JP4697167B2 - 迂回路作成装置及び迂回路作成システム - Google Patents

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本発明は、渋滞の始点及び終点付近を繋ぐ迂回路を作成する迂回路作成装置及び迂回路作成システムに関するものである。
従来より、渋滞の始点及び終点付近を繋ぐ迂回路を作成する迂回路作成装置及び迂回路作成システムに関して種々提案されている。
例えば、蓄積した過去の交通情報を元に、所定道路区間における渋滞の発生頻度や平均渋滞度などの渋滞統計情報を作成する渋滞統計情報作成手段を備え、地図上に統計的な渋滞情報を表示するように構成された迂回路作成装置及び迂回路作成システムがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−234649号公報(段落(0011)〜(0071)、図1〜図18)
しかしながら、上述した特許文献1に記載される迂回路作成装置及び迂回路作成システムでは、日常的,慢性的に渋滞する交差点や道路区間をユーザが容易に把握することができるが、当該ユーザが実際に通り易い道路を考慮した迂回路を見つけることは困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ユーザが実際に通り易い迂回路を作成することが可能となる迂回路作成装置及び迂回路作成システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係る迂回路作成装置は、地図情報を記憶する地図情報記憶手段(37)と、過去に走行した自宅を始点とし基幹道路上の地点を終点とする往路走行経路、及び前記基幹道路上の地点を始点とし自宅を終点とする帰路走行経路を記憶する走行履歴記憶手段(38)と、前記走行履歴記憶手段から同一基幹道路の異なる地点を始点、又は終点とする前記往路走行経路と前記帰路走行経路との組み合わせを抽出する走行経路抽出手段(23)と、前記地図情報と前記走行経路抽出手段によって抽出された前記往路走行経路及び前記帰路走行経路の組み合わせとに基づいて該帰路走行経路の前記基幹道路上の地点を始点とし該往路走行経路の前記基幹道路上の地点を終点とする迂回路を作成する迂回路作成手段(23)と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る迂回路作成装置は、請求項1に記載の迂回路作成装置(2)において、前記迂回路作成手段は、前記走行経路抽出手段によって抽出された前記往路走行経路及び前記帰路走行経路を組み合わせた走行経路から重複する部分を除いて前記迂回路を作成することを特徴とする。
また、請求項3に係る迂回路作成システムは、地図情報を記憶する地図情報記憶手段(37)と、過去に走行した自宅を始点とし基幹道路上の地点を終点とする往路走行経路、及び前記基幹道路上の地点を始点とし自宅を終点とする帰路走行経路を記憶する走行履歴記憶手段(38)と、前記走行履歴記憶手段から同一基幹道路の異なる地点を始点、又は終点とする前記往路走行経路と前記帰路走行経路との組み合わせを抽出する走行経路抽出手段(23)と、前記地図情報と前記走行経路抽出手段によって抽出された前記往路走行経路及び前記帰路走行経路の組み合わせとに基づいて該帰路走行経路の前記基幹道路上の地点を始点とし該往路走行経路の前記基幹道路上の地点を終点とする迂回路を作成する迂回路作成手段(23)と、前記迂回路に関する迂回路情報を情報配信センタへ送信する送信手段(23、27)と、を有する迂回路作成装置(2)と、前記迂回路情報を受信するセンタ側受信手段(17)と、受信した迂回路情報を記憶する迂回路情報記憶手段(18)と、を有する情報配信センタ(3)と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項4に係る迂回路作成システムは、請求項3に記載の迂回路作成システム(1)において、前記迂回路作成装置(2)は、自車両の現在位置を検出する現在位置検出手段(21)と、渋滞を回避する渋滞回避指示を入力する入力手段(24)と、前記渋滞回避指示を入力された場合には、前記自車両の現在位置を含む迂回路要求情報を前記情報配信センタへ前記送信手段を介して送信するように制御する送信制御手段(23)と、を有し、前記情報配信センタ(3)は、前記センタ側受信手段を介して前記迂回路要求情報を受信した場合には、前記自車両の現在位置に基づいて前記渋滞の始点及び終点付近を繋ぐ前記迂回路情報を抽出する迂回路情報抽出手段(10)と、前記迂回路情報抽出手段を介して抽出した該迂回路情報を前記迂回路作成装置に送信するセンタ側送信手段(17)と、を有することを特徴とする。
更に、請求項5に係る迂回路作成システムは、請求項3又は請求項4に記載の迂回路作成システム(1)において、前記迂回路作成手段は、前記走行経路抽出手段によって抽出された前記往路走行経路及び前記帰路走行経路を組み合わせた走行経路から重複する部分を除いて前記迂回路を作成することを特徴とする。
前記構成を有する請求項1に係る迂回路作成装置では、ユーザが実際に走行した自宅を始点とし基幹道路上の地点を終点とする往路走行経路と、基幹道路の地点を始点とし自宅を終点とする帰路走行経路とに基づいて、この帰路走行経路の基幹道路上の地点を始点とし該往路走行経路の基幹道路上の地点を終点とする迂回路を作成するため、ユーザが実際に通り易い迂回路を作成することが可能となる。
また、請求項2に係る迂回路作成装置では、往路走行経路及び帰路走行経路を組み合わせた走行経路から重複する部分を除いて迂回路を作成するため、自宅から当該迂回路に達する道路を削除することが可能となる。これにより、他のユーザが当該迂回路を走行する場合には、当該自宅を通らずに基幹道路上の始点から終点に達する迂回路を走行することが可能となる。
また、請求項3に係る迂回路作成システムでは、迂回路作成装置は、ユーザが実際に走行した自宅を始点とし基幹道路上の地点を終点とする往路走行経路と、基幹道路の地点を始点とし自宅を終点とする帰路走行経路とに基づいて、この帰路走行経路の基幹道路上の地点を始点とし該往路走行経路の基幹道路上の地点を終点とする迂回路を作成するため、ユーザが実際に通り易い迂回路を作成することが可能となる。また、迂回路作成装置は、ユーザが実際に通り易い迂回路に関する迂回路情報を情報配信センタへ送信することが可能となる。
また、情報配信センタは、迂回路作成装置から受信した迂回路情報を記憶するため、各基幹道路に対して、ユーザが実際に通り易い渋滞を迂回する迂回路に関する迂回路情報を蓄積することが可能となる。
また、請求項4に係る迂回路作成システムでは、迂回路作成装置は、渋滞を回避する渋滞回避指示を入力された場合には、自車両の現在位置を含む迂回路要求情報を情報配信センタへ送信することによって、この渋滞の始点及び終点付近を繋ぐ迂回路情報を情報配信センタから取得することが可能となる。このため、ユーザは、実際に通り易い渋滞を迂回する迂回路を走行することが可能となる。
また、情報配信センタは、受信した自車両の現在位置に基づいて、迂回路情報記憶手段に記憶する迂回路情報から渋滞の始点及び終点付近を繋ぐ迂回路情報を抽出するため、迅速に迂回路情報を抽出して当該迂回路作成装置へ送信することが可能となる。
更に、請求項5に係る迂回路作成システムでは、迂回路作成装置は、往路走行経路及び帰路走行経路を組み合わせた走行経路から重複する部分を除いて迂回路を作成するため、自宅から当該迂回路に達する道路を削除することが可能となる。これにより、他のユーザが当該迂回路に関する迂回路情報を情報配信センタから取得して、走行する場合には、当該自宅を通らずに基幹道路上の始点から終点に達する迂回路を走行することが可能となる。
以下、本発明に係る迂回路作成装置及び迂回路作成システムを具体化した一実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、本実施例に係るナビゲーションシステム1の概略構成について図1を用いて説明する。図1は本実施例に係るナビゲーションシステム1を示したブロック図である。
図1に示すように本実施例に係るナビゲーションシステム1は、ナビゲーション装置2と、ナビゲーション装置2に対して地図情報を更新する為の更新情報や後述のように渋滞を迂回する迂回路に関する迂回路情報を配信する情報配信センタ3と、ネットワーク4から基本的に構成されている。そして、ナビゲーション装置2と情報配信センタ3は、ネットワーク4を介して各種の情報の送受信が可能となるように構成されている。
また、このネットワーク4には、道路交通情報センタ(VICS(登録商標))5が接続され、ナビゲーション装置2と情報配信センタ3とは、ネットワーク4を介して、警察、日本道路公団等の交通管制システムの情報を収集して作成した道路の渋滞等に関する情報や交通規制情報等の交通情報を所定時間毎に受信することが可能に構成されている。また、この交通情報は、例えば、道路の渋滞等に関する道路渋滞情報、道路工事、建築工事等による交通規制情報等の道路交通情報に関する詳細情報である。
尚、ナビゲーション装置2の構成に関しては後に図2を用いて詳細に説明する。
情報配信センタ3は、図1に示すようにサーバ10と、サーバ10に接続された地図情報記録部としてのセンタ側地図情報データベース(センタ側地図情報DB)14と、ナビ更新履歴情報データベース(ナビ更新履歴情報DB)15と、センタ側交通情報データベース(センタ側交通情報DB)16と、センタ側通信装置17と、迂回路データベース(迂回路DB)18とを備える。
また、サーバ10は、サーバ10の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU11、並びにCPU11が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるRAM12を備えている。また、サーバ10は、ナビゲーション装置2からの要求に基づいてナビゲーション装置2に記憶された地図情報の内、所定エリアの地図情報を新たなバージョンの地図情報に更新する為の更新情報をセンタ側地図情報DB14から抽出し、ナビゲーション装置2に対して配信する地図情報更新処理や、後述のように渋滞を迂回する迂回路に関する迂回路情報を記憶する迂回路情報取得処理(図4参照)や、渋滞を迂回する迂回路に関する迂回路情報を配信する迂回路情報配信処理(図6参照)等を行うための各種の制御プログラムが記録されたROM13等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ19を備えている。
また、センタ側地図情報DB14には、情報配信センタ3で作成され、ナビゲーション装置2に記憶された地図情報を更新する際の基本となる地図情報である更新用地図情報14Aがバージョン毎に区分されて記憶されている。更に、現在のナビゲーション装置2に記憶される地図情報の一部又は全部を更新用地図情報14Aに更新する為の更新情報についても記憶されている。ここで、バージョンとは地図情報が作成された時期を特定するための作成時期情報であり、バージョンを参照することによって地図情報が作成された時期を特定することが可能となっている。
また、センタ側地図情報DB14に記憶された更新用地図情報14Aには、ナビゲーション装置2で経路案内及び地図表示を行うのに必要な各種情報が記録されており、例えば、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(道路リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Point of Interest)に関する施設データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。
ここで、特に地図表示データとしては、約10km×10kmで区画された2次メッシュをベースに4分割(長さ1/2)、16分割(1/4)、64分割(1/8)されたユニットで構成されており、各ユニットのデータ量が略同レベルになるように、各地のユニットが設定されている。最も小さい64分割サイズのユニットは、約1.25km四方の大きさである。
また、高速自動車国道、都市高速道路、自動車専用道路、一般有料道路、1桁又は2桁の国道から構成される高規格道路区分と、3桁以上の国道、主要地方道、県道、市町村道から構成される一般道路区分と、細街路から構成される細街路区分の3つの配信道路区分に区分されて、それぞれバージョン毎に更新用地図情報14Aに格納されて管理されている。また、高速自動車国道、都市高速道路、自動車専用道路、一般有料道路、3桁以上の国道、主要地方道、県道等の主要な道路を基幹道路という。
そして、情報配信センタ3は、ナビゲーション装置2からの要求があったタイミングで、センタ側地図情報DB14に格納された更新用地図情報14Aの内、最もバージョンの新しい更新用地図情報14Aによってナビゲーション装置2に記憶された地図情報の更新を行う。
一方、ナビ更新履歴情報DB15には、ナビゲーション装置2に記憶されている地図情報について現在までに更新を行った更新履歴に関する情報が、ナビゲーション装置2を特定するナビ識別IDとともに記憶される。更新履歴としては、具体的に地図情報を構成するリンクデータやノードデータが高規格道路区分、一般道路区分及び細街路区分の3つの配信道路区分毎にどのバージョンの地図情報が用いられているかが記憶されており、ナビゲーション装置2の地図情報の更新を行う毎に新たな更新履歴に書き換えられる。
また、センタ側交通情報DB16には、道路交通情報センタ5から受信した交通情報を収集して作成した現況の道路の渋滞等に関する情報である現況交通情報16Aが格納されている。
また、このセンタ側交通情報DB16には、道路交通情報センタ5から受信した過去の交通情報に基づいて生成された統計交通情報16Bが格納されている。尚、この統計交通情報16Bは、祭り、パレード、花火大会等のイベントの開催予定場所、予定日時等のイベント予定情報、例えば、駅周辺や大型商業施設周辺の道路には週末を除く毎日の特定時刻に渋滞が発生するとか、海水浴場周辺の道路には夏季休暇時期に渋滞が発生する等の統計的渋滞情報や渋滞予測情報を含んでもよい。
更に、センタ側交通情報DB16には、現況交通情報16A及び統計交通情報16Bに基づいて、各道路又は各リンク毎に作成された現況の各渋滞に対する将来における、自車位置から所定時刻毎(例えば、現在時刻から約15分毎、約30分毎、約1時間毎等である。)の渋滞予測情報等である予測交通情報16Cが格納されている。
そして、情報配信センタ3は、ナビゲーション装置2から要求があったタイミングで、センタ側交通情報DB16に格納された現況交通情報16Aに基づいて各交差点間の交通情報や、統計交通情報16B、渋滞予測情報等である予測交通情報16C等を選択して配信する。
また、迂回路DB18には、後述のように各ナビゲーション装置2から受信した高速自動車国道、都市高速道路、自動車専用道路、一般有料道路、3桁以上の国道、主要地方道、県道等の主要な基幹道路上に始点及び終点を有し、この基幹道路を迂回する迂回路に関する迂回路情報が順次格納される(図4参照)。例えば、各迂回路情報は、基幹道路上の始点と終点の各座標位置(例えば、緯度と経度である。)と、基幹道路上の始点から終点までの迂回路を構成するリンク列の各リンクIDとから構成されている。
次に、本実施例に係るナビゲーションシステム1を構成するナビゲーション装置2の概略構成について図2を用いて説明する。図2は本実施例に係るナビゲーション装置2を示したブロック図である。
図2に示すように本実施例に係るナビゲーション装置2は、自車の現在位置を検出する現在地検出処理部21と、各種のデータが記録されたデータ記録部22と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部23と、操作者からの操作を受け付ける操作部24と、操作者に対して地図等の情報を表示する液晶ディスプレイ25と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ26と、道路交通情報センタ5や情報配信センタ3等との間で携帯電話網等を介して通信を行う通信装置27と、から構成されている。また、ナビゲーション制御部23には自車の走行速度を検出する車速センサ28が接続される。
以下に、ナビゲーション装置2を構成する各構成要素について説明すると、現在地検出処理部21は、GPS31、方位センサ32、距離センサ33、高度計(図示せず)等からなり、現在の自車の位置、方位、目標物(例えば、交差点)までの距離等を検出することが可能となっている。
具体的には、GPS31は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することにより、地球上における自車の現在地及び現在時刻を検出する。また、方位センサ32は、地磁気センサやジャイロセンサ、或いは、ステアリングホイール(図示せず)の回転部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付けられた角度センサ等により構成され、自車方位を検出する。また、距離センサ33は、例えば、自車の車輪(図示せず)の回転速度を測定し、測定した回転速度に基づいて距離を検出するセンサ、加速度を測定し、測定した加速度を2回積分して距離を検出するセンサ等から構成され、自車の移動距離を検出する。
また、データ記録部22は、外部記憶装置及び記憶媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記憶されたナビ側交通情報データベース(ナビ側交通情報DB)36、ナビ側地図情報データベース(ナビ側地図情報DB)37、走行履歴データベース(走行履歴DB)38及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。
ここで、ナビ側交通情報DB36には、情報配信センタ3や道路交通情報センタ5から受信した渋滞の実際の長さ、所要時間、渋滞の原因、渋滞解消の見込まれる時刻等から構成される現況の道路の渋滞等に関する道路渋滞情報や、道路工事、建築工事等による交通規制情報等の交通情報から作成した現況交通情報36Aが格納される。また、ナビ側交通情報DB36の統計交通情報36Bには、情報配信センタ3から通信装置27を介して配信された上述の統計交通情報16Bに格納された各データが記憶されている。そして、統計交通情報36Bの各内容は、情報配信センタ3から通信装置27を介して配信された上述の統計交通情報16Bに格納された各データの更新情報をダウンロードすることによって更新される。
尚、この統計交通情報36Bは、祭り、パレード、花火大会等のイベントの開催予定場所、予定日時等のイベント予定情報、例えば、駅周辺や大型商業施設周辺の道路には週末を除く毎日の特定時刻に渋滞が発生するとか、海水浴場周辺の道路には夏季休暇時期に渋滞が発生する等の統計的渋滞情報や渋滞予測情報を含んでもよい。
更に、ナビ側交通情報DB36には、情報配信センタ3から通信装置27を介して配信された上述の予測交通情報16Cに格納された各データが記憶されている。そして、予測交通情報36Cの各内容は、情報配信センタ3から通信装置27を介して配信された上述の予測交通情報16Cに格納された各データの更新情報をダウンロードすることによって更新される。
また、ナビ側地図情報DB37には、ナビゲーション装置2の走行案内や経路探索に使用されるとともに情報配信センタ3による更新対象となるナビ地図情報37Aが格納されている。ここで、ナビ地図情報37Aには、更新用地図情報14Aと同様に経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOIに関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。そして、ナビ側地図情報DB37の内容は、情報配信センタ3から通信装置27を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
また、走行履歴DB38には、後述の過去に走行した経路に関する出発地及び目的地等の過去の走行履歴に関する情報を記憶した走行履歴データテーブル51(図3参照)が格納されている。
また、図2に示すように、ナビゲーション装置2を構成するナビゲーション制御部23は、ナビゲーション装置2の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データや情報配信センタ3から受信した交通情報等が記憶されるRAM42、制御用のプログラムのほか、後述のように、走行履歴DB38に格納された走行履歴データテーブル51から迂回路情報を作成して情報配信センタ3へ送信する迂回路情報作成処理(図4)等が記憶されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ45等を備えている。
更に、前記ナビゲーション制御部23には、操作部24、液晶ディスプレイ25、スピーカ26、通信装置27の各周辺装置(アクチュエータ)が電気的に接続されている。
この操作部24は、走行開始時の現在地を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や施設に関する情報の検索を行う場合等に操作され、各種のキーや複数の操作スイッチから構成される。そして、ナビゲーション制御部23は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。更に、液晶ディスプレイ25の前面には、タッチパネルが設けられ、画面に表示されたボタン上を押下することによって各種指示コマンドを入力することが可能に構成されている。
また、液晶ディスプレイ25には、ナビ地図情報37Aに基づく地図が表示されて各リンク上の交通情報が表示される経路案内画面の他、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの誘導経路、誘導経路に沿った案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。
また、スピーカ26は、ナビゲーション制御部23からの指示に基づいて、誘導経路に沿った走行を案内する音声ガイダンス等を出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」等がある。
そして、通信装置27は、情報配信センタ3と通信を行う携帯電話網等による通信手段であり、情報配信センタ3との間で最もバージョンの新しい更新地図情報や現況交通情報等の送受信を行う。また、通信装置27は、情報配信センタ3に加えて、道路交通情報センタ5等から送信された渋滞情報、規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況等の各情報から成る交通情報を受信する。
ここで、ナビゲーション装置2の走行履歴DB38に格納される過去の走行履歴が記憶された走行履歴データテーブル51について図3に基づいて説明する。図3はナビゲーション装置2の走行履歴DB38に格納される走行履歴データテーブル51の一例を示す図である。
図3に示すように、過去の走行履歴が記憶された走行履歴データテーブル51は、「日時」と、「出発地→目的地」と、「リンク列データ」とから構成されている。この「日時」には、走行した年月日及び走行開始時刻が記憶されている。また、「出発地→目的地」には、当該走行経路の始点である自宅(出発地)から終点である基幹道路上の地点(目的地)、又は、走行経路の始点である基幹道路上の地点(出発地)から終点である自宅(目的地)までの各出発地と目的地の一対の各座標位置(例えば、緯度と経度である。)が記憶されている。また、「リンク列データ」には、当該出発地から目的地まで走行した走行経路の始点から終点までの連続した各リンクのリンクIDが順次記憶されている。
次に、前記構成を有するナビゲーションシステム1において、ナビゲーション装置2のCPU41が実行する迂回路情報を作成する「迂回路情報作成処理」と、情報配信センタ3のCPU11が実行する受信した迂回路情報を記憶する「迂回路情報取得処理」について図4及び図5に基づいて説明する。
図4はナビゲーション装置2のCPU41が実行する迂回路情報を作成する「迂回路情報作成処理」と、情報配信センタ3のCPU11が実行する受信した迂回路情報を記憶する「迂回路情報取得処理」とを示すフローチャートである。図5は図4のステップ14において、ナビゲーション装置2のCPU41が作成する迂回路の一例を模式的に示す図である。
先ず、図4に基づいてナビゲーション装置2のCPU41が実行する迂回路情報を作成する「迂回路情報作成処理」について説明する。尚、図4に、S11〜S15のフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーション装置2が備えているRAM42やROM43に記憶されており、CPU41により所定タイミングに(例えば、イグニッションスイッチがOFF状態になった時やシフトレバーがドライブ位置又はリバース位置からパーキング位置に移動した時等である。)実行される。
図4に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU41は、走行履歴DB38から走行履歴データテーブル51の「出発地→目的地」の各座標位置を順次読み出す。そして、CPU41は、同一基幹道路について終点である基幹道路上の地点(目的地)と、該基幹道路上の地点(目的地)と異なる始点である基幹道路上の地点(出発地)とを対になる各「出発地→目的地」を抽出して、この対となる各「出発地→目的地」をRAM42に記憶する。
例えば、図3に示すように、CPU41は、「出発地→目的地」が往路走行経路の「自宅→道路R1のA地点」と、帰路走行経路の「道路R1のB地点→自宅」とを基幹道路R1について対になる各「出発地→目的地」を抽出して、この「自宅→道路R1のA地点」と、「道路R1のB地点→自宅」とを対応づけてRAM42に記憶する。また、CPU41は、「出発地→目的地」が往路走行経路の「自宅→道路R248のD地点」と、帰路走行経路の「道路R248のC地点→自宅」とを基幹道路R248について対になる各「出発地→目的地」を抽出して、この「自宅→道路R248のD地点」と、「道路R248のC地点→自宅」とを対応づけてRAM42に記憶する。
続いて、S12において、CPU41は、上記S11で同一基幹道路について終点である基幹道路上の地点(目的地)と、該基幹道路上の地点(目的地)と異なる始点である基幹道路上の地点(出発地)とで対になる各「出発地→目的地」を抽出してRAM42に記憶しているか否かを判定する判定処理を実行する。そして、この対になる各「出発地→目的地」を抽出してRAM42に記憶していない場合には(S12:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
一方、対になる各「出発地→目的地」を抽出してRAM42に記憶している場合には(S12:YES)、CPU41は、S13の処理に移行する。S13において、CPU41は、RAM42から同一基幹道路について終点である基幹道路上の地点(目的地)と、該基幹道路上の地点(目的地)と異なる始点である基幹道路上の地点(出発地)とで対になる各「出発地→目的地」を再度読み出す。そして、CPU41は、走行履歴データテーブル51からこの対になる各「出発地→目的地」に対応する各「リンク列データ」を読み出して、相互に対応づけてRAM42に記憶する。
そして、S14において、CPU41は、相互に対応づけてRAM42に記憶した各「リンク列データ」を繋いで、始点である基幹道路上の地点(出発地)→終点である自宅(目的地)→始点である自宅(出発地)→終点である基幹道路上の地点(目的地)と走行する道路のリンク列データを作成する。その後、CPU41は、自宅から走行する重複した部分の道路に対応する各リンクIDをこのリンク列データから除いて、自宅を通らずに、始点である基幹道路上の地点(出発地)→終点である基幹道路上の地点(目的地)に達する迂回路のリンク列データを作成してRAM42に記憶する。
例えば、図5の上段に示すように、始点である自宅61(出発地)から終点である近くの基幹道路71上の地点62(目的地)に達する往路走行経路63の「リンク列データ」が走行履歴データテーブル51に記憶されている。また、始点である同じ基幹道路71上の地点66(出発地)から終点である自宅61(目的地)に達する帰路走行経路67の「リンク列データ」が走行履歴データテーブル51に記憶されている。
そして、図5の下段に示すように、CPU41は、往路走行経路63の「リンク列データ」と帰路走行経路67の「リンク列データ」とを走行履歴データテーブル51から読み出して、この各「リンク列データ」を繋いで、始点である基幹道路71上の地点66(出発地)→終点である自宅61(目的地)→始点である自宅61(出発地)→終点である基幹道路71上の地点62(目的地)と走行する道路のリンク列データを作成する。その後、CPU41は、自宅61から走行する重複した道路部分に対応する各リンクIDをこのリンク列データから除いて、自宅61を通らずに、始点である基幹道路71上の地点66(出発地)→終点である基幹道路71上の地点62(目的地)に達する迂回路68のリンク列データを作成してRAM42に記憶する。
続いて、S15において、CPU41は、自宅を通らずに、始点である基幹道路上の地点(出発地)→終点である基幹道路上の地点(目的地)に達する迂回路のリンク列データをRAM42から読み出し、当該迂回路に関する迂回路情報として通信装置27を介して情報配信センタ3へ送信後、当該処理を終了する。
例えば、図5の下段に示すように、CPU41は、自宅61を通らずに、始点である基幹道路71上の地点66(出発地)→終点である基幹道路71上の地点62(目的地)に達する迂回路68のリンク列データをRAM42から読み出し、当該迂回路68に関する迂回路情報として通信装置27を介して情報配信センタ3へ送信する。
次に、図4に基づいて情報配信センタ3のCPU11が実行する「迂回路情報取得処理」について説明する。尚、図4に、S111及びS112のフローチャートで示されるプログラムは、情報配信センタ3が備えているRAM12やROM13に記憶されており、CPU11により所定時間毎に(例えば、約10ミリ秒毎乃至100ミリ秒毎である。)実行される。
先ず、S111において、CPU11は、上記S15でナビゲーション装置2から送信された迂回路情報をセンタ側通信装置17を介して受信したか否かを判定する判定処理を実行する。そして、上記S15でナビゲーション装置2から送信された迂回路情報を受信していない場合には(S111:NO)、CPU11は、当該処理を終了する。
一方、ナビゲーション装置2から送信された迂回路情報を受信した場合には(S111:YES)、CPU11は、S112の処理に移行する。S112において、CPU41は、この受信した迂回路情報、つまり、自宅を通らずに、始点である基幹道路上の地点(出発地)→終点である基幹道路上の地点(目的地)に達する迂回路のリンク列データを迂回路DB18に記憶後、当該処理を終了する。
次に、前記構成を有するナビゲーションシステム1において、ナビゲーション装置2のCPU41が実行する迂回路情報を取得して案内する「迂回路案内処理」と、情報配信センタ3のCPU11が実行する迂回路情報を配信する「迂回路情報配信処理」について図5及び図6に基づいて説明する。
図6はナビゲーション装置2のCPU41が実行する迂回路情報を取得して案内する「迂回路案内処理」と、情報配信センタ3のCPU11が実行する迂回路情報を配信する「迂回路情報配信処理」とを示すフローチャートである。
先ず、図6に基づいてナビゲーション装置2のCPU41が実行する迂回路情報を取得して案内する「迂回路案内処理」について説明する。尚、図6に、S51〜S54のフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーション装置2が備えているRAM42やROM43に記憶されており、CPU41により所定時間毎に(例えば、約10ミリ秒毎乃至100ミリ秒毎である。)実行される。
図6に示すように、先ず、S51において、CPU41は、操作部24を介して渋滞を回避する渋滞回避指示が入力されたか否か、即ち、渋滞回避等に関する交通情報を情報配信センタ3へ要求する交通情報要求指示が入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、操作部24を介して渋滞回避等に関する交通情報を情報配信センタ3へ要求する交通情報要求指示が入力されていない場合には(S51:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
一方、操作部24を介して渋滞回避等に関する交通情報を情報配信センタ3へ要求する交通情報要求指示が入力された場合には(S51:YES)、CPU41は、S52の処理に移行する。S52において、CPU41は、通信装置27を介して、渋滞回避等に関する交通情報を要求する要求コマンドを情報配信センタ3へ送信する。また、CPU41は、この渋滞回避等に関する交通情報を要求する要求コマンドの送信と同時に、当該ナビゲーション装置2を識別するナビ識別ID、ナビ地図情報37Aに格納される現在の地図情報のバージョン、自車両の現在位置(例えば、緯度と経度である。)(以下、「自車位置」という。)、自車方位等を情報配信センタ3へ通信装置27を介して送信する。
その後、S53において、CPU41は、通信装置27を介して受信した迂回路情報、つまり、走行している基幹道路上の渋滞の始点及び終点付近を繋ぐ迂回路のリンク列データをRAM42に記憶する。
続いて、S54において、CPU41は、この受信した迂回路のリンク列データをRAM42から読み出し、ナビ地図情報37Aに基づいて、液晶ディスプレイ25に表示されている道路地図上に当該迂回路を識別可能に表示してユーザに案内後、当該処理を終了する。例えば、CPU41は、液晶ディスプレイ25に表示されている道路地図上に、迂回路を青い太線で表示すると共に、「200m先、左折して迂回路に入れます。」等の音声案内を行う。
次に、図6に基づいて、情報配信センタ3のCPU11が実行する迂回路情報を配信する「迂回路情報配信処理」について説明する。尚、図6に、S151乃至S155のフローチャートで示されるプログラムは、情報配信センタ3が備えているRAM12やROM13に記憶されており、CPU11により所定時間毎に(例えば、約10ミリ秒毎乃至100ミリ秒毎である。)実行される。
先ず、S151において、CPU11は、センタ側通信装置17を介して、渋滞回避等に関する交通情報を要求する要求コマンドを受信したか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、渋滞回避等に関する交通情報を要求する要求コマンドを受信していない場合には(S151:NO)、CPU11は、当該処理を終了する。
一方、渋滞回避等に関する交通情報を要求する要求コマンドを受信した場合には(S151:YES)、CPU11は、当該要求コマンドと同時に受信した当該ナビゲーション装置2を識別するナビ識別ID、ナビ地図情報37Aに格納される現在の地図情報のバージョン、自車位置、自車方位等の各データをRAM12に記憶後、S152に移行する。
S152において、CPU11は、受信した自車位置、自車方位等の各データと、更新用地図情報14Aと、センタ側交通情報DB16に格納される現況交通情報16A等とに基づいて、当該ナビゲーション装置2を搭載する車両が走行する基幹道路上の前方に渋滞があるか否かを判定する判定処理を実行する。例えば、当該ナビゲーション装置2を搭載する車両が走行する基幹道路上の前方2km以内に渋滞があるか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、当該ナビゲーション装置2を搭載する車両が走行する基幹道路上の前方に渋滞がない場合には(S152:NO)、CPU11は、当該処理を終了する。
一方、当該ナビゲーション装置2を搭載する車両が走行する基幹道路上の前方に渋滞がある場合には(S152:YES)、CPU11は、S153の処理に移行する。
そして、S153において、CPU11は、更新用地図情報14Aと、センタ側交通情報DB16に格納される現況交通情報16A等とに基づいて、当該ナビゲーション装置2を搭載する車両が走行する基幹道路上の前方に存在する渋滞の始点と終点との座標位置(例えば、緯度と経度である。)を抽出して、RAM12に記憶する。
尚、S152において、CPU11は、ナビゲーション装置2を搭載する車両の自車位置を中心とする所定範囲内(例えば、約50km四方内である。)に渋滞があるか否かを判定する判定処理を実行するようにしてもよい。そして、当該ナビゲーション装置2を搭載する車両の自車位置を中心とする所定範囲内に渋滞がある場合には(S152:YES)、CPU11は、S153において、この渋滞の始点と終点との座標位置(例えば、緯度と経度である。)を抽出して、RAM12に記憶するようにしてもよい。
続いて、S154において、CPU11は、この渋滞の始点と終点との座標位置を再度RAM12から読み出し、当該渋滞の始点付近と終点付近とを繋ぐ迂回路に関する迂回路情報が迂回路DB18に記憶されているか否かを判定する判定処理を実行する。つまり、当該渋滞の始点付近の基幹道路上の地点(出発地)を始点とし、この渋滞の終点付近の基幹道路上の地点(目的地)を終点とする迂回路のリンク列データが、迂回路DB18に記憶されているか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、当該渋滞の始点付近と終点付近とを繋ぐ迂回路に関する迂回路情報が迂回路DB18に記憶されていない場合には(S154:NO)、CPU11は、当該処理を終了する。
一方、当該渋滞の始点付近と終点付近とを繋ぐ迂回路に関する迂回路情報が迂回路DB18に記憶されていた場合には(S154:YES)、CPU11は、S155へ移行する。S155において、CPU11は、当該渋滞の始点付近と終点付近とを繋ぐ迂回路に関する迂回路情報を迂回路DB18から読み出し、この迂回路情報をセンタ側通信装置17を介して、上記S151で受信したナビ識別IDで特定されるナビゲーション装置2へ送信後、当該処理を終了する。つまり、当該渋滞の始点付近の基幹道路上の地点(出発地)を始点とし、この渋滞の終点付近の基幹道路上の地点(目的地)を終点とする迂回路のリンク列データを迂回路DB18から読み出し、このリンク列データを上記S151で受信したナビ識別IDで特定されるナビゲーション装置2へ送信後、当該処理を終了する。
ここで、基幹道路71上の地点66を始点とし、また、基幹道路71上の地点62を終点とする迂回路68のリンク列データが迂回路情報として迂回路DB18に記憶されている場合の一例について図5の下段に基づいて具体的に説明する。
図5の下段に示すように、基幹道路71に渋滞81がある場合には(S152:YES)、CPU11は、この渋滞81の始点付近の基幹道路71上の地点66を始点とし、また、この渋滞81の終点付近の基幹道路71上の地点62を終点とする迂回路68の迂回路情報、即ち、リンク列データを迂回路DB18から読み出す。そして、CPU11は、当該リンク列データを、上記S151で受信したナビ識別IDで特定されるナビゲーション装置2へ送信する。
また、ナビゲーション装置2のCPU41は、この迂回路68の迂回路情報、即ち、リンク列データを通信装置27を介して受信した場合には(S53)、ナビ地図情報37Aに基づいて、液晶ディスプレイ25に表示されている道路地図上に当該迂回路68を識別可能に表示してユーザに案内する(S54)。
以上詳細に説明した通り、本実施例に係るナビゲーションシステム1では、ナビゲーション装置2のCPU41は、同一基幹道路について終点である基幹道路上の地点(目的地)と、該基幹道路上の地点(目的地)と異なる始点である基幹道路上の地点(出発地)とで対になる各「出発地→目的地」を抽出する。その後、CPU41は、この対になる各「出発地→目的地」に対応する各「リンク列データ」を読み出して、各「リンク列データ」を繋いで、始点である基幹道路上の地点(出発地)→終点である基幹道路上の地点(目的地)と走行する道路のリンク列データを迂回路の迂回路情報として作成する。そして、CPU41は、この迂回路情報を情報配信センタ3へ送信する(S11〜S15)。
これにより、ナビゲーション装置2のCPU41は、走行履歴DB38に記憶されるユーザが過去に走行した走行履歴に基づいて迂回路を作成するため、ユーザが実際に通り易い迂回路を作成することが可能となる。また、ナビゲーション装置2のCPU41は、ユーザが実際に通り易い迂回路に関する迂回路情報を情報配信センタ3へ送信することが可能となる。
また、ナビゲーション装置2のCPU41は、対になる各「リンク列データ」を繋いで、始点である基幹道路上の地点(出発地)→終点である基幹道路上の地点(目的地)と走行する道路のリンク列データを迂回路の迂回路情報として作成する。その後、CPU41は、自宅から走行する重複した部分の道路に対応する各リンクIDをこのリンク列データから除いて、自宅を通らずに、始点である基幹道路上の地点(出発地)→終点である基幹道路上の地点(目的地)に達する迂回路のリンク列データを作成する(S14)。
これにより、他のユーザが当該迂回路に関する迂回路情報を情報配信センタ3から取得して、走行する場合には、当該自宅を通らずに基幹道路上の始点から終点に達する迂回路を走行することが可能となる。
また、情報配信センタ3のCPU11は、ナビゲーション装置2から受信した迂回路情報を迂回路DB18に記憶するため、各基幹道路に対して、ユーザが実際に通り易い渋滞を迂回する迂回路に関する迂回路情報を蓄積することが可能となる。
また、ナビゲーション装置2のCPU41は、操作部24を介して渋滞回避等に関する交通情報を情報配信センタ3へ要求する交通情報要求指示が入力された場合には、通信装置27を介して、渋滞回避等に関する交通情報を要求する要求コマンドと共に、自車位置や自車方位等を情報配信センタ3へ送信することによって、自車両の前方にある 渋滞の始点及び終点付近を繋ぐ迂回路情報を情報配信センタ3から取得して、迂回路を案内することが可能となる(S51〜S54)。これにより、ユーザは、ナビゲーション装置2のCPU41による迂回路の案内に従って、実際に通り易い渋滞を迂回する迂回路を走行することが可能となる。
また、情報配信センタ3のCPU11は、センタ側通信装置17を介して、渋滞回避等に関する交通情報を要求する要求コマンドと共に受信した自車位置や自車方位等に基づいて、迂回路DB18に記憶する迂回路情報から渋滞の始点及び終点付近を繋ぐ迂回路情報を抽出する。このため、CPU11は、迂回路DB18から迅速に迂回路情報を抽出して当該ナビゲーション装置2へ送信することが可能となる。
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、走行している車両がセンサ(プローブカー)となり、自宅(出発地)から基幹道路上の地点(目的地)、又は、基幹道路上の地点(出発地)から自宅(目的地)まで走行する毎に、このプローブカーに搭載されているナビゲーション装置2のCPU41は、当該走行の「日時」と、「出発地→目的地」と、走行経路の「リンク列データ」とから構成された走行履歴情報をナビゲーション装置2を識別するナビ識別IDと共に情報配信センタ3へ送信するように構成してもよい。そして、情報配信センタ3のCPU11は、各ナビゲーション装置2から受信した「日時」と、「出発地→目的地」と、走行経路の「リンク列データ」とから、上記走行履歴データテーブル51(図3参照)を作成して、迂回路DB18に格納するように構成してもよい。
尚、走行履歴情報を構成する「日時」には、走行した年月日及び走行開始時刻が記憶されている。また、「出発地→目的地」には、当該走行経路の始点である自宅(出発地)から終点である基幹道路上の地点(目的地)、又は、走行経路の始点である基幹道路上の地点(出発地)から終点である自宅(目的地)までの各出発地と目的地の一対の各座標位置(例えば、緯度と経度である。)が記憶されている。また、「リンク列データ」には、当該出発地から目的地まで走行した走行経路の始点から終点までの連続した各リンクのリンクIDが順次記憶されている。
そして、情報配信センタ3のCPU11は、迂回路DB18に記憶している走行履歴データテーブル51に基づいて、上記S11乃至S14の処理を実行し、自宅を通らずに、始点である基幹道路上の地点(出発地)→終点である基幹道路上の地点(目的地)に達する迂回路のリンク列データを作成してRAM12に記憶する。続いて、情報配信センタ3のCPU11は、自宅を通らずに、始点である基幹道路上の地点(出発地)→終点である基幹道路上の地点(目的地)に達する迂回路のリンク列データをRAM12から再度読み出し、当該迂回路に関する迂回路情報として迂回路DB18に記憶するように構成してもよい。
これにより、情報配信センタ3のCPU11は、プローブカーに搭載されたナビゲーション装置2から受信した走行履歴情報から作成した走行履歴データテーブル51に基づいて、つまり、プローブカーが過去に走行した走行履歴に基づいて迂回路を作成するため、ユーザが実際に通り易い迂回路を作成することが可能となる。また、情報配信センタ3のCPU11は、各基幹道路に対して、ユーザが実際に通り易い渋滞を迂回する迂回路に関する迂回路情報を迂回路DB18に蓄積することが可能となる。
本実施例に係るナビゲーションシステムを示したブロック図である。 ナビゲーションシステムのナビゲーション装置を示したブロック図である。 ナビゲーション装置の走行履歴DBに格納される走行履歴データテーブルの一例を示す図である。 ナビゲーション装置のCPUが実行する「迂回路情報作成処理」と、情報配信センタのCPUが実行する「迂回路情報取得処理」とを示すフローチャートである。 図4のステップ14において、ナビゲーション装置のCPUが作成する迂回路の一例を模式的に示す図である。 ナビゲーション装置のCPUが実行する「迂回路案内処理」と、情報配信センタのCPUが実行する「迂回路情報配信処理」とを示すフローチャートである。
符号の説明
1 ナビゲーションシステム
2 ナビゲーション装置
3 情報配信センタ
4 ネットワーク
10 サーバ
11、41 CPU
12、42 RAM
13、43 ROM
14 センタ側地図情報DB
16 センタ側交通情報DB
17 センタ側通信装置
18 迂回路DB
21 現在地検出処理部
24 操作部
25 液晶ディスプレイ
27 通信装置
36 ナビ側交通情報DB
37 ナビ側地図情報DB
38 走行履歴DB

Claims (5)

  1. 地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
    過去に走行した自宅を始点とし基幹道路上の地点を終点とする往路走行経路、及び前記基幹道路上の地点を始点とし自宅を終点とする帰路走行経路を記憶する走行履歴記憶手段と、
    前記走行履歴記憶手段から同一基幹道路の異なる地点を始点、又は終点とする前記往路走行経路と前記帰路走行経路との組み合わせを抽出する走行経路抽出手段と、
    前記地図情報と前記走行経路抽出手段によって抽出された前記往路走行経路及び前記帰路走行経路の組み合わせとに基づいて該帰路走行経路の前記基幹道路上の地点を始点とし該往路走行経路の前記基幹道路上の地点を終点とする迂回路を作成する迂回路作成手段と、
    を備えたことを特徴とする迂回路作成装置。
  2. 前記迂回路作成手段は、前記走行経路抽出手段によって抽出された前記往路走行経路及び前記帰路走行経路を組み合わせた走行経路から重複する部分を除いて前記迂回路を作成することを特徴とする請求項1に記載の迂回路作成装置。
  3. 地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
    過去に走行した自宅を始点とし基幹道路上の地点を終点とする往路走行経路、及び前記基幹道路上の地点を始点とし自宅を終点とする帰路走行経路を記憶する走行履歴記憶手段と、
    前記走行履歴記憶手段から同一基幹道路の異なる地点を始点、又は終点とする前記往路走行経路と前記帰路走行経路との組み合わせを抽出する走行経路抽出手段と、
    前記地図情報と前記走行経路抽出手段によって抽出された前記往路走行経路及び前記帰路走行経路の組み合わせとに基づいて該帰路走行経路の前記基幹道路上の地点を始点とし該往路走行経路の前記基幹道路上の地点を終点とする迂回路を作成する迂回路作成手段と、
    前記迂回路に関する迂回路情報を情報配信センタへ送信する送信手段と、
    を有する迂回路作成装置と、
    前記迂回路情報を受信するセンタ側受信手段と、
    受信した迂回路情報を記憶する迂回路情報記憶手段と、
    を有する情報配信センタと、
    を備えたことを特徴とする迂回路作成システム。
  4. 前記迂回路作成装置は、
    自車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
    渋滞を回避する渋滞回避指示を入力する入力手段と、
    前記渋滞回避指示を入力された場合には、前記自車両の現在位置を含む迂回路要求情報を前記情報配信センタへ前記送信手段を介して送信するように制御する送信制御手段と、
    を有し、
    前記情報配信センタは、
    前記センタ側受信手段を介して前記迂回路要求情報を受信した場合には、前記自車両の現在位置に基づいて前記渋滞の始点及び終点付近を繋ぐ前記迂回路情報を抽出する迂回路情報抽出手段と、
    前記迂回路情報抽出手段を介して抽出した該迂回路情報を前記迂回路作成装置に送信するセンタ側送信手段と、
    を有することを特徴とする請求項3に記載の迂回路作成システム。
  5. 前記迂回路作成手段は、前記走行経路抽出手段によって抽出された前記往路走行経路及び前記帰路走行経路を組み合わせた走行経路から重複する部分を除いて前記迂回路を作成することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の迂回路作成システム。
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