JPH10629A - 合成樹脂成形品における塗膜形成方法とその方法によ る塗膜を具える合成樹脂成形品 - Google Patents

合成樹脂成形品における塗膜形成方法とその方法によ る塗膜を具える合成樹脂成形品

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Publication number
JPH10629A
JPH10629A JP8175477A JP17547796A JPH10629A JP H10629 A JPH10629 A JP H10629A JP 8175477 A JP8175477 A JP 8175477A JP 17547796 A JP17547796 A JP 17547796A JP H10629 A JPH10629 A JP H10629A
Authority
JP
Japan
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powder
synthetic resin
static electricity
urethane foam
urethane
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8175477A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Watanabe
弘 渡邉
Masaharu Kitamura
正治 北村
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MARUWA KASEI KK
Original Assignee
MARUWA KASEI KK
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Publication date
Application filed by MARUWA KASEI KK filed Critical MARUWA KASEI KK
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電気を使用して合成樹脂成形品表面に所定
の色彩をもつ微粉体により、塗膜を形成する方法におい
て、塗膜面に所望の色彩をもつようにするものである。 【解決手段】 成形用型枠(1)内壁の所望の位置に静
電気を帯電させて所定の色彩をもつ微粉体(4)を均一
に付着させた後、この型枠(1)内に、前記微粉体
(4)と異なる色彩を有する粉体(6)を混入した合成
樹脂(2)を注入して成形することにより、所望の色彩
をもつ合成樹脂(2)の表面塗膜としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば家庭用の
天井設置型照明器具における枠体等のように、合成樹脂
を型枠内に注入して、その型枠内において硬化させて成
形される部材における、部材表面塗膜形成方法とその塗
膜をもつ部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば家庭用の天井設置型照明器
具における枠体等のように、軽量の部材を安価且つ容易
に製造する方法として、シリコンゴム製等の型枠に発泡
ウレタン等の所定の色彩を有する合成樹脂を注入して硬
化させることによって、所望の色彩を有する一定形状の
部材を成形し、その合成樹脂によって成形されたものを
型枠より摘出する方法がとられ、その合成樹脂によって
成形された部材表面への塗装は、別に塗装工程を設けて
行われていた。
【0003】しかしながら、上記従来の方法において
は、いかなる塗装方法を採用しようとも、型枠内におい
て、その注入された合成樹脂が硬化し、所望の形状への
成形が終了して後、その成形後の合成樹脂を型枠より摘
出し、その摘出された合成樹脂製部材に塗装することと
なって、塗装という工程が型枠における合成樹脂の成形
とは別に必要になるとともに、塗装むらや塗装材料の無
駄が生じ、かつは、その塗装面の母材への接着性が低
く、剥離を生ずるという欠点があった。
【0004】そこで、成形用型枠内壁の所望の位置に静
電気を帯電させて、この帯電域に微粉体を均一に付着さ
せた後、この型枠内に発泡性合成樹脂を注入して成形す
るか、あるいは合成樹脂を圧入する等の溶融成形により
成形するとともに、上記微粉体により合成樹脂表面に均
一且つ強固な非剥離性粉体面を形成してなる合成樹脂成
形品における塗膜形成方法が提案された。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記提案
においては、帯電した静電気により、微粉体が均一に型
枠内壁の帯電部分に付着し、しかもその均一に付着した
微粉体が発泡性合成樹脂あるいは合成樹脂の型枠内にお
ける硬化に伴って、合成樹脂表面に取り込められること
から、確かに従前生じていた、塗装むらや塗装材料の無
駄あるいは塗装面の剥離というような欠点は克服しうる
ものの、所望の色彩を有する塗膜を形成しようとする
と、その色彩をもつ塗膜を得ることは微粉末の色彩を考
慮すると極めて困難であった。
【0006】そこで、この発明は上記従来のものの有す
る欠点を改善するものであり、静電気の帯電による発泡
性合成樹脂等の表面塗膜形成方法における、成形品表面
の所望の色彩を、生地となる合成樹脂材と微粉体のそれ
ぞれの色彩を選択することにより生じさせようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために、成形用型枠
内壁の所望の位置に静電気を帯電させて、この帯電域に
所定の色彩を有する微粉体を均一に付着させた後、この
型枠内に、その微粉体と色彩を異にする粉体を混入した
発泡性合成樹脂を注入して成形するか、あるいは同様に
上記粉体を混入した合成樹脂を圧入する等の溶融成形に
より成形するとともに、上記微粉体により合成樹脂表面
に均一且つ強固な所望の色彩を有する非剥離性粉体塗膜
面を形成してなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】上記構成を具えるので、実施にあ
たり従前の静電気の帯電を利用した微粉体による合成樹
脂等の表面塗膜形成方法における長所を維持したまま、
型枠への注入以前に発泡性合成樹脂等に混入された粉体
と、表面塗膜を形成する微粉体の有するそれぞれの色彩
により、成形品表面に所望の色彩を有する塗膜面を形成
することができる。
【0009】
【実施例】この発明を図に示す実施例により更に説明す
る。(1)は型枠であって、電気絶縁性材料で望ましく
はシリコンゴムよりなり、その中に発泡ウレタン(2)
等の合成樹脂を注入して、加圧発泡させてその型枠
(1)の形状に合わせて成形するものであり、この発泡
性合成樹脂に代えて、ポリスチレン、メタクリル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ABS等の合成樹脂を圧入
するものでもよい。すなわち、これらの樹脂はいわゆる
溶融成形により成形されるものである。(3)は静電気
帯電面であって、型枠(1)の内壁面のうち、静電気帯
電装置により静電気の帯電された部位であり、(4)は
微粉体である銀粉(特に金属粉でなくとも静電気により
付着しうるものであればどのような材料でもよい。)で
あって、型枠(1)内部の静電気帯電面(3)に静電気
により固定され、(5)は蓋体であって、型枠(1)を
閉鎖して、注入された発泡ウレタン(2)の発泡する閉
鎖空間を形成する。発泡性を持たない合成樹脂の場合
は、溶融したものを圧入する。(6)は粉体である酸化
鉄粉であって、発泡ウレタン(2)を型枠(1)に注入
する以前に、発泡ウレタン(2)に混入され、この発泡
ウレタン(2)が型枠(1)内において加圧発泡して成
形するに従い、その発泡した発泡ウレタン(2)内に取
り込まれる。尚、発泡性を持たない合成樹脂の場合は、
溶融した状態において酸化鉄粉(6)を混入して、型枠
(1)に圧入する。
【0010】この発明の実施例は以上の構成を具えるの
で、第一に、型枠(1)内壁の所望の位置に静電気帯電
装置を使用して、静電気を帯電させ、静電気帯電面
(3)を形成する。第二に、型枠(1)内の静電気帯電
面(3)上に銀粉(4)を散布する。そしてその際、静
電気帯電面(3)に付着しなかった銀粉(4)は枠体
(1)内より払い落とすことによって除去する。第三
に、発泡ウレタン(2)の粉末に酸化鉄粉(6)を均一
になるように攪拌しつつ混入する。第四に、型枠(1)
内に、前記酸化鉄粉(6)を混入した発泡ウレタン
(2)を注入し、加圧しつつ発泡させる。その場合の温
度は70〜90℃、発泡することによって生ずる内圧は
およそ10Kg/cm2 である。発泡ウレタン(2)自
体には酸化鉄粉(6)が均一に混入されているため、該
発泡ウレタン(2)を型枠(1)内へ注入して、発泡及
び硬化させることによつて、発泡ウレタン(2)全体が
酸化鉄粉(6)の有する赤色に発色する。又、その注入
により、枠体(1)内壁面の銀粉(4)が付着した静電
気帯電面(3)も当然に発泡ウレタン(2)と接するこ
ととなり、この発泡ウレタン(2)の発泡に伴って、銀
粉(4)が静電気帯電面(3)より離脱して、発泡ウレ
タン(2)表面に移動し、発泡ウレタン(2)の硬化に
伴って、発泡ウレタン(2)表面上に入り混むように固
定され赤い銀色を呈する。第五に、発泡ウレタン(2)
の硬化後、型枠(1)より発泡ウレタン(2)を摘出す
る。
【0011】そして、銀粉(4)が静電気帯電面(3)
に付着するのは静電気の働きによるものであるので、銀
粉(4)を適宜に散布するのみで、銀粉(4)を静電気
帯電面(3)に均一に付着させることができ、その付着
状況が均一であることから、銀粉(4)の発泡ウレタン
(2)表面への移動後も、銀粉(4)は発泡ウレタン
(2)表面において均一性を保持し、発泡による加圧に
よって、微粉体面は従来の塗装よりも強固な赤い銀色の
非剥離塗膜面として形成されることとなる。
【0012】一方逆に、銀粉(4)が静電気帯電面
(3)に付着するのが静電気の働きによるものであるの
で、銀粉(4)の各微粉体は容易に重なり合うことな
く、微細な間隙をもって静電気帯電面(3)に付着する
ため、銀粉(4)の発泡ウレタン(2)表面への移動後
も、発泡ウレタン(2)表面において銀粉(4)の各微
粉体は微細な間隙部分(7)を有した状態で固定される
こととなる。しかし、その銀粉(4)の各粉体の微細な
間隙部分(7)は母材となる発泡ウレタン(2)でもあ
るので、発泡ウレタン(2)自体が事前に混入された酸
化鉄粉(6)によって赤色に発色して、発泡ウレタン
(2)の表面に固定された銀粉(4)とその母材となる
発泡ウレタン(2)とにより赤い銀色を有することとな
るので、発泡ウレタン(2)による成形品自体の発色を
鮮やかにすることができ、上記表面上の色彩を長期間保
持することができる。
【0013】又、発泡ウレタン(2)表面に固定される
微粉体として金粉を使用して、発泡ウレタン(2)を黄
色とする場合には塗膜面は金色に、銀粉を使用すれば、
塗膜面は金,銀の中間色に、また銅粉の場合には明るい
銅色のものが得られる。更に、同様に発泡ウレタン
(2)表面に固定される微粉体として金,銀,銅粉をそ
れぞれ使用する場合には、発泡ウレタン(2)に混入す
る粉体によりうすい黒色,アルミ色(ねずみ色)の色彩
をもつ場合には、金粉は沈んだ金色,くすんだ金色とな
り、銀粉は古味を帯びた銀色,銀色に、銅粉は、古味を
帯びた銅色と酸化した銅色を具える塗膜面となるもので
ある。
【0014】
【発明の効果】以上の通り、所定の色彩を有する微粉体
を事前に型枠内壁面に静電気によって固着させることに
よって合成樹脂成形品の所望の色彩の表面塗膜形成を行
う方法、及び、その方法により成形された成形品におい
て、母材となる合成樹脂に対し、所定の色彩を有する微
粉体により表面に形成される塗膜と異なる色彩を有する
粉体を混入することにより、容易により鮮やかな発色を
有する表面塗膜を得ることができるという優れた効果を
有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である形成方法を使用した合
成樹脂の成形型枠の状況並びに成形状況を示す縦断面図
である。
【図2】この発明の実施例により成形した合成樹脂成形
品の、表面の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 型枠 2 発泡ウレタン 3 静電気帯電面 4 銀粉 5 蓋体 6 酸化鉄粉 7 間隙部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形用型枠内壁の所望の位置に静電気を
    帯電させて、この帯電域に所定の色彩を有する微粉体を
    均一に付着させた後、この型枠内に、その微粉体と色彩
    を異にする粉体を混入した発泡性合成樹脂を注入して成
    形するか、あるいは同様に上記粉体を混入した合成樹脂
    を圧入する等の溶融成形により成形するとともに、上記
    微粉体により合成樹脂表面に均一且つ強固な所望の色彩
    を有する非剥離性粉体塗膜面を形成してなる合成樹脂成
    形品における塗膜形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法により、粉体塗膜面
    の所定の色彩を有する母材の表面に、強固な所望の色彩
    を有する非剥離性粉体塗膜面を形成した合成樹脂成形
    品。
JP8175477A 1996-06-17 1996-06-17 合成樹脂成形品における塗膜形成方法とその方法によ る塗膜を具える合成樹脂成形品 Withdrawn JPH10629A (ja)

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JPH10629A true JPH10629A (ja) 1998-01-06

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006213034A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Keiji Go 樹脂成形品の製造方法
WO2010009606A1 (zh) * 2008-07-24 2010-01-28 Xue Ruixuan 一种树脂制品表面形成金属层方法

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Effective date: 20030902