JPS5820221Y2 - キキノマエダオレボウシソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は食器洗い機等の前開き式ドアーを有する機器に
おける前倒れ防止装置に関するものである。

従来、この種の機器、たとえば食器洗い機においては、
前開き式のドアーを開いて内部のカゴを引出す際に、こ
のドアー上に食器を収容したカゴが載り、ドアーはその
重みで押え込まれて、機器本体が前に倒れる危険があっ
た。

これを防止するために、機器本体の後部におもりを設置
したり、また、ドアーの開放と連動して足を機器本体の
前方へ突出させてこれにより機器本体を支えるという方
法がとられていた。

しかしながら、いずれの方法も確実な前倒れ防止が行な
えないばかりか、構成的にも複雑であって実用的なもの
ではなかった。

本考案はこのような問題を解決したものであって、以下
添付図面をもとに本考案の一実施例について説明する。

図は食器洗い機を示したものであり、１は食器洗い機の
外装で、この外装置の上面は、天板２によりおおわれて
いる。

また、外装１内には、内槽３を有し、この内槽内に上下
２段のカゴ４および５を配設している。

上下カゴ４，５にセットされた食器６は、それぞれのカ
ゴ４および５の直下に配備された上下２本のノズル７お
よび８から洗浄液が噴出し洗浄されるものである。

洗浄液は内槽３の下方に設置されたポンプ９で加圧され
パイプを通って各ノズル７．８まで導かれる。

１０はポンプ９を駆動するモータである。

モータ１０の反ポンプ側には、フレームから一体に形成
したアーム１１を突出させ、このアーム１１は支持枠１
２に防振ゴム１３を介してボルト１４で締付固定しであ
る。

１５は内槽３の開口部を開閉する前開き式のドアー１６
は機器本体を調整支持する支持脚である。

そして食器洗い機を設置する床面１７には、略コ枠状の
保持具１９の両端をネジ２０により固定している。

上記支持脚１６は機器を床面１７上に据え付けるもので
あり、機器に傾き等が生じないように高さ調整が可能で
ある。

そして、支持脚１６はその下端に平板状部１６ ａを有
している。

この平板状部１６ａは、機器を流し台等の横にスライド
させながら設置する際に床面１７上をすべり、上記保持
具１９の空所２１内に挿入係合する。

１９ａは保持具１９の上面部に形成した切欠き孔で、平
板状部１６ ａの空所２１内への挿入係合時に、支持脚
１６の棒状部１６ｂを挿入す′る。

この切欠き孔１９ ａは保持具１９の上面部の略中央部
まで形成され、切欠き孔１９ａに支持脚１６の棒状部１
６ ｂが挿入されることにより、平板状部１６ ａが空
所２１内に充分挿入され、機器の多少の移動が生じても
平板状部１６ａと保持具１９の保合が外れることはない
。

上記構成によれば、食器洗い機のように重量が大でかつ
流し台等の横のスペースに設置される機器の据え付けに
際して、前倒れ防止のための対策が容易に行える。

即ち、機器をスライドさせ、支持脚１６下端の平板状部
１６ ａを保持具１９の空所２１に挿入係合するもので
あり、保持具１９を床面１７のあらかじめ決められた位
置に固定しておけば、その後は単なる機器のスライド移
動にて実施できる。

以上のように本考案によれば、略コ字枠状の保持具をあ
らかじめ床面に固定しておくことにより、前開き式のド
アーを有する機器の前倒れを確実に防止することができ
、また、上記保持具に対する機器の支持脚のスライド係
合によるものであるために、据え付は時に保持具、支持
脚等に手を加える必要がなく、無理な姿勢での工事等が
強いられない。

しかも、食器洗い機等の機器は一旦設置すれば長期に亙
って移動することがないために、その機器の据え付は安
定性は不変である。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般的な食器洗い機の縦断面図、第２図は本考
案の一実施例を示す支持脚と保持具との関係の分解斜視
図、第３図はその断面図である。 １・・・・・・外装、１６・・・・・・支持脚、１６
ａ・・・・・・平板状部、１７・・・・・・床面、１９
・・・・・・保持具、２１・・・・・・空所。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前開き式のドアーを有する機器下面に支持脚を設け、こ
   の支持脚を設置する床面に略コ字枠状の保持具を固定し
   、この保持具の空所に前記支持脚下端の平板状部を挿入
   するように構成してなる機器の前倒れ防止装置。