JPH106386A - ポリエステル製中空成形体 - Google Patents
ポリエステル製中空成形体Info
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- JPH106386A JPH106386A JP16165196A JP16165196A JPH106386A JP H106386 A JPH106386 A JP H106386A JP 16165196 A JP16165196 A JP 16165196A JP 16165196 A JP16165196 A JP 16165196A JP H106386 A JPH106386 A JP H106386A
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Abstract
成形体のガスバリア−性、耐アルカリ性の向上。 【解決手段】 ポリエチレンテレフタレート90〜60
重量部とポリエチレンナフタレ−ト10〜40重量部と
の溶融混合体ポリエステル樹脂から形成された中空成形
体であって、該成形体の胴部のヘ−ズが3%以下、胴部
の平均密度が1.34〜1.37g/cm3、且つ極限
粘度数が0.6〜1.0dl/gであるポリエステル製
中空成形体。
Description
成形体に関し、更に詳しくは、特定のポリエステル樹脂
組成物からなり透明性、耐熱性、ガスバリア−性、耐ア
ルカリ性及び耐薬品性に優れた中空成形体に関する。
料、ビール、日本酒、化粧品、洗剤等の容器としてガラ
ス容器が広く使用されている。しかし、ガラス容器は製
造コストが高く、破損し易く、取り扱いが不便である。
め、容器としてプラスチック容器を用いることが行われ
る。プラスチック容器のうちでポリエチレンテレフタレ
ート製容器は機械的強度、耐熱性、透明性およびガスバ
リアー性に優れれいるので、ジュース、清涼飲料、炭酸
飲料、調味料、洗剤、化粧品等の容器として利用されて
いる。
の包装容器等、用途によっては高温充填が可能であるこ
とが望ましく、品質保持等の要請からガスバリアー性を
備えることが望ましい。省資源、環境保護のためには容
器の循環再利用が望ましいが、循環再利用のためにはア
ルカリ洗浄が可能な耐薬品性を備えることが望ましい。
耐熱性、ガスバリア−性、耐アルカリ洗浄性及び耐薬品
性に優れたポリエステル製中空成形体を提供することを
目的とする。
テレフタレート90〜60重量部とポリエチレンナフタ
レ−ト10〜40重量部との溶融混合体ポリエステル樹
脂から形成された中空成形体であって、該成形体の胴部
のヘ−ズが3%以下、胴部の平均密度が1.34〜1.
37g/cm3、且つ極限粘度数が0.6〜1.0dl
/gであるポリエステル製中空成形体である。
レートはエチレンテレフタレートのホモポリマーを主た
る対象とするが、テレフタル酸成分を例えばイソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルエー
テルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸等
のごとき他の芳香族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフ
タル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸等の如き脂環属族ジ
カルボン酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸等
の如き脂肪族ジカルボン酸、p−βーヒドロキシエトキ
シ安息香酸、εーオキシカプロン酸等の如きオキシ酸等
の他の二官能性カルボン酸の1種以上で、及び/または
エチレングリコール成分の一部を例えばトリメチレング
リコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレン
グリコール、デカメチレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、ジエチレングリコール、1,1ーシクロヘキ
サンジメタノール、1,4ーシクロヘキサンジメタノー
ル、2,2ービス(4‘ーβーヒドロキシフェニル)プ
ロパン、ビス(4’ーβーヒドロキシエトキシフェニ
ル)スルホン酸等の他の多官能化合物の1種以上で置換
して5重量%以下の範囲で共重合せしめたコポリマーで
あってもよい。
レ−トのテトラクロロエタン:フェノ−ル=4:6の混
合溶媒中で35℃で測定される極限粘度数は、0.6〜
1.3dl/g、好ましくは0.7〜1.2dl/gで
ある。
ートは、ポリエチレンー2,6ーナフタレンジカルボキ
シレートのホモポリマーを主たる対象とするが、2,6
ーナフタレンジカルボン酸成分の一部を2,7ー、1,5
ー、1,7ーその他のナフタレンジカルボン酸の異性体
或はテレフタル酸或は前述の多官能性カルボン酸の1種
以上で、及び/又はエチレングリコール成分の1部を前
述の多官能性グリコールの1種以上で各20重量%、好
ましくは5重量%以下の範囲共重合せしめたコポリマー
であってもよい。
レ−トのテトラクロロエタン:フェノ−ル=4:6の混
合溶媒中で35℃で測定される極限粘度数は、0.5〜
1.0dl/g、好ましくは0.55〜0.95dl/
gである。
以下である。胴部のヘーズが3%を越えると、容器の透
明性が悪くなる。
1.34〜1.37g/cm3であり、ポリマーのテト
ラクロロエタン:フェノ−ル=4:6の混合溶媒中で3
5℃で測定される極限粘度数が0.6〜1.0dl/g
である。この条件を満たすとき、良好なガスバリアー性
及び耐アルカリ性を備えた中空成形体となる。密度が
1.37を越えると、ヘーズを3%以下に抑えることが
困難になり、密度が1.34未満であるとガスバリアー
性が劣る。
ルを溶融ブレンドして準備するにあたっては、通常のゴ
ムまたはプラスチックを溶融ブレンドするのに用いられ
る装置、例えば、熱ロール、バンバリーミキサー、押出
機などを利用することが出来,通常は一軸または二軸の
押出機が用いられる。ブレンド温度は配合系が熱分解し
はじめる温度以下の条件が設定されるものであって、ブ
レンドは260〜300℃、好ましくは270〜290
℃の温度にて行われる。
ば射出ブロー成形、配向ブロー、押出ブロー法、好まし
くは配向ブロー法を用いて得ることができる。本発明の
中空成形体は、特定の胴部の密度が特定の条件を満たす
必要がある。そのためには、配向ブロ−法による成形が
好ましく、更に、以下の製造方法に従うことが好まし
い。
をプリフォ−ム金型に射出し、プリフォ−ムを成形す
る。この際、成形温度はブレンドポリマ−の溶融温度以
上、310℃以下、好ましくはブレンドポリマ−の融点
より20℃〜50℃高い温度である。
物の延伸温度にする。この際プリフォ−ムの温度分布が
特定の温度分布となるようにする必要がある。即ち、プ
リフォ−ム口部から底部にかけて表面温度が徐々に高い
温度になるようにする。このときの口部と底部の温度差
は好ましくは5℃〜15℃である。引き続き、高圧気体
及び延伸棒にて2軸方向に延伸し、金型に腑形させる。
この際、高圧気体の圧力は15kg/cm2〜25kg
/cm2が好ましく、高圧気体注入のタイミングは延伸
棒がプリフォ−ム底部についた後実施するのが好まし
い。この操作により得られる中空容器はその胴部の平均
密度が1.34〜1.37/cm3となり、高いガスバ
リアー性を備えた中空容器となる。
1.5〜16倍である。なお、容器の熱処理は公知の方
法を用いて適宜に行なうことができる。
主な物性値の測定条件は次の通りである。
施例で得られたボトル胴部を切り出して試験片とし、テ
トラクロロエタン:フェノ−ル=4:6の混合溶媒で3
5℃で測定した。
て測定した。
を切り出して試験片とし、密度勾配管にて測定した。
75℃又は85℃の熱水を充填し、室温で放冷し、熱水
充填前後の容積変化を測定した。また、ボトルの口部を
カットして、これを75℃又は85℃の熱水中に1分間
浸せきし、処理前後の口部内径変化を測定いた。
胴部を切り出して試験片とし、これを溶媒に48時間浸
せきし、乾燥後、試験片の外観を観察し、重量変化を測
定した。
トル胴部を切り出して試験片とし、NaOH3%溶液6
0℃又は80℃に2時間浸せきし、重量変化を測定し
た。
ボトルを窒素ガスでパ−ジ後、密封し、3日後及び6日
後のボトル中のアセトアルデヒド量をヘッドスぺ−スガ
スクロマトグラフィ−(日立製)にて測定した。
のポリエチレンテレフタレート(PET)及びIV 0.
71dl/gのポリエチレン−2,6−ナフタレンジカ
ルボキシレート(PEN)チップを各々160℃で5時
間熱風乾燥した後Automatick社製二軸押出機
を用いてシリンダー温度285〜305℃、スクリュー
回転数120〜250rpmにて溶融ブレンドした。溶
融ブレンドは上記の二軸押出機の吐出口から吐出したも
のを冷却水によって急冷し、カッターにて直径、長さと
もにほぼ約3mmにカットしたチップとした。得られた
チップのIV、融点(Tm)は表1の通りであった。
た後、名機製作所製Mー100DM射出成形機を用い、
シリンダー設定275℃とし、10℃の冷却水で冷却し
てある金型内に射出成形してプリフォームを得た。この
プリフォームは円筒状胴部の外径が22〜24mm、肉
厚3.5mm、全長150mmの一端が有底化された形
状のものであり実質的に非晶質の無色透明な成形体であ
った。
でボトル状金型内で軸方向に延伸し、かつ10〜20k
g/cm2の窒素ガスにより横方向に膨張せしめて胴部外径
82mm、全高280mm、内容積1450〜1550
mlのボトルを成形した。得られたボトルの外観、ヘー
ズ及び密度を表1に示す。
記試験法に基づき耐熱性、耐薬品性、耐アルカリ性、ガ
スバリア−性試験を行った。結果を表2、表3及び表4
に示す。
Tチップを用いてボトルを成形し、実施例1〜4と同様
に評価した。
とともに耐熱性、耐薬品性、耐アルカリ洗浄性及びガス
バリア−性の優れたポリエステル製中空成形体を得るこ
とができる。
々の用途に利用でき、例えばジュース、清涼飲料、炭酸
飲料、酒類、洗剤、調味料、油、化粧品などの容器とし
て使用することができる。しかも使用後の容器を回収し
て洗浄した後、内容物を再充填して再利用することがで
きる。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリエチレンテレフタレート90〜60
重量部とポリエチレンナフタレ−ト10〜40重量部と
の溶融混合体ポリエステル樹脂から形成された中空成形
体であって、該成形体の胴部のヘ−ズが3%以下、胴部
の平均密度が1.34〜1.37g/cm3、且つ極限
粘度数が0.6〜1.0dl/gであるポリエステル製
中空成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16165196A JP3786469B2 (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | ポリエステル製中空成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16165196A JP3786469B2 (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | ポリエステル製中空成形体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH106386A true JPH106386A (ja) | 1998-01-13 |
JP3786469B2 JP3786469B2 (ja) | 2006-06-14 |
Family
ID=15739244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16165196A Expired - Fee Related JP3786469B2 (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | ポリエステル製中空成形体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3786469B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000017059A (ja) * | 1998-07-03 | 2000-01-18 | Teijin Ltd | ポリエステルフィルム及びシート |
JP2006110855A (ja) * | 2004-10-14 | 2006-04-27 | Key Tranding Co Ltd | 艶消しブロー成形品の製法およびそれによって得られる艶消しブロー成形品 |
-
1996
- 1996-06-21 JP JP16165196A patent/JP3786469B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000017059A (ja) * | 1998-07-03 | 2000-01-18 | Teijin Ltd | ポリエステルフィルム及びシート |
JP2006110855A (ja) * | 2004-10-14 | 2006-04-27 | Key Tranding Co Ltd | 艶消しブロー成形品の製法およびそれによって得られる艶消しブロー成形品 |
JP4502775B2 (ja) * | 2004-10-14 | 2010-07-14 | 紀伊産業株式会社 | 艶消しブロー成形容器の製法およびそれによって得られる艶消しブロー成形容器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3786469B2 (ja) | 2006-06-14 |
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