JPH06282903A - ヘリカルスキャン方式記録・再生装置のテープテンション制御機構 - Google Patents

ヘリカルスキャン方式記録・再生装置のテープテンション制御機構

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JPH06282903A
JPH06282903A JP6008772A JP877294A JPH06282903A JP H06282903 A JPH06282903 A JP H06282903A JP 6008772 A JP6008772 A JP 6008772A JP 877294 A JP877294 A JP 877294A JP H06282903 A JPH06282903 A JP H06282903A
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tape
recording
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tension control
reproducing apparatus
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JP6008772A
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Inventor
Masaaki Daigaku
政明 大学
Toshikatsu Shiozaki
聡克 塩崎
Shinji Araoka
伸治 荒岡
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ヘリカルスキャン方式記録・再生装置におい
て、R/P動作時のヘッドのテープに対する密着性を向
上させることが可能なテープテンション制御機構を提供
する。 【構成】回転シリンダ155のテープ入り側Sinのピン
チローラ44に対向した位置に、テープテンション制御
機構である中張り機構94を配設し、走行するテープ5
0の幅の中央部を中張り機構94のフェルトとピンチロ
ーラ44の外径部とで押圧,挟持し、テープ50にテン
ションを与える。そして、走行中のテープ50のヘッド
156への密着性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘリカルスキャン方式
記録・再生装置のテープテンション制御機構、詳しく
は、テープ状の記録媒体を用いたヘリカルスキャン方式
による記録、および/または、再生装置におけるテープ
テンション制御機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転シリンダヘッドを用いたヘリ
カルスキャン方式の記録・再生装置は、VTR、あるい
は、DATに適用されているが、これらのものは、一方
向のみの記録、および/または、再生(以下、R/Pと
記載する)を行い、トラッキング制御を必要とするもの
であった。そのような装置に対して、近年、ノントラッ
キングの再生処理が可能であって、テープ上往復R/P
が可能なヘリカルスキャン方式の記録・再生装置が提案
され、一部商品化されている状況にある。
【0003】この記録・再生装置においては、上述のよ
うにノントラッキングの再生処理が可能であることか
ら、そのR/P機構部に対して高い機械的精度が要求さ
れない。従って、テープ送り機構の小型化が可能とな
り、テープカセットも極めて小さくなる。しかも、往復
記録が可能となるため記録時間も十分長くとれる。
【0004】図13の斜視図に示すような上記従来のノ
ントラッキング(以下,NT方式と記載する)方式の往
復記録・再生装置に適用可能である特開平3−1780
66号公報に開示されたR/P機構がある。本機構を適
用した装置においては、サブシャーシ151上に後述す
る回転シリンダユニット(以下、回転シリンダUと記載
する)152と、テープガイド用のガイドピン157
と、テープ50の定速度給送を行うためのキャプスタン
158とが配設されており、R/P時にはテープカセッ
ト41が図13に示すように装填される。
【0005】なお、上記テープカセット41には供給リ
ール(以下、Sリールと記す)42と巻き取りリール
(以下、Tリールと記す)43、および、ピンチローラ
44,45が配設されており、それらの部材は、装填さ
れた状態で記録・再生装置の駆動部により回転駆動可能
状態となる。また、テープカセット41が装填されたと
き、回転シリンダU152である記録・再生ヘッドを含
むシリンダユニット部を構成する固定シリンダ153,
154、および、ヘッド156を有する回転シリンダ1
55が、カセット41内に前面部に緊張されたテープ5
0を押圧しながら、カセット内に挿入され、図13のC
矢視図である図14に示すように、巻き付き角であるラ
ップ角θ(約100゜)だけテープ50に当接した状態
となる。但し、上記回転シリンダ155の回転軸は、テ
ープ50の走行方向に対して後述する記録トラック50
a,50bのスチル角を与えるために所定の傾斜角だけ
傾斜している。
【0006】本装置において、テープカセット41には
A面/B面があり(図15のカセット装填状態の斜視図
参照)、いずれの面でのR/P処理でもテープ50の給
送方向は、常に、図13のようにフォワード方向(以
下、FW方向と記載する)、即ち、Sリール42側から
Tリール43側へ給送される。また、回転シリンダ15
5の回転方向も、常に、時計回り(図13,図14にお
いて)とする。そして、A面を上にして装置本体160
のカセットホルダ161に装填した場合(図15参
照)、テープ50への記録時にはテープ50の上半部の
A側トラック50aに記録される(図16の(A)のト
ラックフォーマット図参照)。また、テープカセット4
1を反転させてB面を上にして装填した場合(図15参
照)、テープ50への記録は、テープ50のA側トラッ
ク50a側とはテープセンタ50cに対して反対側のB
側トラック50bに記録される(図16の(B)のトラ
ックフォーマット図参照)。なお、各トラックのピッチ
は約9.8μmである。また、該トラックはスチル角約
4.4゜の傾きを持つものとする。そして、再生を行う
場合も同様に、カセット41の装填方向にならってA
側、または、B側トラック50a、または、50bの記
録データの再生が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ノントラッキング方式のヘリカルスキャン方式の往復記
録・再生装置においては、R/P動作時にヘッドをテー
プカセット中に挿入する中ドラム方式が採用されてお
り、回転シリンダUにテープを90゜以上巻き付けるた
めに、シリンダのテープ走行入り側Sinのヘッドタッチ
力が出側Sout に比較して弱くなる。そして、トラック
50a、または、トラック50b上のテープ中心50c
に近い方、即ち、記録開始点側のヘッドタッチが悪く、
スペーシングロスが高くなってしまう可能性があった。
【0008】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたものであり、ヘリカルスキャン方式記録・再生
装置において、R/P動作時のヘッドの密着性を改善
し、テープ走行安定化が可能なヘリカルスキャン方式記
録・再生装置のテープテンション制御機構を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のヘリカルスキャ
ン方式記録・再生装置のテープテンション制御機構は、
テープ走行時にテープの幅方向中央部にテープテンショ
ンを与える手段を有する。
【0010】
【作用】テープに走行抵抗を与えることによってテープ
の幅方向中央部にテンションを与える。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は、本発明の第1実施例のテープテンション制
御機構を内蔵したヘリカルスキャン方式往復記録・再生
装置の平面図である。なお、本ヘリカルスキャン方式往
復記録・再生装置の機構部は、上記テープテンション制
御機構部以外は前述した図13の従来のヘリカルスキャ
ン方式記録・再生装置の機構と同様のものとする。従っ
て、図13に示した装置の構成部材で同一のものは、同
一の符号を付してある。
【0012】図1に示されるように、本記録・再生装置
においては、テープカセット41中の帯状磁気記録媒体
であるテープ50は、Tリール43で巻き取られること
により、ピンチローラ44とピンチローラ45,キャプ
スタン29間の経路、即ち、ウイングガイド93と回転
シリンダU152とセルフアライニングガイド91,9
2とで形成されるテープパス部50dを通過して常にF
W方向に走行するものとする。また、回転シリンダU1
52のR/Pヘッド156を有する回転シリンダ155
は、常に時計回りに回転する。そして、テープ50の上
方トラック50a、または、テープカセット41を上下
入れ換えることによりテープ50の下方トラック50b
に対するR/P動作を行うことができる。
【0013】そして、本実施例の記録・再生装置におい
ては、回転シリンダ155のテープ進入側Sinに位置す
るピンチローラ44に対向して、テープ50の幅の中心
部にテンションを与えるテープテンション制御機構を構
成する中張り機構部94が配設されている。
【0014】該中張り機構部94は、図2の斜視図に示
すように、ウイングガイド93、または、その近傍に固
着された支持板94bとテープ50の中心部(前記図1
6の(A),(B)のテープ中心50c部)に当接する
フェルト94aとで構成される。なお、上記フェルト9
4aにはそれ以外の材料として、安定した摩擦係数と弾
性とを有した合成樹脂材料等を適用してもよい。
【0015】以上のように構成された本実施例の機構で
は、テープ走行進入側の中央部を上記フェルト94aで
押圧され、R/P動作時にはテープ50の幅の中央部を
中心にテンションを与えることができる。従って、本機
構を適用した記録・再生装置によると、前記図16の
(A),(B)に示すテープ50上のトラック50a、
あるいは、50bのそれぞれのR/P開始点から終了点
まで適切なヘッドタッチ状態を保持することができ、更
に、テープ走行安定化を図ることができる。しかも、テ
ープテンション制御機構としては極めて単純な構成とな
り、また、スペ−ス的にも小型化に有利となる。
【0016】図3の(A),(B)は、上記図2に示し
たテープテンション制御機構である中張り機構部の2つ
の変形例の斜視図を示す。図3の(A)の中張り機構部
98は、ウイングガイド97の近傍に固着される支持板
98bと、テープ進入側ピンチローラに対向して位置し
ており、テープに当接可能なフェルト98aとで構成さ
れる。そして、上記支持板98bは、押圧方向に弾性変
形が可能で、適正な押圧力を発生するL字型バネ部材で
構成されており、上方の一端で固定されていることを特
徴とするものである。従って、フェルト98aの押圧力
が更に安定したものとなり、テープ50の幅の中心に適
正なテンションを与えることになり、トラック50a、
または、50bの全域においてヘッドタッチも良好とな
る。また、支持板98bの固定も容易となる。
【0017】一方、図3の(B)は、上記中張り機構部
の別の変形例の斜視図であって、本変形例の機構部10
0は、ウイングガイド99近傍に固着される支持板10
0bとテープに当接可能なフェルト100aとで構成さ
れる。本変形例のものにおいても上記支持板100b
は、押圧方向に図3の(A)と同程度の弾性を持つバネ
部材で構成されており、そのバネ部形状をU字状とし、
撓みに対する有効長さを長くして、弾性係数、即ち、バ
ネ定数を下げて安定度を更に改善したものである。従っ
て、フェルト98aの押圧力のバラツキが、より少なく
なり、更に安定したテープテンションが得られる。
【0018】図4の(A),(B)、また、図5
(A),(B)も、前記図2に示したテープテンション
制御機構である中張り機構部の更に別の各変形例の斜視
図である。これらの中張り機構部は、前記図2等に示す
ように別途にフェルト部材を設けるものではなく、ウイ
ングガイド自体の中央部に一体的な突起を配設し、該突
起部で走行テープの進入側中央部を押圧するようにし
て、R/P時のテープの進入側中央部にテンションを与
えるようにしたものである。なお、上記ウイングガイド
の配設される突起は、ウイングガイドと同一部材で形成
してもよいが、摩擦特性、弾性特性の安定した別材を固
着して形成してもよい。
【0019】即ち、上記図4の(A)に示す中張り機構
部は、ウイングガイド101の中央部に同心円柱状の突
起101aを設けたものであり、図4の(B)に示す変
形例のものは、ウイングガイド102の中央部に同心球
状の突起102aを設けたものである。更に、上記図5
の(A)に示す中張り機構部は、ウイングガイド103
の中央部に偏心円柱状の突起103aを設けたものであ
る。また、図5の(B)に示すものは、ウイングガイド
104の中央部に半月状の突起104aを設けたもので
ある。これらの各変形例の中張り機構部は、ウイングガ
イドに突起を付すのみでよいことから、必要とする配設
スペ−スが極めて少なく、装置の簡略化にも有効とな
る。
【0020】なお、上記第1実施例、または、変形例の
テープテンション制御機構は、ヘリカルスキャン方式の
往復記録・再生装置に適用したものを説明したが、これ
に限らず、テープ走行が一方向のヘリカルスキャン方式
記録・再生装置にも適用可能である。
【0021】さて、前記図1,図2に示す第1実施例の
テープテンション制御機構である中張り機構94を適用
したヘリカルスキャン方式往復記録・再生装置自体とし
ては、前記図13に示した従来の装置と同等であり、テ
ープ50のR/P動作時の走行方向が一定、即ち、FW
方向のみの装置であった。それに対して、次に説明する
本発明の第2実施例のテープテンション制御機構である
中張り機構は、図6に示すようにテープ50のR/P動
作時の走行方向が、カセット41を挿入したままでもF
W方向とREV方向のR/P動作に切り換え可能なNT
フォーマットを適用したヘリカルスキャン方式往復記録
・再生装置に適用可能な機構である。
【0022】即ち、上記往復記録・再生装置は、後述す
るように傾斜して装着された回転シリンダU3を記録媒
体であるテープ50の位置に対して回動方向Mおよび軸
方向Kの相対的移動が可能とする(図9,図10の動作
状態図参照)。そして、テープカセット41の装填方向
を変えず、磁気テープ50の走行方向をFW(フォワー
ド)方向とREV(リバース)方向とに切り換え、更
に、回転シリンダU3の回転方向を反転せしめることに
よって、図7の記録トラックパターンに示す往路トラッ
クのA側トラック50aと復路トラックのB側トラック
50bに対するR/P動作を行うことができる。
【0023】上記A側トラック50aに対してR/Pを
行う場合、図6に示すように、テープ50をFW(フォ
ワード)方向に走行させる。即ち、該テープ走行時に
は、キャプスタン29をピンチローラ45側へ押圧付勢
し、キャプスタン28はピンチローラ44から離間させ
た状態とし、Sリール42からピンチローラ44と、更
に、ウイングガイド93,回転シリンダU3,セルフア
ライニングガイド91,92,ウイングガイド95で形
成されるテープパス部50dとを通過してキャプスタン
29,ピンチローラ45を経てTリール43で巻き取る
方向に定速走行させる。
【0024】一方、B側トラック50bに対してR/P
を行う場合、テープ50をREV(リバース)方向に走
行させる。即ち、キャプスタン28をピンチローラ44
側へ押圧付勢し、キャプスタン29はピンチローラ45
から離間させた状態とし、Tリール43からピンチロー
ラ45を経て、上記テープパス部50dとキャプスタン
28,ピンチローラ44を経てSリール42で巻き取る
方向に定速走行させる。なお、本実施例においては、上
記ピンチローラ44,45はテープカセット41側に回
転自在に保持されているものとするが、装置本体側にて
支持するように構成してもよい。
【0025】本装置の回転シリンダU3には、図8に示
すように中央部に磁気ヘッド33を持つ回転可能な回転
シリンダ32を挟んで上下に固定シリンダ30と31が
配設されている。その固定シリンダ30と31には、テ
ープ50を規制するため、その間隔がテープ幅(2.5
mm)に対応した上記テープガイド30a,31aが設
けられている。
【0026】このように回転シリンダU3が構成されて
いることから、磁気ヘッド33を図7のトラック50
a,50bに対応してR/P位置を上述のように上下に
ずらせるには、固定シリンダ30,31を保持する回転
シリンダU3を所定角回動させると同時に軸方向に所定
距離だけ移動させることが必要となる。なお、上記回転
シリンダU3の回動,移動は、図8の分解斜視図に示す
ように、該回転シリンダU3を支持するシリンダホルダ
34に配設されるリード溝34bに沿って固定シリンダ
31上のシリンダピン31bを摺動させることにによっ
て行われる。その駆動はピニオン32aをラック等で駆
動することによって行われる。
【0027】図9,図10は、FW方向、または、RE
V方向のR/P動作時の回転シリンダU3とテープ50
の位置関係を示す動作状態図である。本図において角θ
aは、テープ50のラップ角であって、比較的狭いラッ
プ角(100゜程度)に設定されている。その展開長さ
は、各R/Pトラック50a,50bの長さに略対応す
る。
【0028】なお、上記テープ50は、その上側縁50
a,下側縁50bを後述する回転シリンダU3の固定シ
リンダ30,31に設けられたテープガイド30a,3
1aにガイドされてFW方向、または、REV方向に走
行される。また、上記ガイド30a,31aは、前記従
来の記録・再生装置と同様に所定のリード角を持つもの
である。なお、本装置においては、上記トラック50
a,50bに対して回転シリンダの同一周上に対向して
配設された2つのヘッド33でR/P動作が行われるも
のとする。
【0029】以上のように構成されたテープ走行系と回
転シリンダUを有する記録・再生装置においては、上述
したようにテープ50がR/P動作時に双方向に走行可
能であることから、記録トラック50a,50b上で適
正なヘッドタッチを与えるためには、回転シリンダU3
の両テープ出入り側Sa、または、Sb双方においてテ
ープ50の中央部に適切なテンションを与える必要があ
る。そこで、本実施例の機構においては、上記テープテ
ンション制御機構として、前記図2の斜視図に示した中
張り機構部94を図6の平面図に示すようにテープ出入
り側Sa,Sbの双方に配設し、R/P動作時における
テープ50走行時のシリンダ入り側のテープの中央部に
テンションを与えるようにする。
【0030】上記中張り機構部94は、上記図2の斜視
図に示したウイングガイド93、または、95近傍に固
着された支持板94bとテープに当接可能なフェルト9
4aとで構成された機構を適用する。この場合、上記フ
ェルト94aは、セルフアライニングガイド91,92
の端部に対向した位置に配設され、テープ50の幅の中
央部50c(図7参照)の近傍を押圧するものとする。
【0031】以上のように構成された本装置の中張り機
構部94により、FW、または、REV方向の何れのR
/P動作時にもテープ走行進入側の中央部を上記フェル
ト94aで押圧し、テンションを与えることになる。そ
して、双方のトラックに対してR/P開始点から終了点
まで適切なヘッドタッチを保持することができる。
【0032】なお、上記第2実施例の中張り機構部94
に対しても、前記第1実施例の場合と同様に図3の
(A),図3の(B),図4の(A),図4の(B),
図5の(A),図5の(B)に示した各変形例の中張り
機構部がそれぞれ適用可能であることは勿論である。
【0033】また、上記第2実施例に適用した回転シリ
ンダU3の代わりに、その変形例として、図11,図1
2の斜視図に示すような回転シリンダU60を適用した
ヘリカルスキャン方式往復記録・再生装置に対しても、
前記第2実施例のテープテンション制御機構をそのまま
適用することが可能である。なお、この図11,図12
の回転シリンダU60は、磁気ヘッドを回転軸方向に離
間して配設する回転シリンダUである。
【0034】上記変形例の記録・再生装置における回転
シリンダU60は、テープガイド61a,62aが配設
される上下固定シリンダ61,62と中央部に配設され
る回転シリンダ63を有するものである。上記回転シリ
ンダ63にはA側トラック50aのR/P用、即ち、F
W方向R/P用のヘッド64と、B側トラック50bの
R/P用、即ち、REV方向R/P用のヘッド65の2
組が2ケずつ回転シリンダ63の回転軸方向に所定の距
離だけ離間して固着されている。
【0035】また、前記図8等に示した装置と同様に、
上記回転シリンダU60はテープ走行方向に対して傾斜
して配設されている。また、該回転シリンダU60の両
側にはキャプスタン28,29とピンチローラ44,4
5が配設されている。そして、本変形例の記録・再生装
置では、FW方向のR/P動作とREV方向のR/P動
作の切り換えを行う場合、テープ50の走行方向を変更
し、回転シリンダ63の回転方向を逆転することで上記
の切り換えを行うことができる。
【0036】以上のように構成された本変形例の記録・
再生装置に対しても前記図6に示したテープテンション
制御機構は、そのまま適用することが可能である。即
ち、図11,図12に示す回転シリンダU60のテープ
出入り側Sa,Sbに前記図2に示した中張り機構94
を配設し、走行テープ50の幅中央部をフェルト94a
で押圧し、該中央部にテンションを与える。そのテンシ
ョンによりFW方向、または、REV方向のR/P動作
時のテープ50の良好なヘッドタッチを得ることができ
る。また、この場合も図3の(A),図3の(B),図
4の(A),図4の(B),図5の(A),図5の
(B)に示した各変形例の中張り機構が適用可能であ
る。
【0037】(付記)以上、詳述した本発明の実施態様
に基づいて、以下のようなヘリカルスキャン方式記録・
再生装置のテープテンション制御機構を得ることができ
る。即ち、 (1)記録・再生用の回転シリンダと、回転シリンダの
テープの走行入り側にて、バネ部材で支持したフェルト
部材をテープの幅方向中心部に押圧する中張り手段と、
を有するヘリカルスキャン方式記録・再生装置のテープ
テンション制御機構。
【0038】なお、本機構においては、上記中張り手段
によりフェルト部材、または、合成樹脂部材により適正
なテープテンションが与えられ、テープの回転シリンダ
周面での中たるみをなくし、全記録トラック長にわたっ
て良好なヘッドタッチを得ることができる。しかも、テ
ープテンション制御機構は極簡単な機構であり、占有ス
ペ−スも僅かである。
【0039】(2)上記記録・再生用の回転シリンダ
は、記録・再生動作時に双方向に回転が可能であり、テ
ープ走行方向としてフォワード方向とリバース方向の記
録・再生を行い、上記中張り手段を回転シリンダのテー
プ出入り側両位置に配設する付記(1)記載のヘリカル
スキャン方式記録・再生装置のテープテンション制御機
構。
【0040】なお、本機構においては、テープ走行方向
を切り換えることが可能な記録・再生装置において、何
れの走行状態にあっても、テープ出入り側両位置に配設
される2つの中張り手段の何れかによりテープに適正な
テンションが与えられる。また、テープテンション制御
機構は極簡単な機構であり、占有スペ−スも僅かであ
る。
【0041】
【発明の効果】上述のように本発明のヘリカルスキャン
方式記録・再生装置のテープテンション制御機構による
と、R/P動作時のヘッドのテープに対する密着性が改
善され、テープ走行が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すテープテンション制
御機構である中張り機構を組込んだヘリカルスキャン方
式往復記録・再生装置の平面図。
【図2】上記図1のヘリカルスキャン方式往復記録・再
生装置に組み込まれるテープテンション制御機構である
中張り機構の斜視図。
【図3】上記図2の中張り機構の変形例の斜視図を示
し、(A)はL字型支持板を持つ変形例、(B)はU字
状支持板を持つ変形例を示す。
【図4】上記図2の中張り機構の別の変形例であって、
中張り作用部を有するウイングガイドの斜視図であり、
(A)はウイングガイドの中央部に同心円筒状の突起を
配設したもの、(B)はウイングガイドの中央部に球状
突起を配設したもの。
【図5】上記図2の中張り機構の更に別の変形例であっ
て、中張り作用部を有するウイングガイド斜視図であ
り、(A)はウイングガイドの中央部に偏心円筒の突起
を配設したもの、(B)はウイングガイドの中央部に円
弧突起を配設したもの。
【図6】本発明の第2実施例であるテープテンション制
御機構の中張り機構を内蔵するヘリカルスキャン方式往
復記録・再生装置の平面図。
【図7】上記図6のヘリカルスキャン方式往復記録・再
生装置に適用される磁気テープの記録トラック領域を示
す図。
【図8】上記図6のヘリカルスキャン方式往復記録・再
生装置に内蔵される回転シリンダUとシリンダホルダの
分解斜視図。
【図9】上記図6のヘリカルスキャン方式往復記録・再
生装置のFW方向のR/P動作時のテープ記録トラック
と回転シリンダUとの関係を示す動作状態図。
【図10】上記図6のヘリカルスキャン方式往復記録・
再生装置のREV方向のR/P動作時のテープ記録トラ
ックと回転シリンダUとの関係を示す動作状態図。
【図11】上記図6のテープテンション制御機構を内蔵
するヘリカルスキャン方式往復記録・再生装置における
回転シリンダUの変形例であって、FW方向専用R/P
ヘッドとREV方向専用R/Pヘッドを有する回転シリ
ンダUのFW方向のR/P動作状態での斜視図。
【図12】上記図11の回転シリンダUのREV方向の
R/P動作状態での斜視図。
【図13】従来のヘリカルスキャン方式往復記録・再生
装置の斜視図。
【図14】上記図13のC矢視図であって、図13のヘ
リカルスキャン方式往復記録・再生装置の回転シリンダ
U回りの斜視図。
【図15】上記図13のヘリカルスキャン方式往復記録
・再生装置におけるテープカセットの装填状態を示す斜
視図。
【図16】上記図13のヘリカルスキャン方式往復記録
・再生装置におけるトラックフォーマットを示す図であ
って、(A)はフォワード方向走行中のA側記録トラッ
クを示し、(B)はリバース方向走行中のB側記録トラ
ックと、上記A側記録トラックの双方を示す。
【符号の説明】
50 ………………テープ 50c………………テープの幅方向中央部 94,98,100………………中張り機構(テープテ
ンション制御機構) 94a,98a,100a………………フェルト(テー
プテンション制御機構) 94b,98b,100b………………支持板(テープ
テンション制御機構) 101a,102a,103a,104a……………突
起(テープテンション制御機構)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ走行時にテープの幅方向中央部に
    テープテンションを与える手段を有するヘリカルスキャ
    ン方式記録・再生装置のテープテンション制御機構。
JP6008772A 1994-01-28 1994-01-28 ヘリカルスキャン方式記録・再生装置のテープテンション制御機構 Withdrawn JPH06282903A (ja)

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