JPH1049942A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH1049942A
JPH1049942A JP8217850A JP21785096A JPH1049942A JP H1049942 A JPH1049942 A JP H1049942A JP 8217850 A JP8217850 A JP 8217850A JP 21785096 A JP21785096 A JP 21785096A JP H1049942 A JPH1049942 A JP H1049942A
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drum
magnetic
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Hiromichi Hirayama
博通 平山
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Victor Company of Japan Ltd
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    • G11B15/1808Driving of both record carrier and head
    • G11B15/1875Driving of both record carrier and head adaptations for special effects or editing

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速再生時にもノイズバーのない再生画像を
再生できる磁気記録再生装置を得る。 【解決手段】 トリックプレイ再生モードで動作する場
合に、磁気テープTに形成されている記録跡に対して回
転磁気ヘッドの回転軌跡面が一致する状態になると予定
された角度だけ上,下ドラムDu,Ddと回転磁気ヘッ
ドとの中心軸、及び前記の上,下ドラムとは別体構成
で、かつ、前記した下ドラムDdの下部に構成させた小
径部の外周面に接近した状態に配置させた、磁気テープ
Tの基準縁Teの位置規制面Gを備えているリードリン
グLrの中心軸とを所定量だけ傾斜させるように構成し
た磁気記録再生装置において、記録動作時の磁気テープ
Tの走行速度に対して最も高い倍速係数を示す走行速度
で走行する際の磁気テープの基準縁Teの移動軌跡と一
致する磁気テープの基準縁を案内する位置規制面Gx
f,Gxrを、下ドラムDdの摺接面RFにおける磁気
テープTが進行してくる方の摺接領域端部の内の少なく
とも一方に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドラムの周面の一部
に摺接して走行する磁気テープの走行速度の変化に応じ
て回転磁気ヘッドの回転軌跡面の空間位置を変化させる
ことにより回転磁気ヘッドが記録跡を良好に追跡できる
ようにした磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上ドラムと下ドラムとからなるドラムの
周面の一部へ巻回された状態の磁気テープを所定の走行
速度で走行させて、回転磁気ヘッドを用いて記録再生動
作を行なうようにしている所謂ヘリカル・スキャン型の
磁気記録再生装置の代表例としては、ビデオ・テープ・レ
コーダ(VTR)[またはビデオ・カセット・レコーダ(V
CR)]を挙げることができる。そして、前記のVT
R,VCRの使用に当っては、記録時と同一の磁気テー
プ走行速度で記録情報の再生動作を行なう通常再生(ノ
ーマル再生)の他に、記録時の磁気テープの走行速度や
走行方向とは異なる走行速度や走行方向で磁気テープを
走行(停止も含む)させて再生動作を行なうトリックプ
レイも広く行なわれている。
【0003】ところが、前記したようなヘリカル・スキ
ャン型の磁気記録再生装置の回転磁気ヘッドの回転軌跡
に従って磁気テープに形成される記録跡のパターンは、
ドラムの直径、回転磁気ヘッドの回転数、回転磁気ヘッ
ドの回転方向、磁気テープの走行速度、磁気テープの走
行方向、トラック角度、ヘッドトラック幅、磁気テープ
の記録領域幅等の諸条件によって定まるから、磁気記録
再生装置の動作モード(ノーマル再生モード、各種のト
リックプレー動作モード)の変更により、例えば、磁気
テープの走行方向や走行速度等の条件が変化した場合に
は、回転磁気ヘッドによって磁気テープに描かれる回転
磁気ヘッドの回転軌跡のパターンが変化することにな
る。
【0004】例えば、VHS(登録商標)方式における磁
気記録再生装置がSPモードの場合には、直径が62m
mの回転ドラムに取付けられた回転磁気ヘッドが毎分1
800回転しており、ドラムの外周の一部に巻回されて
いる磁気テープが、毎秒33.35mmの送り速度で順
方向(記録動作時における磁気テープの走行方向)に移
送される状態として記録再生動作が行なわれるが、この
状態で回転磁気ヘッドによって走行時の磁気テープに描
かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡は、磁気テープの基準
縁に対して5°58’9.9”の角度となり、また例え
ば、VHS(登録商標)方式における磁気記録再生装置に
おいて、直径が62mmの回転ドラムに取付けられた回
転磁気ヘッドを毎分1800回転させておき、ドラムの
外周の一部に巻回されている磁気テープを、毎秒66.
7mmの送り速度で順方向に移送される状態として記録
再生動作(順方向での2倍速再生)をした場合に、回転
磁気ヘッドによって走行時の磁気テープに描かれる回転
磁気ヘッドの回転軌跡は、磁気テープの基準縁に対して
6°2’19.2”の角度となる。
【0005】さらに例えば、VHS(登録商標)方式にお
ける磁気記録再生装置において、直径が62mmの回転
ドラムに取付けられた回転磁気ヘッドを毎分1800回
転させておき、ドラムの外周の一部に巻回されている磁
気テープを、毎秒66.7mmの送り速度で逆方向(記
録動作時における磁気テープの走行方向とは逆の走行方
向)に移送される状態として記録再生動作(逆方向での
2倍速再生)をした場合に、回転磁気ヘッドによって走
行時の磁気テープに描かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡
は、磁気テープの基準縁に対して5°54’6.2”の
角度となり、前記したVHS(登録商標)方式における磁
気記録再生装置において、直径が62mmの回転ドラム
に取付けられた回転磁気ヘッドを毎分1800回転させ
ておき、ドラムの外周の一部に巻回されている磁気テー
プを停止させた状態で、回転磁気ヘッドによって磁気テ
ープに描かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡は、磁気テー
プの基準縁に対して5°56’7.4”の角度となる。
【0006】したがって、通常記録再生時(ノーマル記
録再生時)に、回転磁気ヘッドによって磁気テープ上に
描かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡と、トリックプレイ
時に回転磁気ヘッドによって磁気テープ上に描かれる回
転磁気ヘッドの回転軌跡とは交叉した状態になる。それ
で、トリックプレイ時に再生される再生信号の周波数被
変調波信号の信号レベルは、回転磁気ヘッドが記録跡を
横切る度毎に大きく変化しており、1垂直走査期間にお
ける再生信号の周波数被変調波信号のエンベロープをみ
ると、1垂直走査期間中に大きな起伏が生じているもの
になるから、トリックプレイ時における再生画像として
は、画像中にノイズバーが生じている品質の悪い再生画
像しか得られない。特に、民生用デジタルVTRでは、
高能率符号化方式によって映像信号のデータ量を圧縮し
て記録しているために、早送り再生時や巻戻し再生時等
のように回転磁気ヘッドが磁気テープの記録跡を横切っ
て再生動作を行なった場合に、モザイク状に並べられて
いるデータのブロックの配列状態の如何によっては全く
画像が再生できないことも起こる。
【0007】前述の問題点を解決するのには、回転磁気
ヘッドの回転軌跡と磁気テープの記録跡とを一致させれ
ばよいのであり、従来から開ループ制御回路または閉
ループ制御回路におけるアクチュエータとして使用され
る電気ー機械変換素子に回転磁気ヘッドを取付けてお
き、電気ー機械変換素子によって回転磁気ヘッドを変位
させて、回転磁気ヘッドを磁気テープの記録跡に追跡さ
せるようにしたり、例えば実公昭63ー34126号
公報、実開昭61ー158633号公報等に開示されて
いるように、回転磁気ヘッドを取付けた回転ドラムと下
ドラムとを一体的に傾斜させて、回転磁気ヘッドが磁気
テープの記録跡を追跡できるようにしたり、例えば特
公昭61ー22378号公報に開示されているように、
ドラムに対する磁気テープの進入側とドラムからの磁気
テープの離脱側とに設けられている磁気テープの幅方向
の高さを制限するためのガイドの高さを変化させて、回
転磁気ヘッドが磁気テープの記録跡を追跡できるように
するとともに、下ドラムに設けてあるリードガイドにお
けるドラムに対する磁気テープの進入側とドラムからの
磁気テープの離脱側との部分に、高速再生時における磁
気テープの基準縁に対する案内面を設けたり、する等の
各種の解決手段が提案されて来ている。
【0008】ところが、前記したのようにアクチュエ
ータとして使用される電気ー機械変換素子を用いて回転
磁気ヘッドの回転軌跡を制御させるようにしたVTRで
は、回転磁気ヘッドの回転軌跡を制御するための電気ー
機械変換素子を、回転ドラム内の狭い空間内に設けなけ
ればならないので、使用する電気ー機械変換素子として
は小さな形状寸法のものが必要とされるが、小さな形状
寸法の電気ー機械変換素子は回転磁気ヘッドに大きな変
位を与えることが困難であり、また、電気ー機械変換素
子によって変位される回転磁気ヘッドが変位によっても
磁気テープに対するヘッドタッチの状態が不良にならな
いような構成のものでなければならないが、良好な動作
特性を示す小型なアクチュエータを用いて良好な記録再
生動作を行なうVTRを構成させることは困難である
他、高密度記録が行なわれている磁気記録媒体における
記録跡幅の小さな記録跡に対して高精度で回転磁気ヘッ
ドを追跡させることが困難である等の問題がある。
【0009】また前記したにおける回転ドラムと下ド
ラムとを一体的に傾斜させて回転磁気ヘッドが磁気テー
プの記録跡を追跡できるようにした磁気記録再生装置の
内で、実公昭63ー34126号公報に開示されている
磁気記録再生装置では、磁気テープの基準縁の案内部
が、磁気テープの基準縁に対して、いわば点接触に近い
ような状態で接触しているだけであるために、磁気テー
プの基準縁の位置が大巾にゆれている状態になってお
り、磁気テープが低記録密度で記録されている場合、す
なわち記録跡幅が大きな記録跡の場合には、ノーマル再
生が辛うじて良好に行なえるとしても、トリックプレイ
時には磁気テープの基準縁の位置が案内部によって正し
く案内されていない状態で磁気テープが走行している状
態となるために、早送り再生時と巻戻し再生時との何れ
の場合にも、ノイズバーの除去を良好に行なうことがで
きないということが問題になる。
【0010】さらに、前記したにおける回転ドラムと
下ドラムとを一体的に傾斜させて回転磁気ヘッドが磁気
テープの記録跡を追跡できるようにした磁気記録再生装
置の内で、実開昭61ー158633号公報に開示され
ている磁気記録再生装置では、下ドラムと別体に構成さ
れている磁気テープの基準縁における所定の長さの部分
を案内できる部材(案内部)を装置の固定部に固着させ
てあるから、前記した実公昭63ー34126号公報に
開示されている磁気記録再生装置で生じていた磁気テー
プの基準縁の位置の変動は、少なくともノーマル再生動
作時には生じないようにできるが、早送り再生動作また
は巻戻し再生動作等を行なうために磁気ヘッドを取付け
た回転ドラムと下ドラムとを一体的に傾斜させた場合に
は、磁気テープとの摺接面を有する上,下ドラムにおけ
る摺接面に摺接している状態で走行している磁気テープ
が、上,下ドラムの摺接面に摺接している状態のままで
上,下ドラムとともに傾斜する傾向を持っていることか
ら、前記した上,下のドラムの傾斜に伴い、磁気テープ
の基準縁を案内するための部材(案内部)から磁気テー
プの基準縁が離れる方向に変位することが起こる。それ
で早送り再生動作または巻戻し再生動作等を行なうため
に、磁気ヘッドを取付けた回転ドラムと下ドラムとを一
体的に傾斜させた場合には、前記した上,下のドラムの
傾斜に伴って、磁気テープの基準縁が前記した磁気テー
プの基準縁を案内するための部材(案内部)によって案
内されていない状態の部分が生じ、その部分における磁
気テープの基準縁の位置が変動してノイズバーを発生さ
せることがある。
【0011】また、として示した特公昭61ー223
78号公報に記載の高速再生装置でも、ドラムに対する
磁気テープの進入側とドラムからの磁気テープの離脱側
とに設けられている磁気テープの幅方向の高さを制限す
るためのガイドの高さを変化させて、回転磁気ヘッドで
磁気テープの記録跡を追跡させたときの磁気テープの基
準縁は、下ドラムに設けてあるリードガイドの端部に特
設した極く一部だけで案内される状態となるために、磁
気テープの安定な走行状態は得られず、磁気テープの基
準縁の位置が変動してノイズバーを発生させることがあ
る。殊に、近年になって、磁気テープの小型化長時間化
のために、記録跡幅(トラック幅)を狭くするととも
に、ベース部材として剛性の低い薄手の材料が使用され
るようになって来ているので、前記ので開示されてい
るような構成態様の高速再生装置によっては、ノイズレ
スの状態での高速再生画像を得ることはできない。
【0012】前記の問題点を解決する手段として、本出
願人会社では先に上,下ドラムの周面の一部へ巻回され
る磁気テープに対する摺接面を備えている上ドラムと、
回転磁気ヘッドと、上ドラムにおける磁気テープの摺接
面の延長面上に位置する磁気テープの摺接面を備えてい
るとともに、上ドラムと同軸的に設けられている下ドラ
ムと、磁気テープに形成されている記録跡に対して回転
磁気ヘッドの回転軌跡面が一致する状態になると予定さ
れた角度だけ前記した上,下ドラムと回転磁気ヘッドと
の中心軸を傾斜させる第1の傾斜駆動手段と、前記した
上,下ドラムとは別体構成で、かつ、前記した下ドラム
の下部に構成させた小径部の外周面に接近した状態に配
置させた、磁気テープの基準縁の案内部(位置規制面)
を備えている磁気テープの走行位置規制用案内部材と、
前記の磁気テープの位置規制面が磁気テープの基準縁位
置に一致するように磁気テープの走行位置規制用案内部
材を傾斜させる第2の傾斜駆動手段とを備えてなる磁気
記録再生装置を提案し、それの実施により良好な成果を
挙げ得ている。
【0013】図11乃至図17は前記した本出願人会社
による既提案の磁気記録再生装置の構成や動作を説明す
るための図であって、図16は上ドラムDuと、前記の
上ドラムDuと対をなして設けられる下ドラムDd(例
えば図11,図15,図17等を参照のこと)と、前記
した上,下ドラムとは別体構成で、かつ、前記した下ド
ラムDdの下部に構成させた小径部(図11,図12,
図15中の図面符号39で示す部分)の外周面に接近し
た状態に配置させた、磁気テープの基準縁の案内部(位
置規制面)Gを備えている磁気テープの走行位置規制用
案内部材Lr(以下、磁気テープTの基準縁Teの位置
を規制する磁気テープの走行位置規制用案内部材をリー
ドリングLrのように記載されることもある)とによっ
て構成されているドラム構体DAを備えているVTRの
機構部と、テープ走行系の一例の概略構成を示している
斜視図であり、また、図11,図12,図15,図17
等は、回転磁気ヘッドH1,H2によって磁気テープTに
描かれる回転軌跡を、磁気テープTの基準縁Teに対し
て所定の角度となるように制御したり、リードリングL
rの位置規制面Gを走行する磁気テープTの移動軌跡と
一致させたりするための機構部分についての構成例の縦
断面図(図11,図12,図17)及び要部の分解斜視
図(図15)である。
【0014】まず、図16において1は供給リール台、
2は巻取りリール台であり、カセットケース3内に設け
てある供給リール4及び巻取りリール19に巻回させて
磁気テープTを収納してあるカセットケース3をVTR
に装着すると、カセットケース3内の供給リール4は機
台20に設けられている供給リール台1と連結され、ま
たカセットケース3内の巻取りリール19は機台20に
設けられている巻取りリール台2と連結される。磁気テ
ープTがパラレルローディング方式のローディング機構
に設けられているローディングポール(垂直ガイドロー
ラ)9,14によってカセットケース3内から引出され
ると、前記の磁気テープTはテンションポール5,ガイ
ドポール6,全幅消去ヘッド7,インピーダンスローラ
8,ローディングポール(垂直ガイドローラ)9,傾斜ガ
イド(スラントポール)10等を経て所定の回転数で駆
動回転されている上ドラムDuと、静止の状態の下ドラ
ムDdの周面の一部に、磁気テープの基準縁Teが案内
されている状態で巻回された後に、傾斜ガイド(スラン
トポール)13,ローディングポール(垂直ガイドロー
ラ)14,オーディオ・コントロールヘッド15,ガイ
ドポール16,キヤプスタン18とピンチローラ17等
を経て巻取りリール19に至る磁気テープの走行路を走
行できるように張設される。なお、図中の22sはサプ
ライポールベース、22tはティクアップポールベース
である。
【0015】前記した上ドラムDuに設けられている回
転磁気ヘッドが所定の回転数で駆動回転された状態で、
磁気テープTの走行方向、及び走行速度が各種の動作モ
ードに対応して、VTRに設けられている主制御部に設
定されるのに応じて、前記の主制御部から制御情報が与
えられた傾斜制御部(図示省略)は、ドラム構体DAに
おける上ドラムDuと下ドラムDd(図17参照)とリ
ードリングLrとからなるドラム構体DAの中心線21
を、図17中の矢印21a(または21b)の方向に所
定量だけ傾斜させるような制御動作を行ない、また、リ
ードリングLrも、傾斜制御部の制御の下に所定の方向
に所定量だけ傾斜される。それにより、回転磁気ヘッド
の回転軌跡によって磁気テープTに描かれる回転軌跡の
パターンが、磁気テープの記録跡と一致する状態にされ
るとともに、磁気テープの基準縁Teの移動軌跡にリー
ドリングの案内部G(位置規制面)が一致する状態にさ
れる。
【0016】前記のようにローディング機構によるロー
ディング動作が行なわれた後に、供給リール4から巻取
りリール19までの間に設定された磁気テープの走行路
を走行する磁気テープTは、テンションポール5→ガイ
ドポール6→全幅消去ヘッド7→インピーダンスローラ
8→ローディングポール(垂直ガイドローラ)9の区間の
走行路中では水平な状態で走行し、次いで、傾斜ガイド
(スラントポール)10によって磁気テープTの走行方向
が変更されることにより、前記の磁気テープTは所定の
回転数で駆動回転されている上ドラムDuと下ドラムD
dとの両者に対して中心角で180度強の範囲にわたり
リードリングLrに設けられている案内部Gに沿うよう
な状態で巻付けられるのである。
【0017】前記のように上ドラムDu及び下ドラムD
dに対して180度強の範囲にわたり巻付けられた磁気
テープTは、次いで傾斜ガイド(スラントポール)13
によって磁気テープTの走行方向が再び水平の状態の走
行方向に戻された後に、ローディングポール(垂直ガイ
ドローラ)14→オーディオ・コントロールヘッド15
→ガイドポール16→キヤプスタン18とピンチローラ
17等の区間の磁気テープの走行路を走行して巻取りリ
ール19に巻回される。図16中における矢印bは、上
ドラムDuの回転方向であり、また、矢印aは磁気テー
プTの順方向における移送方向を示している。磁気テー
プTの逆方向における移送方向は、図16中の矢印aの
方向とは反対の方向であることは、いうまでもない。
なお、図16及び図17中には図面の簡略化表示のため
に、上ドラムDuを所定の回転数で駆動回転させるため
のドラムモータの図示を省略してあるが、前記のドラム
モータとしては、例えば、図11,図12中に例示して
あるように前記した上ドラムDuにロータを固定させた
構成のモータを用いるようにしてもよい。前記のような
構成態様のドラムモータが使用される場合には、上ドラ
ムDuをドラム構体DAの中心軸に対して回転自在にベ
アリング軸受けによって支持させる。
【0018】次に、回転磁気ヘッドによって磁気テープ
Tに描かれる回転軌跡を、磁気テープTの基準縁Teに
対して、任意所定の角度となるように制御できるように
するための機構部分の動作原理を示す図17について説
明する。図17においてDBはドラムベースであり、上
ドラムDuと下ドラムDdとリードリングLrとからな
るドラム構体DAは、前記のドラムベースDBによって
支持されている。上ドラムDuは、ドラム構体DAの中
心軸(図11,12中の49)に装着されている図示し
ていないベアリング軸受けによって、ドラム構体DAの
中心軸に対して回転自在に支持されており、また下ドラ
ムDdは前記のドラム構体DAの中心軸に固着されてい
る。また磁気テープTの基準縁Teの案内部として機能
するリードリングLrは、前記した下ドラムDdとは別
体に構成されていて、下ドラムDdの下方の外周部に近
接し、リードリングLrの内周に設けられたナイフエッ
ジ23によって下ドラムDdの下方突出部と同軸嵌合し
ている。
【0019】記録動作時における下ドラムDdは、それ
の底面部がドラムベースDBに突設してある4個の回動
支点(図中には、4個の回動支点の内の2個の回動支点
25,26だけが示されている。なお、図示されていな
い2個の回動支点は、図中に示されている回動支点2
5,26の位置における紙面に垂直な線上に1個ずつ設
けられており、それは図15中に図面符号35,36を
付して示してある)によって支持され、また、記録動作
時におけるリードリングLrは、リードリングLrに突
設してある4個の回動支点(図中には、4個の回動支点
の内の2個の回動支点27,28だけが示されている。
なお、図示されていない2個の回動支点は、図中に示さ
れている回動支点27,28の位置における紙面に垂直
な線上に1個ずつ設けられており、それは図15中に図
面符号37,38を付して示してある)が、下ドラムD
dのドラムの底面部に圧接された状態にされる。前記し
たリードリングLrとドラムベースDBとの間及び下ド
ラムDdとドラムベースDBとの間には、それぞればね
(図11,図12,図15中のばね44,45、ばね4
6,47)が装着されていて、前記の各部が相互に所定
の連結状態となるようにされる[具体的な構成例につい
て、記録動作が行なわれる場合における各構成部分の相
互の結合状態が図11に例示されている]。
【0020】記録動作時における磁気テープの走行方向
と同一の走行方向で、早送り再生(FF)が行なわれる
場合には、ねじ29が下ドラムDdの底面を押上げるよ
うに駆動されるとともに、ねじ30が下ドラムDdの底
面から離れる方向に駆動されて、ドラムベースDBに突
設してある4個の回動支点の内の2個の回動支点(回動
支点25と、図中に示されている回動支点25の位置に
おける紙面に垂直な線上に設けられている1個の回動支
点…図15中の35)が、下ドラムDdの底面と接し、
前記の2個の回動支点を回動支点として、上ドラムDu
と下ドラムDdとの中心軸が図17(及び図12)中の
矢印21aの方向に回動するようにされる[具体的な構
成例について、順方向での早送り再生が行なわれる場合
における各構成部分の相互の結合状態が図12に例示さ
れている。図中の49は中心軸、21は中心線であ
る]。
【0021】また、記録動作時における磁気テープの走
行方向とは逆の走行方向で、早戻し再生(REW)が行
なわれる場合には、ねじ30が下ドラムDdの底面を押
上げるように駆動されるとともに、ねじ29が下ドラム
Ddの底面から離れる方向に駆動されて、ドラムベース
DBに突設してある4個の回動支点の内の2個の回動支
点(回動支点26と、図中に示されている回動支点26
の位置における紙面に垂直な線上に設けられている1個
の回動支点…図15中の36)が、下ドラムDdの底面
と接し、前記の2個の回動支点を回動支点として、上ド
ラムDuと下ドラムDdとの中心軸が図17中の矢印2
1bの方向に回動するようにされる。前記したねじ2
9,30に対する前記のような駆動々作は、図示してい
ない傾斜制御部の制御の下に動作する駆動機構の動作に
よって行なわれる。前記の駆動機構は、図15の分解斜
視図中に示されているような動力源とされるモータ4
0、複数の歯車よりなる減速機構41、ロータリエンコ
ーダ42、位置検出器43などを備えて構成されてい
る。
【0022】そして、磁気テープTの走行方向、及び走
行速度が各種の動作モードに対応して、VTRに設けら
れている主制御部に設定されるのに応じて、前記の主制
御部から制御情報が与えられた傾斜制御部は、ドラム構
体DAにおける上ドラムDuと下ドラムDd(図17参
照)とリードリングLrとからなるドラム構体DAの中
心軸を、図17中の矢印21a(または21b)の方向
に、それぞれ所定量だけ傾斜させるように、前記の駆動
機構を制御して前記したねじ29,30を進退させる。
また、記録動作時における磁気テープの走行方向と同一
の走行方向での早送り再生(FF)が行なわれる場合に
は、リードリングLrに突設してある4個の回動支点の
内の2個の回動支点(回動支点27と、図中に示されて
いる回動支点27の位置における紙面に垂直な線上に設
けられている1個の回動支点…図15中の37)が、下
ドラムDdの底面と接し、前記の2個の回動支点を回動
支点として、リードリングLrの中心軸が図17(及び
図12)中の矢印21aの方向に所定量だけ回動された
状態となるように、リードリングLrに螺入されている
とともに、先端部が下ドラムDdの底面にそれぞれ当接
する状態として設けられている2つのねじ31,32を
互いに逆回転させる[具体的な構成例について、順方向
での早送り再生が行なわれる場合における各構成部分の
相互の結合状態が図12に例示されている]。
【0023】さらに、記録動作時における磁気テープの
走行方向とは逆の走行方向で、巻戻し再生(REW)が
行なわれる場合には、リードリングLrに突設してある
4個の回動支点の内の2個の回動支点(回動支点28
と、図中に示されている回動支点28の位置における紙
面に垂直な線上に設けられている1個の回動支点…図1
5中の38)が、下ドラムDdの底面と接し、前記の2
個の回動支点を回動支点として、リードリングLrの中
心軸が図17中の矢印21bの方向に所定量だけ回動さ
れた状態となるように、リードリングLrに螺入されて
いるとともに、先端部が下ドラムDdの底面にそれぞれ
当接する状態として設けられている2つのねじ31,3
2を互いに逆回転させる。
【0024】前記のねじ31,32に対する前記のよう
な駆動々作も、図示していない傾斜制御部の制御の下に
動作する前述の駆動機構の動作によって行なわれるので
あり、磁気テープTの走行方向、及び走行速度が各種の
動作モードに対応して、VTRに設けられている主制御
部に設定されるのに応じて、前記の主制御部から制御情
報が与えられた傾斜制御部が、リードリングLrを、図
17中の矢印21a(または21b)の方向に所定量だ
け傾斜させるように駆動機構を制御して、前記したねじ
31,32を進退させる。前述の説明では動作の理解を
容易にするために、ねじ29,30の進退動作によるド
ラム構体の中心軸の傾斜動作と、ねじ31,32の進退
動作によるリードリングLrの中心軸の傾斜動作とが、
それぞれ独立して行なわれるかのような説明を行なっ
た。
【0025】しかし、前記した各ねじ29〜32は、図
12中に示されているように、ねじ29とねじ31とは
共通の動力伝達機構によって同時に駆動回転され、ま
た、ねじ30とねじ32とは共通の動力伝達機構によっ
て同時に駆動回転されるように構成されているから、ね
じ29,30の進退動作によるドラム構体の中心軸の傾
斜動作と、ねじ31,32の進退動作によるリードリン
グLrの中心軸の傾斜動作とは同時的に行なわれる。な
お、既提案の磁気記録再生装置の具体的な構成態様を示
す図11は90度ー180度方向での縦断面図であり、
また図12は0度ー180度方向での縦断面図である。
そして、図11は磁気記録再生装置が記録動作時におけ
る状態を示しており、また、図12は磁気記録再生装置
が早送り再生時における状態、すなわち、ドラム構体D
Aの中心線21が図中の矢印21aの方向に傾斜してい
る状態を示している。また、一部の分解斜視図を示す図
15中には上ドラムDuやドラムモータ50の部分の図
示を省略してある。
【0026】図11及び図12において、49は下ドラ
ムDdに固設された中心軸であり、前記の中心軸49に
は軸受51,52が嵌入されている。また、上ドラムD
uは前記の軸受51,52によって前記した中心軸49
に対して回転自在に支持されている。H1,H2は前記
した上ドラムDuに設けられている回転磁気ヘッドであ
る。上ドラムDuには、ドラム駆動モータ50のロータ
50rが固着されている。また、ドラム駆動モータ50
のステータ50sは、前記した中心軸49に固着されて
いる。48は下ドラムDdに取付けられている回転トラ
ンスであり、また53は上ドラムDuに取付けられてい
る回転トランスである。
【0027】図11,図12及び図15ならびに図1
6,図17を参照して説明した本出願人会社による既提
案の磁気記録再生装置では、磁気テープに形成されてい
る記録跡に対して回転磁気ヘッドの回転軌跡面が一致す
る状態になると予定された角度だけ前記した上,下ドラ
ムと回転磁気ヘッドとの中心軸を傾斜させる第1の傾斜
駆動手段と、前記した上,下ドラムとは別体構成で、か
つ、前記した下ドラムの下部に構成させた小径部39
(図11,図12,図15参照)の外周面に接近した状
態に配置させた、磁気テープの基準縁の位置の規制面G
を備えている磁気テープの位置規制用案内部材(リード
リング)Lrと、前記の磁気テープの位置規制用案内部
材を磁気テープの基準縁位置に一致させるように傾斜さ
せる第2の傾斜駆動手段とによって、上,下ドラムと、
磁気テープの基準縁の位置規制面Gを備えているリード
リングLrとを、各種の動作モードに応じて、それぞれ
所要のように傾斜させることにより、磁気テープに形成
されている記録跡に対して回転磁気ヘッドの回転軌跡が
一致した状態にさせるとともに、前記のリードリングL
rの位置規制面Gによって磁気テープTの基準縁Teの
案内を良好に行なうことができるようにしたものであ
る。そして、前記した既提案の磁気記録再生装置によ
り、既述のように所期の効果を挙げることができた。
【0028】ところが、その後の実施結果によると、前
記した既提案の磁気記録再生装置により、記録済み磁気
テープTの走行方向及び走行速度を、記録動作時におけ
る磁気テープの走行方向及び走行速度とは異なる状態と
して行なわれる再生モード(トリックプレー再生モー
ド)において、再生動作時における磁気テープの走行速
度を、記録動作時における磁気テープの走行速度に比べ
て非常に大きくした場合には、磁気テープの走行状態に
不安定さが認められることもあるということが判かっ
た。
【0029】それで、前記の問題点が生じる原因を究明
するために実験を行なって検討した結果、前記した既提
案の磁気記録再生装置では、トリックプレイ時に、既述
のように、第1の傾斜駆動手段により、磁気テープに形
成されている記録跡に対して回転磁気ヘッドの回転軌跡
面が一致する状態になると予定された角度だけ上,下ド
ラムDu,Ddと回転磁気ヘッドとの中心軸49(中心
線21)を傾斜させるとともに、第2の駆動手段によっ
て、前記した上,下ドラムとは別体構成で、かつ、前記
した下ドラムDdの下部に構成させた小径部39(図1
1,12,15中の図面符号39で示す部分)の外周面
に接近した状態に配置させた、磁気テープTの基準縁T
eの位置規制面Gを備えている磁気テープの位置規制用
案内部材(リードリング)Lrを、磁気テープの基準縁
位置に一致させるように傾斜させるようにしているため
に、トリックプレイ時におけるドラムの中心軸と、リー
ドリングLrの中心軸との傾斜角度が異なったものにな
ることにより、リードリングLrの上面に形成されてい
る磁気テープTの基準縁Teの位置規制面Gについての
展開図を書くと、S字状の曲がりを有するものとなるの
で、リードリングLrの位置規制面Gによる磁気テープ
Tの基準縁Teの案内動作がS字状の曲がりにおける2
点によって行なわれるために、磁気テープの走行速度が
非常に早くなった場合に走行状態が不安定になるものと
考えられた。
【0030】すなわち、既提案の磁気記録再生装置がノ
ーマル再生モード(記録済み磁気テープTの走行方向及
び走行速度を、記録動作時における磁気テープの走行方
向及び走行速度と同一の状態にして行なわれる再生モー
ド)で動作している場合には、上,下ドラムDu,Dd
の中心軸と、リードリングLrの中心軸とが一致してい
て、その場合におけるリードリングLrの上面に形成さ
れている磁気テープTの基準縁Teの位置規制面Gにつ
いての展開図を書くと、例えば図13の(a)に例示さ
れているように、直線状のものとして示されるものとな
る。そして、前記した状態における磁気テープTの基準
縁Teは、リードリングLrの上面に形成されている磁
気テープTの基準縁Teの位置規制面Gの全体にわたっ
て正しく案内される状態になっている。なお、図13の
(a)中のGaはリードリングLrと下ドラムDdとの
間隙を示し、また、RFは下ドラムDdにおける摺接面
を示している。
【0031】ところが、既提案の磁気記録再生装置をト
リックプレイ再生モードで動作させる場合には、上,下
ドラムDu,DdとリードリングLrとを、図17につ
いて既述したように図17中の矢印21a[早送り再生
(FF)時の傾斜方向],21b[巻戻し再生(RE
W)時の傾斜方向]の方向に傾斜させており、しかも、
上,下ドラムDu,Ddの傾斜角とリードリングLrの
傾斜角とは異なるものとされるために、例えば早送り再
生(FF)動作時について、リードリングLrの上面に
形成されている磁気テープTの基準縁Teの位置規制面
Gに関する展開図を書くと、例えば図13の(b)に示
されているように、S字状の曲がりを有するものとな
り、磁気テープTの基準縁Teの一部P1,P2だけが磁
気テープTの基準縁Teの位置規制面Gと接触した状態
になる。
【0032】また例えば巻戻し再生(REW)動作時に
ついて、リードリングLrの上面に形成されている磁気
テープTの基準縁Teの位置規制面Gに関する展開図を
書くと、図13の(c)に例示したようなS字状の曲が
りを有するものとなり、磁気テープTの基準縁Teの一
部P3,P4だけが磁気テープTの基準縁Teの位置規制
面Gと接触した状態になる。なお、各展開図中に示され
ている0,45,90,135,180等の数字による
角度の表示は、下ドラムDdの中心角による角度表示で
あリ、ドラムの中心軸の位置から、前記した0度、90
度、180度等の角度の表示位置をみた場合の開き角で
ある。そして、前記の角度表示を行なっている部分は、
上,下ドラムDu,Ddに磁気テープTが巻回される範
囲の中間位置を90度の位置とし、磁気テープが順方向
に進行している状態において、磁気テープTがドラムに
巻回され始める方の端部側に0度の位置、磁気テープT
がドラムから離れ始める方の端部側に180度の位置
を、それぞれ示している。
【0033】そして、リードリングLrの上面に形成さ
れている位置規制面Gに関する展開図における前記のS
字状の曲りは、再生動作時における磁気テープTの走行
速度と記録動作時における磁気テープTの走行速度との
比が大きくなる程大きくなるから、前記したP1,P2,
P3,P4の部分と磁気テープTとの接触態様は、再生動
作時における磁気テープTの走行速度が早くなる程、次
第に点接触の状態に近付いて行く。したがって、再生動
作時における磁気テープTの走行速度と記録動作時にお
ける磁気テープTの走行速度との比が大きくなった場合
には、リードリングLrの上面に形成されている位置規
制面Gによる位置規制能力が小さくなるために、既述の
ように高速再生時に走行状態の不安定さを招くのであろ
うとと考えられた。前記の問題点は、短時間内に記録内
容を良好な再生画像として見ようとして高速再生を行な
うような場合に、特に解決が望まれるのであり、その解
決策が求められた。
【0034】それで、本出願人会社では、前記の問題点
の解決手段として、先に、下ドラムDd部分とは別体構
成で、かつ、前記した下ドラムDdの下部に構成させた
小径部の外周面に接近した状態に配置される、磁気テー
プTの基準縁Teの位置規制面Gを備えている磁気テー
プの位置規制用案内部材(リードリング)Lrの部分に
おける位置規制面Gの端部に、図14の(a)〜(c)
[各図とも展開図である]中に例示してあるように、高
速再生動作時に磁気テープTの基準縁Teを良好に案内
できるような部分P1g,P4gを設けた構成態様のリー
ドリングLrを備えている磁気記録再生装置を新たな提
案を行なった。図14の(a)は、前記のように位置規
制面Gの端部に、最高倍速の高速再生動作時に磁気テー
プTの基準縁Teを良好に案内できるような部分P1
g,P4gを設けたリードリングLrを使用し、磁気テ
ープTの走行方向及び走行速度を、記録動作時における
磁気テープTの走行方向及び走行速度と同一とした場合
におけるリードリングLrの上面に形成される磁気テー
プTの基準縁Teの位置規制面Gの展開図を示す。
【0035】最高倍速の高速再生動作時に磁気テープT
の基準縁Teを良好に案内できるように位置規制面Gの
端部に設けた前記の部分P1gは、リードリングLrの
位置規制面Gにおける磁気テープTが進行してくる方の
端部に、順方向(記録動作時における磁気テープTの走
行方向)に高速走行(記録動作時における磁気テープの
走行速度のN倍の走行速度…ただし、図示の例ではN=
7)している磁気テープTの基準縁Teの移動軌跡と対
応するような態様[図14の(b)中のP1gの部分を
参照]のものとして構成させた位置規制面P1gであ
り、また、最高倍速の高速再生動作時に磁気テープTの
基準縁Teを良好に案内できるように位置規制面Gの端
部に設けた前記の部分P4gは、リードリングLrの位
置規制面Gにおける磁気テープTが進行してくる方の端
部に、逆方向(記録動作時における磁気テープTの走行
方向とは反対の方向)に高速走行(記録動作時における
磁気テープの走行速度のN倍の走行速度…ただし、図示
の例ではN=7)している磁気テープTの基準縁Teの
移動軌跡と対応するような態様[図14の(c)中のP
4gの部分を参照]のものとして構成させた位置規制面
P4gである。
【0036】前記のようにリードリングLrの上面に形
成されている磁気テープTの基準縁Teの位置規制面G
が、高速再生時における展開図でS字状の曲がりを示す
状態になっても、図14を参照して既述した本出願人会
社による新たな既提案の磁気記録再生装置では、最高倍
速の高速再生動作時に磁気テープTの基準縁Teを良好
に案内できるように、リードリングLrの位置規制面G
における磁気テープTが進行してくる方の端部に、前記
のようにP1g,P4gの部分を設けたことにより、早送
り再生時には図14の(b)に示されているように、磁
気テープTの基準縁Teは、前記した位置規制面P1g
と、P2で示されるの部分との2個所によって良好に案
内されるために、磁気テープが前記した特定な速度で順
方向に高速走行している状態とされる再生モード時に
は、磁気テープTの走行状態は安定なものとなり、ま
た、巻戻し再生時には図14の(c)に示されているよ
うに、磁気テープTの基準縁Teは、前記した位置規制
面P4gと、P3で示されるの部分との2個所によって良
好に案内されるために、磁気テープが前記した特定な速
度で逆方向に高速走行している状態とされる再生モード
時にも、磁気テープTの走行状態は安定な状態となる。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】ところが、リードリン
グLrの位置規制面Gにおける磁気テープTが進行して
くる方の端部に、早送り再生時や巻戻し再生時において
高速走行する磁気テープTの基準縁Teを良好に案内す
るための位置規制面P1g,P2を設けた構成態様のリー
ドリングLrを使用するようにした、図14を参照して
既述した本出願人会社による新たな既提案の磁気記録再
生装置では、前記した特殊な位置規制面P1g,P2を備
えたリードリングLrを正確に製作するのには、多くの
工程を要するために長時間の加工時間が必要とされると
いうことが問題となり、それの解決策が待望された。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明は上,下ドラムの
周面の一部へ巻回される磁気テープに対する摺接面を備
えている上ドラムと、回転磁気ヘッドと、上ドラムにお
ける磁気テープの摺接面の延長面上に位置する磁気テー
プの摺接面を備えているとともに、上ドラムと同軸的に
設けられている下ドラムと、磁気テープに形成されてい
る記録跡に対して回転磁気ヘッドの回転軌跡面が一致す
る状態になると予定された角度だけ前記した上,下ドラ
ムと回転磁気ヘッドとの中心軸を傾斜させる第1の傾斜
駆動手段と、前記した上,下ドラムとは別体構成で、か
つ、前記した下ドラムの下部に構成させた小径部の外周
面に接近した状態に配置させた、磁気テープの基準縁の
位置規制面を備えている磁気テープの走行位置規制用案
内部材と、前記の磁気テープの位置規制面が磁気テープ
の基準縁位置に一致するように磁気テープの走行位置規
制用案内部材を傾斜させる第2の傾斜駆動手段とを備え
てなる磁気記録再生装置において、記録動作時の磁気テ
ープの走行速度に対して最も高い倍速係数を示す走行速
度で走行する際の磁気テープの基準縁の移動軌跡に沿っ
て磁気テープの基準縁を案内する位置規制面を、下ドラ
ムの摺接面における磁気テープが進行してくる方の摺接
領域端部の内の少なくとも一方に設けた磁気記録再生装
置、及び前記した磁気記録再生装置において、記録動作
時の磁気テープの走行速度に対して最も高い倍速係数を
示す走行速度で走行する際の磁気テープの基準縁の移動
軌跡に沿って磁気テープの基準縁を案内する位置規制面
を、下ドラムの摺接面における磁気テープが進行してく
る方の摺接領域端部の内の少なくとも一方に設けた磁気
記録再生装置を提供する。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の磁気記録再生装置の具体的な内容を詳細に説明する。
図1及び図2は本発明の磁気記録再生装置の一実施例の
要部の縦断面図であり、また、図3は下ドラムDdと磁
気テープの走行位置規制用案内部材(リードリング)L
rとについての斜視図である。各図中において、Duは
上ドラム、Ddは下ドラム、Lrはリードリング、DB
はドラムベースであり、図1は90度ー180度方向に
おける縦断面図、図2は0度ー180度方向における縦
断面図である。なお、0度,90度,180度等の角度
表示は、下ドラムDdの中心角による角度表示であリ、
ドラムの中心軸の位置から、前記した0度、90度、1
80度等の角度の表示位置をみた場合の開き角であり、
上,下ドラムDu,Ddにおける磁気テープが巻回され
る範囲の中間位置を90度の位置とし、磁気テープが順
方向に進行している状態において、磁気テープTがドラ
ムに巻回され始める方の端部側に0度の位置、磁気テー
プTがドラムから離れ始める方の端部側に180度の位
置がある。図3中には90度,270度の方向が例示さ
れている。
【0040】図1及び図2において、下ドラムDdに固
設されている中心軸49には軸受51,52が嵌入され
ており、上ドラムDuは前記の軸受51,52によって
前記した中心軸49に対して回転自在に支持されてい
る。H1,H2は前記した上ドラムDuに設けられてい
る回転磁気ヘッドである。上ドラムDuには、ドラム駆
動モータ50のロータ50rが固着されている。また、
ドラム駆動モータ50のステータ50sは、前記した中
心軸49に固着されている。48は下ドラムDdに取付
けられている回転トランスであり、また53は上ドラム
Duに取付けられている回転トランスである。
【0041】DBはドラムベースであり、このドラムベ
ースDBには、図15中に示されているように4個の回
動支点25,35,26,36が設けられている(図1
5は既提案の磁気記録再生装置の一部の分解斜視図であ
るとして既述したが、図15中に示されている下ドラム
Dd及びリードリングLrを除く構成部分は、図1,図
2に示す磁気記録再生装置の説明に当っても共通に使用
できる構成部分であるので、図1,図2の磁気記録再生
装置の説明に際しても図15が引用される)。前記のド
ラムベースDBに設けられた前記の4個の回動支点2
5,35,26,36は、磁気記録再生装置が記録動作
を行なう場合(図1に示されている状態)には、既述の
ように、ドラムベースDBに螺入されているねじ29,
30の双方が、下ドラムDdの底面から離れるように駆
動されることにより、ばね46,47(図1,図15参
照)により、前記のすべての回動支点25,35,2
6,36の先端部と、下ドラムDdの底面とが圧接され
た状態にされる。
【0042】すなわち、ねじ頭57a(58a)とドラ
ムベースDBに設けられている凹部の底部との間に装着
されている前記したばね46(47)は、前記のねじ5
7(58)が下ドラムDdに螺入されることにより、ば
ね46(47)の弾力によって下ドラムDdがドラムベ
ースDBの方に付勢されるから、下ドラムDdの底面
と、ドラムベースDBに設けられた前記の4個の回動支
点25,35,26,36の先端部とが圧接された状態
にされて、ドラムベースDBと下ドラムDdとが一体化
された状態になる。
【0043】また、前記した下ドラムDdとは別体に構
成されていて、前記の下ドラムDdの下方突出部に対し
て、ナイフエッジ23により同軸嵌合されるリードリン
グLrは、それの外周部が下ドラムDdの下方の小径部
39外周部に近接した状態に設けられる。そして、前記
のリードリングLrには、図3の(b)中に例示されて
いるように、回動支点として動作する4個の突起27,
37,28,38(回動支点27,37,28,38)
が設けられている[前記の回動支点27,37,28,
38を設けてある構成態様については、既述した図15
中に示してあるリードリングLrと同じ]。
【0044】そして、磁気記録再生装置が記録動作を行
なう場合(図1に示されている状態)には、既述のよう
に、リードリングLrに螺入されているねじ31,32
の双方が、下ドラムDdの底面から離れるように駆動さ
れることにより、ばね44,45(図2,図15参照)
により、前記のすべての回動支点27,37,28,3
7の先端部と、下ドラムDdの底面とが圧接された状態
にされる。それにより、磁気記録再生装置が記録動作を
行なう場合には、下ドラムDdと上ドラムDu及びリー
ドリングLrとは一体化された状態になる。したがっ
て、磁気記録再生装置が記録動作を行なう場合(図1に
示されている状態)には、下ドラムDdと上ドラムDu
及びリードリングLrと、ドラムベースDBとは一体化
された状態になる。
【0045】記録動作時における磁気テープの走行方向
と同一の走行方向で、早送り再生(FF)が行なわれる
場合には、ねじ29が下ドラムDdの底面を押上げるよ
うに駆動されるとともに、ねじ30が下ドラムDdの底
面から離れる方向に駆動されて、ドラムベースDBに突
設してある4個の回動支点の内の2個の回動支点(回動
支点25と、図中に示されている回動支点25の位置に
おける紙面に垂直な線上に設けられている1個の回動支
点…図15中の35)が、下ドラムDdの底面と接し、
前記の2個の回動支点を回動支点として、上ドラムDu
と下ドラムDdとの中心軸が図2中の矢印21aの方向
に回動するようにされる。
【0046】また、記録動作時における磁気テープの走
行方向とは逆の走行方向で、早戻し再生(REW)が行
なわれる場合には、ねじ30が下ドラムDdの底面を押
上げるように駆動されるとともに、ねじ29が下ドラム
Ddの底面から離れる方向に駆動されて、ドラムベース
DBに突設してある4個の回動支点の内の2個の回動支
点(回動支点26と、図中に示されている回動支点26
の位置における紙面に垂直な線上に設けられている1個
の回動支点…図15中の36)が、下ドラムDdの底面
と接し、前記の2個の回動支点を回動支点として、上ド
ラムDuと下ドラムDdとの中心軸が図17中の矢印2
1bの方向に回動するようにされる。前記したねじ2
9,30に対する前記のような駆動々作は、図示してい
ない傾斜制御部の制御の下に動作する駆動機構の動作に
よって行なわれる。前記の駆動機構は、図15の分解斜
視図中に示されているような動力源とされるモータ4
0、複数の歯車よりなる減速機構41、ロータリエンコ
ーダ43、位置検出器42などを備えて構成されてい
る。
【0047】そして、磁気テープTの走行方向、及び走
行速度が各種の動作モードに対応して、VTRに設けら
れている主制御部に設定されるのに応じて、前記の主制
御部から制御情報が与えられた傾斜制御部は、ドラム構
体DAにおける上ドラムDuと下ドラムDdとリードリ
ングLrとからなるドラム構体DAの中心軸を、図2中
の矢印21a(または21b)の方向に、それぞれ所定
量だけ傾斜させるように、前記の駆動機構を制御して前
記したねじ29,30を進退させる。また、記録動作時
における磁気テープの走行方向と同一の走行方向での早
送り再生(FF)が行なわれる場合には、リードリング
Lrに突設してある4個の回動支点の内の2個の回動支
点(回動支点27と、図中に示されている回動支点27
の位置における紙面に垂直な線上に設けられている1個
の回動支点…図15中の37)が、下ドラムDdの底面
と接し、前記の2個の回動支点を回動支点として、リー
ドリングLrの中心軸が図2中の矢印21aの方向に所
定量だけ回動された状態となるように、リードリングL
rに螺入されているとともに、先端部が下ドラムDdの
底面にそれぞれ当接する状態として設けられている2つ
のねじ31,32を互いに逆回転させる。
【0048】さらに、記録動作時における磁気テープの
走行方向とは逆の走行方向で、巻戻し再生(REW)が
行なわれる場合には、リードリングLrに突設してある
4個の回動支点の内の2個の回動支点(回動支点28
と、図中に示されている回動支点28の位置における紙
面に垂直な線上に設けられている1個の回動支点…図1
5中の38)が、下ドラムDdの底面と接し、前記の2
個の回動支点を回動支点として、リードリングLrの中
心軸が図2中の矢印21bの方向に所定量だけ回動され
た状態となるように、リードリングLrに螺入されてい
るとともに、先端部が下ドラムDdの底面にそれぞれ当
接する状態として設けられている2つのねじ31,32
を互いに逆回転させる。
【0049】前記のねじ31,32に対する前記のよう
な駆動々作も、図示していない傾斜制御部の制御の下に
動作する前述の駆動機構の動作によって行なわれるので
あり、磁気テープTの走行方向、及び走行速度が各種の
動作モードに対応して、VTRに設けられている主制御
部に設定されるのに応じて、前記の主制御部から制御情
報が与えられた傾斜制御部が、リードリングLrを、図
2中の矢印21a(または21b)の方向に所定量だけ
傾斜させるように駆動機構を制御して、前記したねじ3
1,32を進退させる。前記した各ねじ29〜32は、
図1,図2中に示されているように、ねじ29とねじ3
1とは共通の動力伝達機構によって同時に駆動回転さ
れ、また、ねじ30とねじ32とは共通の動力伝達機構
によって同時に駆動回転されるように構成されているか
ら、ねじ29,30の進退動作によるドラム構体の中心
軸の傾斜動作と、ねじ31,32の進退動作によるリー
ドリングLrの中心軸の傾斜動作とは同時的に行なわれ
る。
【0050】図1,図2及び図15を参照して行なった
説明では、磁気テープに形成されている記録跡に対して
回転磁気ヘッドの回転軌跡面が一致する状態になると予
定された角度だけ前記した上,下ドラムと回転磁気ヘッ
ドとの中心軸を傾斜させる第1の傾斜駆動手段と、前記
した上,下ドラムとは別体構成で、かつ、前記した下ド
ラムの下部に構成させた小径部39の外周面に接近した
状態に配置させた、磁気テープの基準縁の位置の規制面
Gを備えている磁気テープの位置規制用案内部材(リー
ドリング)Lrと、前記の磁気テープの位置規制用案内
部材を磁気テープの基準縁位置に一致させるように傾斜
させる第2の傾斜駆動手段とによって、上,下ドラムD
u,Ddと、磁気テープの基準縁の位置規制面Gを備え
ているリードリングLrとを、各種の動作モードに応じ
て、それぞれ所要のように傾斜させるのであり、このよ
うな動作については図17を参照して既述したとおりで
ある。
【0051】前記した上ドラムDuに設けられている回
転磁気ヘッドが所定の回転数で駆動回転された状態で、
磁気テープTの走行方向、及び走行速度が各種の動作モ
ードに対応して、VTRに設けられている主制御部に設
定されるのに応じて、前記の主制御部から制御情報が与
えられた傾斜制御部(図示省略)は、ドラム構体DAに
おける上ドラムDuと下ドラムDdとリードリングLr
とからなるドラム構体DAの中心線21を、図2中の矢
印21a(または21b)の方向に所定量だけ傾斜させ
るような制御動作を行ない、また、リードリングLr
も、傾斜制御部の制御の下に所定の方向に所定量だけ傾
斜される。それにより、回転磁気ヘッドの回転軌跡によ
って磁気テープTに描かれる回転軌跡のパターンが、磁
気テープの記録跡と一致する状態にされるとともに、磁
気テープの基準縁Teの移動軌跡にリードリングの案内
部G(位置規制面)を一致させるようにする。
【0052】ところが、記録動作時における磁気テープ
の走行速度及びまたは走行方向とは異なるような状態で
磁気テープを走行させて、磁気記録再生装置でトリック
プレイを行なう場合に、第1の傾斜駆動手段により、磁
気テープに形成されている記録跡に対して回転磁気ヘッ
ドの回転軌跡面が一致する状態になると予定された角度
だけ上,下ドラムDu,Ddと回転磁気ヘッドとの中心
軸49(中心線21)を傾斜させるとともに、第2の駆
動手段によって、前記した上,下ドラムとは別体構成
で、かつ、前記した下ドラムDdの下部に構成させた小
径部39の外周面に接近した状態に配置させた、磁気テ
ープTの基準縁Teの位置規制面Gを備えているリード
リングLrを、磁気テープの基準縁位置に一致させるよ
うに傾斜させるようにしているために、トリックプレイ
時におけるドラムの中心軸と、リードリングLrの中心
軸との傾斜角度が異なったものになることにより、リー
ドリングLrの上面に形成されている磁気テープTの基
準縁Teの位置規制面Gについての展開図を書くと、S
字状の曲がりを有するものとなり、リードリングLrの
位置規制面Gによる磁気テープTの基準縁Teの案内動
作がS字状の曲線上の2点によって行なわれることにな
り、磁気テープの走行速度が非常に早くなった場合に走
行状態が不安定になることは既述のとおりである。
【0053】そこで、図1及び図2に示す本発明の磁気
記録再生装置では、前記した第1の傾斜駆動手段によ
り、磁気テープに形成されている記録跡に対して回転磁
気ヘッドの回転軌跡面が一致する状態になると予定され
た角度だけ上,下ドラムDu,Ddと回転磁気ヘッドと
の中心軸49(中心線21)を傾斜させるとともに、第
2の駆動手段によって、前記した上,下ドラムとは別体
構成で、かつ、前記した下ドラムDdの下部に構成させ
た小径部39の外周面に接近した状態に配置させた、磁
気テープTの基準縁Teの位置規制面Gを備えているリ
ードリングLrを、磁気テープの基準縁位置に一致させ
るように傾斜させるようにしている磁気記録再生装置に
おいて、記録動作時の磁気テープの走行速度に対して最
も高い倍速係数を示す走行速度で走行する際の磁気テー
プの基準縁の移動軌跡に沿って磁気テープの基準縁を案
内する位置規制面を、下ドラムの摺接面における磁気テ
ープが進行してくる方の摺接領域端部の内の少なくとも
一方に設けることにより、記録動作時の磁気テープの走
行速度に対して最も高い倍速係数を示す走行速度で走行
する際の再生動作時においても、磁気テープが安定な走
行状態で走行するようにしたものである。
【0054】また、図9及び図10を参照して後述され
る本発明の磁気記録再生装置では、前記の第1の傾斜駆
動手段により、磁気テープに形成されている記録跡に対
して回転磁気ヘッドの回転軌跡面が一致する状態になる
と予定された角度だけ上,下ドラムDu,Ddと回転磁
気ヘッドとの中心軸49(中心線21)を傾斜させる手
段と、上,下ドラムとは別体構成で、かつ、前記した下
ドラムDdの下部に構成させた小径部39の外周面に接
近した状態に配置させた、磁気テープTの基準縁Teの
位置規制面Gを備えているリードリングLrとを備えて
いる磁気記録再生装置において、記録動作時の磁気テー
プの走行速度に対して最も高い倍速係数を示す走行速度
で走行する際の磁気テープの基準縁の移動軌跡に沿って
磁気テープの基準縁を案内する位置規制面を、下ドラム
の摺接面における磁気テープが進行してくる方の摺接領
域端部の内の少なくとも一方に設けることにより、記録
動作時の磁気テープの走行速度に対して最も高い倍速係
数を示す走行速度で走行する際の再生動作時において
も、磁気テープが安定な走行状態で走行するようにした
ものである。
【0055】図1,図2,図3の(a),図9,図10
などの各図中に示されている下ドラムDdについて、図
面符号Gxf,Gxrを用いて指示している構成部分
が、記録動作時の磁気テープの走行速度に対して最も高
い倍速係数を示す走行速度で走行する際の磁気テープの
基準縁の移動軌跡に沿って磁気テープの基準縁を案内す
るべく、下ドラムDdの摺接面RFにおける磁気テープ
が進行してくる方の摺接領域端部に設けた磁気テープT
の基準縁Teを案内する位置規制面である。前記の各図
中において、図面符号Gxfで指示してある位置規制面
は、磁気テープTが記録動作時における磁気テープの走
行方向と同一の走行方向(順方向)に走行している場合
において、記録動作時の磁気テープの走行速度に対して
最も高い倍速係数を示す走行速度で走行する際の磁気テ
ープの基準縁の移動軌跡に沿って磁気テープの基準縁を
案内するべく、下ドラムDdの摺接面RFにおける磁気
テープが進行してくる方の摺接領域端部に設けた磁気テ
ープTの基準縁Teを案内する位置規制面であり、前記
の位置規制面Gxfは、磁気テープが順方向に進行して
いる状態において、磁気テープTがドラムに巻回され始
める方の端部側(0度に近い方の端部側)に設けられて
いる位置規制面である。
【0056】また、前記の各図中において、図面符号G
xrで指示してある位置規制面は、磁気テープTが記録
動作時における磁気テープの走行方向と反対の走行方向
(逆方向)で走行している場合において、記録動作時の
磁気テープの走行速度に対して最も高い倍速係数を示す
走行速度で走行する際の磁気テープの基準縁の移動軌跡
に沿って磁気テープの基準縁を案内するべく、下ドラム
Ddの摺接面RFにおける磁気テープが進行してくる方
の摺接領域端部に設けた磁気テープTの基準縁Teを案
内する位置規制面であり、前記の位置規制面Gxrは、
磁気テープが逆方向に進行している状態において、磁気
テープTがドラムに巻回され始める方の端部側(180
度に近い方の端部側)に設けられている位置規制面であ
る。
【0057】そして、本発明の実施に当っては、前記の
位置規制面Gxf,Gxrの一方だけを設けるようにし
ても、あるいは前記の位置規制面Gxf,Gxrの双方
を設けるようにしてもよい。また、前記した記録動作時
の磁気テープの走行速度に対して最も高い倍速係数を示
す走行速度は、例えば、31倍速としたり、あるいは2
1倍速としたり、11倍速としたり等々、任意所望の倍
速値に設定できるのである。以下の実施例の説明におい
ては、前記の記録動作時の磁気テープの走行速度に対し
て最も高い倍速係数を示す走行速度が11倍速であると
されている。
【0058】さて、磁気記録再生装置がノーマル再生モ
ード(記録済み磁気テープTの走行方向及び走行速度
を、記録動作時における磁気テープの走行方向及び走行
速度と同一の状態にして行なわれる再生モード)で動作
している場合には、上,下ドラムDu,Ddの中心軸
と、リードリングLrの中心軸とが一致していて、その
場合におけるリードリングLrの上面に形成されている
磁気テープTの基準縁Teの位置規制面Gについての展
開図を書くと、例えば図4に例示されているように、直
線状のものとして示されるものとなる。そして、前記し
た状態における磁気テープT(図4中では2点鎖線で示
されている)の基準縁Teは、リードリングLrの上面
に形成されている磁気テープTの基準縁Teの位置規制
面Gの全体にわたって、図4に示されているように正し
く案内される状態になっている。
【0059】図4において、GaはリードリングLrと
下ドラムDdとの間隙を示し、また、RFは下ドラムD
dにおける摺接面を示しており、さらにdbは下ドラム
Ddの摺接面RFの下端縁を示している。図中のGx
f,Gxrは、下ドラムDdの摺接面RFにおける磁気
テープが進行してくる方の摺接領域端部に設けた磁気テ
ープTの基準縁Teを案内する位置規制面を示してい
る。なお、前記の位置規制面Gxfは、磁気テープTが
順方向に予め定められた倍速係数の高速走行(図示の例
では11倍速)を行なう際に磁気テープTの基準縁Te
を案内できるように下ドラムDdの摺接領域端部に構成
させてある位置規制面であり、また位置規制面Gxr
は、磁気テープTが逆方向に予め定められた倍速係数の
高速走行(図示の例では11倍速)を行なう際に、図4
中の2点鎖線で示してある磁気テープTの基準縁Teを
案内できるように下ドラムDdの摺接領域端部に構成さ
せてある位置規制面である。
【0060】図1,図2に示す本発明の磁気記録再生装
置が、トリックプレイ再生モードで動作する場合には、
既述のように上,下ドラムDu,DdとリードリングL
rとが、図2中の矢印21a[早送り再生(FF)時の
傾斜方向],21b[巻戻し再生(REW)時の傾斜方
向]の方向に傾斜されるのであり、前記の傾斜量は磁気
テープの走行速度が早くなるに従って大きくなる。そし
て、トリックプレイ再生モードでの動作時には、既述の
ように上,下ドラムDu,Ddの傾斜角とリードリング
Lrの傾斜角とが異なるために、例えば7倍速の早送り
再生(FF)動作時について、リードリングLrの上面
に形成されている磁気テープTの基準縁Teの位置規制
面Gに関する展開図を書くと、例えば図5に示されてい
るような傾向のS字状の曲がりを有するものとなり、ま
た、例えば7倍速の巻戻し再生(REW)動作時につい
て、リードリングLrの上面に形成されている磁気テー
プTの基準縁Teの位置規制面Gに関する展開図を書く
と、例えば図7に示されているような傾向のS字状の曲
がりを有するものとなる。
【0061】7倍速の早送り再生動作時におけるリード
リングLrの上面に形成されている磁気テープTの基準
縁Teの位置規制面Gに関する展開図を示す図5におい
て、2点鎖線で示してある磁気テープTの基準縁Teの
移動軌跡は、リードリングLrにおける位置規制面Gに
対して、Pa,Pbの2個所で接している状態になって
おり、また、7倍速の巻戻し再生動作時におけるリード
リングLrの上面に形成されている磁気テープTの基準
縁Teの位置規制面Gに関する展開図を示す図7におい
て、2点鎖線で示してある磁気テープTの基準縁Teの
移動軌跡は、リードリングLrにおける位置規制面G
と、Pc,Pdの2個所で接している状態になってい
る。
【0062】そして、前記のように7倍速の早送り再生
動作時、及び7倍速の巻戻し再生動作時においては、磁
気テープTが順方向に11倍速で走行する際に、磁気テ
ープTの基準縁Teを案内できるように下ドラムDdの
摺接領域端部に構成させてある位置規制面Gxfと、磁
気テープTが逆方向に11倍速で走行する際に、磁気テ
ープTの基準縁Teを案内できるように下ドラムDdの
摺接領域端部に構成させてある位置規制面Gxrとは、
7倍速で走行する磁気テープTの基準縁Teの移動軌跡
から離隔した状態に位置しているために、前記の下ドラ
ムDdの摺接領域端部に構成させてある位置規制面Gx
f,Gxrは、7倍速で走行する磁気テープTには何の
作用も及ぼさない。
【0063】しかし、本発明の磁気記録再生装置が、磁
気テープTを順方向に11倍速(予め定められた最高倍
速の一例)で走行させて、高速再生(早送り再生…F
F)動作を行なっている状態においては、上,下ドラム
Du,Ddの傾斜角とリードリングLrの傾斜角とが、
前記した7倍速の高速再生時の傾斜角よりも大となっ
て、下ドラムDdの摺接面RFにおける磁気テープが進
行してくる方の摺接領域端部に設けた位置規制面Gxf
が、図6に示されている展開図のように、磁気テープT
の基準縁Teの移動軌跡と同一の位置となされ、それに
より、磁気テープTの基準縁Teは、下ドラムDdの摺
接面RFにおける磁気テープが進行してくる方の摺接領
域端部に設けた位置規制面Gxfと、リードリングLr
の上面に形成されている磁気テープTの基準縁Teの位
置規制面GにおけるPbの部分との2個所で、安定に案
内される状態となる。
【0064】また、本発明の磁気記録再生装置が、磁気
テープTを逆方向に11倍速(予め定められた最高倍速
の一例)で走行させて、高速再生(巻戻し再生…RE
W)動作を行なっている状態においては、上,下ドラム
Du,Ddの傾斜角とリードリングLrの傾斜角とが、
既述した7倍速の巻戻し再生時の傾斜角よりも大となっ
て、下ドラムDdの摺接面RFにおける磁気テープが進
行してくる方の摺接領域端部に設けた位置規制面Gxr
が、図8に示されている展開図のように、磁気テープT
の基準縁Teの移動軌跡と同一の位置となされ、それに
より、磁気テープTの基準縁Teは、下ドラムDdの摺
接面RFにおける磁気テープが進行してくる方の摺接領
域端部に設けた位置規制面Gxrと、リードリングLr
の上面に形成されている磁気テープTの基準縁Teの位
置規制面GにおけるPcの部分との2個所で、安定に案
内される状態となる。
【0065】既述のように、リードリングLrの上面に
形成されている位置規制面Gに関する展開図におけるS
字状の曲りは、再生動作時における磁気テープTの走行
速度と記録動作時における磁気テープTの走行速度との
比が大きくなる程大きくなるために、磁気テープTの基
準縁TeとリードリングLrの上面に形成されている位
置規制面Gとの接触態様は、再生動作時における磁気テ
ープTの走行速度が早くなる程、次第に点接触の状態に
近付いて行くので、磁気テープTを倍速係数が極端に高
い走行速度で走行させた場合には、磁気テープTの走行
状態が不安定になる。しかし、本発明の磁気記録再生装
置では、記録動作時の磁気テープの走行速度に対して最
も高い倍速係数を示す走行速度で走行する際の磁気テー
プTの基準縁Teの移動軌跡に沿って磁気テープの基準
縁を案内する機能を有する位置規制面Gxf,Gxr
を、下ドラムDdの摺接面RFにおける磁気テープが進
行してくる方の摺接領域端部に設けたことにより、磁気
テープTを予め定められた最高の倍速係数で高速走行さ
せる状態でのトリックプレイ再生時において、下ドラム
Ddの摺接面RFにおける磁気テープが進行してくる方
の摺接領域端部に磁気テープTの基準縁Teの移動軌跡
に沿うように設けた位置規制面Gxf,Gxrによって
磁気テープTの基準縁Teが案内されるために、磁気テ
ープTを予め定められた最高の倍速係数で高速走行させ
る状態でのトリックプレイ再生時においても、ノイズバ
ーが現われない再生画像が得られるように安定に磁気テ
ープTを走行させることができる。
【0066】図1,図2に示す磁気記録再生装置は、ト
リックプレイ再生モードで動作する場合には、既述のよ
うに上,下ドラムDu,DdとリードリングLrとを、
図2中の矢印21a[早送り再生(FF)時の傾斜方
向],21b[巻戻し再生(REW)時の傾斜方向]の
方向に傾斜させるようにした構成態様のものであった
が、図9及び図10に示す磁気記録再生装置は、磁気テ
ープTに形成されている記録跡に対して回転磁気ヘッド
の回転軌跡面が一致する状態になると予定された角度だ
け上,下ドラムDu,Ddと回転磁気ヘッドとの中心軸
49(中心線21)を傾斜させるような傾斜駆動手段
と、前記の上,下ドラムとは別体構成で、かつ、前記し
た下ドラムDdの下部に構成させた小径部39の外周面
に接近した状態に配置させた、磁気テープTの基準縁T
eの位置規制面Gを備えているリードリングLrとを備
えている磁気記録再生装置において、記録動作時の磁気
テープの走行速度に対して最も高い倍速係数を示す走行
速度で走行する際の磁気テープの基準縁の移動軌跡と一
致する磁気テープの基準縁を案内する位置規制面Gx
f,Gxrを、下ドラムDdの摺接面RFにおける磁気
テープTが進行してくる方の摺接領域端部の内の少なく
とも一方に設けて、記録動作時の磁気テープの走行速度
に対して最も高い倍速係数を示す走行速度で走行する際
の再生動作時においても、磁気テープが安定な走行状態
で走行するようにしたものである。
【0067】図9及び図10において、DBはドラムベ
ースであり、このドラムベースDB上には、下ドラムD
dにおける小径部39の外周部に近接して配置されたリ
ードリングLrが、ねじ54によってドラムベースDB
が固着されている。前記のリードリングLrには4個の
回動支点55,56…が設けられている(0度ー180
度方向の断面図を示す図10中には4個の回動支点の内
の2個の回動支点55,56だけが示されている。な
お、前記の2個の回動支点55,56以外の2個の回動
支点は、前記した回動支点55の位置における紙面に垂
直な方向に設けられている1個の回動支点と、前記した
回動支点56の位置における紙面に垂直な方向に設けら
れている1個の回動支点とであり、図10中には示され
ていない)。
【0068】前記のリードリングLrに設けられた前記
の4個の回動支点55,56…は、磁気記録再生装置が
記録動作を行なう場合(図9に示されている状態)に
は、ドラムベースDBに螺入されているねじ29,30
の双方が、下ドラムDdの底面から離れるように駆動さ
れることにより、ばね46…により、前記のすべての回
動支点55,56…の先端部と、下ドラムDdの底面と
が圧接された状態にされて、ドラムベースDBとリード
リングLrと下ドラムDdとが一体化された状態になる
(ばね46…と、下ドラムDdに螺入されているねじ5
7…とによる結合作用は、図1に示す磁気記録再生装置
について既述したところから容易に類推されるところで
ある)。
【0069】磁気記録再生装置が、記録動作時における
磁気テープの走行方向と同一の走行方向で、早送り再生
(FF)が行なわれる場合には、ねじ29が下ドラムD
dの底面を押上げるように駆動されるとともに、ねじ3
0が下ドラムDdの底面から離れる方向に駆動されて、
リードリングLrに突設してある4個の回動支点の内の
2個の回動支点(回動支点55と、図10中に示されて
いる回動支点55の位置における紙面に垂直な線上に設
けられている1個の回動支点)が、下ドラムDdの底面
と接し、前記の2個の回動支点を回動支点として、上ド
ラムDuと下ドラムDdとの中心軸が図10中の矢印2
1aの方向に回動するようにされる。
【0070】また、記録動作時における磁気テープの走
行方向とは逆の走行方向で、早戻し再生(REW)が行
なわれる場合には、ねじ30が下ドラムDdの底面を押
上げるように駆動されるとともに、ねじ29が下ドラム
Ddの底面から離れる方向に駆動されて、リードリング
Lrに突設してある4個の回動支点の内の2個の回動支
点(回動支点56と、図10中に示されている回動支点
56の位置における紙面に垂直な線上に設けられている
1個の回動支点)が、下ドラムDdの底面と接し、前記
の2個の回動支点を回動支点として、上ドラムDuと下
ドラムDdとの中心軸が図10中の矢印21bの方向に
回動するようにされる。前記したねじ29,30に対す
る前記のような駆動々作は、図示していない傾斜制御部
の制御の下に動作する駆動機構の動作によって行なわれ
る。前記の駆動機構は、図15の分解斜視図中に示され
ているような動力源とされるモータ40、複数の歯車よ
りなる減速機構41、ロータリエンコーダ42、位置検
出器43などを備えて構成されている。
【0071】そして、磁気テープTの走行方向、及び走
行速度が各種の動作モードに対応して、VTRに設けら
れている主制御部に設定されるのに応じて、前記の主制
御部から制御情報が与えられた傾斜制御部は、ドラム構
体DAにおける上ドラムDuと下ドラムDdとリードリ
ングLrとからなるドラム構体DAの中心軸を、図10
中の矢印21a(または21b)の方向に、それぞれ所
定量だけ傾斜させるように、前記の駆動機構を制御して
前記したねじ29,30を進退させる。前記した上ドラ
ムDuに設けられている回転磁気ヘッドが所定の回転数
で駆動回転された状態で、磁気テープTの走行方向、及
び走行速度が各種の動作モードに対応して、VTRに設
けられている主制御部に設定されるのに応じて、前記の
主制御部から制御情報が与えられた傾斜制御部(図示省
略)は、ドラム構体DAにおける上ドラムDuと下ドラ
ムDdとの中心線21を、図10中の矢印21a(また
は21b)の方向に所定量だけ傾斜させるような制御動
作を行なう。それにより、回転磁気ヘッドの回転軌跡に
よって磁気テープTに描かれる回転軌跡のパターンは、
磁気テープの記録跡と一致する状態にされる。
【0072】図9及び図10に示す本発明の磁気記録再
生装置は、前記した傾斜駆動手段により、磁気テープに
形成されている記録跡に対して回転磁気ヘッドの回転軌
跡面が一致する状態になると予定された角度だけ上,下
ドラムDu,Ddと回転磁気ヘッドとの中心軸49(中
心線21)を傾斜させる手段と、また前記した上,下ド
ラムとは別体構成で、かつ、前記した下ドラムDdの下
部に構成させた小径部39の外周面に接近した状態に配
置させた、磁気テープTの基準縁Teの位置規制面Gを
備えているリードリングLrとを備えて構成されている
磁気記録再生装置において、記録動作時の磁気テープの
走行速度に対して最も高い倍速係数を示す走行速度で走
行する際の磁気テープの基準縁の移動軌跡に沿って磁気
テープの基準縁を案内する位置規制面を、下ドラムの摺
接面における磁気テープが進行してくる方の摺接領域端
部の内の少なくとも一方に設けることにより、記録動作
時の磁気テープの走行速度に対して最も高い倍速係数を
示す走行速度で走行する際の再生動作時においても、磁
気テープが安定な走行状態で走行するようにしたもので
あり、図10中に示されている下ドラムDdにおいて、
図面符号Gxfで指示してある位置規制面は、磁気テー
プTが記録動作時における磁気テープの走行方向と同一
の走行方向(順方向)に走行している場合において、記
録動作時の磁気テープの走行速度に対して最も高い倍速
係数を示す走行速度で走行する際の磁気テープの基準縁
の移動軌跡に沿って磁気テープの基準縁を案内するべ
く、下ドラムDdの摺接面RFにおける磁気テープが進
行してくる方の摺接領域端部に設けた磁気テープTの基
準縁Teを案内する位置規制面であり、前記の位置規制
面Gxfは、磁気テープが順方向に進行している状態に
おいて、磁気テープTがドラムに巻回され始める方の端
部側(0度に近い方の端部側)に設けられている位置規
制面である。
【0073】また、図10中に示されている下ドラムD
dにおいて、図面符号Gxrで指示してある位置規制面
は、磁気テープTが記録動作時における磁気テープの走
行方向と反対の走行方向(逆方向)に走行している場合
において、記録動作時の磁気テープの走行速度に対して
最も高い倍速係数を示す走行速度で走行する際の磁気テ
ープの基準縁の移動軌跡に沿って磁気テープの基準縁を
案内するべく、下ドラムDdの摺接面RFにおける磁気
テープが進行してくる方の摺接領域端部に設けた磁気テ
ープTの基準縁Teを案内する位置規制面であり、前記
の位置規制面Gxrは、磁気テープが逆方向に進行して
いる状態において、磁気テープTがドラムに巻回され始
める方の端部側(180度に近い方の端部側)に設けら
れている位置規制面である。
【0074】そして、図9及び図10に示す磁気記録再
生装置における下ドラムDdの摺接面RFにおける磁気
テープが進行してくる方の摺接領域端部に設けた磁気テ
ープTの基準縁Teを案内するために設けた位置規制面
Gxf,Gxrが、磁気テープTを記録動作時における
磁気テープの走行方向と同一の走行方向(順方向)ある
いは逆方向に、記録動作時の磁気テープの走行速度に対
して最も高い倍速係数を示す走行速度で走行させた際
に、磁気テープの基準縁の移動軌跡に沿って磁気テープ
の基準縁を良好に案内して、磁気テープTの走行状態を
安定化させることができることは、図5乃至図8を参照
して既述したところと同様であるので、その詳細な説明
を省略する。
【0075】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように、本発明の磁気記録再生装置は、トリックプレ
イ再生モードで動作する場合に、磁気テープTに形成さ
れている記録跡に対して回転磁気ヘッドの回転軌跡面が
一致する状態になると予定された角度だけ上,下ドラム
Du,Ddと回転磁気ヘッドとの中心軸、及び前記の
上,下ドラムとは別体構成で、かつ、前記した下ドラム
Ddの下部に構成させた小径部の外周面に接近した状態
に配置させた、磁気テープTの基準縁Teの位置規制面
Gを備えているリードリングLrの中心軸とを所定量だ
け傾斜させるように構成した磁気記録再生装置、あるい
は、磁気テープTに形成されている記録跡に対して回転
磁気ヘッドの回転軌跡面が一致する状態になると予定さ
れた角度だけ上,下ドラムDu,Ddと回転磁気ヘッド
との中心軸を傾斜させる手段を備えているとともに、前
記の上,下ドラムとは別体構成で、かつ、前記した下ド
ラムDdの下部に構成させた小径部の外周面に接近した
状態に配置させた、磁気テープTの基準縁Teの位置規
制面Gを備えているリードリングLrとを備えている磁
気記録再生装置において、記録動作時の磁気テープの走
行速度に対して最も高い倍速係数を示す走行速度で走行
する際の磁気テープの基準縁の移動軌跡と一致する磁気
テープの基準縁を案内する位置規制面Gxf,Gxr
を、下ドラムDdの摺接面RFにおける磁気テープTが
進行してくる方の摺接領域端部の内の少なくとも一方に
設けて、記録動作時の磁気テープの走行速度に対して最
も高い倍速係数を示す走行速度で走行する際の再生動作
時においても、前記の位置規制面Gxf,Gxrの作用
により、磁気テープを安定な状態で高速走行させること
を可能にしたので、本発明の磁気記録再生装置では、極
めて高倍速の磁気テープの走行速度でのトリックプレイ
動作時においても、従来装置では実現することができな
かった安定な走行状態で再生動作が行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録再生装置の90度ー180度
方向での縦断面図である。
【図2】本発明の磁気記録再生装置の0度ー180度方
向での縦断面図である。
【図3】磁気記録再生装置の構成部材の斜視図である。
【図4】リードリングの展開図である。
【図5】リードリングの展開図である。
【図6】リードリングの展開図である。
【図7】リードリングの展開図である。
【図8】リードリングの展開図である。
【図9】本発明の磁気記録再生装置の90度ー180度
方向での縦断面図である。
【図10】本発明の磁気記録再生装置の0度ー180度
方向での縦断面図である。
【図11】既提案の磁気記録再生装置の90度ー180
度方向での縦断面図である。
【図12】既提案の磁気記録再生装置の0度ー180度
方向での縦断面図である。
【図13】リードリングの展開図である。
【図14】リードリングの展開図である。
【図15】磁気記録再生装置の要部の分解斜視図であ
る。
【図16】磁気記録再生装置のテープ走行部の斜視図で
ある。
【図17】磁気記録再生装置の傾斜駆動手段の構成動作
の説明用の図である。
【符号の説明】
DB…ドラムベース、Dd…下ドラム、Du…上ドラ
ム、DA…ドラム構体、T…磁気テープ、Te…磁気テ
ープTの基準縁、RF…摺接面、Lr…リードリング、
G…リードリングLrに設けられている案内部(磁気テ
ープの位置規制用案内部材に構成されている磁気テープ
の基準縁の位置規制面)Gxf,Gxr…位置規制面、
1…供給リール台、2…巻取りリール台、3…カセット
ケース、4…供給リール、5…テンションポール、6,
16…ガイドポール、7…全幅消去ヘッド、8…インピ
ーダンスローラ、9,14…ローディングポール(垂直
ガイドローラ)、10,13…傾斜ガイド(スラントポ
ール)、15…コントロールヘッド、17…ピンチロー
ラ、18…キヤプスタン、19…巻取りリール、20…
機台、21…中心軸、25〜28,35〜38,55,
56…回動支点、29〜32…ねじ、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上,下ドラムの周面の一部へ巻回される
    磁気テープに対する摺接面を備えている上ドラムと、回
    転磁気ヘッドと、上ドラムにおける磁気テープの摺接面
    の延長面上に位置する磁気テープの摺接面を備えている
    とともに、上ドラムと同軸的に設けられている下ドラム
    と、磁気テープに形成されている記録跡に対して回転磁
    気ヘッドの回転軌跡面が一致する状態になると予定され
    た角度だけ前記した上,下ドラムと回転磁気ヘッドとの
    中心軸を傾斜させる第1の傾斜駆動手段と、前記した
    上,下ドラムとは別体構成で、かつ、前記した下ドラム
    の下部に構成させた小径部の外周面に接近した状態に配
    置させた、磁気テープの基準縁の位置規制面を備えてい
    る磁気テープの走行位置規制用案内部材と、前記の磁気
    テープの位置規制面が磁気テープの基準縁位置に一致す
    るように磁気テープの走行位置規制用案内部材を傾斜さ
    せる第2の傾斜駆動手段とを備えてなる磁気記録再生装
    置において、記録動作時の磁気テープの走行速度に対し
    て最も高い倍速係数を示す走行速度で走行する際の磁気
    テープの基準縁の移動軌跡に沿って磁気テープの基準縁
    を案内する位置規制面を、下ドラムの摺接面における磁
    気テープが進行してくる方の摺接領域端部の内の少なく
    とも一方に設けたことを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上,下ドラムの周面の一部へ巻回される
    磁気テープに対する摺接面を備えている上ドラムと、回
    転磁気ヘッドと、上ドラムにおける磁気テープの摺接面
    の延長面上に位置する磁気テープの摺接面を備えている
    とともに、上ドラムと同軸的に設けられている下ドラム
    と、磁気テープに形成されている記録跡に対して回転磁
    気ヘッドの回転軌跡面が一致する状態になると予定され
    た角度だけ前記した上,下ドラムと回転磁気ヘッドとの
    中心軸を傾斜させる傾斜駆動手段と、前記した上,下ド
    ラムとは別体構成で、かつ、前記した下ドラムの下部に
    構成させた小径部の外周面に接近した状態に配置させ
    た、磁気テープの基準縁の位置規制面を備えている磁気
    テープの走行位置規制用案内部材とを備えてなる磁気記
    録再生装置において、記録動作時の磁気テープの走行速
    度に対して最も高い倍速係数を示す走行速度で走行する
    際の磁気テープの基準縁の移動軌跡に沿って磁気テープ
    の基準縁を案内する位置規制面を、下ドラムの摺接面に
    おける磁気テープが進行してくる方の摺接領域端部の内
    の少なくとも一方に設けたことを特徴とする磁気記録再
    生装置。
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