を退出した場合には、退出したインターチェンジと同じインターチェンジから有料道路に戻る経路が再探索される可能性を軽減することができる。
[出発時の再探索処理2]
次に、有料道路をスマートPA対象出口の出口料金所から退出して、スマートPAの指定施設で休憩した後に再度、出発時に経路の再探索を行う「出発時の再探索処理2」について図9に基づいて説明する。尚、図9にフローチャートで示されるプログラムは、駐車した後、不図示のイグニッションスイッチがOFF状態からON状態に切り替わった時点や、不図示の着座センサの信号がOFF状態からON状態に切り替わって運転者の着座が確認されると共に不図示のアクセサリースイッチ(ACC)がONになった場合等に、CPU41により実行される。
図9に示すように、先ず、S411において、CPU41は、スマートPA利用フラグをRAM42から読み出し、このスマートPA利用フラグがONに設定されているか否か、つまり、スマートPA対象出口である出口料金所から有料道路を退出して一般道路に降りたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、スマートPA利用フラグがOFFに設定されていると判定した場合には(S411:NO)、CPU41は、有料道路のスマートPA対象出口である出口料金所から一般道路に降りていないと判定し、後述のS417の処理に移行する。
一方、スマートPA利用フラグがONに設定されていると判定した場合には(S411:YES)、CPU41は、有料道路のスマートPA対象出口である出口料金所から一般道路に降りたと判定し、S412の処理に移行する。S412において、CPU41は、通過したスマートPA対象出口である出口料金所に対応するパーキングエリアの代替として利用可能な「指定施設」で駐車して休憩をしたか否かを判定する判定処理を実行する。
具体的には、CPU41は、スマートPA対象施設データテーブル61から、通過したスマートPA対象出口に対応する「指定施設」の施設名、施設の座標位置、施設ID等を読み出し、RAM42に記憶する。続いて、CPU41は、GSP31により自車位置を検出し、当該自車位置に対応する施設名、施設の座標位置、施設ID等をナビ地図情報26から読み出し、スマートPA対象施設データテーブル61から読み出した「指定施設」の施設名等と一致するか否かを判定する。
そして、一致しない場合には(S412:NO)、CPU41は、「指定施設」で駐車して休憩をしていないと判定し、後述のS417の処理に移行する。
一方、一致した場合には(S412:YES)、CPU41は、通過したスマートPA対象出口に対応する「指定施設」で駐車して休憩をしたと判定し、S413の処理に移行する。
S413において、CPU41は、GPS31により自車位置を検出する。また、CPU41は、スマートPA対象施設データテーブル61から、通過したスマートPA対象出口に対応する「スマートPA対象入口」である入口料金所の名称、座標位置等を読み出し、自車位置から当該入口料金所までの経路を公知のダイクストラ法により探索し、自車位置から当該入口料金所までの旅行時間を算出する。
続いて、CPU41は、タイマ45から現在時刻を取得し、現在時刻からこの旅行時間だけ経過した時刻を当該入口料金所に到達することが可能な到達予定時刻として、RAM42に記憶する。その後、CPU41は、上記S312でRAM42に記憶したスマートPA対象出口である出口料金所を通過した通過時刻を、再度RAM42から読み出し、当該入口料金所に到達することが可能な到達予定時刻が、この通過時刻から所定時間以内(例えば、1時間以内である。)の時刻であるか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、当該入口料金所に到達することが可能な到達予定時刻が、スマートPA対象出口である出口料金所を通過した通過時刻から所定時間以内の時刻であると判定した場合には(S413:YES)、CPU41は、S414の処理に移行する。つまり、有料道路をスマートPA対象出口の出口料金所から退出した後、所定時間以内にスマートPA対象入口である入口料金所に到達できると判定した場合には、CPU41は、S414の処理に移行する。
続いて、S414において、CPU41は、上記S15の処理を再度、実行する。
そして、S415において、CPU41は、スマートPA利用フラグをRAM42から読み出し、このスマートPA利用フラグをOFFに設定して再度、RAM42に記憶する。
その後、S416において、CPU41は、GPS31により自車位置を検出する。そして、CPU41は、自車位置、即ち、指定施設から上記逸脱した推奨経路の目的地に到達する経路を、上記S414でナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定した有料道路のリンクコストとナビ地図情報26に記憶されている他のリンクのリンクコスト等に基づいて、公知のダイクストラ法により再探索する。その後、CPU41は、再探索した目的地までの経路を推奨経路として液晶ディスプレイ15の地図画像上に表示して、ユーザに報知後、当該処理を終了する。
これにより、スマートPA対象出口に対応する指定施設で休憩しても、スマートPA対象出口を退出した時刻から所定時間以内に当該スマートPA対象出口に対応するスマートPA対象入口に到達できる場合には、当該スマートPA対象入口に到達する経路が再探索される可能性を高くすることができる。
一方、上記S413で当該入口料金所に到達することが可能な到達予定時刻が、スマートPA対象出口である出口料金所を通過した通過時刻から所定時間以内の時刻でないと判定した場合には(S413:NO)、CPU41は、S417の処理に移行する。つまり、有料道路をスマートPA対象出口の出口料金所から退出した後、所定時間以内にスマートPA対象入口である入口料金所に到達できないと判定した場合には、CPU41は、S417の処理に移行する。
S417において、CPU41は、上記S18の処理を再度、実行後、S415の処理に移行する。S415において、CPU41は、スマートPA利用フラグをRAM42から読み出し、このスマートPA利用フラグをOFFに設定して再度、RAM42に記憶する。
続いて、S416において、CPU41は、GPS31により自車位置を検出する。そして、CPU41は、自車位置、即ち、指定施設から上記逸脱した推奨経路の目的地に到達する経路を、上記S417でナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも高く設定した有料道路のリンクコストとナビ地図情報26に記憶されている他のリンクのリンクコスト等に基づいて、公知のダイクストラ法により再探索する。その後、CPU41は、再探索した目的地までの経路を推奨経路として液晶ディスプレイ15の地図画像上に表示して、ユーザに報知後、当該処理を終了する。
これにより、スマートPA対象出口に対応する指定施設で休憩して、スマートPA対象出口を退出した時刻から所定時間以内に当該スマートPA対象出口に対応するスマートPA対象入口に到達できなくなった場合には、当該スマートPA対象入口に到達する経路が再探索される可能性を軽減することができる。
以上詳細に説明した通り、実施例2に係るナビゲーション装置91では、CPU41は、経由地までの経路がスマートPA対象のインターチェンジを利用する有料道路であり、更に、利用するインターチェンジ出口に対応するスマートPA対象の「指定施設」が経由地に設定された場合には、利用するインターチェンジ出口に対応したスマートPA対象のインターチェンジ入口から目的地までの進行方向に繋がる所定距離以内(例えば、3km以内である。)の有料道路のリンクのリンクコストをナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定して、RAM42に記憶する。
そして、CPU41は、GPS31で検出した現在位置から経由地を経て目的地に到達する経路を、ナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定した各リンクのリンクコストと、ナビ地図情報26に記憶されている他のリンクの通常のリンクコスト等に基づいて、公知のダイクストラ法により探索する。そして、CPU41は、探索した経由地を経て目的地までの経路を推奨経路として液晶ディスプレイ15の地図画像上に表示して、ユーザに報知する。
これにより、CPU41は、スマートPA対象のインターチェンジ入口から目的地までの進行方向に繋がる有料道路リンクのリンクコストをナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定して、自車位置から経由地を経て目的地までの経路を探索するため、利用するスマートPA対象のインターチェンジ出口から一般道路に降りて、経由地として設定されたスマートPA対象の指定施設を経て、再度、利用するインターチェンジ出口に対応するスマートPA対象のインターチェンジ入口から退出した有料道路へ戻って目的地へ到達する経路を探索することが可能となる。
従って、ユーザは、スマートPAを利用して、スマートPA対象のインターチェンジ出口から一般道路に降りて、経由地と設定されたスマートPA対象の指定施設を経て、再度、退出した有料道路に戻って目的地へ到達する経路を知ることが可能となる。
また、CPU41は、推奨経路から逸脱して、推奨経路を構成する有料道路のスマートPA対象出口である出口料金所から退出して一般道路に降りたと判定した場合には、該スマートPA対象出口に対応したスマートPA対象入口である入口料金所から推奨経路の進行方向に繋がる有料道路のリンクのリンクコストを、ナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定して、自車位置から目的地までの経路を再探索する。
これにより、CPU41は、スマートPA対象入口である入口料金所から推奨経路の進行方向に繋がる有料道路リンクのリンクコストをナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定して、自車位置から目的地までの経路を再探索するため、自車位置から再度、退出した有料道路へ戻る経路を再探索する可能性を高くすることができる。また、CPU41は、経路案内している有料道路から退出した時点の渋滞情報や規制情報により、そのまま一般道路を走行した方が探索経路のリンクコストが低くなる場合も考慮して、経路の再探索を行うことが可能となる。
従って、ユーザは、スマートPAを利用して、有料道路のスマートPA対象出口から一般道路に降りた場合に、退出したスマートPA対象出口に対応するスマートPA対象入口である入口料金所から再度、有料道路に戻って目的地へ到達する推奨経路を知ることが可能となる。また、ユーザは、有料道路の渋滞や交通規制のために、スマートPA対象出口でない出口料金所から一般道路に降りた場合には、一般道路を走行して目的地へ到達する推奨経路を知ることが可能となり、目的地までスムーズにたどり着くことが可能となる。
また、CPU41は、スマートPA対象出口である出口料金所に対応付けて指定される指定施設を自車位置から目的地までの経由地点に設定するため、休憩等の所定のサービスを受けることが可能な指定施設を経由する経路を再探索することができる。従って、ユーザは、有料道路のスマートPA対象出口である出口料金所から一般道路に降りた場合に、当該スマートPA対象出口である出口料金所に対応付けて指定される指定施設へスムーズに到達することが可能となる。
また、有料道路のスマートPA対象出口である出口料金所から一般道路に降りて、当該出口料金所に対応付けて指定される指定施設に於いて休憩をした場合には、CPU41は、スマートPA対象出口に対応したスマートPA対象入口である入口料金所から推奨経路の進行方向に繋がる有料道路のリンクのリンクコストを、ナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定して、この休憩した指定施設から目的地までの経路を再探索する。
これにより、CPU41は、休憩した指定施設からスマートPA対象入口である入口料金所へ進入して、再度、退出した有料道路へ戻る経路を再探索することが可能となる。また、CPU41は、経路案内していた有料道路の当該指定施設で休憩後の時点の渋滞情報や規制情報により、そのまま一般道路を走行した方が探索経路のリンクコストが低くなる場合も考慮して、経路の再探索を行うことが可能となる。
従って、ユーザは、スマートPAを利用して、有料道路のスマートPA対象出口から一般道路に降りて指定施設で休憩した場合に、スマートPA対象入口である入口料金所に進入して、再度、退出した有料道路に戻って目的地へ到達する経路を知ることが可能となる。また、ユーザは、当該指定施設で休憩した後の時点において、有料道路に渋滞や交通規制が発生した場合には、そのまま一般道路を走行して目的地へ到達できる経路を知ることが可能となり、目的地までスムーズにたどり着くことが可能となる。
更に、CPU41は、自車位置からスマートPA対象入口である入口料金所まで、スマートPA対象出口である出口料金所を通過した通過時刻から予め設定されている所定時間以内(例えば、1時間以内である。)に到達できる場合に、該スマートPA対象入口である入口料金所から推奨経路の進行方向に繋がる有料道路のリンクのリンクコストをナビ地図情報26のリンクコストよりも低く設定して、自車位置から目的地までの経路の再探索を行う。
これにより、CPU41は、スマートPAを利用可能な場合には、自車位置からスマートPA対象入口である入口料金所に進入して、再度、退出した有料道路へ戻る経路を再探索することが可能となる。また、CPU41は、指定施設で休憩後、スマートPAを利用できなくなった場合には、ナビ地図情報26のリンクコストを用いて自車位置から目的地までの通常の経路を再探索することが可能なる。
従って、ユーザは、スマートPAを利用可能な場合には、スマートPA対象入口である入口料金所に進入して、再度、退出した有料道路に戻って目的地へ到達する経路を知ることが可能となる。また、ユーザは、指定施設で休憩後、スマートPAを利用できなくなった場合には、そのまま一般道路を走行して目的地へ到達できる経路を知ることが可能となり、目的地までスムーズにたどり着くことが可能となる。
尚、CPU41は、上記S215において、利用するスマートPA対象のインターチェンジ出口から、経由地として設定されたインターチェンジ出口に対応するスマートPA対象の「指定施設」に繋がる一般道路のリンクと、この「指定施設」からスマートPA対象の入口料金所に繋がる一般道路のリンクと、一般道路から当該入口料金所に繋がるランプウェイのリンクと、当該入口料金所から目的地までの進行方向に繋がる所定距離以内(例えば、3km以内である。)の有料道路のリンクのリンクコストとをナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定して(例えば、0%〜約50%のリンクコストに設定する。)、RAM42に記憶するようにしてもよい。
そして、CPU41は、GPS31で検出した現在位置から経由地を経て目的地に到達する経路を、ナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定した各リンクのリンクコストと、ナビ地図情報26に記憶されている他のリンクの通常のリンクコスト等に基づいて、公知のダイクストラ法により探索するようにしてもよい。そして、CPU41は、探索した経由地を経て目的地までの経路を推奨経路として液晶ディスプレイ15の地図画像上に表示して、ユーザに報知するようにしてもよい。
これにより、CPU41は、利用するスマートPA対象のインターチェンジ出口から、利用するインターチェンジ出口に対応するスマートPA対象のインターチェンジ入口に繋がるリンクのリンクコストをナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定して、経由地を経て目的地までの経路を探索するため、スマートPA対象のインターチェンジ出口から一般道路に降りて、経由地を経てスマートPA対象のインターチェンジ入口から退出した有料道路へ戻って、目的地へ到達する経路を探索することが可能となる。
従って、ユーザは、スマートPAを利用して、スマートPA対象のインターチェンジ出口から一般道路に降りて、経由地と設定されたスマートPA対象の指定施設を経て、再度、退出した有料道路に戻って目的地へ到達する経路を知ることが可能となる。
尚、本発明は前記実施例1及び実施例2に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
(A)例えば、上記S15、S114で、CPU41は、上記S14において設定された「指定施設」からスマートPA対象入口の入口料金所に繋がる一般道路のリンクと、一般道路から当該入口料金所に繋がるランプウェイのリンクとをナビ地図情報26から抽出する。そして、CPU41は、この抽出した一般道路のリンクとランプウェイのリンクとのリンクコストと、当該入口料金所から上記逸脱した推奨経路の進行方向に繋がる所定距離以内(例えば、3km以内である。)の有料道路のリンクのリンクコストとをナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定して(例えば、約50%〜60%のリンクコストに設定する。)、RAM42に記憶するようにしてもよい。
例えば、図5に示すように、出口料金所76から進入する一般道路74の各リンクL11〜L13のうち、指定施設81からスマートPA対象入口である入口料金所78に繋がるノードN11からノードN12に至る一般道路74のリンクL12のリンクコストと、ノードN12からノードN2に至るランプウェイのリンクL21のリンクコストと、当該入口料金所78のノードN2から推奨経路71の進行方向に繋がる所定距離以内(例えば、3km以内である。)の有料道路73のリンクL3等のリンクコストをナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定する(例えば、約50%〜60%に設定する。)ようにしてもよい。
これにより、自車両が推奨経路を構成する有料道路のスマートPA対象出口である出口料金所から、当該有料道路を退出した場合には、このスマートPA対象出口に対応する指定施設を経由して、スマートPA対象入口である入口料金所に到達する経路が再探索される可能性を更に高くすることができる。
(B)また例えば、図12に示すように、自車両(車両位置マーク112で示す。)が、推奨経路101を構成する路線Aの有料道路102において、走行経路103のように、路線AのスマートPAを利用可能なAAインターチェンジ(AAIC)で、リンクL41から逸脱して、ノードN41を通過してスマートPA対象出口である出口料金所105から一般道路106へ退出した場合には、上記S15、S114で、CPU41は、以下のようにしてもよい。
CPU41は、出口ETCゲート107から取得した出口料金所105の名称等に基づいて、スマートPA対象施設データテーブル61から当該出口料金所105に対応する指定施設の施設名、施設の座標位置、施設ID等と、出口料金所105に対応するスマートPA対象入口である入口料金所108の名称、座標位置、施設ID等を取得する。また、CPU41は、路線AのAAインターチェンジから推奨経路101の進行方向の所定範囲内(例えば、半径約10km以内である。)に位置する路線AのYYインターチェンジ(YYIC)の入口料金所111の名称、座標位置、施設ID等をナビ地図情報26から取得する。
そして、CPU41は、入口料金所108のノードN42から推奨経路101の進行方向に繋がる所定距離以内(例えば、3km以内である。)の有料道路102のリンクL43等のリンクコストと、一般道路106のノードN51からノードN42に至る入口料金所108のランプウェイのリンクL61のリンクコストを、ナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定する(例えば、約50%〜60%に設定する。)ようにしてもよい。
一方、CPU41は、一般道路106のノードN61からノードN65に至る入口料金所111のランプウェイのリンクL71のリンクコストを、ナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも高く設定する(例えば、約2倍に設定する。)ようにしてもよい。
これにより、自車両が推奨経路101を構成する有料道路102のスマートPA対象出口である出口料金所105から、当該有料道路102を退出した場合には、このスマートPA対象出口に対応するスマートPA対象入口である入口料金所108に進入する推奨経路109が再探索される可能性を更に高くすることができる。
(C)また例えば、上記スマートパーキングエリアサービス(スマートPA)は、スマートPAの対象となる有料道路の出口から一般道路に降りた後、所定時間内にこの有料道路の出口に対応するスマートPAの対象となる有料道路の入口から当該有料道路に戻った場合には、追加料金が発生しないで、再度当該有料道路の利用が可能となるサービスであってもよい。
具体的には、施設DB27に格納するスマートPA対象施設データテーブル61は、「路線名」と、「スマートPA対象出口」と、「スマートPA対象入口」とから構成されるようにしてもよい。つまり、スマートPA対象施設データテーブル61に「スマートPA対象出口」に対応した「指定施設」を記憶しないようにしてもよい。
そして、図3に示す上記「退出時の再探索処理」において、上記S13で、通過した出口料金所が、スマートPAの対象となる出口ETCゲートが設けられた出口料金所である、即ち、スマートPA対象出口であると判定した場合には(S13:YES)、CPU41は、S14の処理を実行することなく、S15の処理に移行するようにしてもよい。
また、図8に示す上記「退出時の再探索処理2」において、上記S313で、通過した出口料金所が、スマートPAの対象となる出口料金所である、即ち、スマートPA対象出口であると判定した場合には(S313:YES)、CPU41は、S314の処理を実行することなく、S315の処理に移行するようにしてもよい。
また、図4に示す上記「出発時の再探索処理」において、上記S111で、スマートPA利用フラグがONに設定されていると判定した場合には(S111:YES)、CPU41は、有料道路のスマートPA対象出口である出口料金所から一般道路に降りたと判定し、上記S112の処理を実行することなく、上記S113の処理に移行するようにしてもよい。
また、図9に示す上記「出発時の再探索処理2」において、上記S411で、スマートPA利用フラグがONに設定されていると判定した場合には(S411:YES)、CPU41は、有料道路のスマートPA対象出口である出口料金所から一般道路に降りたと判定し、上記S412の処理を実行することなく、上記S413の処理に移行するようにしてもよい。
これにより、CPU41は、スマートPA対象入口である入口料金所から推奨経路の進行方向に繋がる有料道路リンクのリンクコストをナビ地図情報26に記憶されているリンクコストよりも低く設定して、自車位置から目的地までの経路を再探索するため、自車位置から再度、退出した有料道路へ戻る経路を再探索する可能性を高くすることができる。従って、ユーザは、スマートPAを利用して、有料道路のスマートPA対象出口から一般道路に降りた場合に、退出したスマートPA対象出口に対応するスマートPA対象入口である入口料金所から再度、有料道路に戻って目的地へ到達する推奨経路を知ることが可能となる。