JPH0676429A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH0676429A
JPH0676429A JP4250709A JP25070992A JPH0676429A JP H0676429 A JPH0676429 A JP H0676429A JP 4250709 A JP4250709 A JP 4250709A JP 25070992 A JP25070992 A JP 25070992A JP H0676429 A JPH0676429 A JP H0676429A
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JP
Japan
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drum
magnetic tape
guide
groove
lower drum
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JP4250709A
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English (en)
Inventor
Toshio Kaneshiro
寿雄 金城
Hiromichi Hirayama
博通 平山
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種の動作モードでの記録再生が良好に行な
えるVTRを得る。 【構成】 磁気テープTの基準縁Teの位置と対応する
部分に、下ドラムの表面から垂直に所定の深さに切込ま
れた状態の基準壁面が形成された溝gにおける前記の基
準壁面と下ドラムの表面との交線位置に形成される溝の
縁部に、表面が押圧された状態の案内部材GAを設け
る。案内部材GAの案内面の位置は磁気テープの基準縁
の位置と対応する部分の、下ドラムの表面から垂直に所
定の深さに切込まれた状態の基準壁面を有する溝の基準
壁面と下ドラムの表面との交線位置に形成されている溝
の縁部により正確に規制されるから、案内部材の取付け
作業を容易に行なうことができる。ドラムの半周毎に傾
斜角の異なる個別の案内部材を設け、ドラムを180度
回動させて前記2つの案内面の内の一方のものが磁気テ
ープの基準縁の案内のために選択的に使用されるように
し、かつ、ドラムの傾斜角が切換えられるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】回転磁気ヘッドを用いて磁気テープに情
報信号の記録再生を行なうようにした磁気記録再生装置
としてはビデオ・テープ・レコーダ(VTR)を代表例に
挙げることができ、現在、実用されているVTRは、開
発以来これまでの間における飛躍的な進歩により、画質
や機能が大幅に向上したものになっている。一方、前記
のVTRは、テレビジョン放送番組内容の録画や、テレ
ビジョンカメラで撮像した映像信号の録画などのよう
に、連続的な画像の記録のために用いられるのが一般的
であったが、VTRにおける磁気テープが大きな記憶容
量を有していることに着目して、VTRを例えばデジタ
ル情報処理装置における記憶装置、その他の構成部材の
一つとして使用する等の試みもなされるようになった。
【0003】ところで、VTRをデジタル情報処理装置
における構成部材として、例えば「コンピュータの外部
補助記憶装置」や、「コンピュータグラフィックスの画
像を計算終了時に順次に記録し、それを連続的に再生す
ることにより動画とする装置」などに使用する場合に
は、磁気テープに対する情報信号の記録が、1本の記録
跡(1トラック)〜数トラックを単位とするような記録
態様でなされることがあるために、VTRがデジタル情
報処理装置の構成部材として使用されるためには、前記
のように例えば1トラック〜数トラックを単位とする情
報の記録動作も高安定度、かつ高信頼性で実現されるよ
うにすることが必要とされる。磁気テープに回転磁気ヘ
ッドを用いて情報信号の記録再生が行なわれるVTRに
おいて、磁気テープの特定なトラックに対して記録を行
なったり、あるいは磁気テープにおける特定なトラック
の記録内容の書換えを行なったりするような場合には、
プリロールにより記録開始予定位置より前の位置に磁
気テープを巻戻しておき、記録に際して前記の巻戻され
た位置から磁気テープの走行を開始して記録開始予定位
置を所定のテープ送り速度で通過させ、その記録開始予
定位置から所定のトラック数の記録が行なわれるように
したり、コントロールパルスとキャプスタンモータの
回転位置制御によって、記録が行なわれるべき位置に磁
気テープを停止させ、停止状態の磁気テープに回転磁気
ヘッドによって記録を行なう。というような2つの方法
が従来から行なわれて来ている。
【0004】VTRの編集機能におけるアセンブリ記録
・インサート記録のモードで実施されている前記した
の方法では磁気テープに記録が行なわれる度毎に、磁気
テープの巻戻しと順方向への送りとを繰返すことが必要
であるために、テープ走行系のメカニズムと磁気テープ
とに負担が掛かるから頻繁に記録動作が行なわれるよう
な場合には適していないし、また、走行する磁気テープ
の走行速度が不安定なために走行系に大きな負担のかか
ることが避けられず、さらに記録が行なわれるトラック
の位置を良好な直線性を示すような高い精度のものとし
て設定することが困難であり、さらにまたプリロール等
に時間が掛かるために記録時間間隔を短縮できない等の
諸点が問題になる。また、前記したの方法では前記し
たの方法で必要とされていたような巻戻し動作が不要
な他に、記録動作が磁気テープの停止している状態で行
なわれるために、テープ走行系のメカニズムと磁気テー
プとに大きな負担を掛けることもなく、さらに高い精度
でトラックの位置を設定することも容易であるという利
点が得られるが、記録動作が停止している状態の磁気テ
ープに対して回転磁気ヘッドによって行なわれるため
に、磁気テープに記録形成されるトラックパターンが、
予め定められた走行速度で走行する磁気テープに回転磁
気ヘッドの回転軌跡と対応して記録形成されるトラック
パターンとは異なったものになるから、このの方法に
よって情報信号が記録された磁気テープを、予め定めら
れた走行速度で走行させた状態で再生した場合には回転
磁気ヘッドによってトラックを正確に追跡できないし、
また、このの方法によって記録させたトラックと、予
め定められた走行速度で走行させた状態で磁気テープに
記録形成させたトラックとを同一の磁気テープに混在す
るような状態で記録して使用することは困難である。
【0005】図16は回転ドラムDrとその回転ドラム
(上ドラム)Drと対をなして設けられている固定ドラム
(下ドラム)Ddとによって構成されているドラム構体
DAを備えているVTRの機構部、すなわち、ドラムの
周面の少なくとも一部に斜に巻付けられる磁気テープT
における基準縁Teの位置が、ドラムに設けられた案内
部によって規制されるようになされているとともに、前
記した磁気テープに対する記録再生動作が回転磁気ヘッ
ドによって行なわれうるようになされている磁気記録再
生装置(ヘリカル走査型の磁気記録再生装置)における
テープ走行系の一例のものの概略構成を示している斜視
図であり、また、図15は予め定められた走行速度で走
行する磁気テープTに回転磁気ヘッドHa,Hbの回転
軌跡と対応して記録形成される実線図示のトラックパタ
ーンと、記録動作が停止している状態の磁気テープに対
して回転磁気ヘッドの回転軌跡と対応して記録形成され
る点線図示のトラックパターンとを示す図である。
【0006】図16において1は供給リール台、2は巻
取りリール台であり、カセットケース3内に設けてある
供給リール4及び巻取りリール19に巻回させて磁気テ
ープTを収納してあるカセットケース3を磁気記録再生
装置に装着すると、カセットケース3内の供給リール4
は機台20に設けられている供給リール台1と連結さ
れ、またカセットケース3内の巻取りリール19は機台
20に設けられている巻取りリール台2と連結される。
磁気テープTがパラレルローディング方式のローディン
グ機構に設けられているローディングポール(垂直ガイ
ドローラ)9,14によってカセットケース3内から引
出されると、前記の磁気テープTはテンションポール
5,ガイドポール6,全幅消去ヘッド7,インピーダンス
ローラ8,ローディングポール(垂直ガイドローラ)9,
傾斜ガイド(スラントポール)10等を経て所定の回転
数で駆動回転されている回転ドラム(上ドラム、または
回転シリンダ)Dr及び静止の状態の固定ドラム(下ド
ラムまたは固定シリンダ)Ddの周面の一部に巻回され
た後に、傾斜ガイド(スラントポール)13,ローディ
ングポール(垂直ガイドローラ)14,オーディオ・コン
トロールヘッド15,ガイドポール16,キヤプスタン
18とピンチローラ17等を経て巻取りリール19に至
る磁気テープの走行路を走行できるように張設される。
前記した回転ドラムDrに設けられている回転磁気ヘッ
ドが所定の回転数で駆動回転された状態で、磁気テープ
の走行速度が各種の動作モードに対応して設定されるこ
とにより、磁気記録再生装置では希望する動作モードで
の記録再生動作を行なうことができる。
【0007】前記のようにローディング機構の動作によ
ってカセットケース3中から引出された後に、回転ドラ
ムDr及び固定ドラムDdの周面の少なくとも一部に斜
に巻付けられた磁気テープTは、固定ドラムDdにおけ
る磁気テープTの摺接面から突出した状態で設けられて
いる案内部Gの案内面に磁気テープTの基準縁Teが押
圧されることにより、前記した案内部Gの案内面によっ
て磁気テープTの基準縁Teの位置が規制される。とこ
ろで、ローディング機構によるローディング動作が行な
われた後に、供給リール4から巻取りリール19までの
間に設定された磁気テープの走行路を走行する磁気テー
プTは、テンションポール5→ガイドポール6→全幅消
去ヘッド7→インピーダンスローラ8→ローディングポ
ール(垂直ガイドローラ)9の区間の走行路中では水平な
状態で走行し、次いで、傾斜ガイド(スラントポール)1
0によって磁気テープTの走行方向が変更されることに
より、前記の磁気テープTは所定の回転数で駆動回転さ
れている回転ドラムDrと固定の状態に置かれている固
定ドラムDdとの両者に対して中心角で180度強の範
囲にわたり固定ドラムDdに設けられている案内部Gに
沿うような状態で巻付けられるのである。
【0008】前記のように回転ドラムDr及び固定ドラ
ムDdに対して180度強の範囲にわたり巻付けられた
磁気テープTは、次いで傾斜ガイド(スラントポール)
13によって磁気テープTの走行方向が再び水平の状態
の走行方向に戻された後に、ローディングポール(垂直
ガイドローラ)14→オーディオ・コントロールヘッド
15→ガイドポール16→キヤプスタン18とピンチロ
ーラ17等の区間の磁気テープの走行路を走行して巻取
りリール19に巻回される。前記した傾斜ガイド(スラ
ントポール)10,13の傾斜角度の調整作業によって
行なわれる磁気テープTの走行方向の変更は、傾斜ガイ
ド(スラントポール)10,13に対して非常に微妙な調
整動作が行なわれることによってなされるのであって、
磁気テープTを実際に走行させながら傾斜角度を調節し
て所望な走行状態が得られるようにされる。ところで、
磁気テープTは塑性によってわかめ状の縮れ変形を起こ
し易い性質を持っているから、磁気テープの走行系とし
てはテープに無理な力が加わらないような機構として構
成されることが必要である。また、磁気テープは長手方
向の応力に対しては割合に強いが幅方向の外力に対して
は弱く、殊に、幅の広い磁気テープが使用されている場
合には、幅方向の外力が加わり易いにも拘らずに高い精
度が求められているから、供給リール4から回転ドラム
Dr及び固定ドラムDdを経て巻取りリール19に至る
までの磁気テープTの走行路のどの部分においても、磁
気テープTの幅方向の仮想断面の各点には均一なテンシ
ョンが掛かるような走行系の構成となされていることが
望ましいことは周知のとおりである。
【0009】しかし、一般に磁気テープの幅には偏差が
あるために、固定ドラムDdに設けた案内部Gの部分に
磁気テープTの基準縁Teが常に当接されている状態と
なるように、磁気テープTにはその幅方向のひねりがわ
ずかに掛けてあるようにされているが、そのようにする
ためにも前記した傾斜ガイド(スラントポール)10,1
3の調節が必要とされる。そして前記した傾斜ガイド1
0,13の調節によって設定された固定ドラムDdの案
内部Gへの磁気テープTの基準縁Teの当接の圧力が強
すぎた場合には磁気テープTが変形し、また、前記の固
定ドラムDdの案内部Gへの磁気テープTの基準縁Te
の当接の圧力が弱すぎた場合には固定ドラムDdに設け
た案内部Gから磁気テープTが浮上がり易くなるため
に、磁気テープの基準縁Teが固定ドラムDdに設けた
磁気テープTの基準縁Teの案内部Gに対して適切な圧
力で当接できるように、前記した傾斜ガイド10,13
の調節を行なって、磁気テープTの基準縁Teが常に固
定ドラムDdの案内部Gにより良好に案内される状態に
して、磁気テープTに対する記録再生の状態が常に正し
く行なわれ、また、異なる磁気記録再生装置間の互換性
も保たれるようにしている。
【0010】さて、回転ドラムDrが予め定められた回
転数で矢印aの方向に回転するように駆動され、また、
前記した回転ドラムDrの周面の一部に磁気テープTを
摺接させながら矢印bの方向に予め定められた走行速度
で走行させている状態において磁気テープTには各回転
磁気ヘッドHa,Hb(図15)の回転軌跡と対応して
図15中に例示されているようにそれぞれそれぞれ個別
に記録跡Tra,Trbが形成されるが、この際に前記
の各記録跡Tra,Trbの延長する方向と磁気テープ
Tの基準縁Teとのなす角度は角度θs を示すものとし
て形成される。次に、図中のドラム構体DAの回転ドラ
ムDrを予め定められた回転数で矢印aの方向に回転さ
せ、また、前記した回転ドラムDrの周面の一部に摺接
している磁気テープTの走行を停止させた状態にした場
合に、回転磁気ヘッドHa,Hbの回転軌跡により磁気
テープTに形成される記録跡は、例えば回転磁気ヘッド
Hbによる記録跡の場合には図15中に点線枠で包囲し
て示す記録跡Trboのように示されるものになる。
【0011】前記した記録跡Trboは磁気テープTが
所定の走行速度Vsで走行している状態において磁気テ
ープTに形成される図15中記録跡Trbと対応するも
のであるが、磁気テープTの停止時に形成される前記の
記録跡Trboは、記録跡Trboの延長する方向と磁
気テープTの基準縁Teとのなす角度が角度θo を示す
ものとなっている。ここで、磁気テープがVHS(登録
商標)方式における標準モードで動作する磁気記録再生
装置(VTR)によって連続再生できるようなものとして
構成されている場合における記録跡の傾斜角度θs,θo
やVHS(登録商標)方式の諸規格の内の主なものを参考
のために示すと次のとおりである。 磁気テープTの走行時におけるビデオトラック角度( 既
述した記録跡の傾斜角θs)…5°58’9.9”、 磁気テープTの停止時におけるビデオトラック角度(既
述した記録跡の傾斜角θo)…5°56’7.4” 回転ドラム径…62mm、 回転ドラムの回転数Ns…毎分1800回転、 磁気テープの送り速度…毎秒33.35mm、
【0012】先に、,として既述した従来技術にお
ける問題点を解決するために、従来から、例えば予め定
められた走行速度で走行する磁気テープに回転磁気ヘッ
ドの回転軌跡と対応して記録形成される情報信号の記録
跡と同様な情報信号の記録跡が、前記したテープ走行方
向において間欠的に所定の距離ずつ移動した後に停止し
た状態の磁気テープに対する回転磁気ヘッドの回転軌跡
によって記録形成されるように、前記した磁気テープに
おけるテープ基準縁を基準とする回転磁気ヘッドの絶対
位置と対応して発生させた回転磁気ヘッドの位置信号に
基づいて間欠記録動作時における回転磁気ヘッドの回転
軌跡を制御するアクチュエータを備えさせたVTRや、
例えば実公昭63ー34126号公報に開示されている
ように、磁気テープが標準の走行速度で走行する場合と
磁気テープが標準の走行速度以外の走行速度で走行する
場合とにおいて、ドラムに対する磁気テープの巻付角度
の中央部における磁気テープの基準縁の位置が変化しな
い状態でドラム軸の傾斜角を変化させるようにして、磁
気テープが標準の走行速度で走行していたときに回転磁
気ヘッドによって磁気テープに記録形成されていた記録
跡上を追跡再生できるようにしたVTRのように、磁気
テープTの停止時における記録跡の傾斜角θoを、磁気
テープTの走行時における記録跡の傾斜角θsに等しく
なるように回転磁気ヘッドの回転軌跡を変化させるよう
にしたり、あるいは、特公平4ー19621号公報及び
特開昭62ー47855号公報等に開示されているよう
に、磁気テープTの走行時における基準縁の位置を規制
する溝と、磁気テープTの停止時における基準縁の位置
を規制する溝等のように、傾斜角を異にする複数本の溝
を固定ドラムに構成させておくとともに、磁気テープの
基準縁の位置規制のために使用される溝の変更と対応し
てドラム軸の傾斜を変更するようにしたVTRが提案さ
れている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のよう
にアクチュエータを用いて間欠記録動作時における回転
磁気ヘッドの回転軌跡を制御させるようにしたVTRで
は、回転磁気ヘッドの回転軌跡を制御するためのアクチ
ュエータを回転ドラム内の狭い空間内に設けなければな
らないので、アクチュエータとして小さな形状寸法のも
のが必要とされるが、その小さな形状寸法のアクチュエ
ータは回転磁気ヘッドに比較的に大きな変位を与えこと
ができるとともに、アクチュエータによって変位される
回転磁気ヘッドは変位によっても磁気テープに対するヘ
ッドタッチの状態が不良にならないような構成のもので
なければならず、また記録時の回転磁気ヘッドの位置決
めが困難である等の事情から、良好な動作特性を示す小
型なアクチュエータを用いて良好な記録再生動作を行な
うVTRを構成させることは困難であり、また、実公昭
63ー34126号公報に開示されているVTRでは、
磁気テープの基準縁が安定に案内されないために再生動
作時にしか使用できないことが問題となり、さらに特公
平4ー19621号公報及び特開昭62ー47855号
公報等に開示されているもののように、固定ドラムに構
成させた溝によって磁気テープの基準縁の案内を行なう
ようにしたVTRでは、磁気テープの基準縁が案内用の
溝で案内されうるように、磁気テープTに幅方向のひね
りを掛けて磁気テープの基準縁の部分を溝方向に付勢さ
せることが必要とされるが、そのために磁気テープに片
伸びを生じさせるおそれもあり、改善策が求められた。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、ドラムの周面
の少なくとも一部に斜に巻付けられる磁気テープにおけ
る基準縁の位置が、ドラムに設けられた案内部によって
規制されるようになされており、また、前記した磁気テ
ープに対する記録再生動作が回転磁気ヘッドによって行
なわれうるようになされている磁気記録再生装置におい
て、ドラムにおける前記した磁気テープの基準縁が位置
されるべく予め定められた位置と対応する部分に、ドラ
ムの表面から垂直に所定の深さに切込まれた状態の基準
壁面が形成されているような溝をドラムに設け、また、
一端部を固定させてある案内部材の他端部付近の表面
が、前記した溝の基準壁面とドラムの表面との交線位置
に形成されている溝の縁部に押圧される状態として、案
内部材の他端部を前記の溝中に挿入し、前記した案内部
材の他端部付近の表面によって磁気テープの基準縁の案
内面を構成させるようにした磁気記録再生装置、及び前
記の磁気記録再生装置において、それぞれ互に異なる傾
斜で磁気テープの基準縁が位置されるべく予め定められ
た位置と対応する部分に、ドラムの表面から垂直に所定
の深さに切込まれた状態の基準壁面が形成されているよ
うな溝を、ドラムの周面の各半周の部分に個別に設け、
また、それぞれ一端部が固定されている個別の案内部材
の他端部付近の表面が、前記したそれぞれ対応する個別
の溝の基準壁面とドラムの表面との交線位置に形成され
ている溝の縁部に押圧される状態として、それぞれの案
内部材の他端部を対応して設けられている溝中に挿入し
て、前記した各案内部材の他端部付近の表面によって、
それぞれ磁気テープの基準縁の案内面を構成させるよう
にするとともに、ドラムを180度だけ回動させて前記
した2つの案内面の内の一方のものが磁気テープの基準
縁の案内のために選択的に使用されるようにする手段
と、前記した2つの案内面の内の一方のものの選択使用
と連動してドラムの傾斜角も切換えられるようにする手
段とを備えてなる磁気記録再生装置を提供する。
【0015】
【作用】磁気テープの基準縁が位置すべく予め定められ
た位置と対応する部分に、下ドラムの表面から垂直に所
定の深さに切込まれた状態の基準壁面が形成された溝に
おける前記の基準壁面と下ドラムの表面との交線位置に
形成されている溝の縁部に対して、表面が押圧された状
態の案内部材によって磁気テープの基準縁の案内を行な
う。案内部材における案内面の位置は磁気テープの基準
縁が位置すべく予め定められた位置と対応する部分に、
下ドラムの表面から垂直に所定の深さに切込まれた状態
の基準壁面を有する溝の基準壁面と下ドラムの表面との
交線位置に形成されている溝の縁部によって正確に規制
されるから、前記した案内部材の取付け作業は容易に行
なわれ得る。また、それぞれ互に異なる傾斜で磁気テー
プの基準縁が位置されるべく予め定められた位置と対応
する部分に、ドラムの表面から垂直に所定の深さに切込
まれた状態の基準壁面が形成されている溝を、下ドラム
の周面の各半周の部分に個別に設け、それぞれの溝の縁
部に個別の案内部材が押圧される状態として、前記それ
ぞれの案内部材の表面が、それぞれ磁気テープの基準縁
の案内面として使用できるようにしておき、ドラムを1
80度だけ回動させて前記した2つの案内面の内の一方
のものが磁気テープの基準縁の案内のために選択的に使
用されるようにし、また、前記した2つの案内面の内の
一方のものの選択使用と連動してドラムの傾斜角が切換
えられることにより良好なトラッキングが行なわれるよ
うにできる。
【0016】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の磁気記録
再生装置の具体的な内容を詳細に説明する。図1は本発
明の磁気記録再生装置の全体の概略構成を示す斜視図、
図2は案内部材を取付けた下ドラム部分の斜視図、図3
は案内部材を取付ける以前の下ドラム部分の正面図、図
4,図7は案内部材の具体的な構成例を示す図、図5,図
6及び図8,図9は案内部材の下ドラムへの取付け態様
を説明するために用いる図、図10は本発明の磁気記録
再生装置の一部の概略構成を示す斜視図、図11は図1
0に示す磁気記録再生装置の一部の断面図、図12及び
図13は下ドラムの傾斜機構の具体例を示す斜視図、図
14はドラム構体を傾斜させることの必要性を説明する
ための正面図、図15は磁気テープの記録跡パターンの
平面図、図16は従来の磁気記録再生装置の全体の概略
構成を示す斜視図である。図1に示されている磁気記録
再生装置において、図16を参照して既述した磁気記録
再生装置における各構成部分と対応する各構成部分に
は、図16中で使用している図面符号と同一の図面符号
を使用している。図1においてDAはドラム構体であっ
て、このドラム構体DAは回転ドラム(上ドラム)Dr
と固定ドラム(下ドラム)Ddとによって構成されてい
る。そして、前記したドラム構体DAを構成しているド
ラムの周面の少なくとも一部に斜に巻付けられる磁気テ
ープTは、それの基準縁Teの位置が固定ドラムDdの
外周に設けられた案内部材GAの案内面によって規制さ
れるようにしている。
【0017】図1において、1は供給リール台、2は巻
取りリール台であって、カセットケース3内に設けてあ
る供給リール4と巻取りリール19とに巻回する磁気テ
ープTを収納してあるカセットケース3が磁気記録再生
装置に装着された場合には、カセットケース3内の供給
リール4は機台20に設けられている供給リール台1と
連結され、またカセットケース3内の巻取りリール19
は機台20に設けられている巻取りリール台2と連結さ
れる。そして、磁気テープTがパラレルローディング方
式のローディング機構に設けられているローディングポ
ール(垂直ガイドローラ)9,14によりカセットケース
3内から引出されると、前記の磁気テープTはテンショ
ンポール5,ガイドポール6,全幅消去ヘッド7,インピ
ーダンスローラ8,ローディングポール(垂直ガイドロー
ラ)9,傾斜ガイド(スラントポール)10等を経て所
定の回転数で駆動回転されている回転ドラム(上ドラム)
Dr及び静止の状態の固定ドラム(下ドラム)Ddの周
面の一部に対して、案内部材GAの案内面で案内される
ような態様で巻回された後に、傾斜ガイド(スラントポ
ール)13,ローディングポール(垂直ガイドローラ)1
4,オーディオ・コントロールヘッド15,ガイドポー
ル16,キヤプスタン18とピンチローラ17等を経て
巻取りリール19に至る磁気テープの走行路を走行でき
るように張設される。前記した回転ドラムDrに設けら
れている回転磁気ヘッドが所定の回転数で駆動回転され
た状態で、磁気テープの走行速度が各種の動作モードに
対応して設定されることにより、磁気記録再生装置では
希望する動作モードでの記録再生動作を行なうことがで
きる。
【0018】前記のように回転ドラムDr及び下ドラム
Ddの周面の少なくとも一部に、斜に巻付けられるべき
磁気テープTにおける基準縁Teの位置を規制するため
に用いられている案内部材GAは、本発明の磁気記録再
生装置では次のような構成態様のもの、すなわち、案内
部材GAはそれの一端部が固定されており、磁気テープ
Tの基準縁Teが位置されるべく下ドラムDdの予め定
められた位置と対応する部分に、ドラムの表面から垂直
に所定の深さに切込まれた状態の基準壁面を形成させた
溝における前記した基準壁面とドラムの表面との交線位
置に形成されている溝の縁部に他端部付近の表面が押圧
された状態として他端部が前記の溝中に挿入されること
により、前記した溝の縁部に押圧された状態の他端部付
近の表面によって磁気テープTにおける基準縁Teの位
置が規制されるような構成態様のものとされている。図
5及び図6には、案内部材GAの一端部が挿入されるよ
うなものとして下ドラムDdの外周面に形成される前記
した溝gの断面形状の例が示されているが、図5及び図
6の各図においてc点とe点とを結ぶ直線で示されてい
る部分が、下ドラムDdに構成された溝におけるドラム
の表面から垂直に所定の深さに切込まれた状態の基準壁
面の部分である。
【0019】図5の(a),(c)及び図6の(a),
(b)の各図に例示されている溝gは、磁気テープTの
基準縁Teが位置されるべく下ドラムDdの予め定めら
れた位置と対応する部分に、ドラムの表面から垂直に所
定の深さに切込まれた状態の基準壁面(e→cの部分で
示されている)が形成されており、前記した基準壁面の
位置の最底部cから、下ドラムの表面のd点までのc→
dの部分によって示されている溝の底面が、一定の傾斜
角を示す傾斜面として構成されている場合の例であり、
このような断面形状の溝gは、例えば切削用のバイト切
削角を数度(例えば3度)として下ドラムDdの外周面
に容易に形成させることができる。また、図5の
(b),(d)の各図に例示されている実線図示の溝g
は、その断面形状が下ドラムDdに構成された溝gにお
けるドラムの表面から垂直に所定の深さに切込まれた状
態の基準壁面(e→cの部分で示されている)の部分の
最底部cから、所定の長さc→fの部分にわたって下ド
ラムDdの表面から一定の深さの底面とされており、前
記した底面のf点から下ドラムDdの表面のd点までの
c→dの部分によって示されている溝の底面が、一定の
傾斜角を示す傾斜面として構成されている溝gを示して
おり、他方、図5の(d)中の実線と点線とによって示
してある溝gは、その断面形状が下ドラムDdに構成さ
れた溝gにおけるドラムの表面から垂直に所定の深さに
切込まれた状態の基準壁面(e→cの部分で示されてい
る)の部分の最底部cから、所定の長さc→fの部分に
わたって下ドラムDdの表面から一定の深さの底面とさ
れているとともに、前記した底面のf点から下ドラムD
dの表面のh点までのf→hの部分によって示されてい
る下ドラムの表面までの垂直な壁面(f→hの部分)を
備えているものとして構成されている場合の構成例を示
してある。
【0020】図5及び図6を参照して前述した溝gの構
成例は、単に幾つかの構成例を代表的に挙げたのに過ぎ
ず、本発明の実施に当っては磁気テープTの基準縁Te
が位置されるべく下ドラムDdの予め定められた位置と
対応する部分に、ドラムの表面から垂直に所定の深さに
切込まれた状態の基準壁面(e→cの部分で示されてい
る)を備えている溝でありさえすれば、溝における他の
部分の構成態様はどうであっても構わない。すなわち、
前記した溝gにおいて磁気テープTの基準縁Teが位置
されるべく下ドラムDdの予め定められた位置と対応す
る部分に構成されるドラムの表面から垂直に所定の深さ
に切込まれた状態の基準壁面(e→cの部分で示されて
いる)以外の溝の構成部分は、磁気テープTの案内動作
等に関して全く関与しないからである。なお、前記した
溝gにおいて、前記したドラムの表面から垂直に所定の
深さに切込まれた状態の基準壁面(e→cの部分で示さ
れている部分)の深さ(e→cの長さ)寸法を、例えば7
0ミクロン〜150ミクロン程度、e→d間の距離(長
さ)を、例えば1300ミクロン〜2900ミクロン程
度にすることは望ましい実施の態様である。
【0021】さて、前記のように磁気テープTの基準縁
Teが位置されるべく下ドラムDdの予め定められた位
置と対応する部分に、ドラムの表面から垂直に所定の深
さに切込まれた状態の基準壁面を形成させた溝g中には
案内部材GAの端部が挿入され、また、前記の案内部材
GAにおける端部付近の表面は、前記の溝gにおける基
準壁面と下ドラムDdの表面との交線位置eに形成され
ている溝の縁部eに対して押圧された状態にされる。そ
して、前記した溝gの縁部eに対して押圧された状態の
案内部材GAの端部付近の表面において、前記した溝g
の縁部eからドラムの外周面の外方に突出している部分
における前記した溝gの縁部eの近傍の部分は、磁気テ
ープTの基準縁Teの案内面として機能するのであり、
この点は図5の(c),(d)及び図6の(a),
(b)を参照すれば明確に理解できるところであろう。
図3は前記のように磁気テープTの基準縁Teが位置さ
れるべく下ドラムDdの予め定められた位置と対応する
部分に、ドラムの表面から垂直に所定の深さに切込まれ
た状態の基準壁面を形成させた溝gを設けた下ドラムD
dの正面図である。図3において11,11…は下ドラ
ムDdの外周面に案内部材GAを取付ける際に使用され
るねじ孔である。
【0022】図4及び図7は案内部材GAの具体的な構
成例を示している図であり、図4,図7において21は
案内部材GAの本体部である。21bは案内部材GAの
一端部に構成されている案内部材GAの固着部であり、
また、21aは案内部材GAの他端部に構成されている
案内面部である。前記の案内部材GAは、例えば厚さが
100ミクロン〜300ミクロン程度のステンレススチ
ールの薄板、または燐青銅の薄板等を用いて構成され
る。案内部材GAの案内面部21a,21a,21…
は、案内部材GAの本体部21の端部付近を多数のスリ
ットS,S…により多数の部分に分割して構成されてい
る。図7の(a)は案内部材GAの一例構成のものの正
面図、図7の(b)は図7の(a)に示してある案内部
材GAの一部の拡大図、図7の(c)は側断面図であ
り、また、図7の(d)は案内部材GAが下ドラムの外
周の半周よりも短い範囲に装着されることを説明してい
る図である。図6の(a)中に示されている案内部材G
Aにおいては、ねじ12を案内部材GAの固着部21b
に穿設されている孔22と下ドラムDdに設けられてい
るねじ孔11に螺入することによって案内部材GAを下
ドラムDdに固着させてあり、また図6の(b)中に示
されている案内部材GAにおいては、案内部材GAの固
着部21bと下ドラムDdとを接着剤によって接着させ
て案内部材GAを下ドラムDdに固着させてある。
【0023】図4の(a),(b)及び(c)によって
展開図,斜視図及び側断面図{図4の(b)中のA−A線
位置での断面図}を示してある案内部材GAは、図5の
(d)及び図6の(b)中に示されているようにして下ド
ラムDdに取付けて使用され、また、図4の(d)及び
(e)によって斜視図及び側断面図{図4の(d)中の
B−B線位置での断面図}を示してある案内部材GA
は、図2,図5の(c)及び図6の(a)ならびに図1
0,図11,図13中に示されているようにして下ドラム
Ddに取付けて使用される。各図中にそれぞれ例示され
ている案内部材GAにおいて、案内部材GAの本体部2
1の端部付近に設けられてある多数のスリットS,S…
は、例えばエッチング加工、あるいは打抜き加工等、そ
の他の加工法を適用して構成でき、それにより案内部材
GAの本体部21の端部付近には、多数部分に分割され
た案内面21a,21a…が形成される。前記した案内
部材GAは、図4の(c),(e)中に例示されている
ように案内面21a,21a…の部分が折曲げられてい
るが、前記の折曲げ加工は治具を用いるとともに焼入れ
を行なうことにより容易に所定の折曲げ状態のものを作
ることができる。
【0024】図2は、前記したように磁気テープTの基
準縁Teが位置されるべく下ドラムDdの予め定められ
た位置と対応する部分に、ドラムの表面から垂直に所定
の深さに切込まれた状態の基準壁面を形成させた溝gを
設けた下ドラムDdの外周面に、図4の(d),(e)
に示されているような構成態様の案内部材GAを取付け
た状態を示している。この構成例の場合における下ドラ
ムDdと案内部材GAとの固着態様は、図6の(a)に
示されているようにねじ12によって行なわれている。
既述のように、磁気テープTの基準縁Teが位置される
べく下ドラムDdの予め定められた位置と対応する部分
に、ドラムの表面から垂直に所定の深さに切込まれた状
態の基準壁面を形成させた溝g中に案内部材GAの端部
が挿入され、前記の端部付近の表面が前記の溝gにおけ
る基準壁面と下ドラムDdの表面との交線位置eに形成
されている溝の縁部eに対して押圧されている案内部材
GAにおける案内面21a,21a…の表面における前
記した溝gの縁部eの近傍が、下ドラムDdの外周面か
ら突出した状態で形成されていることにより、前記した
案内部材GAの案内面21a,21a…によって磁気テ
ープTの基準縁Teの位置が規制されるので、前記した
案内部材GAを下ドラムDdに取付ける作業は治具を使
用しなくても、下ドラムDdにおける所定の外周位置
に、磁気テープTの基準縁Teに対する極めて正確な案
内面を容易に形成させることができる。
【0025】さて、下ドラムDdに形成させるべき磁気
テープTにおける基準縁Teの案内面の位置は、磁気テ
ープの走行速度の変化によって変化することは既述のと
おりであるから、例えば磁気テープTの走行速度を異に
する複数個の動作モードの何れの場合にも、良好な記録
再生動作が行なわれるようにするためには、前記した複
数個の動作モードのそれぞれの場合と対応させて、それ
ぞれ所定の傾斜を示す案内面が下ドラムDdの外周面に
形成されていることが必要とされる。図10及び図11
は、磁気テープTの走行速度を異にしている2つの異な
る動作モードでの記録再生動作が良好にできるように、
それぞれ互に異なる傾斜で磁気テープの基準縁が位置さ
れるべく予め定められた位置と対応する部分に、ドラム
の表面から垂直に所定の深さに切込まれた状態の基準壁
面が形成されているような溝g1,g2を、下ドラムDd
の周面の各半周の部分に個別に設け、また、それぞれ一
端部が固定されている個別の案内部材GA1,GA2の他
端部付近の表面が、前記したそれぞれ対応する個別の溝
の基準壁面と下ドラムDdの表面との交線位置に形成さ
れている溝の縁部に押圧される状態として、それぞれの
案内部材GA1,GA2の他端部を対応して設けられてい
る溝g1,g2中に挿入して、前記した各案内部材GA
1,GA2の他端部付近の表面によって、それぞれ磁気テ
ープTの基準縁の案内面を構成させるようにするととも
に、ドラムを180度だけ回動させて前記した2つの案
内面の内の一方のものが磁気テープTの基準縁Teの案
内のために選択的に使用されるようにする手段と、前記
した2つの案内面の内の一方のものの選択使用と連動し
てドラムの傾斜角も切換えられるようにする手段とを備
えさせて構成した磁気記録再生装置の概略構成を示して
いる図であり、また、図8は下ドラムDdにおける外周
の各半周の部分に構成させた2個の溝g1,g2の各基準
壁面と下ドラムDdの外周面との交線の位置に形成され
る縁部によって、それぞれ個別の案内部材GA1,GA2
におけるそれぞれの案内面の位置が規制されるように構
成されている下ドラムDdの展開図であり、図9は下ド
ラムDdの外周に構成される2つの個別の案内部材GA
1,GA2の配置態様を示している平面図である。
【0026】図8に示す下ドラムDdの展開図におい
て、下ドラムDdの周面に構成されている第1,第2の
溝g1,g2にそれぞれ端部付近が挿入されている第1の
案内部材GA1と第2の案内部材GA2との2つの案内部
材における案内面は、第1の案内部材GA1の案内面が
ドラム軸に直交する面とのなす傾斜角θoがθo=5度
56分7.4秒{VHS方式(登録商標)における磁気
テープの停止時のビデオトラック角5度56分7.4秒
と同じ}のものとされ、また、第2の案内部材GA2の
案内面がドラム軸に直交する面とのなす傾斜角θsがθs
=5度58分9.9秒{VHS方式(登録商標)におけ
る磁気テープの走行時のビデオトラック角5度58分
9.9秒と同じ}のものとした場合には、前記した第1,
第2の案内部材GA1,GA2における案内面は、ドラム
の周面の一部に摺接しながら予め定められた速度Vsで
走行している状態の磁気テープと、走行が停止した状態
でドラムの周面の一部に摺接させてある磁気テープとの
何れの場合の磁気テープについても、ドラムに対する磁
気テープの巻付角の中央部における磁気テープの基準縁
の位置が実質的に同一に保持されている状態において、
予め定められた回転数Nsで回転している回転磁気ヘッ
ドにより磁気テープに形成される記録跡を、磁気テープ
の基準縁と記録跡の延長方向とが予め定められたθsの
角度となされる状態で、前記した磁気テープの走行速度
の切換え変更と対応して磁気テープ上に形成させること
ができる。なお、前記した第1の案内部材GA1と第2
の案内部材GA2とにおける各案内面を、早送り再生時
または巻戻し再生等の特殊再生時も、それぞれ良好な再
生信号が得られるような傾斜角のものとして構成した
り、あるいは他の用途に適するような傾斜角のものとし
て構成したりできることは勿論である。
【0027】図10の斜視図及び図11の断面図によっ
て示されている磁気記録再生装置においてDBはドラム
ベースであり、前記のドラムベースDBにはドラム構体
DAにおける下ドラムDdが回動自在に支持されてい
る。下ドラムDdの外周面における各半周毎の部分に
は、図8に示す下ドラムDdの展開図に例示されている
ように、ドラムの中心角で約180度にわたって、磁気
テープTの基準縁Teが位置されるべく下ドラムDdの
予め定められた位置と対応する部分に、ドラムの表面か
ら垂直に所定の深さに切込まれた状態の基準壁面を形成
させたそれぞれ異なる傾斜角の溝g1,g2が設けられて
おり、前記の各溝g1,g2中には、それぞれ個別の案内
部材GA1,GA2の端部が挿入されて、前記した各案内
部材GA1,GA2における案内面21a,21a…の表
面における前記した溝g1,g2の縁部e近傍で下ドラム
Ddの外周面から突出している部分により、磁気テープ
Tの基準縁Teの位置が規制されるようにする。前記し
た各案内部材GA1,GA2は本体部21の一端部に構成
されている案内部材GAの固着部21が、ねじ12,1
2…によって下ドラムDdに固着されている。
【0028】下ドラムDdに構成させてある第1,第2
の案内部材GA1,GA2が、第1の案内部材GA1の案
内面がドラム軸に直交する面とのなす傾斜角θoがθo
=5度56分7.4秒{VHS方式(登録商標)におけ
る磁気テープの停止時のビデオトラック角5度56分
7.4秒と同じ}のものとされ、また、第2の案内部材
GA2の案内面がドラム軸に直交する面とのなす傾斜角
θsがθs=5度58分9.9秒{VHS方式(登録商
標)における磁気テープの走行時のビデオトラック角5
度58分9.9秒と同じ}のものであるときは、磁気テー
プTに対する磁気記録再生動作がVHS(登録商標)方
式の規格に従って行なわれる場合には、ノーマルの録再
時には第1の案内部材GA1の案内面によって磁気テー
プTの基準縁が案内されるようにし、またスチル記録時
には第2の案内部材GA2によって磁気テープTの基準
縁の位置が規制されるようにすると、ノーマル記録再生
が良好に行なわれるとともに、前記のスチル記録動作に
よって記録された記録内容もノーマル再生動作によつて
良好に行なわれることになる。
【0029】すなわち、走行状態の磁気テープTに回転
磁気ヘッドによって形成される記録跡(図15中の実線
図示の記録跡Tra,Trb…)と、停止状態の磁気テー
プTに回転磁気ヘッドによって形成される記録跡(図1
5中の点線図示の記録跡)とに回転磁気ヘッドによって
形成される記録跡(図15中の点線図示の記録跡)とにお
ける記録跡の延長する方向と磁気テープTの基準縁(T
e)とのなす角度とは異なるから、走行状態の磁気テー
プTについては、磁気テープTの基準縁の傾斜角度がθ
sとなるように、また、停止状態の磁気テープTについ
ては磁気テープTの基準縁の傾斜角度がθoとなるよう
に、磁気テープTの案内が第1,第2の案内部材GA1,
GA2の変更によって行なわれるようにすることによ
り、またスチル記録動作によって記録された記録内容も
ノーマル再生動作によつて良好に行なわれるようにでき
る。
【0030】前記のように、磁気テープTの案内が下ド
ラムDdにおける外周方向の異なる領域に設けられてい
る第1,第2の案内部材GA1,GA2の切換え変更によっ
て行なわれるようにするのには、ドラム構体DAにおけ
る下ドラムDdをドラムベースDB上で所定の角度だけ
回動させることが必要とされるが、それは、例えば図1
0中に例示されているようにドラムベースDBに設けら
れているモータ26、減速器27、歯車28を介し、下
ドラムDdに固着されている歯車25に対して、モータ
の動力を伝達することによって行なうことができる。7
0は歯車28の軸である。また磁気テープTの基準縁T
eの案内に使用される下ドラムDdに設けられている第
1,第2の案内部材GA1,GA2を下ドラムDdの回動に
よって選択し、選択された回動位置で固定化された状態
で記録再生動作が良好に行なわれるようにするために
は、下ドラムDdをドラムベースDB上で所定の回動角
度だけ回動させた後に、特定な回動位置で下ドラムDd
を固定化することが必要とされる。
【0031】そして、前記のように下ドラムDdをドラ
ムベースDB上で所定の回動角度だけ回動させた後に、
特定な回動位置で下ドラムDdを固定化させるようにす
るための具体的な構成態様としては、例えば図11の
(a),(b)に例示されているように、下ドラムDd
がある定められた範囲で回動々作でき、クリックストッ
プ機構によって特定な2つの位置で固定化できるように
した構造が採用できる。図11の(a)において下ドラ
ムDdは、それの外周部分の底部がドラムベースDBの
上面に構成された支持面上で摺動自在に支持され、また
下ドラムDdの中央部分の突出部71の下方の部分がド
ラムベースDBの孔に貫通されている。24は回転ドラ
ムDrを駆動回転させるモータ23の回転軸であり、こ
の回転軸24は軸受39,40によって回転自在に支持
されている。図11の(a)中に縦断面図によって示さ
れているモータ23はアウターロータ型の構造のものと
して示されている。43は環状の永久磁石であり、前記
した環状の永久磁石43は永久磁石の支持板41に固着
されている。
【0032】前記した永久磁石の支持板41はねじ3
7,38によって軸固着部材42に固着されている。ま
た、前記の軸固着部材42はそれの中心孔に回転軸24
を嵌合させた後に止めねじによって回転軸24と固着さ
れる。固定子のコイル44〜47が設けられている固定
子の取付部材は、ねじ35,36によってドラムベース
DBに固着されている。軸受39,40によって回転自
在に支持されている回転軸24は、回転ドラム固着部材
72に嵌合固着されており、回転ドラム固着部材72に
は回転ドラムDrがねじ33,34によって固着されて
いて、モータ23は回転軸24によって回転ドラムDr
を回転させる。なお、図11の(a)において、48は
回転ドラムDr側の回転トランス、49は下ドラムDd
側の回転トランスであり、50は回転トランス49との
接続線である。前記の接続線50は下ドラムDdの孔5
2とドラムベースDBの長孔51とを通して外部に引出
されている。
【0033】前記したモータ26は、磁気テープTの基
準縁Teを案内するための第1の案内部材GA1と第2
の案内部材GA2とを切換える際に使用される駆動機構
の動力源のモータであり、このモータ26は図示されて
いない駆動制御回路によって動作が制御されて、前記し
たモータ26の回転力は減速器27と歯車28及び歯車
25を介して下ドラムDdに伝達される。図11の(a)
における29,30は下ドラムDdの回動位置の検出装
置であり、この下ドラムDdの回動位置の検出装置2
9,30は、図11中では分解図の図示の仕方のように
図の上方に記載してあるが、実際には下ドラムDdの回
動位置の検出装置29,30はドラムベースDBにねじ
31,32によって固着されていて、下ドラムDdにお
ける特定な位置に設けられた位置検出用のマーク(図示
せず)と対応して位置検出信号を発生し、その位置検出
信号は駆動制御回路の動作の制御に用いられる。
【0034】下ドラムDdに設けられる前記した位置検
出用のマークとしては、使用される下ドラムDdの回動
位置の検出装置29,30が光学的な検出原理を用いて
構成されているものであった場合には、位置検出用のマ
ーク以外の部分に比べて、光の吸収率が異なる状態の部
分として構成させ、また使用される下ドラムDdの回動
位置の検出装置29,30が電磁気的な検出原理を用い
て構成されているものであれば、位置検出用のマークの
部分を特定な着磁状態の部分として構成させるというよ
うに、使用される回動位置の検出装置の検出原理と対応
してそれぞれの場合に適した構成の位置検出用のマーク
が使用される。ドラム構体DAにおける下ドラムDdの
外周面に構成されている第1,第2の案内部材GA1,G
A2、すなわち、磁気テープTの基準縁(Te)を案内
するための2種類の案内部材GA1,GA2は、それのど
ちらの案内部材が選択されて磁気テープTの基準縁に対
する案内作用のために用いられるようにされるのかは、
磁気記録再生装置における操作部に対して操作者が設定
した動作モードによって決定される。
【0035】前記した操作部に対して操作者が設定した
動作モードが、例えば通常の記録再生モード(ノーマル
記録再生モード)であった場合には、磁気記録再生装置
が通常の記録再生モードで動作している状態において、
磁気テープTの基準縁Teを位置させることが必要な位
置に磁気テープTの基準縁Teを位置させうるような案
内部材GA1の面によって磁気テープTの基準縁が案内
される状態となるように、図示されていない駆動制御回
路の動作によってモータ26を駆動回転させ、前記した
モータ26の回転力が、減速器27と歯車28と下ドラ
ムDdに設けられている歯車25とを介して下ドラムD
dに伝達されて、下ドラムDdを正方向に半周の角度だ
け回動させる。また、前記の操作部に操作者が設定した
動作モードが、磁気テープの走行を停止させた状態での
記録モード(スチル記録モード)であった場合には、磁気
記録再生装置がスチル記録モードで動作している状態に
おいて、磁気テープTの基準縁Teを位置させることが
必要な位置に磁気テープTの基準縁を位置させうるよう
な案内部材GA2の面によって磁気テープTの基準縁が
案内される状態となるように、図示されていない駆動制
御回路の動作によってモータ26を駆動回転させて、前
記したモータ26の回転力が、減速器27と歯車28と
下ドラムDdに設けられている歯車25とを介して下ド
ラムDdに伝達されて、下ドラムDdを逆方向に半周の
角度だけ回動させる。
【0036】このように、モータ26によって駆動され
て回動々作を行なうことができるようになされている下
ドラムDdは、操作部で操作者が設定した動作モードに
応じて行なわれる駆動制御回路の制御動作によってモー
タ26が正逆の両方向に駆動回転されることにより、半
周の角度だけ正逆の両方向に選択的に回動されて、下ド
ラムDdの周方向にそれぞれ構成されている磁気テープ
Tの基準縁Teを案内するための案内部材GA1,GA2
の内の一方のものによって磁気テープTの基準縁Teに
対する案内作用が選択的に行なわれる状態に切換変更さ
れるようになされるのである。そして、操作部で操作者
が設定した動作モードに応じて行なわれる下ドラムDd
の回動位置の切換え変更が、下ドラムDdにおける特定
な位置に設けられた位置検出用のマークと対応して下ド
ラムDdの回動位置の検出装置29,30から発生した
信号によって駆動制御回路の動作を制御して、正逆の両
方向に駆動回転できるモータ26を所定の回転方向に回
転させて下ドラムDdを半周の角度だけ回動させて行な
われた後に、機械的な位置決め機構によって所定の正確
な回動位置で下ドラムDdが固定される。
【0037】例えば、図示されていない押釦スイッチを
押して、下ドラムDdを時計まわりに半周の回動角度だ
け回動させ、その状態でさらに押釦スイッチを押すと、
下ドラムDdは、今度は反時計まわりに半周の回動角度
だけ回動するようになされるというように、押釦スイッ
チを押す毎に下ドラムDdが半周の回動角度ずつの回動
方向が反対になるように、操作部で操作者が設定した動
作モードに応じて行なわれる下ドラムDdの回動位置の
切換え変更を、下ドラムDdにおける特定な位置に設け
られた位置検出用のマークと対応して下ドラムDdの回
動位置の検出装置29,30から発生した信号による図
示されていない駆動制御回路の動作によって、正逆の両
方向に駆動回転できるモータ26を所定の回転方向に回
転させて下ドラムDdを半周の回動角度だけ回動させ、
その後の慣性による回動を機械的な位置決め機構によっ
て所定の正確な回動位置で下ドラムDdが固定されるよ
うにすると、電気回路による回動位置の制御は粗制御で
あっても良く、そのために既述した下ドラムDdにおけ
る特定な位置に設けられる位置検出用のマークの位置に
も精密さが要求されないことになる。
【0038】図11の(b)は図11の(a)中のC−
C線位置の平断面図であるが、この図11の(b)から
明らかなように、下ドラムDdの外周部分の底部はドラ
ムベースDBの上面に構成された支持面上で摺動自在に
支持されていて、また下ドラムDdの中央部分の突出部
71の下方の部分は、ドラムベースDBの孔に貫通され
ているが、前記した下ドラムDdの中央部分の突出部7
1の外周部には、溝61が設けられており、前記の溝6
1における180度対称の位置には前記の長溝の深さよ
りも深い凹部59,60が設けられている。前記のよう
に下ドラムDdの中央部分の突出部71の外周部に設け
られた溝61の位置と対応して、ドラムベースDBに設
けたねじ孔75a{図11の(b)と図12とを参照}に
は、例えばばね56で押圧された球体58を備えたねじ
54が螺入されており、また、前記したねじ54が螺入
されるねじ孔75aの位置と180度対称の位置に設け
たドラムベースDBのねじ孔75bには、例えばばね5
5で押圧された球体57を備えたねじ53が螺入されて
いる。
【0039】それで、前記のようにドラムベースDBの
ねじ孔に螺入されているねじ54の先端から突出してい
る球体58は、前記した下ドラムDdの中央部分の突出
部71の外周部の一部に設けられている溝61中に突出
して溝61の底に圧接するから、下ドラムDdが既述の
ように回動されたときには、前記のねじ54の先端から
突出している球体58は溝61に設けた凹部60(5
9)の何れか一方のものの中に突出してそれと係合し、
また、前記のようにドラムベースDBのねじ孔に螺入さ
れているねじ53の先端から突出している球体57は、
下ドラムDdが既述のように回動されたときに、前記し
た下ドラムDdの中央部分の突出部71の外周部の一部
に設けられている溝61中に突出して溝61の底に圧接
するから、下ドラムDdが既述のように回動されたとき
には、前記のねじ53の先端から突出している球体57
は溝61に設けた凹部59(60)の何れか一方のもの
の中に突出してそれと係合して下ドラムDdの位置決め
を行なうという動作を行なう機構、すなわち、クリック
ストップ機構として機能する。それにより、下ドラムD
dに設けられている第1,第2の案内部材GA1,GA2
の一方のものが選択的に使用されるように切換えられた
際に、その選択された回動位置で固定化された状態で記
録再生動作が良好に行なわれるように、下ドラムDdを
ドラムベースDB上で所定の回動角度だけ回動させた後
に、特定な回動位置で固定化することができる。
【0040】既述もしたように、ノーマルの録再時にお
ける走行する磁気テープT上に回転磁気ヘッドによって
形成される記録跡は、図15を参照して既述したように
図15中の実線で示されるものとなり、また停止状態の
磁気テープT上に回転磁気ヘッドによって形成される記
録跡は、前記した実線図示の記録跡に対して1記録跡巾
だけずれた図15中の点線によって示されているものと
なるが、磁気テープTに対する磁気記録再生動作に当
り、下ドラムDdに設けた傾斜角θoが5度56分7.
4秒であるような案内部と、傾斜角θsが5度58分
9.9秒であるような案内部との2つの案内部との内
で、ノーマルの録再時においては下ドラムDdに設けて
おいた傾斜角が5度56分7.4秒であるような案内部
により磁気テープTの基準縁Teが案内されるように
し、またスチル記録時には下ドラムDdに設けておいた
傾斜角が5度58分9.9秒であるような案内部により
磁気テープTの基準縁Teの位置が規制されるようにす
ると、VHS(登録商標)方式の規格に従って行なわれ
るノーマル記録再生が良好に行なわれるとともに、前記
のスチル記録動作によって記録された記録内容もVHS
(登録商標)方式の規格に従って行なわれるノーマル再
生動作によつて良好に行なわれるのであるが、それぞれ
互に異なる傾斜角θo,θsを有する第1,第2の案内
部材GA1,GA2を下ドラムDdに構成させておき、下
ドラムDdを半周の角度だけ正,逆方向に回動させるこ
とにより、前記した2つの案内部材の内の1つを選択し
て使用するように構成する際には、2つの案内部材にお
ける何れのものが選択使用されたときにも、下ドラムD
dに対して中心角で180度強にわたって巻回されてい
る磁気テープTにおける巻回範囲の中央(中心角90度
の部分)の基準縁(Te)の高さが基準の高さ{ローディ
ングポール(垂直ガイドポール)9,14の位置におけ
る磁気テープTの基準縁Teの高さ}となるようにして
おけば、前記した2つの案内部材GA1,GA2の内のど
ちらか1つが選択使用された場合でも、磁気テープTの
ローデング動作時におけるドラム構体に対する磁気テー
プTのローデイング動作が安定に行なわれる。
【0041】図8は下ドラムDdに設けられている第
1,第2の2つの案内部材GA1,GA2が、傾斜角θo
が5度56分7.4秒であるような第1の案内部材GA1
と、傾斜角θsが5度58分9.9秒であるような第2
の案内部材GA2として構成されていた場合の1つの例
について、前記した2つの案内部材GA1,GA2の内の
どちらの案内部材が選択使用された状態においても、下
ドラムDdに対して中心角で180度強にわたって巻回
されている磁気テープTにおける巻回範囲の中央(中心
角90度の部分)の基準縁Teの高さを基準の高さCh
{ローディングポール(垂直ガイドポール)9,14の位
置における磁気テープTの基準縁Teの高さCh}にさ
せるようにしている場合の図である。
【0042】図8に示されている例において、下ドラム
Ddを半周の回動角だけ回動させた場合には、下ドラム
Ddに設けられている互に傾斜角を異にしている2つの
案内部材における各基準の高さCh{ローディングポー
ル(垂直ガイドポール)9,14の位置における磁気テー
プTの基準縁Teの高さCh}の部分が、下ドラムDd
に対して中心角で180度強にわたって巻回されている
磁気テープTにおける巻回範囲の中央(中心角90度の
部分…図8中における90度と270度とによって示さ
れる位置)に位置している状態となるようにされていた
場合には、第1,第2の2つの案内部材GA1,GA2の
選択使用に際して、2つの案内部材における0度の位置
及び180度の位置の高さにずれが生じることになる。
【0043】図14は前記の問題を説明するための図で
あり、図14では磁気テープTに対する磁気記録再生動
作を、例えばVHS(登録商標)方式の規格に従って行
なうようにし、下ドラムDdに傾斜角θoが5度56分
7.4秒であるような案内部材と、傾斜角θsが5度5
8分9.9秒であるような案内部材との2つの案内部材
GA1,GA2を設けておいて、ノーマルの録再時におい
ては下ドラムDdに設けておいた傾斜角が5度56分
7.4秒であるような案内部材によって磁気テープTの
基準縁を案内させ、またスチル記録時には下ドラムDd
に設けておいた傾斜角が5度58分9.9秒であるよう
な案内部材によって磁気テープTの基準縁の位置を規制
するようにした場合に、下ドラムDdに図8に例示され
ているような構成態様の2つの案内部材GA1,GA2が
設けられている場合に、下ドラムDdを半周だけ回動さ
せて2つの案内部材GA1,GA2の一方のものを選択使
用したときには、2つの案内部材GA1,GA2における
0度の位置及び180度の位置の高さに、図14中に示
されているように29ミクロン(記録跡巾の1/2)の
高さずれが生じる。
【0044】前記した高さずれは、回転磁気ヘッドの回
転軌跡と磁気テープTに記録されている記録跡とにずれ
を生じさせるために、再生されたFM信号は信号のエン
ベロープが波打っているような状態のものになる。前記
の高さずれは磁気テープTの走行系中に設けられている
ローディングポール(垂直ガイドローラ)9,14(図1
参照)の高さを微調整することによって解決できるが、
下ドラムDdを回動させることにより下ドラムDdに設
けられている2つの案内部材の選択切換え時に、一々、
前記したローディングポール(垂直ガイドローラ)9,
14の高さを微調整するようにすることは、各種の測定
機器を備えている研究室では可能であっても、操作が複
雑であるために一般の使用者によつて使用される磁気記
録再生装置についてはできないことである。
【0045】図12及び図13は下ドラムDdを回動さ
せることにより下ドラムDdに設けられている2つの案
内部材GA1,GA2が選択切換えられる際に、ドラム構
体の傾斜を所定の角度だけ自動的に変更して前記の問題
が解決できるようにした構成例を説明するためのドラム
ベースDBの一部73の斜視図(図12)と、下ドラム
Ddの斜視図(図13)とを示している図である。図1
3は下ドラムDdの裏面側(下ドラムDdがドラムベー
スDBに接する面を有する側)を示している。図12に
示すドラムベースDBの一部73において、51は回転
トランス49の接続線50を通過させるための長孔であ
り、また、図13に示す下ドラムDdにおける52は回
転トランス49の接続線50を通過させるための孔であ
り、これらの長孔51と孔52については図11を参照
して既述されている。
【0046】図12に示すドラムベースDBの一部73
において、62〜65はそれぞれ突起部であり、前記の
各突起部62〜65は、それぞれの両側部分に傾斜面が
形成されている。前記した4個の突起部62〜65にお
いて、突起部64と突起部65とは第11図の(a)中
に示されている2つのねじ53,54が螺入される2つ
のねじ孔75a,75bを結ぶ直線と平行な直線上に位
置するように、互に180度対称の位置に設けられてい
る。また、突起部62と突起部63とは、前記した2個
の突起部64,65を結ぶ直線の垂直2等分線上に設け
られている。また、図13に示す下ドラムDdにおい
て、66〜69はそれぞれ突起体であり、前記の各突起
体66〜69におけるそれぞれの両側部分にも傾斜面が
形成されている。そして、前記した突起体66〜69に
おける突起体68と突起体69とは、下ドラムDdの中
央部分の突出部71の外周部に設けられている溝61に
おける180度対称の位置に形成された2個の凹部5
9,60を結ぶ直線と平行な直線上に位置するように、
互に180度対称の位置に設けられていおり、また突起
体66と突起部67とは、前記した2個の突起体68,
69を結ぶ直線の垂直2等分線上に設けられている。
【0047】前記した図13に示されている下ドラムD
dの中央部分の突出部71を、図12に示されているド
ラムベースの一部73に設けられている孔74に挿入し
た後に、ドラムベースの一部73に設けられているねじ
孔75aに螺入したねじ54(図11参照)におけるば
ね56で押圧されている球体58が、下ドラムDdの中
央部分の突出部71に設けられている溝61の底面に圧
接され、またドラムベースの一部73に設けられている
ねじ孔(図示されていない)に螺入したねじ53(図1
1参照)におけるばね55で押圧されている球体57
が、下ドラムDdの中央部分の突出部71に設けられて
いる溝61の底面に圧接されている状態となるように、
下ドラムDdとドラムベースの一部73とを係合させ
る。
【0048】前記の状態において下ドラムDdは、前記
したねじ54,53の先端から突出している球体58,
57の先端部によって、下ドラムDdの外周の180度
対称の位置が支持されることになり、下ドラムDdは前
記した2つの球体58,57を結ぶ直線を回動中心とし
てドラムベースに対して回動可能に支持されることにな
る。それで、下ドラムDdを回動させて、ドラムベース
の一部73に螺入されているねじ54における球体58
が下ドラムDdの中央部分の突出部71に設けられてい
る溝61に設けられた凹部60,59の内の一方のもの
に係合し、また前記したドラムベースの一部73に設け
られている図示されていないねじ孔75b(図11参
照)に螺入したねじ53における球体57が、下ドラム
Ddの中央部分の突出部71に設けられている溝61に
設けられた凹部59,60の内の他方のものに係合した
状態にすると、下ドラムDdはドラムベースの一部73
に螺入されている前記したねじ54,53の先端から突
出している球体58,57によって、下ドラムDdの外
周の180度対称の位置が支持された状態でその位置に
固定され、ドラム構体DAのそれ以上の周方向への回動
々作は阻止される。
【0049】前記のように、下ドラムDdはドラムベー
スの一部73に螺入されている前記したねじ54,53
の先端から突出している球体58,57によって、下ド
ラムDdの外周の180度対称の位置が支持された状態
とされているから、下ドラムDdの底面に設けられてい
る突起体66〜69と、図12に示されているドラムベ
ースの一部73の外周部分に、ドラムベースの一部73
の上面73aから突出するように設けられている突起部
62〜65とのそれぞれの高さ寸法と、前記した各突起
部62〜65の面の傾斜の状態及び各突起体66〜69
の面の傾斜の状態とを、それぞれ所定のように定めてお
くと、ドラムベースの一部73に設けられている突起部
62,63と、下ドラムDdに設けられている突起体6
7,66とが互に接触しているとともに、ドラムベース
の一部73に設けられている突起部64,65と、下ド
ラムDdに設けられている突起体68,69とが互に接
触している状態の場合と、前記の状態から下ドラムDd
を180度だけ回動させた状態にして、ドラムベースの
一部73に設けられている突起部62,63と、下ドラ
ムDdに設けられている突起体66,67とが互に接触
しているとともに、ドラムベースの一部73に設けられ
ている突起部64,65と、下ドラムDdに設けられて
いる突起体68,69とが互に接触している状態の場合
との2種類の接触状態に切換えられることにより、ドラ
ム構体は前記した球体58,57を結ぶ直線を回動中心
にする回動(ドラム軸の傾斜)の状態を所定のように変
化させることができることになる。
【0050】それで、モータ26の駆動により回動々作
を行なう下ドラムDdが、操作部で操作者が設定した動
作モードに応じて行なわれる駆動制御回路の制御動作に
よってモータ26が正逆の両方向に駆動回転されて、半
周の角度だけ正逆の両方向に選択的に回動されて、下ド
ラムDdの周方向にそれぞれ構成されている磁気テープ
Tの基準縁Teを案内するための案内部材GA1,GA2
の内の一方のものによって磁気テープTの基準縁Teに
対する案内作用が選択的に行なわれるように、下ドラム
Ddの回動位置の切換え変更が、下ドラムDdの回動に
よって行なわれた後に、機械的な位置決め機構によって
下ドラムDdは所定の正確な回動位置に固定されるとと
もに、固定ドラムDdのドラム軸は操作者が設定した動
作モードに応じて必要とされる傾斜角に自動的に設定さ
れるのである。
【0051】なお、2個の回転磁気ヘッドを回転ドラム
Drにおける180度対称の位置に配置してある磁気記
録再生装置においては、ドラム構体DAに対してドラム
の中心角で180度よりも大きな巻付角を示すようにし
て磁気テープを巻付けるのであるが、前記のように下ド
ラムDdの外周の半周毎に、それぞれ傾斜角を異にして
いる第1,第2の案内部材GA1,GA2をドラム面から
外方に突出する状態で設けるようにした場合には、前記
した第1,第2の案内部材GA1,GA2のドラム構体に
対する巻付角は、お互に他方の案内部材によって磁気テ
ープの走行状態が阻害されることがないようにするため
に、第1,第2の案内部材GA1,GA2による磁気テー
プの案内範囲が、それぞれドラムの中心角で180度よ
りも少ないような状態で、第1,第2の案内部材GA
1,GA2が下ドラムDdに対して設けられることになる
が、それによっても磁気テープに対する案内作用には何
の支障も生じない。
【0052】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の磁気記録再生装置は磁気テープの基準
縁が位置すべく予め定められた位置と対応する部分に、
下ドラムの表面から垂直に所定の深さに切込まれた状態
の基準壁面が形成された溝における前記の基準壁面と下
ドラムの表面との交線位置に形成されている溝の縁部に
対して、表面が押圧された状態の案内部材によって磁気
テープの基準縁の案内を行なう。案内部材における案内
面の位置は磁気テープの基準縁が位置すべく予め定めら
れた位置と対応する部分に、下ドラムの表面から垂直に
所定の深さに切込まれた状態の基準壁面を有する溝の基
準壁面と下ドラムの表面との交線位置に形成されている
溝の縁部によって正確に規制されるから、前記した案内
部材の取付け作業を容易に行なうことができ、また、そ
れぞれ互に異なる傾斜で磁気テープの基準縁が位置され
るべく予め定められた位置と対応する部分に、ドラムの
表面から垂直に所定の深さに切込まれた状態の基準壁面
が形成されている溝を、下ドラムの周面の各半周の部分
に個別に設け、それぞれの溝の縁部に個別の案内部材が
押圧される状態として、前記それぞれの案内部材の表面
が、それぞれ磁気テープの基準縁の案内面として使用で
きるようにしておき、ドラムを180度だけ回動させて
前記した2つの案内面の内の一方のものが磁気テープの
基準縁の案内のために選択的に使用されるようにし、ま
た、前記した2つの案内面の内の一方のものの選択使用
と連動してドラムの傾斜角が切換えられることにより良
好なトラッキングが行なわれるようにできる。また、案
内部材としてはドラムの構成材料のアルミニウム合金に
比べて硬度の大きな物質を用いることができるので、例
えばダビングマシンとして使用される磁気記録再生装置
として用いれば、従来、ダビングマシンとして使用され
る磁気記録再生装置におけるドラムとしては性の向上の
ために、アルミニウム合金製のドラムの表面に炭素膜の
被膜を設ける等のコスト高になるような方法の適用が避
けられなかったという問題点も良好に解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録再生装置の全体の概略構成を
示す斜視図である。
【図2】案内部材を取付けた状態の下ドラム部分の斜視
図である。
【図3】案内部材を取付ける以前の下ドラム部分の正面
図である。
【図4】案内部材の具体的な構成例を示す図である。
【図5】案内部材の下ドラムへの取付け態様を説明する
ために用いる図である。
【図6】案内部材の下ドラムへの取付け態様を説明する
ために用いる図である。
【図7】案内部材の具体的な構成例を示す図である。
【図8】案内部材の下ドラムへの取付け態様を説明する
ために用いる図である。
【図9】案内部材の下ドラムへの取付け態様を説明する
ために用いる図である。
【図10】本発明の磁気記録再生装置の一部の概略構成
を示す斜視図である。
【図11】本発明の磁気記録再生装置の一部の概略構成
を示す断面図である。
【図12】下ドラムの傾斜機構の具体例を示す斜視図で
ある。
【図13】下ドラムの傾斜機構の具体例を示す斜視図で
ある。
【図14】ドラム構体を傾斜させることの必要性を説明
するための正面図である。
【図15】磁気テープの記録跡パターンの平面図であ
る。
【図16】従来の磁気記録再生装置の全体の概略構成を
示す斜視図である。
【符号の説明】
Dr…回転ドラム(上ドラム)、Dd…固定ドラム(下ド
ラム)、DA…ドラム構体、T…磁気テープ、Ha,H
b…回転磁気ヘッド、GA,GA1,GA2…案内部
材、DB…ドラムベース、1…供給リール台、2…巻取
りリール台、3…カセットケース、4…供給リール、5
…テンションポール、6…ガイドポール、7…全幅消去
ヘッド、8…インピーダンスローラ、9,14…ローデ
ィングポール(垂直ガイドローラ)、10,13…傾斜ガ
イド(スラントポール)、11,22…孔、12,31
〜38…ねじ、15…オーディオ・コントロールヘッ
ド、16…ガイドポール、17…ピンチローラ、18…
キヤプスタン、19…巻取りリール、20…機台、21
…案内部材の本体部、23…ドラムモータ、24…回転
軸、25,28…歯車、26…モータ、27…減速器、
29,30…フォトインタラプタ、39,40…軸受、
42…モータ基体、43…永久磁石、44〜47…コイ
ル、48,49…コイル、50…接続線、53,54…
クリックストップ用のねじ、55,56…スプリング、
57,58…球体、59,60…クリックストップ用の
受孔、61…溝、62〜65…突起部、66〜69…突
起体、71…下ドラムDdの中央部分の突出部、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラムの周面の少なくとも一部に斜に巻
    付けられる磁気テープにおける基準縁の位置が、ドラム
    に設けられた案内部によって規制されるようになされて
    おり、また、前記した磁気テープに対する記録再生動作
    が回転磁気ヘッドによって行なわれうるようになされて
    いる磁気記録再生装置において、ドラムにおける前記し
    た磁気テープの基準縁が位置されるべく予め定められた
    位置と対応する部分に、ドラムの表面から垂直に所定の
    深さに切込まれた状態の基準壁面が形成されているよう
    な溝をドラムに設け、また、一端部を固定させてある案
    内部材の他端部付近の表面が、前記した溝の基準壁面と
    ドラムの表面との交線位置に形成されている溝の縁部に
    押圧される状態として、案内部材の他端部を前記の溝中
    に挿入し、前記した案内部材の他端部付近の表面によっ
    て磁気テープの基準縁の案内面を構成させるようにした
    磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 ドラムにおける磁気テープの基準縁が位
    置されるべく予め定められた位置と対応する部分に、ド
    ラムの表面から垂直に所定の深さに切込まれた状態の基
    準壁面が形成されている溝を、前記した基準壁面の最下
    部からドラムの表面までの間の底面に傾斜面を備えてい
    るようなものとして構成させてある請求項1の磁気記録
    再生装置。
  3. 【請求項3】 ドラムに設けた溝の基準壁面とドラムの
    表面との交線位置に形成されている溝の縁部に押圧され
    るべき表面の部分に磁気テープの基準縁の案内面を構成
    させる案内部材として前記した溝の縁部に押圧される部
    分に多数の切込みを設けて予め折曲げ加工されたものを
    用いた請求項1の磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 ドラムの周面の少なくとも一部に斜に巻
    付けられる磁気テープにおける基準縁の位置が、ドラム
    に設けられた案内部によって規制されるようになされて
    おり、また、前記した磁気テープに対する記録再生動作
    が回転磁気ヘッドによって行なわれうるようになされて
    いる磁気記録再生装置において、それぞれ互に異なる傾
    斜で磁気テープの基準縁が位置されるべく予め定められ
    た位置と対応する部分に、ドラムの表面から垂直に所定
    の深さに切込まれた状態の基準壁面が形成されているよ
    うな溝を、ドラムの周面の各半周の部分に個別に設け、
    また、それぞれ一端部が固定されている個別の案内部材
    の他端部付近の表面が、前記したそれぞれ対応する個別
    の溝の基準壁面とドラムの表面との交線位置に形成され
    ている溝の縁部に押圧される状態として、それぞれの案
    内部材の他端部を対応して設けられている溝中に挿入し
    て、前記した各案内部材の他端部付近の表面によって、
    それぞれ磁気テープの基準縁の案内面を構成させるよう
    にするとともに、ドラムを180度だけ回動させて前記
    した2つの案内面の内の一方のものが磁気テープの基準
    縁の案内のために選択的に使用されるようにする手段
    と、前記した2つの案内面の内の一方のものの選択使用
    と連動してドラムの傾斜角も切換えられるようにする手
    段とを備えてなる磁気記録再生装置。
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