JPH1071035A - 床頭台 - Google Patents

床頭台

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JPH1071035A
JPH1071035A JP17497497A JP17497497A JPH1071035A JP H1071035 A JPH1071035 A JP H1071035A JP 17497497 A JP17497497 A JP 17497497A JP 17497497 A JP17497497 A JP 17497497A JP H1071035 A JPH1071035 A JP H1071035A
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floor
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door
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plate
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Hisaki Kimura
寿樹 木村
Makoto Tanaka
田中  誠
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Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可動板を片持ち的に支持して天板との隙間に開
放された自由空間を形成するとともに、可動板に対する
支持状態も良好なものにする。 【解決手段】床頭台本体1の上方に昇降機構7を介して
可動板8を配設してなるものにおいて、昇降機構7を、
可動板8を片持ち的に支持するフレーム70と、このフ
レーム70の鉛直部70aを上下摺動可能に保持するフ
レームガイド71と、フレーム70を所望の高さ位置で
固定するための固定手段72とを備えたものにし、フレ
ームガイド71を床頭台本体1内に取付けられるレール
部材16に一体的に設けることとしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベッド等の傍らに
置いて利用される床頭台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】病院や老人ホーム等では、ベッドから手
が届く範囲に必要な身の回り品やテレビ等を置いて闘病
生活や療養生活を送ることが多い。床頭台はこのような
場合に利用されるもので、テレビ等を載置する天板や小
物類を入れる引出し等が備え付けられ、利用者の不自由
なきように配慮されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる従来
の床頭台には、下記(1)〜(8)に述べるような不具
合がある。 (1)床頭台として、単に天板と引き出しとを有してい
るだけでは収納機能が不十分であることから、従来の床
頭台には、天板の上方に更に水平に補助板が架設され、
天板上のみならず補助板上をも物品の載置場所として利
用できるようにしているものがある。特に、その補助板
を昇降可能な可動板として、天板上にテレビ等を載置し
た際にテレビのサイズに対応して天板と可動板との隙間
空間を拡縮できるようにしたものが開発されている。と
ころが、従来のものは、床頭台本体の左右の側板にガイ
ド板を昇降可能に嵌装し、このガイド板に可動板の左右
両側縁を前後一定寸法に亘って支持させるようにしてい
る。このため、可動板と天板との隙間空間が側方に対し
て閉塞され、前後方向にのみ開放されることになり、テ
レビや身の回り品の出し入れができる方向が限定され、
空間の使い勝手が悪いという問題がある。特に、天板上
にはターンテーブルを介してテレビが載置されることが
少なくないが、この場合にもガイド板が邪魔になってテ
レビの向きを極めて限定された角度でしか変化させるこ
とができない不具合もある。また、従来のものは、天板
上にテレビを置き、可動板を降下させて天板との間に挟
み込んで仮保持する機能を有しており、耐震性を発揮さ
せ得るようにしている反面、可動板にはテレビを載置す
るような耐荷重性が付与されていないため、テレビを置
く場所が限定され、自由度が低いという不具合もある。 (2)従来の床頭台には、本体下部に片開きの扉を備え
ているものが少なくない。しかしながら、従来のもの
は、予め定めた左右何れかの側縁を床頭台本体に蝶着し
ているのが通例である。このため、床頭台をベッドの右
に置くか左に置くかによって使い勝手が変わり、ベッド
の配置等によっては著しく不便なものとなる場合があ
る。 (3)従来の床頭台には、床頭台本体に、芯出しテーブ
ルと、この芯出しテーブルの真下に位置する引出しとを
備え、芯出しテーブルはその上で食事をとることが多く
汚れ易いために抜き取って清掃できるようにされてお
り、引出しには貴重品等を収納することが多いために押
込み位置で床頭台本体にロックするための錠機構が設け
られていることが多い。ところが、従来のものは引出し
が施錠されていても芯出しテーブルを抜き取ることによ
って生じる開口から手を差し込むことで引出しの内部に
手が届くため、防犯の観点からすれば不十分なものであ
る。 (4)従来の床頭台には、その側方にタオルハンガが設
けられているものが少なくない。ところが、従来のもの
は、床頭台本体の上面に装着される合成樹脂製の天板に
引っ掛け孔を設け、この引っ掛け孔にタオルハンガの基
端部を掛止させるようにしている。このため、タオルハ
ンガに作用する下向きの荷重を天板の引っ掛け孔のみで
保持しなければならず、引っ掛け孔に集中荷重が作用し
て破損等を招き易いという不具合がある。 (5)従来の床頭台は、床頭台本体に保持される引出し
の鏡板下縁に通常の引出しと同様に下方に向けて垂下す
る取手が設けられているのが通例である。ところが、床
頭台はベッドに居ながらにして利用できるのが利点であ
るにも拘わらず、取手がこのようなものであると、引出
しの牽引操作が極めて不自然な姿勢になり易く、利用者
に大きな負担となる場合がある。 (6)同様に、床頭台本体に扉が配設されているものに
おいては、床頭台本体に保持される扉に下方に向けて垂
下する取手が設けられているのが通例である。このた
め、やはり使い勝手が悪く、利用者にとって大きな負担
となる場合がある。 (7)従来の床頭台には、上記(2)で述べたように、
本体下部に片開きの扉を予め決まった位置でのみ蝶着さ
れており、ベッドの配置等によっては著しく不便を伴う
ことがあるが、このような不具合を解消するために扉の
吊元を選択的に設定できるようにすると、利用者が操作
位置を誤ることがあり、特に病人にとってはこのような
手間が苦痛となることがある。 (8)従来の床頭台には、この床頭台を自在に移動させ
るべく、キャスタが床頭台本体の底板下面に装着されて
いるものがある。この種のものにおいて、床頭台が不意
に動いたりしないように、キャスタにロックレバー付の
ものを用いる場合、ロックレバーが足元に突出したりし
て危ないなど、利用に際して不便極まりなく、特に病人
や老人には非常に使い難いものである。
【0004】本発明は、上記の不具合をことごとく解消
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記(1)〜(8)の不
具合を解決するために、本発明は、下記(1)〜(8)
に述べる構成を採用することとしている。 (1)本発明の床頭台は、可動板をフレームを介してフ
レームガイドに片持ち的に支持させることにより昇降機
構を構成しているにも拘わらず、そのフレームガイドを
床頭台本体内に取付けられる長尺構成部品に一体的に設
けることで可動板を片持支持するフレームに作用する倒
れモーメントを分散支持することとしている。 (2)本発明の床頭台は、床頭台本体の開口端面に吊元
を選択して扉を取付け得るように構成し、特に下ヒンジ
部材にバンパー機能を兼用させることとしている。 (3)本発明の床頭台は、床頭台本他に設けられる引出
しに錠機構を設けるとともに、その真上に配置される芯
出しテーブルに所定の引き出し位置で係止する抜止機構
を設け、引出しを押込み位置から前方に引き出した場合
にだけ係止機能を解除して芯出しテーブルを床頭台本体
から抜き取り得るように構成することとしている。 (4)本発明の床頭台は、偏平筐形をなす天板の側壁に
タオルハンガを側方へ引出し可能に設けるに際して、天
板に挿入孔を設けてタオルハンガの基端を挿入し、その
基端を床頭台本体の側壁上端に折曲部を設けることによ
って支持することとしている。 (5)本発明の床頭台は、引出しの上縁に、手の甲を上
にして指を掛けることのできる取手用凹陥部を形成し、
この凹陥部の前縁部分に指掛用の突条を設けることとし
ている。 (6)同様に、本発明の床頭台は、扉の上縁に、手の甲
を上にして指を掛けることのできる取手用凹陥部を形成
し、この凹陥部の前縁部分に部分的に突条を設けること
としている。 (7)本発明の床頭台は、扉の吊元を選択可能とするに
際して、手の甲を上にして指を掛けることができる取手
用凹陥部及び突条を形成すると同時に、その突条に操作
位置を示すマーカを移動可能に設けることとしている。 (8)本発明の床頭台は、その底板にキャスタを設け、
少なくとも底板の前縁側に位置するキャスタのロック操
作用釦を、底板の上面に突没可能に表出させることとし
ている。
【0006】
【発明の実施の形態】
(1)本発明の床頭台は、床頭台本体の上方に昇降機構
を介して可動板を配設してなるものにおいて、前記昇降
機構を、可動板を片持ち的に支持するフレームと、この
フレームの鉛直部を上下摺動可能に保持するフレームガ
イドと、フレームを所望の高さ位置で固定するための固
定手段とを具備してなるものにし、前記フレームガイド
を床頭台本体内に取付けられる長尺構成部品に一体的に
設けたことを特徴とする。
【0007】可動板を片持支持するフレームに大きな倒
れモーメントが作用するため、このフレームを支持する
フレームガイドを単独で床頭台本体に取着する場合、そ
の取着部分に応力が集中することになり、大掛かりな補
強が必要になる。これに対して、本発明の構成によれ
ば、倒れモーメントを長尺構成部品を介して床頭台本体
に分散支持させることができるため、かかる不具合を解
消することができるとともに、部品点数を少なくするこ
とが可能となる。
【0008】長尺構成部品の具体的な実施の形態として
は、左右の側板に取付けられるレール部材であるものが
挙げられる。床頭台本体には引出し等が付帯して設けら
れているのが通例であり、この場合には床頭台本体内に
該引出しを支持するためのレール部材が取付けられるた
め、このレール部材を長尺構成部品として有効利用する
ことができる。
【0009】フレームガイドの好ましい取付状態とし
て、フレームガイドの少なくとも側面を、側板の内面に
添設させることが挙げられる。このような構成のもので
あれば、フレームからフレームガイドに作用する左右方
向の倒れモーメントを長尺構成部品とは異なる位置にお
いて側板に支持させることができるため、フレームに対
する支持状態をより安定、確実なものにすることができ
る。
【0010】フレームガイドのさらに好ましい取付状態
として、上述の状態でフレームガイドの後端面を、左右
の側板の背面側に配設される背板に添設させることが挙
げられる。このような構成のものであれば、前後方向の
倒れモーメントに対しても、背板に支持させることがで
きるためフレームに対する支持状態をさらに安定、確実
なものにすることができる。
【0011】床頭台の使い勝手を向上させるためには、
天板及び可動板にテーブル取付部を設け、各テーブル取
付部にターンテーブルを着脱可能に取り付け得るように
しているものが挙げられる。このような構成のものであ
れば、テレビ等を天板上若しくは可動板上の何れに載置
しても看者から見やすい方向に位置調整することができ
るので、床頭台の利便性を更に有効に高めることができ
る。
【0012】この場合、ターンテーブルの下端を滑動性
のあるシート部材を介して天板又は可動板の上面に摺動
可能に添設していることが望ましい。このような構成の
ものであれば、簡単な構成でターンテーブルの機能を容
易に確保することができる。特に、ターンテーブルをロ
ーラ等で支持する場合に比べて、上載荷重を天板上若し
くは可動板上において分散し、局所的に荷重が集中する
ことを回避することができるので、天板や可動板を損傷
から有効に保護することができる。 (2)本発明の床頭台は、床頭台本体の開口端面に扉の
右側縁又は左側縁を蝶持機構を介して選択的に蝶着し得
るようにしたものであって、蝶持機構が、扉の下端面を
下側から支持すべく床頭台本体の開口端面に突設された
バンパー状をなす左右一対の下ヒンジ部材と、扉の上端
側を支持すべく前記開口端面に突設された上ヒンジ部材
と、扉の右側縁又は左側縁を対応する下ヒンジ部材に軸
着する下鉛直軸と、扉の右側縁又は左側縁を前記上ヒン
ジ部材に軸着する上鉛直軸とを具備してなるものである
ことを特徴とする。
【0013】このような構成のものであると、扉の開成
方向を自由に選択できるため、床頭台をベッドの右に置
くか左に置くかによって使い勝手が変わるのを防止する
ことができるだけでなく、下ヒンジ部材が開口端面から
バンパー状に突出しているため、格別なプロテクト部材
を設けることなく床頭台本体や扉の下端部を保護するこ
とができる。
【0014】下ヒンジ部材は、右端近傍部と左端近傍部
にそれぞれ下鉛直軸を挿入するための軸孔を有し、左右
の下ヒンジ部材が同一形状をなしていることが望まし
い。このような構成のものであれば、右用のヒンジ部材
と、左用のヒンジ部材を各別に製造する必要がないた
め、製造に要する工数を削減することができる上に、組
付ミスを防止することが可能となる。
【0015】下ヒンジ部材は、前面下半部に斜下前方を
向く傾斜面を有するとともに、背面上半部に床頭台本体
の開口端面に設けた取付孔に係合する係合爪を備えたも
のであり、前記傾斜面に設けたボルト挿通孔に挿入した
ボルトで、該下ヒンジ部材の下半部を前記開口端面方向
に締め付けるようにしていることが好ましい。このよう
な構成のものであれば、ボルトの緊締度合を加減するこ
とによって、扉のレベル調整を行うことができる上に、
ボルトを傾斜面のボルト挿通孔に装着するようにしてあ
るため、そのボルトが使用者の視線に晒されることがな
く、格別な目隠材を設ける必要もない。 (3)本発明の床頭台は、床頭台本体に、芯出しテーブ
ルと、この芯出しテーブルの真下に位置する引出しとを
設けたものであって、前記引出しに、該引出しを押込み
位置で床頭台本体にロックするための錠機構を設けると
ともに、前記芯出しテーブルに、該芯出しテーブルを所
定の引き出し位置で係止するための抜止機構を設けてお
き、前記引出しを押込み位置から前方に引き出した場合
にだけ、前記抜止機構の係止機能を解除して芯出しテー
ブルを床頭台本体から抜き取ることができるように構成
したことを特徴とする。
【0016】このような構成のものであれば、引出しを
ロックすることができるため病院等での貴重品の保管に
重宝がられるだけでなく、芯出しテーブルを抜き取られ
ることによって、引出しに錠をかけたことが無為に帰す
のを防止することができる。しかも、このような安全対
策を講じているにも拘らず、ロックを解除して引出しを
引き出しさえすれば、芯出しテーブルを取り外すことが
できるため、芯出しテーブルや引出しの清掃に不具合が
生じることもない。 (4)本発明の床頭台は、床頭台本体の上面に、下方に
開放された偏平筐形をなす合成樹脂製の天板を装着し、
その天板の側壁にタオルハンガを側方へ引き出し可能に
保持させてなるものにおいて、前記天板の側壁に前記タ
オルハンガの基端部を挿入するための挿入孔を設けると
ともに、前記床頭台本体の側壁上端縁に内方へ屈曲する
折曲部を設けておき、前記天板を床頭台本体に装着した
状態で前記挿入孔から挿入されたタオルハンガの基端部
が前記折曲部により下側から当接支持され得るように構
成したことを特徴とする。
【0017】このような構成のものであれば、タオルハ
ンガに作用する下向きの荷重を、床頭台本体の折曲部に
支持させることができるため、合成樹脂製の天板のみで
タオルハンガを保持する場合に比べて丈夫なものにする
ことができる。タオルハンガに対する支持強度を有効に
向上させるためには、その基端部に上方に屈曲する屈曲
部分を設けるとともに、天板の側壁内方に下方に垂下す
る係止リブを設けておき、屈曲部分を係止リブよりも内
方に位置させた上で天板を床頭台本体に装着することに
より、前記タオルハンガを抜出不能に保持し得るように
構成していることが望ましい。
【0018】このようなものであれば、天板を床頭台本
体に装着するだけで、タオルハンガをも抜出不能な状態
で天板に取付けることができるため、組立工数を削減す
ることが可能となる。 (5)本発明の床頭台は、床頭台本体に保持される引出
しの鏡板上縁に、前面及び上面に開放された取手用凹陥
部を形成するとともに、この凹陥部の前縁部分に該凹陥
部の横幅寸法よりも短寸な指掛用の突条を設けたことを
特徴とする。
【0019】このような構成のものであれば、上から指
をかけて引出しの牽引操作をすることが可能になるた
め、ベッドに寝転んだままでの引き出し操作が下側から
手を掛ける通常の取手よりも容易になる。しかも、突条
の端部と凹陥部の端部間に隙間が形成されることになる
ため、凹陥部に溜まった埃等を容易に排出することが可
能になる。 (6)本発明の床頭台は、床頭台本体に蝶着された扉の
上縁に、前面及び上面に開放された取手用凹陥部を形成
するとともに、この凹陥部の前縁部分に該凹陥部の横幅
寸法よりも短寸な指掛用の突条を設けたことを特徴とす
る。
【0020】このような構成のものであれば、上から指
をかけて扉の牽引操作をすることが可能になるため、ベ
ッドに寝転んだままでの扉の開閉操作が通常の取手より
も容易になる。しかも、突条の端部と凹陥部の端部間に
隙間が形成されることになるため、凹陥部に溜まった埃
等を容易に排出することが可能になる。 (7)本発明の床頭台は、扉の右側縁又は左側縁のいず
れか一方を床頭台本体に選択的に蝶着し得るようにした
ものであって、扉の上縁に、前面及び上面に開放された
取手用凹陥部を形成するとともに、この凹陥部の前縁部
分に該凹陥部の横幅寸法よりも短寸な指掛用の突条を設
け、その突条に、開成時に指を掛けるべき位置を指示す
るためのマーカを、左右移動可能に装着していることを
特徴とする。
【0021】このような構成のものであれば、吊元を変
更できる扉であっても、操作位置を明示することができ
るため、操作ミスを防止することができる。 (8)上述した(1)〜(7)に述べた構成の床頭台
に、ロックおよびロック解除操作が極めて行い易くなお
かつロック状態か否かを一目で判別できるキャスタを付
与するには、少なくとも底板の前縁側に位置するキャス
タのロック操作用釦を、底板の上面に突没可能に表出さ
せるようにすることが好ましい。
【0022】さらに、床頭台内部に物品を出し入れする
際などに、ロック状態ではその邪魔にならないようにし
つつ、ロック解除状態ではその邪魔になるようにして、
自然に使用者にロックし忘れを気付かさせるには、前記
ロック操作用釦を底板の上面よりも突出させ、キャスタ
がロックされた状態で、前記ロック操作用釦の上面を底
板の上面と略面一となるように設定することが望まし
い。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。この実施例の床頭台は、図1〜図3に示すよ
うに、床頭台本体1の前面に引出し2、芯出しテーブル
3及び扉4を配設し、上面に天板5を載置し、側面にタ
オルハンガ6を取り付けるとともに、前記天板5の更に
上方に昇降機構7を介して可動板8を昇降可能に支持さ
せてなるものである。
【0024】床頭台本体1は、図4及び図5に示すよう
に、板金製の底板11の上面に、同じく板金製の左右の
側板12及び背板13を平面視コ字形に連結して立設す
ることにより構成されている。底板11は、下面の前部
両隅近傍にロック機能付きの偏平キャスタ11aと、下
面の後部両隅近傍にロック機能無しの偏平キャスタ11
aaとを取着したもので、床頭台本体1を滑動可能に支
持している。このロック機能付きの偏平キャスタ11a
は、図4、図24、図25に示すように、下面が開口し
た円筒状のケース11a1と、このケース11a1に旋
回可能に支持させた車輪11a2および補助車輪11a
3と、ケース11a1の上面に突没可能に装着した円柱
状のロック操作用釦11a4とを具備してなる。そし
て、このロック操作用釦11a4を押して図25に示す
没入状態にすると車輪11a2がロックされ、没入状態
からもう一度ロック操作用釦11a4を押すと図24に
示すように突出状態となり、車輪11a2のロックが解
除される構造を有している。本実施例では、図4に示す
ように底板11の下面前部に上面が開口するキャスタ保
持用チャンネル材11Aを配設し、このチャンネル材1
1Aの両端部に偏平キャスタ11aを取着するととも
に、底板11の偏平キャスタ11aを取着する位置に貫
通孔11Bを設け、この貫通孔11Bからロック操作用
釦11a4を底板11の上面に突没可能に表出させてい
る。偏平キャスタ11aの取着位置は、図24に示すよ
うに、ロック解除状態でロック操作用釦11a4が底板
11の上面よりも突出するようにし、図25に示すよう
にロック状態でその上面が底板11の上面と略面一とな
るように設定している。キャスタ保持用チャンネル材1
1Aは、図24,25に示すように例えば二重底構造の
もので、下側の底板11Cにはケースが嵌入し得る孔1
1Dが穿設してあり、上側の底板11Eには、ロック操
作用釦11a4が挿入できる孔11Fが穿設してある。
しかして、この孔11Dからキャスタ11aを嵌入し
て、ケース11a1上面を上側の底板11E下面に当接
させキャスタ11aを保持する。なお底板11には単に
貫通孔11Bを穿設しておくだけでも構わないが、図2
4、25に示すように、この貫通孔11Bにブッシング
11Gを嵌め込んでもよい。このようにしたうえで、こ
のブッシング11Gにロック操作用釦11a4を挿入す
るようにすれば、ロック操作用釦11a4がブッシング
11Gに案内されガタなくスムーズに動くので使い勝手
がさらに良くなる。また、図24、25で貫通孔11B
の周囲に凹み11Hを設けているのは、ブッシング11
Gの上面を底板11の上面と略面一にするためである。
【0025】側板12は、面板部の前縁に内側後方に屈
曲する前折曲部12aを有し、上縁に内方へ屈曲する上
折曲部12bを有し、内面に内方端を上向係合片12c
とする横断面Z形のレール支持部材12dを取着してな
るもので、左右の側板12の前上部間及び前中間部間を
それぞれ横桟14、15によって連結するとともに、面
板部の内面に引出し2及び芯出しテーブル3をスライド
可能に支持するレール部材16を取着している。レール
部材16は、横断面E字形をなす樹脂一体成形品で、そ
のE字部分に長手方向に沿って伸びる上レール部16a
及び下レール部16bを設定するとともに、上端近傍に
上向爪16cを外側方に向けて突設し、前端に前向爪1
6dを前方に向けて突設し、下端に下向爪16eを外側
方に向けて突設し、後端に後述する昇降機構7の構成要
素であるフレームガイド71を一体突設している。そし
て、このレール部材16を若干傾けて先ずその上向爪1
6cを上折曲部12bの内面に係合させ、前向爪16d
を前折曲部12aに設けたスリット12eに通過させた
後、下向爪16eをレール支持部材12dの上向係合片
12cに係合させて、所要部位をビス16fによりレー
ル支持部材12dに止着している。必要であればこのレ
ール部材16の上縁側を上折曲部12bに止着してもよ
い。この状態において、前向爪16dはスリット12e
に対する位相が上下方向にずれて再度の抜出が防止さ
れ、レール部材16の上端16gは側板12の上折曲部
12bの上面と略面一なる位置に配設される。
【0026】背板13は、面板部の上縁に内側下方に屈
曲する上折曲部13aを有している。天板5は、図5〜
図7に示すように、上面中央に凹み51を有し、下面に
格子状にリブ52を突設した樹脂素材からなる偏平筐状
のもので、この天板5のリブ52の下端52aを前記側
板12及び背板13の各上折曲部12b、13a並びに
横桟14の上面にそれぞれ添設して、その肉厚内に設け
たビス挿通孔53に挿通したビス53aを横桟14に設
けたビス孔14aに締着している。この天板5の中央に
は後述するターンテーブル9を選択的に取り付けるため
の厚み方向に貫通するテーブル取付部90が下端にナッ
ト90aを付帯させた状態で設けられ、後端隅部近傍に
は後述する昇降機構7の構成要素であるフレーム70を
挿通するためのボス孔55が下方に向けて突設されてい
る。この天板5は、床頭台本体1や引出し2、芯出しテ
ーブル3等に対してオーバハングさせてある。
【0027】引出し2は、図1、図2、図3、図5及び
図8に示すように、引出し本体21と、鏡板22とを具
備してなる。引出し本体21は、中央に物品収納用の凹
部21aを有し、左右の側壁21bの上縁部に水平外側
方に突出する突条21cが設けられた樹脂一体成形品
で、その突条21cが左右のレール部材16の下レール
部16bにスライド可能に係合保持される。この引出し
本体21の前壁上部21dは前壁下部21eに対して前
方に突出しており、その前壁上部21dに前面及び上面
に開口する取手用凹陥部21fが形成されている。この
凹陥部21fの前縁中央部分には該凹陥部21fの横幅
寸法よりも短寸な指掛用の突条21gが設けられてお
り、突条21gが設けられていない前縁左右両端部分は
凹陥部21fの奥部に滑らかに連続している。鏡板22
は、引出し本体21の前壁下部21eに、その前面が前
壁上部21dの前面に対して面一となるように取着され
る木製のもので、木目その他適宜仕様のものが選択され
る。しかして、この引出し2には、錠機構23が設けら
れている。錠機構23は、図5及び図9に示すように、
二重筒構造をなす本体部23aの後端に取付板部23b
を有したもので、鏡板22及び引出し本体21の前壁下
部21eに連通して設けられた貫通孔23cに後方から
本体部23aを差し込んでそのキー差込口23dを前面
側に表出させ、且つ取付板部23bを前壁下部21eの
背面に当接させて、鏡板22から挿通した図示しないビ
スにより取付板部23bを前壁下部21eの背面に引き
付けて定着している。この錠機構23は、キー差込口2
3dにキーを差し込んでロック/ロック解除操作を行う
と、本体部23aの後端側より側方に向けてレバー23
fが突没し、このレバー23fが側板12の前折曲部1
2aの内面に設けられている前記とは異なるスリット1
2fに係脱される。また、この錠機構12は、別のマス
ターキーを差し込んで所定の操作をすることにより、本
体部23aから内筒のみを取り出して交換可能とされて
いる。
【0028】芯出しテーブル3は、図1、図2、図3、
図5及び図8に示すように、引出し2の前壁上部21d
と横桟14との隙間から床頭台本体1内に挿入されるも
ので、少なくとも上面が偏平な板状をなす樹脂一体成形
品であり、その左右の縁部31が対応するレール部材1
6の上レール部16aにスライド可能に係合保持される
とともに、芯出しテーブル3に設けられた抜止機構32
により該芯出しテーブル3を所定の引き出し位置で抜出
不能に係止するようにしている。この抜止機構32は、
芯出しテーブル3の後端近傍の左右二箇所に突設され前
方斜面が後方斜面よりも高傾斜である山形の弾性突起3
2aと、下面がこの弾性突起32aよりも低い位置にあ
る前記横桟14とから構成される。弾性突起32aは、
図21に拡大して示すように、下端32bが前下方に伸
びて芯出しテーブル3の下面よりも低い位置にまで垂下
している。この芯出しテーブル3を床頭台本体1に向か
って押し込むと、弾性突起32aを経過的に没入させな
がら横桟14の下方を通過する位置にまで芯出しテーブ
ル3が移動した時点で弾性突起32aが突出位置に復帰
し、再度芯出しテーブル3を引き出してもこの弾性突起
32aの斜面が横桟14の後端面に当接してその抜出防
止が図られる。この芯出しテーブル3は、下方に配設さ
れる引出し2が前方に引き出されている図8の状態で、
引出し2の開口から手を差し込んで弾性突起32aの下
端32bに爪や指を引っ掛けて下方へ押し下げることに
より、横桟14との係合を解除して床頭台本体1から抜
き取ることができる。
【0029】扉4は、図1〜図3並びに図10〜図12
に示すように、床頭台本体1の下半部の開口端面に右側
縁4a又は左側縁4bを選択して蝶持機構40により蝶
着される。この扉4は、周縁を折り曲げて背面側に下端
面41、上端面42及び側端面43を枠状に突出させた
板金製のもので、前面側の上縁に樹脂製の上部扉受け部
材49を前面が面一となるように取着している。蝶持機
構40は、扉4の下端面41を下側から支持すべく床頭
台本体1に突設された左右一対の下ヒンジ部材45と、
扉4の上端面41を上側から支持すべく床頭台本体1の
開口端面から突設された上ヒンジ部材46と、扉4の右
側縁4a又は左側縁4bを対応する下ヒンジ部材45に
軸着する下鉛直軸47と、扉4の右側縁4a又は左側縁
4bを前記上ヒンジ部材46に軸着する上鉛直軸48と
を具備してなる。下ヒンジ部材45は、右端近傍部及び
左端近傍部にそれぞれ鉛直方向の軸孔45aが開口する
平滑面45bを有した上半部と、斜下前方に向いて設け
られた傾斜面45cを有する下半部とからなるバンパー
状のもので、上半部の背面に図示しない上向きの係合爪
を突設し、下半部の背面に下向きの弾性突起45eを突
設し、下半部の傾斜面45cに背面側に貫通するボルト
挿通孔45fを設けている。一方、床頭台本体1の開口
端面たる底板11の前端面には、その右側縁近傍及び左
側縁近傍に対をなす取付孔11b及び係止孔11cがそ
れぞれ設けてある。そして、前記係合爪45dを取付孔
11bの上縁側に係合させた後、下向きの弾性突起を係
止孔11cに向けて押圧することによってその下縁に弾
性係合させ、その位置でボルト挿通孔45fに前面側か
ら挿通したボルト45gで下半部を底板11の前端面方
向に締め付けることにより、該下ヒンジ部材45を底板
11の前端面よりも前方へ突出した位置に止着してい
る。その際、ボルト45gを締め込むと、それに応じて
下ヒンジ部材45の下半部が底板11の前端面に近づ
き、その反力で上半部が底板11の前面から前方に浮き
上がるため、このような傾動動作を利用して微小なレベ
ル調整が可能である。なお、左右の下ヒンジ部材45は
互いに同一形状のものとされている。上ヒンジ部材46
は、右端近傍部及び左端近傍部にそれぞれ鉛直方向の軸
孔46aを有した平板部46bと、この平板部46の後
方から垂下する取付片46cとを具備してなるもので、
その平板部46を床頭台本体1の開口端面たる横桟15
の前端面の左右両側縁近傍に設けたスリット15aの何
れか一方に後方から挿入して先端を前方に延出させた
後、横桟15に設けられたビス挿通孔15bに前面側か
ら挿通したビス46dにより前記取付片46cを横桟1
5の背面に引き付けて、該上ヒンジ部材46を横桟15
の前端面よりも前方へ突出した位置に取り付けている。
そして、扉4の下端面41の左右両側縁近傍に設けた左
右一対の軸孔42aの一方に上方から下鉛直軸47を挿
通し、その下鉛直軸47をワッシャー47aを介して対
応する位置にある下ヒンジ部材45の外側の軸孔45a
に装着するとともに、同じ側縁上にある上ヒンジ部材4
6の外側の軸孔46aに上方から上鉛直軸48を挿通
し、その上鉛直軸48を上扉受け部材49を貫通して扉
4の上端面42の側縁近傍に設けられた対応する軸孔4
2aに装着することにより、該扉4の側縁4a又は4b
を鉛直軸回りに軸着し、床頭台本体1の下部空間を開閉
可能に蝶着するようにしている。この実施例では、扉4
の吊元が右側縁に設定されている。吊元を変更するとき
は、ビス46dを外し、上ヒンジ部材46ごと付け替え
る。また、前記上ヒンジ部材46は、引出し2を押し込
んだときにその引出し2の鏡板22に設けられている下
面及び背面に開放された凹部22aによって干渉が防止
されると同時に前方及び側方からの目視が遮断される設
計になっている。前記上扉受け部材49には、前面及び
上面に開放された取手用凹陥部49aが形成されるとと
もに、この凹陥部49aの前縁中央部分に該凹陥部49
aの横幅寸法よりも短寸な指掛用の突条49bが設けら
れ、突条49bが設けられていない前縁左右両端部分は
凹陥部49aの奥部に滑らかに連続している。突条49
bには樹脂製のマーカ49cが左右移動可能に装着さ
れ、扉4の開成時に指を掛けるべき位置を明示してい
る。なお、前記床頭台本体1の下部空間の奥には空間利
用効率を高めるための棚板17が配設されている。
【0030】タオルハンガ6は、図1並びに図13〜図
15に示すように、線条体を平面視コ字形に折曲げ、更
に基端部61に上方に屈曲する屈曲部分62を設けてな
るもので、天板5の側壁5aに側方へ引き出し可能に保
持される。即ち、天板5の側壁5aにはタオルハンガ6
の基端部61を挿入するための挿入孔56が設けられ、
また側壁5aの内方にリブ52の一部を切欠することに
より係止リブ57が形成されていて、天板5の挿通孔5
6に挿通したタオルハンガ6の基端部61を係止リブ5
7に係止させ、屈曲部分62をその係止リブ57よりも
内方に位置させた状態で、天板5を床頭台本体1に装着
することにより、タオルハンガ6の基端部61を側板1
2の上折曲部12bにより下側から当接支持し、かつ係
止リブ57により屈曲部分62を係止して、タオルハン
ガ6を抜止不能に保持している。
【0031】可動板8は、図1、図16及び図17に示
すように、上面中央に凹み81を有し、下面に格子状に
リブ82を突設した樹脂素材からなる偏平筐状のもの
で、左右の側壁8aとリブ82の一部との隙間に前後方
向に伸びるフレーム装着部83を形成している。このフ
レーム装着部83の後端は鉛直な支持面へと連なってい
る。
【0032】昇降機構7は、図1〜図5、図18及び図
19に示すように、可動板8を片持ち的に支持するフレ
ーム70と、このフレーム70の鉛直部を摺動可能に保
持するフレームガイド71と、フレーム70を所要の高
さ位置でフレームガイド71に固定する固定手段72と
を具備してなる。フレーム70は、水平部70bと鉛直
部70aの間が緩やかに湾曲したスチールパイプ製のも
ので、その水平部70bを前記可動板8のフレーム装着
部83に装着して可動板8の裏面から挿通したビス83
aにより可動板8の下面に止着され、鉛直部70aを下
方に垂下させて配設された逆L字状のものである。フレ
ームガイド71は、前述したレール部材16の後端に一
体成形されてなるもので、天板5のボス孔55の内周に
連続するフレーム挿通孔71aを有した筒状のものであ
る。フレーム挿通孔71aの上端近傍はボス孔55の外
径に略等しい程度にまで拡径させてあるとともに、開口
端に更に拡径したテーパ面71bが設けてあり、ボス孔
55の一部が容易に挿入可能となっている。固定手段7
2は、フレーム70の鉛直部70aの後縁に一定間隔で
設けたネジ孔72aと、ボス孔55の前記ねじ孔72a
に連通し得る位置に設けたネジ挿通孔55aと、天板5
の後壁5bの前記ネジ挿通孔55aに連続する位置に設
けたネジ挿通孔55bと、基端にグリップ73aを有す
るネジ73とを具備してなるもので、このネジ73を前
記天板5及びフレームガイド71の各挿通孔71a、5
5aに挿通してフレーム70のねじ孔72aに螺合させ
締め付けることによって、フレーム70を引き寄せ、フ
レームガイド71の内周面に密着させて固定するように
している。フレームガイド71は本発明の長尺構成部品
たるレール部材16に一体に設けられているため、レー
ル部材16が適正に取り付けられている限り、フレーム
ガイド71もフレーム70を安定して支持する。なお、
このフレームガイド71は、取付位置でその後端面71
cが背板13の前面に添設され、側面71dが該側面7
1dに設けたリブ71eを介して側板12の内面に添設
する。しかして、固定機構12によりフレーム70を固
定し得る位置は、図8において可動板8がA、B、Cそ
れぞれの位置に来たとき、詳述すればターンテーブル9
までの隙間寸法が440mm、320mm、150mm
となるように設定され、更にDの位置にあるときにその
隙間が狭小となるように設定される。440mmは14
インチのテレビTVが配置可能な寸法に、320mmは
10inchのテレビTVが配置可能な寸法に、150
mmは缶ジュースが配置可能な寸法にそれぞれ対応して
いる。また、図2、図3及び図22に示すようにテレビ
TVを置いた状態で該テレビTVの上面と可動板8との
間には僅かの隙間が確保されるように設定してあり、前
記空間に対するテレビTVの出し入れ容易性と、地震発
生時におけるテレビTVの落下防止とが両立されてい
る。最下位置Dは床頭台全体を梱包するときの便宜を考
慮してのものである。また、可動板8の耐荷重は、本実
施例の場合20kg前後が確保され、図23に示すよう
に可動板8の上にもテレビTV等を十分載置できる強度
が付与されている。なお、この床頭台は天板5及び可動
板8に図7及び図17に示すようにテーブル取付部90
を設け、このテーブル取付部90にターンテーブル9を
着脱可能に保持させるようにしている。テーブル取付部
90は、天板5及び可動板8の上面中心部に設けた軸孔
状のもので、そのテーブル取付部90の下面にナット9
0aが固設してある。一方、ターンテーブル9は、図1
及び図20に示すように、下面に少なくとも同心円状に
複数の円形リブ91を有した樹脂成形品とされており、
その下端91aをテフロン等の滑動性のある素材からな
るシート部材93を介して天板5の上面又は可動板8の
上面に添設し、テーブル取付部90に筒状の取付具94
を挿入した後、その取付具94に上方から挿入したボル
ト95を天板5又は可動板8の下面に固設したナット9
0aに螺装して締め付けることにより、ターンテーブル
9を回転可能に取り付けるようにしている。ターンテー
ブル9はシート部材93を介して比較的小さな摺動抵抗
で天板5上又は可動板8上を回転することができる。
【0033】本実施例は、以上説明した構成からなるも
のであり、以下に記載される作用効果を奏する。 (1)本実施例の床頭台は、床頭台本体1の上方に昇降
機構7を介して可動板8を配設してなるものにおいて、
前記昇降機構7を、可動板8を片持ち的に支持するフレ
ーム70と、このフレーム70の鉛直部7aを上下摺動
可能に保持するフレームガイド71と、フレーム70を
所望の高さ位置で固定するための固定手段72とを具備
してなるものにし、前記フレームガイド71を床頭台本
体1内に取付けられる長尺構成部品に一体的に設けたも
のである。
【0034】しかして、可動板8を片持支持するフレー
ム70に大きな倒れモーメントが作用するため、このフ
レーム70を支持するフレームガイド71を単独で床頭
台本体1に取着する場合、その取着部分に応力が集中す
ることになり、大掛かりな補強が必要になる。これに対
して、本実施例の構成によれば、倒れモーメントを長尺
構成部品を介して床頭台本体1に分散支持させることが
できるため、かかる不具合を解消することができるとと
もに、部品点数を少なくすることが可能となる。
【0035】特に、長尺構成部品に左右の側板12に取
付けられるレール部材16を利用しており、床頭台本体
1には引出し2等が付帯して設けられているのが通例で
あって、この場合には床頭台本体1内に該引出し2を支
持するためのレール部材16が取付けられるため、この
レール部材16を長尺構成部品として有効利用すること
ができる。
【0036】また、フレームガイド71の後端面71c
を、左右の側板12の背面側に配設される背板13に添
設させているため、フレーム70からフレームガイド7
1に作用する前後方向の倒れモーメントを背板13によ
っても支持することができ、フレーム70に対する支持
状態をより安定、確実なものにすることができる。さら
に、フレームガイド71の側面71dを、側板12の内
面に添設させているため、フレーム70からフレームガ
イド71に作用する左右方向の倒れモーメントを長尺構
成部品とは異なる位置において側板12に支持させるこ
とができるため、フレーム70に対する支持状態をより
一層安定、確実なものにすることができる。
【0037】さらにまた、天板5及び可動板8にテーブ
ル取付部90を設け、各テーブル取付部90にターンテ
ーブル9を着脱可能に取り付け得るようにしており、テ
レビTV等を天板5上若しくは可動板8上の何れに載置
しても看者から見やすい方向に位置調整することができ
るので、床頭台の利便性を更に有効に高めることができ
る。
【0038】この場合、ターンテーブル9の下端91a
を滑動性のあるシート部材93を介して天板5又は可動
板8の上面に摺動可能に添設しているため、簡単な構成
でターンテーブル9の機能を容易に確保することができ
る。特に、ターンテーブル9をローラ等で支持する場合
に比べて、上載荷重を天板5上若しくは可動板8上にお
いて分散し、局所的に荷重が集中することを回避するこ
とができるので、天板5や可動板8を損傷から有効に保
護することができる。 (2)本実施例の床頭台は、床頭台本体1の開口端面に
扉の右側縁4a又は左側縁4bを蝶持機構40を介して
選択的に蝶着し得るようにしたものであり、蝶持機構4
0が、扉4の下端面41を下側から支持すべく床頭台本
体1の開口端面に突設されたバンパー状をなす左右一対
の下ヒンジ部材45と、扉4の上端側42を支持すべく
前記開口端面に突設された上ヒンジ部材46と、扉4の
右側縁4a又は左側縁4bを対応する下ヒンジ部材45
に軸着する下鉛直軸47と、扉4の右側縁4a又は左側
縁4bを前記上ヒンジ部材46に軸着する上鉛直軸48
とを具備している。
【0039】このため、扉4の開成方向を自由に選択で
き、床頭台をベッドの右に置くか左に置くかによって使
い勝手が変わるのを防止することができるだけでなく、
下ヒンジ部材45が開口端面からバンパー状に突出して
いるため、格別なプロテクト部材を設けることなく床頭
台本体1や扉4の下端部41を保護することができる。
【0040】また、下ヒンジ部材45を、右端近傍部と
左端近傍部にそれぞれ下鉛直軸47を挿入するための軸
孔45aを有したものとし、左右の下ヒンジ部材45を
同一形状のものにしているため、右用のヒンジ部材45
と、左用のヒンジ部材45を各別に製造する必要がな
く、製造に要する工数を削減することができる上に、組
付ミスを防止することが可能となる。
【0041】さらに、下ヒンジ部材45を、前面下半部
に斜下前方を向く傾斜面45cを有するとともに、背面
上半部に床頭台本体1の開口端面に設けた取付孔11b
に係合する係合爪45dを備えてなるものとし、前記傾
斜面45cに設けたボルト挿通孔45fに挿入したボル
ト45gで、該下ヒンジ部材45の下半部を前記開口端
面方向に締め付けるようにしているため、ボルト45g
の緊締度合を加減することによって、扉4のレベル調整
を行うことができる上に、ボルト45gを傾斜面のボル
ト挿通孔45fに装着することで、そのボルト45gが
使用者の視線に晒されることがなく、格別な目隠材を設
ける必要もなくなる。 (3)本実施例の床頭台は、床頭台本体1に、芯出しテ
ーブル3と、この芯出しテーブル3の真下に位置する引
出し2とを設けたものであって、前記引出し2に、該引
出し2を押込み位置で床頭台本体1にロックするための
錠機構23を設けるとともに、前記芯出しテーブル3
に、該芯出しテーブル3を所定の引き出し位置で係止す
るための抜止機構32を設けておき、前記引出し2を押
込み位置から前方に引き出した場合にだけ、前記抜止機
構32の係止機能を解除して芯出しテーブル3を床頭台
本体1から抜き取ることができるように構成している。
【0042】このため、引出し2をロックすることがで
きるため病院等での貴重品の保管に重宝がられるだけで
なく、芯出しテーブル3を抜き取られることによって、
引出し2に錠をかけたことが無為に帰すのを防止するこ
とができる。しかも、このような安全対策を講じている
にも拘らず、ロックを解除して引出し2を引き出しさえ
すれば、芯出しテーブル3を取り外すことができるた
め、芯出しテーブル3や引出し2の清掃に不具合が生じ
ることもなくなる。 (4)本実施例の床頭台は、床頭台本体1の上面に、下
方に開放された偏平筐形をなす合成樹脂製の天板5を装
着し、その天板5の側壁5aにタオルハンガ6を側方へ
引き出し可能に保持させてなるものにおいて、前記天板
5の側壁に前記タオルハンガ6の基端部61を挿入する
ための挿入孔56を設けるとともに、前記床頭台本体1
の側板12上端縁に内方へ屈曲する折曲部12bを設け
ておき、前記天板5を床頭台本体1に装着した状態で前
記挿入孔56から挿入されたタオルハンガ6の基端部6
1が前記折曲部12bにより下側から当接支持され得る
ように構成している。このため、タオルハンガ6に作用
する下向きの荷重を、床頭台本体1の折曲部12bに支
持させることができ、合成樹脂製の天板5のみでタオル
ハンガ6を保持する場合に比べて丈夫なものにすること
ができる。
【0043】特に、タオルハンガ6の基端部61に上方
に屈曲する屈曲部分62を設けるとともに、天板5の側
壁5a内方に下方に垂下する係止リブ57を設けてお
き、屈曲部分62を係止リブ57よりも内方に位置させ
た上で天板5を床頭台本体1に装着することにより、前
記タオルハンガ6を抜出不能に保持し得るように構成し
ているため、天板5を床頭台本体1に装着するだけで、
タオルハンガ6をも抜出不能な状態で天板5に取付ける
ことができるため、組立工数を削減することが可能とな
る。 (5)本実施例の床頭台は、床頭台本体1に保持される
引出し2の鏡板上縁に、前面及び上面に開放された取手
用凹陥部21fを形成するとともに、この凹陥部21f
の前縁部分に該凹陥部21fの横幅寸法よりも短寸な指
掛用の突条21gを設けているため、上から指をかけて
引出し2の牽引操作をすることが可能になり、ベッドに
寝転んだままでの引き出し操作が下側から手を掛ける通
常の取手よりも容易になる。しかも、突条21gの端部
と凹陥部21fの端部間に隙間が形成されるため、凹陥
部21fに溜まった埃等を容易に排出することが可能に
なる。 (6)同様に、本実施例の床頭台は、床頭台本体1に蝶
着された扉4の上縁に、前面及び上面に開放された取手
用凹陥部49aを形成するとともに、この凹陥部49a
の前縁部分に該凹陥部49aの横幅寸法よりも短寸な指
掛用の突条49bを設けているため、上から指をかけて
扉4の牽引操作をすることが可能になり、ベッドに寝転
んだままでの扉4の開閉操作が通常の取手よりも容易に
なる。しかも、突条49bの端部と凹陥部49aの端部
間に隙間が形成されることになるため、凹陥部49aに
溜まった埃等を容易に排出することが可能になる。 (7)扉4の右側縁4a又は左側縁4bのいずれか一方
を床頭台本体1に選択的に蝶着し得るようにしたもので
あり、扉4の上縁に、前面及び上面に開放された取手用
凹陥部49aを形成するとともに、この凹陥部49aの
前縁部分に該凹陥部49aの横幅寸法よりも短寸な指掛
用の突条49bを設け、その突条49bに、開成時に指
を掛けるべき位置を指示するためのマーカ49cを、左
右移動可能に装着しているため、吊元を変更できる扉4
であっても、操作位置を明示することができるため、操
作ミスを防止することができる。 (8)上述した(1)〜(7)の構成に加え、本実施例
の床頭台は、底板11の前縁側に位置する偏平キャスタ
11aのロック操作用釦11a4を、ロックが解除され
た状態で、底板11の上面よりも突出させ、偏平キャス
タ11aがロックされた状態で、ロック操作用釦11a
4の上面を底板11の上面と略面一となるように設定し
ている。したがって、ロック状態か否かは一目で判別で
きるだけでなく、偏平キャスタ11aのロックおよびロ
ック解除操作も行い易い。特にその操作は、ロック操作
用釦11a4を押すだけで行えるようにしているので、
老人や病人にも極めて扱い易いものとなっている。ま
た、物品を出し入れする際等には通常ロック状態にして
おくが、この時ロック解除状態であると、物品を出し入
れに突出したロック操作用釦11a4が邪魔となる。そ
のため、使用者は自然にロックするようになり、ロック
し忘れの防止ができる。もちろん、ロック状態ではロッ
ク操作用釦11a4の上面が底板11の上面と略面一と
なるようにしているので、物品の出し入れの邪魔にもな
らず、利便性を損なうこともない。 (9)以上に加えて、本実施例では、引出し2や芯出し
テーブル3を樹脂一体成形品としているため、これを水
洗いすることにより埃や汚れを簡単に落とすことがで
き、衛生上好ましいものとなる。また、引出し2に付帯
して設けている錠機構23を、二重筒構造にして内筒の
みを交換可能としているため、利用者が頻繁に入れ替わ
る病院等ではキー紛失に容易且つ速やかな対応が可能と
なる。さらに、床頭台本体1を支持するキャスタに偏平
キャスタ11aを用いているため、埃の侵入を極力防い
で適正な機能を長期に亘って確保することができると同
時に、キャスタ11aが外部から隠蔽されて外観の良好
なものとなるほか、通常のキャスタに比べて床頭台全体
の重心が低くなるため安定性を向上させる上で有効なも
のとなる。さらにまた、天板5が床頭台本体1や引出し
2、芯出しテーブル3等に対してオーバーハングさせて
あるため、天板5上で発生する水漏れ等に起因した被害
を回避する上で有効なものとなる。
【0044】なお、各部の具体的構成は、上述した実施
例のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で種々変形が可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。 (1)本発明の床頭台は、可動板をフレームを介してフ
レームガイドに片持ち的に支持させることにより昇降機
構を構成しているにも拘わらず、そのフレームガイドを
床頭台本体内に取付けられる長尺構成部品に一体的に設
けるようにしているため、可動板を片持支持するフレー
ムに大きな倒れモーメントが作用しても、その倒れモー
メントを長尺方向に沿って無理なく分散支持することが
でき、可動板の下方空間を開放して良好な使い勝手を得
ると同時に、可動板にも有効な耐荷重性を付与すること
ができ、部品点数の削減も図ることが可能になる。
【0046】床頭台本体には引出し等が付帯して設けら
れているのが通例であるため、この引出し等を支持する
ためのレール部材を長尺構成部品とすることが極めて好
ましい態様の一つとなり得る。フレームガイドは、その
後端面を左右の側板の背面側に配設される背板に添設さ
せたり、側面を左右の側板の内面に添設させるという簡
単な構成を付加するだけで、可動板に対する支持状態を
一層安定したものにすることができる。
【0047】ターンテーブルを天板又は可動板に選択的
に取付け得るようにした場合には、テレビ等を天板上若
しくは可動板上の何れに載置しても看者から見やすい方
向に位置調整することができ、床頭台の利便性を更に有
効に高めることができる。このターンテーブルは、下端
を滑動性のあるシート部材で支持しておくことによっ
て、上載荷重を分散することができ、天板や可動板を損
傷から有効に保護することができる。 (2)本発明の床頭台は、床頭台本体の開口端面に吊元
を選択して扉を取付け得るように構成し、特に下ヒンジ
部材にバンパー機能を兼用させるようにしているため、
床頭台をベッドの右に置いても左に置いても扉の使い勝
手を良好に保つことができ、格別なプロテクト部材を用
いずに床頭台本体や扉の下端部を保護することも可能に
なる。
【0048】この場合、バンパーにはある程度左右幅の
あるものを用いる必要があるが、下ヒンジ部材に鉛直軸
を支持させるための軸孔を左右両端近傍に対をなして設
けておけば、右開きのためのヒンジ部材と左開きのため
のヒンジ部材を共用することができ、製造工数を削減す
ると同時に、組付ミスを防止することが可能となる。特
に、下ヒンジ部材の背面上半部に係合爪を設けて床頭台
本体の取付孔に係合させ、その前面下半部に形成した斜
下前方への傾斜面にボルトを挿入して床頭台本体に締め
付けるようにした場合には、ボルトの緊締度合を加減し
て扉のレベル調整を行うことができ、ボルトを目隠しす
るための格別な目隠材も不要にすることができる。 (3)本発明の床頭台は、床頭台本他に設けられる引出
しに錠機構を設けるとともに、その真上に配置される芯
出しテーブルに所定の引き出し位置で係止する抜止機構
を設け、引出しを押込み位置から前方に引き出した場合
にだけ係止機能を解除して芯出しテーブルを床頭台本体
から抜き取ることができるようにしているため、引出し
の有用なロック機能が芯出しテーブルの存在によって損
なわれることを有効に防止することができる。しかも、
このようにしても芯出しテーブルを適宜取り外すことが
できるため、芯出しテーブルや引出しの清掃に不具合が
生じることも防止することができる。 (4)本発明の床頭台は、偏平筐形をなす天板の側壁に
タオルハンガを側方へ引出し可能に設けるに際して、天
板に挿入孔を設けてタオルハンガの基端を挿入し、その
基端を床頭台本体の側壁上端に折曲部を設けることによ
って支持するようにしているため、タオルハンガに作用
する下向きの荷重を、天板と床頭台本体とで分散して有
効に支持することができる。
【0049】このような構成に加えて、その基端部に上
方に屈曲する屈曲部分を設けて、この屈曲部分を天板の
側壁内方に垂下するリブを利用して係止するようにすれ
ば、天板を床頭台本体に装着するだけで、タオルハンガ
をも抜出不能な状態で天板に取付けることができ、組立
工数を削減することが可能となる。 (5)本発明の床頭台は、引出しの上縁に、手の甲を上
にして指を掛けることのできる取手用凹陥部を形成し、
この凹陥部の前縁部分に指掛用の突条を設けるようにし
ているため、ベッドに寝転んだままで引き出し操作をす
る際に適したものとなる。しかも、このように構成して
も、突条を部分的なものとしておくことで奥に埃が溜ま
るような不具合を簡単に回避することができる。 (6)同様に、本発明の床頭台は、扉の上縁に、手の甲
を上にして指を掛けることのできる取手用凹陥部を形成
し、この凹陥部の前縁部分に部分的に突条を設けるよう
にしているため、利用者の便と良好な衛生状態とを確保
することができる。 (7)扉の吊元を選択可能とするに際して、手の甲を上
にして指を掛けることができる取手用凹陥部及び突条を
形成すると同時に、その突条に操作位置を示すマーカを
移動可能に設けるようにしているため、吊元を変更でき
る扉であっても、操作位置を明示することができ、床頭
台を共用するような場合にも操作ミスを防止することが
できる。 (8)上述した(1)〜(7)の構成に加え、底板にキ
ャスタを設け、少なくとも底板の前縁側に位置するキャ
スタのロック操作用釦を、底板の上面に突没可能に表出
させれば、キャスタのロックおよびロック解除操作が極
めて行い易くなる上、ロック状態か否かを一目で判別で
きるようになる。
【0050】また、ロックが解除された状態で、前記ロ
ック操作用釦を底板の上面よりも突出させ、ロックされ
た状態で、前記ロック操作用釦の上面を底板の上面と略
面一となるように設定しておけば、ロック解除状態では
床頭台内部に物品を出し入れする際などにロック操作用
釦が邪魔となるため、使用者のロックし忘れを防止でき
る。またロック状態では物品を出し入れの邪魔になら
ず、利便性を損なわないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】同正面図。
【図3】同右側面図。
【図4】同実施例の床頭台本体を示す分解斜視図。
【図5】図4を更に分解した斜視図。
【図6】同実施例の天板を示す底面図。
【図7】同側断面図。
【図8】同実施例の作用を示す右側面図。
【図9】同実施例の錠機構を示す図。
【図10】同実施例の扉部分を示す分解斜視図。
【図11】同部分側断面図。
【図12】同部分側面。
【図13】同実施例におけるタオルハンガの取付構造を
示す要部拡大斜視図。
【図14】同部分正断面。
【図15】図14に対応して取付手順を示す図。
【図16】同実施例の可動板を示す正面図。
【図17】図16に対応した正断面図。
【図18】同実施例の昇降機構を示す要部縦断面図。
【図19】同要部平断面図。
【図20】同実施例の全体縦断面図。
【図21】同実施例の要部断面図。
【図22】同実施例の使用状態を示す斜視図。
【図23】同実施例の他の使用状態を示す斜視図。
【図24】同実施例のキャスタのロック解除状態を示す
部分断面図。
【図25】同実施例のキャスタのロック状態を示す部分
断面図。
【符号の説明】
1・・・床頭台本体 2・・・引出し 3・・・芯出しテーブル 4・・・扉 4a・・・扉の右側縁 4b・・・扉の左側縁 5・・・天板 5a・・・天板の側壁 6・・・タオルハンガ 7・・・昇降機構 8・・・可動板 9・・・ターンテーブル 11a・・・キャスタ(偏平キャスタ) 11a4・・・ロック操作用釦 11b・・・取付孔 12・・・左右の側板 12b・・・折曲部 13・・・背板 16・・・レール部材 21f・・・取手用凹陥部 21g・・・突条 23・・・錠機構 32・・・抜止機構 40・・・蝶持機構 45・・・下ヒンジ部材 45a・・・軸孔 45c・・・傾斜面 46・・・上ヒンジ部材と、扉の右側縁又は左側縁 47・・・下鉛直軸 48・・・上鉛直軸 45d・・・係合爪 45f・・・ボルト挿通孔 45g・・・ボルト 49a・・・取手用凹陥部 49b・・・突条 49c・・・マーカ 54・・・テーブル取付部 56・・・挿入孔 57・・・係止リブ 61・・・タオルハンガの基端部 62・・・屈曲部分 70・・・フレーム 70a・・・フレームの鉛直部 71・・・フレームガイド 71c・・・フレームガイドの後端面 71d・・・フレームガイドの側面 72・・・固定手段 91a・・・ターンテーブル 93・・・シート部材

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床頭台本体の上方に昇降機構を介して可動
    板を配設してなるものにおいて、 前記昇降機構を、可動板を片持ち的に支持するフレーム
    と、このフレームの鉛直部を上下摺動可能に保持するフ
    レームガイドと、フレームを所望の高さ位置で固定する
    ための固定手段とを具備してなるものにし、前記フレー
    ムガイドを床頭台本体内に取付けられる長尺構成部品に
    一体的に設けたことを特徴とする床頭台。
  2. 【請求項2】長尺構成部品が、左右の側板に取付けられ
    るレール部材であることを特徴とする請求項1記載の床
    頭台。
  3. 【請求項3】フレームガイドの少なくとも側面を、側板
    の内面に添設させるようにしていることを特徴とする請
    求項1又は2記載の床頭台。
  4. 【請求項4】フレームガイドの後端面を、左右の側板の
    背面側に配設される背板に添設させるようにしているこ
    とを特徴とする請求項3記載の床頭台。
  5. 【請求項5】天板及び可動板にテーブル取付部を設け、
    各テーブル取付部にターンテーブルを着脱可能に取り付
    け得るようにしていることを特徴とする請求項1、2、
    3又は4記載の床頭台。
  6. 【請求項6】ターンテーブルの下端を滑動性のあるシー
    ト部材を介して天板又は可動板の上面に摺動可能に添設
    していることを特徴とする請求項5記載の床頭台。
  7. 【請求項7】床頭台本体の開口端面に扉の右側縁又は左
    側縁を蝶持機構を介して選択的に蝶着し得るようにした
    ものであって、蝶持機構が、扉の下端面を下側から支持
    すべく床頭台本体の開口端面に突設されたバンパー状を
    なす左右一対の下ヒンジ部材と、扉の上端側を支持すべ
    く前記開口端面に突設された上ヒンジ部材と、扉の右側
    縁又は左側縁を対応する下ヒンジ部材に軸着する下鉛直
    軸と、扉の右側縁又は左側縁を前記上ヒンジ部材に軸着
    する上鉛直軸とを具備してなるものであることを特徴と
    する床頭台。
  8. 【請求項8】下ヒンジ部材が、右端近傍部と左端近傍部
    にそれぞれ下鉛直軸を挿入するための軸孔を有したもの
    であり、左右の下ヒンジ部材が同一形状をなしているこ
    とを特徴とする請求項7記載の床頭台。
  9. 【請求項9】下ヒンジ部材が、前面下半部に斜下前方を
    向く傾斜面を有するとともに、背面上半部に床頭台本体
    の開口端面に設けた取付孔に係合する係合爪を備えたも
    のであり、前記傾斜面に設けたボルト挿通孔に挿入した
    ボルトで、該下ヒンジ部材の下半部を前記開口端面方向
    に締め付けるようにしたことを特徴とする請求項7又は
    8記載の床頭台。
  10. 【請求項10】床頭台本体に、芯出しテーブルと、この
    芯出しテーブルの真下に位置する引出しとを設けたもの
    であって、前記引出しに、該引出しを押込み位置で床頭
    台本体にロックするための錠機構を設けるとともに、前
    記芯出しテーブルに、該芯出しテーブルを所定の引き出
    し位置で係止するための抜止機構を設けておき、前記引
    出しを押込み位置から前方に引き出した場合にだけ、前
    記抜止機構の係止機能を解除して芯出しテーブルを床頭
    台本体から抜き取ることができるように構成したことを
    特徴とする床頭台。
  11. 【請求項11】床頭台本体の上面に、下方に開放された
    偏平筐形をなす合成樹脂製の天板を装着し、その天板の
    側壁にタオルハンガを側方へ引き出し可能に保持させて
    なるものにおいて、前記天板の側壁に前記タオルハンガ
    の基端部を挿入するための挿入孔を設けるとともに、前
    記床頭台本体の側壁上端縁に内方へ屈曲する折曲部を設
    けておき、前記天板を床頭台本体に装着した状態で前記
    挿入孔から挿入されたタオルハンガの基端部が前記折曲
    部により下側から当接支持され得るように構成したこと
    を特徴とする床頭台。
  12. 【請求項12】タオルハンガの基端部に上方に屈曲する
    屈曲部分を設けるとともに、天板の側壁内方に下方に垂
    下する係止リブを設けておき、屈曲部分を係止リブより
    も内方に位置させた上で天板を床頭台本体に装着するこ
    とにより、前記タオルハンガを抜出不能に保持し得るよ
    うに構成したことを特徴とする請求項11記載の床頭
    台。
  13. 【請求項13】床頭台本体に保持される引出しの鏡板上
    縁に、前面及び上面に開放された取手用凹陥部を形成す
    るとともに、この凹陥部の前縁部分に該凹陥部の横幅寸
    法よりも短寸な指掛用の突条を設けたことを特徴とする
    床頭台。
  14. 【請求項14】床頭台本体に蝶着された扉の上縁に、前
    面及び上面に開放された取手用凹陥部を形成するととも
    に、この凹陥部の前縁部分に該凹陥部の横幅寸法よりも
    短寸な指掛用の突条を設けたことを特徴とする床頭台。
  15. 【請求項15】扉の右側縁又は左側縁のいずれか一方を
    床頭台本体に選択的に蝶着し得るようにしたものであっ
    て、扉の上縁に、前面及び上面に開放された取手用凹陥
    部を形成するとともに、この凹陥部の前縁部分に該凹陥
    部の横幅寸法よりも短寸な指掛用の突条を設け、その突
    条に、開成時に指を掛けるべき位置を指示するためのマ
    ーカを、左右移動可能に装着していることを特徴とする
    床頭台。
  16. 【請求項16】底板にキャスタを設けたものであって、
    少なくとも底板の前縁側に位置するキャスタのロック操
    作用釦を、底板の上面に突没可能に表出させていること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
    9、10,11、12、13、14、または15に記載
    の床頭台。
  17. 【請求項17】キャスタのロックが解除された状態で、
    前記ロック操作用釦が底板の上面よりも突出し、キャス
    タがロックされた状態で、前記ロック操作用釦の上面が
    底板の上面と略面一となるように設定してある請求項1
    6に記載の床頭台。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010104572A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Okamura Corp 昇降支柱の支持構造及び昇降支柱
CN105286322A (zh) * 2015-10-20 2016-02-03 苏州东邦家具有限公司 一种新型床头柜
CN107007422A (zh) * 2017-05-28 2017-08-04 杨骏成 一种具有输液立杆锁紧防脱落机构的医用手推车
CN114766841A (zh) * 2022-05-06 2022-07-22 正仁慧康(青岛)智能科技有限责任公司 一种智能床头柜

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