JPH10511941A - 2,6−ジフルオロベンゾニトリルを無溶媒で製造する方法 - Google Patents

2,6−ジフルオロベンゾニトリルを無溶媒で製造する方法

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JPH10511941A
JPH10511941A JP8520445A JP52044596A JPH10511941A JP H10511941 A JPH10511941 A JP H10511941A JP 8520445 A JP8520445 A JP 8520445A JP 52044596 A JP52044596 A JP 52044596A JP H10511941 A JPH10511941 A JP H10511941A
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ゼトラー,マーク・ダブリユー
トビー,リチヤード・イー
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ダウ・アグロサイエンシズ・エルエルシー
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Abstract

(57)【要約】 溶媒を存在させないで典型的にポリエーテル、四置換ホスホニウム塩、四置換アンモニウム塩およびクリプタンドである相移動触媒を存在させて2,6−ジクロロベンゾニトリルと実質的に無水の金属フッ化物を約160℃から約300℃の範囲の温度で反応させることを含む2,6−ジフルオロベンゾニトリル製造方法。生成物を除去した後に生じる混合物を次の反応サイクルで反応槽に循環させることができる。本発明は、上記反応過程でタール状物が蓄積した時点でそのタール状物から触媒を分離してその触媒を再利用することを包含する。

Description

【発明の詳細な説明】 2,6−ジフルオロベンゾニトリルを無溶媒で製造する方法発明の分野 本発明は、溶媒を存在させないで相移動触媒(phase transfer catalyst)を存在させて2,6−ジクロロベンゾニトリルと実質的に 無水の金属フッ化物を反応させることで2,6−ジフルオロベンゾニトリルを製 造する方法、および触媒を回収して再利用する方法に関する。発明の背景 2,6−ジフルオロベンゾニトリルはいろいろな産業、特に農業化学品産業で 有用な中間体である。この中間体の製造では数多くの方法が利用されてきた。石 原産業株式会社(Ishihara Sangyo Kaisha Limit ed)の英国特許第2 142 018 B号には、溶媒を存在させないで2, 6−ジクロロベンゾニトリルとフッ化カリウムを加圧下200から450℃で反 応させることが開示されている。より具体的には、上記石原産業の特許には少な くとも21.5kg/cm2の圧力を用いることが開示されている。この石原産 業が開示した方法では、溶媒が用いられていないことに加えて触媒も用いられて いない。Sumitomo Chem.Industriesの特開第87−1 14,939号、即ちDerwent Publication #87−18 3186126には、溶媒を存在させないでベンゾニトリルとアルカリ金属のフ ッ化物とアルカリ土類金属のフッ化物を100から250℃の範囲の温度で反応 させることが開示されている。 大日本インキ化学工業(Dainippon Ink Chemic al)の日本特許第90−004,590号、即ちDerwent Publi cation #83−05838K/03には、KFとアルカリ金属フッ化物 (KF以外)またはアルカリ土類金属フッ化物の混合物とクラウンエーテル触媒 とp−クロロニトロベンゼンを反応させることでp−フルオロニトロベンゼンを 製造する方法が開示されている。イハラケミカル工業株式会社(Ihara C hemical Industries)の特開第89−1013,037号、 即ちDerwent Publication #89−059218/08に は、触媒の混合物とアルカリ金属のフッ化物を用いてハロゲン化芳香族化合物を 製造することが開示されている。その触媒の混合物には第四級アンモニウム塩お よび/または第四級ホスホニウム塩とクラウンエーテルおよび/またはポリアル キレングリコールが入っている。 バイエル社(Bayer Aktiengesellschaft)の米国特 許第4,226,811号には、置換クロロベンゼンとフッ化カリウムをクラウ ンエーテル触媒および溶媒の存在下で反応させて芳香環がフッ素置換された化合 物を製造する方法が請求されている。バイエル社の米国特許第4,978,76 9号には、元素周期律表の主要族3から5の元素および亜族の元素の金属塩と相 移動触媒を存在させて遊離体、例えば2,6−ジフルオロベンゾニトリルなどと KFの間で求核交換を起こさせることでフッ素置換芳香族化合物を製造する方法 が請求されている。上記塩の例には、クロム塩(CrCl3x6H2O)、鉄塩( FeCl3)、コバルト塩(CoCl2x6H2O)、亜鉛塩(ZnCl2)および アンチモン塩(SbCl3)が含まれ得る。 The National Smelting Companyに譲 渡されたBennettの米国特許第3,300,537号には、活性基、例え ばニトロ基などを含まないハロゲン芳香族環をフッ素置換芳香族化合物に変換す る方法が開示されている。その反応は、溶媒も触媒も用いないで乾燥アルカリ金 属フッ化物を用いて高圧下300℃から700℃の範囲の非常に高い反応条件下 で行われている。 この上に示した方法を鑑み、環境的に好ましく経済的で高い収率をもたらし得 る方法を提供することが非常に望まれている。この上に記述した如きクラウンエ ーテル触媒を用いることに関する問題の1つは、それらが極めて高価なことでそ のような方法を商業的生産で利用するのは経済的でない点である。発明の要約 本発明は2,6−ジフルオロベンゾニトリル(本明細書では以降DFBN)の 製造方法に関する。2,6−ジクロロベンゾニトリル(本明細書では以降DCB N)と実質的に無水の金属フッ化物を約160℃から約300℃の範囲の温度で 反応させることでDFBNの製造を行う。この反応を相移動触媒の存在下で実施 する。この相移動触媒は、典型的には、ポリエーテル、四置換ホスホニウム塩、 四置換アンモニウム塩またはクリプタンド(cryptand)である。 無水の金属フッ化物は、該反応混合物を真空中で共沸留出させるか、高温のオ ーブンで乾燥させるか、スプレー乾燥を行うか、或はこのような技術の組み合わ せを用いて調製可能である。溶媒(これは吸湿性を示す傾向があって乾燥を困難 にする)を存在させないで金属フッ化物の乾燥を行うのが有利である。溶媒を用 いない別の利点は、生成物/溶媒の分離を行う必要がない点である。この金属フ ッ化物はフッ化ナトリウム、 フッ化セシウム、フッ化カリウム、フッ化ルビジウムまたはフッ化第一銅であっ てもよく、フッ化カリウムが好適である。触媒として好適にはポリエーテル類を 用い、クラウンエーテルが最も好適な種類のポリエーテルである。 この反応の1つの中間体は2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(本明細 書では以降CFBN)である。CFBNは、進行している製造過程の一部として 次の反応に再利用可能である。DCBNからDFBNへの変換では、中間体とし てCFBNが生じるばかりでなく、結果として生じる反応生成物混合物に未反応 のDCBNとタール状物(即ちビアリールエーテル類)が存在し得る。 このハロゲン化物交換反応が終了した時点で、未反応の金属フッ化物塩と金属 塩化物塩を濾過で分離してもよいか、或はより好適には、水を用いた抽出で分離 してもよい。その結果として生じる金属フッ化物/金属塩化物塩水をデカンテー ションで有機相から分離した後、残存する如何なる揮発性有機物も回収する目的 で蒸気ストリッピング(stripping)装置に通してもよい。次に、真空 蒸留技術を用いて、その生成物混合物に由来するDFBNをその反応生成物混合 物から分離してもよい。この所望DFBNをその反応生成物混合物から取り出し た後、その結果として生じる混合物(これにはCFBN、未反応のDCBN)触 媒、タール状物およびいくらか残存するDFBNが入っている)を反応槽に循環 させて戻してもよい(第二混合物)。この過程全体を必要に応じて繰り返しても よい。 DCBNとCFBNといくらか残存するDFBNを分離して再利用することに より、タール状物と触媒が入っている第三混合物を生じさせて もよい。使用する触媒の性質および価値に応じて、上記混合物に溶媒、例えばア ルコール、有機芳香族もしくはニトリル溶媒などを添加しそして結果としてそれ に溶解しない触媒を濾過することにより、触媒の回収を行ってもよい。ある種の 触媒の回収ではまた他の分離技術、例えば蒸気ストリッピングおよび蒸留などを 用いることも可能である。発明の詳細な説明 本発明は2,6−ジフルオロベンゾニトリル(本明細書では以降DFBN)の 製造方法に関する。本発明に従い、2,6−ジクロロベンゾニトリル(本明細書 では以降DCBN)と実質的に無水の金属フッ化物を反応させることでDFBN の製造を行う。このハロゲン交換反応を典型的にはほぼ周囲圧力下約160℃か ら約300℃の範囲の温度で実施する。この反応を相移動触媒の存在下で実施す る。本明細書で用語「相移動触媒」を用いる場合、これは、有機相中のフッ化物 濃度を高める触媒であることを意味する。この相移動触媒を、典型的には、ポリ エーテル類、四置換ホスホニウム塩、四置換アンモニウム塩およびクリプタンド から成る群から選択する。このポリエーテル類は典型的にはクラウンエーテル類 または線状エーテル類である。 無水の金属フッ化物は、該反応混合物を真空下約110℃で共沸留出させるこ とで調製可能である。この金属フッ化物の乾燥では、他の技術、例えば真空下高 温で行うオーブン乾燥、スプレー乾燥、またはこのような技術の組み合わせを用 いることができる。この金属フッ化物の乾燥を、その混合物が含有する水の量が 0.1重量パーセント未満、より好適には0.05重量パーセント未満、最も好 適には水の量が0.01重量パーセント未満になるように行う。この金属フッ化 物はフッ化ナトリウム、 フッ化セシウム、フッ化カリウム、フッ化ルビジウムまたはフッ化第一銅であっ てもよく、フッ化カリウムが好適である。 触媒として好適にはポリエーテル類を用い、クラウンエーテル類が最も好適な 種類のポリエーテルである。18−クラウン−6エーテル類が好適なクラウンエ ーテル類である。ジベンゾ−18−クラウン−6クラウンエーテルが最も好適な 種類の18−クラウン−6エーテルであり、これはParish Chemic als(Orem、ユタ州)から入手可能である。また、他の18−クラウン− 6エーテル類ばかりでなく他のポリマー支持型もしくは非支持型ポリエーテル類 も触媒として使用可能である。上記アンモニウム塩は塩化物塩もしくは臭化物塩 であってもよい。このアンモニウム塩は、一般に、フェニルトリメチルアンモニ ウムクロライド、テトラペンチルアンモニウムブロマイド、1−オクタナミニウ ム(octanaminium):N−メチル−N,N−ジオクチル−クロライ ドまたはトリオクチルメチルアンモニウムクロライドとして知られるAliqu at 336、ドデシルトリメチルアンモニウムブロマイド、テトラデシルトリ メチルアンモニウムブロマイド、またはヘキサデシルトリメチルアンモニウムブ ロマイドとして知られるArquad 16/60である。上記ホスホニウム塩 は塩化物もしくは臭化物塩であってもよい。使用するホスホニウム塩は、典型的 に、1−ナフチルメチルトリフェニルホスホニウムクロライド、メトキシメチル トリフェニルホスホニウムクロライド、4−ニトロベンジルトリフェニルホスホ ニウムクロライドおよびテトラフェニルホスホニウムクロライドである。また、 6−ヘテロ原子クラウン系を伴うクリプタンド類も使用可能である。 約1モルのDCBNと約1から約3モル当量の金属フッ化物と約0.001か ら約0.5モル当量の触媒を反応させるとDFBNが生じる。より好適には、約 1モルのDCBNと約1.5から約2.5モル当量の金属フッ化物と約0.01 から約0.1モル当量の触媒を反応させる。最も好適には、約1モルのDCBN と約1.8から約2.2モル当量の金属フッ化物と約0.01から約0.06モ ル当量の触媒を反応させる。 この反応を典型的には約160℃から約300℃、より好適には約190℃か ら約260℃、最も好適には約225℃で実施する。上記アンモニウム塩および ホスホニウム塩は、本明細書で考察する高温では不安定であり得る。従って、こ のような塩を触媒として用いる場合には典型的に反応温度を約180℃以下にす るが、しかしながら、本実施例で分かるであろうように、より高い温度を使用す ることも可能である。反応時間は典型的に約1から約30時間、好適には約10 から約24時間の範囲である。この反応を典型的にはほぼ周囲圧力下で実施する が、望まれるならば、より高い圧力も利用可能である。該反応混合物の沸点は典 型的に約200℃から約235℃の範囲であるが、反応が進行するにつれて低く なり得る。従って、本明細書に開示する高温で操作を行う場合、反応を周囲圧力 より高い圧力で操作することも可能である。これは特に反応を密封容器内で実施 する場合に当てはまる。 この反応では中間体である2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリルが生じる 。DFBNおよびCFBNの反応収率は消費DCBNを基準にした収率であり、 約90から約100パーセント、典型的には約95から約98パーセントの範囲 である。CFBNおよびいくらか残存するDFBNは、進行中の製造過程の一部 として次の反応に再利用可能である。 DCBNからDFBNへの変換では、中間体としてCFBNが生じるばかりでな く、結果として生じる反応生成物混合物に未反応のDCBNとタール状物(即ち ビアリールエーテル類)が存在し得る。 金属フッ化物の乾燥を行う場合の別の乾燥オプションは、この上で考察した技 術に加えて、DFBN、CFBNおよびそれらの混合物から成る群から選択され るベンゾニトリル化合物と触媒とDFBNと金属フッ化物を反応槽内で一緒にし てその混合物を真空下でゆっくりと還流にまで加熱する技術である。真空下にお ける温度は典型的に約130℃以下である。この混合物を加熱する時間の長さは 重要でないが、典型的には約0.1から約24時間、好適には約1から約10時 間の範囲の時間に渡って上記混合物を加熱する。上記反応槽内に存在するDFB Nおよび/またはCFBN化合物がその全体量の約75重量パーセントに及んで 留出するまで上記温度を約30分から約24時間、好適には約1から約10時間 の間維持する。一般的には真空蒸留を用いて上記ベンゾニトリル化合物を除去す るが、この圧力を実施可能な限り低くし、典型的には約20mmHgの絶対圧力 にする。次に、上記乾燥操作後、ハロゲン交換反応がこの上に記述した如く進行 するように、上記の結果として生じた混合物の温度を約160℃から約300℃ の範囲の温度にまで上昇させる。別法として、この上に記述したように金属フッ 化物の乾燥を行った後に触媒とDCBNを反応槽に添加することも可能である。 この反応生成物混合物を濾過して未反応の金属フッ化物塩と他の何らかの副生 成物塩を除去してもよい。好適には、上記反応生成物混合物を水で洗浄して上記 塩類を除去する。この水洗浄段階を典型的には約70℃で行うが、約35℃から 約100℃の温度も使用可能である。次に、 その結果として生じた金属フッ化物/金属塩化物塩水をデカンテーションで有機 相から分離した後、いくらか残存する揮発性有機物を回収する目的で、それを蒸 気ストリッピング装置に通してもよい。 この上に示した水洗浄操作の後に同伴で有機相に入り込んだ金属フッ化物が、 生成物の回収を行っている間に生じるタール状物が更に生成する原因にならない ように、その同伴して有機相に入り込んだ塩の量を更に少なくするのが好適であ る。この同伴して入り込んだ塩は、2回目の水洗浄を行うことで除去可能である 。有機相に同伴して入り込んだ塩の量を少なくする好適な方法は、その洗浄した 反応生成物混合物の向流抽出を2段階で行うことによって有機相中の塩含有量を 約0.5重量パーセント未満に制限する方法である。塩含有量を低くする追加的 利点は、この製造過程で用いる如何なるステンレス鋼製装置の腐食も最小限にな ることである。 次に、真空蒸留技術を用いて、洗浄した反応生成物混合物または未洗浄の反応 生成物混合物からDFBNを分離してもよい。再び、この圧力を実施可能な限り 低く維持し、典型的には約20mmHgの絶対圧力に維持する。この真空度を約 1から約12時間の範囲の時間、典型的には約8時間維持する。この期間中の温 度を約150℃から約90℃の範囲、典型的には約110℃に維持するが、しか しながら、反応生成物混合物の洗浄を行っていない場合、温度を230℃の如く 高くしてもよい。この反応生成物混合物からDFBNを所望量で取り出した後、 その結果として生じる混合物はCFBN、未反応のDCBN、残存DFBN、触 媒およびタール状物を含有し、これは反応槽に戻して再利用可能である。このサ イクルを、タール状物の浄化を行うのが望ましい時点まで繰り返 してもよい。 好適な触媒は高価なことから、このような材料を用いる場合、触媒回収系を利 用するのが好適である。また、タール状物は経時的に蓄積することから、少なく とも定期的に浄化して、結果として生じたタール状物を反応槽から除去するのも 好適である。従って、本発明は、DFBNをその反応生成物混合物から分離して 、CFBN、未反応のDCBN、触媒、および反応の結果として生じたタール状 物が入っている第二混合物を生じさせること、そして第二混合物からDCBNと CFBNを分離して、タール状物と触媒が入っている第三混合物を生じさせるこ と、そしてその分離したDCBNとCFBNを反応槽に循環させて戻すことを包 含する。 典型的には、真空蒸留または蒸気蒸留(蒸留ストリッピング)技術のいずれか を用いて、第二混合物からDCBNとCFBNを分離する。この分離では真空蒸 留技術を好適に用いる。DCBNの留出を効率良く行うのは不可能であり得るこ とから、タール状物の浄化および触媒回収操作を始める前にDCBNをできるだ け完全に反応させておくのが望ましい。蒸気蒸留を用いる場合、その結果として 生じた水相を結果として生じた有機相からデカンテーションで分離した後、これ を廃棄する前に活性炭の床に通すことにより、水相に残存している如何なる有機 物も除去してもよい。蒸気蒸留を用いる場合、最小沸点を有する不均一な共沸物 が存在していることから、一般に、蒸気蒸留はほぼ大気圧下約100℃で起こり 得る。この蒸気ストリッピング操作が完了した後、ストリッピング容器の底に存 在する有機相は、典型的に、約100℃に非常に近い凝固点を有することから、 これをデカンテーションで水相から分離する のは困難であり得る。任意に、この有機相の粘度を低くするに有効な量でフラッ クス溶媒(flux solvent)、例えばビフェニルフェニルエーテル( 本明細書では以降BIPPE)などを用いてもよい。フラックス溶媒を用いると デカンテーション操作を完了させるのが容易になる。 未反応のDCBNとCFBNをタール状物および触媒から回収する2番目の方 法は、フラックス溶媒の存在有り無しで真空蒸留を実施する方法である。蒸気蒸 留ではなく真空蒸留を用いる鍵となる利点は、比較的低温で粘性のある液体また は半固体状の有機相をデカンテーションで水から分離する操作が避けられる点で ある。主要な欠点は、フラックス溶媒を用いていなくても有機相が真空蒸留の終 点で非常に少量であるが生じる点である。真空蒸留を実施する場合、典型的には 、操作を約235℃以上の温度で行うことができる低容積のリボイラー(reb oiler)を用いる。この真空蒸留を、典型的には、実施可能な限り低い真空 度の圧力下、例えば約20mmHg絶対圧力下、約250℃で実施する。DCB Nが比較的多い量で存在している場合には熱コンデンサを用いてもよく、そうで ない場合には、CFBNが凝固しないように約65℃以上の温度で操作可能なコ ンデンサで充分であり得る。真空蒸留装置に、好適には、DCBNとCFBNが タール状物に入り込んで失われないようにカラムドレインバッグレッグ(col umn drainback leg)またはトラップを含める。 選択した触媒の価値およびそれを回収する場合の経済性に応じて、回収オプシ ョンには、蒸気ストリッピング、抽出、蒸留および濾過方法が含まれる。この触 媒は、蒸気ストリッピングに続く蒸留で、タール状物 (およびフラックス溶媒(用いる場合))を含有する第三混合物から回収可能で ある。好適な技術は、タール状物とフラックス溶媒を適切な溶媒に溶解させて不 溶触媒を濾過で回収する技術である。ある種のアンモニウム触媒またはホスホニ ウム触媒は容易に入手可能で安価であることから、このような触媒は、この触媒 とタール状物の混合物から回収する必要はなく、その代わりに典型的にはその混 合物を廃棄する。 このタール状物はアルコール、有機芳香族またはニトリル溶媒、例えばメタノ ール、アセトン、アセトニトリル、トルエンおよびクロロベンゼン類などに溶解 し得る。この溶媒は好適にはメタノールである。使用する溶媒とタール状物の重 量比は約5:1から約20:1であってもよく、典型的には約10:1の比率を 用いる。このタール状物の抽出を行う段階は、該溶媒の凝固点と沸点の間の温度 で実施可能であるが、典型的には、このタール状物の抽出を中程度の温度、例え ば約20℃で実施する。 上記溶媒はタール状物とフラックス溶媒を溶かすが、触媒はその溶媒から沈澱 してくる。次に、よく知られている濾過技術を用いて触媒を回収することができ る。このような技術には、これらに限定するものでないが、遠心分離および加圧 濾過器もしくは真空濾過器などが含まれ得る。適切な濾過装置には、ケーキ(回 収した沈澱物)を洗浄する能力を有していて容量が約25立方フィートの管状、 水平もしくは垂直リーフ(leaf)もしくはヌッチェ型濾過装置が含まれる。 この回収した触媒を典型的には有機溶媒そして水で洗浄し、乾燥させた後、反応 槽に戻す。望まれるならば、この回収した触媒をDFBN、DCBN、CFBN またはそれらの組み合わせの温かい(例えば少なくとも約60℃の)流れ に溶解させそして次にこの触媒を溶解させた流れを反応槽に循環させることを通 して、濾過装置からの触媒回収を実施することも可能である。この溶媒はタール 状物を溶かすばかりでなくまたそのタール状物が入っている流れ(これを適切に 廃棄する)中のフッ化物濃度を低くする希釈剤としても働く。実施例 実施例1−パートA:KFによるDCBNのフッ素置換 1000mLの4つ口丸底ガラスフラスコにDFBNを230g(165mL )(d=1.40)、乾燥KFを203g(3.5モル)、およびDCBNを2 85g(1.66モル)仕込んだ後、その内容物を加熱した。このフラスコにコ ンデンサ、機械撹拌機および温度計保護管を取り付けた。このコンデンサを取り 付けた場所は反応槽(フラスコ)と窒素源の間であった。DFBNとDCBNに KFを加えるにつれて反応混合物を撹拌することができなくなり、温度が140 ℃に到達して初めて撹拌可能になった。この容器を150℃に加熱した。反応開 始時点におけるDCBN濃度は55.3重量パーセント(本明細書では以降重量 %)であった。DFBN濃度は44.7重量%であった。このDCBNの濃度は 1.5時間に渡って変化しないままであったことから、反応が進行する徴候はな かった。この時点でトリス(ジオキサ3,6−ヘプチル)アミノ相移動触媒を3 g加えた。容器の温度を170℃に上昇させた。24時間の反応時間後、DCB N濃度は45重量%でCFBN濃度は8重量%でDFBN生成物の濃度は45重 量%であった。48時間の反応時間後、DCBN濃度は40重量%でCFBN濃 度は13重量%でDFBN生成物の濃度は48.7重量%であった。次に、18 −クラウ ン−6触媒を2g加えた。72時間の反応時間後、DCBN濃度は18重量%で CFBN濃度は27重量%でDFBN生成物の濃度は51重量%であった。反応 の進行がゆっくりであることから、18−クラウン−6触媒を更に2.8g加え た。反応時間が96時間の時、DCBN濃度は1重量%でCFBN濃度は16重 量%でDFBN生成物の濃度は80重量%であった。反応時間が120時間の時 、出発材料は反応してしまい、CFBN濃度は7重量%でDFBN生成物の濃度 は89重量%であった。反応時間が146時間の時、CFBN濃度は3重量%で DFBN生成物の濃度は93重量%であった。反応時間が150時間の時、CF BN濃度は2重量%でDFBN生成物の濃度は97重量%であった。この反応生 成物混合物を55℃に冷却して水を1100mL加えると、その混合物は相分離 した。その結果として生じた塩溶液(塩水)の濃度は14重量%であった。この 洗浄した生成物は457.5g(計算収量は460g)でそれの96.4重量% がDFBNであり、収率は、DCBN出発材料と仕込んだDFBN製品を基準に して95.8%であった。パートB:DFBN生成物の蒸気蒸留 パートAで得た生成物の大部分(453gでそれの96.4重量%がDFBN )を1リットルの4つ口丸底フラスコに仕込んだ。このフラスコに短いビグロ( vigreaux)カラム、コンデンサ、受け槽スティームチューブ(rece iver steam tube)および温度計保護管を取り付けた。この受け 槽を氷/水浴で冷却した。DFBNの蒸気蒸留は4時間要し、そしてこれを、こ の工程段階を相分離(phase cut)の代わりにシーケンス(seque nce)に組み込んだ時に起こり得る生成物損失が同じになるように行った。留 出したDF BNを水から分離し、溶融させた後、風袋を計ったサンプルびんに集めた。この 留出物の重量は403gでDFBNを98.4重量%含有していた。DFBNの 計算収量は430gであり、このことから、蒸留容器に仕込んだDFBN出発材 料を基準にした収率は93.6%である。塔頂から留出した水の量は1925g であり、蒸留容器に残存している水の量は117gであった。この蒸気蒸留で用 いた水の全量は2042gであった。この蒸留容器には、塔頂から留出しなかっ たDFBNが少量(16g)入っていた。固化したDFBN生成物ジャー(ja r)の上部から、80重量%がDFBNで16重量%がCFBNの共融混合物を 少量(17g)分離した。実施例2−KFによるDCBNのフッ素置換 内部に邪魔板が4枚備わっている1000mLの4つ口(Monel 400 )筒状フラスコにDFBNを462g(330mL)(3.32モル)およびD CBNを285g(1.66モル)仕込んだ。このフラスコにコンデンサを2つ 、積み重なった撹拌具が2つ備わっている機械撹拌機、および温度計保護管を取 り付けた。1つのコンデンサを取り付けた場所は反応槽(フラスコ)と窒素ブリ ード(bleed)の間であった。この容器を170℃に加熱した後、反応混合 物にKFを205g(3.5モル)加えた。温度調節装置を170℃に設定した 後、18−クラウン−6触媒を4g(DFBNと反応体の重量を基準にして0. 5重量%)加えた。反応開始時のDCBN濃度は約38.3重量%であった。4 時間の反応時間後、DCBN濃度は23.3重量%でCFBN濃度は12.3重 量%でDFBN生成物の濃度は60重量%であった。撹拌速度を300rpmに 設定した。18時間の反応時間後、DCBN濃 度は5.5重量%でCFBN濃度は18.2重量%でDFBN生成物の濃度は7 4.7重量%であった。撹拌速度を高めて400rpmにした。反応時間が24 時間の時、DCBN濃度は3.3重量%でCFBN濃度は16重量%でDFBN 生成物の濃度は78.3重量%であった。反応時間が40時間の時、DCBN濃 度は1.4重量%でCFBN濃度は14重量%でDFBN生成物の濃度は82重 量%であった。撹拌速度を高くして1000rpmにしたが、モーターがこのよ うな高速を維持することができなかったことから、速度を遅くして600rpm にした。反応時間が48時間の時、CFBN濃度は3重量%でDFBN生成物の 濃度は93重量%であり、そして18−クラウン−6触媒を3.6g加えて全触 媒重量を7.6g(DFBNと反応体の重量を基準にして1.02重量%)にし た。反応時間が64時間の時、CFBN濃度は1.4重量%でDFBN生成物の 濃度は98重量%であった。この反応生成物混合物を一晩かけて35℃に冷却し た。 次の日、この混合物の蒸気蒸留を実施例1に記述した如く行った。明らかに有 機物(DFBN)が全部塔頂から2.5時間で留出した。その結果として反応槽 から得たKCl/KF塩溶液(塩水)は、黄褐色の沈澱物を伴って色が着いてい た。計算塩濃度は30重量%であった。留出したDFBNを留出した水から分離 し、溶融させた後、風袋を計ったサンプルびんに集めた。この留出したDFBN の重量は630.5gでその純度は98.4%であった。塔頂から留出した水の 重量は2592gであった。DFBNの全回収重量は626.7g(4.5モル )であり、そしてCFBNの全回収重量は10.2g(0.07モル)であった 。DFBNとCFBNの収率は理論値の93%であった。実施例3−KFによるDCBNのフッ素置換 内部に邪魔板が4枚備わっている1000mLの4つ口(Monel 400 )筒状フラスコにDFBNを462g(3.32モル)(330mL)およびD CBNを285g(1.66モル)仕込んだ。このフラスコにコンデンサを2つ 、積み重なった撹拌具が2つ備わっている機械撹拌機、および温度計保護管を取 り付けた。1つのコンデンサを取り付けた場所は反応槽(フラスコ)と窒素ブリ ードの間であった。温度調節装置を150℃に設定した。温度が150℃に到達 した時点で、反応混合物にKFを205g(3.5モル)加えた。この反応混合 物を高速粉砕装置(18,000rpm)で2分間粉砕してKF触媒のサイズを 小さくした。粉砕後、18−クラウン−6触媒を10g(KFを基準にして1. 0モル%)加えた。反応開始時のDCBN濃度は約38.3重量%であった。2 時間の反応時間後、DCBN濃度は30.9重量%でCFBN濃度は4.8重量 %でDFBN生成物の濃度は63.1重量%であり、撹拌速度を500rpmに 設定した。18時間の反応時間後、出発材料の濃度は14重量%でCFBN濃度 は14重量%でDFBN生成物の濃度は71.1重量%であり、撹拌速度を40 0rpmに設定した。反応時間が24時間の時、DCBN濃度は7.1重量%で CFBN濃度は17重量%でDFBN生成物の濃度は75重量%であった。反応 時間が40時間の時、DCBN濃度は1.4重量%でCFBN濃度は9.7重量 %でDFBN生成物の濃度は87.8重量%であった。撹拌速度を高くして10 00rpmにしたが、モーターがこのような高速を維持することができなかった ことから、速度を遅くして500rpmにした。反応時間が48時間の時、CF BN濃度は12重量%でDFBN生成物 の濃度は84.5重量%であり、そして18−クラウン−6触媒を2g加えた。 反応時間が64時間の時、CFBN濃度は8.4重量%でDFBN生成物の濃度 は90.3重量%であった。反応時間が72時間の時、CFBN濃度は6.9重 量%でDFBN生成物の濃度は91重量%であった。反応時間が88時間の時、 CFBN濃度は4.5重量%でDFBN生成物の濃度は94重量%であった。反 応時間が96時間の時、CFBN濃度は2.5重量%でDFBN生成物の濃度は 97.2重量%であった。反応時間が120時間の時、CFBN濃度は2重量% でDFBN生成物の濃度は98重量%であった。 この反応混合物を45℃に冷却した後、水を700mL加えると、その混合物 は相分離した。その結果として生じた塩水の塩濃度は27重量%であった。洗浄 した有機生成物は645gであり、それに入っている純粋なDFBNは98%で あった(収率91.3%)。実施例4:製造 実施例4では下記の方法および装置を利用した。 1. 材料が凝固しないように適度に調合したグリコール/水溶液から成る循 環液を蒸留ヘッド、コンデンサおよび留出液受け槽にポンプ輸送した。 2. ガラス器具用塔頂撹拌システムに、磨いたガラス製撹拌軸とAce T RUBOREテフロン(Teflon)撹拌軸受け(テフロン製の内部軸受けと ナイロン製の軸受け筒とFETFE製の「O」リングから成る)、ナイロン製ロ ックナット、テフロン製サドル「O」リングおよびAce−Thredガラス製 アダプタを含めた。0.1mmに及ぶ真空に耐えさせそして高温反応中に揮発性 有機物が漏れないようにす るには、このような組み立てが望ましい。 3. 振とうテーブルの使用に関連させて、ステンレス鋼製管を準備してそれ をオーブンで乾燥させた。 4. 実験用の管反応槽システムを準備して前以て温めておいた。 250mLの3つ口丸底フラスコに塔頂撹拌機とジャケット付き蒸留装置[真 空ジャケットが付いていてトレーが10枚備わっているOldershawカラ ムにジャケット付きスプリッター(splitter)と留出物収集用アセンブ リを取り付けて完成させた]を取り付け、この装置にDFBN(溶融物として) を42g仕込んだ。この内容物を60℃に温めた後、CFBNを141g(0. 9モル)、DCBNを86g(0.5モル)、IPN(内部標準)を8.0g、 ジベンゾ−18−クラウン−6−クラウンエーテル触媒を9.1g(0.025 モル)およびKFを65g(1.1モル)加えた。蒸留前の全混合物重量は35 1.5gであった。この系に真空をかけてこの系の圧力をゆっくりと下げて≦1 0トールにした。所望圧力を樹立している間、この系から水が激しく留出した。 所望真空度を樹立した時点で、溶液が穏やかに還流するまで容器の温度を上昇さ せた(温度は≦110℃)。この系が、トレーが10枚備わっているOlder shawカラムと平衡状態になった後、還流スプリッターのスイッチを入れて5 :1の還流比に設定することにより、2−3時間かけて塔頂からDFBNを36 g集めた。蒸留後の全混合物重量は316gであった。窒素を用いて再び大気圧 にした後、反応混合物の温度を100℃に調整した。次に、この混合物からサン プルを取り出して液クロで分析し、そしてカールフィッシャー滴定装置を用いて 水の量を検査したが、この検査では、以下に示す技術を用いた。 [15cmの使い捨て用ガラス製ピペット2本(1本のピペットの先端を壊し てもう1つの先端に小さい濾紙片を詰めた)および20mLの小びんを加熱銃で 約60℃に加熱した。壊さなかったピペットを上記20mLの小びんに入れて、 反応組み立ての近くに位置させ、そして壊したピペットを用いて上記混合物から サンプルを1−2mL取り出した。このサンプルを、迅速に、その壊さなかった ピペットに移した後、このピペットと小びんと溶液を迅速に滴定装置に運んだ。 ピペットのバルブ(bulb)を用いて、この温かい溶液を、この上で詰め込ん だ濾紙片およびピペットの幹部に通して押出すことにより、上記液体をAqua star(商標)滴定装置に4滴(60mg)加えた。] 上記混合物が乾燥したことを確認した後、溶液の温度を高くして200℃にす ることにより、反応を開始させた。この反応過程中、混合物の色が明黄色から黄 褐色そして明褐色に変わった。KFとKCl塩のいくらかが反応混合物の表面に 皮を形成した。この反応混合物からサンプルを定期的に取り出して液クロまたは ガスクロで分析した。反応が終了した時点で、その撹拌が容易な混合物を100 ℃に冷却した後、水を前以て250−500mL仕込んでおいた(80℃に前以 て加熱しておいた)1リットルのプラスチック製分液漏斗に注ぎ込んだ。2相混 合物を振とうした後約1−3分間放置して相分離を起こさせた。次に、下方の有 機層を上方の水層から分離した。界面に混液(rag)層が少量観察され、有機 層を用いてそれの助成を行った(forwarded)。黄褐色に着色している 残存水層の上部に有機材料の小さな溜液が観察された。分離が完了した後、両方 の層を有機物含有量に関して分析した。有機相にはおおよそDFBNが90g、 CFBNが130g、DCBNが20g、 触媒が9g、種々のビアリールエーテル不純物が3gおよび内部標準が入ってい た。その後、この有機混合物を次サイクルの製造で反応槽に戻した。実施例5 サイクル番号2 250mLの3つ口丸底フラスコに塔頂撹拌機とジャケット付き蒸留装置[真 空ジャケットが付いていてトレーが10枚備わっているOldershawカラ ムにジャケット付きスプリッターと留出物収集用アセンブリを取り付けて完成さ せた]を取り付け、この装置に、この上に示した実施例4の反応で得た有機材料 を入れた。この内容物を60℃に温めた後、この系に真空をかけることで系の圧 力をゆっくりと下げて約10トールにすることにより、この上に示した反応で生 じたDFBNの一部(73.5g、0.52モル)を蒸留で除去した。この蒸留 により、また、この系は次の製造でDCBNとKFを仕込むに有効なほど乾燥し た状態になった。DFBN生成物の除去を行った後、窒素で真空を解除し、そし てこの反応槽にDCBN(86g、0.5モル)とKF(65g、1.1モル) を仕込んだ。残存するDFBNと上記CFBNの約1重量%を真空下で留出させ ることにより、この系を更に乾燥させた。乾燥(カールフィッシャー滴定装置を 用いて測定して水が<100ppmになった)後、その内容物を200℃に18 −24時間加熱した。反応が完了した後、実施例4に記述した如く反応生成物混 合物の処理を行うことで塩を除去したが、その有機相はおおよそDFBNを70 g、CFBNを120g、DCBNを40g、触媒を9g、不純物(3種類のビ アリールエーテルが入っている混合物)を6gおよび内部標準を含有していた。実施例6: 30サイクルのシミュレーション(タール状物に関して) 500mLの3つ口丸底フラスコに塔頂撹拌機とジャケット付き蒸留装置[真 空ジャケットが付いていてトレーが10枚備わっているOldershawカラ ムにジャケット付きスプリッターと留出物収集用アセンブリを取り付けて完成さ せた]を取り付け、この装置内で、タール状物(フッ素置換ビアリールエーテル と塩素置換ビアリールエーテルの混合物20g)を200g(1.44モル)の DFBN、56g(0.326モル)のDCBN、41.6g(0.74モル) のKF、8.0gのジベンゾ−18−クラウン−6触媒および内部標準と一緒に した。真空蒸留でDFBNを約50mL除去した後、真空を窒素で解除し、そし てその混合物を200℃に14時間加熱した。次に、この混合物を60℃に冷却 した後、260gの水(前以て60℃に加熱しておいた)に注ぎ込んだ。層分離 を行って生成物の分析を行った。その有機層はさらなるDFBNを40.5g( 0.29モル)、CFBNを49g(0.32モル)、DCBNを0g、ジベン ゾ−18−クラウン−6触媒を8.0g、およびタール状のさらなるビアリール エーテルを2.9g含有していた。実施例7: タール状物浄化シーケンスから回収したジベンゾ−18−クラウン −6触媒の使用 250mLの3つ口丸底フラスコに塔頂撹拌機とジャケット付き蒸留装置[真 空ジャケットが付いていてトレーが10枚備わっているOldershawカラ ムにジャケット付きスプリッターと留出物収集用アセンブリを取り付けて完成さ せた]を取り付け、この装置内で、回収したジベンゾ−18−クラウン−6触媒 (4.85g、0.01モル)を再 利用有機混合物[DFBNを28g、CFBNを56gおよびDCBNを10g 含有]、さらなるDCBN(46.3g、0.27モル)、KF(33g、0. 57モル)および内部標準と一緒にした。真空蒸留でDFBNを約50mL除去 した後、真空を窒素で解除し、そしてその混合物を210−220℃に11時間 加熱し、80℃に冷却した後、実施例6に記述した如く洗浄を行った。最終有機 層はおおよそDFBNを25g(0.18モル)、CFBNを49g(0.32 モル)、DCBNを12g(0.07モル)、ジベンゾ−18−クラウン−6触 媒を5.3g、およびタール状のビアリールエーテルを2.7g含有していた。実施例8: 触媒スクリーニング実施例 パートA: スクリーニング過程で用いた装置 実験用管反応槽系を用いて数種の触媒をスクリーニングした。圧延アルミニウ ム板(9.125”x10.25”)2枚で管(キャップ付き1/2”x3.1 25”)16本を挟み、Chromalox(商標)電気加熱カートリッジを4 個(各板に2個)用いてそれらを加熱した。この組み立てたもの全体を撹拌用振 とうテーブル(防爆モーターと6040ユティティーボックスが備わっているE berback 6005)に取り付け、そして通常の装置を用いて温度を管理 した。この装置を用いると1回の充填で16種の触媒/条件をスクリーニングす ることができ、それによって、スクリーニング過程が劇的に助長された。パートB: スクリーニング過程で用いた方法 スクリーニングする触媒各々に管を3本割り当て、そしてこれらの管に所望材 料(DCBN、KF、触媒およびDFBN)を仕込んだ。圧延アルミニウム板の 間に管を15本位置させて、前以て計画しておいた温 度に12時間加熱した。次に、各組から管を1本引き抜いた後、その残りの管を 、前以て計画しておいた2番目の温度(より高い)で更に12時間加熱した。こ のサイクルが終了した時点で、各組から2番目の管を引き抜き、そしてその残り の管を、前以て計画しておいた3番目の温度(より高い)で最終的に12時間加 熱した。このサイクルが終了した時点で最後の管を引き抜いた。各管に入ってい る生成物混合物をアセトニトリルに溶解させることでKClと残存KFを沈澱さ せた。次に、その結果として生じたアセトニトリル溶液のサンプルを液クロまた はガスクロで分析した。パートC: 管状反応槽を用いた触媒実験実施例(乾燥に関する注意および内部 標準) トレーが15枚備わっている真空蒸留ヘッド付きOldershawカラムと 塔頂撹拌機を取り付けた500mLの3つ口丸底フラスコ(奇麗にしておいた) にDFBNを206gおよびKFを64g仕込んだ。次に、5:1の還流比(1 が溢れ出て、5が容器に戻る)で36gのDFBNを塔頂から100℃(10ト ール)で留出させた。これが完了した後、真空を解除し、そして容器に入ってい るサンプルを濾過した後、カールフィッシャー滴定装置で滴定することにより、 水の残存量を測定した(その結果は常に<100ppmのH2Oであった)。こ の溶液に内部標準(IPN、6.42g)とDCBN(86g)を加えた。再び 、容器に入っているサンプルを採取し、カールフィッシャー滴定装置を用いて水 の滴定を行った(サンプルをカールフィッシャー滴定装置に注入する前にサンプ ルが凝固しないようにする目的で、サンプルを採取する前にピペットを前以て約 50℃に加熱しておくことが重要である)。こ の実施例に記述する定量スクリーニング試験全部で上記マスターバッチを利用し た。管の調製を以下に記述する如く行った。 ステンレス鋼製管2本を奇麗にしてそれらにエンドキャップ(endcaps )を取り付け、それらを個別に重量測定して風袋を計った後、各々に触媒を2. 5−5モル%仕込んだ。次に、この上で調製した溶液(容器に入っている)をピ ペットで5mLの一定分量(約5.5g)で取り出して各管に入れた(移してい る間にピペットの壁で凝固が起こらないようにする目的で、上記溶液と大口径ピ ペットを温めておく必要があった)。この管にキャップを付け、そしてトルクレ ンチと万力を用いてキャップを約40ポンドに締め付けた。この管の重量を再び 測定し、各組から管を1本取り出して、同様に調製した管6本(異なる触媒また はブランク)と一緒に、管状反応槽系内に位置させた。これらの管を200℃に 12時間加熱した後、これらを取り外して、各組の2番目の管に置き換えた。こ の2番目の組の管を220℃に12時間加熱し、冷却した後、取り外した。これ らの管を冷却して重量測定を行うことにより、漏れが生じなかったことを確認し た。次に、各管を開け、そしてその内容物をスラリー状にする補助でアセトニト リルを加えた。この内容物を全部取り出して20mLの小びんに入れ、処理中に 管から材料が全部取り出されたことを確認した。KFを沈降させた後、一定分量 をアセトニトリルで希釈してガスクロに注入した。別の一定分量をアセトニトリ ルが40重量%入っている水溶液で希釈して、これを液クロに注入した。次に、 各生成物混合物に由来する成分を応答係数情報(Response Facto r Information)で量化した。パートD: 試験を受けさせた触媒 クラウン化合物 −ジベンゾ18−C−6=ジベンゾ(B,K)(1,4,7,10,13,16 )ヘキサオキサシクロオクタデシン:6,7,9,10,17,18,20,2 1−オクタヒドロ−; −12−C−4=1,4,7,10−テトラオキサシクロドデカン; −15−C−5=1,4,7,10,13−ペンタオキサシクロペンタデカン; −ジシクロヘキサノ−18−C−6=2,5,8,15,18,21−ヘキサオ キサトリシクロ(20.4.0.09,14)ヘキサコサン; −18−C−6=1,4,7,10,13,16−ヘキサオキサシクロオクタデ カン。 アンモニウム塩 −フェニルトリメチルアンモニウムクロライド −テトラペンチルアンモニウムブロマイド −Aliquat 336=1−オクタナミニウム:N−メチル−N,N−ジオ クチル−、クロライド、即ちトリオクチルメチルアンモニウムクロライド; −ドデシルトリメチルアンモニウムブロマイド; −テトラデシルトリメチルアンモニウムブロマイド; −Arquad 16/60=ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマイド 。 ホスホニウム塩 −1−ナフチルメチルトリフェニルホスホニウムクロライド; −メトキシメチルトリフェニルホスホニウムクロライド; −3−ニトロベンジルトリフェニルホスホニウムブロマイド; −テトラフェニルホスホニウムクロライド。 線状ポリエーテル類 −Igepal Co−990=(ノニルフェノキシポリエチレンオキサイド) ; −Brij 30=ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル),アルファ−ドデシ ル−,−オメガ−ヒドロキシ−; −Igepal CA 520=ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル),アル ファ−[(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]−,−オメガ−ヒ ドロキシ−(平均分子量=520); −ヘプタエチレングリコール−モノドデシルエーテル; −Triton x−114=Polyglycol E−350、4−(1, 1,3,3−テトラメチルブチル)フェニルエーテル; −ノナエチレングリコールモノドデシルエーテル; −Igepal CA 210; −Igepal CA 720=より高い平均分子量を有する以外はIgepa l CA 520と同じ; −ポリエチレングリコール−平均分子量4000; −ポリエチレングリコール−平均分子量3350(非食品グレード); −Triton x−114=上を参照; −テトラエチレングリコールジ−p−トシレート; −テトラエチレングリコールジメチルエーテル; −ノナエチレングリコールジメチルエーテル; −ポリエチレングリコール−平均分子量4500(非食品グレード); −テトラエチレングリコールビス(8−キノニル)エーテル。 NF−非食品グレード; EG−エチレングリコール; DME−ジメチルエーテル; Ph−フェニル; Me−メチル。実施例9: ベンゾニトリル化合物の回収で蒸気ストリッピング(蒸気蒸留)を 用いそして溶媒としてメタノールを用いたジベンゾ−18−クラウン−6クラウ ンエーテル触媒の回収 実際の反応生成物混合物のサンプル195gを得た。この混合物に入っている DB−18(即ちCFBNがある程度変化したもの)とタール状物をハライド交 換反応で3回再利用した。以下に示す表に上記反応混合物の分析値と重量を示す 。 DB−18の回収で用いた実際の反応混合物 ここで、LC=液クロ。 蒸気を用いて上記反応生成物混合物からベンゾニトリルを161g留出させて 除去すると、後に、底に位置するかなり透明な水相の上に流動する暗色の油相が 残存した。除去後の有機物(釜残有機相)28.6gを、デカンテーションで、 メタノールが250g入っているフラスコに 入れた。磁気撹拌棒で撹拌しながら20℃でタール状物の抽出を3時間行った。 触媒相を濾過し、約10グラムのメタノールで洗浄した後、乾燥させた。その濾 液からメタノールを蒸発させた後、濯ぎを行った。回収した触媒の重量は5.1 gであり、分析値は98.2重量%であった。この濾液の残渣を乾燥させた後の 重量は23gであり、それにはDB−18が約4.5重量%入っていた。ケーキ と濾液の両方を計算することで推定した触媒回収率は約83重量%であった。こ の回収触媒を次のハロゲン交換反応で用いることで、これの品質を確認した(実 施例7参照)。速度と収率の両方とも未使用の触媒を用いた時と実質的に同じで あることを確認した。実施例10: カラムを含む蒸留系でベンゾニトリル化合物の真空蒸留を行うこ とを利用したジベンゾ−18−クラウン−6クラウンエーテル触媒の回収 Aldrich Chemicalandから入手した高純度のジベンゾ−1 8−クラウン−6触媒が15gとタール状物(フッ素置換ビアリールエーテルと 塩素置換ビアリールエーテル)が41.4g入っている合成混合物を、DFBN とCFBNの混合物80gに加えた。3つ口丸底フラスコに塔頂撹拌機とジャケ ット付き蒸留装置[真空ジャケットが付いていてトレーが10枚備わっているO ldershawカラムにジャケット付きスプリッターと留出物収集用アセンブ リを取り付けて完成させた]を取り付け、この装置に、上記混合物を加えた。圧 力を下げて約5mmHg絶対圧力にして熱をかけることでベンゾニトリルを留出 させた。実験中、真空を解除するとカラムホールドアップ(column ho ldup)によりベンゾニトリルが有意量で蒸留用フラスコに 流れ戻ることが明らかになった。これを最小限にする試みで、窒素を蒸留用フラ スコに流し込むことでカラムの清掃に役立たせた。容器が約230℃に到達した 時点で明らかにベンゾニトリルの大部分が留出した。容器に戻ったベンゾニトリ ルは推定で5から10グラムであった。蒸留釜残(約54g)を約120℃に冷 却した後、メタノールが96重量%でアセトンが3重量%で水が1重量%の溶媒 350gの中に移した。そのスラリーを約2時間撹拌し、濾過し、50gのメタ ノールで洗浄した後、乾燥させた。また濾液も蒸発乾固させた。その結果として 生じた乾燥ケーキの重量は30.1gであり、触媒の含有量を分析した結果60 .2重量%であった。上記濾液の重量は20.2gで触媒の含有量は3.7重量 %であり、触媒の推定回収率は96重量%であった。この触媒の純度は低かった が、これは、この実験で用いたタール状物が原因であると思われる。液クロのク ラマトグラムは、本発明に従ってDFBNを製造する時に生成すると予測される タール状物に典型的な溶離時間よりも遅れて溶離して来るタール状物が有意に高 いレベルで存在していることを示していた。このように遅れて溶離して来るもの はビアリールエーテルの三量体および四量体である可能性がある(即ち、より高 い分子量を有するタール状物)。このような高い分子量を有するタール状物は、 本発明に従ってDFBNを製造する時に生成すると予測されるタール状物に比べ て、メタノール中で低い溶解度を示す傾向がある。 高温で濃縮したタール状物が混入すると、より高い分子量を有するタール状物 がいくらか生成する可能性があると考えている。従って、このような回収方法を スケールアップする場合、気密性の高い蒸留系を用いるのが好適であろう。また 、カラムに保持されたベンゾニトリルを集め てそれを別の容器に排出させることを可能にするトラップをカラムの基部に取り 付けるのも望ましい可能性がある。このようにすると、タール状物の浄化流れに ベンゾニトリルが入り込んでそれが不必要に失われるのを防止することができる であろう。 勿論、本実施例で用いた個々の触媒を含む上記好適な態様に幅広い範囲の変形 および修飾を成し得ると理解されるべきである。本発明の方法は、この上に挙げ た実施例に限定されず、それらを包含し得るものであり、本明細書で詳述した教 示によって解釈されるべきである。従って、この上で行った説明は限定ではなく 例示であると見なされることを意図し、本発明の範囲を限定することを意図する ものは全相当物を包含する以下の請求の範囲であると理解する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AM,AT,AU,BB,B G,BR,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK ,EE,ES,FI,GB,GE,HU,IS,JP, KE,KG,KR,KZ,LK,LR,LT,LU,L V,MD,MG,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, TJ,TM,TT,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 2,6−ジフルオロベンゾニトリルの製造方法であって、溶媒を存在さ せないで相移動触媒を存在させて2,6−ジクロロベンゾニトリルと実質的に無 水の金属フッ化物を約160℃から約300℃の範囲の温度で反応させることを 含む方法。 2. 該相移動触媒をポリエーテル、四置換ホスホニウム塩、四置換アンモニ ウム塩およびクリプタンドから成る群から選択する請求の範囲第1項の方法。 3. 該反応をほぼ周囲圧力下で実施する請求の範囲第1項の方法。 4. 該反応温度が約190℃から約260℃の範囲である請求の範囲第1項 の方法。 5. 該反応温度がほぼ225℃である請求の範囲第4項の方法。 6. 該ポリエーテル触媒がクラウンエーテルまたは線状ポリエーテルである 請求の範囲第2項の方法。 7. 該クラウンエーテル触媒を18−クラウン−6クラウンエーテル、15 −クラウン−5クラウンエーテル、ジベンゾ−18−クラウン−6クラウンエー テルおよびジシクロヘキサノ18−クラウン−6エーテルから成る群から選択す る請求の範囲第6項の方法。 8. 該アンモニウム塩をフェニルトリメチルアンモニウムクロライド、テト ラペンチルアンモニウムブロマイド、トリオクチルメチルアンモニウムクロライ ド、ドデシルトリメチルアンモニウムブロマイド、テトラデシルトリメチルアン モニウムブロマイドまたはヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマイドから 成る群から選択する請求の範囲第2項の方法。 9. 該ホスホニウム塩を1−ナフチルメチルトリフェニルホスホニウムクロ ライド、メトキシメチルトリフェニルホスホニウムクロライド、3−ニトロベン ジルトリフェニルホスホニウムクロライドおよびテトラフェニルホスホニウムク ロライドから成る群から選択する請求の範囲第2項の方法。 10. 該金属フッ化物をフッ化ナトリウム、フッ化セシウム、フッ化カリウ ム、フッ化ルビジウムおよびフッ化第一銅から成る群から選択する請求の範囲第 1項の方法。 11. 該金属フッ化物がフッ化カリウムである請求の範囲第1項の方法。 12. 2,6−ジフルオロベンゾニトリルの製造方法であって、 a)溶媒を存在させないで相移動触媒を存在させて2,6−ジクロロベンゾニト リルと実質的に無水のアルカリ金属フッ化物を約160℃から約300℃の範囲 の温度の反応槽内で反応させることで、2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリ ル、2,6−ジフルオロベンゾニトリル、未反応の2,6−ジクロロベンゾニト リル、触媒、および反応で生じたタール状物を含有する第一混合物を生じさせ、 b)この第一混合物から2,6−ジフルオロベンゾニトリルを分離することで、 2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル、未反応の2,6−ジクロロベンゾニ トリル、触媒、および反応で生じたタール状物を含有する第二混合物を生じさせ 、そして c)この第二混合物を該反応槽に循環させる、 ことを含む方法。 13. 該反応をほぼ周囲圧力下で実施する請求の範囲第12項の方 法。 14. 該反応温度が約190℃から約260℃の範囲である請求の範囲第1 2項の方法。 15. 該反応温度がほぼ225℃である請求の範囲第14項の方法。 16. 該相移動触媒をポリエーテル、四置換ホスホニウム塩、四置換アンモ ニウム塩およびクリプタンドから成る群から選択する請求の範囲第12項の方法 。 17. 該ポリエーテル触媒がクラウンエーテルまたは線状ポリエーテルであ る請求の範囲第12項の方法。 18. 該クラウンエーテル触媒を18−クラウン−6クラウンエーテル、1 5−クラウン−5クラウンエーテル、ジベンゾ−18−クラウン−6クラウンエ ーテルおよびジシクロヘキサノ18−クラウン−6エーテルから成る群から選択 する請求の範囲第17項の方法。 19. 該アンモニウム塩をフェニルトリメチルアンモニウムクロライド、テ トラペンチルアンモニウムブロマイド、トリオクチルメチルアンモニウムクロラ イド、ドデシルトリメチルアンモニウムブロマイド、テトラデシルトリメチルア ンモニウムブロマイドまたはヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマイドか ら成る群から選択する請求の範囲第12項の方法。 20. 該ホスホニウム塩を1−ナフチルメチルトリフェニルホスホニウムク ロライド、メトキシメチルトリフェニルホスホニウムクロライド、3−ニトロベ ンジルトリフェニルホスホニウムクロライドおよびテトラフェニルホスホニウム クロライドから成る群から選択する請求の範囲第12項の方法。 21. 該金属フッ化物をフッ化ナトリウム、フッ化セシウム、フッ化カリウ ム、フッ化ルビジウムおよびフッ化第一銅から成る群から選択する請求の範囲第 12項の方法。 22. 該金属フッ化物がフッ化カリウムである請求の範囲第12項の方法。 23. 2,6−ジフルオロベンゾニトリルの製造方法であって、 a)溶媒を存在させないで相移動触媒を存在させて2,6−ジクロロベンゾニト リルと実質的に無水のアルカリ金属フッ化物を約160℃から約300℃の範囲 の温度の反応槽内で反応させることで、2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリ ル、2,6−ジフルオロベンゾニトリル、未反応の2,6−ジクロロベンゾニト リル、触媒、および反応で生じたタール状物を含有する第一混合物を生じさせ、 b)この第一混合物から2,6−ジフルオロベンゾニトリルを分離することで、 2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル、2,6−ジクロロベンゾニトリル、 タール状物および触媒を含有する第二混合物を生じさせ、そして c)この第二混合物から2,6−ジクロロベンゾニトリルと2−クロロ−6−フ ルオロベンゾニトリルを分離することで、タール状物と触媒を含有する第三混合 物を生じさせ、そしてその分離した2,6−ジクロロベンゾニトリルと2−クロ ロ−6−フルオロベンゾニトリルを該反応槽に循環させる、 ことを含む方法。 24. 該反応をほぼ周囲圧力下で実施する請求の範囲第23項の方法。 25. 該反応温度が約190℃から約260℃の範囲である請求の範囲第2 3項の方法。 26. 該反応温度がほぼ225℃である請求の範囲第25項の方法。 27. 該相移動触媒をポリエーテル、四置換ホスホニウム塩、四置換アンモ ニウム塩およびクリプタンドから成る群から選択する請求の範囲第23項の方法 。 28. 該ポリエーテル触媒がクラウンエーテルまたは線状ポリエーテルであ る請求の範囲第27項の方法。 29. 該クラウンエーテル触媒を18−クラウン−6クラウンエーテル、1 5−クラウン−5クラウンエーテル、ジベンゾ−18−クラウン−6クラウンエ ーテルおよびジシクロヘキサノ18−クラウン−6エーテルから成る群から選択 する請求の範囲第28項の方法。 30. 該アンモニウム塩をフェニルトリメチルアンモニウムクロライド、テ トラペンチルアンモニウムブロマイド、トリオクチルメチルアンモニウムクロラ イド、ドデシルトリメチルアンモニウムブロマイド、テトラデシルトリメチルア ンモニウムブロマイドまたはヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマイドか ら成る群から選択する請求の範囲第27項の方法。 31. 該ホスホニウム塩を1−ナフチルメチルトリフェニルホスホニウムク ロライド、メトキシメチルトリフェニルホスホニウムクロライド、3−ニトロベ ンジルトリフェニルホスホニウムクロライドおよびテトラフェニルホスホニウム クロライドから成る群から選択する請求の範囲第27項の方法。 32. 該金属フッ化物をフッ化ナトリウム、フッ化セシウム、フッ 化カリウム、フッ化ルビジウムおよびフッ化第一銅から成る群から選択する請求 の範囲第23項の方法。 33. 該金属フッ化物がフッ化カリウムである請求の範囲第23項の方法。 34. メタノール、アセトン、アセトニトリル、トルエンおよびクロロベン ゼン類から成る群から選択される溶媒を用いて上記第三混合物からタール状物を 抽出することを更に含む請求の範囲第23項の方法。 35. 該タール状物を抽出した後に該触媒を回収することを更に含む請求の 範囲第34項の方法。 36. 該回収した触媒を該反応槽に循環させることを更に含む請求の範囲第 35項の方法。 37. 2,6−ジフルオロベンゾニトリルの製造方法であって、 a)反応槽内で、2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリルおよび2,6−ジフ ルオロベンゾニトリルから成る群から選択される1種以上のベンゾニトリル化合 物、クラウンエーテルまたは線状ポリエーテル、2,6−ジクロロベンゾニトリ ルおよび実質的に無水の金属フッ化物を含有する第一混合物を、溶媒を存在させ ないで、約130℃以下の温度で調製し、 b)この第一混合物内に存在するDFBNおよび/またはCFBN化合物を約7 5重量パーセント以下の量で留出させることでこの第一混合物を乾燥させ、それ によって、第二混合物を生じさせ、 c)この第二混合物の温度を約160℃から約300℃の範囲の温度に上昇させ ることで、2,6−ジフルオロベンゾニトリル、2−クロロ−6−フルオロベン ゾニトリル、2,6−ジクロロベンゾニトリル、反応 で生じたタール状物および触媒を含有する第三混合物を生じさせ、そして d)この第三混合物から2,6−ジフルオロベンゾニトリルを分離することで、 2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル、2,6−ジクロロベンゾニトリル、 タール状物および触媒を含有する第四混合物を生じさせる、 ことを含む方法。 38. 該反応をほぼ周囲圧力下で実施する請求の範囲第37項の方法。 39. 段階c)における温度が約190℃から約260℃の範囲である請求 の範囲第37項の方法。 40. 段階c)における温度がほぼ225℃である請求の範囲第39項の方 法。 41. 該クラウンエーテル触媒を18−クラウン−6クラウンエーテル、1 5−クラウン−5クラウンエーテル、12−C−4クラウンエーテル、ジベンゾ −18−クラウン−6クラウンエーテルおよびジシクロヘキサノ18−クラウン −6エーテルから成る群から選択する請求の範囲第37項の方法。 42. 該金属フッ化物をフッ化ナトリウム、フッ化セシウム、フッ化カリウ ム、フッ化ルビジウムおよびフッ化第一銅から成る群から選択する請求の範囲第 37項の方法。 43. 該金属フッ化物がフッ化カリウムである請求の範囲第37項の方法。 44. 該第四混合物から2,6−ジクロロベンゾニトリルと2−ク ロロ−6−フルオロベンゾニトリルを分離することでタール状物と触媒を含有す る第五混合物を生じさせることを更に含む請求の範囲第37項の方法。 45. メタノール、アセトン、アセトニトリル、トルエンおよびクロロベン ゼン類から成る群から選択される溶媒を用いて上記第五混合物からタール状物を 抽出する請求の範囲第44項の方法。 46. 該タール状物を抽出した後に該触媒を回収する請求の範囲第45項の 方法。 47. 該回収した触媒を該反応槽に循環させる請求の範囲第46項の方法。
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