JPH08221916A - 磁気記録再生装置およびこの装置に使用される磁気テープ - Google Patents
磁気記録再生装置およびこの装置に使用される磁気テープInfo
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- JPH08221916A JPH08221916A JP2945095A JP2945095A JPH08221916A JP H08221916 A JPH08221916 A JP H08221916A JP 2945095 A JP2945095 A JP 2945095A JP 2945095 A JP2945095 A JP 2945095A JP H08221916 A JPH08221916 A JP H08221916A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複雑な機構を必要とせずに高密度且つ安定し
た信号を記録再生する。 【構成】 回転部材10は平面視円形状、側面視三角形
状をした傘状部20と、この傘状部20と同軸上に設け
られ且つモータ40の回転軸に取り付けられた円柱状の
軸部30から構成され、この軸部30は傘状部20と一
体になっている。傘状部20には溝21の形成されてい
ない回転面22に窓23…が形成されている。この窓2
3には磁気ヘッド33の弧状先端部33aが前記窓23
を通して所定量突出した状態に保持され、この先端部3
3aは軸線31aと平行な磁気ヘッド33を通る軸線と
直交する垂線に対して所定角度傾けて形成され、1つの
磁気ヘッド33が磁性面2bに部分5で接触するとき、
磁気ヘッド33の先端部33aが磁気テープ2と平行な
状態で接触するように構成されている。
た信号を記録再生する。 【構成】 回転部材10は平面視円形状、側面視三角形
状をした傘状部20と、この傘状部20と同軸上に設け
られ且つモータ40の回転軸に取り付けられた円柱状の
軸部30から構成され、この軸部30は傘状部20と一
体になっている。傘状部20には溝21の形成されてい
ない回転面22に窓23…が形成されている。この窓2
3には磁気ヘッド33の弧状先端部33aが前記窓23
を通して所定量突出した状態に保持され、この先端部3
3aは軸線31aと平行な磁気ヘッド33を通る軸線と
直交する垂線に対して所定角度傾けて形成され、1つの
磁気ヘッド33が磁性面2bに部分5で接触するとき、
磁気ヘッド33の先端部33aが磁気テープ2と平行な
状態で接触するように構成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁化方向が磁気テープ面
に対して垂直方向である垂直配向磁気テープを使用する
磁気記録再生装置、特に磁気テープに略直交する回転ヘ
ッドにて円弧状の磁気パターンを形成する磁気記録再生
装置に関する。
に対して垂直方向である垂直配向磁気テープを使用する
磁気記録再生装置、特に磁気テープに略直交する回転ヘ
ッドにて円弧状の磁気パターンを形成する磁気記録再生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転ヘッド記録方式を応用した磁気記録
再生装置の磁気記録密度を向上させる方式として、例え
ば特公平3−20801号公報や特開昭62−8440
1号公報に提案されたものが知られている。
再生装置の磁気記録密度を向上させる方式として、例え
ば特公平3−20801号公報や特開昭62−8440
1号公報に提案されたものが知られている。
【0003】特公平3−20801号公報のものは、磁
気テープに直交する回転部材を磁気テープを収納したカ
セットカートリッジの開口から挿入し、磁気テープと対
接させた状態で回転部材の先端に配置した磁気ヘッドを
回転することによって磁気テープ上に円弧状の記録パタ
ーンを形成するものである。
気テープに直交する回転部材を磁気テープを収納したカ
セットカートリッジの開口から挿入し、磁気テープと対
接させた状態で回転部材の先端に配置した磁気ヘッドを
回転することによって磁気テープ上に円弧状の記録パタ
ーンを形成するものである。
【0004】また、特開昭62−84401号公報のも
のは、磁気テープに直交する回転軸を持つ回転部材に主
磁極を磁気テープと接触するように配置するとともに、
磁気テープを挟んで主磁極の反対側にコイルを巻いた補
助磁極を主磁極の回転面と平行に配置する。そして、こ
のコイルに信号電流を流すと補助磁極に信号電流に比例
した磁界が発生して磁気テープが磁化されるため、回転
部材の回転に伴って磁気テープに円弧状の記録パターン
を形成するものである。
のは、磁気テープに直交する回転軸を持つ回転部材に主
磁極を磁気テープと接触するように配置するとともに、
磁気テープを挟んで主磁極の反対側にコイルを巻いた補
助磁極を主磁極の回転面と平行に配置する。そして、こ
のコイルに信号電流を流すと補助磁極に信号電流に比例
した磁界が発生して磁気テープが磁化されるため、回転
部材の回転に伴って磁気テープに円弧状の記録パターン
を形成するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、磁気テープに
面内配向テープ(磁化方向が長手方向である磁気テー
プ)を用いた場合、ヘリカルスキャン方式のような一定
方向の磁化パターンを形成するものでは面内配向テープ
の磁化方向が面内で一定方向にあるため、アジマス(磁
気ヘッドのギャップの角度)が一致すれば出力が変化す
ることはないが、特公平3−20801号公報の装置の
ように円弧状の磁気パターンを形成するものでは磁化方
向が面内で経時的に変化するため、アジマスが一致して
も再生出力が変化してしまう。すなわち、この装置では
アジマスがテープの磁化方向(長手方向)となす角度が
小さくなれば再生出力が大きく、大きくなれば小さくな
るという現象が発生する。
面内配向テープ(磁化方向が長手方向である磁気テー
プ)を用いた場合、ヘリカルスキャン方式のような一定
方向の磁化パターンを形成するものでは面内配向テープ
の磁化方向が面内で一定方向にあるため、アジマス(磁
気ヘッドのギャップの角度)が一致すれば出力が変化す
ることはないが、特公平3−20801号公報の装置の
ように円弧状の磁気パターンを形成するものでは磁化方
向が面内で経時的に変化するため、アジマスが一致して
も再生出力が変化してしまう。すなわち、この装置では
アジマスがテープの磁化方向(長手方向)となす角度が
小さくなれば再生出力が大きく、大きくなれば小さくな
るという現象が発生する。
【0006】また、特開昭62−84401号公報の装
置は、固定してある補助磁極にコイルに記録電流を印加
すれば記録が可能であり、再生においても補助磁極のコ
イルに再生電流が発生するので、ヘリカルスキャン方式
の記録再生装置にあるような回転しながら信号を取り出
すためのロータリートランスを主磁極側の回転部材に設
置する必要はないが、例えば磁気テープがカートリッジ
内に収納されている場合、カートリッジから磁気テープ
を引き出して主磁極と補助磁極の間に位置させる必要が
あるため、そのための機構を必要とし装置が複雑にな
る。したがって、磁気記録再生装置はコストのかかるも
のとなるばかりか保守性、信頼性が低下してしまう。
置は、固定してある補助磁極にコイルに記録電流を印加
すれば記録が可能であり、再生においても補助磁極のコ
イルに再生電流が発生するので、ヘリカルスキャン方式
の記録再生装置にあるような回転しながら信号を取り出
すためのロータリートランスを主磁極側の回転部材に設
置する必要はないが、例えば磁気テープがカートリッジ
内に収納されている場合、カートリッジから磁気テープ
を引き出して主磁極と補助磁極の間に位置させる必要が
あるため、そのための機構を必要とし装置が複雑にな
る。したがって、磁気記録再生装置はコストのかかるも
のとなるばかりか保守性、信頼性が低下してしまう。
【0007】本発明はこのような課題を解決するためな
されたもので、その目的は複雑な機構を必要とせずに高
密度且つ安定した信号を記録再生することにある。
されたもので、その目的は複雑な機構を必要とせずに高
密度且つ安定した信号を記録再生することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、磁気テープ幅の略中央で、前記磁気テープ面
と直交する軸に対して走行方向に一定角度傾斜した回転
中心軸を有するとともに前記磁気テープ面と平行な面を
有する側面視傘状の回転部材と、前記回転部材上に設け
られ且つ前記磁気テープと接触して前記磁気テープ面に
円弧状の記録パターンを形成する磁気ヘッドを有する磁
気記録再生装置において、前記磁気記録再生装置に使用
される前記磁気テープは磁化方向が磁気テープ面に対し
て垂直方向である垂直配向の磁気テープである。
本発明は、磁気テープ幅の略中央で、前記磁気テープ面
と直交する軸に対して走行方向に一定角度傾斜した回転
中心軸を有するとともに前記磁気テープ面と平行な面を
有する側面視傘状の回転部材と、前記回転部材上に設け
られ且つ前記磁気テープと接触して前記磁気テープ面に
円弧状の記録パターンを形成する磁気ヘッドを有する磁
気記録再生装置において、前記磁気記録再生装置に使用
される前記磁気テープは磁化方向が磁気テープ面に対し
て垂直方向である垂直配向の磁気テープである。
【0009】前記回転部材には軸部から半径rの位置に
90度の間隔で磁気ヘッドが設けられ、この磁気ヘッド
の回転軌跡の半径rと磁気テープ上に記録される円弧状
記録パターンの記録幅tとの間にはt=2rsin(π
/8)の関係がある。
90度の間隔で磁気ヘッドが設けられ、この磁気ヘッド
の回転軌跡の半径rと磁気テープ上に記録される円弧状
記録パターンの記録幅tとの間にはt=2rsin(π
/8)の関係がある。
【0010】前記磁気ヘッドはその軸線を前記回転中心
軸に対してこの回転中心軸が前記磁気テープ面と直交す
る軸となす角度と同じだけ傾斜させて設け、前記軸線と
磁気テープ面とが直交するようにした。
軸に対してこの回転中心軸が前記磁気テープ面と直交す
る軸となす角度と同じだけ傾斜させて設け、前記軸線と
磁気テープ面とが直交するようにした。
【0011】前記回転中心軸と平行な軸線上に設けられ
た前記磁気ヘッドの先端部は前記軸線と直交する垂直軸
に対して前記回転中心軸が前記磁気テープ面と直交する
軸となす角度と同じだけ傾斜させて加工され、前記磁気
ヘッドの先端部と磁気テープ面とが平行となるようにし
た。
た前記磁気ヘッドの先端部は前記軸線と直交する垂直軸
に対して前記回転中心軸が前記磁気テープ面と直交する
軸となす角度と同じだけ傾斜させて加工され、前記磁気
ヘッドの先端部と磁気テープ面とが平行となるようにし
た。
【0012】
【作用】請求項1によれば、磁気ヘッドが磁性面に接触
した状態で回転部材を回転させて磁気テープ面に円弧状
の記録パターンを形成するとき、磁化方向が磁気テープ
面に対して垂直方向である磁気テープを使用しため、垂
直方向にのみ磁化されアジマスとの関係が常に一定とな
る。
した状態で回転部材を回転させて磁気テープ面に円弧状
の記録パターンを形成するとき、磁化方向が磁気テープ
面に対して垂直方向である磁気テープを使用しため、垂
直方向にのみ磁化されアジマスとの関係が常に一定とな
る。
【0013】請求項2によれば、回転部材の軸部から半
径rの位置に90度の間隔で設けた磁気ヘッドは、外周
部と内周部の円弧の両端で接するように隣接するトラッ
クパターンを記録できる。
径rの位置に90度の間隔で設けた磁気ヘッドは、外周
部と内周部の円弧の両端で接するように隣接するトラッ
クパターンを記録できる。
【0014】請求項3および請求項4によれば、磁気ヘ
ッドを回転軸に対して所定角度傾斜させるまたはその先
端部を所定角度傾斜させて形成して先端部を磁気テープ
と平行とする。
ッドを回転軸に対して所定角度傾斜させるまたはその先
端部を所定角度傾斜させて形成して先端部を磁気テープ
と平行とする。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基いて説
明する。図1は本発明に係る磁気記録再生装置に使用さ
れる回転磁気ヘッドの斜視図であり、回転磁気ヘッド1
は回転部材10とモータ40とからなる。
明する。図1は本発明に係る磁気記録再生装置に使用さ
れる回転磁気ヘッドの斜視図であり、回転磁気ヘッド1
は回転部材10とモータ40とからなる。
【0016】回転部材10は平面視円形状、側面視三角
形状をした傘状部20と、この傘状部20と同軸上に設
けられ且つモータ40の回転軸(図示せず)に取り付け
られた円柱状の軸部30から構成され、この軸部30は
回転軸31によって傘状部20と一体になっている。
形状をした傘状部20と、この傘状部20と同軸上に設
けられ且つモータ40の回転軸(図示せず)に取り付け
られた円柱状の軸部30から構成され、この軸部30は
回転軸31によって傘状部20と一体になっている。
【0017】傘状部20の表面にはエッチングにより半
径方向に延びる溝21…(…は複数あることを示し、以
下同様に使用する)が形成されるとともに溝21の形成
されていない回転面22に窓23…が形成されている。
径方向に延びる溝21…(…は複数あることを示し、以
下同様に使用する)が形成されるとともに溝21の形成
されていない回転面22に窓23…が形成されている。
【0018】また、この窓23に対応する軸部30の側
面には平面部32…が形成されており、この平面部32
の適当な位置に凸状に形成された磁気ヘッド33…の後
部をねじ34…で固着することで、磁気ヘッド33の弧
状先端部33aが前記窓23を通して所定量突出した状
態に保持されるようにする。なお、41は電源(図示せ
ず)に接続された、モータ40に電力を供給する給電線
である。
面には平面部32…が形成されており、この平面部32
の適当な位置に凸状に形成された磁気ヘッド33…の後
部をねじ34…で固着することで、磁気ヘッド33の弧
状先端部33aが前記窓23を通して所定量突出した状
態に保持されるようにする。なお、41は電源(図示せ
ず)に接続された、モータ40に電力を供給する給電線
である。
【0019】図2は本発明に係る磁気記録再生装置に使
用される回転磁気ヘッドと磁気テープとの関係を示す斜
視図であり、図1と同一部分には同一符号を付して示
す。
用される回転磁気ヘッドと磁気テープとの関係を示す斜
視図であり、図1と同一部分には同一符号を付して示
す。
【0020】矢印a方向へ回転される回転部材10の回
転面22には回転軸31から外周方向に向かうにしたが
って広がっていくスパイラル状の4本の溝21…が形成
されている。
転面22には回転軸31から外周方向に向かうにしたが
って広がっていくスパイラル状の4本の溝21…が形成
されている。
【0021】また、この回転面22と対向する磁気テー
プ2は、テープガイド3,4によって縦方向への動きが
規制されており、磁気ヘッド33と摺動しながら矢印b
方向へ走行する。
プ2は、テープガイド3,4によって縦方向への動きが
規制されており、磁気ヘッド33と摺動しながら矢印b
方向へ走行する。
【0022】さらに、磁気ヘッド33…を突出させる窓
23…は矩形状をなし、前記溝21を避けた回転面22
上に、回転軸31を中心とした同一円周上に90゜の角
度をもって4つ設けられている。
23…は矩形状をなし、前記溝21を避けた回転面22
上に、回転軸31を中心とした同一円周上に90゜の角
度をもって4つ設けられている。
【0023】図3は本発明に係る磁気記録再生装置に使
用される回転磁気ヘッドと磁気テープとの関係を示す平
面図であり、図1と同一部分には同一符号を付して示
す。回転磁気ヘッド1は、回転部材10の回転軸31
(図1または図2参照)の軸線31aを磁気テープ2に
垂直な軸線2aに対して傾斜角α(1〜2度)だけ傾け
て配置しており、1つの磁気ヘッド33のみが磁性面2
bに部分5で接触し、他の磁気ヘッド33…は磁性面2
bの何れの部分にも接触していない。
用される回転磁気ヘッドと磁気テープとの関係を示す平
面図であり、図1と同一部分には同一符号を付して示
す。回転磁気ヘッド1は、回転部材10の回転軸31
(図1または図2参照)の軸線31aを磁気テープ2に
垂直な軸線2aに対して傾斜角α(1〜2度)だけ傾け
て配置しており、1つの磁気ヘッド33のみが磁性面2
bに部分5で接触し、他の磁気ヘッド33…は磁性面2
bの何れの部分にも接触していない。
【0024】図4は図3の要部拡大図であり、図1と同
一部分には同一符号を付して示す。この実施例では軸線
31aと平行な軸線31b上に設けられた磁気ヘッド3
3の先端部33aを、この軸線31bと直交する垂線3
1cに対して前記傾斜角α(1〜2度)と同じ角度だけ
傾けて形成し、1つの磁気ヘッド33が磁性面2bに部
分5で接触するとき、磁気ヘッド33の先端部33aが
磁気テープ2と平行な状態で接触するように構成してい
る。
一部分には同一符号を付して示す。この実施例では軸線
31aと平行な軸線31b上に設けられた磁気ヘッド3
3の先端部33aを、この軸線31bと直交する垂線3
1cに対して前記傾斜角α(1〜2度)と同じ角度だけ
傾けて形成し、1つの磁気ヘッド33が磁性面2bに部
分5で接触するとき、磁気ヘッド33の先端部33aが
磁気テープ2と平行な状態で接触するように構成してい
る。
【0025】図5は本発明に係る磁気記録再生装置に使
用される回転磁気ヘッドにおけるトラックパターンを示
す図であり、このパターンは磁気ヘッド33のヘッド幅
を14μm、アジマスをAチャンネル(Ach)を+2
0度、Bチャンネル(Bch)を−20度、トラックパ
ターンの記録幅tと磁気ヘッド33の回転半径rとの関
係をt=rsin(π/8)としたときのものである。
なお、図中Tは磁気テープ幅である。
用される回転磁気ヘッドにおけるトラックパターンを示
す図であり、このパターンは磁気ヘッド33のヘッド幅
を14μm、アジマスをAチャンネル(Ach)を+2
0度、Bチャンネル(Bch)を−20度、トラックパ
ターンの記録幅tと磁気ヘッド33の回転半径rとの関
係をt=rsin(π/8)としたときのものである。
なお、図中Tは磁気テープ幅である。
【0026】図3に示すように磁気テープ2を矢印b方
向へ低速で走行させ、磁気ヘッド33を磁性面2bに接
触させて回転部材10を矢印a方向へ高速で回転させる
と、磁性面2bには、磁気テープ2の下エッジから記録
を始めて磁気テープの中心線Lの両側の±45度ずつで
円弧状のトラックパターンが、隣接するトラックパター
ンの円弧の両端でそれぞれの外周部と内周部が接した状
態で形成される。
向へ低速で走行させ、磁気ヘッド33を磁性面2bに接
触させて回転部材10を矢印a方向へ高速で回転させる
と、磁性面2bには、磁気テープ2の下エッジから記録
を始めて磁気テープの中心線Lの両側の±45度ずつで
円弧状のトラックパターンが、隣接するトラックパター
ンの円弧の両端でそれぞれの外周部と内周部が接した状
態で形成される。
【0027】したがって、磁気テープ2は磁気ヘッド3
3に90度の範囲だけ接触して走行し4トラックで36
0度に亘る記録ができることになり、時間的に連続した
記録が可能となる。
3に90度の範囲だけ接触して走行し4トラックで36
0度に亘る記録ができることになり、時間的に連続した
記録が可能となる。
【0028】この際、本願では磁気テープに垂直配向の
ものを用いているため、磁気テープは垂直方向にのみ磁
化され、この垂直方向の磁化容易軸とアジマスとの関係
は常に一定となり、再生出力の変動を少なくすることが
できる。
ものを用いているため、磁気テープは垂直方向にのみ磁
化され、この垂直方向の磁化容易軸とアジマスとの関係
は常に一定となり、再生出力の変動を少なくすることが
できる。
【0029】図6は本発明に係る磁気記録再生装置に使
用される回転磁気ヘッドの他の実施例における回転磁気
ヘッドと磁気テープとの関係を示す平面図であり、図1
〜図4と同一部分には同一符号を付して示す。
用される回転磁気ヘッドの他の実施例における回転磁気
ヘッドと磁気テープとの関係を示す平面図であり、図1
〜図4と同一部分には同一符号を付して示す。
【0030】この実施例においても1つの磁気ヘッド3
3のみが磁性面2bに部分5で接触し、他の磁気ヘッド
33…は磁性面2bの何れの部分にも接触していない
が、回転磁気ヘッド1は、軸部30を中間部から上方へ
向かうに従って次第にその直径が大きくなるように傾斜
を付けて形成し、磁気ヘッド33を設けた軸線31bを
前記回転部材10の回転軸31の軸線31aに対してα
(1〜2度)傾け、1つの磁気ヘッド33が磁性面2b
に部分5で接触したとき、磁気ヘッド33の軸線31b
が磁気テープ2に対して直角となるように配置し、先端
部33aが磁気テープ2と平行に接触するようにしてい
る。したがって、この実施例においても前記実施例と同
様の作用効果を発揮することができるため、その説明を
省略する。
3のみが磁性面2bに部分5で接触し、他の磁気ヘッド
33…は磁性面2bの何れの部分にも接触していない
が、回転磁気ヘッド1は、軸部30を中間部から上方へ
向かうに従って次第にその直径が大きくなるように傾斜
を付けて形成し、磁気ヘッド33を設けた軸線31bを
前記回転部材10の回転軸31の軸線31aに対してα
(1〜2度)傾け、1つの磁気ヘッド33が磁性面2b
に部分5で接触したとき、磁気ヘッド33の軸線31b
が磁気テープ2に対して直角となるように配置し、先端
部33aが磁気テープ2と平行に接触するようにしてい
る。したがって、この実施例においても前記実施例と同
様の作用効果を発揮することができるため、その説明を
省略する。
【0031】図7は本発明に係る磁気記録再生装置に使
用される磁気テープを収納したテープカートリッジの斜
視図である。なお、カバーは省略してある。テープカー
トリッジ50は金属製のベース板51上に回転自在に取
付けられた巻取用リール52および供給用リール53間
に張設された磁気テープ54と、この磁気テープ54を
駆動する駆動ベルト55を備える。
用される磁気テープを収納したテープカートリッジの斜
視図である。なお、カバーは省略してある。テープカー
トリッジ50は金属製のベース板51上に回転自在に取
付けられた巻取用リール52および供給用リール53間
に張設された磁気テープ54と、この磁気テープ54を
駆動する駆動ベルト55を備える。
【0032】磁気テープ54は、ベース板51の縁に沿
って回動自在に軸支された3つのテープガイドローラ5
6〜58に掛け回してカートリッジ50の前面および側
面と平行になるように張設されている。
って回動自在に軸支された3つのテープガイドローラ5
6〜58に掛け回してカートリッジ50の前面および側
面と平行になるように張設されている。
【0033】駆動ベルト55はベース板51上にT字状
に配置され且つ回動自在に軸支された3つのベルト駆動
ローラ59〜61に張設されるとともに、この駆動ベル
ト55を常に磁気テープ54を巻回した前記巻取用リー
ル52および供給用リール53の外周に接触させてい
る。さらに、ベルトローラ59にはキャプスタンモータ
(図示せず)等の駆動手段が接続されている。
に配置され且つ回動自在に軸支された3つのベルト駆動
ローラ59〜61に張設されるとともに、この駆動ベル
ト55を常に磁気テープ54を巻回した前記巻取用リー
ル52および供給用リール53の外周に接触させてい
る。さらに、ベルトローラ59にはキャプスタンモータ
(図示せず)等の駆動手段が接続されている。
【0034】テープカートリッジ50は上記構成である
ため、キャプスタンモータを駆動することによってベル
ト駆動ローラ59および駆動ベルト55を介してリール
52,53を回転させて磁気テープ54を走行させる。
例えば、キャプスタンモータの駆動によって駆動ベルト
55が矢印c方向に走行したときには、この駆動ベルト
55によって巻取用リール52および供給用リール53
が矢印dおよび矢印e方向(時計方向)へ回転して磁気
テープ54は供給用リール53に巻き取られる。
ため、キャプスタンモータを駆動することによってベル
ト駆動ローラ59および駆動ベルト55を介してリール
52,53を回転させて磁気テープ54を走行させる。
例えば、キャプスタンモータの駆動によって駆動ベルト
55が矢印c方向に走行したときには、この駆動ベルト
55によって巻取用リール52および供給用リール53
が矢印dおよび矢印e方向(時計方向)へ回転して磁気
テープ54は供給用リール53に巻き取られる。
【0035】なお、62は磁気ヘッド33がテープカー
トリッジ50内部に入れて磁気テープ54と磁気ヘッド
33とが接触できるようにするために形成された切欠、
63はベルトローラ59とキャプスタンとが接触できる
ようにするために形成された切欠である。
トリッジ50内部に入れて磁気テープ54と磁気ヘッド
33とが接触できるようにするために形成された切欠、
63はベルトローラ59とキャプスタンとが接触できる
ようにするために形成された切欠である。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る磁気記録再生装置およびこ
の装置に使用される磁気テープは上記構成であるため次
の効果を発揮する。請求項1は、磁気テープ幅の略中央
で、前記磁気テープ面と直交する軸に対して走行方向に
一定角度傾斜した回転中心軸を有するとともに前記磁気
テープ面と平行な面を有する側面視傘状の回転部材と、
前記回転部材上に設けられ且つ前記磁気テープと接触し
て前記磁気テープ面に円弧状の記録パターンを形成する
磁気ヘッドを有する磁気記録再生装置において、前記磁
気記録再生装置に使用される前記磁気テープは磁化方向
が磁気テープ面に対して垂直方向である垂直配向の磁気
テープであるため、磁気ヘッドが磁性面に接触した状態
で回転部材を回転させて磁気テープ面に円弧状の記録パ
ターンを形成するとき、磁気テープは磁化方向が磁気テ
ープ面に対して垂直方向である磁気テープを使用するこ
とで垂直方向にのみ磁化され、アジマスとの関係が常に
一定となる。よって、磁気記録再生装置は再生出力の変
動が少なくなる、すなわち再生出力の変動が改善され
る。
の装置に使用される磁気テープは上記構成であるため次
の効果を発揮する。請求項1は、磁気テープ幅の略中央
で、前記磁気テープ面と直交する軸に対して走行方向に
一定角度傾斜した回転中心軸を有するとともに前記磁気
テープ面と平行な面を有する側面視傘状の回転部材と、
前記回転部材上に設けられ且つ前記磁気テープと接触し
て前記磁気テープ面に円弧状の記録パターンを形成する
磁気ヘッドを有する磁気記録再生装置において、前記磁
気記録再生装置に使用される前記磁気テープは磁化方向
が磁気テープ面に対して垂直方向である垂直配向の磁気
テープであるため、磁気ヘッドが磁性面に接触した状態
で回転部材を回転させて磁気テープ面に円弧状の記録パ
ターンを形成するとき、磁気テープは磁化方向が磁気テ
ープ面に対して垂直方向である磁気テープを使用するこ
とで垂直方向にのみ磁化され、アジマスとの関係が常に
一定となる。よって、磁気記録再生装置は再生出力の変
動が少なくなる、すなわち再生出力の変動が改善され
る。
【0037】請求項2は、回転部材には軸部から半径r
の位置に90度の間隔で磁気ヘッドが設けられ、この磁
気ヘッドの回転軌跡の半径rと磁気テープ上に記録され
る円弧状記録パターンの記録幅tとの間にはt=2rs
in(π/8)の関係があるため、トラックパターンを
高密度で記録できるとともに時間的に連続して信号の記
録を行なうことができる。
の位置に90度の間隔で磁気ヘッドが設けられ、この磁
気ヘッドの回転軌跡の半径rと磁気テープ上に記録され
る円弧状記録パターンの記録幅tとの間にはt=2rs
in(π/8)の関係があるため、トラックパターンを
高密度で記録できるとともに時間的に連続して信号の記
録を行なうことができる。
【0038】請求項3は、磁気ヘッドはその軸線を前記
回転中心軸に対してこの回転中心軸が前記磁気テープ面
と直交する軸となす角度と同じだけ傾斜させて設け、前
記軸線と磁気テープ面とが直交するようにしたため、磁
気ヘッドの先端部が磁気テープと平行な状態で接触し、
磁気テープと磁気ヘッドとの当りが良くなり、磁気記録
再生装置の保守性、信頼性が向上し、装置を安価に供給
できるようになる。
回転中心軸に対してこの回転中心軸が前記磁気テープ面
と直交する軸となす角度と同じだけ傾斜させて設け、前
記軸線と磁気テープ面とが直交するようにしたため、磁
気ヘッドの先端部が磁気テープと平行な状態で接触し、
磁気テープと磁気ヘッドとの当りが良くなり、磁気記録
再生装置の保守性、信頼性が向上し、装置を安価に供給
できるようになる。
【0039】請求項4は、回転中心軸と平行な軸線上に
設けられた前記磁気ヘッドの先端部は前記軸線と直交す
る垂直軸に対して前記回転中心軸が前記磁気テープ面と
直交する軸となす角度と同じだけ傾斜させて加工され、
前記磁気ヘッドの先端部と磁気テープ面とが平行となる
ようにしたため、やはり磁気ヘッドの先端部が磁気テー
プと平行な状態で接触し、請求項3の場合と同様に磁気
テープと磁気ヘッドとの当りが良くなり、磁気記録再生
装置の保守性、信頼性が向上し、装置を安価に供給でき
るようになる。
設けられた前記磁気ヘッドの先端部は前記軸線と直交す
る垂直軸に対して前記回転中心軸が前記磁気テープ面と
直交する軸となす角度と同じだけ傾斜させて加工され、
前記磁気ヘッドの先端部と磁気テープ面とが平行となる
ようにしたため、やはり磁気ヘッドの先端部が磁気テー
プと平行な状態で接触し、請求項3の場合と同様に磁気
テープと磁気ヘッドとの当りが良くなり、磁気記録再生
装置の保守性、信頼性が向上し、装置を安価に供給でき
るようになる。
【図1】本発明に係る回転磁気ヘッドの斜視図
【図2】本発明に係る回転磁気ヘッドと磁気テープとの
関係を示す斜視図
関係を示す斜視図
【図3】本発明に係る回転磁気ヘッドと磁気テープとの
関係を示す平面図
関係を示す平面図
【図4】図3の要部拡大図
【図5】本発明に係る磁気記録再生装置に使用される回
転磁気ヘッドにおけるトラックパターンを示す図
転磁気ヘッドにおけるトラックパターンを示す図
【図6】本発明の別実施例に係る回転部材の平面図
【図7】本発明に係る磁気記録再生装置に使用される磁
気テープを収納したテープカートリッジの斜視図
気テープを収納したテープカートリッジの斜視図
1…回転磁気ヘッド、2…磁気テープ、2a…軸線、2
b…磁性面、3,4…テープガイド、5…部分、10…
回転部材、20…傘状体、21…溝、22…回転面、2
3…窓、30…軸部、31…回転軸、31a,31b…
軸線、31c…垂線、32…平面部、33…磁気ヘッ
ド、33a…先端部、34…ねじ、40…モータ、41
…給電線。
b…磁性面、3,4…テープガイド、5…部分、10…
回転部材、20…傘状体、21…溝、22…回転面、2
3…窓、30…軸部、31…回転軸、31a,31b…
軸線、31c…垂線、32…平面部、33…磁気ヘッ
ド、33a…先端部、34…ねじ、40…モータ、41
…給電線。
Claims (4)
- 【請求項1】 磁気テープ幅の略中央で、前記磁気テー
プ面と直交する軸に対して走行方向に一定角度傾斜した
回転中心軸を有するとともに前記磁気テープ面と平行な
面を有する側面視傘状の回転部材と、前記回転部材上に
設けられ且つ前記磁気テープと接触して前記磁気テープ
面に円弧状の記録パターンを形成する磁気ヘッドを有す
る磁気記録再生装置において、前記磁気記録再生装置に
使用される前記磁気テープは磁化方向が磁気テープ面に
対して垂直方向である垂直配向の磁気テープであること
を特徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項2】 前記請求項1記載の磁気記録再生装置に
おいて、前記回転部材には軸部から半径rの位置に90
度の間隔で磁気ヘッドが設けられ、この磁気ヘッドの回
転軌跡の半径rと磁気テープ上に記録される円弧状記録
パターンの記録幅tとの間にはt=2rsin(π/
8)の関係があることを特徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項3】 前記請求項1又は2記載の磁気記録再生
装置において、前記磁気ヘッドはその軸線を前記回転中
心軸に対してこの回転中心軸が前記磁気テープ面と直交
する軸となす角度と同じだけ傾斜させて設け、前記軸線
と磁気テープ面とが直交するようにしたことを特徴とす
る磁気記録再生装置。 - 【請求項4】 前記請求項1又は2記載の磁気記録再生
装置において、前記回転中心軸と平行な軸線上に設けら
れた前記磁気ヘッドの先端部は前記軸線と直交する垂直
軸に対して前記回転中心軸が前記磁気テープ面と直交す
る軸となす角度と同じだけ傾斜させて加工され、前記磁
気ヘッドの先端部と磁気テープ面とが平行となるように
したことを特徴とする磁気記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2945095A JPH08221916A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 磁気記録再生装置およびこの装置に使用される磁気テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2945095A JPH08221916A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 磁気記録再生装置およびこの装置に使用される磁気テープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08221916A true JPH08221916A (ja) | 1996-08-30 |
Family
ID=12276456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2945095A Pending JPH08221916A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 磁気記録再生装置およびこの装置に使用される磁気テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08221916A (ja) |
-
1995
- 1995-02-17 JP JP2945095A patent/JPH08221916A/ja active Pending
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