JP2005224348A5 - - Google Patents

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洗面台
本発明は、ワゴンを備える洗面台に関する。
洗面台のキャビネットや流し台キャビネットに設けた収納空間に、小物類の収納や食卓への食器類の移動などのためのワゴンを出し入れできるように収納する装置が知られている。(特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2002−34682号公報 特開平9−56501号公報
上記で述べた洗面台や流し台装置は、ワゴンをキャビネットに設けられたワゴン間口寸法よりも比較的大きい寸法の空間に単に出し入れできるように収納する構造であり、ワゴンをキャビネットの収納空間に出し入れする際、ワゴン自体でキャビネットの収納空間の内面を傷付ける心配や、ワゴンを収納した状態においては、ワゴン自体の前面側の面材とキャビネット前面に設けられる扉や引出し等の他の面材との間に比較的大きな隙間が生じて全体としての外観を損なう問題を有している。
さりとて、キャビネットのワゴン収納空間内面の傷付き防止のために、キャビネット側にガイドレールを、また、ワゴン側にレール等を設ける方法では、ワゴン自体を腰掛としても利用できるように意図した場合には、ワゴンの左右側面側に突出するレール等が邪魔になって、腰掛としてワゴンを使用するときの安全性に欠けるという問題が生じる。
本発明は、ワゴン収納空間内面の傷付きを防止し、ワゴンを収納したときのワゴン前板と洗面台前面側の引出しや扉などの他の面材との縦横の線の面一合わせも容易にできて前面側の外観を損なうことがない洗面台を提供するものである。
また、特に、ワゴン自体を腰掛として使用できるベンチ型ワゴンとしたときに、腰掛けたときのワゴンの傾きによる転倒が防止でき、より安全性を向上させた洗面台を提供する。
本発明は次のものに関する。
(1) 洗面ボールと、面材を備えるキャビネットと、このキャビネット内部に構成される前面が開放したスペースと、前記スペースに収納可能な移動式ワゴンとを備える洗面台において、前記スペースがその左右の内面にガイド部材を備えた洗面台。
(2) (1)において、ワゴンが前板とワゴン本体とを備え、前記ワゴンをキャビネットの前面側からスペースに収納するときに、前記ワゴン本体が前記スペースの内面に当らないようにした洗面台。
(3) (1)、または、(2)において、ガイド部材のスペースの入口側に傾斜部が設けられ、ワゴンが前記スぺースに斜め方向から押込まれても、ワゴン本体が所定の位置に案内される洗面台。
(4) (1)から(3)の何れかにおいて、ワゴンをスペースに収納したとき、前記ワゴンの前板が、キャビネットの面材と縦横面一となる洗面台。
) (1)から(4)の何れかにおいて、ワゴン、ワゴン本体の上面を腰掛としたベンチ型ワゴンである洗面台。
(1)から(5)の何れかにおいて、ワゴン本体、左右の側面板と、背面板と、底面板とからなる箱状の上面に開閉する蓋体と、上記底面板の下面側に取付けられた車輪を備え、前記左右の側面板及び背面板の下端、ワゴン本体の前面側に設けられた前板の下端よりもワゴン本体を設置する床面近くに位置するように下方に突出する洗面台。
(作用)
ワゴンを押してキャビネットの収納スペースに収納する際、収納スペース内の左右に設けたガイド部材にワゴン本体の側面が当接してワゴン本体が収納場所に案内され、所定の収納位置に収納される。ワゴンが所定の収納場所に収納されると、ワゴンの前板両端の線とワゴンの上部に位置する引出し又は扉の両端の線とが面一となる。
また、左右の側面板と、背面板と、底面板とからなる箱状の上面に開閉する蓋体と、底面板の下面側に取付けられた車輪を備え、左右の側面板及び背面板の下端は、ワゴン本体の前面側に設けられた前板の下端よりもワゴン本体を設置する床面近くに位置するように下方に突出させ、上記蓋体に腰掛けられるベンチ型ワゴンとして使用することで、床面近くに位置する側面板及び背面板により、爪先等のワゴン本体下面側への入り込みを防止するとともに、腰掛けたときにワゴンが傾いてもワゴン本体の側面板及び背面板の下端が床面に当接してそれ以上の傾きを阻止し、ワゴンの転倒を防止する。
本発明の洗面台によれば、ワゴン収納空間内面側の傷付きが防止でき、ワゴンを収納したときの他の面材との縦横の面一合わせも容易で洗面台前面側の外観を損なうことがない。
また、請求項4記載の洗面台の場合には、ベンチ型ワゴンに腰掛けたときの傾きによるワゴンの転倒が防止される。
本発明の洗面台における収納スペース内の左右に設けるガイド部材は、ワゴンを斜め方向から押し込んで収納しようとした際にもワゴンが所定の位置に容易に案内されるように、ワゴンを収納するスペースの入口側にワゴン本体を所定の位置に案内するための傾斜部を設けるようにするのが好ましい。
ワゴン本体の上面を腰掛としたベンチ型ワゴンの場合のワゴン本体における左右の側面板及び背面板の下端と、ワゴン本体を設置する床面との隙間は、ワゴンが傾いたときに側面板及び背面板の下端が床面に当ってそれ以上の傾きを阻止できるように、3〜5mm程度とするのが好ましい。
ワゴン本体の上面側には開閉できる蓋体を設けて、この蓋体を開閉してワゴン本体内を収納物の収納空間として使用できるようにし、ベンチ型ワゴンとする場合は座面となる蓋体の上面には開閉用の取っ手などが突出しないようにするのが好ましい。
以下、図1〜図4を参照しながら本発明による洗面台の実施例を説明する。
図1(a)は本発明の実施例による洗面台の斜視図、図1(b)は図1(a)中のワゴン(ベンチ型ワゴン)を引き出した状態の斜視図、図2(a)はワゴンを引き出した状態の縦方向断面図、図2(b)は洗面台キャビネット部分の水平方向断面図、図3(a)及び図3(b)は図1及び図2中のガイド部材の平面図と側面図、図4は洗面台におけるワゴンの斜視図(蓋体を開いた状態)である。
図1及び図2において、洗面台1は、左右の側板3a,3a、仕切板3b、背板3c等の構成部品から前面を開放して箱状に形成したキャビネット3の上部には洗面ボール2aを備える洗面トップ2を備え、キャビネット2の前面左側には上下2段の引出し4を、洗面ボール2aが位置する側の前面上部には広幅の引出し5を備え、この引出し5下方のキャビネット3には前面側を開放して後述するワゴン10を収納するためのスペース6が設けられる。なお、上記の引出し5に代えて扉を設けるようにしてもよい。
ワゴン10を収納するキャビネット3のスペース6の奥は、図2(a)及び(b)に示すように、洗面ボール2aの排水口に接続して垂設される排水管、又は給水管・給湯管等の配管類の前方側を覆うように配管カバー3dが設けられる。
上記の洗面台1のキャビネット3に形成された前面開放のスペース6に出し入れできるように収納するワゴン10は、前面側に、引出し台5における引出し前板と同じ幅寸法とした前板11と、この後部のワゴン本体12とを備えており、ワゴン本体12は、図2(a)及び図4に示すように、左右の側面板13,13、背面板14及び底面板15等を箱状に組み付けて、上面には開閉できるように蓋体16がアーム18により取付けられ、底面、板15の下面の前後には車輪17が装着される。
なお、実施例では、ワゴン10を腰掛としても使用できるベンチ型ワゴンとするため、ワゴン10の蓋体16上面までの高さを約400mm程度の寸法とし、ワゴン10の前輪側の車輪17にはストッパを設け、ワゴン10の間口寸法を約700mmとした。
図2(a)に示すように、上記ワゴン本体12における左右の側面板13,13と背面板14の下端側は、ワゴン10の前面側に取付けられる前板11の下端よりも下方に突出する寸法とし、側面板13,13及び背面板14が床面近く(実施例では床面から3mm上方の位置)に位置するようにして、ワゴン本体12をベンチとして使用したときの傾き時に側面板及び背面板の下端が床面に当ってそれ以上の傾きを阻止してワゴンの転倒を防止し、これによりワゴン10の安定性を向上させ、ワゴン10の蓋体16に腰掛けたときのワゴン転倒、車輪部分への爪先の入り込みを防止できるようにした。
図2(b)に示すように、ワゴン10を収納するスペース6の左右に位置する側板3aと仕切板3bの内面側には、スペース6内へのワゴン10の収納時にワゴン本体12の側面がスペース6内の側板3aや仕切板3bの内面に当って傷付くことがなく、上部の引出し5や左側の引出し4との面一合わせして収納できるように、ガイド部材20,20が取付けられる。
ガイド部材20,20は、図3に示すように、棒状からなるガイド部20a、取付座20b、埋込み脚部20cを備え、ガイド部20aの前端側には弧状の傾斜部20dが設けられており、図2(b)に示すように、ガイド部材20の取付座20bをキャビネット3の側板3a内面と仕切板3d内面とにねじでそれぞれ取付けるとともに、埋込み脚部20cを側板3aと仕切板3dに埋め込んで、ガイド部材20の回転を阻止できるようにした。
図2に示すように、ワゴン10をキャビネット3のスペース6に収納するときに、ワゴン本体12の側面部がガイド部材20の傾斜部20dに当って所定の位置に案内され収納されるようにした。
図4に示すようにワゴン10は、上面にベンチとなる開閉可能な蓋体16をアームにより取付け、座面となる蓋体16の上面には突出物がないように蓋体16の前端小口側に開閉用の引き手16aを取付けた。
(a)は本発明による洗面台の斜視図、(b)は洗面台におけるワゴン(ベンチ型ワゴン)を引き出した状態の斜視図である。 (a)は図1(蓋体を開けた状態)の状態の縦方向断面図、(b)は洗面台キャビネット部分の水平方向断面図である。 (a)は図2中に示すガイド部材の詳細を示す平面図、(b)はガイド部材の側面図である。 蓋体を開けた状態のワゴン(ベンチ型ワゴン)の斜視図である。
符号の説明
1 洗面台 2 洗面トップ
2a 洗面ボール 3 キャビネット
3a 側板 3b 仕切板
3c 背板 3d 配管カバー
4 引出し 5 引出し
6 スペース 10 ワゴン(ベンチ型ワゴン)
11 前板(扉面材) 12 ワゴン本体
13 側面板 14 背面板
15 底面板 16 蓋体
16a 引き手 17 車輪
18 アーム 19 取っ手
20 ガイド部材 20a ガイド部
20b 取付座 20c 埋込み脚部
20d 傾斜部

Claims (6)

  1. 洗面ボールと、面材を備えるキャビネットと、このキャビネット内部に構成される前面が開放したスペースと、前記スペースに収納可能な移動式ワゴンとを備える洗面台において、前記スペースがその左右の内面にガイド部材を備えた洗面台。
  2. 請求項1において、ワゴンが前板とワゴン本体とを備え、前記ワゴンをキャビネットの前面側からスペースに収納するときに、前記ワゴン本体が前記スペースの内面に当らないようにした洗面台。
  3. 請求項1、または、請求項2において、ガイド部材のスペースの入口側に傾斜部が設けられ、ワゴンが前記スぺースに斜め方向から押込まれても、ワゴン本体が所定の位置に案内される洗面台。
  4. 請求項1から請求項3の何れかにおいて、ワゴンをスペースに収納したとき、前記ワゴンの前板が、キャビネットの面材と縦横面一となる洗面台。
  5. 請求項1から請求項4の何れかにおいて、ワゴン、ワゴン本体の上面を腰掛としたベンチ型ワゴンである洗面台。
  6. 請求項1から請求項5の何れかにおいて、ワゴン本体、左右の側面板と、背面板と、底面板とからなる箱状の上面に開閉する蓋体と、上記底面板の下面側に取付けられた車輪を備え、前記左右の側面板及び背面板の下端、ワゴン本体の前面側に設けられた前板の下端よりもワゴン本体を設置する床面近くに位置するように下方に突出する洗面台。
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