JPH1062109A - 可動部の位置および動きの少なくとも一方を検出する装置 - Google Patents

可動部の位置および動きの少なくとも一方を検出する装置

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JPH1062109A
JPH1062109A JP11276097A JP11276097A JPH1062109A JP H1062109 A JPH1062109 A JP H1062109A JP 11276097 A JP11276097 A JP 11276097A JP 11276097 A JP11276097 A JP 11276097A JP H1062109 A JPH1062109 A JP H1062109A
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coil
primary coil
movable part
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Coulon Yves De
ドゥ クーロン イブ
Johan Wilhelm Bergqvist
ビルヘルム ベルクビスト ヨハン
Lambilly Herve De
ドゥ ランビリー エルベ
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Centre Suisse dElectronique et Microtechnique SA CSEM
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    • G01D5/22Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage by varying inductance, e.g. by a movable armature differentially influencing two coils
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P3/00Measuring linear or angular speed; Measuring differences of linear or angular speeds
    • G01P3/42Devices characterised by the use of electric or magnetic means
    • G01P3/44Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed
    • G01P3/48Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed by measuring frequency of generated current or voltage
    • G01P3/481Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed by measuring frequency of generated current or voltage of pulse signals
    • G01P3/488Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed by measuring frequency of generated current or voltage of pulse signals delivered by variable reluctance detectors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁界変化を利用して、構造化された可動部の
位置および動きの少なくとも一方を検出する装置に関
し、可動部に接触することなく可動部の瞬間的な相対位
置や速度の確認を行うことが可能な検出装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 磁界を誘起する1次コイル10と、1次
コイルにて誘起される磁界を受信するための平面の形状
を有する一対の2次コイル20、30とを具備し、1次
コイルおよび2次コイルは、可動部0の面に対しほぼ平
行に、かつ、可動部と向かい合って配置され、2次コイ
ルは、1次コイルに対し差動構成の形態にて配置されて
おり、ここで、可動部は、低い磁気透磁率の領域と、高
い磁気透磁率の領域とを備えており、これによって、2
次コイルによりそれぞれ受信された磁界が、低い磁気透
磁率の領域または高い透磁率の領域の存在により変化
し、可動部の位置または移動速度の検出を可能にするよ
うに構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可動部の位置および
動きの少なくとも一方を検出する装置(デバイス)に関
し、さらに詳しくは、磁界変化を利用して、構造化され
た可動部の位置および動きの両方またはその一方を検出
するための磁界変化センサの分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術、および、発明が解決しようとする課題】
この種の磁界変化センサは、「誘導式交流励磁型(Indu
ctive AC-excited)」センサ、および「渦電流(Eddy C
urrent)」センサとして知られているセンサを備えてい
る。前者の磁気誘導式センサ(Magnetic Induction Sen
sor )は、強磁性材料から作製された部分において磁界
が集中する効果を利用している。これに対し、後者の渦
電流センサは、上記磁界により金属部分内で発生するフ
ーコー電流(Foucault Current)によって生ずる磁界変
化の効果を利用している。前者の第1のタイプのセンサ
は、比較的低い周波数の交流磁界(代表的に、50Hz
より低い周波数)の使用を可能にし、後者の第2のタイ
プのセンサは、比較的高い周波数の交流磁界(代表的
に、20kHzより高い周波数)の発生を必要とする。
【0003】フェライトコアを有する電気トランスの原
理を利用した磁気誘導式位置センサは、一般に知られて
いるものである。特許文書である欧州特許発明明細書第
0453824号では、鉄道車両が走行する金属製のレ
ールを横切る方向における鉄道車両の車輪の位置を検出
することを可能にするようなセンサが開示されている。
この場合、上記レールは、フェライトコアのエアギャッ
プ内に配置されている。このような構成の検出装置(検
出デバイス)は、大きな空間を必要とするという欠点
(問題点)を有している。さらに、上記検出装置では、
細かい部分の動きを検出することは不可能である。
【0004】コアをもたない構成の小型の近接センサも
また、一般に知られているものである。例えば、雑誌S
PIEの第2642巻の173頁にて公開された「2つ
のコイルを有する平面型トランス(Planar Transforme
r)を使用した誘導式近接センサの設計(Design of an
Inductive Proximity Sensor Using a Two Coil Planar
Transformer )」という題目のブィー.グプタ(V. Gu
pta)およびディー.ピー.ニーリック(D.P. Neirik
)著の論文においては、上記のようなコアをもたない
構成の近接センサが開示されている。この論文に記載さ
れた小型の近接センサからなる検出装置は、2つのうろ
こ模様の平面型誘導式トランスを使用している。ここで
は、金属板の存在によって、共振周波数や、送信機コイ
ルと受信機コイルとの間の位相推移量が変化する。上記
のタイプの検出装置は、金属板からの距離の測定を可能
にする。しかしながら、このタイプの検出装置では、回
転する金属部分の角度の位置の測定は不可能であり、あ
るいは、近接センサの軸を横切る方向に移動する部分の
直線的な位置の測定は不可能であるという問題点が生ず
る。上記のタイプの検出装置における他の問題点は、複
雑な電気的周波数の掃引、および複雑な位相測定回路が
必要になることである。
【0005】これ以降の記述においては、特に指定がな
い限り、「誘導式センサ(または検出装置」が、誘導式
交流励磁型および渦電流型のセンサを指すものであるこ
とは、容易に理解されるであろう。本発明は上記問題点
に鑑みてなされたものであり、構造化された可動部に接
触することなく当該可動部の瞬間的な相対位置および速
度の両方またはその一方の確認を行うことが可能な小型
の誘導式検出装置等の可動部の位置および動きの少なく
とも一方を検出する装置を提供することを主たる目的と
するものである。より特定的にいえば、本発明は、速度
値が0(零)の可動部の相対回転速度を検出する装置を
提供することを目的とするものである。
【0006】さらに、本発明は、可動部の位置を計数に
より求めるためのディジタル信号、および可動部の位置
に比例したアナログ信号を供給することが可能な小型の
移動検出装置等の可動部の位置および動きの少なくとも
一方を検出する装置を提供することを他の目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明による可動部の位置および動きの少なくと
も一方を検出するための検出装置においては、複数の平
面型コイル(プレーナ・コイル:Planar Coil )が、差
動トランス構成にて配置されている。一つの1次コイル
と複数の2次コイルとの間の結合の度合いは、可動部上
の金属部分の位置に応じて相補式に変化する。このよう
な現象は、上記可動部上に設けられた金属板等の構成体
により、磁界の磁力線の方向変更(Reorientation )が
生ずることに起因するものである。このような構成で
は、上記結合の度合いの変化は、可動部の相対位置また
は速度を示すことになる。
【0008】すなわち、本発明は、一つの面内を移動し
得る可動部の位置および動きの少なくとも一方を検出す
るための検出装置に関係するものである。ここで、上記
可動部は、磁界に影響を及ぼすことが可能な材料から作
製された領域を少なくとも有し、上記の検出装置は、磁
界を誘起する1次コイルと、この1次コイルにて誘起さ
れる磁界を受信するための一対の2次コイルとを少なく
とも具備する。これらの2次コイルは平面の形状を有し
ている。さらに、上記1次コイルおよび上記2次コイル
は、上記可動部の面に対しほぼ平行に配置される。さら
に、上記2次コイルは、上記1次コイルに対し差動構成
の形態にて配置されており、上記可動部は、低い磁気透
磁率の領域と、高い磁気透磁率の領域とを備えている。
これによって、上記2次コイルによりそれぞれ受信され
た磁界が、構造化された領域、すなわち、低い磁気透磁
率の領域または高い透磁率の領域の存在により変化し、
上記可動部の位置または移動速度の検出を可能にする。
【0009】本発明の好ましい実施態様によれば、上記
1次コイルには交流信号が供給され、さらに、一つの検
出回路が、上記2次コイルにより受信された信号の振幅
変調を評価するように構成される。この場合、上記可動
部の動きが、上記2次コイルによる受信の対象となる信
号を変調するようになっている。さらに、好ましくは、
上記の検出回路では、上記2次コイルにより受信された
変調信号を比較して上記可動部が移動する方向を決定す
るようになっている。
【0010】さらに、好ましくは、上記の検出回路で
は、上記2次コイルが、上記可動部の面に平行な平面内
に配置されると共に、互いに千鳥状になっている。さら
に、好ましくは、上記の検出回路では、上記2次コイル
が、上記の低い磁気透磁率の領域および上記の高い磁気
透磁率の領域の寸法にほぼ等しい寸法を有する。
【0011】さらに、好ましくは、上記の検出回路で
は、上記1次コイルおよび上記2次コイルが、少なくと
も一つの平面板上に形成されてエッチングされる。さら
に、好ましくは、上記の検出回路では、上記1次コイル
および上記2次コイルが、集積回路の面上に実現され
る。さらに、好ましくは、上記の検出回路は、集積回路
の形態にて実現される。
【0012】本発明の検出装置により生ずる第1の利点
は、可動部上に設けられた金属板等が強磁性体であるか
否かに関係なく、上記のような任意の金属板の動きを検
出することが可能になることである。本発明の検出装置
により生ずる第2の利点は、速度値が0の可動部の速度
を正確に検出する機能を有していることである。このよ
うな機能を有する検出装置は、可動部の速度が0の時点
で動作状態になるので、可動部の休止位置の確認を行う
ことを可能にする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付図面を用いて本発明の実
施例を詳細に説明する。これ以降の記述においては、
「平面型コイル」という用語は、フラットコイル(Flat
Coil )、すなわち、他の寸法に比べて厚さの寸法が小
さいコイルを指すために使用される。
【0014】これから述べる実施例は、特に、回転して
いる歯車の角度の位置の決定、および、この歯車の速度
および回転方向の決定に関係するものである。しかしな
がら、本発明は、回転運動の検出に限定されない。すな
わち、本発明によれば、任意の平面運動(直線的な動
き、ジグザグ状の動き)を検出することが可能であると
共に、相対位置を検出することも可能である。最終的
に、非金属の可動部が、センサの移動経路に沿って導電
性の目標物を備えている場合には、上記非金属の可動部
上でも検出が可能である。
【0015】図1は本発明の原理に基づく検出装置の概
略的構成を示す模式図である。図1においては、可動部
として、金属材料から作製された歯車0が例示されてい
る。ここでは、歯車0の回転速度および角度の位置の両
方またはその一方を決定することが要求される。初め
に、歯車0が軟鉄から作製されているものとする。本発
明の検出装置は、歯車0の歯部1、3および切り込み部
2、4のレベルに相当する歯車の面に対しほぼ平行に配
置される。
【0016】図1の検出装置は、各々が螺旋状の導体に
より形成される3つの平面型コイル10・20および3
0を備えている。このような導体は、任意の適切な手段
によってシリコン基板上に形成される金属の線路(Meta
l Track )である。コイル10は、1次コイルを形成す
るように意図されている。この1次コイル10は、歯車
0の切り込み部2および歯部3の面を少なくとも包含す
るような磁界B1を生成する。上記1次コイル10は、
歯車0の面に平行な平面P1内に配置される。
【0017】また一方で、コイル20、30は、2次コ
イルとして作用する。これらの2次コイル20、30
は、1次コイル10により誘起される磁界を受信するよ
うになっている。図1を見ればわかるように、2つの2
次コイル20、30の両方共、歯車0の面に平行な同一
の平面P2内に配置される。この場合、平面P2は、1
次コイル10の平面P1と歯車0との間に配置される。
代表的に、2次コイル20、30は、1次コイル10に
比べて小さな寸法を有している。好ましくは、2次コイ
ル20、30の各々は、歯車または切り込み部のみの面
に対応する面を包含している。さらに、2つの2次コイ
ル20、30の各々は、磁界B1の一部の磁界B2また
はB3を受信することができるように、1次コイル10
と向かい合って配置される。
【0018】実際に使用される機能を考えた場合、2次
コイルの寸法、さらには、その位置が、特に、目標物の
寸法と適合しなければならないことは、容易に理解され
るであろう。さらに、2次コイルに誘起される電圧の変
調度と同電圧の振幅との積は、1次コイルに対し中心か
らずれた偏心位置に2次コイルが配置されたときに最高
値になることは、容易に理解されるであろう。さらにま
た、上記偏心位置は、センサの全ての構成要素の寸法に
依存していることも、容易に理解されるであろう。
【0019】図1に示す2次コイルの配置は、差動方式
による測定を行うことを可能にする。1次コイル10に
よって生成される磁界B1による磁束は、2つの2次コ
イル20、30の一方のコイルと他方のコイルとの間に
分配される。このような検出装置の構成は、磁界B1の
値のいかなる変化に対し独立し、かつ、平面P2と歯車
0等の可動部との距離の変化に対し独立した状態で、磁
界B2と磁界B3との差を測定することを可能にする。
好ましくは、2つの2次コイル20、30の差動構成
は、各々が1次コイル10と向かい合っている2次コイ
ル20、30を一つの平面P2内に配置することによっ
て実現される。
【0020】しかしながら、次のような場合には、別の
コイル配置も考えられる。すなわち、2次コイル20、
30が、1次コイルによって生成される磁界B1による
磁束の一部を受信し、1次コイルB1の一方の2次コイ
ルへの偏りが、他方の2次コイルに供給されるべき磁束
の一部が失われる結果になった場合である。この場合に
は、2次コイル20、30は、例えば、2つの互い違い
に配列された平面内にそれぞれ配置される。ただし、こ
のときでも、1次コイル10および2次コイル20、3
0は、ほぼ同一の平面内に配置することが可能である。
【0021】検出装置が動作している間、1次コイル1
0および2次コイル20、30は、差動トランスの原理
に従って結合している。歯車0における軟鉄の歯部1、
3の存在は、1次コイルによって生成される磁界B1を
偏侈させ、磁界の通り道を形成する。この結果、図1の
例においては、一方の2次コイル30の軸内に歯車0の
歯部3が存在することによって、同2次コイル30を通
過する磁界B3が増加する。逆にいえば、歯車0におい
て中身の存在しない切り込み部2の位置では、磁界B2
が低下する。上記のように、金属の目標物1または3が
2次コイルを通過すると、1次コイル10により生成さ
れる磁界の磁力線が変化する。この磁力線の変化によっ
て、2次コイル20、30によりそれぞれ受信される磁
界B2と磁界B3との間に差が生ずる。それゆえに、上
記の磁界B2と磁界B3との差は、金属の目標物である
歯部の存在または通過を検出することを可能にする。
【0022】本発明の検出装置によれば、2次コイル2
0、30の端子にて交流信号が生成されるようにするた
めに、交流電流が1次コイル10へ供給される。図2
は、本発明の検出装置において受信される信号のレベル
(すなわち、信号振幅V)を示すグラフである。図2に
おいては、歯車の歯部が存在する場合に2次コイルによ
って受信される信号振幅(V1)と、歯車の歯部が存在
しない場合に2次コイルによって受信される信号振幅
(V2)が図示されている。前述したように、2次コイ
ルにより受信される信号の信号振幅は、歯車の歯部の存
在によって変化する。ここでは、信号振幅V1、V2
は、2次コイル20、30と歯車0との間の距離(間
隔)Dの関数として表されている。例えば、前述の図1
の構成においては、一方の2次コイル30の端子から出
力される信号は、他方の2次コイル20の端子から出力
される信号よりもずっと大きい。歯車0がわずかに回転
すると、一方の2次コイル30の軸内に切り込み部2が
存在するようになり、上記の場合と状況が逆になる。す
なわち、一方の2次コイル30の端子から出力される信
号が弱まる。
【0023】この場合、軟鉄の歯部1は他方の2次コイ
ル20の軸内に存在するので、この2次コイル20にて
出力される信号が強まっていく。さらに、他方の2次コ
イル20により受信される信号の信号振幅を測定し、こ
の2次コイル20側の信号振幅と、一方の2次コイル3
0により受信される信号の信号振幅とを比較することに
よって、歯車0の停止位置を決定することができる。2
次コイルと歯車との間の距離Dの広い範囲にわたり、歯
部が存在する場合に2次コイルにより受信される信号振
幅V1が、歯部が存在しない場合に2次コイルにより受
信される信号振幅V2よりも大きいままになっている点
に注意すべきである。
【0024】図2の例においては、上記の距離Dの範囲
が0.8mmから1.8mmの間で変化するけれども、
信号振幅V1の最小値は8.1mVであり、信号振幅V
1の最大値である7.9mVよりも大きい状態になって
いる。これら2つの両極端の値間でスレッショールドを
設定することによって、本発明の検出装置が、検出の対
象とする可動部との距離Dの変化に関係なく目標の歯部
の存在および不存在を識別することを可能にする。
【0025】歯車0が回転すると、2次コイル20、3
0の各々の端子から出力される信号は、歯部1、3およ
び切り込み部2の通過に対応して高出力レベルから低出
力レベルへと推移していく。図3は、本発明の検出装置
により得られる信号の信号波形(その1)を示すグラフ
である。
【0026】図3においては、2次コイル20により受
信され、同2次コイル20の端子から出力される信号F
20(t)を実線で示しており、他の2次コイル30に
より受信され、同2次コイル30の端子から出力される
信号F30(t)を破線で示している。図3のグラフよ
り、2次コイルの端子における信号の振幅が、目標物の
歯部の通過によって変調されることがわかる。
【0027】可動部の回転速度は、2次コイル20、3
0により生成される信号を復調することによって得られ
る。2次コイルの端子における信号の変調周波数は、可
動部である歯車の歯部の通過の頻度が決定されることを
可能にする。ここで、歯車の歯部が一定の間隔で規則正
しく配置されている場合は、可動部の回転速度が算出さ
れ得る。この場合、歯車0の歯部が2次コイルを通過す
る頻度の最高値よりも大きな値の周波数を有する交流電
圧が、1次コイルに印加されることが好ましい。
【0028】回転方向の測定は、可動部の歯部に対し互
い違いになるように配置された2つの2次コイル20、
30が使用されるという事実に基づいてなされる。2次
コイル30の端子から出力される信号の変調の位相は、
他の2次コイル30の端子から出力される信号の変調の
位相に対しシフトした状態になっている。このような位
相シフトの状態は、隣接する歯部間の間隔と2つの2次
コイル間の間隔との相対関係に対応している。例えば、
2つの2次コイル20、30の各々の中心間距離が、歯
車0の隣接する歯部間の間隔(ステップ)の半分に等し
い場合、図3から明らかなように、2種類の信号F20
(t)および信号F30(t)の変調のエンベロープ
は、互いに180度(180°)だけ位相シフトが生じ
た関係になっている。
【0029】本発明の検出装置はまた、2次コイルによ
り受信される信号の振幅の測定を提供する。好ましく
は、本発明の検出装置を構成する検出回路は、1次コイ
ル10に印加される信号に基づき、2次コイル20、3
0により受信した信号を復調する。可動部の回転方向を
決定するために、上記検出回路は、2つの2次コイル2
0、30により受信した信号の振幅変調を互いに比較
し、可動部の移動方向を決定する。
【0030】本発明の検出装置における利点は、2次コ
イルにより受信される信号の振幅が、可動部の回転速度
に対し独立していることである。このような本発明の利
点によって、歯車が動いていない場合でも検出装置が動
作状態になり、速度値が0の速度を検出することが可能
になる。この場合、2次コイルにより受信される信号
は、2つの2次コイルの各々が、歯車0の歯部と向かい
合っているかまたは切り込み部と向かい合っているかを
示すので、歯車0の休止位置を検出することが可能にな
る。上記のような2値表示の代わりに、歯部の検出と切
り込み部の検出との間で連続的に変化する休止位置を、
より正確な表示でもって検出することも可能である。例
えば、信号F20(t)および信号F30(t)の変調
のレベルに基づき、歯車0の休止角度に関する正確な表
示を算出することができる。
【0031】本発明の好ましい一者選択的な実施例によ
れば、目標物の位置、速度および回転方向を容易に検出
することを可能にするために、少なくとも3つの2次コ
イルを設けている。これまでは、説明を簡単にするため
に、検出の対象となる部分が軟鉄から作製されているこ
とを前提にしていた。この場合、軟鉄の歯部は、1次コ
イル10と2次コイル30との間の磁界の通り道を形成
するコアの役割を演じることになる。このようにして、
本発明の検出装置は、磁気センサを構成する。
【0032】しかしながら、本発明の検出装置はまた、
渦電流を利用することも可能である。この場合、非磁性
の金属からなる歯車の内部で、印加される磁界に応じて
電流が生成される。この電流によって、歯車の歯部の外
部で磁界B1が駆動された場合でも、金属の内部では磁
界が0になる。これまで直面した軟鉄の歯車のケース
(図1参照)とは逆に、切り込み部2を通過する磁界B
2は、非磁性の金属からなる歯部3に向かっている磁界
B1よりも強くなるであろう。それゆえに、今回の非磁
性の金属からなる歯車のケースでは、これまでの軟鉄の
歯車のケースと事態が逆になる。すなわち、2次コイル
が切り込み部の前面部を通過するときは高レベルの信号
が受信されるのに対し、歯部の前面部を通過するときは
低レベルの信号が受信される。上記の一者選択的な実施
例においても、可動部の速度、回転方向および位置を検
出することができる。この場合には、これまでの軟鉄の
歯車のケースに対し、ただ単に信号の符号(すなわち、
極性)が変わるだけである。
【0033】より一般的にいえば、本発明の検出装置に
よりその通過を検出することが可能な金属部分を利用す
ることによって、非金属の可動部の速度、位置および/
または方向を検出することもできる。すなわち、本発明
は、一般に、低い透磁率の領域と高い透磁率の領域とが
交互に配置された領域を含むような移動し得る部分の位
置、動きおよび構造の検出に適用することが可能であ
る。
【0034】可動部の位置および移動方向を正確に検出
するために、前述の図3のケース以外に何種類かの信号
処理が考えられる。図4〜図7は、それぞれ、本発明の
検出装置により得られる信号の信号波形(その2〜その
5)を示すグラフである。図4〜図7においては、図3
に示した2種類の信号F20(t)および信号F30
(t)の組み合わせや復調によって導き出された信号が
図示されている。
【0035】図8〜図10は、それぞれ、本発明の検出
装置に関連して使用可能な検出回路の第1〜第3の構成
例を示す回路図である。これらの場合の検出装置の動作
は、特に、ディジタルの速度の符号化、およびディジタ
ルの移動方向の符号化、またはディジタルの位置の符号
化に適合するものである点に注意すべきである。図4に
おいては、図3に示した2種類の信号F20(t)およ
び信号F30(t)をそれぞれ別個に復調した結果が図
示されている。すなわち、図4に示す信号A(t)およ
び信号B(t)は、それぞれ、信号20(t)および信
号F30(t)を復調した結果に対応するものである。
ここで、信号A(t)と信号B(t)とは、位相が互い
に90度(90°)シフトしている点に注意すべきであ
る。このような位相シフトの関係は、移動方向または回
転方向が変化したときに逆転する。
【0036】図8においては、上記のような信号処理の
原理に対応する第1の検出回路が図示されている。ここ
では、2次コイル20、30は、それぞれ別個の前置増
幅器(プリアンプ)に接続されている。さらに、これら
の前置増幅器には、復調器Xがそれぞれ接続されてい
る。さらに、これら2つの復調器Xの各々は、1次コイ
ルからの交流信号を受信する。この場合、上記2つの復
調器Xにおいて、2次コイル20に受信される信号に対
応して復調された信号A(t)と、他の2次コイル30
により受信される信号に対応して復調された信号B
(t)とが得られる。復調された2種類の信号のいずれ
か一方、例えば、信号B(t)は、2進信号Fを供給す
るためのシュミットトリガの入力側に送られる。この2
進信号Fの周波数は、低い透磁率の領域および高い透磁
率の領域の通過の頻度に対応する。
【0037】しかしながら、図4からわかるように、復
調された信号A(t)および信号B(t)は、レベルの
高いオフセット成分を含む交流信号である。上記シュミ
ットトリガを正しく動作させるために、同シュミットト
リガは、上記のような連続的な信号の電圧値に対して設
定されたスレッショールドレベルをもたなければならな
い。さらに、位置Posを検出するために、論理ブロッ
クが設けられている。この論理ブロックは、特に、復調
された信号A(t)および信号B(t)から、(A−
B)/(A+B)の値と(A+B)の逆正接(tan-1
(A+B))の値(または、図8に示すように、(A/
B)の逆正接の値)の算出を遂行する。
【0038】図5および図6においては、復調された信
号の連続的な電圧またはオフセット電圧の不便さを取り
除くための手段を備えた回路によって生成される信号が
図示されている。2種類の復調された信号A(t)およ
び信号B(t)間の差を示す信号D(t)を算出するこ
とによって、ほぼ0の平均値を有する信号が得られる。
さらに、復調された信号A(t)および信号B(t)と
これらの平均とを足し合わせることによって、ほぼ0の
平均値を有する他の信号S(t)が検出される。この場
合、0の電圧値を通過する信号D(t)または信号S
(t)を検出するのみで、低い透磁率の領域および高い
透磁率の領域を通過する頻度に対応する周波数を表示す
ることが可能である。図6に示すように、可動部の移動
方向が変化したときは、信号S(t)に対する信号D
(t)の位相シフトの関係が、図5の場合と逆転する。
【0039】図9においては、直前の段落部にて説明し
た信号処理の原理に対応する第2の検出回路が図示され
ている。図9に示す検出回路は、前述の図8に示した検
出回路と同じように、2次コイル20、30の各々に対
し前置増幅段および復調段を備えている。上記の2次コ
イル20、30にそれぞれ接続された前置増幅段および
復調段から、信号A(t)および信号B(t)がそれぞ
れ送出される。さらに、一つの加算器が、信号A(t)
および信号B(t)を足し合わせることによって和の信
号S(t)を生成する。また一方で、一つの減算器が、
信号A(t)と信号B(t)との差に相当する信号D
(t)を生成する。これら2種類の信号S(t)および
信号D(t)は、それぞれ、2つのシュミットトリガに
供給され、2進形式の信号(2進信号F)に変換され
る。信号D(t)が送られてくる一方のシュミットトリ
ガから出力される2進信号Fは、可動部の移動速度を示
す周波数を有する信号である。
【0040】図9に示すフリップフロップ(一般にD−
ラッチとよばれる)は、それぞれのシュミットトリガに
より整形された2種類の信号S(t)および信号D
(t)の0付近での極性変化の瞬間を比較し、方向Di
rの2進表示を提供することを可能にする。この場合、
2進信号Fは、フリップフロップの入力部D′に供給さ
れる。また一方で、フリップフロップのクロック入力部
CPは、信号S(t)が供給されるシュミットトリガの
出力側に接続される。後述の段落部にて説明するよう
に、信号加算の原理または信号減算の原理は、本発明に
おいてさらに有効なものとなる。
【0041】2次コイル20、30によりそれぞれ検出
される2種類の信号(復調されていない信号)F20
(t)および信号(復調されていない信号)F30
(t)の和の変調振幅は、個々の信号自身の変調振幅よ
りもはるかに大きいことが、これまで説明した図面より
明らかになっている。図7においては、図3の2種類の
信号F20(t)およびF30(t)の和を示す信号P
(t)が図示されている。図7から明らかなように、信
号F20(t)およびF30(t)の和を示す信号P
(t)は、個々の信号F20(t)や信号F30(t)
よりも完全な形で変調されている。それゆえに、相互に
接続された2つのコイルの端子にて得られる和の信号P
(t)の振幅変調の結果を評価することは、特に有効で
ある。
【0042】図10においては、このような和の信号P
(t)に関する動作を遂行するための第3の検出回路が
図示されている。ここでは、2次コイル20、30が直
列に接続されている。一つの2次コイル20の中心部
は、他の2次コイル20の中心部に接続されている。両
方の2次コイル共、単層の金属螺旋構造を有している。
さらに、2次コイル20、30の各々の螺旋構造におけ
る螺旋の回転方向は、互いに逆になっている。図10の
前置増幅器は、信号F20(t)および信号F30
(t)の和を示す信号F20(t)+F30(t)を再
生するための信号P(t)を供給する。さらに、復調器
Xの段を介して復調の動作が遂行される。この復調器X
の段は、さらに、1次コイル10に印加される交流信号
も受信する。このようにして、復調器Xの段から復調信
号Cが出力される。この復調信号Cは、低い透磁率の領
域および高い透磁率の領域を通過する頻度に対応する周
波数を有する。すなわち、上記復調信号Cの周波数は、
可動部の回転速度に対応することになる。上記復調信号
Cは、シュミットトリガにより整形される。このシュミ
ットトリガは、上記復調信号Cと同じ周波数を有する2
進信号を供給するものである。
【0043】可動部の回転方向の検出は、信号C(t)
の位相と、1次コイルからの交流信号の位相とを比較す
ることによって遂行される。この場合、検出回路は、信
号C(t)と1次コイルからの交流信号とを受け取る位
相比較器Phを備えている。この位相比較器Phによる
信号比較動作の結果として得られる方向Dirを示す信
号は、代表的に、可動部の移動方向を示す“0”または
“1”の状態を有する2進信号である。
【0044】さらに、本発明の範囲を逸脱することなく
他の多くの一者選択的な検出回路の例が考えられる。例
えば、図8、図9または図10の検出回路のいずれか一
つにおける復調段を、図8の位置Posを算出するため
のブロックと組み合わせたり、図9のフリップフロップ
と組み合わせたり、または、図10の位相検出段と組み
合わせたりすることが可能である。
【0045】さらに、2進信号Fの連続的な変化は、カ
ウンタに基づいてメモリユニット内に記憶される。この
メモリユニットにより、可動部、例えば、歯車の実効的
な角度の位置を恒久的に表示することができる。これ以
降、本発明の検出装置の位置および動きに関する好まし
い実施例を示すこととする。この好ましい実施例は、小
型の形態にて検出装置を作製することに関係するもので
ある。
【0046】上記の実施例によれば、複数の平面型コイ
ルが、要求に応じて、シリコンからなる1枚または2枚
以上の基板上の導体層に関し膜形成およびエッチングの
両方またはその一方の工程を実行することにより作製さ
れる。上記の一つの実施例においては、同じ基板上の2
つの面を旨く利用することが呈示されている。ここで
は、上記基板の第1の面上に1次コイルが形成され、お
よび/または、エッチングされる。また一方で、上記基
板の第2の面上に2次コイルが形成され、および/また
は、エッチングされる。
【0047】図11は、シリコン基板上に形成された本
発明の検出装置の第1の好ましい実施例を示す平面図で
ある。図11に示す実施例においては、平面板(または
基板)50上に形成されたコイルの具体的構成例が図示
されている。この場合、上記基板は、シリコンから作製
することが可能である。可動部、例えば、図11の実施
例における歯車0が、発明の背景の部分に記載されてい
る。ここでは、平面板50は、歯車0に接触することな
く同歯車0に対し平行に配置されている。平面板50の
寸法は、歯車0の歯部3および切り込み部2により形成
される弧の寸法にほぼ等しい。1次コイル10は、金属
からなる螺旋をなしている。この螺旋は、その中心に達
する前に中断されている。このような螺旋の構造は、当
該螺旋が中断された領域に相当する中央円板(Central
Disk)の領域において、尖頭磁界(Spire )が生ずるこ
となく磁界B1がほぼ一定のままになるようにすること
を目的としている。2つの2次コイル20、30は、平
面板50の互いに反対側の面に形成される。さらに、2
次コイル20、30の各々は、同2次コイルが形成され
る面の半分に相当する平面を占有する。すなわち、一方
の2次コイル30は、歯車0の歯部3に対応する半分の
平面(図11参照)を占有することになる。
【0048】好ましくは、1次コイル10により生成さ
れ、かつ、歯車0の歯部1、3により通り道が形成され
た磁界を正確に受信するために、2次コイル20、30
を含む面は、検出の対象となる部分に対する方向付けが
なされる。好ましくは、2次コイル20、30は、磁界
B2、B3を受信するための最大の面が包含されるよう
に、長方形または正方形の螺旋により構成される。この
ような構成によって、1次コイル10の螺旋の全ての部
分が、2次コイル20、30により包含される。
【0049】本発明の検出装置はまた、一枚の基板内の
同じ面上に形成することも可能である。このような検出
装置の配置構成は、複数のコイルをそれぞれ異なる金属
から作製することを可能にする。この場合、1次コイル
は、導電性の良好な金属、例えば、銅から作製される。
この銅は、誘導型素子の抵抗率を低い値に制限する。ま
た一方で、2つの2次コイルは、微細加工を可能にする
金属、例えば、アルミニウムから作製される。このこと
によって、2つの2次コイルの各々は、予め定められた
空間の要求に対し、可動部の回転を示す信号が最大の値
になるように動作する。
【0050】最終的に、図11に示すように、接続面1
1、12、21、22、31および32が、コイルの端
部に設けられている。これらのコイルの端部は、上記接
続面を介して検出回路に接続されるようになっている。
ここでは、図11に示す順番でコイルの接続が容易に行
えるようにするために、2つの2次コイルは、互いに反
対の方向に螺旋状に巻かれている点に注意すべきであ
る。
【0051】本発明の好都合でかつ一者選択的な実施例
によれば、シリコン平面板上に検出回路が形成される。
このようなシリコン平面板は、それ自身が1次コイルお
よび2次コイル用の基板として機能する。この場合、検
出装置を集積化することが最適の条件になる。そして、
接続面12、22および32にそれぞれ対応する接触パ
ッドは、集積化された検出回路へ直接接続することが可
能である。それゆえに、集積化された検出装置のアセン
ブリおよび/または接続動作は、大幅に簡略化される。
【0052】実際に、当業者は、2次コイル20、30
を同じ面に形成し、一方で、1次コイル10を他の面に
形成するか、または、例えば、第1の基板に接着するこ
とにより固定された第2の基板上に形成することを思い
浮かべるかもしれない。さらに、当業者は、全てのコイ
ルを同一の面に形成するかもしれない。このようなコイ
ル形成の方法は、全てのコイルを互いに分離するか、ま
たは、これらのコイルを重ね合わせる(例えば、2次コ
イルの上に1次コイルを重ねる)と共に、異なるコイル
間に絶縁材料からなる層をさし挟むことによって実行さ
れる。
【0053】上記のようなコイルの配置は、小型化への
促進を可能にするという利点や、ワイヤ接続に関する問
題点を緩和するかまたは取り除くという利点や、電磁気
的な干渉に対する感度を軽減するという利点を有する。
ついで、図12〜図26に、本発明の検出装置に係る集
積化された種々の一者選択的な実施例を示す。
【0054】図12は、半導体材料からなる単一の基板
上、例えば、シリコン基板上に形成された本発明の検出
装置の第1の好ましい実施例の変形例を示す平面図であ
り、図13は、図12のラインXIII−XIIIに沿った断面
を示す図である。図12および図13においては、集積
回路300が作製される。さらに、この集積回路300
の面上には、例えば、銅または金からなる円形の1次コ
イル301が形成されると共に、例えば、アルミニウム
からなる4つの2次コイル302、303、304およ
び305が、上記1次コイル301上に載設される。
【0055】非限定的な例において、1次コイルは、ガ
ルバーニ電気の作用(亜鉛メッキ)により形成される。
また一方で、2次コイルは、集積回路の製造に使用され
るようなフォトリソグラフィの技術(Photolithographi
c Techniques)およびエッチング技術の助けを借りて製
造される。この場合、本発明の検出装置による検出の対
象は、シャフト310の位置および回転速度である。こ
のシャフト310には、金属扇形部311が設けられて
いる形成される。この金属扇形部311は、シャフト3
10の角度の位置を検出する際の目標物として機能する
ように、1次コイルおよび2次コイル301〜305の
上方を回転する。金属扇形部311は、ここで考えられ
る動作のタイプに従って、強磁性の金属から作製され
る。
【0056】図14〜図26においては、次に示す7つ
の点を考慮して得られる一者選択的な集積化された実施
例が図示されている。 (1) ワイヤによりコイルに接続される集積回路内の個々
のチップに、それぞれコイルが配置され得る。 (2) あるいは、集積回路(または一個のチップ)の2つ
の面の各々に、一つの種類のコイルが設けられる。さら
に詳しく説明すると、可動部に向かって方向付けがなさ
れた集積回路の面には2次コイルが設けられており、反
対側の面には1次コイルが設けられている。
【0057】(3) あるいは、1次コイルが、集積化され
ていない磁界生成用コイルである。 (4) あるいは、検出装置が2つのチップから構成され
る。すなわち、一つの1次コイルが載設された一方のチ
ップと、複数のチップが載設された他方のチップとが設
けられる。両方のチップ共、検出装置に付着している。 (5) あるいは、1次コイルと2次コイルとを重ね合わせ
る代わりに、これらの1次コイルおよび2次コイルが単
一の面に形成される。このような集積回路の単一の面
は、さらに、3つの領域に分割される。これら3つの領
域の各々には、一つのコイルが配置される。
【0058】(6) あるいは、膜形成による強磁性層、例
えば、パーマロイFe−Ni(鉄とニッケルとの化合
物)、または金属層が、コイルの中心および/またはコ
イルの表面に設けられる。この場合、上記の強磁性層ま
たは金属層は、検出の対象となる可動部に向かって磁界
の磁力線の通り道を形成することを目的としている。 (7) あるいは、磁界の磁力線の通り道を再度形成するた
めに、強磁性のフレームまたは金属外装部が、検出装置
の周囲を取り囲む。
【0059】図14は、集積回路の形態にて実現される
本発明の検出装置の一者選択的な実施例の構成(その
1)を断面にて示す図である。図14に示す検出装置
は、図12に示した検出装置の一つの変形例である。図
14において、検出回路は、事実上のセンサから分離さ
れている。ここでは、2次コイル302、303が、そ
れ自身がシリコン基板100上に形成された1次コイル
301の上部に配置されると共に、集積化された検出回
路200に接続されている。この検出回路200は、ワ
イヤ201により、事実上のセンサを構成するシリコン
基板100から一定の距離をもって配置されている。
【0060】図15は、集積回路の形態にて実現される
本発明の検出装置の一者選択的な実施例の構成(その
2)を断面にて示す図である。図15に示す検出装置
は、図12に示した検出装置の他の変形例である。図1
5において、1次コイル301は、集積回路300の下
部の面に配置されている。これに対し、2次コイル30
2、303は、集積回路300の上部の面に配置されて
おり、かつ、検出すべき可動部である金属扇形部311
に向けられている。
【0061】図16は、集積回路の形態にて実現される
本発明の検出装置の一者選択的な実施例の構成(その
3)を断面にて示す図である。図16に示す検出装置
は、図12に示した検出装置のさらに他の変形例であ
る。図16において、1次コイル301は、集積回路3
00の下部の面に配置されている。これに対し、2次コ
イル302、303は、集積回路300の上部の面に配
置されている。さらに、これらの2次コイルは、集積化
された検出回路200に接続されている。この場合、検
出回路200は、集積回路300から分離されて設けら
れている。
【0062】図17は、集積回路の形態にて実現される
本発明の検出装置の一者選択的な実施例の構成(その
4)を断面にて示す図である。図17に示す検出装置
は、図12に示した検出装置のさらに他の変形例であ
る。図17において、1次コイルは、外部磁界コイル
(集積化されておらずかつ平面状になっていないコイ
ル)の形態にて作製される。このような外部磁界コイル
401は、集積回路300により構成される検出回路の
下部の面(裏面)に配置することが可能である。好まし
くは、2次コイル302、303は、集積回路300に
より構成される検出回路の表面に配置される。
【0063】図18は、集積回路の形態にて実現される
本発明の検出装置の一者選択的な実施例の構成(その
5)を断面にて示す図である。図18に示す検出装置
は、図17に示した検出装置の代替例である。図18に
おいて、外部磁界コイル401は、シリコン基板100
の下部の面に配置されている。このシリコン基板100
の上部の面には、平面型の2次コイル302、303が
配置されている。これらの2次コイル302、303
は、集積化された検出回路200に接続されている。こ
の検出回路200は、シリコン基板100からなるシリ
コンチップにより形成された事実上のセンサから分離さ
れている。
【0064】図19は、集積回路の形態にて実現される
本発明の検出装置の一者選択的な実施例の構成(その
6)を断面にて示す図である。図19に示す検出装置
は、図12に示した検出装置のさらに他の変形例を呼び
起こすものである。図19において、2次コイル30
2、303は、シリコン基板100からなるシリコンチ
ップ上に配置される。これに対し、1次コイル301
は、別のシリコン基板101からなるシリコンチップ上
に配置される。上記の2つの2次コイル302、303
は、シリコンチップから分離されかつ集積化された検出
回路200に接続されている。2次コイル302、30
3が設けられたシリコン基板100のシリコンチップ
は、検出すべき可動部(例えば、金属扇形部311)に
向かって所定の位置付けがなされている。この可動部の
位置付けは、1次コイル301と金属扇形部311との
間に2次コイル302、303を差し挟むことができる
ようにすることを目的としている。上記のような2つの
シリコンチップを備えた実施例は、1次コイル301お
よび2次コイル302、303がそれぞれ異なる金属か
ら作製され、かつ、比較的大きな寸法を有している場合
に有効である。
【0065】図20は、集積回路の形態にて実現される
本発明の検出装置の一者選択的な実施例の構成(その
7)を断面にて示す図である。図20に示す検出装置
は、図12に示した検出装置のさらに他の変形例であ
る。図20においては、全てのコイルが、集積回路30
0の同一の面に形成されている。ここでは、1次コイル
301は、集積回路300の上記の面の中心部におい
て、検出の対象となる回転部分(可動部)のシャフト3
10と向かい合った状態で配置されている。一つの2次
コイル302は、集積回路300の表面の一方の側にお
いて、1次コイル301と隣合う領域に配置されてい
る。また一方で、他の2次コイル303は、集積回路3
00の表面の上記2次コイル302とは反対の側に配置
されている。このような構成では、2次コイル302、
303は、1次コイル301の一方の極から送出されて
他方の極に戻るような磁界の磁力線を受け取る。当然の
ことではあるが、このような磁界の磁力線は、金属扇形
部311等の金属部分が通過したときは変化する。
【0066】図21は、集積回路の形態にて実現される
本発明の検出装置の一者選択的な実施例の構成(その
8)を断面にて示す図である。図21に示す検出装置
は、図20に示した検出装置の代替例である。図21に
おいて、2次コイル302、303は、集積回路300
により構成される検出回路の中心部に配置されている。
これに対し、1次コイル301は、集積回路300の輪
郭部を辿っていく螺旋により形成される。この場合、2
つの2次コイル302、303の各々は、1次コイル3
01の中央部に形成される中央円板の半分の領域に配置
される。
【0067】図22および図23は、それぞれ、本発明
の検出装置の第2の好ましい実施例における第1の選択
肢および第2の選択肢の構成を断面にて示す図である。
図22においては、軟鉄または銅から形成される膜
(「膜」という用語は、所望の形状に作製され得ること
を意味するものである)が、コイルの中心部に挿入され
ると共に、同コイルの面上に設けられていることがわか
る。この場合、軟鉄膜500が、集積回路300上に形
成されている。さらに、この軟鉄膜500上には、1次
コイル301が配置されている。この1次コイル301
の中心部は、別の軟鉄膜から構成される軟鉄層501を
設けるためのスペースを残しておくために、窪み部が形
成されている。最終的に、1次コイル301の左右に分
かれた2つの平面、および、同1次コイル301の中心
部に位置する軟鉄層501の左右の面を含む2つの面上
には、それぞれ、2次コイル302、303が形成され
ている。さらに、これらの2次コイル302、303の
各々の中心部には、それぞれ、軟鉄層502、503が
挿入される。このような構成では、コイルの中心部に向
かって磁界の磁力線の通り道が形成される。この結果、
2次コイル302、303により受信される磁界、およ
び、検出装置により検出される信号が大幅に増加する。
【0068】図23においては、図12から派生した検
出装置の構成が図示されている。ここでもまた、前述の
図21の場合と同じように、軟鉄膜から構成される軟鉄
層601が、集積回路300上に形成されている。この
軟鉄層601上の中心部には、1次コイル301が形成
されている。さらに、上記軟鉄層601上の側面部に
は、それぞれ、2つの2次コイル302、303が配置
されている。1次コイル301の中心部は、別の軟鉄膜
から構成される軟鉄層501を設けるためのスペースを
残しておくために、窪み部が形成されている。同様に、
2つの2次コイル302、303の各々の中心部には、
それぞれ、軟鉄のコアが設けられている。さらに、上記
の2つの2次コイル302、303は、それぞれ、軟鉄
層602、603により被覆され得る。これらの軟鉄層
602、603は、検出すべき可動部である金属扇形部
311等が移動する空間から分離されている。
【0069】図24〜図26は、それぞれ、本発明の検
出装置の第3の好ましい実施例における第1の選択肢〜
第3の選択肢の構成を断面にて示す図である。図24に
おいては、図21から派生した検出装置の構成が図示さ
れている。ここでは、集積回路300により構成される
検出回路を含む検出装置が、1次コイル301および2
次コイル302、303、ならびに、検出の対象となる
金属扇形部311等の可動部を備えている。さらに、磁
界の磁力線の通り道を形成するために、上記の1次コイ
ル301および2次コイル302、303、ならびに金
属扇形部311の周囲部が、軟鉄のケースまたは金属シ
ールド700により取り囲まれている。
【0070】図25においては、図13から派生した検
出装置の構成が図示されている。この場合も、前述の図
12の場合と同じように、集積回路300内に形成され
た検出装置の周囲が、軟鉄のケース(軟鉄のフレーム)
または金属シールドにより取り囲まれている。このよう
な検出装置の構成は、磁界の磁力線の通り道を形成する
ことを目的としている。
【0071】最終的に、図26においては、図15から
派生した検出装置の構成が図示されている。ここでは、
前述の図25の場合と同じように、集積回路300上に
配置された金属扇形部311を含む検出装置(1次コイ
ル301が集積回路300の下部の面に配置されてお
り、2次コイル302、303が集積回路300の上部
の面に配置されている)の周囲が、軟鉄のケースまたは
金属シールド700により取り囲まれている。
【0072】本発明の検出装置の好ましい実施例におい
ては、2次コイルにより受信される信号を強める目的
で、上記のような磁気回路が使用される。軟鉄のケー
ス、すなわち、軟鉄のフレームは、機械的な干渉や電磁
気的なノイズからセンサを保護するための保護手段とし
て使用される。しかしながら、これまで述べてきた本発
明の検出装置の一連の特徴の中で、上記検出装置が動く
部分をもたない点に注目すべきである。このような事実
により、本発明の検出装置は、機械的な衝撃および振動
に対する抵抗力が非常に強くなるという利点を有する。
さらに、全体として集積化された本発明の実施例は、接
続用のワイヤを一切必要としない。それゆえに、本発明
の実施例によれば、浮遊容量が減少し、周囲の電磁気的
なノイズに対する安定性が改善される。
【0073】本発明の検出装置の他の利点は、センサの
部分が、大きな熱的ストレスに対しても強い抵抗力を有
することである。さらに、本発明の検出装置の特徴とし
て、温度に影響されないことが挙げられる。本発明の検
出装置により提供される信号測定は、直線的な特性を有
するという特徴を備えている。復調された信号は、歯部
と切り込み部との間の相対位置に比例して信号レベルが
変化するようなアナログ出力信号を提供する。
【0074】本発明の検出装置のさらに他の利点は、上
記検出装置が、電気的なノイズに対し強い抵抗力を有す
ることである。本発明の検出装置の小型化されたサイズ
は、上記の電気的なノイズを受信することを抑制する。
さらに、本発明の検出装置においては、集積回路化を促
進することにより、信号処理に先立って起こり得る種々
の干渉の影響を阻止することが可能になる。互いに逆方
向になるように2つのコイルを接続すること(図10参
照)により、一方のコイルにて発生するノイズが、他方
のコイルにて発生するノイズから減算されるので、上記
のようなコイル接続方法は特に有効である。
【0075】最終的に、図2に示すように、信号変調レ
ベルは、センサと可動部との距離の変化に殆ど影響され
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理に基づく検出装置の概略的構成を
示す模式図である。
【図2】本発明の検出装置において受信される信号のレ
ベルを示すグラフである。
【図3】本発明の検出装置により得られる信号の信号波
形(その1)を示すグラフである。
【図4】本発明の検出装置により得られる信号の信号波
形(その2)を示すグラフである。
【図5】本発明の検出装置により得られる信号の信号波
形(その3)を示すグラフである。
【図6】本発明の検出装置により得られる信号の信号波
形(その4)を示すグラフである。
【図7】本発明の検出装置により得られる信号の信号波
形(その5)を示すグラフである。
【図8】本発明の検出装置に関連して使用可能な検出回
路の第1の構成例を示す回路図である。
【図9】本発明の検出装置に関連して使用可能な検出回
路の第2の構成例を示す回路図である。
【図10】本発明の検出装置に関連して使用可能な検出
回路の第3の構成例を示す回路図である。
【図11】シリコン基板上に形成された本発明の検出装
置の第1の好ましい実施例を示す平面図である。
【図12】シリコン基板上に形成された本発明の検出装
置の第1の好ましい実施例の変形例を示す平面図であ
る。
【図13】図12のラインXIII−XIIIに沿った断面を示
す図である。
【図14】集積回路の形態にて実現される本発明の検出
装置の一者選択的な実施例の構成(その1)を断面にて
示す図である。
【図15】集積回路の形態にて実現される本発明の検出
装置の一者選択的な実施例の構成(その2)を断面にて
示す図である。
【図16】集積回路の形態にて実現される本発明の検出
装置の一者選択的な実施例の構成(その3)を断面にて
示す図である。
【図17】集積回路の形態にて実現される本発明の検出
装置の一者選択的な実施例の構成(その4)を断面にて
示す図である。
【図18】集積回路の形態にて実現される本発明の検出
装置の一者選択的な実施例の構成(その5)を断面にて
示す図である。
【図19】集積回路の形態にて実現される本発明の検出
装置の一者選択的な実施例の構成(その6)を断面にて
示す図である。
【図20】集積回路の形態にて実現される本発明の検出
装置の一者選択的な実施例の構成(その7)を断面にて
示す図である。
【図21】集積回路の形態にて実現される本発明の検出
装置の一者選択的な実施例の構成(その8)を断面にて
示す図である。
【図22】本発明の検出装置の第2の好ましい実施例に
おける第1の選択肢の構成を断面にて示す図である。
【図23】本発明の検出装置の第2の好ましい実施例に
おける第2の選択肢の構成を断面にて示す図である。
【図24】本発明の検出装置の第3の好ましい実施例に
おける第1の選択肢の構成を断面にて示す図である。
【図25】本発明の検出装置の第3の好ましい実施例に
おける第2の選択肢の構成を断面にて示す図である。
【図26】本発明の検出装置の第3の好ましい実施例に
おける第3の選択肢の構成を断面にて示す図である。
【符号の説明】
0…歯車 1、3…歯部 2、4…切り込み部 10…1次コイル 11、12、21、22、31、32…接続面 20、30…2次コイル 50…平面板 100、101…シリコン基板 200…検出回路 201…ワイヤ 300…集積回路 301…1次コイル 302〜305…2次コイル 310…シャフト 311…金属扇形部 401…外部磁界コイル 500…軟鉄膜 501〜503…軟鉄層 601〜603…軟鉄層 700…軟鉄のケースまたは金属シールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨハン ビルヘルム ベルクビスト スイス国,ツェーハー2014 ボール,ピエ ール−ア−シシエール 1 (72)発明者 エルベ ドゥ ランビリー スイス国,ツェーハー2000 ヌーシャテ ル,リュ デュ バシン 10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動部の位置および動きの少なくとも一
    方を検出する装置において、前記可動部は、該装置に対
    し移動し得ると共に、磁界に影響を及ぼすことが可能な
    材料から作製された領域を少なくとも有し、 前記装置は、磁界(B1)を誘起する1次コイル(1
    0)と、該1次コイル(10)にて誘起される磁界を受
    信するための一対の2次コイル(20、30)とを少な
    くとも具備し、ここで、該2次コイル(20、30)は
    平面(P2)の形状を有しており、 前記1次コイル(10)および前記2次コイル(20、
    30)は、前記可動部の面に対しほぼ平行に、かつ、該
    可動部と向かい合って配置されており、 前記2次コイル(20、30)は、前記1次コイル(1
    0)に対し差動構成の形態にて配置されており、前記可
    動部は、低い磁気透磁率の領域と、高い磁気透磁率の領
    域とを備えており、これによって、前記2次コイル(2
    0、30)によりそれぞれ受信された磁界(B2、B
    3)が、前記の低い磁気透磁率の領域または前記の高い
    透磁率の領域の存在により変化し、前記可動部の位置ま
    たは移動速度の検出を可能にすることを特徴とする、可
    動部の位置および動きの少なくとも一方を検出する装
    置。
  2. 【請求項2】 前記1次コイル(10)には交流信号が
    供給され、さらに、検出回路が、前記2次コイル(2
    0、30)により受信された信号(F20、F30)の
    振幅変調を評価するように構成され、前記可動部の動き
    が、前記2次コイル(20、30)による受信の対象と
    なる前記信号を変調する請求項1記載の検出装置。
  3. 【請求項3】 前記1次コイル(10)には交流信号が
    供給され、さらに、検出回路が、前記2次コイル(2
    0、30)により受信された信号(F20、F30)の
    位相変調を評価するように構成され、前記可動部の動き
    が、前記2次コイル(20、30)による受信の対象と
    なる前記信号を変調する請求項1記載の検出装置。
  4. 【請求項4】 前記検出回路が、前記2次コイル(2
    0、30)により受信された変調信号(A、B)を比較
    して前記可動部が移動する方向を決定する請求項2また
    は3記載の検出装置。
  5. 【請求項5】 前記2次コイル(20、30)が、前記
    可動部の面に平行な平面(P2)内に配置されると共
    に、互いに千鳥状になっている請求項1から4のいずれ
    か1項に記載の検出装置。
  6. 【請求項6】 前記2次コイル(20、30)が、前記
    の低い磁気透磁率の領域および前記の高い磁気透磁率の
    領域の寸法にほぼ等しい寸法を有する請求項1から5の
    いずれか1項に記載の検出装置。
  7. 【請求項7】 前記1次コイル(10)および前記2次
    コイル(20、30)が、少なくとも一つの平面板(5
    0)上に形成されてエッチングされる請求項1から6の
    いずれか1項に記載の検出装置。
  8. 【請求項8】 前記1次コイル(10)および前記2次
    コイル(20、30)が、集積回路(300)の面上に
    実現される請求項1から7のいずれか1項に記載の検出
    装置。
  9. 【請求項9】 前記検出回路が、集積回路の形態にて実
    現される請求項2から4のいずれか1項に記載の検出装
    置。
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