JPH10508284A - 超音波造影媒体、この媒体を含む造影剤及び方法 - Google Patents

超音波造影媒体、この媒体を含む造影剤及び方法

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JPH10508284A JP7516634A JP51663495A JPH10508284A JP H10508284 A JPH10508284 A JP H10508284A JP 7516634 A JP7516634 A JP 7516634A JP 51663495 A JP51663495 A JP 51663495A JP H10508284 A JPH10508284 A JP H10508284A
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シュナイダー,ミッシェル
ブロコ,ジャン
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ブラッコ リサーチ ソシエテ アノニム
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、通常の界面活性剤、添加剤及び安定化剤と懸濁せしめたときに有用な超音波造影剤を提供する混合物を形成する、少なくとも2種の生体適合性物質A及びB(体温において気体)を含んで成るマイクロバブル又はマイクロバルーンの形態の超音波エコグラフィーのための注射用媒体に関する。この混合物中の少なくとも一種の成分(B)はその分子量が80ダルトンより大きく、且つその水の中での溶解度が標準条件下で水1ml当り0.0283ml未満である気体である。この造影媒体中の第一成分(B)の存在は0.5〜41容量%で変わりうる。この超音波造影媒体の他方の成分(A)は分子量が80ダルトン未満の気体又は気体混合物である。この第二成分は59〜99.5容量%の比率で存在し、そして好ましくは酸素、エアー、窒素、二酸化炭素又はそれらの混合物から選ばれる。記載の気体混合物は超音波造影媒体として非常に有効である。本発明はこの超音波造影媒体を作る方法、造影剤及び超音波造影剤キットも含んで成る。

Description

【発明の詳細な説明】 超音波造影媒体、この媒体を含む造影剤及び方法 技術分野 本発明は超音波エコグラフィーのための造影媒体及びこの造影媒体を担持する 微粒子(マイクロバブル、マイクロバルーン又はマイクロカプセル)の分散体を 含んで成る注射用超音波造影剤に関する。微粒子に加えて、この造影剤は、界面 活性剤、添加剤及び安定化剤を含む生理学的に許容される水性担体液を含んで成 る。本発明はまたこの超音波造影媒体及び造影剤を作る方法並びにそれらを利用 する方法に関する。 背景技術 診断の目的のための有用な超音波造影剤としてのガス微粒子の注射用懸濁物の 有用性の認識は、高めの安定性、圧力変動に対するより良い耐久性、良好なエコ ー源性、製造のし易さ、実用性及び貯蔵性を有する気体充填型マイクロバルーン 又はマイクロバブルの改良分散体に向けたかなりの研究及び開発の引き金となっ た。かかる懸濁物を有する超音波造影剤の数多くの計画がなされている。例えば 、超音波エコグラフィーにおけるイメージ形成剤として有用な水性懸濁物がWO-A -91/15244(Schneiderら)、WO-A-92/11873(Bellerら)又はEP-A-0,077,752(S cheringら)において開示されている。 WO-A-91/15244(Schneiderら)、積層状及び/又は板状のフィルム形成性界面 活性剤及び任意的に親水性安定化剤を含むマイクロバブル懸濁物を開示している 。これらの懸濁物は、積層状の界面活性剤をエアー又は気体に、水性相と混合す る前又は混合後にさらすこ とにより得られる。フィルム形成界面活性剤の板状への転換は、高圧均質化又は 音波もしくは超音波周波数のもとでの音波処理を含む様々な技術に従って実施さ れる。これらの懸濁物中のマイクロバブルの報告されている濃度は108〜109バブ ル/mlである。この開示の懸濁物はかなり高い貯蔵安定性を示す。 WO-A-94/09829(Schneiderら)において、非常に安定な水性懸濁物の調製にお いて用いる積層及び/又は板状リン脂質の濃度は懸濁物中のマイクロバブルのま わりのリン脂質の一枚の単分子層に相当するほどに低いことがある。安定な低リ ン脂質含有(類μg/mlほどの低い)懸濁物はマイクロバブルのカウント数又は エコー源性の有意なる損失を伴うことなく長期間保存される。 超音波造影剤として用いられるマイクロバブル又はマイクロバルーンの懸濁物 に圧力変動に対する安定性を授ける方法が、EP-A-0,554,213(Schneiderら)に 開示されている。そこでは、注射による圧力変動に基づくつぶれに対するマイク ロバブルの安定性の有意な向上が、もし一般的に使用するエアー、窒素又はその 他の可溶性気体を、標準条件下で気体のリットル数掛ける水のリットル数、割る ダルトンにおける分子量の平方根で表わす水中の溶解度が0.003を超えない気体 に少なくとも部分的に置き換えたときに達成されうることが示されている。上記 の基準を満たす開示の気体は、例えばSeF6,SF6,CF4,C2F6,C2F8,C4F10等で ある。これらの気体は持続性の長い、且つインビボで非常に安定なマイクロバル ーンを生成せしめることが見い出され、これは換言すれば高品質のエコグラフィ ーイメージを供する。 WO-A-92/17212及びWO-A-92/17213(Klavenessら)は、非タンパク質性の架橋 化又は重合化両親媒性物質(例えばリン脂質)及び架橋化タンパク質(例えばア ルブミン)より成るエンベロープを有す るマイクロバルーンを含んで成る超音波造影剤を開示する。マイクロバルーンは 封入気体、例えばエアー、酸素、水素、窒素、ヘリウム、アルゴン、CH4,SF6又 は気体前駆体、例えば炭酸水素ナトリウム又はアンモニウムである。 WO-A-93/06869(Mallinckrodt Medical Inc.)は温血動物の超音波イメージ形 成方法を開示しており、この方法においては薬理学的に許容される気体又は気体 混合物を動物に投与し、そしてこの動物を超音波プローブでスキャンしている。 この気体又は気体混合物を吸入により投与し、明らかに数分間にわたるこの混合 物の吸入により、マイクロバブルが温血動物の血流の中で形成され、そして組織 のエコグラフィーイメージが変化するであろう。開示のこの気体及び気体混合物 には酸素、亜酸化窒素、C2H6,SF6,キセノン、パーフルオロカーバン等が含ま れる。有用な気体及び気体混合物は血液の中で大きめバブルを形成するものであ り、そしてキセノン及び亜酸化窒素並びにその他の弱めの活性の一般的な麻酔剤 、例えば六フッ素化硫黄が典型的でありうる。例示の混合物は20%の酸素、60〜 80%の六フッ素化硫黄及び/又は20%の窒素、キセノン、亜酸化窒素もしくはエ チレンを含むか、又は20%の酸素、20%の窒素及び60%のキセノンもしくは亜酸 化窒素を含む。この方法は2通りのスキャンの最中に得られる超音波シグナルの 対比に基づく。第一は、気体混合物の吸入の前、そして第二は吸入から少し経て から力とする。 興味深い概念がWO-A-93/05819(Quay)に開示されている。この文献は、水中の 液状ドデカフルオロペンタン又はデカフルオロブタン及びソルビトールのエマル ションを開示しており、これは注射により、圧力変動に耐え、且つ良好なエコー 源性シグナルを供する気性マイクロバブルを形成する。エマルション中の物質は 、周囲温度に おいて液体であるが、高い揮発性であり、そして体温において容易に気化して、 添加剤及び安定化剤、例えばソルビトールを含む担体液中の気性分散体を形成す る。注射により、この高い揮発体の物質の液滴は急速に解離し、そして相当な量 の非常に持続性なマイクロバブルを発生せしめる。エアー又は任意のその他の気 体の除外した特定の物質、例えば純粋な状態のドデカフルオロペンタンのみを含 むマイクロバブルは、エマルション担体液の中に存在している安定化剤、例えば ソルビトール、Tween(商標)20及びダイズ油により安定化される。一般に、Quay は上記の技術が、体積密度、溶解度及び拡散度間での関係として規定される基準 (係数Q)を介して使用されているその他の数多くの非液状(気性)化学物質に 適応できることを見い出している。係数Qが5より高い任意の生体適合性ガスが エコグラフィー剤として潜在的に有用であるとする文献の主張及びその基準を満 たす約180の気体/液体のリストが挙げられている。その文献に従うと、所望の 特性を達成するには、造影剤はその係数Qが5より高い物質より成っていなけれ ばならない。この規定の基準はQ=4.0×10-7×P/CsD(ここでPは気体の密度 であり、Dは溶液中の気体の拡散度であり、そしてCsは気体の水溶解度である) 、そしてこれは水の中での気体の拡散度及び溶解度を実際に近似のものとして利 用する単純なモデルを用いて開発されている。純粋、即ち、上記の基準に従って 選ばれた非混合物質より得られる造影剤は有効な結果を示している。実験動物で 試験し、この造影剤は末梢静脈注射後の心筋のエコグラフィーにおいて有望な結 果を供すると報告されている(Beppu S.ら、Proceedings from 66th Scientific Session of the American Heart Association,At1anta,1993年10月)。投与 量に依存して、2.2%のドデカフルオロペンタンエマルションは85分間に至るま で平均的な不透明化を供することが見い 出された。しかしながら、左心臓の不透明化が均質となる投与量において、動脈 血液の酸素飽和度の低下及び肺動脈収縮期圧の増大が認められた。 数多くの従来技術の組成物は利点を有し、そして数多くが高度な臨床試験下に ある。数多くのものが様々な開発段階にある。しかしながら、様々な報告から、 今日まで、非常にわずかな数の造影剤しか、超音波エコグラフィーにより基本的 に供される診断の見込み全てを開発することができない。事実、若干の造影剤し か、実際に有用でなく、且つ医療業に診断技術が役立つことを助けることができ ず、そうでなければこの診断技術はヒト身体における器官を分析するための最良 非侵入性方法の一つを代表するものであろう。わずかな剤しか超音波概念の全能 力の開発を可能とせず、そしてこのことはこの技術及び/又はイメージング剤の 幅広い利用の妨げとなっている。公知のエコグラフィー剤による実験は、いくつ かは良好な強度及びコントラストを保証するのには不十分なバックスキャターを 供し、又は一定の比率の集団においてのみ有用なイメージを供することを示して おり、このことはその一般的用途の診断手段としての有用性を制約する。その他 は、圧力変動に対する弱い耐久性を理由に、有意義な測定又は有用なイメージを 可能とするには寿命が短すぎる。一般に、マイクロバブル又はマイクロバルーン が水の中で高い溶解度の気体で充填されている造影剤は圧力変動に対してあまり 耐性でない。エンベロープが硬質材料より成るマイクロバルーンの懸濁物も有効 でなく、なぜならそれらは音波に応答して十分に共鳴しないからである。にもか かわらず、圧力変動に対して耐性の高い造影剤は水性担体の中で低い溶解度を有 する気体を用いるものである。低い溶解度の直接的な結果は、遅い再吸収速度及 び身体からの排除の遅さである。かかる非常に不溶性な気体より成るイメージ形 成剤は長期間血液循環の中に残り、気体マイクロバブルの再生又は再循環を引き 起こし、これは試験の初期段階にて作られるイメージを妨害する。かかる造影剤 の一般に左心臓をイメージ形成するのに有用であるが、遅い再吸収性又は排除を 理由に、それらは灌流測定のためには有効に利用されることができない。灌流測 定は、イメージ形成剤の「一回の通過」後に現れる、エコグラフィー応答曲線の 積分により行われ、これは一般にはGaussian関数である。「一回の通過」後の再 吸収又は再循環は従って望ましくなく、なぜなら反復は上に重なり、そして最終 結果を損うであろうからである。従って、一般に高圧耐性により供されるマイク ロバブル又はマイクロバルーンの一定期間にわたる持続性は有用であるよりも妨 害性となる。非常に持続性のマイクロバブルを有するエコグラフィー造影剤は一 定の研究、例えば血管のドプラー調査のためにのみ有用である。左心臓及び心筋 のイメージ形成のために用いる剤は明瞭なイメージを供すべきであり、そして圧 力変動に対する良好な耐性を有すべきであるが、しかし永続性であるべきでなく 、そして注射の直後に作り上げられるイメージを妨害すべきない。再循環は広域 な用途及び明瞭なイメージをカバーするのに用いるのを意図する剤の所望の特徴 ではない。明らかに、注射後の造影剤の圧力耐性又は持続性を調整すること、即 ち、十分な圧力耐性を有するが、循環系において管理された寿命を有するように デザインされたバブル(又はマイクロバブル)の懸濁物の使用が非常に所望され る。この要求は以下の本発明により満たされる。 発明の概要 要約すると、本発明は、通常の界面活性剤、添加剤及び安定化剤との懸濁物と なっているときに有用な超音波造影剤を担う混合物を 形成する。体温において気性である少なくとも2種類の生体適合性物質A及びB を含んで成るマイクロバブル又はマイクロバルーンの形質における注射用超音波 造影媒体に関連する。この混合物中の少なくとも一方の成分(B)は分子量が80 ダルトンより大きく、そして水中の溶解度が標準条件下で1mlの水当り0.0283ml 未満である気体である。本明細書全体で、気体の溶解度はブンゼン係数に対応し て表わし、そして80ダルトンより大きい分子量は比較的高分子量とと考え、一方 80ダルトン未満の分子量は比較的低分子量と考える。従って、本発明の混合物は 、その混合物の過半数が「比較的低」分子量の1又は複数種の気体を含んで成り 、一方、その混合物の少量部が「比較的高」分子量の1又は複数種の気体を含ん で成るものと定義されうる。この造影媒体中の「少量部」又は活性化合物(B) の量は実際には常に0.5〜41容量%である。この超音波造影媒体の他方の成分( A)は、水中での溶解度が窒素のそれより(標準条件下で0.0144ml/水1ml)高 い気体又は気体混合物であってよく、そして混合物中のその量は実際には常に59 〜99.5容量%の比率である。この「過半数」又は主要成分は好ましくはその分子 量が比較的低い、通常は80ダルトン未満の1又は複数種の気体であり、そして酸 素、エアー、窒素、二酸化炭素又はそれらの混合物の如くの気体から選ばれる。 本発明の超音波造影媒体において、分子量が80ダルトンより大きい気体は、体 温においては気性であるが、周囲温度においては液体状でありうる気体の混合物 又は物質の混合物でありうる。かかる気体又は液体物質は、かかる物質それぞれ の分子量が80ダルトンより大きく、且つ各物質の水の中での溶解度が標準条件下 で0.0283ml/水1mlより低い限り、本発明の造影媒体において有用でありうる。 本発明の造影媒体で充填され、そして通常の界面活性剤、添加剤 及び安定化剤を含む水性担体の中に分散されたとき、形成されるマイクロバブル は圧力変動に対する耐性がコントロールされ、且つ注射後の持続性が調整された 超音波イメージ形成用の注射用造影剤を供する。マイクロバブルに加えて、本発 明の造影剤はマイクロバブル消失性気体/液体エンベロープを安定化する界面活 性剤、並びに任意的に、親水剤及びその他の添加剤を含むであろう。この添加剤 には、ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのブロックコポリマー(ポ リオキサマー)、ポリオキシエチレン−ソルビタン、ソルビトール、グリセロー ル−ポリアルキレンステアレート、グリセロールポリオキシエチレンリシノレエ ート、ポリアルキレングリコールのホモ−及びコポリマー、ダイズ油及び水素化 誘導体、スクロース又はその他の炭水化物と脂肪酸とのエーテル及びエステル、 脂肪アルコール、ダイズ誘導体のグリセリド、デキストラン、スクロース及び炭 水化物が含まれる。界面活性剤はフィルム形成性及びフィルム非形成性であって よく、そしてリノレイル−レシチン又はポリエチレンドデカノエートのタイプの 重合性両親媒性化合物が含まれうる。好ましくは、この界面活性剤は板状又は積 層状の1又は複数種のフィルム形成性界面活性剤を含んで成り、そしてホスファ チジン酸、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファ チジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、カ ルジオリビン、スフィンゴミエリン及びその混合物から選ばれる。 本発明は、通常の界面活性剤及び安定化剤を含む生理学的に許容される担体の 中に、気体の混合物を含んで成る気体充填化マイクロバブル又はマイクロバルー ンであって、その気体のうちの少なくとも一種が、その混合物中での最少有効量 が次の式 Bc%=K/ebMwt+C (式中、Bc%(容量)はこの混合物中の成分Bの全量であり、K,C及びbはそ れぞれ140,−10.8及び0.012の値を有する定数であり、Mwtは80より大である成 分Bの分子量を表わす)に従って決定されうる気体であるマイクロバブル又はマ イクロバルーンを懸濁することによって超音波造影剤を作る方法も含んで成る。 本方法に従って作られた造影剤は、圧力変動に対する優れた耐性及びコントロー ルされた再吸収速度を有するマイクロバブル又はマイクロバルーンの懸濁物を含 んで成る。 本発明はまた、気体及び/又は体温において気体に変換する液体の混合物のも とで通常保管される、ドライ製剤を含んで成るキットも含む。生理学的に許容さ れる担体液の中に分散したとき、この気体及び/又は液体の混合物を有するドラ イ製剤は本発明の超音波造影剤を生成する。超音波造影媒体の存在下でのドライ な凍結乾燥製剤の貯蔵の方法も開示する。 本発明は更に、超音波造影媒体を含むマイクロバブルを有する造影剤を作る方 法、及びヒト又は動物身体における器管のイメージ形成においてのその利用も含 んで成る。 図面の簡単な説明 図1は本発明に係る超音波造影媒体の模式図である。 図2は混合物中の特定の気体の量の関数としてのこの造影媒体の臨界圧(Pc) の略図である。 図3は、混合物中の気体の量の関数としてのオクタフルオロシクロブタン(C4 F8)(図3B)及びドデカフルオロペンタン(C5F12)(図3A)により作った造影媒 体の臨界圧(Pc)の略図である。 図4は分子量の関数としての混合物中の気体の最少量の略図である。 図5は(ミニピッグにおけるIV注射後の左心臓の不透明化)は、様々な濃度の SF6を含む造影媒体の静脈内注射後のミニピッグの左心室における時間の関数と して得られたインビボエコグラフィー応答のグラフ図である。 図6(ウサギにおける大動脈注射後の心筋不透明化)は、様々な濃度のC4F8を 含む造影媒体の時間の関数として得られたインビボエコグラフィー応答のグラ図 である。 発明の詳細な説明 本発明は、少なくとも2種の生体適合性の気体又は体温において気性の物質A (過半数又は相対的に低分子量)及びB(活性又は比較的高分子量)の混合物で 充填されたバブルを含んで成る超音波造影媒体が、通常の界面活性剤、添加剤及 び安定化剤を有する懸濁物の中で、圧力に対する所望の耐久性と循環系の中での 短めの寿命との組合さった(これらのパラメーターは共にコントロール可能であ る)注射用超音波造影剤を供するであろうことの驚くべき発見に基づく。この混 合物の中の80ダルトンより大きい分子量(比較的高分子量)を有する少なくとも 一方の(活性)物質又は成分が一定の小比率において存在している限り、且つそ の水の中での溶解度が標準の条件において水1ml当り0.0283mlの気体より小さい 限り、この超音波造影媒体は純粋な物質単独を用いて得たものと同程度に良好な エコグラフィー特性を供するであろう。「活性」とは、この混合物中の他の成分 に対してその物理的性質を授ける物質又は成分が、エコー源性及び圧力変動に対 する耐久性の観点において、その混合物をその物質又は成分単独(純粋状におい て)と同じ又はほぼ同じようにふるまわせることを意味する。ほとんどのケース において、この造影媒体中の第一の活性又は高分子量の成分の量は0.5容量%ほ どの低さから(高分子量及び水中での低溶解度を有する物質に関して)41容量% に至るまで変えてよい。これらの実験は、80ダルトンより小さい分子量(「低分 子量」)を有する物質は活性成分として適当でないことを示し、そしてその分子 量の上限は確立するのが難しく、なぜなら試験した化合物が全て、その分子量が 比較的高い、即ち80より大である限り有効であったからである。即ち、約240ダ ルトンの分子量を有する化合物、例えばデカフルオロブタン、又は約290ダルト ンの分子量を有する化合物、例えばパーフルオロペンタンが有効な活性成分とし て見い出された。また、物質、例えば1,2,3−ノナデカントリカルボン酸、 2−ヒドロキシ−トリメチルエステルであって500ダルトンを干若超える分子量 を有するものも活性高分子量成分として利用されうる示唆がある。他の「過半数 」の成分は、対応して59〜99.5容量%の量において存在し、そして水中の溶解度 が窒素のそれ(標準条件下で0.0144ml/水1ml)より高い1又は複数の気体であ りうる。この第二成分は好ましくは酸素、エアー、窒素、二酸化炭素、又はそれ らの混合物、そしてより好ましくは酸素又はエアーである。しかしながら、成分 Aに関し、その他のあまり一般的でない気体、例えばアルゴン、キセノン、クリ プトン、CHCLF2又は亜酸化窒素も利用されうる。このようなあまり一般的でない 気体の一部はO2,N2、エアー、CO2等の分子量より大きいそれ、例えば80ダル トンより大きいそれを有しうるか、しかし本ケースにおいては、その水中での溶 解度はカデゴリーBの気体のそれを超え、即ち、0.0283ml/水1mlより高いであ ろう。 0.5容量%ほどの少なさのドデカフルオロペンタンの如くの物質又はエアーと の混合物の0.8容量%のデカフルオロブタンより成る混合物を水性担体の中に懸 濁することが、インビボにおいて優れたエコグラフィーイメージを供し、且つ圧 力変動に対して耐久性であ るマイクロバブルをもたらすであろうことの発見はかなり驚くべきことである。 このことは特に驚くべきことであり、なぜなら今日まで、左心臓及び心筋の良好 なエコグラフィーイメージを得るには、これらの物質及びその他の数多くのもの は、100%の濃度、即ち純粋な形態(エアー抜き)で利用されていたからである 。様々な量のこれらの低水溶性物質及びエアーを含む混合物による実験は、その エコグラフィーイメージが、純粋な物質のみで作ったエコグラフィー剤を用いて 類似の条件で得られたものと同じように良好であることを示した。 初期の研究は、循環系の中でのエアーマイクロバブルの急速消失は、生理学的 に好適な気体は希釈により迅速に再吸収されるために起こるものであり、そして マイクロバブルの消失は様々な界面活性剤、添加剤及び安定化剤の利用を通じて 下がりうることを示している。開発の初期においては、消失の問題を解消するた め、材料壁を有するマイクロバルーン又はマイクロベシクルも提案された。エア ー又はCO2で充填された、天然もしくは合成ポリマー、例えば脂質二重層(リポ ソーム)又は変性タンパク質、例えばアルブミンより成る壁を有するマイクロベ シクル(微小脂)が提案されている。圧力変動に対する弱い耐久性及び古くなっ た造影剤のエコー源性の結果としての損失は血流の中で生ずる圧力変動に対する より優れた耐久性を有する気性粒子についての研究を呼び起こした。従って、充 填気体、例えばより近代的なドデカフルオロペンタンの六フッ素化硫黄が提案さ れている。これらの気体による実験は、注射により、これらの気体のみより成る マイクロバルーンの懸濁物は事実上血液循環系において非常につぶれにくいこと を示している。このような当初の結果として、ほぼ200種の気体が超音波造影剤 を作るために潜在的に有用であると同定された。酸素又はエアーを圧力に耐性な これらのいくつかの気体と混合することにより、生理学的により寛容な及び/又 は純粋な六フッ素化硫黄もしくはドデカフルオロペンタンよりも短い吸収半減期 を有し、しかも単独のときのこれらの気体の良好な圧力耐性を保持するであろう 超音波剤が得られうる。本発明の超音波媒体のかかる驚くべき挙動は、この気体 混合物を含むマイクロバブルにおいて、周囲液に至るエアーの拡散は、水の中で の溶解度がエアー又は酸素のそれとほぼ同じ又はそれより低い大型分子の1又は 複数の気体の存在により遅まることの事実に由来すると考えられる。この驚くべ き挙動の理由は説明できないが、高分子量気体の分子は、たとえ非常に微量であ ったとしても、マイクロバブルの境界における「穴をふさぎ」、そしてそれ故ト ランスメンブラン拡散による低分子量の気体の逃げを防ぐ。このモデルのグラフ を図1に示し、ここではエアーを含むマイクロバブル(1)であって80ダルトン より大きい分子量の気体(2)と混合したものを水性媒体(3)の中に懸濁して いる。界面活性剤(例えばリン脂質)により安定化された消失性外層(4)は、 気体混合物をマイクロバブルを規定する容積内に保つ。マイクロバブル全体にわ たって均一に分散された活性又はマイナーな気体Bは遅めの拡散係数を有し、そ して水性溶液の中で自発的に形成された界面活性剤の模様エンベロープの孔を最 終的にブロックし、これにより小型の、そして一般により可溶性の主要成分Aの 迅速な逸脱を防いでいる。他方、活性又は微量成分(B)は、酸素又はエアーよ りも、消失性エンベロープの安定化のために用いる界面活性剤の親油部に対して より高い親和力を発揮する。即ち、他の仮説に従い、これらの気体は膜付近に集 中する傾向にあり、膜を横断する小型の気体の拡散を防ぐ又は遅める。まとめた 実験データーは、本発明のエコグラフィー媒体の調製のため、混合物中の活性気 体の必要量は、所定の膜材料の多孔質を ふさぐのに相当する量又はマイクロバブルの内壁上に形成される単分子層に必要 な量に相当する量であることを示唆している。従って、必要とされる最少量は、 低分子量成分の逃げ及び再吸収を防ぐために膜の孔をふさぐ又は内壁をカバーす るのに必要な量である。 本発明の超音波媒体の優れた特性は、窒素、二酸化炭素、酸素又はエアー(本 質的には酸/窒素の混合物)と他の気体との組合せた利用に由来する。機能的に は、これらの生物学及び生理学的に適合性な気体は、課題の媒体の重要な性質を 担い、それ故その好都合な性質を保証する。本発明の超音波造影媒体は過半数又 は成分Aを担う数多くの他の気体より成ってよいが、酸素及びエアーが好ましい 。本明細書においては、エアーは「一成分」の気体として取り扱っている。 本発明によれば、比較的迅速な再吸収、即ち身体における清浄と組合さった圧 力変動に対する高い耐久性を有する超音波造影媒体は、分子量が80ダルトンを超 える1又は複数種の気体を、水の中での溶解度が0.0144ml/1mlの水より高く、 且つ分子量が80ダルトンより小さい1又は複数種の気体と一緒に利用したときに 得られうる。気体、例えば酸素又はエアーと、体温においては気体であるが周囲 温度では液体状でありうる物質との混合物は、この混合物中の気体の全ての長所 を有するであろうエコグラフィー媒体を供するであろう。換言すれば、これらの 混合物は、マイクロバブルの懸濁物として注射したとき、シャープなコントラス トを伴う明瞭且つ鮮明なイメージを供し(圧力変動に対して良好に耐性であるマ イクロバブルにとって一般的)、そして同時に、あたかもエアー又は酸素のみで 充填されているかの如くに実質的に容易に再吸収されるであろう。即ち、エアー 、窒素、二酸化炭素又は酸素を、所定のコントロールされる量の任意の公知の生 体適合性高分子量物質であって体温にお いては気体であるものと組合せることにより、重要、且つ総合的に予期し得ない 利点を有する超音波造影媒が得られる。説明した通り、これらの媒体は各成分の 最良の性質、即ち、一方に由来する圧力変動に対する良好な耐性及び他方に由来 する比較的迅速な再吸収性を供し、そして同時に、多成分単独での対応の欠点を 排除する。このことは特に驚くべきことであり、なぜなら個別の成分の性質を平 均した性質が予測されるであろうからである。 かかる生体適合性物質(B)の分子量が80ダルトンより大きく、且つ水の中で のその溶解度が標準条件下で0.0283ml/水1mlより低い限り、気性又は液状のか かる物質は本発明の造影媒体にとって有用である。適当な界面活性剤及び安定化 剤と一緒に、気体、例えば六フッ素化硫黄、テトラフルオメメタン、クロロトリ フルオロメタン、ジクロロジフルオロ−メタン、ブロモトリフルオロメタン、ブ ロモクロロジフルオロメタン、ジブロモ−ジフルオロメタン、ジクロロテトラフ ルオロエタン、クロロペンタフルオロエタン、ヘキサフルオロエタン、ヘキサフ ルオロプロピレン、オクタフルオロプロパン、ヘキサフルオロブタジエン、オク タフルオロ−2−ブテン、オクタフルオロシクロブタン、デカフルオロブタン、 パーフルオロシクロペンタン、ドデカフルオロペンタン、そしてより好ましくは 六フッ素化硫黄及び/又はオクタフルオロシクロブタンが、カテゴリーBにおい て利用することができ、本発明の媒体は好ましくは気体Bとして、六フッ素化硫 黄、テトラフルオロメタン、ヘキサフルオロエタン、ヘキサフルオロプロピレン 、オクタフルオロプロパン、ヘキサフルオロブタジエン、オクタフルオロ−2− ブテン、オクタフルロシクロブタン、デカフルオロブタン、パーフルオロシクロ ペンタン、ドデカルフオロペンタン、そしてより好ましくは六フッ素化硫黄及び /又はオクタフルオロシクロブタンを含む。 本発明の他の予期できぬ、且つ驚くべき特徴は、本発明の媒体にWO93/05819の 基準を適用したとき、本気体混合物により得られるQ係数は5未満である点にあ る。このことは驚くべきことであり、なぜならWO93/05819に従うと、5未満のQ 係数を有する媒体は有用な超音波造影媒体を調製するのに適切な気体から排除さ れるからである。にもかかわらず、本発明の均一な気体混合物は、5よりはるか に低いQ係数を有するにもかからず、超音波イメージ形成にとって有用な造影剤 を供することが見い出された。 本発明の造影媒体で充填され、且つ通常の界面活性剤、添加剤及び安定化剤を 含む水性担体の中に分散されたとき、形成されるマイクロバブルは超音波イメー ジ形成にとって有用な造影剤を供する。マイクロバブルに加えて、本発明の造影 剤は界面活性剤、添加剤及び安定化剤を含むであろう。板状又は積層状の1又は 複数種のフィルム形成性界面活性剤を含みうる界面活性剤は、マイクロバブル消 失性気体/液体エンベロープを安定化するために利用されうる。水和剤及び/又 は親水性安定化化合物、例えばポリエチレングリコール、炭水化物、例えばラク トース又はスクロース、デキストラン、デンプン及びその他の多糖類又はその他 の慣用の添加剤、例えばポリオキシプロピレングリコール及びポリオキシエチレ ングリコール;脂肪アルコールとポリオキシアルキレングリコールとのエーテル ;脂肪酸とポリオキシアルキル化ソルビタンとのエステル;石けん;グリセロー ルポリアルキレンステアレート;グリセロール−ポリオキシエチレンリシノレエ ート;ポリアルキレングリコールのホモ−及びコポリマー;ポリエトキシル化ダ イス油及びカストール油、並びに水素加誘導体;スクロース又はその他の炭水化 物と脂肪酸、脂肪アルコールとのエーテル及びエステルであって任意的にポリオ キシアルキル化されているもの;飽和又は不飽和脂肪酸のモノ−、 ジ−及びトリグリセリド;ダイズ油のグリセリド及びスクロースも利用されうる 。界面活性剤はフィルム形成性及びフィルム非形成性であってよく、そしてリノ レイル−レシチン又はポリエチレンドデカノエートのタイプの重合性両親媒性化 合物を含みうる。好ましくは、この界面活性剤はフィルム形成性であり、そして より好ましくはホスファチジン酸、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタ ノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファ チジルイノシトール、カルジオリピン、スフィンゴミエリン及びその混合物より 選ばれるリン脂質である。 本発明は、マイクロバブルのみが本発明の超音波造影媒体の担体として利用さ れる造影剤に限定されない。超音波造影媒体で充填された任意の適当な粒子、例 えば合成又は天然ポリマー又はタンパク質より作られたエンベロープを有するリ ポソーム又はマイクロバルーンが好適に利用されうる。即ち、アルブミンにより 調製されたマイクロバルーン、又はリポソームベシクル又はヨージパミドエチル エステル孔質粒子は、本発明の超音波造影媒体で充填したとき、良好なエコグラ フィー造影剤を供することが確立された。マイクロバブルがソルビトール又は非 イオン性界面活性剤、例えばポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンコポリ マー(Pluronic(商標)として商業的に公知)により安定化された懸濁物は、純 粋な物質単独で作られたオリジナル製剤と比べたときにほぼ同等の良好なイメー ジ形成能を示した。従って、本発明は超音波媒体のより一般化された概念を供し 、更に超音波イメージ形成の問題においてより優れた観点及び造影剤特性のより 優れたコントロールを提供する。本発明の媒体及びこの媒体を含む造影剤は従っ てその開発において更に一段階技術の進んだ製品と考えられる。 本発明は更に、超音波造影剤の製造方法であって、少なくとも2 成分の気体混合物を、気体充填化マイクロバブル又はマイクロバルーンを形成す るように、通常の界面活性剤及び安定化剤を含む生理学的に許容される水性担体 液の中に懸濁する方法であり、前記気体混合物中の少なくとも一種の気体成分( B)の最少有効比率が、基準 Bc%=K/ebMwt+C (式中、Bc%(容量)はこの混合物中の成分Bの全量であり、K及びCはそれぞ れ140及び−10.8の値を有する定数であり、Mwtは80より大である成分Bの分子 量を表わし、そしてbは操作温度とこのマイクロバブルを安定化する膜(脂質フ ィルム)の厚みとの複合関数(complex function)である;しかしながら、体温 は実質的に定温であり、そして安定化剤のフィルム構造は脂質濃度とは実質的に 独立しているため、bの値は0.011〜0.012の間隔内に保たれ、従って定数と考え られうる)に従って決定されることを特徴とする。本方法に従って作った造影剤 は圧力変動に対して優れた耐性を有し、且つ比較的迅速な再吸収性を有するマイ クロバブル又はマイクロバルーンの懸濁物を含んで成る。両特性は、実用的な特 製エコグラフィー剤が可能となる程度にコントロールする。上記の基準により、 体温において気体であり、且つ上記の通りの分子量及び水の中での溶解度を有す る任意の有用な無毒(「すぐに手に入る」)物質から出発して所望の特徴を有す る剤を作ることが可能である。 本発明はまた体温において気体である物質の混合物のもとで貯蔵される界面活 性剤、添加剤及び安定化剤を含んで成るドライ製剤も含みその物質のうちの少な くとも一種は、その分子量が80ダルトンより大きく、且つ水の中での溶解度が標 準条件下で水1ml当り0.0283ml未満である気体である。注射前に、凍結乾燥化フ ィルム形成性界面活性剤及び任意的に水和剤、例えばポリエチレングリコール又 はその他の慣用の親水性物質を含んで成る製剤を生理学的に許容される担体液と 混合して本発明の超音波造影剤を作る。このフィルム形成性界面活性剤は好まし くはホスファチジン酸、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミ ン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール ホスファチジルイノ シトール、スフィンゴミエリン及びそれらの混合物より選ばれるリン脂質である 。 他方、マイクロバブル消失性気体/液体エンベロープの安定化は非イオン性界 面活性剤、例えばポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンとのコポリマーの フィルム形成性界面活性剤、例えばジパルミトイルホスファチジルグリセロール との組合せ物により保障されうる。前述の通り、この水性液状担体は更に親水性 添加剤、例えばグリセロール、PEG、ソルビトール等を含みうる。更に、本発明 の有用な剤はTween20(商標)、ソルビトール、ダイズ油及び任意的に他の添加剤 を含む生理溶液より調製されうる。 また、二成分キットであって、第一成分として気体の混合物のもとで貯蔵され る界面活性剤、添加剤及び安定化剤のドライ製剤、並びに第二成分としてこの第 一成分と接触させたときに超音波造影媒体を供する生理学的に許容される担体液 を含んで成るキットを開示する。このキットは2個の独立バイアルの系を含むこ とがあり、それぞれ上記の成分の一方を含み、これらは造影剤の利用の前に好都 合に上記の成分が組合せられうるように相互連結している。明らかに、ドライ製 剤を含むバイアルは同時に本発明の超音波媒体を含む。好都合には、このキット は事前充填された二区画シリンジの形態であってよく、そしてその先端の一方の 上に針を接続するための手段を更に含みうる。 本発明は超音波造影媒体を含むマイクロバブルを有する造影剤の 製造方法及びヒト又は動物身体における器官のイメージ形成におけるその利用を 更に含んで成る。 ヒト又は動物身体における器官のイメージ形成のために利用するとき、本発明 の超音波造影媒体は上記した生理学的に許容される担体液中の水性懸濁物の形状 において患者に投与し、そしてその患者を超音波プローブによりスキャンし、こ れによりイメージすべき身体の器官又は部分のイメージを得る。 以下の実施例は本発明を更に説明する: 実施例1 多重板状ベシクル(MLV)を、120mgのジアラキドイルホスファチジルコリン(DA PC;Avanti Polar Lipids由来)及び5mgのジパルミトイルホスファチジン酸(D PPA酸形態;Avanti Polar Lipids由来)を25mlのヘキサン/エタノール(8/2 ,v/v)の中に溶かし、次いでロータリーエバポレーターを用いて丸底フラス コの中で乾くまでその溶媒をエバポレートすることにより調製した。残留脂質フ ィルムを真空デシケーターの中で乾かし、そして水(5ml)の添加後、その混合 物を撹拌しながら90℃で30分インキュベートした。得られる溶液を85℃で0.8μ mのポリカーボネートフィルター(Nuclepore(商標))を介して押出した。この 調製品を水中の45mlの167mg/mlのデキストラン10,000MW(Fluka)溶液に加えた。 この溶液を強く混合し、500mlの丸底フラスコに移し、−45℃に凍結し、そして1 3.33Nt/m2(0.1Torr)のもとで凍結乾燥した。氷の完全な昇華が一夜で得られ た。得られる凍結乾燥品のアリコート(100mg)を20mlのガラスバイアルに導入し た。このバイアルをゴム栓で閉じ、そしてエアーを真空に利用して除去した。エ アーと様々な量の六フッ素化硫黄との混合物をその栓に針を通してバイアルの中 に導入した。 バブル懸濁物を、各バイアルの中に水中の10mlの3%のグリセロール溶液を注 射し、次いで強く混合することにより得た。得られるマイクロバブル懸濁物をヘ マサイトメーターを用いて計測した。バブルサイズの平均値は2.0μmであった 。様々なサンプルについての臨界圧(Pc)、エコー源性(即ち、バックスキャタ ー係数)及びバブルカウント数のインビトロ測定(EP-A-0,554,213に規定)を行 った(表1参照)。 結果からわかる通り、100%のエアーを含むマイクロバブル(サンプルA)は 圧力に対する低い耐久性を有していた。しかしながら、5%のSF6では、圧力に 対する耐久性はかなり高まった(サンプルB)。25%のSF6では、圧力に対する 耐久性は100%のSF6とほぼ同じであった。一方、バブル濃度、平均バブルサイズ 及びバックスキャター係数はSF6の%のほとんど無関係であった。 得られる懸濁物をミニピッグ(Pitman Moore)に0.5ml/10kgの投与量におい て静脈注射し、そして左心室腔のイメージをビデオレコーダーで記録した。イン ビボエコグラフィー測定をAcuson XP123 超音波システム(Acuson Corp.USA)及び7MHzのセクタートランスデューサー を用いて実施した。コントラストの強度をイメージアナライザー(Dextra Inc.) を用い、ビデオデンシトメトリーにより測定した。図5はミニビッグの左心臓に おけるビデオデンシトメトリー記録を示す。ここでも、100%エアーのケース( サンプルA)と95%エアーのケース(サンプルB)とではかなりの相違が認めら れた。特に、5%のSF6では、最大強度がほぼ達成され、そして循環系の中での 半減期も非常に迅速な上昇を示した。10%のSF6では、強度における更なる上昇 はなかったが、半減期の延長があった。この実施例から、気体混合物中で10%〜 25%のSF6を利用すると、実際の利点は得られないことを示す。使用した混合物 について得られたQ係数の値はWO-A-93/05819により述べられている5の基準値 よりはるかに低いことが興味深い。 実施例2 実施例1記載の通りにして得られたPEG/DAPC/DPPA凍結乾燥品のアリコート(2 5mg)(デキストラン10,000の代わりにPEG4000を使用)を10mlのガラスバイアル に入れた。Tedlar(商標)サンプリングバッグにエアー及びオクタフルオロシク ロブタン(C4F8)を充填した。シリンジにより既知容量を抜き取り、そしてその 内容物を三口ストップコック系を介して混合した。特定の気体混合物を次にその ガラスバイアル(予め真空化)に入れた。次にこの凍結乾燥品を2.5mlの食塩水( 0.9%のNaCl)に懸濁した。以下に示す結果は、この懸濁物の圧力に対する耐久性 、バブル濃度及びバックスキャター係数を示す。100%のC4F8の場合、圧力に対 する耐久性は225mmHgに達した(エアの場合、43mmHg)。ここでも、圧力耐性の かなりの上昇が5%のC4F8のみで認められた(Pc=117mmHg)。 ウサギの大動脈注射後(0.03ml/kg)心筋におけるコントラスト 効果の若干の延期が2%のC4F8で認められた(エアーに対比して)。しかしなが ら5%のC4F8では、コントラスト期間は、圧力に対する耐久性における域値を超 えるほどに増大し、バブルの持続性は驚くべきほどに上昇した(図6参照)。 ここでも、気体の組合せは、混合物中での5%の気体Bにおいて非常に良好な イメージを供し、一方、左心臓の優れたイメージが25%に至るまでのオクタフル オロシクロブタンを含む混合物により得られた。 エアーとの混合物中のC4F8の関数としての臨界圧の対応グラフを図2に示す。 ここでもこの実施例は、気体の混合物の利用は、単に少量の高分子量/低溶解度 気体を加えるだけで、エアーバブルの圧力に対する耐久性をかなり改善せしめる ことを示した。この図は更に、気体混合物の適当な選択により、任意の所望の圧 力に対する耐久性を得ることが可能であることを示す。 実施例3 実施例5記載と同一の凍結乾燥品を使用した。気相はドデカフル オロペンタン(C5F12)及びエアーより成る。C5F12は室温で液体であり、29.5℃の 沸点を有する。実施例5に記載の通りにして得た50mgのPEG/DSPS/DPPG凍結乾燥 品をそれぞれ含む24mlのガラスバイアルを真空下に置き、真空下で栓をし、次い で45℃に熱した。少容量(数μl)のC5F12をバイアルの中に45℃において栓を 通じて注入した。次にそのバイアルの中を大気圧に復帰させるためにエアーを導 入した。室温にて冷却後、食塩水(5ml)を栓を通じて注入し、そしてそのバイ アルを強く撹拌した。気相中の実際のC5F12の%を、導入した液体の完全な蒸発 を仮定して計算した。このことは、この温度で液体部が気性状態にないという見 込みにある。図3に示す通り、圧力に対する耐性の上昇がエアー中の0.5%のみ のC5F12により検出された。1.4%のC5F12では、圧力に対する耐性は130mmHgを超 えた。この懸濁物もミニピッグに静脈注射した(0.5ml/15kg)。強度を実施例1 に記載の通りにしてビデオデンシトメトリーにより測定した。表3に示す通り、 最大強度は1.4%のC5F12により得られた。C5F12のより高い%は半減期の延期及 びAVCの上昇をもたらした。半減期(t1/2)は、注射時と、強度が最大値の50%と なるまでの時間との経過時として決定した。曲線の下の面積はt1/2まで測定し た。 実施例1〜3は、WO-A-93/05819の記載に反して、Q値が5より小さく、そし て所定のケースにおいてはそれよりはるかに小さい気体混合物から顕著なコント ラスト増強剤を得ることが可能であることを示した。 実施例4 共にAvanti Polar Lipids(USA)由来の58mgのジアラキドイルホスファチジル コリン(DACP)、2.4mgのジパルミトイルホスファチジン酸(DPPA)及び3.94g のポリエチレングリコール(PEG;Siegfried由来)を60℃においてtert−ブタノ ール(20ml)の中に、丸底ガラス槽において溶かした。その透明な溶液を−45℃ に急速冷却し、そして凍結乾燥した。その得られる白色ケーキのアリコート(25 mg)を10mlのガラスバイアルに入れた。 複数のTedlar(商標)気体サンプリングバッグを気体、即ち、一方はエアーで 、そして他方を六フッ素化硫黄(SF6)で充填した。所定容量の気体を各バッグか らそのセプタムを介し、2個の別々のシリンジを用いて回収し、そしてその内容 物を三口ストップコックを介して混合した得られる気体混合物を真空にした10ml のガラスバイ アルに入れ、そして真空下でゴム栓で閉じた。7本のバイアルは様々な比率のエ アーとSF6との混合気体を含んだ。気相におけるSF6の実際の%をデンシメトリー (A.Paarデンシメーター)を利用して確認した。食塩水(0.9%のNaCl)を次に栓 を介して各バイアルに注入し(5ml/バイアル)、そして粉末を強い振盪により 溶解した。得られるマイクロバブル懸濁物をインビトロ及びインビボで評価した 。圧力Pcに対する耐久性をネフェロメトリーアッセイを用いて決定し、そしてバ ックスキャター係数はパルス・エコー設備を用いて測定した(共にEP-A-0,554,2 13に記載)。バブル濃度及び平均バブルサイズを、Coulter Multisizer II(Co ulter Electronics Ltd.)での分析により決定した。得られる結果は実施例1に ついて得られたものと事実上同じであった。 実施例5 PEG/DSPC/DPPG凍結乾燥品を実施例4に記載の通りにして、30mgのジステアロ イルホスファチジルコリン(DSPC)及び30mgのジパルミトイル−ホスファチジル グリセロール(DPPG)(共にSVGENA、スイス国由来)を用いて調製した。得られ るケーキのアリコート(25mg)を10mlのガラスバイアルに導入した。種々の気体 混合物を、種 々の気体で充填されたTedlar(商標)バッグから適当な容量抜き取ることにより 種々のバイアルに導入した。表4は調べた気体混合物、その分子量及びその溶解 度(Bunsen係数で表示)及び得られるマイクロバブルの圧力に対する耐久性を示 す。非常に可溶性の気体、例えばCO2、キセノン、CHClF2であって単独では安定 且つ耐性なバブルを形成する能力の非常に劣るものが、それにもかかわらず少量 のSF6又はC4F8の如くの気体を添加することを条件として非常に安定なバブルを もたらすことができることが特に興味深い。 実施例6 本発明の方法を、WO92/11873のExample 1に記載の通りにして調製したマイク ロバブル懸濁物に適用した。3gのPluronic(商標)F68(分子量8400のポリオキ シエチレン−ポリオキシプロピレンのコポリマー)、1gのジパルミトイルホス ファチジルグリセロール及び3.6gのグリセロールを80mlの蒸留水に加えた。約8 0℃に加熱後、透明で均質な溶液が得られた。この界面活性溶液を室温に冷やし 、そしてその容量を100mlに調整した。バブル懸濁物は三口バルブを介して接続 した2本のシリンジを用いて得た。一方のシリンジには5mlの界面活性溶液を満 たし、一方、他方には0.5mlのエアー又はエアー/C4F8混合物を満たした(表5 参照)。三口バルブには、気体含有シリンジに接続する前に界面活性溶液を満た しておいた。2本のピストンを交互に操作することにより、界面活性溶液を2本 シリンジ間で前後に移動させ(各方向に5回)、そして乳白色の懸濁物が得られ た。エアーで飽和となった蒸留水の中に希釈後(1/50)、圧力(Pc)に対する 耐久性を調べた。アリコートを麻酔したウサギに静脈注射し(0.03ml/kg)、そ して左心室のエコグラフィーイメージを記録した。曲線の下の面積(AVC)及び半 減期(t1/2)を決定した。5%のC4F8を用いたときに半減期及びAVCのかなりの 上昇が認められた。5%のC5F12で同様の結果が得られた。 実施例7 マイクロバブルの懸濁物をWO-A-93/05819に記載の通りにして、エアーとオク タフルオロシクロブタンC4F8との混合物を用いて得た。ソルビトール(20g)、 NaCl(0.9g)、ダイズ油(6ml)、Tween20(0.5ml)を含む水性溶液を調製し、 そして蒸留水で100mlに合わせた。この溶液10mlを10mlのシリンジに入れた。第 2の10mlのシリンジにエアーとC4F8との混合物を満たし、2本のシリンジを3口 ストップコックを介して接続した。2本のピストンそれぞれを交互に全部で20回 操作することによって乳白色の懸濁物が得られた。これらの懸濁物をその圧力に 対する耐久性について試験した。アリコートを麻酔したウサギに静脈注射し(0.1 ml/kg)、そして左心室のエコグラフィーイメージを記録した。興味深いことに 、1%又は5%のC4F8のいづれによっても左心室においてイメージは検出できな かった。しかしながら、左心室の不透明化は1%そして更には5%のC5F12で得 られた。 実施例8 PEG/DSPC/DPPG凍結乾燥品を実施例4に記載の通りにして、30mgのジステアロ イルホスファチジルコリン(DSPC)及び30mgのジパルミトイル−ホスファチジル グリセロール(DPPG)(共にSYGENA、スイス由来)を用いて調製した。得られる ケーキのアリコート(25mg)を10mlのガラスバイアルに導入した。様々な気体混 合物を、様々な気体で充填したTedlar(商標)バッグから適当な容量抜き取るこ とにより様々なバイアルに導入した。表7は調べた気体混合物及び得られたマイ クロバブルの圧力に対する耐久性を示す。高分子量の気体は、2種以上の高分子 量、且つ0.0283未満の溶解度(Bunsen係数として表示)の混合物であってよいこ とが興味深い。単独の気体(B)の代わりに、2種以上の活性又は微量成分気体 の混合物も使用できうる。本実施例において、臨界圧は2成分の重いほうの%に 比例しているが、他の気体の組合せも相乗効果を介して混合物中の不溶性気体の 総量を更に低めうるものと信じられている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.通常の界面活性剤、添加剤及び安定化剤を含む水性担体液の中で懸濁物と なっているときに超音波エコグラフィーにとっての造影剤を供する、体温におい て気性である生体適合性物質を含んで成る注射用超音波造影媒体であって、その 媒体が気体(A)と(B)との混合物であり、ここで気体(B)の少なくとも一 種類が、0.5〜41容量%の量において存在しており、80ダルトンより大きい分子 量を有しており、そしてその水の中での溶解度が標準条件下で測定して水1ml当 り0.0283mlの気体未満であり、この混合物の残りが気体(A)であることを特徴 とする超音波造影媒体。 2.前記気体(B)がフッ素含有生体適合性気体である、請求項1記載の超音 波造影媒体。 3.前記フッ素含有気体が、SF6,CF4,C2F6,C2F8,C3F6,C3F8,C4F6,C4F8 ,C4F10,C5F10,C5F12及びそれらの混合物より成る群から選ばれる、請求項2 記載の超音波造影媒体。 4.前記フッ素含有気体が六フッ素化硫黄又はオクタフルオロシクロブタンで ある、請求項3記載の超音波造影媒体。 5.前記気体Aがエアー、酸素、窒素、二酸化炭素及びそれらの混合物より選 ばれる、請求項1記載の超音波造影媒体。 6.通常の界面活性剤、添加剤及び安定化剤を含んで成る生理学的に許容され る水性担体中の気体充填化マイクロバブル又はマイクロバルーンの懸濁物を含ん で成る注射用超音波造影剤であって、前記気体が少なくとも2種類の生体適合性 気体A及びBの気体混合物であり、ここで少なくとも一種類の気体(B)は0.5 〜41容量%の量において存在しており、80ダルトンより大きい分子量を有してお り、そして標準条件下において水1ml当り0.0283ml未満の水中での 溶解度を有しており、この混合物の残りが気体Aであることを特徴とする、注射 用超音波造影剤。 7.前記気体(B)がフッ素含有生体適合性気体である、請求項6記載の超音 波造影剤。 8.前記フッ素含有気体が、SF6,CF4,C2F6,C2F8,C3F6,C3F8,C4F6,C4F8 ,C4F10,C5F10,C5F12及びそれらの混合物より成る群から選ばれる、請求項7 記載の超音波造影剤。 9.前記気体Aがエアー、酸素、窒素、二酸化炭素又はそれらの混合物より成 る群から選ばれる請求項6又は7記載の超音波造影剤。 10.前記界面活性剤が積層及び/又は板状に存在している少なくとも一種のフ ィルム形成性界面活性剤並びに任意的に親水性安定化剤を含んで成る、請求項6 記載の超音波造影剤。 11.前記フィルム形成性界面活性剤がリン脂質である、請求項10記載の超音波 造影剤。 12.前記リン脂質が、ホスファチジン酸、ホスファチジルコリン、ホスファチ ジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、 ホスファチジルイノシトール、カルジオリピン、スフィンゴミエリン及びそれら の混合物より成る群から選ばれる、請求項11記載の超音波造影剤。 13.前記リン脂質に加えて、前記水性担体がポリオキシエチレンとポリオキシ プロピレンとのコポリマー及びグリセロールを含んで成る、請求項11記載の超音 波造影剤。 14.前記界面活性剤がダイズ油、Tween(商標)20及び/又はソルビトールであ る、請求項6記載の超音波造影剤。 15.体温において生体適合性気体である物質の混合物のもとにある界面活性剤 、添加剤及び安定化剤を含んで成るドライ製剤であっ て、その少なくとも一種の物質が80ダルトンより大きい分子量であり、そしてそ の水の中での溶解度が標準条件において1mlの水当り0.0283ml未満である、ドラ イ製剤。 16.前記気体がフッ素含有生体適合性気体でる、請求項15記載のドライ製剤。 17.前記フッ素含有気体が前記混合物の中で0.5〜41容量%の量において存在 しており、残りが59〜99.5容量%のエアー、酸素、窒素、二酸化炭素又はそれら の混合物である、請求項16記載のドライ製剤。 18.二成分キットであって、第一成分としての、体温において気体である物質 の混合物のもとにある界面活性剤、添加剤及び安定化剤のドライ製剤、並びに第 二成分としての、生理学的に許容される担体液であって、この第一成分と混合し たときに、これら二成分の懸濁物として超音波造影剤を形成するような担体液を 含んで成り、ここでこの混合物中の少なくとも一種の気体は分子量が80ダルトン より大きく、且つ水の中での溶解度が標準条件下において水1ml当り0.0283ml未 満であることを特徴とするキット。 19.前記気体が前記混合物の中で0.5〜41容量%の量において存在するフッ素 含有生体適合性気体であり、残りがエアー、酸素、窒素、二酸化炭素又はそれら の混合物である、請求項18記載の二成分キット。 20.前記フッ素含有気体がSF6,CF4,C2F6,C2F8,C3F6,C3F8,C4F8,C4F10 ,C5F10,C5F12及びそれらの混合物より成る群から選ばれる、請求項18記載の二 成分キット。 21.請求項6記載の超音波造影剤を作る方法であって、少なくとも2種の生体 適合性成分(A及びB)の気体混合物を通常の界面活性剤、添加剤及び安定化剤 を含む生理学的に許容される水性担体液 の中に気体充填化マイクロバブル又はマイクロバルーンが形成されるように懸濁 する方法であり、ここで前記気体混合物の中での少なくとも一種の気体成分の最 少有効比率を次の基準 Bc%=K/ebMwt+C (式中、Bc%(容量)はこの混合物中の成分Bの全量であり、K,C及びbはそ れぞれ140,−10.8及び0.012の値を有する定数であり、Mwtは成分Bの分子量で あり>80である値を表わしている)に従って決定することを特徴とする方法。 22.前記界面活性剤が、ホスファチジン酸、ホスファチジルコリン、ホスファ チジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール 、ホスファチジルイノシトール、カルジオリピン、スフィンゴミエリン及びそれ らの混合物より成る群から選ばれる、請求項21記載の超音波造影剤を作る方法。 23.ヒト又は動物身体の超音波イメージ形成のための請求項1記載の超音波造 影剤の利用。 24.超音波造影剤の製造のための請求項1記載の超音波造影媒体の利用。
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