JPH0718974U - 昇降装置 - Google Patents

昇降装置

Info

Publication number
JPH0718974U
JPH0718974U JP5516593U JP5516593U JPH0718974U JP H0718974 U JPH0718974 U JP H0718974U JP 5516593 U JP5516593 U JP 5516593U JP 5516593 U JP5516593 U JP 5516593U JP H0718974 U JPH0718974 U JP H0718974U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
opening
platform
piston
undulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5516593U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2516454Y2 (ja
Inventor
忠彦 鈴木
俊文 梶田
Original Assignee
日本リフト株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本リフト株式会社 filed Critical 日本リフト株式会社
Priority to JP5516593U priority Critical patent/JP2516454Y2/ja
Publication of JPH0718974U publication Critical patent/JPH0718974U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2516454Y2 publication Critical patent/JP2516454Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Actuator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 昇降プラットホームの起伏動作と開閉動作と
をそれぞれ異なる操作力及び異なる速度で実行可能と
し、昇降プラットホームの操作性や安全性を改善する。 【構成】 平行リンクを構成する第1アーム及び第2ア
ームの一方を回動させて昇降プラットホーム10を昇降
させる場合に、前記第1又は第2アームが、起伏・開閉
用シリンダ23で構成されており、該起伏・開閉用シリ
ンダ23は、起伏用シリンダ部と、開閉用シリンダ部と
を備え、前記昇降プラットホーム10の開成状態におけ
る比較的小さな角度範囲の起伏動作は前記起伏用シリン
ダ部によって行い、前記昇降プラットホーム10の開閉
動作は前記起伏用シリンダ部より小さな操作力の開閉用
シリンダ部によって行う構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プラットホームを昇降させて貨物等の積み降ろしを行うための昇降 装置に係り、特にプラットホームの横方向に開いた状態での起伏動作及びプラッ トホームの開閉動作を実行する機構部分の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の昇降装置は、貨物自動車の後部に装着されるもので、プラット ホームを水平状態にして貨物等を乗せて当該プラットホームを昇降させ、貨物自 動車荷台に対する貨物等の積み降ろしを実行するようにしている。また、プラッ トホーム不使用時はプラットホームを水平状態から垂直に立てて閉じるようにし ている。さらに、プラットホーム着地時には、台車等をプラットホーム上に円滑 に乗せることができるように、プラットホームの起伏(首振り)動作を可能にし てプラットホーム先端を下げている。
【0003】 ところで、配送センターや倉庫等においては、貨物自動車の荷台への貨物等の 積み込み、積み降ろしの便宜のために、固定プラットホームを設けている場合が ある。このとき、貨物自動車の荷台床面よりも固定プラットホーム面が低く段差 があると、貨物自動車に装着された昇降装置の昇降プラットホームと固定プラッ トホームとの間にも同様の段差が生じる(昇降プラットホームの上昇限位置は荷 台床面と同じ高さである)。このため、昇降プラットホームが上昇限位置でも前 述の起伏動作が可能で、昇降プラットホームの先端を下げることができれば、台 車等の使用が円滑に行えると考えられる。
【0004】 そのため、貨物自動車の荷台後部に平行リンクを介して昇降プラットホームを 装着し、平行リンクを回動させることで昇降プラットホームを水平状態を維持し て昇降させる昇降装置において、平行リンクをなす一方のアームを油圧シリンダ で構成して可変長とし、昇降プラットホームが上昇限位置でも前述の起伏動作が 可能なようにする構成が提案されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前記平行リンクの一方のアームを普通の単動油圧シリンダで構成して 可変長とした場合、前記昇降プラットホームの水平に対する比較的小さな角度範 囲の起伏動作(首振り動作)及び前記昇降プラットホームの水平状態から垂直に 閉じる開閉動作は一定の操作力で行われることになるため、開閉動作の際の操作 力が過大となり(開閉動作時は貨物がプラットホーム上に無いため)、昇降プラ ットホーム閉成時の衝撃が大きくなる問題が発生する。
【0006】 逆に前記開閉動作の操作力を適正に設定しようとすると、昇降プラットホーム の起伏動作の際の操作力が不足する問題が生じる(起伏時はプラットホーム上に 貨物がある場合が多いので)。
【0007】 また、起伏動作時は安全性を考慮して昇降プラットホームの起伏速度は緩慢で あることが望ましく、開閉動作は昇降プラットホームの回動角度が大きいため昇 降プラットホームの開閉は比較的速い方が望ましいが、一般的な単動シリンダで 平行リンクのアームを可変長としたのではこのような動作速度の切り換えは困難 である。
【0008】 本考案は、上記の点に鑑み、昇降プラットホームの起伏動作と開閉動作とをそ れぞれ異なる操作力及び異なる速度で実行可能とし、昇降プラットホームの操作 性や安全性を改善した昇降装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、車両側と昇降プラットホームに一体化 されたプラットホーム側ブラケット間とを平行リンクを構成する第1アーム及び 第2アームで連結し、前記第1又は第2アームを回動させて前記プラットホーム を昇降させる昇降装置において、 前記第1又は第2アームが、前記車両側及び前記ブラケットにそれぞれ枢着す るための連結端部を有する起伏・開閉用シリンダで構成されており、 該起伏・開閉用シリンダは、第1の連結端部を持つシリンダケーシング内の第 1シリンダ室と該第1シリンダ室内を摺動する第1ピストンとを有する起伏用シ リンダ部と、前記第1ピストンと一体の筒状部の内側であって前記第1ピストン に形成された貫通孔を通して前記第1シリンダ室に連通した第2シリンダ室と該 第2シリンダ室内を摺動する第2ピストンとを有していて当該第2ピストンと一 体又は一体的に動くロッド先端部に第2の連結端部を持つ開閉用シリンダ部とを 備えている。
【0010】 そして、前記昇降プラットホーム開成状態における比較的小さな角度範囲の起 伏動作は前記起伏用シリンダ部によって行い、前記昇降プラットホームの前記起 伏動作の角度範囲を越える開閉動作は前記起伏用シリンダ部より小さな操作力の 開閉用シリンダ部によって行うようにしている。
【0011】
【作用】
本考案の昇降装置においては、車両側と昇降プラットホームに一体化されたプ ラットホーム側ブラケット間とを連結する第1アーム、第2アームの一方を可変 長の起伏・開閉用シリンダで構成し、かつこの起伏・開閉用シリンダの構造を工 夫することにより、前記昇降プラットホームの開成状態における比較的小さな角 度範囲の起伏動作(首振り動作)は大きな操作力でゆっくり実行でき、前記昇降 プラットホームの水平状態から垂直に閉じる開閉動作は小さな操作力で比較的速 く実行することができる。従って、昇降プラットホーム起伏時の安全性を確保し 、かつ閉成時の衝撃の少なくすることができる。また、昇降プラットホームは着 地状態でも上昇限位置(貨物自動車荷台と同一高さ)でも起伏動作が可能で、様 々な状況に対応可能となる。例えば、貨物自動車が傾斜地に停車しているような 場合、昇降プラットホームも傾斜してしまうが、起伏・開閉用シリンダで昇降プ ラットホームを水平に修正してから昇降させることができる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案に係る昇降装置の実施例を図面に従って説明する。
【0013】 図1乃至図8において、貨物自動車のシャーシ1に固定された昇降装置フレー ム2にはメインアーム取付ブラケット3、サブアーム取付ブラケット4及び昇降 用シリンダ取付ブラケット5が固着一体化されている。昇降プラットホーム10 は後端側にメインアーム取付ブラケット11及びサブアーム取付ブラケット12 を一体に有している。第1アームとしてのメインアーム20の一端はメインアー ム取付ブラケット3にピン21で枢着され、他端はメインアーム取付ブラケット 11にピン22で枢着されている。図4乃至図6等に示す如く第2アームとして のサブアームをなす起伏・開閉用油圧シリンダ23の一方の連結端部となるアー ム部42はサブアーム取付ブラケット4にピン24で枢着され、他方の連結端部 となるアーム部54はサブアーム取付ブラケット12にピン25で枢着されてい る。そして、昇降用シリンダ取付ブラケット5とメインアームの途中位置間に昇 降用油圧シリンダ30がピン31,32で枢着されている。
【0014】 前記昇降用油圧シリンダ30は、図3及び図7に示すように、普通の単動油圧 シリンダで構成されている。すなわち、昇降用油圧シリンダ30は、アーム部3 3が固着一体化されたシリンダケーシング34と、該シリンダケーシング34の 内側のシリンダ室内を摺動するピストン35と、該ピストン35と一体のピスト ンロッド36と、該ピストンロッド36を摺動自在に支持しかつ前記シリンダケ ーシング34に固定の支持部材37と、ピストンロッド36に取り付けられたカ バー38と、ピストンロッド36に連結固定されたアーム部39とを有している 。そして、前記アーム部33,39が前記ピン31,32で前記ブラケット5及 びメインアーム20に枢着されている。なお、昇降用油圧シリンダ30のシリン ダ室に連通する給油口は位置Pに設けられている。
【0015】 図9乃至図11に示すように前記起伏・開閉用油圧シリンダ23は、プラット ホーム開閉用シリンダ部40と、プラットホーム起伏用(首振り用)シリンダ部 41とで構成され、これら2個のシリンダ部を組み合わせた構造となっている。 すなわち、起伏・開閉用油圧シリンダ23は、支持部材47の両側に外円筒体4 3A,43Bを固着一体化したシリンダケーシング43と、該シリンダケーシン グ43の一方の端部(外円筒体43Aの端部)に固着一体化された一方の連結端 部となるアーム部42と、前記シリンダケーシング43の外円筒体43A内側に 区画された第1シリンダ室44内を摺動する第1ピストン45と、該第1ピスト ン45と一体の第1ピストンロッドとしての円筒状部46と、該円筒状部46を 摺動自在に支持しかつ前記シリンダケーシング43に固定の前記支持部材47と 、前記第1ピストン45及び円筒状部46により前記第1シリンダ室44から実 質的に隔離されて前記円筒状部46の内部に区画された第2シリンダ室48と、 前記シリンダケーシング43の端部(外円筒体43Bの端部)に固着された支持 部材49と、該支持部材49により摺動自在に支持されていて先端部が前記第2 シリンダ室48内を摺動する第2ピストン50Aと、該第2ピストン50A後端 部に当接して一体的に動く第2ピストンロッド50と、該第2ピストンロッド5 0の周囲に設けられた圧縮ばね51と、前記第2ピストンロッド50の基端部に 形成されたばね押え52と、第2ピストンロッド50先端に連結固定された他方 の連結端部となるアーム部54とを具備している。なお、アーム部42にはピン 24を挿通するための取付穴42Aが、アーム部54にはピン25を挿通するた めの取付穴54Aがそれぞれ形成されている。
【0016】 ここで、起伏用シリンダ部41は、第1シリンダ室44、第1ピストン45、 第1ピストンロッドとしての円筒状部46及び支持部材47を含む部分で構成さ れ、第1シリンダ室44に連通する給油口55は位置Qに設けられており、外部 のパワーユニットにより給油口55から第1シリンダ室44内に作動油を供給可 能で、かつ第1シリンダ室44内の作動油をパワーユニット側に排出可能となっ ている。前記第1ピストン45は支持部材47に対向する面に円筒状凹部56を 有し、該円筒状凹部56内周に前記円筒状部46外周を螺合するとともに第1ピ ストン45外周からボルトで円筒状部46外周を固定することにより、第1ピス トン45に前記円筒状部46が一体化されている。そして、第1ピストン45外 周には第1シリンダ室44内の作動油をシールするためのシール材が設けられて おり、第1ピストン45中央には給油口55のシリンダ室側開口に対向する受圧 面から前記円筒状凹部56に貫通する貫通孔57が設けられている。すなわち、 貫通孔57で第1シリンダ室44と第2シリンダ室48とが連通している。また 、前記支持部材47,49には第1シリンダ室44の第1ピストン背面(受圧面 の反対面)側から外部に大気を開放するための通気孔58が設けられている。
【0017】 また、開閉用シリンダ部40は、前記第1ピストン45の円筒状凹部56を含 む円筒状部46内部の第2シリンダ室48、第2ピストン50A、これに当接し て一体的に動く第2ピストンロッド50、圧縮ばね51及びばね押え52を含む 部分で構成され、前記第1ピストン45中央の貫通孔57から第2シリンダ室4 8に作動油を供給可能で、第2シリンダ室48内の作動油を貫通孔57を通して 第1シリンダ室44に戻すことができるようになっている。該貫通孔57の径は 前記給油口55の径よりも小さく形成されており、第2シリンダ室48内への作 動油の流量を制限している。そして、第2ピストン50Aの外周には第2シリン ダ室48内の作動油をシールするためのシール材が設けられている。
【0018】 なお、前記圧縮ばね51の長さは、図10に示す第1ピストン45が支持部材 47に当接するとともに第2ピストンロッド50基端部の第2ピストン受圧面が 第1ピストン45に当接している状態において、支持部材49との間に若干の空 間を有する如く設定されている。すなわち、少なくとも起伏用シリンダ部41の 第1ピストン45の移動に対しては圧縮ばね51は作用しないようにしている。
【0019】 次に、上記起伏・開閉用油圧シリンダ23の動作について述べる。まず、図9 に示す状態は、起伏・開閉用油圧シリンダ23が最も縮んだ状態を示しており、 第1ピストン45が第1シリンダ室44の給油口55開口側端面に当接する如く 位置するとともに、第2ピストンロッド50基端部の第2ピストン50Aの受圧 面が第2シリンダ室48の端面である第1ピストン45の円筒状凹部56底面に 当接する如く位置している。この状態においては、第1シリンダ室44及び第2 シリンダ室48の内部の作動油はそれぞれ貫通孔57及び給油口55を経て外部 に排出されている。
【0020】 図10に示すように、第1シリンダ室44内に給油口55から作動油を供給す ることにより、その圧力が第1ピストン45の受圧面に作用し、第1ピストン4 5が第1シリンダ室44内を支持部材47に当接するまで移動する。このとき、 第1シリンダ室44内の第1ピストン45背面と支持部材47との空間の空気は 第1ピストン45の移動に伴い通気孔58から外部へ排出される。なお、第2ピ ストン50Aは、第1ピストン45が支持部材47に当接するまで第1ピストン 45に当接した状態で第1ピストン45とともに移動し、第2ピストンロッド5 0は第2ピストン50Aに当接して一体的に移動する。
【0021】 それから、図11に示すように、第1ピストン45が支持部材47に当接した 状態でさらに第1シリンダ室44内に作動油を供給することにより、作動油は第 1ピストン45の貫通孔57から第2シリンダ室48内に供給される。この作動 油の圧力が第2ピストン50Aの受圧面に作用し、第2ピストン50Aが第2シ リンダ室48内を摺動する。このとき、第2ピストン50Aに当接する第2ピス トンロッド50は、圧縮ばね51が支持部材49に当接するまで円滑に移動し、 圧縮ばね51が支持部材49に当接してからは該圧縮ばね51に抗しながら移動 する。
【0022】 以上、起伏・開閉用油圧シリンダ23の第2ピストンロッド50の伸動動作に ついて述べたが、第2ピストンロッド50の縮動動作は、給油口55から第1シ リンダ室44内の作動油を外部のパワーユニットに戻することにより行われる。 この場合、まず第1ピストン45が支持部材47に当接した状態で第2シリンダ 室48内の作動油が貫通孔57を経て第1シリンダ室側に戻され、第2ピストン 50Aの受圧面が第1ピストン45の円筒状凹部56底面に当接するまで移動す る。そして、さらに給油口55から作動油の排出を行うことにより、第1ピスト ン45の受圧面が第1シリンダ室44の給油口55側端面に当接するまで前記第 2ピストンロッド50とともに移動する。このとき、第1ピストン45背後側と 支持部材47との間にできる空間に前記通気孔58から空気が流入する。
【0023】 なお、上記の起伏・開閉用油圧シリンダ23の伸動、縮動動作において、起伏 用シリンダ部41の第1ピストン45の径は開閉用シリンダ部40の第2ピスト ン50Aの径よりも大きく受圧面積が大きいため、起伏用シリンダ部41の方が 大きな操作力が得られ大きな負荷に適しており、第2ピストンロッド50の伸縮 動作も緩慢となる。また、開閉用シリンダ部40は第2ピストン50Aの受圧面 積が小さいため、操作力は小さく、かつ第2ピストンロッド50の動きは速くな る。但し、給油口55の径よりも貫通孔57の径を小さくしたことにより、第2 シリンダ室48内への作動油の流量が制限され、第2ピストンロッド50の移動 速度が過大にならないように設定している。
【0024】 なお、これらの起伏・開閉用油圧シリンダ23の伸動、縮動動作及び移動速度 は、外部のパワーユニットにより作動油の供給量あるいは排出量を適宜制御する ことにより、適切に制御可能である。
【0025】 図9乃至図11では図示を省略したが、図4乃至図6等の如く起伏・開閉用油 圧シリンダ23を昇降装置のサブアームとして使用する場合には、第2ピストン ロッド50のアーム部54側にカバー53を取り付けて用いるようにしている。
【0026】 次に上記昇降装置全体の動作説明を行う。今、図1、図3及び図4の如く昇降 用油圧シリンダ30が縮動状態で、サブアーム取付ブラケット12が地面に接し 昇降プラットホーム10が開いて水平状態であるとする(昇降装置を装着した貨 物自動車も水平状態であるとする。)。この場合、メインアーム20とサブアー ムである起伏・開閉用油圧シリンダ23との長さが等しく(枢着点間の長さが等 しく)、両者の端部の枢着点となるピン21,22,24,25を結ぶと平行四 辺形をなしている。このときの起伏・開閉用油圧シリンダ23は、図4のように 第1ピストン45が第1シリンダ室44の中間に位置しており、第2ピストン5 0Aの受圧面が第1ピストン45の円筒状凹部56底面に当接している。
【0027】 上記図1、図3及び図4の昇降用油圧シリンダ30の縮動状態において、起伏 ・開閉用油圧シリンダ23の起伏用シリンダ部41を縮動させることによって、 図5実線のように昇降プラットホーム10の先端が地面に接するように伏せた状 態にすることができる。この場合、パワーユニット側に第1シリンダ室44から 作動油を戻して第1ピストン45を第2ピストンロッド50とともに給油口55 の開口側に移動させて昇降プラットホーム10の先端が地面に接するまで起伏・ 開閉用油圧シリンダ23を縮動させればよい。この図5実線の状態は、地面上の 貨物等を台車等を用いて昇降プラットホーム10上に搬入したりするのに有効で ある。
【0028】 また、上記図1、図3及び図4の昇降用油圧シリンダ30の縮動状態において 、起伏・開閉用油圧シリンダ23の起伏用シリンダ部41を伸動させることによ り、図5仮想線のように開成状態の昇降プラットホーム10の先端を水平に対し 例えば+20度持ち上げた状態にすることができる。すなわち、パワーユニット から第1シリンダ室44に作動油を供給して起伏・開閉用油圧シリンダ23を図 10の状態(第1ピストン45が支持部材47に当接した状態)とすることでプ ラットホーム10を水平に対し例えば+20度回動させることができる。
【0029】 このような昇降プラットホーム10の着地時の起伏動作を利用することで、昇 降装置が取り付けられた貨物自動車が傾斜面に停車している場合でも、起伏・開 閉用油圧シリンダ23の起伏用シリンダ部41で昇降プラットホーム10を水平 に修正する動作が可能である。
【0030】 それから、図1及び図3の仮想線及び図6に示すように、昇降プラットホーム 10を水平状態のまま貨物自動車の箱型荷台6の床面と同一高さに上昇させる動 作は、パワーユニットから昇降用油圧シリンダ30に作動油を供給してピストン ロッド36を伸動することで行われる。このとき、起伏・開閉用油圧シリンダ2 3の長さは一定に保たれている。
【0031】 この昇降プラットホーム10の上昇限状態で、起伏・開閉用油圧シリンダ23 の起伏用シリンダ部41を縮動又は伸動させることで、図6の仮想線に示すよう に昇降プラットホーム10の先端は下がって伏せた状態(例えば水平に対し−1 5度)又は持ち上がった状態(例えば水平に対し+20度)とすることができる 。この昇降プラットホーム10の先端の下がって伏せた状態は、例えば箱型荷台 6の床面よりやや低い配送センターや倉庫等の固定プラットホーム上に昇降プラ ットホーム10の先端を接触させて台車等の搬入、搬出を容易に行うのに有効で ある。
【0032】 図2、図7及び図8は、昇降プラットホーム10を水平状態から垂直に立てて 閉成した状態を示している。この場合、昇降用油圧シリンダ30は変化させず、 図8のように、パワーユニットから作動油を供給して起伏・開閉用油圧シリンダ 23の第1ピストン45を支持部材47に当接するまで移動させ、さらに第2ピ ストンロッド50を伸動させて昇降プラットホーム10が箱型荷台6の開口を閉 じるまで起伏・開閉用油圧シリンダ23を伸長する。すなわち、プラットホーム 10の開閉動作において、当初は起伏用シリンダ41でプラットホーム10を例 えば+20度回動させ、該起伏用シリンダ部41の角度範囲を越える開閉動作は 開閉用シリンダ部40で行う。
【0033】 以上の昇降プラットホーム10の開閉、傾動動作において、貨物自動車が仮に 水平な地面上に位置しているものとした場合、昇降プラットホーム10の水平状 態から例えば+20度、−15度の回動範囲は起伏用シリンダ部41の駆動範囲 に設定され、+20度以上の回動範囲はプラットホーム開閉用シリンダ部40の 駆動範囲に設定されている。すなわち、昇降プラットホーム10の+20度、− 15度までの傾動動作は第1シリンダ室44での受圧面積の大きい第1ピストン 45の移動範囲で大きな操作力でゆっくり行われ、+20度以上の開閉動作は第 2シリンダ室48での受圧面積の小さい第2ピストン50Aの移動範囲で行われ る。従って、水平状態から+20度、−15度の範囲では昇降プラットホーム1 0に負荷のかかる荷物、台車等の搬入、搬出が問題なく実行でき、昇降プラット ホーム10の開閉時の軽負荷時には傾斜状態から垂直状態への起立動作が小さな 操作力で適切な速さで行え、かつ起伏・開閉用油圧シリンダ23内の圧縮ばね5 1の作用で昇降プラットホーム閉成間際の操作力を微弱にすることで昇降プラッ トホーム10の閉成時の衝撃による損傷を防止できる。
【0034】 なお、第2ピストン50Aと第2ピストンロッド50とは一体品であっても差 し支えない。
【0035】 以上本考案の実施例について説明してきたが、本考案はこれに限定されること なく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には 自明であろう。
【0036】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の昇降装置によれば、車両側と昇降プラットホー ムに一体化されたプラットホーム側ブラケット間とを連結する第1アーム、第2 アームの一方を可変長の起伏・開閉用シリンダで構成し、かつこの起伏・開閉用 シリンダの構造を工夫することにより、前記昇降プラットホームの開成状態にお ける比較的小さな角度範囲の起伏動作(首振り動作)は大きな操作力でゆっくり 実行でき、前記昇降プラットホームの水平状態から垂直に閉じる開閉動作は小さ な操作力で適正速度で実行可能であり、昇降プラットホームの操作性や安全性を 改善できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る昇降装置の実施例であって、昇降
プラットホーム着地状態を示す側面図である。
【図2】昇降プラットホーム閉成状態を示す正面図であ
る。
【図3】昇降用シリンダ部分を断面とした昇降プラット
ホーム着地状態の側断面図である。
【図4】起伏・開閉用油圧シリンダ部分を断面とした昇
降プラットホーム着地状態の側断面図である。
【図5】起伏・開閉用油圧シリンダ部分を断面とした昇
降プラットホームの伏せた状態の側断面図である。
【図6】起伏・開閉用油圧シリンダ部分を断面とした昇
降プラットホーム上昇限位置の側断面図である。
【図7】昇降用シリンダ部分を断面とした昇降プラット
ホーム閉成状態の側断面図である。
【図8】起伏・開閉用油圧シリンダ部分を断面とした昇
降プラットホーム閉成状態の側断面図である。
【図9】本考案に係る昇降装置において用いた起伏・開
閉用油圧シリンダであって、最も縮動した状態を示す縦
断面図である。
【図10】同起伏・開閉用油圧シリンダであって、起伏
用シリンダ部のみを伸長した状態を示す縦断面図であ
る。
【図11】同起伏・開閉用油圧シリンダであって、最も
伸長した状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 シャーシ 2 昇降装置フレーム 10 昇降プラットホーム 20 メインアーム 23 起伏・開閉用油圧シリンダ 30 昇降用油圧シリンダ 40 開閉用シリンダ部 41 起伏用シリンダ部 42 アーム部42 43 シリンダケーシング 44 第1シリンダ室 45 第1ピストン 46 円筒状部 47 支持部材 48 第2シリンダ室 49 支持部材 50 第2ピストンロッド 50A 第2ピストン 51 圧縮ばね51 52 ばね押え52 53 カバー 54 アーム部 55 給油口 56 円筒状凹部 57 貫通孔 58 通気孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両側と昇降プラットホームに一体化さ
    れたプラットホーム側ブラケット間とを平行リンクを構
    成する第1アーム及び第2アームで連結し、前記第1又
    は第2アームを回動させて前記プラットホームを昇降さ
    せる昇降装置において、 前記第1又は第2アームが、前記車両側及び前記ブラケ
    ットにそれぞれ枢着するための連結端部を有する起伏・
    開閉用シリンダで構成されており、 該起伏・開閉用シリンダは、第1の連結端部を持つシリ
    ンダケーシング内の第1シリンダ室と該第1シリンダ室
    内を摺動する第1ピストンとを有する起伏用シリンダ部
    と、前記第1ピストンと一体の筒状部の内側であって前
    記第1ピストンに形成された貫通孔を通して前記第1シ
    リンダ室に連通した第2シリンダ室と該第2シリンダ室
    内を摺動する第2ピストンとを有していて当該第2ピス
    トンと一体又は一体的に動くロッド先端部に第2の連結
    端部を持つ開閉用シリンダ部とを備え、 前記昇降プラットホーム開成状態における比較的小さな
    角度範囲の起伏動作は前記起伏用シリンダ部によって行
    い、前記昇降プラットホームの前記起伏動作の角度範囲
    を越える開閉動作は前記起伏用シリンダ部より小さな操
    作力の開閉用シリンダ部によって行うことを特徴とする
    昇降装置。
JP5516593U 1993-09-18 1993-09-18 昇降装置 Expired - Lifetime JP2516454Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5516593U JP2516454Y2 (ja) 1993-09-18 1993-09-18 昇降装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5516593U JP2516454Y2 (ja) 1993-09-18 1993-09-18 昇降装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0718974U true JPH0718974U (ja) 1995-04-04
JP2516454Y2 JP2516454Y2 (ja) 1996-11-06

Family

ID=12991133

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5516593U Expired - Lifetime JP2516454Y2 (ja) 1993-09-18 1993-09-18 昇降装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2516454Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2516454Y2 (ja) 1996-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101495261B1 (ko) 수직식 리프트 게이트
US6530580B1 (en) Suspension assembly related application
KR101313077B1 (ko) 격납식 리프트 게이트
JP2516454Y2 (ja) 昇降装置
JP2007076484A (ja) 折り畳み式荷受台及び床下格納式昇降装置
JPS6344272Y2 (ja)
JP4182062B2 (ja) 車両の荷役装置
JPH0126523Y2 (ja)
JPH049220Y2 (ja)
JPH0535874Y2 (ja)
JPH0642909Y2 (ja) 荷受台昇降装置におけるチルトシリンダ
JP4169568B2 (ja) 荷受台昇降装置
JPS6316588Y2 (ja)
JPS6311005Y2 (ja)
JP3628241B2 (ja) 荷役車両の昇降台装置
JP2513063Y2 (ja) 荷役作業機のプラットホ―ム開閉機構
JP2001233114A (ja) 車両における荷卸し装置
JP2519035Y2 (ja) 運搬車
JP4172988B2 (ja) 荷受台昇降装置
JPH054435Y2 (ja)
JPH0428273Y2 (ja)
JPH0428274Y2 (ja)
JP4243118B2 (ja) 車両用床下格納式荷役装置
JP2997445B2 (ja) 荷受台の昇降装置
JP3030697U (ja) 昇降装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term