JPH1052068A - 圧電トランスの駆動回路 - Google Patents
圧電トランスの駆動回路Info
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- JPH1052068A JPH1052068A JP8203579A JP20357996A JPH1052068A JP H1052068 A JPH1052068 A JP H1052068A JP 8203579 A JP8203579 A JP 8203579A JP 20357996 A JP20357996 A JP 20357996A JP H1052068 A JPH1052068 A JP H1052068A
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- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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- H10N30/804—Circuitry or processes for operating piezoelectric or electrostrictive devices not otherwise provided for, e.g. drive circuits for piezoelectric transformers
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Abstract
が低いなどの理由により冷陰極管のインピーダンスが高
く点灯しない状態や、断線等による負荷オープン状態時
などに生ずる部品発熱を防止することである。 【解決手段】 第1及び第2のスイッチングトランジス
タ7,8を交互に駆動する2位相駆動回路9と、周波数
掃引範囲を切り換える機能を有し、2位相駆動回路9に
対し駆動信号を出力する周波数制御回路3と、第1のス
イッチングトランジスタ7のドレイン電圧のピーク値を
一定に制御し、この一定制御値を切り換える機能を有し
た駆動電圧制御回路11と、出力の過電圧を検知した場
合、リセット信号と前記周波数掃引範囲を切り換える周
波数掃引範囲切換信号を周波数制御回路3に対して出力
する過電圧保護回路10を具備して構成する。
Description
用いて交流電圧を発生する圧電トランスの駆動回路に関
し、特に、負荷オープン状態や、負荷として使用する冷
陰極管のインピーダンスが高く点灯しない状態の駆動方
法に関するものである。
側及び2次側の電極をつけ、1次側でトランスの共振周
波数の電圧を印加してトランスを共振させ、この機械的
振動による2次側の発生電圧を取り出す素子である。電
極トランスと比較して小型化や薄型化が図れる特徴があ
り、液晶による表示装置のバックライト電源などに注目
されている素子である。
平7−69207が知られている。これは図15に示す
ように、一次側電源から交流電圧を入力し圧電効果を利
用して二次側電極から出力する圧電トランス1と、この
圧電トランス1の一次側電極の一方に二次側端子を接続
し一次側端子を電源に接続した第1のオートトランス5
と、この第1のオートトランス5の中間端子を出力端に
接続した第1のスイッチングトランジスタ7と、圧電ト
ランス1の他方の一次側電極に二次側端子を接続し一次
側端子を電源に接続した第2のオートトランス6と、こ
の第2のオートトランス6の中間端子が出力端に接続さ
れた第2のスイッチングトランジスタ8と、第1のスイ
ッチングトランジスタ7と第2のスイッチングトランジ
スタ8を交互に駆動する2位相駆動回路9と、2位相駆
動回路9に対し駆動信号を出力する周波数制御回路3
と、出力の過電圧を検知した場合リセット信号を周波数
制御回路に対して出力する過電圧保護回路10で構成さ
れている。
ても負荷に一定の電圧、電流を出力できるので、入力電
源電圧範囲が広くても安定した動作ができ、電磁トラン
スの巻線比が少なくて済む。
から出力された逆相のクロックにより第1のスイッチン
グトランジスタ7と第2のスイッチングトランジスタ8
が交互にON状態になり、第1のオートトランス5と第
2のオートトランス6の一次側に電源VDDから電流を
流し電流エネルギーとしてチャージする。第1のスイッ
チングトランジスタ7、第2のスイッチングトランジス
タ8がオフになるとチャージしていたエネルギーを放出
し、電圧エネルギーとして電源電圧より高い電圧を発生
する。
Vs2、スイッチングトランジスタドレイン電圧波形V
d1,Vd2を示す。これらは、圧電トランス1と負荷
2の等価入力容量と、電磁トランスの一次側インダクタ
ンスと、二次側インダクタンスの、合計のインダクタン
スによって電圧共振波形にして、圧電トランス1の共振
周期の半分の時間でゼロ電圧になる正弦波の半波に設定
する。
じ巻数比の電磁トランスより高い昇圧比が得られる特徴
があり、また同じ昇圧比を得るために少ない巻数比で済
むので電磁トランスを小型や薄型にできる利点がある。
に交互に入力されるので、等価的に正弦波の波形が駆動
電圧として圧電トランス1を振動させ、圧電トランス1
の形状によって決定される昇圧比M倍の出力電圧が二次
側電極から出力される。この電圧Vo が負荷2に印加さ
れ、負荷を流れて帰還する電流Ioが周波数制御回路3
に入力される。周波数制御回路3は、2位相駆動回路9
に対して圧電トランス1を駆動する周波数を発生し、負
荷からの帰還電流Ioが所定の値になるまで駆動周波数
の掃引を続け、所定の値が得られた周波数で停止する。
電流電圧変換回路12、整流回路13、比較器14、積
分器15、比較器16、VCO17から構成されてい
る。負荷2から帰還される電流Ioが電流電圧変換回路
12で変換され、整流回路13で直流電圧に変換され、
比較器14に入力される。比較器14では基準電圧Vr
efと比較され、入力電圧が小さい場合積分器15に高
レベルの信号を出力する。積分器15は高レベルの電圧
が入力された期間、出力電圧が一定の割合で低下するよ
うに構成されていて、この出力電圧はVCO17に入力
される。VCO17は入力された電圧に比例した周波数
パルスを出力する電圧制御発振器で、この周波数で圧電
トランス1を駆動する。よって比較器14に基準電圧V
refより小さい電圧が入力された場合、駆動周波数が
下がり続ける。
駆動周波数がf1から下がるように設定されているの
で、圧電トランス1の最も昇圧比の高い共振周波数fr
に近づくことになり、圧電トランス1の昇圧比が増加
し、圧電トランス1の出力電流が時間的に増加する。駆
動周波数f0において比較器14に入力される電圧が基
準電圧Vrefより大きくなるとき、比較器14の出力
電圧が低レベルになる。この信号により積分器13の出
力信号は、低レベルになる直前の電圧を保ったままにな
り、VCO15の出力周波数が一定になり、圧電トラン
ス1が一定の周波数で駆動される。
入しても点灯する程管電流が流れない場合や、昇圧回路
に入力する電圧が低い場合などのように、比較器14の
入力電圧が基準電圧Vrefより大きくなる帰還電流I
oが発生しない状況がある。この状況下では比較器14
の出力は高レベルのままとなり駆動周波数は低下を続け
る。図8に示す周波数f2になると、積分器15の出力
を入力する比較器16は、基準電圧Vminより低くな
って高レベルの信号を積分器15に対して出力する。積
分器15はリセットされ出力電圧は最高電圧となり、V
COはf1の周波数を出力する状態になる。駆動周波数
はf1から低下をし、上記の動作を繰り返す。
合、圧電トランス1自体が破壊するが、これを防止する
駆動回路としては特願平6−241049が知られてい
る。これは図17に示すように、出力電圧比較回路41
が圧電トランス1の二次電極42に接続し、出力電圧比
較回路41は判定結果を周波数掃引発振器39にあたえ
ている。出力電圧比較回路41は、圧電トランス1の二
次電極42に出力される電圧を分圧、整流し、これを基
準電圧VrefB212と比較することにより圧電トラ
ンス1の二次電極42に出力される電圧が予め設定した
出力電圧を超えているか否かを判定する機能を有してお
り、その判定を周波数掃引発振器39にあたえる。周波
数掃引発振器39は、出力電圧比較回路41の判定結果
が予め設定してある出力電圧を越えたと判定する場合に
は、周波数の掃引方向を周波数が減少する方向から周波
数が増加する方向に反転し、周波数掃引を切り換える機
能を有している。この機能により、負荷が何らかの理由
によりオープンになった場合圧電トランス1の駆動周波
数は昇圧比の低い状態に移行し出力電圧を減少させる。
この結果、負荷インピーダンスの急増に伴う圧電トラン
ス出力電圧急上昇により、過振動の状態に陥ることによ
る圧電トランス自体の破壊を防止している。
電トランスを駆動する電圧を一定に保つような手段を施
し、電源電圧が変動しても駆動周波数を共振周波数付近
で使用し、効率悪化を防止する回路を追加した駆動回路
としては、特願平7−264081が知られている。こ
れは図18に示すように、ドレイン電圧波形Vd1を分
圧、整流し、比較器21の非反転入力端子に入力し、反
転入力端子にVCO17で発生した駆動周波数の三角波
Vrを入力し、その比較結果を反転させてPチャネルパ
ワーMOSFETのゲートに入力する回路である。図1
0にドレイン電圧波形Vd1を分圧、整流した電圧V
c、周波数制御回路3で発生した駆動周波数の三角波V
r、Q3ゲート電圧Vg3、2位相駆動回路出力電圧V
g1,Vg2、第1のスイッチングトランジスタドレイ
ン電圧波形Vd1、第2のスイッチングトランジスタド
レイン電圧波形Vd2の動作をタイミングチャートで示
す。ドレイン電圧が大きいと非反転入力端子電圧Vcが
大きくなり、比較器21に入力されるVcが大きいほど
Q3ゲート電圧Vg3が出力される時間の比が大きい。
これにより、Q3ソース、ドレイン間オープンの時間が
長く昇圧回路4への入力電力が小さいため、スイッチン
グトランジスタドレイン電圧Vd1,Vd2が小さくな
る制御が行われる。この連続制御によりスイッチングト
ランジスタドレイン電圧Vd1,Vd2が一定の電圧値
に制御され、圧電トランスを駆動する電圧を一定に保つ
手段となっている。
7−69207、特願平6−241049、特願平7−
264081による公知技術には、次の問題点がある。
流れる電流ピーク値は、駆動周波数が高いほど増大し、
上述の条件下では、駆動周波数掃引が永久または長時間
続くため、周囲温度が低いなどの理由により冷陰極管の
インピーダンスが高く点灯しない状態や、断線等による
負荷オープン状態時などには、2位相駆動回路の反転時
に電磁トランス一次側電流ピーク値が増加し、第1のオ
ートトランス5、第1のスイッチングトランジスタ1
7、第2のオートトランス6、第2のスイッチングトラ
ンジスタ18が発熱してしまうことである。
り冷陰極管のインピーダンスが高く点灯しない状態や、
断線等による負荷オープン状態時など、比較器14の入
力電圧が基準電圧Vrefより大きくなる帰還電流Io
が発生しない場合、比較器14の出力は高レベルのまま
となり駆動周波数は低下する。負荷インピーダンスは高
い状態なので、圧電トランス1の出力電圧は大きい。図
8に示す周波数f3になると、出力電圧比較回路41が
出力する。積分器15はリセットされ出力電圧は最高電
圧となり、VCO17はf1の周波数を出力する状態に
なる。駆動周波数はf1から低下する。上記の一連の動
作を永久または長時間繰り返す。
間、スイッチングトランジスタドレイン電圧波形Vd
1,Vd2は図14に示す波形となる。Vd1,Vd2
は、図8に示す周波数f0で、圧電トランス1と負荷2
の等価入力容量と、電磁トランスの一次側インダクタン
スと、二次側インダクタンスの合計のインダクタンスに
よって電圧共振波形にして、圧電トランス1の共振周期
の半分の時間でゼロ電圧になる正弦波の半波となるよう
に設定している。図14に示すように、駆動周波数が共
振周波数f0より高くなるほど、1周期の時間が短くな
るためゼロスイッチング直前の電圧が高くなる。このた
め、駆動周波数が高いほど、2位相駆動回路が反転する
瞬間に第1のオートトランス5、第1のスイッチングト
ランジスタ17、第2のオートトランス6、第2のスイ
ッチングトランジスタ18に流れる電流ピーク値が増加
する。駆動周波数の掃引が永久または長時間繰り返され
るため、駆動周波数がf0よりも遥かに高い周波数f1
付近の通過を繰り返し、部品が発熱する。
電流Ioを同じ値に設定しても、負荷の種類やその使用
環境や経時によるインピーダンスの違いにより、帰還電
流Ioを安定して流す駆動周波数f0の値が違ってく
る。又、負荷である冷陰極管の輝度をどの程度に設定す
るかによって帰還電流Ioの設定値が変わるので、負荷
インピーダンスが固定でも駆動周波数が変わるため、そ
の全ての条件下における駆動周波数を、VCO15が発
生する駆動周波数掃引範囲に入れなければならない。し
たがって、積分器15がリセットされ出力電圧が最高電
圧となった時のVCO発振周波数f1の設定を低い周波
数にシフトさせることが設計的に困難である。
分器15がリセットされ出力電圧が最高電圧となった時
のVCO周波数f1から周波数を下げていき、比較器1
4に入力される電圧が基準電圧Vrefより大きくなる
ときVCO15の出力周波数が一定になり、圧電トラン
ス1が一定の周波数で駆動される。従って周波数f1
は、上述したように負荷のインピーダンスや輝度設定に
よりかわる駆動周波数のどれよりも高い周波数に設定し
なければ、管が安定した点灯をしない。
波数へ移動させるものであり、第2の問題点の解決はf
1を高い周波数へ移動させれば余裕度が増すものであ
り、元来両者は相容れないものであり、設計が困難であ
る。
温度が低いなどの理由により冷陰極管のインピーダンス
が高く点灯しない状態や、断線等による負荷オープン状
態時などに、第1のオートトランス、第1のスイッチン
グトランジスタ、第2のオートトランス、第2のスイッ
チングトランジスタの発熱を低減させることのできる圧
電トランスの駆動回路を提供することである。
電極から交流電圧を入力し圧電効果を利用して二次側電
極から出力する圧電トランスと、該圧電トランスの一次
側電極の一方に二次側端子を接続し前記一次側端子を電
源に接続した第1のオートトランスと、該第1のオート
トランスの中間端子を出力端に接続した第1のスイッチ
ングトランジスタと、前記圧電トランスの他方の一次側
電極に二次側端子を接続し一次側端子を電源に接続した
第2のオートトランスと、この第2のオートトランスの
中間端子が出力端に接続された第2のスイッチングトラ
ンジスタと、前記第1のスイッチングトランジスタと前
記第2のスイッチングトランジスタを交互に駆動する2
位相駆動回路と、周波数掃引範囲を切り換える機能を有
し、前記2位相駆動回路に対し駆動信号を出力する周波
数制御回路と、前記第1のスイッチングトランジスタの
ドレイン電圧のピーク値を一定に制御し、この一定制御
値を切り換える機能を有した駆動電圧制御回路と、出力
の過電圧を検知した場合、リセット信号と前記周波数掃
引範囲を切り換える周波数掃引範囲切換信号を周波数制
御回路に対して出力する過電圧保護回路を有することを
特徴とする圧電トランスの駆動回路が得られる。
電圧を入力し圧電効果を利用して二次側電極から出力す
る圧電トランスと、この圧電トランスの一次側電極の一
方に二次側端子を接続し一次側端子を電源に接続した第
1のオートトランスと、この第1のオートトランスの中
間端子を出力端に接続した第1のスイッチングトランジ
スタと、圧電トランスの他方の一次側電極に二次側端子
を接続し一次側端子を電源に接続した第2のオートトラ
ンスと、この第2のオートトランスの中間端子が出力端
に接続された第2のスイッチングトランジスタと、第1
のスイッチングトランジスタと第2のスイッチングトラ
ンジスタを交互に駆動する2位相駆動回路と、周波数掃
引範囲を切り換える機能を有し、2位相駆動回路に対し
駆動信号を出力する周波数制御回路と、前記第1のスイ
ッチングトランジスタのドレイン電圧のピーク値を一定
に制御し、この一定制御値を外部からの信号により切り
換える機能を有した駆動電圧制御回路と、前記第1のス
イッチングトランジスタのドレイン電圧のピーク値の一
定制御における一定制御値を変更させる一定制御値変更
信号を駆動電圧制御回路に対して出力する過電圧保護回
路を有することを特徴とする圧電トランスの駆動回路が
得られる。
電圧を入力し圧電効果を利用して二次側電極から出力す
る圧電トランスと、この圧電トランスの一次側電極の一
方に二次側端子を接続し一次側端子を電源に接続した第
1のオートトランスと、この第1のオートトランスの中
間端子を出力端に接続した第1のスイッチングトランジ
スタと、圧電トランスの他方の一次側電極に二次側端子
を接続し一次側端子を電源に接続した第2のオートトラ
ンスと、この第2のオートトランスの中間端子が出力端
に接続された第2のスイッチングトランジスタと、第1
のスイッチングトランジスタと第2のスイッチングトラ
ンジスタを交互に駆動する2位相駆動回路と、周波数掃
引範囲を切り換える機能を有し、2位相駆動回路に対し
駆動信号を出力する周波数制御回路と、前記第1のスイ
ッチングトランジスタのドレイン電圧のピーク値を一定
に制御し、この一定制御値を外部からの信号により切り
換える機能を有した駆動電圧制御回路と、出力の過電圧
を検知した場合、リセット信号と前記周波数掃引範囲を
切り換える周波数掃引範囲切り換え信号を周波数制御回
路に対して出力すると共に、前記第1のスイッチングト
ランジスタのドレイン電圧のピーク値一定制御における
一定制御値を変更させる変更信号を駆動電圧制御回路に
対して出力する過電圧保護回路を有することを特徴とす
る圧電トランスの駆動回路が得られる。
作が負荷のインピーダンスに依存するため、負荷のイン
ピーダンスが高いときは高電圧を発生する。周囲温度が
低いなどの理由により冷陰極管のインピーダンスが高く
点灯しない状態や、断線等による負荷オープン状態時な
どは、圧電トランスは高電圧を出力する。この圧電トラ
ンスの特徴を利用して以下の作用が実現する。
検知した場合、周波数掃引範囲切り換え信号を周波数制
御回路に対して出力する過電圧保護回路とを有すること
により、帰還電流Ioは検知しているが設定値とは違う
場合の駆動周波数掃引範囲上限周波数f1と、周囲温度
が低いなどの理由により冷陰極管のインピーダンスが高
く点灯しない状態や断線等による負荷オープン状態時な
どの駆動周波数掃引範囲上限周波数f4を切り換えが可
能となる。周波数f4を周波数f1より低周波数に設定
すれば、図14に示すように2位相駆動回路が反転する
直前のスイッチングトランジスタドレイン電圧が低くな
る。これにより、周囲温度が低いなどの理由により冷陰
極管のインピーダンスが高く点灯しない状態や、断線等
による負荷オープン状態時などの、2位相駆動回路反転
時に電磁トランス一次側電流ピーク値は低減し、第1の
オートトランス、第1のスイッチングトランジスタ、第
2のオートトランス、第2のスイッチングトランジスタ
の発熱を低減させることができる。
ングトランジスタドレイン電圧ピーク値一定制御の一定
制御値を変更させる信号を駆動電圧制御回路に対して出
力する過電圧保護回路を有することにより、周囲温度が
低いなどの理由により冷陰極管のインピーダンスが高く
点灯しない状態や断線等による負荷オープン状態時など
の、第1のスイッチングトランジスタドレイン電圧ピー
ク値一定制御値Vd4と、その他の場合の第1のスイッ
チングトランジスタドレイン電圧ピーク値Vd1とを切
り換え可能となる。第1のスイッチングトランジスタド
レイン電圧ピーク値を小さくすることは圧電トランスを
駆動する電圧波形のピーク値を小さくすることであり、
駆動回路への入力電流、入力電力を小さくすることであ
る。Vd4をVd1よりも小さく設定すれば、周囲温度
が低いなどの理由により冷陰極管のインピーダンスが高
く点灯しない状態や、断線等による負荷オープン状態時
などの2位相駆動回路反転時に電磁トランス一次側電流
ピーク値は低減し、第1のオートトランス、第1のスイ
ッチングトランジスタ、第2のオートトランス、第2の
スイッチングトランジスタの発熱を低減させることがで
きる。
形態の構成を示すブロック図である。本実施の形態で
は、1は圧電トランス、2は負荷、3は周波数制御回
路、4は昇圧回路、5,6はオートトランス、7,8は
スイッチングトランジスタ、9は2位相駆動回路、10
は過電圧保護回路、11は駆動電圧制御回路である。図
2は周波数制御回路3の詳細図、図3は過電圧保護回路
10の詳細図、図4は駆動電圧制御回路11の詳細図で
ある。
に一次側電極と二次側電圧を形成し一次側電圧は厚み方
向に分極をおこない、二次側電極には長手方向に分極を
おこなった3次ローゼン型圧電トランスである。一次側
電極に共振周波数の交流電圧を印加して、圧電効果によ
り励振させ、この機械的振動により二次側電極から電力
を取り出するもである。この圧電トランス1は、出力イ
ンピーダンスが高く動作が負荷のインピーダンスに依存
するため、負荷のインピーダンスが高いときは高電圧を
発生する特徴を有する。
二次側端子を接続し一次側端子を電源に接続した第1の
オートトランス5と、この第1のオートトランス5の中
間端子を出力端に接続した第1のスイッチングトランジ
スタ7と、圧電トランス1の他方の一次側電極に二次側
端子を接続し一次側端子を電源に接続した第2のオート
トランス6と、この第2のオートトランスの中間端子が
出力端に接続された第2のスイッチングトランジスタ8
が接続されている。2位相駆動回路9から出力された逆
相のクロックによって、第1のスイッチングトランジス
タ7と第2のスイッチングトランジスタ8が交互にオン
状態になる。この第1のオートトランス5、第1のスイ
ッチングトランジスタ7、第2のオートトランス6、第
2のスイッチングトランジスタ8、2位相駆動回路9で
昇圧機能を構成している。周波数制御回路3は2位相駆
動回路9に対し駆動信号を出力する機能、駆動電圧制御
回路11は第1のスイッチングトランジスタドレイン電
圧ピーク値を一定に制御する機能を有している。周囲温
度が低いなどの理由により冷陰極管のインピーダンスが
高く点灯しない状態や、断線等による負荷オープン状態
などは、負荷のインピーダンスは高いので、同じ駆動周
波数では100kΩ前後のインピーダンスをもつ冷陰極
管が接続されている場合よりも圧電トランス1の出力電
圧は大きい。過電圧保護回路10は圧電トランス1の破
壊防止のため、出力の過電圧を検知した場合周波数制御
回路3に対しリセット信号と周波数掃引範囲切り換え信
号を出力する機能を有している。
する。2位相駆動回路9から出力された逆相のクロック
によって、第1のスイッチングトランジスタ7と第2の
スイッチングトランジスタ8が交互にオン状態になり第
1のオートトランス5と第2のオートトランス6の一次
側に電源VDDから電流を流し電流エネルギーとしてチ
ャージする。第1のスイッチングトランジスタ7、第2
のスイッチングトランジスタ8がオフ状態になるとチャ
ージしたエネルギーを放出し、電圧エネルギーとして電
源電圧より高い電圧を発生する。第1のスイッチングト
ランジスタ7のドレインに発生する電圧Vd1、第2の
スイッチングトランジスタ8のドレインに発生する電圧
Vd2は、電源電圧VDD[V]の約3倍のピーク電圧
になる。このVd1,Vd2は、第1のオートトランス
5と第2のオートトランス6の二次側で、その巻線比N
に比例した電圧に変換されて、圧電トランス1の一次側
電極に入力される。図7に示す圧電トランス入力電圧波
形Vs1,Vs2と、スイッチングトランジスタドレイ
ン電圧波形Vd1,Vd2は、図7に示す周波数f0に
おいて、圧電トランス1と負荷2の等価入力容量と、電
磁トランスの一次側インダクタンスと、二次側インダク
タンスの、合計のインダクタンスによって電圧共振波形
にして、圧電トランス1の共振周期の半分の時間でゼロ
電圧になる正弦波の半波に設定する。
電圧変換回路12、整流回路13、比較器14、積分器
15、比較器16、VCO17から構成されている。負
荷2から帰還される電流Ioが電流電圧変換回路12で
その抵抗値の比率により分圧された電圧に変換され、整
流回路13で直流電圧に変換され、比較器14に入力さ
れる。この比較器14では基準電圧Vrefと比較さ
れ、入力電圧が小さい場合、積分器15の放電経路を遮
断する信号を積分器15に対して出力する。積分器15
は放電経路を遮断する信号が入力された期間、出力電圧
が一定の割合で上昇するように構成されており、この出
力電圧はVCO17に入力される。VCO17は入力さ
れた電圧値に反比例した周波数パルスを出力する電圧制
御発振器でこの周波数で圧電トランス1を駆動する。よ
って、比較器14に基準電圧Vrefより小さい電圧が
入力された場合、駆動周波数は下がり続ける。
駆動周波数がf1から下がるように設定されているの
で、圧電トランス1の共振周波数frに近づくことにな
り、圧電トランス1の昇圧比が増加し圧電トランス1の
出力電流が時間的に増加する。
す。VCO17の出力周波数は、コンデンサ30に充放
電される周波数で決定し、コンデンサ30に充放電する
周波数は充放電電流値で決定しこの電流値は4個の定電
流源で得られる電流値である。定電流源24で得られる
電流値は積分器15の出力電圧で決定され、積分器15
の出力電圧が大きいほど得られる電流値は小さい。定電
流源26で得られる電流値は、定電流源24で得られる
電流値の2倍になるように設定する。定電流源25で得
られる電流値は抵抗29の値で決定され、抵抗29の値
が大きい程得られる電流値は小さい。定電流源27で得
られる電流値は、定電流源25で得られる電流値の2倍
になるように設定する。
ートでしめす。コンデンサ30にチャージされている電
荷がない状態では、比較器28の反転入力端子電圧Vr
は非反転入力端子電圧Vnよりもはるかに小さく、比較
器28の出力Vcは高レベルとなる。比較器28の出力
Vcが高レベルの間スイッチ31、スイッチ32、スイ
ッチ33はオフ状態となり反転入力端子電圧Vrと出力
電圧Vvcoは一定の割合で上昇を続ける。反転入力端
子電圧Vrと非反転入力端子電圧Vnが同じ電圧になる
と、比較器28の出力Vcは低レベルになり、スイッチ
31、スイッチ32、スイッチ33はオン状態になる。
非反転入力端子電圧Vnは低レベルとなる。コンデンサ
30に流れ込む電流である定電流源24、定電流源25
の和よりも、コンデンサ30から流れ出る電流定電流源
26、定電流源27の和のほうが大きいので、反転入力
端子電圧Vrは、一定の割合で下降を続ける。定電流源
34で得られる電流はスイッチ32を経てグランドに流
れ込むので出力電圧Vvcoは0Vとなる。反転入力端
子電圧Vrが非反転入力端子電圧Vnより低くなると、
比較器28の出力Vcは高レベルになり、スイッチ3
1、スイッチ32、スイッチ33はオフ状態になる。非
反転入力端子電圧Vnは高レベルとなる。反転入力端子
電圧Vrと出力電圧Vvcoは再び一定の割合で上昇を
続ける。
を発生する。また、積分器15の出力電圧により、VC
O17の発振周波数が変わる。
囲の上限周波数f1は、積分器13の出力電圧下限値を
変更しない場合、VCO15回路内の抵抗29とコンデ
ンサ30の値で決定される。抵抗29は2つの抵抗が並
列になり、一方は直接接地され、一方はスイッチを介し
て接地されている。このスイッチはその制御端子に高レ
ベルの信号が入力されたときオフし、低レベル又は無入
力のときオンする動作で、制御端子に高レベル信号入力
時のほうが低レベルまたは無入力時よりも抵抗29の値
は大きくなる。
2の2つの相反した出力端子をもつブロックである。周
波数制御回路3VCO17の出力電圧Vvcoを入力
し、このパルスが入力されるたびに、2つの出力電圧は
反転を繰り返す。
す。第1のスイッチングトランジスタ7のドレイン電圧
波形Vd1を入力して、抵抗35と抵抗36で分圧した
電圧を整流し直流電圧Viに変換する。積分回路23で
はVsが入力されていて、この直流電圧Viとの電圧差
を積分して出力電圧Vcを比較器21に出力する。比較
器21の非反転入力端子にはVCO17からVrが入力
されていて、VrよりもVcが大きい間比較器21の出
力は高レベルとなり、この出力はQ3のゲート電圧とな
る。Q3にはPチャネルパワーMOSFETを使用して
いて比較器21の出力が高レベルの間Q3のソース、ド
レイン間はオフ状態となり、昇圧回路4へ電力が入らな
い。
積分回路23出力電圧Vc、比較器21出力電圧Vf
3、2位相駆動回路出力電圧Vg1,Vg2、第1のス
イッチングトランジスタドレイン電圧波形Vd1、第2
のスイッチングトランジスタドレイン電圧波形Vd2の
動作をタイミングチャートで示す。第1のスイッチング
トランジスタドレイン電圧Vd1が小さいと積分回路2
3の出力電圧Vcが大きくなり、Q3ソース、ドレイン
間オンの時間が長く昇圧回路4への入力電力が大きいた
め、スイッチングトランジスタドレイン電圧Vd1,V
d2が大きくなる。このためオートトランス巻線比Nに
比例した圧電トランス入力電圧Vs1,Vs2も大きく
なる。
同じでも整流回路22の抵抗35,36の比を変える
と、分圧後の電圧が変わり積分回路23出力電圧Vcも
変わりQ3ゲート電圧のデューティー比が変わるため、
昇圧回路4への入力電力を変更することができる。
圧回路18、整流回路19、比較器ブロック20から構
成される。圧電トランス1の二次側電極から出力される
Voが分圧回路18でその抵抗比に分圧され、整流回路
21で直流電圧に変換され、比較器22に入力される。
比較器22では基準電圧Vmaxと比較され、入力電圧
が大きい場合2つの信号Vp1,Vp2を出力する。出
力信号Vp1は、積分器13をリセットする信号であ
る。積分器13の出力電圧は最低電圧となる。出力信号
Vp2はVCO17のスイッチ31のオン、オフ切り替
えの信号で、Vp2が出力されたときスイッチ34はオ
フになる。Vp2は時定数をもった出力で比較器20の
出力が一度高レベルになると、積分器13の出力が最低
電圧から最高電圧になるまでに要する時間と同じ長さの
間出力を続ける。また、分圧回路20の抵抗比の設定
は、これ以上大きくなると圧電トランス1の特性劣化発
生する出力電圧Voが、整流回路21通過後、基準電圧
Vmaxと等しくなるようにする。
路全体動作について説明する。
電トランス1の入力電極に交互に入力されるので、等価
的に正弦波の波形が駆動電圧として圧電トランス1を振
動させ、圧電トランス1の形状によって決定される昇圧
比M倍の出力電圧が二次側電極から出力される。この電
圧Voが負荷2に印加され、負荷を流れて帰還する電流
Ioが周波数制御回路3に入力される。周波数制御回路
3は、2位相駆動回路9に対して圧電トランス1を駆動
する周波数を発生する。この駆動周波数はf1から一定
の割合で低下し、駆動周波数f0において比較器14に
入力される電圧が基準電圧Vrefより大きくなり、比
較器14は積分器15に対し、放電経路を復帰させる信
号を出力する。これにより、積分器15の出力信号は放
電経路が復帰する直前の電圧を保ったままになり、VC
O15の出力周波数が一定になり圧電トランス1が一定
の周波数で駆動される。
はじめた後、管のインピーダンス変動等何らかの原因に
より帰還電流Ioが変動し、比較器14の入力電圧が基
準電圧Vrefより小さくなる場合、比較器14の出力
は、積分器15の放電経路を遮断する信号を出力し駆動
周波数は低下する。周波数f2になると、積分器15の
出力を入力する比較器16は、基準電圧Vminより低
くなって、積分器15に対してリセット信号を出力す
る。積分器15はリセットされ、出力電圧は最低電圧と
なり、VCO17はf1の周波数を出力する状態にな
り、以上の動作を繰り返す。この動作のなかで、比較器
14の入力電圧がVrefの電圧と同じ大きさになる周
波数が見つかった場合には、積分器13の出力電圧はそ
の電圧を保ったままになり、VCO15の出力周波数が
一定になる。
のインピーダンスが高く点灯しない状態や、断線等によ
る負荷オープン状態時など、負荷のインピーダンスが高
い状態では上述と同様駆動周波数は低下しつづける。負
荷インピーダンスが大きいので圧電トランス1の出力電
圧Voが大きく、周波数f3において過電圧保護回路1
0の比較器22に入力される電圧が基準電圧Vmaxよ
り大きくなりVp1,Vp2が出力される。Vp2の出
力によりVCO17のスイッチ34がオフし、抵抗29
の値は大きくなる。Vp1の出力により積分器13はリ
セットされ出力電圧は最低電圧となるが、VCO17は
抵抗29の値が大きくなっているため周波数はf4にな
る。VCO17の周波数はf4から低下し以上の動作を
繰り返す。
回路によれば、帰還電流Ioが発生している場合のVC
O17の周波数掃引範囲はf1からf2迄であり、周囲
温度が低いなどの理由により系陰極管のインピーダンス
が高く点灯しない状態や、断線等による負荷オープン状
態時などの、VCO17の周波数掃引範囲はf4からf
3迄である。周囲温度が低いなどの理由により冷陰極管
のインピーダンスが高く点灯しない状態や、断線等によ
る負荷オープン状態時など長時間又は永久にVCO17
の周波数掃引の動作が続く場合には、周波数掃引の上限
周波数を低めに移動させることにより、図13に示すよ
うに2位相駆動回路が反転する直前のスイッチングトラ
ンジスタドレイン電圧が低くなる。これにより上限周波
数において2位相駆動回路が反転する瞬間に発生する第
1のオートトランス5、第1のスイッチングトランジス
タ17、第2のオートトランス6、第2のスイッチング
トランジスタ18に流れる電流ピーク値が減少し、第1
のオートトランス5、第1のスイッチングトランジスタ
17、第2のオートトランス6、第2のスイッチングト
ランジスタ18の発熱を低減することができる。
構成のブロック図である。本実施の形態において1は電
圧トランス、2は負荷、3は周波数制御回路、4は昇圧
回路、5,6はオートトランス、7,8はスイッチング
トランジスタ、9は2位相駆動回路、10は過電圧保護
回路、11は駆動電圧制御回路である。図10による実
施の形態は比較ブロック20出力Vp2が制御するスイ
ッチが駆動電圧制御回路11のなかの整流回路22のス
イッチ37に書き換えられた点が特徴である。図11に
示すようにVCO17の抵抗29は固定値となる。図1
2に示す駆動回路11のなかの整流回路22の抵抗36
は2つの抵抗が並列になり、一方は直接接地され、一方
はスイッチを介して接地されている。このスイッチはそ
の制御端子に高レベルの信号が入力されたときオフし、
低レベル又は無入力のときオンする動作で、制御端子高
レベル信号入力時のほうが低レベルまたは無入力時より
も抵抗36の値は大きくなる。過電圧制御回路11の出
力Vp2が制御する回路を、周波数制御回路3から駆動
電圧制御回路11に変更したことを除いては図1と同じ
である。
作について説明する。
のインピーダンスが高く点灯しない状態や断線等による
負荷オープン状態時などは、比較器14の出力は積分器
15の放電経路を遮断する信号となり駆動周波数は一定
の割合で低下をつづける。周波数f3において過電圧保
護回路10が過電圧を検知した場合、Vp1,Vp2を
出力する。Vp1の出力により積分器13はリセットさ
れ積分器13の出力電圧は最低電圧となりVCO17は
周波数f1を出力する。この周波数f1から再び駆動周
波数は一定の割合で低下をして、上記の動作を繰り返
す。Vp2の出力により整流回路22のスイッチ37が
オフし積分回路23への入力電圧Viが増大するので出
力Vcは低下する。このため比較器21出力のVg3は
高レベルを出力する時間比が大きくなり、Q3ソース、
ドレイン間オープンの時間比が大きくなり、昇圧回路4
へ供給される電力が少なくなることから、スイッチング
トランジスタドレイン電圧波形Vd1,Vd2のピーク
電圧値が減少する。これにより周波数f1付近において
2位相駆動回路が反転する直前のスイッチングトランジ
スタドレイン電圧が小さくなり、2位相駆動回路が反転
する瞬間に発生する第1のオートトランス5、第1のス
イッチングトランジスタ17、第2のオートトランス
6、第2のスイッチングトランジスタ18に流れる電流
ピーク値が減少し第1のオートトランス5、第1のスイ
ッチングトランジスタ17、第2のオートトランス6、
第2のスイッチングトランジスタ18の発熱を低減する
ことができる。
構成のブロック図である。本実施の形態は、第1の実施
の形態と第2の実施の形態を複合させた実施の形態であ
る。過電圧保護回路10の出力Vp2は、図6の周波数
制御回路3のVCO17のスイッチ34と、図12に示
す駆動電圧制御回路11の整流回路22のスイッチ37
を同時に制御する。これにより、過電圧制御回路10で
過電圧を検知した場合、スイッチ34をオフさせて駆動
周波数掃引範囲上限周波数を低下させると共に、スイッ
チ37をオフさせて入力電力を低減させ、周囲温度が低
いなどの理由により冷陰極管のインピーダンスが高く点
灯しない状態や断線等による負荷オープン状態時など
の、第1のオートトランス5、第1のスイッチングトラ
ンジスタ17、第2のオートトランス6、第2のスイッ
チングトランジスタ18の発熱を低減することができ
る。
1に、周囲温度が低いなどの理由により冷陰極管のイン
ピーダンスが高く点灯しない状態や断線等による負荷オ
ープン状態時などに生ずる第1のオートトランス5、第
1のスイッチングトランジスタ17、第2のオートトラ
ンス6、第2のスイッチングトランジスタ18の発熱を
低減することができる。その理由は、周囲温度が低いな
どの理由により冷陰極管のインピーダンスが高く点灯し
ない状態や断線等による負荷オープン状態時などには、
周波数掃引範囲上限を低い周波数に設定する手段、入力
電力を小さく手段により、2位相駆動回路が反転する瞬
間に第1のオートトランス5、第1のスイッチングトラ
ンジスタ17、第2のオートトランス6、第2のスイッ
チングトランジスタ18に流れる電流ピーク値を低減す
るからである。
高い周波数に設定可能となり圧電トランスを昇圧比の低
いところでも使用できるので、冷陰極管の輝度設定を小
さくすることができる、冷陰極管の環境や経時によるイ
ンピーダンス変化の範囲が広くなっても駆動回路が追従
可能になる、多くの種類の負荷に対応可能となるなどの
第2の効果が現れる。その理由は、従来周波数f1を高
い周波数に設定すると2位相駆動回路が反転する瞬間に
第1のオートトランス5、第1のスイッチングトランジ
スタ17、第2のオートトランス6、第2のスイッチン
グトランジスタ18に流れる電流ピーク値が大きくなる
ため部品発熱が大きくなるが上記第1の効果によりこの
問題が解決されたため周波数f1を高い周波数に設定可
能となる。
ク図である。
波形図である。
る。
る。
る。
ック図である。
圧波形である。
ック図である。
る。
る。
用いて交流電圧を発生する圧電トランスの駆動回路に関
し、特に、負荷オープン状態や、負荷として使用する冷
陰極管のインピーダンスが高く点灯しない状態の駆動方
法に関するものである。
側及び2次側の電極をつけ、1次側でトランスの共振周
波数の電圧を印加してトランスを共振させ、この機械的
振動による2次側の発生電圧を取り出す素子である。電
極トランスと比較して小型化や薄型化が図れる特徴があ
り、液晶による表示装置のバックライト電源などに注目
されている素子である。
平7−69207が知られている。これは図15に示す
ように、一次側電源から交流電圧を入力し圧電効果を利
用して二次側電極から出力する圧電トランス1と、この
圧電トランス1の一次側電極の一方に二次側端子を接続
し一次側端子を電源に接続した第1のオートトランス5
と、この第1のオートトランス5の中間端子を出力端に
接続した第1のスイッチングトランジスタ7と、圧電ト
ランス1の他方の一次側電極に二次側端子を接続し一次
側端子を電源に接続した第2のオートトランス6と、こ
の第2のオートトランス6の中間端子が出力端に接続さ
れた第2のスイッチングトランジスタ8と、第1のスイ
ッチングトランジスタ7と第2のスイッチングトランジ
スタ8を交互に駆動する2位相駆動回路9と、2位相駆
動回路9に対し駆動信号を出力する周波数制御回路3で
構成されている。
ても負荷に一定の電圧、電流を出力できるので、入力電
源電圧範囲が広くても安定した動作ができ、電磁トラン
スの巻線比が少なくて済む。
から出力された逆相のクロックにより第1のスイッチン
グトランジスタ7と第2のスイッチングトランジスタ8
が交互にON状態になり、第1のオートトランス5と第
2のオートトランス6の一次側に電源VDDから電流を
流し電流エネルギーとしてチャージする。第1のスイッ
チングトランジスタ7、第2のスイッチングトランジス
タ8がオフになるとチャージしていたエネルギーを放出
し、電圧エネルギーとして電源電圧より高い電圧を発生
する。
Vs2、スイッチングトランジスタドレイン電圧波形V
d1,Vd2を示す。これらは、圧電トランス1と負荷
2の等価入力容量と、電磁トランスの一次側インダクタ
ンスと、二次側インダクタンスの、合計のインダクタン
スによって電圧共振波形にして、圧電トランス1の共振
周期の半分の時間でゼロ電圧になる正弦波の半波に設定
する。
じ巻数比の電磁トランスより高い昇圧比が得られる特徴
があり、また同じ昇圧比を得るために少ない巻数比で済
むので電磁トランスを小型や薄型にできる利点がある。
に交互に入力されるので、等価的に正弦波の波形が駆動
電圧として圧電トランス1を振動させ、圧電トランス1
の形状によって決定される昇圧比M倍の出力電圧が二次
側電極から出力される。この電圧Vo が負荷2に印加さ
れ、負荷を流れて帰還する電流Ioが周波数制御回路3
に入力される。周波数制御回路3は、2位相駆動回路9
に対して圧電トランス1を駆動する周波数を発生し、負
荷からの帰還電流Ioが所定の値になるまで駆動周波数
の掃引を続け、所定の値が得られた周波数で停止する。
電流電圧変換回路12、整流回路13、比較器14、積
分器15、比較器16、VCO17から構成されてい
る。負荷2から帰還される電流Ioが電流電圧変換回路
12で変換され、整流回路13で直流電圧に変換され、
比較器14に入力される。比較器14では基準電圧Vr
efと比較され、入力電圧が小さい場合積分器15に高
レベルの信号を出力する。積分器15は高レベルの電圧
が入力された期間、出力電圧が一定の割合で低下するよ
うに構成されていて、この出力電圧はVCO17に入力
される。VCO17は入力された電圧に比例した周波数
パルスを出力する電圧制御発振器で、この周波数で圧電
トランス1を駆動する。よって比較器14に基準電圧V
refより小さい電圧が入力された場合、駆動周波数が
下がり続ける。
駆動周波数がf1から下がるように設定されているの
で、圧電トランス1の最も昇圧比の高い共振周波数fr
に近づくことになり、圧電トランス1の昇圧比が増加
し、圧電トランス1の出力電流が時間的に増加する。駆
動周波数f0において比較器14に入力される電圧が基
準電圧Vrefより大きくなるとき、比較器14の出力
電圧が低レベルになる。この信号により積分器15の出
力信号は、低レベルになる直前の電圧を保ったままにな
り、VCO17の出力周波数が一定になり、圧電トラン
ス1が一定の周波数で駆動される。
入しても点灯する程管電流が流れない場合や、昇圧回路
に入力する電圧が低い場合などのように、比較器14の
入力電圧が基準電圧Vrefより大きくなる帰還電流I
oが発生しない状況がある。この状況下では比較器14
の出力は高レベルのままとなり駆動周波数は低下を続け
る。図7に示す周波数f2になると、積分器15の出力
を入力する比較器16は、基準電圧Vminより低くな
って高レベルの信号を積分器15に対して出力する。積
分器15はリセットされ出力電圧は最高電圧となり、V
CO17はf1の周波数を出力する状態になる。駆動周
波数はf1から低下をし、上記の動作を繰り返す。
合、圧電トランス1自体が破壊するが、これを防止する
駆動回路としては特願平6−241049が知られてい
る。これは図17に示すように、出力電圧比較回路41
が圧電トランス1の二次電極42に接続し、出力電圧比
較回路41は判定結果を周波数掃引発振器39にあたえ
ている。出力電圧比較回路41は、圧電トランス1の二
次電極42に出力される電圧を分圧、整流し、これを基
準電圧VrefB212と比較することにより圧電トラ
ンス1の二次電極42に出力される電圧が予め設定した
出力電圧を超えているか否かを判定する機能を有してお
り、その判定を周波数掃引発振器39にあたえる。周波
数掃引発振器39は、出力電圧比較回路41の判定結果
が予め設定してある出力電圧を越えたと判定する場合に
は、周波数の掃引方向を周波数が減少する方向から周波
数が増加する方向に反転し、周波数掃引を切り換える機
能を有している。この機能により、負荷が何らかの理由
によりオープンになった場合圧電トランス1の駆動周波
数は昇圧比の低い状態に移行し出力電圧を減少させる。
この結果、負荷インピーダンスの急増に伴う圧電トラン
ス出力電圧急上昇により、過振動の状態に陥ることによ
る圧電トランス自体の破壊を防止している。
電トランスを駆動する電圧を一定に保つような手段を施
し、電源電圧が変動しても駆動周波数を共振周波数付近
で使用し、効率悪化を防止する回路を追加した駆動回路
としては、特願平7−264081が知られている。こ
れは図18に示すように、ドレイン電圧波形Vd1を分
圧、整流し、比較器21の非反転入力端子に入力し、反
転入力端子にVCO17で発生した駆動周波数の三角波
Vrを入力し、その比較結果を反転させてPチャネルパ
ワーMOSFETのゲートに入力する回路である。図1
0にドレイン電圧波形Vd1を分圧、整流した電圧V
c、周波数制御回路3で発生した駆動周波数の三角波V
r、Q3ゲート電圧Vg3、2位相駆動回路出力電圧V
g1,Vg2、第1のスイッチングトランジスタドレイ
ン電圧波形Vd1、第2のスイッチングトランジスタド
レイン電圧波形Vd2の動作をタイミングチャートで示
す。ドレイン電圧が大きいと非反転入力端子電圧Vcが
大きくなり、比較器21に入力されるVcが大きいほど
Q3ゲート電圧Vg3が出力される時間の比が大きい。
これにより、Q3ソース、ドレイン間オープンの時間が
長く昇圧回路4への入力電力が小さいため、スイッチン
グトランジスタドレイン電圧Vd1,Vd2が小さくな
る制御が行われる。この連続制御によりスイッチングト
ランジスタドレイン電圧Vd1,Vd2が一定の電圧値
に制御され、圧電トランスを駆動する電圧を一定に保つ
手段となっている。
7−69207、特願平6−241049、特願平7−
264081による公知技術には、次の問題点がある。
流れる電流ピーク値は、駆動周波数が高いほど増大し、
上述の条件下では、駆動周波数掃引が永久または長時間
続くため、周囲温度が低いなどの理由により冷陰極管の
インピーダンスが高く点灯しない状態や、断線等による
負荷オープン状態時などには、2位相駆動回路の反転時
に電磁トランス一次側電流ピーク値が増加し、第1のオ
ートトランス5、第1のスイッチングトランジスタ1
7、第2のオートトランス6、第2のスイッチングトラ
ンジスタ18が発熱してしまうことである。
り冷陰極管のインピーダンスが高く点灯しない状態や、
断線等による負荷オープン状態時など、比較器14の入
力電圧が基準電圧Vrefより大きくなる帰還電流Io
が発生しない場合、比較器14の出力は高レベルのまま
となり駆動周波数は低下する。負荷インピーダンスは高
い状態なので、圧電トランス1の出力電圧は大きい。図
7に示す周波数f3になると、出力電圧比較回路41が
出力する。積分器15はリセットされ出力電圧は最高電
圧となり、VCO17はf1の周波数を出力する状態に
なる。駆動周波数はf1から低下する。上記の一連の動
作を永久または長時間繰り返す。
間、スイッチングトランジスタドレイン電圧波形Vd
1,Vd2は図13に示す波形となる。Vd1,Vd2
は、図7に示す周波数f0で、圧電トランス1と負荷2
の等価入力容量と、電磁トランスの一次側インダクタン
スと、二次側インダクタンスの合計のインダクタンスに
よって電圧共振波形にして、圧電トランス1の共振周期
の半分の時間でゼロ電圧になる正弦波の半波となるよう
に設定している。図13に示すように、駆動周波数が共
振周波数f0より高くなるほど、1周期の時間が短くな
るためゼロスイッチング直前の電圧が高くなる。このた
め、駆動周波数が高いほど、2位相駆動回路が反転する
瞬間に第1のオートトランス5、第1のスイッチングト
ランジスタ17、第2のオートトランス6、第2のスイ
ッチングトランジスタ18に流れる電流ピーク値が増加
する。駆動周波数の掃引が永久または長時間繰り返され
るため、駆動周波数がf0よりも遥かに高い周波数f1
付近の通過を繰り返し、部品が発熱する。
電流Ioを同じ値に設定しても、負荷の種類やその使用
環境や経時によるインピーダンスの違いにより、帰還電
流Ioを安定して流す駆動周波数f0の値が違ってく
る。又、負荷である冷陰極管の輝度をどの程度に設定す
るかによって帰還電流Ioの設定値が変わるので、負荷
インピーダンスが固定でも駆動周波数が変わるため、そ
の全ての条件下における駆動周波数を、VCO15が発
生する駆動周波数掃引範囲に入れなければならない。し
たがって、積分器15がリセットされ出力電圧が最高電
圧となった時のVCO発振周波数f1の設定を低い周波
数にシフトさせることが設計的に困難である。
リセットされ出力電圧が最高電圧となった時のVCO周
波数f1から周波数を下げていき、比較器14に入力さ
れる電圧が基準電圧Vrefより大きくなるときVCO
15の出力周波数が一定になり、圧電トランス1が一定
の周波数で駆動される。従って周波数f1は、上述した
ように負荷のインピーダンスや輝度設定によりかわる駆
動周波数のどれよりも高い周波数に設定しなければ、管
が安定した点灯をしない。
波数へ移動させるものであり、第2の問題点の解決はf
1を高い周波数へ移動させれば余裕度が増すものであ
り、元来両者は相容れないものであり、設計が困難であ
る。
温度が低いなどの理由により冷陰極管のインピーダンス
が高く点灯しない状態や、断線等による負荷オープン状
態時などに、第1のオートトランス、第1のスイッチン
グトランジスタ、第2のオートトランス、第2のスイッ
チングトランジスタの発熱を低減させることのできる圧
電トランスの駆動回路を提供することである。
電極から交流電圧を入力し圧電効果を利用して二次側電
極から出力する圧電トランスと、該圧電トランスの一次
側電極の一方に二次側端子を接続し前記一次側端子を電
源に接続した第1のオートトランスと、該第1のオート
トランスの中間端子を出力端に接続した第1のスイッチ
ングトランジスタと、前記圧電トランスの他方の一次側
電極に二次側端子を接続し一次側端子を電源に接続した
第2のオートトランスと、この第2のオートトランスの
中間端子が出力端に接続された第2のスイッチングトラ
ンジスタと、前記第1のスイッチングトランジスタと前
記第2のスイッチングトランジスタを交互に駆動する2
位相駆動回路と、周波数掃引範囲を切り換える機能を有
し、前記2位相駆動回路に対し駆動信号を出力する周波
数制御回路と、前記第1のスイッチングトランジスタの
ドレイン電圧のピーク値を一定に制御し、この一定制御
値を切り換える機能を有した駆動電圧制御回路と、出力
の過電圧を検知した場合、リセット信号と前記周波数掃
引範囲を切り換える周波数掃引範囲切換信号を周波数制
御回路に対して出力する過電圧保護回路を有することを
特徴とする圧電トランスの駆動回路が得られる。
電圧を入力し圧電効果を利用して二次側電極から出力す
る圧電トランスと、この圧電トランスの一次側電極の一
方に二次側端子を接続し一次側端子を電源に接続した第
1のオートトランスと、この第1のオートトランスの中
間端子を出力端に接続した第1のスイッチングトランジ
スタと、圧電トランスの他方の一次側電極に二次側端子
を接続し一次側端子を電源に接続した第2のオートトラ
ンスと、この第2のオートトランスの中間端子が出力端
に接続された第2のスイッチングトランジスタと、第1
のスイッチングトランジスタと第2のスイッチングトラ
ンジスタを交互に駆動する2位相駆動回路と、周波数掃
引範囲を切り換える機能を有し、2位相駆動回路に対し
駆動信号を出力する周波数制御回路と、前記第1のスイ
ッチングトランジスタのドレイン電圧のピーク値を一定
に制御し、この一定制御値を外部からの信号により切り
換える機能を有した駆動電圧制御回路と、前記第1のス
イッチングトランジスタのドレイン電圧のピーク値の一
定制御における一定制御値を変更させる一定制御値変更
信号を駆動電圧制御回路に対して出力する過電圧保護回
路を有することを特徴とする圧電トランスの駆動回路が
得られる。
電圧を入力し圧電効果を利用して二次側電極から出力す
る圧電トランスと、この圧電トランスの一次側電極の一
方に二次側端子を接続し一次側端子を電源に接続した第
1のオートトランスと、この第1のオートトランスの中
間端子を出力端に接続した第1のスイッチングトランジ
スタと、圧電トランスの他方の一次側電極に二次側端子
を接続し一次側端子を電源に接続した第2のオートトラ
ンスと、この第2のオートトランスの中間端子が出力端
に接続された第2のスイッチングトランジスタと、第1
のスイッチングトランジスタと第2のスイッチングトラ
ンジスタを交互に駆動する2位相駆動回路と、周波数掃
引範囲を切り換える機能を有し、2位相駆動回路に対し
駆動信号を出力する周波数制御回路と、前記第1のスイ
ッチングトランジスタのドレイン電圧のピーク値を一定
に制御し、この一定制御値を外部からの信号により切り
換える機能を有した駆動電圧制御回路と、出力の過電圧
を検知した場合、リセット信号と前記周波数掃引範囲を
切り換える周波数掃引範囲切り換え信号を周波数制御回
路に対して出力すると共に、前記第1のスイッチングト
ランジスタのドレイン電圧のピーク値一定制御における
一定制御値を変更させる変更信号を駆動電圧制御回路に
対して出力する過電圧保護回路を有することを特徴とす
る圧電トランスの駆動回路が得られる。
作が負荷のインピーダンスに依存するため、負荷のイン
ピーダンスが高いときは高電圧を発生する。周囲温度が
低いなどの理由により冷陰極管のインピーダンスが高く
点灯しない状態や、断線等による負荷オープン状態時な
どは、圧電トランスは高電圧を出力する。この圧電トラ
ンスの特徴を利用して以下の作用が実現する。
検知した場合、周波数掃引範囲切り換え信号を周波数制
御回路に対して出力する過電圧保護回路とを有すること
により、帰還電流Ioは検知しているが設定値とは違う
場合の駆動周波数掃引範囲上限周波数f1と、周囲温度
が低いなどの理由により冷陰極管のインピーダンスが高
く点灯しない状態や断線等による負荷オープン状態時な
どの駆動周波数掃引範囲上限周波数f4を切り換えが可
能となる。周波数f4を周波数f1より低周波数に設定
すれば、図14に示すように2位相駆動回路が反転する
直前のスイッチングトランジスタドレイン電圧が低くな
る。これにより、周囲温度が低いなどの理由により冷陰
極管のインピーダンスが高く点灯しない状態や、断線等
による負荷オープン状態時などの、2位相駆動回路反転
時に電磁トランス一次側電流ピーク値は低減し、第1の
オートトランス、第1のスイッチングトランジスタ、第
2のオートトランス、第2のスイッチングトランジスタ
の発熱を低減させることができる。
ングトランジスタドレイン電圧ピーク値一定制御の一定
制御値を変更させる信号を駆動電圧制御回路に対して出
力する過電圧保護回路を有することにより、周囲温度が
低いなどの理由により冷陰極管のインピーダンスが高く
点灯しない状態や断線等による負荷オープン状態時など
の、第1のスイッチングトランジスタドレイン電圧ピー
ク値一定制御値Vd4と、その他の場合の第1のスイッ
チングトランジスタドレイン電圧ピーク値Vd1とを切
り換え可能となる。第1のスイッチングトランジスタド
レイン電圧ピーク値を小さくすることは圧電トランスを
駆動する電圧波形のピーク値を小さくすることであり、
駆動回路への入力電流、入力電力を小さくすることであ
る。Vd4をVd1よりも小さく設定すれば、周囲温度
が低いなどの理由により冷陰極管のインピーダンスが高
く点灯しない状態や、断線等による負荷オープン状態時
などの2位相駆動回路反転時に電磁トランス一次側電流
ピーク値は低減し、第1のオートトランス、第1のスイ
ッチングトランジスタ、第2のオートトランス、第2の
スイッチングトランジスタの発熱を低減させることがで
きる。
形態の構成を示すブロック図である。本実施の形態で
は、1は圧電トランス、2は負荷、3は周波数制御回
路、4は昇圧回路、5,6はオートトランス、7,8は
スイッチングトランジスタ、9は2位相駆動回路、10
は過電圧保護回路、11は駆動電圧制御回路である。図
2は周波数制御回路3の詳細図、図3は過電圧保護回路
10の詳細図、図4は駆動電圧制御回路11の詳細図で
ある。
に一次側電極と二次側電圧を形成し一次側電圧は厚み方
向に分極をおこない、二次側電極には長手方向に分極を
おこなった3次ローゼン型圧電トランスである。一次側
電極に共振周波数の交流電圧を印加して、圧電効果によ
り励振させ、この機械的振動により二次側電極から電力
を取り出するもである。この圧電トランス1は、出力イ
ンピーダンスが高く動作が負荷のインピーダンスに依存
するため、負荷のインピーダンスが高いときは高電圧を
発生する特徴を有する。
二次側端子を接続し一次側端子を電源に接続した第1の
オートトランス5と、この第1のオートトランス5の中
間端子を出力端に接続した第1のスイッチングトランジ
スタ7と、圧電トランス1の他方の一次側電極に二次側
端子を接続し一次側端子を電源に接続した第2のオート
トランス6と、この第2のオートトランスの中間端子が
出力端に接続された第2のスイッチングトランジスタ8
が接続されている。2位相駆動回路9から出力された逆
相のクロックによって、第1のスイッチングトランジス
タ7と第2のスイッチングトランジスタ8が交互にオン
状態になる。この第1のオートトランス5、第1のスイ
ッチングトランジスタ7、第2のオートトランス6、第
2のスイッチングトランジスタ8、2位相駆動回路9で
昇圧機能を構成している。周波数制御回路3は2位相駆
動回路9に対し駆動信号を出力する機能、駆動電圧制御
回路11は第1のスイッチングトランジスタドレイン電
圧ピーク値を一定に制御する機能を有している。周囲温
度が低いなどの理由により冷陰極管のインピーダンスが
高く点灯しない状態や、断線等による負荷オープン状態
などは、負荷のインピーダンスは高いので、同じ駆動周
波数では100kΩ前後のインピーダンスをもつ冷陰極
管が接続されている場合よりも圧電トランス1の出力電
圧は大きい。過電圧保護回路10は圧電トランス1の破
壊防止のため、出力の過電圧を検知した場合周波数制御
回路3に対しリセット信号と周波数掃引範囲切り換え信
号を出力する機能を有している。
する。2位相駆動回路9から出力された逆相のクロック
によって、第1のスイッチングトランジスタ7と第2の
スイッチングトランジスタ8が交互にオン状態になり第
1のオートトランス5と第2のオートトランス6の一次
側に電源VDDから電流を流し電流エネルギーとしてチ
ャージする。第1のスイッチングトランジスタ7、第2
のスイッチングトランジスタ8がオフ状態になるとチャ
ージしたエネルギーを放出し、電圧エネルギーとして電
源電圧より高い電圧を発生する。第1のスイッチングト
ランジスタ7のドレインに発生する電圧Vd1、第2の
スイッチングトランジスタ8のドレインに発生する電圧
Vd2は、電源電圧VDD[V]の約3倍のピーク電圧
になる。このVd1,Vd2は、第1のオートトランス
5と第2のオートトランス6の二次側で、その巻線比N
に比例した電圧に変換されて、圧電トランス1の一次側
電極に入力される。図6に示す圧電トランス入力電圧波
形Vs1,Vs2と、スイッチングトランジスタドレイ
ン電圧波形Vd1,Vd2は、図6に示す周波数f0に
おいて、圧電トランス1と負荷2の等価入力容量と、電
磁トランスの一次側インダクタンスと、二次側インダク
タンスの、合計のインダクタンスによって電圧共振波形
にして、圧電トランス1の共振周期の半分の時間でゼロ
電圧になる正弦波の半波に設定する。
電圧変換回路12、整流回路13、比較器14、積分器
15、比較器16、VCO17から構成されている。負
荷2から帰還される電流Ioが電流電圧変換回路12で
その抵抗値の比率により分圧された電圧に変換され、整
流回路13で直流電圧に変換され、比較器14に入力さ
れる。この比較器14では基準電圧Vrefと比較さ
れ、入力電圧が小さい場合、積分器15の放電経路を遮
断する信号を積分器15に対して出力する。積分器15
は放電経路を遮断する信号が入力された期間、出力電圧
が一定の割合で上昇するように構成されており、この出
力電圧はVCO17に入力される。VCO17は入力さ
れた電圧値に反比例した周波数パルスを出力する電圧制
御発振器でこの周波数で圧電トランス1を駆動する。よ
って、比較器14に基準電圧Vrefより小さい電圧が
入力された場合、駆動周波数は下がり続ける。
駆動周波数がf1から下がるように設定されているの
で、圧電トランス1の共振周波数frに近づくことにな
り、圧電トランス1の昇圧比が増加し圧電トランス1の
出力電流が時間的に増加する。
す。VCO17の出力周波数は、コンデンサ30に充放
電される周波数で決定し、コンデンサ30に充放電する
周波数は充放電電流値で決定しこの電流値は4個の定電
流源で得られる電流値である。定電流源24で得られる
電流値は積分器15の出力電圧で決定され、積分器15
の出力電圧が大きいほど得られる電流値は小さい。定電
流源26で得られる電流値は、定電流源24で得られる
電流値の2倍になるように設定する。定電流源25で得
られる電流値は抵抗29の値で決定され、抵抗29の値
が大きい程得られる電流値は小さい。定電流源27で得
られる電流値は、定電流源25で得られる電流値の2倍
になるように設定する。
ートでしめす。コンデンサ30にチャージされている電
荷がない状態では、比較器28の反転入力端子電圧Vr
は非反転入力端子電圧Vnよりもはるかに小さく、比較
器28の出力Vcは高レベルとなる。比較器28の出力
Vcが高レベルの間スイッチ31、スイッチ32、スイ
ッチ33はオフ状態となり反転入力端子電圧Vrと出力
電圧Vvcoは一定の割合で上昇を続ける。反転入力端
子電圧Vrと非反転入力端子電圧Vnが同じ電圧になる
と、比較器28の出力Vcは低レベルになり、スイッチ
31、スイッチ32、スイッチ33はオン状態になる。
非反転入力端子電圧Vnは低レベルとなる。コンデンサ
30に流れ込む電流である定電流源24、定電流源25
の和よりも、コンデンサ30から流れ出る電流定電流源
26、定電流源27の和のほうが大きいので、反転入力
端子電圧Vrは、一定の割合で下降を続ける。定電流源
50で得られる電流はスイッチ32を経てグランドに流
れ込むので出力電圧Vvcoは0Vとなる。反転入力端
子電圧Vrが非反転入力端子電圧Vnより低くなると、
比較器28の出力Vcは高レベルになり、スイッチ3
1、スイッチ32、スイッチ33はオフ状態になる。非
反転入力端子電圧Vnは高レベルとなる。反転入力端子
電圧Vrと出力電圧Vvcoは再び一定の割合で上昇を
続ける。
を発生する。また、積分器15の出力電圧により、VC
O17の発振周波数が変わる。
囲の上限周波数f1は、積分器13の出力電圧下限値を
変更しない場合、VCO15回路内の抵抗29とコンデ
ンサ30の値で決定される。抵抗29は2つの抵抗が並
列になり、一方は直接接地され、一方はスイッチ34を
介して接地されている。このスイッチ34はその制御端
子に高レベルの信号が入力されたときオフし、低レベル
又は無入力のときオンする動作で、制御端子に高レベル
信号入力時のほうが低レベルまたは無入力時よりも抵抗
29の値は大きくなる。
2の2つの相反した出力端子をもつブロックである。周
波数制御回路3VCO17の出力電圧Vvcoを入力
し、このパルスが入力されるたびに、2つの出力電圧は
反転を繰り返す。
す。第1のスイッチングトランジスタ7のドレイン電圧
波形Vd1を入力して、抵抗35と抵抗36で分圧した
電圧を整流し直流電圧Viに変換する。積分回路23で
はVsが入力されていて、この直流電圧Viとの電圧差
を積分して出力電圧Vcを比較器21に出力する。比較
器21の非反転入力端子にはVCO17からVrが入力
されていて、VrよりもVcが大きい間比較器21の出
力は高レベルとなり、この出力はQ3のゲート電圧とな
る。Q3にはPチャネルパワーMOSFETを使用して
いて比較器21の出力が高レベルの間Q3のソース、ド
レイン間はオフ状態となり、昇圧回路4へ電力が入らな
い。
r、積分回路23の出力電圧Vc、比較器21の出力電
圧Vg3、2位相駆動回路9の出力電圧Vg1,Vg
2、第1のスイッチングトランジスタ7のドレイン電圧
波形Vd1、第2のスイッチングトランジスタ8のドレ
イン電圧波形Vd2の動作をタイミングチャートで示
す。第1のスイッチングトランジスタ7のドレイン電圧
Vd1が小さいと積分回路23の出力電圧Vcが大きく
なり、Q3ソース、ドレイン間のオンの時間が長く昇圧
回路4への入力電力が大きいため、第1及び第2のスイ
ッチングトランジスタ7,8のドレイン電圧Vd1,V
d2が大きくなる。このためオートトランス巻線比Nに
比例した圧電トランス入力電圧Vs1,Vs2も大きく
なる。
同じでも整流回路22の抵抗35,36の比を変える
と、分圧後の電圧が変わり積分回路23出力電圧Vcも
変わりQ3ゲート電圧のデューティー比が変わるため、
昇圧回路4への入力電力を変更することができる。
圧回路18、整流回路19、比較器ブロック20から構
成される。圧電トランス1の二次側電極から出力される
Voが分圧回路18でその抵抗比に分圧され、整流回路
21で直流電圧に変換され、比較器22に入力される。
比較器22では基準電圧Vmaxと比較され、入力電圧
が大きい場合2つの信号Vp1,Vp2を出力する。図
2に示すように出力信号Vp1は、積分器13をリセッ
トする信号である。積分器13の出力電圧は最低電圧と
なる。図5に示すように出力信号Vp2はVCO17の
スイッチ34のオン、オフ切り替えの信号で、Vp2が
出力されたときスイッチ34はオフになる。出力信号V
p2は時定数をもった出力で比較ブロック20の出力が
一度高レベルになると、積分器13の出力が最低電圧か
ら最高電圧になるまでに要する時間と同じ長さの間出力
を続ける。また、分圧回路20の抵抗比の設定は、これ
以上大きくなると圧電トランス1の特性劣化発生する出
力電圧Voが、整流回路21通過後、基準電圧Vmax
と等しくなるようにする。
路全体動作について説明する。圧電トランス入力電圧V
s1,Vs2は圧電トランス1の入力電極に交互に入力
されるので、等価的に正弦波の波形が駆動電圧として圧
電トランス1を振動させ、圧電トランス1の形状によっ
て決定される昇圧比M倍の出力電圧が二次側電極から出
力される。この電圧Voが負荷2に印加され、負荷を流
れて帰還する電流Ioが周波数制御回路3に入力され
る。周波数制御回路3は、2位相駆動回路9に対して圧
電トランス1を駆動する周波数を発生する。この駆動周
波数はf1から一定の割合で低下し、駆動周波数f0に
おいて比較器14に入力される電圧が基準電圧Vref
より大きくなり、比較器14は積分器15に対し、放電
経路を復帰させる信号を出力する。これにより、積分器
15の出力信号は放電経路が復帰する直前の電圧を保っ
たままになり、VCO15の出力周波数が一定になり圧
電トランス1が一定の周波数で駆動される。
はじめた後、管のインピーダンス変動等何らかの原因に
より帰還電流Ioが変動し、比較器14の入力電圧が基
準電圧Vrefより小さくなる場合、比較器14の出力
は、積分器15の放電経路を遮断する信号を出力し駆動
周波数は低下する。周波数f2になると、積分器15の
出力を入力する比較器16は、基準電圧Vminより低
くなって、積分器15に対してリセット信号を出力す
る。積分器15はリセットされ、出力電圧は最低電圧と
なり、VCO17はf1の周波数を出力する状態にな
り、以上の動作を繰り返す。この動作のなかで、比較器
14の入力電圧がVrefの電圧と同じ大きさになる周
波数が見つかった場合には、積分器13の出力電圧はそ
の電圧を保ったままになり、VCO15の出力周波数が
一定になる。
のインピーダンスが高く点灯しない状態や、断線等によ
る負荷オープン状態時など、負荷のインピーダンスが高
い状態では上述と同様駆動周波数は低下しつづける。負
荷インピーダンスが大きいので圧電トランス1の出力電
圧Voが大きく、周波数f3において過電圧保護回路1
0の比較器20に入力される電圧が基準電圧Vmaxよ
り大きくなりVp1,Vp2が出力される。Vp2の出
力によりVCO17のスイッチ34がオフし、抵抗29
の値は大きくなる。Vp1の出力により積分器15はリ
セットされ出力電圧は最低電圧となるが、VCO17は
抵抗29の値が大きくなっているため周波数はf4にな
る。VCO17の周波数はf4から低下し以上の動作を
繰り返す。
回路によれば、帰還電流Ioが発生している場合のVC
O17の周波数掃引範囲はf1からf2迄であり、周囲
温度が低いなどの理由により系陰極管のインピーダンス
が高く点灯しない状態や、断線等による負荷オープン状
態時などの、VCO17の周波数掃引範囲はf4からf
3迄である。周囲温度が低いなどの理由により冷陰極管
のインピーダンスが高く点灯しない状態や、断線等によ
る負荷オープン状態時など長時間又は永久にVCO17
の周波数掃引の動作が続く場合には、周波数掃引の上限
周波数を低めに移動させることにより、図13に示すよ
うに2位相駆動回路が反転する直前のスイッチングトラ
ンジスタのドレイン電圧が低くなる。これにより上限周
波数において2位相駆動回路が反転する瞬間に発生する
第1のオートトランス5、第1のスイッチングトランジ
スタ17、第2のオートトランス6、第2のスイッチン
グトランジスタ18に流れる電流ピーク値が減少し、第
1のオートトランス5、第1のスイッチングトランジス
タ17、第2のオートトランス6、第2のスイッチング
トランジスタ18の発熱を低減することができる。
構成のブロック図である。本実施の形態において1は電
圧トランス、2は負荷、3は周波数制御回路、4は昇圧
回路、5,6はオートトランス、7,8はスイッチング
トランジスタ、9は2位相駆動回路、10は過電圧保護
回路、11は駆動電圧制御回路である。図10による実
施の形態は比較ブロック20の出力Vp2が制御するス
イッチが駆動電圧制御回路11のなかの整流回路22の
スイッチ37に書き換えられた点が特徴である。図11
に示すようにVCO17の抵抗29は固定値となる。図
12に示す駆動回路11のなかの整流回路22の抵抗3
6は2つの抵抗が並列になり、一方は直接接地され、一
方はスイッチを介して接地されている。このスイッチは
その制御端子に高レベルの信号が入力されたときオフ
し、低レベル又は無入力のときオンする動作で、制御端
子高レベル信号入力時のほうが低レベルまたは無入力時
よりも抵抗36の値は大きくなる。過電圧制御回路11
の出力Vp2が制御する回路を、周波数制御回路3から
駆動電圧制御回路11に変更したことを除いては図1と
同じである。
作について説明する。周囲温度が低いなどの理由により
冷陰極管のインピーダンスが高く点灯しない状態や断線
等による負荷オープン状態時などは、比較器14の出力
は積分器15の放電経路を遮断する信号となり駆動周波
数は一定の割合で低下をつづける。周波数f3において
過電圧保護回路10が過電圧を検知した場合、Vp1,
Vp2を出力する。Vp1の出力により積分器15はリ
セットされ積分器15の出力電圧は最低電圧となりVC
O17は周波数f1を出力する。この周波数f1から再
び駆動周波数は一定の割合で低下をして、上記の動作を
繰り返す。Vp2の出力により整流回路22のスイッチ
37がオフし積分回路23への入力電圧Viが増大する
ので出力Vcは増大する。このため比較器21の出力V
g3は高レベルを出力する時間比が大きくなり、Q3ソ
ース、ドレイン間オープンの時間比が大きくなり、昇圧
回路4へ供給される電力が少なくなることから、スイッ
チングトランジスタドレイン電圧波形Vd1,Vd2の
ピーク電圧値が減少する。これにより周波数f1付近に
おいて2位相駆動回路が反転する直前のスイッチングト
ランジスタドレイン電圧が小さくなり、2位相駆動回路
が反転する瞬間に発生する第1のオートトランス5、第
1のスイッチングトランジスタ17、第2のオートトラ
ンス6、第2のスイッチングトランジスタ18に流れる
電流ピーク値が減少し第1のオートトランス5、第1の
スイッチングトランジスタ17、第2のオートトランス
6、第2のスイッチングトランジスタ18の発熱を低減
することができる。
構成のブロック図である。本実施の形態は、第1の実施
の形態と第2の実施の形態を複合させた実施の形態であ
る。過電圧保護回路10の出力Vp2は、図5の周波数
制御回路3のVCO17のスイッチ34と、図12に示
す駆動電圧制御回路11の整流回路22のスイッチ37
を同時に制御する。これにより、過電圧制御回路10で
過電圧を検知した場合、スイッチ34をオフさせて駆動
周波数掃引範囲上限周波数を低下させると共に、スイッ
チ37をオフさせて入力電力を低減させ、周囲温度が低
いなどの理由により冷陰極管のインピーダンスが高く点
灯しない状態や断線等による負荷オープン状態時など
の、第1のオートトランス5、第1のスイッチングトラ
ンジスタ17、第2のオートトランス6、第2のスイッ
チングトランジスタ18の発熱を低減することができ
る。
1に、周囲温度が低いなどの理由により冷陰極管のイン
ピーダンスが高く点灯しない状態や断線等による負荷オ
ープン状態時などに生ずる第1のオートトランス5、第
1のスイッチングトランジスタ17、第2のオートトラ
ンス6、第2のスイッチングトランジスタ18の発熱を
低減することができる。その理由は、周囲温度が低いな
どの理由により冷陰極管のインピーダンスが高く点灯し
ない状態や断線等による負荷オープン状態時などには、
周波数掃引範囲上限を低い周波数に設定する手段、入力
電力を小さく手段により、2位相駆動回路が反転する瞬
間に第1のオートトランス5、第1のスイッチングトラ
ンジスタ17、第2のオートトランス6、第2のスイッ
チングトランジスタ18に流れる電流ピーク値を低減す
るからである。
高い周波数に設定可能となり圧電トランスを昇圧比の低
いところでも使用できるので、冷陰極管の輝度設定を小
さくすることができる、冷陰極管の環境や経時によるイ
ンピーダンス変化の範囲が広くなっても駆動回路が追従
可能になる、多くの種類の負荷に対応可能となるなどの
第2の効果が現れる。その理由は、従来周波数f1を高
い周波数に設定すると2位相駆動回路が反転する瞬間に
第1のオートトランス5、第1のスイッチングトランジ
スタ17、第2のオートトランス6、第2のスイッチン
グトランジスタ18に流れる電流ピーク値が大きくなる
ため部品発熱が大きくなるが上記第1の効果によりこの
問題が解決されたため周波数f1を高い周波数に設定可
能となる。
ク図である。
波形図である。
る。
る。
る。
ック図である。
圧波形である。
ック図である。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 1次側電極から交流電圧を入力し圧電効
果を利用して二次側電極から出力する圧電トランスと、
該圧電トランスの1次側電極の一方に二次側端子を接続
し前記1次側端子を電源に接続した第1のオートトラン
スと、該第1のオートトランスの中間端子を出力端に接
続した第1のスイッチングトランジスタと、前記圧電ト
ランスの他方の1次側電極に二次側端子を接続し1次側
端子を電源に接続した第2のオートトランスと、この第
2のオートトランスの中間端子が出力端に接続された第
2のスイッチングトランジスタと、前記第1のスイッチ
ングトランジスタと前記第2のスイッチングトランジス
タを交互に駆動する2位相駆動回路と、周波数掃引範囲
を切り換える機能を有し、前記2位相駆動回路に対し駆
動信号を出力する周波数制御回路と、前記第1のスイッ
チングトランジスタのドレイン電圧のピーク値を一定に
制御し、この一定制御値を切り換える機能を有した駆動
電圧制御回路と、出力の過電圧を検知した場合、リセッ
ト信号と前記周波数掃引範囲を切り換える周波数掃引範
囲切換信号を周波数制御回路に対して出力する過電圧保
護回路を有することを特徴とする圧電トランスの駆動回
路。 - 【請求項2】 一次側電極から交流電圧を入力し圧電効
果を利用して二次側電極から出力する圧電トランスと、
この圧電トランスの一次側電極の一方に二次側端子を接
続し一次側端子を電源に接続した第1のオートトランス
と、この第1のオートトランスの中間端子を出力端に接
続した第1のスイッチングトランジスタと、圧電トラン
スの他方の一次側電極に二次側端子を接続し一次側端子
を電源に接続した第2のオートトランスと、この第2の
オートトランスの中間端子が出力端に接続された第2の
スイッチングトランジスタと、第1のスイッチングトラ
ンジスタと第2のスイッチングトランジスタを交互に駆
動する2位相駆動回路と、周波数掃引範囲を切り換える
機能を有し、2位相駆動回路に対し駆動信号を出力する
周波数制御回路と、前記第1のスイッチングトランジス
タのドレイン電圧のピーク値を一定に制御し、この一定
制御値を外部からの信号により切り換える機能を有した
駆動電圧制御回路と、前記第1のスイッチングトランジ
スタのドレイン電圧のピーク値の一定制御における一定
制御値を変更させる一定制御値変更信号を駆動電圧制御
回路に対して出力する過電圧保護回路を有することを特
徴とする圧電トランスの駆動回路。 - 【請求項3】 一次側電極から交流電圧を入力し圧電効
果を利用して二次側電極から出力する圧電トランスと、
この圧電トランスの一次側電極の一方に二次側端子を接
続し一次側端子を電源に接続した第1のオートトランス
と、この第1のオートトランスの中間端子を出力端に接
続した第1のスイッチングトランジスタと、圧電トラン
スの他方の一次側電極に二次側端子を接続し一次側端子
を電源に接続した第2のオートトランスと、この第2の
オートトランスの中間端子が出力端に接続された第2の
スイッチングトランジスタと、第1のスイッチングトラ
ンジスタと第2のスイッチングトランジスタを交互に駆
動する2位相駆動回路と、周波数掃引範囲を切り換える
機能を有し、2位相駆動回路に対し駆動信号を出力する
周波数制御回路と、前記第1のスイッチングトランジス
タのドレイン電圧のピーク値を一定に制御し、この一定
制御値を外部からの信号により切り換える機能を有した
駆動電圧制御回路と、出力の過電圧を検知した場合、リ
セット信号と前記周波数掃引範囲を切り換える周波数掃
引範囲切り換え信号を周波数制御回路に対して出力する
と共に、前記第1のスイッチングトランジスタのドレイ
ン電圧のピーク値一定制御における一定制御値を変更さ
せる変更信号を駆動電圧制御回路に対して出力する過電
圧保護回路を有することを特徴とする圧電トランスの駆
動回路。
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