JPH09265695A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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Publication number
JPH09265695A
JPH09265695A JP8099392A JP9939296A JPH09265695A JP H09265695 A JPH09265695 A JP H09265695A JP 8099392 A JP8099392 A JP 8099392A JP 9939296 A JP9939296 A JP 9939296A JP H09265695 A JPH09265695 A JP H09265695A
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JP
Japan
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magnetic tape
drum
reference edge
magnetic
guide member
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JP8099392A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Hirayama
博通 平山
Toshio Kaneshiro
寿雄 金城
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製作容易で磁気テープの基準縁の案内が良好
にできる磁気テープの位置規制用案内部材を備えた磁気
記録再生装置を提供する。 【解決手段】 トリックプレイ時にドラム構体DAの中
心軸と、磁気テープの位置規制用案内部材とを個別に傾
斜させるようにした磁気記録再生装置において、上方部
分に磁気テープの基準縁の位置の規制面Gを備えている
とともに、少なくとも前記の磁気テープの基準縁の位置
の規制面近傍の部分が、下ドラムDdの外周面側に付勢
された状態で、下ドラムDdの外周面の一部の周方向の
所定の範囲を包囲する弾性板Lpを備えていて、上,下
ドラムDu,Ddとは別体のものとして構成されている
磁気テープの位置規制用案内部材Lrを使用して、従来
問題となった磁気テープの位置規制用案内部材Lrの加
工に長時間を要するという点を良好に解決し、また各種
トリックプレイ時に磁気テープの位置規制用案内部材L
rの弾性板Lpにおける基準縁の位置の規制面Gによ
り、磁気テープの基準縁が常に良好に案内できるように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドラムの周面の一部
に摺接して走行する磁気テープの走行速度の変化に応じ
て回転磁気ヘッドの回転軌跡面の空間位置を変化させる
ことにより回転磁気ヘッドが記録跡を良好に追跡できる
ようにした磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上ドラムと下ドラムとからなるドラムの
周面の一部へ巻回された状態の磁気テープを所定の走行
速度で走行させて、回転磁気ヘッドを用いて記録再生動
作を行なうようにしている所謂ヘリカル・スキャン型の
磁気記録再生装置の代表例としては、ビデオ・テープ・レ
コーダ(VTR)[またはビデオ・カセット・レコーダ(V
CR)]を挙げることができる。そして、前記のVT
R,VCRの使用に当っては、記録時と同一の磁気テー
プ走行速度で記録情報の再生動作を行なう通常再生(ノ
ーマル再生)の他に、記録時の磁気テープの走行速度や
走行方向とは異なる走行速度や走行方向で磁気テープを
走行(停止も含む)させて再生動作を行なうトリックプ
レイも広く行なわれている。
【0003】ところで、前記したようなヘリカル・スキ
ャン型の磁気記録再生装置の回転磁気ヘッドの回転軌跡
に従って磁気テープに形成される記録跡のパターンは、
ドラムの直径、回転磁気ヘッドの回転数、回転磁気ヘッ
ドの回転方向、磁気テープの走行速度、磁気テープの走
行方向、トラック角度、ヘッドトラック幅、磁気テープ
の記録領域幅等の諸条件によって定まるから、磁気記録
再生装置の動作モード(ノーマル再生モード、各種のト
リックプレー動作モード)の変更により、例えば、磁気
テープの走行方向や走行速度等の条件が変化した場合に
は、回転磁気ヘッドによって磁気テープに描かれる回転
磁気ヘッドの回転軌跡のパターンが変化することにな
る。
【0004】例えば、VHS(登録商標)方式における磁
気記録再生装置がSPモードの場合には、直径が62m
mの回転ドラムに取付けられた回転磁気ヘッドが毎分1
800回転しており、ドラムの外周の一部に巻回されて
いる磁気テープが、毎秒33.35mmの送り速度で順
方向に移送される状態として記録再生動作が行なわれる
が、この状態で回転磁気ヘッドによって走行時の磁気テ
ープに描かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡は、磁気テー
プの基準縁に対して5°58’9.9”の角度となり、
また例えば、VHS(登録商標)方式における磁気記録再
生装置において、直径が62mmの回転ドラムに取付け
られた回転磁気ヘッドを毎分1800回転させておき、
ドラムの外周の一部に巻回されている磁気テープを、毎
秒66.7mmの送り速度で順方向に移送される状態と
して記録再生動作(順方向での2倍速再生)をした場合
に、回転磁気ヘッドによって走行時の磁気テープに描か
れる回転磁気ヘッドの回転軌跡は、磁気テープの基準縁
に対して6°0’13.9”の角度となる。
【0005】さらに例えば、VHS(登録商標)方式にお
ける磁気記録再生装置において、直径が62mmの回転
ドラムに取付けられた回転磁気ヘッドを毎分1800回
転させておき、ドラムの外周の一部に巻回されている磁
気テープを、毎秒66.7mmの送り速度で逆方向に移
送される状態として記録再生動作(逆方向での2倍速再
生)をした場合に、回転磁気ヘッドによって走行時の磁
気テープに描かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡は、磁気
テープの基準縁に対して5°52’6.4”の角度とな
り、前記したVHS(登録商標)方式における磁気記録再
生装置において、直径が62mmの回転ドラムに取付け
られた回転磁気ヘッドを毎分1800回転させておき、
ドラムの外周の一部に巻回されている磁気テープを停止
させた状態で、回転磁気ヘッドによって磁気テープに描
かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡は、磁気テープの基準
縁に対して5°56’7.4”の角度となる。
【0006】したがって、通常記録再生時(ノーマル記
録再生時)に、回転磁気ヘッドによって磁気テープ上に
描かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡と、トリックプレイ
時に回転磁気ヘッドによって磁気テープ上に描かれる回
転磁気ヘッドの回転軌跡とは交叉した状態になる。それ
で、トリックプレイ時に再生される再生信号の周波数被
変調波信号の信号レベルは、回転磁気ヘッドが記録跡を
横切る度毎に大きく変化しており、1垂直走査期間にお
ける再生信号の周波数被変調波信号のエンベロープをみ
ると、1垂直走査期間中に大きな起伏が生じているもの
になるから、トリックプレイ時における再生画像として
は、画像中にノイズバーが生じている品質の悪い再生画
像しか得られない。特に、民生用デジタルVTRでは、
高能率符号化方式によって映像信号のデータ量を圧縮し
て記録しているために、早送り再生時や巻戻し再生時等
のように回転磁気ヘッドが磁気テープTの記録跡を横切
って再生動作を行なった場合に、モザイク状に並べられ
ているデータのブロックの配列状態の如何によっては全
く画像が再生できないことも起こる。
【0007】前述の問題点を解決するのには、回転磁気
ヘッドの回転軌跡と磁気テープTの記録跡とを一致させ
ればよいのであり、従来から開ループ制御回路または
閉ループ制御回路におけるアクチュエータとして使用さ
れる電気ー機械変換素子に回転磁気ヘッドを取付けてお
き、電気ー機械変換素子によって回転磁気ヘッドを変位
させて、回転磁気ヘッドを磁気テープTの記録跡に追跡
させるようにしたり、例えば実公昭63ー34126
号公報、実開昭61ー158633号公報等に開示され
ているように、回転磁気ヘッドを取付けた回転ドラムと
下ドラムとを一体的に傾斜させて、回転ヘッドが磁気テ
ープTの記録跡を追跡できるようにしたり、例えば特
公昭61ー22376号公報に開示されているように、
ドラムに対する磁気テープの進入側とドラムからの磁気
テープの離脱側とに設けられている磁気テープの幅方向
の高さを制限するためのガイドの高を変化させて、回転
ヘッドが磁気テープTの記録跡を追跡できるようにした
り、する等の各種の解決手段が提案されて来ている。
【0008】ところが、前記したのようにアクチュエ
ータとして使用される電気ー機械変換素子を用いて回転
磁気ヘッドの回転軌跡を制御させるようにしたVTRで
は、回転磁気ヘッドの回転軌跡を制御するための電気ー
機械変換素子を、回転ドラム内の狭い空間内に設けなけ
ればならないので、使用する電気ー機械変換素子として
は小さな形状寸法のものが必要とされるが、小さな形状
寸法の電気ー機械変換素子は回転磁気ヘッドに大きな変
位を与えることが困難であり、また、電気ー機械変換素
子によって変位される回転磁気ヘッドが変位によっても
磁気テープに対するヘッドタッチの状態が不良にならな
いような構成のものでなければならないが、良好な動作
特性を示す小型なアクチュエータを用いて良好な記録再
生動作を行なうVTRを構成させることは困難である
他、高密度記録が行なわれている磁気記録媒体における
記録跡幅の小さな記録跡に対して高精度で回転磁気ヘッ
ドを追跡させることが困難である等の問題がある。
【0009】また前記したにおける回転ドラムと下ド
ラムとを一体的に傾斜させて回転ヘッドが磁気テープT
の記録跡を追跡できるようにした磁気記録再生装置の内
で、実公昭63ー34126号公報に開示されている磁
気記録再生装置では、磁気テープTの基準縁Teの案内
部が、磁気テープTの基準縁Teに対して、いわば点接
触に近いような状態で接触しているだけであるために、
磁気テープTの基準縁Teの位置が大巾にゆれている状
態になっており、磁気テープTが低記録密度で記録され
ている場合、すなわち記録跡幅が大きな記録跡の場合に
は、ノーマル再生が辛うじて良好に行なえるとしても、
トリックプレイ時には磁気テープの基準縁Teの位置が
案内部によって正しく案内されていない状態で磁気テー
プTが走行している状態となるために、早送り再生時と
巻戻し再生時との何れの場合にも、ノイズバーの除去を
良好に行なうことができないということが問題になる。
【0010】さらに、前記したにおける回転ドラムと
下ドラムとを一体的に傾斜させて回転ヘッドが磁気テー
プTの記録跡を追跡できるようにした磁気記録再生装置
の内で、実開昭61ー158633号公報に開示されて
いる磁気記録再生装置では、下ドラムと別体に構成され
ている磁気テープの基準縁における所定の長さの部分を
案内できる部材(案内部)を装置の固定部に固着させて
あるから、前記した実公昭63ー34126号公報に開
示されている磁気記録再生装置で生じていた磁気テープ
Tの基準縁Teの位置の変動は、少なくともノーマル再
生動作時には生じないようにできるが、早送り再生動作
または巻戻し再生動作等を行なうために磁気ヘッドを取
付けた回転ドラムと下ドラムとを一体的に傾斜させた場
合には、磁気テープTとの摺接面を有する上,下ドラム
における摺接面に摺接している状態で走行している磁気
テープTが、上,下ドラムの摺接面に摺接している状態
のままで上,下ドラムとともに傾斜する傾向を持ってい
ることから、前記した上,下のドラムの傾斜に伴い、磁
気テープTの基準縁Teを案内するための部材(案内
部)から磁気テープTの基準縁Teが離れる方向に変位
することが起こる。それで早送り再生動作または巻戻し
再生動作等を行なうために、磁気ヘッドを取付けた回転
ドラムと下ドラムとを一体的に傾斜させた場合には、前
記した上,下のドラムの傾斜に伴って、磁気テープTの
基準縁Teが前記した磁気テープTの基準縁Teを案内
するための部材(案内部)によって案内されていない状
態の部分が生じ、その部分における磁気テープTの基準
縁Teの位置が変動してノイズバーを発生させることが
ある。
【0011】前記の問題点を解決する手段として、本出
願人会社では先に、上,下ドラムの周面の一部へ巻回さ
れる磁気テープに対する摺接面を備えている上ドラム
と、回転磁気ヘッドと、上ドラムにおける磁気テープの
摺接面の延長面上に位置する磁気テープの摺接面を備え
ているとともに、上ドラムと同軸的に設けられている下
ドラムと、磁気テープに形成されている記録跡に対して
回転磁気ヘッドの回転軌跡面が一致する状態になると予
定された角度だけ前記した上,下ドラムと回転磁気ヘッ
ドとの中心軸を傾斜させる第1の傾斜駆動手段と、前記
した上,下ドラムとは別体構成で、かつ、前記した下ド
ラムの下部に構成させた小径部の外周面に接近した状態
に配置させた、磁気テープの基準縁の位置の規制面を備
えている磁気テープの位置規制用案内部材(リードリン
グ)と、前記の磁気テープの位置規制用案内部材の規制
面を磁気テープの基準縁位置に一致させるように傾斜さ
せる第2の傾斜駆動手段とを備えてなる磁気記録再生装
置を提案し、それの実施により良好な成果を挙げ得てい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した本
出願人会社による既提案の磁気記録再生装置では、金属
(例えばアルミニウム合金)のダイキャスト製の素材に
精密な切削加工を施こすことにより、磁気テープの位置
規制用案内部材(リードリング)を製作していたので、
磁気テープの基準縁の位置の規制面の加工、その他の部
分の加工に、多くの時間が必要とされていた他、ドラム
及びリードリングが傾斜される場合でも、下ドラムの下
部に構成させた小径部とリードリングとが接触すること
がないように、下ドラムの下部の小径部の加工にも多く
の時間が必要とされていた。それで、前記した問題点を
解決するための手段が求められた。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上,下ドラムの
周面の一部へ巻回される磁気テープに対する摺接面を備
えている上ドラムと、回転磁気ヘッドと、上ドラムにお
ける磁気テープの摺接面の延長面上に位置する磁気テー
プの摺接面を備えているとともに、上ドラムと同軸的に
設けられている下ドラムと、磁気テープに形成されてい
る記録跡に対して回転磁気ヘッドの回転軌跡面が一致す
る状態になると予定された角度だけ、前記した上,下ド
ラムと回転磁気ヘッドとの中心軸を、所定の位置に設け
た回動支点を回動中心にして傾斜させる第1の傾斜駆動
手段と、上方部分に磁気テープの基準縁の位置の規制面
を備えているとともに、少なくとも前記の磁気テープの
基準縁の位置の規制面近傍の部分が下ドラムの外面側に
付勢された状態で、前記した下ドラムの外周面の一部の
周方向の所定の範囲を包囲する弾性板を備えていて、前
記した上,下ドラムとは別体のものとして構成されてい
る磁気テープの位置規制用案内部材と、前記した磁気テ
ープの位置規制用案内部材における磁気テープの基準縁
の位置の規制面が、磁気テープの基準縁位置に一致した
状態にされるように、前記の磁気テープの位置規制用案
内部材を、所定の位置に設けた回動支点を回動中心にし
て傾斜させる第2の傾斜駆動手段とを備えてなる磁気記
録再生装置、及び上,下ドラムの周面の一部へ巻回され
る磁気テープに対する摺接面を備えている上ドラムと、
回転磁気ヘッドと、上ドラムにおける磁気テープの摺接
面の延長面上で、かつ、磁気テープが通過する部分には
磁気テープの摺接面を備えているとともに、前記の磁気
テープが通過する部分の下方の部分の径寸法を、前記し
た摺接面の部分の径寸法よりも小さく構成してなり、前
記した上ドラムと同軸的に設けられている下ドラムと、
磁気テープに形成されている記録跡に対して回転磁気ヘ
ッドの回転軌跡面が一致する状態になると予定された角
度だけ、前記した上,下ドラムと回転磁気ヘッドとの中
心軸を、所定の位置に設けた回動支点を回動中心にして
傾斜させる第1の傾斜駆動手段と、上方部分に磁気テー
プの基準縁の位置の規制面を備えているとともに、少な
くとも前記の磁気テープの基準縁の位置の規制面近傍の
部分が下ドラムの小径部分の外面側に付勢された状態
で、前記した下ドラムの小径部分の周方向の所定の範囲
を包囲する弾性板を備えていて、前記した上,下ドラム
とは別体のものとして構成されている磁気テープの位置
規制用案内部材と、前記した磁気テープの位置規制用案
内部材における磁気テープの基準縁の位置の規制面が、
磁気テープの基準縁位置に一致した状態にされるよう
に、前記の磁気テープの位置規制用案内部材を、所定の
位置に設けた回動支点を回動中心にして傾斜させる第2
の傾斜駆動手段とを備えてなる磁気記録再生装置、なら
びに上,下ドラムの周面の一部へ巻回される磁気テープ
に対する摺接面を備えている上ドラムと、回転磁気ヘッ
ドと、上ドラムにおける磁気テープの摺接面の延長面上
に磁気テープの摺接面を備えているとともに、前記の摺
接面において磁気テープが通過する部分の直下の部分に
所定幅の溝部を構成してなり、前記した上ドラムと同軸
的に設けられている下ドラムと、磁気テープに形成され
ている記録跡に対して回転磁気ヘッドの回転軌跡面が一
致する状態になると予定された角度だけ、前記した上,
下ドラムと回転磁気ヘッドとの中心軸を、所定の位置に
設けた回動支点を回動中心にして傾斜させる第1の傾斜
駆動手段と、上方部分に磁気テープの基準縁の位置の規
制面を備えているとともに、少なくとも前記の磁気テー
プの基準縁の位置の規制面近傍の部分が下ドラムにおけ
る溝部中に付勢された状態で、前記した下ドラムの周方
向の所定の範囲を包囲する弾性板を備えていて、前記し
た上,下ドラムとは別体のものとして構成されている磁
気テープの位置規制用案内部材と、前記した磁気テープ
の位置規制用案内部材における磁気テープの基準縁の位
置の規制面が、磁気テープの基準縁位置に一致した状態
にされるように、前記の磁気テープの位置規制用案内部
材を、所定の位置に設けた回動支点を回動中心にして傾
斜させる第2の傾斜駆動手段とを備えてなる磁気記録再
生装置を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の磁気記録再生装置の具体的な内容を詳細に説明する。
図1及び図2は本発明の磁気記録再生装置の一例構成を
示す斜視図(図2は図1に示されている磁気記録再生装
置を、図1とは別の方向からみた場合の斜視図であ
る)、図7,図8,図11,図12及び図14は、それ
ぞれ本発明の磁気記録再生装置の他の構成例の一部の斜
視図(図2の場合と同じ方向からみた場合の斜視図)、
図3は本発明の磁気記録再生装置の構成部分の一部の斜
視図、図4乃至図6と図9,図10及び図13,図15
乃至図17は本発明の磁気記録再生装置の構成部分の一
部の断面図である。各図においてDBはドラムベース、
BPはベースプレート、Duは上ドラム、Ddは下ドラ
ム、DAは前記した上ドラムと下ドラムDdはとからな
るドラム構体、Lrは上方部分に磁気テープの基準縁の
位置の規制面Gを備えている弾性板を備えていて、前記
した上,下ドラムDu,Ddとは別体のものとして構成
されている磁気テープの位置規制用案内部材である。
【0015】さて、ヘリキャルスキャン方式の磁気記録
再生装置では、上ドラムDuと下ドラムDdの周面の一
部[周知のVHS(登録商標)方式に従う一般的な構成
態様のVCRにおいては、ドラムの中心角で180度強
と対応する上ドラムDuと下ドラムDdの周面]に巻回
された磁気テープに対して回転磁気ヘッドによって記録
再生動作が行なわれる。そして、前記した磁気テープ
は、例えば周知のVHS(登録商標)方式に従う一般的
な構成態様のVCRでは、磁気テープを収納してあるカ
セットケース中の供給リールの磁気テープが、パラレル
ローディング方式のローディング機構に設けられている
ローディングポール(垂直ガイドローラ)によって引出さ
れた後に、テンションポール、ガイドポール、全幅消去
ヘッド、インピーダンスローラ、ローディングポール
(垂直ガイドローラ)、傾斜ガイド(スラントポール)等
を経て、所定の回転数で駆動回転されている上ドラムD
uと、静止の状態の下ドラムDdの周面の一部に、磁気
テープの基準縁Teが案内されている状態で巻回された
後に、傾斜ガイド(スラントポール)、ローディングポ
ール(垂直ガイドローラ)、オーディオ・コントロールヘ
ッド、ガイドポール、キヤプスタンとピンチローラ等を
経て巻取りリールに至る磁気テープの走行路を走行でき
るように張設されている。
【0016】本発明の磁気記録再生装置を説明するため
に示してある各図中においては、図示の簡略化のために
前記したような磁気テープの走行路については図示して
いない。そして、本明細書中における以下の記載におい
て、上ドラムDuと下ドラムDdの周面には、ドラムの
中心角で180度強と対応する上ドラムDuと下ドラム
Ddの周面の範囲にわたって磁気テープが巻回されるも
のとしている。また、明細書中の以下の記載において、
上ドラムDuと下ドラムDdとからなるドラム構体D
A、その他の構成部材について、0度ー180度方向、
90度ー270度方向、というような表現がされている
場合の方向や角度、0度,90度,180度,270度等
は、それぞれ次のように定めてある。
【0017】すなわち、ドラムの周面に巻回される磁気
テープの巻回範囲の中間点を90度とし、前記のドラム
の周面に巻回されている磁気テープの巻回範囲の中間点
とドラムの中心軸の中心線とを結ぶ方向を90度ー27
0度方向とし、また、前記した90度ー270度方向に
設定した直線に直交し、ドラムの中心軸の中心線を通る
直線の方向を0度ー180度の方向とし、さらに、ノー
マル再生動作時におけるように順方向に磁気テープ進行
している状態において、磁気テープがドラムに巻回され
始める方が0度であるとしている。
【0018】図1と図2とは本発明の磁気記録再生装置
の一例構成のものの斜視図であり、この図1,2中に示
されているドラム構体DAの部分を含む部分の90度ー
270度方向での縦断面図を図4の(a)に示してお
り、また、図1,2中に示されているドラム構体DAの
部分を含む部分の0度ー180度方向での縦断面図を図
4の(b)に示してある。さらに図5は前記した図1,
2中に示されているドラム構体DAの部分を含む部分の
95度ー275度方向での縦断面図である。さらにま
た、図3の(a)は図1,2中に示されている磁気テー
プの位置規制用案内部材Lrの斜視図、図3の(b)は
ドラム構体DAの中心軸、及び磁気テープの位置規制用
案内部材Lrの中心軸を、所要の角度に傾斜させるため
の構成部分の一部の斜視図、図3の(c)はドラムベー
スDBの斜視図、図3の(d)は組立に使用される板バ
ネの斜視図であり、図3の(e)は前記した図1,2中
に示されている磁気テープの位置規制用案内部材Lrの
組立ての際に使用される治具の斜視図である。なお、図
3の(a)〜(d)は前記したドラムベースDB上に順
次に組上げられる構成部分についての分解斜視図であ
る。
【0019】ここで、図3乃至図6を参照して、上,下
ドラムDu,Ddの周面の一部へ巻回される磁気テープ
に対する摺接面を備えている上ドラムDuと、回転磁気
ヘッドHa,Hbと、上ドラムDuにおける磁気テープ
の摺接面の延長面上に位置する磁気テープの摺接面を備
えているとともに、上ドラムDuと同軸的に設けられて
いる下ドラムDdと、磁気テープに形成されている記録
跡に対して回転磁気ヘッドHa,Hbの回転軌跡面が一
致する状態になると予定された角度だけ、前記した上,
下ドラムDu,Ddと回転磁気ヘッドHa,Hbとの中
心軸を、前記した磁気テープの巻回範囲の中間点(90
度の位置)と前記した中心軸の中心線とを含む平面内に
設けられた回動支点を回動中心にして傾斜させる第1の
傾斜駆動手段と、上方部分に磁気テープの基準縁の位置
の規制面Gを備えているとともに、少なくとも前記の磁
気テープの基準縁の位置の規制面近傍の部分が、下ドラ
ムDdの外周面側に付勢された状態で、下ドラムDdの
外周面の一部の周方向の所定の範囲を包囲する弾性板L
pを備えていて、前記した上,下ドラムDu,Ddとは
別体のものとして構成されている磁気テープの位置規制
用案内部材Lrと、前記した磁気テープの位置規制用案
内部材Lrにおける磁気テープの基準縁の位置の規制面
Gが、磁気テープの基準縁位置に一致した状態にされる
ように、前記の磁気テープの位置規制用案内部材Lr
を、前記した磁気テープの巻回範囲の中間点と磁気テー
プの位置規制用案内部材の中心線とを含む平面内に設け
られた回動支点を回動中心にして傾斜させる第2の傾斜
駆動手段とを備えて構成されている図1(図2でも同
じ)に示す磁気記録再生装置について説明する。なお、
前記の第1の傾斜手段と第2の傾斜手段とにおいて使用
される回動支点の位置は、前述の位置に限られるもので
はなく、また前記の回動支点の個数も任意に決定されて
もよい(この点は、図7,図8,図11,図12,図1
4,図16等を参照して後述されている磁気記録再生装
置についても同様である)。
【0020】図1(及び図2)に示す本発明の磁気記録
再生装置において、1はドラム駆動モータMdの回転軸
であり、2は上ドラムDuの摺接面、3は下ドラムDd
の摺接面である。前記の回転軸1は図4に示されている
ように、下ドラムDdの内周部に嵌合支持されている軸
受4,5によって回転自在に支持されている。前記の回
転軸1には上ドラム固着部材6が圧入固着されている
が、前記の軸受4は前記の上ドラムの固着部材6によっ
て予圧が与えられる。また前記の上ドラム固着部材6に
は、ねじ7,8によって下ドラムDdが固着される。
9,10はヘッドホルダであり、回転磁気ヘッドHaを
取付けてあるヘッドホルダ9は、ねじ11によって下ド
ラムDdに取付けられており、また回転磁気ヘッドHb
を取付けてあるヘッドホルダ10は、ねじ12によって
下ドラムDdに取付けられている。
【0021】それで、ドラムモータMdが所定の回転数
で回転すると、上ドラムDuに固着されているヘッドホ
ルダ9,10に取付けられている回転磁気ヘッドHa,
Hbは、軸受4,5によって回転自在に支持されている
回転軸1と一体的に回転する。13は上ドラム固着部材
6に固着されている回転トランス、14は前記した下ド
ラムDdに取付けられている回転トランスである。前記
の下ドラムDdにはドラムモータMdの固定子の部分1
5がねじ16,17によって固着されており、また前記
したドラムモータMdの回転子の部分18は、ねじ19
によって回転軸1に固着されている支持体20に対し、
ねじ21,22によって取付けられている。図中に示さ
れているドラムモータMdは、それの固定子の部分15
に電機子巻線15aを備えており、また、それの回転子
の部分18に永久磁石18bを備えて構成されているも
のとして示されている。
【0022】前記した下ドラムDdは、ドラム構体DA
の90度ー270度の方向においてドラム中心軸の中心
線を含む平面内に位置するように設けられている回動支
点部材24,25の座金32,33の上面に載置されて
いる。また、前記した回動支点部材24,25の上端部
24a,25aは、下ドラムDuに設けられている孔3
0,31中に挿入されている。前記の下ドラムDuに設
けられている孔30,31の内径寸法は、前記した回動
支点部材24,25の上端部24a,25aの外径寸法
よりも、極めて僅かだけ大きく設定されている。また、
前記した回動支点部材24,25は、磁気テープの位置
規制用案内部材Lrの円環形状のベースプレートBPに
おける中心に対して180度対称の位置に圧入固定され
ており[図3の(a)も参照]、また、前記した回動支点
部材24,25の下端部24b,25bは、ドラムベー
スDBに設けられている孔28,29中に挿入されてい
る。そして、前記のドラムベースDBに設けられている
孔28,29の内径寸法は、前記した回動支点部材2
4,25の下端部24b,25bの外径寸法よりも、極
めて僅かだけ大きく設定されている。
【0023】前記したベースプレートBPは、前記した
ベースプレートBPに設けられている孔64,65と、
ドラム駆動モータMdの外壁23の上面との間に装着さ
れたばね62,63の弾発力によって、上方に押上げら
れるように付勢されているとともに、ベスプレートBP
は、板ばね56〜58[図3の(d)参照]によってド
ラムベースDBに対して上方に押上げられるように付勢
されている[0度ー180方向における断面図を示して
いる図4の(b)には、板ばね57の一端がねじ59に
よってベースプレートBPに固着されている状態が示さ
れており、また95度ー275方向における断面図を示
している図5には、板ばね56,58の一端がねじ6
0,61によってベースプレートBPに固着されている
状態が示されている]。また、ドラムベースDBの下面
とドラム駆動モータMdの外壁23の上面との間には、
ばね66が装着されており、前記のばね63の弾発力に
よって、ドラム構体DAの全体がドラムベースDB側に
押圧されるように付勢されている。
【0024】それで、後述のようにドラム構体DAが傾
斜駆動手段によって傾斜された場合には、上,下ドラム
Du,Ddが前記した回動支点部材24,25の座金3
2,33の上面を回動支点として傾斜でき、また、磁気
テープの位置規制用案内部材Lrが後述のように傾斜駆
動手段によって傾斜された場合には、前記した位置規制
用案内部材Lrは前記した回動支点部材24,25の座
金34,35の下面を回動支点として傾斜できることに
なる。
【0025】ところで、前記した下ドラムDdの下面に
はカム従動子51の基部51aが固着されており、前記
のカム従動子51の先端部が、図3の(b)中に例示さ
れている傾斜調節用の環状のカム部材CAに構成されて
いるカム輪郭(53C1f,53C1b)に当接状態にさ
れている。また、前記した磁気テープの位置規制用案内
部材Lrの円環形状のベースプレートBPには、カム従
動子52の基部が固着されており、前記のカム従動子5
2の先端部が、傾斜調節用の環状のカム部材CAに構成
されているカム輪郭(53C2f,53C2b)に当接
状態にされている。そして、前記した傾斜調節用の環状
のカム部材CAに構成されている前記の各カム輪郭53
C1f,53C1b,53C2f,53C2bにおいて、
カム輪郭53C1f,53C2fは、磁気記録再生装置
が早送り再生モード時に使用されるカム輪郭であり、ま
た、カム輪郭53C1b,53C2bは磁気記録再生装
置が逆転再生モード時に使用されるカム輪郭である。な
お、ノーマル再生時には、カム従動子51はカム輪郭5
3C1fとカム輪郭53C1bとの間の部分に位置され、
また、カム従動子52はカム輪郭53C2fとカム輪郭
53C2bとの間の部分に位置される。
【0026】前記した傾斜調節用の環状のカム部材CA
の基体46には、連結部47を介して円弧状ギヤ65が
設けられており、前記の円弧状ギヤ65は、図1に示さ
れているようなギヤ49に噛合わされている。前記した
傾斜調節用の環状のカム部材CAの基体46は、図3の
(c)に示されているドラムベースDBに設けられてい
る面54上で回動可能な状態に載置されていて、前記の
ギヤ49が減速器付モータMgの駆動軸50によって回
転したときに、円弧状ギヤ65が回動し、それにより傾
斜調節用の環状のカム部材CAの基体46は、それの外
周面がドラムベースDBに設けられている円筒状の側面
に案内されながら、前記したドラムベースDBに設けら
れている面54上で回動する。
【0027】それで、前記のように傾斜調節用の環状の
カム部材CAの基体46が、ドラムベースDBに設けら
れている面54上で回動すると、下ドラムDdに固着さ
れているカム従動子51の先端部が、図3の(b)中に
例示されている傾斜調節用の環状のカム部材CAに構成
されているカム輪郭53C1f,53C1bによって駆動
変位され、それにより前記した上,下ドラムDu,Dd
は、前記した下ドラムDdは固着されているカム従動子
51の先端部が当接している傾斜調節用の環状のカム部
材CAに構成されているカム輪郭53C1f,53C1b
と対応して、前記した回動支点部材24,25の座金3
2,33の上面を回動支点として、上,下ドラムDu,
Ddの中心軸(回転軸1の中心軸)が、図6の(a),
(b)に例示するように、所定の角度だけドラム構体D
Aの0度−180度の方向{紙面の左右方向}で傾斜さ
れることになる。
【0028】また、前記のように傾斜調節用の環状のカ
ム部材CAの基体46が、ドラムベースDBに設けられ
ている面54上で回動すると、前記のように磁気テープ
の位置規制用案内部材Lrの円環形状のベースプレート
BPに固着されているカム従動子52の先端部が、傾斜
調節用の環状のカム部材CAに構成されているカム輪郭
53C2f,53C2bによって駆動変位され、それに
より前記した磁気テープの位置規制用案内部材Lrは、
磁気テープの位置規制用案内部材Lrの円環形状のベー
スプレートBPに固着されているカム従動子52の先端
部が当接している傾斜調節用の環状のカム部材CAに構
成されているカム輪郭53C2f,53C2bと対応し
て、前記した回動支点部材24,25の座金34,35
の下面を回動支点として、Ddの中心軸(回転軸1の中
心軸)が、図6の(a),(b)に例示するように、所
定の角度だけドラム構体DAの0度−180度の方向
{紙面の左右方向}で傾斜されることになる。
【0029】図3の(a)は図1(及び図2)、図4乃
至図6に示されている磁気記録再生装置で使用されてい
る磁気テープの位置規制用案内部材Lrであり、この磁
気テープの位置規制用案内部材Lrは、円環形状のベー
スプレートBPの外周の一部に、上端へ磁気テープの基
準縁の位置の規制面Gが構成されている弾性板Lpを固
着させて構成されている。ベースプレートBPと弾性板
Lpとの固着手段としては、図中に示されているように
ねじ45,45による固着手段に限られることはなく、
溶着、接着、その他の固着手段が用いられてもよい。
【0030】前記した弾性板Lpは、例えば燐青銅の薄
板、あるいは非磁性のステンレススチールの薄板などを
用いることができる。なお、前記した弾性板Lpとして
は、例えば、数十マイクロメートル〜数百マイクロメー
トルの板厚のものを用いることができる。ところで、磁
気テープの位置規制用案内部材Lrにおける磁気テープ
の基準縁の位置の規制面Gは、磁気テープの基準縁の位
置を極めて正確に規制することが必要とされるから、ベ
ースプレートBPに対する弾性板Lpの固着に際して
は、例えば図3の(e)に示すような治具を用いて前記
の両者の固着作業を行なうとよい。
【0031】図3の(e)において、38は図3の
(a)に示されているベースプレートBPの中心孔36
に嵌合させる円筒状突起であり、また40,41はベー
スプレートBPに固着されている回動支点部材24,2
5の座金32,33を嵌合させる孔である。また、39
は図3の(a)に示されているベースプレートBPの面
37に当接する面であり、さらに42はベースプレート
BPの外径寸法と同一の外径寸法を有する円筒状部であ
る。43は前記した円筒状部42の外径寸法よりも大き
な外径寸法を有し、かつ、端面に磁気テープの位置規制
用案内部材Lrにおける磁気テープの基準縁の位置の規
制面Gの位置規制を行なうことができるような規準面4
4を形成させてある構成部分である。
【0032】図3の(e)に示すような治具を用いて、
ベースプレートBPに弾性板Lpを固着する作業は、次
のようにして行なわれる。すなわち、まず、ベースプレ
ートBPの中心孔36に治具の円筒状突起38を嵌させ
るとともに、ベースプレートBPに固着されている回動
支点部材24,25の座金32,33を、治具の孔4
0,41に嵌合させ、ベースプレートBPの面37に治
具の面を当接させる。次いで、治具に設けられている規
準面44に、弾性板Lpの磁気テープの基準縁の位置の
規制面Gを当接させた状態で、弾性板Lpに設けられて
いる孔とベースプレートBPの側面に設けられているね
じ孔とを合わせて、ねじ45,45…を用いて前記の両
者を固着するのである。前記した弾性板Lpの磁気テー
プの基準縁の位置の規制面G近傍の部分には、前記の部
分が曲面形状の曲率中心方向に付勢されている状態にな
るように加工する。
【0033】図6の(a)は図1(または図2)に示さ
れている磁気記録再生装置が、早送り再生動作(FF動
作)を行なっている状態を図示説明している図である。
磁気記録再生装置が早送り再生動作を行なっている場合
には、下ドラムDdに固着されているカム従動子51の
先端部が、傾斜調節用の環状のカム部材CAに構成され
ているカム輪郭53C1fの部分[図3の(b)]に当接
されている状態になっており、また磁気テープの位置規
制用案内部材Lrの円環形状のベースプレートBPに固
着されているカム従動子52の先端部が、傾斜調節用の
環状のカム部材CAに構成されているカム輪郭53C2
fの部分[図3の(b)]に当接されている状態になっ
ている。
【0034】それにより前記した上,下ドラムDu,D
dは、回動支点部材24,25の座金32,33の上面
を回動支点として、上,下ドラムDu,Ddの中心軸
(回転軸1の中心軸)が、ノーマル再生時の状態から時
計まわりの方向に所定の角度だけドラム構体DAの0度
−180度の方向{紙面の左右方向}で傾斜し、また磁
気テープの位置規制用案内部材Lrは、回動支点部材2
4,25の座金34,35の下面を回動支点として、磁
気テープの位置規制用案内部材Lrの中心軸が、ノーマ
ル再生時の状態から時計まわりの方向に所定の角度だけ
ドラム構体DAの0度−180度の方向で傾斜する。
【0035】また図6の(b)は図1(または図2)に
示されている磁気記録再生装置が、逆転再生動作(FR
動作)を行なっている状態を図示説明している図であ
る。磁気記録再生装置が逆転再生動作を行なっている場
合には、下ドラムDdに固着されているカム従動子51
の先端部が、傾斜調節用の環状のカム部材CAに構成さ
れているカム輪郭53C1bの部分[図3の(b)]に当
接されている状態になっており、また磁気テープの位置
規制用案内部材Lrの円環形状のベースプレートBPに
固着されているカム従動子52の先端部が、傾斜調節用
の環状のカム部材CAに構成されているカム輪郭53C
2bの部分[図3の(b)]に当接されている状態になっ
ていてる。
【0036】それにより前記した磁気テープの位置規制
用案内部材Lrにおける磁気テープの基準縁の位置の規
制面Gの位置規制を行なうことができ上,下ドラムD
u,Ddは、回動支点部材24,25の座金32,33
の上面を回動支点として、上,下ドラムDu,Ddの中
心軸(回転軸1の中心軸)が、ノーマル再生時の状態か
ら反時計まわりの方向に所定の角度だけドラム構体DA
の0度−180度の方向で傾斜し、また磁気テープの位
置規制用案内部材Lrは、回動支点部材24,25の座
金34,35の下面を回動支点として、磁気テープの位
置規制用案内部材Lrの中心軸が、ノーマル再生時の状
態から反時計まわりの方向に所定の角度だけドラム構体
DAの0度−180度の方向で傾斜する。
【0037】既述のように、下ドラムDdの外周面側に
付勢された状態で、下ドラムDdの外周面の一部の周方
向の所定の範囲を包囲する弾性板Lpを備えていて、前
記した上,下ドラムDu,Ddとは別体のものとして構
成されている磁気テープの位置規制用案内部材Lrは、
円環形状のベースプレートBPの外周の一部に、上端へ
磁気テープの基準縁の位置の規制面Gが構成されている
弾性板Lpの磁気テープの基準縁の位置の規制面G近傍
の部分には、前記の部分が曲面形状の曲率中心方向に付
勢されている状態になるように構成されているから、磁
気記録再生装置がトリック再生モードとされて傾斜調節
用の環状のカム部材CAの基体46が、ドラムベースD
Bに設けられている面54上で回動すると、前記のよう
に磁気テープの位置規制用案内部材Lrの円環形状のベ
ースプレートBPに固着されているカム従動子52の先
端部が、傾斜調節用の環状のカム部材CAに構成されて
いるカム輪郭53C2f,53C2bによって駆動変位
され、それにより前記した磁気テープの位置規制用案内
部材Lrは、磁気テープの位置規制用案内部材Lrの円
環形状のベースプレートBPに固着されているカム従動
子52の先端部が当接している傾斜調節用の環状のカム
部材CAに構成されているカム輪郭53C2f,53C
2bと対応して、前記した回動支点部材24,25の座
金34,35の下面を回動支点として、Ddの中心軸
(回転軸1の中心軸)が、図6の(a),(b)に例示
するように、所定の角度だけドラム構体DAの0度−1
80度の方向で傾斜した際にも、図17の(a)に示す
ように、磁気テープの基準縁の位置の規制面Gが構成さ
れている弾性板Lpの先端縁が、下ドラムDdの摺接面
3に当接するために、上,下ドラムDu,Ddの摺接面
2,3に巻回された状態で走行する磁気テープの基準縁
は、前記した磁気テープの位置規制用案内部材Lrにお
ける弾性板Lpの磁気テープの基準縁の位置の規制面G
によって確実に位置規制される。
【0038】次に、図7に示す磁気記録再生装置につい
て説明する。この図7に示す磁気記録再生装置におい
て、図1乃至図6を参照して既述した磁気記録再生装置
との構成上の相違点は、磁気テープの位置規制用案内部
材Lrにおける弾性板Lpの構成態様だけである。すな
わち、図7に示す磁気記録再生装置においては、それに
使用される磁気テープの位置規制用案内部材Lrの弾性
板Lpとして、図1乃至図6を参照して既述した磁気記
録再生装置で使用されていた磁気テープの位置規制用案
内部材Lrにおける弾性板Lpの磁気テープの基準縁の
位置の規制面G近傍の部分に、スリットS,S…を設け
た構成態様のものを使用している。図7中に示されてい
る磁気テープの位置規制用案内部材Lrの弾性板Lpの
ように、磁気テープの位置規制用案内部材Lrにおける
弾性板Lpの磁気テープの基準縁の位置の規制面G近傍
の部分に、スリットS,S…を設けた構成とすることに
より、弾性板Lpの磁気テープの基準縁の位置の規制面
G近傍の部分を、曲面形状の曲率中心方向に付勢されて
いる状態にさせるようにするための加工が容易となる。
なお、図1に示す磁気記録再生装置について示した図4
〜図6の断面図は、図7に示す磁気記録再生装置につい
ても同様であるので、図の記載を省略している。
【0039】次に、図8に示す磁気記録再生装置は、磁
気テープの位置規制用案内部材Lrにおける弾性板Lp
に1個以上の孔66,66…を設け、弾性板Lpの磁気
テープの基準縁の位置の規制面G近傍の部分を下ドラム
Ddの周面側に押圧する保持板(弾性押圧部材)67,
67…の下部を前記の各孔66,66…の部分におい
て、ねじ68,68…により、下ドラムDdにねじ6
8,68…固着してなる構成態様の磁気テープの位置規
制用案内部材Lrを備えて構成させたものである。前記
の保持板67,67…はばね材で構成させる。
【0040】磁気テープの位置規制用案内部材Lrにお
ける弾性板Lpに設けられる孔66,66…の形状寸法
と、保持板67,67…の形状寸法とは、磁気記録再生
装置がトリックプレイ再生動作の際における下ドラムD
dの傾斜動作と磁気テープの位置規制用案内部材Lrの
傾斜動作とに支障を与えることがないように決定される
べきことはいうまでもない。前記のように構成された磁
気テープの位置規制用案内部材Lrを備えている磁気記
録再生装置では、磁気テープの位置規制用案内部材Lr
における弾性板Lpの磁気テープの基準縁の位置の規制
面G近傍の部分を、保持板67,67…によって、下ド
ラムDdの周面側に押圧させることができる。前記の保
持板67,67…は、図8中に示されているように、平
板状の構成形態のものであっても、あるいは図9の
(b)の側断面図に示されているもののように、先端部
に屈曲部67aを構成させた構成形態のものであっても
よい。
【0041】図9の(a)は、図8に示す磁気記録再生
装置におけるドラム構体DAにおける90度ー270度
方向における中心軸の中心を含む縦断側面図であり、ま
た図9の(b)は、図8に示す磁気記録再生装置におけ
るドラム構体DAにおける0度ー180度方向における
中心軸の中心を含む縦断側面図である。図9の(a),
(b)において、磁気テープの位置規制用案内部材Lr
の部分以外の構成態様は、既述した図1(及び図2)に
示す磁気記録再生装置におけるドラム構体DAにおける
90度ー270度方向における中心軸の中心を含む縦断
側面図を示す図4の(a)と、図1(及び図2)に示す
磁気記録再生装置におけるドラム構体DAにおける0度
ー180度方向における中心軸の中心を含む縦断側面図
を示す図4の(b)と同じであるために、図面符号の記
載も大巾に省略してある[図面符号の記載を大巾に省略
してある点は、図8に示す磁気記録再生装置のトリック
プレイ時の動作説明に使用されている図10の(a),
(b)で示す縦断面図についても同様であり、また、後
述されている図12に示す磁気記録再生装置の縦断面図
を示している図13の(a),(b)及び図14に示す
磁気記録再生装置の縦断面図を示している図15の
(a),(b)についても同様である]。
【0042】前記のように図8に示す磁気記録再生装置
では、磁気テープの位置規制用案内部材Lrにおける弾
性板Lpの磁気テープの基準縁の位置の規制面G近傍の
部分が、保持板67,67…によって下ドラムDdの周
面側に押圧させるようにしているので、弾性板Lp自体
の弾力によって磁気テープの位置規制用案内部材Lrに
おける弾性板Lpの磁気テープの基準縁の位置の規制面
G近傍の部分を、下ドラムDdの周面側に押圧させるよ
うにする場合に比べて、弾性板Lpの加工が簡単になる
とともに、磁気テープの位置規制用案内部材Lrにおけ
る弾性板Lpの磁気テープの基準縁の位置の規制面G近
傍の部分を、下ドラムDdの周面側に良好に押圧させる
ことが容易になる。
【0043】図10の(a)は図8に示す磁気記録再生
装置が早送り再生モード時におけるドラム構体DAと磁
気テープの位置規制用案内部材Lrとの傾斜状態を図示
説明するためのドラム構体DAにおける90度ー270
度方向における中心軸の中心を含む縦断側面図であり、
また図9の(b)は、図8に示す磁気記録再生装置が逆
転再生モード時におけるドラム構体DAと磁気テープの
位置規制用案内部材Lrとの傾斜状態を図示説明するた
めのドラム構体DAにおける0度ー180度方向におけ
る中心軸の中心を含む縦断側面図である。
【0044】次に、図11に示す磁気記録再生装置は、
図7を参照して既述した磁気記録再生装置で使用してい
た磁気テープの位置規制用案内部材Lrと同様に、磁気
テープの位置規制用案内部材Lrにおける弾性板Lpと
して、磁気テープの基準縁の位置の規制面G近傍の部分
に、スリットS,S…を設けた構成態様のものを用いて
いる他に、磁気テープの位置規制用案内部材Lrにおけ
る弾性板Lpの磁気テープの基準縁の位置の規制面G近
傍の部分を、弾性体製の保持板(押圧部材)69の先端
部に構成させた屈曲部69a,69a…によって、下ド
ラムDdの周面側に押圧させるようにした構成態様の磁
気テープの位置規制用案内部材Lrを備えて構成した磁
気記録再生装置である。前記した先端部に屈曲部69
a,69a…を構成させてある保持板69は、それの下
部が、ねじ45,45…によって、弾性板Lpとともに
ベースプレートBPの周面に固着されている。そして、
前記した保持板69は各屈曲部69a,69a…の個々
のものによって、弾性板Lpにおける磁気テープの基準
縁の位置の規制面G近傍の部分に設けられたスリット
S,S…によって分離された状態のそれぞれの部分に対
して押圧力を与える。
【0045】この図11に示す磁気記録再生装置では、
磁気テープの位置規制用案内部材Lrにおける弾性板L
pにおける磁気テープの基準縁の位置の規制面G近傍の
部分に設けられたスリットS,S…によって分離された
状態のそれぞれの部分を、弾性体製の保持板69の先端
部に構成させた屈曲部69a,69a…の個々のものに
よって押圧させるようにしているので、図7を参照して
既述した磁気記録再生装置で使用されていた磁気テープ
の位置規制用案内部材Lrのように、磁気テープの基準
縁の位置の規制面G近傍の部分を、スリットS,S…に
よって分離させた構成態様の弾性板Lpを備え構成され
たものに比べて、弾性板Lpの加工が簡単になるととも
に、磁気テープの位置規制用案内部材Lrにおける弾性
板Lpの磁気テープの基準縁の位置の規制面G近傍の部
分を、下ドラムDdの周面側に良好に押圧させることが
容易になる他に、弾性体製の保持板69を磁気テープの
位置規制用案内部材Lrにおける弾性板Lpとともにベ
ースプレートBPに取付けることができるために、図8
を参照して既述した磁気記録再生装置に比べて簡単に製
作することができる。
【0046】次に、図12に示す磁気記録再生装置は、
図1(及び図2)を参照して既述した磁気記録再生装置
における下ドラムDdの外周面の一部の構成態様が異な
る点を除いては、図1(及び図2)に示す磁気記録装置
と同様な構成態様を備えている磁気記録再装置である。
すなわち、図12に示す磁気記録再生装置では、下ドラ
ムDdとして、上ドラムDuの摺接面2の延長上に位置
する外周面における磁気テープが通過する部分には磁気
テープの摺接面3を備えているとともに、前記の磁気テ
ープが通過する部分の下方の部分3xの径寸法を、前記
した摺接面3の部分の径寸法よりも僅かに小さく構成し
たものを使用してなる磁気記録再生装置である。
【0047】図12に示す磁気記録再生装置で使用して
いる下ドラムDdの外周面の形状は、図12に示す磁気
記録再生装置のドラム構体DAにおける90度ー270
度方向における中心軸の中心を含む縦断側面図を示して
いる図13の(a)図、及び図12に示す磁気記録再生
装置のドラム構体DAにおける0度ー180度方向にお
ける中心軸の中心を含む縦断側面図を示している図13
の(b)図に示されているとおりに、前記した下ドラム
Ddにおける磁気テープが通過する摺接面3の部分の下
方の部分3xの径寸法と、下ドラムDdにおける磁気テ
ープが通過する摺接面3の部分の外径寸法との差は、例
えば数マイクロメートル〜数百マイクロメートルの範囲
内にある、というように極めて僅かなのであり、前記し
た下ドラムDdにおける磁気テープが通過する摺接面3
の部分の下方の部分3xを形成させるための加工は極め
て容易に行なわれ得るのであり、既提案について既述し
たような問題点は生じない。
【0048】図12に示す磁気記録再生装置において使
用している磁気テープの位置規制用案内部材Lrとして
は、図1(及び図2)に示す磁気記録装置において使用
していた磁気テープの位置規制用案内部材Lrと同様
に、円環形状のベースプレートBPの外周の一部に、上
端へ磁気テープの基準縁の位置の規制面Gが構成されて
いる弾性板Lpを固着させて構成されているものが使用
されている。ベースプレートBPと弾性板Lpとの固着
手段としては、図中に示されているようにねじ45,4
5による固着手段に限られることはなく、溶着、接着、
その他の固着手段が用いられてもよい。前記した弾性板
Lpは、例えば燐青銅の薄板、あるいは非磁性のステン
レススチールの薄板などを用いることができる。なお、
前記した弾性板Lpとしては、例えば、数十マイクロメ
ートル〜数百マイクロメートルの板厚のものを用いるこ
とができる。
【0049】そして、図12に示す磁気記録再生装置に
おける前記した磁気テープの位置規制用案内部材Lr
は、図17の(b)に例示してあるように、磁気テープ
の位置規制用案内部材Lrの弾性板Lpの上端に形成さ
れている磁気テープの基準縁の位置の規制面Gが、下ド
ラムDdにおける磁気テープが通過する摺接面3の外径
よりも小径に構成されている部分3x(小径部分3x)の
上端の部分、すなわち、下ドラムDdにおける磁気テー
プが通過する摺接面3と、前記した小径部分3xとの境
界の部分に近接した状態となるように、かつ、弾性板L
pの凹面側が前記した小径部分3xの外周面に接触する
ような状態となるようにして設けられるのである。とこ
ろで、磁気テープの位置規制用案内部材Lrの弾性板L
pの上端に形成されている磁気テープの基準縁の位置の
規制面Gによって、下ドラムDu,Ddの周面の一部に
巻回される磁気テープの基準縁が、下ドラムDdに構成
された小径部分3xの上端部近くに位置している状態の
弾性板Lpの磁気テープの基準縁の位置の規制面Gによ
り良好に支持されるためには、下ドラムDdの小径部3
xに接触している状態の弾性板Lpにおける磁気テープ
の基準縁の位置の規制面Gの一部によって、磁気テープ
の基準縁が良好に支持できるような状態に、下ドラムD
dの摺接面3の延長面よりも突出していることが必要と
されることはいうまでもない。
【0050】一例として、今、例えば20マイクロメー
トルの厚さの磁気テープが記録再生に使用されていると
したときに、磁気テープの位置規制用案内部材Lrの弾
性板Lpとして、例えば100マイクロメートルの板厚
のものが使用されたとした場合には、前記した下ドラム
Ddにおける磁気テープが通過する摺接面3の径寸法
と、下ドラムDdにおける小径部分3xの径寸法との差
が、数マイクロメートル乃至50マイクロメートルであ
れば、下ドラムDdの小径部3xに接触している状態の
弾性板Lpにおける磁気テープの基準縁の位置の規制面
Gの一部が、下ドラムDdの摺接面3の延長面から50
マイクロメートル以上突出している状態になり、磁気テ
ープの基準縁は弾性板Lpにおける磁気テープの基準縁
の位置の規制面Gの一部によって良好に支持される。
【0051】次に、図14に示す磁気記録再生装置は、
図7を参照して既述した磁気記録再生装置における下ド
ラムDdの外周面の一部の構成態様が異なる点を除け
ば、図7に示す磁気記録と同様な構成態様を備えている
磁気記録再装置である。すなわち、図14に示す磁気記
録再生装置では、下ドラムDdとして、上ドラムDuの
摺接面2の延長上に位置する外周面における磁気テープ
が通過する部分には磁気テープの摺接面3を備えている
とともに、前記の摺接面3における磁気テープが通過す
る部分の直下の部分に所定幅の溝部3wを構成したもの
を使用してなる磁気記録再生装置である。
【0052】図14に示す磁気記録再生装置で使用して
いる下ドラムDdの外周面の形状は、図14に示す磁気
記録再生装置のドラム構体DAにおける90度ー270
度方向における中心軸の中心を含む縦断側面図を示して
いる図15の(a)図、及び図14に示す磁気記録再生
装置のドラム構体DAにおける0度ー180度方向にお
ける中心軸の中心を含む縦断側面図を示している図15
の(b)図に示されているとおりに、前記した下ドラム
Ddの摺接面3における磁気テープが通過する部分の直
下の部分に設けられる溝部3wの深さは例えば数マイク
ロメートル〜数百マイクロメートルの範囲内にある、と
いうように小さくてもよいので、前記した下ドラムDd
における磁気テープが通過する摺接面3の部分の下方に
溝部3wを形成させるための加工は極めて容易に行なわ
れ得るのであり、既提案について既述したような問題点
は生じない。
【0053】図14に示す磁気記録再生装置において使
用している磁気テープの位置規制用案内部材Lrとして
は、図7に示す磁気記録装置で使用していた磁気テープ
の位置規制用案内部材Lrと同様に、上端に形成させた
磁気テープの基準縁の位置の規制面Gの近傍の部分にス
リットS,S…を構成させてある弾性板Lpを、円環形
状のベースプレートBPの外周の一部に固着して構成さ
れているものが使用されている。ベースプレートBPと
弾性板Lpとの固着手段としては、図中に示されている
ようにねじ45,45による固着手段に限られることは
なく、溶着、接着、その他の固着手段が用いられてもよ
い。前記した弾性板Lpは、例えば燐青銅の薄板、ある
いは非磁性のステンレススチールの薄板などを用いるこ
とができる。なお、前記した弾性板Lpとしては、例え
ば、数十マイクロメートル〜数百マイクロメートルの板
厚のものを用いることができる。
【0054】そして、図14に示す磁気記録再生装置で
使用される前記した磁気テープの位置規制用案内部材L
rは、図17の(c)に例示してあるように、磁気テー
プの位置規制用案内部材Lrの弾性板Lpの上端に形成
されている磁気テープの基準縁の位置の規制面Gの一部
が、下ドラムDdの摺接面3における磁気テープが通過
する部分の直下の部分に設けられる溝部3w中に挿入さ
れた状態で、弾性板Lpの凹面側が下ドラムDdの外周
面に接触するような状態となるようにして設けられるの
である。そして、前記のように磁気テープの位置規制用
案内部材Lrの弾性板Lpの上端に形成されている磁気
テープの基準縁の位置の規制面Gの一部が、下ドラムD
dの摺接面3に構成された溝部3wに挿入された状態に
されている磁気テープの基準縁の位置の規制面Gによっ
て、下ドラムDu,Ddの周面の一部に巻回される磁気
テープの基準縁が良好に支持されるためには、前記した
弾性板Lpにおける磁気テープの基準縁の位置の規制面
Gにおける前記した溝部3w外に存在しいている部分
が、磁気テープの基準縁が良好に支持できるような状態
で、下ドラムDdの摺接面3よりも突出していることが
必要とされることはいうまでもない。
【0055】一例として、今、例えば20マイクロメー
トルの厚さの磁気テープが記録再生に使用されていると
したときに、磁気テープの位置規制用案内部材Lrの弾
性板Lpとして、例えば100マイクロメートルの板厚
のものが使用されたとした場合には、前記した下ドラム
Ddにおける磁気テープが通過する摺接面33における
磁気テープが通過する部分の直下の部分に設けられる溝
部3wの深さが数マイクロメートル乃至50マイクロメ
ートルであれば、下ドラムDdの小径部3xに接触して
いる状態の弾性板Lpにおける磁気テープの基準縁の位
置の規制面Gの一部は、下ドラムDdの摺接面3上に5
0マイクロメートル以上突出している状態になり、磁気
テープの基準縁は弾性板Lpにおける磁気テープの基準
縁の位置の規制面Gの一部によって良好に支持される。
【0056】これまでに説明して来た本発明の磁気記録
再生装置は、ドラム構体DAの下部に設けたドラムモー
タMdの回転軸1によって、上ドラムDuを回転させる
ような構成態様のものであったが、図16に示す磁気記
録再生装置は、上ドラムDuにドラムモータMdの回転
子18を固着させた構成態様のものである。図16にお
いてDdは下ドラム、1Sはドラム軸(中心軸)、70,
78はカラー、71は機板、72,73,79〜83は
ねじ、13,14は回転トランス、15は前記した機板
に固着されているドラムモータMdの固定子、15aは
電機子巻線、18bは永久磁石、74〜77は軸受(ボ
ールベアリング)、84〜87はばね、DBはドラムベ
ースである。
【0057】図16の(a)はドラム構体DAの90度
ー270度の方向においてドラム軸1Sの中心線を含む
面における縦断面図であり、また、図16の(b)はド
ラム構体DAの0度ー180度の方向においてドラム軸
1Sの中心線を含む面における縦断面図である。軸受7
4,75はそれの外輪が下ドラムDdに嵌装されてお
り、また軸受74,75の内輪にはドラム軸1Sは軸受
74,75が嵌装されている。前記した軸受74,75
には、機板71にねじ72,73によって固着されるカ
ラー70によって予圧が与えられている。ドラムモータ
Mdの回転子18がねじ79,80によって固着されて
いる上ドラムDuには、回転磁気ヘッドHa,Hbを取
付けてあるヘッドホルダ9,10がねじ11,12によ
って固着されているとともに、回転トランス13が固着
されている。回転トランス14は下ドラムDdに固着さ
れている。
【0058】また、ベースプレートBPに外輪が嵌装さ
れている軸受77の内輪には、ドラム軸1Sが嵌装され
ているから、前記したドラム軸1Sは、前記した軸受7
7の中心を回動中心にして傾斜可能な状態にされてい
る。前記の軸受77には、カラー78によって予圧が与
えられている。ねじ81〜83によって前記したベース
プレートBPの下面に取付けられているばね84〜86
の先端部が、ベースプレートPBの下面に圧接されてい
ることにより、前記したベースプレートPBはドラムベ
ースDBよりも上方に変位する方向に付勢されている。
それによりドラム軸1Sと一体的に傾斜できるように構
成されている上,下ドラムDu,Ddも前記のばね84
〜86によって上方に付勢されているとともに、ばね8
7によってドラムベースDBに対して上方に変位される
ように付勢される。
【0059】前記した下ドラムDdは、ドラム構体DA
における90度ー270度の方向においてドラム軸の中
心線を含む平面内に位置するように設けられている回動
支点部材24,25の座金32,33の上面に載置され
ている。また、前記した回動支点部材24,25の上端
部24a,25aは、下ドラムDuに設けられている孔
30,31中に挿入されている。前記の下ドラムDuに
設けられている孔30,31の内径寸法は、前記した回
動支点部材24,25の上端部24a,25aの外径寸
法よりも、極めて僅かだけ大きく設定されている。ま
た、前記した回動支点部材24,25は、磁気テープの
位置規制用案内部材Lrの円環形状のベースプレートB
Pにおける中心に対して180度対称の位置に圧入固定
されており、また、前記した回動支点部材24,25の
下端部24b,25bは、ドラムベースDBに設けられ
ている孔28,29中に挿入されている。そして、前記
のドラムベースDBに設けられている孔28,29の内
径寸法は、前記した回動支点部材24,25の下端部2
4b,25bの外径寸法よりも、極めて僅かだけ大きく
設定されている。
【0060】図16に示す磁気記録再生装置(図7、図
8,図9、図10、図11、図12,図13、図15に
について既述した磁気記録再生装置でも同じ)では、図
1乃至図6を参照して既述した磁気記録再生装置と同様
に、ドラム構体DA(ドラム軸1Sの中心線)が図1
(及び図2)に示す磁気記録再生装置について既述した
傾斜駆動手段と同様構成の傾斜駆動手段によって傾斜さ
れた場合には、上,下ドラムDu,Ddは前記した回動
支点部材24,25の座金32,33の上面を回動支点
として傾斜でき、また、磁気テープの位置規制用案内部
材Lr(磁気テープの位置規制用案内部材Lrの中心
線)が、図1(及び図2)に示す磁気記録再生装置につ
いて既述した傾斜駆動手段と同様構成の傾斜駆動手段に
よって傾斜された場合には、前記した位置規制用案内部
材Lrは前記した回動支点部材24,25の座金34,
35の下面を回動支点として傾斜する。
【0061】図16中のαーα線は、ドラム構体DAが
傾斜駆動手段によって傾斜された場合における上,下ド
ラムDu,Ddの回動支点の高さ位置を示しており、ま
た図16のβーβ線は、磁気テープの位置規制用案内部
材Lrが傾斜駆動手段によって傾斜された場合の回動支
点の高さ位置を示している。また、図16に示す磁気記
録再生装置(図7、図8,図9、図10、図11、図1
2,図13、図15にについて既述した磁気記録再生装
置でも同じ)においても、前記したドラム構体DA(ド
ラム軸1Sの中心線)と、磁気テープの位置規制用案内
部材Lr(磁気テープの位置規制用案内部材Lrの中心
線)との傾斜態様を、早送り再生動作,逆転再生動作に
応じて所定の状態に変化させるのに、固定ドラムDdに
設けられているカム従動子51と、磁気テープの位置規
制用案内部材LrにおけるベースプレートBPに設けら
れているカム従動子52とを、傾斜調節用の環状のカム
部材CAに構成されているカム輪郭における選択された
ものに接触させて行なうようにしているが、その具体的
な構成態様は、図1乃至図6を参照して既述しているの
で、ここでの記述は省略する。
【0062】図16中のLrは磁気テープの位置規制用
案内部材Lrであり、この磁気テープの位置規制用案内
部材Lrは、円環形状のベースプレートBPの外周の一
部に、上端へ磁気テープの基準縁の位置の規制面Gが構
成されている弾性板Lpを固着させて構成されているも
の(図1について既述した磁気記録再生装置で使用され
ていた磁気テープの位置規制用案内部材Lrと同様な構
成態様のもの)であるが、実施に当っては図7及び図8
ならびに図11について既述した磁気記録再生装置で使
用されていた磁気テープの位置規制用案内部材Lrと同
様な構成態様のものが使用されてもよい。また、図16
に示す磁気記録再生装置についても、図12及び図14
について既述した磁気記録再生装置と同様に、下ドラム
Ddに小径部3xや溝部3wを設けた構成態様のものと
して実施できることはいうまでもない。
【0063】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように、本発明の磁気記録再生装置は、上,下ドラム
Du,Ddの周面の一部へ巻回される磁気テープに対す
る摺接面を備えている上ドラムDuと、回転磁気ヘッド
Ha,Hbと、上ドラムDuにおける磁気テープの摺接
面の延長面上に位置する磁気テープの摺接面を備えてい
るとともに、上ドラムDuと同軸的に設けられている下
ドラムDdと、磁気テープに形成されている記録跡に対
して回転磁気ヘッドHa,Hbの回転軌跡面が一致する
状態になると予定された角度だけ、前記した上,下ドラ
ムDu,Ddと回転磁気ヘッドHa,Hbとの中心軸
を、所定の位置に設けた回動中心にして傾斜させる第1
の傾斜駆動手段と、上方部分に磁気テープの基準縁の位
置の規制面Gを備えているとともに、少なくとも前記の
磁気テープの基準縁の位置の規制面近傍の部分が、下ド
ラムDdの外周面側に付勢された状態で、下ドラムDd
の外周面の一部の周方向の所定の範囲を包囲する弾性板
Lpを備えていて、前記した上,下ドラムDu,Ddと
は別体のものとして構成されている磁気テープの位置規
制用案内部材Lrと、前記した磁気テープの位置規制用
案内部材Lrにおける磁気テープの基準縁の位置の規制
面Gが、磁気テープの基準縁位置に一致した状態にされ
るように、前記の磁気テープの位置規制用案内部材Lr
を、所定の位置に設けた回動中心にして傾斜させる第2
の傾斜駆動手段とを備えて構成させた磁気テープ磁気記
録再生装置、及び上方部分に磁気テープの基準縁の位置
の規制面Gを備えているとともに、少なくとも前記の磁
気テープの基準縁の位置の規制面近傍の部分が下ドラム
Ddの小径部分3xの外面側に付勢された状態で、前記
した下ドラムDdの小径部分3xの周方向の所定の範囲
を包囲する弾性板Lpを備えていて、前記した上,下ド
ラムとは別体のものとして構成されている磁気テープの
位置規制用案内部材を用いて構成した磁気テープ磁気記
録再生装置、ならびに上方部分に磁気テープの基準縁の
位置の規制面Gを備えているとともに、少なくとも前記
の磁気テープの基準縁の位置の規制面近傍の部分が下ド
ラムDdにおける溝部3w中に付勢された状態で、前記
した下ドラムの周方向の所定の範囲を包囲する弾性板L
pを備えていて、前記した上,下ドラムとは別体のもの
として構成されている磁気テープの位置規制用案内部材
Lrを用いて構成した磁気テープ磁気記録再生装置であ
り、また、前記の磁気テープの位置規制用案内部材Lr
として、下方部分が円環状のベースプレートBPの外周
面に固着されているとともに、前記した磁気テープの基
準縁の位置の規制面近傍の部分が周方向に複数の部分に
分割されていて、かつ、前記した磁気テープの基準縁の
位置の規制面近傍の部分に曲面形状の曲率中心方向へ付
勢力が印加されるようにされている弾性板Lpを備えて
構成されたものを使用したり、上,下ドラムとは別体の
ものとして構成される磁気テープの位置規制用案内部材
Lrとして、上端面に磁気テープの基準縁の位置の規制
面Gが形成されており、下方部分が円環状のベースプレ
ートBPの外周面に固着されているとともに、前記した
磁気テープの基準縁の位置の規制面近傍の部分に少なく
とも1個の透孔を設けた弾性板Lpと、前記した弾性板
の透孔の部分で下ドラムDdの周面に一端部を固着させ
た弾性押圧部材の他端によって、前記した弾性板Lpに
おける基準縁の位置の規制面近傍の部分を圧着し、弾性
板における磁気テープの基準縁の位置の規制面近傍の部
分に曲面形状の曲率中心方向へ付勢力を印加しうるよう
に構成された弾性押圧部材とからなるものを使用した
り、上,下ドラムとは別体のものとして構成される磁気
テープの位置規制用案内部材Lrとして、上端面に磁気
テープの基準縁の位置の規制面Gが形成されており、下
方部分が円環状のベースプレートBPの外周面に固着さ
れているとともに、前記した磁気テープの基準縁の位置
の規制面近傍の部分が周方向に複数の部分に分割されて
いる弾性板と、前記した弾性板Lpの外周面側に、一端
部が前記した弾性板Lpとともに円環状のベースプレー
トBPに固着されていて、それの他端部によって磁気テ
ープの基準縁の位置の規制面近傍の部分を押圧し、磁気
テープの基準縁の位置の規制面近傍の部分に曲面形状の
曲率中心方向へ付勢力を印加しうるように構成された押
圧部材とからなるものを使用したものであるから、この
本発明の磁気記録再生装置では、従来問題となった磁気
テープの位置規制用案内部材Lrの加工に長時間を要す
るという点は良好に解決されるとともに、各種トリック
プレイ時にドラム構体DAの中心軸や、磁気テープの位
置規制用案内部材Lrの中心軸が傾斜しても、磁気テー
プの位置規制用案内部材Lrの弾性板Lpにおける基準
縁の位置の規制面Gによって、磁気テープの基準縁が常
に良好に案内できる磁気記録再生装置を容易に提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録再生装置の一例構成を示す斜
視図である。
【図2】本発明の磁気記録再生装置の一例構成を示す斜
視図である。
【図3】本発明の磁気記録再生装置の構成部分の一部の
斜視図である。
【図4】本発明の磁気記録再生装置のの構成部分の一部
の断面図である。
【図5】本発明の磁気記録再生装置のの構成部分の一部
の断面図である。
【図6】本発明の磁気記録再生装置のの構成部分の一部
の断面図である。
【図7】本発明の磁気記録再生装置の一例構成を示す斜
視図である。
【図8】本発明の磁気記録再生装置の一例構成を示す斜
視図である。
【図9】本発明の磁気記録再生装置の構成部分の一部の
断面図である。
【図10】本発明の磁気記録再生装置の構成部分の一部
の断面図である。
【図11】本発明の磁気記録再生装置の一例構成を示す
斜視図である。
【図12】本発明の磁気記録再生装置の一例構成を示す
斜視図である。
【図13】本発明の磁気記録再生装置のの構成部分の一
部の断面図である。
【図14】本発明の磁気記録再生装置の一例構成を示す
斜視図である。
【図15】本発明の磁気記録再生装置のの構成部分の一
部の断面図である。
【図16】本発明の磁気記録再生装置の一例構成を示す
斜視図である。
【図17】本発明の磁気記録再生装置のの構成部分の一
部の断面図である。
【符号の説明】
DB…ドラムベース、BP…ベースプレート、Du…上
ドラム、Dd…下ドラム、DA…ドラム構体、Lr…位
置規制用案内部材、G…磁気テープの基準縁の位置の規
制面、Lp…弾性板、CA…傾斜調節用の環状のカム部
材、Ha,Hb…回転磁気ヘッド、Md…ドラムモー
タ、S…スリット、1…回転軸、1S…ドラム軸、2…
上ドラムDdの摺接面、3…下ドラムDdの摺接面、3
x…下ドラムの小径部、3w…溝部、4,5,74〜7
7…軸受、13,14…回転トランス、15…固定子、
18…回転子、24,25…回動支点部材、32,34
…回動支点部材24の座金、33,35…回動支点部材
25の座金、51,52…カム従動子、53C1f,5
3C1b,53C2f,53C2b…カム輪郭、67…保
持板(弾性押圧部材)、69…保持板(押圧部材)、6
7a,69a…屈曲部、71…機板、

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上,下ドラムの周面の一部へ巻回される
    磁気テープに対する摺接面を備えている上ドラムと、回
    転磁気ヘッドと、上ドラムにおける磁気テープの摺接面
    の延長面上に位置する磁気テープの摺接面を備えている
    とともに、上ドラムと同軸的に設けられている下ドラム
    と、磁気テープに形成されている記録跡に対して回転磁
    気ヘッドの回転軌跡面が一致する状態になると予定され
    た角度だけ、前記した上,下ドラムと回転磁気ヘッドと
    の中心軸を、所定の位置に設けた回動支点を回動中心に
    して傾斜させる第1の傾斜駆動手段と、上方部分に磁気
    テープの基準縁の位置の規制面を備えているとともに、
    少なくとも前記の磁気テープの基準縁の位置の規制面近
    傍の部分が下ドラムの外面側に付勢された状態で、前記
    した下ドラムの外周面の一部の周方向の所定の範囲を包
    囲する弾性板を備えていて、前記した上,下ドラムとは
    別体のものとして構成されている磁気テープの位置規制
    用案内部材と、前記した磁気テープの位置規制用案内部
    材における磁気テープの基準縁の位置の規制面が、磁気
    テープの基準縁位置に一致した状態にされるように、前
    記の磁気テープの位置規制用案内部材を、所定の位置に
    設けた回動支点を回動中心にして傾斜させる第2の傾斜
    駆動手段とを備えてなる磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上,下ドラムの周面の一部へ巻回される
    磁気テープに対する摺接面を備えている上ドラムと、回
    転磁気ヘッドと、上ドラムにおける磁気テープの摺接面
    の延長面上で、かつ、磁気テープが通過する部分には磁
    気テープの摺接面を備えているとともに、前記の磁気テ
    ープが通過する部分の下方の部分の径寸法を、前記した
    摺接面の部分の径寸法よりも小さく構成してなり、前記
    した上ドラムと同軸的に設けられている下ドラムと、磁
    気テープに形成されている記録跡に対して回転磁気ヘッ
    ドの回転軌跡面が一致する状態になると予定された角度
    だけ、前記した上,下ドラムと回転磁気ヘッドとの中心
    軸を、所定の位置に設けた回動支点を回動中心にして傾
    斜させる第1の傾斜駆動手段と、上方部分に磁気テープ
    の基準縁の位置の規制面を備えているとともに、少なく
    とも前記の磁気テープの基準縁の位置の規制面近傍の部
    分が下ドラムの小径部分の外面側に付勢された状態で、
    前記した下ドラムの小径部分の周方向の所定の範囲を包
    囲する弾性板を備えていて、前記した上,下ドラムとは
    別体のものとして構成されている磁気テープの位置規制
    用案内部材と、前記した磁気テープの位置規制用案内部
    材における磁気テープの基準縁の位置の規制面が、磁気
    テープの基準縁位置に一致した状態にされるように、前
    記の磁気テープの位置規制用案内部材を、所定の位置に
    設けた回動支点を回動中心にして傾斜させる第2の傾斜
    駆動手段とを備えてなる磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上,下ドラムの周面の一部へ巻回される
    磁気テープに対する摺接面を備えている上ドラムと、回
    転磁気ヘッドと、上ドラムにおける磁気テープの摺接面
    の延長面上に磁気テープの摺接面を備えているととも
    に、前記の摺接面において磁気テープが通過する部分の
    直下の部分に所定幅の溝部を構成してなり、前記した上
    ドラムと同軸的に設けられている下ドラムと、磁気テー
    プに形成されている記録跡に対して回転磁気ヘッドの回
    転軌跡面が一致する状態になると予定された角度だけ、
    前記した上,下ドラムと回転磁気ヘッドとの中心軸を、
    所定の位置に設けた回動支点を回動中心にして傾斜させ
    る第1の傾斜駆動手段と、上方部分に磁気テープの基準
    縁の位置の規制面を備えているとともに、少なくとも前
    記の磁気テープの基準縁の位置の規制面近傍の部分が下
    ドラムにおける溝部中に付勢された状態で、前記した下
    ドラムの周方向の所定の範囲を包囲する弾性板を備えて
    いて、前記した上,下ドラムとは別体のものとして構成
    されている磁気テープの位置規制用案内部材と、前記し
    た磁気テープの位置規制用案内部材における磁気テープ
    の基準縁の位置の規制面が、磁気テープの基準縁位置に
    一致した状態にされるように、前記の磁気テープの位置
    規制用案内部材を、所定の位置に設けた回動支点を回動
    中心にして傾斜させる第2の傾斜駆動手段とを備えてな
    る磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 上,下ドラムとは別体のものとして構成
    される磁気テープの位置規制用案内部材として、上端面
    に磁気テープの基準縁の位置の規制面が形成されてお
    り、下方部分が円環状のベースプレートの外周面に固着
    されているとともに、前記した磁気テープの基準縁の位
    置の規制面近傍の部分に対して、曲面形状の曲率中心方
    向へ付勢力が印加されるようにされている弾性板を備え
    て構成されたものを使用する請求項1乃至請求項3の磁
    気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 上,下ドラムとは別体のものとして構成
    される磁気テープの位置規制用案内部材として、上端面
    に磁気テープの基準縁の位置の規制面が形成されてお
    り、下方部分が円環状のベースプレートの外周面に固着
    されているとともに、前記した磁気テープの基準縁の位
    置の規制面近傍の部分が周方向に複数の部分に分割され
    ていて、かつ、前記した磁気テープの基準縁の位置の規
    制面近傍の部分に曲面形状の曲率中心方向へ付勢力が印
    加されるようにされている弾性板を備えて構成されたも
    のを使用する請求項1乃至請求項3の磁気記録再生装
    置。
  6. 【請求項6】 上,下ドラムとは別体のものとして構成
    される磁気テープの位置規制用案内部材として、上端面
    に磁気テープの基準縁の位置の規制面が形成されてお
    り、下方部分が円環状のベースプレートの外周面に固着
    されているとともに、前記した磁気テープの基準縁の位
    置の規制面近傍の部分に少なくとも1個の透孔を設けた
    弾性板と、前記した弾性板の透孔の部分で下ドラムの周
    面に一端部を固着させた弾性押圧部材の他端により前記
    した弾性板の基準縁の位置の規制面近傍の部分を圧着
    し、弾性板における磁気テープの基準縁の位置の規制面
    近傍の部分に曲面形状の曲率中心方向へ付勢力を印加し
    うるように構成された弾性押圧部材とからなるものを使
    用する請求項1乃至請求項3の磁気記録再生装置。
  7. 【請求項7】 上,下ドラムとは別体のものとして構成
    される磁気テープの位置規制用案内部材として、上端面
    に磁気テープの基準縁の位置の規制面が形成されてお
    り、下方部分が円環状のベースプレートの外周面に固着
    されているとともに、前記した磁気テープの基準縁の位
    置の規制面近傍の部分が周方向に複数の部分に分割され
    ている弾性板と、前記した弾性板の外周面側に、一端部
    が前記した弾性板とともに円環状のベースプレートに固
    着されていて、それの他端部によって磁気テープの基準
    縁の位置の規制面近傍の部分を押圧し、磁気テープの基
    準縁の位置の規制面近傍の部分に曲面形状の曲率中心方
    向へ付勢力を印加しうるように構成された押圧部材とか
    らなるものを使用する請求項1乃至請求項3の磁気記録
    再生装置。
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