JPH09290823A - カートン - Google Patents

カートン

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JPH09290823A
JPH09290823A JP10585396A JP10585396A JPH09290823A JP H09290823 A JPH09290823 A JP H09290823A JP 10585396 A JP10585396 A JP 10585396A JP 10585396 A JP10585396 A JP 10585396A JP H09290823 A JPH09290823 A JP H09290823A
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JP
Japan
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piece
carton
side plate
folded piece
outer folded
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10585396A
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English (en)
Inventor
Fumiaki Maeda
文秋 前田
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コスト高となることがなく、保存安定性が良
好であり、開封が容易であるという性能を備えたカート
ンの提供。 【解決手段】 収納空間が複数の側板とに囲まれた天板
によって閉塞される紙製カートンであって、側板22A
の表面に貼着される外側折り返し片30が折曲げ可能に
前記天板に連設され、外側折り返し片30を摘むための
摘み片41が外側折り返し片30に連設され、外側折り
返し片30の裏面と摘み片41の裏面の少なくとも一方
に摘み片41と側板22Aとの間に摘み用の間隙43を
形成させる凸部41bが形成されてなることを特徴とす
るカートン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末洗剤などの粉
体を収納するカートンに係わり、さらに詳しくは、コス
ト高となることがなく、保存安定性が良好であり、開封
が容易であるという性能を備えたカートンに関する。
【0002】
【従来の技術】図19は、粉末洗剤が収納される従来の
包装容器の例で、開封したときの状態を示した斜視図で
ある。この例の包装容器は、紙製容器1a内に板紙また
はダンボール製枠体1bを嵌め入れ貼着したシールカー
トンタイプの包装容器である。前記紙製容器1aは、図
20に示すような側板2a,2b,2c,2dの上部に
それぞれ折曲げ可能に連設された天フラップ3a,3
b,3c,3dと、前記側板2a,2b,2c,2dの
下部にそれぞれ折曲げ可能に連設された底フラップ4
a,4b,4c,4dと、端部の側板2aに連接された
余長片5dとからなる紙製シート6を折曲げて作製され
たものである。また、この紙製シート6の容器の内側と
なる面には側板を破断して開封するためのカットテープ
7が余長片5d及び側板2a〜2dを横断するように貼
着されている。また、側板2dにはカットテープ7の端
部を摘むための切り込み7aが形成されている。
【0003】このような紙製シート6と枠体1bを用い
て包装容器を作製するには、紙製シート6を角筒状に折
曲げ、側板2dの余長片5dを側板2aに貼着すること
により収納空間8の側方を閉塞し、底フラップ4a〜4
dを折曲げて固着することにより収納空間8の底部を閉
塞する。ついで、側板2a〜2dを補強するため、図2
1に示すように側板2d〜2aの内面に枠体1bを貼着
後、収納空間8内に粉末洗剤を充填し、この後、天フラ
ップ3a,3b,3c,3dを折曲げて固着することに
より収納空間8の天部を閉塞すると、図22に示すよう
な包装容器が得られる。このような包装容器を開封する
には、カットテープ7の端部を摘み挙げ、側板2d〜2
aを破断し、紙製容器1aを本体1cと蓋部1dに分
け、該蓋部1dを開けることにより、開封することがで
きる。
【0004】また、図23は、従来の包装容器のその他
の例で、開封したときの状態を示した斜視図である。こ
の例の包装容器は、底板9と短側板10a,10bと長
側板11a,11bに囲まれた収納空間14が長側板1
1bに連設された蓋体15によって覆われてなる横長の
直方体状ものであり、前記収納空間14には粉末洗剤が
収納されている。粉末洗剤の使用後は、長側板11aの
上部に設けられた差込み口16に蓋体15の先端部15
aを差込むことにより、収納空間14を覆し、粉体洗剤
を保管できるようになっている。開封前の包装容器は、
裏面が糊付けされた先端部15aが長側板11aに貼着
されており、開封する時は先端部15aを側板11aか
ら剥し、蓋体15を開けることにより、開封することが
できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図22に
示したシールカートンタイプの包装容器にあっては、板
紙またはダンボール製枠体1bを用いる分コストが高く
なるうえ、該枠体1bを紙製容器1a内に嵌め入れ、貼
着する加工費が高いため、得られる包装容器がコスト高
となってしまうという問題があった。また、開封後の包
装容器は、本体1cと蓋部1dとの間すなわちカットテ
ープ7があった部分に隙間があき、該隙間から収納空間
8内に湿気が入り易く、粉末洗剤が塊状となる場合があ
り、保存安定性において不満があった。また、図23に
示した横長型の包装容器においては、開封前であって
も、蓋体15と短側板10a,10bの周縁との間に隙
間が空いているため、該隙間から収納空間14内に湿気
が入り保存安定性が悪く、あるいは前記隙間から粉末洗
剤が溢れてしまうという不都合があった。
【0006】そこで、本願発明者は前述のような問題を
解決するために図24に示すようなカートンを提案して
いる(特願平8−91555号)。このカートンは、底
板21と長手方向の側板(長側板)22A,22B,短
手方向の側板(短側板)23A,23Bとに囲まれた収
納空間24が長側板22Aに連設された天板25によっ
て閉塞される紙製カートンであって、長側板22Aの表
面に貼着される外側折り返し片30が折曲げ可能に天板
25に連設され、外側折り返し片30を摘むための摘み
片41が外側折り返し片30の先端部に連設され、摘み
片41を差込むための差込み口39が長側板22Aに設
けられ、該差込み口39を内側から覆うための内側折り
返し片42が折曲げ可能に長側板22Aに連設され、内
側折り返し片42の裏面の周辺部を長側板22Aの内面
に貼着して差込み口39を取り囲む周囲部が形成されて
なるものである。また、このカートンは天板の周縁部の
内方から外側折り返し片にかけて破断線32が設けら
れ、破断線32の破断により収納空間24を開閉する蓋
片33を形成できるようになっている。このような構成
のカートンは、摘み片41を摘み上げ、外側折り返し片
30の中央部30aを長側板22Aから剥すとともに破
断線32に沿って外側折り返し片30をカットして蓋片
33を形成することにより開封できるようになってい
る。
【0007】ところがこのカートンにおいては、コスト
ならびに保存安定性については課題を解決できるもの
の、摘み片41を摘み上げてカートンを開封するとき、
摘み片41が摘み難く、開封し易さの点で不満があっ
た。本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、コス
ト高となることがなく、保存安定性が良好であり、開封
が容易であるという性能を備えたカートンを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
少なくとも表層と裏層を積層した多層構造の紙材からな
り、底板と複数の側板とに囲まれた収納空間が側板の一
つに連設された天板によって閉塞される紙製カートンで
あって、前記側板の表面に貼着される外側折り返し片が
折曲げ可能に前記天板に連設され、前記外側折り返し片
を摘むための摘み片が前記外側折り返し片に連設され、
前記外側折り返し片の裏面と摘み片の裏面の少なくとも
一方に、摘み片と側板との間に摘み用の間隙を形成させ
る凸部が形成されてなることを特徴とするカートンを前
記課題の解決手段とした。
【0009】また、請求項2記載の発明は、少なくとも
表層と裏層を積層した多層構造の紙材からなり、底板と
複数の側板とに囲まれた収納空間が側板の一つに連設さ
れた天板によって閉塞される紙製カートンであって、前
記側板の表面に貼着される外側折り返し片が折曲げ可能
に前記天板に連設され、前記外側折り返し片を摘むため
の摘み片が前記外側折り返し片に連設され、前記側板の
表面に、前記外側折り返し片と前記摘み片の少なくとも
一方に当接して摘み片と側板との間に摘み用の間隙を形
成させる凸部が形成されてなることを特徴とするカート
ンを前記課題の解決手段とした。
【0010】また、請求項3記載の発明は、少なくとも
表層と裏層を積層した多層構造の紙材からなり、底板と
複数の側板とに囲まれた収納空間が側板の一つに連設さ
れた天板によって閉塞される紙製カートンであって、前
記側板の表面に貼着される外側折り返し片が折曲げ可能
に前記天板に連設され、前記外側折り返し片を摘むため
の摘み片が前記外側折り返し片に連設され、前記外側折
り返し片が貼着される側板の表面において、前記摘み片
が当接する位置の周辺部に摘み片と側板との間に摘み用
の間隙を形成させる凸部が形成されてなることを特徴と
するカートンを前記課題の解決手段とした。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項1、
2又は3記載のカートンにおいて、前記天板の周縁部の
内方あるいは周縁部から外側折り返し片にかけて破断可
能な破断線が設けられ、該破断線の破断により前記収納
空間を開閉する蓋片の形成が可能な構成にしたことを特
徴とするカートンを前記課題の解決手段とした。また、
請求項5記載の発明は、請求項1、2又は3記載のカー
トンにおいて、前記外側折り返し片が貼着される側板の
表面に該外側折り返し片の裏面に貼着される表側接着部
が設けられるか、又は前記外側折り返し片の裏面に側板
の表面に貼着される裏側接着部が設けられるか、又はこ
れら側板の表面の表側接着部と前記外側折り返し片の裏
面の裏側接着部の両方が設けられ、さらに前記表側接着
部の周縁に位置する表層と前記裏側接着部の周縁に位置
する裏層のうち少なくとも一方に切り込みが形成されて
なることを特徴とするカートンを前記課題の解決手段と
した。
【0012】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載のカートンにおいて、前記表側接着部の周縁に位置す
る表層に切り込みが形成されているとき、前記天板また
は外側折り返し片の裏面の裏層に切り込みが前記天板と
外側折り返し片との境界に位置する折り返し部に沿って
形成されていることを特徴とするカートンを前記課題の
解決手段とした。また、請求項7記載の発明は、請求項
5記載のカートンにおいて、前記裏側接着部の周縁に位
置する裏層に切り込みが形成されているとき、前記外側
折り返し片が貼着される側板またはこれに連設された他
の折り返し片の表面に形成する切り込みを前記側板と他
の折り返し片との境界に位置する折り返し部に沿って半
切れにするか、あるいは半切れまたは全切れによるミシ
ン目としたことを特徴とするカートンを前記課題の解決
手段とした。また、請求項8記載の発明は、請求項5、
6又は7記載のカートンにおいて、前記外側折り返し片
の裏面の裏側接着部の両側に第2の接着部が該裏側接着
部と近接してあるいは接するように設けられ、前記両側
の第2の接着部が側板に貼着されていることを特徴とす
るカートンを前記課題の解決手段とした。
【0013】また、請求項9記載の発明は、請求項1、
2又は3記載のカートンにおいて、前記摘み片を差込む
ための差込み口が外側折り返し片を貼着する側板に設け
られ、該差込み口を内側から覆うための内側折り返し片
が折曲げ可能に前記差込み口を形成した側板に連設さ
れ、前記内側折り返し片の裏面の周辺部を前記側板の内
面に貼着して前記差込み口を取り囲む周囲部が形成され
ていることを特徴とするカートンを前記課題の解決手段
とした。また、請求項10記載の発明は、請求項9記載
のカートンにおいて、前記内側折り返し片の裏面の周辺
部より内方で、差込み口を覆う中央部は凹部が形成され
ていることを特徴とするカートンを前記課題の解決手段
とした。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は本発明のカートンの第一の例を示す斜視図であ
る。また、図2は、図1に示したカートンを作製するた
めの厚紙の裏層側から見た展開図である。これらの図に
おいて符号20は、カートンである。第一の例のカート
ンは、底板21と、長手方向の側板(以下、長側板と記
す。)22A,22Bと、短手方向の側板(以下、短側
板と記す。)23A,23Bとに囲まれた収納空間24
が、一つの長側板22Bに連設された天板25によって
閉塞される紙製の直方体状のものである。ここでの収納
空間24には、商品Xとして粉末洗剤などの粉体が充填
されている。
【0015】前記底板21と、長側板22A,22B
と、短側板23A,23Bと、天板25は、図2に示す
ように一枚の厚紙20aによって形成されている。該厚
紙20aは、少なくとも表層と裏層の二層以上を積層し
た多層構造のものであり、該裏層は通常古紙から構成さ
れており、厚紙20aの表層側表面の大部分がカートン
の表面となり、裏層側表面がカートンの裏面となり、図
2中の矢印は紙目である。前記短側板23Aは、底板2
1の一方の短辺、天板25の一方の短辺、長側板22B
の一方の短辺、長側板22Bに一方の短辺に連設された
側板フラップ26A,27A,28A,29Aを重ね合
わせて貼着して設けられた二重壁構造のものである。短
側板23Bは、底板21の他方の短辺、天板25の一方
の短辺、長側板22Bの他方の短辺、長側板22Bに他
方の短辺に連設された側板フラップ26B,27B,2
8B,29Bを重ね合わせて貼着して設けられた二重壁
構造のものである。
【0016】天板25には、外側の長側板22Aの表面
に貼着される外側折り返し片30が折曲げ可能に連設さ
れている。前記天板25の両方の短辺(縁部)より内方
の位置から折り返し片30にかけて破断可能な破断線3
2が設けられ、該破断線32の破断により前記収納空間
24を開閉する蓋片33が形成できるようになってい
る。このようにして形成された蓋片33は、天板25の
中央部25aと外側折り返し片30の中央部分30aと
からなるものである。
【0017】前記破断線32のうち天板25に設けられ
る半切れ32aは、図3に示すように天板25の表層側
と裏層側からそれぞれ切り込み34a,34bを、半切
れ状態で厚み方向の位置がわずかにずれるように入れる
ことが好ましい。半切れ状態であると、切り込み34
a,34bが天板25の表面側から裏面側にまで貫通し
ていないので、収納空間24への湿気の侵入を少なくで
き、特に、商品Xとして粉末洗剤が収納される場合、粉
末洗剤が湿気により塊状となってしまうのを低減するこ
とができるからである。また、前記破断線32のうち外
側折り返し片30に設けられるミシン目32bは、表面
側から裏面側にまで貫通する通常のミシン目である方が
蓋片33を形成し易く、開封が容易となるからである。
【0018】前記天板25の両方の短辺から天板の表層
側に形成される切り込み34aまでの幅W1としては、
大きい方が、外側折り返し片30のミシン目32bと、
天板25の長辺との間に作られる内角θが大きくなるた
め、開封が容易となるからである。例えば、カートンの
大きさが横150×縦90×高さ134mmである場
合、前記幅W1は、10mm程度が好ましく、また、前
記内角θは45゜程度が好ましい。
【0019】外側折り返し片30の中央部30aの先端
部には摘み片41が連設されている。この摘み片41の
形状は、摘むことができ、後述する凸部41bを形成で
きる形状であればよく、例えば、半円形、矩形、逆台
形、逆三角形などを挙げることができ、この第一の例で
は半円形となっている。また、この摘み片41と外側折
り返し片30との境界には、より開封し易くするために
折り罫41aが形成されていることが好ましい。
【0020】前記長側板22Aには、摘み片41を差込
むための差込み口39が形成されている。この長側板2
2Aには、差込み口39を内側から覆うための内側折り
返し片(他の折り返し片)42が折曲げ可能に連接され
ている。そして、前記内側折り返し片42の裏面の周辺
部42aを長側板22Aの内面に接着剤等により貼着し
て差込み口39を取り囲む周囲部が形成されている。ま
た、内側折り返し片42の裏面の周辺部42aより内方
で、差込み口39を覆う中央部42bには、エンボス加
工等により凹部が形成されており、長側板22Aと、内
側折り返し片42とを貼着したときに、長側板22Aと
内側折り返し片42との間で、かつ差込み口39の周囲
に隙間ができ、蓋片33の先端部33aならびに摘み片
41を差込み口39に差込み易くなっている。
【0021】長側板22Aの表面で、前記差込み口39
と前記内側折り返し片42との間には、表側接着部44
が設けられている。表側接着部44の形状は、前記内側
折り返し片42側から差込み口39側にかけて先窄まり
状のものであり、例えば、弓形、逆台形、逆二等辺三角
形などを挙げることができ、この第一の例では弓形とな
っている。ここでの表側接着部44は、これの弦が長側
板22Aと内側折り返し片42との境界に沿うように設
けられており、一方、円弧が差込み口39側となるよう
に設けられている。また、外側折り返し片30の裏面で
ミシン目32bより内方に裏側接着部48が設けられて
いる。この裏側接着部48の形状は、前述の表側接着部
44と略同形状であり、前記天板25側から外側折り返
し片30の下部側にかけて先窄まり状のものであり、例
えば、弓形、逆台形、逆二等辺三角形などを挙げること
ができ、この第一の例では弓形となっている。裏側接着
部48は、これの弦が天板25と外側折り返し片30と
の境界に沿うように設けられており、一方、円弧が蓋片
33の先端部33a側となるように設けられている。
【0022】そして、前記表側接着部44の周縁に位置
する表層に切り込み45が形成されるか、又は前記裏側
接着部48の周縁に位置する裏層に切り込み46が形成
されるか、又表側接着部44の周縁に位置する表層に切
り込み45が形成され、かつ前記裏側接着部48の周縁
に位置する裏層に切り込み46が形成されている。ここ
で表側接着部44の周縁に位置する表層に切り込み45
が形成されているとき、前記天板25又は外側折り返し
片30の裏面の裏層に切り込み46aが前記天板25と
外側折り返し片30との境界に位置する折り返し部に沿
って形成されていることが好ましい。あるいは前記裏側
接着部48の周縁に位置する裏層に切り込み46が形成
されているとき、前記外側折り返し片30が貼着される
長側板22A又はこれに連設された内側折り返し片(他
の折り返し片)42の表面の表層に半切れ状態の切り込
み45aが長側板22Aと内側折り返し片42との境界
に位置する折り返し部に沿って形成されていることが好
ましい。前記切り込み45aは、半切れ状態であるの
で、厚紙20aの表面側から裏面側まで貫通しておら
ず、表層のみに切り込みが入っているものであり、長側
板22Aと内側折り返し片42との境界に位置する折り
返し部の全部分に亘って形成されている。
【0023】裏側接着部48と表側接着部44の形状が
それぞれ前述のような先窄まり状であると、後述するよ
うに摘み片41を引き上げ、破断線32に沿って外側折
り返し片30ならびに天板25をカットすることにより
蓋片33を形成してカートンを開封するときに、裏側接
着部48または表側接着部44の先窄まりの先端部に引
き上げ力が集中するので、表側接着部44の表層44a
がこれの輪郭に沿って容易に剥離して外側折り返し片3
0の裏側接着部48上に接着するので、裏側接着部48
の一部分が破れて表側接着部44の表層44aの一部分
とともに長側板22Aの表面に残るのを防止することが
でき、あるいは裏側接着部48の裏層がこれの輪郭に沿
って容易に剥離して長側板22Aの表側接着部44上に
接着するので、表側接着部44の一部分が破れて裏側接
着部48の裏層の一部分とともに外側折り返し片30の
裏面に残るのを防止することができ、よって、開封後の
外観が悪くなるのを防止することができるからである。
【0024】また、外側折り返し片30には、より開封
し易くするために、裏側接着部48の円弧と近接してあ
るいは接するように折り罫51aが形成されていること
が好ましい。また、前記外側折り返し片30の裏面で、
ミシン目32bの両側すなわち裏側接着部48の両側に
第2の接着部47a,47bが前記裏側接着部48と近
接してあるいは接するように設けられている。また、外
側折り返し片30の中央部30aの裏面から摘み片41
の裏面にかけてエンボス加工等により凸部41bが形成
されており、この凸部41bの形状としては、例えば、
円形、矩形などを挙げることができ、この第一の例では
円形となっている。このような凸部41bが形成されて
いると、外側折り返し片30を長側板22Aに貼着した
とき、図4に示すように凸部41bが長側板22Aと当
接し、しかも摘み片41の端部41cと長側板22A表
面との間に摘み用の間隙43ができて、摘み片41が浮
き上がった状態となるので、カートンを最初に開封する
とき、摘み片41を容易に摘むことができる。
【0025】前記長側板22Aの表面の差込み口39の
近傍で、かつ外側折り返し片30で覆われる部分には下
側点状接着部49が設けられるか、又は外側折り返し片
30の裏面のミシン目32bより内方で、かつ裏側接着
部48と凸部41bとの間には上側点状接着部50が設
けられるか、又は長側板22Aの表面の下側点状接着部
49と外側折り返し片30の裏面の上側点状接着部50
の両方が設けられ、さらに該下側点状接着部49の周縁
に位置する表層と、上側点状接着部50の周縁に位置す
る裏層のうち少なくとも一方に切り込みが形成されてい
ることが好ましい。
【0026】また、前記長側板22Aの高さHは、他の
側板22B,23A,23Bよりも天板25の厚み分程
度低くなっていることが好ましい。ここで側板22Aの
高さHが他の側板22B,23A,23Bと同じ高さで
あると、外側折り返し片30を長側板22Aに貼着した
とき、天板25と外側折り返し片30との境界に位置す
る折り返し部の高さが天板25と各側板22B,23
A,23Bとの境界に位置する折り返し部の高より高く
なり、得られるカートンの天板25に傾斜ができたり、
長側板22Aの長辺と外側折り返し片30との間に隙間
ができてしまうからである。
【0027】前述のような厚紙20aを用いてカートン
を作製するとき、外側折り返し片30の裏面の上側点状
接着部50と、裏側接着部48と、第2の接着部47
a,47bには接着剤が塗布されるが、このときミシン
目32bの部分を避けて接着剤を塗布することが開封時
におけるこの部分の外観上好ましい。ミシン目32bの
部分にまで接着剤が塗布されると、ミシン目32bから
接着剤が浸み込んで、開封時にミシン目32bからきれ
いに開封できないからである。また、厚紙20aの表層
側表面には、必要に応じて印刷が施されており、さらに
この印刷層上に外側折り返し片30と接着する部分を除
いて、例えば、第2の接着部47a,47bや裏側接着
部48や上側点状接着部50を接着する部分を除いて、
ビニール引きなどのオーバーコートが施されている。こ
こで厚紙20aの表層側表面で接着する部分にもオーバ
ーコートが施されていると、接着不良が生じる恐れがあ
るからである。
【0028】そして、外側折り返し片30の裏側接着部
48は長側板22Aの表側接着部44に接着剤等により
貼着されており、さらに、両側の第2の接着部47a,
47bは長側板22Aの表側接着部44の両側表面に接
着剤等により貼着されている。さらに長側板22Aに下
側点状接着部49が設けられている場合は、該下側点状
接着部49は外側折り返し片30の裏面に接着剤等によ
り貼着されており、外側折り返し片30に上側点状接着
部50が設けられている場合は、該上側点状接着部50
は長側板22Aの表面に接着剤等により接着されてお
り、下側点状接着部49と上側点状接着部50の両方が
設けられている場合は、長側板22Aの下側点状接着部
49と外側折り返し片30の上側点状接着部50とが接
着剤等により貼着されている。このように裏側接着部4
8と表側接着部44との貼着と、第2の接着部47a,
47bと長側板22Aとの貼着以外に、下側点状接着部
49と外側折り返し片30とを貼着あるいは上側点状接
着部50と長側板22Aとを貼着あるいは下側点状接着
部49と上側点状接着部50とを貼着することにより長
側板22Aと外側折り返し片30とを接着したカートン
は、裏側接着部48と表側接着部44との貼着と、第2
の接着部47a,47bと長側板22Aとの貼着するこ
とにより長側板22Aと外側折り返し片30とを接着し
たカートンに比べて、長側板22Aと外側折り返し片3
0との接着力がより強くなる。また、下側点状接着部4
9の周縁の表層と外側折り返し片30の上側点状接着部
50の周縁の裏層のうち少なくとも一方に切り込みが形
成されていることより、開封時には下側点状接着部49
の表層と上側点状接着部50の裏層のうちいずれかが容
易に剥離して他方の上に接着し、下側点状接着部49の
周囲の長側板22Aや、上側点状接着部50の周囲の外
側折り返し片30が剥離したり破れたりすることが少な
くなる。
【0029】また、蓋片33を構成する天板25の中央
部25aの裏面には、該中央部25aの周縁からはみだ
さない板紙からなる組立式計量スプーン35が接着剤、
両面テープ等により取り外し可能に貼着されている。こ
の組立式計量スプーン35は、横長の長方形状のもの
で、折り目や切り込み等が形成されており、簡単に組立
てられるようになっているものである。この組立式計量
スプーン35の材質としては、バルカナイズドファイバ
ーが好適に用いられる。この組立式計量スプーン35の
大きさは、天板25の中央部25aの周縁部からはみ出
さない大きさとされる。なお、組立式計量スプーン35
はカートンの寸法により長側板22Bなどに取り出し可
能に貼着することもできるが、洗剤に手を触れなくても
済むことや、取り出しが容易であることから、天板25
の裏面に貼着する方が好ましい。
【0030】組立式計量スプーン35が天板25の中央
部25aの周縁部からはみ出ていると、後述の洗剤メー
カーに搬送する前に包材メーカーにおいて、図6に示す
ような折り畳み物20bを作製するときや、こ洗剤メー
カーでの組み立て時に側板の立ち上げを容易とするため
に図7に示すような折り畳み物20cを作製するとき、
組立式計量スプーン35が長側板22Bや外側折り返し
片30に当ってしまい、折曲げにくくなるからである。
また、図8に示すように洗剤メーカーでフラップ26
B,27B,28B,29Bを貼着して短側板23Bを
形成するときや、収納空間24に商品Xを充填後、フラ
ップ26A,27A,28A,29Aを貼着して短側板
23Aを形成するとき、これらフラップに組立式計量ス
プーン35が当ってしまい、短側板23A,23Bを形
成しにくくなるからである。また、図9に示すように蓋
片33を開けたときに、組立式計量スプーン35が長側
板22A,22Bあるいは短側板23A,23Bに接触
して取出しにくくなるからである。
【0031】このような組立式計量スプーン35の材質
としては、紙などが用いられ、特にバルカナイズドファ
イバーが好適に用いられる。このバルカナイズドファイ
バーは、堅紙とも呼ばれ、濃度65〜75゜Beの塩化
亜鉛の濃溶液をもって処理した変性加工紙の一種であ
る。
【0032】図2に示した厚紙20aを用いて図1に示
した計量スプーン付きカートンを作製するには、例えば
以下の工程によって製造することができる。まず、包材
メーカーにおいて、図2に示したような厚紙20aを用
意し、天板25の裏面に組立式計量スプーン35を天板
25の中央部25aの周縁からはみ出さないように接着
剤、両面テープ等で取り外し可能に貼着する。ついで、
図5に示すように内側折り返し片42と長側板22Aと
の境界を谷にして折曲げて、内側折り返し片42の裏面
の周辺部42aを、長側板22Aの内面に接着剤等を用
いて貼着して差込み口39を取り囲む周囲部を形成す
る。
【0033】この後、厚紙20aの外側折り返し片30
の裏面の上側点状接着部50と、裏側接着部48と、第
2の接着部47a,47bには、ミシン目32bの部分
を避けて接着剤等を塗布し、ついで図6に示すように底
板21と長側板22Aとの境界と、長側板22Bと天板
25との境界を谷にして折曲げた後、外側折り返し片3
0の裏側接着部48と長側板22Aの表側接着部44と
を貼着するとともに、外側折り返し片30の第2の接着
部47a,47bを側板22Aの表側接着部44の両側
表面に貼着し、さらにこれとともに長側板22Aの下側
点状接着部49と、外側折り返し片30の上側点状接着
部50とを貼着した後、板状の折り畳み物20bを作製
する。
【0034】この後、洗剤メーカーでの組み立て時に側
板の立ち上げを容易とするために、前記折り畳み物20
bを、これの底板21と長側板22Bとの境界と、天板
25と外側折り返し片30との境界を山にして折り曲げ
て折り目を付けて図7に示すような板状の折り畳み物2
0cを作製した後、該折り畳み物20cを、これの底板
21と長側板22Aとの境界と、長側板22Bと天板2
5との境界を山にして折曲げて、図6に示した折り畳み
物20bの状態に戻しておく。ついで、このような折り
畳み物20bを積み重ね、紐等で束ねた後、洗剤メーカ
ーに運搬する。洗剤メーカーに搬入された折り畳み物2
0bは、一時的に保管される。このような折り畳み物2
0bは板状となっているので、また、組立式計量スプー
ン35はシート状のまま折り畳み物20b内に挿入され
ているので、運搬時や保管時に、嵩張らず、積み重ね易
く、高積みすることができる。
【0035】ついで、洗剤メーカーにおいて折り畳み物
20bを、図8に示すようにフラップ26B,27B,
28B,29Bを接着剤等により貼着して短側板23B
を形成し、この短側板23Bの反対側の開口部40から
収納空間24内に商品Xとして粉末洗剤を充填後、フラ
ップ26A,27A,28A,29Aを接着剤等により
貼着して短側板23Aを形成すると、図1に示すような
カートンが得られる。
【0036】次に、このようにして得られたカートンの
使用例について説明する。まず、図1に示すカートンの
摘み片41を摘み上げ、破断線32に沿って外側折り返
し片30をカットして蓋片33の先端部33aを形成す
る。ここで摘み片41を摘み上げるとき、図4に示した
ように摘み片41が浮き上がった状態となっているの
で、摘み片41を容易に摘むことができる。このように
すると、図9に示すように長側板22Aの下側点状接着
部49の周縁の表層と外側折り返し片30の上側点状接
着部50の周縁の裏層のうち少なくとも一方に切り込み
が形成されていることより、下側点状接着部49の表層
と上側点状接着部50の裏層のうちいずれかが容易に剥
離して他方の上に接着する。例えば、厚紙20aが表層
と裏層の二層構造のものである場合、下側点状接着部4
9の表層49aが剥離して上側点状接着部50上に接着
し、長側板22Aには下側点状接着部49の裏層49b
が残る。
【0037】さらに、摘み片41を引き上げ、破断線3
2に沿って外側折り返し片30ならびに天板25をカッ
トして残りの部分の蓋片33を形成し、蓋片33を開け
ると、図8に示すように蓋片33を構成する天板25の
中央部25aの裏面に貼着された組立式計量スプーン3
5が露出する。このようにすると、表側接着部44の周
縁に位置する表層と裏側接着部48の周縁に位置する裏
層のうち少なくとも一方に切り込みが形成され、裏側接
着部48が表側接着部44に貼着されていることによ
り、表側接着部44の表層と裏側接着部48の裏層のう
ちいずれかが容易に剥離して他方の上に接着する。例え
ば、図9に示すように表側接着部44の表層44aが容
易に剥離して外側折り返し片30の裏側接着部48上に
接着し、長側板22Aには表側接着部44の裏層44b
が残る。
【0038】ついで、露出したシート状の組立式計量ス
プーン35を天板25の中央部25aから取り外した
後、この組立式計量スプーン35を組立て計量スプーン
を作製する。そして、組立た計量スプーンで収納空間2
4に収容された粉末洗剤Xをすくい取って計量し、使用
する。
【0039】粉末洗剤Xを使用した後は、差込み口39
に摘み片41を差込むことにより、収納空間24を閉塞
し、粉末洗剤Xを保管しておく。ここで組立た計量スプ
ーンは、蓋片33により収納空間24を閉塞する前に、
収納空間24内に入れておく。再度、粉末洗剤Xを取出
すときは、摘み片41を差込み口39から抜き、蓋片3
3を開け、この後、前述の方法と同様にして粉末洗剤X
を使用すればよい。
【0040】第一の例のカートン20にあっては、安価
な紙を用いて作製することができるので、容器内に板紙
またはダンボール製枠体を嵌め入れた従来のシールカー
トンタイプの包装容器のようにコスト高となることがな
い。また、開封前のカートン20にあっては、側板22
A,22B,23A,23Bの周縁と天板25の周縁部
との間に隙間が空いていないので、該隙間から収納空間
24内に湿気が侵入することや前記隙間から粉末洗剤が
溢れることがなく、保存安定性が優れる。また、このカ
ートン20にあっては、外側折り返し片30の裏面から
摘み片41の裏面にかけて凸部41bが形成されたこと
により、摘み片41の端部41cと長側板22A表面と
の間に摘み用の間隙43ができて摘み片41が浮き上が
った状態となっているので、最初に開封するとき、摘み
片41が摘み易く、開封し易いという利点がある。さら
に、第一の例のカートン20においては、収納空間24
への粉末洗剤の充填は、従来から用いられている充填機
を用いることができる。
【0041】また、短側板23A,23Bが、それぞ
れ、短側板フラップ26A〜29A,26B〜29Bを
重ね合わせて貼着して形成された二重壁構造とされたこ
とにより、側面の強度が確保される。また、天板25の
周縁部の内方から外側折り返し片30にかけて破断可能
に設けられる破断線32のうち少なくとも天板25に設
けられる半切れ32aを半切れ状態としたことにより、
ミシン目が天板25の表面側から裏面側にまで貫通して
いないので、収納空間24への湿気の侵入を少なくで
き、特に、商品Xとして粉末洗剤が収納される場合、粉
末洗剤が湿気により塊状となってしまうのを低減するこ
とができるからである。
【0042】また、第一の例のカートン20において
は、前記長側板22Aの表面に外側折り返し片30の裏
面に貼着される表側接着部44が設けられ、かつ前記外
側折り返し片30の裏面に長側板22Aの表面にされる
裏側接着部48が設けられ、さらに前記表側接着部44
の周縁に位置する表層と前記裏側接着部48の周縁に位
置する裏層のうち少なくとも一方に切り込みが形成され
たことにより、開封時に表側接着部44の表層と裏側接
着部48の裏層のうちいずれかが容易に剥離して他方の
上に接着し、裏側接着部48の周囲の外側折り返し片3
0や、表側接着部44の周囲の長側板22Aが剥離した
り破れることがなく、従って開封し易いうえ開封後の外
観が良好である。また、第一の例のカートン20におい
て、前記表側接着部44の周縁に位置する表層に切り込
み45が形成されているとき、前記天板25または外側
折り返し片30の裏面の裏層に切り込み46aが前記天
板25と外側折り返し片30との境界に位置する折り返
し部に沿って形成されたものにあっては、外側折り返し
片30の裏面が剥がれても天板25の裏面が外側折り返
し片30に伴って剥がれることがない。また、第一の例
のカートン20において、前記裏側接着部48の周縁に
位置する裏層に切り込み46が形成されているとき、長
側板22Aまたはこれに連設された内側折り返し片(他
の折り返し片)42の表面に半切れ状態の切り込み45
aが形成されたものにあっては、長側板22Aの表面が
剥がれても内側折り返し片(他の折り返し片)42の表
面が長側板22Aに伴って剥がれることがない。
【0043】また、第一の例のカートン20にあって
は、前記外側折り返し片30の裏面の裏側接着部48の
両側に第2の接着部47a,47bが該裏側接着部48
と近接してあるいは接するように設けられ、前記両側の
第2の接着部47a,47bが長側板22Aに貼着され
たことにより、開封前は外側折り返し片30と長側板2
2Aとの間の隙間の密封性が良好で、該隙間から収納空
間24内に湿気が侵入したり、あるいは収納空間24に
収容された粉末洗剤が前記隙間から外部に溢れることを
防止することができるので保存安定性が優れており、ま
た、裏側接着部48と長側板22Aの表面との貼着だけ
により外側折り返し片30と長側板22Aとが接着され
ている場合と比べて長側板22Aと外側折り返し片30
との接着力がより強くなる。
【0044】また、第一の例のカートン20において
は、前記摘み片41を差込むための差込み口39が長側
板22Aに設けられ、該差込み口39を内側から覆うた
めの内側折り返し片42が折曲げ可能に前記差込み口3
9を形成した長側板22Aに連設され、前記内側折り返
し片42の裏面の周辺部42bを前記長側板22Aの内
面に貼着して前記差込み口39を取り囲む周囲部が形成
されたことにより、差込み口39から収納空間24内に
湿気が侵入したり、あるいは収納空間24に収容された
粉末洗剤が差込み口39から外部に溢れることを防止す
ることができる。さらに、第一の例のカートン20にあ
っては、前記内側折り返し片42の裏面の周辺部42b
より内方で、差込み口39を覆う中央部42bに凹部が
形成されたことにより、長側板22Aと、内側折り返し
片42とを貼着したときに、長側板22Aと内側折り返
し片42との間で、かつ差込み口39の周囲に隙間がで
き、前記摘み片41を差込み口39に差込み易くなる。
【0045】なお、第一の例のカートン20において
は、短側板23A,23Bが二重壁構造である場合につ
いて説明したが、必ずしもこれに限らず、三重壁構造以
上のものであってもよい。また、第一の例のカートン2
0においては、天板25の裏面の中央部25aに組立式
計量スプーン35を貼着した場合について説明したが、
予め成形されたプラスチック製計量スプーンを収納空間
24に入れてもよく、この場合には該プラスチック製計
量スプーンは図9の開口部60から収納空間24に挿入
することができ、また、計量スプーンを必要としない場
合には収納空間24に挿入しなくてもよい。また、第一
の例のカートンにおいては、組立式計量スプーン35が
バルカナイズトファイバーからなる場合について説明し
たが、厚紙でもよい。
【0046】図10は、本発明のカートンの第二の例を
示したものである。図10に示した第二の例のカートン
70が、図9に示した第一の例のカートン20と異なる
ところは、破断可能な破断線32が、天板25の両方の
短辺(周縁部)から折り返し片30にかけて設けられ、
破断線32の破断により形成される蓋片33が天板25
の全部分と、折り返し片30の中央部30aとから構成
されている点である。この第二の例のカートン70にあ
っては、前述の構成としたことにより、強度が十分で、
コスト高となることがなく、保存安定性が良好であり、
開封し易く、開封後の外観が良好である。
【0047】つぎに、本発明のカートンの第三の例につ
いて図11を用いて説明する。図11は、第三の例のカ
ートンを作製するための厚紙を説明するための図であ
り、(A)表層側から見た厚紙の展開図の部分拡大図で
あり、(B)はこの厚紙の半切れのミシン目が形成され
た折り返し部の断面図である。この第三の例のカートン
が、第一の例のカートンと異なるところは、図11
(A)に示すような厚紙20hを用いて作製されたもの
であり、長側板22Aと内側折り返し片42との境界に
位置する折り返し部に沿って形成される切り込み45a
が図11(B)に示すような半切れによるミシン目45
aである点である。前記半切れによるミシン目45a
は、半切目45bと、繋目45cとが交互に形成されて
なるものである。前記半切目45bは、厚紙20hの表
面側から裏面側まで貫通しておらず、表層のみに切り込
みが入っているものである。この半切目45bの長さ
は、できるだけ長い方が好ましい。また、前記繋目45
cには切り込みは形成されていないものである。この繋
目45cの長さは、できるだけ短い方が好ましい。この
第三の例のカートンにあっては、前述の構成としたこと
より、第一の例のカートンと同様の作用効果がある。
【0048】つぎに、本発明のカートンの第四の例につ
いて図12を用いて説明する。図12は、第四の例のカ
ートンを作製するための厚紙の全切れのミシン目が形成
された折り返し部の断面図である。この第四の例のカー
トンが、第三の例のカートンと異なるところは、図12
に示すような厚紙20iを用いて作製されたものであ
り、長側板22Aと内側折り返し片42との境界に位置
する折り返し部に沿って形成される切り込み45aが全
切れによるミシン目45aである点である。前記全切れ
によるミシン目45aは、図12に示すように全切目4
5dと、繋目45cとが交互に形成されてなるものであ
る。前記全切目45dは、厚紙20iの表面側から裏面
側まで貫通しているものである。この全切目45dの長
さは、できるだけ長い方が好ましい。また、前記繋目4
5cには切り込みは形成されていないものである。この
繋目45cの長さは、できるだけ短い方が好ましい。こ
の第四の例のカートンにあっては、前述の構成としたこ
とより、第一の例のカートンと同様の作用効果がある。
【0049】つぎに、本発明のカートンの第五の例につ
いて説明する。この第五の例のカートンが、第四の例の
カートンと異なるところは、図13に示すような厚紙2
0jを用いて作製されたものであり、摘み片41の裏面
中央部にエンボス加工等により凸部41bが形成されて
いる点である。この第五の例のカートンにあっては、特
に、摘み片41の裏面中央部に凸部41bが形成された
ことにより、図14に示すように凸部41bが長側板2
2Aに当接し、しかも摘み片41の端部41cと長側板
22A表面との間に摘み用の間隙43ができて摘み片4
1が浮き上がった状態となるので、最初に開封すると
き、摘み片41が摘み易く、開封し易いという利点があ
る。
【0050】つぎに、本発明のカートンの第六の例につ
いて説明する。この第六の例のカートンが、第四の例の
カートンと異なるところは、図15に示すような厚紙2
0kを用いて作製されたものであり、長側板22Aの表
面にエンボス加工等により凸部39aが形成されている
点である。この凸部39aの形状としては、例えば、円
形、矩形などを挙げることができ、この第六の例では円
形となっている。この凸部39aを長側板22A表面に
形成する位置としては、外側折り返し片30の裏面と摘
み片41の裏面のうち少なくとも一方に当接する位置に
設けられる。この第六の例のカートンにあっては、前述
の構成としたことにより、凸部39aが外側折り返し片
30の裏面と摘み片41の裏面の両方に当接するか、あ
るいは外側折り返し片30の裏面に当接するか、あるい
は図16に示すように摘み片41の裏面に当接し、摘み
片41の端部41cと長側板22A表面との間に摘み用
の間隙43ができて摘み片41が浮き上がった状態とな
るので、最初に開封するとき、摘み片41が摘み易く、
開封し易いという利点がある。
【0051】つぎに、本発明のカートンの第七の例につ
いて説明する。この第七の例のカートンが、第四の例の
カートンと異なるところは、図17に示すような厚紙2
0lを用いて作製されたものであり、長側板22Aの表
面において、摘み片41の裏面中央部が当接する位置の
周辺部にエンボス加工等により凹部39bが形成されて
いる点である。この凹部39bの形状としては、例え
ば、半円状、矩形状、U字状、コ字状などを挙げること
ができ、この第七の例ではU字状となっている。この第
七の例のカートンにあっては、特に、長側板22Aの表
面において、摘み片41の裏面中央部が当接する位置の
周辺部に凹部39bが形成されたことにより、図18に
示すように摘み片41の端部41cと長側板22A表面
との間に摘み用の間隙43ができて、摘み片41の端部
41cより下方の長側板22Aが凹んだ状態となるの
で、最初に開封するとき、摘み片41が摘み易く、開封
し易いという利点がある。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載のカー
トンにあっては、前述の構成としたことにより、安価な
紙を用いて作製することができるので、容器内に板紙ま
たはダンボール製枠体を嵌め入れた従来のシールカート
ンタイプの包装容器のようにコスト高となることがな
い。また、このカートンにあっては、開封前は、側板の
周縁と天板の周縁部との間に隙間が空いていないので、
該隙間から収納空間内に湿気が侵入することや前記隙間
から粉末洗剤が溢れることがなく、保存安定性が優れ
る。また、このカートンにあっては、特に、外側折り返
し片の裏面と摘み片の裏面の少なくとも一方に、摘み片
と側板との間に摘み用の間隙を形成させる凸部が形成さ
れたことにより、摘み片裏面と側板表面との間に間隙が
できて摘み片が浮き上がった状態となっているので、最
初に開封するとき、摘み片を摘み易く、開封し易いとい
う利点がある。さらに、このカートンにおいては、収納
空間への粉末洗剤の充填は、従来から用いられている充
填機を用いることができる。
【0053】また、請求項2記載のカートンにあって
は、特に、側板の表面に、外側折り返し片と摘み片の少
なくとも一方に当接して摘み片と側板との間に摘み用の
間隙を形成させる凸部が形成されたことにより、摘み片
裏面と側板表面との間に隙間ができて摘み片が浮き上が
った状態となるので、最初に開封するとき、摘み片を摘
み易く、開封し易いという利点がある。また、請求項3
記載のカートンにあっては、特に、外側折り返し片が貼
着される側板の表面において、摘み片が当接する位置の
周辺部に摘み片と側板との間に摘み用の間隙を形成させ
る凹部が形成されたことにより、摘み片より下方の側板
が凹んだ状態となるので、最初に開封するとき、摘み片
を摘み易く、開封し易いという利点がある。
【0054】また、請求項4記載のカートンにあって
は、特に、前記天板の周縁部の内方あるいは周縁部から
外側折り返し片にかけて破断可能な破断線が設けられ、
該破断線の破断により前記収納空間を開閉する蓋片の形
成が可能な構成にしたことにより、開封前のカートン
は、側板の周縁と天板の周縁部との間に隙間が空いてい
ないので、該隙間から収納空間内に湿気が侵入すること
や前記隙間から粉末洗剤が溢れることがなく、従って保
存安定性が優れるうえ、開封するときは、前記破断線の
破断により前記収納空間を開閉する蓋片を形成すること
ができるので便利である。
【0055】また、請求項5記載のカートンにあって
は、特に、前記外側折り返し片が貼着される側板の表面
に該外側折り返し片の裏面に貼着される表側接着部が設
けられるか、又は前記外側折り返し片の裏面に側板の表
面に貼着される裏側接着部が設けられるか、又はこれら
側板の表面の表側接着部と前記外側折り返し片の裏面の
裏側接着部の両方が設けられ、さらに前記表側接着部の
周縁に位置する表層と前記裏側接着部の周縁に位置する
裏層のうち少なくとも一方に切り込みが形成されたこと
により、表側接着部と裏側接着部が設けられているとき
は、開封時に表側接着部の表層と裏側接着部の裏層のう
ちいずれかが容易に剥離して他方の上に接着し、裏側接
着部の周囲の外側折り返し片や、表側接着部の周囲の側
板が剥離したり破れることがなく、あるいは表側接着部
が設けられているときは、開封時に表側接着部の表層が
容易に剥離して外側折り返し片の裏面に接着し、外側折
り返し片や、表側接着部の周囲の側板が剥離したり破れ
たりすることが少なく、あるいは裏側接着部が設けられ
ているときは、開封時に裏側接着部の裏層が容易に剥離
して側板の表面に接着し、裏側接着部の周囲の外側折り
返し片や側板が剥離したり破れることが少なくなり、従
って開封し易いうえ開封後の外観が良好である。
【0056】また、請求項6記載のカートンにあって
は、請求項5記載のカートンにおいて、前記表側接着部
の周縁に位置する表層に切り込みが形成されていると
き、前記天板または外側折り返し片の裏面の裏層に切り
込みが前記天板と外側折り返し片との境界に位置する折
り返し部に沿って形成されたことにより、外側折り返し
片の裏面が剥がれても天板の裏面が外側折り返し片に伴
って剥がれることがない。また、請求項7記載のカート
ンにあっては、請求項5記載のカートンにおいて、前記
裏側接着部の周縁に位置する裏層に切り込みが形成され
ているとき、前記外側折り返し片が貼着される側板また
はこれに連設された他の折り返し片の表面に形成する切
り込みを前記側板と他の折り返し片との境界に位置する
折り返し部に沿って半切れにするか、あるいは半切れま
たは全切れによるミシン目としたことにより、側板の表
面が剥がれても他の折り返し片の表面が側板に伴って剥
がれることがない。
【0057】また、請求項8記載のカートンにあって
は、特に、前記外側折り返し片の裏面の裏側接着部の両
側に第2の接着部が該裏側接着部と近接してあるいは接
するように設けられ、前記両側の第2の接着部が側板に
貼着されたことにより、開封前は外側折り返し片と側板
との間の隙間の密封性が良好で、該隙間から収納空間内
に湿気が侵入したり、あるいは収納空間に収容された粉
末洗剤が前記隙間から外部に溢れることを防止すること
ができるので保存安定性が優れており、また、裏側接着
部と側板の表面との貼着だけにより外側折り返し片と側
板とが接着されている場合と比べて側板と外側折り返し
片との接着力がより強くなる。
【0058】また、請求項9記載のカートンにあって
は、特に、前記摘み片を差込むための差込み口が外側折
り返し片を貼着する側板に設けられ該差込み口を内側か
ら覆うための内側折り返し片が折曲げ可能に前記差込み
口を形成した側板に連設され、前記内側折り返し片の裏
面の周辺部を前記側板の内面に貼着して前記差込み口を
取り囲む周囲部が形成されたことにより、差込み口から
収納空間内に湿気が侵入したり、あるいは収納空間に収
容された粉末洗剤が差込み口から外部に溢れることを防
止することができる。また、請求項10記載のカートン
にあっては、請求項9記載のカートンにおいて、前記内
側折り返し片の裏面の周辺部より内方で、差込み口を覆
う中央部は凹部が形成されたことにより、側板と、内側
折り返し片とを貼着したときに、側板と内側折り返し片
との間で、かつ差込み口の周囲に隙間ができ、前記摘み
片を差込み口に差込み易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカートンの第一の例を示す斜視図で
ある。
【図2】 図1のカートンを作製するための厚紙の展開
図である。
【図3】 図1のカートンの天板に設けられる半切れの
ミシン目を説明するための断面図である。
【図4】 図2の厚紙の外側折り返し片を側板に貼着
したときの摘み片の状態を説明するための部分断面図で
ある。
【図5】 図2の厚紙の内側折り返し片の裏面の周辺部
を、長側板の内面に貼着して差込み口を取り囲む周囲部
を形成したときの状態を示す平面図である。
【図6】 図2の厚紙の折り畳み物を説明するための平
面図である。
【図7】 図6の折り畳み物を作製した後、作製される
折り畳み物を説明するための平面図である。
【図8】 一方の短側板を形成後、収納空間に商品(粉
末洗剤)を充填する工程を説明するための斜視図であ
る。
【図9】 図1のカートンの蓋片を開けて開封したとき
の状態を示す斜視図である。
【図10】 本発明のカートンの第二の例で、これの蓋
片を開けて開封したときの状態を示す斜視図である。
【図11】 本発明のカートンの第三の例を作製するた
めの厚紙を説明するための図であり、(A)表層側から
見た厚紙の展開図の部分拡大図であり(B)はこの厚紙
の半切れのミシン目が形成された折り返し部の断面図で
ある。
【図12】 本発明のカートンの第四の例を作製するた
めの厚紙の全切れのミシン目が形成された折り返し部の
断面図である。
【図13】 本発明のカートンの第五の例を作製するた
めの厚紙を説明するための図であり、裏層側から見た厚
紙の展開図の部分拡大図である。
【図14】 図13の厚紙の外側折り返し片を側板に貼
着したときの摘み片の状態を説明するための部分断面図
である。
【図15】 本発明のカートンの第六の例を作製するた
めの厚紙を説明するための図であり、表層側から見た厚
紙の展開図の部分拡大図である。
【図16】 図15の厚紙の外側折り返し片を側板に貼
着したときの摘み片の状態を説明するための部分断面図
である。
【図17】 本発明のカートンの第七の例を作製するた
めの厚紙を説明するための図であり、表層側から見た厚
紙の展開図の部分拡大図である。
【図18】 図17の厚紙の外側折り返し片を側板に貼
着したときの側板の状態を説明するための部分断面図で
ある。
【図19】 従来のシールカートンタイプの包装容器の
例で、開封したときの状態を示す斜視図である。
【図20】 図19に示した包装容器の外側の紙製容器
を作製するための紙製シートの容器の内側となる面から
見たときの展開図である。
【図21】 図19に示した包装容器の作製工程を説明
するための斜視図である。
【図22】 図19に示した包装容器の開封前の状態を
示す斜視図である。
【図23】 従来の包装容器のその他の例で、開封した
ときの状態を示す斜視図である。
【図24】 従来のカートンの例を示す斜視図である。
【符号の説明】
20,70・・・カートン、21・・・底板、22A,22B
・・・長手方向の側板(長側板)、23A,23B・・・短手
方向の側板(短側板)、24・・・収納空間、25・・・天
板、25a・・・中央部、26A,27A,28A,29
A・・・側板フラップ、26B,27B,28B,29B・
・・側板フラップ、X・・・商品、30・・・外側折り返し片、
30a・・・中央部、32・・・破断線、32a・・・半切れ、
32b・・・ミシン目、34a,34b・・・切り込み、33
・・・蓋片、33a・・・先端部、W1・・・幅、θ・・・内角、3
5・・・組立式計量スプーン、39・・・差込み口、39a・・
・凸部、39b・・・凹部、41・・・摘み片、41a・・・折り
罫、41b・・・凸部、41c・・・端部、42・・・内側折り
返し片、42a・・・周辺部、42b・・・中央部、43・・・
間隙、44・・・表側接着部、44a・・・表層、44b・・・
裏層、45・・・切り込み、45a・・・切り込み、45b・・
・半切目、45c・・・繋目、45d・・・全切目、46・・・切
り込み、46a・・・切り込み、47a,47b・・・第2の
接着部、48・・・裏側接着部、49・・・下側点状接着部、
49a・・・表層、49b・・・裏層、50・・・上側点状接着
部、51a・・・折り罫。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また、請求項3記載の発明は、少なくとも
表層と裏層を積層した多層構造の紙材からなり、底板と
複数の側板とに囲まれた収納空間が側板の一つに連設さ
れた天板によって閉塞される紙製カートンであって、前
記側板の表面に貼着される外側折り返し片が折曲げ可能
に前記天板に連設され、前記外側折り返し片を摘むため
の摘み片が前記外側折り返し片に連設され、前記外側折
り返し片が貼着される側板の表面において、前記摘み片
が当接する位置の周辺部に摘み片と側板との間に摘み用
の間隙を形成させる凹部が形成されてなることを特徴と
するカートンを前記課題の解決手段とした。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表層と裏層を積層した多層構
    造の紙材からなり、底板と複数の側板とに囲まれた収納
    空間が側板の一つに連設された天板によって閉塞される
    紙製カートンであって、 前記側板の表面に貼着される外側折り返し片が折曲げ可
    能に前記天板に連設され、前記外側折り返し片を摘むた
    めの摘み片が前記外側折り返し片に連設され、 前記外側折り返し片の裏面と摘み片の裏面の少なくとも
    一方に、摘み片と側板との間に摘み用の間隙を形成させ
    る凸部が形成されてなることを特徴とするカートン。
  2. 【請求項2】 少なくとも表層と裏層を積層した多層構
    造の紙材からなり、底板と複数の側板とに囲まれた収納
    空間が側板の一つに連設された天板によって閉塞される
    紙製カートンであって、 前記側板の表面に貼着される外側折り返し片が折曲げ可
    能に前記天板に連設され、前記外側折り返し片を摘むた
    めの摘み片が前記外側折り返し片に連設され、 前記側板の表面に、前記外側折り返し片と前記摘み片の
    少なくとも一方に当接して摘み片と側板との間に摘み用
    の間隙を形成させる凸部が形成されてなることを特徴と
    するカートン。
  3. 【請求項3】 少なくとも表層と裏層を積層した多層構
    造の紙材からなり、底板と複数の側板とに囲まれた収納
    空間が側板の一つに連設された天板によって閉塞される
    紙製カートンであって、 前記側板の表面に貼着される外側折り返し片が折曲げ可
    能に前記天板に連設され、前記外側折り返し片を摘むた
    めの摘み片が前記外側折り返し片に連設され、 前記外側折り返し片が貼着される側板の表面において、
    前記摘み片が当接する位置の周辺部に摘み片と側板との
    間に摘み用の間隙を形成させる凸部が形成されてなるこ
    とを特徴とするカートン。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載のカートンにお
    いて、前記天板の周縁部の内方あるいは周縁部から外側
    折り返し片にかけて破断可能な破断線が設けられ、該破
    断線の破断により前記収納空間を開閉する蓋片の形成が
    可能な構成にしたことを特徴とするカートン。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3記載のカートンにお
    いて、前記外側折り返し片が貼着される側板の表面に該
    外側折り返し片の裏面に貼着される表側接着部が設けら
    れるか、又は前記外側折り返し片の裏面に側板の表面に
    貼着される裏側接着部が設けられるか、又はこれら側板
    の表面の表側接着部と前記外側折り返し片の裏面の裏側
    接着部の両方が設けられ、さらに前記表側接着部の周縁
    に位置する表層と前記裏側接着部の周縁に位置する裏層
    のうち少なくとも一方に切り込みが形成されてなること
    を特徴とするカートン。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のカートンにおいて、前記
    表側接着部の周縁に位置する表層に切り込みが形成され
    ているとき、前記天板または外側折り返し片の裏面の裏
    層に切り込みが前記天板と外側折り返し片との境界に位
    置する折り返し部に沿って形成されていることを特徴と
    するカートン。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のカートンにおいて、前記
    裏側接着部の周縁に位置する裏層に切り込みが形成され
    ているとき、前記外側折り返し片が貼着される側板また
    はこれに連設された他の折り返し片の表面に形成する切
    り込みを前記側板と他の折り返し片との境界に位置する
    折り返し部に沿って半切れにするか、あるいは半切れま
    たは全切れによるミシン目としたことを特徴とするカー
    トン。
  8. 【請求項8】 請求項5、6又は7記載のカートンにお
    いて、前記外側折り返し片の裏面の裏側接着部の両側に
    第2の接着部が該裏側接着部と近接してあるいは接する
    ように設けられ、前記両側の第2の接着部が側板に貼着
    されていることを特徴とするカートン。
  9. 【請求項9】 請求項1、2又は3記載のカートンにお
    いて、前記摘み片を差込むための差込み口が外側折り返
    し片を貼着する側板に設けられ、該差込み口を内側から
    覆うための内側折り返し片が折曲げ可能に前記差込み口
    を形成した側板に連設され、前記内側折り返し片の裏面
    の周辺部を前記側板の内面に貼着して前記差込み口を取
    り囲む周囲部が形成されていることを特徴とするカート
    ン。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のカートンにおいて、前
    記内側折り返し片の裏面の周辺部より内方で、差込み口
    を覆う中央部は凹部が形成されていることを特徴とする
    カートン。
JP10585396A 1996-04-12 1996-04-25 カートン Withdrawn JPH09290823A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002347757A (ja) * 2001-05-25 2002-12-04 Kao Corp 紙容器
JP2003063526A (ja) * 2001-08-23 2003-03-05 Asahi Printing Co Ltd 包装用箱
JP2005263299A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Kao Corp 紙容器
JP2008280052A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Asahi Printing Co Ltd 包装用箱
JP2014231379A (ja) * 2013-05-29 2014-12-11 ライオン株式会社 カートン

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