JPH0732745B2

JPH0732745B2 - 電気掃除機の格納装置

Info

Publication number: JPH0732745B2
Application number: JP63097009A
Authority: JP
Inventors: 文博川越; 庸雄西島; 知己三谷; 日出男大久保
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1988-04-20
Filing date: 1988-04-20
Publication date: 1995-04-12
Anticipated expiration: 2010-04-12
Also published as: JPH01268525A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、蓋付きの格納ケースに電気掃除機およびその
付属部品を格納するようにした電気掃除機の格納装置に
関するものである。

従来の技術今、最も一般的な電気掃除機の格納構成は、付属部品収
納ケースの上方開口部に電気掃除機を装着したものであ
ろう。このものでは、収納ケースを介して各種付属部品
および電気掃除機が合理的に保管，管理できるが、外部
に電気掃除機が露出していて外観性が悪く、また重心が
上にあって不安定要素をもっていた。

そこで最近は蓋付きの格納ケースに電気掃除機およびそ
の付属部品を格納するようにした、いわゆる全格納方式
が考えられている。第11図，第12図はその具体的構成を
示すもので、すなわち、格納ケース１はその上方開口部
が蓋２で開閉されるようにしてあり、その一側に電気掃
除機３を垂直に格納し、他側に延長管，ホース，各種ノ
ズルなどの付属部品４をやはり垂直方向に格納してい
る。

発明が解決しようとする課題しかし、上記の格納方式では、格納方向が垂直を基調と
するものであるところから、取扱いがしにくかった。す
なわち、例えば、電気掃除機３を見ると、格納ケース１
から垂直方向に取出し、しかる後、水平に方向転換して
床面に置かなければならない。また付属部品としても横
に倒れるのを防止しつつ格納ケース１への挿入を行わな
ければならず、非常に使い勝手が悪かった。

本発明はこのような従来の課題を解決するもので、その
目的とするところの１つは、運搬時および保管時のバラ
ンス，操作性などの向上を図ることにあり、他の１つは
格納ケースの破損などを防止したところにある。また他
の目的の１つは電気掃除機などの格納作業性をよくする
とともに、その格納位置決めを的確に行うところにあ
る。さらに他の目的の１つは閉成後の蓋の管理をしやす
くし、また閉成状態の蓋に荷重が加わってもその破損を
可及的に防止したところにある。

課題を解決するための手段上記の目的を達成するために本発明の第１の手段では、
上方開口状の格納ケースと、この上方開口部を開閉する
蓋と、上記格納ケース内に出入自在に格納される電気掃
除機および付属部品とからなり、上記電気掃除機は、そ
の両側を支持する支持具を介して格納ケース内の一定下
方で、しかもこのケース内底面との間で付属部品格納用
の空間となる間隔を形成するように水平方向略吊持状態
で格納し、かつ上記支持具は格納ケースの内方へ突出し
て位置する電気掃除機の支持台部およびこの支持台部か
ら一体形成した上下方向の取付片とを有し、この上方取
付片は格納ケースの上方開口部分に、下方取付片は内底
面部分にそれぞれ係止し、さらに少なくとも下方取付片
を格納ケースの内面に接触もしくは近接させたものであ
る。

第２の手段では、支持具の支持台部と電気掃除機とに相
係合する突起と凹部を形成した。

第３の手段では、支持具の上方取付片に、上方を傾斜状
となした電気掃除機のガイド部を設けた。

第４の手段では、支持具の支持台部と格納ケースの内壁
面との間に電気掃除機の車輪を臨ませた。

第５の手段では、蓋の一部に、その頂面と略平行な引掛
片を形成し、この引掛片を格納ケースの上方開口縁に係
止して開成状態の蓋をこの格納ケースの外面に略重合す
るごとく保持させた。

第６の手段では、蓋の内頂面と電気掃除機の頂部とを近
接もしくは接触させた。

第７の手段では、上方開口状の格納ケースと、この上方
開口部を開閉する蓋と、上記格納ケース内に出入自在に
格納される電気掃除機および付属部品とからなり、上記
格納ケースの上方開口縁と蓋の対向縁はそれぞれ内，外
壁を備えた２重壁構成となし、かつ各内壁は閉蓋時相互
に嵌合させたものである。

作用上記本発明の第１の手段によれば、電気掃除機およびそ
の付属部品が蓋付きの格納ケースに全格納されるため、
外観性が高揚し、また格納方向が自然性の高い水平を基
調とするものとなり、その分取扱いをよくすることがで
きるものである。さらに、運搬時などにおけるバランス
もよくなる。

加えて、支持具の支持台部に加わる電気掃除機の荷重
は、上，下取付片に分散される。特に、下方の取付片に
あっては、上記分散荷重によって外方へ変形しようと
し、格納ケースの内壁面で受止められる。

さらに第２の手段では突起と凹部との係合で格納ケース
内での電気掃除機の左右位置決めが図られ、加えて第４
の手段で電気掃除機の前後の位置決めが図られる。

さらに、第３の手段によって、電気掃除機格納過程で突
起と凹部との係合案内が行われる。

さらに第５の手段によって、開成後の蓋を格納ケースの
外側面に合理的に支持，管理しておくことができる。

さらに第６の手段によって、蓋に加わる荷重が電気掃除
機でも受止められる。

さらに第７の手段によって、格納ケースの閉成が蓋によ
って確実に行われ、しかも閉成状態の蓋が横づれしなく
なる。

実施例以下その実施例を添付図面を参照して説明する。

第１図〜第５図において、電気掃除機11および、ホー
ス，延長管，床ノズル，予備フィルターなどの付属部品
12は上方開口部を蓋13で閉じた格納ケース14に水平方向
を基調として全格納される。上記格納ケース14は略四角
形状であって、その上方開口縁は、内，外壁15,16から
なる２重壁構成に設定してある。そして、外壁16は丸み
をもって外方へふくらんだ形にあり、仮に、家具などに
当ったり、横転したときに、この外壁16が、いわゆる、
バンパー作用を発揮し、相手物もしくは格納ケース14の
外周面に傷を付けないようにしている。

一方、皿形状の蓋13の周縁も２重構成としてあり、丸み
をもって外方へふくらんだ形の外壁17は格納ケース14の
外壁16と当接し、また内壁18は同ケース14の内壁15の外
周に所定のオーバラップ量をもって嵌合するようにして
ある。19は格納ケース14の前後に一体形成した把手であ
る。上記電気掃除機11は一対の支持具20を介して格納ケ
ース14内の一定高さに略吊持状態で水平方向に格納され
る。上記支持具20は合成樹脂でつくられており、格納ケ
ース14内に突き出るとともに、上面先端長手方向にリブ
状の突起21を形成した支持台部22と、この支持台部22の
基端側より上，下方向に延設され、格納ケース14の内壁
面に近接もしくは接触する取付片23,24とを一体的に具
備する。そして、取付けは、取付片23の上方折曲部25を
格納ケース14の開口内壁15に引掛け、また下方取付片24
をビス26を介してケース内底面に締付けることにより行
われる。なお、上方取付片23の折曲部25が格納ケース14
より上方へ突出しないように、その内壁15には切欠き27
が形成してある。

電気掃除機11はその上面に把手28を、下方後側に車輪29
をそれぞれ有し、また両側下方には溝状の凹部30をもつ
被支持部31が形成してある。

上記の構成において、格納は次の要領で行う。まず、付
属部品12を格納ケース14内の下方に水平基調で格納し、
その後、電気掃除機11を入れる。上記電気掃除機11は支
持具20における支持台部22の上面に被支持部31を当てる
ことにより、略吊持状態で、しかも格納ケース14の底面
より一定上方に格納される。したがって、付属部品12に
は電気掃除機11の荷重が加わらない。次に格納ケース14
の上方を蓋13で閉じる。蓋13の閉成時対応する内壁15,1
8は相互に嵌合している。この嵌合の意義の１つは蓋13
の横づれ防止であり、他の１つは格納ケース14の変形防
止である。したがって、もし仮りに、蓋13上に人が載っ
たり、腰掛けたりして荷重が加わっても支障がない。こ
の場合、電気掃除機11の上面と蓋13の下面を接触もしく
は近接させておけば、荷重が電気掃除機11にも分散さ
れ、これにより、蓋13の破損を防止することができる。

格納ケース14内の電気掃除機11は、支持台部22の突起21
にその被支持部31の凹部30を係合させることで動きが規
制されており、運搬時などにがたついたり、支持台部22
から落下したりすることがない。

ところで、電気掃除機11の荷重は支持具20および格納ケ
ース14に次のように伝わる。

すなわち、第３図において、上記荷重は、下方向荷重W₁
と横方向荷重W₂とに分けられる。荷重W₂は支持台22が突
出した形状にあって一種のモーメントが働くためであ
る。

まず下方向荷重W₁は上方取付片23の折曲部25を介して格
納ケース14の上方および下方取付片24を介して同ケース
底部に下方向に加わり、また横方向荷重W₂は上記折曲部
25を介して格納ケース14の上方および下方取付片24を介
してケース側壁に横方向に加わる。このように、電気掃
除機11の荷重は格納ケース14の一部に集中することなく
分散して加わり、これによって、同ケース14の破損を防
止できるものであり、またこのとき、支持具20は荷重伝
達部であるとともに、荷重分散体としての機能を発揮す
ることが理解できよう。

次に第６図〜第８図に示す実施例は、蓋13の対向辺より
引掛片32を形成したものである。そして、この引掛片32
は蓋13の頂面と略平行の関係にある。この実施例では、
引掛片32を外壁16に係止して開いた蓋13を第７図，第８
図のように格納ケース14に保持させておくことができ
る。蓋13の上記掛止保持状態は、引掛片32が蓋頂面と平
行関係にあることから格納ケース14の外側面に重合する
形となる。

したがって、開成後の蓋13の保管がしやすく、また邪魔
となることもない。

なお、蓋13を閉じたとき、引掛片32は格納ケース14にお
ける内壁15の切欠き27に臨むようにしてある。

第９図は電気掃除機11の車輪29を支持具20の支持台部22
と格納ケース14との間に臨ませたものである。その結
果、電気掃除機11は突起21と凹部30の係合で左右の動き
が、支持台部22と格納ケース14との間に臨む車輪29によ
って前後の動きがそれぞれ阻止され、よって、一層確実
な格納状態が得られる。

第10図は支持具20の上方取付片23にガイド部33を一体形
成し、しかもその上方には外拡がりの傾斜面34を設けた
ものである。

この例では、電気掃除機11を格納ケース14に挿入する
際、その両側面がガイド部33に案内されて左右方向中央
に位置決めされ、これにより、支持台部22の突起21に凹
部30が必然性をもって係合されることとなる。

発明の効果以上のように本発明の格納装置によれば、次のような種
々の効果を奏するものである。

（Ｉ）運搬時のバランスがよく、使い勝手が大いに向
上する。

水平格納を基調としているため、重量バランスの片寄り
が小さいことおよび低重心となるところから偏荷重が加
わらず、運搬しやすいとともに、保管時などにおいても
不用意な転倒がない。

（II）出し入れ作業性が合理的で、操作性もよい。

取出しは電気掃除機を最初に、付属部品を後に、また格
納は逆と云うように極く自然な出し入れができ、また水
平の使用状態方向で電気掃除機の出み入れができて方向
転換などの煩わしさもなく、また所定の位置に電気掃除
機を円滑に格納できるため、操作しやすい。

（III）電気掃除機の荷重を支持具で分散して格納ケ
ースに伝えるようにしているので、荷重の集中化による
局部破損などを確実に防止できる。

（IV）格納ケース内での電気掃除機の動きが確実に防
止されるため、運搬に際してがたつき、騒音を発生した
りすることがなく、また付属部品との衝突による破損を
も防止できる。

（Ｖ）格納ケースの閉蓋が確実にでき、しかも閉じた
蓋に人が載ったり、座ったりしても破損することがな
い。換言すれば、簡易的なイス，ふみ台としての別の用
途にも活用可能である。

（VI）開いた蓋の管理がしやすく、かつ邪魔となるこ
とない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す分解斜視図、第２図は断
面図、第３図は要部断面図、第４図は格納ケースと蓋の
接合部分を示す断面図、第５図は支持具を示す斜視図、
第６図は蓋の他の実施例を示す下方斜視図、第７図はそ
の蓋の保管状態を示す斜視図、第８図は要部拡大図、第
９図は他の実施例を示す要部上面図、第10図は支持具の
他の実施例を示す斜視図、第11図は従来例を示す断面
図、第12図は斜視図である。 11……電気掃除機、12……付属部品、13……蓋、14……
格納ケース、15,18……内壁、16,17……外壁、20……支
持具、21……突起、22……支持台部、23……上方取付
片、24……下方取付片、29……車輪、32……引掛片、33
……ガイド部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者大久保日出男大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内 (56)参考文献実開昭57−42743（ＪＰ，Ｕ) 実開昭56−159046（ＪＰ，Ｕ)

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上方開口状の格納ケースと、この上方開口
部を開閉する蓋と、上記格納ケース内に出入自在に格納
される電気掃除機および付属部品とからなり、上記電気
掃除機は、その両側を支持する支持具を介して格納ケー
ス内の一定下方で、しかもこのケース内底面との間で付
属部品格納用の空間となる間隔を形成するように水平方
向略吊持状態で格納し、かつ上記支持具は格納ケースの
内方へ突出して位置する電気掃除機の支持台部およびこ
の支持台部から一体形成した上下方向の取付片とを有
し、この上方取付片は格納ケースの上方開口部分に、下
方取付片は内底面部分にそれぞれ係止し、さらに少なく
とも下方取付片を格納ケースの内面に接触もしくは近接
させた電気掃除機の格納装置。
【請求項２】支持具の支持台部と電気掃除機とに相係合
する突起と凹部を形成した請求項１記載の電気掃除機の
格納装置。
【請求項３】支持具の上方取付片に、上方を傾斜状とな
した電気掃除機のガイド部を設けた請求項１記載の電気
掃除機の格納装置。
【請求項４】支持具の支持台部と格納ケースの内壁面と
の間に電気掃除機の車輪を臨ませた請求項１記載の電気
掃除機の格納装置。
【請求項５】蓋の一部に、その頂面と略平行な引掛片を
形成し、この引掛片を格納ケースの上方開口縁に係止し
て開成状態の蓋をこの格納ケースの外面に略重合するご
とく保持させた請求項１記載の電気掃除機の格納装置。
【請求項６】蓋の内頂面と電気掃除機の頂部とを近接も
しくは接触させた請求項１記載の電気掃除機の格納装
置。
【請求項７】上方開口状の格納ケースと、この上方開口
部を開閉する蓋と、上記格納ケース内に出入自在に格納
される電気掃除機および付属部品とからなり、上記格納
ケースの上方開口縁と蓋の対向縁はそれぞれ内，外壁を
備えた２重壁構成となし、かつ各内壁は閉蓋時相互に嵌
合させた電気掃除機の格納装置。