JP2516454Y2 - 昇降装置 - Google Patents

昇降装置

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JP2516454Y2
JP2516454Y2 JP5516593U JP5516593U JP2516454Y2 JP 2516454 Y2 JP2516454 Y2 JP 2516454Y2 JP 5516593 U JP5516593 U JP 5516593U JP 5516593 U JP5516593 U JP 5516593U JP 2516454 Y2 JP2516454 Y2 JP 2516454Y2
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忠彦 鈴木
俊文 梶田
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日本リフト株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プラットホームを昇降
させて貨物等の積み降ろしを行うための昇降装置に係
り、特にプラットホームの横方向に開いた状態での起伏
動作及びプラットホームの開閉動作を実行する機構部分
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の昇降装置は、貨物自動車
の後部に装着されるもので、プラットホームを水平状態
にして貨物等を乗せて当該プラットホームを昇降させ、
貨物自動車荷台に対する貨物等の積み降ろしを実行する
ようにしている。また、プラットホーム不使用時はプラ
ットホームを水平状態から垂直に立てて閉じるようにし
ている。さらに、プラットホーム着地時には、台車等を
プラットホーム上に円滑に乗せることができるように、
プラットホームの起伏(首振り)動作を可能にしてプラ
ットホーム先端を下げている。
【0003】ところで、配送センターや倉庫等において
は、貨物自動車の荷台への貨物等の積み込み、積み降ろ
しの便宜のために、固定プラットホームを設けている場
合がある。このとき、貨物自動車の荷台床面よりも固定
プラットホーム面が低く段差があると、貨物自動車に装
着された昇降装置の昇降プラットホームと固定プラット
ホームとの間にも同様の段差が生じる(昇降プラットホ
ームの上昇限位置は荷台床面と同じ高さである)。この
ため、昇降プラットホームが上昇限位置でも前述の起伏
動作が可能で、昇降プラットホームの先端を下げること
ができれば、台車等の使用が円滑に行えると考えられ
る。
【0004】そのため、貨物自動車の荷台後部に平行リ
ンクを介して昇降プラットホームを装着し、平行リンク
を回動させることで昇降プラットホームを水平状態を維
持して昇降させる昇降装置において、平行リンクをなす
一方のアームを油圧シリンダで構成して可変長とし、昇
降プラットホームが上昇限位置でも前述の起伏動作が可
能なようにする構成が提案されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記平行リン
クの一方のアームを普通の単動油圧シリンダで構成して
可変長とした場合、前記昇降プラットホームの水平に対
する比較的小さな角度範囲の起伏動作(首振り動作)及
び前記昇降プラットホームの水平状態から垂直に閉じる
開閉動作は一定の操作力で行われることになるため、開
閉動作の際の操作力が過大となり(開閉動作時は貨物が
プラットホーム上に無いため)、昇降プラットホーム閉
成時の衝撃が大きくなる問題が発生する。
【0006】逆に前記開閉動作の操作力を適正に設定し
ようとすると、昇降プラットホームの起伏動作の際の操
作力が不足する問題が生じる(起伏時はプラットホーム
上に貨物がある場合が多いので)。
【0007】また、起伏動作時は安全性を考慮して昇降
プラットホームの起伏速度は緩慢であることが望まし
く、開閉動作は昇降プラットホームの回動角度が大きい
ため昇降プラットホームの開閉は比較的速い方が望まし
いが、一般的な単動シリンダで平行リンクのアームを可
変長としたのではこのような動作速度の切り換えは困難
である。
【0008】本考案は、上記の点に鑑み、昇降プラット
ホームの起伏動作と開閉動作とをそれぞれ異なる操作力
及び異なる速度で実行可能とし、昇降プラットホームの
操作性や安全性を改善した昇降装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、車両側と昇降プラットホームに一体化さ
れたプラットホーム側ブラケット間とを平行リンクを構
成する第1アーム及び第2アームで連結し、前記第1又
は第2アームを回動させて前記プラットホームを昇降さ
せる昇降装置において、前記第1又は第2アームが、前
記車両側及び前記ブラケットにそれぞれ枢着するための
連結端部を有する起伏・開閉用シリンダで構成されてお
り、該起伏・開閉用シリンダは、第1の連結端部を持つ
シリンダケーシング内の第1シリンダ室と該第1シリン
ダ室内を摺動する第1ピストンとを有する起伏用シリン
ダ部と、前記第1ピストンと一体の筒状部の内側であっ
て前記第1ピストンに形成された貫通孔を通して前記第
1シリンダ室に連通した第2シリンダ室と該第2シリン
ダ室内を摺動する第2ピストンとを有していて当該第2
ピストンと一体又は一体的に動くロッド先端部に第2の
連結端部を持つ開閉用シリンダ部とを備えている。
【0010】そして、前記昇降プラットホーム開成状態
における比較的小さな角度範囲の起伏動作は前記起伏用
シリンダ部によって行い、前記昇降プラットホームの前
記起伏動作の角度範囲を越える開閉動作は前記起伏用シ
リンダ部より小さな操作力の開閉用シリンダ部によって
行うようにしている。
【0011】
【作用】本考案の昇降装置においては、車両側と昇降プ
ラットホームに一体化されたプラットホーム側ブラケッ
ト間とを連結する第1アーム、第2アームの一方を可変
長の起伏・開閉用シリンダで構成し、かつこの起伏・開
閉用シリンダの構造を工夫することにより、前記昇降プ
ラットホームの開成状態における比較的小さな角度範囲
の起伏動作(首振り動作)は大きな操作力でゆっくり実
行でき、前記昇降プラットホームの水平状態から垂直に
閉じる開閉動作は小さな操作力で比較的速く実行するこ
とができる。従って、昇降プラットホーム起伏時の安全
性を確保し、かつ閉成時の衝撃の少なくすることができ
る。また、昇降プラットホームは着地状態でも上昇限位
置(貨物自動車荷台と同一高さ)でも起伏動作が可能
で、様々な状況に対応可能となる。例えば、貨物自動車
が傾斜地に停車しているような場合、昇降プラットホー
ムも傾斜してしまうが、起伏・開閉用シリンダで昇降プ
ラットホームを水平に修正してから昇降させることがで
きる。
【0012】
【実施例】以下、本考案に係る昇降装置の実施例を図面
に従って説明する。
【0013】図1乃至図8において、貨物自動車のシャ
ーシ1に固定された昇降装置フレーム2にはメインアー
ム取付ブラケット3、サブアーム取付ブラケット4及び
昇降用シリンダ取付ブラケット5が固着一体化されてい
る。昇降プラットホーム10は後端側にメインアーム取
付ブラケット11及びサブアーム取付ブラケット12を
一体に有している。第1アームとしてのメインアーム2
0の一端はメインアーム取付ブラケット3にピン21で
枢着され、他端はメインアーム取付ブラケット11にピ
ン22で枢着されている。図4乃至図6等に示す如く第
2アームとしてのサブアームをなす起伏・開閉用油圧シ
リンダ23の一方の連結端部となるアーム部42はサブ
アーム取付ブラケット4にピン24で枢着され、他方の
連結端部となるアーム部54はサブアーム取付ブラケッ
ト12にピン25で枢着されている。そして、昇降用シ
リンダ取付ブラケット5とメインアームの途中位置間に
昇降用油圧シリンダ30がピン31,32で枢着されて
いる。
【0014】前記昇降用油圧シリンダ30は、図3及び
図7に示すように、普通の単動油圧シリンダで構成され
ている。すなわち、昇降用油圧シリンダ30は、アーム
部33が固着一体化されたシリンダケーシング34と、
該シリンダケーシング34の内側のシリンダ室内を摺動
するピストン35と、該ピストン35と一体のピストン
ロッド36と、該ピストンロッド36を摺動自在に支持
しかつ前記シリンダケーシング34に固定の支持部材3
7と、ピストンロッド36に取り付けられたカバー38
と、ピストンロッド36に連結固定されたアーム部39
とを有している。そして、前記アーム部33,39が前
記ピン31,32で前記ブラケット5及びメインアーム
20に枢着されている。なお、昇降用油圧シリンダ30
のシリンダ室に連通する給油口は位置Pに設けられてい
る。
【0015】図9乃至図11に示すように前記起伏・開
閉用油圧シリンダ23は、プラットホーム開閉用シリン
ダ部40と、プラットホーム起伏用(首振り用)シリン
ダ部41とで構成され、これら2個のシリンダ部を組み
合わせた構造となっている。すなわち、起伏・開閉用油
圧シリンダ23は、支持部材47の両側に外円筒体43
A,43Bを固着一体化したシリンダケーシング43
と、該シリンダケーシング43の一方の端部(外円筒体
43Aの端部)に固着一体化された一方の連結端部とな
るアーム部42と、前記シリンダケーシング43の外円
筒体43A内側に区画された第1シリンダ室44内を摺
動する第1ピストン45と、該第1ピストン45と一体
の第1ピストンロッドとしての円筒状部46と、該円筒
状部46を摺動自在に支持しかつ前記シリンダケーシン
グ43に固定の前記支持部材47と、前記第1ピストン
45及び円筒状部46により前記第1シリンダ室44か
ら実質的に隔離されて前記円筒状部46の内部に区画さ
れた第2シリンダ室48と、前記シリンダケーシング4
3の端部(外円筒体43Bの端部)に固着された支持部
材49と、該支持部材49により摺動自在に支持されて
いて先端部が前記第2シリンダ室48内を摺動する第2
ピストン50Aと、該第2ピストン50A後端部に当接
して一体的に動く第2ピストンロッド50と、該第2ピ
ストンロッド50の周囲に設けられた圧縮ばね51と、
前記第2ピストンロッド50の基端部に形成されたばね
押え52と、第2ピストンロッド50先端に連結固定さ
れた他方の連結端部となるアーム部54とを具備してい
る。なお、アーム部42にはピン24を挿通するための
取付穴42Aが、アーム部54にはピン25を挿通する
ための取付穴54Aがそれぞれ形成されている。
【0016】ここで、起伏用シリンダ部41は、第1シ
リンダ室44、第1ピストン45、第1ピストンロッド
としての円筒状部46及び支持部材47を含む部分で構
成され、第1シリンダ室44に連通する給油口55は位
置Qに設けられており、外部のパワーユニットにより給
油口55から第1シリンダ室44内に作動油を供給可能
で、かつ第1シリンダ室44内の作動油をパワーユニッ
ト側に排出可能となっている。前記第1ピストン45は
支持部材47に対向する面に円筒状凹部56を有し、該
円筒状凹部56内周に前記円筒状部46外周を螺合する
とともに第1ピストン45外周からボルトで円筒状部4
6外周を固定することにより、第1ピストン45に前記
円筒状部46が一体化されている。そして、第1ピスト
ン45外周には第1シリンダ室44内の作動油をシール
するためのシール材が設けられており、第1ピストン4
5中央には給油口55のシリンダ室側開口に対向する受
圧面から前記円筒状凹部56に貫通する貫通孔57が設
けられている。すなわち、貫通孔57で第1シリンダ室
44と第2シリンダ室48とが連通している。また、前
記支持部材47,49には第1シリンダ室44の第1ピ
ストン背面(受圧面の反対面)側から外部に大気を開放
するための通気孔58が設けられている。
【0017】また、開閉用シリンダ部40は、前記第1
ピストン45の円筒状凹部56を含む円筒状部46内部
の第2シリンダ室48、第2ピストン50A、これに当
接して一体的に動く第2ピストンロッド50、圧縮ばね
51及びばね押え52を含む部分で構成され、前記第1
ピストン45中央の貫通孔57から第2シリンダ室48
に作動油を供給可能で、第2シリンダ室48内の作動油
を貫通孔57を通して第1シリンダ室44に戻すことが
できるようになっている。該貫通孔57の径は前記給油
口55の径よりも小さく形成されており、第2シリンダ
室48内への作動油の流量を制限している。そして、第
2ピストン50Aの外周には第2シリンダ室48内の作
動油をシールするためのシール材が設けられている。
【0018】なお、前記圧縮ばね51の長さは、図10
に示す第1ピストン45が支持部材47に当接するとと
もに第2ピストンロッド50基端部の第2ピストン受圧
面が第1ピストン45に当接している状態において、支
持部材49との間に若干の空間を有する如く設定されて
いる。すなわち、少なくとも起伏用シリンダ部41の第
1ピストン45の移動に対しては圧縮ばね51は作用し
ないようにしている。
【0019】次に、上記起伏・開閉用油圧シリンダ23
の動作について述べる。まず、図9に示す状態は、起伏
・開閉用油圧シリンダ23が最も縮んだ状態を示してお
り、第1ピストン45が第1シリンダ室44の給油口5
5開口側端面に当接する如く位置するとともに、第2ピ
ストンロッド50基端部の第2ピストン50Aの受圧面
が第2シリンダ室48の端面である第1ピストン45の
円筒状凹部56底面に当接する如く位置している。この
状態においては、第1シリンダ室44及び第2シリンダ
室48の内部の作動油はそれぞれ貫通孔57及び給油口
55を経て外部に排出されている。
【0020】図10に示すように、第1シリンダ室44
内に給油口55から作動油を供給することにより、その
圧力が第1ピストン45の受圧面に作用し、第1ピスト
ン45が第1シリンダ室44内を支持部材47に当接す
るまで移動する。このとき、第1シリンダ室44内の第
1ピストン45背面と支持部材47との空間の空気は第
1ピストン45の移動に伴い通気孔58から外部へ排出
される。なお、第2ピストン50Aは、第1ピストン4
5が支持部材47に当接するまで第1ピストン45に当
接した状態で第1ピストン45とともに移動し、第2ピ
ストンロッド50は第2ピストン50Aに当接して一体
的に移動する。
【0021】それから、図11に示すように、第1ピス
トン45が支持部材47に当接した状態でさらに第1シ
リンダ室44内に作動油を供給することにより、作動油
は第1ピストン45の貫通孔57から第2シリンダ室4
8内に供給される。この作動油の圧力が第2ピストン5
0Aの受圧面に作用し、第2ピストン50Aが第2シリ
ンダ室48内を摺動する。このとき、第2ピストン50
Aに当接する第2ピストンロッド50は、圧縮ばね51
が支持部材49に当接するまで円滑に移動し、圧縮ばね
51が支持部材49に当接してからは該圧縮ばね51に
抗しながら移動する。
【0022】以上、起伏・開閉用油圧シリンダ23の第
2ピストンロッド50の伸動動作について述べたが、第
2ピストンロッド50の縮動動作は、給油口55から第
1シリンダ室44内の作動油を外部のパワーユニットに
戻することにより行われる。この場合、まず第1ピスト
ン45が支持部材47に当接した状態で第2シリンダ室
48内の作動油が貫通孔57を経て第1シリンダ室側に
戻され、第2ピストン50Aの受圧面が第1ピストン4
5の円筒状凹部56底面に当接するまで移動する。そし
て、さらに給油口55から作動油の排出を行うことによ
り、第1ピストン45の受圧面が第1シリンダ室44の
給油口55側端面に当接するまで前記第2ピストンロッ
ド50とともに移動する。このとき、第1ピストン45
背後側と支持部材47との間にできる空間に前記通気孔
58から空気が流入する。
【0023】なお、上記の起伏・開閉用油圧シリンダ2
3の伸動、縮動動作において、起伏用シリンダ部41の
第1ピストン45の径は開閉用シリンダ部40の第2ピ
ストン50Aの径よりも大きく受圧面積が大きいため、
起伏用シリンダ部41の方が大きな操作力が得られ大き
な負荷に適しており、第2ピストンロッド50の伸縮動
作も緩慢となる。また、開閉用シリンダ部40は第2ピ
ストン50Aの受圧面積が小さいため、操作力は小さ
く、かつ第2ピストンロッド50の動きは速くなる。但
し、給油口55の径よりも貫通孔57の径を小さくした
ことにより、第2シリンダ室48内への作動油の流量が
制限され、第2ピストンロッド50の移動速度が過大に
ならないように設定している。
【0024】なお、これらの起伏・開閉用油圧シリンダ
23の伸動、縮動動作及び移動速度は、外部のパワーユ
ニットにより作動油の供給量あるいは排出量を適宜制御
することにより、適切に制御可能である。
【0025】図9乃至図11では図示を省略したが、図
4乃至図6等の如く起伏・開閉用油圧シリンダ23を昇
降装置のサブアームとして使用する場合には、第2ピス
トンロッド50のアーム部54側にカバー53を取り付
けて用いるようにしている。
【0026】次に上記昇降装置全体の動作説明を行う。
今、図1、図3及び図4の如く昇降用油圧シリンダ30
が縮動状態で、サブアーム取付ブラケット12が地面に
接し昇降プラットホーム10が開いて水平状態であると
する(昇降装置を装着した貨物自動車も水平状態である
とする。)。この場合、メインアーム20とサブアーム
である起伏・開閉用油圧シリンダ23との長さが等しく
(枢着点間の長さが等しく)、両者の端部の枢着点とな
るピン21,22,24,25を結ぶと平行四辺形をな
している。このときの起伏・開閉用油圧シリンダ23
は、図4のように第1ピストン45が第1シリンダ室4
4の中間に位置しており、第2ピストン50Aの受圧面
が第1ピストン45の円筒状凹部56底面に当接してい
る。
【0027】上記図1、図3及び図4の昇降用油圧シリ
ンダ30の縮動状態において、起伏・開閉用油圧シリン
ダ23の起伏用シリンダ部41を縮動させることによっ
て、図5実線のように昇降プラットホーム10の先端が
地面に接するように伏せた状態にすることができる。こ
の場合、パワーユニット側に第1シリンダ室44から作
動油を戻して第1ピストン45を第2ピストンロッド5
0とともに給油口55の開口側に移動させて昇降プラッ
トホーム10の先端が地面に接するまで起伏・開閉用油
圧シリンダ23を縮動させればよい。この図5実線の状
態は、地面上の貨物等を台車等を用いて昇降プラットホ
ーム10上に搬入したりするのに有効である。
【0028】また、上記図1、図3及び図4の昇降用油
圧シリンダ30の縮動状態において、起伏・開閉用油圧
シリンダ23の起伏用シリンダ部41を伸動させること
により、図5仮想線のように開成状態の昇降プラットホ
ーム10の先端を水平に対し例えば+20度持ち上げた
状態にすることができる。すなわち、パワーユニットか
ら第1シリンダ室44に作動油を供給して起伏・開閉用
油圧シリンダ23を図10の状態(第1ピストン45が
支持部材47に当接した状態)とすることでプラットホ
ーム10を水平に対し例えば+20度回動させることが
できる。
【0029】このような昇降プラットホーム10の着地
時の起伏動作を利用することで、昇降装置が取り付けら
れた貨物自動車が傾斜面に停車している場合でも、起伏
・開閉用油圧シリンダ23の起伏用シリンダ部41で昇
降プラットホーム10を水平に修正する動作が可能であ
る。
【0030】それから、図1及び図3の仮想線及び図6
に示すように、昇降プラットホーム10を水平状態のま
ま貨物自動車の箱型荷台6の床面と同一高さに上昇させ
る動作は、パワーユニットから昇降用油圧シリンダ30
に作動油を供給してピストンロッド36を伸動すること
で行われる。このとき、起伏・開閉用油圧シリンダ23
の長さは一定に保たれている。
【0031】この昇降プラットホーム10の上昇限状態
で、起伏・開閉用油圧シリンダ23の起伏用シリンダ部
41を縮動又は伸動させることで、図6の仮想線に示す
ように昇降プラットホーム10の先端は下がって伏せた
状態(例えば水平に対し−15度)又は持ち上がった状
態(例えば水平に対し+20度)とすることができる。
この昇降プラットホーム10の先端の下がって伏せた状
態は、例えば箱型荷台6の床面よりやや低い配送センタ
ーや倉庫等の固定プラットホーム上に昇降プラットホー
ム10の先端を接触させて台車等の搬入、搬出を容易に
行うのに有効である。
【0032】図2、図7及び図8は、昇降プラットホー
ム10を水平状態から垂直に立てて閉成した状態を示し
ている。この場合、昇降用油圧シリンダ30は変化させ
ず、図8のように、パワーユニットから作動油を供給し
て起伏・開閉用油圧シリンダ23の第1ピストン45を
支持部材47に当接するまで移動させ、さらに第2ピス
トンロッド50を伸動させて昇降プラットホーム10が
箱型荷台6の開口を閉じるまで起伏・開閉用油圧シリン
ダ23を伸長する。すなわち、プラットホーム10の開
閉動作において、当初は起伏用シリンダ41でプラット
ホーム10を例えば+20度回動させ、該起伏用シリン
ダ部41の角度範囲を越える開閉動作は開閉用シリンダ
部40で行う。
【0033】以上の昇降プラットホーム10の開閉、傾
動動作において、貨物自動車が仮に水平な地面上に位置
しているものとした場合、昇降プラットホーム10の水
平状態から例えば+20度、−15度の回動範囲は起伏
用シリンダ部41の駆動範囲に設定され、+20度以上
の回動範囲はプラットホーム開閉用シリンダ部40の駆
動範囲に設定されている。すなわち、昇降プラットホー
ム10の+20度、−15度までの傾動動作は第1シリ
ンダ室44での受圧面積の大きい第1ピストン45の移
動範囲で大きな操作力でゆっくり行われ、+20度以上
の開閉動作は第2シリンダ室48での受圧面積の小さい
第2ピストン50Aの移動範囲で行われる。従って、水
平状態から+20度、−15度の範囲では昇降プラット
ホーム10に負荷のかかる荷物、台車等の搬入、搬出が
問題なく実行でき、昇降プラットホーム10の開閉時の
軽負荷時には傾斜状態から垂直状態への起立動作が小さ
な操作力で適切な速さで行え、かつ起伏・開閉用油圧シ
リンダ23内の圧縮ばね51の作用で昇降プラットホー
ム閉成間際の操作力を微弱にすることで昇降プラットホ
ーム10の閉成時の衝撃による損傷を防止できる。
【0034】なお、第2ピストン50Aと第2ピストン
ロッド50とは一体品であっても差し支えない。
【0035】以上本考案の実施例について説明してきた
が、本考案はこれに限定されることなく請求項の記載の
範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者
には自明であろう。
【0036】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の昇降装置
によれば、車両側と昇降プラットホームに一体化された
プラットホーム側ブラケット間とを連結する第1アー
ム、第2アームの一方を可変長の起伏・開閉用シリンダ
で構成し、かつこの起伏・開閉用シリンダの構造を工夫
することにより、前記昇降プラットホームの開成状態に
おける比較的小さな角度範囲の起伏動作(首振り動作)
は大きな操作力でゆっくり実行でき、前記昇降プラット
ホームの水平状態から垂直に閉じる開閉動作は小さな操
作力で適正速度で実行可能であり、昇降プラットホーム
の操作性や安全性を改善できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る昇降装置の実施例であって、昇降
プラットホーム着地状態を示す側面図である。
【図2】昇降プラットホーム閉成状態を示す正面図であ
る。
【図3】昇降用シリンダ部分を断面とした昇降プラット
ホーム着地状態の側断面図である。
【図4】起伏・開閉用油圧シリンダ部分を断面とした昇
降プラットホーム着地状態の側断面図である。
【図5】起伏・開閉用油圧シリンダ部分を断面とした昇
降プラットホームの伏せた状態の側断面図である。
【図6】起伏・開閉用油圧シリンダ部分を断面とした昇
降プラットホーム上昇限位置の側断面図である。
【図7】昇降用シリンダ部分を断面とした昇降プラット
ホーム閉成状態の側断面図である。
【図8】起伏・開閉用油圧シリンダ部分を断面とした昇
降プラットホーム閉成状態の側断面図である。
【図9】本考案に係る昇降装置において用いた起伏・開
閉用油圧シリンダであって、最も縮動した状態を示す縦
断面図である。
【図10】同起伏・開閉用油圧シリンダであって、起伏
用シリンダ部のみを伸長した状態を示す縦断面図であ
る。
【図11】同起伏・開閉用油圧シリンダであって、最も
伸長した状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 シャーシ 2 昇降装置フレーム 10 昇降プラットホーム 20 メインアーム 23 起伏・開閉用油圧シリンダ 30 昇降用油圧シリンダ 40 開閉用シリンダ部 41 起伏用シリンダ部 42 アーム部42 43 シリンダケーシング 44 第1シリンダ室 45 第1ピストン 46 円筒状部 47 支持部材 48 第2シリンダ室 49 支持部材 50 第2ピストンロッド 50A 第2ピストン 51 圧縮ばね51 52 ばね押え52 53 カバー 54 アーム部 55 給油口 56 円筒状凹部 57 貫通孔 58 通気孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両側と昇降プラットホームに一体化さ
    れたプラットホーム側ブラケット間とを平行リンクを構
    成する第1アーム及び第2アームで連結し、前記第1又
    は第2アームを回動させて前記プラットホームを昇降さ
    せる昇降装置において、 前記第1又は第2アームが、前記車両側及び前記ブラケ
    ットにそれぞれ枢着するための連結端部を有する起伏・
    開閉用シリンダで構成されており、 該起伏・開閉用シリンダは、第1の連結端部を持つシリ
    ンダケーシング内の第1シリンダ室と該第1シリンダ室
    内を摺動する第1ピストンとを有する起伏用シリンダ部
    と、前記第1ピストンと一体の筒状部の内側であって前
    記第1ピストンに形成された貫通孔を通して前記第1シ
    リンダ室に連通した第2シリンダ室と該第2シリンダ室
    内を摺動する第2ピストンとを有していて当該第2ピス
    トンと一体又は一体的に動くロッド先端部に第2の連結
    端部を持つ開閉用シリンダ部とを備え、 前記昇降プラットホーム開成状態における比較的小さな
    角度範囲の起伏動作は前記起伏用シリンダ部によって行
    い、前記昇降プラットホームの前記起伏動作の角度範囲
    を越える開閉動作は前記起伏用シリンダ部より小さな操
    作力の開閉用シリンダ部によって行うことを特徴とする
    昇降装置。
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