JPH106842A - 車両用リフター - Google Patents

車両用リフター

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Publication number
JPH106842A
JPH106842A JP8160091A JP16009196A JPH106842A JP H106842 A JPH106842 A JP H106842A JP 8160091 A JP8160091 A JP 8160091A JP 16009196 A JP16009196 A JP 16009196A JP H106842 A JPH106842 A JP H106842A
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JP
Japan
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hydraulic cylinder
undulating
rise
fall
hydraulic
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JP8160091A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sasaki
佐々木  寛
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Kitamura Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kitamura Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の油圧シリンダを用いてテーブルのチル
ト動作と格納動作を異なる油圧力と動作速度で行えるよ
うにする。 【解決手段】 平行リンク5をアッパーアーム6と起伏
用油圧シリンダ7,8によって構成する。起伏用油圧シ
リンダ7,8はストロークが異なり、ストロークの短い
起伏用油圧シリンダ8とテーブル3とをリンクアーム18
で枢着する。そして、テーブル3を比較的小さな角度範
囲でチルト動作する時、左右の起伏用油圧シリンダ7,
8でテーブル3を駆動し、テーブル3を垂直に起立する
格納動作時にはストロークの長い起伏用油圧シリンダ7
によってのみ実行する。この時ストロークの短い起伏用
油圧シリンダ8は、テーブル3に作用せず、その起伏用
油圧シリンダ8とテーブル3とを枢着するリンクアーム
18がテーブル3から離れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貨物自動車に装着
した昇降自在なテーブルに係り、特に格納時にテーブル
が垂直に起立して格納させる車両用リフターに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする技術的課題】従来から、貨物
自動車などの車両において、荷台への積み降ろし作業を
簡単に行えるよう、荷台の後部に平行リンクを介して昇
降自在なテーブルを設け、前記平行リンクを油圧シリン
ダによって回転させてテーブルを水平に昇降させる車両
用リフターが知られている。また、このような車両用リ
フターは、大別すると概ねテーブルを荷台の床下に折り
畳んで格納する床下格納型リフターと、テーブルの上限
位置で水平なテーブルを垂直に起立させて荷台の後面開
口部を塞ぐようにして格納する垂直格納型のリフターの
二種類のリフターが知れており、垂直格納型リフター
は、上限位置でテーブルを垂直に起伏させるために、テ
ーブルを昇降させる昇降用油圧シリンダとは別にテーブ
ルを起伏するための起伏用油圧シリンダを備えている。
そして、このように平行リンクをなす一方のアームを、
長さが可変できる起伏用油圧シリンダで構成し、その起
伏用油圧シリンダを伸長させることによって、上限位置
でのテーブルの格納あるいはテーブルの展開を行うもの
である。また、平行リンクを構成する起伏用油圧シリン
ダを利用すれば、テーブルの格納時以外でも水平状態に
あるテーブルを比較的小さな角度範囲で起伏させてテー
ブルを首振り(チルト)することも可能となる。しか
し、起伏用油圧シリンダによってテーブルを格納あるい
は展開させ、しかも、テーブルをチルトさせる場合、テ
ーブルの格納あるいは展開するときには、当然テーブル
上に積み荷はなく、起伏用油圧シリンダの油圧力は比較
的小さくとも十分であるが、使用時においてテーブルを
チルトさせる際には、テーブル上に積み荷を積んでいる
場合が多く、格納時に比べ負荷が増大し、大きな油圧力
が必要となる。したがって、テーブルを動作させる起伏
用油圧シリンダの油圧力をチルト時(使用時)に合わせ
て設定すると、テーブルの格納時に起伏用油圧シリンダ
の油圧力が過大となり、逆に起伏用油圧シリンダの油圧
力をテーブルの格納時に合わせて設定するとテーブルの
チルト動作時の油圧力が不足する。さらに、その動作速
度も、テーブルをチルト動作時には、安全性を考慮する
ならば緩慢であることが望ましいが、テーブルを格納あ
るいは展開するときには比較的速いほうが望ましい。し
かし、一般的な構造を有する油圧シリンダでは、油圧力
及び動作速度を2段階で異なるように制御することがで
きない。
【0003】このような問題を解決するために実開平7
−18974号公報には、油圧シリンダの内部に起伏用
油圧シリンダ室と開閉用油圧シリンダ室とを形成し、比
較的小さな角度範囲でテーブルを起伏させるチルト動作
時に起伏用油圧シリンダ室に組み込んだピストンによっ
て行い、テーブルをほぼ90度起伏させるテーブルの格
納あるいは展開動作、すなわち荷台の開口部を開閉する
動作を開閉用油圧シリンダ室に組み込んだピストンによ
って行うことによってテーブルのチルト動作とテーブル
の格納及び展開動作とをそれぞれ異なる油圧力で駆動
し、かつそのそれぞれの動作を異なる速度で実行可能と
した車両用の昇降装置が提案されている。
【0004】しかし、この実開平7−18974号公報
で提案される昇降装置は、単一の油圧シリンダの内部に
起伏用シリンダ室と開閉用シリンダ室といった複数シリ
ンダー室と複数のピストンとを備え、シリンダ構造が複
雑となり、このような特別なシリンダを用いることか
ら、コストの上昇を招くものであった。
【0005】本発明は、このような課題を解決して、構
造が簡単なシリンダによってテーブルのチルト動作とテ
ーブルの格納及び展開動作とをそれぞれ異なる油圧力で
駆動し、しかも、テーブルにチルト動作とテーブルの格
納及び展開動作とを異なる動作速度で行える車両用リフ
ターを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、貨物
自動車の後部に荷台を搭載し、この荷台の床下に横設し
たメインフレームに平行リンクの基端を枢着し、その平
行リンクの先端にテーブルを回動自在に枢着し、前記平
行リンクを昇降用油圧シリンダで回動させて前記テーブ
ルを水平状態で昇降させ、かつ前記テーブルの上限位置
で該テーブルを垂直に起立させて格納する車両用リフタ
ーにおいて、前記平行リンクを左右一対のアッパーアー
ムとストロークの異なる左右一対の第1、第2起伏用油
圧シリンダとで構成し、そのストロークの短い第2起伏
用油圧シリンダと前記テーブルとの間にリンクアームを
枢着し、前記水平状態でのテーブルを比較的小さな角度
範囲のチルトさせる動作を前記第1、第2起伏用油圧シ
リンダで駆動するとともに、その角度範囲以上に前記テ
ーブルを回動させるテーブルの起伏動作をストロークの
長い第1起伏用油圧シリンダによって駆動するように構
成したものである。
【0007】請求項1の発明では、積み荷を積載して大
きな負荷がかかる状態でテーブルをチルトする場合、第
1、第2起伏用油圧シリンダによって駆動することによ
って、テーブルを大きな油圧力で緩慢に動作させること
ができ、テーブルを垂直に起立させて格納動作するとき
に、ストロークの長い第1起伏用油圧シリンダによって
のみテーブルを駆動することによって、テーブルを駆動
する油圧力を低減でき、格納時のテーブルの衝撃を緩和
できるとともに、ストロークの短い第2起伏用油圧シリ
ンダのピストンロッドが最大まで伸長して停止状態とな
っているから、残った第1起伏用油圧シリンダに集中的
に作動油が供給され、格納時のテーブルの動作速度を高
速化することができる。
【0008】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1乃至図7は、本発明の一実施例
を示し、同図において、1は貨物自動車などシャーシフ
レーム2に搭載する箱型荷台、3は荷役作業時に地面と
前記荷台1の床面との間を水平に昇降するテーブルであ
り、このテーブル3は、上限位置で垂直に起立させて荷
台1の後面に沿わせて格納し、その格納時に、荷台1の
後面の開口部1Aを塞いで煽り板として兼用している。
4は前記シャーシフレーム2に横設したメインフレーム
であり、このメインフレーム4と前記テーブル3との間
に平行リンク5が連結されている。平行リンク5は左右
対に設けた中空角筒状のアッパーアーム6と前記テーブ
ル3を起立させる左右対に設けた単動型の第1、第2起
伏用油圧シリンダ7,8とから構成され、前記アッパー
アーム6の両端には、前記メインフレーム4に一体的に
固定された受け板10と前記テーブル3の基端部に一体的
に固定されるテーブルブラケット11とに枢着される固定
プレート12,13が固定されている。また、第1、第2起
伏用油圧シリンダ7,8は、一方の第2起伏用油圧シリ
ンダ8(図4中上側)のストロークが他方の第1起伏用
油圧シリンダ7(図4中下側)のストロークより短く設
定されている。すなわち、第2起伏用油圧シリンダ8の
ストロークは、そのピストンロッド8Aが最大に伸長し
た状態でテーブル3が水平状態から概ね30度の範囲内
までの比較的小さな角度範囲内でテーブル3を傾斜させ
るように設定され、他方の第1起伏用油圧シリンダ7
は、テーブル3を垂直まで起伏動作可能なストロークに
設定されている。そして、ストロークの長い第1起伏用
油圧シリンダ7の内部には、そのピストン7Aを戻すよ
うに付勢する圧縮ばね19が組み込まれ、一方、ストロー
クの短い第2起伏用油圧シリンダ8と前記テーブルブラ
ケット11との間にリンクアーム18が枢着されている。
【0009】また、前記平行リンク5を構成する前記ア
ッパーアーム6と各第1、第2起伏用油圧シリンダ7,
8とは、図4の平面図に示すように、左右に間隔をおい
てメインフレーム4とテーブル3との間に取り付けら
れ、第1、第2起伏用油圧シリンダ7,8は前記アッパ
ーアーム6の外側下方に位置して前記メインフレーム4
に固着した受け板10と前記テーブル3に固着したテーブ
ルブラケット11との間に枢着されている。この場合、前
記ストロークの長い第1起伏用油圧シリンダ7の基部が
ピン15によって受け板10に枢着され、そのピストンロッ
ド7Aがピン16によって前記テーブルブラケット11に枢
着される。一方、ストロークの短い第2起伏用油圧シリ
ンダ8は、その基部側がピン15Aによって受け板10に枢
着されているが、ピストンロッド8Aの先端は、ピン16
Aによって前記リンクアーム18の下端部に枢着され、こ
のリンクアーム18の上端部が前記ピン18Aによって前記
テーブルブラケット11に枢着されている。このリンクア
ーム18は、前記テーブル3が水平状態であるとき、前記
テーブルブラケット11に固定するストッパーSに当接
し、ほぼ垂直に起立する。
【0010】次に前記第1、第2起伏用油圧シリンダ
7,8の内側に配置した左右一対のアッパーアーム6の
取付構造を、主に図4を参照して説明する。前記アッパ
ーアーム6の受け板10には、その受け板10を挟むように
して左右一対のチルトリンク20がピン21によって枢着さ
れ、この両リンクプレート20の外側にアッパーアーム6
の基端側に固着した固定プレート12が添設され、これら
リンクプレート20にアッパーアーム6の固定プレート12
をピン22によって枢着している。また、アッパーアーム
6の先端に固着した固定プレート13には、中空状のボス
23が一体的に固着されており、このボス23をピン24によ
って前記テーブルブラケット11に枢着している。そし
て、平行リンク5を構成するアッパーアーム6と各起伏
用油圧シリンダ7,8は、前記テーブル3が水平状態に
あるとき、同じ長さとなり、その起伏用油圧シリンダ
7,8の枢着部となる15,16,15A,16Aとアッパーア
ーム6の枢着部となるピン22,24を結ぶ線が平行四辺形
となる。すなわち、ストロークの短い起伏用油圧シリン
ダ8に枢着したリンクアーム18とテーブルブラケット11
とを枢着するピン18Aの位置はアッパーアーム6とテー
ブルブラケット11とを枢着するピン24と同じ高さに枢着
されている。
【0011】なお、40は前記テーブル3を昇降させる単
動型の昇降用油圧シリンダであり、前記リンクプレート
20と前記アッパーアーム6の先端側に固着した固定プレ
ート13との間にピン41,42によって枢着されている。ま
た、45は左右のアッパーアーム6の先端間に架設した中
空パイプである。
【0012】以上のように構成される本実施例の作用に
ついて説明する。
【0013】図5に示すように、通常の荷役作業を行う
場合、テーブル3は、昇降用油圧シリンダ40によってテ
ーブル3が地上Aと荷台1の床面との間を水平状態で昇
降する。このようにテーブル3が水平状態であるとき、
平行リンク5を構成する起伏用油圧シリンダ7,8とア
ッパーアーム6との長さは等しく、また、ストロークの
短い起伏用油圧シリンダ8の先端に枢着したリンクアー
ム18は、テーブルブラケット11に突き当たって垂直の状
態を維持したままである。そして、テーブル3を水平状
態のまま下降させると、図5に示すようにテーブル3が
地上Aに着地するが、着地したテーブル3の先端は地上
Aから浮き上がり、テーブル3と地上Aとの間には段差
が生じてしまう。このままでは、テーブル3と地上Aと
の段差によってテーブル3への積み荷の積み込みあるい
は荷降ろしに手間がかかり、特に台車を用いた荷役作業
がスムーズに行えない。このため、図6に示すようにテ
ーブル3の先端を下げてテーブル3の裏面全体が地上A
に接するように、テーブル3をチルトする。この着地状
態でのテーブル3のチルト操作は、昇降用油圧シリンダ
40により行う。すなわち、昇降用油圧シリンダ40の縮動
によりテーブル3は下降して着地するが、この状態から
さらに昇降用油圧シリンダ40を縮動させることによっ
て、図7に示すように昇降用油圧シリンダ40の基端側を
軸支するリンクプレート20が昇降用油圧シリンダ40の縮
動に伴って引かれ、リンクプレート20がピン42を中心と
して時計方向(図中矢印a方向)に回動して傾斜する。
このため、平行リンク5を構成する起伏用油圧シリンダ
7,8の枢着部となるピン15,16,15A,16Aとアッパ
ーアーム6の枢着部となるピン22,24を結んだ線がそれ
までの平行四辺形から崩れる。つまり、リンクプレート
20に軸支するアッパーアーム6を枢着するピン22,24の
位置がテーブル3側に移動するが、起伏用油圧シリンダ
7,8とテーブルブラケット11とを枢着するピン16,16
Aの位置は変わらないため、そのピン16,16Aを中心と
してテーブル3が回動する。これにより、テーブル3の
先端がチルト(首振り)し、テーブル3の裏面全体が地
上Aに接してテーブル3と地上Aとの段差が解消され
る。この後、テーブル3を水平に戻す場合、昇降用油圧
シリンダ40を伸動させることによって、リンクプレート
20が押され、リンクプレート20の背面が前記テーブルブ
ラケット11に突き当たって初期状態の垂直に戻る。この
後、昇降用油圧シリンダ40をさらに伸動させればテーブ
ル3は水平状態のまま上昇する。なお、接地時以外で、
例えば、坂道などの傾斜面で荷役作業を行う際にテーブ
ル3を水平に保つ場合や荷台1と高さが異なるプラット
ホームなどにテーブル3の先端を下げる場合など、水平
状態にあるテーブル3を比較的小さな角度範囲で起伏さ
せてチルトする場合、あるいは上限位置でテーブル3を
垂直に起伏させてテーブル3を格納又は水平に展開する
といったテーブル3の起伏動作は平行リンク5を構成す
る第1、第2起伏用油圧シリンダ7,8により行う。ま
ず、比較的小さな角度範囲でチルトする場合を説明す
る。このような比較的小さな角度範囲でチルトする場
合、つまり、坂道などの傾斜面でテーブル3を水平に保
つ目的やプラットホームとの高さ調整を目的としてテー
ブル3をチルトする場合は、図2に示すように、ストロ
ークの短い第2起伏用油圧シリンダ8とテーブルブラケ
ット11との間に枢着したリンクアーム18がテーブルブラ
ケット11に当接しているので、第2起伏用油圧シリンダ
8のピストンロッド8Aを伸長すると、リンクアーム18
を介在して第2起伏用油圧シリンダ8の駆動がテーブル
ブラケット11に直接的に伝わる。なお、図2にはストロ
ークの長い他側の第1起伏用油圧シリンダ7は図示され
ていないが、該起伏用油圧シリンダ7は、図5ないし図
7に示すようにピストンロッド7Aがテーブルブラケッ
ト11に直接枢着されている。したがって、テーブル3上
に積み荷を積載して大きな負荷のかかるテーブル3のチ
ルト動作は、第1、第2起伏用油圧油圧シリンダ7,8
によって駆動することができる。また、この第1、第2
起伏用油圧シリンダ7,8の駆動は図示しないパワーユ
ニットから第1、第2起伏用油圧シリンダ7,8に作動
油を供給して各ピストンロッド7A,8Aを作動するこ
とによって行われる。そして、比較的小さな角度範囲で
テーブル3をチルトする場合には、第1、第2起伏用油
圧シリンダ7,8にパワーユニットから作動油が供給さ
れ、第1、第2起伏用油圧シリンダ7,8のピストンロ
ッド7A,8Aを伸長することによって行われるが、ス
トロークの長い第1起伏用油圧シリンダ7の内部には圧
縮バネ19が組み込まれており、該第1起伏用油圧シリン
ダ7の作動時に圧縮バネ19を圧縮しながらピストン7A
を伸長するので、その動作速度が緩慢になり緩やかなス
ピードでテーブル3をチルトすることができる。なお、
第1、第2起伏用油圧シリンダ7,8でテーブル3をチ
ルトする範囲を概ね30度と設定したが、積み荷を積載
した状態で動作させる条件は、前述した通り、坂道など
の傾斜面でテーブル3を水平に保つ目的や荷台1と高さ
の異なるプラットホームにテーブル3の先端部を合わせ
ようにしてテーブル3を傾斜させ、その傾斜を利用して
主に台車を用いた荷役作業を円滑に行うことを目的とす
るものであり、テーブル3を傾斜させる角度は最大で3
0度であれば必要かつ十分である。また、テーブル3の
先端を下げるようにチルトする場合は、第1、第2起伏
用油圧シリンダ7,8を縮動させることによって行われ
る。ここでストロークの短い第2起伏用油圧シリンダ8
とテーブルブラケット11との間に枢着したリンクアーム
18は、第2起伏用油圧シリンダ8の動作により、テーブ
ルブラケット11と離れるように引かれるものの、テーブ
ル3は、テーブル3の上端側の枢着部となるピン18A,
24(ピン24は図5ないし図7に示す)を中心として下方
に回動するから、前記リンクアーム18がテーブルブラケ
ット11に常に当接し、積み荷を積載した状態でテーブル
3の先端を下げるようにチルトする場合でも第1、第2
起伏用油圧シリンダ7,8でテーブル3を安定的に支持
できる。
【0014】次に上限位置でのテーブル3の格納動作に
ついて説明する。テーブル3を格納する際には水平状態
のテーブル3を荷台の後面に沿わせるように垂直に起立
させる。このようにテーブル3を垂直に起立する場合、
テーブル3が水平状態から30度傾斜させる時点まで
は、前述したテーブル3のチルト動作と同様、第1、第
2起伏用油圧シリンダ7,8のピストンロッド7A,8
Aを伸長することによって行われるが、ストロークの短
い起伏用油圧シリンダ8は、テーブル3が30度傾斜し
たとき、そのピストンロッド8Aが最大に伸長するよう
にストロークを設定している。したがって、図2に示す
ように、テーブル3が30度傾斜すると第2起伏用油圧
シリンダ8のピストンロッド8Aは、それ以上伸長せず
に停止する。一方、他側の第1起伏用油圧シリンダ7の
ストロークはテーブル3が垂直に起立したとき、ピスト
ンロッド7Aの最大に伸長するように設定している。し
たがって、テーブル3の格納時にテーブル3が30度以
上回動した時点でそれ以降のテーブル3の駆動は、第1
起伏用油圧シリンダ7だけでなされる。この場合、スト
ロークの短い第2起伏用油圧シリンダ8に枢着したリン
クアーム18は、図2に示すようにテーブル3の傾斜に伴
ってテーブル3から離れる。このように、テーブル3の
格納時においてテーブル3の傾斜角が30度に達すると
ストロークの短い第2起伏用油圧シリンダ8の伸長が停
止し、それ以降の30度から90度(垂直)まではスト
ロークの長い第1起伏用油圧シリンダ7の油圧力によっ
てのみ駆動される。このため、水平状態でのテーブル3
のチルト動作とテーブル3の格納動作における油圧力を
変え、テーブル3の格納動作時に小さい油圧力でテーブ
ル3を駆動できる。また、30度から90度の範囲内で
は、短いストロークの第2起伏用油圧シリンダ8が停止
し、パワーユニットからストロークの長い第1起伏用油
圧シリンダ7だけに作動油が供給されるから、テーブル
3の動作速度の高速化が可能となる。
【0015】次に前記テーブル3の展開動作について説
明する。テーブル3の展開動作は、前述した格納動作と
逆動作によって行われる。すなわち、90度から30度
までの間はストロークの長い第1起伏用油圧シリンダ7
の縮動によって行われる。ここで第1起伏用油圧シリン
ダ7の縮動は、該第1起伏用油圧シリンダ7に負荷を与
え、第1起伏用油圧シリンダ7内の作動油をパワーユニ
ット側に排出することによって行われるが、図3に示す
ようにテーブル3を垂直に格納した状態ではテーブル3
の荷重が第1起伏用油圧シリンダ7に効果的に作用せ
ず、第1起伏用油圧シリンダ7への負荷は小さい。この
ため、第1起伏用油圧シリンダ7内の作動油をパワーユ
ニット側に円滑に排出できず、テーブル3の展開速度は
緩慢となってしまうが、第1起伏用油圧シリンダ7にピ
ストンロッド7Aを縮動させる圧縮ばね19を内蔵するこ
とによって、そのピストンロッド7Aが速く縮動し、テ
ーブル3の展開動作速度を速めることができる。
【0016】以上のように、本実施例では、テーブル3
を起伏する第1、第2起伏用油圧シリンダ7,8のスト
ロークを変え、一方の第2起伏用油圧シリンダ8のピス
トンロッド8Aの最大に伸長したときテーブル3の傾斜
角30度となるようにストロークを設定することによっ
て、積み荷を積載して大きな負荷がかかる状態でテーブ
ル3を比較的小さな角度範囲でチルトする場合、第1、
第2起伏用油圧シリンダ7,8によって駆動し、さらに
そのテーブル3を30度以上、垂直に起立する格納動作
はストロークの長い第1起伏用油圧シリンダ7によって
駆動することによって、テーブル3を上下30度の範囲
内でチルト操作を行う際、適性な油圧力で操作できると
ともに、テーブル3の格納動作時に油圧力を低減するこ
とによって、格納時のテーブル3の衝撃を緩和でき、し
かも、格納時のテーブルの動作速度をテーブル3のチル
ト動作時に比べて高速化することができる。
【0017】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記一実施例に限定されるものではなく、本発明の
要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えばテ
ーブルのリンク構造やリンクアームの取付構造などは適
宜設定すればよい。
【0018】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、貨物自動車の
後部に荷台を搭載し、この荷台の床下に横設したメイン
フレームに平行リンクの基端を枢着し、その平行リンク
の先端にテーブルを回動自在に枢着し、前記平行リンク
を昇降用油圧シリンダで回動させて前記テーブルを水平
状態で昇降させ、かつ前記テーブルの上限位置で該テー
ブルを垂直に起立させて格納する車両用リフターにおい
て、前記平行リンクを左右一対のアッパーアームとスト
ロークの異なる左右一対の第1、第2起伏用油圧シリン
ダとで構成し、そのストロークの短い第2起伏用油圧シ
リンダと前記テーブルとの間にリンクアームを枢着し、
前記水平状態でのテーブルを比較的小さな角度範囲のチ
ルトさせる動作を前記第1、第2起伏用油圧シリンダで
駆動するとともに、その角度範囲以上に前記テーブルを
回動させるテーブルの起伏動作をストロークの長い第1
起伏用油圧シリンダによって駆動するように構成するも
のであるから、構造が簡単な通常のシリンダを用いてテ
ーブルのチルト動作とテーブルの格納及び展開動作とを
それぞれ異なる油圧力で駆動し、しかも、テーブルにチ
ルト動作とテーブルの格納及び展開動作とを異なる動作
速度で行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すテーブルの格納状態を
示した正面図である。
【図2】同上テーブルのチルト状態を示す正面図であ
る。
【図3】同上テーブルの格納動作を示す正面図である。
【図4】同上一部を省略したテーブルの平面図である。
【図5】同上テーブルの昇降状態を示す正面図である。
【図6】同上テーブルの接地状態を示す正面図である。
【図7】同上テーブルの接地動作を示す正面図である。
【符号の説明】
1 荷台 2 シャーシフレーム 3 テーブル 4 メインフレーム 5 平行リンク 6 アッパーアーム 7 第1起伏用油圧シリンダ 8 第2起伏用油圧シリンダ 18 リンクアーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貨物自動車の後部に荷台を搭載し、この
    荷台の床下に横設したメインフレームに平行リンクの基
    端を枢着し、その平行リンクの先端にテーブルを回動自
    在に枢着し、前記平行リンクを昇降用油圧シリンダで回
    動させて前記テーブルを水平状態で昇降させ、かつ前記
    テーブルの上限位置で該テーブルを垂直に起立させて格
    納する車両用リフターにおいて、前記平行リンクを左右
    一対のアッパーアームとストロークの異なる左右一対の
    第1、第2起伏用油圧シリンダとで構成し、そのストロ
    ークの短い第2起伏用油圧シリンダと前記テーブルとの
    間にリンクアームを枢着し、前記水平状態でのテーブル
    を比較的小さな角度範囲のチルトさせる動作を前記第
    1、第2起伏用油圧シリンダで駆動するとともに、その
    角度範囲以上に前記テーブルを回動させるテーブルの起
    伏動作をストロークの長い第1起伏用油圧シリンダによ
    って駆動するように構成したことを特徴とする車両用リ
    フター。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6687860B1 (en) 1998-01-07 2004-02-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Data transfer device and data transfer method
JP2020116969A (ja) * 2019-01-18 2020-08-06 極東開発工業株式会社 荷受台昇降装置

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US6687860B1 (en) 1998-01-07 2004-02-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Data transfer device and data transfer method
JP2020116969A (ja) * 2019-01-18 2020-08-06 極東開発工業株式会社 荷受台昇降装置

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