JPH06302067A - ヘリカルスキャン方式記録・再生装置のテープ走行位置制御機構 - Google Patents

ヘリカルスキャン方式記録・再生装置のテープ走行位置制御機構

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JPH06302067A
JPH06302067A JP6008771A JP877194A JPH06302067A JP H06302067 A JPH06302067 A JP H06302067A JP 6008771 A JP6008771 A JP 6008771A JP 877194 A JP877194 A JP 877194A JP H06302067 A JPH06302067 A JP H06302067A
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pinch
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JP6008771A
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Inventor
Masaaki Daigaku
政明 大学
Toshikatsu Shiozaki
聡克 塩崎
Shinji Araoka
伸治 荒岡
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ヘリカルスキャン方式記録・再生装置におい
て、記録・再生動作時のテープ上のトラック位置精度を
向上させるテープ走行位置制御機構を提供する。 【構成】回転シリンダのテープ出入り側にあるピンチロ
ーラ127,128にテープ走行位置制御機能を付加
し、ピンチローラ127は、下方部周面を摩擦係数の大
きい状態とし、ピンチローラ128は、上方部周面を摩
擦係数の大きい状態とする。テープのフォワード方向走
行時にはピンチローラ127の作用により、テープを下
方に付勢し、下方の基準面となるテープガイド面に当接
させる。また、テープのリバース方向走行時にはピンチ
ローラ128の作用により、テープを上方に付勢し、上
方のテープガイド面に当接させて、ヘッド走行位置とテ
ープの走行相対位置精度を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘリカルスキャン方式
記録・再生装置のテープ走行位置制御機構、詳しくは、
テープ状の記録媒体を用いたヘリカルスキャン方式によ
る記録、および/または、再生装置におけるテープの走
行位置を基準に制御するテープ走行位置制御機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、回転シリンダヘッドを用いたヘリ
カルスキャン方式の記録・再生装置は、VTR、あるい
は、DATに適用されているが、これらのものは、一方
向のみの記録、および/または、再生(以下、R/Pと
記載する)を行い、トラッキング制御を必要とするもの
であった。そのような装置に対して、近年、ノントラッ
キングの再生処理が可能であって、テープ上往復R/P
が可能なヘリカルスキャン方式の記録・再生装置が提案
され、一部商品化されている状況にある。この記録・再
生装置においては、上述のようにノントラッキングの再
生処理が可能であることから、そのR/P機構部に対し
て高い機械的精度が要求されない。従って、テープ送り
機構の小型化が可能となり、テープカセットも極めて小
さくなる。しかも、往復記録が可能となるため記録時間
も十分長くとれる。
【0003】図12の斜視図に示すような上記従来のノ
ントラッキング(以下,NT方式と記載する)方式の往
復記録・再生装置に適用可能である特開平3−1780
66号公報に開示されたR/P機構がある。本機構を適
用した装置においては、サブシャーシ151上に後述す
る回転シリンダユニット(以下、回転シリンダUと記載
する)152と、テープガイド用のガイドピン157
と、テープ50の定速度給送を行うためのキャプスタン
158とが配設されており、R/P時にはテープカセッ
ト41が図12に示すように装填される。
【0004】なお、上記テープカセット41には供給リ
ール(以下、Sリールと記す)42と巻き取りリール
(以下、Tリールと記す)43、および、ピンチローラ
44,45が配設されており、それらの部材は、装填さ
れた状態で記録・再生装置の駆動部により回転駆動可能
状態となる。また、テープカセット41が装填されたと
き、回転シリンダU152である記録・再生ヘッドを含
むシリンダユニット部を構成する固定シリンダ153,
154、および、ヘッド156を有する回転シリンダ1
55が、カセット41内に前面部に緊張されたテープ5
0を押圧しながら、カセット内に挿入され、図12のC
矢視図である図13に示すように、巻き付き角であるラ
ップ角θ(約100゜)だけテープ50に当接した状態
となる。
【0005】但し、上記回転シリンダ155の回転軸
は、テープ50の走行方向に対して後述する記録トラッ
ク50a,50bのスチル角を与えるために所定の傾斜
角だけ傾斜している。
【0006】本装置において、テープカセット41には
A面/B面があり(図14のカセット装填状態の斜視図
参照)、いずれの面でのR/P処理でもテープ50の給
送方向は、常に、図12のようにフォワード方向(以
下、FW方向と記載する)、即ち、Sリール42側から
Tリール43側へ給送される。また、回転シリンダ15
5の回転方向も、常に、時計回り(図12,図13にお
いて)とする。そして、A面を上にして装置本体160
のカセットホルダ161に装填した場合(図14参
照)、テープ50への記録時にはテープ50の上半部の
A側トラック50aに記録される(図15の(A)の記
録トラックフォーマット図参照)。
【0007】また、テープカセット41を反転させてB
面を上にして装填した場合(図14参照)、テープ50
への記録は、テープ50のA側トラック50a側とはテ
ープセンタ50cに対して反対側のB側トラック50b
に記録される(図15の(B)の記録トラックフォーマ
ット図参照)。なお、各トラックのピッチは約9.8μ
mである。また、該トラックはスチル角約4.4゜の傾
きを持つものとする。そして、再生を行う場合も同様
に、カセット41の装填方向にならってA側、または、
B側トラック50a、または、50bの記録データの再
生が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来のヘリカル
スキャン方式往復記録・再生装置においては、図15の
(A),(B)に示すR/Pトラック50a,50bの
ピッチが9.8μmであって、ノントラッキングでR/
Pされるとはいえ、該トラックのテープ幅縁50f,5
0eからの距離、あるいは、テープ中心50cからの距
離に対して所定の精度が要求される。また、従来のヘリ
カルスキャン方式往復記録・再生装置とのテープの互換
性上からも同様のことが要求される。しかし、その要求
を満足させるためには、テープを走行させるとき、テー
プ幅縁50fを前記図13に示す回転シリンダU152
の固定シリンダ30、または、31に設けられているテ
ープガイド30a、または、31aに当接した状態で走
行させるテープ走行当接制御機構が必要となる。
【0009】しかし、上記従来例のものは、テープ走行
時に積極的にテープの幅縁50fを固定シリンダ30の
テープガイド30a、または、31aに当接せしめるよ
うな機構は装備されていない。そこに隙間がある場合、
トラック位置にその隙間分の誤差が生じる可能性があ
る。
【0010】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたものであり、ヘリカルスキャン方式記録・再生
装置において、R/P動作時のテープ上のR/Pトラッ
ク位置精度を向上させることが可能なヘリカルスキャン
方式記録・再生装置のテープ走行位置制御機構を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のヘリカルスキャ
ン方式記録・再生装置のテープ走行位置制御機構は、テ
ープ走行時にテープの幅方向の一端面を所定の基準面に
当接させるテープ走行位置制御手段を有する。
【0012】
【作用】テープ走行時にテープの一端面を基準面に当接
させることによってR/Pされるトラックのヘッドに対
する位置規制制御を行う。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は、本発明の第1実施例のテープ走行位置制御
機構を内蔵したヘリカルスキャン方式往復記録・再生装
置の平面図である。前記図12に示した従来のNTフォ
ーマットを適用したヘリカルスキャン方式往復記録・再
生装置は、テープ50のR/P動作時の走行方向が一
定、即ち、FW方向のみの装置であった。それに対し
て、次に説明する本発明の第1実施例のテープ走行位置
制御機構を内蔵するヘリカルスキャン方式往復記録・再
生装置は、テープ50のR/P動作時の走行方向をカセ
ット41を挿入したままでもFW方向とREV方向の往
復R/P動作の切り換え可能な装置とする。
【0014】上記テープ走行位置制御機構は、FW方向
とREV方向に切り換えて走行駆動されるテープ50を
磁気ヘッドの回動走行位置に対して所定の位置を走行さ
せるために、テープ50の幅方向を固定シリンダのガイ
ド用基準面に当接させて走行させる機構である。
【0015】上記記録・再生装置について詳しく説明す
ると、後述するように傾斜して装着された回転シリンダ
U3を記録媒体であるテープ50の位置に対して回動方
向Mおよび軸方向Kの移動が可能とする(図4,図5の
テープと回転シリンダUの動作状態図参照)。そして、
テープカセット41の装填方向を変えず、磁気テープ5
0の走行方向をFW(フォワード)方向とREV(リバ
ース)方向とに切り換え、更に、回転シリンダU3の回
転方向を反転せしめることによって、図2の記録トラッ
クパターンに示すA側トラック50aとB側トラック5
0bに対する往復のR/P動作を行うことができる。
【0016】上記A側トラック50aに対してR/Pを
行う場合、図1に示すように、テープ50をFW(フォ
ワード)方向、即ち、Sリール42からピンチローラ1
28と、更に、ウイングガイド93,回転シリンダU
3,セルフアライニングガイド91,92,ウイングガ
イド95で形成されるテープパス部50dとを通過して
キャプスタン29,ピンチローラ127を経てTリール
43で巻き取る方向に走行させる。
【0017】一方、B側トラック50bに対してR/P
を行う場合、テープ50をREV(リバース)方向、即
ち、Tリール43からピンチローラ127を経て、上記
テープパス部50dとキャプスタン28,ピンチローラ
128を経てSリール42で巻き取る方向に走行させ
る。
【0018】但し、上記FW方向へのテープ走行時に
は、キャプスタン29をピンチローラ127側へ押圧付
勢し、キャプスタン28はピンチローラ128から離間
させて、テープ50の定速走行を行う。また、上記RE
V方向へのテープ走行時には、キャプスタン28をピン
チローラ128側へ押圧付勢し、キャプスタン29はピ
ンチローラ127から離間させて、テープ50の定速走
行を行う。
【0019】なお、本実施例のものにあっては、上記ピ
ンチローラ127と128は、テープカセット41に回
転自在に支持されている。しかし、テープカセットの構
造によっては、装置本体の方に該ピンチローラを配設す
るような構造をとってもよい。
【0020】本装置の回転シリンダU3には、図3に示
すように中央部に磁気ヘッド33を持つ回転可能な回転
シリンダ32を挟んで上下に固定シリンダ30と31が
配設されている。その固定シリンダ30と31には、テ
ープ50の幅方向のどちらかの一端面を規制するため、
その間隔がテープ幅(2.5mm)に対応したテープ走
行の基準面となるテープガイド30a,31aが設けら
れている。その規制は後述されるテープ走行位置制御機
構により行われる。
【0021】また、上記トラック50a,50bに対し
て回転シリンダ32の同一周上に対向して配設された2
つの磁気ヘッド33でR/P動作が行われるものとする
(図4,図5動作状態図参照)。磁気ヘッド33を図4
のトラック50a,50bに対応してR/P位置を上述
したように上下にずらせるには、前述したように固定シ
リンダ30,31を保持する回転シリンダU3を所定角
回動させる(図4,図5のM方向回動)と同時に軸方向
に所定距離だけ移動させること(図4,図5のK方向移
動)が必要となる。
【0022】そこで、上記回転シリンダU3の回動,移
動は、図3の分解斜視図に示すように該回転シリンダU
3を支持するシリンダホルダ34に配設されるリード溝
34bに沿って固定シリンダ31上のシリンダピン31
bを摺動させることにによって行われる。その駆動はピ
ニオン32aをラック等を介して駆動することによって
行われる。
【0023】上記図4,図5は、FW方向、または、R
EV方向のR/P動作時の回転シリンダU3とテープ5
0の位置関係を示す動作状態図である。本図において角
θaは、テープ50のラップ角であって、比較的狭いラ
ップ角(100゜程度)に設定されている。その展開長
さは、各R/Pトラック50a,50bの長さに略対応
する。
【0024】前述したテープ走行位置制御機構は、本実
施例の場合、前記ピンチローラ127,128で構成さ
れるが、該ピンチローラ127,128は、図6の斜視
図に示す表面状態を有している。即ち、Tリール側のピ
ンチローラ127の上半外周部127aを摩擦係数のよ
り低い硬質、下半外周部127bを摩擦係数のより高い
軟質のゴム材料で形成する。また、Sリール側のピンチ
ローラ128の上半部128aを摩擦係数の高い軟質、
下半部128bを摩擦係数の低い硬質のゴム材料で形成
するものである。なお、上記ピンチローラ127、およ
び、128の外周部材料は、合成ゴム,合成樹脂材料で
あってもよい。
【0025】テープ50をFW方向に走行させるとき
は、図1に示すようにキャプスタン29とピンチローラ
127とでテープ50を挟持して走行させるが、そのと
き、テープ50は、上記ピンチローラ127の軟質下半
部127aによって下方に付勢され、テープ50の下方
端面50eが図3,図4に示す固定シリンダ31の下方
の基準面であるテープガイド31aに当接した状態で走
行する。また、REV方向にテープ50を走行させたと
きは、Sリール側のキャプスタン28とピンチローラ1
28とでテープ50を挟持して走行させるが、そのとき
は、テープ50は上記ピンチローラ128の軟質上半部
128aによって上方に付勢され、テープ50の上方端
面50fが図3,図5に示す固定シリンダ30の上方の
基準面であるテープガイド30aに当接した状態で走行
する。
【0026】なお、上記ガイド30a,31aは、前記
従来の記録・再生装置と同様に図2のトラック領域のF
W方向R/P用トラック50a,REV方向R/P用ト
ラック50bのスチル角αに対応した所定のリード角を
有している。
【0027】次に、以上のように構成された本実施例の
テープ走行位置制御を内蔵するヘリカルスキャン方式往
復記録・再生装置の動作について説明する。FW方向の
R/P動作を行う場合は、図4の動作状態図,図1の平
面図に示すように、テープ50は、キャプスタン29に
よりFW方向に走行し、時計回りに回転する回転シリン
ダ32のヘッド33によりR/P動作が行われる。その
とき、テープ50にはピンチローラ127により下方向
への付勢力が働き、テープ50の端面50eが固定シリ
ンダ31のテープガイド31aに当接した状態で走行す
る。
【0028】また、REV方向のR/P動作を行う場合
は、図5の動作状態図,図1の平面図に示すように、テ
ープ50は、キャプスタン28によりREV方向に走行
し、反時計回りに回転する回転シリンダ32のヘッド3
3によりR/Pが行われる。そのとき、テープ50には
ピンチローラ128により上方向への付勢力が働き、テ
ープ50の端面50fが固定シリンダ30のテープガイ
ド30aに当接した状態で走行する。
【0029】従って、本実施例のテープ走行位置制御機
構を内蔵したヘリカルスキャン方式往復記録・再生装置
によれば、FW方向、および、REV方向の何れのR/
P動作においても、トラック50a,50bのテープ端
面50e,50fから高精度の位置にてR/P動作を行
うことが可能となり、良好なR/P動作ができる。
【0030】上記実施例のテープ走行位置制御機構のピ
ンチローラ127と128の変形例として、図7の斜視
図に示すTリール側ピンチローラ129,Sリール側ピ
ンチローラ130が提案できる。このピンチローラ12
9,130は、テーパ形状とし、Tリール側のピンチロ
ーラ129は下部の径を大きくし、Sリール側のピンチ
ローラ130は上部の径を大きくしたものである。上記
ピンチローラ129,130の外周は、テープ50走行
に対して適度な摩擦係数を持つものとする。このピンチ
ローラ129,130によると上下の周速の違いによっ
て、テープ50をキャプスタンにより挟んで走行させる
とき、それぞれFW方向,REV方向への走行時に、下
方向、または、上方向への付勢力を与える。
【0031】前記実施例のテープ走行位置制御機構のピ
ンチローラ127と128の別の変形例として提案する
図8のピンチローラ131,132は、外形部に凸状の
リードを形成したものである。そして、Tリール側のピ
ンチローラ131は、凸状右リード131aを有し、S
リール側のピンチローラ132は、凸状左リード132
aを有している。このピンチローラ131,132によ
ると各凸状リードにより、テープ50をキャプスタンと
により挟んで走行させるとき、それぞれFW方向,RE
V方向への走行時に、下方向、または、上方向への付勢
力を与える。
【0032】上記図7,図8に示す各変形例のピンチロ
ーラを適用する記録・再生装置においては、上述のよう
にテープには、FW方向、または、REV方向の走行時
にそれぞれ下方向、上方に付勢力を与えられ、前記実施
例の場合と同様に図3の回転シリンダU3のテープガイ
ド31b、または、30aに当接して走行することにな
る。
【0033】前記第1実施例のテープ走行位置制御機構
としてピンチローラに代えて、キャプスタンを適用した
第2実施例のテープ走行位置制御機構を提案することが
できる。図9は、本実施例のテープ走行位置制御機構と
して作用するキャプスタンの斜視図である。本実施例の
機構としてのキャプスタン141,142は、その上部
と下部の表面の粗さに変化を与えたものである。即ち、
Tリール側キャプスタン141は、上半部の表面141
aの粗さが細かく、下半部の表面141bの粗さが粗
い。また、Sリール側キャプスタン142は、上半部の
表面142aの粗さが粗く、下半部の表面142bの粗
さが細かい。なお、本実施例を適用するヘリカルスキャ
ン方式の往復記録・再生装置は、前記図1等で示した装
置に対して、ピンチローラと上記キャプスタン以外は、
同一構成を有している。そして、ピンチローラの方は、
前記図12に示した従来の装置のピンチローラ44,4
5と同一とする。
【0034】本実施例を適用した記録・再生装置におい
て、FW方向にテープ50を走行させるときは、Tリー
ル側のキャプスタン141を反時計回りに回転させる
が、その回転によりテープ50は、下方に付勢される。
そして、テープ50は、その幅端面50eが固定シリン
ダ31のテープガイド31aに当接した状態で走行す
る。
【0035】また、REV方向にテープ50を走行させ
るときは、Sリール側の各キャプスタン142は時計回
りに駆動され、その回転によりテープ50は上方に付勢
される。そして、その幅端面50fが固定シリンダ30
のテープガイド30aに当接した状態で走行する。
【0036】以上のように本実施例のテープ走行位置制
御機構を適用した場合、より正確なトラック領域50
a、または、50bへの記録、または、再生が行われ
る。また、その構成がより単純であることから、装置の
コンパクト化が可能で、コスト上も有利となる。
【0037】図10は、上記図9に示す第2実施例のキ
ャプスタンの変形例を示すものであって、キャプスタン
をテーパ形状とするものである。即ち、Tリール側キャ
プスタン143は、下部の方の径を大きくし、Sリール
側キャプスタン144は、上部の方の径を大きくしたも
のとする。図11は、同じく上記図9に示す第2実施例
のキャプスタンの変形例を示すものであって、キャプス
タンにリード溝を設けたものである。即ち、Tリール側
キャプスタン145は、右リード溝145aを有してお
り、Sリール側キャプスタン146は、左リード溝14
6aを有しているものとする。
【0038】上記図10,図11に示す各キャプスタン
を適用すると、前述の第2実施例のキャプスタンと同様
にFW方向にテープ50を走行させるときは、Tリール
側の各キャプスタン143,145を反時計回りに回転
させるが、その回転によりテープ50は、下方に付勢さ
れる。そして、テープ50は、その幅端面50eが固定
シリンダ31のテープガイド31aに当接した状態で走
行する。
【0039】また、REV方向にテープ50を走行させ
るときは、Sリール側の各キャプスタン144,146
は時計回りに駆動され、その回転によりテープ50は上
方に付勢される。そして、その幅端面50fが固定シリ
ンダ30のテープガイド30aに当接した状態で走行す
る。
【0040】以上のように上記各変形例のテープ走行位
置制御機構を適用した場合も、より正確なトラック領域
50a、または、50bへの記録、または、再生が行わ
れる。また、その構成がより単純であることから、装置
のコンパクト化が可能で、コスト上も有利となる。
【0041】なお、上記実施例、または、変形例のテー
プ走行位置制御機構は、テープカセットを差し換えるこ
となく、ヘリカルスキャン方式往復記録・再生が可能な
装置に適用するものであったが、これに限らず、テープ
の走行方向がFW方向のみであるヘリカルスキャン方式
記録・再生装置への適用も可能である。
【0042】(付記)以上説明した実施例態様により以
下のようなのヘリカルスキャン方式記録・再生装置のテ
ープ走行位置制御機構の構成を得ることができる。
【0043】(1)ヘリカルスキャン方式の記録・再生
装置において、テープ走行時に、テープ幅方向の一端面
を所定の基準面に当接せしるための手段であって、テー
プ走行系に配設されるピンチローラの外周面の上方部と
下方部をテープに対する摩擦係数を異なるように形成せ
しめ、走行するテープを上方、または、下方に付勢し、
テープ走行の基準面に当接せしめるようにしたテープ走
行位置制御手段を有する。
【0044】本機構によると、記録・再生動作にてテー
プは、基準面に当接した状態で走行することになり、磁
気ヘッドに対するテープ上の記録、または、再生を行う
トラックの位置精度が向上し、しかも、本機構として、
新規に追加される部材は殆どなく、しかも、占有スペ−
スも殆ど増加しない。
【0045】(2)ヘリカルスキャン方式の記録・再生
装置において、テープ走行時に、テープ幅方向の一端面
を所定の基準面に当接せしるための手段であって、テー
プ走行系に配設されるピンチローラの外周径を変化させ
て形成せしめ、走行するテープを上方、または、下方に
付勢し、テープ走行の基準面に当接せしめるようにした
テープ走行位置制御手段を有する。
【0046】本機構の作用,効果は上記付記(1)の作
用,効果と同様である。
【0047】(3)ヘリカルスキャン方式の記録・再生
装置において、テープ走行時に、テープ幅方向の一端面
を所定の基準面に当接せしるための手段であって、テー
プ走行系に配設されるピンチローラの外周面に凸状リー
ドを設け、該リードにより、走行するテープを上方、ま
たは、下方に付勢し、テープ走行の基準面に当接せしめ
るようにするテープ走行位置制御手段を有する。
【0048】本機構の作用,効果は上記付記(1)の作
用,効果と同様である。
【0049】(4)上記付記(1)、(2)、または、
(3)のピンチローラに代えて、テープ走行位置制御手
段としてテープ走行系のキャプスタンを適用する。
【0050】本機構の作用,効果は上記付記(1)の作
用,効果と同様である。
【0051】
【発明の効果】上述のように本発明のヘリカルスキャン
方式記録・再生装置のテープ走行位置制御機構による
と、R/P動作時のテープ上のR/Pトラック位置精度
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるテープ走行位置制御
機構を内蔵するヘリカルスキャン方式往復記録・再生装
置の平面図。
【図2】上記図1に示すヘリカルスキャン方式往復記録
・再生装置に適用される磁気テープの記録トラック領域
を示す図。
【図3】上記図1のヘリカルスキャン方式往復記録・再
生装置に内蔵される回転シリンダUとシリンダホルダの
分解斜視図。
【図4】上記図1のヘリカルスキャン方式往復記録・再
生装置のFW方向のR/P動作時のテープ記録トラック
と回転シリンダUとの動作状態図。
【図5】上記図1のヘリカルスキャン方式往復記録・再
生装置のREV方向のR/P動作時のテープ記録トラッ
クと回転シリンダUとの動作状態図。
【図6】上記図1のヘリカルスキャン方式往復記録・再
生装置に適用され、第1実施例のテープ走行位置制御機
構としても作用するピンチローラの斜視図。
【図7】上記図6のピンチローラの変形例の斜視図。
【図8】上記図6のピンチローラの別の変形例の斜視
図。
【図9】本発明の第2実施例を示すテープ走行位置制御
機構としても作用するものであって、ヘリカルスキャン
方式往復記録・再生装置に組み込み可能なキャプスタン
の斜視図。
【図10】上記図9のキャプスタンの変形例の斜視図。
【図11】上記図9のキャプスタンの別の変形例の斜視
図。
【図12】従来のヘリカルスキャン方式往復記録・再生
装置の斜視図。
【図13】上記図12のC矢視図であって、上記ヘリカ
ルスキャン方式往復記録・再生装置の回転シリンダU回
りの斜視図。
【図14】上記図12のヘリカルスキャン方式往復記録
・再生装置におけるテープカセットの装填状態を示す斜
視図。
【図15】上記図12のヘリカルスキャン方式往復記録
・再生装置におけるトラックフォーマットを示す図であ
って、(A)はA側記録トラックを示し、(B)はA側
記録トラックとB側記録トラックの双方を示す。
【符号の説明】
30a,31a……固定シリンダの基準面(基準面) 50 ………………磁気テープ(テープ) 50f,50e……テープの幅方向端面 127,128,129,130,131,132……
…………ピンチローラ(テープ走行位置制御機構) 141,142,143,144………………キャプス
タン(テープ走行位置制御機構)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ走行時にテープの幅方向の一端面
    を所定の基準面に当接させるテープ走行位置制御手段を
    有するヘリカルスキャン方式記録・再生装置のテープ走
    行位置制御機構。
JP6008771A 1994-01-28 1994-01-28 ヘリカルスキャン方式記録・再生装置のテープ走行位置制御機構 Withdrawn JPH06302067A (ja)

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