JPH1081328A - カートン - Google Patents

カートン

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JPH1081328A
JPH1081328A JP23706396A JP23706396A JPH1081328A JP H1081328 A JPH1081328 A JP H1081328A JP 23706396 A JP23706396 A JP 23706396A JP 23706396 A JP23706396 A JP 23706396A JP H1081328 A JPH1081328 A JP H1081328A
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carton
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コスト高となることがなく、より開封し易
く、開封後の外観をより向上させることができるという
性能を備えたカートン、さらには保存安定性が良好であ
るという性能を備えたカートンの提供。 【解決手段】 側板22Aの表面に貼着される外側折
り返し片30が折曲げ可能に天板25に連設され、側板
22Aの表面に外側折り返し片30の裏面に貼着される
鋸刃状表側接着部44が設けられ、鋸刃状表側接着部4
4の周縁に位置する表層22aに表側切り込み45が形
成され、かつ該鋸刃状表側接着部44の周縁からずれた
位置の裏層22bに裏側切り込み46が前記周縁に沿っ
て形成されてなり、さらに鋸刃状表側接着部44を内側
から覆うための内側折り返し片42が折曲げ可能に側板
22Aに連接され、内側折り返し片42の裏面の周辺部
を側板22Aの内面に貼着して鋸刃状表側接着部44を
取り囲む周囲部が形成されてなるカートン20。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末洗剤などの粉
体を収納するカートンに係わり、さらに詳しくは、コス
ト高となることがなく、より開封し易く、開封後の外観
をより向上させることができるという性能を備えたカー
トン、さらには前述の性能を備えるうえ保存安定性が良
好であるという性能を備えたカートンに関する。
【0002】
【従来の技術】図25は、粉末洗剤が収納される従来の
包装容器の例で、開封したときの状態を示した斜視図で
ある。この例の包装容器は、紙製容器1a内に板紙また
はダンボール製枠体1bを嵌め入れ貼着したシールカー
トンタイプの包装容器である。前記紙製容器1aは、図
26に示すような側板2a,2b,2c,2dの上部に
それぞれ折曲げ可能に連設された天フラップ3a,3
b,3c,3dと、前記側板2a,2b,2c,2dの
下部にそれぞれ折曲げ可能に連設された底フラップ4
a,4b,4c,4dと、端部の側板2aに連接された
余長片5dとからなる紙製シート6を折曲げて作製され
たものである。また、この紙製シート6の容器の内側と
なる面には側板を破断して開封するためのカットテープ
7が余長片5d及び側板2a〜2dを横断するように貼
着されている。また、側板2dにはカットテープ7の端
部を摘むための切り込み7aが形成されている。
【0003】このような紙製シート6と枠体1bを用い
て包装容器を作製するには、紙製シート6を角筒状に折
曲げ、側板2dの余長片5dを側板2aに貼着すること
により収納空間8の側方を閉塞し、底フラップ4a〜4
dを折曲げて固着することにより収納空間8の底部を閉
塞する。ついで、側板2a〜2dを補強するため、図2
7に示すように側板2d〜2aの内面に枠体1bを貼着
後、収納空間8内に粉末洗剤を充填し、この後、天フラ
ップ3a,3b,3c,3dを折曲げて固着することに
より収納空間8の天部を閉塞すると、図28に示すよう
な包装容器が得られる。このような包装容器を開封する
には、カットテープ7の端部を摘み挙げ、側板2d〜2
aを破断し、紙製容器1aを本体1cと蓋部1dに分
け、該蓋部1dを開けることにより、開封することがで
きる。
【0004】また、図29は、従来の包装容器のその他
の例で、開封したときの状態を示した斜視図である。こ
の例の包装容器は、底板9と短側板10a,10bと長
側板11a,11bに囲まれた収納空間14が長側板1
1bに連設された蓋体15によって覆われてなる横長の
直方体状ものであり、前記収納空間14には粉末洗剤が
収納されている。粉末洗剤の使用後は、長側板11aの
上部に設けられた差込み口16に蓋体15の先端部15
aを差込むことにより、収納空間14を覆し、粉体洗剤
を保管できるようになっている。開封前の包装容器は、
裏面が糊付けされた先端部15aが長側板11aに貼着
されており、開封する時は先端部15aを側板11aか
ら剥し、蓋体15を開けることにより、開封することが
できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図28に
示したシールカートンタイプの包装容器にあっては、板
紙またはダンボール製枠体1bを用いる分コストが高く
なるうえ、該枠体1bを紙製容器1a内に嵌め入れ、貼
着する加工費が高いため、得られる包装容器がコスト高
となってしまうという問題があった。また、開封後の包
装容器は、本体1cと蓋部1dとの間すなわちカットテ
ープ7があった部分に隙間があいて見苦しく、開封後の
外観が悪く不満があった。また、図29に示した横長型
の包装容器においては、開封前であっても、蓋体15と
短側板10a,10bの周縁との間に隙間が空いている
ため、該隙間から収納空間14内に湿気が入り保存安定
性が悪く、あるいは前記隙間から粉末洗剤が溢れてしま
うという不都合があった。
【0006】そこで、本願発明者は前述のような問題を
解決するために、特願平8−91554号において特許
出願を行っている。図30は、前記特許出願のカートン
を開封したときの状態を示す斜視図であり、図31は、
このカートンを作成するための厚紙の裏層側から見た展
開図である。このカートンは、少なくとも表層と裏層を
積層した多層構造の紙材からなり、底板21と側板22
A,22B,23A,23Bとに囲まれた収納空間24
が前記側板22A〜23Bの一つに連設された天板25
によって閉塞される紙製カートンであって、前記側板2
2Aの表面に貼着される外側折り返し片30が折曲げ可
能に天板25に連設され、さらに側板22Aの表面に外
側折り返し片30の裏面に貼着される弓形表側接着部1
5が設けられ、弓形表側接着部15の周縁に位置する表
層に切り込み16が形成されてなるものである。
【0007】前記外側折り返し片30の先端部には、摘
み片41が連設されている。前記側板22Aの表面に
は、前記摘み片41を差込むための差込み口39が設け
られている。前記弓形表側接着部15は、これの弦が長
側板22Aと内側折り返し片42との境界に位置するよ
うに設けられており、一方、円弧が差込み口39側とな
るように設けられている。また、このカートンは、天板
25の周縁部の内方から外側折り返し片30にかけて破
断線32が設けられ、破断線32の破断により収納空間
24を開閉する蓋片33を形成できるようになってい
る。また、外側折り返し片30の裏面で、破断線32の
両側に第2の接着部47a,47bが設けられている。
そして、前述のような厚紙を用いてカートンを作製する
とき、外側折り返し片30の裏面の弓形裏側接着部18
は、前記側板22Aの弓形表側接着部15に接着剤によ
り貼着されており、前記第2の接着部47a,47bは
側板22Aの弓形表側接着部15の両側表面に接着剤に
より貼着されている。このような構成のカートンを最初
に開封するときは、摘み片41を摘み上げ、外側折り返
し片30の中央部30cを側板22Aから剥すとともに
破断線32に沿って外側折り返し片30をカットして蓋
片33を形成することにより開封でき、このとき弓形表
側接着部15の表層15aが剥離して弓形裏側接着部1
8の上に接着するようになっているので、弓形表側接着
部15の周囲の側板22Aが剥離したり破れることがな
く、開封後の外観を良好にすることができるものであ
る。
【0008】ところが図30に示すようなカートンにお
いては、コストや保存安定性については十分満足できる
ものの、外側折り返し片30を側板22Aから剥すとき
の強度、すなわち、弓形表側接着部15の表層15aを
裏層15bから剥離するとき剥離強度が、カートンを構
成する紙質にもよるが6.5kgf程度と大きいため、
摘み片41を摘み上げてカートンを開封するには抵抗が
大きく、外側折り返し片30にしわが発生してしまうた
め、開封後の外観において不満があった。また、前述の
ように弓形表側接着部15の表層15aを裏層15bか
ら剥離するときの剥離強度が大きいと、子供や老人など
の力の小さい人が使用する場合には、スムーズに開封し
難いという問題があった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、コスト高となることがなく、より開封し易く、開封
後の外観をより向上させることができるという性能を備
えたカートン、さらには前述の性能を備えるうえ保存安
定性が良好であるという性能を備えたカートンを提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
表層と裏層を積層した多層構造の紙材からなり、底板と
複数の側板とに囲まれた収納空間が側板の一つに連設さ
れた天板によって閉塞される紙製カートンであって、前
記側板の表面に貼着される外側折り返し片が折曲げ可能
に前記天板に連設され、さらに前記外側折り返し片が貼
着される側板の表面に該外側折り返し片の裏面に貼着さ
れる先細り部を有する鋸刃状表側接着部が設けられ、該
鋸刃状表側接着部の周縁に位置する表層に表側切り込み
が形成され、かつ該鋸刃状表側接着部の周縁からずれた
位置の裏層に裏側切り込みが前記周縁に沿って形成され
てなり、さらに前記鋸刃状表側接着部を内側から覆うた
めの内側折り返し片が折曲げ可能に前記鋸刃状表側接着
部が設けられた側板に連接され、前記内側折り返し片の
裏面の周辺部を前記側板の内面に貼着して前記鋸刃状表
側接着部を取り囲む周囲部が形成されてなることを特徴
とするカートンを前記課題の解決手段とした。
【0011】また、請求項2記載の発明は、表層と裏層
を積層した多層構造の紙材からなり、底板と複数の側板
とに囲まれた収納空間が側板の一つに連設された天板に
よって閉塞される紙製カートンであって、前記側板の表
面に貼着される外側折り返し片が折曲げ可能に前記天板
に連設され、さらに前記外側折り返し片が貼着される側
板の表面に該外側折り返し片の裏面に貼着される先細り
部を有する鋸刃状表側接着部が設けられ、該鋸刃状表側
接着部の周縁に全切れによるミシン目が形成され、さら
に前記鋸刃状表側接着部を内側から覆うための内側折り
返し片が折曲げ可能に前記鋸刃状表側接着部が設けられ
た側板に連接され、前記内側折り返し片の裏面の周辺部
を前記側板の内面に貼着して前記鋸刃状表側接着部を取
り囲む周囲部が形成されてなることを特徴とするカート
ンを前記課題の解決手段とした。ここでの全切れによる
ミシン目としては、鉤形に曲ったジッパー形式のミシン
目、直線形式のミシン目などである。
【0012】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載のカートンにおいて、鋸刃状表側接着部に代え
て、三角型表側接着部が設けられてなることを特徴とす
るカートンを前記課題の解決手段とした。
【0013】また、請求項4記載の発明は、前記外側折
り返し片に前記表側接着部の先細り部の頂部の上方を通
り幅方向に延在する折り罫が形成されていることを特徴
とする請求項1〜3のいずれかに記載のカートンを前記
課題の解決手段とした。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は本発明のカートンの第一の例を示す斜視図であ
る。また、図2は、図1に示したカートンを作製するた
めの厚紙の裏層側から見た展開図である。これらの図に
おいて符号20は、カートンである。第一の例のカート
ン20は、底板21と、長手方向の側板(以下、長側板
と記す。)22A,22Bと、短手方向の側板(以下、
短側板と記す。)23A,23Bとに囲まれた収納空間
24が、一つの長側板22Bに連設された天板25によ
って閉塞される紙製の直方体状のものである。ここでの
収納空間24には、商品Xとして粉末洗剤などの粉体が
充填されている。
【0015】前記底板21と、長側板22A,22B
と、短側板23A,23Bと、天板25は、図2に示す
ように一枚の厚紙20aによって形成されている。該厚
紙20aは、通常の丸網抄紙機により作製されたもので
あり表層と裏層を積層した多層構造のもので、該裏層は
通常古紙から構成されており、厚紙20aの表層側表面
の大部分がカートンの表面となり、裏層側表面がカート
ンの裏面となり、図2中の矢印Sは紙目である。前記短
側板23Aは、底板21の一方の短辺、天板25の一方
の短辺、長側板22Bの一方の短辺、長側板22Bに一
方の短辺に連設された側板フラップ26A,27A,2
8A,29Aを重ね合わせて貼着して設けられた二重壁
構造のものである。短側板23Bは、底板21の他方の
短辺、天板25の一方の短辺、長側板22Bの他方の短
辺、長側板22Bに他方の短辺に連設された側板フラッ
プ26B,27B,28B,29Bを重ね合わせて貼着
して設けられた二重壁構造のものである。
【0016】天板25には、外側の長側板22Aの表面
に貼着される外側折り返し片30が折曲げ可能に連設さ
れている。前記天板25の両方の短辺(周縁部)より内
方の位置から折り返し片30にかけて破断可能な破断線
32が設けられ、該破断線32の破断により前記収納空
間24を開閉する蓋片33が形成できるようになってい
る。このようにして形成された蓋片33は、天板25の
中央部25cと外側折り返し片30の中央部分30aと
からなるものである。
【0017】前記破断線32のうち天板25に設けられ
る半切れ32aは、図3に示すように天板25の表層2
5a側と裏層25b側からそれぞれ切り込み34a,3
4bを、半切れ状態で厚み方向の位置がわずかにずれる
ように入れることが好ましい。半切れ状態であると、切
り込み34a,34bが天板25の表面側から裏面側に
まで貫通していないので、収納空間24への湿気の侵入
を少なくでき、特に、商品Xとして粉末洗剤が収納され
る場合、粉末洗剤が湿気により塊状となってしまうのを
低減することができるからである。また、前記破断線3
2のうち外側折り返し片30に設けられるミシン目32
bは、表面側から裏面側にまで貫通する通常のミシン目
である方が蓋片33を形成し易く、開封が容易となるか
らである。また、ここでのミシン目32bとしては、図
2に示すような鉤形に曲ったジッパー形式のもの以外
に、直線形式のミシン目でもよいが、鉤形に曲ったジッ
パー形式のミシン目とした方がより開封し易い。
【0018】前記天板25の両方の短辺から天板25の
表層25a側に形成される切り込み34aまでの幅W1
としては、大きい方が、外側折り返し片30のミシン目
32bと、天板25の長辺との間に作られる内角θが大
きくなるため、開封が容易となるからである。例えば、
カートンの大きさが横150×縦90×高さ134mm
である場合、前記幅W1は、10mm程度が好ましく、
また、前記内角θは45゜程度が好ましい。
【0019】外側折り返し片30の中央部30cの先端
部には摘み片41が連設されている。この摘み片41の
形状は、摘むことができ、後述する凸部41bを形成で
きる形状であればよく、例えば、半円形、矩形、逆台
形、逆三角形などを挙げることができ、この第一の例で
は半円形となっている。また、この摘み片41と外側折
り返し片30との境界には、折り罫41aが幅方向に沿
って水平に形成されていることが好ましい。このような
折り罫41aが形成されていると、摘み片41を摘み上
げてカートンを開封するとき、摘み片41がこの折り罫
41aの位置で折れ曲がり、摘み片41の他の位置にし
わができるのを防止することができるので開封後の外観
が良好であり、また、摘み片41と外側折り返し片30
との境界に均等に引き剥し力をかけることができるの
で、摘み片41を引き上げて破断線32に沿って外側折
り返し片30をカットするときに、中央部30cの両側
のミシン目32b,32bのカット量にずれが生じにく
く、開封し易い。なお、折り罫41aはミシン目形式の
ものでもよい。
【0020】前記長側板22Aには、摘み片41を差込
むための差込み口39が形成されている。この長側板2
2Aには、この差込み口39と後述する鋸刃状表側接着
部44を内側から覆うための内側折り返し片42が折曲
げ可能に連接されている。そして、前記内側折り返し片
42の裏面の周辺部42aを長側板22Aの内面に接着
剤等により貼着して差込み口39と鋸刃状表側接着部4
4を取り囲む周囲部が形成されている。また、内側折り
返し片42の裏面の周辺部42aより内方で、差込み口
39を覆う中央部42bには、エンボス加工等により凹
部が形成されており、長側板22Aと、内側折り返し片
42とを貼着したときに、長側板22Aと内側折り返し
片42との間で、かつ差込み口39の周囲に隙間がで
き、蓋片33の先端部33aならびに摘み片41を差込
み口39に差込み易くなっている。
【0021】長側板22Aの表面で、前記差込み口39
と前記内側折り返し片42との間には、図4(B)に示
すような鋸刃状表側接着部44が設けられている。この
鋸刃状表側接着部44は、前記内側折り返し片42側か
ら差込み口39側にかけて先細りの部分(先細り部)4
4cが二つ並べられてなるものであり、この第一の例で
はW型となっている。ここでの鋸刃状表側接着部44
は、W字状のジグザグの周縁部が差込み口39側となる
ように設けられており、一方、ジグザグの周縁部の両端
を繋ぐ水平の周縁部が長側板22Aと内側折り返し片4
2との境界に沿うように設けられている。各先細り部4
4cの頂部44dの頂角α1は、小さい方が好ましく、
この第一の例では、90゜程度になっている。
【0022】また、外側折り返し片30の裏面でミシン
目32bより内方に図4(A)に示すような鋸刃状裏側
接着部48が設けられている。この鋸刃状裏側接着部4
8は、前述の鋸刃状表側接着部44に貼着するために接
着剤等が塗布されるものであり、鋸刃状表側接着部44
と略同形状であり、この第一の例ではW型となってい
る。この鋸刃状裏側接着部48は、W字状のジグザグの
周縁部が蓋片33の先端部33a側となるように設けら
れ、一方、ジグザグの周縁部の両端を繋ぐ水平の周縁部
が天板25と外側折り返し片30との境界に一致するよ
うに設けられている。
【0023】そして、図4(B)や図5に示すように前
記鋸刃状表側接着部44の周縁に位置する長側板22A
の表層22aに表側切り込み45が形成され、かつ、該
鋸刃状表側接着部44の周縁から僅かにずれた位置(こ
の第一の例では周縁より内側の位置)の裏層22bに裏
側切り込み46が前記周縁に沿って形成されている。前
記表側切り込み45と裏側切り込み46間の幅W2は、
0より大きく、かつできるだけ小さい方が初期開封時の
剥離強度を小さくできる点で好ましい。
【0024】また、さらに前記鋸刃状表側接着部44の
水平の周縁部の延長線上に位置する長側板22Aと内側
折り返し片42との境界にも半切れ状態の切り込み45
aが形成されていてもよい。前記切り込み45aは、半
切れ状態であるので、厚紙20aの表面側から裏面側ま
で貫通しておらず、表層のみに切り込みが入っているも
のである。前記天板25の裏面の裏層25b又は外側折
り返し片30の裏面の裏層30bに切り込み46aが前
記天板25と外側折り返し片30との境界に位置する折
り返し部に沿って形成されていることが好ましい。
【0025】前記鋸刃状表側接着部44が、前述のよう
な二つの先細り部44cを並べて構成され、さらに前記
鋸刃状表側接着部44の周縁に位置する表層22aに表
側切り込み45が形成され、かつ、該鋸刃状表側接着部
44の周縁より内側の位置の裏層22bに裏側切り込み
46が前記周縁に沿って形成されていると、後述するよ
うに摘み片41を引き上げ、破断線32に沿って外側折
り返し片30ならびに天板25をカットすることにより
蓋片33を形成してカートンを開封するときに、鋸刃状
表側接着部44の各頂部44dにさしかかると、表側切
り込み45と裏側切り込み46間にある表層22aと裏
層22bとの層間剥離がこれら頂部44dから殆ど抵抗
なくスムーズに始まり、これが鋸刃状表側接着部44の
周縁全体に広がり水平の周縁部に至って完結し、鋸刃状
表側接着部44が長側板22Aから分離され、外側折り
返し片30の鋸刃状裏側接着部48上に接着した状態で
残り、長側板22Aから分離された鋸刃状表側接着部4
4には、表側切り込み45と裏側切り込み46間にある
表層22aが付いており、一方、長側板22Aには表側
切り込み45と裏側切り込み46間にある裏層22bが
残り、また、長側板22Aの鋸刃状表側接着部44があ
った箇所には孔46aが形成され、該孔46aから内側
折り返し片42が視認できる。
【0026】また、外側折り返し片30には、鋸刃状表
側接着部44の各先細り部44cの頂部44dの上方を
通り幅方向に延在する折り罫51aが形成されているこ
とが好ましい。このような折り罫51aが形成されてい
ると、摘み片41を摘み上げてカートンを開封すると
き、外側折り返し片30の中央部30cがこの折り罫5
1aの位置で折れ曲がり、鋸刃状表側接着部44の各先
細り部44cの頂部44dに確実に引き剥し力を加える
ことができ、また、外側折り返し片30の中央部30c
の他の位置にしわができるのを防止することができるか
らである。
【0027】また、前記外側折り返し片30の裏面で、
ミシン目32bの両側すなわち鋸刃状鋸刃状裏側接着部
48の両側に第2の接着部47a,47bが前記鋸刃状
鋸刃状裏側接着部48と近接してあるいは接するように
設けられている。また、摘み片41の裏面にエンボス加
工等により凸部41bが形成されており、かつ長側板2
2Aの表面で前記凸部41bと対応する位置に凸部39
aが形成されている。これら凸部41b,凸部39aの
形状としては、例えば、円形、矩形などを挙げることが
でき、この第一の例ではそれぞれ略長方形状となってい
る。このような凸部41b,凸部39aが形成されてい
ると、外側折り返し片30を長側板22Aに貼着したと
き、図6に示すように凸部41bと凸部39aが当接
し、しかも摘み片41の端部41cと長側板22A表面
との間に摘み用の間隙43ができて、摘み片41が浮き
上がった状態となるので、カートンを最初に開封すると
き、摘み片41を容易に摘むことができる。
【0028】前記長側板22Aの表面の差込み口39の
近傍で、かつ外側折り返し片30で覆われる部分には下
側点状接着部49が設けられるか、又は外側折り返し片
30の裏面のミシン目32bより内方で、かつ鋸刃状裏
側接着部48と凸部41bとの間には上側点状接着部5
0が設けられるか、又は長側板22Aの表面の下側点状
接着部49と外側折り返し片30の裏面の上側点状接着
部50の両方が設けられ、さらに該下側点状接着部49
の周縁に位置する長側板22Aの表層22aと、上側点
状接着部50の周縁に位置する外側折り返し片30の裏
層30bのうち少なくとも一方に切り込みが形成されて
いることが好ましい。
【0029】また、前記長側板22Aの高さHは、他の
側板22B,23A,23Bよりも天板25の厚み分程
度低くなっていることが好ましい。ここで側板22Aの
高さHが他の側板22B,23A,23Bと同じ高さで
あると、外側折り返し片30を長側板22Aに貼着した
とき、天板25と外側折り返し片30との境界に位置す
る折り返し部の高さが天板25と各側板22B,23
A,23Bとの境界に位置する折り返し部の高より高く
なり、得られるカートンの天板25に傾斜ができたり、
長側板22Aの長辺と外側折り返し片30との間に隙間
ができてしまうからである。
【0030】前述のような厚紙20aを用いてカートン
の折り畳み物を作製するサック貼り工程を行うとき、厚
紙20aに接着部と非接着部をそれぞれ所定のパターン
によって設ける必要があるが、ここでの接着部は、外側
折り返し片30の裏面の上側点状接着部50と、鋸刃状
裏側接着部48と、第2の接着部47a,47bにコー
ルドグルー等の接着剤がアプリケーターロール等によっ
て塗布されることにより設けられるが、このときミシン
目32bの部分を避けて接着剤を塗布することが開封時
におけるこの部分の外観上好ましい。ミシン目32bの
部分にまで接着剤が塗布されると、ミシン目32bから
接着剤が浸み込んで、開封時にミシン目32bからきれ
いに開封できないことがあり、また、剥離性を有するオ
ーバーコート剤の材質によっては、全面塗布も可能であ
る。また、厚紙20aの表層側表面には、必要に応じて
オフセット印刷やグラビア印刷などの印刷が施されてお
り、さらにこの印刷層上に外側折り返し片30と接着す
る部分を除いて、例えば、第2の接着部47a,47b
や鋸刃状裏側接着部48や上側点状接着部50を接着す
る部分を除いて、ビニール引き、OPニス、剥離OPニ
ス、剥離UVコートなどのオーバーコートが施されるこ
とにより前記非接着部が設けられる。いる。ここで厚紙
20aの表層側表面で接着する部分にもオーバーコート
が施されていると、接着不良が生じる恐れがあるからで
ある。
【0031】そして、外側折り返し片30の鋸刃状裏側
接着部48は長側板22Aの鋸刃状表側接着部44に接
着剤等により貼着されており、さらに、両側の第2の接
着部47a,47bは長側板22Aの鋸刃状表側接着部
44の両側表面に接着剤等により貼着されている。さら
に長側板22Aに下側点状接着部49が設けられている
場合は、該下側点状接着部49は外側折り返し片30の
裏面に接着剤等により貼着されており、外側折り返し片
30に上側点状接着部50が設けられている場合は、該
上側点状接着部50は長側板22Aの表面に接着剤等に
より接着されており、下側点状接着部49と上側点状接
着部50の両方が設けられている場合は、長側板22A
の下側点状接着部49と外側折り返し片30の上側点状
接着部50とが接着剤等により貼着されている。このよ
うに鋸刃状裏側接着部48と鋸刃状表側接着部44との
貼着と、第2の接着部47a,47bと長側板22Aと
の貼着以外に、下側点状接着部49と外側折り返し片3
0とを貼着あるいは上側点状接着部50と長側板22A
とを貼着あるいは下側点状接着部49と上側点状接着部
50とを貼着することにより長側板22Aと外側折り返
し片30とを接着したカートンは、鋸刃状裏側接着部4
8と鋸刃状表側接着部44との貼着と、第2の接着部4
7a,47bと長側板22Aとの貼着することにより長
側板22Aと外側折り返し片30とを接着したカートン
に比べて、長側板22Aと外側折り返し片30との接着
力がより強くなる。また、下側点状接着部49の周縁の
表層22aと外側折り返し片30の上側点状接着部50
の周縁の裏層30bのうち少なくとも一方に切り込みが
形成されていることより、開封時には下側点状接着部4
9の表層22aと上側点状接着部50の裏層30bのう
ちいずれかが容易に剥離して他方の上に接着し、下側点
状接着部49の周囲の長側板22Aや、上側点状接着部
50の周囲の外側折り返し片30が剥離したり破れたり
することが少なくなる。
【0032】また、蓋片33を構成する天板25の中央
部25cの裏面には、該中央部25cの周縁からはみだ
さない板紙からなる組立式計量スプーン35が接着剤、
両面テープ等により取り外し可能に貼着されている。こ
の組立式計量スプーン35は、横長の長方形状のもの
で、折り目や切り込み等が形成されており、簡単に組立
てられるようになっているものである。このような組立
式計量スプーン35の材質としては、紙などが用いら
れ、特にバルカナイズドファイバーが好適に用いられ
る。
【0033】図2に示した厚紙20aを用いて図1に示
したカートンを作製するには、例えば以下の工程によっ
て製造することができる。まず、包材メーカーにおい
て、図2に示したような厚紙20aを用意し、天板25
の裏面に組立式計量スプーン35を天板25の中央部2
5cの周縁からはみ出さないように接着剤、両面テープ
等で取り外し可能に貼着する。ついで、図7に示すよう
に内側折り返し片42と長側板22Aとの境界を谷にし
て折曲げて、内側折り返し片42の裏面の周辺部42a
を、長側板22Aの内面に接着剤等を用いて貼着して差
込み口39及び鋸刃状表側接着部44を取り囲む周囲部
を形成する。
【0034】この後、厚紙20aの外側折り返し片30
の裏面の上側点状接着部50と、鋸刃状裏側接着部48
と、第2の接着部47a,47bには、ミシン目32b
の部分を避けて接着剤等を塗布し、ついで図8に示すよ
うに底板21と長側板22Aとの境界と、長側板22B
と天板25との境界を谷にして折曲げた後、外側折り返
し片30の鋸刃状裏側接着部48と長側板22Aの鋸刃
状表側接着部44とを貼着するとともに、外側折り返し
片30の第2の接着部47a,47bを側板22Aの鋸
刃状表側接着部44の両側表面に貼着し、さらにこれと
ともに長側板22Aの下側点状接着部49と、外側折り
返し片30の上側点状接着部50とを貼着した後、板状
の折り畳み物20bを作製する。
【0035】この後、洗剤メーカーでの組み立て時に側
板の立ち上げを容易とするために、前記折り畳み物20
bを、これの底板21と長側板22Bとの境界と、天板
25と外側折り返し片30との境界を山にして折り曲げ
て折り目を付けて図9に示すような板状の折り畳み物2
0cを作製した後、該折り畳み物20cを、これの底板
21と長側板22Aとの境界と、長側板22Bと天板2
5との境界を山にして折曲げて、図8に示した折り畳み
物20bの状態に戻しておく。ついで、このような折り
畳み物20bを積み重ね、紐等で束ねた後、洗剤メーカ
ーに運搬する。洗剤メーカーに搬入された折り畳み物2
0bは、一時的に保管される。このような折り畳み物2
0bは板状となっているので、また、組立式計量スプー
ン35はシート状のまま折り畳み物20b内に挿入され
ているので、運搬時や保管時に、嵩張らず、積み重ね易
く、高積みすることができる。
【0036】ついで、洗剤メーカーにおいて折り畳み物
20bを、図10に示すようにフラップ26B,27
B,28B,29Bを接着剤等により貼着して短側板2
3Bを形成し、この短側板23Bの反対側の開口部60
から収納空間24内に商品Xとして粉末洗剤を充填後、
フラップ26A,27A,28A,29Aを接着剤等に
より貼着して短側板23Aを形成すると、図1に示すよ
うなカートンが得られる。
【0037】次に、このようにして得られたカートンの
使用例について説明する。まず、図1に示すカートンの
摘み片41を摘み上げ、破断線32に沿って外側折り返
し片30をカットして蓋片33の先端部33aを形成す
る。ここで摘み片41を摘み上げるとき、図6に示した
ように摘み片41が浮き上がった状態となっているの
で、摘み片41を容易に摘むことができる。このように
すると、図11に示すように長側板22Aの下側点状接
着部49の周縁の表層22aと外側折り返し片30の上
側点状接着部50の周縁の裏層30bのうち少なくとも
一方に切り込みが形成されていることより、下側点状接
着部49の表層22aと上側点状接着部50の裏層30
bのうちいずれかが容易に剥離して他方の上に接着した
状態で載る。例えば、下側点状接着部49の表層20a
が剥離して上側点状接着部50上に接着し、長側板22
Aには下側点状接着部49の裏層20bが残る。
【0038】さらに、摘み片41を引き上げ、破断線3
2に沿って外側折り返し片30ならびに天板25をカッ
トして残りの部分の蓋片33を形成し、蓋片33を開け
ると、図11に示すように蓋片33を構成する天板25
の中央部25cの裏面に貼着された組立式計量スプーン
35が露出する。このようにすると、鋸刃状表側接着部
44が前述のような二つの先細り部44cを並べて構成
され、さらにこの鋸刃状表側接着部44の周縁に位置す
る表層22aに表側切り込み45が形成され、かつ、該
鋸刃状表側接着部44の周縁より内側の位置の裏層22
bに裏側切り込み46が前記周縁に沿って形成され、鋸
刃状裏側接着部48が鋸刃状表側接着部44に貼着され
ていることにより、表側切り込み45と裏側切り込み4
6間にある表層22aと裏層22bとの層間剥離が殆ど
抵抗なくスムーズに始まり、鋸刃状表側接着部44が長
側板22Aから分離されて鋸刃状裏側接着部48上に接
着した状態で載る。このとき、表側切り込み45と裏側
切り込み46間にある表層22aが付いており、一方、
長側板22Aには表側切り込み45と裏側切り込み46
間にある裏層22bが残っており、また、長側板22A
の鋸刃状表側接着部44があった箇所には孔46aが形
成され、該孔46aから内側折り返し片42が視認でき
る。また、このとき、前記外側折り返し片30の中央部
30cに前述のような折り罫51aが形成されているこ
とにより、外側折り返し片30の中央部30cがこの折
り罫51aの位置で折れ曲がり、鋸刃状表側接着部44
の各先細り部44cの頂部44dに確実に引き剥し力を
加えることができる。
【0039】ついで、露出したシート状の組立式計量ス
プーン35を天板25の中央部25cから取り外した
後、この組立式計量スプーン35を組立て計量スプーン
を作製する。そして、組立た計量スプーンで収納空間2
4に収容された粉末洗剤Xをすくい取って計量し、使用
する。粉末洗剤Xを使用した後は、差込み口39に摘み
片41を差込むことにより、収納空間24を閉塞し、粉
末洗剤Xを保管しておく。ここで組立た計量スプーン
は、蓋片33により収納空間24を閉塞する前に、収納
空間24内に入れておく。再度、粉末洗剤Xを取出すと
きは、摘み片41を差込み口39から抜き、蓋片33を
開け、この後、前述の方法と同様に計量スプーンを用い
て粉末洗剤Xを使用すればよい。
【0040】第一の例のカートン20にあっては、外側
折り返し片30が貼着される長側板22Aの表面に該外
側折り返し片30の裏面の鋸刃状裏側接着部48に貼着
される鋸刃状表側接着部44が設けられ、該鋸刃状表側
接着部44の周縁に位置する表層22aに表側切り込み
45が形成され、かつ該鋸刃状表側接着部44の周縁か
らずれた位置の裏層22bに裏側切り込み46が前記周
縁に沿って形成され、前記鋸刃状表側接着部44が二つ
の先細り部44cを並べて構成されたことにより、開封
時に鋸刃状表側接着部44の各先細り部44cの頂部4
4dに引き剥し力を集中させることができるので、紙材
の層間剥離が殆ど抵抗なくスムーズに始まり、また、表
側切り込み45と裏側切り込み46間にある表層22a
と裏層22bを剥離させるだけでよいので、層間剥離さ
せる部分の面積が小さくて済み、剥離強度を従来と比べ
て小さくすることができ、これによって鋸刃状表側接着
部44が長側板22Aから容易に分離されて鋸刃状裏側
接着部48上に接着した状態で載り、鋸刃状裏側接着部
48の周囲の外側折り返し片30や、鋸刃状表側接着部
44の周囲の長側板22Aが剥離したり破れることがな
く、さらに、外側折り返し片30にしわが発生すること
も低減することができ、従って子供や老人などの力の弱
い人でも容易に開封でき、開封後の外観をより向上させ
ることができる。
【0041】また、第一の例のカートン20にあって
は、前記鋸刃状表側接着部44及び差込み口39を内側
から覆うための内側折り返し片42が折曲げ可能に前記
鋸刃状表側接着部44が設けられた長側板22Aに連接
され、前記内側折り返し片42の裏面の周辺部42aを
長側板22Aの内面に貼着して前記鋸刃状表側接着部4
4及び差込み口39を取り囲む周囲部が形成されたこと
により、鋸刃状表側接着部44を分離することにより形
成された長側板22Aの孔46aや、差込み口39から
収納空間24内に湿気が浸入したり、あるいは収納空間
24に収容された粉末洗剤が前記孔46aや差込み口3
9から外部に溢れることを防止することができる。ま
た、初期開封時に、前述のように鋸刃状表側接着部44
が容易に剥離して鋸刃状裏側接着部48上に接着した状
態で載るようになっているので、切り取り片等のゴミの
発生はない。また、安価な紙を用いて作製することがで
きるので、容器内に板紙またはダンボール製枠体を嵌め
入れた従来のシールカートンタイプの包装容器のように
コスト高となることがない。また、紙材からなるもので
あるので、使用後の廃棄処理性あるいはリサイクル性が
良好である。さらに、収納空間24への粉末洗剤の充填
は、従来から用いられている成形充填シール機を用いる
ことができるので、新規に設備投資をする必要がない。
【0042】また、第一の例のカートン20にあって
は、前記外側折り返し片30に鋸刃状表側接着部44の
各先細り部44cの頂部44dの上方を通り幅方向に延
在する折り罫51aが形成されたことにより、摘み片4
1を摘み上げてカートンを開封するとき、外側折り返し
片30の中央部30cがこの折り罫51aの位置で折れ
曲がり、鋸刃状表側接着部44の各先細り部44cの頂
部44dに確実に引き剥し力を加えることができ、ま
た、外側折り返し片30の中央部30cの他の位置にし
わができるのを防止することができる。
【0043】また、第一の例のカートン20において、
前記天板25または外側折り返し片30の裏面の裏層に
切り込み46aが前記天板25と外側折り返し片30と
の境界に位置する折り返し部に沿って形成されたものに
あっては、外側折り返し片30の裏面が剥がれても天板
25の裏面が外側折り返し片30に伴って剥がれること
がない。
【0044】また、第一の例のカートン20にあって
は、前記外側折り返し片30の裏面の鋸刃状裏側接着部
48の両側に第2の接着部47a,47bが該鋸刃状裏
側接着部48と近接してあるいは接するように設けら
れ、前記両側の第2の接着部47a,47bが長側板2
2Aに貼着されたことにより、開封前は外側折り返し片
30と長側板22Aとの間の隙間の密封性が良好で、該
隙間から収納空間24内に湿気が侵入したり、あるいは
収納空間24に収容された粉末洗剤が前記隙間から外部
に溢れることを防止することができるので保存安定性が
優れており、また、鋸刃状裏側接着部48と長側板22
Aの表面との貼着だけにより外側折り返し片30と長側
板22Aとが接着されている場合と比べて長側板22A
と外側折り返し片30との接着力がより強くなる。
【0045】また、第一の例のカートン20にあって
は、短側板23A,23Bが、それぞれ、短側板フラッ
プ26A〜29A,26B〜29Bを重ね合わせて貼着
して形成された二重壁構造とされたことにより、側面の
強度が確保される。また、側板22A,22B,23
A,23Bの周縁と天板25の周縁部との間に隙間が空
いていないので、該隙間から収納空間24内に湿気が侵
入することや前記隙間から粉末洗剤が溢れることがな
く、保存安定性が優れる。また、天板25の周縁部の内
方から外側折り返し片30にかけて破断可能に設けられ
る破断線32のうち少なくとも天板25に設けられる破
断線32を半切れ状態としたことにより、ミシン目が天
板25の表面側から裏面側にまで貫通していないので、
収納空間24への湿気の侵入を少なくでき、特に、商品
Xとして粉末洗剤が収納される場合、粉末洗剤が湿気に
より塊状となってしまうのを低減することができるから
である。
【0046】なお、第一の例のカートン20において
は、短側板23A,23Bが二重壁構造である場合につ
いて説明したが、必ずしもこれに限らず、三重壁構造以
上のものであってもよい。また、第一の例のカートン2
0においては、天板25の裏面の中央部25cに組立式
計量スプーン35を貼着した場合について説明したが、
予め成形されたプラスチック製計量スプーンを収納空間
24に入れてもよく、この場合には該プラスチック製計
量スプーンは図11の開口部60から収納空間24に挿
入することができ、また、計量スプーンを必要としない
場合には収納空間24に挿入しなくてもよい。また、第
一の例のカートン20においては、破断可能な破断線3
2が天板25の両方の短辺(周縁部)より内方の位置か
ら折り返し片30にかけて設けられた場合について説明
したが、破断線32が天板25の両方の短辺(周縁部)
から折り返し片30にかけて設けられ、破断線32の破
断により形成される蓋片33が天板25の全部分と折り
返し片30の中央部30cとから構成されるようにして
もよい。また、第一の例のカートン20においては、鋸
刃状表側接着部44が、これの水平の周縁部が長側板2
2Aと内側折り返し片42との境界に一致する場合につ
いて説明したが、鋸刃状表側接着部44が前記境界より
下方に設けられていてもよく、その場合、長側板22A
と内側折り返し片42との境界に位置する折り返し部に
半切れ状態の切り込み45aが形成されていることが好
ましい。このような切り込み45aを形成する場合は、
長側板22Aと内側折り返し片42との境界に位置する
折り返し部の全部分に亘って形成される。また、第一の
例のカートン20においては、厚紙20aをなす紙材が
一層の表層と一層の裏層とから構成されている場合につ
いて説明したが、一層の表層と二層以上の裏層から構成
されていてよく、あるいは二層以上の表層と一層の裏層
から構成されていてもよく、あるいは二層以上の表層
と、二層以上の裏層とから構成されていてもよい。
【0047】図12は、本発明の第二の例のカートンの
蓋片を開けて開封したときの状態を示す斜視図である。
また、図13は、第二の例のカートンを作製するための
厚紙の展開図の部分拡大図であり、(A)三角型裏側接
着部が設けられた外側折り返し片の裏層側から見た図で
あり、(B)は三角型表側接着部が設けられた長側板の
表層側から見た図である。この第二の例のカートン70
が、第一の例のカートンと異なるところは、図13に示
すような厚紙20dを用いて作製されたものであり、長
側板22Aの表面に設けられる表側接着部44と、外側
折り返し片30の裏面に設けられる裏側接着部48の形
状が三角型である点である。
【0048】この第二の例での三角型表側接着部44
は、図13(B)に示すように一つの先細り部44cか
らなるものであり、V字状のジグザグの周縁部が差込み
口39側となるように設けられており、一方、ジグザグ
の周縁部の両端を繋ぐ水平の周縁部が長側板22Aと内
側折り返し片42との境界に沿うように設けられてい
る。先細り部44cの頂部44dの頂角α1は、前述の
第一の例のものより大きくなっている。そして、三角型
表側接着部44の周縁に位置する表層22aに表側切り
込み45が形成され、かつ該三角型表側接着部44の周
縁より内側の位置の裏層22bに裏側切り込み46が前
記周縁に沿って形成されている。また、この第二の例で
の三角型裏側接着部48は、図13(B)に示す前述の
三角型表側接着部44と略同形状のものであり、V字状
のジグザグの周縁部が蓋片33の先端部33a側となる
ように設けられ、一方、ジグザグの周縁部の両端を繋ぐ
水平の周縁部が天板25と外側折り返し片30との境界
に沿うように設けられている。この第二の例のカートン
70にあっては、前述の構成としたことにより、コスト
高となることがなく、子供や老人などの力の弱い人でも
容易に開封でき、開封後の外観をより向上させることが
でき、さらに保存安定性が優れる。
【0049】図14は、本発明の第三の例のカートンの
蓋片を開けて開封したときの状態を示す斜視図である。
また、図15は、第三の例のカートンを作製するための
厚紙の展開図の部分拡大図であり、(A)鋸刃状裏側接
着部が設けられた外側折り返し片の裏層側から見た図で
あり、(B)は鋸刃状表側接着部が設けられた長側板の
表層側から見た図である。この第三の例のカートン80
が、第一の例のカートンと異なるところは、図15に示
すような厚紙20eを用いて作製されたものであり、長
側板22Aの表面に設けられる鋸刃状表側接着部44
と、外側折り返し片30の裏面に設けられる鋸刃状裏側
接着部48の形状が山字型である点である。
【0050】この第三の例での鋸刃状表側接着部44
は、図15(B)に示すように先細り部44cが三つ並
べられてなるものであり、山字状のジグザグの周縁部が
差込み口39側となるように設けられており、一方、ジ
グザグの周縁部の両端を繋ぐ水平の周縁部が長側板22
Aと内側折り返し片42との境界に沿うように設けられ
ている。各先細り部44cの頂部44dの頂角α1は、
前述の第一の例のものより小さくなっている。そして、
鋸刃状表側接着部44の周縁に位置する表層22aに表
側切り込み45が形成され、かつ該鋸刃状表側接着部4
4の周縁より内側の位置の裏層22bに裏側切り込み4
6が前記周縁に沿って形成されている。また、この第三
の例での外側折り返し片30は、図15(B)に示す前
述の鋸刃状表側接着部44と略同形状であり、山字状の
ジグザグの周縁部が蓋片33の先端部33a側となるよ
うに設けられ、一方、ジグザグの周縁部の両端を繋ぐ水
平の周縁部が天板25と外側折り返し片30との境界に
沿うように設けられている。この第三の例のカートン8
0にあっては、前述の構成としたことにより、コスト高
となることがなく、子供や老人などの力の弱い人でも容
易に開封でき、開封後の外観をより向上させることがで
き、さらに保存安定性が優れる。
【0051】図16は、本発明の第四の例のカートンの
蓋片を開けて開封したときの状態を示す斜視図である。
また、図16は、第四の例のカートンを作製するための
厚紙の展開図の部分拡大図であり、鋸刃状表側接着部が
設けられた長側板の表層側から見た図である。この第四
の例のカートン90が、第一の例のカートンと異なると
ころは、図17に示すような厚紙20fを用いて作製さ
れたものであり、鋸刃状表側接着部44の水平の周縁部
の内側の裏層22bには裏側切り込み46が形成されて
おらずジグザグの周縁部の内側の裏層22bに裏側切り
込み46がジグザグの周縁部に沿って形成されている点
である。この第四の例のカートン90にあっては、前述
の構成としたことにより、コスト高となることがなく、
子供や老人などの力の弱い人でも容易に開封でき、開封
後の外観をより向上させることができ、さらに保存安定
性が優れる。
【0052】図18は、本発明の第五の例のカートンの
蓋片を開けて開封したときの状態を示す斜視図である。
また、図19は、第五の例のカートンを作製するための
厚紙の展開図の部分拡大図であり、(A)は鋸刃状表側
接着部が設けられた長側板の表層側から見た図であり、
(B)は全切れのミシン目が形成された鋸刃状表側接着
部の周縁の部分断面図である。この第五の例のカートン
100が、第一の例のカートンと異なるところは、図1
9に示すような厚紙20gを用いて作製されたものであ
り、鋸刃状表側接着部44の周縁の内側の裏層22bに
は裏側切り込み46が形成されておらず、鋸刃状表側接
着部44の周縁に全切れによるミシン目45fが形成さ
れている点である。ここでのミシン目45fは、直線形
式のミシン目である。前記全切れによるミシン目45f
は、図19(B)に示すように全切目45gと、繋目4
5hとが交互に形成されてなるものである。前記全切目
45gは、長側板22Aの表面側から裏面側まで貫通し
ているものである。この全切目45gの長さは、できる
だけ長い方が好ましい。また、前記繋目45hには切り
込みは形成されていない。この繋目45hの長さは、で
きるだけ短い方が好ましい。
【0053】この第五の例のカートン100にあって
は、前述の構成としたことにより、初期開封時は鋸刃状
表側接着部44の周縁に形成された全切れによるミシン
目45fの繋目45hをカットするだけでよいので、鋸
刃状表側接着部44が長側板22Aから容易に分離され
て鋸刃状裏側接着部48上に接着した状態で載り、鋸刃
状裏側接着部48の周囲の外側折り返し片30や、鋸刃
状表側接着部44の周囲の長側板22Aが剥離したり破
れることがなく、さらに、外側折り返し片30にしわが
発生することも低減することができる。従って、この第
五のカートン100によれば、コスト高となることがな
く、子供や老人などの力の弱い人でも容易に開封でき、
開封後の外観をより向上させることができ、さらに保存
安定性が優れる。
【0054】つぎに、本発明のカートンの第六の例につ
いて図20を用いて説明する。図20は、第六の例のカ
ートンを作製するための厚紙を説明するための図であ
り、(A)表層側から見た厚紙の展開図の部分拡大図で
あり、(B)はこの厚紙の半切れのミシン目が形成され
た折り返し部の断面図である。この第六の例のカートン
が、第一の例のカートンと異なるところは、図20
(A)に示すような厚紙20hを用いて作製されたもの
であり、長側板22Aと内側折り返し片42との境界に
位置する折り返し部に沿って形成される切り込み45a
が図20(B)に示すような半切れによるミシン目45
aである点である。前記半切れによるミシン目45a
は、半切目45bと、繋目45cとが交互に形成されて
なるものである。前記半切目45bは、厚紙20hの表
面側から裏面側まで貫通しておらず、表層のみに切り込
みが入っているものである。この半切目45bの長さ
は、できるだけ長い方が好ましい。また、前記繋目45
cには切り込みは形成されていない。この繋目45cの
長さは、できるだけ短い方が好ましい。この第六の例の
カートンにあっては、特に、長側板22Aと内側折り返
し片42との境界に形成される切り込みが半切れによる
ミシン目45aとされたことにより、初期開封時に鋸刃
状表側接着部44を長側板22Aから分離し易く、内側
折り返し片42の表面が鋸刃状表側接着部44に伴って
剥がれることがない。
【0055】つぎに、本発明のカートンの第七の例につ
いて図21を用いて説明する。図21は、第七の例のカ
ートンを作製するための厚紙の全切れのミシン目が形成
された折り返し部の断面図である。この第七の例のカー
トンが、第六の例のカートンと異なるところは、図21
に示すような厚紙20iを用いて作製されたものであ
り、長側板22Aと内側折り返し片42との境界に位置
する折り返し部に沿って形成される切り込み45aが全
切れによるミシン目45aである点である。前記全切れ
によるミシン目45aは、図21に示すように全切目4
5dと、繋目45cとが交互に形成されてなるものであ
る。前記全切目45dは、厚紙20iの表面側から裏面
側まで貫通しているものである。この全切目45dの長
さは、できるだけ長い方が好ましい。また、前記繋目4
5cには切り込みは形成されていない。この繋目45c
の長さは、できるだけ短い方が好ましい。この第七の例
のカートンにあっては、特に、長側板22Aと内側折り
返し片42との境界に位置する折り返し部に沿って形成
される切り込みが全切れによるミシン目45aとされた
ことにより、第六の例のカートンと略同様の作用効果が
ある。
【0056】つぎに、本発明のカートンの第八の例につ
いて図22を用いて説明する。図22は、第八の例のカ
ートンを作製するための厚紙の展開図の鋸刃状表側接着
部が設けられた長側板の表層側から見た部分拡大図であ
る。この第八の例のカートン100が、第五の例のカー
トンと異なるところは、図22に示すような厚紙20j
を用いて作製されたものであり、鋸刃状表側接着部44
の周縁に形成される全切れによるミシン目45fが鉤形
に曲ったジッパー形式のミシン目である点である。この
第八の例のカートンにあっては、特に、鋸刃状表側接着
部44の周縁に形成される全切れによるミシン目45f
が鉤形に曲ったジッパー形式のミシン目とされたことに
より、ミシン目45fの繋目45hをカットして開封す
るとき、第五の例のカートンよりも小さいで力で開封す
ることができる。
【0057】次に、本発明の九の例のカートンについて
説明する。図23は、本発明の第九の例のカートンの蓋
片を開けて開封したときの状態を示す斜視図である。ま
た、図24は、第九の例のカートンを作製するための厚
紙の展開図の鋸刃状表側接着部が設けられた長側板の表
層側から見た部分拡大図である。この第九の例のカート
ン110が、第八の例のカートンと異なるところは、図
24に示すような厚紙20kを用いて作製されたもので
あり、差込み口39が形成されていないことと、鋸刃状
表側接着部44の形状が異る点である。この第九の例で
の鋸刃状表側接着部44の形状は、図24に示すような
形状であり、各先細り部44cの頂部44dが図19の
厚紙20jの差込み口39の位置まで延びているもので
ある。この第九の例のカートン110の摘み片41は、
開封後、内側折り返し片42と長側板22Aとの間にで
きる隙間に差込むことができる。この第九の例のカート
ン110にあっては、第八の例のカートンと略同様の作
用効果がある。
【0058】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明
するが、もちろん本発明の主旨および適用範囲は、以下
の実施例により制限されるものではない。 (実施例1)本発明のカートンを家庭用の粉末洗剤用小
型容器に適用すべく、容器サイズが、高さ165mm、
幅160mm、奥行き90mmで、内容量が1,200
g(約1,400cc) である図1と同様の直方体状
のカートンを試作した。このカートンを作製するための
厚紙としては、図2と同様の厚紙20aを用い、この厚
紙20aをなす材料としては、ネオサンド605g/m
2(商品名;本州製紙株式会社製)を使用した。また、
外側折り返し片30の先端部(外側折り返し片30と摘
み片41との境界の位置)の高さは60mmであり、天
板の切り込み34a,34a間の幅を140mm、ま
た、天板25に厚み方向の位置がわずかにずれるように
設けられた切り込み34aと34bとの幅は、5mmで
あった。また、鋸刃状表側接着部44の形状は、W型で
あり、周縁の表層22aには表側切り込み45が形成さ
れ、かつ前記周縁より内側の裏層22bには前記周縁に
沿って裏側切り込み46が形成されているものであり、
各頂部44dの頂角α1は90゜であった。以上の仕様
によって本発明によるカートンを試作し、老人、子供を
含む10人のパネラーによって開封および再封テストを
行った結果、初期開封時の抵抗を感じないでスムーズに
開封でき、鋸刃状表側接着部44が長側板22Aから容
易に分離されて鋸刃状裏側接着部48上に接着した状態
で載り、このときの表側切り込み45と裏側切り込み4
6間にある表層22aと裏層22bとを剥離するときの
剥離強度はいずれも約2.5kgf程度であり、また、
鋸刃状裏側接着部48の周囲の外側折り返し片30や、
鋸刃状表側接着部44の周囲の長側板22Aが剥離した
り破れることもなく、また、容易に再封できることが確
認された。また、開封時に粉末洗剤の飛散はなく、ま
た、再封したものを倒しても天板と側板との隙間から、
粉末のこぼれは少なかった。上記テストの結果、本発明
の実施例1のカートンは、子供や老人などの力の弱い人
でも容易に開封でき、開封後の外観をより向上させるこ
とができることが分った。
【0059】(実施例2)図19と同様の厚紙20gを
用いた以外は前記実施例1と同様にしてカートンを試作
した。ここでの鋸刃状表側接着部44は、周縁に全切れ
によるミシン目45fが形成されているものであり、鋸
刃状表側接着部44の周縁の内側の裏層22bには裏側
切り込み46が形成されていない。以上の仕様によって
本発明によるカートンを試作し、前記実施例1と同様に
し開封および再封テストを行った結果、初期開封時の抵
抗を感じないでスムーズに開封でき、鋸刃状表側接着部
44が長側板22Aから容易に分離されて鋸刃状裏側接
着部48上に接着した状態で載り、このとき鋸刃状表側
接着部44の周縁に形成されたミシン目45fの繋目4
5hをカットするときの強度は、いずれも約.2.0k
gf程度であり、更に、ミシン目45fを鉤型に曲った
ジッパータイプのミシン目にしたものにおいては1.5
kgf程度まで開封し易くでき、鋸刃状裏側接着部48
の周囲の外側折り返し片30や、鋸刃状表側接着部44
の周囲の長側板22Aが剥離したり破れることもなく、
また、容易に再封できることが確認された。また、開封
時に粉末洗剤の飛散はなく、また、再封したものを倒し
ても天板と側板との隙間から、粉末のこぼれは少なかっ
た。上記テストの結果、本発明の実施例2のカートン
は、子供や老人などの力の弱い人でも容易に開封でき、
開封後の外観をより向上させることができることが分っ
た。
【0060】なお、本発明のカートンの望ましい実施の
形態としては、次に記載したような構成要件を設定した
ときに、以下のような効果を特に得ることができる。 1.本発明のカートンにおいては、前記天板または外側
折り返し片の裏面の裏層に切り込みが前記天板と外側折
り返し片との境界に位置する折り返し部に沿って形成さ
れることが好ましい。このような構成のカートンにあっ
ては、外側折り返し片の裏面が剥がれても天板の裏面が
外側折り返し片に伴って剥がれることがない。 2.本発明のカートンにおいては、前記外側折り返し片
が貼着される側板と内側折り返しとの境界に位置する折
り返し部に切り込みが形成され、該切り込みを半切れま
たは全切れによるミシン目にするか、あるいは半切れの
切り込みとすることが好ましい。このような構成のカー
トンにあっては、初期開封時に表側接着部を長側板から
分離し易く、内側折り返し片の表面が表側接着部に伴っ
て剥がれることがない。 3.本発明のカートンにおいては、前記外側折り返し片
の裏面に表側接着部に貼着する裏側接着部が設けられ、
該裏側接着部の両側に第2の接着部が該裏側接着部と近
接してあるいは接するように設けられ、前記両側の第2
の接着部が側板に貼着されていることが好ましい。この
ような構成のカートンにあっては、開封前は外側折り返
し片と側板との間の隙間の密封性が良好で、該隙間から
収納空間内に湿気が侵入したり、あるいは収納空間に収
容された粉末洗剤が前記隙間から外部に溢れることを防
止することができるので保存安定性が優れており、ま
た、裏側接着部と側板の表面との貼着だけにより外側折
り返し片と側板とが接着されている場合と比べて側板と
外側折り返し片との接着力がより強くなる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載のカートンにあっては、前述の構成としたことによ
り、開封時に鋸刃状表側接着部の先細り部の頂部に引き
剥し力を集中させることができるので、紙材の層間剥離
が殆ど抵抗なくスムーズに始まり、また、表側切り込み
と裏側切り込み間にある表層と裏層を剥離させるだけで
よいので、層間剥離させる部分の面積が小さくて済み、
剥離強度を従来と比べて小さくすることができ、これに
よって鋸刃状表側接着部が側板から容易に分離されて外
側折り返し片の裏面上に接着した状態で載り、外側折り
返し片の裏面や、鋸刃状表側接着部の周囲の側板が剥離
したり破れることがなく、さらに、外側折り返し片にし
わが発生することも低減することができ、従って子供や
老人などの力の弱い人でも容易に開封でき、開封後の外
観をより向上させることができる。また、初期開封時
に、前述のように鋸刃状表側接着部が容易に剥離して外
側折り返し片上に接着した状態で載るようになっている
ので、切り取り片等のゴミの発生はない。また、安価な
紙を用いて作製することができるので、容器内に板紙ま
たはダンボール製枠体を嵌め入れた従来のシールカート
ンタイプの包装容器のようにコスト高となることがな
い。また、紙材からなるものであるので、使用後の廃棄
処理性あるいはリサイクル性が良好である。さらに、収
納空間への粉末洗剤の充填は、従来から用いられている
成形充填シール機を用いることができるので、新規に設
備投資をする必要がない。
【0062】請求項2記載のカートンにあっては、前述
の構成としたことにより、初期開封時は鋸刃状表側接着
部の周縁に形成された全切れによるミシン目の繋目をカ
ットするだけでよいので、鋸刃状表側接着部が側板から
容易に分離されて外側折り返し片の裏面上に接着した状
態で載り、外側折り返し片の裏面や、鋸刃状表側接着部
の周囲の側板が剥離したり破れることがなく、さらに、
外側折り返し片にしわが発生することも低減することが
できる。従って、この請求項2のカートンによれば、コ
スト高となることがなく、子供や老人などの力の弱い人
でも容易に開封でき、開封後の外観をより向上させるこ
とができ、さらに保存安定性が優れる。
【0063】請求項3記載のカートンにあっては、前述
の構成としたことにより、請求項1又は2記載のカート
ンと略同様の作用効果がある。請求項4記載のカートン
にあっては、特に、外側折り返し片に前記表側接着部の
先細り部の頂部の上方を通り幅方向に延在する折り罫が
形成されたことにより、カートンを開封するときに、外
側折り返し片の中央部が前記折り罫の位置で折れ曲が
り、表側接着部の頂部に確実に引き剥し力を加えること
ができ、また、外側折り返し片の中央部の他の位置にし
わができるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカートンの第一の例を示す斜視図で
ある。
【図2】 図1のカートンを作製するための厚紙の展開
図である。
【図3】 図1のカートンの天板に設けられる半切れ状
態の破断線を説明するための断面図である。
【図4】 図2の厚紙の展開図の部分拡大図であり、
(A)は鋸刃状裏側接着部が設けられた外側折り返し片
の裏層側から見た図であり、(B)は鋸刃状表側接着部
が設けられた側板の表層側から見た図である。
【図5】 鋸刃状表側接着部が設けられた側板の縦断面
図である。
【図6】 図2の厚紙の外側折り返し片を側板に貼着し
たときの摘み片の状態を説明するための部分断面図であ
る。
【図7】 図2の厚紙の内側折り返し片の裏面の周辺部
を、長側板の内面に貼着して差込み口を取り囲む周囲部
を形成したときの状態を示す平面図である。
【図8】 図2の厚紙の折り畳み物を説明するための平
面図である。
【図9】 図8の折り畳み物を作製した後、作製される
折り畳み物を説明するための平面図である。
【図10】 一方の短側板を形成後、収納空間に商品
(粉末洗剤)を充填する工程を説明するための斜視図で
ある。
【図11】 図1のカートンの蓋片を開けて開封したと
きの状態を示す斜視図である。
【図12】 本発明のカートンの第二の例で、これの蓋
片を開けて開封したときの状態を示す斜視図である。
【図13】 図12のカートンを作製するための厚紙を
説明するための図であり、(A)三角型裏側接着部が設
けられた外側折り返し片の裏層側から見た部分拡大図で
あり、(B)は三角型表側接着部が設けられた長側板の
表層側から見た部分拡大図である。
【図14】 本発明のカートンの第三の例で、これの蓋
片を開けて開封したときの状態を示す斜視図である。
【図15】 図14のカートンを作製するための厚紙を
説明するための図であり、(A)鋸刃状裏側接着部が設
けられた外側折り返し片の裏層側から見た部分拡大図で
あり、(B)は鋸刃状表側接着部が設けられた長側板の
表層側から見た部分拡大図である。
【図16】 本発明のカートンの第四の例で、これの蓋
片を開けて開封したときの状態を示す斜視図である。
【図17】 図16のカートンを作製するための厚紙の
展開図を鋸刃状表側接着部が設けられた長側板の表層側
から見た部分拡大図である。
【図18】 本発明のカートンの第五の例で、これの蓋
片を開けて開封したときの状態を示す斜視図である。
【図19】 本発明のカートンの第六の例を作製するた
めの厚紙を説明するための図であり、(A)は鋸刃状表
側接着部が設けられた長側板の表層側から見た部分拡大
図であり、(B)はこの鋸刃状表側接着部の全切れのミ
シン目が形成された周縁の断面図である。
【図20】 本発明のカートンの第六の例を作製するた
めの厚紙を説明するための図であり、(A)は表層側か
ら見た厚紙の部分拡大図であり(B)はこの厚紙の半切
れのミシン目が形成された折り返し部の断面図である。
【図21】 本発明のカートンの第七の例を作製するた
めの厚紙の全切れのミシン目が形成された折り返し部の
断面図である。
【図22】 本発明のカートンの第八の例を作製するた
めの厚紙の展開図を鋸刃状表側接着部が設けられた長側
板の表層側から見た部分拡大図である。
【図23】 本発明のカートンの第九の例で、これの蓋
片を開けて開封したときの状態を示す斜視図である。
【図24】 本発明のカートンの第九の例を作製するた
めの厚紙の展開図を鋸刃状表側接着部が設けられた長側
板の表層側から見た部分拡大図である。
【図25】 従来のシールカートンタイプの包装容器の
例で、開封したときの状態を示す斜視図である。
【図26】 図25に示した包装容器の外側の紙製容器
を作製するための紙製シートの容器の内側となる面から
見たときの展開図である。
【図27】 図25に示した包装容器の作製工程を説明
するための斜視図である。
【図28】 図25に示した包装容器の開封前の状態を
示す斜視図である。
【図29】 従来の包装容器のその他の例で、開封した
ときの状態を示す斜視図である。
【図30】 従来のカートンの例を示す斜視図である。
【図31】 図30に示した従来のカートンを作製する
ための厚紙の展開図である。
【符号の説明】
20,70,80,90,100,110・・・カート
ン、20a,20d,20e,20f,20g,20
h,20i,20j,20k・・・厚紙、21・・・底板、2
2A,22B・・・長手方向の側板(長側板)、23A,
23B・・・短手方向の側板(短側板)、22a・・・表層、
22b・・・裏層、24・・・収納空間、25・・・天板、25
a・・・表層、25b・・・裏層、25c・・・中央部、26
A,27A,28A,29A・・・側板フラップ、26
B,27B,28B,29B・・・側板フラップ、X・・・商
品、30・・・外側折り返し片、30c・・・中央部、32・・
・破断線、32a・・・半切れ、32b・・・ミシン目、34
a,34b・・・切り込み、33・・・蓋片、33a・・・先端
部、H・・・高さ、S・・・紙目、W1・・・幅、θ・・・内角、3
5・・・組立式計量スプーン、39・・・差込み口、39a・・
・凸部、41・・・摘み片、41a・・・折り罫、41b・・・凸
部、41c・・・端部、42・・・内側折り返し片、42a・・
・周辺部、42b・・・中央部、43・・・間隙、44・・・表側
接着部、44c・・・先細り部、44d・・・頂部、α1・・・頂
角、45・・・表側切り込み、45a・・・切り込み、45b
・・・半切目、45c・・・繋目、45d・・・全切目、45f・
・・全切れによるミシン目、45g・・・全切目、45h・・・
繋目、46・・・裏側切り込み、W2・・・幅、46a・・・孔、
47a,47b・・・第2の接着部、48・・・裏側接着部、
49・・・下側点状接着部、50・・・上側点状接着部、51
a・・・折り罫、60・・・開口部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表層と裏層を積層した多層構造の紙材か
    らなり、底板と複数の側板とに囲まれた収納空間が側板
    の一つに連設された天板によって閉塞される紙製カート
    ンであって、 前記側板の表面に貼着される外側折り返し片が折曲げ可
    能に前記天板に連設され、 さらに前記外側折り返し片が貼着される側板の表面に該
    外側折り返し片の裏面に貼着される先細り部を有する鋸
    刃状表側接着部が設けられ、該鋸刃状表側接着部の周縁
    に位置する表層に表側切り込みが形成され、かつ該鋸刃
    状表側接着部の周縁からずれた位置の裏層に裏側切り込
    みが前記周縁に沿って形成されてなり、 さらに前記鋸刃状表側接着部を内側から覆うための内側
    折り返し片が折曲げ可能に前記鋸刃状表側接着部が設け
    られた側板に連接され、前記内側折り返し片の裏面の周
    辺部を前記側板の内面に貼着して前記鋸刃状表側接着部
    を取り囲む周囲部が形成されてなることを特徴とするカ
    ートン。
  2. 【請求項2】 表層と裏層を積層した多層構造の紙材か
    らなり、底板と複数の側板とに囲まれた収納空間が側板
    の一つに連設された天板によって閉塞される紙製カート
    ンであって、 前記側板の表面に貼着される外側折り返し片が折曲げ可
    能に前記天板に連設され、 さらに前記外側折り返し片が貼着される側板の表面に該
    外側折り返し片の裏面に貼着される先細り部を有する鋸
    刃状表側接着部が設けられ、該鋸刃状表側接着部の周縁
    に全切れによるミシン目が形成され、 さらに前記鋸刃状表側接着部を内側から覆うための内側
    折り返し片が折曲げ可能に前記鋸刃状表側接着部が設け
    られた側板に連接され、前記内側折り返し片の裏面の周
    辺部を前記側板の内面に貼着して前記鋸刃状表側接着部
    を取り囲む周囲部が形成されてなることを特徴とするカ
    ートン。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のカートンにおい
    て、鋸刃状表側接着部に代えて、三角型表側接着部が設
    けられてなることを特徴とするカートン。
  4. 【請求項4】 前記外側折り返し片に前記表側接着部の
    先細り部の頂部の上方を通り幅方向に延在する折り罫が
    形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載のカートン。
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